JPH0723094Y2 - 縦形射出スリーブにおける粉状潤滑剤塗布装置の潤滑剤飛散防止機構 - Google Patents

縦形射出スリーブにおける粉状潤滑剤塗布装置の潤滑剤飛散防止機構

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JPH0723094Y2
JPH0723094Y2 JP1258290U JP1258290U JPH0723094Y2 JP H0723094 Y2 JPH0723094 Y2 JP H0723094Y2 JP 1258290 U JP1258290 U JP 1258290U JP 1258290 U JP1258290 U JP 1258290U JP H0723094 Y2 JPH0723094 Y2 JP H0723094Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、プランジャーチップを地側(後退限)から
天側(前進限)に向って前進摺接動させて溶湯を金型の
キャビティ内に射出する方式の縦形射出機構を持ったダ
イカストマシンに於いて、その縦形射出スリーブの内周
面に粉状潤滑剤を帯電作用を利用して静電塗布する塗布
装置の潤滑剤飛散防止機構に関するものである。
〈従来の技術背景〉 従来、此種の縦形射出スリーブの内周面に塗布する潤滑
剤としては水溶性や油性などの液状潤滑剤が一般的であ
る。
しかし乍ら、液状潤滑剤を射出スリーブの内周面に塗布
した際に該スリーブ温度(内周面温度)が液状潤滑剤に
よって降温され、射出スリーブ内に注湯された溶湯の凝
固が早くなって該溶湯の射出スリーブ内での凝固率が高
くなる結果となり、湯回り不良などの不良品発生を来た
す原因になっていた。
また、従来は液状潤滑剤を用いるために該潤滑剤の塗布
後、エアーブローを行なって乾燥させなければならない
ために鋳造装置の鋳造サイクル(1サイクル動作毎)の
短縮化を更に図る上において好ましいものではなかっ
た。
そこで、本件出願人は水溶性や油性などの液状潤滑剤に
変わる潤滑剤として射出スリーブの内周面に塗布した際
に該スリーブ温度の効果を招く虞れはなく、逆に射出ス
リーブの内周面との間に断熱作用を有する空隙となる断
熱層を形成する新しい粉状潤滑剤を開発し、先に提案し
た。
そして、射出スリーブの内周面に粉状潤滑剤を塗布する
場合、多種多様な塗布方法が考えられているが、例えば
ダイカスト鋳造法の様に大量の鋳物製品を高速度に生産
する目的で行なわれる鋳造法にあっては公知の液状潤滑
剤と同様に自動的にその塗布作用が行なわれるようにす
る必要があることから、主に静電気による帯電作用を利
用して粉状潤滑剤を塗布する静電塗布する静電塗布法が
最も好ましい塗布方法であることに本件出願人は着目
し、その静電塗布法を実現する塗布装置を開発して製作
実施に至った。
ところが、溶湯の注湯位置にて停止待機せる射出スリー
ブの上部開口部から該射出スリーブ内の挿入限まで塗布
装置の噴射ノズルを前進挿入させた後、該噴射ノズルを
後退させながら且つ噴射ノズルの粉体流路を通り先端の
粉体噴射口に送られてきた粉状潤滑剤を該噴射口にて帯
電させながら射出スリーブ内に送り込み噴射させ、射出
スリーブの内周面に粉状潤滑剤を静電塗布するその塗布
作業の過程で粉状潤滑剤の一部が射出スリーブの上部開
口部から外部に飛散して、ダイカストマシン周りの作業
環境を悪化させる虞れがあった。
〈考案が解決しようとする課題〉 本考案はダイカストマシンの鋳造サイクルに連動させた
塗布作業の設定時間内にて射出スリーブの内周面に粉状
潤滑剤を効果的且つ確実に静電塗布する塗布作業のもと
で射出スリーブ内に送り込み噴射された粉状潤滑剤が上
部開口部から外部に飛散するのを防止する塗布装置の潤
滑剤飛散防止機構を提供することを技術的課題とするも
のである。
〈技術的課題を達成するための手段〉 上記課題を達成するために本考案が講じる技術的手段
は、粉状潤滑剤塗布装置の射出スリーブ内に出し入れ自
在に挿入する噴射ノズルの外側に、溶湯の注湯口となる
射出スリーブの上部開口部を閉蓋する蓋体を筒方向移動
自在に設けたことである。
〈作用〉 而して、上記した本考案の技術的手段によれば、粉状潤
滑剤塗布装置の噴射ノズルが射出スリーブ内への挿入を
開始して前進すると、噴射ノズルの外側に設けられた蓋
体は該ノズルの前進所望位置到達時点で射出スリーブの
上部開口部を閉蓋せしめる。そして、蓋体によって上部
開口部を閉蓋せしめた状態で噴射ノズルは挿入限まで前
進し、その挿入限より後退しながら先端の粉体噴射口か
ら射出スリーブ内に帯電された粉状潤滑剤を送り込み噴
射させ、射出スリーブの内周面に粉状潤滑剤を静電塗布
すると共に塗布作業の終了後、蓋体を射出スリーブの上
部開口部から離して該開口部を開口せしめつつ後退限に
戻される。
〈実施例〉 本考案の実施の一例を図面に基づいて以下説明すると、
本実施例において塗布装置(A)は噴射ノズル(a1
と、この噴射ノズル(a1)に内蔵される電極線(1)に
高電圧ケーブル(2)にて接続する高電圧発生器(a2
と、噴射ノズル(a1)を射出スリーブ(B)内に出し入
れ自在に挿入するシリンダ(a3)から構成し、ダイカス
トマシン(C)の固定盤(c1)背後側に傾動位置せしめ
て待機せる射出スリーブ(B)内にシリンダ(a3)によ
り噴射ノズル(a1)を挿入し、射出スリーブ(B)の内
周面に噴射ノズル(a1)から粉状潤滑剤を送り込み噴射
させて静電塗布する。
上記噴射ノズル(a1)は、射出スリーブ(B)の上部開
口部(b1)からプランジャーチップ(D)が嵌挿待機せ
る内底部付近まで至る長さよりも長い長尺筒状に耐熱性
樹脂材にて形成し、その外側筒方向に2本の電極線
(1)を埋め込み内蔵すると共に、該両電極線(1)の
先端(1a)を粉体噴射口(100)内周面に対向状に突出
せしめてなり、後端開口部を前記シリンダ(a3)のロッ
ド(300)先端にブラケット(3)を介して固着支持さ
せた支持ブロック(4)に接続具(5)にて螺合連結さ
せて該支持ブロック(4)に支持させてなる(第2図参
照)。
シリンダ(a3)は、ダイカストマシン(C)の固定盤
(c1)背後面に取付けて水平に配設した支持杆(6)に
固着支持させて溶湯の注湯が行なわれる傾動位置におい
て待機せる射出スリーブ(B)の軸芯延長線上に沿わせ
た上部開口部(b1)の上方に傾斜状に配備する。
噴射ノズル(a1)に内蔵せしめた電極線(1)の後端は
ダイカストマシン(C)の固定盤(c1)背後面に設置し
た高電圧発生器(a2)に高電圧ケーブル(2)にて接続
せしめ、高電圧発生器(a2)によって突出する両電極線
(1)の先端(1a)間に高電圧を掛けて噴射ノズル
(a1)の粉体流路(101)を通り先端の粉体噴射口(10
0)付近に送られてきた粉状潤滑剤を帯電させる様にし
てある。
尚、図中(7)は噴射ノズル(a1)の粉体流路(101)
に粉状潤滑剤を圧送供給する潤滑剤供給装置(図示せ
ず)に亘り配管された噴射ノズル(a1)の粉体流路(10
1)と流通させて支持ブロック(4)に接続した潤滑剤
供給ホースである。
そして、以上の如き構成した塗布装置(A)の噴射ノズ
ル(a1)の外側に射出スリーブ(B)の上部開口部
(b1)を閉蓋する蓋体(a4)を筒方向略全長に亘り移動
自在に設ける。
上記蓋体(a4)は、射出スリーブ(B)の上部開口部
(b1)を密閉状に閉鎖する大きさに鋼板等の所望の材料
を用いて形成し、その中央上面には噴射ノズル(a1)の
外側に摺接動自在に遊嵌装着するガイド筒(8)を取付
け且つ下面には前記上部開口部(b1)の開口縁面との密
着性を考慮したテフロン板(9)を取付けてなる。
而して、蓋体(a4)は噴射ノズル(a1)の外側にガイド
筒(8)にて筒方向移動自在に嵌挿され、噴射ノズル
(a1)の先端側に取付けたストッパー(10)によって噴
射ノズル(a1)の先端側に自重にて受け止め装着され
る。
図中(11)は蓋体(a4)に取付けたホース継手であり、
このホース継手(11)には吸引装置(図示せず)に亘り
配管接続される吸引ホース(12)が接続され、この吸引
ホース(12)内を通して射出スリーブ(B)の内周面に
静電塗布されずに残る余分な粉状潤滑剤を回収する。
次に、以上の如き蓋体(a4)を装着した塗布装置(A)
のダイカストマシン(C)と連動させた動作説明をする
と、始めに噴射ノズル(a1)は給湯装置による射出スリ
ーブ(B)内への溶湯の給湯動作に邪魔にならない後退
上昇限に戻されてダイカストマシン(C)の潤滑剤塗布
作業の開始時期まで当該後退上昇限に待機する(第1図
の二点鎖線参照)。
そして、潤滑剤塗布作業時にシリンダ(a3)が作動して
噴射ノズル(a1)を射出スリーブ(B)内の挿入下降限
まで前進挿入させる。この際、蓋体(a4)は噴射ノズル
(a1)が射出スリーブ(B)内に挿入される前進位置に
到達した時点で射出スリーブ(B)の上部開口部(b1
を閉蓋せしめる。蓋体(a4)が射出スリーブ(B)の上
部開口部(b1)を閉蓋せしめた以降は噴射ノズル(a1
が単独で挿入限まで前進させる。
噴射ノズル(a1)が挿入限に到達すると、シリンダ
(a3)が停止所謂ストローク限となり、高電圧発生器
(a2)によって両電極線(1)に高電圧が掛けられた噴
射ノズル(a1)先端の粉体噴射口(100)内に臨む両電
極線(1)の先端(1a)間に静電電界を発生させ、潤滑
剤供給装置によって粉体流路(101)に送り込み供給さ
れてきた粉状潤滑剤を前記両電極線(1)の先端間を通
過する際に帯電させながら粉体噴出口(100)から射出
スリーブ(B)の内周面に向けて噴射させると共に、こ
の噴射開始と同時にシリンダ(a3)によって噴射ノズル
(a1)を徐々に後退上昇させて射出スリーブ(B)の内
周面との間に発生する静電電界により該内周面全域に粉
状潤滑剤を瞬間的に静電塗布する。
そして、噴射ノズル(a1)が射出スリーブ(B)内にお
ける後退上昇位置に到達したところで、例えば噴射ノズ
ル(a1)の先端外側に取付けたストッパー(10)が蓋体
(a4)に当接せる後退上昇位置に到達したところで粉体
噴射口(100)からの粉状潤滑剤の噴射を停止させて塗
布作業を終了させ、蓋体(a4)を射出スリーブ(B)の
上部開口部(b1)から離して該開口部(b1)を開口せし
めつつ蓋体(a4)と共に噴射ノズル(a1)を後退上昇限
まで後退させて戻し、当該上昇限にて次の塗布作業開始
まで待機させる。
以後、上記動作をダイカストマシン(C)の潤滑剤塗布
作業時に繰り返して射出スリーブ(B)の内周面への粉
状潤滑剤の静電塗布を行なう。
第4図は他の実施例を示し、斯る実施例は筒方向移動自
在に装着した蓋体(a4)を常時噴射ノズル(a1)の先端
外側に取付けたストッパー(10)側に付勢し、粉状潤滑
剤の塗布作業時に噴射ノズル(a1)が噴射スリーブ
(B)内の前進下降限から後退上昇位置まで後退上昇す
る際に蓋体(a4)が射出スリーブ(B)の上部開口部
(b1)から離れない様に噴射ノズル(a1)の外側に押圧
スプリング(13)を巻回装着して構成してなる。
〈考案の効果〉 本考案は叙上の如く、粉状潤滑剤塗布装置の射出スリー
ブ内に出し入れ自在に挿入する噴射ノズルの外側に、溶
湯の注湯口となる射出スリーブの上部開口部を閉蓋する
蓋体を筒方向移動自在に設けてなるから、下記の作用効
果を奏する。
噴射ノズルを射出スリーブ内に前進挿入させる過程で
該射出スリーブの上部開口部を蓋体に閉蓋せしめ、その
閉蓋状態にて噴射ノズルを挿入限(前進下降限)より後
退させながら射出スリーブの内周面に粉状潤滑剤を静電
塗布することができることから、塗布作業時に射出スリ
ーブの上部開口部から粉状潤滑剤が外部に飛散するのを
確実に防ぐことが出来る。従って、粉状潤滑剤によるダ
イカストマシン周りの作業環境の低下を阻止することが
出来る。
実施例において詳述した如く、潤滑剤の塗布作業時に
射出スリーブ内に出し入れ自在に挿入する噴射ノズルの
粉体噴射口内にて筒内粉体流路に送り込まれてきた粉体
潤滑剤を帯電させながら射出スリーブ内に噴射させ、該
射出スリーブの内周面に静電気による帯電作用のもとで
瞬間的に静電塗布することが出来る。従って、ダイカス
トマシンの鋳造サイクルに連動させた塗布作業の設定時
間内にて射出スリーブの内周面に粉状潤滑剤を効果的且
つ確実に塗布することが出来る。
依って、所期の目的を達成し得た。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案粉状潤滑剤塗布装置における潤滑剤飛散防
止機構の実施の一例を示し、第1図はダイカストマシン
に取付けた状態を示す正面図、第2図は要部を拡大して
示す縦断正面図、第3図は第2図のIII-III線断面図、
第4図は他の実施例を拡大して示す要部の縦断正面図で
ある。 尚、図中 (A):塗布装置、(a1):噴射ノズル (a2):高電圧発生器、(a3):シリンダ (a4):蓋体、(B):射出スリーブ (b1):上部開口部、(1):電極線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒内を粉状潤滑剤の粉体流路となす筒状噴
    射ノズルに、高電圧発生器に配線接続された電極線を筒
    方向にわたり内蔵させると共に該電極線の先端を当該筒
    状噴射ノズルの噴射口内周面に突出させ、該筒状噴射ノ
    ズルを溶湯の注湯口となる射出スリーブの上部開口部か
    ら射出スリーブ内に出し入れ自在に挿入せしめて該射出
    スリーブの内周面に粉状潤滑剤を静電塗布する塗布装置
    に於いて、射出スリーブの上部開口部を閉蓋する蓋体を
    前記噴射ノズルの外側に筒方向移動自在に設けたことを
    特徴とする縦形射出スリーブにおける粉状潤滑剤塗布装
    置の潤滑剤飛散防止機構。
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