JPH07244142A - 磁気センサ - Google Patents
磁気センサInfo
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- JPH07244142A JPH07244142A JP6037024A JP3702494A JPH07244142A JP H07244142 A JPH07244142 A JP H07244142A JP 6037024 A JP6037024 A JP 6037024A JP 3702494 A JP3702494 A JP 3702494A JP H07244142 A JPH07244142 A JP H07244142A
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- magnetic field
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- sensor pattern
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Abstract
(57)【要約】
【目的】構成を複雑化することなく、しかも充分なダイ
ナミックレンジを確保しつつ、微小磁界での高感度化を
図ること。 【構成】磁場の強さに応じて磁化の向きが磁化容易方向
と磁化困難方向との間で変化する強磁性金属薄膜を用い
たセンサパターンを備える磁気センサにおいて、前記強
磁性金属薄膜が正の磁歪定数を持つ場合、前記センサパ
ターンの磁化困難方向に継続的な引っ張り応力を加え、
又は、前記センサパターンの磁化容易方向に継続的な圧
縮応力を加える。
ナミックレンジを確保しつつ、微小磁界での高感度化を
図ること。 【構成】磁場の強さに応じて磁化の向きが磁化容易方向
と磁化困難方向との間で変化する強磁性金属薄膜を用い
たセンサパターンを備える磁気センサにおいて、前記強
磁性金属薄膜が正の磁歪定数を持つ場合、前記センサパ
ターンの磁化困難方向に継続的な引っ張り応力を加え、
又は、前記センサパターンの磁化容易方向に継続的な圧
縮応力を加える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁場(磁界とも言う)
の強さに応じて電気抵抗が変化する磁気センサ、詳細に
は、強磁性金属薄膜(代表例はパーマロイ薄膜やアモル
ファス希土類鉄系合金膜)の磁気抵抗効果を利用し、磁
場の検出、又は変位や位置の検出等様々な用途に用いら
れるいわゆる強磁性体磁気センサの高感度化技術に関す
る。
の強さに応じて電気抵抗が変化する磁気センサ、詳細に
は、強磁性金属薄膜(代表例はパーマロイ薄膜やアモル
ファス希土類鉄系合金膜)の磁気抵抗効果を利用し、磁
場の検出、又は変位や位置の検出等様々な用途に用いら
れるいわゆる強磁性体磁気センサの高感度化技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】第1従来例 図12は従来の強磁性体磁気センサの平面レイアウトを
示す2つの例である。図中の1、2は何れも強磁性金属
薄膜を用いたセンサパターンで、これらのセンサパター
ン1、2は、特に限定しないが全体を折り返した形状を
有しており、両端に端子3a、3b、4a、4bが設け
られている。端子3a、3b間(又は端子4a、4b
間)に電圧Eを加えると、センサパターン1(又は2)
の電気抵抗Rに応じた電流Iが流れる。
示す2つの例である。図中の1、2は何れも強磁性金属
薄膜を用いたセンサパターンで、これらのセンサパター
ン1、2は、特に限定しないが全体を折り返した形状を
有しており、両端に端子3a、3b、4a、4bが設け
られている。端子3a、3b間(又は端子4a、4b
間)に電圧Eを加えると、センサパターン1(又は2)
の電気抵抗Rに応じた電流Iが流れる。
【0003】一般に、強磁性金属薄膜(以下、単に「磁
性体」と言うこともある)の電気抵抗は、磁気抵抗効果
によって、電流と磁化(単位面積当たりの磁化モーメン
ト)の方向が平行になったとき最大、直交したとき最小
となり、その間では交差角度に応じた大きさとなるか
ら、上記の電気抵抗Rはセンサパターン1(又は2)の
置かれた磁場Hexの強さに応じた値になる。
性体」と言うこともある)の電気抵抗は、磁気抵抗効果
によって、電流と磁化(単位面積当たりの磁化モーメン
ト)の方向が平行になったとき最大、直交したとき最小
となり、その間では交差角度に応じた大きさとなるか
ら、上記の電気抵抗Rはセンサパターン1(又は2)の
置かれた磁場Hexの強さに応じた値になる。
【0004】ここで、センサパターン1、2の長手方向
は、磁気異方性による内部エネルギーが最も低い自発磁
化の方向、すなわち磁化が向きやすい磁化容易方向で、
それと直交する短手方向は、磁化が向きにくい磁化困難
方向である。センサパターン1、2の違いは短手方向の
幅にある。センサパターン1に対してセンサパターン2
の短手幅が大きい。短手幅を大きくすると、磁性体が磁
化されたとき、磁性体の表面に生じた磁荷によって磁性
体の内部につくられる反磁場Hd(磁化とは逆向きの磁
場)を小さくでき、磁化の回転を円滑にして検出感度の
アップを図ることができる。なお、反磁場Hdはセンサ
パターンを薄くすることによっても小さくできる。
は、磁気異方性による内部エネルギーが最も低い自発磁
化の方向、すなわち磁化が向きやすい磁化容易方向で、
それと直交する短手方向は、磁化が向きにくい磁化困難
方向である。センサパターン1、2の違いは短手方向の
幅にある。センサパターン1に対してセンサパターン2
の短手幅が大きい。短手幅を大きくすると、磁性体が磁
化されたとき、磁性体の表面に生じた磁荷によって磁性
体の内部につくられる反磁場Hd(磁化とは逆向きの磁
場)を小さくでき、磁化の回転を円滑にして検出感度の
アップを図ることができる。なお、反磁場Hdはセンサ
パターンを薄くすることによっても小さくできる。
【0005】図13は図12の特性図であり、実線イで
示す特性線は反磁場Hdが大きい場合(すなわちセンサ
パターン1)、破線ロで示す特性線は反磁場Hdが小さ
い場合(すなわちセンサパターン2)である。破線ロ
(反磁場Hdが小さい)方が、磁場Hexの変化に対す
る電気抵抗の変化率(ΔR/R)が大きいから、磁場H
exの微妙な変化を高感度に検出することができる。
示す特性線は反磁場Hdが大きい場合(すなわちセンサ
パターン1)、破線ロで示す特性線は反磁場Hdが小さ
い場合(すなわちセンサパターン2)である。破線ロ
(反磁場Hdが小さい)方が、磁場Hexの変化に対す
る電気抵抗の変化率(ΔR/R)が大きいから、磁場H
exの微妙な変化を高感度に検出することができる。
【0006】しかしながら、反磁界Hdを小さくしただ
けでは、図13の特性図からも理解されるように、磁場
Hexの零点付近、すなわち微小磁場での検出感度が改
善されないため、例えば、地磁気のようにきわめて微小
な磁場を検出できないという欠点がある。第2従来例 図14は図12の欠点を解消した例であり、センサパタ
ーン5の形状をいわゆるバーバーポール型にしたもので
ある。これによれば、外部バイアス磁界(内部磁化の反
転を防止するために必須)との併用によって、図15に
示すように、磁場Hexの零点付近を通る直線的な特性
線ハを得ることができ、微小磁場での高感度化を実現で
きる。
けでは、図13の特性図からも理解されるように、磁場
Hexの零点付近、すなわち微小磁場での検出感度が改
善されないため、例えば、地磁気のようにきわめて微小
な磁場を検出できないという欠点がある。第2従来例 図14は図12の欠点を解消した例であり、センサパタ
ーン5の形状をいわゆるバーバーポール型にしたもので
ある。これによれば、外部バイアス磁界(内部磁化の反
転を防止するために必須)との併用によって、図15に
示すように、磁場Hexの零点付近を通る直線的な特性
線ハを得ることができ、微小磁場での高感度化を実現で
きる。
【0007】第3従来例 図16は同じく図12の欠点を解消した例であり、図1
2とは逆に、センサセンサパターン6の短手方向を磁化
容易方向としたものである。これによれば、図17に示
すように、磁場Hexの零点で急激に立ち上がる特性線
ニを得ることができ、微小磁場での高感度化を図ること
ができる。
2とは逆に、センサセンサパターン6の短手方向を磁化
容易方向としたものである。これによれば、図17に示
すように、磁場Hexの零点で急激に立ち上がる特性線
ニを得ることができ、微小磁場での高感度化を図ること
ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
第2又は第3従来例にあっては、第1従来例の欠点、す
なわち微小磁場での感度不足を解決できるという点で有
効なものの、第2従来例にあっては、外部バイアス磁界
が必要であるから、構成が複雑化してコスト的に不利で
あるという欠点があり、また、第3従来例にあっては、
反磁界Hdが大きく自発磁化が揃いにくいためにフルス
ケールでの抵抗変化量が小さく、ダイナミックレンジ
(図17の符号D参照)を広くできないという欠点があ
る。 [目的]そこで、本発明は、このような技術的課題に鑑
みてなされたもので、構成を複雑化することなく、しか
も充分なダイナミックレンジを確保しつつ、微小磁界で
の高感度化を図ることを目的とする。
第2又は第3従来例にあっては、第1従来例の欠点、す
なわち微小磁場での感度不足を解決できるという点で有
効なものの、第2従来例にあっては、外部バイアス磁界
が必要であるから、構成が複雑化してコスト的に不利で
あるという欠点があり、また、第3従来例にあっては、
反磁界Hdが大きく自発磁化が揃いにくいためにフルス
ケールでの抵抗変化量が小さく、ダイナミックレンジ
(図17の符号D参照)を広くできないという欠点があ
る。 [目的]そこで、本発明は、このような技術的課題に鑑
みてなされたもので、構成を複雑化することなく、しか
も充分なダイナミックレンジを確保しつつ、微小磁界で
の高感度化を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
その原理図を図1に示すように、磁場の強さに応じて磁
化の向きが磁化容易方向と磁化困難方向との間で変化す
る強磁性金属薄膜を用いたセンサパターン10を備える
磁気センサにおいて、前記強磁性金属薄膜が正の磁歪定
数を持つ場合、前記センサパターンの磁化困難方向に継
続的な引っ張り応力を加え、又は、前記センサパターン
の磁化容易方向に継続的な圧縮応力を加えられたことを
特徴とする。
その原理図を図1に示すように、磁場の強さに応じて磁
化の向きが磁化容易方向と磁化困難方向との間で変化す
る強磁性金属薄膜を用いたセンサパターン10を備える
磁気センサにおいて、前記強磁性金属薄膜が正の磁歪定
数を持つ場合、前記センサパターンの磁化困難方向に継
続的な引っ張り応力を加え、又は、前記センサパターン
の磁化容易方向に継続的な圧縮応力を加えられたことを
特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、その原理図を図2
に示すように、磁場の強さに応じて磁化の向きが磁化容
易方向と磁化困難方向との間で変化する強磁性金属薄膜
を用いたセンサパターン11を備える磁気センサにおい
て、前記強磁性金属薄膜が負の磁歪定数を持つ場合、前
記センサパターンの磁化困難方向に継続的な圧縮応力を
加え、又は、前記センサパターンの磁化容易方向に継続
的な引っ張り応力を加えられたことを特徴とする。
に示すように、磁場の強さに応じて磁化の向きが磁化容
易方向と磁化困難方向との間で変化する強磁性金属薄膜
を用いたセンサパターン11を備える磁気センサにおい
て、前記強磁性金属薄膜が負の磁歪定数を持つ場合、前
記センサパターンの磁化困難方向に継続的な圧縮応力を
加え、又は、前記センサパターンの磁化容易方向に継続
的な引っ張り応力を加えられたことを特徴とする。
【0011】
【作用】磁場がゼロのときの強磁性金属薄膜の磁化(自
発磁化)は、磁化容易方向に向いているが、これは磁性
体に歪みを与えない場合であり、歪みを与えた場合に
は、その歪みの方向と磁性体の磁歪定数の正/負との適
切な組み合せにより、自発磁化の方向を磁化容易方向か
ら磁化困難方向へと強制的に変えることができる。
発磁化)は、磁化容易方向に向いているが、これは磁性
体に歪みを与えない場合であり、歪みを与えた場合に
は、その歪みの方向と磁性体の磁歪定数の正/負との適
切な組み合せにより、自発磁化の方向を磁化容易方向か
ら磁化困難方向へと強制的に変えることができる。
【0012】すなわち、磁歪定数が「正」の磁性体で
は、引っ張り応力の方向(又は圧縮応力の方向と直交す
る方向)に自発磁化が向き、若しくは、磁歪定数が
「負」の磁性体では、圧縮応力の方向(又は引っ張り応
力の方向と直交する方向)に自発磁化が向く。したがっ
て、上記の請求項1又は請求項2のようにすれば、磁場
がゼロのときの磁化の向きを磁化容易方向から磁化困難
方向へと変えることができ、磁場がゼロ以外のときの磁
化の向きをこの逆の磁化容易方向へと変化させることが
できるから、きわめて微小な磁場での磁化の変化を円滑
にして高感度化を図ることができる。
は、引っ張り応力の方向(又は圧縮応力の方向と直交す
る方向)に自発磁化が向き、若しくは、磁歪定数が
「負」の磁性体では、圧縮応力の方向(又は引っ張り応
力の方向と直交する方向)に自発磁化が向く。したがっ
て、上記の請求項1又は請求項2のようにすれば、磁場
がゼロのときの磁化の向きを磁化容易方向から磁化困難
方向へと変えることができ、磁場がゼロ以外のときの磁
化の向きをこの逆の磁化容易方向へと変化させることが
できるから、きわめて微小な磁場での磁化の変化を円滑
にして高感度化を図ることができる。
【0013】因みに、図3は図1の特性図であり、磁場
Hexの零点付近での電気抵抗の変化率(ΔR/R)が
大きく、しかもダイナミックレンジDが広くなってい
る。
Hexの零点付近での電気抵抗の変化率(ΔR/R)が
大きく、しかもダイナミックレンジDが広くなってい
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。第1実施例 図4、図5は本発明に係る磁気センサの第1実施例を示
す図である。図4において、20は基板(例えばシリコ
ン基板)であり、この基板20の表面には、強磁性金属
薄膜を用いたつづら折のいわゆるミアンダー状センサパ
ターン21(以下、単に「センサパターン」と言う)が
形成されている。なお、22a、22bはセンサパター
ン21の両端に形成された端子である。
する。第1実施例 図4、図5は本発明に係る磁気センサの第1実施例を示
す図である。図4において、20は基板(例えばシリコ
ン基板)であり、この基板20の表面には、強磁性金属
薄膜を用いたつづら折のいわゆるミアンダー状センサパ
ターン21(以下、単に「センサパターン」と言う)が
形成されている。なお、22a、22bはセンサパター
ン21の両端に形成された端子である。
【0015】強磁性金属薄膜には、鉄(Fe)−ニッケ
ル(Ni)の合金(Ni76%、膜厚2000オングス
トローム)を使用し、その無歪み状態での磁化容易方向
はパターンの長手方向、磁化困難方向はパターンの短手
方向である。鉄−ニッケル合金薄膜の磁歪定数は「正」
であるため、この例では、センサパターン21の短手方
向すなわち磁化困難方向に引っ張り応力(好ましくは
0.1%程度の歪みを生じる大きさの応力)を加える
(又は、センサパターン21の長手方向すなわち磁化容
易方向に同程度の圧縮応力を加えてもよい)。
ル(Ni)の合金(Ni76%、膜厚2000オングス
トローム)を使用し、その無歪み状態での磁化容易方向
はパターンの長手方向、磁化困難方向はパターンの短手
方向である。鉄−ニッケル合金薄膜の磁歪定数は「正」
であるため、この例では、センサパターン21の短手方
向すなわち磁化困難方向に引っ張り応力(好ましくは
0.1%程度の歪みを生じる大きさの応力)を加える
(又は、センサパターン21の長手方向すなわち磁化容
易方向に同程度の圧縮応力を加えてもよい)。
【0016】このようにすると、センサパターン21の
自発磁化が磁化困難方向に向くので、この状態のまま、
センサパターン21の長手方向に磁場Hexをかける
と、磁化の向きが磁化容易方向へと変化することにな
り、微小磁場での磁化の変化を円滑にして高感度化を図
ることができる。図5は図4の特性図であり、実線ホは
応力だけを与えたもの、破線ヘは磁性体の磁気異方性の
方向をパターンの長手方向に一致させたものである。何
れのものも磁場Hexの零点付近での感度アップとダイ
ナミックレンジの拡大を達成できているが、磁場Hex
の変化に対する電気抵抗の変化率(ΔR/R)の大きさ
を見ると、破線への方が変化率(ΔR/R)が大きいの
で望ましい。
自発磁化が磁化困難方向に向くので、この状態のまま、
センサパターン21の長手方向に磁場Hexをかける
と、磁化の向きが磁化容易方向へと変化することにな
り、微小磁場での磁化の変化を円滑にして高感度化を図
ることができる。図5は図4の特性図であり、実線ホは
応力だけを与えたもの、破線ヘは磁性体の磁気異方性の
方向をパターンの長手方向に一致させたものである。何
れのものも磁場Hexの零点付近での感度アップとダイ
ナミックレンジの拡大を達成できているが、磁場Hex
の変化に対する電気抵抗の変化率(ΔR/R)の大きさ
を見ると、破線への方が変化率(ΔR/R)が大きいの
で望ましい。
【0017】第2実施例 図6、図7は本発明に係る磁気センサの第2実施例を示
す図である。図6において、30は基板(例えばシリコ
ン基板)であり、この基板30の表面には、第1実施例
と同様の強磁性金属薄膜を用いた第1〜第4のミアンダ
ー状センサパターン31〜34(以下、単に「第1〜第
4のセンサパターン」と言う)が形成されている。な
お、35a〜35dは第1〜第4のセンサパターン31
〜34の接続点に形成された端子であり、対角線上に位
置する一対の端子間に定電流を与え、他の一対の端子間
の電圧を測定する。
す図である。図6において、30は基板(例えばシリコ
ン基板)であり、この基板30の表面には、第1実施例
と同様の強磁性金属薄膜を用いた第1〜第4のミアンダ
ー状センサパターン31〜34(以下、単に「第1〜第
4のセンサパターン」と言う)が形成されている。な
お、35a〜35dは第1〜第4のセンサパターン31
〜34の接続点に形成された端子であり、対角線上に位
置する一対の端子間に定電流を与え、他の一対の端子間
の電圧を測定する。
【0018】第1〜第4のセンサパターン31〜34
(便宜的に1本の線で図示しているが実際には所定の幅
を持つパターンである)の長手方向は、基板30の各辺
に対して約45度の傾きをもっており、基板30の任意
の1辺の方向に引っ張り応力又は圧縮応力(好ましくは
0.1%程度の歪みを生じる大きさの応力)を与える
と、全てのパターン31〜34に対して、その長手方向
の約45度の向きに上記応力が印加されるようになって
いる。
(便宜的に1本の線で図示しているが実際には所定の幅
を持つパターンである)の長手方向は、基板30の各辺
に対して約45度の傾きをもっており、基板30の任意
の1辺の方向に引っ張り応力又は圧縮応力(好ましくは
0.1%程度の歪みを生じる大きさの応力)を与える
と、全てのパターン31〜34に対して、その長手方向
の約45度の向きに上記応力が印加されるようになって
いる。
【0019】このような構成によっても、引っ張り応力
の方向(又は圧縮応力の方向と直交する方向)すなわち
磁化困難方向に自発磁化を向かせることができ、磁場を
与えたときの磁化の変化方向を磁化容易方向とすること
ができる。したがって、第1実施例と同様に微小磁界で
の高感度化を図ることができると共に、その特性図を図
7に示すように、磁場Hexの零点を境にして出力が直
線的に変化するから、印加磁界の正負も検出できる利便
性の高い磁気センサを提供できる。
の方向(又は圧縮応力の方向と直交する方向)すなわち
磁化困難方向に自発磁化を向かせることができ、磁場を
与えたときの磁化の変化方向を磁化容易方向とすること
ができる。したがって、第1実施例と同様に微小磁界で
の高感度化を図ることができると共に、その特性図を図
7に示すように、磁場Hexの零点を境にして出力が直
線的に変化するから、印加磁界の正負も検出できる利便
性の高い磁気センサを提供できる。
【0020】第3実施例 図8、図9は本発明に係る磁気センサの第3実施例を示
す図であり、第1実施例又は第2実施例に用いて好まし
い応力印加の技術を開示するものである。図8におい
て、40は配線パターン41a、41bを形成したフレ
キシブル基板であり、このフレキシブル基板40の上に
は、第1実施例の基板20(又は第2実施例の基板3
0;以下、基板20で代表)が接着固定されている。な
お、42a、42bは基板20に形成されたセンサパタ
ーン21の端子22a、22bと配線パターン41a、
41bとの間を接続するボンディング用ワイヤである。
す図であり、第1実施例又は第2実施例に用いて好まし
い応力印加の技術を開示するものである。図8におい
て、40は配線パターン41a、41bを形成したフレ
キシブル基板であり、このフレキシブル基板40の上に
は、第1実施例の基板20(又は第2実施例の基板3
0;以下、基板20で代表)が接着固定されている。な
お、42a、42bは基板20に形成されたセンサパタ
ーン21の端子22a、22bと配線パターン41a、
41bとの間を接続するボンディング用ワイヤである。
【0021】43、44はそれぞれモールド部材であ
り、一方のモールド部材43には、少なくともフレキシ
ブル基板40の面積よりも広い面積で一定曲率を有する
円弧状表面の凸部43aが形成されている。また、他方
のモールド部材44には、所定形状の凹部44aが形成
されており、これら2つのモールド部材43、44を重
ね合わせると、凸部43aが凹部44aの内部に余裕を
持って収まるようになっている。
り、一方のモールド部材43には、少なくともフレキシ
ブル基板40の面積よりも広い面積で一定曲率を有する
円弧状表面の凸部43aが形成されている。また、他方
のモールド部材44には、所定形状の凹部44aが形成
されており、これら2つのモールド部材43、44を重
ね合わせると、凸部43aが凹部44aの内部に余裕を
持って収まるようになっている。
【0022】今、基板20を載置固定したフレキシブル
基板40の裏面を凸部43aの表面に貼り付けると、図
9に示すように、フレキシブル基板40が凸部43aの
表面形状に合わせて所定曲率で屈曲するので、フレキシ
ブル基板40の表面に固定された基板20にも同様な屈
曲を与えることができ、基板20の上のセンサパターン
21に対し、その屈曲程度に応じた大きさの引っ張り応
力を与えることができる。
基板40の裏面を凸部43aの表面に貼り付けると、図
9に示すように、フレキシブル基板40が凸部43aの
表面形状に合わせて所定曲率で屈曲するので、フレキシ
ブル基板40の表面に固定された基板20にも同様な屈
曲を与えることができ、基板20の上のセンサパターン
21に対し、その屈曲程度に応じた大きさの引っ張り応
力を与えることができる。
【0023】したがって、凸部43aの表面曲率を調節
することにより、応力の大きさを加減できると共に、基
板20とフレキシブル基板40との間、及び、フレキシ
ブル基板40と凸部43aとの間の接着が維持されてい
る限り、恒久的に応力を与え続けることができ、微小磁
場での高感度化を長期にわたって持続することができ
る。
することにより、応力の大きさを加減できると共に、基
板20とフレキシブル基板40との間、及び、フレキシ
ブル基板40と凸部43aとの間の接着が維持されてい
る限り、恒久的に応力を与え続けることができ、微小磁
場での高感度化を長期にわたって持続することができ
る。
【0024】なお、凹部44aを形成したモールド部材
44は、パッケージの蓋の役目をするもので、応力印加
のために必須のものではない。因みに、フレキシブル基
板40の厚さを50μm、基板20の厚さを250μm
とし、センサパターン21に膜厚2000オングストロ
ームのNi−Fe薄膜を用い、そのパターン幅を約30
μmのミアンダー状パターンとすると共に、基板20と
フレキシブル基板40との間、及び、フレキシブル基板
40と凸部43aとの固定には熱硬化タイプの接着剤を
使用し、凸部43aの曲率を約200mmとして、磁界
検出を行ってみたところ、外部磁界範囲が10〜20O
eで約2%の抵抗変化が得られた。しかもこの磁界範囲
では外部磁界の変化に対する抵抗変化の直線性も良く、
微小磁界での高感度化達成を確認できた。
44は、パッケージの蓋の役目をするもので、応力印加
のために必須のものではない。因みに、フレキシブル基
板40の厚さを50μm、基板20の厚さを250μm
とし、センサパターン21に膜厚2000オングストロ
ームのNi−Fe薄膜を用い、そのパターン幅を約30
μmのミアンダー状パターンとすると共に、基板20と
フレキシブル基板40との間、及び、フレキシブル基板
40と凸部43aとの固定には熱硬化タイプの接着剤を
使用し、凸部43aの曲率を約200mmとして、磁界
検出を行ってみたところ、外部磁界範囲が10〜20O
eで約2%の抵抗変化が得られた。しかもこの磁界範囲
では外部磁界の変化に対する抵抗変化の直線性も良く、
微小磁界での高感度化達成を確認できた。
【0025】第4実施例 図10、図11は本発明に係る磁気センサの第4実施例
を示す図であり、第3実施例と同様に、第1実施例又は
第2実施例に用いて好ましい応力印加の技術を開示する
ものである。図10において、50は配線パターン51
a、51bを形成した樹脂基板であり、この樹脂基板5
0の上には、第1実施例の基板20(又は第2実施例の
基板30;以下、基板20で代表)が、所定の接着剤5
2を用いて接着されるようになっている。
を示す図であり、第3実施例と同様に、第1実施例又は
第2実施例に用いて好ましい応力印加の技術を開示する
ものである。図10において、50は配線パターン51
a、51bを形成した樹脂基板であり、この樹脂基板5
0の上には、第1実施例の基板20(又は第2実施例の
基板30;以下、基板20で代表)が、所定の接着剤5
2を用いて接着されるようになっている。
【0026】ここで、樹脂基板50と接着剤52には、
基板20の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数を持つも
のを使用しなければならない。高温下で樹脂基板50と
基板20の間の接着を行うと、基板20に比べて樹脂基
板50及び接着剤53が大きく膨張した状態で固定され
るため、室温程度に温度を下げた後では、両者の膨張差
に対応した大きさの歪みが残り、この歪みによる応力が
基板20の上のセンサパターンに加えられる。
基板20の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数を持つも
のを使用しなければならない。高温下で樹脂基板50と
基板20の間の接着を行うと、基板20に比べて樹脂基
板50及び接着剤53が大きく膨張した状態で固定され
るため、室温程度に温度を下げた後では、両者の膨張差
に対応した大きさの歪みが残り、この歪みによる応力が
基板20の上のセンサパターンに加えられる。
【0027】例えば、基板20にシリコン(熱膨張係数
は2.6×10-6/℃)を用い、樹脂基板50及びと接
着剤52にエポキシ樹脂(熱膨張係数は30〜90×1
0-6/℃)を用いて、約150℃の高温下で接着剤52
を硬化させた後、室温に戻すと、熱膨張係数が1桁大き
い樹脂基板50及び接着剤52の収縮が大きいため、図
11の矢印53で示すように、樹脂基板50が基板20
とは反対側の下向きに湾曲することとなり、その結果、
基板20の上のセンサパターン(図示略)に、湾曲度合
に応じた大きさの引っ張り応力が加えられることにな
る。
は2.6×10-6/℃)を用い、樹脂基板50及びと接
着剤52にエポキシ樹脂(熱膨張係数は30〜90×1
0-6/℃)を用いて、約150℃の高温下で接着剤52
を硬化させた後、室温に戻すと、熱膨張係数が1桁大き
い樹脂基板50及び接着剤52の収縮が大きいため、図
11の矢印53で示すように、樹脂基板50が基板20
とは反対側の下向きに湾曲することとなり、その結果、
基板20の上のセンサパターン(図示略)に、湾曲度合
に応じた大きさの引っ張り応力が加えられることにな
る。
【0028】なお、図11において、54はボンディン
グ用ワイヤ、55は封止樹脂である。因みに、本第4実
施例でも、外部磁界範囲が10〜20Oeで約2%の抵
抗変化が得られた。しかもこの磁界範囲では外部磁界の
変化に対する抵抗変化の直線性も良く、微小磁界での高
感度化達成を確認できた。
グ用ワイヤ、55は封止樹脂である。因みに、本第4実
施例でも、外部磁界範囲が10〜20Oeで約2%の抵
抗変化が得られた。しかもこの磁界範囲では外部磁界の
変化に対する抵抗変化の直線性も良く、微小磁界での高
感度化達成を確認できた。
【0029】
【発明の効果】請求項1又は請求項2記載発明によれ
ば、磁場がゼロのときの磁化の向きを磁化容易方向から
磁化困難方向へと変えることができ、磁場がゼロ以外の
ときの磁化の向きをこの逆の磁化容易方向へと変化させ
ることができるから、きわめて微小な磁場での磁化の変
化を円滑にして高感度化を図ることができる。
ば、磁場がゼロのときの磁化の向きを磁化容易方向から
磁化困難方向へと変えることができ、磁場がゼロ以外の
ときの磁化の向きをこの逆の磁化容易方向へと変化させ
ることができるから、きわめて微小な磁場での磁化の変
化を円滑にして高感度化を図ることができる。
【図1】請求項1記載の発明の原理図である。
【図2】請求項2記載の発明の原理図である。
【図3】請求項1記載の発明の特性図である。
【図4】第1実施例の構成図である。
【図5】第1実施例の特性図である。
【図6】第2実施例の構成図である。
【図7】第2実施例の特性図である。
【図8】第3実施例の構成図である。
【図9】第3実施例の断面図である。
【図10】第4実施例の構成図である。
【図11】第4実施例の断面図である。
【図12】第1従来例の構成図である。
【図13】第1従来例の特性図である。
【図14】第2従来例の構成図である。
【図15】第2従来例の特性図である。
【図16】第3従来例の構成図である。
【図17】第3従来例の特性図である。
10、11、21、31〜34:センサパターン
フロントページの続き (72)発明者 川元 美詠子 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】磁場の強さに応じて磁化の向きが磁化容易
方向と磁化困難方向との間で変化する強磁性金属薄膜を
用いたセンサパターンを備える磁気センサにおいて、前
記強磁性金属薄膜が正の磁歪定数を持つ場合、前記セン
サパターンの磁化困難方向に継続的な引っ張り応力を加
え、又は、前記センサパターンの磁化容易方向に継続的
な圧縮応力を加えられたことを特徴とする磁気センサ。 - 【請求項2】磁場の強さに応じて磁化の向きが磁化容易
方向と磁化困難方向との間で変化する強磁性金属薄膜を
用いたセンサパターンを備える磁気センサにおいて、前
記強磁性金属薄膜が負の磁歪定数を持つ場合、前記セン
サパターンの磁化困難方向に継続的な圧縮応力を加え、
又は、前記センサパターンの磁化容易方向に継続的な引
っ張り応力を加えられたことを特徴とする磁気センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6037024A JPH07244142A (ja) | 1994-03-08 | 1994-03-08 | 磁気センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6037024A JPH07244142A (ja) | 1994-03-08 | 1994-03-08 | 磁気センサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07244142A true JPH07244142A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12486089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6037024A Withdrawn JPH07244142A (ja) | 1994-03-08 | 1994-03-08 | 磁気センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07244142A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010066030A (ja) * | 2008-09-09 | 2010-03-25 | Ricoh Co Ltd | 磁気センシング素子、磁気センシング装置、方位検出装置及び情報機器 |
| WO2010122944A1 (ja) * | 2009-04-21 | 2010-10-28 | アルプス電気株式会社 | 磁気センサパッケージ |
| JP2013044545A (ja) * | 2011-08-22 | 2013-03-04 | Denso Corp | 磁気センサ装置およびその製造方法 |
| US11249116B2 (en) | 2018-01-25 | 2022-02-15 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Magnetic sensor and current sensor |
-
1994
- 1994-03-08 JP JP6037024A patent/JPH07244142A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010066030A (ja) * | 2008-09-09 | 2010-03-25 | Ricoh Co Ltd | 磁気センシング素子、磁気センシング装置、方位検出装置及び情報機器 |
| WO2010122944A1 (ja) * | 2009-04-21 | 2010-10-28 | アルプス電気株式会社 | 磁気センサパッケージ |
| JP5107461B2 (ja) * | 2009-04-21 | 2012-12-26 | アルプス電気株式会社 | 磁気センサパッケージ |
| JP2013044545A (ja) * | 2011-08-22 | 2013-03-04 | Denso Corp | 磁気センサ装置およびその製造方法 |
| US11249116B2 (en) | 2018-01-25 | 2022-02-15 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Magnetic sensor and current sensor |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |