JPH07229200A - 跳ね出し部の支持構造およびその構築方法 - Google Patents
跳ね出し部の支持構造およびその構築方法Info
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- JPH07229200A JPH07229200A JP2286494A JP2286494A JPH07229200A JP H07229200 A JPH07229200 A JP H07229200A JP 2286494 A JP2286494 A JP 2286494A JP 2286494 A JP2286494 A JP 2286494A JP H07229200 A JPH07229200 A JP H07229200A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高強度を有する跳ね出し部を高精度でかつ容
易に構築することのできる跳ね出し部の支持構造および
その構築方法を提供することを目的とする。 【構成】 予めナット21およびアンカーボルト15を
備えておいた支持金具12を、壁体11を形成するため
の型枠に取り付けておき、組み立てた型枠内にコンクリ
ートCを打設して壁体11を形成するとともにこれに支
持金具12を埋め込んだ後、ナット21に雄ネジ部材2
3の一端部23aを取り付け、その他端部23bに跳ね
出し部Hを取り付ける構成とした。
易に構築することのできる跳ね出し部の支持構造および
その構築方法を提供することを目的とする。 【構成】 予めナット21およびアンカーボルト15を
備えておいた支持金具12を、壁体11を形成するため
の型枠に取り付けておき、組み立てた型枠内にコンクリ
ートCを打設して壁体11を形成するとともにこれに支
持金具12を埋め込んだ後、ナット21に雄ネジ部材2
3の一端部23aを取り付け、その他端部23bに跳ね
出し部Hを取り付ける構成とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋コンクリート造
等、コンクリートを用いて形成する壁体に、例えば、バ
ルコニー,外廊下,あるいは階段等の跳ね出し部を構築
するのに好適な跳ね出し部の支持構造およびその構築方
法に関するものである。
等、コンクリートを用いて形成する壁体に、例えば、バ
ルコニー,外廊下,あるいは階段等の跳ね出し部を構築
するのに好適な跳ね出し部の支持構造およびその構築方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、図3に示すように、例えば鉄骨
造等のバルコニー,外廊下,あるいは階段等の跳ね出し
部Hを、鉄筋コンクリート造等の壁体1から側方に跳ね
出すように構築するときには、跳ね出し部Hを壁体1に
埋設したアンカーボルト2に接合部材3を介して取り付
けることにより、壁体1で支持する構造が用いられてい
る。
造等のバルコニー,外廊下,あるいは階段等の跳ね出し
部Hを、鉄筋コンクリート造等の壁体1から側方に跳ね
出すように構築するときには、跳ね出し部Hを壁体1に
埋設したアンカーボルト2に接合部材3を介して取り付
けることにより、壁体1で支持する構造が用いられてい
る。
【0003】従来、このような支持構造には、図4に示
すように、接合部材3を壁体1に形成した凹部4内に取
り付ける構造と、図5に示すように、接合部材3を壁体
1の表面に取り付ける構造の2通りがある。
すように、接合部材3を壁体1に形成した凹部4内に取
り付ける構造と、図5に示すように、接合部材3を壁体
1の表面に取り付ける構造の2通りがある。
【0004】図4(a)および(b)に示した構造で
は、アンカーボルト2,2,…が壁体1内に埋設されて
いる。そして、凹部4から突出した各アンカーボルト2
の先端部2aには、平断面視T字状の接合プレート5
が、ナット6で固定されている。一方、図4(b)に示
したように、例えばバルコニー,外廊下,あるいは階段
等の、取り付けるべき跳ね出し部Hの基部には、壁体1
に直交する面内に位置する取付板7が一体に形成されて
いる。そして、この取付板7が、前記接合プレート5の
立ち上がり部5aにボルト・ナット8で固定されてい
る。このようにして、跳ね出し部Hが、凹部4内に位置
する接合プレート5,ナット6,ボルト・ナット8から
なる接合部材3を介してアンカーボルト2に取り付けら
れており、これにより、跳ね出し部Hが壁体1に支持さ
れた構造となっている。
は、アンカーボルト2,2,…が壁体1内に埋設されて
いる。そして、凹部4から突出した各アンカーボルト2
の先端部2aには、平断面視T字状の接合プレート5
が、ナット6で固定されている。一方、図4(b)に示
したように、例えばバルコニー,外廊下,あるいは階段
等の、取り付けるべき跳ね出し部Hの基部には、壁体1
に直交する面内に位置する取付板7が一体に形成されて
いる。そして、この取付板7が、前記接合プレート5の
立ち上がり部5aにボルト・ナット8で固定されてい
る。このようにして、跳ね出し部Hが、凹部4内に位置
する接合プレート5,ナット6,ボルト・ナット8から
なる接合部材3を介してアンカーボルト2に取り付けら
れており、これにより、跳ね出し部Hが壁体1に支持さ
れた構造となっている。
【0005】このような支持構造で跳ね出し部Hを構築
するには、まず、壁体1を施工するときに、梁9の鉄筋
9aを配筋・組立するとともにアンカーボルト2を所定
の位置に位置決めする。そして、壁体1を形成するため
の型枠(図示なし)には、凹部4を形成するために所定
の形状に形成した発泡スチロール材10を取り付けてお
く。そして、組み立てた型枠(図示なし)内にコンクリ
ートを打設してこれを養生させた後、型枠を解体すると
ともに発泡スチロール材10を掻き出す等して取り出す
ことにより、壁体1および凹部4が形成される。このよ
うにして形成した凹部4内に突出した各アンカーボルト
2の先端部2aを接合プレート5に通し、これをナット
6で締結した後、これらアンカーボルト2,接合プレー
ト5,ナット6を溶接して一体に固定する。そして、跳
ね出し部Hの取付板7を位置決めして、接合プレート5
の立ち上がり部5aにボルト・ナット8で固定した後、
これらを溶接して強固に一体化することにより、図3に
示したような跳ね出し部Hを構築している。
するには、まず、壁体1を施工するときに、梁9の鉄筋
9aを配筋・組立するとともにアンカーボルト2を所定
の位置に位置決めする。そして、壁体1を形成するため
の型枠(図示なし)には、凹部4を形成するために所定
の形状に形成した発泡スチロール材10を取り付けてお
く。そして、組み立てた型枠(図示なし)内にコンクリ
ートを打設してこれを養生させた後、型枠を解体すると
ともに発泡スチロール材10を掻き出す等して取り出す
ことにより、壁体1および凹部4が形成される。このよ
うにして形成した凹部4内に突出した各アンカーボルト
2の先端部2aを接合プレート5に通し、これをナット
6で締結した後、これらアンカーボルト2,接合プレー
ト5,ナット6を溶接して一体に固定する。そして、跳
ね出し部Hの取付板7を位置決めして、接合プレート5
の立ち上がり部5aにボルト・ナット8で固定した後、
これらを溶接して強固に一体化することにより、図3に
示したような跳ね出し部Hを構築している。
【0006】また、図5に示した構造では、アンカーボ
ルト2,2,…が、その先端部2aが壁体1から突出す
るように埋設されている。そして、各アンカーボルト2
の先端部2aには、平断面視T字状の接合プレート5
が、ナット6で固定され、この接合プレート5の立ち上
がり部5aには、跳ね出し部H’の取付板7がボルト・
ナット8で固定されている。このようにして、跳ね出し
部H’が、壁体1の表面に位置する接合プレート5,ナ
ット6,ボルト・ナット8からなる接合部材3’を介し
てアンカーボルト2に取り付けられており、これにより
跳ね出し部H’が壁体1に支持された構造となってい
る。
ルト2,2,…が、その先端部2aが壁体1から突出す
るように埋設されている。そして、各アンカーボルト2
の先端部2aには、平断面視T字状の接合プレート5
が、ナット6で固定され、この接合プレート5の立ち上
がり部5aには、跳ね出し部H’の取付板7がボルト・
ナット8で固定されている。このようにして、跳ね出し
部H’が、壁体1の表面に位置する接合プレート5,ナ
ット6,ボルト・ナット8からなる接合部材3’を介し
てアンカーボルト2に取り付けられており、これにより
跳ね出し部H’が壁体1に支持された構造となってい
る。
【0007】このような支持構造で跳ね出し部H’を構
築するには、図4に示した場合と同様に、まず、壁体1
を施工するときに、アンカーボルト2を所定の位置に位
置決めする。そして、壁体1を形成するための型枠には
所定の形状に形成した発泡スチロール材10を取り付け
ておき、アンカーボルト2の先端部2aを覆うようにし
ておく。そして、組み立てた型枠(図示なし)内にコン
クリートを打設してこれを養生させた後、型枠を解体す
るとともに、発泡スチロール材10を取り外すことによ
り、壁体1を形成する。次いで、各アンカーボルト2の
先端部2aを接合プレート5に通し、これをナット6で
締結して壁体1に固定した後、跳ね出し部H’の取付板
7を位置決めして接合プレート5の立ち上がり部5aに
ボルト・ナット8で固定した後、これらを溶接して一体
化することにより、跳ね出し部H’を構築している。
築するには、図4に示した場合と同様に、まず、壁体1
を施工するときに、アンカーボルト2を所定の位置に位
置決めする。そして、壁体1を形成するための型枠には
所定の形状に形成した発泡スチロール材10を取り付け
ておき、アンカーボルト2の先端部2aを覆うようにし
ておく。そして、組み立てた型枠(図示なし)内にコン
クリートを打設してこれを養生させた後、型枠を解体す
るとともに、発泡スチロール材10を取り外すことによ
り、壁体1を形成する。次いで、各アンカーボルト2の
先端部2aを接合プレート5に通し、これをナット6で
締結して壁体1に固定した後、跳ね出し部H’の取付板
7を位置決めして接合プレート5の立ち上がり部5aに
ボルト・ナット8で固定した後、これらを溶接して一体
化することにより、跳ね出し部H’を構築している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の跳ね出し部の支持構造およびその施工方
法には、以下のような問題が存在する。まず、図4に示
した支持構造では、凹部4を形成するために、梁9を一
定寸法内側に形成する(いわゆる「フカス」)必要があ
るため、壁体1の壁鉄筋(図示なし)と梁鉄筋9aとの
取り合いが困難となる。しかも、壁体1を形成した後、
アンカーボルト2への接合プレート5の取付、跳ね出し
部Hの取付板7の接合プレート5への取付および溶接と
いった作業が、狭い凹部4内での作業となるため、手間
と熟練を要するという問題がある。
たような従来の跳ね出し部の支持構造およびその施工方
法には、以下のような問題が存在する。まず、図4に示
した支持構造では、凹部4を形成するために、梁9を一
定寸法内側に形成する(いわゆる「フカス」)必要があ
るため、壁体1の壁鉄筋(図示なし)と梁鉄筋9aとの
取り合いが困難となる。しかも、壁体1を形成した後、
アンカーボルト2への接合プレート5の取付、跳ね出し
部Hの取付板7の接合プレート5への取付および溶接と
いった作業が、狭い凹部4内での作業となるため、手間
と熟練を要するという問題がある。
【0009】一方、図5に示した支持構造では、発泡ス
チロール材10を型枠に取り付けるには、壁体1からこ
の発泡スチロール材10が突出した形態となるため、型
枠(図示なし)をこの発泡スチロール材10の分だけ凹
ませた形状とする必要があり、型枠の構造が複雑となる
という問題がある。
チロール材10を型枠に取り付けるには、壁体1からこ
の発泡スチロール材10が突出した形態となるため、型
枠(図示なし)をこの発泡スチロール材10の分だけ凹
ませた形状とする必要があり、型枠の構造が複雑となる
という問題がある。
【0010】また、上記いずれの場合においても、アン
カーボルト2を壁体1に埋め込んだ後、型枠を解体する
ときに発泡スチロール材10を取り外し、ここに接合プ
レート5を取り付けてから、これに跳ね出し部Hあるい
はH’の取付板7を固定する必要があるため、跳ね出し
部H,H’の施工が非常に手間のかかるものとなってい
る。
カーボルト2を壁体1に埋め込んだ後、型枠を解体する
ときに発泡スチロール材10を取り外し、ここに接合プ
レート5を取り付けてから、これに跳ね出し部Hあるい
はH’の取付板7を固定する必要があるため、跳ね出し
部H,H’の施工が非常に手間のかかるものとなってい
る。
【0011】さらに、特に、跳ね出し部H,H’の据付
に高い精度が要求される場合には、接合プレート5の取
り付けにも高い精度が要求されるため、跳ね出し部H,
H’の施工に、より一層の手間および熟練が要求され
る。このため、従来、高い据付精度が要求される跳ね出
し部を構築する場合には、上記のような支持構造および
施工方法は用いられていなかった。このような場合に
は、例えば壁体を施工した後にここに穴をあけ、樹脂や
硬化促進材等とともにアンカーボルトを挿入してこれを
固定するケミカルアンカー等の方法により、アンカーボ
ルトを壁体に後付けする方法が用いられている。しかし
ながらこのようにアンカーボルトを後付けする方法で構
築した跳ね出し部の支持構造は、前記図4および図5に
示した2種類の支持構造に比較して、強度面や耐熱性の
面で劣るため、主要構造部には安全上適用できなかっ
た。本発明は、以上のような点を考慮してなされたもの
で、高強度を有する跳ね出し部を高精度でかつ容易に構
築することのできる跳ね出し部の支持構造およびその構
築方法を提供することを目的とする。
に高い精度が要求される場合には、接合プレート5の取
り付けにも高い精度が要求されるため、跳ね出し部H,
H’の施工に、より一層の手間および熟練が要求され
る。このため、従来、高い据付精度が要求される跳ね出
し部を構築する場合には、上記のような支持構造および
施工方法は用いられていなかった。このような場合に
は、例えば壁体を施工した後にここに穴をあけ、樹脂や
硬化促進材等とともにアンカーボルトを挿入してこれを
固定するケミカルアンカー等の方法により、アンカーボ
ルトを壁体に後付けする方法が用いられている。しかし
ながらこのようにアンカーボルトを後付けする方法で構
築した跳ね出し部の支持構造は、前記図4および図5に
示した2種類の支持構造に比較して、強度面や耐熱性の
面で劣るため、主要構造部には安全上適用できなかっ
た。本発明は、以上のような点を考慮してなされたもの
で、高強度を有する跳ね出し部を高精度でかつ容易に構
築することのできる跳ね出し部の支持構造およびその構
築方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
建築構造物の壁体から側方に跳ねだす跳ね出し部の支持
構造であって、アンカー部材と一体化された中空の箱体
が、その一面を前記壁体と略同一面に位置させて該壁体
内に埋め込まれ、かつ前記一面にはその内外を連通する
貫通穴が形成されるとともに、前記箱体の内部には雌ネ
ジ部材が前記貫通穴に臨むよう取り付けられた構成とさ
れ、前記箱体内の前記雌ネジ部材には、前記壁面と略直
交する方向に延在する雄ネジ部材の一端部が固定され、
前記跳ね出し部が該雄ネジ部材の他端部に取り付けられ
ていることを特徴としている。
建築構造物の壁体から側方に跳ねだす跳ね出し部の支持
構造であって、アンカー部材と一体化された中空の箱体
が、その一面を前記壁体と略同一面に位置させて該壁体
内に埋め込まれ、かつ前記一面にはその内外を連通する
貫通穴が形成されるとともに、前記箱体の内部には雌ネ
ジ部材が前記貫通穴に臨むよう取り付けられた構成とさ
れ、前記箱体内の前記雌ネジ部材には、前記壁面と略直
交する方向に延在する雄ネジ部材の一端部が固定され、
前記跳ね出し部が該雄ネジ部材の他端部に取り付けられ
ていることを特徴としている。
【0013】請求項2に係る発明は、建築構造物の壁体
から側方に跳ねだす跳ね出し部を構築するに際して、予
め、中空の箱体の一面にその内外を連通する貫通穴を形
成し、雌ネジ部材を前記貫通孔に臨ませて前記箱体内に
取り付けておくとともに、アンカー部材を該箱体に一体
に備えておき、前記壁体を施工するときに、前記箱体
を、施工すべき壁体を形成するための型枠面に、前記貫
通孔を形成した面を対向させて取り付けて、この型枠を
定められた形状に組み立て、該型枠内にコンクリートを
打設・養生して前記壁体を形成した後、前記雌ネジ部材
に一定長を有する雄ネジ部材の一端部を固定し、この雄
ネジ部材の他端部に前記跳ね出し部を取り付けることを
特徴としている。
から側方に跳ねだす跳ね出し部を構築するに際して、予
め、中空の箱体の一面にその内外を連通する貫通穴を形
成し、雌ネジ部材を前記貫通孔に臨ませて前記箱体内に
取り付けておくとともに、アンカー部材を該箱体に一体
に備えておき、前記壁体を施工するときに、前記箱体
を、施工すべき壁体を形成するための型枠面に、前記貫
通孔を形成した面を対向させて取り付けて、この型枠を
定められた形状に組み立て、該型枠内にコンクリートを
打設・養生して前記壁体を形成した後、前記雌ネジ部材
に一定長を有する雄ネジ部材の一端部を固定し、この雄
ネジ部材の他端部に前記跳ね出し部を取り付けることを
特徴としている。
【0014】請求項3に係る発明は、請求項2記載の跳
ね出し部の構築方法において、予め前記箱体の内部に前
記雌ネジ部材を取り付けるときに、該雌ネジ部材を弾性
を有する接着手段を介して前記箱体の内面に取り付けて
おくことを特徴としている。
ね出し部の構築方法において、予め前記箱体の内部に前
記雌ネジ部材を取り付けるときに、該雌ネジ部材を弾性
を有する接着手段を介して前記箱体の内面に取り付けて
おくことを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、箱体を壁体に埋め込
み、この箱体の内部に取り付けた雌ネジ部材に雄ネジ部
材の一端部を固定し、跳ね出し部をこの雄ネジ部材の他
端部に取り付ける構成とした。このように、雄ネジ部材
を、壁体に埋め込まれて一体化した箱体に取り付けるよ
うになっているので、従来のケミカルアンカー等の方法
で壁体に後付けしたアンカーボルトに比較して、雄ネジ
部材の壁体への取付強度が高められる。
み、この箱体の内部に取り付けた雌ネジ部材に雄ネジ部
材の一端部を固定し、跳ね出し部をこの雄ネジ部材の他
端部に取り付ける構成とした。このように、雄ネジ部材
を、壁体に埋め込まれて一体化した箱体に取り付けるよ
うになっているので、従来のケミカルアンカー等の方法
で壁体に後付けしたアンカーボルトに比較して、雄ネジ
部材の壁体への取付強度が高められる。
【0016】請求項2記載の発明では、予め雌ネジ部材
およびアンカー部材を備えておいた箱体を、壁体を施工
するときに型枠に取り付け、型枠を組み立ててここにコ
ンクリートを打設することにより箱体を壁体内に埋め込
んだ後、雌ネジ部材に雄ネジ部材の一端部を取り付け、
他端部に跳ね出し部を取り付けるようにした。これによ
り、従来のように発泡スチロール材等を用いてアンカー
ボルトを壁体に埋設した後、このアンカーボルトに複数
の部品からなる接合部材を取り付ける必要がなくなる。
また、雄ネジ部材の取付作業も、これを壁体面に露出し
た箱体の貫通穴から雌ネジ部材にねじ込むのみでよいの
で、作業を非常に容易に行うことが可能である。
およびアンカー部材を備えておいた箱体を、壁体を施工
するときに型枠に取り付け、型枠を組み立ててここにコ
ンクリートを打設することにより箱体を壁体内に埋め込
んだ後、雌ネジ部材に雄ネジ部材の一端部を取り付け、
他端部に跳ね出し部を取り付けるようにした。これによ
り、従来のように発泡スチロール材等を用いてアンカー
ボルトを壁体に埋設した後、このアンカーボルトに複数
の部品からなる接合部材を取り付ける必要がなくなる。
また、雄ネジ部材の取付作業も、これを壁体面に露出し
た箱体の貫通穴から雌ネジ部材にねじ込むのみでよいの
で、作業を非常に容易に行うことが可能である。
【0017】請求項3記載の発明では、雌ネジ部材を、
弾性を有する接着手段を介して箱体の内面に取り付ける
ようにした。これにより、接着手段の弾性変形の範囲内
で雌ネジ部材を移動させることが可能となり、雄ネジ部
材を取り付けるときにこれの位置調整を行うことが可能
となる。
弾性を有する接着手段を介して箱体の内面に取り付ける
ようにした。これにより、接着手段の弾性変形の範囲内
で雌ネジ部材を移動させることが可能となり、雄ネジ部
材を取り付けるときにこれの位置調整を行うことが可能
となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例を参照し
て説明する。図1は、本発明に係る跳ね出し部の支持構
造を適用した跳ね出し部の支持部を示すものである。図
1(a)に示すように、例えばバルコニー,外廊下,階
段等の跳ね出し部Hは、その基部が、建築構造物の壁体
11内に埋設された支持金具(箱体)12に取り付けら
れた構造とされている。
て説明する。図1は、本発明に係る跳ね出し部の支持構
造を適用した跳ね出し部の支持部を示すものである。図
1(a)に示すように、例えばバルコニー,外廊下,階
段等の跳ね出し部Hは、その基部が、建築構造物の壁体
11内に埋設された支持金具(箱体)12に取り付けら
れた構造とされている。
【0019】支持金具12は、壁体11の外面と略同一
面に位置するアンカープレート13の裏面側に、このア
ンカープレート13と直交する方向に軸線を有した断面
視矩形の有底筒状のボックス部材14が一体に取り付け
られて、中空の箱状をなした構成とされている。
面に位置するアンカープレート13の裏面側に、このア
ンカープレート13と直交する方向に軸線を有した断面
視矩形の有底筒状のボックス部材14が一体に取り付け
られて、中空の箱状をなした構成とされている。
【0020】図1(a)および(b)に示すように、ア
ンカープレート13の裏面側の、ボックス部材14の外
方には、壁体11内に埋設されたアンカーボルト(アン
カー部材)15,15,…の基端部が溶接されて取り付
けられている。アンカープレート13は、中央部に支持
金具12の内外を連通する貫通穴16が形成され、その
上方に、支持金具12の内部に例えばモルタル等の充填
材17を充填するため、支持金具12の内外を連通した
充填孔18が形成されている。図1(a)に示したよう
に、貫通穴16の裏面側には、座金プレート19が、例
えば非加硫ブチルゴム等の弾性および接着性を有した接
着材(接着手段)20により接着されている。この座金
プレート19には、ナット(雌ネジ部材)21が、その
ネジ部を貫通穴16に臨ませて、溶接により一体に取り
付けられている。さらにナット21には、環状の例えば
ゴム製のパッキン22が取り付けられている。
ンカープレート13の裏面側の、ボックス部材14の外
方には、壁体11内に埋設されたアンカーボルト(アン
カー部材)15,15,…の基端部が溶接されて取り付
けられている。アンカープレート13は、中央部に支持
金具12の内外を連通する貫通穴16が形成され、その
上方に、支持金具12の内部に例えばモルタル等の充填
材17を充填するため、支持金具12の内外を連通した
充填孔18が形成されている。図1(a)に示したよう
に、貫通穴16の裏面側には、座金プレート19が、例
えば非加硫ブチルゴム等の弾性および接着性を有した接
着材(接着手段)20により接着されている。この座金
プレート19には、ナット(雌ネジ部材)21が、その
ネジ部を貫通穴16に臨ませて、溶接により一体に取り
付けられている。さらにナット21には、環状の例えば
ゴム製のパッキン22が取り付けられている。
【0021】このような構成の支持金具12には、一定
長を有し、かつその周面に螺条が形成された雄ネジ部材
23の一端部23aが、貫通穴16を通してナット21
に螺合されている。この雄ネジ部材23には、支持金具
12のアンカープレート13の外側から、座金プレート
24を介してナット25が締結されている。そして、こ
れら雄ネジ部材23,ナット25,座金プレート24,
アンカープレート13は、それぞれが互いに溶接されて
一体化されている。これにより、雄ネジ部材23が、壁
体11に埋設された支持金具12に強固に一体化された
構成となっている。
長を有し、かつその周面に螺条が形成された雄ネジ部材
23の一端部23aが、貫通穴16を通してナット21
に螺合されている。この雄ネジ部材23には、支持金具
12のアンカープレート13の外側から、座金プレート
24を介してナット25が締結されている。そして、こ
れら雄ネジ部材23,ナット25,座金プレート24,
アンカープレート13は、それぞれが互いに溶接されて
一体化されている。これにより、雄ネジ部材23が、壁
体11に埋設された支持金具12に強固に一体化された
構成となっている。
【0022】雄ネジ部材23は、上記と同様にして壁体
11の複数箇所に取り付けられ、壁体11から側方に突
出した各雄ネジ部材23の他端部23bには、跳ね出し
部Hの基部側に配設されて壁体11に沿って延在する鉄
骨材Sが、図示しない座金プレート,ナット等の連結部
材により強固に取り付けられている。
11の複数箇所に取り付けられ、壁体11から側方に突
出した各雄ネジ部材23の他端部23bには、跳ね出し
部Hの基部側に配設されて壁体11に沿って延在する鉄
骨材Sが、図示しない座金プレート,ナット等の連結部
材により強固に取り付けられている。
【0023】次に、上記のような支持構造で壁体11に
取り付けられた跳ね出し部Hの構築方法について、図1
および図2を参照して説明する。図2に示すように、例
えば工場等において、予め、アンカープレート13に
は、貫通穴16および充填孔18を形成しておく。この
貫通穴16,充填孔18には、コンクリート打設時のノ
ロ(コンクリートに混練された水分)の侵入を防ぐため
に、ゴムパッキンをはめ込んだり、ウエスを詰め込んだ
り、ガムテープを貼り付けておく等するのが望ましい。
そして、アンカープレート13の裏面側には、座金プレ
ート19を接着材20で接着しておく。この座金プレー
ト19には、ナット21を溶接して一体化しておき、ま
た、ナット21にはパッキン22を取り付けておく。こ
の状態で、ナット21は、接着材20の有する弾性によ
り、アンカープレート13に沿った方向に、接着材20
の弾性変形の範囲内で移動可能となっている。また、ア
ンカープレート13の裏面側には、アンカーボルト15
を溶接して一体化するとともに、ボックス部材14を溶
接して支持金具12を箱状に形成しておく。
取り付けられた跳ね出し部Hの構築方法について、図1
および図2を参照して説明する。図2に示すように、例
えば工場等において、予め、アンカープレート13に
は、貫通穴16および充填孔18を形成しておく。この
貫通穴16,充填孔18には、コンクリート打設時のノ
ロ(コンクリートに混練された水分)の侵入を防ぐため
に、ゴムパッキンをはめ込んだり、ウエスを詰め込んだ
り、ガムテープを貼り付けておく等するのが望ましい。
そして、アンカープレート13の裏面側には、座金プレ
ート19を接着材20で接着しておく。この座金プレー
ト19には、ナット21を溶接して一体化しておき、ま
た、ナット21にはパッキン22を取り付けておく。こ
の状態で、ナット21は、接着材20の有する弾性によ
り、アンカープレート13に沿った方向に、接着材20
の弾性変形の範囲内で移動可能となっている。また、ア
ンカープレート13の裏面側には、アンカーボルト15
を溶接して一体化するとともに、ボックス部材14を溶
接して支持金具12を箱状に形成しておく。
【0024】そして、跳ね出し部Hの構築現場において
は、所定数の支持金具12を、壁体11を形成するため
の図示しない型枠の所定位置に、アンカープレート13
を型枠面に対向させてそれぞれ取り付けた後、型枠を所
定の形状に組み立てる。そして、型枠内に図示しない梁
鉄筋,壁鉄筋等を配筋・組立する。次いで、コンクリー
トCを型枠(図示なし)内に打設し、これを養生させ
て、所定の強度が発現した後に型枠を解体する。これに
より、図2に示したように、壁体11が形成されるとと
もに、支持金具12が、その一面すなわちアンカープレ
ート13を壁体11と同一面内に位置させて、壁体11
内に埋設された状態となる。
は、所定数の支持金具12を、壁体11を形成するため
の図示しない型枠の所定位置に、アンカープレート13
を型枠面に対向させてそれぞれ取り付けた後、型枠を所
定の形状に組み立てる。そして、型枠内に図示しない梁
鉄筋,壁鉄筋等を配筋・組立する。次いで、コンクリー
トCを型枠(図示なし)内に打設し、これを養生させ
て、所定の強度が発現した後に型枠を解体する。これに
より、図2に示したように、壁体11が形成されるとと
もに、支持金具12が、その一面すなわちアンカープレ
ート13を壁体11と同一面内に位置させて、壁体11
内に埋設された状態となる。
【0025】この後、図1に示したように、雄ネジ部材
23をアンカープレート13の貫通穴16に通し、一端
部23aの先端がボックス部材14に当接するまでナッ
ト21に捩じ込む。次いで、この雄ネジ部材23の位置
調整を行う。このとき、前述したように、ナット21が
接着材20の弾性変形の範囲内で移動可能となっている
ので、雄ネジ部材23の位置調整を行うことができる。
このようにして雄ネジ部材23を所定の位置に正確に位
置決めした時点で、貫通穴16の内周面と座金プレート
19とを溶接し、これにより雄ネジ部材23を支持金具
12と一体化する。そして、雄ネジ部材23の他端部2
3b側から座金プレート24を通し、さらにこれにナッ
ト25を緊締した後、これら雄ネジ部材23,ナット2
5,座金プレート24,アンカープレート13をそれぞ
れ互いに溶接して一体化する。次いで、例えばモルタ
ル、グラウト材、樹脂等の充填材17を、アンカープレ
ート13の充填孔18から中空の支持金具12内に充填
する。以上のようにして、雄ネジ部材23の一端部23
aを、壁体11に埋設された支持金具12に強固に取り
付け、その他端部23bを壁体11から側方に突出させ
た状態とする。
23をアンカープレート13の貫通穴16に通し、一端
部23aの先端がボックス部材14に当接するまでナッ
ト21に捩じ込む。次いで、この雄ネジ部材23の位置
調整を行う。このとき、前述したように、ナット21が
接着材20の弾性変形の範囲内で移動可能となっている
ので、雄ネジ部材23の位置調整を行うことができる。
このようにして雄ネジ部材23を所定の位置に正確に位
置決めした時点で、貫通穴16の内周面と座金プレート
19とを溶接し、これにより雄ネジ部材23を支持金具
12と一体化する。そして、雄ネジ部材23の他端部2
3b側から座金プレート24を通し、さらにこれにナッ
ト25を緊締した後、これら雄ネジ部材23,ナット2
5,座金プレート24,アンカープレート13をそれぞ
れ互いに溶接して一体化する。次いで、例えばモルタ
ル、グラウト材、樹脂等の充填材17を、アンカープレ
ート13の充填孔18から中空の支持金具12内に充填
する。以上のようにして、雄ネジ部材23の一端部23
aを、壁体11に埋設された支持金具12に強固に取り
付け、その他端部23bを壁体11から側方に突出させ
た状態とする。
【0026】この後、雄ネジ部材23の他端部23b
に、予め所定の形状に組み立てられた跳ね出し部Hの基
部側の鉄骨材Sを、図示しない座金プレート,ナット等
の連結部材で強固に取り付けることにより、壁体11か
ら側方に跳ねだす跳ね出し部Hの構築が完了する。
に、予め所定の形状に組み立てられた跳ね出し部Hの基
部側の鉄骨材Sを、図示しない座金プレート,ナット等
の連結部材で強固に取り付けることにより、壁体11か
ら側方に跳ねだす跳ね出し部Hの構築が完了する。
【0027】上述した跳ね出し部Hの支持構造では、支
持金具12が壁体11内に埋め込まれ、この支持金具1
2に取り付けたナット21に雄ネジ部材23の一端部2
3aが固定され、跳ね出し部Hがこの雄ネジ部材23の
他端部23bに取り付けられた構成とされている。この
ように、支持金具12自体が壁体11に一体化され、こ
れに雄ネジ部材23が強固に一体化されているので、従
来のケミカルアンカー等の方法で壁体に後付けしたアン
カーボルトに比較して、雄ネジ部材23が壁体11に強
固に取り付けられたものとなっている。これにより、こ
の雄ネジ部材23に取り付けられた跳ね出し部Hの、壁
体11への据付強度を従来よりも大幅に高めることが可
能となり、跳ね出し部Hの安全性を高めることができ
る。しかも、耐熱性にも何ら問題がないので、従来のケ
ミカルアンカー等の方法では適用できなかった主要構造
部にも、跳ね出し部Hの支持構造を適用することが可能
となる。
持金具12が壁体11内に埋め込まれ、この支持金具1
2に取り付けたナット21に雄ネジ部材23の一端部2
3aが固定され、跳ね出し部Hがこの雄ネジ部材23の
他端部23bに取り付けられた構成とされている。この
ように、支持金具12自体が壁体11に一体化され、こ
れに雄ネジ部材23が強固に一体化されているので、従
来のケミカルアンカー等の方法で壁体に後付けしたアン
カーボルトに比較して、雄ネジ部材23が壁体11に強
固に取り付けられたものとなっている。これにより、こ
の雄ネジ部材23に取り付けられた跳ね出し部Hの、壁
体11への据付強度を従来よりも大幅に高めることが可
能となり、跳ね出し部Hの安全性を高めることができ
る。しかも、耐熱性にも何ら問題がないので、従来のケ
ミカルアンカー等の方法では適用できなかった主要構造
部にも、跳ね出し部Hの支持構造を適用することが可能
となる。
【0028】上述した跳ね出し部Hの構築方法では、予
めナット21およびアンカーボルト15を備えておいた
支持金具12を、壁体11を形成するための型枠(図示
なし)に取り付けておき、組み立てた型枠内にコンクリ
ートCを打設して壁体11内に支持金具12を埋め込ん
だ後、ナット21に雄ネジ部材23の一端部23aを取
り付け、その他端部23bに跳ね出し部Hの基部を取り
付ける構成とした。このように、アンカーボルト15を
一体に備えた支持金具12を型枠(図示なし)に取り付
けておいて壁体11を形成するので、図4および図5に
示した従来の構築方法のように、発泡スチロール材10
を型枠(図示なし)に取り付けてアンカーボルト2を壁
体1に埋設してから、このアンカーボルト2に複数の部
品からなる接合部材3を取り付ける必要がなくなり、施
工の手間を大幅に省くことができる。また、支持金具1
2のアンカープレート13が壁体11と同一面に位置し
ているので、雄ネジ部材23を取り付けるときに、例え
ば図4に示した従来例のように狭い凹部4内で作業を行
う必要がなく、雄ネジ部材23の取付作業を容易に行う
ことができ、この点からも施工の手間を省くことができ
る。上記のような理由から、跳ね出し部Hの構築を熟練
を要することなく容易に行うことが可能となり、この結
果、施工コストの低減化、工期の短縮化を図ることがで
きる。また、前述したように支持金具12を壁体11内
に設置するには、これを単に型枠(図示なし)に取り付
けるのみでよいので、型枠の構造を簡単なものとするこ
とができる。しかも支持金具12を型枠に取り付けると
きには、支持金具12の位置決めを容易に行うことがで
きる。これにより、支持金具12を精度良く壁体11に
設置することができ、跳ね出し部Hの据付に高い精度が
要求される場合であっても、これを容易に構築すること
ができる。さらに、ナット21を、弾性を有する接着材
20を介して支持金具12のアンカープレート13の内
面に取り付けておく構成とした。これにより、雄ネジ部
材23を支持金具12に取り付けるときに、接着材20
の弾性変形の範囲内で雄ネジ部材23を位置調整するこ
とが可能となる。したがって、跳ね出し部Hの高精度で
の構築がさらに容易化される。
めナット21およびアンカーボルト15を備えておいた
支持金具12を、壁体11を形成するための型枠(図示
なし)に取り付けておき、組み立てた型枠内にコンクリ
ートCを打設して壁体11内に支持金具12を埋め込ん
だ後、ナット21に雄ネジ部材23の一端部23aを取
り付け、その他端部23bに跳ね出し部Hの基部を取り
付ける構成とした。このように、アンカーボルト15を
一体に備えた支持金具12を型枠(図示なし)に取り付
けておいて壁体11を形成するので、図4および図5に
示した従来の構築方法のように、発泡スチロール材10
を型枠(図示なし)に取り付けてアンカーボルト2を壁
体1に埋設してから、このアンカーボルト2に複数の部
品からなる接合部材3を取り付ける必要がなくなり、施
工の手間を大幅に省くことができる。また、支持金具1
2のアンカープレート13が壁体11と同一面に位置し
ているので、雄ネジ部材23を取り付けるときに、例え
ば図4に示した従来例のように狭い凹部4内で作業を行
う必要がなく、雄ネジ部材23の取付作業を容易に行う
ことができ、この点からも施工の手間を省くことができ
る。上記のような理由から、跳ね出し部Hの構築を熟練
を要することなく容易に行うことが可能となり、この結
果、施工コストの低減化、工期の短縮化を図ることがで
きる。また、前述したように支持金具12を壁体11内
に設置するには、これを単に型枠(図示なし)に取り付
けるのみでよいので、型枠の構造を簡単なものとするこ
とができる。しかも支持金具12を型枠に取り付けると
きには、支持金具12の位置決めを容易に行うことがで
きる。これにより、支持金具12を精度良く壁体11に
設置することができ、跳ね出し部Hの据付に高い精度が
要求される場合であっても、これを容易に構築すること
ができる。さらに、ナット21を、弾性を有する接着材
20を介して支持金具12のアンカープレート13の内
面に取り付けておく構成とした。これにより、雄ネジ部
材23を支持金具12に取り付けるときに、接着材20
の弾性変形の範囲内で雄ネジ部材23を位置調整するこ
とが可能となる。したがって、跳ね出し部Hの高精度で
の構築がさらに容易化される。
【0029】なお、上記実施例において、跳ね出し部H
については、鉄骨造以外であっても、雄ネジ部材23に
取り付ける基部側に雄ネジ部材23を取り付けるための
受け金具さえ形成されているのであれば、例えばプレキ
ャストコンクリート造,木造等、他の構造であっても、
上記の跳ね出し部Hの支持構造およびその構築方法を適
用して、同様の効果を奏することが可能である。また、
跳ね出し部Hを雄ネジ部材23に取り付けるときには、
跳ね出し部Hを予め所定の形状に組み立てたものでなく
でも、跳ね出し部Hの基部側の鉄骨材Sのみを取り付け
て、その後他の部分を組み立てるようにしてもよい。し
かも、この跳ね出し部Hを取り付ける壁体11について
は、建築構造物の外壁に限らず、内壁であってもよい。
また、跳ね出し部Hを壁体11で片持ち支持するとは限
らず、例えば跳ね出し部Hの両側を上記したような支持
構造で支持する構成としてもよく、この場合において
も、上記と同様の効果を奏することができる。また、支
持金具2は、本実施例のような壁体11のみならず、床
や天井等の水平面の上下に部材を取り付ける場合にも使
用することができる。さらに、接着材20の材質・成分
等については、座金プレート19をアンカープレート1
3に仮止めすることができるとともに、弾性変形して雄
ネジ部材23の位置調整ができるのであれば、上記の非
加硫ブチルゴムのみに限定するものではない。
については、鉄骨造以外であっても、雄ネジ部材23に
取り付ける基部側に雄ネジ部材23を取り付けるための
受け金具さえ形成されているのであれば、例えばプレキ
ャストコンクリート造,木造等、他の構造であっても、
上記の跳ね出し部Hの支持構造およびその構築方法を適
用して、同様の効果を奏することが可能である。また、
跳ね出し部Hを雄ネジ部材23に取り付けるときには、
跳ね出し部Hを予め所定の形状に組み立てたものでなく
でも、跳ね出し部Hの基部側の鉄骨材Sのみを取り付け
て、その後他の部分を組み立てるようにしてもよい。し
かも、この跳ね出し部Hを取り付ける壁体11について
は、建築構造物の外壁に限らず、内壁であってもよい。
また、跳ね出し部Hを壁体11で片持ち支持するとは限
らず、例えば跳ね出し部Hの両側を上記したような支持
構造で支持する構成としてもよく、この場合において
も、上記と同様の効果を奏することができる。また、支
持金具2は、本実施例のような壁体11のみならず、床
や天井等の水平面の上下に部材を取り付ける場合にも使
用することができる。さらに、接着材20の材質・成分
等については、座金プレート19をアンカープレート1
3に仮止めすることができるとともに、弾性変形して雄
ネジ部材23の位置調整ができるのであれば、上記の非
加硫ブチルゴムのみに限定するものではない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る跳
ね出し部の支持構造によれば、箱体を壁体に埋め込み、
この箱体の内部に取り付けた雌ネジ部材に雄ネジ部材の
一端部を固定し、跳ね出し部を雄ネジ部材の他端部に取
り付ける構成とした。このように、壁体と一体化した箱
体に雄ネジ部材を取り付けるようになっているので、従
来のケミカルアンカー等の方法により壁体に後付けした
アンカーボルトに比較して、雄ネジ部材が壁体に強固に
取り付けられたものとなっている。これにより、この雄
ネジ部材に取り付けられた跳ね出し部の壁体への据付強
度を従来よりも大幅に高めることが可能となり、跳ね出
し部の安全性を高めることができる。しかも、耐熱性に
も何ら問題がないので、従来のケミカルアンカー等の方
法では適用できなかった主要構造部にも、上記の支持構
造を適用することが可能となる。
ね出し部の支持構造によれば、箱体を壁体に埋め込み、
この箱体の内部に取り付けた雌ネジ部材に雄ネジ部材の
一端部を固定し、跳ね出し部を雄ネジ部材の他端部に取
り付ける構成とした。このように、壁体と一体化した箱
体に雄ネジ部材を取り付けるようになっているので、従
来のケミカルアンカー等の方法により壁体に後付けした
アンカーボルトに比較して、雄ネジ部材が壁体に強固に
取り付けられたものとなっている。これにより、この雄
ネジ部材に取り付けられた跳ね出し部の壁体への据付強
度を従来よりも大幅に高めることが可能となり、跳ね出
し部の安全性を高めることができる。しかも、耐熱性に
も何ら問題がないので、従来のケミカルアンカー等の方
法では適用できなかった主要構造部にも、上記の支持構
造を適用することが可能となる。
【0031】請求項2に係る跳ね出し部の構築方法によ
れば、予め雌ネジ部材およびアンカー部材を備えておい
た箱体を、壁体を施工するときに型枠に取り付けてお
き、ここにコンクリートを打設して箱体を壁体内に埋め
込んだ後、雌ネジ部材に雄ネジ部材の一端部を取り付
け、他端部に跳ね出し部を取り付けるようにした。これ
により、従来のように発泡スチロール材を型枠に取り付
けてアンカーボルトを壁体に埋設した後に、このアンカ
ーボルトに複数の部品からなる接合部材を取り付ける必
要がなくなり、施工の手間を大幅に省くことができる。
また、雄ネジ部材の取付作業も、これを壁体面に位置す
る箱体の一面に形成した貫通穴にねじ込むのみでよいの
で、従来のように狭い凹部内で作業を行う必要がなく、
雄ネジ部材の取付作業を容易に行うことができ、この点
からも施工の手間を省くことができる。上記のような理
由から、跳ね出し部の構築を熟練を要することなく容易
に行うことが可能となり、この結果、施工コストの低減
化、工期の短縮化を図ることができる。また、支持金具
を壁体内に設置するには、これを単に型枠に取り付ける
のみでよいので、型枠の構造を簡単なものとすることが
でき、しかも支持金具を型枠に取り付けるときに支持金
具の位置決めを容易に行うことができる。これにより、
支持金具を精度良く壁体内に設置することができ、跳ね
出し部の据付に高い精度が要求される場合であっても、
これを容易に構築することができる。
れば、予め雌ネジ部材およびアンカー部材を備えておい
た箱体を、壁体を施工するときに型枠に取り付けてお
き、ここにコンクリートを打設して箱体を壁体内に埋め
込んだ後、雌ネジ部材に雄ネジ部材の一端部を取り付
け、他端部に跳ね出し部を取り付けるようにした。これ
により、従来のように発泡スチロール材を型枠に取り付
けてアンカーボルトを壁体に埋設した後に、このアンカ
ーボルトに複数の部品からなる接合部材を取り付ける必
要がなくなり、施工の手間を大幅に省くことができる。
また、雄ネジ部材の取付作業も、これを壁体面に位置す
る箱体の一面に形成した貫通穴にねじ込むのみでよいの
で、従来のように狭い凹部内で作業を行う必要がなく、
雄ネジ部材の取付作業を容易に行うことができ、この点
からも施工の手間を省くことができる。上記のような理
由から、跳ね出し部の構築を熟練を要することなく容易
に行うことが可能となり、この結果、施工コストの低減
化、工期の短縮化を図ることができる。また、支持金具
を壁体内に設置するには、これを単に型枠に取り付ける
のみでよいので、型枠の構造を簡単なものとすることが
でき、しかも支持金具を型枠に取り付けるときに支持金
具の位置決めを容易に行うことができる。これにより、
支持金具を精度良く壁体内に設置することができ、跳ね
出し部の据付に高い精度が要求される場合であっても、
これを容易に構築することができる。
【0032】請求項3に係る跳ね出し部の構築方法によ
れば、雌ネジ部材を、弾性を有する接着手段を介して箱
体の内面に取り付けるようにした。これにより、雄ネジ
部材を取り付けるときに、接着手段の弾性変形により、
雄ネジ部材の位置調整を行って正確な位置に位置決めす
ることが可能となる。したがって、跳ね出し部の高精度
での構築が一層容易化される。
れば、雌ネジ部材を、弾性を有する接着手段を介して箱
体の内面に取り付けるようにした。これにより、雄ネジ
部材を取り付けるときに、接着手段の弾性変形により、
雄ネジ部材の位置調整を行って正確な位置に位置決めす
ることが可能となる。したがって、跳ね出し部の高精度
での構築が一層容易化される。
【図1】本発明に係る跳ね出し部の支持構造の一実施例
を示す側断面図および正面図である。
を示す側断面図および正面図である。
【図2】同跳ね出し部の構築方法を示す図であって、箱
体を壁体内に埋設した状態を示す側断面図である。
体を壁体内に埋設した状態を示す側断面図である。
【図3】従来の跳ね出し部の支持構造を示す側面図であ
る。
る。
【図4】同支持構造の一例を示す側断面図および平断面
図である。
図である。
【図5】同支持構造の他の一例を示す側断面図である。
11 壁体 12 支持金具(箱体) 15 アンカーボルト(アンカー部材) 16 貫通穴 20 接着材(接着手段) 21 ナット(雌ネジ部材) 23 雄ネジ部材 23a 一端部 23b 他端部 C コンクリート H 跳ね出し部
Claims (3)
- 【請求項1】 建築構造物の壁体から側方に跳ねだす跳
ね出し部の支持構造であって、アンカー部材と一体化さ
れた中空の箱体が、その一面を前記壁体と略同一面に位
置させて該壁体内に埋め込まれ、かつ前記一面にはその
内外を連通する貫通穴が形成されるとともに、前記箱体
の内部には雌ネジ部材が前記貫通穴に臨むよう取り付け
られた構成とされ、前記箱体内の前記雌ネジ部材には、
前記壁面と略直交する方向に延在する雄ネジ部材の一端
部が固定され、前記跳ね出し部が該雄ネジ部材の他端部
に取り付けられていることを特徴とする跳ね出し部の支
持構造。 - 【請求項2】 建築構造物の壁体から側方に跳ねだす跳
ね出し部を構築するに際して、 予め、中空の箱体の一面にその内外を連通する貫通穴を
形成し、雌ネジ部材を前記貫通孔に臨ませて前記箱体内
に取り付けておくとともに、アンカー部材を該箱体に一
体に備えておき、 前記壁体を施工するときに、前記箱体を、施工すべき壁
体を形成するための型枠面に、前記貫通孔を形成した面
を対向させて取り付けて、この型枠を定められた形状に
組み立て、該型枠内にコンクリートを打設・養生して前
記壁体を形成した後、 前記雌ネジ部材に一定長を有する雄ネジ部材の一端部を
固定し、この雄ネジ部材の他端部に前記跳ね出し部を取
り付けることを特徴とする跳ね出し部の構築方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の跳ね出し部の構築方法に
おいて、予め前記箱体の内部に前記雌ネジ部材を取り付
けるときに、該雌ネジ部材を、弾性を有する接着手段を
介して前記箱体の内面に取り付けておくことを特徴とす
る跳ね出し部の構築方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2286494A JPH07229200A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 跳ね出し部の支持構造およびその構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2286494A JPH07229200A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 跳ね出し部の支持構造およびその構築方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07229200A true JPH07229200A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=12094576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2286494A Withdrawn JPH07229200A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 跳ね出し部の支持構造およびその構築方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07229200A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006348484A (ja) * | 2005-06-13 | 2006-12-28 | Asahi Kasei Homes Kk | 追加梁構造、及び追加梁の取付方法 |
| CN106760158A (zh) * | 2017-01-23 | 2017-05-31 | 中国建筑第八工程局有限公司 | 外挂式预制混凝土夹心保温墙板及其装配系统与施工方法 |
-
1994
- 1994-02-21 JP JP2286494A patent/JPH07229200A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006348484A (ja) * | 2005-06-13 | 2006-12-28 | Asahi Kasei Homes Kk | 追加梁構造、及び追加梁の取付方法 |
| CN106760158A (zh) * | 2017-01-23 | 2017-05-31 | 中国建筑第八工程局有限公司 | 外挂式预制混凝土夹心保温墙板及其装配系统与施工方法 |
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| Date | Code | Title | Description |
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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