JPH07228837A - 含フッ素コーティング剤 - Google Patents

含フッ素コーティング剤

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JPH07228837A
JPH07228837A JP1849494A JP1849494A JPH07228837A JP H07228837 A JPH07228837 A JP H07228837A JP 1849494 A JP1849494 A JP 1849494A JP 1849494 A JP1849494 A JP 1849494A JP H07228837 A JPH07228837 A JP H07228837A
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JP
Japan
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fluorine
group
represented
acid
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Application number
JP1849494A
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English (en)
Inventor
Masami Yusa
正己 湯佐
Shinji Takeda
信司 武田
Yasuo Miyadera
康夫 宮寺
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 【構成】 一般式(I) 【化1】 〔ただし、式中、Rfは−CF2n-1(ここで、nは6〜
12の整数である)を示し、ベンゼン環の水素は低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲンで置換されて
いてもよく、Xは芳香環を含む四価の有機基を示し、2
組のNとOはそれぞれ五員環を形成するようにX内の芳
香環に互いにオルト位に結合している〕で表わされる構
成単位を含む含フッ素ポリベンゾオキサゾールを含有す
る含フッ素コーティング剤。 【効果】 本発明のコーティング剤は、耐熱性に優れる
皮膜を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、含フッ素ポリベンゾオ
キサゾール樹脂を用いたフッ素系コーティング剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からポリベンゾオキサゾール系樹脂
は、高強度、高弾性率、耐熱性、難燃性を備えた優れた
材料として、繊維、成形品、複合材料、コート材等に応
用されている。また、含フッ素ポリマーは、優れた耐薬
品性、撥水撥油性等の特異な性質を活かし、高機能性ポ
リマーとして、その用途は広範囲に及んでいる。特開平
3−2215号公報には、下記一般式で表わされる含フ
ッ素ポリアミレートを含有する含フッ素コーティング剤
が示されている。
【化12】 〔式中、Rfはパーフルオロアルケニル基C6 11もし
くはC9 17を示し、XはC(CF3 2 ,SO2 ,C
(CH3 ),O,CH2 ,COまたは単結合を示し、Y
はHもしくはハロゲン原子を示す〕
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−2215号
公報に示されている含フッ素ポリアリレートは、耐熱性
が低いという問題点がある。本発明は、耐熱性に優れる
含フッ素コーティング剤を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の一般式
(I)
【化13】 〔式中、Rfは−CF2n-1(ここで、nは6〜12の整
数である)を示し、これは二重結合を1個含み分枝して
いてもよく、ベンゼン環の水素は、低級アルキル基、低
級アルコキシ基又はハロゲンで置換されていてもよく、
Xは芳香環を含む四価の基で、2組のNとOはそれぞれ
X内の芳香環に互いにオルト位に結合している〕で表わ
される構成単位を0.1〜100モル%含むポリアミド
樹脂を含有する含フッ素コーティング剤である。式
(I)で示されるポリアミド樹脂は、式(V)
【0005】
【化14】 〔Rfは式(I)と同じ〕で表わされる芳香族ジカルボ
ン酸又はそのアミド形成誘導体を含む酸成分、及び式
(IV)
【化15】 〔式中、R1,R2,R3,R4 はそれぞれ独立に水素又はト
リアルキルシリル基を示し、Xは(I)と同じ〕で表わ
されるビス(アミノフェノール)化合物を反応させるこ
とにより得られる。
【0006】この方法は、一般式(V)で表わされる芳
香族ジカルボン酸又はそのアミド形成性誘導体を酸成分
とし、一般式(IV)で表わされるビス(アミノフェノー
ル)化合物をその反応の相手(アミノフェノール成分)
とし、これらを縮合又は縮合・閉環反応させるものであ
り、酸成分としては、上記芳香族ジカルボン酸又はその
アミド形成性誘導体以外に上記アミノフェノール成分と
反応性のジカルボン酸又はそのアミド形成性誘導体を併
用してもよい。
【0007】一般式(V)で表わされるジカルボン酸化
合物としては、5−(パーフルオロノネニルオキシ)イ
ソフタル酸、4−(パーフルオロノネニルオキシ)フタ
ル酸、2−(パーフルオロノネニルオキシ)テレフタル
酸、4−メチル−5−(パーフルオロノネニルオキシ)
イソフタル酸、4−メトキシ−5−(パーフルオロノネ
ニルオキシ)イソフタル酸、2,4,6−トリフルオロ
−5−(パーフルオロノネニルオキシ)イソフタル酸、
4−クロロ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)イソ
フタル酸、4−ブロモ−5−(パーフルオロノネニルオ
キシ)イソフタル酸、4−メチル−5−(パーフルオロ
ノネニルオキシ)フタル酸、4−メトキシ−5−(パー
フルオロノネニル)フタル酸、3,4,6−トリフルオ
ロ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)フタル酸、4
−クロロ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)フタル
酸、4−ブロモ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)
フタル酸、2−メチル−5−(パーフルオロノネニルオ
キシ)テレフタル酸、4−メトキシ−5−(パーフルオ
ロノネニルオキシ)テレフタル酸、2,3,6−トリフ
ルオロ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)テレフタ
ル酸、2−クロロ−5−(パーフルオロノネニルオキ
シ)テレフタル酸、2−ブロモ−5−(パーフルオロノ
ネニルオキシ)テレフタル酸、5−(パーフルオロヘキ
セニルオキシ)イソフタル酸、4−(パーフルオロヘキ
セニルオキシ)フタル酸、2−(パーフルオロヘキセニ
ルオキシ)テレフタル酸、4−メチル−5−(パーフル
オロヘキセニルオキシ)イソフタル酸、4−メトキシ−
5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)イソフタル酸、
2,4,6−トリフルオロ−5−(パーフルオロヘキセ
ニルオキシ)イソフタル酸、4−クロロ−5−(パーフ
ルオロヘキセニルオキシ)イソフタル酸、4−ブロモ−
5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)イソフタル酸、
4−メチル−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)フ
タル酸、4−メトキシ−5−(パーフルオロヘキセニル
オキシ)フタル酸、3,4,6−トリフルオロ−5−
(パーフルオロヘキセニルオキシ)フタル酸、4−クロ
ロ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)フタル酸、
4−ブロモ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)フ
タル酸、2−メチル−5−(パーフルオロヘキセニルオ
キシ)テレフタル酸、4−メトキシ−5−(パーフルオ
ロヘキセニルオキシ)テレフタル酸、2,3,6−トリ
フルオロ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)テレ
フタル酸、2−クロロ−5−(パーフルオロヘキセニル
オキシ)テレフタル酸、2−ブロモ−5−(パーフルオ
ロヘキセニルオキシ)テレフタル酸等がある。パーフル
オロノネニル基としては、例えば、式(A)
【0008】
【化16】 の基があり、パーフルオロヘキセニル基としては、例え
ば、式(B)
【化17】 の基がある。
【0009】一般式(V)で表わされる芳香族ジカルボ
ン酸のうちパーフルオロアルケニルオキシイソフタル酸
は、例えば、特開昭60−51146 号公報に記載されている
p−パーフルオロアルケニルオキシ安息香酸の製造法に
準拠して調製することができる。例えば、5−ヒドロキ
シイソフタル酸とヘキサフルオロプロペン二量体もしく
は三量体を過剰のアミンの存在下で反応させることによ
って製造することができ、他のものもこれと同様に対応
するジカルボン酸とパーフルオロアルケンを使用して製
造することができる。また、前記した一般式(V)で表
わされるジカルボン酸は、例えば、特開昭50−121243号
公報に記載の方法に準じて、ヒドロキシ−ジカルボキシ
ベンゼンのジフェニルエステル,ジベンジルエステル等
のエステルとフルオロプロペン3量体,テトラフルオロ
エチレン5量体等のフルオロアルケンのオリゴマーをプ
ロトン受容体の存在下、非プロトン性有機溶媒中、室温
附近又はそれ以下で塩基触媒の存在下に反応させた後、
反応生成物を単離し、該反応生成物を水酸化ナトリウ
ム,水酸化カリウム等の塩基性化合物の存在下、加水分
解し、さらに適宜塩酸等の酸で処理することにより製造
することができる。上記反応生成物及び最終生成物は、
適宜、洗浄、再結晶等の手段で精製される。
【0010】上記一般式(V)で表わされる芳香族ジカ
ルボン酸のアミド形成性誘導体とは、前記一般式(VI)
で表わされるビス(アミノフェノール)と反応してアミ
ド結合を形成し得る誘導体であり、上記芳香族ジカルボ
ン酸のジクロライド、ジブロマイド等の酸ハロゲン化
物、該酸のジメチルエステル、ジエチルエステル等のジ
アルキルエステル等がある。上記ジクロライドは、例え
ば、一般式(III) で表わされる芳香族ジカルボン酸に
塩化チオニルを反応させることによって高収率で得るこ
とができる。上記ジメチルエステル、ジエチルエステル
等のジアルキルエステルは、酸の存在下、それぞれメタ
ノール、エタノール等のアルコールを一般式(V)で表
わされる芳香族ジカルボン酸に反応させることにより、
得ることができる。
【0011】前記した一般式(V)で表わされる芳香族
ジカルボン酸又はそのアミド形成性誘導体と併用しても
よいジカルボン酸又はそのアミド形成性誘導体として
は、一般式(VII)
【化18】 〔ただし、式中、Zは
【化19】 以外を示す〕で表わされるジカルボン酸又はそのアミド
形成性誘導体があり、一般式(VII) 中のZが、芳香環
を含む2価の有機基であるジカルボン酸又はそのアミド
形成性誘導体が、得られる重合体の耐熱性の点で好まし
い。
【0012】芳香環を含む2価の有機基としては、前記
した一般式(a′),一般式(b′),一般式(c′)
又は一般式(d′)で表わされる基などがあり、これら
の基は、適宜、低級アルキル基、低級アルコキシ基、塩
素、臭素、フッ素等のハロゲンなどで置換されていても
よい。一般式(VII) で表されるジカルボン酸の例とし
ては、シュウ酸,マロン酸,コハク酸,グルタル酸,ア
ジピン酸,ピメリン酸,スベリン酸,アゼライン酸,セ
バシン酸等の脂肪族ジカルボン酸,フタル酸,イソフタ
ル酸,テレフタル酸,3,3′−ジカルボキシルジフェ
ニルエーテル、3,4′−ジカルボキシルジフェニルエ
ーテル、4,4′−ジカルボキシルジフェニルエーテ
ル、3,3′−ジカルボキシルジフェニルメタン、3,
4′−ジカルボキシルジフェニルメタン、4,4′−ジ
カルボキシルジフェニルメタン、3,3′−ジカルボキ
シルジフェニルジフルオロメタン、3,4′−ジカルボ
キシルジフェニルジフルオロメタン、4,4′−ジカル
ボキシルジフェニルジフルオロメタン、3,3′−ジカ
ルボキシルジフェニルスルホン、3,4′−ジカルボキ
シルジフェニルスルホン、4,4′−ジカルボキシルジ
フェニルスルホン、3,3′−ジカルボキシルジフェニ
ルスルフイド、3,4′−ジカルボキシルジフェニルス
ルフイド、4,4′−ジカルボキシルジフェニルスルフ
イド、3,3′−ジカルボキシルジフェニルケトン、
3,4′−ジカルボキシルジフェニルケトン、4,4′
−ジカルボキシルジフェニルケトン、2,2−ビス(3
−カルボキシルフェニル)プロパン、2,2−(3,
4′−ジカルボキシルジフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−カルボキシルフェニル)プロパン、2,2−
ビス(3−カルボキシルフェニル)ヘキサフルオロプロ
パン、2,2−(3,4′−ジカルボキシルジフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−カル
ボキシルフェニル)ヘキサフルオロプロパン、1,3−
ビス(3−カルボキシルフェノキシ)ベンゼン、1,4
−ビス(3−カルボキシルフェノキシ)ベンゼン、1,
4−ビス(4−カルボキシルフェノキシ)ベンゼン、
3,3′−(1,4−フェニレンビス(1−メチルエチ
リデン))ビス安息香酸、3,4′−(1,4−フェニ
レンビス(1−メチルエチリデン))ビス安息香酸、
4,4′−(1,4−フェニレンビス(1−メチルエチ
リデン))ビス安息香酸、2,2−ビス(4−(3−カ
ルボキシルフェノキシ)フェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−(4−カルボキシルフェノキシ)フェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−(3−カルボキシルフェ
ノキシ)フエニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−
ビス(4−(4−カルボキシルフェノキシ)フェニル)
ヘキサフルオロプロパン、ビス(4−(3−カルボキシ
ルフェノキシ)フェニル)スルフイド、ビス(4−(4
−カルボキシルフェノキシ)フェニル)スルフイド、ビ
ス(4−(3−カルボキシルフェノキシ)フェニル)ス
ルホン、ビス(4−(4−カルボキシルフェノキシ)フ
ェニル)スルホン等の芳香族ジカルボン酸がある。
【0013】前記一般式(VII) で表わされるジカルボ
ン酸のアミド形成性誘導体としては、該ジカルボン酸の
ジクロライド、ジブロマイド等の酸ハロゲン化物、該ジ
カルボン酸のジメチルエステル、ジエチルエステル等の
ジアルキルエステル等がある。本発明における酸成分と
しては、一般式(V)で表わされる芳香族ジカルボン酸
又はそのアミド形成性誘導体を酸成分中、1〜100モ
ル%、特に10〜100モル%使用するのが好ましい。
このような酸成分が少なすぎると得られる含フツ素ポリ
ベンゾオキサゾールの耐吸湿性が低下しやすくなる。
【0014】一般式(VI)で表わされるビス(アミノフ
ェノール)化合物のうちR1,R2,R3,R4がトリアルキ
ルシリル基で表わされるトリアルキルシリル化ジアミン
は、マクロモレキュールズ(Macromolecules)第21巻
2305頁(1988年)以下に示される様な3,3′−ビ
ス(トリメチルシロキシ)−4,4′−ビス(トリメチ
ルシリルアミノ)ビフェニルの製造法に準拠して調整す
ることができる。例えば、4,4′−ジアミノ−3,
3′−ジヒドロキシビフェニルのテトラヒドロフラン溶
液中でトリエチルアミンの存在下、トリアルキルシリル
クロライドを反応させて、3,3′−ビス(トリアルキ
ルシロキシ)−4,4′−ビス(トリアルキルシリルア
ミノ)ビフェニルを得ることができる。
【0015】一般式(VI)で表わされるビス(アミノフ
ェノール)化合物としては、より高分子量のベンゾオキ
サゾール系重合体を得るためには、少なくともR1及び
2がトリアルキルシリル基であるものが好ましい。ト
リアルキルシリル基としては、トリメチルシリル基、ト
リエチルシリル基、トリプロピルシリル基等がある。一
般式(VI)中のXとしては、例えば前記した一般式
(a),一般式(b),一般式(c)又は一般式(d)
で表わされる基であってこれらの基中のベンゼン環が適
宜、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲンなど
で置換されていてもよいものがある。
【0016】一般式(VI)で表わされるビス(アミノフ
ェノール)化合物としては3,4−ジアミノ−1,5−
ベンゼンジオール3,3′−ジヒトロキシ−4,4′−
ジアミノ3,3′−ジヒトロキシ−4,4′−ジアミノ
ビフェニル、3,3′−ジアミノ−4,4′−ジヒドロ
キシビフェニル、2,2′−ビス(3−アミノ−4−ヒ
ドロキシフェニル)ケトン、2,2−ビス(3−アミノ
−4−ヒドロキシフェニル)スルフイド、2,2−ビス
(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)エーテル、
2,2−ビス(3−ヒドロキシ−4−アミノフェニル)
スルホン、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ヒドロキシ−
4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ヒ
ドロキシ−4−アミノフェニル)メタン、2,2−ビス
(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパン、2,2−ビス(3−ヒドロキシ−4−アミ
ノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス
(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ジフルオロメ
タン、
【0017】
【化20】 等及びこれらのトリアルキルシリル化物がある。
【0018】前記酸成分とアミノフェノール成分を適当
な温度で反応させることにより含フッ素ポリベンゾオキ
サゾール及び含フッ素ポリヒドロキシアミド(ヒドロキ
シル基が前記したようにトリアルキルシリル化されてい
るものを含む。以下同じ)を製造することができる。こ
の反応に際し、適当な条件を選定することにより、閉環
の度合を適宜調整することができる。例えば、前記酸成
分と前記アミノフェノール成分を溶融させて(好ましく
は200℃以上の温度で)、無溶媒で反応させる方法、
前記酸成分と前記アミノフェノール成分を有機溶媒中又
はポリリン酸中、150℃以上で反応させる方法により
ほとんど又は完全に閉環したポリベンゾオキサゾールを
製造することができ、前記酸成分(時にジハライド)と
前記アミノフェノール成分を有機溶媒中、80℃以下、
特に50℃以下で反応させることにより、ポリベンゾオ
キサゾールの前駆体であってほとんど又は全く閉環して
いないポリヒドロキシアミドを製造することができる。
【0019】また、ポリベンゾオキサゾール前駆体〔上
記ポリヒドロキシアミド又は閉環が部分的に進行したポ
リヒドロキシアミド〕は、さらに100℃以上、特に1
50℃以上で必要に応じ無水酢酸、無水プロピオン酸、
無水安息香酸等の酸無水物、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド等のカルボジイミド等の閉環剤、さらに必要に応
じてピリジン,イソキノリン、トリメチルアミン、アミ
ノピリジン、イミダゾール等の閉環触媒を添加して、化
学閉環させ(閉環剤及び閉環触媒は、それぞれ酸成分1
モルに対して1〜8モルの範囲内で使用するのが好まし
い)、閉環がほとんど又は完全に完結したポリベンゾオ
キサゾールを製造することができる。これらの反応は、
有機溶剤の存在下で行うことが好ましい。
【0020】上記において使用できる有機溶媒として
は、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチル
スルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド、フエノー
ル、m−クレゾール、クロルベンゼンなどの有機極性溶
媒があり、互いに相溶すれば2種類以上を混合して用い
ても良い。また、これらの有機極性溶媒とともに、トル
エン、キシレン、セロソルブアセテート、メチルセロソ
ルブなどの汎用溶媒をポリベンゾオキサゾール又はその
前駆体の溶解性を低下させない範囲で併用することがで
きる。
【0021】上記した反応のいずれにおいても、酸成分
としてジハライドを使用する場合、反応を適宜ハロゲン
化水素トラツプ剤の存在下に行なうことができる。ハロ
ゲン化水素トラツプ剤としては、ピリジン、トリエチル
アミン、ジメチルアニリン等の三級アミンがある。前記
酸成分とビス(アミノフェノール)成分の反応は等モル
又はほぼ等モルで行なうのが好ましく、各成分の添加順
序は任意である。以上の反応において、一般式(VI)で
表わされるビス(アミノフェノール)化合物の基−NH
−R1 又は基−NH−R2 は、基−O−R3 又は基−O
−R4 に優先して反応する。また、一般式(VI)で表わ
されるビス(アミノフェノール)化合物として、式中の
3 又はR4 がトリアルキルシリル基であるものを用
い、含フッ素ポリベンゾオキサゾールの前駆体を前記し
た方法で生成させた場合、得られる重合体は一般式(II
I) 又は一般式(IV)中、OH基の少なくとも一方がト
リアルキルシロキシ基である構成単位を含むが、この重
合体は、反応液をそのまま又は単離してメタノール又は
水に添加することにより、トリアルキルシロキシ基をO
H基に転換することができる。本発明における含フツ素
ポリベンゾオキサゾール又はその前駆体である含フッ素
ポリヒドロキシアミドは、有機溶剤に溶解させたワニス
状で使用することができる。上記ワニスはガラス、シリ
コンウエハ、エナメル線などの表面にスピンコート、ス
プレー、はけ塗り、含浸等通常用いられる方法で塗布し
た後、加熱することにより、ポリベンゾオキサゾール皮
膜にできる。この場合、ポリベンゾオキサゾール前駆体
を用いたときは、加熱処理の際閉環させる。
【0022】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが本発明
は、この実施例により、特に限定されるものではない。 実施例1 かくはん装置,窒素導入管,乾燥管を備えた反応容器
に、3,3′−ジヒドロキシ−4,4′−ジアミノビフ
ェニル2.16g(0.01 mol),ピリジン1.74
g(0.022 mol),ジメチルアセトアミド12.3
gを入れ氷水浴で冷却した。3,3′−ジヒドロキシ−
4,4′−ジアミノビフェニルが溶解したら、5−パー
フルオロノネニルオキシイソフタル酸ジクロライド6.
49g(0.01 mol)を少量ずつ加える。かくはんを
5時間行った後に、反応溶液を多量のメタノール中に注
ぎポリマーを沈でんさせた。沈でんしたポリマーをろ
別、メタノールで洗浄後、乾燥を行い、ポリヒドロキシ
アミドを得た。
【0023】実施例2 かくはん装置,窒素導入管,乾燥管を備えた反応容器
に、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン3.66g(0.01 mo
l),ピリジン1.74g(0.022 mol),ジメチ
ルアセトアミド15.2gを入れ氷水浴で冷却した。
2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシ)ヘキサフ
ルオロプロパンが溶解したら、5−パーフルオロノネニ
ルオキシイソフタル酸ジクロライド6.49g(0.0
1 mol)を少量ずつ加える。かくはんを5時間行った
後、反応溶液を多量のメタノール中に注ぎ、ポリマーを
沈でんさせた。沈でんしたポリマーをろ別、メタノール
で洗浄後、乾燥を行いポリヒドロキシアミドを得た。
【0024】実施例3 かくはん装置,窒素導入管,乾燥管を備えた反応容器
に、3,3′−ジヒドロキシ−4,4′−ジアミノビフ
ェニル2.16g(0.01 mol),ピリジン1.74
g(0.022 mol),ジメチルアセトアミド9.65
gを入れ氷水浴で冷却した。3,3′−ジヒドロキシ−
4,4′−ジアミノビフェニルが溶解したら、5−パー
フルオロノネニルオキシイソフタル酸ジクロライド3.
25g(0.005 mol)とイソフタル酸ジクロライド
1.02g(0.005 mol)を少量ずつ添加する。か
くはんを5時間行った後、反応溶液を多量のメタノール
中に注ぎポリマーを沈でんさせた。沈でんしたポリマー
をろ別、メタノールで洗浄後、乾燥を行い、ポリヒドロ
キシアミドを得た。
【0025】実施例4 かくはん装置,窒素導入管,乾燥管を備えた反応容器
に、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン3.66g(0.01 mo
l),ピリジン1.74g(0.022 mol),ジメチ
ルアセトアミド9.2gを入れ氷水浴中で冷却した。
2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)
ヘキサフルオロパロパンが溶解したら、5−パーフルオ
ロノネニルオキシイソフタル酸ジクロライド0.65g
(0.001 mol),イソフタル酸ジクロライド1.8
3g(0.009 mol)を少量ずつ加える。かくはんを
5時間行った後、反応溶液を多量のメタノール中に注
ぎ、ポリマーを沈でんさせた。沈でんしたポリマーをろ
別、メタノールで洗浄後、乾燥を行いポリヒドロキシア
ミドを得た。
【0026】実施例5 かくはん装置,窒素導入管,球入り冷却管を備えた反応
容器に、3,3′−ジヒドロキシ−4,4′−ジアミノ
ビフェニル2.16g(0.01 mol),ポリリン酸1
00gを入れ200℃に加熱する。5−パーフルオロノ
ネニルオキシイソフタル酸6.12g(0.01 mol)
を加え、200℃で4時間反応させる。反応液を水中に
注ぎポリマーを沈でんさせた。沈でんしたポリマーをろ
別、水、炭酸水素ナトリウムの希薄水溶液、水、メタノ
ールで洗浄後乾燥し、ポリベンゾオキサゾールを得た。
【0027】実施例6 かくはん装置,窒素導入管,乾燥管を備えた反応容器
に、3,3′−ビス(トリメチルシロキシ)−4,4′
−ビス(トリメチルシリルアミノ)−ビフェニル5.0
5g(0.01 mol),ジメチルアセトアミド17.3
gを入れ氷水浴で冷却した。5−パーフルオロノネニル
オキシイソフタル酸ジクロライド6.49g(0.01
mol)を少量ずつ加える。かくはんを5時間行った後、
反応溶液を多量のメタノール中に注ぎ、ポリマーを沈で
んさせた。沈でんしたポリマーをろ別、メタノールで洗
浄後、乾燥を行いポリヒドロキシアミドを得た。
【0028】実施例7 かくはん装置,窒素導入管,乾燥管を備えた反応容器
に、2,2−ビス(4−(トリメチルシロキシ)−3
(トリメチルシリルアミノ)ヘキサフルオロプロパン
6.55g(0.01 mol),ジメチルアセトアミド1
9.5gを入れ氷水浴中で冷却した。5−パーフルオロ
ノネニルオキシイソフタル酸ジクロライド6.49g
(0.01 mol)を少量ずつ加える。かくはんを5時間
行った後、反応溶液を多量のメタノール中に注ぎ、ポリ
マーを沈でんさせた。沈でんしたポリマーをろ別、メタ
ノールで洗浄後、乾燥しポリヒドロキシアミドを得た。
【0029】比較例1 実施例1で示した5−パーフルオロノネニルオキシイソ
フタル酸ジクロライド6.49gの代わりに、イソフタ
ル酸ジクロライド2.03g(0.01 mol)を用いて
実施例1と同様にポリヒドロキシアミドを得た。
【0030】比較例2 実施例7の5−パーフルオロノネニルオキシイソフタル
酸ジクロライド6.49gの代わりに、イソフタル酸ジ
クロライド2.03g(0.01 mol)を用いて実施例
7と同様にポリヒドロキシアミドを得た。
【0031】以上で使用した5−パーフルオロノネニル
オキシイソフタル酸は、構造式が、
【化21】 の化合物である。
【0032】実施例1〜7,比較例1〜2で得られたポ
リマーをジメチルアセトアミドの約20%溶液とし、そ
の溶液をガラス板上にコートし、150℃,200℃及
び250℃でそれぞれ順次30分加熱し、ポリベンゾオ
キサゾール皮膜を得た。実施例1〜4,6,7、比較例
1,2で得られたポリヒドロキシアミドは、加熱により
脱水閉環がおこり、ポリベンゾオキサゾールが生成す
る。各例において、ポリベンゾオキサゾール及びポリヒ
ドロキシアミドの特性を表1に示す。なお、表1中、P
FIPは5−パ−フルオロノネニルオキシイソフタル酸
ジクロライド、IPは、イソフタル酸ジクロライド、H
ABは3,3’−ジヒドロキシ−4,4’−ジアミノビ
フェニル、Bis−AP−AFは2,2−ビス(3−ア
ミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパ
ン、TMSHABは3,3’−ビス(トリメチルシロキ
シ)−4,4’−ビス(トリメチルシリルアミノ)ビフ
ェニルを示す。
【0033】
【表1】 物性測定方法 IR吸収スペクトル KBr錠剤法により測定した。 熱分解温度 熱天秤を用いて昇温速度10℃/mi
n の条件で加熱重量減少を測定し、重量減少開始温度を
読みとった。 還元粘度 DMAc溶媒中0.1g/dlの濃
度で温度30℃で測定した。 吸水率 ポリベンゾオキサゾールのフイルム
は室温で水中に24時間浸漬し前後の重量変化より算出
した。 接触角 20℃での水の接触角
【0034】
【発明の効果】本発明のコ−ティング剤は耐熱性に優れ
る皮膜を与える。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔ただし、式中、Rfは−CF2n-1(ここで、nは6〜
    12の整数である)を示し、ベンゼン環の水素は低級ア
    ルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲンで置換されて
    いてもよく、Xは芳香環を含む四価の有機基を示し、2
    組のNとOはそれぞれ五員環を形成するようにX内の芳
    香環に互いにオルト位に結合している〕で表わされる構
    成単位を含む含フッ素ポリベンゾオキサゾールを含有す
    る含フッ素コーティング剤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の一般式(I)で表わさ
    れる構成単位及び一般式(II) 【化2】 〔ただし、式中、Zは、請求項1に記載の一般式(I)
    中の、 【化3】 以外の二価の有機基であり、X′は芳香環を含む四価の
    有機基を示し、2組のNとOはそれぞれ五員環を形成す
    るようにX内の芳香環に互いにオルト位に結合してい
    る〕で表わされる構成単位を含む含フツ素ポリベンゾオ
    キサゾールを含有する含フッ素コーティング剤。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の一般式(I)で表わさ
    れ、該式中のXが、一般式(a) 【化4】 で表わされる基、一般式(b) 【化5】 〔ただし、式中、Yは結合、 【化6】 (ここでRf′は2価のフルオロカーボンを示し、nは
    1〜5の整数であり、複数個のRf′は同一でも異なっ
    ていてもよい)〕で表わされる基、一般式(c) 【化7】 〔ただし、式中、Yは一般式(b)に同じであり、2個
    のYは同一でも異なっていてもよい〕で表わされる基又
    は一般式(d) 【化8】 〔ただし、式中、Yは一般式(b)に同じであり、3個
    のYは同一でも異なっていてもよい〕で表わされる基を
    示し、これらの基中のベンゼン環の水素は低級アルキル
    基、低級アルコキシ基又はハロゲンで置換されていても
    よいものである構成単位を含む請求項1又は請求項2に
    記載の含フッ素ポリベンゾオキサゾールを含有する含フ
    ッ素コーティング剤。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の一般式(I)で表わさ
    れ、該式中のXが請求項3に記載の一般式(a)、一般
    式(b)、一般式(c)又は一般式(d)で表わされる
    基を示し、これらの基中のベンゼン環の水素は低級アル
    キル基、低級アルコキシ基又はハロゲンで置換されてい
    もよいものである構成単位及び請求項2に記載の一般式
    (II)で表わされ、該式中のX′が請求項3に記載の一
    般式(a)、一般式(b)、一般式(c)又は一般式
    (d)で表わされる基を示し、これらの基中のベンゼン
    環の水素は低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハロ
    ゲンで置換されていてもよいものである構成単位を含む
    請求項3に記載の含フッ素ポリベンゾオキサゾールを含
    有する含フッ素コーティング剤。
  5. 【請求項5】 一般式(III) 【化9】 〔ただし、式中、Rfは−Cn2n-1(ここで、nは6
    〜12の整数である)を示し、ベンゼン環の水素は低級
    アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲンで置換され
    ていてもよく、Xは芳香環を含む四価の有機基を示し、
    NHとOHはX内の芳香環に互いにオルト位に結合して
    いる〕で表わされる構成単位を含む含フッ素ポリヒドロ
    キシアミドを含有する含フッ素コーティング剤。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の一般式(III) で表わ
    される構成単位及び一般式(IV) 【化10】 〔ただし、式中、Zは請求項1に記載の一般式(I)中
    の 【化11】 以外の二価の有機基であり、X′は芳香族環を含む四価
    の有機基を示し、2組のNHとOHはそれぞれX内の芳
    香環に互いにオルト位に結合している〕で表わされる構
    成単位を含む含フッ素ポリヒドロキシアミドを含有する
    含フッ素コーティング剤。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の一般式(III) で表わ
    され、該式中のXが、請求項3に記載の一般式(a)、
    一般式(b)、一般式(c)又は一般式(d)で表わさ
    れる基を示し、これらの基中のベンゼン環の水素は低級
    アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲンで置換され
    ていてもよいものである構成単位を含む請求項5に記載
    の含フッ素ポリベンゾオキサゾールを含有する含フッ素
    コーティング剤。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の一般式(III) で表わ
    され、該式中のXが、請求項3に記載の一般式(a)、
    一般式(b)、一般式(c)又は一般式(d)で表わさ
    れる基を示し、これらの基中のベンゼン環の水素は低級
    アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲンで置換され
    ていてもよいものである構成単位及び請求項6に記載の
    一般式(IV)で表わされ、該式中のX′が請求項3に記
    載の一般式(a)、一般式(b)、一般式(c)又は一
    般式(d)で表わされる基を示し、これらの基中のベン
    ゼン環の水素は低級アルキル基、低級アルコキシ基又は
    ハロゲンで置換されていてもよいものである構成単位を
    含む請求項6に記載の含フッ素ポリヒドロキシアミドを
    含有する含フッ素コーティング剤。
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