JPH07234672A - ピッチ検出装置 - Google Patents

ピッチ検出装置

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JPH07234672A
JPH07234672A JP6049925A JP4992594A JPH07234672A JP H07234672 A JPH07234672 A JP H07234672A JP 6049925 A JP6049925 A JP 6049925A JP 4992594 A JP4992594 A JP 4992594A JP H07234672 A JPH07234672 A JP H07234672A
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JP
Japan
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output
bank
band
waveform
filter
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JP6049925A
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Tokiharu Andou
時暖 安藤
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路規模を縮小することのできるピッチ検出
装置を提供すること。 【構成】 入力I/O14から入力されたディジタル波
形信号は、RAM13に書き込まれ、このディジタル波
形信号は複数の時間ブロックに分割されて、ブロック毎
にフィルタバンク演算が施される。フィルタバンク演算
はROM12に格納されているプログラムによりCPU
11が行う演算であり、単位フィルタを繰り返し共用し
て用いるよう演算を行っている。さらに、基本波バンク
の推定処理、所定のアルゴリズムに基づいて推定バンク
の修正処理が行われて、基本波の属するバンクが判定さ
れる。続いて、入力されたディジタル波形信号のピッチ
データが検出され、出力I/O15から出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽音波形を分析して楽
音波形の基本ピッチを検出するピッチ検出装置に関し、
特に検出したピッチから音名を判定するのに好適なもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、調律器や電気ギター、自動採譜装
置等において、自然楽器等の発生する音をマイクロフォ
ンで取り込み、取り込まれた波形を分析して波形のピッ
チを検出するピッチ検出装置が実用化されている。従来
のピッチ検出装置におけるピッチ検出の方法としては、
波形のピークを抽出し、ピークとピークとの時間間隔を
計測する方法、波形のゼロクロスポイントを抽出してゼ
ロクロスポイント間の時間間隔を計測する方法、各音名
毎にバンドパスフィルタを用意して、最大レベルの信号
が出力されるバンドパスフィルタを検出することにより
音名を検出する方法、波形の自己相関を検出し、相関値
のピークの時間間隔に基づいてピッチを判定する方法等
がある。
【0003】さらに、入力する波形のピッチの範囲が広
い場合に、上述した各方法によるピッチ検出に先立っ
て、通過帯域の可変できるバンドパスフィルタを周波数
スキャンする方法、または、通過帯域の異なる複数のバ
ンドパスフィルタを並列接続する方法により、波形の基
本波を抽出している。なお、複数接続したバンドパスフ
ィルタの出力の中から基本波の属する出力を選択してピ
ッチ検出を行う場合には、所定値以上のレベルを出力す
るバンドパスフィルタの出力をまず検出し、その中の1
番低い帯域のバンドパスフィルタの出力に基本波が含ま
れると判定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、入力す
る波形のピッチの範囲が広い場合には、通過帯域の可変
できるバンドパスフィルタを周波数スキャンする方法、
または、通過帯域の異なる複数のバンドパスフィルタを
並列接続する方法のいずれかが必要となるわけである
が、複数のバンドパスフィルタを並列接続する方法で
は、一般にフィルタとしてアナログのバンドパスフィル
タを用いていること、およびバンドパスフィルタの数が
多いことから回路が複雑なる問題点があった。また、通
過帯域の可変されるバンドパスフィルタは、その可変範
囲に限界があると共に、全帯域に亘って周波数特性が一
様となりづらく、通過帯域周波数に応じて通過レベルが
非線形に変化するという問題点があった。
【0005】また、前記従来の基本波が含まれるバンド
パスフィルタの判定方法においては、基本波が所定値の
わずかに下のレベルである場合や、入力波形の全体レベ
ルが上がってスペクトル全体から見ると基本波とは認め
られないレベルの低周波成分が、所定値に達して基本波
と誤判定されてしまう場合があり、正確に基本波の属す
るバンドパスフィルタの出力を検出できないという問題
点があった。そこで、本発明は回路規模を縮小すること
のできるピッチ検出装置を提供することを目的としてい
る。また、本発明は正確に基本波を検出することのでき
るピッチ検出装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のピッチ検出装置は、入力されたディジタル
波形信号をオクターブ単位の帯域毎に分離するフィルタ
バンク演算手段と、前記帯域毎に分離された複数のバン
ク出力信号から、基本波を含む基本バンク出力信号を選
択する選択演算手段と、選択された基本バンク出力信号
からピッチを検出するピッチ検出演算手段とを備えるピ
ッチ検出装置において、前記フィルタバンク演算手段
は、単位フィルタ演算を繰り返し用いて縦続されたフィ
ルタバンクの演算を行うよう構成されていると共に、前
記単位フィルタ演算において、帯域を上下に2分し、上
の帯域のディジタル波形信号成分を、前記バンク出力信
号として、そのまま出力すると共に、下の帯域のディジ
タル波形信号を1/2にダウンサンプリングして出力す
るようにされ、前記ピッチ検出演算手段は、前記選択さ
れた基本バンク出力信号を補間して、補間された複数周
期の波形信号より波形周期を検出し、検出された波形周
期を平均化することにより、前記入力されたディジタル
波形信号のピッチを検出するようにしたものである。
【0007】また、本発明のピッチ検出装置は、入力さ
れたディジタル波形信号をオクターブ単位の帯域毎に分
離して、複数の帯域波形出力として出力するフィルタバ
ンクと、前記フィルタバンクは、複数の単位フィルタが
縦続されて構成されていると共に、各単位フィルタの帯
域は上下に2分されており、2分された上の帯域の出力
波形信号がそのまま帯域波形出力として出力されると共
に、上の帯域の出力波形信号に対して、下の帯域の出力
波形信号が大きくなるよう重み付けされて次段の前記単
位フィルタに出力されており、前記フィルタバンクより
出力される複数の帯域出力波形のレベルを相互に比較
し、最大のレベルが出力されているフィルタバンクを基
本波の属するバンクとして判定する判定手段と、該判定
手段の判定結果に基づいて前記基本波の属するバンクよ
りの帯域波形出力を選択し、該帯域波形出力に基づいて
ピッチを検出する手段とを備えるようにしたものであ
る。
【0008】
【作用】本発明によれば、共用化した単位フィルタ演算
により縦続されたフィルタバンクの演算を行うよう構成
したため、フィルタバンクの構成を簡略化でき、回路規
模を縮小化することができる。さらに、その際に1周期
毎のサンプル数が減少しても、ピッチ検出演算において
補間および平均化を行うことにより、高精度のピッチ検
出を実現することができるようになる。また、フィルタ
バンクの各出力に、低い帯域のレベルが大きくなるよう
重みづけを行って相互のレベル比較を行うことにより、
入力されるディジタル波形において、基本波が属する帯
域を正確に検出することができる。
【0009】
【実施例】本発明のピッチ検出装置の構成を図1に示
す。この図に示すようにピッチ検出装置は、各部の制御
およびフィルタ演算を行うマイクロプロセッサ(CP
U)11、CPU11のプログラム等が格納されている
リードオンリメモリ(ROM)12、ディジタル入力波
形の記憶エリアやCPU11のワークエリア等を有する
ランダムアクセスメモリ(RAM)13、ディジタル波
形信号が入力される入出力ポート(入力I/O)14、
検出されたピッチデータが出力される入出力ポート(出
力I/O)15、各部からの信号伝送が行われるバスラ
イン16から構成されている。
【0010】このように構成されたピッチ検出装置にお
いて、入力I/O14から入力されたディジタル波形信
号は、CPU11の制御の基でRAM13に書き込まれ
る。そして、書き込まれたディジタル波形信号は複数の
時間ブロックに分割され、このブロック毎にフィルタバ
ンク演算が施される。フィルタバンク演算はROM12
に格納されているプログラムによりCPU11が行う演
算処理である。さらに、フィルタバンクから出力される
バンク出力の相互のレベル比較を行うことにより、基本
波バンクの推定処理が行われると共に、所定のアルゴリ
ズムに基づいて推定バンクの修正処理が行われて、基本
波の属するバンクが判定される。続いて、判定されたバ
ンクより出力されるフィルタリングされたディジタル波
形信号を補間することにより、複数回単位周期を検出し
て、さらに平均化することにより入力されたディジタル
波形信号のピッチデータを得るようにしている。このよ
うにして得られたピッチデータが、出力I/O15から
出力される。なお、前記処理はRAM13をワークエリ
アとして用いると共に、ROM12に格納されているプ
ログラムを、CPU11が実行することにより行なわれ
ている。
【0011】図1に示すピッチ検出装置を分析部として
応用した応用例を図2に示す。この応用例おいては、波
形供給部20から本発明に係る分析部21にディジタル
波形信号を供給し、分析部21によりディジタル波形デ
ータを分析して分析結果であるピッチデータをノートデ
ータ発生部22に出力する。ここで、波形供給部20と
しては、演奏された楽器音をマイク等で取り込んでA/
D変換するものであってもよいし、また、録音された波
形を再生するディジタルレコーダ等であってもよい。そ
して、ノートデータ発生部22はピッチデータを受け
て、ノートデータを発生してシーケンサ23に出力す
る。このノートデータは演奏情報であり、音高情報と音
長情報等から構成されている。シーケンサ23において
は録音スイッチ(SW)26を操作することによりソン
グメモリ24に前記演奏情報を記録する。そして、再生
スイッチ(SW)27を操作することによりソングメモ
リ24から、記録された演奏情報が読み出され、電子楽
器25に供給される。電子楽器25は、供給される演奏
情報に従って楽音信号を発生して発音する。このよう
に、本発明のピッチデータ検出装置は、自動演奏装置に
おける演奏されたディジタル波形を分析して演奏情報を
生成する分析装置に適用することができる。
【0012】また、図3に本発明のピッチデータ検出装
置の他の応用例を示す。この応用例においては、波形供
給部30から供給された波形信号は書き込み部31に供
給され、サンプリングスイッチ(SW)38が操作され
た場合に、ディジタル波形信号に変換されて、波形メモ
リ32に書き込まれる。書き込まれたディジタル波形信
号は、自動的に分析部33により分析されてピッチデー
タがノートナンバ割当部34に供給される。ノートナン
バ割当部34においては、供給されたピッチデータに応
じてノートナンバが割り振られ、このノートナンバに基
づいてディジタル波形信号に付与される音域の割当デー
タが、波形メモリ32に書き込まれるようになる。ここ
で、鍵盤36を操作すると、操作された鍵盤36の音名
に従って音名の属する音域に割り当てられたディジタル
波形信号が、波形メモリ32から読み出される。読み出
されたディジタル波形信号は、音源部35に供給され、
供給されたディジタル波形信号に基づく楽音が音源部3
5から発生され、サウンドシステム37から楽音が発音
される。
【0013】このように、本発明のピッチデータ検出装
置は、入力される波形信号をサンプリングしてディジタ
ル信号に変換した波形データを、波形メモリに記憶する
サンプリング音源タイプの電子楽器(サンプラー)の記
憶した波形データの音名を判定する分析部に適用するこ
とができるものである。
【0014】次に、本発明のピッチデータ検出装置のメ
インルーチンのフローチャートを図4に示す。このメイ
ンルーチンにおいて、ステップS100において入出力
I/O14,15の設定やRAM13のクリア等のイニ
シャライズ処理が行われる。次に、ステップS110に
おいて入力I/O14から取り込まれたディジタル波形
がワークメモリであるRAM13に記憶される波形入力
処理が行われる。さらに、ステップS120においてR
AM13に記憶されたディジタル波形が所定のブロック
長に達したら分析処理を行い、分析結果を出力する分析
出力処理を行う。なお、ステップS110の波形入力処
理と、ステップS120の分析出力処理とをマルチタス
クにより行うことにより、分析処理中に到来したディジ
タル波形の波形入力処理を支障なく行えるようにするの
が好適である。
【0015】次に、分析出力処理のフローチャートを示
す。この分析出力処理は、ステップS200においてデ
ィジタル波形を、図11に示すように複数の時間ブロッ
クに分割し、それぞれのブロックを順次BL(1),B
L(2),BL(3)・・・BL(BN)・・・とする。
次に、ステップS210において各ブロック毎のフィル
タバンク演算を行う。このフィルタバンク演算は単位フ
ィルタを繰り返し使用してフィルタバンクの演算を行う
ようなアルゴリズムとされているが、このアルゴリズム
を模式的に表すことにより、構成したフィルタバンクを
図6に示す。ここで、フィルタバンクはプログラムによ
りソフトで構成されているのであるが、説明の都合上フ
ィルタバンクを図6に示すように、ハードで置き換えた
ものとして説明する。
【0016】この図に示すようにフィルタバンクは、そ
れぞれ共通のフィルタプログラムで実行される単位フィ
ルタ41,単位フィルタ42,単位フィルタ43・・・
単位フィルタ49の縦続接続として構成されており、各
単位フィルタ41〜49は帯域を2分割する上の帯域
(H)のフィルタ42−1〜49−1と、下の帯域
(L)のフィルタ41−2〜48−2により構成されて
いる。そして、上の帯域(H)のフィルタ42−1〜4
9−1からの出力は、そのまま出力されてバンク出力O
UT1〜OUT8とされるが、下の帯域(L)のフィル
タ41−2〜48−2からの出力は、ダウンサンプリン
グ手段51〜59により、1/2にダウンサンプリング
されて次段の単位フィルタに供給されている。このよう
に、各単位フィルタの出力で下半分の帯域を1/2ダウ
ンサンプリングしているため、全く同一の構成の単位フ
ィルタを直列接続するだけでフィルタバンクが構成され
る。
【0017】例えば、単位フィルタ41に入力されるデ
ィジタル波形は48kHzでサンプリングされていると
共に、その帯域は24kHzとされており、このディジ
タル波形が単位フィルタ41でフィルタリングされて1
2kHzまでの帯域とされ、さらに、ダウンサンプリン
グ手段51によりサンプル数が1/2に間引かれて、2
4kHzのサンプリング周波数とされる。このディジタ
ル波形は、次段の単位フィルタ42に供給され、ディジ
タル波形の帯域が2分割されて、上の帯域(H)のフィ
ルタ42−1からは、6〜12kHzの1オクターブ帯
域の出力がバンク1の出力OUT1として出力される。
また、下の帯域(L)のフィルタ42−2よりの出力
は、6kHzまでの帯域とされると共に、ダウンサンプ
リング手段51によりサンプル数が1/2に間引かれ
て、12kHzのサンプリング周波数とされる。
【0018】この6kHzまでの帯域とされたディジタ
ル波形は、さらに次段の単位フィルタ43に供給され、
ディジタル波形の帯域が2分割されて、上の帯域(H)
のフィルタ43−1からは、3〜6kHzの1オクター
ブ帯域の出力がバンク2の出力OUT2として出力され
る。また、下の帯域(L)のフィルタ43−2よりの出
力は、3kHzまでの帯域とされると共に、ダウンサン
プリング手段53によりサンプル数が1/2に間引かれ
ることにより6kHzのサンプリング周波数とされる。
以下、前記した処理と同様の処理がバンク8まで行われ
て、それぞれ1オクターブの帯域を有するバンク出力O
UT1〜OUT8が得られるようになる。このようなフ
ィルタバンクは前記したように、ROM12に格納され
ている共通の単位フィルタプログラムをCPU11が繰
り返し実行することにより行われている。
【0019】このようなフィルタバンク演算が、前記ス
テップS210において行われ、1オクターブの帯域の
各バンク出力OUT1〜OUT8がO1(BN),O2
(BN),O3(BN)・・・O8(BN)とされる。さら
に、ステップS220において基本波バンクの推定処理
が行われる。この基本波バンクの推定処理においては、
各バンクの出力レベルに対し一番上の帯域より、それぞ
れ1,2,4,8・・・,128と2の羃乗で重み付け
を施してレベル比較を行い、最大出力レベルのバンクを
基本波が含まれる推定バンクとする処理であり、この推
定バンクをSFBとしている。
【0020】さらに、ステップS230において推定バ
ンクの修正処理が行われる。この推定バンクの修正処理
においては、推定バンクSFBのレベルに対し、1つ上
のバンクである(SFB−1)のレベルがα倍以上大き
く、かつ、その2つのバンクの出力レベルが他のバンク
に比べ大である場合、推定バンクSFBを1つ上のバン
ク(SFB−1)に修正する処理である。ただし、αは
1より大きく2より小さい所定の値とされている。この
修正処理は図8に示すように、あるバンクの上の帯域の
フィルタHPFと下の帯域のフィルタLPFの特性が交
わる付近に基本波信号がある場合、下の帯域のフィルタ
LPF側に基本波があれば問題はないが、上の帯域のフ
ィルタHPF側に基本波がある場合には問題となるため
行われる処理である。
【0021】すなわち、バンク6に基本波がある場合の
バンクレベルのヒストグラムを、例として図9(a)に
示すが、このようなヒストグラムの場合における、ステ
ップS220の基本波バンク推定処理によれば、バンク
6のレベルに対してバンク7のレベルには2倍の重み付
けが施されるため、バンク7のレベルの方が大きくな
り、この結果、バンク7が基本波バンクと推定されてし
まうことになる。このようにバンクとバンクの境界付近
の基本波によって、基本波が含まれるバンクより下のバ
ンクに基本波があると推定されると、この場合、下のバ
ンクには本当は上のバンクにある基本波をダウンサンプ
リングで折り返した波形が入っているため、周期測定の
際にエイリアスを測定することになり、誤ったピッチデ
ータとなってしまうことになる。
【0022】そこで、前記推定バンクの修正処理を行う
のであるが、この修正処理を、図9(a)に示すバンク
6と、バンク7のヒストグラムだけを抽出した図9
(b)を参照しながら説明すると、基本波があると推定
された推定バンクSFBのレベルを図示するAとし、こ
のバンクより周波数の高い1つ上のバンク(SFB−
1)のレベルをBとする。そして、このレベルBと所定
の値αの逆数との積を求めると、図示する(1/α)・
Bのレベルとなる。このレベルとレベルAとを比較する
と、この図の場合、レベルAの方が(1/α)・Bのレ
ベルより大きいので、ステップS230の条件を満足し
ないが、(1/α)・Bのレベルの方が大きくなり、ス
テップS230の条件が満たされると、(SFB−1)
をSFBとして置き換える修正処理を行い上の帯域のバ
ンク6に基本波が属するとして、前記問題が生じないよ
うにしているのである。このように、所定値αはステッ
プS220により施される2の羃乗の重み付けを緩和す
る作用を行っているのである。
【0023】次に、ステップS240において推定バン
クSFBの波形周期検出処理を行う。この処理はSFB
の指定するフィルタバンク、および、その一つ下の帯域
のフィルタバンク(SFB+1)の周期を補間しながら
検出する処理であり、検出された周期をそれぞれT(S
FB)、T(SFB+1)とする。続いて、ステップS
230においてSFBを(SFB−1)で置き換えたか
否かが検出される。SFBを(SFB−1)で置き換え
たと検出された場合は、ステップS260に進み、この
ステップS260においてT(SFB+1)がT(SF
B)の整数倍であると判定される場合には、T(SFB
+1)を基本周期として、そうでないと判定される場合
は、T(SFB)をそのブロックの基本周期として確定
し、確定した周期をKT(BN)として、ステップS27
0に進む。すなわち、T(SFB+1)がT(SFB)
の整数倍でなかった場合は、ステップS230における
置き換えが妥当であり、整数倍の場合は基本波がバンク
の境界になく置き換えは不当と判定されている。
【0024】つまり、ステップS260の処理は、前記
ステップS230で置き換えた推定バンクが、基本波の
倍音と誤って置き換えられる場合があり、これを訂正す
るために行う処理である。また、SFBを(SFB−
1)で置き換えていないと検出された場合は、ステップ
S280において周期T(SFB)をKT(BN)とし
て、ステップS270に進み、周波数(1/KT(B
N))をブロックBN毎の検出されたピッチとして出力
し、分析出力処理が終了する。
【0025】ここで、前記ステップS240において出
力波形を補間しながら行う周期の検出方法を、図10を
参照しながら説明する。この図において、S0,S1,
S2・・・S11,・・・はサンプルポイントであり、
これらのサンプルポイントのうち正の符号のサンプルポ
イントから負の符号のサンプルポイントに変化するポイ
ントを検出する。すると、サンプルポイントS1とサン
プルポイントS2との間、サンプルポイントS5とサン
プルポイントS6との間、サンプルポイントS9とサン
プルポイントS10との間のポイントが検出できる。そ
こで、検出されたポイントを挟むサンプルポイント間を
直線補間してゼロクロスポイントZ0,Z1,Z2・・
を求める。次に、求めたゼロクロスポイントZ0,Z
1,Z2・・の時間位置を、それぞれT(Z0),T(Z
1),T(Z2)・・とすると、単位周期[0]はT(Z
1)−T(Z0)として求められ、単位周期[1]はT(Z
2)−T(Z1)として求められる。さらに、求められた
単位周期は一様と判断して、単位周期の全総和を全個数
で割ることにより、ブロックの周期を検出することがで
きる。
【0026】なお、本実施例では処理ステップS220
における各バンクの出力レベルに対する重み付けが、そ
れぞれ1、2、4、8・・・、128であったが、この
重み付けの値はこの値に限らない。傾向としては、下の
帯域のバンク出力ほど大きな重みにすることが望まし
い。また、必要に応じて、この重み付けの値を手動操作
子により微調できるようにしたり、波形データの入力レ
ベルやスペクトルの広がり具合等、波形データの状況を
分析して重み付け値を自動生成するようにしてもよい。
また、処理ステップS240の周期検出における補間の
例として、前記図10に示す直線補間による方法を説明
したが、この場合の補間もこれに限らず、もっと高度な
補間、例えば複数点のサンプルに基づいて補間サンプル
を得る複数点補間や、スプライン補間、ディジタルロー
パスフィルタを用いた補間等を行って、得られた補間サ
ンプルに基づいて周期検出を行うようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、共用化した単位フィルタ演算によりフィルタバンク
の演算を行うように構成したため、フィルタの構成を簡
略化でき、回路規模を縮小化することができる。さら
に、その際に1周期毎のサンプル数が減少しても、ピッ
チ検出演算において補間および平均化を行うことによ
り、高精度のピッチ検出を実現することができるように
なる。また、フィルタバンクの各出力に、低い帯域のレ
ベルが大きくなるよう重みづけを行って相互のレベル比
較を行うことにより、入力されるディジタル波形に含ま
れる基本波の属する帯域を正確に検出することができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のピッチ検出装置の構成を示す図であ
る。
【図2】 本発明のピッチ検出装置を分析手段とした応
用例のブロック図である。
【図3】 本発明のピッチ検出装置を分析手段とした他
の応用例のブロック図である。
【図4】 CPUのメインルーチンのフローチャートで
ある。
【図5】 分析出力処理のフローチャートである。
【図6】 フィルタバンクをハードで構成したものとし
た場合のブロック図である。
【図7】 各バンク出力の周波数帯域を示す図である。
【図8】 上の帯域と下の帯域との交差部に基本波が存
在している状態を示す図である。
【図9】 バンクレベルのヒストグラムを示す図であ
る。
【図10】 単位周期を検出する方法を説明する図であ
る。
【図11】 入力波形をブロック化する状態を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 CPU 12 ROM 13 RAM 14 入力I/O 15 出力I/O 20,30 波形供給部 21,33 分析部 22 ノートデータ発生部 23 シーケンサ 24 ソングメモリ 25 電子楽器 26 録音SW 27 再生SW 31 書き込み部 32 波形メモリ 34 ノートナンバ割り当て部 35 音源部 36 鍵盤 37 サウンドシステム 41〜49 単位フィルタ 42−1〜49−1 上の帯域のフィルタ 41−2〜48−2 下の帯域のフィルタ 51〜59 ダウンサンプリング手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたディジタル波形信号をオクタ
    ーブ単位の帯域毎に分離するフィルタバンク演算手段
    と、前記帯域毎に分離された複数のバンク出力信号か
    ら、基本波を含む基本バンク出力信号を選択する選択演
    算手段と、選択された基本バンク出力信号からピッチを
    検出するピッチ検出演算手段とを備えるピッチ検出装置
    において、 前記フィルタバンク演算手段は、単位フィルタ演算を繰
    り返し用いて縦続されたフィルタバンクの演算を行うよ
    う構成されていると共に、前記単位フィルタ演算におい
    て、帯域を上下に2分し、上の帯域のディジタル波形信
    号成分を、前記バンク出力信号として、そのまま出力す
    ると共に、下の帯域のディジタル波形信号を1/2にダ
    ウンサンプリングして出力するようにされ、 前記ピッチ検出演算手段は、前記選択された基本バンク
    出力信号を補間して、補間された複数周期の波形信号よ
    り波形周期を検出し、検出された波形周期を平均化する
    ことにより、前記入力されたディジタル波形信号のピッ
    チを検出するようにしたことを特徴とするピッチ検出装
    置。
  2. 【請求項2】 入力されたディジタル波形信号をオクタ
    ーブ単位の帯域毎に分離して、複数の帯域波形出力とし
    て出力するフィルタバンクと、 前記フィルタバンクは、複数の単位フィルタが縦続され
    て構成されていると共に、各単位フィルタの帯域は上下
    に2分されており、2分された上の帯域の出力波形信号
    がそのまま帯域波形出力として出力されると共に、上の
    帯域の出力波形信号に対して、下の帯域の出力波形信号
    が大きくなるよう重み付けされて次段の前記単位フィル
    タに出力されており、 前記フィルタバンクより出力される複数の帯域出力波形
    のレベルを相互に比較し、最大のレベルが出力されてい
    るフィルタバンクを基本波の属するバンクとして判定す
    る判定手段と、 該判定手段の判定結果に基づいて前記基本波の属するバ
    ンクよりの帯域波形出力を選択し、該帯域波形出力に基
    づいてピッチを検出する手段と、 を備えることを特徴とするピッチ検出装置。
JP6049925A 1994-02-24 1994-02-24 ピッチ検出装置 Withdrawn JPH07234672A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005275068A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Sony Corp 信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
JP2010224430A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Hachinohe Institute Of Technology 自動採譜装置、音階識別プログラム、音階判別プログラム、エレクトリック伝統的弦楽器自動採譜システムおよびエレクトリック三味線自動採譜システム

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JP2010224430A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Hachinohe Institute Of Technology 自動採譜装置、音階識別プログラム、音階判別プログラム、エレクトリック伝統的弦楽器自動採譜システムおよびエレクトリック三味線自動採譜システム

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