JPH07238303A - 高融点金属ターゲット材の成形方法 - Google Patents
高融点金属ターゲット材の成形方法Info
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- JPH07238303A JPH07238303A JP5293094A JP5293094A JPH07238303A JP H07238303 A JPH07238303 A JP H07238303A JP 5293094 A JP5293094 A JP 5293094A JP 5293094 A JP5293094 A JP 5293094A JP H07238303 A JPH07238303 A JP H07238303A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 結晶粒径の均一な大径の高密度成形体、特に
高純度のターゲット材を短時間で量産する方法を提供す
ることである。 【構成】 1800℃以上の高融点金属または合金の粒
状粉末状原料を金属製カプセルに適量収容し、脱気密閉
し、このカプセルを加熱して加圧圧縮用金型内で強圧
し、カプセルを取り出して冷却し、カプセルに由来する
金属部分を除去して上記原料の高密度成形体を得ること
を特徴とし、また、上記における金属製のカプセルは
可鍛性金属製のカプセルであることを特徴とし、或い
は、上記におけるカプセルの加熱温度は1000℃以
上の加熱温度であることを特徴とし、さらに、上記に
おける加圧圧縮用金型内における強圧する圧力はFkgf/
mm2 {F=1.2×FT (ただしFT は1000℃以上
に加熱したカプセルの加熱温度における材料の強度)}
以上の圧力であることを特徴とする高融点金属ターゲッ
ト材の成形方法である。得られた純Crのターゲット材の
ミクロ組織を図1に示す。
高純度のターゲット材を短時間で量産する方法を提供す
ることである。 【構成】 1800℃以上の高融点金属または合金の粒
状粉末状原料を金属製カプセルに適量収容し、脱気密閉
し、このカプセルを加熱して加圧圧縮用金型内で強圧
し、カプセルを取り出して冷却し、カプセルに由来する
金属部分を除去して上記原料の高密度成形体を得ること
を特徴とし、また、上記における金属製のカプセルは
可鍛性金属製のカプセルであることを特徴とし、或い
は、上記におけるカプセルの加熱温度は1000℃以
上の加熱温度であることを特徴とし、さらに、上記に
おける加圧圧縮用金型内における強圧する圧力はFkgf/
mm2 {F=1.2×FT (ただしFT は1000℃以上
に加熱したカプセルの加熱温度における材料の強度)}
以上の圧力であることを特徴とする高融点金属ターゲッ
ト材の成形方法である。得られた純Crのターゲット材の
ミクロ組織を図1に示す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体・フォトマス
ク、ハードディスク、抵抗膜などの薄膜製造過程におい
て使用される各種スパッタリングターゲット材の成形方
法、つまり原材料からの圧縮成形による塊状体である高
密度成形体の成形方法に係り、特に高融点であるため鋳
造法では作製が困難な材料、鋳造可能であっても鋳造欠
陥や凝固偏析による不揃いな結晶粒を避けることが困難
な材料、あるいは高純度を得るために高純度の原料を再
溶解することなく成形する必要がある材料等を高密度に
結晶粒の均一な塊状にかつ量産的に成形して高融点金属
ターゲット材とする方法に関する。
ク、ハードディスク、抵抗膜などの薄膜製造過程におい
て使用される各種スパッタリングターゲット材の成形方
法、つまり原材料からの圧縮成形による塊状体である高
密度成形体の成形方法に係り、特に高融点であるため鋳
造法では作製が困難な材料、鋳造可能であっても鋳造欠
陥や凝固偏析による不揃いな結晶粒を避けることが困難
な材料、あるいは高純度を得るために高純度の原料を再
溶解することなく成形する必要がある材料等を高密度に
結晶粒の均一な塊状にかつ量産的に成形して高融点金属
ターゲット材とする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、純金属のCr、W、Mo、Nbは
高融点を有するため鋳造法ではスパッタリングターゲッ
ト材に成形することが困難であった。したがって、この
ような高融点を有する純金属のCr、W、Mo、Nbや
これらの高融点金属の合金は等方性熱間静水圧プレス
(通称「HIP」という。)工法により成形されてい
る。しかしHIP工法は一般に工業的には時間とコスト
がかかり、量産に適しているとはいいがたい。また、特
殊な溶解鋳造法もごく一部に用いられているが、コスト
高であるとともに、凝固の際に生じる冷却速度の差異に
起因する不揃いな結晶粒の生成を避けがたい。
高融点を有するため鋳造法ではスパッタリングターゲッ
ト材に成形することが困難であった。したがって、この
ような高融点を有する純金属のCr、W、Mo、Nbや
これらの高融点金属の合金は等方性熱間静水圧プレス
(通称「HIP」という。)工法により成形されてい
る。しかしHIP工法は一般に工業的には時間とコスト
がかかり、量産に適しているとはいいがたい。また、特
殊な溶解鋳造法もごく一部に用いられているが、コスト
高であるとともに、凝固の際に生じる冷却速度の差異に
起因する不揃いな結晶粒の生成を避けがたい。
【0003】加えてHIP工法では装置の大きさに制約
があり、そのため製造されるターゲット材の大きさは最
大でも直径12インチ程度のもので、直径12インチ以
下の大きさのものに限られている。
があり、そのため製造されるターゲット材の大きさは最
大でも直径12インチ程度のもので、直径12インチ以
下の大きさのものに限られている。
【0004】また純金属のターゲット材はその純度とし
て3ナイン程度の高純度のものが要求される。耐火物を
用いる溶解鋳造工法では溶解温度が非常に高いため、耐
火物であるルツボとの反応が避けがたく、耐火物と金属
との反応生成物および酸素などの不純物として目的のタ
ーゲット材に混入し、高純度のターゲット材の製造は困
難であった。
て3ナイン程度の高純度のものが要求される。耐火物を
用いる溶解鋳造工法では溶解温度が非常に高いため、耐
火物であるルツボとの反応が避けがたく、耐火物と金属
との反応生成物および酸素などの不純物として目的のタ
ーゲット材に混入し、高純度のターゲット材の製造は困
難であった。
【0005】上述のごとき従来の溶解鋳造法は凝固の際
に生じる鋳塊の部位による冷却速度の差異に起因する不
揃いな結晶粒を避けがたく、したがって結晶粒径の均一
な塊状材料の製造方法の開発が望まれていた。
に生じる鋳塊の部位による冷却速度の差異に起因する不
揃いな結晶粒を避けがたく、したがって結晶粒径の均一
な塊状材料の製造方法の開発が望まれていた。
【0006】上述のようにHIP工法は一般に工業的に
は時間とコストがかかり、量産に適しているとはいいが
たく、特に加熱開始から、加圧、冷却までの1サイクル
に要する時間は数時間を要し、より短時間で成形加工で
きる製造方法の開発が望まれていた。
は時間とコストがかかり、量産に適しているとはいいが
たく、特に加熱開始から、加圧、冷却までの1サイクル
に要する時間は数時間を要し、より短時間で成形加工で
きる製造方法の開発が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決しようと
する課題は、結晶粒径の均一な大径の高密度成形体、特
に高純度のターゲット材を短時間で量産する方法を提供
することである。
する課題は、結晶粒径の均一な大径の高密度成形体、特
に高純度のターゲット材を短時間で量産する方法を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の課題を解決する
ための手段は、電解法などで生成した1800℃以上
の高融点金属または合金の粉末若しくはブリケット状原
料の適量を、あるいは電解法により生成した1800℃
以上の高融点金属または合金の粉末を焼結して小塊状に
予備成形した材料の適量を、金属製のカプセルに適量収
容し、脱気密閉し、このカプセルを加熱して加圧圧縮用
金型内で強圧し、次いでこのカプセルを取り出して冷却
し、カプセルに由来する金属部分を除去して上記原料の
高密度成形体を得ることを特徴とする高融点金属ターゲ
ット材の成形方法であり、また、上記における金属製
のカプセルは可鍛性金属製のカプセルであることを特徴
とする請求項1記載の高融点金属ターゲット材の成形方
法であり、或いは、上記におけるカプセルの加熱温度
は1000℃以上の加熱温度であることを特徴とする高
融点金属ターゲット材の成形方法であり、さらに、上
記における加圧圧縮用金型内における強圧する圧力はF
kgf/mm2 {F=1.2×FT (ただしFT は1000℃
以上に加熱したカプセルの加熱温度における材料の強
度)}以上の圧力であることを特徴とする高融点金属タ
ーゲット材の成形方法である。
ための手段は、電解法などで生成した1800℃以上
の高融点金属または合金の粉末若しくはブリケット状原
料の適量を、あるいは電解法により生成した1800℃
以上の高融点金属または合金の粉末を焼結して小塊状に
予備成形した材料の適量を、金属製のカプセルに適量収
容し、脱気密閉し、このカプセルを加熱して加圧圧縮用
金型内で強圧し、次いでこのカプセルを取り出して冷却
し、カプセルに由来する金属部分を除去して上記原料の
高密度成形体を得ることを特徴とする高融点金属ターゲ
ット材の成形方法であり、また、上記における金属製
のカプセルは可鍛性金属製のカプセルであることを特徴
とする請求項1記載の高融点金属ターゲット材の成形方
法であり、或いは、上記におけるカプセルの加熱温度
は1000℃以上の加熱温度であることを特徴とする高
融点金属ターゲット材の成形方法であり、さらに、上
記における加圧圧縮用金型内における強圧する圧力はF
kgf/mm2 {F=1.2×FT (ただしFT は1000℃
以上に加熱したカプセルの加熱温度における材料の強
度)}以上の圧力であることを特徴とする高融点金属タ
ーゲット材の成形方法である。
【0009】
【作用】本発明の高融点金属ターゲット材の成形方法に
おいては、アトマイズ法、粉砕法などの各種製法で作製
した粒状又は粉末状原料を可鍛性金属製カプセルに収容
密閉し、このカプセルを加熱して加圧圧縮用金型内で強
圧し、ついでこのカプセルを取り出して冷却し、カプセ
ルに由来する金属部分を除去して上記原料の均一な高密
度成形体を得ることを特徴とする。
おいては、アトマイズ法、粉砕法などの各種製法で作製
した粒状又は粉末状原料を可鍛性金属製カプセルに収容
密閉し、このカプセルを加熱して加圧圧縮用金型内で強
圧し、ついでこのカプセルを取り出して冷却し、カプセ
ルに由来する金属部分を除去して上記原料の均一な高密
度成形体を得ることを特徴とする。
【0010】ここで使用する可鍛性金属製カプセルとは
機械構造用鋼やステンレス鋼のように熱間で容易に組成
変形できる材質であればよく、安価にかつ容易に入手で
きるものであればよい。
機械構造用鋼やステンレス鋼のように熱間で容易に組成
変形できる材質であればよく、安価にかつ容易に入手で
きるものであればよい。
【0011】原料を可鍛性金属製カプセルに充填する際
の充填密度は高い方がよく、通常真密度の50%以上で
ある。50%未満の充填密度であると加圧成形の際に可
鍛性金属製カプセルが座屈し目的とする塊状の高密度成
形体の内部に可鍛性金属製カプセルの一部が噛み込み不
純物として混入する危険性がある。
の充填密度は高い方がよく、通常真密度の50%以上で
ある。50%未満の充填密度であると加圧成形の際に可
鍛性金属製カプセルが座屈し目的とする塊状の高密度成
形体の内部に可鍛性金属製カプセルの一部が噛み込み不
純物として混入する危険性がある。
【0012】粒状または粉末状原料を充填したカプセル
を脱気密封する際の真空度は10-1Torr以下の真空
度であればよい。これより真空度が低く大気圧に近い圧
力のまま密封すると、次工程である熱間の加圧成形の前
の加熱昇温時にカプセルの内圧が上がって危険であり、
また、充填した高純度の原料がカプセル内部に残存して
いる酸素と反応して目的とする高密度成形体の酸素値が
高くなり、高純度の高密度成形体が得られない。
を脱気密封する際の真空度は10-1Torr以下の真空
度であればよい。これより真空度が低く大気圧に近い圧
力のまま密封すると、次工程である熱間の加圧成形の前
の加熱昇温時にカプセルの内圧が上がって危険であり、
また、充填した高純度の原料がカプセル内部に残存して
いる酸素と反応して目的とする高密度成形体の酸素値が
高くなり、高純度の高密度成形体が得られない。
【0013】純W、純Mo、純Nbの熱間の強度は図2
〜図4に示すように値が明らかにされている。カプセル
の加熱温度である1000℃における純Cr、純W、純
Mo、純Nbの強度は180MPa、200MPa、1
80MPa、65MPaであり、通常工業的に利用され
ている熱間加工技術の加圧の際に生じる圧力より低く、
この温度での熱間の塑性変形は可能であることがわか
る。したがって、温度1000℃以上に加熱したカプセ
ルをその温度での材料の強度より20%プラスした圧力
Fkgf/mm2 {F=1.2×FT (ただしFT は1000
℃以上に加熱したカプセルの加熱温度における強度)}
以上で強圧すれば、充填された原料は有効に塑性変形す
る。
〜図4に示すように値が明らかにされている。カプセル
の加熱温度である1000℃における純Cr、純W、純
Mo、純Nbの強度は180MPa、200MPa、1
80MPa、65MPaであり、通常工業的に利用され
ている熱間加工技術の加圧の際に生じる圧力より低く、
この温度での熱間の塑性変形は可能であることがわか
る。したがって、温度1000℃以上に加熱したカプセ
ルをその温度での材料の強度より20%プラスした圧力
Fkgf/mm2 {F=1.2×FT (ただしFT は1000
℃以上に加熱したカプセルの加熱温度における強度)}
以上で強圧すれば、充填された原料は有効に塑性変形す
る。
【0014】なお、カプセルの加熱温度の上限は言うま
でも無く、カプセル素材である金属の融点未満とする。
でも無く、カプセル素材である金属の融点未満とする。
【0015】
実施例1.約1インチ角の純Wのブリケットを外径20
6mm、肉厚4mm、長さ150mmの炭素鋼製のカプセルに
54kg充填し、2×10-2Torrの真空度でTIG溶
接により脱気密封した。このカプセルを1300℃に加
熱し、内径215mmのコンテナ内に挿入し、パンチを当
て、プレス機で総圧力2000トンを約5秒かけた。冷
却後輪切り状に切断して円板体とし、円板体の外周のカ
プセルに由来する金属部分をワイヤーカットで切除し、
その後平面研磨機で円板体の両面を研磨し、直径20
3.2mm通称8インチ用ターゲット材を得た。ターゲッ
ト材の一部を切り出し、その密度をアルキメデス法によ
り測定したところ、純Wの溶製材の密度と異なることな
く、また、結晶粒径は均一であった。
6mm、肉厚4mm、長さ150mmの炭素鋼製のカプセルに
54kg充填し、2×10-2Torrの真空度でTIG溶
接により脱気密封した。このカプセルを1300℃に加
熱し、内径215mmのコンテナ内に挿入し、パンチを当
て、プレス機で総圧力2000トンを約5秒かけた。冷
却後輪切り状に切断して円板体とし、円板体の外周のカ
プセルに由来する金属部分をワイヤーカットで切除し、
その後平面研磨機で円板体の両面を研磨し、直径20
3.2mm通称8インチ用ターゲット材を得た。ターゲッ
ト材の一部を切り出し、その密度をアルキメデス法によ
り測定したところ、純Wの溶製材の密度と異なることな
く、また、結晶粒径は均一であった。
【0016】実施例2.約1インチ角の純Moのブリケ
ットを外径206mm、肉厚4mm、長さ150mmの炭素鋼
製のカプセルに28kg充填し、3×10-2Torrの真
空度でTIG溶接により脱気密封した。このカプセルを
1250℃に加熱し、内径215mmのコンテナ内に挿入
し、パンチを当て、プレス機で総圧力2000トンを約
5秒かけた。冷却後輪切り状に切断して円板体とし、円
板体の外周のカプセルに由来する金属部分をワイヤーカ
ットで切除し、その後平面研磨機で円板体の両面を研磨
し、直径203.2mm通称8インチ用ターゲット材を得
た。ターゲット材の一部を切り出し、その密度をアルキ
メデス法により測定したところ、純Moの溶製材の密度
と異なることなく、また、結晶粒径は均一であった。
ットを外径206mm、肉厚4mm、長さ150mmの炭素鋼
製のカプセルに28kg充填し、3×10-2Torrの真
空度でTIG溶接により脱気密封した。このカプセルを
1250℃に加熱し、内径215mmのコンテナ内に挿入
し、パンチを当て、プレス機で総圧力2000トンを約
5秒かけた。冷却後輪切り状に切断して円板体とし、円
板体の外周のカプセルに由来する金属部分をワイヤーカ
ットで切除し、その後平面研磨機で円板体の両面を研磨
し、直径203.2mm通称8インチ用ターゲット材を得
た。ターゲット材の一部を切り出し、その密度をアルキ
メデス法により測定したところ、純Moの溶製材の密度
と異なることなく、また、結晶粒径は均一であった。
【0017】実施例3.約1インチ角の純Nbのブリケ
ットを外径206mm、肉厚4mm、長さ150mmの炭素鋼
製のカプセルに24kg充填し、3×10-2Torrの真
空度でTIG溶接により脱気密封した。このカプセルを
1280℃に加熱し、内径215mmのコンテナ内に挿入
し、パンチを当て、プレス機で総圧力2000トンを約
5秒かけた。冷却後輪切り状に切断して円板体とし、円
板体の外周のカプセルに由来する金属部分をワイヤーカ
ットで切除し、その後平面研磨機で円板体の両面を研磨
し、直径203.2mm通称8インチ用ターゲット材を得
た。ターゲット材の一部を切り出し、その密度をアルキ
メデス法により測定したところ、純Nbの溶製材の密度
と異なることなく、また、結晶粒径は均一であった。
ットを外径206mm、肉厚4mm、長さ150mmの炭素鋼
製のカプセルに24kg充填し、3×10-2Torrの真
空度でTIG溶接により脱気密封した。このカプセルを
1280℃に加熱し、内径215mmのコンテナ内に挿入
し、パンチを当て、プレス機で総圧力2000トンを約
5秒かけた。冷却後輪切り状に切断して円板体とし、円
板体の外周のカプセルに由来する金属部分をワイヤーカ
ットで切除し、その後平面研磨機で円板体の両面を研磨
し、直径203.2mm通称8インチ用ターゲット材を得
た。ターゲット材の一部を切り出し、その密度をアルキ
メデス法により測定したところ、純Nbの溶製材の密度
と異なることなく、また、結晶粒径は均一であった。
【0018】実施例4.約1インチ角の純Crのブリケ
ットを外径206mm、肉厚4mm、長さ150mmの炭素鋼
製のカプセルに19.9kg充填し、2×10-2Torr
の真空度でTIG溶接により脱気密封した。このカプセ
ルを1100℃に加熱し、内径215mmのコンテナ内に
挿入し、パンチを当て、プレス機で総圧力2000トン
を約5秒かけた。冷却後輪切り状に切断して円板体と
し、円板体の外周のカプセルに由来する金属部分をワイ
ヤーカットで切除し、その後平面研磨機で円板体の両面
を研磨し、直径203.2mm通称8インチ用ターゲット
材を得た。ターゲット材の一部を切り出し、その密度を
アルキメデス法により測定したところ、純Crの溶製材
の密度と異なることなく、また、結晶粒径は均一であっ
た。図1に得られたターゲット材の顕微鏡写真を示す。
a)はビレット外周部のミクロ組織であり、b)はビレ
ット中心部のミクロ組織である。
ットを外径206mm、肉厚4mm、長さ150mmの炭素鋼
製のカプセルに19.9kg充填し、2×10-2Torr
の真空度でTIG溶接により脱気密封した。このカプセ
ルを1100℃に加熱し、内径215mmのコンテナ内に
挿入し、パンチを当て、プレス機で総圧力2000トン
を約5秒かけた。冷却後輪切り状に切断して円板体と
し、円板体の外周のカプセルに由来する金属部分をワイ
ヤーカットで切除し、その後平面研磨機で円板体の両面
を研磨し、直径203.2mm通称8インチ用ターゲット
材を得た。ターゲット材の一部を切り出し、その密度を
アルキメデス法により測定したところ、純Crの溶製材
の密度と異なることなく、また、結晶粒径は均一であっ
た。図1に得られたターゲット材の顕微鏡写真を示す。
a)はビレット外周部のミクロ組織であり、b)はビレ
ット中心部のミクロ組織である。
【0019】実施例5.約1インチ角の純Crのブリケ
ットを外径390mm、肉厚4mm、長さ200mmの炭素鋼
製のカプセルに99kg充填し、3×10-2Torrの真
空度でTIG溶接により脱気密封した。このカプセルを
1100℃に加熱し、内径405mmのコンテナ内に挿入
し、パンチを当て、プレス機で総圧2000トンを約1
0秒かけた。冷却後円柱体の外周のカプセルに由来する
金属部分を旋盤で除去し、輪切り状に切断して円板体と
し、その後平面研磨機で円板体の両面を研磨し、直径3
81mm通称15インチ用ターゲット材を得た。ターゲッ
ト材の一部を切り出し、その密度をアルキメデス法によ
り測定したところ、純Crの溶製材の密度と異なること
なく、また、結晶粒径は均一であった。
ットを外径390mm、肉厚4mm、長さ200mmの炭素鋼
製のカプセルに99kg充填し、3×10-2Torrの真
空度でTIG溶接により脱気密封した。このカプセルを
1100℃に加熱し、内径405mmのコンテナ内に挿入
し、パンチを当て、プレス機で総圧2000トンを約1
0秒かけた。冷却後円柱体の外周のカプセルに由来する
金属部分を旋盤で除去し、輪切り状に切断して円板体と
し、その後平面研磨機で円板体の両面を研磨し、直径3
81mm通称15インチ用ターゲット材を得た。ターゲッ
ト材の一部を切り出し、その密度をアルキメデス法によ
り測定したところ、純Crの溶製材の密度と異なること
なく、また、結晶粒径は均一であった。
【0020】実施例6.合金比率がCrが20重量%、
Moが80重量%の2元素からなり、融点が1870℃
であり、粒度が1mm以下のCrMo合金粉末を外径20
6mm、肉厚4mm、長さ150mmの炭素鋼製のカプセルに
30kg充填し、3×10-2Torrの真空度でTIG溶
接により脱気密封した。このカプセルを1200℃に加
熱し、内径215mmのコンテナ内に挿入し、パンチを当
て、プレス機で総圧2000トンを約10秒かけた。冷
却後円柱体の外周のカプセルに由来する金属部分を旋盤
で除去し、輪切り状に切断して円板体とし、その後平面
研磨機で円板体の両面を研磨し、直径203.2mm通称
8インチ用ターゲット材を得た。ターゲット材の一部を
切り出し、その密度をアルキメデス法により測定したと
ころ、CrMo合金の溶製材の密度と異なることなく、
また、結晶粒径は均一であった。
Moが80重量%の2元素からなり、融点が1870℃
であり、粒度が1mm以下のCrMo合金粉末を外径20
6mm、肉厚4mm、長さ150mmの炭素鋼製のカプセルに
30kg充填し、3×10-2Torrの真空度でTIG溶
接により脱気密封した。このカプセルを1200℃に加
熱し、内径215mmのコンテナ内に挿入し、パンチを当
て、プレス機で総圧2000トンを約10秒かけた。冷
却後円柱体の外周のカプセルに由来する金属部分を旋盤
で除去し、輪切り状に切断して円板体とし、その後平面
研磨機で円板体の両面を研磨し、直径203.2mm通称
8インチ用ターゲット材を得た。ターゲット材の一部を
切り出し、その密度をアルキメデス法により測定したと
ころ、CrMo合金の溶製材の密度と異なることなく、
また、結晶粒径は均一であった。
【0021】実施例7.合金比率がCrが10重量%、
Moが90重量%の2元素からなり、融点が1700℃
であり、粒度が1mm以下のCrMo合金粉末を外径20
6mm、肉厚4mm、長さ150mmの炭素鋼製のカプセルに
23kg充填し、3×10-2Torrの真空度でTIG溶
接により脱気密封した。このカプセルを1200℃に加
熱し、内径215mmのコンテナ内に挿入し、パンチを当
て、プレス機で総圧2000トンを約10秒かけた。冷
却後円柱体の外周のカプセルに由来する金属部分を旋盤
で除去し、輪切り状に切断して円板体とし、その後平面
研磨機で円板体の両面を研磨し、直径203.2mm通称
8インチ用ターゲット材を得た。ターゲット材の一部を
切り出し、その密度をアルキメデス法により測定したと
ころ、CrMo合金の溶製材の密度と異なることなく、
また、結晶粒径は均一であった。
Moが90重量%の2元素からなり、融点が1700℃
であり、粒度が1mm以下のCrMo合金粉末を外径20
6mm、肉厚4mm、長さ150mmの炭素鋼製のカプセルに
23kg充填し、3×10-2Torrの真空度でTIG溶
接により脱気密封した。このカプセルを1200℃に加
熱し、内径215mmのコンテナ内に挿入し、パンチを当
て、プレス機で総圧2000トンを約10秒かけた。冷
却後円柱体の外周のカプセルに由来する金属部分を旋盤
で除去し、輪切り状に切断して円板体とし、その後平面
研磨機で円板体の両面を研磨し、直径203.2mm通称
8インチ用ターゲット材を得た。ターゲット材の一部を
切り出し、その密度をアルキメデス法により測定したと
ころ、CrMo合金の溶製材の密度と異なることなく、
また、結晶粒径は均一であった。
【0022】実施例8.約1インチ角の純Crのブリケ
ットを外寸が縦70mm、横235mm、肉厚4mm、長さ2
00mmの炭素鋼製のカプセルに11.7kg充填し3×1
0-2Torrの真空度でTIG溶接により脱気密封し
た。このカプセルを1100℃に加熱し、内寸が縦75
mm、横245mmのコンテナ内に挿入し、パンチを当て、
プレス機で総圧2000トンを約10秒かけた。このビ
レットをコンテナから取り出し、冷却後直方体を切断機
により板状に切り出し、更に板の外周部を切断し、その
後平面研磨機で板の両面を研磨し、縦50.8mm、横2
03.2mm、厚さ6mmの通称2インチ×10インチ用タ
ーゲット材を得た。ターゲット材の一部を切り出し、そ
の密度をアルキメデス法により測定したところ、純Cr
の溶製材の密度と異なることなく、また、結晶粒は均一
であった。
ットを外寸が縦70mm、横235mm、肉厚4mm、長さ2
00mmの炭素鋼製のカプセルに11.7kg充填し3×1
0-2Torrの真空度でTIG溶接により脱気密封し
た。このカプセルを1100℃に加熱し、内寸が縦75
mm、横245mmのコンテナ内に挿入し、パンチを当て、
プレス機で総圧2000トンを約10秒かけた。このビ
レットをコンテナから取り出し、冷却後直方体を切断機
により板状に切り出し、更に板の外周部を切断し、その
後平面研磨機で板の両面を研磨し、縦50.8mm、横2
03.2mm、厚さ6mmの通称2インチ×10インチ用タ
ーゲット材を得た。ターゲット材の一部を切り出し、そ
の密度をアルキメデス法により測定したところ、純Cr
の溶製材の密度と異なることなく、また、結晶粒は均一
であった。
【0023】実施例9.約1インチ角の純Crのブリケ
ットを外径390mm、肉厚4mm、長さ200mmの炭素鋼
製のカプセルに99kg充填し3×10-2Torrの真空
度でTIG溶接により脱気密封した。このカプセルを1
100℃に加熱し、内径405mmのコンテナ内に挿入
し、パンチを当て、プレス機で総圧2000トンを約1
0秒かけた。このビレットをコンテナから取り出し、外
周部をプレス機の金敷きの上で、縦280mm、横420
mm、厚さ142mmにプレスした。冷却後直方体を切断機
により板状に切り出し、更に板の外周部を切断し、その
後平面研磨機で板の両面を研磨し、縦254mm、横38
1mm、厚さ6mmの通称10インチ×15インチ用ターゲ
ット材を得た。ターゲット材の一部を切り出し、その密
度をアルキメデス法により測定したところ、純Crの溶
製材の密度と異なることなく、また、結晶粒は均一であ
った。
ットを外径390mm、肉厚4mm、長さ200mmの炭素鋼
製のカプセルに99kg充填し3×10-2Torrの真空
度でTIG溶接により脱気密封した。このカプセルを1
100℃に加熱し、内径405mmのコンテナ内に挿入
し、パンチを当て、プレス機で総圧2000トンを約1
0秒かけた。このビレットをコンテナから取り出し、外
周部をプレス機の金敷きの上で、縦280mm、横420
mm、厚さ142mmにプレスした。冷却後直方体を切断機
により板状に切り出し、更に板の外周部を切断し、その
後平面研磨機で板の両面を研磨し、縦254mm、横38
1mm、厚さ6mmの通称10インチ×15インチ用ターゲ
ット材を得た。ターゲット材の一部を切り出し、その密
度をアルキメデス法により測定したところ、純Crの溶
製材の密度と異なることなく、また、結晶粒は均一であ
った。
【発明の効果】以上説明したように、本発明は粒状又は
粉末状原料を可鍛性金属製カプセルに収容密閉し、この
カプセルを加熱して加圧圧縮用金型内で強圧し、ついで
このカプセルを取り出して冷却し、カプセルに由来する
金属部分を除去して上記原料の均一な高密度成形体を得
るものであるので、溶製法における結晶粒の不揃いは無
く、結晶粒径の均一な塊状の高密度成形体であるターゲ
ット材が得られ、また、HIP工法におけるような時間
とコストを要すること無く、本発明は短時間と低コスト
で高密度成形体を得ることができ、量産に適している。
また、本発明によると、12インチ以上の大径の高密度
成形体であるターゲット材を容易に製造することができ
る。
粉末状原料を可鍛性金属製カプセルに収容密閉し、この
カプセルを加熱して加圧圧縮用金型内で強圧し、ついで
このカプセルを取り出して冷却し、カプセルに由来する
金属部分を除去して上記原料の均一な高密度成形体を得
るものであるので、溶製法における結晶粒の不揃いは無
く、結晶粒径の均一な塊状の高密度成形体であるターゲ
ット材が得られ、また、HIP工法におけるような時間
とコストを要すること無く、本発明は短時間と低コスト
で高密度成形体を得ることができ、量産に適している。
また、本発明によると、12インチ以上の大径の高密度
成形体であるターゲット材を容易に製造することができ
る。
【図1】純Crターゲット材の金属組織を示す顕微鏡写
真で、a)はビレット周辺部b)はビレット中心部のミ
クロ組織を示す。
真で、a)はビレット周辺部b)はビレット中心部のミ
クロ組織を示す。
【図2】純Wの温度と強度の関係を示すグラフである。
【図3】純Moの温度と強度の関係を示すグラフであ
る。
る。
【図4】純Nbの温度と強度の関係を示すグラフであ
る。
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 義和 兵庫県姫路市飾磨区中島字一文字3007番地 山陽特殊製鋼株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 金属製のカプセルに、融点1800℃以
上の高融点金属または合金の粒状または粉末状原料を適
量収容して脱気密封し、このカプセルを加熱して加圧圧
縮用金型内で強圧し、ついでこのカプセルを取り出して
冷却し、カプセルに由来する金属部分を除去して上記原
料の高密度成形体を得ることを特徴とする高融点金属タ
ーゲット材の成形方法。 - 【請求項2】 金属製のカプセルは可鍛性金属製のカプ
セルであることを特徴とする請求項1記載の高融点金属
ターゲット材の成形方法。 - 【請求項3】 カプセルを加熱する加熱温度は1000
℃以上であることを特徴とする請求項1又は2のいずれ
かに記載の高融点金属ターゲット材の成形方法。 - 【請求項4】 加圧圧縮用金型内で強圧する圧力はFkg
f/mm2 {F=1.2×FT (ただしFT は1000℃以
上に加熱したカプセルの加熱温度における材料の強
度)}以上の圧力であることを特徴とする請求項1ない
し3のいずれかに記載の高融点金属ターゲット材の成形
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5293094A JPH07238303A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 高融点金属ターゲット材の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5293094A JPH07238303A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 高融点金属ターゲット材の成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07238303A true JPH07238303A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12928569
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5293094A Pending JPH07238303A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 高融点金属ターゲット材の成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07238303A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007154248A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 酸化物を含有したCo基スパッタリングターゲット材の製造方法 |
| JP2009149996A (ja) * | 1998-06-29 | 2009-07-09 | Toshiba Corp | スパッタターゲット |
| WO2014115379A1 (ja) * | 2013-01-25 | 2014-07-31 | 住友金属鉱山株式会社 | 円筒形Cu-Ga合金スパッタリングターゲット及びその製造方法 |
| CN109465451A (zh) * | 2018-12-11 | 2019-03-15 | 四川航空工业川西机器有限责任公司 | 一种基于射流驱动的1800℃的快速冷却系统 |
-
1994
- 1994-02-25 JP JP5293094A patent/JPH07238303A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009149996A (ja) * | 1998-06-29 | 2009-07-09 | Toshiba Corp | スパッタターゲット |
| JP2007154248A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 酸化物を含有したCo基スパッタリングターゲット材の製造方法 |
| WO2014115379A1 (ja) * | 2013-01-25 | 2014-07-31 | 住友金属鉱山株式会社 | 円筒形Cu-Ga合金スパッタリングターゲット及びその製造方法 |
| JP2014141722A (ja) * | 2013-01-25 | 2014-08-07 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 円筒形Cu−Ga合金スパッタリングターゲット及びその製造方法 |
| CN105008578B (zh) * | 2013-01-25 | 2017-03-22 | 住友金属矿山株式会社 | 圆筒形Cu‑Ga合金溅射靶材和其制造方法 |
| CN109465451A (zh) * | 2018-12-11 | 2019-03-15 | 四川航空工业川西机器有限责任公司 | 一种基于射流驱动的1800℃的快速冷却系统 |
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