JPH07227489A - ミシンの振動防止装置 - Google Patents

ミシンの振動防止装置

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Publication number
JPH07227489A
JPH07227489A JP2236594A JP2236594A JPH07227489A JP H07227489 A JPH07227489 A JP H07227489A JP 2236594 A JP2236594 A JP 2236594A JP 2236594 A JP2236594 A JP 2236594A JP H07227489 A JPH07227489 A JP H07227489A
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JP
Japan
Prior art keywords
sewing machine
arm
vibration
weight
dynamic vibration
Prior art date
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Pending
Application number
JP2236594A
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English (en)
Inventor
Takeshi Asano
武志 浅野
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミシンフレームのアームの振動及び騒音を充
分に低減することができるミシンの振動防止装置を提供
することである。 【構成】 ミシンフレーム30のアーム30aの先端部
分には、動吸振手器60が設けられる。その動吸振器6
0は、コイルの軸線が上下方向のコイルばね60bと、
一定の重量を有する重錘60aとによって構成される。
前記コイルばね60bは、その上側一端部が前記アーム
30aの内側に支持され、かつその下側他端部に前記重
錘60aをぶら下げた状態で連結している。従って、そ
の動吸振器60に振動等が与えられれば、コイルばね6
0bが上下方向に撓みつつ重錘60aが上下方向に変動
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの運転に伴って
ミシンフレームの特にアームに発生する振動を減衰する
ようにしたミシンの振動防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に見受けられるミシンは、図
6に示すように、針棒28や天秤20等の往復運動ある
いは揺動運動する機構を有している。そして、前記針棒
28及びその他の機構を駆動する駆動源としての少なく
とも1つのモータ10を有している。そのモータ10の
駆動軸と上軸プーリ14の間にはタイミングベルト12
が張架されている。また、前記上軸プーリ14は、上軸
16の右端に固定されており、前記タイミングベルト1
2によって伝達される駆動力により、前記上軸16と共
に回動し得るようになっている。
【0003】さらに、前記上軸16は、図7に示すフレ
ーム30に回動自在に取り付けられている。そして、そ
の上軸16の左端部には、図6に示されるように、天秤
クランク18が固定され、その天秤クランク18には、
前記天秤20の一端部が回動可能に取り付けられてい
る。また、前記天秤クランク18には、針棒クランク2
2が固定されており、その針棒クランク22には、コネ
クティングロッド24の一端部が回動可能に取り付けら
れている。また、前記コネクティングロッド24の他端
部には、針棒抱き26が回動自在に取り付けられてお
り、その針棒抱き26には、針棒28が固定されてい
る。
【0004】以上の構成において、前記モータ10を起
動すると、その動力は、伝動ベルト12、上軸プーリ1
4、上軸16、天秤クランク18、針棒クランク22、
コネクティングロッド24及び針棒抱き26を介して針
棒28へと伝達され、これによって、その針棒28は上
下方向に往復運動する。さらに、前記上軸16の回転
は、前記天秤クランク18を介して天秤20に伝達さ
れ、その天秤20が上下方向に往復揺動運動する。
【0005】前記各機構の往復、揺動運動による慣性力
は、前記上軸16の軸受を介してミシンフレーム30を
加振する加振力となり、そのミシンフレーム30のアー
ム30aにおいて振動及び騒音が発生していた。
【0006】その振動及び騒音を低減するために、従来
のミシンにおいて、前記天秤クランク18に前記慣性力
に見合った不つり合い量を持たせ、偏心おもりとして作
用させることにより、前記慣性力をつり合わせるように
したものが見受けられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、往復、
揺動運動による前記慣性力を前記偏心おもりによって完
全につり合わせることは理論的に不可能であり、ミシン
を高速で運転する場合には、前記上軸16に大きな加振
力が発生していた。また、前記ミシンフレーム30は図
7に示すような構造に製作されており、その構造上、ア
ーム30aが上下あるいは前後方向に振動するモードの
共振が比較的低い周波数に固有値を持っているので、例
えば、工業用ミシンのように使用回転数範囲が広い場
合、一般に、共振を避けることは困難である。このた
め、従来のミシンでは、高速で運転した場合に、前記ア
ーム30aに共振が発生し、振動及び騒音が大きくなっ
て、使用者に不快感を与えていた。
【0008】本発明は前記した問題点を解決するために
なされたものであり、ミシンフレームのアームの振動及
び騒音を充分に低減することができるミシンの振動防止
装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のミシンの振動防止装置は、ミシンフレーム
のアームの先端部分に、そのアームの固有振動数とほぼ
同等の固有振動数を有する動吸振手段を備えている。
【0010】そして、前記動吸振手段を、少なくとも上
下の方向に弾性的に変位可能な弾性体と、その弾性体に
連結された重錘とによって構成することができる。
【0011】また、前記弾性体を、コイルの軸線が上下
方向のコイルばねによって構成し、そのコイルばねの上
下いずれか一端部を前記アームに支持すると共に、他端
部を前記重錘に連結した構成としてもよい。
【0012】さらに、前記弾性体を、基端部が前記アー
ムに支持され、かつ先端部がほぼ水平に突出すると共
に、その突出方向と直交する方向に弾性的に変位可能な
弾性梁によって構成し、その弾性梁の先端部に前記重錘
を連結した構成としてもよいものである。
【0013】
【作用】前記の構成を有する本発明のミシンの振動防止
装置によれば、ミシンをアームの固有振動数に近い回転
数で稼働した場合に、アームの固有振動数とほぼ同等の
固有振動数を持った動吸振手段が、アームの上下、前後
等の方向の共振を減衰する。これによって、アームの振
動が大幅に低減され、その結果、アームから放射される
騒音も低減される。
【0014】
【実施例】以下に、本発明を具体化した実施例を図面を
参照して説明する。
【0015】先ず、本発明を具体化した第1の実施例を
図1乃至図4について説明する。
【0016】図1において、ミシンのアーム30aに
は、針棒機構、天秤機構及びそれらを駆動する上軸16
等が設けられている。上軸16は、左右一対の軸受44
によって回転可能に支持され、その一端のプーリ14に
掛け渡されたタイミングベルト12を介してモータ10
により回転駆動されるようになっている。前記上軸16
の回転は、コネクティングロッド46を介して下軸48
に伝達され、中釜50が駆動されるようになっている。
下軸48、中釜50等は、下側のベッド30bの内部に
設けられている。アーム30aとベッド30bとでミシ
ンフレーム30を構成している。
【0017】前記アーム30aの先端部分には、動吸振
手段としての動吸振器60が設けられる。その動吸振器
60は、コイルの軸線が上下方向のコイルばね(弾性
体)60bと、一定の重量を有する重錘60aとによっ
て構成される。前記コイルばね60bは、その上側一端
部が前記アーム30aの内側に支持され、かつその下側
他端部に前記重錘60aをぶら下げた状態で連結してい
る。従って、その動吸振器60に振動等が与えられれ
ば、コイルばね60bが上下方向に撓みつつ重錘60a
が上下方向に変動する。また、重錘60aの質量をM、
コイルばね60bのばね定数をK、アーム30aの上下
方向の曲げの共振周波数をPaとすると、
【0018】
【数1】
【0019】となるように、KとMの値が設定されてい
る。
【0020】前記動吸振器60がない場合、上軸16の
回転周波数あるいは回転周波数の整数倍がアーム30a
の上下方向の共振周波数Paに近いと、アーム30aに
は共振が発生し、アーム先端部は大きく振動する。前記
動吸振器60が取り付けられた本実施例のミシンでは、
アーム30aの上下方向の共振は動吸振器60に吸収さ
れ、アーム30aの上下方向の共振周波数Paではアー
ム30aの振動は小さくなり、騒音も低減される。
【0021】ここで、動吸振器の原理を図3及び図4を
用いて説明する。図3に示すように、強制力を受けて振
動する主系(m1,k1,c1)に動吸振器となる別の系
(m2,k2,c2)を付加した場合の運動方程式は、次式
で表される。
【0022】
【数2】
【0023】
【数3】
【0024】この連立方程式の解はそれぞれ次のように
なる。
【0025】
【数4】
【0026】
【数5】
【0027】ただし、
【0028】
【数6】
【0029】
【数7】
【0030】
【数8】
【0031】
【数9】
【0032】
【数10】
【0033】
【数11】
【0034】
【数12】
【0035】
【数13】
【0036】
【数14】
【0037】
【数15】
【0038】
【数16】
【0039】
【数17】
【0040】また、ωは主系m1に作用する加振力の振
動数である。主系m1の振幅に着目し、m=1/20,
β=1.0,h1=0.02とし、h2をパラメータとして
1を計算すると、図4のようになる。質量比が主系の
1/20の動吸振器でも、両者の連成により、主系の共
振領域における振幅が著しく小さくなる。動吸振器はこ
の原理を利用したものである。
【0041】図2は、ミシンの回転数とアーム30aの
先端の上下方向の振動加速度との関係を示したものであ
る。動吸振器60がない場合には、ミシンの使用回転数
の上限に近いところで大きな共振が発生する。動吸振器
60を取り付けた場合には、共振ピークが小さくなり、
周波数も低くなる。
【0042】ところで、図4に示したように、動吸振器
60を取り付けた場合には、共振周波数Paの両側にピ
ークを持ち、共振が全くなくなってしまうわけではな
い。従って、図2に示したような、使用回転数の上限に
近いところに共振周波数を持つような場合に、本発明は
非常に効果的に作用するのであるが、そうでなくても、
動吸振器60に適当な減衰を付加することによって、二
つのピークを抑えることは比較的容易である。
【0043】なお、本実施例の動吸振器60は、コイル
ばね60bの上端部をアーム30aに支持して、その下
端部に重錘60aを連結したが、そのコイルばね60b
の下端部をアーム30aに支持すると共に、その上端部
に前記重錘60aを連結支持するようにしてもよい。こ
の場合も、前記と同様の作用効果が得られる。
【0044】以下に、本発明を具体化した第2の実施例
を図5について説明する。
【0045】本実施例では、アーム30aの先端部の内
側に、球状の重錘70aと弾性梁70bとからなる動吸
振手段としての動吸振器70が取り付けられている。前
記弾性梁70bは、その基端部がアーム30aの内側に
固定されると共に、その先端部がほぼ水平に左方に突出
され、その先端部に前記重錘70aが固定される。その
重錘70aが固定された前記弾性梁70bの先端部はそ
の突出方向と直交する方向に弾性的に変位可能とされ
る。その動吸振器70の上下前後それぞれの方向の固有
振動数は、アーム30aのそれぞれの方向の固有振動数
に近い値となるように、弾性梁70bのばね定数が設定
されている。これによって、アーム30aの上下方向だ
けではなく、前後方向の共振に対しても振動低減効果を
得ることができる。
【0046】本発明は、以上詳述した実施例に限定され
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種
々の変更を加えることができる。例えば前記各実施例に
おいては、上下前後の並進振動の場合について詳述した
が、アームのねじれ振動の場合にも本発明は適用可能で
ある。
【0047】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のミシンの振動防止装置によれば、ミシンフレーム
のアームに生ずる振動及びその振動に基づく騒音を充分
に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のミシンの概略図であ
る。
【図2】ミシンの回転数とアーム先端の上下方向の加速
度レベルとの関係を示したグラフである。
【図3】動吸振器の構成を示すモデル図である。
【図4】動吸振器の効果を示すグラフである。
【図5】本発明の第2の実施例のミシンの概略図であ
る。
【図6】従来のミシンの針棒機構や天秤機構等を示す機
構図である。
【図7】従来のミシンフレームを示す図である。
【符号の説明】
30 ミシンフレーム 30a アーム 60 動吸振器 60a 重錘 60b コイルばね 70 動吸振器 70a 重錘 70b 弾性梁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンフレームのアームの先端部分に、
    そのアームの固有振動数とほぼ同等の固有振動数を有す
    る動吸振手段を備えたことを特徴とするミシンの振動防
    止装置。
  2. 【請求項2】 前記動吸振手段を、少なくとも上下の方
    向に弾性的に変位可能な弾性体と、その弾性体に連結さ
    れた重錘とによって構成したことを特徴とする請求項1
    に記載のミシンの振動防止装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性体を、コイルの軸線が上下方向
    のコイルばねによって構成し、そのコイルばねの上下い
    ずれか一端部を前記アームに支持すると共に、他端部を
    前記重錘に連結したことを特徴とする請求項2に記載の
    ミシンの振動防止装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性体を、基端部が前記アームに支
    持され、かつ先端部がほぼ水平に突出すると共に、その
    突出方向と直交する方向に弾性的に変位可能な弾性梁に
    よって構成し、その弾性梁の先端部に前記重錘を連結し
    たことを特徴とする請求項2に記載のミシンの振動防止
    装置。
JP2236594A 1994-02-21 1994-02-21 ミシンの振動防止装置 Pending JPH07227489A (ja)

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