JPH07229667A - 低温液化ガスを用いた冷却装置 - Google Patents

低温液化ガスを用いた冷却装置

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JPH07229667A
JPH07229667A JP1966694A JP1966694A JPH07229667A JP H07229667 A JPH07229667 A JP H07229667A JP 1966694 A JP1966694 A JP 1966694A JP 1966694 A JP1966694 A JP 1966694A JP H07229667 A JPH07229667 A JP H07229667A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 宇宙環境試験装置のシュラウドやクライオポ
ンプのクライオパネルのように、低温液化ガスを用いて
冷却を行う冷却装置において、効率のよい冷却運転を行
うことができるとともに、製造コストや運転コストの低
減も図れる低温液化ガスを用いた冷却装置を提供する。 【構成】 上下一対のマニホールド14,15間に低温
液化ガス流路を有する複数のフィン管13を設けて冷却
器(シュラウド12)を構成する。シュラウド12の上
方に、低温液化ガスの供給管19と気化ガスの排気管2
0とを備えた低温液化ガス容器16を設ける。低温液化
ガス容器16と下部マニホールド15とを低温液化ガス
の導入管17で接続し、容器上部と上部マニホールド1
5とを戻り管18で接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温液化ガスを用いた
冷却装置に関し、詳しくは、宇宙環境試験装置に用いら
れるシュラウドや、クライオポンプのクライオパネル等
のパネル状の冷却器を液体窒素や液体ヘリウム等の低温
液化ガスで冷却する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、宇宙環境試験装置の
真空容器1の内面には、真空容器内で宇宙の冷暗黒を模
擬するため、低温液化ガスである液体窒素で100K以
下に冷却されるシュラウドと呼ばれる熱吸収壁(以下、
シュラウドという)2を設置している。大型の装置で
は、上下一対のマニホールド3,4間に、低温液化ガス
流路となる管の周囲にフィンを設けた多数のフィン管5
を溶接接合した構造のシュラウド2が使用される。これ
らのシュラウド2は、真空容器1の形状に合わせて様々
な形状に製作され、一つの真空容器1内に複数のシュラ
ウド2が使用される。
【0003】これらのシュラウド2を均一に冷却するた
め、従来の装置では、液体窒素貯槽6,液体窒素ポンプ
7,圧力調節器8,気液分離器9を備えた単相流冷却方
式を採用していた。この単相流冷却方式は、液体窒素貯
槽6内に大気圧付近で貯蔵されている液体窒素を液体窒
素ポンプ7で圧縮して過冷却状態の液体窒素とし、該過
冷却状態の液体窒素を、前記下部マニホールド4を介し
て各フィン管5に下方から導入し、上部マニホールド3
から導出して気液分離器9で気化ガスを分離排出し、液
体窒素のみを循環するように構成されている。
【0004】また、上記シュラウドのようなパネル状の
冷却器を有するものとして、液体ヘリウムを冷却源とし
たクライオポンプが知られている。このクライオポンプ
は、上記シュラウドと同様に、液体ヘリウム流路を有す
るフィン管等を組合わせてパネル状にしたクライオパネ
ルを用い、該クライオパネルを液体ヘリウムで冷却して
冷却面に水素等を捕捉するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のシュラウド
においては、該シュラウド2のフィン管5に液体窒素ポ
ンプ7で圧縮された過冷却状態の液体窒素が導入される
ため、シュラウド2を構成するマニホールド3,4やフ
ィン管5を耐圧構造としなければならず、また、液体窒
素ポンプ7で大量の液体窒素を循環させるためにシュラ
ウド2に流体振動が発生するという不都合があった。さ
らに、従来は,液体窒素の顕熱を利用しているために大
量の液体窒素を循環させる必要があり、配管も大口径の
ものを使用する必要があった。また、前記クライオポン
プにおいても、クライオパネルを均一に効率よく冷却す
る必要があった。
【0006】そこで本発明は、宇宙環境試験装置のシュ
ラウドやクライオポンプのクライオパネルのように、低
温液化ガスを用いて冷却を行う冷却装置において、効率
のよい冷却運転を行うことができるとともに、製造コス
トや運転コストの低減も図れる低温液化ガスを用いた冷
却装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明の低温液化ガスを用いた冷却装置は、上下
一対のマニホールド間に冷却器を構成する低温液化ガス
流路を設けるとともに、該低温液化ガス流路より上方
に、低温液化ガスの供給管と気化ガスの排気管とを備え
た低温液化ガス容器を設け、該低温液化ガス容器底部と
下部マニホールドとを低温液化ガスの導入管で接続し、
容器上部と上部マニホールドとを戻り管で接続したこと
を特徴としている。
【0008】また、上記冷却器が複数個のフィン管によ
り構成されていることを特徴とする冷却装置であり、ま
た、上記複数個のフィン管からなる冷却器が複数個から
なる冷却装置であることも含むものである。さらにま
た、複数個の冷却器を1ブロックとして複数個のブロッ
クからなる冷却装置も含むものである。そして、これら
がそれぞれ独立して運転操作ができることを特徴として
いる。
【0009】さらに、本発明は、上記構成において、前
記下部マニホールドに低温液化ガスの排出管を備えたこ
と、前記下部マニホールドに前記低温液化ガス流路を加
温する加温ガスの供給管を備えたこと、前記上部マニホ
ールドと下部マニホールドとを、循環ブロワーと加熱手
段とを備えた加温ガス循環系統で接続したことを特徴と
している。
【0010】また、これらの配管等は、上記複数個のフ
ィン管からなる各冷却器毎に独立して上記排出,加温操
作を行うことができるように構成したことを特徴とす
る。さらにまた、上記各ブロック毎に独立して上記操作
を行うことができるように構成したことを特徴とする。
【0011】
【作 用】上記構成によれば、冷却媒体である低温液化
ガスは、低温液化ガス容器の底部から下部マニホールド
を介して冷却装置の冷却部となる低温液化ガス流路に供
給され、低温液化ガス流路で気化したガスは、上部マニ
ホールドから容器上部の気相部に戻り、排気管から排出
される。すなわち、低温液化ガス容器内の低温液化ガス
は、低温液化ガス流路で気化したガス量に応じて自重で
流下して低温液化ガス流路に流入する。
【0012】低温液化ガスの最大圧力は、装置最下部の
下部マニホールド部分で、大気圧プラス液ヘッド程度に
低く設定することができ、装置の設計圧力を低くでき
る。さらに、低温液化ガスの供給にポンプを用いないの
で流体振動が生じることもなく、冷却に低温液化ガスの
潜熱を利用するので、低温液化ガスの所要量も低減でき
る。
【0013】また、下部マニホールドに低温液化ガスの
排出管を設けることにより、冷却運転終了時の低温液化
ガス流路内の低温液化ガスの回収を容易に行うことがで
き、下部マニホールドに加温ガスの供給管を設けること
により、低温液化ガス流路の常温までの加温を容易に行
うことができる。特に、上部マニホールドと下部マニホ
ールドとを循環ブロワーと加熱手段とを備えた加温ガス
循環系統で接続することにより、加温ガスを循環させな
がら低温液化ガス流路を加温できるので、加温ガスの使
用量を大幅に低減できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を、図面に示す実施例に基づい
てさらに詳細に説明する。まず、図1は、本発明の第1
実施例を示すもので、宇宙環境試験装置のシュラウドに
本発明を適用したものである。
【0015】宇宙環境試験装置を構成する真空容器11
の壁面に沿って設けられるシュラウド12は、該シュラ
ウド12を所定温度に冷却するための液体窒素の流路を
有する多数のフィン管13を溶接接合したものであっ
て、各フィン管13の上端及び下端は、それぞれ上部マ
ニホールド14及び下部マニホールド15に溶接接続し
ている。
【0016】上記シュラウド12の上方には、各シュラ
ウド12に供給する液体窒素を貯留する液体窒素容器1
6が各シュラウド12毎に設けられている。この各液体
窒素容器16には、該容器16の底部と前記下部マニホ
ールド15とを接続する液体窒素導入管17と、該容器
16の上部と前記上部マニホールド14とを接続する戻
り管18と、該容器16内に液体窒素を供給する液体窒
素供給管19と、容器16内の窒素ガスを排出する排気
管20とが設けられている。さらに、各液体窒素容器1
6には、容器16内の液体窒素の液面を検出する液面計
(LC)21が設けられ、前記液体窒素供給管19に
は、液面計21の検出値に応じて液体窒素供給管19か
らの液体窒素供給量を調節する弁22がそれぞれ設けら
れている。
【0017】シュラウド12を冷却する液体窒素は、液
体窒素貯槽23から液体窒素供給主管24を介して各液
体窒素容器16の液体窒素供給管19に分岐し、弁22
を通って液体窒素容器16内に供給される。
【0018】液体窒素容器16内の液体窒素は、自重で
液体窒素導入管17を流下して下部マニホールド15か
らシュラウド12の各フィン管13内に流入し、シュラ
ウド12を冷却する。このシュラウド12の冷却により
気化した窒素ガスは、フィン管13内を上昇して上部マ
ニホールド14に集合し、戻り管18を経て液体窒素容
器16に戻る。このとき、液体窒素容器16に戻る窒素
ガスは、その浮上力で液体窒素を同伴して液体窒素容器
16に流入するが、この窒素ガスと液体窒素とは、液体
窒素容器16内で気液分離され、液体窒素は前記経路を
再び循環し、窒素ガスは、前記排気管20から排気主管
25を介して排出される。
【0019】このように、シュラウド12の冷却時に
は、液体窒素は、重力の作用で液体窒素容器16から液
体窒素導入管17を流下してフィン管13内に流入し、
該フィン管13内で気化した窒素ガスと共に戻り管18
から液体窒素容器16内に戻る経路を循環する。
【0020】したがって、液体窒素を重力だけで供給で
きるので、液体窒素を加圧するためのポンプを必要とせ
ず、液体窒素容器16を略大気圧で運転することによ
り、最大圧力を大気圧プラス液ヘッド程度に低くするこ
とができるので、シュラウド12の各フィン管13や上
下マニホールド14,15に高い耐圧性を付与する必要
がなくなり、シュラウド12等の設計圧力を低くでき、
装置コストの低減が図れる。
【0021】また、シュラウド12の冷却に液体窒素の
潜熱を使用するので、シュラウド12を効率よく冷却す
ることができ、シュラウド12への液体窒素供給量を少
なくすることができる。これにより、液体窒素貯槽23
から液体窒素容器16に液体窒素を供給する系統等の配
管径や弁を小さくすることができる。さらに、シュラウ
ド12に大量の液体窒素を循環させる必要がないので、
ポンプの省略とともに、流体振動を抑えることができ、
特に振動を嫌う環境試験に最適である。
【0022】しかも、各シュラウド12への液体窒素の
均一な供給も、各液体窒素容器16内の液体窒素の液面
を略一定に保つだけで行うことができるので、本実施例
に示すように、液体窒素容器16に液面計21を設ける
とともに、液体窒素供給管19に前記液面計21に連動
して開閉する弁22をそれぞれ設けることにより容易に
行うことができる。また、各シュラウド12毎に上記液
体窒素容器16及び弁22を設けたので、それぞれのシ
ュラウドを互いに独立して相互に影響を及ぼすことなし
に運転操作することができる。
【0023】図2は、本発明の第2実施例を示すもの
で、試験終了後にシュラウドを常温まで加温する系統を
設けた実施例を示すものである。なお、前記第1実施例
と同一要素のものには同一符号を付して、その詳細な説
明は省略する。
【0024】本実施例は、前記第1実施例に示す構成
に、シュラウド12から液体窒素を排出する系統と、シ
ュラウド12を加温する系統を加えたものである。すな
わち、各シュラウド12の下部マニホールド15には、
弁31を有する液体窒素排出管32を設けるとともに、
排気管20と下部マニホールド15とを、循環ブロワー
33と加熱器34とを有する加温ガス循環系統35で接
続したものである。
【0025】前述のようにして液体窒素で冷却されてい
るシュラウド12を試験終了後に常温まで加温する際に
は、まず、液体窒素供給主管24の主弁(図示せず)あ
るいは各液体窒素供給管19の弁22を閉じた後、液体
窒素排出管32の弁31を開いてシュラウド12の各フ
ィン管13内の液体窒素を液体窒素排出管32から排出
主管36を介して排出する。
【0026】液体窒素の排出が終了したら、排気管20
の弁37と液体窒素排出管32の弁31とを閉じ、加温
ガス循環系統35の各シュラウド12への分岐管38,
39に設けた弁40,41を開くとともに、循環ブロワ
ー33と加熱器34とを作動させる。これにより、循環
ブロワー33から管42に送り出されたガス(窒素ガ
ス)は、加熱器34で加熱された後、分岐管39,弁4
1,下部マニホールド15,フィン管13,上部マニホ
ールド14,戻り管18,液体窒素容器16,排気管2
0,弁40,分岐管38,管43を経て循環ブロワー3
3に循環し、加熱器34で加熱された加温窒素ガスによ
りシュラウド12が加温される。一部の加温窒素ガス
は、液体窒素導入管17から液体窒素容器16に流れ、
該液体窒素導入管17及び液体窒素容器16を加温して
排気管20に循環する。それぞれのシュラウドへの窒素
ガスは、シュラウド温度を監視することにより、弁41
によって調整される。
【0027】このように、下部マニホールド15に液体
窒素排出管32を設けることにより、試験終了後にシュ
ラウド12内等に存在する液体窒素を排出主管36から
排出して回収することができ、液体窒素の排出回収を容
易に行うことができる。
【0028】また、上部マニホールド14と下部マニホ
ールド15とを循環ブロワー33と加熱器34とを有す
る加温ガス循環系統35で接続することにより、系内に
残っている窒素ガスを循環使用してシュラウド12を加
温することができる。また、図2に示す窒素ガス供給弁
44と放出弁45とによって加温時のシュラウドの圧力
を適切に調節する。
【0029】なお、加温窒素ガスの循環方向は、逆方向
にすることもできる。また、各シュラウド12のそれぞ
れについて、互いに独立して運転操作を行うことがで
き、その際、各々の操作が他のシュラウドに影響を及ぼ
さずに操作を行うことができる。
【0030】さらに、本実施例では、各排気管20,液
体窒素排出管32,分岐管38,39に、それぞれ弁3
7,31,40,41を設けたが、弁の設置位置は任意
に設定することができ、例えば、これらの弁に代えて、
排気主管25,排出主管36,管43に、それぞれ図2
に想像線で示すように弁46,47,48を設けるよう
にしてもよい。
【0031】また、下部マニホールド15に別の加温ガ
ス供給系統を接続し、シュラウド12を加温した後のガ
スを排気管20から排出することもできるが、上記のよ
うに加温ガス循環系統35を設けて加温ガスを循環させ
ることにより、シュラウド12を所定温度まで昇温する
ために要する窒素ガス量を大幅に低減することができ
る。
【0032】図3は、本発明の第3実施例を示すもの
で、試験終了後のシュラウドの加温の際に液体窒素容器
を切り離して加温時間を短縮できるように構成した実施
例を示すものである。なお、前記各実施例と同一要素の
ものには同一符号を付して、その詳細な説明は省略す
る。
【0033】本実施例は、液体窒素容器16と下部マニ
ホールド15とを接続する液体窒素導入管17及び液体
窒素容器16と上部マニホールド14とを接続する戻り
管18に、それぞれ仕切り弁51,52を設けたもので
ある。
【0034】このように仕切り弁51,52を設けるこ
とにより、シュラウド12内の液体窒素の排出時やシュ
ラウド12の加温時に仕切り弁51,52を閉じること
により、シュラウド12と液体窒素容器16とを切り離
すことができ、液体窒素容器16内に液体窒素を貯留し
たままの状態でシュラウド12からの液体窒素の排出や
シュラウド12の加温を行うことができる。これによ
り、液体窒素の排出や加温に要する時間を短縮すること
ができる。
【0035】本実施例の場合も、前記実施例と同様に、
各シュラウド毎に独立して、互いに影響なしに運転操作
を行うことができる。
【0036】また、液体窒素容器16及び仕切り弁5
1,52を真空容器11とは別の断熱容器内に設置する
ことにより、真空容器11の運転状態と関係なく液体窒
素容器16への液体窒素の供給を行うことができるの
で、シュラウド12を冷却する際の時間も短縮すること
ができる。
【0037】図4は、本発明の第4実施例を示すもの
で、複数のシュラウドに対して1個の液体窒素容器を設
置した実施例を示すものである。なお、前記各実施例と
同一要素のものには同一符号を付して、その詳細な説明
は省略する。
【0038】本実施例は、前記同様に構成した4個のシ
ュラウド12に1個の液体窒素容器16を組み合わせた
もので、各シュラウド12の下部マニホールド15と液
体窒素容器16とは、液体窒素導入分岐管61と液体窒
素導入主管62とを介して接続され、上部マニホールド
14と液体窒素容器16とは、戻り分岐管63と戻り主
管64とを介して接続されている。また、液体窒素導入
主管62と戻り主管64とには、それぞれ仕切り弁5
1,52が前記同様に設けられており、戻り分岐管63
は、加温ガス循環系統35の循環ブロワー33の吸入側
の管43に弁65を介して接続されている。
【0039】このように1個の液体窒素容器16に複数
のシュラウド12を接続することにより、液体窒素容器
16やこれに付随する液面計21,弁22等の設置数を
減らして装置コストの低減を図ることができる。また、
大型の装置のように多数のシュラウドが設けられている
場合には、装置全体のシュラウドを複数のブロックに分
割し、各ブロック毎に液体窒素容器16を設けるように
してもよい。この場合も、前記実施例と同様に、各シュ
ラウド毎に独立して、かつ、他のブロックに影響を及ぼ
すことなしに運転操作を行うことができるように構成す
ることは勿論である。
【0040】前記の各実施例においては、低温液化ガス
で冷却されるパネル状の冷却器として、宇宙環境試験装
置の真空容器内に設置されるシュラウドを例に挙げて説
明したが、本発明は、該シュラウドと同様に低温液化ガ
スでパネル状の冷却器を冷却する各種の装置にも適用す
ることができる。
【0041】例えば、図5は本発明の第5実施例を示す
もので、クライオポンプのクライオパネルをヘリウム液
化冷凍機で発生した液体ヘリウムで冷却し、閉サイクル
で運用する際の実施例を示している。
【0042】すなわち、ヘリウム液化冷凍機71で発生
した液体ヘリウムは、液体ヘリウム主管72から各供給
管73及び液面計74で制御される弁75を経て液体ヘ
リウム容器76に供給された後、仕切り弁77,液体ヘ
リウム導入管78から下部マニホールド79を介してク
ライオパネル80を構成するフィン管81内に導入さ
れ、該クライオパネル80を冷却する。クライオパネル
80から上部マニホールド82,戻り管83,仕切り弁
84を経て液体ヘリウム容器76に戻って気液分離され
たヘリウムガスは、液体ヘリウム容器76の上部からヘ
リウムガス戻し管85,戻し主管86を経てヘリウム液
化冷凍機71に循環する。
【0043】また、冷却運転終了後のクライオパネル8
0内の液体ヘリウムの回収は、下部マニホールド79に
接続する弁87から液体ヘリウムを抜出し、液体ヘリウ
ム回収管88,ヘリウム加温器89,ヘリウム精製設備
90,バッファタンク91を介してヘリウム圧縮機92
で吸入することにより行うことができる。なお、ヘリウ
ム精製設備90は、圧縮機の吸入側から極微量吸入した
空気や、ガスバッグから混入した微量の水分が、長期間
の間に蓄積したものを吸着剤等で除去するために設けら
れたものである。
【0044】さらに、クライオパネル80の加温は、両
仕切り弁77,84を閉じた状態で、ヘリウム液化冷凍
機71内の適度な温度のヘリウムガスを、加温ヘリウム
導入管93,弁94,下部マニホールド79を介してク
ライオパネル80内に導入し、上部マニホールド82,
弁95,加温ヘリウム戻り管96を介して循環させるこ
とにより行うことができる。また、冷却運転開始時の予
冷も、同様に、ヘリウム液化冷凍機71内の適度な温度
のヘリウムガスをクライオパネル80に循環させて行う
ことができる。
【0045】なお、通常、クライオパネル80の加温再
生は、該クライオパネル80に付着している水素を放出
できる温度、例えば18K程度まで加温することにより
行われ、再生後の予冷は、ヘリウム液化冷凍機71内の
JT弁出口の4.5K程度のヘリウムガスをクライオパ
ネル80に導入することにより行われる。
【0046】本実施例の場合も、前記各実施例と同様
に、各クライオパネル毎に独立して互いに影響を与える
ことなしに、冷却操作,加温操作を行うことができる。
特に、中性子粒子入射装置の場合には、クライオポンプ
室をそれぞれ独立して設け、その室内にそれぞれクライ
オパネルを収納する構造になっているので、この効果が
大である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の冷却装置
は、冷却器を構成する低温液化ガス流路より上方に低温
液化ガス容器を設け、冷却器を冷却する低温液化ガス
を、低温液化ガス容器の底部から供給し、低温液化ガス
流路で気化したガスを容器上部に戻してから排気するよ
うにしたから、低温液化ガス容器内の低温液化ガスを重
力で低温液化ガス流路に供給することができるので、低
温液化ガスをポンプで圧縮して供給する必要がなくな
り、加圧低温液化ガスを使用しないので装置の設計圧力
を低く設定することができる。
【0048】さらに、冷却に低温液化ガスの潜熱を利用
するので、冷却効率を向上させることができ、低温液化
ガスの消費量の低減が図れるとともに、配管や弁等の少
口径化も図れ、設備コスト,運転コストの低減が図れ
る。
【0049】また、下部マニホールドに低温液化ガスの
排出管を設けることにより、冷却運転終了時の低温液化
ガスの排出を容易に行え、下部マニホールドに加温ガス
の供給管を設けることにより、運転終了後の冷却器の加
温も短時間で行うことができる。さらに、加温ガス循環
系統を設けることにより、冷却器の加温に要する加温ガ
スの消費量も低減するできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を宇宙環境試験装置におけるシュラウ
ドの冷却系統に適用した第1実施例を示す系統図であ
る。
【図2】 同じく第2実施例を示す系統図である。
【図3】 同じく第3実施例を示す系統図である。
【図4】 同じく第4実施例を示す系統図である。
【図5】 本発明の第5実施例を示すもので、本発明を
クライオポンプに適用した実施例を示す系統図である。
【図6】 従来の宇宙環境試験装置におけるシュラウド
の冷却系統の一例を示す系統図である。
【符号の説明】
11…真空容器、12…シュラウド、13…フィン管、
14…上部マニホールド、15…下部マニホールド、1
6…液体窒素容器、17…液体窒素導入管、18…戻り
管、19…液体窒素供給管、20…排気管、21…液面
計、23…液体窒素貯槽、32…液体窒素排出管、33
…循環ブロワー、34…加熱器、35…加温ガス循環系
統、51,52…仕切り弁、71…ヘリウム液化冷凍
機、77…クライオパネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対のマニホールド間に冷却器を構
    成する低温液化ガス流路を設けるとともに、該低温液化
    ガス流路より上方に、低温液化ガスの供給管と気化ガス
    の排気管とを備えた低温液化ガス容器を設け、該低温液
    化ガス容器底部と下部マニホールドとを低温液化ガスの
    導入管で接続し、容器上部と上部マニホールドとを戻り
    管で接続したことを特徴とする低温液化ガスを用いた冷
    却装置。
  2. 【請求項2】 前記下部マニホールドは、低温液化ガス
    の排出管を備えていることを特徴とする請求項1記載の
    低温液化ガスを用いた冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記下部マニホールドは、前記低温液化
    ガス流路を加温する加温ガスの供給管を備えていること
    を特徴とする請求項1記載の低温液化ガスを用いた冷却
    装置。
  4. 【請求項4】 前記上部マニホールドと下部マニホール
    ドとは、循環ブロワーと加熱手段とを備えた加温ガス循
    環系統で接続されていることを特徴とする請求項1記載
    の低温液化ガスを用いた冷却装置。
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