JPH07237263A - 凹引き真空成形法における表皮材セッティング方法 - Google Patents
凹引き真空成形法における表皮材セッティング方法Info
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- JPH07237263A JPH07237263A JP5275894A JP5275894A JPH07237263A JP H07237263 A JPH07237263 A JP H07237263A JP 5275894 A JP5275894 A JP 5275894A JP 5275894 A JP5275894 A JP 5275894A JP H07237263 A JPH07237263 A JP H07237263A
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Landscapes
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 凹引き真空成形法における表皮材の伸びを少
なくし、更に表皮材を加熱,軟化させる操作負担を軽減
する凹引き真空成形法における表皮材セッティング方法
を提供する。 【構成】 所定の大きさにカットした合成樹脂シート等
の表皮材4を加熱し軟化させて成形型1内に凹引き真空
吸引することによりこの表皮材4を所望の立体形状に成
形する凹引き真空成形法において、枠状の取付治具3に
適宜間隔でダボピン31を突設すると共に、表皮材4の
周縁部41に止め孔42とこの止め孔42から外方に延
びた切れ目43を形成し、止め孔42をダボピン31に
嵌合させて取付治具3に表皮材4をセッティングした
後、表皮材4を切れ目43に沿い滑らせるようにして成
形型1内に吸引する。
なくし、更に表皮材を加熱,軟化させる操作負担を軽減
する凹引き真空成形法における表皮材セッティング方法
を提供する。 【構成】 所定の大きさにカットした合成樹脂シート等
の表皮材4を加熱し軟化させて成形型1内に凹引き真空
吸引することによりこの表皮材4を所望の立体形状に成
形する凹引き真空成形法において、枠状の取付治具3に
適宜間隔でダボピン31を突設すると共に、表皮材4の
周縁部41に止め孔42とこの止め孔42から外方に延
びた切れ目43を形成し、止め孔42をダボピン31に
嵌合させて取付治具3に表皮材4をセッティングした
後、表皮材4を切れ目43に沿い滑らせるようにして成
形型1内に吸引する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂シート等の表
皮材を成形型内に凹引き真空吸引する真空成形法で、表
皮材を所望の立体形状に成形するにあたって、成形型上
に配される表皮材のセッティング方法に関する。
皮材を成形型内に凹引き真空吸引する真空成形法で、表
皮材を所望の立体形状に成形するにあたって、成形型上
に配される表皮材のセッティング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のインストルメントパネル,ドア
トリム,ピラー等の表皮の成形方法の一つに公知技術た
る凹引き真空成形法がある。斯る凹引き真空成形法を図
13〜図15を使って簡単に説明する。図中、符号1は
上面が開口した凹状の成形面2を有する成形型で、成形
面2には、多数の通気孔20が形成されている。そし
て、成形型1の背面には真空ポンプ(図示せず。)へ繋
がる吸気孔11を設ける。符号4は一定の大きさにカッ
トされた塩化ビニル樹脂シート等の表皮材、符号8は表
皮材4の外周部を挟んで固着する枠状のクランプ治具を
示す。この凹引き真空成形法は、図13に示すように表
皮材4をヒータ6により加熱し軟化させた後、表皮材4
を成形型1上にセットする(図14)。そして、この状
態で、吸気孔11から空気を排出させ、図15に示すご
とく成形型1内にバキュームをかけることによって表皮
材4を所望の立体形状に成形する製法を採っている。
トリム,ピラー等の表皮の成形方法の一つに公知技術た
る凹引き真空成形法がある。斯る凹引き真空成形法を図
13〜図15を使って簡単に説明する。図中、符号1は
上面が開口した凹状の成形面2を有する成形型で、成形
面2には、多数の通気孔20が形成されている。そし
て、成形型1の背面には真空ポンプ(図示せず。)へ繋
がる吸気孔11を設ける。符号4は一定の大きさにカッ
トされた塩化ビニル樹脂シート等の表皮材、符号8は表
皮材4の外周部を挟んで固着する枠状のクランプ治具を
示す。この凹引き真空成形法は、図13に示すように表
皮材4をヒータ6により加熱し軟化させた後、表皮材4
を成形型1上にセットする(図14)。そして、この状
態で、吸気孔11から空気を排出させ、図15に示すご
とく成形型1内にバキュームをかけることによって表皮
材4を所望の立体形状に成形する製法を採っている。
【0003】ここで、表皮材4には、通常、塩化ビニル
樹脂シートや発泡塩化ビニル樹脂等をラミネートしたも
の等が使われる。表皮材4としては、表面に皮革等を模
した凹凸模様を予め形成したものを用いる場合と、凹凸
模様なしのものを用いる場合とがある。凹凸模様なしの
表皮材が使われる場合は、表皮材4の表面へ擬革,布目
模様等の表面状態を与えるべく、成形面2にシボ加工が
施された電鋳型等を使用し、表皮材4の表面に転写でき
るようにしている。
樹脂シートや発泡塩化ビニル樹脂等をラミネートしたも
の等が使われる。表皮材4としては、表面に皮革等を模
した凹凸模様を予め形成したものを用いる場合と、凹凸
模様なしのものを用いる場合とがある。凹凸模様なしの
表皮材が使われる場合は、表皮材4の表面へ擬革,布目
模様等の表面状態を与えるべく、成形面2にシボ加工が
施された電鋳型等を使用し、表皮材4の表面に転写でき
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の凹引
き真空成形法においては、表皮材4の端部がクランプ治
具8に固定されているため、表皮材4が成形型1内に真
空吸引されるとき、表皮材4の伸展量が大きくなって薄
くなる傾向があった。とりわけ、成形型1の立ち面部の
部分,深絞り成形型の場合における急勾配の部分等の表
皮材4が伸ばされ、薄肉化した。その結果、次行程(例
えば、発泡成形行程)で破れたり、皺発生したりする不
良が起き易くなっていた。更に、レザー調等の凹凸模様
が予め形成された表皮材4を用いた場合には、こうした
伸びによってその凹凸模様が消え、商品価値を失なわせ
るような不具合も引き起こしていた。上記解決策とし
て、図16ごとくのアシストプラグ7により表皮材4を
押さえた後、真空吸引することで、表皮材4の伸びを均
一にする方法が提案されてはいる。しかし、設備コスト
が高くなり、また生産タクトが上がるなどの問題を残し
ていた。
き真空成形法においては、表皮材4の端部がクランプ治
具8に固定されているため、表皮材4が成形型1内に真
空吸引されるとき、表皮材4の伸展量が大きくなって薄
くなる傾向があった。とりわけ、成形型1の立ち面部の
部分,深絞り成形型の場合における急勾配の部分等の表
皮材4が伸ばされ、薄肉化した。その結果、次行程(例
えば、発泡成形行程)で破れたり、皺発生したりする不
良が起き易くなっていた。更に、レザー調等の凹凸模様
が予め形成された表皮材4を用いた場合には、こうした
伸びによってその凹凸模様が消え、商品価値を失なわせ
るような不具合も引き起こしていた。上記解決策とし
て、図16ごとくのアシストプラグ7により表皮材4を
押さえた後、真空吸引することで、表皮材4の伸びを均
一にする方法が提案されてはいる。しかし、設備コスト
が高くなり、また生産タクトが上がるなどの問題を残し
ていた。
【0005】一方、上記ヒータ6で表皮材4を加熱,軟
化する過程で、外気温等も影響して加熱温度が高い(又
は加熱時間が長い)と、クランプ治具8で挟着した表皮
材4が軟らかくなって破れ、表皮材4が外れたり真空成
形中に凹状の成形型1内に落ちたりしていた。これを避
けるべく、加熱温度を低くする(又は加熱時間を短くす
る)と、今度は真空成形中に表皮材1が割れたり裂けた
りして、製品欠陥を増やすことになった。このように、
従来の真空成形法では、ヒータ6の温度制御範囲が狭く
苦慮していた。
化する過程で、外気温等も影響して加熱温度が高い(又
は加熱時間が長い)と、クランプ治具8で挟着した表皮
材4が軟らかくなって破れ、表皮材4が外れたり真空成
形中に凹状の成形型1内に落ちたりしていた。これを避
けるべく、加熱温度を低くする(又は加熱時間を短くす
る)と、今度は真空成形中に表皮材1が割れたり裂けた
りして、製品欠陥を増やすことになった。このように、
従来の真空成形法では、ヒータ6の温度制御範囲が狭く
苦慮していた。
【0006】本発明は上記問題点を解決するもので、表
皮材の取付治具へのセッテイング部分に改良を加えるこ
とによってアシストプラグ等を用いずとも、凹引き真空
成形時における表皮材の伸びを少なくし、更に表皮材を
加熱,軟化させる操作負担を軽減する凹引き真空成形法
における表皮材セッティング方法を提供することを目的
とする。
皮材の取付治具へのセッテイング部分に改良を加えるこ
とによってアシストプラグ等を用いずとも、凹引き真空
成形時における表皮材の伸びを少なくし、更に表皮材を
加熱,軟化させる操作負担を軽減する凹引き真空成形法
における表皮材セッティング方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本第一発明の凹引き真空
成形法における表皮材セッティング方法は、所定の大き
さにカットした合成樹脂シート等の表皮材を加熱し軟化
させて成形型内に凹引き真空吸引することによりこの表
皮材を所望の立体形状に成形する凹引き真空成形法にお
いて、枠状の取付治具に適宜間隔でダボを突設すると共
に、表皮材の周縁部に止め孔とこの止め孔から外方に延
びた切れ目を形成し、止め孔をダボに嵌合させて取付治
具に表皮材をセッティングした後、表皮材を切れ目に沿
い滑らせるようにして成形型内に吸引することを特徴と
する。ここで、「合成樹脂シート等の表皮材」とは、合
成樹脂シートの他、合成樹脂フィルム,発泡プラスチッ
クシート,発泡プラスチックフィルム,ラミネートシー
ト等からなる表皮材をいう。本第二発明の凹引き真空成
形法における表皮材セッティング方法は、本第一発明に
おいて、取付治具に表皮材をセッティングし、この表皮
材の周縁部を保冷(又は冷却)しつつ周縁部以外の表皮
材部分を加熱し軟化させた後、表皮材を成形型内に吸引
するようにしたことを特徴とする。
成形法における表皮材セッティング方法は、所定の大き
さにカットした合成樹脂シート等の表皮材を加熱し軟化
させて成形型内に凹引き真空吸引することによりこの表
皮材を所望の立体形状に成形する凹引き真空成形法にお
いて、枠状の取付治具に適宜間隔でダボを突設すると共
に、表皮材の周縁部に止め孔とこの止め孔から外方に延
びた切れ目を形成し、止め孔をダボに嵌合させて取付治
具に表皮材をセッティングした後、表皮材を切れ目に沿
い滑らせるようにして成形型内に吸引することを特徴と
する。ここで、「合成樹脂シート等の表皮材」とは、合
成樹脂シートの他、合成樹脂フィルム,発泡プラスチッ
クシート,発泡プラスチックフィルム,ラミネートシー
ト等からなる表皮材をいう。本第二発明の凹引き真空成
形法における表皮材セッティング方法は、本第一発明に
おいて、取付治具に表皮材をセッティングし、この表皮
材の周縁部を保冷(又は冷却)しつつ周縁部以外の表皮
材部分を加熱し軟化させた後、表皮材を成形型内に吸引
するようにしたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本第一発明の凹引き真空成形法における表皮材
セッティング方法のごとく、ダボに嵌合する表皮材の止
め孔に外方へ延びる切れ目を形成すると、表皮材を取付
治具に対してルーズに取付けられるようになる。この取
付け構造によって、真空吸引時に、所要の表皮材を成形
型内に滑り込ませることが可能になる。表皮材の滑り込
みによって、表皮材が過度に伸展することなく成形品の
皮厚が保たれると共に、凹凸模様の消える虞れもなくな
る。また、本第二発明のごとく表皮材4の周縁部を保冷
(又は冷却)しつつ周縁部以外の表皮材部分を加熱し軟
化させると、真空成形される箇所だけが軟かくなり、止
め孔周りの温度は低いままであるので、周縁部は所定の
保持力を有し、ダボに嵌合した状態を保つ。
セッティング方法のごとく、ダボに嵌合する表皮材の止
め孔に外方へ延びる切れ目を形成すると、表皮材を取付
治具に対してルーズに取付けられるようになる。この取
付け構造によって、真空吸引時に、所要の表皮材を成形
型内に滑り込ませることが可能になる。表皮材の滑り込
みによって、表皮材が過度に伸展することなく成形品の
皮厚が保たれると共に、凹凸模様の消える虞れもなくな
る。また、本第二発明のごとく表皮材4の周縁部を保冷
(又は冷却)しつつ周縁部以外の表皮材部分を加熱し軟
化させると、真空成形される箇所だけが軟かくなり、止
め孔周りの温度は低いままであるので、周縁部は所定の
保持力を有し、ダボに嵌合した状態を保つ。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳述する。
図1〜図10は、本発明に係る凹引き真空成形における
表皮材セッティング方法の一実施例を示す。図1は取付
治具と表皮材を斜視図、図2は図1の部分拡大図、図3
は図2の部分縦断面図、図4は加熱装置5の縦断面図、
図5は成形型の斜視図、図6は成形型の縦断面図、図
7,図8は表皮材セッティング時の成形型の部分断面斜
視図,縦断面図、図9,図10は真空吸引時の成形型の
部分断面斜視図,部分縦断面図である。
図1〜図10は、本発明に係る凹引き真空成形における
表皮材セッティング方法の一実施例を示す。図1は取付
治具と表皮材を斜視図、図2は図1の部分拡大図、図3
は図2の部分縦断面図、図4は加熱装置5の縦断面図、
図5は成形型の斜視図、図6は成形型の縦断面図、図
7,図8は表皮材セッティング時の成形型の部分断面斜
視図,縦断面図、図9,図10は真空吸引時の成形型の
部分断面斜視図,部分縦断面図である。
【0010】成形型1は、図5,図6に示すごとく上端
が開口した凹状の成形面2を有し、成形面2には多数の
通気孔20を形成している。そして、成形型1の背面に
真空ポンプ(図示せず。)に繋がる吸気孔11が設けら
れている。成形型1の上端開口縁外周には段状低下部1
3が形成されている。段状低下部13は取付治具3(後
述)と合致するよう設けられ、図7,図8に示すごとく
取付治具3を段状低下部13に載置したとき、取付治具
3の上面が成形型1の開口上面と面一となることで表皮
材4の屈折を防ぐ。
が開口した凹状の成形面2を有し、成形面2には多数の
通気孔20を形成している。そして、成形型1の背面に
真空ポンプ(図示せず。)に繋がる吸気孔11が設けら
れている。成形型1の上端開口縁外周には段状低下部1
3が形成されている。段状低下部13は取付治具3(後
述)と合致するよう設けられ、図7,図8に示すごとく
取付治具3を段状低下部13に載置したとき、取付治具
3の上面が成形型1の開口上面と面一となることで表皮
材4の屈折を防ぐ。
【0011】符号3は、方形枠状の取付治具を示す。こ
の取付治具3は、アルミ製金属板で断面ロ字状に囲い方
形枠を形成したもので、その内部に冷却媒体9を封入で
きる容器形態をとる。取付治具3をアルミ製としたの
は、熱伝導を良くするためである。取付治具3の上面に
は、ダボ31が適宜間隔で突設されている(図1)。こ
こで、図2のごとくの形状を有するダボ31は、取付治
具の所定の位置にねじ孔をあけ螺着構成で取着される。
ダボ31は、直径5〜10mmの球形状の頭部31aと
直径3〜8mmの括れ部31bとねじ部31cとからな
り、括れ部31bが取付治具3の上面と略同じ水準にな
るようにねじ部31cを螺合する(図3)。このとき、
取付治具3の上面から頭部31a上端まで5〜10mm
の高さになっている。
の取付治具3は、アルミ製金属板で断面ロ字状に囲い方
形枠を形成したもので、その内部に冷却媒体9を封入で
きる容器形態をとる。取付治具3をアルミ製としたの
は、熱伝導を良くするためである。取付治具3の上面に
は、ダボ31が適宜間隔で突設されている(図1)。こ
こで、図2のごとくの形状を有するダボ31は、取付治
具の所定の位置にねじ孔をあけ螺着構成で取着される。
ダボ31は、直径5〜10mmの球形状の頭部31aと
直径3〜8mmの括れ部31bとねじ部31cとからな
り、括れ部31bが取付治具3の上面と略同じ水準にな
るようにねじ部31cを螺合する(図3)。このとき、
取付治具3の上面から頭部31a上端まで5〜10mm
の高さになっている。
【0012】符号4は、取付治具3と略同じ大きさにカ
ットされた塩化ビニル樹脂製の表皮材を示す。表皮材4
は、他にポリスチレン,ABS,メタクリル樹脂,ポリ
カーボネート等の熱可塑性プラスチックのシート状体,
フィルム状体や、発泡熱可塑性プラスチック,ラミネー
トシート等が用いられる。表皮材4の周縁部41には、
上記ダボ31に嵌合する直径4〜9mm程度の円形の止
め孔42を開設すると共に、この止め孔42から外方に
延びるスリット状の切れ目43を形成する。そして、各
止め孔42,42,…に各ダボ31,31,…を嵌挿す
ることで、表皮材4を取付治具3に張設できるようにし
ている。
ットされた塩化ビニル樹脂製の表皮材を示す。表皮材4
は、他にポリスチレン,ABS,メタクリル樹脂,ポリ
カーボネート等の熱可塑性プラスチックのシート状体,
フィルム状体や、発泡熱可塑性プラスチック,ラミネー
トシート等が用いられる。表皮材4の周縁部41には、
上記ダボ31に嵌合する直径4〜9mm程度の円形の止
め孔42を開設すると共に、この止め孔42から外方に
延びるスリット状の切れ目43を形成する。そして、各
止め孔42,42,…に各ダボ31,31,…を嵌挿す
ることで、表皮材4を取付治具3に張設できるようにし
ている。
【0013】ここで、止め孔42の径は、ダボ31の頭
部31aの最大径より多少小さめとする。表皮材4が取
付治具3から抜け落ちないようにするためである。上記
切れ目43,43,…は、平行にスリットを単純に入れ
るのではなく、成形型1(後述)の凹状窪みの中央を中
心として放射線状に広がる方向性をもたせている。凹引
き真空成形過程で、表皮材4が均等に成形型1内に滑り
込み、所望の成形品を得るようにするためである。成形
型1の各立ち面部等の深さ,形状等を考慮して切れ目4
3方向を修正すると、より好適となる。もちろん、図1
2に破断線で示しように成形品の形状も加味して切れ目
43の方向を種々変え、滑り込み方向を規制することも
できる。切れ目43の方向,幅,長さ等を所要成形形状
に合わせて適宜設定することで良好な成形性が確保され
るようになる。
部31aの最大径より多少小さめとする。表皮材4が取
付治具3から抜け落ちないようにするためである。上記
切れ目43,43,…は、平行にスリットを単純に入れ
るのではなく、成形型1(後述)の凹状窪みの中央を中
心として放射線状に広がる方向性をもたせている。凹引
き真空成形過程で、表皮材4が均等に成形型1内に滑り
込み、所望の成形品を得るようにするためである。成形
型1の各立ち面部等の深さ,形状等を考慮して切れ目4
3方向を修正すると、より好適となる。もちろん、図1
2に破断線で示しように成形品の形状も加味して切れ目
43の方向を種々変え、滑り込み方向を規制することも
できる。切れ目43の方向,幅,長さ等を所要成形形状
に合わせて適宜設定することで良好な成形性が確保され
るようになる。
【0014】図11の(a)〜(c)に、止め孔42と
切れ目43の変形例を種々示した。これら止め孔42,
切れ目43はプレスで開けるのが好適である。このよう
に止め孔42,切れ目43の幅,形状等を適宜設定する
ことにより滑り込み時におけるダボ31との摩擦を適度
に設定でき、滑り込み量,タイミング等を成形形状にマ
ッチした最適のものとすることが可能となる。
切れ目43の変形例を種々示した。これら止め孔42,
切れ目43はプレスで開けるのが好適である。このよう
に止め孔42,切れ目43の幅,形状等を適宜設定する
ことにより滑り込み時におけるダボ31との摩擦を適度
に設定でき、滑り込み量,タイミング等を成形形状にマ
ッチした最適のものとすることが可能となる。
【0015】一方、表皮材4の滑り量は、切れ目43の
長さにより決まる。切れ目43の長さを適宜設定するこ
とで、成形形状に応じた適切な滑り込み量が実現され
る。切れ目43は、図11(a)のように二段のスリッ
ト幅を設けたり、図11(b)のごとく先細りのスリッ
ト幅をもつようにするとより好ましくなる。スリット幅
が狭くなることで、切れ目43が多少の抵抗体を維持し
て、表皮材4の真空成形型への最終のフィッティング状
態が良くなるからである。そして、切れ目43が多少長
く切られても表皮材4が成形型1内へ入り込みすぎるこ
とがないからである。実際問題として、凹状の成形型1
内への入り込み部分にピッタリと切れ目43長さを合わ
すことは至難である。多少長めにしても、スリット幅を
外方に行くに従い先細りの狭小とすることで滑り込みが
規制される。
長さにより決まる。切れ目43の長さを適宜設定するこ
とで、成形形状に応じた適切な滑り込み量が実現され
る。切れ目43は、図11(a)のように二段のスリッ
ト幅を設けたり、図11(b)のごとく先細りのスリッ
ト幅をもつようにするとより好ましくなる。スリット幅
が狭くなることで、切れ目43が多少の抵抗体を維持し
て、表皮材4の真空成形型への最終のフィッティング状
態が良くなるからである。そして、切れ目43が多少長
く切られても表皮材4が成形型1内へ入り込みすぎるこ
とがないからである。実際問題として、凹状の成形型1
内への入り込み部分にピッタリと切れ目43長さを合わ
すことは至難である。多少長めにしても、スリット幅を
外方に行くに従い先細りの狭小とすることで滑り込みが
規制される。
【0016】上記括れ部31bは、図11の(a)の如
く、切れ目43の方向と合せるように扁平化した形状に
するのが好ましい。方向性がつけられた切れ目43に沿
って表皮材4が確実に移動するよう、括れ部31bがガ
イドする役割を果たすからである。表皮材4が三次元的
な立体形状に変化する微妙な動きに扁平化した括れ部3
1bが方向性を付与する。
く、切れ目43の方向と合せるように扁平化した形状に
するのが好ましい。方向性がつけられた切れ目43に沿
って表皮材4が確実に移動するよう、括れ部31bがガ
イドする役割を果たすからである。表皮材4が三次元的
な立体形状に変化する微妙な動きに扁平化した括れ部3
1bが方向性を付与する。
【0017】図4は、表皮材4の加熱装置5の一例を示
す。この加熱装置5は、相対する一対の断熱カバー51
a,51b中に夫々ヒータ6を設けている。断熱カバー
51a,51b間に表皮材4を挟む一方、断熱カバー外
へ取付治具3及び表皮材4の周縁部41を出している。
ヒータ6の輻射熱で表皮材4を150〜190℃に加熱
し軟化するが、表皮材4の周縁部41は断熱カバー51
a,51bの外へ出すことで軟化を防ぐ。
す。この加熱装置5は、相対する一対の断熱カバー51
a,51b中に夫々ヒータ6を設けている。断熱カバー
51a,51b間に表皮材4を挟む一方、断熱カバー外
へ取付治具3及び表皮材4の周縁部41を出している。
ヒータ6の輻射熱で表皮材4を150〜190℃に加熱
し軟化するが、表皮材4の周縁部41は断熱カバー51
a,51bの外へ出すことで軟化を防ぐ。
【0018】ところで、上記取付治具3内に熱容量の大
きい冷却媒体9(具体的には水)を封入して、表皮材4
の周縁部41を保冷しつつ、この周縁部41以外の表皮
材4部分を加熱し軟化する構成をとっている。こうし
て、真空成形される表皮材4の軟化を十分に行ないなが
ら、止め孔42周りの周縁部41の温度を下げ、軟化に
よる引張強度等の機械的強度の低下を防止している。故
に、ダボ31に嵌合された止め孔42周りの表皮材4が
破れ落ちることはない。冷却媒体9は、温度が上昇した
時点で置換するのが望ましい。また、取付治具3内に冷
却媒体9を連続的に流しながら冷却を行なうと、より好
適となる。上記冷却媒体9に代え、表皮材4の周縁部4
1のみガス等を吹きかけ冷却しながらヒータ6による周
縁部41以外の表皮材を加熱し軟化させることでもよ
い。
きい冷却媒体9(具体的には水)を封入して、表皮材4
の周縁部41を保冷しつつ、この周縁部41以外の表皮
材4部分を加熱し軟化する構成をとっている。こうし
て、真空成形される表皮材4の軟化を十分に行ないなが
ら、止め孔42周りの周縁部41の温度を下げ、軟化に
よる引張強度等の機械的強度の低下を防止している。故
に、ダボ31に嵌合された止め孔42周りの表皮材4が
破れ落ちることはない。冷却媒体9は、温度が上昇した
時点で置換するのが望ましい。また、取付治具3内に冷
却媒体9を連続的に流しながら冷却を行なうと、より好
適となる。上記冷却媒体9に代え、表皮材4の周縁部4
1のみガス等を吹きかけ冷却しながらヒータ6による周
縁部41以外の表皮材を加熱し軟化させることでもよ
い。
【0019】次に、上記構成の成形型1,取付治具3,
表皮材4,加熱装置5を使用して、凹引き真空成形する
操作とその作用を説明する。まず、取付治具3の各ダボ
31,31,…に表皮材4の各止め孔42,42,…を
嵌合して、取付治具3に表皮材4を張設する。クランプ
治具8やクリップその他の挟み込む手間がかかる方法と
は違い、ワンタッチで表皮材4が取付治具3にセットさ
れる。次いで、加熱装置5の断熱カバー51a,51b
内に表皮材4を配設し、ヒータ6による加熱を行なう。
ヒータ6の加熱により周縁部41以外の表皮材4部分が
加熱され軟化する。周縁部41は、断熱カバー51a,
51bの外に置かれ、且つ取付治具3内に封入された冷
却媒体9で保冷されているため、軟化が進むことはな
い。その後、加熱,軟化を終えた表皮材4を加熱装置5
から取出し、成形型1上に被せセッティングする。最後
に、吸気孔11から空気を排出させ、表皮材4を成形型
1内に真空吸引する。真空吸引することで、切れ目43
に沿い滑らせるようにして表皮材4を成形型1内へ吸引
し、所望の立体形状とした成形品を得る(図9,図1
0)。
表皮材4,加熱装置5を使用して、凹引き真空成形する
操作とその作用を説明する。まず、取付治具3の各ダボ
31,31,…に表皮材4の各止め孔42,42,…を
嵌合して、取付治具3に表皮材4を張設する。クランプ
治具8やクリップその他の挟み込む手間がかかる方法と
は違い、ワンタッチで表皮材4が取付治具3にセットさ
れる。次いで、加熱装置5の断熱カバー51a,51b
内に表皮材4を配設し、ヒータ6による加熱を行なう。
ヒータ6の加熱により周縁部41以外の表皮材4部分が
加熱され軟化する。周縁部41は、断熱カバー51a,
51bの外に置かれ、且つ取付治具3内に封入された冷
却媒体9で保冷されているため、軟化が進むことはな
い。その後、加熱,軟化を終えた表皮材4を加熱装置5
から取出し、成形型1上に被せセッティングする。最後
に、吸気孔11から空気を排出させ、表皮材4を成形型
1内に真空吸引する。真空吸引することで、切れ目43
に沿い滑らせるようにして表皮材4を成形型1内へ吸引
し、所望の立体形状とした成形品を得る(図9,図1
0)。
【0020】真空吸引の引き込みによって、表皮材4が
伸展するよりも、切れ目43に沿って移動する抵抗の方
が小さいため、表皮材4は切れ目43に沿って成形型1
内に滑り込む。従って、表皮材4が薄肉化したりその表
面に設けられた凹凸模様が消えるといったことはない。
そして、切れ目43の方向に沿って表皮材4が凹状の成
形型1内に入り込むことで、表皮材4の皮肉が全体に渡
って均質化するようになる。
伸展するよりも、切れ目43に沿って移動する抵抗の方
が小さいため、表皮材4は切れ目43に沿って成形型1
内に滑り込む。従って、表皮材4が薄肉化したりその表
面に設けられた凹凸模様が消えるといったことはない。
そして、切れ目43の方向に沿って表皮材4が凹状の成
形型1内に入り込むことで、表皮材4の皮肉が全体に渡
って均質化するようになる。
【0021】このように構成した凹引き真空成形法にお
ける表皮材セッティング方法は、止め孔42から外方に
延びる切れ目43が設けられたことによって、真空成形
時の表皮材4の薄肉化がなくなったので、次工程の発泡
成形等で破れたり皺発生等の不良が激減した。また、予
め表皮材4に設けた凹凸模様が消失するといった欠陥も
なくなった。更に、表皮材4の周縁部41を保冷(又は
冷却)しつつ周縁部41以外の表皮材4部分を加熱,軟
化するので、周縁部41の機械的強度が低下することも
なく、ダボ31に成形終了まで止め孔42,切れ目43
が嵌合する状態を保ち得た。従って、従来のごとく周縁
部41がダボ31から外れ落ちる不具合も改善され、ヒ
ータ6による温度コントロールが行ない易くなった。
ける表皮材セッティング方法は、止め孔42から外方に
延びる切れ目43が設けられたことによって、真空成形
時の表皮材4の薄肉化がなくなったので、次工程の発泡
成形等で破れたり皺発生等の不良が激減した。また、予
め表皮材4に設けた凹凸模様が消失するといった欠陥も
なくなった。更に、表皮材4の周縁部41を保冷(又は
冷却)しつつ周縁部41以外の表皮材4部分を加熱,軟
化するので、周縁部41の機械的強度が低下することも
なく、ダボ31に成形終了まで止め孔42,切れ目43
が嵌合する状態を保ち得た。従って、従来のごとく周縁
部41がダボ31から外れ落ちる不具合も改善され、ヒ
ータ6による温度コントロールが行ない易くなった。
【0022】尚、本発明においては、前記実施例に示す
ものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種
々変更できる。例えば、ヒータ6による加熱は輻射の
他、伝導,対流のいずれかの方法でも行ない得る。ま
た、アシストプラグを使用し、真空吸引前に表皮材4を
アシストプラグにより成形型中に押さえる行程を上記成
形時に併用しても勿論よい(図16参照)。
ものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種
々変更できる。例えば、ヒータ6による加熱は輻射の
他、伝導,対流のいずれかの方法でも行ない得る。ま
た、アシストプラグを使用し、真空吸引前に表皮材4を
アシストプラグにより成形型中に押さえる行程を上記成
形時に併用しても勿論よい(図16参照)。
【0023】
【発明の効果】以上のごとく本発明に係る凹引き真空成
形における表皮材セッティング方法は、成形品の皮厚を
保って破れ又は凹凸模様消え等のない成形品を造り、更
には表皮材の周縁部を保冷しつつ他の部分の加熱,軟化
操作を行ない易くするなど、品質向上,生産性向上等に
優れた効果を発揮する。
形における表皮材セッティング方法は、成形品の皮厚を
保って破れ又は凹凸模様消え等のない成形品を造り、更
には表皮材の周縁部を保冷しつつ他の部分の加熱,軟化
操作を行ない易くするなど、品質向上,生産性向上等に
優れた効果を発揮する。
【図1】本発明に係る凹引き真空成形における表皮材セ
ッティング方法の一実施例を示す取付治具及び表皮材の
斜視図である。
ッティング方法の一実施例を示す取付治具及び表皮材の
斜視図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図2の縦断面図である。
【図4】加熱装置による表皮材の加熱操作を示す縦断面
図である。
図である。
【図5】成形型及び表皮材をセッティングした取付治具
の斜視図である。
の斜視図である。
【図6】成形型の縦断面図である。
【図7】成形型上にセッティング状態にある表皮材の部
分断面斜視図である。
分断面斜視図である。
【図8】成形型上にセッティング状態にある表皮材の部
分縦断面図である。
分縦断面図である。
【図9】真空吸引時の表皮材及び成形型の部分断面斜視
図である。
図である。
【図10】真空吸引時の表皮材及び成形型の部分縦断面
図である。
図である。
【図11】止め孔と切れ目の例示図である。
【図12】切れ目の他の実施例を示す表皮材セッティン
グ時の成形型の部分断面斜視図である。
グ時の成形型の部分断面斜視図である。
【図13】従来の凹引き真空成形を示す成形型の縦断面
図である。
図である。
【図14】従来の表皮材セッティング時の成形型の縦断
面図である。
面図である。
【図15】従来の表皮材真空吸引時の成形型の縦断面図
である。
である。
【図16】従来の表皮材セッティング時の成形型の縦断
面図である。
面図である。
1 成形型 3 取付治具 31 ダボ 4 表皮材 41 周縁部 42 止め孔 43 切れ目
Claims (2)
- 【請求項1】 所定の大きさにカットした合成樹脂シー
ト等の表皮材を加熱し軟化させて成形型内に凹引き真空
吸引することにより該表皮材を所望の立体形状に成形す
る凹引き真空成形法において、枠状の取付治具に適宜間
隔でダボを突設すると共に、表皮材の周縁部に止め孔と
該止め孔から外方に延びた切れ目を形成し、該止め孔を
該ダボに嵌合させて取付治具に該表皮材をセッティング
した後、該表皮材を該切れ目に沿い滑らせるようにして
成形型内に吸引する凹引き真空成形法における表皮材セ
ッティング方法。 - 【請求項2】 取付治具に表皮材をセッティングし、該
表皮材の周縁部を保冷(又は冷却)しつつ該周縁部以外
の表皮材部分を加熱し軟化させた後、該表皮材を成形型
内に吸引するようにした請求項1記載の凹引き真空成形
法における表皮材セッティング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5275894A JPH07237263A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 凹引き真空成形法における表皮材セッティング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5275894A JPH07237263A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 凹引き真空成形法における表皮材セッティング方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07237263A true JPH07237263A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12923790
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5275894A Pending JPH07237263A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 凹引き真空成形法における表皮材セッティング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07237263A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20180010304A (ko) * | 2018-01-22 | 2018-01-30 | 김영안 | 휴대형 진공 성형 장치 |
| JP2021053825A (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-08 | 大日本印刷株式会社 | ハードコート層付き有機ガラス成形品の製造方法。 |
-
1994
- 1994-02-25 JP JP5275894A patent/JPH07237263A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20180010304A (ko) * | 2018-01-22 | 2018-01-30 | 김영안 | 휴대형 진공 성형 장치 |
| JP2021053825A (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-08 | 大日本印刷株式会社 | ハードコート層付き有機ガラス成形品の製造方法。 |
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