JPH07242595A - α−フルオロシクロアルケノン類の製造方法 - Google Patents
α−フルオロシクロアルケノン類の製造方法Info
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- JPH07242595A JPH07242595A JP3384194A JP3384194A JPH07242595A JP H07242595 A JPH07242595 A JP H07242595A JP 3384194 A JP3384194 A JP 3384194A JP 3384194 A JP3384194 A JP 3384194A JP H07242595 A JPH07242595 A JP H07242595A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 2−シクロアルケン−1−オール類に不活性
気体で希釈した分子フッ素を付加させ、その付加体を酸
化後塩基処理して、2−フルオロ−2−シクロアルケン
−1−オン体を製造する。また、2−シクロアルケン−
1−オン類に不活性気体で希釈した分子フッ素を付加さ
せ、その付加体を塩基処理して、2−フルオロ−2−シ
クロアルケン−1−オン体を製造する。さらに、シス−
2−シクロペンテン−1,4−ジオールに不活性気体で
希釈した分子フッ素を付加させ、得られたメソ型ジフル
オロジオール体をリパーゼを触媒とするモノアセチル化
により不斉化し、続く酸化反応、塩基処理により光学活
性な4−アセトキシ−2−フルオロ−2−シクロペンテ
ン−1−オンを製造する。 【効果】 含フッ素合成ブロック、即ち合成中間体とし
て含フッ素有機合成反応に広く応用できる2−フルオロ
シクロアルケノン類を効率よく合成することができる。
気体で希釈した分子フッ素を付加させ、その付加体を酸
化後塩基処理して、2−フルオロ−2−シクロアルケン
−1−オン体を製造する。また、2−シクロアルケン−
1−オン類に不活性気体で希釈した分子フッ素を付加さ
せ、その付加体を塩基処理して、2−フルオロ−2−シ
クロアルケン−1−オン体を製造する。さらに、シス−
2−シクロペンテン−1,4−ジオールに不活性気体で
希釈した分子フッ素を付加させ、得られたメソ型ジフル
オロジオール体をリパーゼを触媒とするモノアセチル化
により不斉化し、続く酸化反応、塩基処理により光学活
性な4−アセトキシ−2−フルオロ−2−シクロペンテ
ン−1−オンを製造する。 【効果】 含フッ素合成ブロック、即ち合成中間体とし
て含フッ素有機合成反応に広く応用できる2−フルオロ
シクロアルケノン類を効率よく合成することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分子フッ素の付加反応を
利用したα−フルオロシクロアルケノン類の製造方法に
関する。
利用したα−フルオロシクロアルケノン類の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フッ素原子のもつ特長を活かした
含フッ素医、農薬品の研究が盛んに行われており、多く
の新生理活性物質が報告されている。また、放射性同位
元素である18Fの導入された薬物を生体内に投与し、薬
物の動態や作用機序を解析する手段も重要となってきて
いる。さらに、液晶などの機能性材料分野でも含フッ素
化合物の有用性は注目されている。したがって、含フッ
素有機化合物の効率的合成法を開発することは現代の有
機合成の重要な課題の一つとなっている。
含フッ素医、農薬品の研究が盛んに行われており、多く
の新生理活性物質が報告されている。また、放射性同位
元素である18Fの導入された薬物を生体内に投与し、薬
物の動態や作用機序を解析する手段も重要となってきて
いる。さらに、液晶などの機能性材料分野でも含フッ素
化合物の有用性は注目されている。したがって、含フッ
素有機化合物の効率的合成法を開発することは現代の有
機合成の重要な課題の一つとなっている。
【0003】含フッ素有機化合物の合成法は二つに大別
される。第一は合成経路のいずれかの段階で適当なフッ
素化剤を用いて直接フッ素化する手法である。第二はフ
ッ素を含む合成ブロックを出発物質として、より複雑な
含フッ素化合物を構築する手法である。この手法は、特
異的な部位にフッ素が導入された生理活性物質を効率よ
く合成する際に有用である。
される。第一は合成経路のいずれかの段階で適当なフッ
素化剤を用いて直接フッ素化する手法である。第二はフ
ッ素を含む合成ブロックを出発物質として、より複雑な
含フッ素化合物を構築する手法である。この手法は、特
異的な部位にフッ素が導入された生理活性物質を効率よ
く合成する際に有用である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記第一の手法は、あ
る有機化合物の特定部位の炭素に特定数のフッ素を導入
することが困難である。また、上記第二の手法において
用いられる含フッ素合成ブロックは意外に少なく、応用
性の高い合成ブロックの開発が望まれている。
る有機化合物の特定部位の炭素に特定数のフッ素を導入
することが困難である。また、上記第二の手法において
用いられる含フッ素合成ブロックは意外に少なく、応用
性の高い合成ブロックの開発が望まれている。
【0005】一方、シクロペンテノンおよびシクロヘキ
セノン類はMichael受容体、親ジエン体などの幅
広い機能をもち、生理活性化合物の合成中間体として汎
用されている。したがって、α,β−不飽和−α−フル
オロシクロアルカノン(以下α−フルオロシクロアルケ
ノンと称する)類も同様の機能をもつ含フッ素合成ブロ
ックとして極めて有用と期待される。
セノン類はMichael受容体、親ジエン体などの幅
広い機能をもち、生理活性化合物の合成中間体として汎
用されている。したがって、α,β−不飽和−α−フル
オロシクロアルカノン(以下α−フルオロシクロアルケ
ノンと称する)類も同様の機能をもつ含フッ素合成ブロ
ックとして極めて有用と期待される。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の観点から、本発明
者らは分子フッ素の付加を鍵反応とするα−フルオロシ
クロアルケノン類の合成について検討した。フッ素化剤
には分子フッ素、求電子的フッ素化剤、および求核的フ
ッ素化剤がある。分子フッ素は求電子的フッ素化剤であ
るが、極めて反応性が高く、アルケンへの付加のみなら
ず炭素に結合する水素原子の置換反応も行なう。分子フ
ッ素をフッ素化剤として選んだ理由は、第一に窒素ガス
で希釈された分子フッ素が安価に入手でき、第二に分子
フッ素をアルケン、アルケノンへ直接付加させる反応例
が意外に少なく、その反応性が十分に解明されていない
からである。
者らは分子フッ素の付加を鍵反応とするα−フルオロシ
クロアルケノン類の合成について検討した。フッ素化剤
には分子フッ素、求電子的フッ素化剤、および求核的フ
ッ素化剤がある。分子フッ素は求電子的フッ素化剤であ
るが、極めて反応性が高く、アルケンへの付加のみなら
ず炭素に結合する水素原子の置換反応も行なう。分子フ
ッ素をフッ素化剤として選んだ理由は、第一に窒素ガス
で希釈された分子フッ素が安価に入手でき、第二に分子
フッ素をアルケン、アルケノンへ直接付加させる反応例
が意外に少なく、その反応性が十分に解明されていない
からである。
【0007】その結果、本発明者らは以下に示す方法に
よってα−フルオロシクロアルケノン類が合成されるこ
とを見い出した。
よってα−フルオロシクロアルケノン類が合成されるこ
とを見い出した。
【0008】[合成1] 2−シクロアルケン−1−オ
ール類のフッ素化反応を用いる2−フルオロ−2−シク
ロアルケン−1−オン類の合成 2−シクロアルケン−1−オール類に分子フッ素を付加
させ、その付加体を酸化後塩基処理して、2−フルオロ
−2−シクロアルケン−1−オン体の合成に成功した。
ール類のフッ素化反応を用いる2−フルオロ−2−シク
ロアルケン−1−オン類の合成 2−シクロアルケン−1−オール類に分子フッ素を付加
させ、その付加体を酸化後塩基処理して、2−フルオロ
−2−シクロアルケン−1−オン体の合成に成功した。
【0009】
【化18】 [合成2] 2−シクロアルケン−1−オン類のフッ素
化反応を用いる2−フルオロ−2−シクロアルケン−1
−オン類の合成 2−シクロアルケン−1−オン類に分子フッ素を付加さ
せ、その付加体を塩基処理して、2−フルオロ−2−シ
クロアルケン−1−オン体の合成に成功した。この際、
分子フッ素付加の効率に及ぼす置換基効果を見いだし
た。また、フッ素付加の立体化学(シス選択性)も確認
できた。
化反応を用いる2−フルオロ−2−シクロアルケン−1
−オン類の合成 2−シクロアルケン−1−オン類に分子フッ素を付加さ
せ、その付加体を塩基処理して、2−フルオロ−2−シ
クロアルケン−1−オン体の合成に成功した。この際、
分子フッ素付加の効率に及ぼす置換基効果を見いだし
た。また、フッ素付加の立体化学(シス選択性)も確認
できた。
【0010】
【化19】 [合成3] 光学活性な4−アセトキシ−2−フルオロ
−2−シクロペンテン−1−オンの合成 シス−2−シクロペンテン−1,4−ジオールに分子フ
ッ素を付加させ、メソ型ジフルオロジオール体を主成績
体として得た。本ジオール体をリパーゼを触媒とするモ
ノアセチル化により不斉化し、続く酸化反応、塩基処理
により光学的に純粋な(R)−4−アセトキシ−2−フ
ルオロ−2−シクロペンテン−1−オンの合成に成功し
た。本化合物は、含フッ素生理活性化合物のエナンチオ
制御合成中間体として有用と期待される。
−2−シクロペンテン−1−オンの合成 シス−2−シクロペンテン−1,4−ジオールに分子フ
ッ素を付加させ、メソ型ジフルオロジオール体を主成績
体として得た。本ジオール体をリパーゼを触媒とするモ
ノアセチル化により不斉化し、続く酸化反応、塩基処理
により光学的に純粋な(R)−4−アセトキシ−2−フ
ルオロ−2−シクロペンテン−1−オンの合成に成功し
た。本化合物は、含フッ素生理活性化合物のエナンチオ
制御合成中間体として有用と期待される。
【0011】
【化20】 [合成4] 2−フルオロ−2−シクロアルケン−1−
オン類のDiels−Alder反応および光[2+
2]環化付加反応 [合成1]〜[合成3]で合成された2−フルオロ−2
−シクロアルケン−1−オン類の合成ブロックとしての
有用性を実証するため、そのDiels−Alder反
応を検討し、以下の結果を得た。すなわちDanish
efskyジエンとの反応により得られる[4+2]付
加体を経て、環接合部にフッ素が導入された双環性化合
物を高立体選択的に合成することに成功した。さらに、
α−フルオロシクロアルケノン体が光[2+2]付加反
応においてもエノン成分として機能することも実証でき
た。
オン類のDiels−Alder反応および光[2+
2]環化付加反応 [合成1]〜[合成3]で合成された2−フルオロ−2
−シクロアルケン−1−オン類の合成ブロックとしての
有用性を実証するため、そのDiels−Alder反
応を検討し、以下の結果を得た。すなわちDanish
efskyジエンとの反応により得られる[4+2]付
加体を経て、環接合部にフッ素が導入された双環性化合
物を高立体選択的に合成することに成功した。さらに、
α−フルオロシクロアルケノン体が光[2+2]付加反
応においてもエノン成分として機能することも実証でき
た。
【0012】
【化21】 本発明はこのような知見に基づいて完成したもので、そ
の第1の態様は、次式
の第1の態様は、次式
【化22】 (式中、nは1又は2を表す)で示される2−シクロア
ルケン−1−オールに不活性気体で希釈した分子フッ素
を付加させることを特徴とする次式
ルケン−1−オールに不活性気体で希釈した分子フッ素
を付加させることを特徴とする次式
【化23】 (式中、nは上記と同じ意味を表す)で示される化合物
の製造方法である。
の製造方法である。
【0013】本発明の第2の態様は、次式
【化24】 (式中、nは1又は2を表す)で示される2−シクロア
ルケン−1−オールに不活性気体で希釈した分子フッ素
を付加させて次式
ルケン−1−オールに不活性気体で希釈した分子フッ素
を付加させて次式
【化25】 (式中、nは上記と同じ意味を表す)で示される化合物
を得、この化合物を酸化剤で酸化し、さらに塩基と反応
させることを特徴とする次式
を得、この化合物を酸化剤で酸化し、さらに塩基と反応
させることを特徴とする次式
【化26】 (式中、nは上記と同じ意味を表す)で示される2−フ
ルオロ−2−シクロアルケン−1−オンの製造方法であ
る。
ルオロ−2−シクロアルケン−1−オンの製造方法であ
る。
【0014】本発明の第3の態様は、次式
【化27】 (式中、R及びR’は同一又は異なって水素原子又は炭
素数1−6のアルキル基を表し、nは1又は2を表す)
で示される2−シクロアルケン−1−オンに不活性気体
で希釈した分子フッ素を付加させることを特徴とする次
式
素数1−6のアルキル基を表し、nは1又は2を表す)
で示される2−シクロアルケン−1−オンに不活性気体
で希釈した分子フッ素を付加させることを特徴とする次
式
【化28】 (式中、R、R’及びnは上記と同じ意味を表す)で示
される化合物の製造方法。
される化合物の製造方法。
【0015】本発明の第4の態様は、次式
【化29】 (式中、R及びR’は同一又は異なって水素原子又は炭
素数1−6のアルキル基を表し、nは1又は2を表す)
で示される2−シクロアルケン−1−オンに不活性気体
で希釈した分子フッ素を付加させて次式
素数1−6のアルキル基を表し、nは1又は2を表す)
で示される2−シクロアルケン−1−オンに不活性気体
で希釈した分子フッ素を付加させて次式
【化30】 (式中、R、R’及びnは上記と同じ意味を表す)で示
される化合物を得、この化合物を塩基と反応させること
を特徴とする次式
される化合物を得、この化合物を塩基と反応させること
を特徴とする次式
【化31】 (式中、R、R’及びnは上記と同じ意味を表す)で示
される2−フルオロ−2−シクロアルケン−1−オンの
製造方法である。
される2−フルオロ−2−シクロアルケン−1−オンの
製造方法である。
【0016】本発明の第5の態様は、次式
【化32】 で示されるシス−2−シクロペンテン−1,4−ジオー
ルに不活性気体で希釈した分子フッ素を付加させること
を特徴とする次式
ルに不活性気体で希釈した分子フッ素を付加させること
を特徴とする次式
【化33】 で示される化合物の製造方法である。
【0017】本発明の第6の態様は、次式
【化34】 で示されるシス−2−シクロペンテン−1,4−ジオー
ルに不活性気体で希釈した分子フッ素を付加させて次式
ルに不活性気体で希釈した分子フッ素を付加させて次式
【化35】 で示される化合物を得、次いでこの化合物をリパーゼを
触媒として次式
触媒として次式
【化36】 (式中、Acはアシル基を表す)で示される化合物と反
応させて次式
応させて次式
【化37】 (式中、Acは上記と同じ意味を表す)で示される化合
物を得、次にこの化合物を酸化剤で酸化した後に塩基と
反応させることを特徴とする次式
物を得、次にこの化合物を酸化剤で酸化した後に塩基と
反応させることを特徴とする次式
【化38】 (式中、Acは上記と同じ意味を表す)で示される4−
アシルオキシ−2−フルオロ−2−シクロペンテン−1
−オンの製造方法である。
アシルオキシ−2−フルオロ−2−シクロペンテン−1
−オンの製造方法である。
【0018】本発明におけるフッ素化剤としては不活性
気体で希釈した分子フッ素を用いる。希釈用の不活性気
体としては窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴンなどの気
体が挙げられ、特に窒素が好ましい。分子フッ素化の濃
度はフッ素が可能であれば特に限定されないが、好まし
い範囲は1−10v/v%であり、特に好ましくは5v
/v%である。
気体で希釈した分子フッ素を用いる。希釈用の不活性気
体としては窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴンなどの気
体が挙げられ、特に窒素が好ましい。分子フッ素化の濃
度はフッ素が可能であれば特に限定されないが、好まし
い範囲は1−10v/v%であり、特に好ましくは5v
/v%である。
【0019】本発明において用いる酸化剤としては過マ
ンガン酸及びその塩、酸化クロム、クロム酸及びその関
連化合物、硝酸及びその関連化合物、過酸化物、酸素酸
及びその塩など従来周知のものから任意に選択すること
ができる。中でも酸化クロムが好ましく、その1例とし
て三酸化クロムが挙げられる。
ンガン酸及びその塩、酸化クロム、クロム酸及びその関
連化合物、硝酸及びその関連化合物、過酸化物、酸素酸
及びその塩など従来周知のものから任意に選択すること
ができる。中でも酸化クロムが好ましく、その1例とし
て三酸化クロムが挙げられる。
【0020】本発明において用いられる塩基としては、
従来周知の化合物から任意に選択することができる。ア
ミン類は好ましい塩基であり、中でも第三級アミンが好
ましく、特にトリメチルアミン、トリエチルアミンなど
のトリアルキルアミンが適している。
従来周知の化合物から任意に選択することができる。ア
ミン類は好ましい塩基であり、中でも第三級アミンが好
ましく、特にトリメチルアミン、トリエチルアミンなど
のトリアルキルアミンが適している。
【0021】本発明の第3及び第4の態様における出発
物質である2−シクロアルケン−1−オン類の2位の置
換基R及び3位の置換基R’は同一であっても異なって
いてもよく、水素原子又は炭素数1−6のアルキル基で
ある。炭素数1−6のアルキル基としてはメチル基、エ
チル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル
基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−
ペンチル基、n−ヘキシル基などが挙げられる。
物質である2−シクロアルケン−1−オン類の2位の置
換基R及び3位の置換基R’は同一であっても異なって
いてもよく、水素原子又は炭素数1−6のアルキル基で
ある。炭素数1−6のアルキル基としてはメチル基、エ
チル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル
基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−
ペンチル基、n−ヘキシル基などが挙げられる。
【0022】本発明の第6の態様において、第2工程の
反応で用いるアシル基を有する化合物のアシル基として
は、炭素数1−6のアルキル・カルボニル基(例えば、
アセチル基)、アリールカルボニル基(例えば、ベンゾ
イル基)、複素環カルボニル基(例えば、2−,3−及
び4−ピリジルカルボニル基)、炭素数2−6のアルケ
ニル・カルボニル基(例えば、アリルカルボニル基)な
どが挙げられる。
反応で用いるアシル基を有する化合物のアシル基として
は、炭素数1−6のアルキル・カルボニル基(例えば、
アセチル基)、アリールカルボニル基(例えば、ベンゾ
イル基)、複素環カルボニル基(例えば、2−,3−及
び4−ピリジルカルボニル基)、炭素数2−6のアルケ
ニル・カルボニル基(例えば、アリルカルボニル基)な
どが挙げられる。
【0023】以下に各反応の経過と結果を詳述する。
【0024】[合成1] 2−シクロアルケン−1−オ
ール類のフッ素化反応を用いる2−フルオロ−2−シク
ロアルケン−1−オン類の合成 分子フッ素は、酸化力が強く有機化合物と爆発的に反応
するため、使用の難しい試薬である。しかし最近、フッ
素ガスを窒素等の不活性気体で希釈して用いる方法が開
発され、フッ素ガスによる直接フッ素化が容易になっ
た。Rozenらはこの方法で分子フッ素をオレフィン
に付加させることに成功している。この付加は一般にシ
ス選択的であり、ごく最近、金子らは遷移状態のab
initio計算に基づきその付加機構を解明した。
ール類のフッ素化反応を用いる2−フルオロ−2−シク
ロアルケン−1−オン類の合成 分子フッ素は、酸化力が強く有機化合物と爆発的に反応
するため、使用の難しい試薬である。しかし最近、フッ
素ガスを窒素等の不活性気体で希釈して用いる方法が開
発され、フッ素ガスによる直接フッ素化が容易になっ
た。Rozenらはこの方法で分子フッ素をオレフィン
に付加させることに成功している。この付加は一般にシ
ス選択的であり、ごく最近、金子らは遷移状態のab
initio計算に基づきその付加機構を解明した。
【0025】前述したように、フルオロシクロアルケノ
ン体は含フッ素合成ブロックとして極めて有用であると
考えられる。しかし、3−フルオロシクロペンテノンは
既知であるが(特開昭62−242640号公報参
照)、2−フルオロシクロペンテノン体は合成例がな
い。また、2−フルオロシクロヘキセノンはSwent
onらにより合成されているが、操作が煩雑なうえ収率
も低い。
ン体は含フッ素合成ブロックとして極めて有用であると
考えられる。しかし、3−フルオロシクロペンテノンは
既知であるが(特開昭62−242640号公報参
照)、2−フルオロシクロペンテノン体は合成例がな
い。また、2−フルオロシクロヘキセノンはSwent
onらにより合成されているが、操作が煩雑なうえ収率
も低い。
【0026】本発明者らは、希釈された分子フッ素を用
いて2−シクロアルケン−1−オール類をフッ素化し、
続く酸化反応と塩基処理により2−フルオロシクロアル
ケノン体が合成できると考えた。2−シクロアルケン−
1−オールとしては、入手の容易さと利用法の広さを考
慮してラセミな2−シクロペンテン−1−オール(I−
1a)および2−シクロヘキセノン−1−オール(I−
1b)を選んだ。
いて2−シクロアルケン−1−オール類をフッ素化し、
続く酸化反応と塩基処理により2−フルオロシクロアル
ケノン体が合成できると考えた。2−シクロアルケン−
1−オールとしては、入手の容易さと利用法の広さを考
慮してラセミな2−シクロペンテン−1−オール(I−
1a)および2−シクロヘキセノン−1−オール(I−
1b)を選んだ。
【0027】文献に従い(Jean−Louis Lu
che,J.Am.Chem.Soc.,100,22
26(1978)並びにJean−Louis Luc
he,Lydia Rodriguez−Hahn及び
Pierre Crabbe,J.Chem.So
c.,Chem.Commun.,1978,60
1)、2−シクロペンテン−1−オンより合成したI−
1aにフルオロトリクロロメタン−クロロホルム−エタ
ノール(5:4:1,v/v)中、2当量の5%F2/
N2ガスを−78℃で導通した。系内のフッ素ガスを窒
素ガスで十分に追い出し、副生するフッ化水素を中和す
るため反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し
た。溶媒を留去し、ジフルオロ体(I−2a)を含むと
推定される極めて複雑な反応混合物を得た[1H−NM
Rスペクトル、ガスクロマトグラフィー(GLC)およ
び薄層クロマトグラフィー(TLC)で分析した]。こ
れを精製せずに酢酸中酸化クロム(VI)とともに氷冷
下撹拌し、ケトン体(I−3a)を含むと推定される混
合物を得た。これをエーテル中、トリエチルアミンとと
もに室温で撹拌し、成績体を分取薄層クロマトグラフィ
ー(PTLC)で精製し、2−フルオロ−2−シクロペ
ンテン−1−オン(I−4a)を通算収率13%で得た
(Chart I−1)。
che,J.Am.Chem.Soc.,100,22
26(1978)並びにJean−Louis Luc
he,Lydia Rodriguez−Hahn及び
Pierre Crabbe,J.Chem.So
c.,Chem.Commun.,1978,60
1)、2−シクロペンテン−1−オンより合成したI−
1aにフルオロトリクロロメタン−クロロホルム−エタ
ノール(5:4:1,v/v)中、2当量の5%F2/
N2ガスを−78℃で導通した。系内のフッ素ガスを窒
素ガスで十分に追い出し、副生するフッ化水素を中和す
るため反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し
た。溶媒を留去し、ジフルオロ体(I−2a)を含むと
推定される極めて複雑な反応混合物を得た[1H−NM
Rスペクトル、ガスクロマトグラフィー(GLC)およ
び薄層クロマトグラフィー(TLC)で分析した]。こ
れを精製せずに酢酸中酸化クロム(VI)とともに氷冷
下撹拌し、ケトン体(I−3a)を含むと推定される混
合物を得た。これをエーテル中、トリエチルアミンとと
もに室温で撹拌し、成績体を分取薄層クロマトグラフィ
ー(PTLC)で精製し、2−フルオロ−2−シクロペ
ンテン−1−オン(I−4a)を通算収率13%で得た
(Chart I−1)。
【0028】
【化39】 同様の方法で、I−1bをフッ素化し、これを酸化後塩
基処理することにより、2−フルオロ−2−シクロヘキ
セン−1−オン(I−4b)を通算収率5%で得た。ま
たI−1bを収率13%で得た(Chart I−2)。
基処理することにより、2−フルオロ−2−シクロヘキ
セン−1−オン(I−4b)を通算収率5%で得た。ま
たI−1bを収率13%で得た(Chart I−2)。
【0029】
【化40】 I−1a,I−1bのフッ素付加体(I−2a,I−2b)
の単離は試みなかったが、これは反応混合物が極めて複
雑だったためである。この複雑さはI−2における立体
異性体の存在に加え、溶媒として用いたエタノール由来
のエトキシル基の関与した成績体(I−7,I−8)の副
生によるものである(実際、1H−NMRスペクトルで
エトキシル基のシグナルが強く観察された)。なお、I
−7,I−8の生成機構は、提唱されている反応機構に
従い、tight ionpair中間体(I−5,I−
6)が生成し、次いでフッ素アニオンが付加せずに、エ
トキシル基が付加するものと推定される(Chart
I−3)。
の単離は試みなかったが、これは反応混合物が極めて複
雑だったためである。この複雑さはI−2における立体
異性体の存在に加え、溶媒として用いたエタノール由来
のエトキシル基の関与した成績体(I−7,I−8)の副
生によるものである(実際、1H−NMRスペクトルで
エトキシル基のシグナルが強く観察された)。なお、I
−7,I−8の生成機構は、提唱されている反応機構に
従い、tight ionpair中間体(I−5,I−
6)が生成し、次いでフッ素アニオンが付加せずに、エ
トキシル基が付加するものと推定される(Chart
I−3)。
【0030】
【化41】 また、I−4の低収率の原因は、I−1のジフルオロ化お
よびI−2の酸化における低収率に加え、I−4が高い揮
発性をもち、定量的に捕捉しきれなかったためと考えら
れる。
よびI−2の酸化における低収率に加え、I−4が高い揮
発性をもち、定量的に捕捉しきれなかったためと考えら
れる。
【0031】[合成2] 2−シクロアルケン−1−オ
ン類のフッ素化反応を用いる2−フルオロ−2−シクロ
アルケン−1−オン類の合成 分子フッ素のアルケンへの付加は親電子的反応であり、
電子欠乏系のオレフィンである共役エノン系に対する直
接フッ素化は進行しにくいと考えられる。しかしなが
ら、ステロイド系においては分子フッ素の共役エノンへ
の付加体が得られている。すなわち、Merrittら
はコレステノン(A)から4,5−ジフルオロ体(B)
を60−70%の収率で得たと報告している(R.F.
Merritt及びT.E.Stevens,J.A
m.Chem.Soc.,88,1822(196
6))。最近、金子らはAのフッ素化を追試し、B(1
7%)とともに転位体(C,7%;D,13%)なども
生成することを報告した(A.Toyota,J.Ch
iba,Y.Sugita,M.Sats及びC.Ka
neko,Chem.Pharm.Bull.,42,
459(1994))。また、Bartoらはpreg
n−16−en−20−one誘導体(E)から転位体
(G,12%)とともに、ジフルオロ体(F)を40%
の収率で得たと報告している(D.H.Barton,
J.L.James,R.H.Hesse,M.M.P
echet及びS.Rozen,J.Chem.So
c.,Perkin Trans.1,1982,11
05)。
ン類のフッ素化反応を用いる2−フルオロ−2−シクロ
アルケン−1−オン類の合成 分子フッ素のアルケンへの付加は親電子的反応であり、
電子欠乏系のオレフィンである共役エノン系に対する直
接フッ素化は進行しにくいと考えられる。しかしなが
ら、ステロイド系においては分子フッ素の共役エノンへ
の付加体が得られている。すなわち、Merrittら
はコレステノン(A)から4,5−ジフルオロ体(B)
を60−70%の収率で得たと報告している(R.F.
Merritt及びT.E.Stevens,J.A
m.Chem.Soc.,88,1822(196
6))。最近、金子らはAのフッ素化を追試し、B(1
7%)とともに転位体(C,7%;D,13%)なども
生成することを報告した(A.Toyota,J.Ch
iba,Y.Sugita,M.Sats及びC.Ka
neko,Chem.Pharm.Bull.,42,
459(1994))。また、Bartoらはpreg
n−16−en−20−one誘導体(E)から転位体
(G,12%)とともに、ジフルオロ体(F)を40%
の収率で得たと報告している(D.H.Barton,
J.L.James,R.H.Hesse,M.M.P
echet及びS.Rozen,J.Chem.So
c.,Perkin Trans.1,1982,11
05)。
【0032】
【化42】 また、分子フッ素は1,3−ジオキシン−4−オン体
(H)のアルケン部にも付加することが知られている
(M.Sato,C.Kaneko,T.Iwaok
a,Y.Kobayahi及びT.Iida,J.Ch
em.Soc.,Chem.Commun.,199
1,699並びにT.Iwaoka,T.Muroha
shi,M.Sato.及びC.Kaneko,Tet
rahedron:Asymmetry,3,1025
(1992))。
(H)のアルケン部にも付加することが知られている
(M.Sato,C.Kaneko,T.Iwaok
a,Y.Kobayahi及びT.Iida,J.Ch
em.Soc.,Chem.Commun.,199
1,699並びにT.Iwaoka,T.Muroha
shi,M.Sato.及びC.Kaneko,Tet
rahedron:Asymmetry,3,1025
(1992))。
【0033】
【化43】 以上の知見は、エノン系においてもα位またはβ位に電
子供与性基(アルキル基、ヘテロ原子)が導入されると
分子フッ素が付加しやすくなることを示唆する。
子供与性基(アルキル基、ヘテロ原子)が導入されると
分子フッ素が付加しやすくなることを示唆する。
【0034】一方、上でも述べたようにシクロペンテノ
ン、シクロヘキセノン類は高機能性の合成ブロックとし
て有用である。本発明者らは、これらシクロアルケノン
類に対するフッ素化と、続く塩基処理による2−フルオ
ロシクロアルケノン体の合成について検討した。
ン、シクロヘキセノン類は高機能性の合成ブロックとし
て有用である。本発明者らは、これらシクロアルケノン
類に対するフッ素化と、続く塩基処理による2−フルオ
ロシクロアルケノン体の合成について検討した。
【0035】[合成2−1] 2−シクロペンテン−1
−オン類のフッ素化反応を用いる2−フルオロ−2−シ
クロペンテン−1−オン類の合成 2−シクロペンテン−1−オン(II−1a)およびその
2位、3位、または4位置換体(II−1b〜II−1f)
を選び、これらについて分子フッ素の付加反応を検討し
た。
−オン類のフッ素化反応を用いる2−フルオロ−2−シ
クロペンテン−1−オン類の合成 2−シクロペンテン−1−オン(II−1a)およびその
2位、3位、または4位置換体(II−1b〜II−1f)
を選び、これらについて分子フッ素の付加反応を検討し
た。
【0036】[合成1]のフッ素化法に準じ、II−1a
(2.5mmol)を3当量のフッ素を用いてフッ素化
した(1H−NMRスペクトル解析により、II−1aが
半分程消費されたことを確認した)。ジフルオロ体(II
−2a)を含むと推定される反応混合物を精製すること
なく、トリエチルアミンで室温下処理し、I−4aを通
算収率24%で得た。この際、II−1aが13%回収さ
れた。また、II−1a(20mmol)を5当量のフッ
素を用いてフッ素化し、反応混合物をトリエチルアミン
処理後精製して、I−4aを通算収率16%で得た(C
hart II−1)。
(2.5mmol)を3当量のフッ素を用いてフッ素化
した(1H−NMRスペクトル解析により、II−1aが
半分程消費されたことを確認した)。ジフルオロ体(II
−2a)を含むと推定される反応混合物を精製すること
なく、トリエチルアミンで室温下処理し、I−4aを通
算収率24%で得た。この際、II−1aが13%回収さ
れた。また、II−1a(20mmol)を5当量のフッ
素を用いてフッ素化し、反応混合物をトリエチルアミン
処理後精製して、I−4aを通算収率16%で得た(C
hart II−1)。
【0037】
【化44】 この方法によるI−4aの収率は[合成1]の方法の収
率(通算収率13%)より向上した。この収率の改善
は、フッ素化の過程によるものではなく、むしろそれ以
降の段階が改善されたためと考えられる。すなわち、こ
の方法では酸化過程が必要ないうえ、精製の段階で低沸
点の溶媒(ジクロロメタン、ペンタン)を用いたため、
揮発性の高い最終成績体を効率よく単離できた。
率(通算収率13%)より向上した。この収率の改善
は、フッ素化の過程によるものではなく、むしろそれ以
降の段階が改善されたためと考えられる。すなわち、こ
の方法では酸化過程が必要ないうえ、精製の段階で低沸
点の溶媒(ジクロロメタン、ペンタン)を用いたため、
揮発性の高い最終成績体を効率よく単離できた。
【0038】次に、2位または3位置換2−シクロペン
テノン体のフッ素化を検討した。溶媒中のエタノールの
関与による反応の複雑さを避けるため、これらのフッ素
化は溶媒をフルオロトリクロロメタン−クロロホルム
(5:4,v/v)に変えて行なった。
テノン体のフッ素化を検討した。溶媒中のエタノールの
関与による反応の複雑さを避けるため、これらのフッ素
化は溶媒をフルオロトリクロロメタン−クロロホルム
(5:4,v/v)に変えて行なった。
【0039】2−メチル−2−シクロペンテノン(II−
1d)を3当量のフッ素を用いてフッ素化し、反応混合
物を1H−NMRスペクトルで解析した結果、原料はほ
ぼ完全に消失した。この混合物をPTLCで精製し、シ
ス付加体(cis−II−2d)を収率20%で単離した
(Chart II−4)。
1d)を3当量のフッ素を用いてフッ素化し、反応混合
物を1H−NMRスペクトルで解析した結果、原料はほ
ぼ完全に消失した。この混合物をPTLCで精製し、シ
ス付加体(cis−II−2d)を収率20%で単離した
(Chart II−4)。
【0040】
【化45】 cis−II−2dの立体化学は、1H−NMRスペクト
ルにおける3位プロトンと2位フッ素との結合定数や、
3位プロトンと2位メチル基との核Overhause
r効果(nOe)実験の結果から推定した(Chart
II−5)。一般にフッ素のアルケンへの付加はシス選
択的であり、以下に記載する2−メチル−2−シクロヘ
キセノンのフッ素付加体がシス体と決定できたことなど
から、II−2dもシス体と推定するのは妥当である。
ルにおける3位プロトンと2位フッ素との結合定数や、
3位プロトンと2位メチル基との核Overhause
r効果(nOe)実験の結果から推定した(Chart
II−5)。一般にフッ素のアルケンへの付加はシス選
択的であり、以下に記載する2−メチル−2−シクロヘ
キセノンのフッ素付加体がシス体と決定できたことなど
から、II−2dもシス体と推定するのは妥当である。
【0041】
【化46】 3−アセトキシ−2−シクロペンテノン(II−1e)を
フッ素化したところ、やはり原料回収は見られなかっ
た。この反応では主成績体として2−フルオロ−3−ア
セトキシ−2−シクロペンテノン(II−3e)を収率1
5%で得た。また、ジアルオロ体(II−2e)は単離さ
れなかった(Chart II−6)。
フッ素化したところ、やはり原料回収は見られなかっ
た。この反応では主成績体として2−フルオロ−3−ア
セトキシ−2−シクロペンテノン(II−3e)を収率1
5%で得た。また、ジアルオロ体(II−2e)は単離さ
れなかった(Chart II−6)。
【0042】
【化47】 3−メチル−2−シクロペンテノン(II−1f)をフッ
素化したところ、より極性の高い2−フルオロ−3−メ
チル−2−シクロペンテノン(II−3f)を収率13%
で、より極性の低い2−フルオロ−3−フルオロメチル
−2−シクロペンテノン(II−7)を収率5%で得た。
なお、500MHz 1H−NMRスペクトルによりII
−3fとII−7の比率は2.2:1であった。この反応
でも原料回収は見られなかった。またジフルオロ体(II
−2f)も単離されなかった(Chart II−7)。
素化したところ、より極性の高い2−フルオロ−3−メ
チル−2−シクロペンテノン(II−3f)を収率13%
で、より極性の低い2−フルオロ−3−フルオロメチル
−2−シクロペンテノン(II−7)を収率5%で得た。
なお、500MHz 1H−NMRスペクトルによりII
−3fとII−7の比率は2.2:1であった。この反応
でも原料回収は見られなかった。またジフルオロ体(II
−2f)も単離されなかった(Chart II−7)。
【0043】
【化48】 以上の結果を表1にまとめて示す。
【0044】
【表1】 2位または3位置換体(II−1d〜1f)は非置換体
(II−1a)よりフッ素化されやすかった(1H−NM
Rスペクトル解析により原料はほぼ消費された)。しか
し、II−1d〜1fの方が成績体の収率が低かった。こ
の低収率の原因の一つは、反応が複雑で成績体を定量的
に単離できなかったためと考える。
(II−1a)よりフッ素化されやすかった(1H−NM
Rスペクトル解析により原料はほぼ消費された)。しか
し、II−1d〜1fの方が成績体の収率が低かった。こ
の低収率の原因の一つは、反応が複雑で成績体を定量的
に単離できなかったためと考える。
【0045】なお、非置換体と2−メチル体ではジフル
オロ体が生成する一方、3−置換体ではジフルオロ体は
単離されず一挙に2−フルオロシクロペンテノン体が得
られた。この差異は以下のように説明できる。すなわ
ち、前者ではtight ion pair中間体(II
−8)を経てジフルオロ体を与える。一方、後者では中
間体(II−9)のカチオンが安定化され、同時に、立体
障害でF-の攻撃よりは2位プロトンの脱離が優先する
ためと推定される(Chart II−8)。
オロ体が生成する一方、3−置換体ではジフルオロ体は
単離されず一挙に2−フルオロシクロペンテノン体が得
られた。この差異は以下のように説明できる。すなわ
ち、前者ではtight ion pair中間体(II
−8)を経てジフルオロ体を与える。一方、後者では中
間体(II−9)のカチオンが安定化され、同時に、立体
障害でF-の攻撃よりは2位プロトンの脱離が優先する
ためと推定される(Chart II−8)。
【0046】
【化49】 [合成2−2] 2−シクロヘキセン−1−オン類のフ
ッ素化反応を用いる2−フルオロ−2−シクロヘキセン
−1−オン類の合成 2−シクロヘキセン−1−オン(II−8a)およびその
2位または3位メチル体(II−8b,II−8c)を選
び、これらについて分子フッ素の付加反応を検討した。
ッ素化反応を用いる2−フルオロ−2−シクロヘキセン
−1−オン類の合成 2−シクロヘキセン−1−オン(II−8a)およびその
2位または3位メチル体(II−8b,II−8c)を選
び、これらについて分子フッ素の付加反応を検討した。
【0047】[合成1]のフッ素化法に準じ、II−8a
(2mmol)を3当量のフッ素を用いてフッ素化した
(1H−NMRスペクトル解析によりII−8aが少量消
費されたのを確認した)。ジフルオロ体(II−9a)を
含むと推定される反応混合物を精製することなく、トリ
エチルアミンで室温下処理し、I−4bを通算収率12
%で得た。この際、II−8aが5%回収された。II−8
a(10mmol)を4当量のフッ素を用いてフッ素化
した場合も、約半量の原料回収が認められた(1H−N
MRスペクトルで分析した)。この反応混合物を同様に
塩基処理後精製し、I−4bを通算収率17%で得た。
同時にII−8aが18%回収された(Chart II−
9)。
(2mmol)を3当量のフッ素を用いてフッ素化した
(1H−NMRスペクトル解析によりII−8aが少量消
費されたのを確認した)。ジフルオロ体(II−9a)を
含むと推定される反応混合物を精製することなく、トリ
エチルアミンで室温下処理し、I−4bを通算収率12
%で得た。この際、II−8aが5%回収された。II−8
a(10mmol)を4当量のフッ素を用いてフッ素化
した場合も、約半量の原料回収が認められた(1H−N
MRスペクトルで分析した)。この反応混合物を同様に
塩基処理後精製し、I−4bを通算収率17%で得た。
同時にII−8aが18%回収された(Chart II−
9)。
【0048】
【化50】 この方法によるI−4bの収率は、[合成1]の方法に
よる収率(5%)に比べ向上した。[合成2−1]でI
−4bについて述べた場合と同様の理由により、収率が
改善されたと考えられる。
よる収率(5%)に比べ向上した。[合成2−1]でI
−4bについて述べた場合と同様の理由により、収率が
改善されたと考えられる。
【0049】次に、2位または3位メチル体のフッ素化
を検討した。[合成2−1]の2位または3位置換シク
ロペンテノン体と同様、フッ素化はフルオロトリクロロ
メタン−クロロホルム(5:4,v/v)溶媒中で行な
った。
を検討した。[合成2−1]の2位または3位置換シク
ロペンテノン体と同様、フッ素化はフルオロトリクロロ
メタン−クロロホルム(5:4,v/v)溶媒中で行な
った。
【0050】文献に従い(“Organic Synt
hesis”,Coll.Vol.4,John Wi
ley and Sons,Inc.,New Yor
k,1963,p.162)、2−メチルシクロヘキサ
ン−1−オンより合成した2位メチル体(II−8b)を
3当量のフッ素を用いてフッ素化し、シス付加体(ci
s−II−9b)を収率14%で単離した。この反応で
は、II−8bはほぼ消費された(Chart II−1
0)。
hesis”,Coll.Vol.4,John Wi
ley and Sons,Inc.,New Yor
k,1963,p.162)、2−メチルシクロヘキサ
ン−1−オンより合成した2位メチル体(II−8b)を
3当量のフッ素を用いてフッ素化し、シス付加体(ci
s−II−9b)を収率14%で単離した。この反応で
は、II−8bはほぼ消費された(Chart II−1
0)。
【0051】
【化51】 II−8bの立体化学は、以下の1H−NMRスペクトル
データにより決定した。3位プロトンと2位、3位フッ
素および4位プロトンとの間に、ChartII−11に
示す結合定数(J=17.0,48.0,8.5,3.
0Hz)が観察される。3位プロトンと4位アキシアル
プロトンとの結合定数(8.5Hz)は、3位プロトン
がアキシアル配置であることを示す。さらに、一般にシ
クロヘキサン系(II−10)ではChart II−12
に示すような結合定数を示すことから、II−9bはシス
ジフルオロ体と帰属された。なお、トランスジフルオロ
体(II−9b’)の予想される配座と結合定数は図に示
すとおりである。この場合、3位プロトンと4位プロト
ンの結合定数は5Hz程度、3位プロトンと2位フッ素
との結合定数は11.5Hz程度と予想され、いずれも
実測値と一致しない。II−9bの3位プロトンと2位フ
ッ素との結合定数(17.0Hz)は一般的な定数(3
4Hz)よりは小さい。これは、2位メチル基とカルボ
ニル基との立体障害などにより、シクロヘキサン環が完
全なchair配座をとれないためと推定される。
データにより決定した。3位プロトンと2位、3位フッ
素および4位プロトンとの間に、ChartII−11に
示す結合定数(J=17.0,48.0,8.5,3.
0Hz)が観察される。3位プロトンと4位アキシアル
プロトンとの結合定数(8.5Hz)は、3位プロトン
がアキシアル配置であることを示す。さらに、一般にシ
クロヘキサン系(II−10)ではChart II−12
に示すような結合定数を示すことから、II−9bはシス
ジフルオロ体と帰属された。なお、トランスジフルオロ
体(II−9b’)の予想される配座と結合定数は図に示
すとおりである。この場合、3位プロトンと4位プロト
ンの結合定数は5Hz程度、3位プロトンと2位フッ素
との結合定数は11.5Hz程度と予想され、いずれも
実測値と一致しない。II−9bの3位プロトンと2位フ
ッ素との結合定数(17.0Hz)は一般的な定数(3
4Hz)よりは小さい。これは、2位メチル基とカルボ
ニル基との立体障害などにより、シクロヘキサン環が完
全なchair配座をとれないためと推定される。
【0052】
【化52】
【化53】 最後に、3位メチル体(II−8c)を3当量のフッ素を
用いてフッ素化し、混合物をPTLCで粗く分離して、
粗製のジフルオロ体(II−9c)を得た。これを再度P
TLCに付し精製したところ、フッ化水素の脱離体(II
−11)が主成績体として得られた。この際、II−9c
はほとんど消失した(60MHz 1H−NMRスペク
トルデータ解析により、II−9cとII−11の比率は約
1:4であった)。また、II−8cを同条件でフッ素化
後、成績体を単離することなく室温下でトリエチルアミ
ン処理したところ、通算収率13%でII−11を得た
(Chart II−13)。
用いてフッ素化し、混合物をPTLCで粗く分離して、
粗製のジフルオロ体(II−9c)を得た。これを再度P
TLCに付し精製したところ、フッ化水素の脱離体(II
−11)が主成績体として得られた。この際、II−9c
はほとんど消失した(60MHz 1H−NMRスペク
トルデータ解析により、II−9cとII−11の比率は約
1:4であった)。また、II−8cを同条件でフッ素化
後、成績体を単離することなく室温下でトリエチルアミ
ン処理したところ、通算収率13%でII−11を得た
(Chart II−13)。
【0053】
【化54】 II−9cは1H−NMRスペクトルデータ解析によりシ
ス体と決定した(2位プロトンと2位および3位フッ素
との結合定数はそれぞれ47.0,30.0Hzであっ
た)。また、容易にフッ化水素が脱離することもこの立
体構造を支持する(Chart II−14)。
ス体と決定した(2位プロトンと2位および3位フッ素
との結合定数はそれぞれ47.0,30.0Hzであっ
た)。また、容易にフッ化水素が脱離することもこの立
体構造を支持する(Chart II−14)。
【0054】
【化55】 以上、シクロヘキセノン体のフッ素化に関する結果を表
2にまとめて示す。
2にまとめて示す。
【0055】
【表2】 [合成2−1]のシクロペンテノン体の場合と同様、2
位または3位置換体(II−8b,II−8c)は非置換体
(II−8a)よりフッ素化されやすかった。また、シク
ロペンテノン体に比べシクロヘキセノン体の方が揮発性
は低いと考えられるが、成績体の単離収率は同程度か、
より低い結果となった。この結果は、シクロヘキセノン
体はシクロペンテノン体よりフッ素化されにくいことを
示す。
位または3位置換体(II−8b,II−8c)は非置換体
(II−8a)よりフッ素化されやすかった。また、シク
ロペンテノン体に比べシクロヘキセノン体の方が揮発性
は低いと考えられるが、成績体の単離収率は同程度か、
より低い結果となった。この結果は、シクロヘキセノン
体はシクロペンテノン体よりフッ素化されにくいことを
示す。
【0056】[合成3] 光学活性な4−アセトキシ−
2−フルオロ−2−シクロペンテン−1−オンの合成 生理活性物質はキラリティーを有するものが多い。その
特定位置にフッ素を導入する方法の一つに、含フッ素キ
ラルブロックから段階的に目的分子を構築する手法があ
る。しかし、利用可能な含フッ素キラルブロックは意外
に少なく、汎用性の高いキラルブロックの創製が望まれ
ている。
2−フルオロ−2−シクロペンテン−1−オンの合成 生理活性物質はキラリティーを有するものが多い。その
特定位置にフッ素を導入する方法の一つに、含フッ素キ
ラルブロックから段階的に目的分子を構築する手法があ
る。しかし、利用可能な含フッ素キラルブロックは意外
に少なく、汎用性の高いキラルブロックの創製が望まれ
ている。
【0057】キラルシクロペンテノン体は多目的なキラ
ルブロックとして有用である。特に、4−ヒドロキシ−
2−シクロペンテン−1−オン(A)はプロスタノイド
やシクロペンテノイドの合成中間体として有用である。
その3位フルオロ体(B−2)は3位クロロ体(B−
1)より合成されている(特開昭62−242640号
公報)。しかし、その2−フルオロ体(C)は合成例が
ない(Chart III−1)。
ルブロックとして有用である。特に、4−ヒドロキシ−
2−シクロペンテン−1−オン(A)はプロスタノイド
やシクロペンテノイドの合成中間体として有用である。
その3位フルオロ体(B−2)は3位クロロ体(B−
1)より合成されている(特開昭62−242640号
公報)。しかし、その2−フルオロ体(C)は合成例が
ない(Chart III−1)。
【0058】
【化56】 そこで本発明者らは、入手可能な2−シクロペンテン−
1,4−ジオール(III−1)からの光学活性な4−ア
セトキシ−2−フルオロ−2−シクロペンテン−1−オ
ン(III−5)の合成を計画した(Chart III−
2)。
1,4−ジオール(III−1)からの光学活性な4−ア
セトキシ−2−フルオロ−2−シクロペンテン−1−オ
ン(III−5)の合成を計画した(Chart III−
2)。
【0059】
【化57】 本発明者らは、III−2aを効率よく合成するため、III
−1aのフッ素化を検討した。
−1aのフッ素化を検討した。
【0060】まず、III−1aをアセトニトリル中、−
35℃で1当量のフッ素を用いてフッ素化した。反応は
複雑であったが、フルオロ体(III−8,III−9,III
−10)とケトン体(III−11)をそれぞれ収率4
%、9%、3%、18%で得た。また、IV−1aを5%
回収した(Chart III−4)。
35℃で1当量のフッ素を用いてフッ素化した。反応は
複雑であったが、フルオロ体(III−8,III−9,III
−10)とケトン体(III−11)をそれぞれ収率4
%、9%、3%、18%で得た。また、IV−1aを5%
回収した(Chart III−4)。
【0061】
【化58】 次に、III−1aを[合成1]のフッ素化法に準じ、3
当量のフッ素を用いてフッ素化したところ主成績体とし
て、シス−2,3−ジフルオロ体(III−2a)を収率
16%で得た。また、トランス−2,3−ジフルオロ体
(III−6a)を収率4%で得た。なお、反応混合物を
GLCで分析したが、オールシス体(III−7a)はほ
とんど認められなかった(Chart III−5)。
当量のフッ素を用いてフッ素化したところ主成績体とし
て、シス−2,3−ジフルオロ体(III−2a)を収率
16%で得た。また、トランス−2,3−ジフルオロ体
(III−6a)を収率4%で得た。なお、反応混合物を
GLCで分析したが、オールシス体(III−7a)はほ
とんど認められなかった(Chart III−5)。
【0062】
【化59】 III−2aをリパーゼ(AY,PS)を触媒として酢酸
ビニル中撹拌し、ジフルオロモノアセテート体[(−)
−III−3]を収率54%で得た。また、ジフルオロモ
ノアセテート体(III−12)を少量得た(Chart
III−6)。なお、III−3は結晶として得られた。こ
れをペンタン−エーテルより再結晶し、光学的に純粋な
サンプルを得た。
ビニル中撹拌し、ジフルオロモノアセテート体[(−)
−III−3]を収率54%で得た。また、ジフルオロモ
ノアセテート体(III−12)を少量得た(Chart
III−6)。なお、III−3は結晶として得られた。こ
れをペンタン−エーテルより再結晶し、光学的に純粋な
サンプルを得た。
【0063】
【化60】 この反応では、リパーゼAYとリパーゼPSをそれぞれ
触媒として用いた。リパーゼAYを用いた場合、反応時
間はより短時間で進行するが、III−2bが微量生成す
る。リパーゼPSを用いた場合、III−2bはほとんど
生成しないが、III−2bの消失は長時間を要した(表
3)。
触媒として用いた。リパーゼAYを用いた場合、反応時
間はより短時間で進行するが、III−2bが微量生成す
る。リパーゼPSを用いた場合、III−2bはほとんど
生成しないが、III−2bの消失は長時間を要した(表
3)。
【0064】
【表3】 また、(−)−III−3の絶対構造は、これを(R)−
α−methoxy−α−(trifluoromet
hyl)phenylacetic acid[(R)
−MTPA]によりエステル化し、その500MHz
1H−NMRスペクトル解析により決定した(J.A.
Dale及びH.S.Mosher,J.Am.Che
m.Soc.,95,512(1973)並びにD.P
arker,Chem.Rev.,91,1441(1
991)。すなわち、(−)−III−3を(R)−MT
PAでエステル化すると、III−13が得られた。その
シクロペンタン環の2位および3位プロトンがフェニル
基で遮蔽され、高磁場側に観測された。また、(−)−
III−3の再結晶母液を(R)−MTPAでエステル化
し、III−13’のデータを解析した結果、シクロペン
タン環の5位のプロトンとアセトキシル基メチルが遮蔽
され、高磁場側に観測された(Chart III−7,
表4)。なお、再結晶前の(−)−III−3を直接エス
テル化後、500MHz1H−NMRスペクトル解析
し、主成績体(III−13)と副成績体(III−13’)
の比率を22:1(90%de)と算出できた。
α−methoxy−α−(trifluoromet
hyl)phenylacetic acid[(R)
−MTPA]によりエステル化し、その500MHz
1H−NMRスペクトル解析により決定した(J.A.
Dale及びH.S.Mosher,J.Am.Che
m.Soc.,95,512(1973)並びにD.P
arker,Chem.Rev.,91,1441(1
991)。すなわち、(−)−III−3を(R)−MT
PAでエステル化すると、III−13が得られた。その
シクロペンタン環の2位および3位プロトンがフェニル
基で遮蔽され、高磁場側に観測された。また、(−)−
III−3の再結晶母液を(R)−MTPAでエステル化
し、III−13’のデータを解析した結果、シクロペン
タン環の5位のプロトンとアセトキシル基メチルが遮蔽
され、高磁場側に観測された(Chart III−7,
表4)。なお、再結晶前の(−)−III−3を直接エス
テル化後、500MHz1H−NMRスペクトル解析
し、主成績体(III−13)と副成績体(III−13’)
の比率を22:1(90%de)と算出できた。
【0065】
【化61】
【表4】 この方法による(−)−III−3の絶対構造の決定法が
正しいことを確認するため、類似のモノアセテート体
(III−14)を用いて同様の実験を行なった。文献に
従い(F.Theil,H.Schick,G.Win
ter及びG.Reck,Tetrahedron,4
7,7569(1991))、III−1aをリパーゼP
S触媒下モノアセチル化し、(−)−III−14と
(+)−III−14との約3:1混合物を得た。これを
そのまま(R)−MTPAによりエステル化し、III−
15(主成績体)とIII−15’(副成績体)へ誘導し
た(Chart III−8)。これらの500MHz1H
−NMRスペクトルデータを表5に示す。
正しいことを確認するため、類似のモノアセテート体
(III−14)を用いて同様の実験を行なった。文献に
従い(F.Theil,H.Schick,G.Win
ter及びG.Reck,Tetrahedron,4
7,7569(1991))、III−1aをリパーゼP
S触媒下モノアセチル化し、(−)−III−14と
(+)−III−14との約3:1混合物を得た。これを
そのまま(R)−MTPAによりエステル化し、III−
15(主成績体)とIII−15’(副成績体)へ誘導し
た(Chart III−8)。これらの500MHz1H
−NMRスペクトルデータを表5に示す。
【0066】この結果、(R)−MTPAエステル化に
よる(−)−III−3の構造決定が妥当であることが確
認された。
よる(−)−III−3の構造決定が妥当であることが確
認された。
【0067】
【化62】
【表5】 一般に、リパーゼPSはキラル2級アルコール(A,
B)のAの水酸基を確認することが知られている(Ch
art III−9)。
B)のAの水酸基を確認することが知られている(Ch
art III−9)。
【0068】
【化63】 本発明者らは、この選択性が三環性化合物(III−1
3)でも保持されることを見いだした。今回、フッ素化
されたシクロペンテノール体でもリパーゼPSの不斉認
識能は保持されることが明らかになった(Chart
III−10)。
3)でも保持されることを見いだした。今回、フッ素化
されたシクロペンテノール体でもリパーゼPSの不斉認
識能は保持されることが明らかになった(Chart
III−10)。
【0069】
【化64】 最後に、III−3を氷冷下酢酸中酸化クロム(VI)で酸
化し、ケトン体(III−4)を含むと推定される反応混
合物を室温下エーテル中トリエチルアミンで処理し、光
学活性な4−アセトキシ−2−フルオロ−2−シクロペ
ンテン−1−オン[(+)−III−5]をIII−3からの
通算収率21%で得た。なお、その旋光度は
化し、ケトン体(III−4)を含むと推定される反応混
合物を室温下エーテル中トリエチルアミンで処理し、光
学活性な4−アセトキシ−2−フルオロ−2−シクロペ
ンテン−1−オン[(+)−III−5]をIII−3からの
通算収率21%で得た。なお、その旋光度は
【数1】 であった(Chart III−11)。
【0070】
【化65】 III−3の酸化における酸化剤として、他にPCCやP
DCも試みた。しかし、PCCやPDCを用いると後処
理に支障をきたすため、後処理の簡単な酸化クロム(V
I)を用いる方法がより良い結果を与えた。また、
(+)−III−5は揮発性が高いため低収率になったと
考えられる。
DCも試みた。しかし、PCCやPDCを用いると後処
理に支障をきたすため、後処理の簡単な酸化クロム(V
I)を用いる方法がより良い結果を与えた。また、
(+)−III−5は揮発性が高いため低収率になったと
考えられる。
【0071】[合成4] 2−フルオロ−2−シクロア
ルケン−1−オン類のDiels−Alder反応およ
び光[2+2]環化付加反応 Diels−Alder反応は複雑な骨格を一挙に合成
し、同時に置換基、官能基を立体および位置選択的に導
入する手段として有用である。
ルケン−1−オン類のDiels−Alder反応およ
び光[2+2]環化付加反応 Diels−Alder反応は複雑な骨格を一挙に合成
し、同時に置換基、官能基を立体および位置選択的に導
入する手段として有用である。
【0072】また、環状エノン系とアルケンとの光[2
+2]環化付加反応は、シクロブタン体の最も一般的な
合成法として有用である。Swentonは、2−フル
オロシクロヘキセノン(A)とアルケンとの光[2+
2]環化付加反応を報告している(M.L.Green
lee,E.L.Fritzen,Jr.,及びJ.
S.Swenton,J.Org.Chem.,43,
4512(1978))。この際、シクロブタン体
(B)よりは、2,3−ジ置換シクロヘキサノン体
(C)が主に得られている(Chart IV−1)。し
かしながら、2−フルオロ−2−シクロアルケン−1−
オン体の環化付加反応に関して、これ以外の報告はほと
んど知られていない。
+2]環化付加反応は、シクロブタン体の最も一般的な
合成法として有用である。Swentonは、2−フル
オロシクロヘキセノン(A)とアルケンとの光[2+
2]環化付加反応を報告している(M.L.Green
lee,E.L.Fritzen,Jr.,及びJ.
S.Swenton,J.Org.Chem.,43,
4512(1978))。この際、シクロブタン体
(B)よりは、2,3−ジ置換シクロヘキサノン体
(C)が主に得られている(Chart IV−1)。し
かしながら、2−フルオロ−2−シクロアルケン−1−
オン体の環化付加反応に関して、これ以外の報告はほと
んど知られていない。
【0073】
【化66】 そこで、本発明者らは[合成1]〜[合成3]で合成さ
れた2−フルオロ−2−シクロアルケン−1−オン類の
合成中間体としての有用性を実証するため、そのDie
ls−Alder反応および光[2+2]環化付加反応
を検討した。
れた2−フルオロ−2−シクロアルケン−1−オン類の
合成中間体としての有用性を実証するため、そのDie
ls−Alder反応および光[2+2]環化付加反応
を検討した。
【0074】2−シクロペンテン−1−オン(II−1
a)(E.Dane及びK.Eder,Justus
Liebigs Ann.Chem.,539,207
(1939))および2−メチル−2−シクロペンテン
−1−オン(II−1d)(米国特許第2,179,80
9号)は加熱下でジエン類と反応し、Diels−Al
der付加体を与えることが報告されている。そこで、
2−フルオロ−2−シクロペンテン−1−オン(I−4
a)とジエン類との反応を検討した。
a)(E.Dane及びK.Eder,Justus
Liebigs Ann.Chem.,539,207
(1939))および2−メチル−2−シクロペンテン
−1−オン(II−1d)(米国特許第2,179,80
9号)は加熱下でジエン類と反応し、Diels−Al
der付加体を与えることが報告されている。そこで、
2−フルオロ−2−シクロペンテン−1−オン(I−4
a)とジエン類との反応を検討した。
【0075】I−4aと過剰のシクロペンタジエンまた
は2,3−ジメチル−1,3−ブタジエンを封管中14
0℃に加熱したが、I−4aを回収するのみであった。
この結果は2位へのフッ素の導入により、その親ジエン
活性が低下することを示唆する。
は2,3−ジメチル−1,3−ブタジエンを封管中14
0℃に加熱したが、I−4aを回収するのみであった。
この結果は2位へのフッ素の導入により、その親ジエン
活性が低下することを示唆する。
【0076】次に、より活性なジエンとしてDanis
hefskyジエン(IV−1)を用い、そのDiels
−Alder反応を検討した。
hefskyジエン(IV−1)を用い、そのDiels
−Alder反応を検討した。
【0077】I−4aをキシレン中、5当量のIV−1と
ともに加熱還流し、endo付加体(IV−2)を定量的
に得た。これをテトラヒドロフラン(THF)中、フッ
化カリウムとともに室温下撹拌し、ケトン体(IV−3)
を収率83%で得た(Chart IV−2)。
ともに加熱還流し、endo付加体(IV−2)を定量的
に得た。これをテトラヒドロフラン(THF)中、フッ
化カリウムとともに室温下撹拌し、ケトン体(IV−3)
を収率83%で得た(Chart IV−2)。
【0078】
【化67】 IV−2がendo付加体であることは、IV−3の500
MHz1H−NMRスペクトルの解析により決定した。
すなわち、3a位プロトンと7位プロトン間の遠隔結合
定数(J=2.5Hz)は、これらプロトンがW型配置
にあることを示し、exo−IV−3を否定する(Cha
rt IV−3)。
MHz1H−NMRスペクトルの解析により決定した。
すなわち、3a位プロトンと7位プロトン間の遠隔結合
定数(J=2.5Hz)は、これらプロトンがW型配置
にあることを示し、exo−IV−3を否定する(Cha
rt IV−3)。
【0079】
【化68】 また、I−4bもIV−1とのDiels−Alder付
加体(IV−5)を与えた。この際、原料の消失には、よ
り長時間の加熱を要した。IV−5を単離せずにフッ化カ
リウム処理し、IV−6へ導き単離した。そのI−4bか
らの通算収率は30%であった(Chart IV−
4)。
加体(IV−5)を与えた。この際、原料の消失には、よ
り長時間の加熱を要した。IV−5を単離せずにフッ化カ
リウム処理し、IV−6へ導き単離した。そのI−4bか
らの通算収率は30%であった(Chart IV−
4)。
【0080】
【化69】 IV−6の500MHz1H−NMRスペクトルにおいて
も、メトキシル基に隣接する1位プロトンが多重線に観
測されることから、IV−6はendo付加体と推定され
る(Chart IV−5)。なお、IV−1と環状親ジエ
ン類のDiels−Alder反応はendo選択的で
あることが報告されている(W.J.Koot,H.H
iemstra及びW.N.Spekamp,J.Or
g.Chem.,57,1057(1982)並びに
T.Iwaoka,N.Katagiri,M.Sat
o及びC.Kaneko,Chem.Pharm.Bu
ll.,40,2319(1992))。
も、メトキシル基に隣接する1位プロトンが多重線に観
測されることから、IV−6はendo付加体と推定され
る(Chart IV−5)。なお、IV−1と環状親ジエ
ン類のDiels−Alder反応はendo選択的で
あることが報告されている(W.J.Koot,H.H
iemstra及びW.N.Spekamp,J.Or
g.Chem.,57,1057(1982)並びに
T.Iwaoka,N.Katagiri,M.Sat
o及びC.Kaneko,Chem.Pharm.Bu
ll.,40,2319(1992))。
【0081】
【化70】 次に、本発明者らはI−4aとアルケンとの光[2+
2]環化付加反応を検討した。
2]環化付加反応を検討した。
【0082】I−4aと過剰の2,3−ジメチル−2−
ブテンとのペンタン溶液に350nm光を照射したとこ
ろ、付加体(IV−7,IV−8)をそれぞれ収率14%,
20%で得た。これら付加体以外の成績体はTLC上で
は認められなかったことから、低収率の原因はこれらの
揮発性のためと考えられる。これら成績体の構造は、1
H−NMR,IRおよびMSスペクトルデータに基づき
決定できた。なお、IV−8は単一ジアステレオマーとし
て得られたが、その立体化学は未決定である。Swen
tonらが提唱するように、両成績体はビラジカル中間
体(IV−9)を経て生成すると推定される(Chart
IV−6)。
ブテンとのペンタン溶液に350nm光を照射したとこ
ろ、付加体(IV−7,IV−8)をそれぞれ収率14%,
20%で得た。これら付加体以外の成績体はTLC上で
は認められなかったことから、低収率の原因はこれらの
揮発性のためと考えられる。これら成績体の構造は、1
H−NMR,IRおよびMSスペクトルデータに基づき
決定できた。なお、IV−8は単一ジアステレオマーとし
て得られたが、その立体化学は未決定である。Swen
tonらが提唱するように、両成績体はビラジカル中間
体(IV−9)を経て生成すると推定される(Chart
IV−6)。
【0083】
【化71】 以上のように、シクロペンテノン体においても、シクロ
ブタン体よりは2,3−ジ置換体の生成が優先すること
が明らかになった。
ブタン体よりは2,3−ジ置換体の生成が優先すること
が明らかになった。
【0084】以上の[合成1]〜[合成4]の研究にお
いて、本発明者らは含フッ素シクロアルケノン類が含フ
ッ素合成ブロックとして有用である点に着目し、新規化
合物を含む含フッ素シクロアルケノン体の合成に成功し
た。さらに、これら含フッ素シクロアルケノン体の合成
化学中間体としての有用性を示した。その結果は以下の
ように要約される。
いて、本発明者らは含フッ素シクロアルケノン類が含フ
ッ素合成ブロックとして有用である点に着目し、新規化
合物を含む含フッ素シクロアルケノン体の合成に成功し
た。さらに、これら含フッ素シクロアルケノン体の合成
化学中間体としての有用性を示した。その結果は以下の
ように要約される。
【0085】1)2−シクロアルケン−1−オール類へ
の分子フッ素の付加と続く酸化および塩基処理により、
2−フルオロ−2−シクロペンテン−1−オン(I−4
a)の合成に初めて成功した。また、2−フルオロ−2
−シクロヘキセン−1−オン(I−4b)も合成でき
た。
の分子フッ素の付加と続く酸化および塩基処理により、
2−フルオロ−2−シクロペンテン−1−オン(I−4
a)の合成に初めて成功した。また、2−フルオロ−2
−シクロヘキセン−1−オン(I−4b)も合成でき
た。
【0086】2)2位,3位または4位に置換基を有す
る2−シクロアルケン−1−オン類への分子フッ素の付
加反応に成功するとともに、付加反応に及ぼす置換基効
果を見いだした。すなわち、非置換体および2位置換体
はシス−2,3−ジフルオロ体を与えるが、3位置換体
は直接2−フルオロ−2−シクロアルケン−1−オン体
を与えることなどを見いだした。さらに、2,3−ジフ
ルオロ−2−シクロアルケン−1−オン体を単離するこ
となく塩基処理し、2−フルオロ−2−シクロペンテン
−1−オンおよび2−フルオロ−2−シクロヘキセン−
1−オンを合成できた。
る2−シクロアルケン−1−オン類への分子フッ素の付
加反応に成功するとともに、付加反応に及ぼす置換基効
果を見いだした。すなわち、非置換体および2位置換体
はシス−2,3−ジフルオロ体を与えるが、3位置換体
は直接2−フルオロ−2−シクロアルケン−1−オン体
を与えることなどを見いだした。さらに、2,3−ジフ
ルオロ−2−シクロアルケン−1−オン体を単離するこ
となく塩基処理し、2−フルオロ−2−シクロペンテン
−1−オンおよび2−フルオロ−2−シクロヘキセン−
1−オンを合成できた。
【0087】3)2−フルオロ−2−シクロアルケン−
1−オンの合成法としては、出発物質としてシクロアル
ケノール体よりシクロアルケノン体を用いるほうがより
効率的であることを明らかにした。すなわち、後者の方
法はフッ素化における付加効率がやや劣るものの、酸化
過程が不要なため操作が極めて簡便で、通算収率も改善
された。反応条件、単離操作の改良により、収率改善が
期待される。
1−オンの合成法としては、出発物質としてシクロアル
ケノール体よりシクロアルケノン体を用いるほうがより
効率的であることを明らかにした。すなわち、後者の方
法はフッ素化における付加効率がやや劣るものの、酸化
過程が不要なため操作が極めて簡便で、通算収率も改善
された。反応条件、単離操作の改良により、収率改善が
期待される。
【0088】4)シス−2−シクロペンテン−1,4−
ジオールへの分子フッ素の付加により、立体選択的にメ
ソ型ジフルオロジオール体を合成し、これをリパーゼ触
媒下によるモノアセチル化により効率的に不斉化するこ
とができた。続く酸化および塩基処理により、光学的に
純粋な(R)−4−アセトキシ−2−フルオロ−2−シ
クロペンテン−1−オン[(+)−III−5]の合成に
成功した。
ジオールへの分子フッ素の付加により、立体選択的にメ
ソ型ジフルオロジオール体を合成し、これをリパーゼ触
媒下によるモノアセチル化により効率的に不斉化するこ
とができた。続く酸化および塩基処理により、光学的に
純粋な(R)−4−アセトキシ−2−フルオロ−2−シ
クロペンテン−1−オン[(+)−III−5]の合成に
成功した。
【0089】5)2−フルオロ−2−シクロペンテン−
1−オン(I−4a)および2−フルオロ−2−シクロ
ヘキセン−1−オン(I−4b)のDiels−Ald
er反応に成功し、橋頭位にフッ素の導入されたビシク
ロ骨格の立体選択的合成にも成功した。また、2−フル
オロ−2−シクロペンテン−1−オン(I−4a)とア
ルケンとの付加反応にも成功した。これらの結果は、2
−フルオロシクロアルケン類が合成中間体として有用で
あることを示す。今後これらは含フッ素合成ブロックと
して広く応用できるものであると考えられる。
1−オン(I−4a)および2−フルオロ−2−シクロ
ヘキセン−1−オン(I−4b)のDiels−Ald
er反応に成功し、橋頭位にフッ素の導入されたビシク
ロ骨格の立体選択的合成にも成功した。また、2−フル
オロ−2−シクロペンテン−1−オン(I−4a)とア
ルケンとの付加反応にも成功した。これらの結果は、2
−フルオロシクロアルケン類が合成中間体として有用で
あることを示す。今後これらは含フッ素合成ブロックと
して広く応用できるものであると考えられる。
【0090】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定され
るものではない。
く説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定され
るものではない。
【0091】
【実施例1】2−Fluoro−2−cyclopenten−1−
one(I−4a ) ラセミなI−1a(420mg,5mmol)のフルオ
ロトリクロロメタン−クロロホルム−エタノール(5:
4:1,250ml)溶液に、−78℃で撹拌しながら
2当量の5%F2/N2ガス(流速180ml/min)
を導通する。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥後濃縮する。得られる油状物を酢酸(20ml)に
溶かし、これに酸化クロム(VI)(1.0g,10mm
ol)の水溶液(2ml)を加え氷冷下4時間撹拌す
る。反応液に水を加えジクロロメタンで抽出し、有機層
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄する。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣にエーテル
(4ml)とトリエチルアミン(400mg,4mmo
l)を加え室温で2時間撹拌する。反応液をエーテルで
希釈後、10%塩酸、飽和食塩水で洗浄する。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣をPTLC
に付す。ヘキサン−酢酸エチル(5:1)で展開し、I
−4a(64mg,13%)を油状物として得る。
one(I−4a ) ラセミなI−1a(420mg,5mmol)のフルオ
ロトリクロロメタン−クロロホルム−エタノール(5:
4:1,250ml)溶液に、−78℃で撹拌しながら
2当量の5%F2/N2ガス(流速180ml/min)
を導通する。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥後濃縮する。得られる油状物を酢酸(20ml)に
溶かし、これに酸化クロム(VI)(1.0g,10mm
ol)の水溶液(2ml)を加え氷冷下4時間撹拌す
る。反応液に水を加えジクロロメタンで抽出し、有機層
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄する。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣にエーテル
(4ml)とトリエチルアミン(400mg,4mmo
l)を加え室温で2時間撹拌する。反応液をエーテルで
希釈後、10%塩酸、飽和食塩水で洗浄する。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣をPTLC
に付す。ヘキサン−酢酸エチル(5:1)で展開し、I
−4a(64mg,13%)を油状物として得る。
【0092】I−4a:無色油状物。
【0093】High−resolution MS
m/z:(M+)計算値:C5H5FO:100.032
4.実測値:100.0323.IR(CHCl3):
1725,1650cm-1.1H−NMR(500MH
z,CDCl3)δ:2.480(2H,m,J=4.
0Hz,C5−H2),2.558−2.594(2H,
m,C4−H2),6.989(1H,t,J=3.0H
z,C3−H).
m/z:(M+)計算値:C5H5FO:100.032
4.実測値:100.0323.IR(CHCl3):
1725,1650cm-1.1H−NMR(500MH
z,CDCl3)δ:2.480(2H,m,J=4.
0Hz,C5−H2),2.558−2.594(2H,
m,C4−H2),6.989(1H,t,J=3.0H
z,C3−H).
【0094】
【実施例2】2−Fluoro−2−cyclohexen−1−o
ne(I−4b ) ラセミなI−1b(490mg,5mmol)のフルオ
ロトリクロロメタン−クロロホルム−エタノール(5:
4:1,250ml)溶液に、−78℃で撹拌しながら
2当量の5%F2/N2ガス(流速180ml/min)
を導通する。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥後濃縮する。得られる油状物を酢酸(20ml)に
溶かし、これに酸化クロム(VI)(1.0g,10mm
ol)の水溶液(2ml)を加え氷冷下4時間撹拌す
る。反応液に水を加えジクロロメタンで抽出し、有機層
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄する。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣にエーテル
(4ml)とトリエチルアミン(1.0g,10mmo
l)を加え室温で2時間撹拌する。反応液をエーテルで
希釈後、10%塩酸、飽和食塩水で洗浄する。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣をPTLC
に付す。ヘキサン−ジクロロメタン(1:3)で展開
し、I−4b(13mg,5%)およびI−1b(33m
g,13%)を油状物として得る。
ne(I−4b ) ラセミなI−1b(490mg,5mmol)のフルオ
ロトリクロロメタン−クロロホルム−エタノール(5:
4:1,250ml)溶液に、−78℃で撹拌しながら
2当量の5%F2/N2ガス(流速180ml/min)
を導通する。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥後濃縮する。得られる油状物を酢酸(20ml)に
溶かし、これに酸化クロム(VI)(1.0g,10mm
ol)の水溶液(2ml)を加え氷冷下4時間撹拌す
る。反応液に水を加えジクロロメタンで抽出し、有機層
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄する。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣にエーテル
(4ml)とトリエチルアミン(1.0g,10mmo
l)を加え室温で2時間撹拌する。反応液をエーテルで
希釈後、10%塩酸、飽和食塩水で洗浄する。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣をPTLC
に付す。ヘキサン−ジクロロメタン(1:3)で展開
し、I−4b(13mg,5%)およびI−1b(33m
g,13%)を油状物として得る。
【0095】I−4b:無色油状物. High−resolution MS m/z:(M
+)計算値:C6H7FO:114.0481.実測値:
114.0473.IR(CHCl3):1700,1
655cm-1.1H−NMR(500MHz,CDC
l3)δ:2.042(2H,tt,J=6.5,5.
5Hz,C5−H2),2.466(2H,dq,J=
4.5,5.5Hz,C4−H2),2.552(2H,
dt,J=2.5,6.5Hz,C6−H2),6.47
1(1H,dt,J=14.0,4.5Hz,C3−
H2).1H−NMRのデータは文献のデータと一致し
た。
+)計算値:C6H7FO:114.0481.実測値:
114.0473.IR(CHCl3):1700,1
655cm-1.1H−NMR(500MHz,CDC
l3)δ:2.042(2H,tt,J=6.5,5.
5Hz,C5−H2),2.466(2H,dq,J=
4.5,5.5Hz,C4−H2),2.552(2H,
dt,J=2.5,6.5Hz,C6−H2),6.47
1(1H,dt,J=14.0,4.5Hz,C3−
H2).1H−NMRのデータは文献のデータと一致し
た。
【0096】
【実施例3】2−Fluoro−2−cyclopenten−1−
one(II−4a ) (A)3当量のフッ素ガスを用いるフッ素化 II−1a(205mg,2.5mmol)のフルオロト
リクロロメタン−クロロホルム−エタノール(5:4:
1,125ml)溶液に、−78℃で撹拌しながら3当
量の5%F2/N2ガス(流速180ml/min)を導
通する。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後濃縮する。残渣にエーテル(2ml)とトリエチルア
ミン(300mg,3mmol)を加え室温で5時間撹
拌する。反応液に10%塩酸(5ml)を加えさらに1
0分間撹拌後、ペンタン−エーテル(1:1)で抽出す
る。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃
縮し、残渣をPTLCに付す。ペンタン−ジクロロメタ
ン(2:1)で展開し、I−4a(60mg,24%)
およびII−1a(33mg,16%)を油状物として得
る。
one(II−4a ) (A)3当量のフッ素ガスを用いるフッ素化 II−1a(205mg,2.5mmol)のフルオロト
リクロロメタン−クロロホルム−エタノール(5:4:
1,125ml)溶液に、−78℃で撹拌しながら3当
量の5%F2/N2ガス(流速180ml/min)を導
通する。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後濃縮する。残渣にエーテル(2ml)とトリエチルア
ミン(300mg,3mmol)を加え室温で5時間撹
拌する。反応液に10%塩酸(5ml)を加えさらに1
0分間撹拌後、ペンタン−エーテル(1:1)で抽出す
る。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃
縮し、残渣をPTLCに付す。ペンタン−ジクロロメタ
ン(2:1)で展開し、I−4a(60mg,24%)
およびII−1a(33mg,16%)を油状物として得
る。
【0097】(B)5当量のフッ素ガスを用いるフッ素
化 II−1a(1642mg,20mmol)のフルオロト
リクロロメタン−クロロホルム−エタノール(5:4:
1,250ml)溶液に、−78℃で撹拌しながら3当
量の5%F2/N2ガス(流速705ml/min)を導
通する。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後濃縮する。残渣にエーテル(15ml)とトリエチル
アミン(2500mg,25mmol)を加え室温で5
時間撹拌する。反応液に10%塩酸(40ml)を加え
さらに10分間撹拌後、ペンタン−エーテル(1:1)
で抽出する。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥する。溶媒を留去後、減圧下蒸留(90mmHg/
93−96℃)し、I−4a(320mg,16%)を
油状物として得る。
化 II−1a(1642mg,20mmol)のフルオロト
リクロロメタン−クロロホルム−エタノール(5:4:
1,250ml)溶液に、−78℃で撹拌しながら3当
量の5%F2/N2ガス(流速705ml/min)を導
通する。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後濃縮する。残渣にエーテル(15ml)とトリエチル
アミン(2500mg,25mmol)を加え室温で5
時間撹拌する。反応液に10%塩酸(40ml)を加え
さらに10分間撹拌後、ペンタン−エーテル(1:1)
で抽出する。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥する。溶媒を留去後、減圧下蒸留(90mmHg/
93−96℃)し、I−4a(320mg,16%)を
油状物として得る。
【0098】I−4a:無色油状物. 機器データは[合成1]で得られたI−4aのデータと
一致した。
一致した。
【0099】
【実施例4】cis−2,3−Difluoro−2−methyl
cyclopentan−1−one(cis−II−2
d) II−1d(240mg,2.5mmol)のフルオロト
リクロロメタン−クロロホルム(5:4,113ml)
溶液に、−78℃で撹拌しながら3当量の5%F2/N2
ガス(流速180ml/min)を導通する。反応液を
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄す
る。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残
渣をPTLCに付す。ヘキサン−酢酸エチル(5:1)
で展開し、得られる主成績体を再度PTLCに付す。ヘ
キサン−ジクロロメタン(1:1)で展開し、cis−
II−2d(67mg,20%)を油状物として得る。
cyclopentan−1−one(cis−II−2
d) II−1d(240mg,2.5mmol)のフルオロト
リクロロメタン−クロロホルム(5:4,113ml)
溶液に、−78℃で撹拌しながら3当量の5%F2/N2
ガス(流速180ml/min)を導通する。反応液を
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄す
る。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残
渣をPTLCに付す。ヘキサン−酢酸エチル(5:1)
で展開し、得られる主成績体を再度PTLCに付す。ヘ
キサン−ジクロロメタン(1:1)で展開し、cis−
II−2d(67mg,20%)を油状物として得る。
【0100】cis−II−2d:無色油状物. High−resolution MS m/z:(M
+)計算値:C6H8F2O:134.0543.実測値:
134.0524.IR(CHCl3):1770-1.1
H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.44
5(3H,dd,J=22.5,1.2Hz,C2−M
e),2.101−2.250(1H,m,C4−
H),2.334−2.444(2H,m,C4−H,
C5−H),2.596(1H,dt,J=20.0,
10.0Hz,C5−H),4.919(1H,dq,
J=52.5,3.5Hz,C3−H).
+)計算値:C6H8F2O:134.0543.実測値:
134.0524.IR(CHCl3):1770-1.1
H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.44
5(3H,dd,J=22.5,1.2Hz,C2−M
e),2.101−2.250(1H,m,C4−
H),2.334−2.444(2H,m,C4−H,
C5−H),2.596(1H,dt,J=20.0,
10.0Hz,C5−H),4.919(1H,dq,
J=52.5,3.5Hz,C3−H).
【0101】
【実施例5】3−Acetoxy−2−fluoro−2−cycl
openten−1−one(II−3e) II−1e(420mg,3mmol)のフルオロトリク
ロロメタン−クロロホルム(5:4,135ml)溶液
に、−78℃で撹拌しながら3当量の5%F2/N2ガス
(流速180ml/min)を導通する。反応液を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄する。有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣をP
TLCに付す。ヘキサン−酢酸エチル(3:1)で展開
し、II−3e(35mg,15%)を油状物として得
る。
openten−1−one(II−3e) II−1e(420mg,3mmol)のフルオロトリク
ロロメタン−クロロホルム(5:4,135ml)溶液
に、−78℃で撹拌しながら3当量の5%F2/N2ガス
(流速180ml/min)を導通する。反応液を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄する。有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣をP
TLCに付す。ヘキサン−酢酸エチル(3:1)で展開
し、II−3e(35mg,15%)を油状物として得
る。
【0102】II−3e:無色油状物. High−resolution MS m/z:(M
+)計算値:C7H7FO3:158.0379.実測値:
158.0380.IR(CDCl3):1790,1
730,1680cm-1.1H−NMR(300MH
z,CDCl3)δ:2.330(3H,s,OA
c),2.517−2.550(2H,m,C5−
H2),2.812−2.860(2H,m,C4−
H2).
+)計算値:C7H7FO3:158.0379.実測値:
158.0380.IR(CDCl3):1790,1
730,1680cm-1.1H−NMR(300MH
z,CDCl3)δ:2.330(3H,s,OA
c),2.517−2.550(2H,m,C5−
H2),2.812−2.860(2H,m,C4−
H2).
【0103】
【実施例6】2−Fluoro−3−methyl−2−cyclo
penten−1−one(II−3f)および2−fl
uoro−3−fluoromethyl−2−cyc
lopenten−1−one(II−7 ) II−1f(480mg,5mmol)のフルオロトリク
ロロメタン−クロロホルム(5:4,225ml)溶液
に、−78℃で撹拌しながら3当量の5%F2/N2ガス
(流速180ml/min)を導通する。反応液を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄する。有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣を中
圧カラムクロマトグラフィーに付す。ペンタン−エーテ
ル(3:1)で展開し、得られる主成績体を再度中圧カ
ラムクロマトグラフィーに付す。ジクロロメタンで展開
し、II−7(36mg,5%),次いで、II−3f(7
6mg,13%)を油状物として得る。
penten−1−one(II−3f)および2−fl
uoro−3−fluoromethyl−2−cyc
lopenten−1−one(II−7 ) II−1f(480mg,5mmol)のフルオロトリク
ロロメタン−クロロホルム(5:4,225ml)溶液
に、−78℃で撹拌しながら3当量の5%F2/N2ガス
(流速180ml/min)を導通する。反応液を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄する。有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣を中
圧カラムクロマトグラフィーに付す。ペンタン−エーテ
ル(3:1)で展開し、得られる主成績体を再度中圧カ
ラムクロマトグラフィーに付す。ジクロロメタンで展開
し、II−7(36mg,5%),次いで、II−3f(7
6mg,13%)を油状物として得る。
【0104】II−7:無色油状物. High−resolution MS m/z:(M
+)計算値:C6H6F2O:132.0586.実測値:
132.0401.IR(CDCl3):1730,1
680cm-1.1H−NMR(300MHz,CDC
l3)δ:2.498−2.527(2H,m,C5−H
2),2.629−2.703(2H,m,C4−
H2),5.303(2H,br d,J=47.0H
z,C3−CH2F). II−3f:無色油状物 High−resolution MS m/z:(M
+)計算値:C6H7FO:114.0481.実測値:
114.0481.IR(CHCl3):1720,1
675cm-1.1H−NMR(300MHz,CDC
l3)δ:2.051(3H,s,C3−Me),2.4
15−2.515(4H,m,C4−H2,C5−H2).
+)計算値:C6H6F2O:132.0586.実測値:
132.0401.IR(CDCl3):1730,1
680cm-1.1H−NMR(300MHz,CDC
l3)δ:2.498−2.527(2H,m,C5−H
2),2.629−2.703(2H,m,C4−
H2),5.303(2H,br d,J=47.0H
z,C3−CH2F). II−3f:無色油状物 High−resolution MS m/z:(M
+)計算値:C6H7FO:114.0481.実測値:
114.0481.IR(CHCl3):1720,1
675cm-1.1H−NMR(300MHz,CDC
l3)δ:2.051(3H,s,C3−Me),2.4
15−2.515(4H,m,C4−H2,C5−H2).
【0105】
【実施例7】2−Fluoro−2−cyclohexen−1−o
ne(I−4b) (A)3当量のフッ素を用いるフッ素化 II−8a(192mg,2mmol)のフルオロトリク
ロロメタン−クロロホルム−エタノール(5:4:1,
100ml)溶液に、−78℃で撹拌しながら3当量の
5%F2/N2ガス(流速180ml/min)を導通す
る。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃
縮する。残渣にエーテル(5ml)とトリエチルアミン
(300mg,3mmol)を加え室温で3時間撹拌す
る。反応液をエーテルで希釈後、10%塩酸、飽和食塩
水で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後
濃縮し、残渣をPTLCに付す。ヘキサン−酢酸エチル
(3:1)で展開し、得られる主成績体を再度PTLC
に付す。ジクロロメタンで展開し、I−4b(27m
g,12%)とII−8a(10mg,5%)を油状物と
して得る。
ne(I−4b) (A)3当量のフッ素を用いるフッ素化 II−8a(192mg,2mmol)のフルオロトリク
ロロメタン−クロロホルム−エタノール(5:4:1,
100ml)溶液に、−78℃で撹拌しながら3当量の
5%F2/N2ガス(流速180ml/min)を導通す
る。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃
縮する。残渣にエーテル(5ml)とトリエチルアミン
(300mg,3mmol)を加え室温で3時間撹拌す
る。反応液をエーテルで希釈後、10%塩酸、飽和食塩
水で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後
濃縮し、残渣をPTLCに付す。ヘキサン−酢酸エチル
(3:1)で展開し、得られる主成績体を再度PTLC
に付す。ジクロロメタンで展開し、I−4b(27m
g,12%)とII−8a(10mg,5%)を油状物と
して得る。
【0106】(B)4当量のフッ素を用いるフッ素化 II−8a(961mg,10mmol)のフルオロトリ
クロロメタン−クロロホルム−エタノール(5:4:
1,250ml)溶液に、−78℃で撹拌しながら3当
量の5%F2/N2ガス(流速590ml/min)を導
通する。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後濃縮する。残渣にエーテル(25ml)とトリエチル
アミン(1500mg,15mmol)を加え室温で3
時間撹拌する。反応液を10%塩酸、飽和食塩水で洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付す。ジクロロメタンで展開し、得られる主成績体を中
圧カラムクロマトグラフィーに付す。ヘキサン−ジクロ
ロメタン(2:1)で展開し、I−4b(188mg,
17%)とII−8a(173mg,18%)を油状物と
して得る。
クロロメタン−クロロホルム−エタノール(5:4:
1,250ml)溶液に、−78℃で撹拌しながら3当
量の5%F2/N2ガス(流速590ml/min)を導
通する。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後濃縮する。残渣にエーテル(25ml)とトリエチル
アミン(1500mg,15mmol)を加え室温で3
時間撹拌する。反応液を10%塩酸、飽和食塩水で洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付す。ジクロロメタンで展開し、得られる主成績体を中
圧カラムクロマトグラフィーに付す。ヘキサン−ジクロ
ロメタン(2:1)で展開し、I−4b(188mg,
17%)とII−8a(173mg,18%)を油状物と
して得る。
【0107】I−4b:無色油状物. 機器データは[合成1]で得られたI−4aのデータと
一致した。
一致した。
【0108】
【実施例8】cis−2,3−Difluoro−2−methyl
cyclohexane−1−one(II−9b) II−8b(220mg,2mmol)のフルオロトリク
ロロメタン−クロロホルム(5:4,90ml)溶液
に、−78℃で撹拌しながら3当量の5%F2/N2ガス
(流速180ml/min)を導通する。反応液を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄する。有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣をP
TLCに付す。ヘキサン−ジクロロメタン(1:1)で
展開し、得られる主成績体を再度PTLCに付す。ヘキ
サン−酢酸エチル(3:1)で展開し、cis−II−9
b(40mg,14%)を油状物として得る。
cyclohexane−1−one(II−9b) II−8b(220mg,2mmol)のフルオロトリク
ロロメタン−クロロホルム(5:4,90ml)溶液
に、−78℃で撹拌しながら3当量の5%F2/N2ガス
(流速180ml/min)を導通する。反応液を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄する。有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣をP
TLCに付す。ヘキサン−ジクロロメタン(1:1)で
展開し、得られる主成績体を再度PTLCに付す。ヘキ
サン−酢酸エチル(3:1)で展開し、cis−II−9
b(40mg,14%)を油状物として得る。
【0109】cis−II−9b:無色油状物. High−resolution MS m/z:(M
+)計算値:C7H10F2O:148.0700.実測
値:148.0693.1H−NMR(500MHz,
CDCl3)δ:1.547(3H,d,J=22.0
Hz),1.588−1.652(1H,m,C5−H
axial),2.024−2.130(2H,m,C4−H
axial,C5−Hequatrial),2.242(1H,d
t,J=3.0,8.5Hz,C4−Hequatrial),
2.420(1H,dt,J=14.0,7.0Hz,
C6−Haxial),2.707(1H,dt,J=5.
5,14.0Hz,C6−Hequatrial),4.545
(1H,dddd,J=48.0,17.0,8.5,
3.0Hz,C3−H).
+)計算値:C7H10F2O:148.0700.実測
値:148.0693.1H−NMR(500MHz,
CDCl3)δ:1.547(3H,d,J=22.0
Hz),1.588−1.652(1H,m,C5−H
axial),2.024−2.130(2H,m,C4−H
axial,C5−Hequatrial),2.242(1H,d
t,J=3.0,8.5Hz,C4−Hequatrial),
2.420(1H,dt,J=14.0,7.0Hz,
C6−Haxial),2.707(1H,dt,J=5.
5,14.0Hz,C6−Hequatrial),4.545
(1H,dddd,J=48.0,17.0,8.5,
3.0Hz,C3−H).
【0110】
【実施例9】2−Fluoro−3−methyl−2−cyclo
hexen−1−one(II−11) II−8c(275mg,2.5mmol)のフルオロト
リクロロメタン−クロロホルム(5:4,112.5m
l)溶液に、−78℃で撹拌しながら3当量の5%F2
/N2ガス(流速180ml/min)を導通する。反
応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗
浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮す
る。残渣にエーテル(5ml)とトリエチルアミン(3
00mg,3mmol)を加え室温で6時間撹拌する。
反応液をエーテルで希釈し、10%塩酸、飽和食塩水で
洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮
し残渣をPTLCに付す。ジクロロメタンで展開し、II
−11(43mg,13%)を油状物として得る。
hexen−1−one(II−11) II−8c(275mg,2.5mmol)のフルオロト
リクロロメタン−クロロホルム(5:4,112.5m
l)溶液に、−78℃で撹拌しながら3当量の5%F2
/N2ガス(流速180ml/min)を導通する。反
応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗
浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮す
る。残渣にエーテル(5ml)とトリエチルアミン(3
00mg,3mmol)を加え室温で6時間撹拌する。
反応液をエーテルで希釈し、10%塩酸、飽和食塩水で
洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮
し残渣をPTLCに付す。ジクロロメタンで展開し、II
−11(43mg,13%)を油状物として得る。
【0111】II−11:無色油状物. High−resolution MS m/z:(M
+)計算値:C7H9FO:128.0638.実測値:
128.0619.IR(CHCl3):1690,1
660cm-1.1H−NMR(500MHz,CDC
l3)δ:1.934(3H,d,J=3.0Hz,C3
−Me),1.995(2H,dt,J=13.0,
6.0Hz,C5−H2),2.427(2H,q,J=
6.0Hz,C6−H2),2.504(2H,dt,J
=2.5,6.0Hz,C4−H2).
+)計算値:C7H9FO:128.0638.実測値:
128.0619.IR(CHCl3):1690,1
660cm-1.1H−NMR(500MHz,CDC
l3)δ:1.934(3H,d,J=3.0Hz,C3
−Me),1.995(2H,dt,J=13.0,
6.0Hz,C5−H2),2.427(2H,q,J=
6.0Hz,C6−H2),2.504(2H,dt,J
=2.5,6.0Hz,C4−H2).
【0112】
【実施例10】cis−2,3−Difluorocyclopent
an−1,4−diol(III−2a) III−1a(500mg,5mmol)のフルオロトリ
クロロメタン−クロロホルム−エタノール(5:4:
1,250ml)溶液に、−78℃で撹拌しながら3当
量の5%F2/N2ガス(流速500ml/min)を導
通する。溶媒を留去後、残渣を中圧カラムクロマトグラ
フィーに付す。ヘキサン−酢酸エチル(1:1)で展開
し、III−6a(30mg,4%)、次いでIII−2a
(114mg,16%)を油状物として得る。
an−1,4−diol(III−2a) III−1a(500mg,5mmol)のフルオロトリ
クロロメタン−クロロホルム−エタノール(5:4:
1,250ml)溶液に、−78℃で撹拌しながら3当
量の5%F2/N2ガス(流速500ml/min)を導
通する。溶媒を留去後、残渣を中圧カラムクロマトグラ
フィーに付す。ヘキサン−酢酸エチル(1:1)で展開
し、III−6a(30mg,4%)、次いでIII−2a
(114mg,16%)を油状物として得る。
【0113】III−2a:無色油状物.1 H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.62
9(1H,br dt,J=15.0,5.0Hz,C
5−H),2.042(2H,br s,OH),2.
677(1H,br dt,J=22.0,7.5H
z,C5−H),4.380−4.446(2H,m,
C1−H,C4−H),4.820−4.952(2H,
m,C2−H,C3−H).
9(1H,br dt,J=15.0,5.0Hz,C
5−H),2.042(2H,br s,OH),2.
677(1H,br dt,J=22.0,7.5H
z,C5−H),4.380−4.446(2H,m,
C1−H,C4−H),4.820−4.952(2H,
m,C2−H,C3−H).
【0114】
【実施例11】cis−4−Acetoxy−2,3−difluor
ocyclopentan−1−ol[(−)−III−
3] III−2a(97mg,0.7mmol)の酢酸ビニル
(10ml)溶液にリパーゼAY(97mg)を加え、
24℃で9時間撹拌する。反応液をセライト濾過し、溶
媒を留去後残渣を中圧カラムクロマトグラフィーに付
す。ヘキサン−酢酸エチル(3:1)で展開し、III−
3(60mg,48%)を結晶として得る。
ocyclopentan−1−ol[(−)−III−
3] III−2a(97mg,0.7mmol)の酢酸ビニル
(10ml)溶液にリパーゼAY(97mg)を加え、
24℃で9時間撹拌する。反応液をセライト濾過し、溶
媒を留去後残渣を中圧カラムクロマトグラフィーに付
す。ヘキサン−酢酸エチル(3:1)で展開し、III−
3(60mg,48%)を結晶として得る。
【0115】(−)−III−3:mp61℃の無色プリ
ズム晶(ペンタン−エーテル)。
ズム晶(ペンタン−エーテル)。
【0116】High−resolution MS
m/z:(M+)計算値:C7H10F2O3:180.05
98.実測値:180.0579.IR(CHC
l3):3610,1730cm-1.1H−NMR(50
0MHz,CDCl3)δ:1.600(1H,dt,
J=15.0,5.0Hz,C5−H),2.099
(3H,s,OAc),2.840(1H,br d
t,J=15.0Hz,C5−H),4.408−4.
475(1H,m,C1−H),4.829(1H,d
dd,J=51.0,12.0,4.0Hz,C3−
H),5.042(1H,ddd,J=50.0,1
3.5,4.0Hz,C2−H),5.152−5.2
28(1H,m,C4−H).
m/z:(M+)計算値:C7H10F2O3:180.05
98.実測値:180.0579.IR(CHC
l3):3610,1730cm-1.1H−NMR(50
0MHz,CDCl3)δ:1.600(1H,dt,
J=15.0,5.0Hz,C5−H),2.099
(3H,s,OAc),2.840(1H,br d
t,J=15.0Hz,C5−H),4.408−4.
475(1H,m,C1−H),4.829(1H,d
dd,J=51.0,12.0,4.0Hz,C3−
H),5.042(1H,ddd,J=50.0,1
3.5,4.0Hz,C2−H),5.152−5.2
28(1H,m,C4−H).
【数2】
【0117】
【実施例12】(−)−III−3 MTPA ester(III−13)
および(+)−III−3 MTPA ester(III−
13’) (±)−III−3(3mg,0.02mmol)と
(R)−MTPA(13mg,0.05mmol)のジ
クロロメタン溶液にDMAP(3.5mg,0.03m
mol)、次いでDCC(12mg,0.06mmo
l)を加え、室温下撹拌する。反応液に水を加えて撹拌
後、エーテルで抽出し無水硫酸マグネシウムで乾燥す
る。溶媒を留去し、残渣をPTLCに付す。ヘキサン−
酢酸エチル(5:1)で展開し、III−13およびIII−
13’(6mg,80%)を22:1の比率で油状物と
して得る。
および(+)−III−3 MTPA ester(III−
13’) (±)−III−3(3mg,0.02mmol)と
(R)−MTPA(13mg,0.05mmol)のジ
クロロメタン溶液にDMAP(3.5mg,0.03m
mol)、次いでDCC(12mg,0.06mmo
l)を加え、室温下撹拌する。反応液に水を加えて撹拌
後、エーテルで抽出し無水硫酸マグネシウムで乾燥す
る。溶媒を留去し、残渣をPTLCに付す。ヘキサン−
酢酸エチル(5:1)で展開し、III−13およびIII−
13’(6mg,80%)を22:1の比率で油状物と
して得る。
【0118】III−13:無色油状物.1 H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.74
0(1H,dt,J=16.0,5.0Hz,C5−
H),2.049(3H,s,OAc),3.016
(1H,dt,J=15.5,8.0Hz,C5−
H),3.532(3H,s,OMe),4.934
(1H,ddt,J=50.0,11.0,4.0H
z,C3−H),4.988(1H,ddt,J=5
0.0,14.0,4.0Hz,C2−H),5.20
8−5.273(1H,m,C1−H),5.468−
5.533(1H,m,C4−H),7.400−7.
500(5H,m,Ph). III−13’:無色油状物.1 H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.60
8(1H,dt,J=16.0,4.0Hz,C5−
H),1.993(3H,s,OAc),2.721
(1H,dt,J=15.0,7.0Hz,C5−
H),3.553(3H,s,OMe),5.100−
5.300(2H,m,C2−H,C3−H),5.20
8−5.273(1H,m,C1−H),5.468−
5.533(1H,m,C4−H),7.400−7.
500(5H,m,Ph).
0(1H,dt,J=16.0,5.0Hz,C5−
H),2.049(3H,s,OAc),3.016
(1H,dt,J=15.5,8.0Hz,C5−
H),3.532(3H,s,OMe),4.934
(1H,ddt,J=50.0,11.0,4.0H
z,C3−H),4.988(1H,ddt,J=5
0.0,14.0,4.0Hz,C2−H),5.20
8−5.273(1H,m,C1−H),5.468−
5.533(1H,m,C4−H),7.400−7.
500(5H,m,Ph). III−13’:無色油状物.1 H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.60
8(1H,dt,J=16.0,4.0Hz,C5−
H),1.993(3H,s,OAc),2.721
(1H,dt,J=15.0,7.0Hz,C5−
H),3.553(3H,s,OMe),5.100−
5.300(2H,m,C2−H,C3−H),5.20
8−5.273(1H,m,C1−H),5.468−
5.533(1H,m,C4−H),7.400−7.
500(5H,m,Ph).
【0119】
【実施例13】(+)−III−14 MTPA ester(III−1
5)および(−)−III−14 MTPA ester
(III−15’) (±)−III−14(28mg,0.2mmol)と
(R)−MTPA(117mg,0.5mmol)のジ
クロロメタン(1ml)溶液にDMAP(5mg,0.
04mmol)、次いでDCC(103mg,0.5m
mol)を加え、室温下24時間撹拌する。反応液に水
を加えて撹拌後、エーテルで抽出し無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をPTLCに付す。
ヘキサン−酢酸エチル(8:1)で展開し、III−15
およびIII−15’(64.8mg,87%)を4:1
の比率で油状物として得る。
5)および(−)−III−14 MTPA ester
(III−15’) (±)−III−14(28mg,0.2mmol)と
(R)−MTPA(117mg,0.5mmol)のジ
クロロメタン(1ml)溶液にDMAP(5mg,0.
04mmol)、次いでDCC(103mg,0.5m
mol)を加え、室温下24時間撹拌する。反応液に水
を加えて撹拌後、エーテルで抽出し無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をPTLCに付す。
ヘキサン−酢酸エチル(8:1)で展開し、III−15
およびIII−15’(64.8mg,87%)を4:1
の比率で油状物として得る。
【0120】III−15:無色油状物.1 H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.79
0(1H,dt,J=15.0,3.5Hz,C5−
H),2.000(3H,s,OAc),2.878
(1H,dt,J=15.0,7.5Hz,C5−
H),3.562(3H,s,OMe),5.547
(1H,dd,J=7.5,3.5Hz,C1−H),
5.761(1H,dd,J=7.5,3.5Hz,C
4−H),6.178(2H,s,C2−H,C3−
H),7.402−7.413(5H,m,Ph). III−15’:無色油状物.1 H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.87
2(1H,dt,J=15.0,3.5Hz,C5−
H),2.023(3H,s,OAc),2.931
(1H,dt,J=15.0,7.5Hz,C5−
H),3.554(3H,s,OMe),5.547
(1H,dd,J=7.5,3.5Hz,C1−H),
5.761(1H,dd,J=7.5,3.5Hz,C
4−H),6.101(1H,d,J=6.0Hz,C2
−H),6.160(1H,d,J=6.0Hz,C2
−H),7.521−7.537(5H,m,Ph).
0(1H,dt,J=15.0,3.5Hz,C5−
H),2.000(3H,s,OAc),2.878
(1H,dt,J=15.0,7.5Hz,C5−
H),3.562(3H,s,OMe),5.547
(1H,dd,J=7.5,3.5Hz,C1−H),
5.761(1H,dd,J=7.5,3.5Hz,C
4−H),6.178(2H,s,C2−H,C3−
H),7.402−7.413(5H,m,Ph). III−15’:無色油状物.1 H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.87
2(1H,dt,J=15.0,3.5Hz,C5−
H),2.023(3H,s,OAc),2.931
(1H,dt,J=15.0,7.5Hz,C5−
H),3.554(3H,s,OMe),5.547
(1H,dd,J=7.5,3.5Hz,C1−H),
5.761(1H,dd,J=7.5,3.5Hz,C
4−H),6.101(1H,d,J=6.0Hz,C2
−H),6.160(1H,d,J=6.0Hz,C2
−H),7.521−7.537(5H,m,Ph).
【0121】
【実施例14】(R)−4−Acetoxy−2−fluoro−2−
cyclopentan−1−one[(+)III−
5] III−3(54mg,0.3mmol)を酢酸(1m
l)に溶かし、これに酸化クロム(VI)(60mg,
0.6mmol)の水溶液(0.1ml)を加え氷冷下
4時間撹拌する。反応液を水で希釈しジクロロメタンで
抽出後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮
し、残渣にエーテル(0.5ml)とトリエチルアミン
(60mg,0.6mmol)を加え室温で2時間撹拌
する。溶媒を留去し、残渣をPTLCに付す。ヘキサン
−酢酸エチル(2:1)で展開し、(+)−III−5
(7mg,21%)を油状物として得る。
cyclopentan−1−one[(+)III−
5] III−3(54mg,0.3mmol)を酢酸(1m
l)に溶かし、これに酸化クロム(VI)(60mg,
0.6mmol)の水溶液(0.1ml)を加え氷冷下
4時間撹拌する。反応液を水で希釈しジクロロメタンで
抽出後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮
し、残渣にエーテル(0.5ml)とトリエチルアミン
(60mg,0.6mmol)を加え室温で2時間撹拌
する。溶媒を留去し、残渣をPTLCに付す。ヘキサン
−酢酸エチル(2:1)で展開し、(+)−III−5
(7mg,21%)を油状物として得る。
【0122】(+)−III−5:無色油状物. High−resolution MS m/z:(M
+)計算値:C7H7FO3:158.0379.実測値:
158.0379.IR(CHCl3):1745,1
660cm-1.1H−NMR(500MHz,CDC
l3)δ:2.113(3H,s,OAc),2.45
5(1H,dt,J=19.0,1.0Hz,C5−
H),2.943(1H,dd,J=19.0,6.0
Hz,C5−H),5.750−5.785(1H,
m,C4−H),6.930(1H,d,J=3.0H
z,C3−H).
+)計算値:C7H7FO3:158.0379.実測値:
158.0379.IR(CHCl3):1745,1
660cm-1.1H−NMR(500MHz,CDC
l3)δ:2.113(3H,s,OAc),2.45
5(1H,dt,J=19.0,1.0Hz,C5−
H),2.943(1H,dd,J=19.0,6.0
Hz,C5−H),5.750−5.785(1H,
m,C4−H),6.930(1H,d,J=3.0H
z,C3−H).
【数3】 (c=0.89,CHCl3).
【0123】
【実施例15】7a−Fluoro−7−methoxy−5−tri
methylsilyloxy−3a,4,7,7a−
tetrahydro−1−indanone( IV−
2) 2−フルオロ−2−シクロペンテン−1−オン(40m
g,0.4mmol)のキシレン(2ml)溶液にDa
nishefskyジエン(346mg,2mmol)
を加え4時間加熱還流する。溶媒を留去後、減圧下蒸留
(0.2mmHg/147℃)し、7a−フルオロ−7
−メトキシ−5−トリメチルシリルオキシ−3a,4,
7,7a−テトラヒドロ−1−インダノン(127m
g,定量的)を油状物として得る。
methylsilyloxy−3a,4,7,7a−
tetrahydro−1−indanone( IV−
2) 2−フルオロ−2−シクロペンテン−1−オン(40m
g,0.4mmol)のキシレン(2ml)溶液にDa
nishefskyジエン(346mg,2mmol)
を加え4時間加熱還流する。溶媒を留去後、減圧下蒸留
(0.2mmHg/147℃)し、7a−フルオロ−7
−メトキシ−5−トリメチルシリルオキシ−3a,4,
7,7a−テトラヒドロ−1−インダノン(127m
g,定量的)を油状物として得る。
【0124】IV−2:無色油状物 High−resolution MS m/z:(M
+)計算値:C13H21FO3Si:272.1244.実
測値:272.1239.IR(CHCl3):176
0,1665cm-1.1H−NMR(500MHz,C
DCl3)δ:1.958−2.585(7H,m,C
2−H2,C3−H2,C3a−H,C4−H2),3.2
44(3H,s,C7−OMe),3.996(1H,
dd,J=17.5,5.0Hz,C7−H),5.1
02(1H,d,J=5.0Hz,C6−H).
+)計算値:C13H21FO3Si:272.1244.実
測値:272.1239.IR(CHCl3):176
0,1665cm-1.1H−NMR(500MHz,C
DCl3)δ:1.958−2.585(7H,m,C
2−H2,C3−H2,C3a−H,C4−H2),3.2
44(3H,s,C7−OMe),3.996(1H,
dd,J=17.5,5.0Hz,C7−H),5.1
02(1H,d,J=5.0Hz,C6−H).
【0125】
【実施例16】7a−Fluoro−7−methoxy−3a,4,
5,6,7,7a−hexahydroindan−
1,5−dione(IV−3) 7a−フルオロ−7−メトキシ−5−トリメチルシリル
オキシ−3a,4,7,7a−テトラヒドロオキシ−1
−インダノン(127mg,0.45mmol)のテト
ラヒドロフラン(1ml)溶液にフッ化カリウム(26
mg,0.45mmol)を加え室温で4時間撹拌す
る。反応液を水とエーテルで希釈しエーテルで抽出す
る。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、7
a−フルオロ−7−メトキシ−3a,4,5,6,7,
7a−ヘキサヒドロインダン−1,5−ジオン(66m
g,83%)を結晶として得る。
5,6,7,7a−hexahydroindan−
1,5−dione(IV−3) 7a−フルオロ−7−メトキシ−5−トリメチルシリル
オキシ−3a,4,7,7a−テトラヒドロオキシ−1
−インダノン(127mg,0.45mmol)のテト
ラヒドロフラン(1ml)溶液にフッ化カリウム(26
mg,0.45mmol)を加え室温で4時間撹拌す
る。反応液を水とエーテルで希釈しエーテルで抽出す
る。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、7
a−フルオロ−7−メトキシ−3a,4,5,6,7,
7a−ヘキサヒドロインダン−1,5−ジオン(66m
g,83%)を結晶として得る。
【0126】IV−3:mp100−101℃の無色針状
晶 MS m/z:200(M+).Anal.計算値:C
10H13FO3:C,59.99;H,6.54.実測
値:C,59.78;H,6.38.IR(CHC
l3):1765,1720cm−1.1H−NMR
(500MHz,CDCl3)δ:1.928(1H,
tt,J=12.0,9.0Hz,C3−H),2.0
56−2.128(1H,m,C3−H),2.369
(1H,dt,J=19.5,9.5Hz,C2−
H),2.419−2.483(2H,m,C2−H,
C4−H),2.699(1H,dt,J=15.5,
2.5Hz,C6−H),2.764(1H,br
d,J=15.5Hz,C6−H),2.790(1
H,dd,J=16.0,8.0Hz,C4−H),
2.844−2.961(1H,m,C3−H),3.
257(3H,s,C7−OMe),4.062(1
H,dq,J=10.0,2.5Hz,C7−H).
晶 MS m/z:200(M+).Anal.計算値:C
10H13FO3:C,59.99;H,6.54.実測
値:C,59.78;H,6.38.IR(CHC
l3):1765,1720cm−1.1H−NMR
(500MHz,CDCl3)δ:1.928(1H,
tt,J=12.0,9.0Hz,C3−H),2.0
56−2.128(1H,m,C3−H),2.369
(1H,dt,J=19.5,9.5Hz,C2−
H),2.419−2.483(2H,m,C2−H,
C4−H),2.699(1H,dt,J=15.5,
2.5Hz,C6−H),2.764(1H,br
d,J=15.5Hz,C6−H),2.790(1
H,dd,J=16.0,8.0Hz,C4−H),
2.844−2.961(1H,m,C3−H),3.
257(3H,s,C7−OMe),4.062(1
H,dq,J=10.0,2.5Hz,C7−H).
【0127】
【実施例17】2−フルオロ−2−シクロペンテン−1−オンの光[2
+2]付加反応 2−フルオロ−2−シクロペンテン−1−オン(20m
g,0.2mmol)と2,3−ジメチル−2−ブテン
(336mg,4mmol)とをペンタン(15ml)
に溶解し、350nm光を2時間照射する。溶媒を留去
し、残渣をPTLCに付す。ヘキサン−酢酸エチル
(5:1)で展開し、より極性の低い(IV−7)とより
極性の高い(IV−8)を油状物として得る。
+2]付加反応 2−フルオロ−2−シクロペンテン−1−オン(20m
g,0.2mmol)と2,3−ジメチル−2−ブテン
(336mg,4mmol)とをペンタン(15ml)
に溶解し、350nm光を2時間照射する。溶媒を留去
し、残渣をPTLCに付す。ヘキサン−酢酸エチル
(5:1)で展開し、より極性の低い(IV−7)とより
極性の高い(IV−8)を油状物として得る。
【0128】(IV−7):無色油状物 (IV−8):無色油状物
【0129】
【実施例18】IV−6 2−フルオロ−2−シクロヘキサン−1−オン(57m
g,0.5mmol)のキシレン(2ml)溶液にDa
nishefskyジエン(432mg,2.5mmo
l)を加え13時間加熱還流する。溶媒を留去し、残渣
をテトラヒドロフラン(1ml)溶液にフッ化カリウム
(58mg,1mmol)を加え室温で12時間撹拌す
る。反応液を水とエーテルで希釈しエーテルで抽出す
る。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、IV
−6(32mg,30%)を結晶として得た。
g,0.5mmol)のキシレン(2ml)溶液にDa
nishefskyジエン(432mg,2.5mmo
l)を加え13時間加熱還流する。溶媒を留去し、残渣
をテトラヒドロフラン(1ml)溶液にフッ化カリウム
(58mg,1mmol)を加え室温で12時間撹拌す
る。反応液を水とエーテルで希釈しエーテルで抽出す
る。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、IV
−6(32mg,30%)を結晶として得た。
【0130】IV−6:mp112−113℃の無色板状
晶 MS m/z:214(M+).元素分析:計算値:C
11H15FO3:C,61.67;H,7.06.実測
値:C,61.71;H,7.03.IR(CHC
l3):1725cm−1.1H−NMR(500MH
z,CDCl3)δ:1.672−1.768and
1.983−2.050(2H and 1H,m,C
2−Haxial,C3−H2),2.122(1H,dq,J
=4.0,13.0Hz,C4−Haxial),2.296
(1H,dt,J=14.5,2.0Hz,C2−H
equatrial),2.603−2.702(3H,m,C4
−Hequatri al,C5−H2),2.760−2.883
(3H,m,C4a−H,C7−H2),3.327(1
H,s,C8−OMe),3.894−3.928(1
H,m,C8−H).
晶 MS m/z:214(M+).元素分析:計算値:C
11H15FO3:C,61.67;H,7.06.実測
値:C,61.71;H,7.03.IR(CHC
l3):1725cm−1.1H−NMR(500MH
z,CDCl3)δ:1.672−1.768and
1.983−2.050(2H and 1H,m,C
2−Haxial,C3−H2),2.122(1H,dq,J
=4.0,13.0Hz,C4−Haxial),2.296
(1H,dt,J=14.5,2.0Hz,C2−H
equatrial),2.603−2.702(3H,m,C4
−Hequatri al,C5−H2),2.760−2.883
(3H,m,C4a−H,C7−H2),3.327(1
H,s,C8−OMe),3.894−3.928(1
H,m,C8−H).
【0131】
【発明の効果】本発明方法によれば、含フッ素合成ブロ
ック、即ち合成中間体として含フッ素有機合成反応に広
く応用できる2−フルオロシクロアルケノン類を効率よ
く合成することができる。
ック、即ち合成中間体として含フッ素有機合成反応に広
く応用できる2−フルオロシクロアルケノン類を効率よ
く合成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 67/297
Claims (17)
- 【請求項1】 次式 【化1】 (式中、nは1又は2を表す)で示される2−シクロア
ルケン−1−オールに不活性気体で希釈した分子フッ素
を付加させることを特徴とする次式 【化2】 (式中、nは上記と同じ意味を表す)で示される化合物
の製造方法。 - 【請求項2】 次式 【化3】 (式中、nは1又は2を表す)で示される2−シクロア
ルケン−1−オールに不活性気体で希釈した分子フッ素
を付加させて次式 【化4】 (式中、nは上記と同じ意味を表す)で示される化合物
を得、この化合物を酸化剤で酸化し、さらに塩基と反応
させることを特徴とする次式 【化5】 (式中、nは上記と同じ意味を表す)で示される2−フ
ルオロ−2−シクロアルケン−1−オンの製造方法。 - 【請求項3】 不活性気体で希釈した分子フッ素の濃度
が1−10%である請求項1又は2に記載の製造方法。 - 【請求項4】 不活性気体として窒素を用いる請求項1
−3のいずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項5】 酸化剤が三酸化クロムである請求項1−
4のいずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項6】 塩基がトリエチルアミンである請求項1
−5のいずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項7】 次式 【化6】 (式中、R及びR’は同一又は異なって水素原子又は炭
素数1−6のアルキル基を表し、nは1又は2を表す)
で示される2−シクロアルケン−1−オンに不活性気体
で希釈した分子フッ素を付加させることを特徴とする次
式 【化7】 (式中、R、R’及びnは上記と同じ意味を表す)で示
される化合物の製造方法。 - 【請求項8】 次式 【化8】 (式中、R及びR’は同一又は異なって水素原子又は炭
素数1−6のアルキル基を表し、nは1又は2を表す)
で示される2−シクロアルケン−1−オンに不活性気体
で希釈した分子フッ素を付加させて次式 【化9】 (式中、R、R’及びnは上記と同じ意味を表す)で示
される化合物を得、さらにRが水素原子の場合は、この
化合物を塩基と反応させることを特徴とする次式 【化10】 (式中、R、R’及びnは上記と同じ意味を表す)で示
される2−フルオロ−2−シクロアルケン−1−オンの
製造方法。 - 【請求項9】 不活性気体で希釈した分子フッ素の濃度
が1−10%である請求項7又は8に記載の製造方法。 - 【請求項10】 不活性気体として窒素を用いる請求項
7−9のいずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項11】 塩基がトリエチルアミンである請求項
7−10のいずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項12】 次式 【化11】 で示されるシス−2−シクロペンテン−1,4−ジオー
ルに不活性気体で希釈した分子フッ素を付加させること
を特徴とする次式 【化12】 で示される化合物の製造方法。 - 【請求項13】 次式 【化13】 で示されるシス−2−シクロペンテン−1,4−ジオー
ルに不活性気体で希釈した分子フッ素を付加させて次式 【化14】 で示される化合物を得、次いでこの化合物をリパーゼを
触媒として次式 【化15】 (式中、Acはアシル基を表す)で示される化合物と反
応させて次式 【化16】 (式中、Acは上記と同じ意味を表す)で示される化合
物を得、次にこの化合物を酸化剤で酸化した後に塩基と
反応させることを特徴とする次式 【化17】 (式中、Acは上記と同じ意味を表す)で示される4−
アシルオキシ−2−フルオロ−2−シクロペンテン−1
−オンの製造方法。 - 【請求項14】 不活性気体で希釈した分子フッ素の濃
度が1−10%である請求項12又は13に記載の製造
方法。 - 【請求項15】 不活性気体として窒素を用いる請求項
12−14のいずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項16】 酸化剤が三酸化クロムである請求項1
2−15のいずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項17】 塩基がトリエチルアミンである請求項
12−16のいずれか1項に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3384194A JPH07242595A (ja) | 1994-03-03 | 1994-03-03 | α−フルオロシクロアルケノン類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3384194A JPH07242595A (ja) | 1994-03-03 | 1994-03-03 | α−フルオロシクロアルケノン類の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07242595A true JPH07242595A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12397725
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3384194A Pending JPH07242595A (ja) | 1994-03-03 | 1994-03-03 | α−フルオロシクロアルケノン類の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07242595A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109071385A (zh) * | 2016-04-22 | 2018-12-21 | 北京宇极科技发展有限公司 | 制备1,2-二氯六氟环戊烯的方法 |
-
1994
- 1994-03-03 JP JP3384194A patent/JPH07242595A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109071385A (zh) * | 2016-04-22 | 2018-12-21 | 北京宇极科技发展有限公司 | 制备1,2-二氯六氟环戊烯的方法 |
| CN109071385B (zh) * | 2016-04-22 | 2021-11-05 | 北京宇极科技发展有限公司 | 制备1,2-二氯六氟环戊烯的方法 |
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