JPH07238246A - インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 - Google Patents
インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器Info
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- JPH07238246A JPH07238246A JP5264094A JP5264094A JPH07238246A JP H07238246 A JPH07238246 A JP H07238246A JP 5264094 A JP5264094 A JP 5264094A JP 5264094 A JP5264094 A JP 5264094A JP H07238246 A JPH07238246 A JP H07238246A
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Abstract
中性紙等の、いわゆる普通紙に対し印字記録を行った場
合に、耐水性が良好で、印字記録物の画像品位に優れ、
且つインクの信頼性にも優れたインクを提供すること。 【構成】 少なくとも色材と下記一般式(I)で示され
る化合物とこれを溶解又は分散する液媒体とからなるこ
とを特徴とするインク等。 【化1】
Description
インクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器
に関し、更に詳しくは、一般のオフィス等で使用されて
いる酸性紙、中性紙等のいわゆる普通紙に対して記録を
行った場合に、耐水性に優れ且つ高画質な印字記録物が
得られるインク、これを用いたインクジェット記録方法
及びかかるインクを用いた機器に関する。
水性ボールペン等)用インク及びインクジェット用イン
クについては、実に様々な組成のものが報告されてい
る。中でも近年はオフィスで一般に使用されているコピ
ー用紙、レポート用紙、ノート、便箋等の普通紙に対し
ての印字記録物の耐水性の要望が高まっており、インク
の組成及び物性等の多様な面から詳細な研究開発が為さ
れている。
には、インク中に両性界面活性剤を用いる方法が、特開
昭54−79728号公報、特開昭55−120676
号公報、特開昭63−113090号公報、特開昭63
−186782号公報、特開昭63−215781号公
報、特開昭64−31877号公報、特開平2−255
876号公報、特開平2−296878号公報、特開平
3−188174号公報、特開平4−332777号公
報及び特開平5−60504号公報には、ポリアミンを
インク中に用いる方法が耐水性向上の手段として提案さ
れている。
上記の様なインクは、インクの安定性が悪く、長期保存
においては、沈澱物が発生したり色調が変化してしまっ
たりし、実用上の問題がある。この為、インクの安定性
を良好にしようとすると、得られる印字記録物の耐水性
は低下してしまう。又、耐目詰り性も悪く、これを解決
する為に、インク中に溶解助剤や溶解安定材を含有させ
ると、今度は、印字記録物の品位が低下してしまうとい
う問題がある。又、インクジェット記録方法に用いた場
合、コゲが発生してしまい、信頼性を低下させるという
問題もある。
の品位、且つインクの信頼性にも優れたインクは未だ提
案されていない。
決した印字記録物が十分な耐水性を有し、且つインクの
信頼性に優れたインク、これを用いたインクジェット記
録方法及びかかるインクを用いた機器を提供することに
ある。
明によって達成される。即ち、本発明は、少なくとも色
材と下記一般式(I)で示される化合物とこれを溶解又
は分散する液媒体とからなることを特徴とするインク、
これを用いたインクジェット記録方法、及びかかるイン
クを用いた機器である。
H2)a−X1 又は水素原子を表し、aは1〜4の整数と
する。R3は(CH2)b−X2又はR4−Y又は水素原子を
表し、bは1〜4の整数とする。R4は(CH2)c−X3
又はアミド基又は水素原子を表し、cは1〜4の整数と
する。Zは(NR5CqH2q)d(NHCnH2n)e を表し、
q及びnは2〜4の整数、d+eは0〜50の整数とす
る。Yは(NR6CmH2m)f(NHCpH2p)g を表し、m
及びpは夫々2〜4の整数、f+gは0〜50の整数と
する。R5は(CH2)h−X4を表し、hは1〜4の整数
とする。R6 は(CH2)i−X5 を表し、iは1〜4の
整数とする。X1、X2、X3、X4及びX5は、夫々、カ
ルボキシル基、カルボキシル基の塩、スルホン基、スル
ホン基の塩及び水素原子からなる群から選ばれる。
R2、R3、R4、R5及びR6の内、少なくとも1つは、
カルボキシル基、カルボキシル基の塩、スルホン基及び
スルホン基の塩からなる群から選ばれる基を有する。)
の耐水性の向上の為、様々なインク組成について鋭意検
討を行った結果、少なくとも色材と一般式(Ι)の化合
物とこれを溶解又は分散する液媒体とからなるインクを
使用すれば、画像形成を行う際に、形成される画像品位
を損なうことなく、例えば、通常のインクを用いた場合
にはフェザリングが発生する普通紙においても、フェザ
リングが発生せずに画像を形成することが出来、又、カ
ラー画像を形成する場合にも、異なった色調のインクの
付与領域間で発生する境界滲みを防止することが出来、
且つ得られる印字記録物の耐水性の向上が達成され、
又、インクを長期保存した後でもインクの品質が損なわ
れることなく良好であることを知見して本発明を完成し
た。更に、かかるインクをインクジェット記録に使用し
た場合も、インクジェット記録システムの信頼性、例え
ば、耐コゲ性を満足することを知見して本発明を完成し
た。
発明を更に詳しく説明する。本発明にかかるインク中に
含まれる一般式(I)の化合物は、インクの安定性及び
信頼性、更にインクジェット記録方法に用いた場合の信
頼性を考えるならば、X1、X2、X3、X4及びX5が夫
々、カルボキシル基の塩、スルホン基の塩又は、水素原
子から選ばれるのが好ましい。この理由は、X1、X2、
X3、X4及びX5夫々、カルボキシル基又はスルホン基
等であると、一般式(Ι)の化合物は、インク中で安定
性がなく、各々が相互作用で、凝集体を形成したり、又
は、一般式(Ι)の化合物自身が環状化合物を形成した
りして、インクの性能、信頼性を低下させる。又、イン
クジェット記録方法に用いた場合、耐コゲ性を低下させ
てしまう。又、図7に示す様に、一般式(I)の化合物
が、pHが4〜10の範囲に溶解性が最小となる極小値
を有する化合物である場合、耐水性が良好になる傾向に
ある。
は、耐水性を考えた場合、特に、耐水性発現までの時間
を短くすることを考えると、2個以上であるのが好まし
い。一方、インクの安定性、耐目詰り性等の信頼性を考
えると、窒素数は10個以下、更に6個以下であるのが
より好ましい。以下に一般的に好ましい化合物を列挙す
るが、染料との相互作用性が重要である為、これらに限
定されない。
2COONa (化合物7) H(NHC2H4)NHCH2COOLi
(CH2CH3)3
4COOH・NH(CH2CH3)2 (化合物15)H2NOCC3H7(NHC2H4)2NHCH
2COONH4 (化合物16)H(NHC2H4)2NHCH2COONa (化合物17)H(NHC2H4)2C2H4COONa (化合物18)H(NHC2H4)4NHCH2COONa
C2H4COONa (化合物24)HNHC3H6N(CH3)C2H4COOL
i
される上記した様な化合物のインク中での含有量として
は、用途、目的、色材種、インク組成に依存するところ
が大きいが、好ましくは、0.01〜20重量%の範
囲、更に好ましくは0.1〜10.0重量%の範囲であ
る。又、これらの中で耐水性を重要視すると、第1級窒
素原子を有する化合物を使用するのが好ましい。更にこ
の場合、pH4〜10の範囲に溶解性の最小ピークを持
つ、例えば、図8に示す様な特性を有する化合物を使用
するのが好ましい。
しては、特に限定されることなく、各種の染料及び顔料
等の色材が使用される。この中で、インク化の容易性、
及びインクの安定性を考えると、例えば、酸性染料、塩
基性染料及び直接染料が使用し易く、本発明において特
に有効な色材は、直接性のある染料である。更に、直接
性を持つ染料がスルホン基を有する場合は、特に好まし
い。又、直接性を持つ染料のうち、2価の有機連結基を
除いた部分で窒素原子を有するものも好ましい。
が少なくともアミノ基又は窒素原子と共に5又は6員環
を形成する環状化合物を有する染料である。以上の様な
色材の具体的な例としては、例えば、ダイレクトブラッ
ク168、ダイレクトブラック154、ダイレクトイエ
ロー142、ダイレクトイエロー86、ダイレクトレッ
ド227、ダイレクトブルー199及び、下記の遊離酸
の形で一般式 (II)、(III)、(IV)、(V)、(IV)又は(VI
I)で表わされる化合物からなる色材も考えられるが、
これらに限定されるものではない。
される色材: Pc(SO3H)t(SO2−NR1−L−NR2−X−NR3−G)q (II) [式中、Pcは含金フタロシアニン核、R1、R2及びR
3は各々独立に、H、アルキル基、置換アルキル基、ア
ルケニル基、置換アルケニル基、アラルキル基又は置換
アラルキル基を表す。Lは2価の有機連結基を表す。X
は、夫々独立に、カルボニル基又は下記(2)〜(4)
式で示される基を表す。
R6又はOR6を表し、Yは夫々独立に、H、Cl、Z、
SR7又はOR7を表し、Eは夫々独立に、Cl又はCN
を表す。R4、R5、R6及びR7は各々独立に、H、アル
キル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール
基、アラルキル基又は置換アラルキル基を表し、R4及
びR5は、窒素原子と共に5又は6員環を形成する。) Gは、1又は2個のチオカルボキシル基又はカルボキシ
ル基で置換された無色有機残基を表し、t+qは3〜4
の整数とする。]。
例えば、以下のものが挙げられる。
される色材: Ar1N=NJX(NR1LNR2X)nJN=NAr2 (III) [式中、Jは下記式を表す。
換アリール基であって、Ar1とAr2の少なくとも1つ
が独立に、COOHとCOSHから選ばれる置換基を1
個以上有する。R1及びR2 は独立に、H、アルキル基、
置換アルキル基、アルケニル基又は置換アルケニル基を
表し、Lは2価の有機連結基を表し、nは0又は1を表
す。Xは夫々独立に、カルボニル基、又は下記(2)〜
(4)式で示される基を表す。
Yは夫々独立に、H、Cl、Z、SR6又はOR6を表
し、Eは夫々独立に、Cl又はCNを表す。R3、R4、
R5及びR6は夫々独立に、H、アルキル基、置換アルキ
ル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アリール基、
置換アリール基、アラルキル基又は置換アラルキル基を
表し、R3又はR4は窒素原子と共に5又は6員環を形成
する。)]。又、一般式(III)で表される化合物は、
少なくともSO3Hと同数のCOOH及びCOSHから
なる群から選ばれた基を有する。)
具体的には、例えば、以下のものが挙げられる。
される色材:
換アリール基を示し、Ar及びAr1の少なくとも1つ
は、スルホン基、カルボキシル基及びチオカルボキシル
基からなる群から選ばれる置換基を有する。J及びJ1
は夫々独立に、下記一般式(2)、(3)又は(4)で
示される。
ルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原
子、CN、ウレイド基及びNHCOR6 から選択され
る。R6は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、ア
リール基、置換アリール基、アラルキル基及び置換アラ
ルキル基から選択される。Tはアルキル基を示し、Wは
水素原子、CN、CONR10R11、ピリジウム基及びカ
ルボキシル基から選択される。mは炭素数2〜8のアル
キレン鎖を示し、Bは、水素原子、アルキル基及びカル
ボキシル基から選択される。) R1、R2、R3、R4、R10及びR11は夫々独立に、水素
原子、アルキル及び置換アルキル基から選択され、Lは
2価の有機結合基を示し、nは0又は1を示し、Xは独
立に、カルボニル基又は下記一般式(5)、(6)及び
(7)で示される。
され、Yは、水素原子、Cl、CN及びZから選択さ
れ、EはCl及びCNから選択される。R7、R8及びR
9は夫々独立に、水素原子、アルケニル基、置換アルケ
ニル基、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置
換アリール基、アラルキル基又は置換アラルキル基を示
し、R8又はR9は窒素原子と共に5又は6員環を形成す
る。) (i) 一般式(IV)の化合物がスルホン基をもたない場合
は、少なくとも2個のカルボキシル基及びチオカルボキ
シル基から選ばれる基を有し、(ii) 一般式(IV)の化合
物は、スルホン基と少なくともスルホン基と同数のカル
ボキシル基及びチオカルボキシル基から選ばれる基を有
する。] 一般式(IV)で示される化合物として、具体的には、例え
ば、以下のものが挙げられる。
わされる色材:
基、水素原子又は水酸基から選択され、R3は、カルボ
キシル基、スルホン基又は水素原子から選択され、
R4、R5又はR6は、夫々独立に、アミノ基、カルボ
キシル基、スルホン基又は水素原子のいずれかを示
す。) 又、上記一般式(V)で表わされる化合物は、スルホン
基と同数以上のカルボキシル基を有する。一般式(V)
で表わされる化合物としては、具体的には、以下のもの
が挙げられる。
れる色材:
スルホン基又は水素原子から選択され、R3及びR4は、
夫々独立に、水素原子、OCH3、OC2H5、NHCO
CH3、NHCOCH3、CH3、C2H5、NHCH2CO
OH又はNHC2H4COOHから選ばれ、R5、R6又は
R7は、夫々独立に、水素原子、カルボキシル基、スル
ホン基又はアミノ基から選ばれる。) 又、上記一般式(VI)で表わされる化合物は、スルホン
基と同数以上のカルボキシル基を有する。一般式(VI)
で表わされる染料としては、具体的には、以下のものが
挙げられる。
される色材:
ルホン基及び炭素数1〜2のアルキル基から選ばれ、X
及びYは夫々独立に、NR3R4及びNR5R6から選ばれ
る。R3及びR4は、アルキル基、置換アルキル基、アリ
ール基、置換アリール基、アラルキル基、置換アラルキ
ル基、アルコキシル基及び置換アルコキシル基から選ば
れ、R5は、水素原子、アルキル基、置換アルキル基、
アルケニル基、置換アルケニル基、アラルキル基、置換
アラルキル基、アルコキシル基及び置換アルコキシル基
から選ばれ、R6は、COSH又はCOOHで置換され
た無色有機残基を表わす。) 一般式(VII)で表わされる化合物としては、具体的に
は、以下のものが挙げられる。
れないが、一般的にはインクの全重量に対して0.1〜
15重量%の範囲が好適で、より好適には0.1〜10
重量%である。
を添加する場合、特に印字記録性を良好にする為にイン
クのpHをインクの最大粘度ピークよりアルカリ性側に
調整するのが好ましい。具体的には、pHを8以上とす
るのが好ましい。この場合に使用するpH調整剤として
は、各種塩基性成分又は酸性成分が用いられるが、特に
良好なのは、アンモニア、アミン等の揮発性のある塩基
性成分である。酸性成分を用いる場合には、硫酸、酢酸
及び塩酸等が用いられる。尚、本発明にかかるインク
は、上記成分の他に必要に応じて水溶性有機溶剤、界面
活性剤、防錆剤、防腐剤、防カビ剤、酸化防止剤、還元
防止剤、蒸発促進剤、キレート化剤、水溶性ポリマー等
の種々の添加剤を含有してもよい。
有機溶剤との混合物であることが好ましい。具体的な水
溶性有機溶剤の例としては、例えば、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン等
のケトン類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエ
チレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原
子を含むアルキレングリコール類;グリセリン;エチレ
ングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエ
チレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、
トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エー
テル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;N
−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノン、トリエタノールアミン、スルホラン、
ジメチルサルフォキサイド、2−ピロリドン、ε−カプ
ロラクタム等の環状アミド化合物及びスクシンイミド等
のイミド化合物等が挙げられる。
インクの全重量に対して重量%で1%〜40%が好まし
く、より好ましくは3%〜30%の範囲である。又、イ
ンク中の水の含有量は、30〜95重量%の範囲で使用
される。30重量%より少ないと色材の溶解性等が悪く
なり、インクの粘度も高くなる為好ましくない。一方、
95重量%より多いと蒸発成分が多すぎて、十分な固着
特性を満足することが出来ない。
よるインクの発泡現象によりインクを吐出させるタイプ
のインクジェット記録方法に適用する場合に特に好適で
あり、吐出が極めて安定となり、サテライトドットの発
生等が生じないという特徴がある。但し、この場合に
は、熱的な物性値(例えば、比熱、熱膨張係数、熱伝導
率等)を調整する場合もある。
記録した場合の印字記録物のインクの耐水性の問題を解
決すると同時に、インクジェット用ヘッドに対するマッ
チングを良好にする面から、インク自体の物性として2
5℃における表面張力が30〜68dyne/cm、粘
度が15cP以下、好ましくは10cP以下、より好ま
しくは5cP以下に調整されることが望ましい。従っ
て、上記物性にインクを調整し、普通紙における問題を
解決する為には、本発明にかかるインク中に含有される
水分量としては50重量%以上98重量%以下、好まし
くは60重量%以上95重量%以下とされるのが好適で
ある。
作用により液滴を吐出させて記録を行うインクジェット
記録方法にとりわけ好適に用いられるが、一般の筆記用
具としても使用出来る。本発明にかかるインクを用いて
記録を行うのに好適な方法及び装置としては、記録ヘッ
ドの室内のインクに記録信号に対応した熱エネルギーを
与え、該熱エネルギーにより液滴を発生させる方法及び
装置が挙げられる。
1、図2及び図3に示す。ヘッド13はインクを通す溝
14を有するガラス、セラミックス又はプラスチック板
等と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘ
ッドが示されているが、これに限定されるものではな
い)とを接着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリ
コン等で形成される保護膜16、アルミニウム電極17
−1、17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層
18、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性のよい基盤20
とによりなっている。インク21は吐出オリフィス(微
細孔)22まできており、圧力Pによりメニスカス23
を形成している。今、電極17−1、17−2に電気信
号が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急
激に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生
し、その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が
吐出し、オリフィス22より記録小滴24となり、被記
録材25に向かって飛翔する。図3には図1に示すヘッ
ドを多数並べたマルチヘッドの外観図を示す。該マルチ
ヘッドはマルチ溝26を有するガラス板27と、図1に
説明したものと同様な発熱ヘッド28を密着して製作さ
れている。尚、図1は、インク流路に沿ったヘッド13
の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断図であ
る。
ジェット記録装置の一例を示す。図4において、61は
ワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブ
レード保持部材によって保持されて固定端となり、カン
チレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによ
る記録領域に隣接した位置に配設され、又、本例の場
合、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持され
る。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホ
ームポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂
直な方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを
行う構成を備える。更に63はブレード61に隣接して
設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、
記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。
上記ブレード61、キャップ62、吸収体63によって
吐出回復部64が構成され、ブレード61及び吸収体6
3によってインク吐出口面の水分、塵埃等の除去が行わ
れる。
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッドであり、66は記録ヘッド
65を搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリ
ッジである。キャリッジ66はガイド軸67と慴動可能
に係合し、キャリッジ66の一部はモータ68によって
駆動されるベルト69と接続(不図示)している。これ
によりキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可
能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接
した領域の移動が可能となる。51は被記録材を挿入す
る為の給紙部、52は不図示のモータにより駆動される
紙送りローラである。これらの構成によって記録ヘッド
の吐出口面と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録
が進行するにつれて排紙ローラ53を配した排紙部へ排
紙される。
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接
してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッ
ドの移動経路中に突出する様に移動する。記録ヘッド6
5がホームポジションから記録開始位置へ移動する場
合、キャップ62及びブレード61は上述したワイピン
グ時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動に
おいても記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされ
る。上述の記録ヘッドのホームポジションへの移動は、
記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記
録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域
に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴っ
て上記ワイピングが行われる。
チューブを介して供給されるインクを収容したインクカ
ートリッジの一例を示す図である。ここで40は供給用
インクを収容したインク収容部、例えば、インク袋であ
り、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。こ
の栓42に針(不図示)を挿入することにより、インク
袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめる。44
は廃インクを受容する吸収体である。インク収容部とし
ては、インクとの接液面がポリオレフィン、特にポリエ
チレンで形成されているものが本発明にとって好まし
い。本発明で使用されるインクジェット記録装置として
は、上記の如きヘッドとインクカートリッジとが別体と
なったものに限らず、図6に示す如きそれらが一体にな
ったものにも好適に用いられる。
て、この中にはインクを収容したインク収容部、例え
ば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収
体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71
からインク滴として吐出される構成になっている。イン
ク吸収体の材料としては、ポリウレタン、セルロース又
はポリビニルアセタールを用いることが本発明にとって
好ましい。72は記録ユニット内部を大気に連通させる
為の大気連通口である。この記録ユニット70は、図4
で示す記録ヘッドに代えて用いられるものであって、キ
ャリッジ66に対して着脱自在になっている。
具体的に説明する。尚、文中、部及び%とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。
サイズが0.45μmのフロロポアフィルター(商品
名:住友電工(株)製)にて加圧濾過し、本発明にかか
るインクを夫々調製した。又、夫々の化合物の塩成分で
pHを約9.5に調整した。
般式(I)で示される化合物を除き、その不足分を純水
で補ったものを夫々比較例1〜比較例6のインクとし
た。
比較例7のインクとした。
え、比較例8のインクとした。
と比較例1〜比較例8のインクを用い、インクジェット
記録装置として、発熱素子をインクの吐出エネルギー源
として利用したオンデマンド型インクジェットプリンタ
ーを使用して印字試験を行い、(1)耐水性、(2)周
波数応答性、(3)印字品位の評価及び(4)耐コゲ性
の評価(5)カラー画像における異なった色調のインク
の付与領域間での境界滲みの評価を下記の基準に従って
夫々行った。又、得られた結果を後記表1〜表3に示
す。尚、上記のインクジェット記録装置の印字条件とし
ては、駆動電圧26V、発熱抵抗体の抵抗値150Ω及
び周波数4KHzで行った。
英数文字及びベタ部を印字した後、プリントを停止し、
印字物を1時間以上放置後、印字濃度をマクベスRD9
15(商品名:マクベス社製)にて測定を行う。その
後、印字記録物を水を満たした容器に3分間以上浸漬し
た後、放置、乾燥して再度印字濃度を測定し、印字物濃
度の残存率を求め、耐水性の評価とした。 ○:印字物濃度の残存率が80%以上。 △:印字物濃度の残存率が66%以上〜79%以下。 ×:印字物濃度の残存率が65%以下。
英数文字及びベタ部を印字した後、プリントを停止し、
印字記録物を1時間以上放置後、印字濃度をマクベスR
D915(商品名:マクベス社製)にて測定を行う。そ
の後、印字物を水を満たした容器に3分間浸漬した後、
放置、乾燥して再度印字濃度を測定し、印字物濃度の残
存率を求め、耐水性の評価とした。 ○:印字物濃度の残存率が80%以上。 △:印字物濃度の残存率が66%以上〜79%以下。 ×:印字物濃度の残存率が65%以下。
びスブラッシュやヨレ等の着弾点不良状態を肉眼で観察
し、評価した。 ○:周波数に対するインクの追従状態は、ほぼ良好であ
り、キャラクタ印字では、カスレや白抜けや着弾点不良
が見られないが、ベタ印字において僅かにカスレが見ら
れる。 △:キャラクタ印字ではカスレや白抜けは見られない
が、一部に着弾点不良が見られる。又、ベタ印字ではカ
スレ、白抜けがベタ印字全体の1/3程度で見られる。 ×:ベタ印字では、カスレや白抜けが多く、又、キャラ
クタ印字においてもカスレや着弾点不良が多数見られ
る。
を1時間以上放置した後、顕微鏡及び目視で文字のシャ
ープさや文字より発生するヒゲ状の滲みの度合いを評価
した。 ◎:文字がシャープでヒゲ状の滲みがない。 ○:文字がシャープであるが、ヒゲ状の滲みが少し発
生。 △:文字にシャープさがない。又は、ヒゲ状の滲みが少
し多い。 ×:文字にシャープさがなく、ヒゲ状の滲みも多い。
を1時間以上放置した後、顕微鏡及び目視で文字のシャ
ープさや文字より発生するヒゲ状の滲みの度合いを評価
した。 ◎:文字がシャープでヒゲ状の滲みがない。 ○:文字がシャープであるが、ヒゲ状の滲みが少し発
生。 △:文字にシャープさがない。又は、ヒゲ状の滲みが多
い。 ×:文字にシャープさがなく、ヒゲ状の滲みも多い。
00(商品名;キヤノン(株)製)を用い、英文字6万
文字を印字し、その後のヒーター面を観察した。 ○:ヒーター面上に、堆積物がない。 △:ヒーター面上に、少し堆積物がある。 ×:ヒーター面上に、びっしりと堆積物がある。
インクの付与領域間での境界滲みの発生 実施例4、実施例5〜実施例8のインクを組み合わせて
実施例9のインクとし、インクジェットカラープリンタ
ーBJC800(商品名;キヤノン(株)製)で異なっ
た色調のインクの付与領域間での境界滲みの評価を行っ
た。又、比較例1、比較例4及び比較例5のインクを組
み合わせて比較例9のインクとしての同様の評価を行っ
た。基準は、以下の通りにした。 ○:異なった色調のインクの付与領域間での境界がシャ
ープであり、境界滲みが見られない。 ×:異なった色調のインクの付与領域間での境界がぼや
け、境界滲みが見られる。
ス等で使用されている酸性紙及び中性紙等の、いわゆる
普通紙に対して印字記録をした場合、印字記録物の印字
品位等に悪影響を与えることなく良好であり、且つ耐水
性に優れた印字記録物が得られるインク及びインクジェ
ット記録方法が提供される。更に、本発明によれば、長
期間の保存後もインクの安定性が良好であり、インクジ
ェット記録システムに用いても目詰り等の問題を生じる
ことなく、信頼性の高い記録が可能となる。
である。
である。
観斜視図である。
ある。
関係を示す図である。
Claims (26)
- 【請求項1】 少なくとも色材と下記一般式(I)で示
される化合物とこれを溶解又は分散する液媒体とからな
ることを特徴とするインク。 【化1】 (式中、R1はアミド基又は水素原子を表し、R2は(C
H2)a−X1又は水素原子を表し、aは1〜4の整数とす
る。R3は(CH2)b−X2又はR4−Y又は水素原子を表
し、bは1〜4の整数とする。R4は(CH2)c−X3又
はアミド基又は水素原子を表し、cは1〜4の整数とす
る。Zは(NR5CqH2q)d(NHCnH2n)e を表し、q
及びnは2〜4の整数、d+eは0〜50の整数とす
る。Yは(NR6CmH2m)f(NHCpH2p)g を表し、m
及びpは夫々2〜4の整数、f+gは0〜50の整数と
する。R5は(CH2)h−X4を表し、hは1〜4の整数
とする。R6は(CH2)i−X5を表し、iは1〜4の整
数とする。X1、X2、X3、X4及びX5は、夫々、カル
ボキシル基、カルボキシル基の塩、スルホン基、スルホ
ン基の塩及び水素原子からなる群から選ばれる。R2、
R3、R4、R5及びR6の内、少なくとも1つは、カルボ
キシル基、カルボキシル基の塩、スルホン基及びスルホ
ン基の塩からなる群から選ばれる基を有する。) - 【請求項2】 一般式(I)で示される化合物がpHが
4〜10の範囲において溶解性が最小となる極小値を有
する化合物である請求項1に記載のインク。 - 【請求項3】 一般式(I)で示される化合物のX1、
X2、X3、X4及びX5は、夫々、カルボキシル基の塩、
スルホン基の塩又は水素原子からなる群から選ばれる請
求項1に記載のインク。 - 【請求項4】 一般式(I)の化合物のd+c及びf+
gが夫々0〜16の整数、a、b、c、h及びiが夫々
1〜2の整数である請求項1に記載のインク。 - 【請求項5】 一般式(I)で示される化合物が少なく
とも2個以上の窒素原子を有する化合物である請求項1
に記載のインク。 - 【請求項6】 一般式(I)で示される化合物が10個
以下の窒素原子を有する化合物である請求項1に記載の
インク。 - 【請求項7】 一般式(I)で示される化合物が2個以
上6個以下の窒素原子を有する化合物である請求項1に
記載のインク。 - 【請求項8】 色材が直接性のある染料である請求項1
に記載のインク。 - 【請求項9】 色材がスルホン基を有する染料である請
求項8に記載のインク。 - 【請求項10】 色材が2価の有機連結基を除いた部分
で窒素原子を有する染料である請求項8に記載のイン
ク。 - 【請求項11】 インクのpHが8以上である請求項1
に記載のインク。 - 【請求項12】 インク滴を記録信号に応じてオリフィ
スから吐出させて被記録材に記録を行うインクジェット
記録方法において、上記インクが請求項1に記載のイン
クであることを特徴とするインクジェット記録方法。 - 【請求項13】 インクに熱エネルギーを作用させてイ
ンク滴を吐出させる請求項12に記載のインクジェット
記録方法。 - 【請求項14】 インクを収容したインク収容部、該イ
ンクをインク滴として吐出させる為のヘッド部を備えた
記録ユニットにおいて、前記インクが請求項1に記載の
インクであることを特徴とする記録ユニット。 - 【請求項15】 ヘッド部が、インクに熱エネルギーを
作用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求項1
4に記載の記録ユニット。 - 【請求項16】 インク収容部が、内部にインク吸収体
を含有している請求項14に記載の記録ユニット。 - 【請求項17】 インク収容部が、ポリウレタン又はセ
ルロース又はポリビニルアセテートで形成されている請
求項14に記載の記録ユニット。 - 【請求項18】 インクを収容したインク収容部を備え
たインクカートリッジにおいて、前記インクが請求項1
に記載のインクであることを特徴とするインクカートリ
ッジ。 - 【請求項19】 インク収容部がポリオレフィンで形成
された接液面を有する請求項18に記載のインクカート
リッジ。 - 【請求項20】 インクを収容したインク収容部と、該
インクをインク滴として吐出させる為のヘッド部を有す
る記録ユニットを備えたインクジェット記録装置におい
て、前記インクが請求項1に記載のインクであることを
特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項21】 ヘッド部が、インクに熱エネルギーを
作用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求項2
0に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項22】 インク収容部が、内部にインク吸収体
を含有している請求項20に記載のインクジェット記録
装置。 - 【請求項23】 インク収容部が、ポリウレタン又はセ
ルロース又はポリビニルアセテートで形成されている請
求項20に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項24】 インク滴を吐出する為の記録ヘッド、
インクを収容したインク収容部を有するインクカートリ
ッジ及び該インクカートリッジから記録ヘッドにインク
を供給する為のインク供給部を備えたインクジェット記
録装置において、前記インクが請求項1に記載のインク
であることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項25】 記録ヘッドが、インクに熱エネルギー
を作用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求項
24に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項26】 インク収容部がポリオレフィンで形成
された接液面を有する請求項24に記載のインクジェッ
ト記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5264094A JP3595569B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5264094A JP3595569B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07238246A true JPH07238246A (ja) | 1995-09-12 |
| JP3595569B2 JP3595569B2 (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=12920438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5264094A Expired - Fee Related JP3595569B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3595569B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004107404A (ja) * | 2002-09-13 | 2004-04-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | インクジェット用インク、インクジェット用インクの製造方法、インクジェット用インクセットならびにインクジェット記録方法 |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP5264094A patent/JP3595569B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004107404A (ja) * | 2002-09-13 | 2004-04-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | インクジェット用インク、インクジェット用インクの製造方法、インクジェット用インクセットならびにインクジェット記録方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3595569B2 (ja) | 2004-12-02 |
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