JPH07240611A - 積層型共振器、フィルタの周波数調整方法 - Google Patents

積層型共振器、フィルタの周波数調整方法

Info

Publication number
JPH07240611A
JPH07240611A JP2986694A JP2986694A JPH07240611A JP H07240611 A JPH07240611 A JP H07240611A JP 2986694 A JP2986694 A JP 2986694A JP 2986694 A JP2986694 A JP 2986694A JP H07240611 A JPH07240611 A JP H07240611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal electrode
conductor layer
ground
side terminal
dielectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2986694A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Enozono
義和 榎園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2986694A priority Critical patent/JPH07240611A/ja
Publication of JPH07240611A publication Critical patent/JPH07240611A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 構造的な変更なく、簡単に周波数特性の調整
が可能となる積層型共振器、フィルタの周波数調整方法
を提供する。 【構成】 複数の誘電体層1a〜1eから成る誘電体積
層体1の内部に中心導体層2、中間導体層3、さらに第
1及び第2のアース導体層4、5を配置し、該誘電体積
層体1の対向する端面に夫々入出力側端子電極6、接地
側端子電極7を配置した積層型共振器、フィルタの周波
数調整方法であって、上述の誘電体積層体1の対向する
端面に配置した入出力側端子電極6、接地側端子電極7
の一部を除去することにより、周波数調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面実装可能で小型化に
適した積層型共振器、その複数の共振器を実質的に一体
化したフィルタの周波数特性の調整(周調)方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、積層型共振器として、複数の
誘電体層を積層して成る積層体内に帯状の中心導体層を
配置し、さらに、誘電体層を介して中心導体層に対向す
るよう2つのアース導体を配置していた。このような帯
状の中心導体層の一端は、一方の端子電極(入出力側端
子電極)に接続され、また、中心導体層の他端は、アー
ス導体に接続されるとともに、他方の端子電極(接地側
端子電極)に接続されていた。
【0003】従来、このような積層型共振器の周調方法
としては、特開平4−306001号公報に記載されて
いるように、中心導体層をループ形状とし、中心導体層
と接続する端子電極の接続位置を調整することによって
所望周波数特性に設定していた。
【0004】また、特開平3−71710号公報では、
共振器の基本的な構造は異なるものの、積層体の上面に
調整用トリミング電極片を別途形成し、このトリミング
用電極片を所定量除去して周調をおこなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この端子電極につい
て、特開平4−306001号公報に開示されている積
層型共振器の中心導体層がループ形状であるため、端子
電極の形成位置が製造工程中で調整を行わなくてはなら
ず、焼成処理したのちの共振器に対して、周波数調整を
行うことが実質的に困難であった。
【0006】また、特開平3−71710号公報に開示
されている共振器の周調方法では、予め積層体の上面に
周調用トリミグ電極片を形成することが必要であり、製
造工程が一工程増加することになる。
【0007】また、周調処理が積層体の上面で行われて
いるため、プリント配線基板に接合した後に、外部部材
がこの周調部分に接触して、周調した周波数が変動しな
いように、保護コーテングを施さなければならず、これ
によっても、さらに製造工程が一工程増加することにな
る。
【0008】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、大きな構造的な変化を伴わず、簡単に周波
数特性の調整が可能で、しかも、周波数特性の調整処理
後においても、周波数の変動の少ない積層型共振器、フ
ィルタの周波数調整方法を提供することになる。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数の誘
電体層を積層した積層体の異なる誘電体層間に、帯状の
中心導体層、該中心導体膜を挟持する第1のアース導体
層及び第2アース導体層を夫々配置するとともに、前記
積層体の一端面に前記中心導体層の一端と接続する入出
力端子電極を、他端面に前記中心導体層の他端、第1の
アース導体層及び第2アース導体層の一部と夫々接続す
る接地側端子電極を形成してなる積層型共振器の周波数
調整方法であって、前記入出力端子電極及び/または接
地側端子電極の一部を所定量除去して、所望の周波数特
性に調整する積層型共振器の周波数調整方法である。
【0010】第2の発明は、複数の誘電体層を積層した
積層体の誘電体層間に、帯状の複数の中心導体層を並設
配置するとともに、該中心導体層を配置した誘電体層間
とは異なる誘電体層間に、前記中心導体膜を挟持する第
1のアース導体層及び第2アース導体層を夫々配置し、
前記積層体の一端面に前記複数の中心導体層の一端と接
続する複数の端子電極を、他端面に中心導体層の他端、
第1のアース導体層及び第2アース導体層の一部と夫々
接続する接地側端子電極を形成し、複数の共振手段を一
体化したフィルタの周波数調整方法であって、前記端子
電極及び/または接地側端子電極の一部を所定量除去し
て、所望の周波数特性に調整するフィルタの周波数調整
方法である。
【0011】
【作用】第1の発明によれば、積層型共振器によれば、
誘電体積層体の端面に配置された入力側端子電極及びま
たは接地側端子電極の一部を所定量除去することにより
周波数特性の調整(周調)が行われる。従って、構造的
には従来からのままのものを利用することができるの
で、製造工程が煩雑化することなく、簡単に周調が行わ
れることになる。
【0012】また、周調を目的とする各端子電極とは別
のトリミング用電極片を形成する必要がないことによ
り、さらに、トリミング用電極片の一部を除去した後
に、保護コーティグを被着する必要がないため、製造工
程が簡略化されることになる。
【0013】誘電体積層体の端面で、端子電極の一部を
除去する本発明において、保護コーティグを行わない理
由は、以下の2点である。プリント配線基板上に、積層
型共振器を表面実装する場合、当然、端子電極に接合用
の半田が供給され、強固な接合が達成でき、また、周調
のために端子電極の一部を除去した部分には半田が被着
されない。仮に周調した後に保護コーティングを施す
と、本来、端子電極の表面に形成される半田の供給量が
減少してしまい、プリント配線基板上での強固な接合が
得られなくなる点である。
【0014】また、本発明での周調部分である誘電体積
層体の端面部分は、上面に比較して、外部の部材が当接
して周波数変動を起こす確立が非常に低いこと、さら
に、接合用の半田被着されることになり、プリント配線
基板上に積層型共振器を接合配置する場合、当然、この
端子電極の短絡を起こさないように、細心の注意を払う
が、この短絡を起こさない細心の注意が、周波数変動を
起こさないことに繋がるからである。
【0015】複数の共振手段が一体化したフィルタであ
る第2の発明によれば、各共振器手段を構成する中心導
体層の一端側に接続する入出力側端子電極が夫々中心導
体層の数に対応して形成されているので、入出力側端子
電極側のみで周調を行う場合、大きな構造の変化なしに
周調が達成できる。この場合、接地側端子電極を、夫々
の中心導体層に接続する比較的幅の広い接地側端子電極
を形成することができ、この接地側端子電極の形成を含
む端子電極の形成が簡略化されることになる。
【0016】また、接地側端子電極で周調を行う場合、
接地側端子電極を夫々の中心導体層の他端に対応して接
続する複数の接地側端子電極を形成する必要がある。こ
の場合、複数の接地側端子電極を積層体の同一端面に並
設することになるため、周調作業が同一端面での処理を
完了するため、周調処理が容易となる。
【0017】第2の発明においても、当然、第1の発明
の作用を奏することになる。
【0018】尚、端子電極の一部の除去する部分は、端
子電極の幅方向を狭めることが望ましい。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて詳説する。図
1は第1である積層型共振器にかかる斜視図であり、図
2は誘電体積層体の分解斜視図であり、図3は入出力側
端子電極を形成した端面側の側面図であり、図4は接地
側端子電極を形成した端面側の側面図である。
【0020】本発明の積層型共振器は、複数の誘電体層
1a〜1eを積層して成る誘電体積層体1と、誘電体積
層体1内に配置された中心導体層2、中間導体層3、第
1のアース導体層4、第2のアース導体層5、さらに、
誘電体積層体1の対向する両端面に配置された端子電極
6、7とから構成されている。
【0021】誘電体積層体1は、チタン酸バリウムなど
を主成分とした複数の誘電体グリーンシートを積層・圧
着して、一体的に焼成処理されて構成される。尚、誘電
体層とは、各導体層、アース導体層の外部の誘電体層を
言い、1枚の誘電体グリーンシートに対応するものでは
ない。
【0022】誘電体積層体1は、図2において下から第
1の誘電体層1a〜第5の誘電体層1eの5層構造とな
っている。
【0023】中心導体層2は、第3の誘電体層1cと第
4の誘電体層1dとの層間に概略直線的な帯状で配置さ
れ、その両端が第3の誘電体層1cと第4の誘電体層1
dの端辺まで延出している。尚、中心導体層3の一端
側、即ち図2における左側の誘電体積層体1の端面を開
放端面を言い、中心導体層3の他端側、即ち同図右側の
誘電体積層体1の端面を短絡端面と言う。
【0024】中間導体層3は、第2の誘電体層1bと第
3の誘電体層1cとの層間に概略直線的な帯状で配置さ
れ、その一端は開放端面側に延出しており、他端は第2
の誘電体層1bと第3の誘電体層1cとの層間に存在
し、短絡端面側まで延出されていない。
【0025】第1のアース導体層4は、第1の誘電体層
1aと第2の誘電体層1bとの層間に平面的に広がるよ
うに配置されている。第2のアース導体層5は、第4の
誘電体層1dと第5の誘電体層1eとの層間に平面的に
広がるように配置されている。これらのアース導体層
4、5は、開放端面側に余白を設けるようにして、誘電
体層1aと1b、1dと1eとの間に略全面にわたり形
成されている。
【0026】上述の中心導体層2、中間導体層3、第1
のアース導体層4、第2のアース導体層5は、低抵抗材
料であることが重要であり、例えばAg系、Cu系など
が用いられる。また、製造工程では、誘電体グリーンシ
ートと一体的に焼成されることから、焼成温度を考慮し
て、Pd合金などのようにAg−Pd系を用いることも
できる。
【0027】また、一方の端子電極(入出力側端子電
極)6は、図3に示すように、第1〜第5の誘電体層1
a〜1eが積層して成る誘電体積層体1の開放端面に延
出される中心導体層2及び中間導体層3の一端を接続す
る充分な幅をもって配置される。これにより、開放端面
で中心導体層2の一端と中間導体層3一端とが電気的に
接続する。
【0028】また、他方の端子電極(接地側端子電極)
7は、図4に示すように、誘電体積層体1の短絡端面の
略全面に渡って配置される。これにより、短絡端面で中
心導体層2の他端と第1及び第2のアース導体層4、5
とが互いに電気的に接続する。特に、接地側端子電極7
は、短絡端面の略全面にわたり配置すれば、第1のアー
ス導体層4と第2のアース導体層5とを誘電体積層体1
の全幅方向で電気的に接続することができ、接地効果が
大きくなるためである。
【0029】入出力側端子電極6、接地側端子電極7
は、Ag系、Ag−Pd系などを主成分とする導体膜か
らなり、さらに、半田接合した時に、半田食われを防止
し、半田濡れ性を向上させるため、導体膜上にNiメッ
キ、半田メッキなどのメッキ層が形成されている。
【0030】また、入出力側端子電極6、接地側端子電
極7はプリント配線基板の所定配線パターン上に半田接
合されるため、誘電体積層体1の端面から裏面側の一部
にまで延在するように配置ことが重要である。このよう
な入出力側端子電極6、接地側端子電極7の構造を達成
するためには、入出力側端子電極6、接地側端子電極7
を形成するにあたり、導体膜となる例えば導電性ペース
トを焼成された誘電体積層体1の端面及び裏面に選択的
に印刷したり、充分な量の導電性ペーストでもって誘電
体積層体1の端面に転写したり、また、導電性ペースト
の浴内に選択的に浸漬したりし、その後、焼きつけ処理
することにより行われる。
【0031】上述の構成により、入出力側端子電極6に
接続する中心導体層2と第1及び第2のアース導体層
4、5間で容量成分が発生し、また、入出力側端子電極
6に接続する中間導体層3と第1のアース導体層4間で
容量成分が発生し、さらに、入出力端子電極6から接地
側端子電極7までの間で、中心導体層2、中間導体層
3、第1、第2のアース導体層4、5の導体長さによっ
て、インダクタンス成分が発生して、これにより、1/
4λ型共振器が構成されることになる。
【0032】本発明では、共振器の周波数特性を調整す
る方法としては、図3に示すように誘電体積層体1の開
放端面に形成した入出力側端子電極6の一部、即ち、入
出力端子電極6の幅を狭めるように除去することにより
行われる。勿論、図4に示す接地側端子電極7側におい
ても、同様の除去処理をおこなっても構わない。
【0033】具体的には、入出力側端子電極6と接地側
端子電極7とを挟持する周波数測定用装置のプローブを
当てながら、入出力側端子電極6の幅を狭めるように、
レーザなどのエネルギー光線などの光学的な除去手段や
サンドブラストなどの機械的除去手段により、入出力側
端子電極6の導電膜を焼失や機械的排除を行う。即ち、
測定装置で共振周波数、反共振周波数を測定しながら、
所定周波数になるよに調整を行う。
【0034】本発明者の種々の実験により、入出力側端
子電極6の一部のみを除去した場合の共振周波数の変化
の傾向は、共振周波数が下がり、また、接地側端子電極
7の一部のみを除去した場合の共振周波数及び反共振周
波数が下がる傾向を示す。
【0035】このように、入力側端子電極6及び又は接
地側端子電極7の一部を除去することにより、共振周波
数や反共振周波数などの周波数特性を調整することがで
きる。
【0036】また、周波数特性の調整するため、入力側
端子電極6、接地側端子電極7の除去した部分からは、
誘電体材料が露出することになり、プリント配線基板の
所定配線パターン上に積層型共振器を表面実装した場
合、入力側端子電極6、接地側端子電極7の除去部分に
は、半田がのらないため、プリント配線基板に実装した
としても、調整した周波数特性が変動することがない。
また、この除去部分が誘電体積層体1の端面部分である
ために、プリント配線基板上に表面実装しても、従来の
積層体の上面で周調処理した場合に比較して、外部部材
がこの端面部分に接触することが少ないことからも調整
した周波数特性が変動することがない。従って、従来技
術のように周調処理した部分に保護コーティングを被着
する必要がない。
【0037】さらに、この本発明の周調方法では、従来
から積層型共振器の構造、特に端子電極6、7の構造
は、周調処理を施さない積層型共振器と何等変わるとこ
ろがなく、最終工程において、周調処理工程を付加する
だけとなるので、簡単に周調を行うこができる。
【0038】次に製造工程の概略を説明すると、夫々所
定厚みに管理した第1〜第5の誘電体層となる誘電体グ
リーンシートを作成する。尚、誘電体グリーンシート
は、多数の積層型共振器を一括的に製造するため、比較
的大きな形状のシートを用い、各共振器となる領域が配
列されている。
【0039】次に、第1の誘電体層1aとなる誘電体グ
リーンシートの各領域に、第1のアース導体層4となる
導体膜を、Ag、Cu又はAg−Pdなどの導電性粉末
を含む導電性ペーストを用いて、所定形状にスクリーン
印刷を行い、乾燥を行う。
【0040】同様に、第2の誘電体層1bとなる誘電体
グリーンシートの各領域に中間導体層3となる導体膜
を、第3の誘電体層1cとなる誘電体グリーンシートの
各領域に中心導体層2となる導体膜を、第4の誘電体層
1dとなる誘電体グリーンシートの各領域に第2のアー
ス導体層5となる導体膜を、夫々Ag、Cu又はAg−
Pdなどの導電性粉末を含む導電性ペーストを用いて、
所定形状にスクリーン印刷を行い、乾燥を行う。
【0041】次に、第1〜第4の誘電体層1a〜1dと
なる誘電体グリーンを順次重畳し、さらに、第5の誘電
体層1eとなる誘電体グリーンを順次重畳し、加熱・圧
着を施して、誘電体積層体1となる積層体を形成する。
【0042】次に、各領域毎に裁断を行う。これによ
り、開放端面となる面からは、中心導体層2及び中間導
体層3となる導体膜の一端が、短絡端面となる面から
は、中心導体層2となる導体膜の他端、第1及び第2の
アース導体層4、5の一部が露出することになる。
【0043】次に、裁断されたチップ状の積層体を、焼
成用セッターに収容して、焼成処理を行う。焼成工程
は、誘電体グリーンシートなどに含まれる有機成分を除
去する脱バイ工程と、各導電膜の導電性粉末の焼結反
応、グリーンシートの誘電体成分を中心とする組成物の
焼結反応をおこなう焼結工程とからなる。脱バイ工程
は、含まれる有機成分、その量によって、加熱処理が異
なるものの、一般に500℃前後で行われる。焼結工程
は、導体膜の導体成分やグリーンシートの焼結挙動が合
われるように調整されているが、例えば導体にAg系、
Cu系を用いる場合では、1000℃前後で焼成し、A
g−Pd系を用いる場合では、1200℃前後で行われ
る。
【0044】次に、焼成が完了した誘電体積層体1を端
面研磨処理し、夫々浸漬用の治具に配置する。そして、
端子電極6、7となる導体は、例えばAg系導体ペース
トの印刷・転写・浸漬などにより、誘電体積層体1の端
面及び少なくとも裏面の一部に形成する。
【0045】次に、誘電体積層体1の端面に形成された
端子電極6、7となる導体を焼きつけする。焼きつけ工
程は、約600℃程度で行う。
【0046】最後に、端子電極6、7となる焼きつけさ
れた導体の表面に、各種メッキ処理を行う。
【0047】以上のように形成された、共振器におい
て、共振周波数を調整する方法は、まず、誘電体積層体
1の対向する一対の端面に形成された入出力側端子電極
6と接地側端子電極7との間を、周波数測定装置のプロ
ーブを当接して、共振周波数をモニタリングを行う。こ
のモニタリングの状態で、入出力側端子電極6及び又は
接地側端子電極7の一部の導体膜を、例えばYAGなど
のレーザー光線を照射し、また走査して徐々に消失す
る。この間モニタリングしている共振周波数が所定値に
なった時点で、レーザー光線の照射を停止し、プローブ
の当接を解除してトリミング処理を完了する。
【0048】次に、上述の共振器が実質的に2つ並設さ
れたフィルタについて詳述する。尚、図5は第1である
積層型共振器にかかる斜視図であり、図6は誘電体積層
体の分解斜視図であり、図7は入出力側端子電極を形成
した端面側の側面図であり、図8は接地側端子電極を形
成した端面側の側面図である。尚、フィルタの実施例
は、2つの共振手段を一体化した例で説明するが、3
つ、4つの共振器手段を並設しても構わない。
【0049】フィルタは、複数の誘電体層1a〜1eを
積層して成る誘電体積層体1と、誘電体積層体1内に配
置された2つの中心導体層2a、2b、2つの中間導体
層3a、3b、第1のアース導体層4、第2のアース導
体層5、さらに、誘電体積層体1の対向する両端面に配
置された端子電極6a、6b、7a、7bとから構成さ
れている。
【0050】誘電体積層体1は、チタン酸バリウムなど
を主成分とした複数の誘電体グリーンシートを積層・圧
着して、一体的に焼成処理されて構成される。
【0051】誘電体積層体1は、図6において下から第
1の誘電体層1a〜第5の誘電体層1eの5層構造とな
っている。
【0052】2つの中心導体層2a、2bは、第3の誘
電体層1cと第4の誘電体層1dとの層間に概略直線的
な帯状に並設されて配置され、その両端が第3の誘電体
層1cと第4の誘電体層1dの端辺まで延出している。
【0053】2つの中間導体層3a、3bは、第2の誘
電体層1bと第3の誘電体層1cとの層間に概略直線的
な帯状に並設されて配置され、その一端は開放端面側に
延出しており、他端は第2の誘電体層1bと第3の誘電
体層1cとの層間に存在し、短絡端面側まで延出されて
いない。
【0054】第1のアース導体層4は、第1の誘電体層
1aと第2の誘電体層1bとの層間に平面的に広がるよ
うに配置されている。第2のアース導体層5は、第4の
誘電体層1dと第5の誘電体層1eとの層間に平面的に
広がるように配置されている。これらのアース導体層
4、5は、開放端面側に余白を設けるようにして、誘電
体層1aと1b、1dと1eとの間に略全面にわたり形
成されている。
【0055】上述の2つの中心導体層2a、2b、2つ
の中間導体層3a、3b、第1のアース導体層4、第2
のアース導体層5は、例えばAg単体、又はAg合金な
どのAg系、Cu系材料などが用いられる。
【0056】また、一方の端子電極(入出力側端子電
極)6a、6bは、図7に示すように、第1〜第5の誘
電体層1a〜1eが積層して成る誘電体積層体1の開放
端面に並設するように形成されている。例えば、入力側
端子電極6aは、入力側の共振手段の中心導体層2a及
び入力側中間導体層3aの一端を接続する充分な幅をも
って配置される。出力側端子電極6bは、出力側の共振
手段の中心導体層2b及び出力側中間導体層3bの一端
を接続する充分な幅をもって配置される。この入出力端
子電極6a、6bによって、誘電体積層体1の開放端面
で中心導体層2a、2bの一端と中間導体層3a、3b
一端とが電気的に接続する。
【0057】また、他方の端子電極(接地側端子電極)
7a、7bは、図8に示すように、誘電体積層体1の短
絡端面に、各共振手段の中心導体層2a、2bに対応し
て、帯状に並設・配置される。これにより、短絡端面で
中心導体層2a、2bの他端と第1及び第2のアース導
体層4、5の一部とが互いに電気的に接続する。
【0058】入出力側端子電極6a、6b、接地側端子
電極7a、7bは、Ag系、Ag−Pd系などを主成分
とする導体膜からなり、さらに、半田接合した時に、半
田食われを防止し、半田濡れ性を向上させるため、導体
膜上にNiメッキ、半田メッキなどのメッキ層が形成さ
れている。
【0059】また、入出力側端子電極6a、6b、接地
側端子電極7a、7bはプリント配線基板の所定配線パ
ターン上に半田接合されるため、誘電体積層体1の端面
から裏面側の一部にまで延在するように配置ことが重要
である。このような入出力側端子電極6a、6b、接地
側端子電極7a、7bの構造を達成するためには、入出
力側端子電極6a、6b、接地側端子電極7a、7bと
なる導体膜を、例えば誘電体積層体1の端面及び裏面に
導電性ペーストでもって選択的な塗布し、焼き付けるこ
とにより形成されたり、また、選択的に転写し、焼きつ
け処理することにより行われる。
【0060】上述の構成により、入力側の共振手段にお
いて、入出力側端子電極6aに接続する中心導体層2a
と第1及び第2のアース導体層4、5間で容量成分が発
生し、また、入出力側端子電極6aに接続する中間導体
層3aと第1のアース導体層4間で容量成分が発生し、
さらに、入出力端子電極6aから接地側端子電極7aま
での間で、中心導体層2a、中間導体層3a、第1、第
2のアース導体層4、5の導体長さによって、インダク
タンス成分が発生して、これにより、1/4λ型の共振
手段が構成される。また、出力側の共振手段においても
同様である。この2つの共振手段は、主に中心導体層2
a、2bとの間の容量により、互いに結合しあい、その
結合度に応じて、所定特性のフィルタが達成できる。
尚、中心導体層2aと2bとの結合を、2つの入出力端
子電極6a、6bを用いて外部の容量素子やインダクタ
ンス素子を接続することによっておこなっても構わな
い。
【0061】上述のフィルタにおいて、各共振手段の共
振器周波数を調整して、フィルタ特性を制御する場合、
図1〜図4の共振器と同様に、入出力端子電極6a、6
bや接地側端子電極7a、7bの一部をレーザー光線や
サンドブラストなどによって除去することにより可能と
なる。
【0062】例えば、図7で示すした入出力側端子電極
6a、6bの一部を除去した場合(図7において、除去
した後の入出力側端子電極6a、6bを実線で示す)、
図9に示す除去前の特性に対して、図10のように、フ
ィルタの中心周波数を低周波数側に移動させることがで
きる。また、図8で示すした接地側端子電極7a、7b
の一部を除去した場合(図8において、除去した後の接
地側端子電極7a、7bを実線で示す)、図11に示す
除去前の特性に対して、図12のように、フィルタの高
域減衰周波数を低周波数側に移動させることができる。
この傾向を利用することにより、フィルタの信号の通過
帯域を任意に変えることが可能となり、多種多様な特性
をもつフィルタが簡単に達成できる。
【0063】尚、接地側端子電極7a、7bに関して、
接地側端子電極7a、7bでの周波数調整を意図する場
合は、共振手段に応じて、その数に応じた接地側端子電
極7a、7bを並設配置する必要があるが、接地側端子
電極7a、7bでの周波数調整を意図しない場合には、
複数の接地側端子電極7a、7bに分ける必要がなく、
各共振手段に跨がる共通的な接地側端子電極を形成すれ
ばよい。
【0064】また、図5〜図8のフィルタにおいて、入
出力側端子電極6a、6bが誘電体積層体1の同一の一
方端面に、接地側端子電極7a、7bが誘電体積層体1
の同一の他方端面に夫々形成されているため、周調処理
の除去工程が、夫々の端面に配置された端子電極6a、
6b、7a、7bに対して同時に処理ができるため、周
調作業が容易になる。
【0065】さらに、構造的にはフィルタを従来のフィ
ルタの構造と大きく変化することがないため、製造工程
が簡略化させることになる。
【0066】また、誘電体積層体1の端面部分の端子電
極6a、6b、7a、7bの一部を周調のために除去し
ているため、この除去部分を別部材の保護コーティング
膜で被覆する必要がなく、製造工程の付加がない。
【0067】上述の積層型共振器及びフィルタは、中間
導体層3、3a、3bを用いれば、共振器(共振手段)
の軸長の短小化に寄与することができ、さらに、中間導
体3、3a、3bを異なる誘電体層間に配置することに
より、平面的な広がりを防止して、この両者によって小
型化を達成するものである。従って、小型化を無視すれ
ば、中間導体層3、3a、3bを用いる必要はない。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、従来の積層型共振器ま
たはフィルタの誘電体積層体の端面に形成された入出力
側端子電極及びまたは接地側端子電極の一部を、周波数
特性の調整のために除去したので、調整した後の積層型
共振器またはフィルタの周波数特性が所定値にすること
ができる。
【0069】また、各端子電極が帯状の中心導体層の両
端側に接続しているため、端子電極と中心導体層の接続
位置が変動することがないため、常に積層体の両端面に
入出力側端子電極及びまたは接地側端子電極を形成すれ
ばよく、入出力側端子電極及び接地側端子電極が簡単と
なる。
【0070】また、周調を目的とする各端子電極とは別
のトリミング用電極片を形成する必要がないことによ
り、製造工程が簡略化する。
【0071】また、積層体の端面で周調を行うため、積
層型共振器またはフィルタをプリント配線基板上に表面
実装した際、周調処理した誘電体積層体の端面に外部部
材が接触することが殆どないため、周調処理部分に保護
コーティグを被着する必要がなく、製造工程が複雑化す
ることがない。
【0072】また、第2の発明において、接地側端子電
極を、共振手段の中心導体層に対応されて複数並設すれ
ば、各共振手段ごとに細かい周波数特性の調整が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明である積層型共振器の外観
斜視図である。
【図2】本発明の第1の発明に用いる誘電体積層体の分
解斜視図である。
【図3】本発明の第1の発明である積層型共振器の開放
端面側の側面図である。
【図4】本発明の第1の発明である積層型共振器の短絡
端面側の側面図である。
【図5】本発明の第2の発明であるフィルタの外観斜視
図である。
【図6】本発明の第2の発明に用いる誘電体積層体の分
解斜視図である。
【図7】本発明の第2の発明であるフィルタの開放端面
側の側面図である。
【図8】本発明の第2の発明であるフィルタの短絡端面
側の側面図である。
【図9】本発明の第2の発明であるフィルタの入出力側
端子電極の周調処理前の周波数特性図である。
【図10】本発明の第2の発明であるフィルタの入出力
側端子電極の周調処理後の周波数特性図である。
【図11】本発明の第2の発明であるフィルタの接地側
端子電極の周調処理前の周波数特性図である。
【図12】本発明の第2の発明であるフィルタの接地側
端子電極の周調処理後の周波数特性図である。
【符号の説明】
1・・・誘電体積層体 1a・・第1の誘電体層 1b・・第2の誘電体層 1c・・第3の誘電体層 1d・・第4の誘電体層 1e・・第5の誘電体層 2、2a、2b・・・中心導体層 3、3a、3b・・・中間導体層 4・・・第1のアース導体層 5・・・第2のアース導体層 6、6a、6b・・・入出力側端子電極 7、7a、7b・・・接地側端子電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の誘電体層を積層した積層体の異な
    る誘電体層間に、帯状の中心導体層、該中心導体膜を挟
    持する第1のアース導体層及び第2アース導体層を夫々
    配置するとともに、前記積層体の一端面に前記中心導体
    層の一端と接続する入出力端子電極を、他端面に前記中
    心導体層の他端、第1のアース導体層及び第2アース導
    体層の一部と夫々接続する接地側端子電極を形成してな
    る積層型共振器の周波数調整方法であって、 前記入出力端子電極及び/または接地側端子電極の一部
    を所定量除去して、所望の周波数特性に調整することを
    特徴とする積層型共振器の周波数調整方法。
  2. 【請求項2】 複数の誘電体層を積層した積層体の誘電
    体層間に、帯状の複数の中心導体層を並設配置するとと
    もに、該中心導体層を配置した誘電体層間とは異なる誘
    電体層間に、前記中心導体膜を挟持する第1のアース導
    体層及び第2アース導体層を夫々配置し、前記積層体の
    一端面に前記複数の中心導体層の一端と接続する複数の
    端子電極を、他端面に中心導体層の他端、第1のアース
    導体層及び第2アース導体層の一部と夫々接続する接地
    側端子電極を形成し、複数の共振手段を一体化したフィ
    ルタの周波数調整方法であって、 前記端子電極及び/または接地側端子電極の一部を所定
    量除去して、所望の周波数特性に調整することを特徴と
    するフィルタの周波数調整方法。
JP2986694A 1994-02-28 1994-02-28 積層型共振器、フィルタの周波数調整方法 Pending JPH07240611A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2986694A JPH07240611A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 積層型共振器、フィルタの周波数調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2986694A JPH07240611A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 積層型共振器、フィルタの周波数調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07240611A true JPH07240611A (ja) 1995-09-12

Family

ID=12287903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2986694A Pending JPH07240611A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 積層型共振器、フィルタの周波数調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07240611A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998027607A1 (de) * 1996-12-18 1998-06-25 Siemens Aktiengesellschaft Mikrowellenfilter

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998027607A1 (de) * 1996-12-18 1998-06-25 Siemens Aktiengesellschaft Mikrowellenfilter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5985414A (en) Laminated electronic component
JPH0422116A (ja) 電子部品の周波数調整方法
US6114936A (en) Multilayer coil and manufacturing method for same
JP2836624B2 (ja) 電気コネクタ等のフィルタ組立体
JPH0356003B2 (ja)
KR100456040B1 (ko) 적층형 전자 부품
JP2970334B2 (ja) チップ形3端子コンデンサ
JP3459104B2 (ja) 分布定数型ノイズフィルタ
JP2710244B2 (ja) 積層型lrフィルタとその製造方法
JPH0371710A (ja) 共振器及びバンドパスフィルタ
JP3488733B2 (ja) 積層型共振器
JP2000252164A (ja) 積層セラミックフィルタ
JP2663270B2 (ja) 共振器及びその製造方法
JPH05152803A (ja) 誘電体フイルタ
JPH07221505A (ja) 積層型共振器
JP3178990B2 (ja) 積層型電子部品の周波数調整方法
JPH09153752A (ja) フィルタ
JPH0945830A (ja) チップ状電子部品
JP3512473B2 (ja) 積層型フィルタおよびその減衰極調整方法
JP2884879B2 (ja) 共振器
JPH10126193A (ja) Lcフィルタ部品
JP2705704B2 (ja) 積層型lrフィルタの製造方法
JP3210615B2 (ja) 積層フィルタ
JP2642754B2 (ja) Lc複合ネットワーク部品及びその製造方法
JPH06224602A (ja) 積層バンドパスフィルタ