JPH07233138A - N−アルコキシカルボニルアミノ酸エステルの製造方法 - Google Patents

N−アルコキシカルボニルアミノ酸エステルの製造方法

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JPH07233138A
JPH07233138A JP2176394A JP2176394A JPH07233138A JP H07233138 A JPH07233138 A JP H07233138A JP 2176394 A JP2176394 A JP 2176394A JP 2176394 A JP2176394 A JP 2176394A JP H07233138 A JPH07233138 A JP H07233138A
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acid ester
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dicarbonate
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JP2176394A
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Yuzo Sugita
裕三 杉田
Shozo Tsuchiya
正三 土屋
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アミノ酸エステルの塩のアミノ基にジ−t−ブ
チルジカーボネート等のジカーボネートを反応させてN
−アルコキシカルボニルアミノ酸エステルを製造した
後、反応液から目的とするN−アルコキシカルボニルア
ミノ酸エステルを簡単な手段で単離する。 【構成】アミノ酸エステルの塩(但し、塩酸塩は除
く)、例えばL−プロリンベンジルエステルp−トルエ
ンスルホン酸塩と一般式(1) 【化1】 (但し、R1は、アルキル基、アルケニル基またはアラ
ルキル基である。)で示されるジカーボネート、例え
ば、ジ−t−ブチルジカーボネートとを反応させるN−
アルコキシカルボニルアミノ酸エステルの製造方法にお
いて、無機塩基、例えば、炭酸カリウムの存在下に、該
無機塩基が反応中に中和されて生成する塩を溶解し難
く、且つ生成するN−アルコキシカルボニルアミノ酸エ
ステルを溶解しうる有機溶媒中、例えば、クロロホルム
中において、反応を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N−アルコキシカルボ
ニルアミノ酸エステルを容易に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アミノ酸エステルの塩のアミノ基
にジ−t−ブチルジカーボネート等のジカーボネートを
反応させて、N−アルコキシカルボニルアミノ酸エステ
ルを合成する方法は知られている。例えば、アミノ酸エ
ステル塩酸塩を、有機溶媒中で化学量論量のトリエチル
アミンやジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基の存
在下にジ−t−ブチルジカーボネートと反応させる方法
が知られている(ジャーナル・オブ・メディシナル・ケ
ミストリー(J.Med.Chem.)26巻、4号、
549−54頁、1986年)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法においては、トリエチルアミンやジイソプロピルエ
チルアミン等の有機塩基を使用するため、反応後これら
の有機塩基の塩を反応液中から取り除くために、反応溶
媒のジオキサンを減圧留去し、酢酸エチルを添加後、酸
水溶液、塩基水溶液および水による水洗および分液操作
を行っており、非常に煩雑な操作を必要としていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記実状に
鑑み、N−アルコキシカルボニルアミノ酸エステルを容
易に製造するため鋭意検討した結果、アミノ酸エステル
の塩とジカーボネートとを、無機塩基の存在下に特定の
有機溶媒中で反応させることにより、無機塩基が中和さ
れて生成する塩と目的とするN−アルコキシカルボニル
アミノ酸エステルとを効率よく分離することができるこ
とを見いだし、本発明を完成させるに至った。
【0005】即ち、本発明は、アミノ酸エステルの塩
(但し、塩酸塩は除く)と一般式(1)
【0006】
【化2】
【0007】(但し、R1は、アルキル基、アルケニル
基またはアラルキル基である。)で示されるジカーボネ
ートとを反応させるN−アルコキシカルボニルアミノ酸
エステルの製造方法において、無機塩基の存在下に、該
無機塩基が反応中に中和されて生成する塩を溶解し難
く、且つ生成するN−アルコキシカルボニルアミノ酸エ
ステルを溶解しうる有機溶媒中において、反応を行うこ
とを特徴とするN−アルコキシカルボニルアミノ酸エス
テルの製造方法である。
【0008】本発明において使用されるジカーボネート
は、上記式(1)で示される化合物である。式中、R1
で示されるアルキル基は、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル
基、t−ブチル基等の低級アルキル基が好適であり、ア
ルケニル基はアリル基が好適であり、アラルキル基はベ
ンジル基が好適である。
【0009】本発明において好適に使用し得るジカーボ
ネートを具体的に例示すると、ジメチルジカーボネー
ト、ジエチルジカーボネート、ジイソプロピルジカーボ
ネート、ジイソブチルジカーボネート、ジ−t−ブチル
ジカーボネート、ジ−t−アミルジカーボネート、ジア
リルジカーボネート、ジベンジルジカーボネート等を挙
げることができる。
【0010】本発明において使用されるもう一方の原料
であるアミノ酸エステルの塩は、分子内に少なくとも1
つ以上のアミノ基またはイミノ基とアミノ酸のカルボキ
シル基のエステル化反応により生成したエステル結合を
有する化合物の、塩酸塩を除く酸との塩であれば公知の
化合物を何等制限なく用い得る。一分子中に2個以上の
アミノ基もしくはイミノ基またはそれらがアルキル基等
により置換された置換アミノ基もしくは置換イミノ基を
有するアミノ酸エステルの塩の場合は、少なくとも1個
のアミノ基またはイミノ基さえ有していれば、他のアミ
ノ基またはイミノ基はアルキル基等により置換されてい
てもよい。
【0011】本発明において、こうしたアミノ酸エステ
ルの塩を構成するアミノ酸エステルは、一般式で次のよ
うに示すことができる。
【0012】
【化3】
【0013】(但し、Xはアミノ酸残基であり、R2
置換基を有していても良いアルキル基、アルケニル基ま
たはアラルキル基である。) 一般式(2)中のR2としては、アルキル基またはアル
ケニル基またはアラルキル基を特に制限なく用いること
ができるが、特にアルキル基としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基等
を、アルケニル基としてはアリル基等を、アラルキル基
としては、ベンジル基、トリメチルベンジル基、フェネ
チル基、ジフェニルメチル基等を挙げることができ、こ
れらの置換基としては、ハロゲン原子、アルコキシ基、
アルキルチオ基、ニトロ基、ピリジル基、フタルイミド
基等を挙げることができる。これらの置換基で置換され
たアルキル基、アルケニル基、アラルキル基としては、
トリクロロエチル基、β−メチルチオエチル基、p−ニ
トロベンジル基、p−メトキシベンジル基、ピコリル基
等を挙げることができる。
【0014】本発明において好適に使用し得るアミノ酸
エステルの塩の基になるアミノ酸を具体的に示せば、例
えば、グリシン、アラニン、β−アラニン、バリン、ノ
ルバリン、ロイシン、ノルロイシン、イソロイシン、フ
ェニルアラニン、トレオニン、セリン、ホモセリン、イ
ソセリン、プロリン、ヒドロキシプロリン、トリプトフ
ァン、チロキシン、メチオニン、ホモメチオニン、シス
チン、ホモシスチン、α−アミノ酪酸、γ−アミノ酪
酸、β−アミノ酪酸、α−アミノイソ酪酸、アスパラギ
ン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジ
ン、オルニチン、ヒドロキシリジン、アルギニン、ヒス
チジン、アンチカプシン、N−イミノエチルオルニチ
ン、α−アミノ−β−(2−イミダゾリジニル)プロピ
オン酸、N−メチルグリシン、タウリン、γ−ホルミル
−N−メチルノルバリン、N−トシル−アルギニン、N
−ベンジルオキシカルボニル−アルギニン、アスパラギ
ン酸−β−ベンジルエステル、S−アセトアミドメチル
−システイン、S−ベンジル−システイン、グルタミン
酸−γ−ベンジルエステル、N−ベンジルオキシカルボ
ニル−ヒスチジン、N−ベンジルオキシカルボニル−リ
ジン、N−ベンジルオキシカルボニル−オルニチン、O
−ベンジル−セリン、O−ベンジル−トレオニン、N−
ホルミル−トリプトファン、2−(2−アミノ−4−チ
アゾリル)−2−メトキシイミノ酢酸、2−(2−アミ
ノ−4−チアゾリル)−2−ペンテン酸、ピペコリン
酸、trans−4−アミノメチル−1−シクロヘキサ
ンカルボン酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、フェ
ニルグリシン等を挙げることができる。
【0015】これらのアミノ酸は、側鎖の官能基は保護
されてもよく、光学異性体を含むラセミ混合物であって
もよく、異種のアミノ酸の混合物であってもよい。ま
た、アミノ酸が2個以上つながったペプチドも本発明に
おいて使用することができる。
【0016】また、本発明においてアミノ酸エステルの
酸との塩を構成する塩としては、塩酸塩を除く限り公知
の如何なるものであっても良い。具体的には、硫酸塩等
の鉱酸塩やメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p
−トルエンスルホン酸などのスルホン酸塩、酢酸塩等の
有機酸塩を挙げることができる。
【0017】上記した原料のアミノ酸エステルの塩に対
するジカーボネートの使用量は、あまりに過剰に用いる
と経済的ではないため、通常は保護したいアミノ酸エス
テルの塩のアミノ基またはイミノ基1当量に対して1〜
5当量、好ましくは1〜2当量、さらに好ましくは1〜
1.5当量の範囲で選べばよい。
【0018】上記したアミノ酸エステルの塩とジカーボ
ネートとの反応は、無機塩基の存在下に行われる。本発
明において好適に使用しうる無機塩基を具体的に例示す
ると、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ
金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム
等のアルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム等の炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウム等の重炭酸塩等を挙げることができる。特に脱水
作用のある、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩
が好ましい。これらの無機塩基は、単独で使用しても、
2種以上を使用してもよい。
【0019】これらの無機塩基のアミノ酸エステルの塩
に対する使用量は、アミノ酸エステルの塩の酸成分1グ
ラム当量に対して1グラム当量以上、好ましくは1〜
1.5グラム当量の範囲で選べばよい。過剰に用いる際
には、例えば、1グラム等量の無機塩基をまず添加し、
中和によって生成する水を取り除く目的で、さらに炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等の脱水作用のある炭酸塩を
過剰に添加してもよい。
【0020】本発明において、上記したアミノ酸エステ
ルの塩とジカーボネートとの反応は、該無機塩基が反応
中に中和されて生成する塩を溶解し難く、且つ生成する
N−アルコキシカルボニルアミノ酸エステルを溶解しう
る有機溶媒中において行われる。このような有機溶媒
は、生成するN−アルコキシカルボニルアミノ酸エステ
ルと塩との分離を良好に行うためには塩の溶解度が小さ
く、且つ生成するN−アルコキシカルボニルアミノ酸エ
ステルの溶解度は大きい方が好ましい。例えば、上記塩
の溶解度は1g/100cc以下、0.2g/100c
c以下であり、N−アルコキシカルボニルアミノ酸エス
テルの溶解度は10g/cc以上、好ましくは30g/
100cc以上である有機溶媒を好適に使用することが
できる。こうした有機溶媒に対する塩及びN−アルコキ
シカルボニルアミノ酸エステルの溶解度は、該塩及びN
−アルコキシカルボニルアミノ酸エステルの種類によっ
て多少変化するため、使用する有機溶媒の選定は生成す
るそれぞれの化合物の種類に応じて適宜決定すれば良い
が、一般には、イソプロピルアルコール、t−ブタノー
ル等のアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジイソプロピルエーテル等のエーテル類;アセトニ
トリル等のニトリル類;メチルエチルケトン等のケトン
類;トルエン等の炭化水素類;ジクロロメタン、ジクロ
ロエタン、クロロホルム等の塩素化炭化水素等が好適に
使用できる。これらの有機溶媒は単独で使用してもよ
く、また、2種類以上の混合溶媒で使用しても全く差し
支えない。
【0021】使用する有機溶媒の量は特に制限されない
が、生成するN−アルコキシカルボニルアミノ酸エステ
ルを全量溶解するに十分な量であることが好ましい。
【0022】本反応における反応温度は特に制限されな
いが、あまり温度が高いと原料のジカーボネートおよび
生成物が分解するため、通常、系の凝固点〜100℃の
範囲、好ましくは、10〜80℃の範囲であることが好
適である。
【0023】反応圧力は、常圧、加圧、減圧のいずれの
場合も実施可能であり、反応に要する時間は、反応温
度、有機溶媒の種類、原料のアミノ酸エステルの塩の種
類によっても異なるが、通常は1〜120時間の範囲で
ある。反応は回分式、連続式のいずれでも実施可能であ
る。
【0024】このようにして、N−アルコキシカルボニ
ルアミノ酸エステルを生成させた後、N−アルコキシカ
ルボニルアミノ酸エステルの単離が行われる。本発明の
方法によれば、副生する塩は固体として析出するために
目的とするN−アルコキシカルボニルアミノ酸エステル
と塩との分離は、ろ過、遠心分離等の公知の方法によっ
て行うことができる。ろ過、遠心分離等の前に必要であ
れば、例えば、反応溶媒が水と相溶しない場合は、1〜
2回簡単な水洗を行ってもよい。また反応溶媒が水と相
溶する場合は、反応溶媒中に、中和によって生成した水
分を、共沸留去させてもよい。さらに、反応溶媒は例え
ば減圧留去するという簡便な方法で除去することができ
る。得られたN−アルコキシカルボニルアミノ酸エステ
ルをさらに精製する必要がある場合には、例えば、晶
析、デカンテーション等の公知の方法で精製を行えば良
い。
【0025】本発明において得られるN−アルコキシカ
ルボニルアミノ酸エステルは、原料のアミノ酸エステル
の塩のアミノ基にジカーボネートが反応してアミノ基が
保護された構造の下記式
【0026】
【化4】
【0027】(但し、Rは、アルキル基、アルケニル基
またはアラルキル基であり、Amは、アミノ酸エステル
からアミノ基を除いた残基である。)で示される化合物
である。具体的に例示すれば、アルコキシカルボニルア
ミノ酸アルキルエステル、アルコキシカルボニルアミノ
酸アルケニルエステル、アルコキシカルボニルアミノ酸
アラルキルエステル、アルケニルオキシカルボニルアミ
ノ酸アルキルエステル、アルケニルオキシカルボニルア
ミノ酸アルケニルエステル、アルケニルオキシカルボニ
ルアミノ酸アラルキルエステル、アラルキルオキシカル
ボニルアミノ酸アルキルエステル、アラルキルオキシカ
ルボニルアミノ酸アルケニルエステル、アラルキルオキ
シカルボニルアミノ酸アラルキルエステルである。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、ジカーボネートとアミ
ノ酸エステルの塩とを、無機塩基の存在下に特定の有機
溶媒中で反応させることにより、N−アルコキシカルボ
ニルアミノ酸エステルを生成させた後、同時に生成する
塩をろ過等の公知の手段で容易に除去することができ、
さらに、有機溶媒は減圧留去するという簡便な方法で、
目的のN−アルコキシカルボニルアミノ酸エステルを単
離することができる。従って、本発明は、N−アルコキ
シカルボニルアミノ酸エステルを得る方法として、工業
的に極めて有用である。
【0029】
【実施例】以下、実施例を掲げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
【0030】実施例1 攪はん器、温度計を備えた4つ口フラスコにL−プロリ
ンベンジルエステルp−トルエンスルホン酸塩37.7
g(0.1モル)、クロロホルム100mL、炭酸カリ
ウム8.29g(0.06モル)をいれ、さらにジ−t
−ブチルジカーボネートを25℃で22.9g(0.1
05モル)を加え、同温度で24時間反応させた。反応
液をろ過して過剰の無機塩基と生成したp−トルエンス
ルホン酸カリウムを除去した後、溶媒を減圧留去して油
状のN−t−ブトキシカルボニル−L−プロリンベンジ
ルエステル45.5gを得た。収率は95.3%であ
り、p−トルエンスルホン酸カリウムの含量は0.5重
量%以下であった。尚、クロロホルムへのp−トルエン
スルホン酸カリウムの溶解度は0.2g/100cc以
下であり、N−t−ブトキシカルボニル−L−プロリン
ベンジルエステルの溶解度は10g/100cc以上で
ある。
【0031】実施例2〜5 表1に示したアミノ酸エステルの塩を用いて、表1に示
したN−アルコキシカルボニルアミノ酸エステルを得た
こと以外は、実施例1と同様に操作した。その結果を表
1に示した。いずれの場合も、生成物中の塩の含量は
0.5重量%以下であり、また生成したN−アルコキシ
カルボニルアミノ酸エステルのクロロホルムへの溶解度
は10g/100cc以上であった。
【0032】
【表1】
【0033】実施例6〜9 表2に示した無機塩基を表2に示した量用いたこと以外
は、実施例1と同様に操作した。2種の無機塩基を用い
た場合は、まず炭酸ナトリウム以外の塩基を1グラム当
量添加して、30分後過剰量の炭酸ナトリウムを添加し
た。その結果を表2に示した。いずれの場合も、生成物
中の塩の含量は0.5重量%以下であり、またクロロホ
ルムへの各種無機塩基の中和によって生成する塩の溶解
度は0.2g/100cc以下であり、生成したN−t
−ブトキシカルボニル−L−プロリンベンジルエステル
のクロロホルムへの溶解度は10g/100cc以上で
あった。
【0034】
【表2】
【0035】実施例10〜13 表3に示した有機溶媒を用いたこと以外は、実施例1と
同様に操作した。その結果を表3に示した。いずれの場
合も、生成物中のp−トルエンスルホン酸カリウムの含
量は0.5重量%以下であり、また各種有機溶媒へのp
−トルエンスルホン酸カリウムの溶解度は0.2g/1
00cc以下であり、生成したN−t−ブトキシカルボ
ニル−L−プロリンベンジルエステルの各種有機溶媒へ
の溶解度は10g/100cc以上であった。
【0036】
【表3】
【0037】実施例14〜15 実施例1において、ジカーボネートとして、ジ−t−ブ
チルジカーボネートに代えて表1に示した化合物を用い
ること以外は、実施例1と同様にしてN−アルコキシカ
ルボニル−L−プロリンベンジルエステルを得た。結果
を表4に示した。
【0038】いずれの場合も、生成物中のp−トルエン
スルホン酸カリウムの含量は0.5重量%以下であり、
生成したN−アルコキシカルボニル−L−プロリンベン
ジルエステルのクロロホルムへの溶解度は10g/10
0cc以上であった。
【0039】
【表4】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】本発明において、上記したアミノ酸エステ
ルの塩とジカーボネートとの反応は、該無機塩基が反応
中に中和されて生成する塩を溶解し難く、且つ生成する
N−アルコキシカルボニルアミノ酸エステルを溶解しう
る有機溶媒中において行われる。このような有機溶媒
は、生成するN−アルコキシカルボニルアミノ酸エステ
ルと塩との分離を良好に行うためには塩の溶解度が小さ
く、且つ生成するN−アルコキシカルボニルアミノ酸エ
ステルの溶解度は大きい方が好ましい。例えば、上記塩
の溶解度は1g/100cc以下、好ましくは0.2g
/100cc以下であり、N−アルコキシカルボニルア
ミノ酸エステルの溶解度は10g/cc以上、好ましく
は30g/100cc以上である有機溶媒を好適に使用
することができる。こうした有機溶媒に対する塩及びN
−アルコキシカルボニルアミノ酸エステルの溶解度は、
該塩及びN−アルコキシカルボニルアミノ酸エステルの
種類によって多少変化するため、使用する有機溶媒の選
定は生成するそれぞれの化合物の種類に応じて適宜決定
すれば良いが、一般には、イソプロピルアルコール、t
−ブタノール等のアルコール類;テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジイソプロピルエーテル等のエーテル類;
アセトニトリル等のニトリル類;メチルエチルケトン等
のケトン類;トルエン等の炭化水素類;ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、クロロホルム等の塩素化炭化水素
等が好適に使用できる。これらの有機溶媒は単独で使用
してもよく、また、2種類以上の混合溶媒で使用しても
全く差し支えない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アミノ酸エステルの塩(但し、塩酸塩は除
    く)と一般式(1) 【化1】 (但し、R1は、アルキル基、アルケニル基またはアラ
    ルキル基である。)で示されるジカーボネートとを反応
    させるN−アルコキシカルボニルアミノ酸エステルの製
    造方法において、無機塩基の存在下に、該無機塩基が反
    応中に中和されて生成する塩を溶解し難く、且つ生成す
    るN−アルコキシカルボニルアミノ酸エステルを溶解し
    うる有機溶媒中において、反応を行うことを特徴とする
    N−アルコキシカルボニルアミノ酸エステルの製造方
    法。
JP2176394A 1994-02-21 1994-02-21 N−アルコキシカルボニルアミノ酸エステルの製造方法 Pending JPH07233138A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002533310A (ja) * 1998-12-22 2002-10-08 バイエル アクチェンゲゼルシャフト ジアリールカーボネートの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002533310A (ja) * 1998-12-22 2002-10-08 バイエル アクチェンゲゼルシャフト ジアリールカーボネートの製造方法

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