JPH0724471B2 - 4象限チヨツパの制御装置 - Google Patents

4象限チヨツパの制御装置

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JPH0724471B2
JPH0724471B2 JP61250071A JP25007186A JPH0724471B2 JP H0724471 B2 JPH0724471 B2 JP H0724471B2 JP 61250071 A JP61250071 A JP 61250071A JP 25007186 A JP25007186 A JP 25007186A JP H0724471 B2 JPH0724471 B2 JP H0724471B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は4象限チョッパの制御方式に関し、特に直流電
動機の高速応答、高効率回転、正逆回転制御に適し、イ
ンバータにも容易に応用することができるものである。
<発明の概要> 本発明はトランジスタチョッパ等の直流チョッパを用い
て、直流他励電動機等の逆起電力を持つ負荷を駆動する
場合、負荷電流の連続・不連続、或いは電流正負方向に
かかわらず、負荷の端子電圧の平均値を設定値に保つこ
とができ、且つ設定値を正負にわたって連続的に変化す
る場合も自動的に且つ速やかに負荷の端子電圧の平均値
がこれに追従するいわゆる4象限チョッパの制御方式を
提供するものである。
<従来の技術> 第12図乃至第19図には、それぞれ従来の第一象限〜第四
象限単独の動作をする4種類のチョッパの回路構成とそ
の特性を示している。ここで負荷となっている電動機M
は、第20図のような等価回路、すなわちインダクタンス
La,抵抗Ra,逆起電力Enの直列回路で表わされるものとす
る。負荷電圧はA端子を正とし、負荷電流はA端子→B
端子の方向を正とする。トランジスタは非常に速い周期
でオンオフし、オン期間の占める割合すなわちデューテ
ィファクタはαで表わす。
第12図及び第13図は第一象限チョッパの例である。第12
図はチョッパの構成図、第13図はαが一定での電圧電流
特性である。トランジスタTr1は、1周期のうちαだけ
オンにドライブされ、1-αの期間オフにドライブされ
る。負荷電圧は、オンの期間は直流電源電圧Eに、オ
フの期間はダイオードD2に電流が流れるので0になる。
したがって平均電圧はαEとなる。しかし軽負荷で逆
起電力が大きくなると、電流不連続すなわちオフの期間
中D2に電流が流れ続けないで途中で電流が零となり、逆
起電力が端子に現われる。平均電圧はαEより上昇す
るようになり、αによる電圧制御動性は直線にならな
い。第12図のチョッパでは、αをどのように変えても、
逆起電力がどのように変化しても、負荷電圧および負荷
電流は必ず正であるから、特性の存在範囲は第13図に示
すように第一象限に限られる。
第14図及び第15図は第二象限チョッパの例である。トラ
ンジスタTr2がオンのとき、負荷の逆起電力によってLa,
Raを流れる電流‐iが増加し、Tr2がオフの期間に‐
はD1を通じて流れ、電源Eに電力を回生する。逆
起電力Eは電源として動作するので、電動機Mは発電
機として動き、回生制動となる。瞬時電圧vはTr2が
オンのとき0となり、Tr2がオフでD1がオンの期間はE
となる。したがって平均電圧Vは(1-α)Eとな
る。電流が不連続となると、Tr2がオフの期間中D2に電
流が流れ続けないので、オフの間vをEに保つこと
ができず、電流連続のときよりVは小さくなる。平均
電流‐Iは(E‐V)/Rに等しく、αにより任
意の値に制御できる。第二象限チョッパは昇圧チョッパ
と呼ばれ、等価電源Eより高圧の高い等価負荷E
電流を流すことができる。
第16図及び第17図は第三象限チョッパの例である。電動
機MのA端子を電源負端子に接続し、B端子に第12図の
Tr1,D2と対称的配置されたTr3,D4が同様に動作する。平
均電圧,平均電流共に負の値になり、特性は第17図のよ
うに第三象限に現われる。B端子の電圧が高い方が、グ
ラフの上ではよりマイナスに描かれる。負荷が電動機の
場合は、第一象限とは逆の回転方向に駆動されている。
第18図及び第19図は第四象限チョッパの例である。トラ
ンジスタTr4とダイオードD3は、第14図のTr2とD1とは対
称形に配置されている。負荷の逆起電力は負で、直流電
動機ならば逆方向に回転している状態にあり、電流は正
方向であるから、電動機の発生トルクは正方向で、電動
機は発電機として動作し、制動されている。電源E
電流はトランジスタTr4がオフのときダイオードD3を通
じて流れ、電力を回生している。すなわち、逆回転回生
制動の昇圧チョッパであり、特性は第19図のようにV
が負、Iが正の第四象限のみで動作する。
1個の負荷たとえば直流他励電動機を1つの直流電源で
4象限にわたって制御する必要がある場合、スイッチン
グ素子はトランジスタTr1〜Tr4,ダイオードD1〜D4を単
相ブリッジインバータ接続し、所定のトランジスタをオ
ンまたはオフまたは所定のデューティファクタでオン・
オフすることによって、4象限のチョッパ制御を行なう
ことができる。
従来、直流他励電動機をチョッパによって4象限運転す
るには、その象限で動作すべきかを、回転速度、電流を
測定することによって判断し、第12図乃至第19図の動作
回路に切り換えて、デューティファクタαによって負荷
電圧または負荷電流を制御する方法がとられて来た。
<発明が解決しようとする問題点> しかし、この方法では次のような欠点がある。
第一象限と第二象限または第三象限と第四象限で特
性が連続しない。それぞれの象限でαと(1-α)を対応
させても、電流不連続の状態では特性が一致しない。
象限によって動作回路を切り換えるとき、短絡回路
を形成したり、異常に電流が増加したりしないように、
一定時間すべてのトランジスタをオフとし、電流の減衰
を持つ必要がある。
このような欠点のために、複数の象限にわたる動作をさ
せると、動作回路切り換えに時間がかかり、速い応答の
動作は望めず、また特性が連続しないので切り換え時に
衝撃があり、円滑な動作、たとえば電動機の正逆転運転
は困難で、そのうえ、回路が複雑であった。
その他の方法として、チョッパの1サイクル中に複数の
トランジスタをオンオフさせる駆動法、たとえばTr1とT
r2またはTr3とTr4を交互にオンとする。Tr1とTr4または
Tr2とTr3をそれぞれ同時にオンオフする方法は、電流が
不連続にはならないので直線性のよい制御はできるがオ
ンになるトランジスタを切り換えるときに短時間の短絡
モードが生じたり、負荷に加わる方形波の電圧が大きか
ったりして、電力損失が大きい欠点を有する。
<発明の目的> 本発明は、ブリッジ形4象限チョッパの駆動方法に関す
るもので、負荷電圧は象限,電流の連続・不連続に関係
なく設定値に等しくなるので、象限が変っても特性が連
続し、象限切り換え時間は非常に短く、電源短絡の危険
がなく、円滑に動作し得る駆動法を提供するものであ
る。
本発明は2象限チョッパを駆動する「チョッパ制御方
式」特公昭56−2503号公報を発展させて4象限にわたる
動作を可能にするものである。
<実施例> 第1図は4象限チョッパの構成と、発明の制御方式によ
る駆動回路の実施例を示す。
トランジスタTr1〜Tr4,ダイオードD1〜D4はブリッジを
構成し、端子A,Bの間に負荷電動機を接続する。
第1表は第一象限〜第四象限における通流素子を示して
いる。第一象限ではTr1およびTr4が共にオンのときチョ
ッパはオンとなり、瞬時電圧vはEに等しく、電流
はE‐Tr1-M-Tr4-Eの経路で流れる。チョッパ
オフの回路は2つ可能であって、Tr1がオフとなり、
はM-Tr4-D2-Mに流れるときとTr4がオフで、i
はM-D3-Tr1-Mに流れるときのいずれかで、いずれもv
=0である。Tr4をオンとし、Tr1をオンオフすることで
第12図の回路が形成される。Tr1をオンとし、Tr4をオン
オフしても同様の特性が得られる。
第二象限の動作では、Tr2をオンオフすると、D4には常
に電流が流れ、Tr2とD1には交互に電流が流れるので、
第14図のチョッパ回路が形成される。Tr4はオンにドラ
イブしておいても支障ない。Tr3のみをオンオフしても
同様の特性が得られる。このときはTr1がオンにドライ
ブされていてもよい。
第三象限の動作は、Tr2をオンとし、Tr3をオンオフする
ことで第16図の回路が形成される。Tr3をオンとし、Tr2
をオンオフしても同様の特性が得られる。
第四象限の動作は、Tr4をオンオフすることで第18図の
回路が形成される。Tr2をオンにしておいてもよいが、
電流はD2を流れるのでTr2には流れない。Tr1のみをオン
オフしても同様の特性が得られる。このときTr3はオン
オフどちらでもよい。
第1図の4象限チョッパの制御回路は1個の加算積分器
によって負荷端子電圧すなわち端子A,端子Bの電位差と
電圧設定値の差を時間積分し、その積分出力を4つのヒ
ステリシスコンパレータに加える。コンパレータ1〜4
はそれぞれトランジスタTr1〜Tr4にオン・オフ信号を供
給する。4つのコンパレータはEr1〜Er4の電圧によっ
て、あらかじめ入力の動点電圧が違えてある。
第2図は第一象限の動作回路を示している。図でコンパ
レータ2〜4の出力は一定でTr2,Tr3はオフにTr4はオン
にドライブされている。第3図は第2図の動作波形を示
している。コンパレータ1の上限はV11で、下限はV
10で表わす。コンパレータ1は入力vがV11以上
のときオンとなり、vがV10以下のときオフとな
る。入力vがV11とV10の間にあるときはコンパ
レータ1は変化しない。加算積分器の出力はR1の電流と
R2の電流の和をコンデンサCに蓄積したものである。式
で表わすと(1)式となる。
(1)式を(2)式のように変形すると ただし、V は電圧設定値 は負荷電圧の瞬時値vと設定値V の誤差を時
間積分したものである。vの傾斜はV ‐vに比
例する。Tr1がオンの期間はvは+Eになってお
り、vはV より大きいのでvは負の傾斜を持っ
ており、初期値はV11である。
Tr1がオンの期間はv=V10になるまで続くので (3)式より となる。(4)式の右辺は第3図v波形上の面積
(ア)に等しい。vがコンパレータ1の下限V10に
達するとTr1はオフにドライブされ、チョッパはオフと
なり、電流iはダイオードD2を通じて流れるのでv
=0となる。誤差電圧v‐V は負となるのでv
は正の傾斜となる。v初期値はV10である。v=V11になるとコンパレ
ータ1はオンとなりオフ期間が終るので(5)式より となる。(6)式の右辺は第3図v波形上の面積
(イ)に等しい。第3図(b)のように平均電流I
a2のように小さい場合は、オフの期間中の途中でi
が途切れ、i=0となると逆起電力Eがv波形上
に現われ、v=Eとなり、vの傾斜は‐(v
)に比例して緩やかになるが、第一象限ではE
<V であるから傾斜の極性は変わらない。オフの時
間は延びるが、(6)式で表わされる面積(イ)は電流
連続時と同じである。
(4)式と(6)式を較べて判るように、誤差電圧が作
る正の面積(ア)と負の面積(イ)は、コンパレータの
上限と下限の電位差で決まるので、常に等しく、v
平均値Vは常に設定値V に等しく制御され、E1
よってV を変化したときの応答も非常に速い。他の
象限の動作でも同じことが云える。また、0<V
で且つE<V である限り、vはコンパレー
タ1の上限,下限の間を往復し、チョッパの動作は第一
象限内にとどまる。第9図は第7図の動作回路における
対Iの特性を図示したもので、第1図(b)と比
較して、出力電圧Vはαで制御されるのではなく、直
接V に制御され、αおよびチョッパ周期はVがV
に等しくなるように自動的に変化する特性は電流の
連続・不連続には無関係である。
第5図は第1図におけるコンパレータ1〜4の上限・下
限電圧の配置の例を示している。フリップフロップ1,2
は入力信号がそのまま出力しているとしておく。入力電
圧であるvは縦軸にとってある。それぞれのコンパレ
ータの上限下限の範囲が重ならないようにし、コンパレ
ータ1,2,4,3の順になっている。例えばvが正から負
の方向に変化するならば、最初v>V11ではTr1とT
r4がオン状態である。vが負に変化するにしたがっ
て、順に、Tr1→オフ,Tr2→オン,Tr4→オフ,Tr3→オン
に変化し、v<V31ではTr2とTr3がオンになってい
る。Tr1とTr2およびTr3とTr4が共にオンとなるvはな
く、または瞬時にオン状態が入れ換わることもないの
で、電源短絡モードは生じない。V対Iの特性を第
6図に示す。図でVが一定になっているのはV
一定のときのチョッパ出力特性で、傾斜しているのはE
一定のときの負荷特性 V=E+R …(7) である。出力特性と負荷特性の交点が動作点となる。以
下、象限の移動の例について説明する。
動作点 E=En1,V =Va1とすると動作点は第一象限の
となる。誤差積分vは第5図のようにV11とV
10の間を往復し、Tr2,Tr3はオフ,Tr4はオン,Tr1はオン
オフしている。
動作点→ の動作点で動作している場合から、電圧設定値を変化
してV =Va2に設定した場合を考える。
a2は逆起電力En1より小さいので電流は減少し、Tr1
がオフの期間中にi=0となる。i=0では逆起電
力En1が負荷端子に現われv=En1となる。v‐V
は正であるからvは負の傾斜となり、vは再び
11に達することなく減少し、Tr1はオフのままであ
る。時間が経過してvがコンパレータの下限V21に
達するとTr2がオンになってチョッパオンとなり電流i
はE‐Tr2-D4-Eに流れるようになり、v=0と
なる。v‐V は負であるからvは正の傾斜で上
昇する。vがV20に達すると、Tr2はオフにドライ
ブされ、チョッパはオフで電流はE‐D1-E‐D4-E
に流れ電源に電力を回生する。そのとき、v=E
なっているのでv‐V は正で、vは負の傾斜で
21に向って変化する。電流不連続で、チョッパオフ
の期間中にi=0となり、端子に逆起電力が現われて
=En1になってもv‐V が正であるからv
は負の傾斜でV21に向う。このように、vはV20
とV21間を往復しコンパレータ2によってTr2のみが
オン・オフし、負荷電圧平均値VはV (=Va2
に等しく制御され、動作点はとなる。負荷電動機は正
回転で回生制動されている。第二象限の動作である。
動作点→ 負荷の逆起電力EはEn1のままで、電圧設定値V
をVa3(ただし‐E<Va3<0)に変えたとする。こ
のとき、Tr2がオフすなわちv=Eであっても、Tr2
がオンすなわちv=0であっても、誤差電圧V‐V
は正となり、vの傾斜は負となって、V31の方
に移動する。途中でコンパレータ4の下限V40を横切
り、Tr4はオフにドライブされるが、電流はD4を流れて
いるので、チョッパの動作には関係がない。vがV
31に達するとTr3がオンになり、Tr2はすでにオンになっ
ているので電流iはE‐Tr3-M-Tr2-Eに流れv
=‐Eとなる。v‐V は負となり、vは正の
傾斜となる。vがV30に達すると、Tr3はオフとな
り、iはM-D4-Tr2-Mに流れ、v=0となる。v
は正となり、vは負の傾斜となってV31に向
って変化する。動作点はとなっている。V<0,I
<0であるから第三象限で逆転駆動である。チョッパの
オンオフはTr3のオンオフと同じである。端子電圧V
はV (=Va3)に制御される。
動作点→ V =Va3のままで、負荷の逆起電力EがEn2に変
化したと考える。
の動作点ではEn1>V で電流iは負方向に流れ
ていたが、En2<V ではMの端子電圧より逆起電力
の方が小さいので、電流は正の方向に変化しようとし、
必ずTr3オフの間にi=0の期間を生ずる。i=0
のとき、v=Eとなるので、v‐V は負であ
って、vは正の傾斜で変化する。vは再びV31に
達することなくV41まで変化し、Tr4がオンとなる。
電流iはM-Tr4-D2-Mの回路でEを電源として正方向
に流れる。このとき、v=0であるからv‐V
は正で、vは負の傾斜に変わる。vがV40に達す
るとTr4はオフで電流はM-D3-E‐D2-Mに流れ電力をE
に回生する。v=‐Eでv‐V は負、v
の傾斜は正となり、以下動作点はでvはV41とV
40の間を往復する。Vは負、Iは正で、逆転回生
制動、第四象限の動作となる。
動作点→ の動作点にあるとき、逆起電力En3はそのままで、電
圧設定値V をVa3からVa2(ただし0<Va2
)に変えたとする。
Tr4がオン(v=0)であってもオフ(v=‐
)であっても、v‐V は負となり、vの傾
斜は正で、vはV11に向って変化する。Tr4はオン
(v=0)となり、Tr2はオフとなり、vが11に達
してTr1がオンとなって、v‐V が正となり、v
の傾斜は負に変わる。vはV11とV10の間を往
復し、第一象限の動作となる。
このように、電圧設定値と負荷の関係によって、オンオ
フ動作をするコンパレータが自動的に移り換わり、自動
的に必要なトランジスタをオンオフさせ、また、それぞ
れどの象限においても同一の加算積分器によって、電圧
設定値と負荷電圧の誤差積分を行なうので、負荷電圧の
平均値は設定値に特しく制御される。特性は完全に連続
で象限が変化するときの特性変化による衝撃はない。
第1図の構成におけるコンパレータ1〜4の上限,下限
電圧の順序を変えることによって、チョッパの動作がど
のようになるかを説明する。
第7図は、コンパレータ1〜4の上限下限電圧を第5図
の順序とは違う構成にしたもので、それぞれの上限電圧
を接近させ、また、下限電圧も接近させている。動作点
〜は第5図および第6図の動作点〜に対応して
いる。動作点では、まず、vがV11に達し、Tr1
がオンになるときは、コンパレータ2は必ずオフの入力
となり、Tr2は必ずオフになっている。Tr1がオンになる
とvは減少し、vがV10に達してTr1がオフにな
る。Tr1がオフになるとvは増加する。これを繰返し
てvはV11とV10の間を往復する。第一象限での
は、Tr2がオンとなるV21には達することがな
い。第5図の動作点とまったく同じである。動作点が
他の象限に移動するときも、第5図と同じ順序で動作す
る。各コンパレータの動作電圧が接近しているので、動
作点が象限を移動する時間が第5図の場合よりも非常に
短くなっている。
しかし、第5図の場合よりやや信頼性が小さい欠点があ
る。例えば動作点で、通常はTr1とTr2が共にオンにド
ライブされることはないが、Tr1がオンでvがV10
<v<V20の間にあるとき、コンパレータ2はヒステ
リシス領域にあるので、もしノイズ等で誤動作しオンに
変化すると、Tr1とTr2が同時にドライブされることにな
る。Tr1とTr2による電源短絡は、フリップフロップ1に
より防止される。フリップフロップ1はRSフリップフロ
ップを構成し、その真理値は第2表で表わされる。
正常動作では状態1,2(第一象限)または状態2,3(第二
象限)の動作であるからフリップフロップ1の出力はコ
ンパレータ1,2の出力に従っている。誤動作で状態4に
なったときはフリップフロップ出力は変化せず、すなわ
ち状態1または3の出力となっているのでTr1,Tr2短絡
は防止される。フリップフロップ2は、同様に、Tr3とT
r4の短絡を防止し、信頼性を向上している。
第8図は、コンパレータ1〜4の上限下限電圧を第5図
の順序とは違う他の構成としたもので、コンパレータ4
の上限下限の中にコンパレータ1の上限下限が入ってお
り、コンパレータ3の上限下限の中にコンパレータ2の
上限下限が入っている。図で示した動作点〜は第6
図の動作点〜に対応している。
動作点 動作点では、Tr4がオンになっていれば、vはV1
1とV10の間を往復し、Tr1をオンオフする。もし、Tr
4がオフであれば、Tr1がオンになっても負荷に電流が流
れないのでEが端子に現われてv=En1となり、v
‐V は負であるからvは正の傾斜でV11を越
えて更に上昇し、V41まで達してTr4をオンにする。T
r4がオンになれば通常の第一象限の動作となる。動作点
ではvはV10より負にならないので、V40に達
することがなく、Tr4はオンにドライブされたままであ
る。
動作点→ 逆起電力がEn1のままで、電圧設定値V をVa2に変
えると第5図と同様の経過で動作点はとなり第二象限
の動作をする。Tr1,Tr4,Tr3はオフでTr2のみオンオフす
る。
動作点→ 第8図の時刻t23で電圧設定値V をVa2からVa3
変えたとする。第二象限では0≦v≦Eであり、‐
<Va3<0であるから、v‐V は正で、v
は負の傾斜で変化し、V31に達する。Tr3がオンにド
ライブされるので、vはTr2オンで‐E、Tr2オフで
0であるからv‐V は負,正に変化し、vはV
21,V20を往復し、Tr2がオンオフする。動作点と
はTr3がオフになっていることのみ異なる。
動作点→ 電圧設定値をt32で再びVa2にもどしたとすると、v
は一度V30まで移動し、Tr3をオフにドライブして、T
r2のオンオフを継続する。第二象限の動作にもどる。
動作点→ 動作点にあるとき(Tr2〜Tr4オフ,Tr1がオンオフ)、
t45で電圧設定値Va2のように正の値にすると、v
一度V41に達してTr4をオンに変え、その後はTr1をオ
ンオフして第一象限の動作となる。
このように、第8図のようにコンパレータの上限、下限
を配すると、Tr3,Tr4は象限が変わるときのみオンまた
はオフに変化し、同一象限内での動作中はオンオフの動
作をしない。Tr1またはTr2は、どの象限でもオンオフし
てチョッパの動作を行なう。このような動作では、Tr1,
Tr2に高速スイッチング素子を用いれば、Tr3,Tr4は速度
の遅い素子を用いることができる。
その他、コンパレータ1〜4の上限下限電圧を種々に設
定することによって、種々の動作モードによる4象限チ
ョッパを構成することができる。このとき、短絡しない
ためにコンパレータ1〜4の上限下限の間の必要条件は を同時に満足させることである。
第9図は発明の他の実施例で、直流電動機の4象限速度
制御を行ったものである。第9図は第1図(4象限電圧
制御回路)からの変更部分のみ示してある。電圧帰還抵
抗Rには直列にコンデンサCが挿入され、端子A,B間の
交流成分(方形波)がOPアンプの加算点に供給される。
直流成分に関しては、電動機Mの軸に取付けられた速度
発電機TGの出力電圧Vを抵抗Rを通じてOPアンプの加算
点に供給する。
電動機の速度が、V=V になるようにチョッパがVを変化させ、コンデンサC2
はVに充電され、定常状態となる。VをV に保
つために必要な電圧Vと電流の方向によって電圧制御
の場合と同様に所定のコンパレータが動作して、自動的
に象限が移動する。
第10図は、第1図の4象限チョッパ制御回路に電流制限
回路を追加したものである(追加部分が示してあ
る。)。電流iの検出値(電圧に変換されている)を
ヒステリシスを持つコンパレータ1I〜4Iによって電流設
定値I 〜I と比較し、出力を電圧制御のコンパ
レータ1〜4(第1図のもの)とアンド回路のアンド1
〜4によって結合したものである。第11図はその特性を
示す図である。コンパレータ1I〜4Iは±ΔIに相当する
ヒステリシス幅を持ち、例えばコンパレータ1Iでは上限
‐I +ΔIと下限‐I ‐ΔIが設定される。
動作例について説明する。まず、電圧V =Va1に設
定され、Iは正で特性の第一象限で動作しているも
のとすると、このときコンパレータ2〜4の動作によっ
てTr2,Tr3はオフ,Tr4はオン、コンパレータ1が動作しT
r1はオンオフしている。IがI1より小さいうちは、‐
はコンパレータ1Iの下限に達することがなく、コン
パレータ1Iは常に“1"でアンド1の出力はコンパレータ
1の出力に従う。電圧制御が動作している。
負荷の逆起電力Eが減少し、負荷電流Iが増加し、
設定値I1に達すると、Tr1のオン期間中(コンパレータ
1の出力が“1"であるうち)にコンパレータ1Iの出力が
“0"になり、Tr1のオンオフはコンパレータ1Iの出力で
制御されるようになる。チョッパの出力特性はの定電
流特性の上に動作点がくる。負荷電圧VはV (=
a1)より小さくなるので、誤差積分値vは積分器の
OPアンプが飽和するまで上昇し、第5図のようにコンパ
レータ1,4は常に“1"を出力する。Tr1のオンオフはコン
パレータ1Iに従い、iはI1+ΔIとI1-ΔIの間を往
復し、iの平均値IはI1に制御される。いわゆる電
流瞬時値制御の動作である。更にEが小さくなると負
荷特性との交点すなわち動作点のVが小さくなり、Tr
オンの時間が短くなる。逆起電力Eが負になり動作点
のVが0になったとき、Tr1のオン期間はなくなりE
がD2とTr4で短絡された状態である。更にEが負に
なりIが増加するとIはI4に達し、コンパレータ4I
によってTr4がオンオフし特性はとなる。このとき、T
r1が確実にオフとなっていることが必要で、そのために
I1 <I4 とすればよい。Enが更に負になっていくとTr
4のオン時間が次第に短くなり、したがってVはより
負となり、Vが‐Eとなったとき、Tr4もすべての
期間オフとなる。D2とD3によってVは‐Eより負に
なることはなく、電流制限の機能もなくなる。逆起電力
が正方向に増加して行けば、→→の特性上を動作
点が移動し、自動的に電圧制御にもどる。E>Va1
特性の上に動作点があるとき(コンパレータ2が動作
している)、Eが増加して、電流が負方向に増加しI2
に達すると、特性,の場合と同様に、コンパレータ
2から得られる信号のオン時間よりもコンパレータ2Iか
ら得られる信号のオン時間の方が短いので、アンド回路
はオフ優先であるからアンド2の出力はコンパレータ2I
の出力に従う。すなわちチョッパの出力特性はとなっ
て電流IをI2に制限する。
以上のように、第15図のように電流制限回路を付加する
と、電圧設定値が正のときは‐‐‐‐‐の
特性となり、電流は正,負の値で制限され、負荷の逆起
電力の大きさによって、自動的に第一,第二,第4象限
の動作を行なう。電圧設定値がVa2のように負のとき
は、特性は‐‐‐‐‐となり、正負の電流
制限が行なわれ、また、自動的に第二,第三,第四象限
の動作を行なう。このときHの動作点においてTr3が確
実にオフになっていることが必要で、そのためにI2
I3 とすればよい。
すなわち4象限の電流制限においては、同じ電流方向
(第一および第四象限、第二および第三象限)の電流制
限値は、駆動象限(第一象限、第三象限)よりも回生象
限(第四象限、第二象限)で大きな値に設定すればよ
い。
このように、電圧制御回路と電流制御回路を、それぞれ
のトランジスタのオンオフ信号の段階で論理回路で結合
することによって、2種の制御回路は、設定値と負荷の
状態によって自動的に、且つ円滑に切換わることができ
る。
<発明の効果> 以上説明してきたように、本発明によれば、4象限チョ
ッパの電圧制御を精度よく行なうことができ、4象限の
動作切り換えは自動的かつ円滑に行なうことができる。
また、応答も非常に速いので、電圧設定値を正弦波とす
れば、正弦波インバータとなり、電動機の速度に容易に
応用することができ、電流制限も効果的に行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例の回路図、第2図は同実施例
における第一象限の動作回路図、第3図は第2図に示す
回路の波形図、第4図は第2図に示す回路の特性図、第
5図は第1図に示す実施例におけるコンパレータの上限
下限電圧配置の一例と象限切り換わり時の誤差電圧積分
波形図、第6図は同実施例の特性と動作点の説明図、第
7図は同実施例におけるコンパレータの上限下限電圧の
他の配置の例と象限切り換わり時の誤差電圧積分波形
図、第8図は同実施例におけるコンパレータの上限下限
電圧の他の配置の例と象限切り換わり時の誤差電圧積分
波形図、第9図は本発明を応用した直流電動機の4象限
速度制御の回路図、第10図は第2の発明として第1図の
回路に付加すべき電流制御用ヒステリシスコンパレータ
と論理回路の接続および回路構成図、第11図は第2の発
明の制御法による4象限チョッパの出力電圧電流特性
図、第12図及び第13図は従来一般の第一象限チョッパの
回路図と特性図、第14図及び第15図は同第二象限チョッ
パの回路図と特性図、第16図及び第17図は同第三象限チ
ョッパの回路図と特性図、第18図及び第19図は同第四象
限チョッパの回路図と特性図、第20図はチョッパの負荷
の等価回路図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】逆並列ダイオード(D1〜D4)を持つ第1〜
    第4のスイッチング素子(Tr1〜Tr4)の単相ブリッジイ
    ンバータ接続と、その負荷端子電圧(va)と電圧設定値
    (Va)との差を積分する手段と、その積分出力(vc)を
    入力とする第1〜第4のヒステリシスを持つコンパレー
    タ(コンパレータ1〜4)と、この第1〜第4のコンパ
    レータ(コンパレータ1〜4)出力論理に応じて、それ
    ぞれ前記第1〜第4のスイッチング素子(Tr1〜Tr4)を
    オン/オフに駆動する手段を持ち、 前記第1〜第4のヒステリシスを持つコンパレータ(コ
    ンパレータ1〜4)の上限電圧(Vc11,Vc20,Vc30,V
    c41)、下限電圧(Vc10,Vc21,Vc31,Vc40)を、 Vc21<Vc20<Vc11 Vc21<Vc10<Vc11 Vc31<Vc30<Vc41 Vc31<Vc40<Vc41 なる関係に配置し、 前記積分出力(vc)のレベル移動によって負荷電流(I
    a)の正負,負荷電圧(Va)の正負できまる第1〜第4
    象限のそれぞれにおいて、1個の繰返しオン/オフ論理
    を出力するコンパレータ(コンパレータ1〜4)が自動
    的に選択され、他の3個のコンパレータ(コンパレータ
    1〜4)はオンまたはオフの状態になって前記第1〜第
    4のスイッチング素子(Tr1〜Tr4)が該当象限チョッパ
    を構成して負荷電圧(Va)を制御し、 正負両方向の負荷電流(Ia)に対して、負荷電圧(Va)
    の平均値を正および負の設定値に等しく制御することを
    特徴とする4象限チョッパの制御装置。
  2. 【請求項2】逆並列ダイオード(D1〜D4)を持つ第1〜
    第4のスイッチング素子(Tr1〜Tr4)の単相ブリッジイ
    ンバータ接続と、負荷電流(ia)を検出する手段、第1
    〜第4の電流設定値(I1〜I4)を与える手段を持ち、検
    出された負荷電流(ia)を第1〜第4の電流設定値と比
    較するように接続されたヒステリシスを持つ第1〜第4
    の電流制御用コンパレータ(コンパレータ1I〜4I)を備
    え、 それぞれの電流制御用コンパレータ(コンパレータ1I〜
    4I)は負荷電流(ia)の検出値が電流設定値より増大し
    たときチョッパをオフに、減少したときチョッパをオン
    にする論理信号を出力し、 前記第1〜第4のスイッチング素子(Tr1〜Tr4)をオン
    /オフに駆動する手段と共に第1〜第4象限において電
    流制御回路を構成し、 これら第1〜第4の電流制御用コンパレータ(コンパレ
    ータ1I〜4I)の出力を、別に準備した電圧制御回路の第
    1〜第4の電圧制御用出力に論理回路(アンド1〜4)
    で結合しスイッチング素子(Tr1〜Tr4)の単相ブリッジ
    インバータ接続およびスイッチング素子(Tr1〜Tr4)を
    オン/オフに駆動する手段を電圧制御回路と電流制御回
    路で共用し、これらの論理回路(アンド1〜4)は駆動
    されるスイッチング素子(Tr1〜Tr4)のオフ論理を優先
    出力する手段とし、 第1〜第4の電流設定値を前記スイッチング素子(Tr1
    〜Tr4)を流れる電流の電流制限値とし、負荷が増し負
    荷電流が正または負に増大してそれぞれの象限の電流設
    定値以上の値になろうとしたとき、電流制御用コンパレ
    ータ(コンパレータ1I〜4I)出力のオン出力時間が電圧
    制御用信号出力のオン時間より短くなり、電流制御用コ
    ンパレータ(コンパレータ1I〜4I)出力のオフ出力時間
    が電圧制御用信号出力のオフ時間より長くなって、論理
    回路(アンド1〜4)で優先され、該当象限のスイッチ
    ング素子(Tr1〜Tr4)が自動的に電流制御用コンパレー
    タ(コンパレータ1I〜4I)出力によってオン/オフ駆動
    されるようになり、電流制御回路が動作して負荷電流を
    電流設定値に制御して電流制限器として動作し、 負荷が減じ、負荷電圧が正または負に増大してそれぞれ
    の象限の電圧設定値以上の値になろうとしたとき、電圧
    制御用信号出力のオン出力時間が電流制御用コンパレー
    タ(コンパレータ1I〜4I)出力のオフ時間より長くなっ
    て、論理回路(アンド1〜4)で優先され、該当象限の
    スイッチング素子(Tr1〜Tr4)が自動的に電圧制御用信
    号出力によってオン/オフ駆動されるようになり、電圧
    制御回路が動作して電圧制御を行い、 回路の切り換え信号を使用することなく、負荷の増減に
    よって自動的に電圧制御から電流制限へ移行し、また自
    動的に電流制限から電圧制御へ復帰することを特徴とす
    る4象限チョッパの制御装置。
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