JPH0723794B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH0723794B2
JPH0723794B2 JP61132218A JP13221886A JPH0723794B2 JP H0723794 B2 JPH0723794 B2 JP H0723794B2 JP 61132218 A JP61132218 A JP 61132218A JP 13221886 A JP13221886 A JP 13221886A JP H0723794 B2 JPH0723794 B2 JP H0723794B2
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electric expansion
expansion valve
temperature
refrigerant
indoor
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功 近藤
晶夫 樋口
和生 米本
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、開度調整可能な電動膨脹弁を備えた空気調和
装置に関し、特にその電動膨脹弁の最大開度を制限し
て、湿り運転を防止するようにしたものの改良に関す
る。
(従来の技術) 従来より、1台の室外ユニットに複数台の室内ユニット
が並列に接続されて構成されるマルチ型空気調和装置に
おいて、各室内ユニットの高圧液冷媒分岐管にそれぞれ
配設された電動膨脹弁の開度を室内の温度と設定温度と
の偏差に応じて制御して、各室内の負荷に応じた冷媒分
配を行う能力制御時、室内温度と設定温度との偏差が大
きいと、電動膨脹弁の開度が大きくなりすぎて、冷房運
転時には冷媒の湿り度が過大となる湿り運転となる一
方、暖房運転時には、ガス管と液管の圧力差が過小とな
って、配管の設計上制約が強くなるという問題がある。
このような問題を改善するものとして、従来、例えば特
開昭60−108633号公報に開示されるごとく、室内温度と
設定温度との偏差に比例して電動膨脹弁の開度を制御し
ながら、各室内熱交換器の出口および入口側配管にそれ
ぞれ設けた温度センサーにより冷媒過熱度を測定し、該
冷媒過熱度が一定値以下とならないように電動膨脹弁の
最大開度を制限して冷暖房時の電動膨張弁の開度過大に
よる上記問題点を解決しようとするものがある。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記従来のものでは、電動膨脹弁の最大
開度を制限する制御パラメータとして室内熱交換器出口
においての冷媒の過熱度を用いているために、各室内熱
交換器の出口および入口付近に、温度センサーを設け
て、それぞれの場所での冷媒の温度を測定する必要があ
る。
したがって、各室内ユニット毎に2ケ以上のセンサーを
必要とし、なおかつ、冷媒の温度変動、気液混合による
測定値の変動が大きいために、制御パラメータである過
熱度の測定値変動が大きく、ハンチングを防止しきれな
いという欠点がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その
目的は、上記の如く、電動膨脹弁の開度を制御して、室
内ユニットへの能力制御を行うときに、過熱度以外の安
定した制御パラメータを用いて、電動膨脹弁の最大開度
を制限し、湿り運転等の問題を防止しつつ安定した制御
を行うことにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明の解決手段は、第1図
に示されるように、圧縮機(1)と室外熱交換器(3)
とを内蔵した1台の室外ユニット(A)に対し、室内熱
交換器(5)を内蔵した複数台の室内ユニット(B),
…(E)を並列に接続した空気調和装置を対象とする。
そして、上記各室内ユニット(B),(E)…の高圧液
冷媒分岐管にそれぞれ配設された電動膨張弁(6)と、
上記各室内ユニット(B),…(E)の吸込空気温度
(Ta)とその設定温度(Tr)との偏差に応じて対応する
電動膨脹弁(6)の開度(U)を制御する制御手段
(F)とを備える。さらに、上記各室内ユニット
(B),…(E)の吸込空気温度(Ta)と室内熱交換器
(5)の冷媒蒸発温度Te又は冷媒凝縮温度Tcとの偏差に
基づいて上記制御手段(F)による電動膨脹弁(6)の
最大開度(Umax)を制限する最大開度制限手段(J)を
備える構成にしたものである。
(作用) 以上の構成により、本発明では、室内温度(Ta)と設定
温度(Tr)との偏差(Ta〜Tr)に応じて開度が制御され
る電動膨脹弁(6)によって各室内の状態に応じた適切
な冷媒分配がなされる。その際、温度差(Ta〜Tr)が大
きすぎて、電動膨脹弁(6)の開度が過大になるときに
は、最大開度制限手段(16)により、室内ユニット
(B),(E)…の吸込空気温度Taと冷媒の蒸発温度Te
又は凝縮温度Tcとの偏差に応じた値Umaxに電動膨張弁
(6)の最大開度が制限されるので、冷房運転時には、
電動膨張弁の過大な開度により湿り運転となるのが有効
に防止され、暖房運転時には、ガス管と液管との圧力差
が過小になるのが有効に防止されつつハンチング等のな
い安定した室内ユニットの能力制御が行われる。
また、この電動膨張弁(6)の最大開度の制限は、吸込
空気温度(Ta)と冷媒の蒸発温度(Te)又は凝縮温度
(Tc)との偏差に応じて行われるが、この吸込空気温度
(Ta)の検知は既設のサーモスタットを利用して検知で
きるので、センサの数が少なくて済む。
(実施例) 以下、本発明の実施例を第2図以下の図面に基づいて説
明する。
第2図は、本発明を適用したマルチ型空気調和装置の冷
媒配管系統を示し、(A)は室外ユニット、(B),
(C),(D)は該室外ユニット(A)に並列に接続さ
れた室内ユニットである。上記室内ユニット(A)の内
部には、電源周波数を可変にするインバータ(1a)によ
り能力制御される圧縮機(1)と、冷房運転時に図中実
線の如く切換わり暖房運転時に図中破線の如く切換る四
路切換弁(2)と、室外熱交換器(3)とが主要機器と
して内蔵されていて、該各機器(1)〜(3)は各々冷
媒配管(8)で冷媒の流通可能に接続されている。また
上記室内ユニット(B)…(D)は同一構成であり、各
々室内熱交換器(5)を備え、かつ該各室内熱交換器
(5)の高圧液冷媒配管(8)には、冷媒流量を調節し
減圧を行う電動制御弁(6)が冷媒の流通可能にそれぞ
れ接続されている。
また、(7)は上記各室内ユニット(B)…(D)の本
体ケーシングの空気吸込口付近に設置して、吸込空気温
度を検出する室温サーモスタット、(9)は上記室外ユ
ニット(A)の運転を制御する室外制御ユニット、(1
0)は該室外制御ユニット(9)に信号線にて並列に接
続され、各室内ユニット(B)…(E)の個別運転を制
御する室内制御ユニットであり、該室内制御ユニット
(10)には、第3図にその信号伝達経路を示すように上
記室温サーモスタット(7)から出力される設定値Trと
吸込空気温度Taとの偏差値ΔTr(=Ta−Tr)に応じて上
記電動膨脹弁(6)の開度を制御する制御手段としての
制御回路(F)と、予め定められた冷媒の蒸発温度Teお
よび凝縮温度Tcの値その他を記憶する記憶回路(G)
と、前記吸込空気温度Taと上記蒸発温度Teあるいは凝縮
温度Tcとの偏差ΔTe(=Ta−Te)あるいはΔTc(=Tc−
Ta)を演算する比較回路(H)と、該比較回路(I)の
出力信号に応じて上記電動膨張弁(6)の最大開度を制
限する飽和信号を制御回路(F)に出力する飽和回路
(I)とが内蔵されている。
第2図において、冷房運転時には、上記四方切換弁
(2)は実線で示すように接続され、圧縮機(1)から
吐出される冷媒の流れは実線矢印の方向となって、冷媒
は室外熱交換器(3)を経て、各室内ユニット(B)…
(E)の高圧液冷媒分岐管に設けられた電動膨張弁
(6)にて絞り作用を受け、室内熱交換器(5)で気化
されて、冷媒配管(8)を経て再び圧縮機(1)に戻
る。
上記冷媒の流れにおいて、冷媒が電動弁(6)によって
絞り作用を受けるに際し、上記室内制御ユニット(10)
は下記手順にて、電動膨脹弁(6)の開度制御を行う。
まず、制御回路(F)は、上記室温サーモスタット
(7)の信号を受けて、第4図(イ)のグラフの実線に
示すように、吸込空気温度Taと設定温度Trとの偏差値
(Ta−Tr)の増大に応じて、電動膨脹弁の開度Uをリニ
アに増大させ、各室内ユニット(B)…(E)を連続的
に能力制御する。このとき、上記比較回路(H)におい
て吸込空気温度Taと上記記憶回路(G)より得られる冷
媒の蒸発温度Teとの偏差ΔTeを演算し、飽和回路(I)
は、該偏差ΔTeに応じて上記記憶回路(G)に予め記憶
されている電動膨脹弁(6)の最大開度UmaxとΔTeの関
係式に基づき、電動膨脹弁(6)の最大開度Umaxを決定
する。ここに、第5図(イ)は上記記憶回路(I)に予
め記憶されている最大開度UmaxとΔTeの関係を示し、偏
差ΔTが増大するのに比例して最大開度Umaxが比例する
実線のグラフ、あるいはUmaxがリニアに増大する破線の
グラフの関係式にしたがって、偏差ΔTeに対応する最大
開度Umaxが決定されるようなされている。上記制御回路
(F)は、上記飽和回路(I)の飽和信号Umaxを受け
て、電動膨脹弁(6)の最大開度を第4図(イ)のグラ
フに示す破線Umaxの位置に制限する。
次に、暖房運転時には、上記四方切換弁(2)は破線で
示されるように切換わり、冷媒の流れは破線矢印の方向
となって、各室内ユニット(B)…(E)の室内熱交換
器(5)を通過後、上記室内制御ユニット(10)により
開度が制御される上記電動膨張弁(6)にて減圧を受け
るに際し、上記室内制御ユニット(10)は下記手順に
て、電動膨脹弁(6)の開度制御を行う。まず、制御回
路(F)によって第4図(ロ)のグラフの実線に示すよ
うに、開度Uを、(Tr−Ta)の値に応じて最小開度Umin
からリニアに増大させ、各室内ユニット(B)…(E)
を連続的に能力制御する。このとき、上記比較回路
(H)において、上記記憶回路(G)より得られる冷媒
の凝縮温度Tcと吸込空気温度Taとの偏差ΔTcを演算し、
冷房運転時と同様の信号伝達を行って、偏差ΔTcに対応
する最大開度Umaxを決定する。ここに上記記憶回路
(G)には、第5図(ロ)に示すように、偏差ΔTcが増
大するのに比例する実線のグラフ、もしくはリニアに増
大する破線のグラフの関係式が記憶されている。上記制
御回路(F)は、前記飽和回路(I)の飽和信号Umaxを
受けて、電動膨脹弁(6)の最大開度を第4図(ロ)の
グラフに示す破線Umaxの位置に制限する。
上記室内制御ユニット(10)において、上記記憶回路
(G)と、上記比較回路(H)と、上記飽和回路(I)
とで、制御手段(F)により開度制御される電動膨張弁
(6)の最大開度をUmaxに制限する最大開度制限手段
(J)を構成している。
なお、上記インバータ(1a)は、室外制御ユニット
(9)からの指令信号によって温度条件や室内ユニット
(B)…(E)の実働台数の変化に応じて、系の冷媒蒸
発温度が一定に保持されるように上記圧縮機(1)の能
力制御を行っている。また、第2図において、(15)は
室外ユニット(A)に配置される室外電動膨張弁で、冷
房運転時にはほぼ全開となり、冷媒をゆるやかに減圧
し、暖房運転時には絞られて、冷媒を室外熱交換器にて
気化させるように室外制御ユニット(9)により開度制
御されている。
以上のように、電動膨張弁(6)の開度を吸込空気温度
Taと室温サーモスタット(7)の設定温度Trとの偏差
(Ta〜Tr)に応じて制御し、上記室内ユニット(B)…
(E)を連続的に能力制御するに際し、上記制限手段
(J)によって、電動膨脹弁(6)の開度Uを最大開度
Umaxに制限し、冷房運転時には、偏差(Ta−Tr)が大き
い場合に電動膨張弁(6)の開度Uが大きくなりすぎて
湿り運転となるのを有効に防止する。暖房運転時には、
偏差(Tr〜Ta)の大きい場合に上記電動膨張弁(6)の
開度Uが過大となって、ガス管と液管の圧力差が過小に
なるのを有効に防止する。
また、上記実施例では、装置に付属する室温サーモスタ
ット(7)を利用して制御しており、特別なセンサー類
を多数必要とする過熱度を制御パラメータとする従来法
に比べ、安価に装置を構成できる。このとき、上記制限
手段(J)により設定される最大開度Umaxは、吸込空気
温度Taによって定まるようになされているので、過熱度
や過冷却度を測定するのと異なり、急激な変動がなく、
ハンチングを生ぜしめずに安定した制御を行うことがで
きる。
上記実施例においては、冷媒の蒸発温度Teおよび凝縮温
度Tcを一定として予め設定した値を各室内制御ユニット
(10)に記憶させたが、実際の系には、TeおよびTcの変
動が存在し得るので、実測のTeおよびTcを用いて、上記
ΔTe,ΔTcを算出し、Umaxを制御すれば、より細やかな
制御が可能である。その方法として、実測値をそのまま
用いる方法(連続法)と、予め数種のモードを設定し実
測値に応じて選別する方法(モード法)がある。また、
特に冷房運転時には、ΔTeが同じであっても、系の実際
の凝縮温度Tcが変動すれば、室内熱交換器(5)の冷媒
流量も微小変動するので、Tcとして実測値を用いて、第
6図(イ)に示すように、Umax−ΔTe特性線の勾配を変
化させた数種のモード,,を設定し、実測したTc
によってどのモードを用いるかを決定する(モード法)
か、あるいは、第7図(ロ)に示すように、Umax−ΔTe
特性線の勾配を、上限値と下限値の間で変化させる
(係数法)かによって、補正すれば、より正確な制御を
行うことができる。
第7図は冷媒の蒸発温度Teおよび凝縮温度Tcを実測し、
上記実施例に述べた各室内ユニット(B)…(E)を電
動膨脹弁(6)にて連続的に能力制御するための基本構
成を示す図であって、圧縮機(1)、インバータ(1
a)、四方切換弁(2)、室外熱交換器(3)、室外ユ
ニット用電動膨張弁(4)、室内熱交換器(5)、およ
び室内ユニット用電動膨張弁(6)は上記実施例と同様
に冷媒配管(8)にて接続された構成をなしている。ま
た室内ユニット(B)…(E)の空気吸込口付近には上
記実施例と同様に室温サーモスタット(7)が備えられ
ている。第7図において、(Pe)および(Pc)は、それ
ぞれ圧縮機(1)に備えられた低圧側圧力センサーおよ
び高圧側圧力センサーであって、いずれも圧力信号を電
気信号に変換して室外制御ユニット(9′)に電気配線
にて接続されている。第8図は室外制御ユニット(9)
と室内制御ユニット(10)の基本的な信号伝達経路を示
すブロック図である。上記室外ユニット(9′)は、上
記低圧側圧力センサー(Pe)および高圧側圧力センサー
(Pc)の信号を受けて、温度信号あるいはモード信号に
変換する変換回路(k)を備えている。室内制御ユニッ
ト(10)には、上記実施例と同様に制御手段としての制
御回路(F)と、比較回路(H)と、飽和回路(I)
と、記憶回路(G′)とが備えられている。ここに、変
換回路(K)からの信号伝達経路は、連続法にて実測値
TeあるいはTcを用いるときは第8図の実線の如く、モー
ド法による実測値TeあるいはTc、あるいは係数法による
実測値Tcを用いるときは、第8図の破線の如く、構成を
変えるべきものであり、第8図は基本的な構成を示すも
のである。また記憶回路(G′)はモード法を利用する
場合に、変換回路(K)のモード信号に応じて選択すべ
きTeあるいはTcの値を上記比較回路(H)に伝えるとと
もに、第7図(イ)あるいは(ロ)のグラフに示すUmax
とΔTeの関係式を記憶していて、変換回路(K)からの
Tcのモード信号あるいは係数信号に応じて選択すべきUm
axとΔTeの関係式を上記飽和回路(I)に伝えるよう組
合せに応じて構成される。なお、記憶回路(G′)は、
設定値TeあるいはTcを用いるときには上記実施例と同様
の内部構成を有している。上記比較回路(H)、記憶回
路(G′)、および飽和回路(I)によって電動膨張弁
(6)の最大開度制限手段(J′)を構成している。
なお、第7図において、インバータ(1a)および室外ユ
ニット(A)に配置される室外電動弁(15)の機能は上
記実施例と同様である。
第9図(イ)〜(チ)は、冷房運転時に実測値Teあるい
はTcを用いて電動膨張弁(6)の最大開度Umax制御を行
う場合のモード法あるいは連続法による種々の組合せ例
を示す信号伝達経路のブロック図で、(9)は室外制御
ユニット、(K)は該室外制御ユニット(9)に内蔵さ
れる変換回路、(10)は室内制御ユニット、(J′)は
該室内制御ユニット(10)に内蔵される最大開度制限手
段であり、該最大開度制限手段(J′)は室温サーモス
タット(7)からの信号Taと、上記変換回路(K)から
の実測値TeあるいはTcに関する信号とを受けて、あるい
は予め記憶している設定値Te又はTcを用いて電動膨張弁
(6)の最大開度Umaxを制限している(ここで制御手段
(F)は省略されている)。
上記TcとTeとの組合せとして、第9図(イ)は設定値Te
と実測値Tc(モード法)を用いたとき、第9図(ロ)は
設定値(Te)と実測値Tc(係数法)を用いたとき、第9
図(ハ)は実測値Te(連続法)と設定値Tcを用いたと
き、第9図(ニ)は実測値Te(連続法)と実測値Tc(モ
ード法)を用いたとき、第9図(ホ)は実測値Te(連続
法)と実測値Tc(係数法)を用いたとき、第9図(ハ)
は実測値Tc(モード法)と設定値Tcを用いたとき、第9
図(ト)は実測値Te(モード法)と実測値Tc(モード
法)を用いたとき、第9図(チ)は実測値Te(モード
法)と実測値Tc(係数法)を用いたときの信号伝達経路
を示す。
それらの組み合せのいずれを用いるかは、適用される空
気調和機の能力、室内ユニット台数、要求される制御の
精度によって選択される。特に連続法あるいは係数法に
よる実測値を用いるときには、確実に安定した制御を行
うことができるが、それ程の精度が要求されないときに
は、モード法による実測値を用いる法がより簡便で、し
かも十分細やかな制御を行うことができ、実用的な方法
である。
第10図(イ)および(ロ)は、暖房時に、実測値Tcを用
いて電動膨張弁(6)の最大開度Umax制御を行う場合
の、連続法およびモード法による例をそれぞれ示す信号
伝達経路のブロック図で、第9図と同様の構成がなされ
ている。
第10図(イ)は実測値Tc(連続法)と設定値Teを用いた
とき、第10図(ロ)は実測値Tc(モード法)と設定値Tc
を用いたときの信号伝達経路を示す。
第10図(イ)の組合せ例では、簡便にしかも上記実施例
よりも細やかな制御を行っており、第10図(ロ)の組合
せ例では、さらに正確な制御を行っている。
また、上記実施例では、設定値Teを用いているが、特に
精密な制御を要求される場合には、暖房運転時、電動膨
張弁(6)の共通配管出口での冷媒圧力を圧力センサー
にて測定し温度信号に変換して得られる冷媒圧力相当飽
和温度Teoを用いて系に存在し得る冷媒流量の変動を補
正することができ、上記冷房運転時の場合に述べたよう
なモード法、連続法による種々の組合せで電動膨張弁
(6)の最大開度制御を行うことができる。
以上に述べた、冷房運転時あるいは暖房運転時におい
て、例えば第9図(ハ)あるいは第10図(イ)に示すよ
うな連続法にて実測値TeあるいはTcを用いる代りに、第
11図に示すように、UmaxをTaの値から直接読み出させる
式を予め第8図の記憶回路(G′)に設定しておき、実
測値TeあるいはTcに応じたモード番号を変換回路(K)
から受けて選択した関係式を飽和回路(I)に伝えるよ
うにすれば、飽和回路(I)は直接Taの値を受けてUmax
を決定できるので、比較回路(H′)を省略できる。
また、冷媒の配管長が特に長いとき実際の冷媒の蒸発温
度Teoは、上記圧力センサー(Pe)によって測定した値T
eよりも圧力損失の分だけ高くなっている。このときに
は、インバータの周波数から補正値ΔTeを決定し、Teo
(=Te+ΔTe)を上記Teの代りに用いて正確な制御を行
うことができる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、空気調和装置の
室内ユニットの電動膨張弁による能力制御において、急
激な変動のない吸込空気温度と、冷媒の蒸発温度あるい
は凝縮温度との温度差を用いて、電動膨張弁の開度制御
時の最大開度を制限するようにしたので、冷房運転時に
は、室内ユニットの実働台数や温度条件の変化に伴う湿
り運転をハンチングのない安定した状態で有効に防止す
ることができる。また暖房運転時には、ガス管と液管の
圧力差が小さくなるのを有効に防止できるので、分岐管
後の配管長差、高低差等の設定に余裕をもつことができ
る。
更に、使用するセンサーの数を少なくすることができ、
コストダウンをはかることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図である。第2図
〜第11図は本発明の実施例を示し、第2図はその冷媒系
統配管図、第3図は上記実施例の信号経路を示すブロッ
ク図、第4図(イ)および(ロ)はそれぞれ冷暖房運転
時における電動膨張弁(6)の開度Uと偏差(Ta〜Tr)
の関係を示すグラフ、第5図(イ)は最大開度UmaxとΔ
Teの関係を示すグラフ、第5図(ロ)はUmaxとΔTcの関
係を示すグラフ、第6図(イ)および(ロ)は冷房時に
それぞれモード法および係数法を用いるときのUmaxとΔ
Teの関係を示すグラフ、第7図は、実測値TeあるいはTc
を用いるときの全体構成を示す冷媒系統図、第8図はそ
の時の信号伝達経路を示すブロック図である。第9図
(イ)〜(チ)および第10図(イ)および(ロ)は実測
値TeあるいはTcを各種方法で用いるときの信号伝達経路
の組合せ例を示す概略ブロック図で、第9図(イ)〜
(チ)は冷房時、第10図(イ)および(ロ)は暖房運転
時のものである。第11図は、UmaxとTaの関係を別法によ
り求めるグラフである。 (1)…圧縮機、(3)…室外熱交換器、(5)…室内
熱交換器、(6)…電動膨張弁、(A)…室外ユニッ
ト、(B),(E)…室内ユニット、(F)…制御手
段、(J)…最大開度制限手段。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−258969(JP,A) 特開 昭60−108633(JP,A) 特開 昭49−19442(JP,A) 特開 昭60−108632(JP,A) 特開 昭58−156164(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(1)と室外熱交換器(3)とを内
    蔵した1台の室外ユニット(A)に対し、室内熱交換器
    (5)を内蔵した複数台の室内ユニット(B),…
    (E)を並列に接続した空気調和装置において、上記各
    室内ユニット(B),(E)…の高圧液冷媒分岐管にそ
    れぞれ配設された電動膨張弁(6)と、上記各室内ユニ
    ット(B),…(E)の吸込空気温度(Ta)とその設定
    温度(Tr)との偏差に応じて対応する電動膨脹弁(6)
    の開度(U)を制御する制御手段(F)と、上記各室内
    ユニット(B),…(E)の吸込空気温度(Ta)と室内
    熱交換器(5)の冷媒蒸発温度(Te)又は冷媒凝縮温度
    (Tc)との偏差に基づいて上記制御手段(F)による電
    動膨脹弁(6)の最大開度(Umax)を制限する最大開度
    制限手段(J)とを備えたことを特徴とする空気調和装
    置。
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