JPH07246384A - 浄水処理方法及び浄水処理装置 - Google Patents

浄水処理方法及び浄水処理装置

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JPH07246384A
JPH07246384A JP3800394A JP3800394A JPH07246384A JP H07246384 A JPH07246384 A JP H07246384A JP 3800394 A JP3800394 A JP 3800394A JP 3800394 A JP3800394 A JP 3800394A JP H07246384 A JPH07246384 A JP H07246384A
Authority
JP
Japan
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ozone
water
treatment
water purification
absorbance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3800394A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Tsukitari
圭一 月足
Tetsufumi Watanabe
哲文 渡辺
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP3800394A priority Critical patent/JPH07246384A/ja
Publication of JPH07246384A publication Critical patent/JPH07246384A/ja
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理水の水質に応じたフレキシブルな浄水
処理を迅速に行うことのできる浄水処理技術を提供す
る。 【構成】 検水の吸光度と除去対象物質濃度との相関を
求め、この相関を用いて除去対象物質の規定濃度に対応
する規定吸光度値を求め、浄水処理後の検水の吸光度の
値がこの規定吸光度値以下になるように浄水処理を行
う。好ましくは、浄水処理前の検水の吸光度を検出し、
浄水処理の進行度と検水の吸光度との相関を求め、この
相関と浄水処理前の検水の吸光度値とを用いて、浄水処
理後の検水の吸光度値を上記規定吸光度値以下の値にす
るために必要な浄水処理の規定進行度を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は浄水処理技術に関し、特
に被処理水に含まれる有機物、かび臭物質、トリハロメ
タン等を除去する高度浄水処理技術に関する
【0002】
【従来の技術】近年、水道水源である河川、湖沼、地下
水から様々な有害物質が検出されるようになり、これに
対応して平成5年12月1日には規制項目が大幅に増加
した水道水新水質基準が施行された。
【0003】今回の新水質基準では、現状の浄水処理で
は対応が困難な揮発性有機塩素化合物、かび臭物質、農
薬、消毒副生成物が多数規制項目に加えられた。このよ
うな状況の中で、オゾン・活性炭による高度浄水処理設
備の重要性がますます高まっている。
【0004】特に、浄水処理後の総トリハロメタン(T
HM)に対しては、0.1mg/Lの基準値が示された。上水
のTHMは主に浄水工程の塩素消毒により生成される。
THMを低減するには、塩素消毒を他の消毒方法に変更
する、生成されたTHMを除去する、THMの前駆物質
を除去する、等の方法が考えられる。
【0005】しかし、現在の浄水処理において塩素消毒
は不可避であること、THM自体を除去する方法として
の活性炭吸着、曝気などはともにコスト高い割りに効果
がないことから、THM前駆物質をいかに除去するかが
問題となる。
【0006】徐々に導入されてきた高度処理(オゾン・
活性炭処理)ではTHM前駆物質の除去が可能であり、
THMの除去または低減方法として期待がもたれてい
る。現在、THM前駆物質は、THM生成能(ある一定
条件下で生成するTHM濃度、以下THMFP)として
測定されている。
【0007】このような高度浄水処理を行う高度浄水処
理施設は平成2年において12ケ所の浄水場で導入され
ている。これらの施設はかび臭、色度、トリハロメタ
ン、過マンガン酸カリウム消費量等の有機物の除去を目
的としている。
【0008】高度浄水処理の一つであるオゾン処理は、
オゾンの持つ強力な酸化力によって水中のバクテリア、
細菌等の殺菌および水にとけ込んでいる溶解性微量有害
物質の酸化除去を行うものである。
【0009】一般に、オゾン処理施設の運転には、オゾ
ン注入率が操作条件として用いられる。ここでオゾン注
入率(D)を以下の式に示す。
【0010】
【数1】 D=C03in*q03/QL D:オゾン注入率(mg/l) C03in:注入オゾン濃度(g/Nm3) q03:オゾンガス吹き込み量(l/分) QL:処理水量(l/分) 一般に、浄水場におけるオゾン注入率は、処理対象物質
の種類や濃度によって異なるが、約2〜3mg/lで行
っている。このオゾン注入率は、各浄水場のオゾン被処
理水に対してあらかじめ室内実験等で求めている。
【0011】また、処理工程水のTHMFPを連続的に
測定し、監視することは、各処理工程の処理状況の把
握、後段の塩素消毒により生成するTHMの管理を行う
上でも重要な要素となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】オゾン注入率制御を行
ううえでは、THMFP等の有害物質の濃度を連続的か
つリアルタイムに測定し、これらの有害物質濃度が基準
値以下になるように効率的な制御を行うことが好まし
い。
【0013】しかし、例えばTHMFPを測定するに
は、ガスクロマトグラフ(GC)、ガスクロマトグラフ
−質量分析計(GC−MS)といった分析機器を用いて
専用の分析室で行う必要があり、測定時間も24h以上
の時間がかかる。しかも、処理工程水を連続的に測定す
るのは非常に困難である。
【0014】このように、連続自動モニタリングができ
ない物質(例:かび臭物質)に対してはオゾン処理効果
が把握できない。
【0015】従って、前述したように実際のオゾン処理
設備では、計画水量に対して室内実験等で設定したオゾ
ン注入率になるように注入オゾン濃度を決定して運転を
行っている。つまりオゾン注入率一定制御を行ってい
る。
【0016】オゾン注入率一定制御においては、オゾン
被処理水の水質が変動した場合に注入オゾン量の不足ま
たは過剰注入が生じる。つまり、オゾン処理効果の低
下、オゾン運転の無駄が生じ、運転コストも高くなる。
【0017】また、注入オゾン量が過剰であった場合、
排オゾン量の増加を引き起こし、排オゾン処理施設への
負荷を増加することになる。注入オゾン量が少ない場合
には、オゾン処理効果の低下を引き起こし、オゾン処理
水水質の悪化につながる。
【0018】本発明は上記課題のもとになされたもので
あり、被処理水の水質に応じたフレキシブルな浄水処理
を迅速に行うことのできる浄水処理技術を提供すること
を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するために、本発明は検水の吸光度と除去対象物質濃度
との相関を求め、前記相関を用いて除去対象物質の規定
濃度に対応する規定吸光度値を求め、浄水処理後の検水
の吸光度の値が前記規定吸光度値以下になるように浄水
処理を行うことを特徴とする浄水処理方法を提供する。
【0020】このように浄水処理を行うことで、直接除
去対象物質の濃度測定を行うことなく、吸光度のみを測
定することで検水中の除去対象物質の濃度を規定濃度以
下にする制御がなされる。
【0021】除去対象物質の濃度を測定する場合、その
測定には長時間を要する場合も多く、このような場合に
は浄水処理の制御を効率的に行うことは困難であり、リ
アルタイムでの浄水処理制御は非常に困難である。
【0022】これに対し、吸光度の測定は迅速に行うこ
とが可能であるので、除去対象物質の種類にかかわらず
迅速に浄水処理の制御を行うことができ、リアルタイム
での浄水処理制御も容易に実現できる。
【0023】この吸光度の波長としては除去対象物質と
の相関が高い波長を用いることが好ましい。例えば検水
中の有機物を除去対象とする場合には、紫外線、特に波
長254(nm)程度の紫外線を用いた測定を行うことが好
ましい。このような測定方法としてE260測定が知ら
れており、このような測定を行うことが特に好ましい。
【0024】また、浄水処理前の検水の吸光度を検出
し、浄水処理の進行度と検水の吸光度との相関を求め、
この相関と浄水処理前の検水の吸光度値とを用いて、浄
水処理後の検水の吸光度値を前記規定吸光度値以下の値
にするために必要な浄水処理の規定進行度を求めて浄水
処理の進行度を制御することを特徴とする浄水処理方法
も提供される。
【0025】このような制御方法によって、浄水処理を
どの程度進行させればよいかがわかり、迅速にかつ効率
的に浄水処理が行われる。例えば浄水処理として活性炭
処理を行う場合には活性炭との接触時間等が進行度に相
当し、オゾン処理においては、接触時間、注入オゾン濃
度が進行度に相当する。
【0026】これらの規定進行度を求めることで、処理
時間、接触時間、注入濃度等の規定値が求められる。こ
のように浄水処理の目標値が具体的に得られるので、こ
の値をその時点での目標値として浄水処理を行うこと
で、効率的な制御が行われる。
【0027】浄水処理の好適な例としてはオゾン処理が
挙げられる。この場合、浄水処理の進行度としてオゾン
注入量を用い、浄水処理後の検水の吸光度値を前記規定
吸光度値以下の値にするために必要な規定オゾン注入量
によってオゾン注入量を制御する。
【0028】尚、E260によって吸光度を測定する際
には、オゾン濃度によって吸光度の値に影響がでるの
で、この影響を補正した値を用いることが好ましい。
【0029】また、浄水処理後の検水の吸光度を求める
とともに、この吸光度と前記規定吸光度値とを比較し
て、浄水処理の進行度を補正することで、より効率的な
浄水処理制御が行われる。
【0030】このような浄水処理を行う浄水処理装置と
して、検水にオゾンを注入するオゾン処理によって除去
対象物質の除去を行うオゾン処理部を備えた浄水処理装
置であって、検水の規定吸光度値の格納部と、オゾン処
理前の検水の吸光度の測定部と、検水に対するオゾン注
入量と検水の吸光度との相関を格納する相関格納部と、
オゾン処理前の検水の吸光度値と、前記相関格納部から
得られる相関と、からオゾン処理後の検水の吸光度値を
前記規定吸光度値以下の値にするために必要なオゾン注
入量を求めてオゾン注入量を制御するオゾン注入量制御
部と、を有することを特徴とする浄水処理装置も提供さ
れる。
【0031】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。この実施例では、オゾン処理後の有機物濃度と注入
オゾン濃度との相関を求め、オゾン処理後の有機物濃度
を目標値以下にするために必要な注入オゾン濃度を求め
た。E260の値は迅速に測定することが可能なので、
この相関を求めることによって注入オゾン濃度をリアル
タイムに制御することが可能となる。
【0032】次に、かび臭物質濃度、トリハロメタン生
成能(THMFP)とE260との相関を求めた。これ
らの物質とE260との相関が求められれば、これらの
物質を有機物濃度と注入オゾン濃度との相関式を用い
て、これらの値を目標値以下にするために必要な注入オ
ゾン濃度を求めることができる。以下、各物質に対して
相関式を求めることにより注入オゾン濃度を制御する例
を示す。
【0033】実施例1:有機物濃度及びかび臭物質濃度
に対する注入オゾン濃度の制御例 図1に本実施例に係る浄水処理装置を示す。
【0034】この浄水処理装置は、主にオゾン処理を行
うものであり、処理対象となる原水(オゾン被処理水)
を貯蔵するオゾン被処理水槽1、オゾン被処理水にオゾ
ン処理を行うオゾン処理塔2、オゾン処理塔2にオゾン
を供給するオゾナイザー3、オゾン処理された被処理水
を貯蔵するオゾン処理水槽4を有する。
【0035】流量計QL1はオゾン被処理水槽1からオ
ゾン処理塔2へのオゾン被処理水の流量を測定し、流量
QL2はオゾン処理塔からオゾン処理水槽に流入するオ
ゾン処理されたオゾン被処理水の流量を測定する。
【0036】オゾナイザー3で生成されるオゾンは散気
装置5を通じてオゾン処理塔内のオゾン被処理水に散気
される。排オゾンは排オゾンガス流量計qG2で流量を
測定される。その後、排オゾンの一部はオゾナイザー3
で発生するオゾンとともに再度オゾン処理塔2に返送さ
れる。その他の排オゾンは排オゾン処理塔に運ばれて処
理される。
【0037】注入オゾンガス流量計qG1はオゾン処理
塔に流入するオゾンガス(排オゾンガスを含む)流量を
測定する。
【0038】気相オゾン濃度計6はオゾナイザーで発生
するオゾン及び排オゾンのオゾン濃度を測定する。
【0039】UV計a,bは紫外線吸光光度計であり、
UV計aはオゾン処理塔に流入するオゾン被処理水内の
有機物濃度を測定する。UV計bはオゾン処理塔から流
出するオゾン処理水内の有機物濃度を測定する。
【0040】上記UV計a,b、流量計QLa,b,オ
ゾンガス流量計a,b及び気相オゾン濃度計から得られ
る各測定値は制御部(CPU/DDC)に送られる。
【0041】制御部7はこれらの値をもとにしてオゾナ
イザーを制御し、オゾン処理水中のオゾン濃度が予め設
定された許容有機物濃度以下になるために必要な注入オ
ゾン濃度を決定する。
【0042】本実施例においては、有機物指標として2
60nmの紫外線の吸光度(E260)を選定し、UV
計a,bでオゾン被処理水及び及びオゾン処理水の連続
自動モニタリングを行う。また、かび臭物質に関して
も、同様にUV計a,bを用いてE260を測定してオ
ゾン処理効果のモニタリングを行う。
【0043】まず、予め室内実験を行っておき、オゾン
による有機物濃度(E260)の残存比とオゾン接触時
間θの関係を求めておく。図2にE260の残存比(オ
ゾン被処理水濃度Ciに対するオゾン処理水濃度Co比)
とオゾン接触時間θとの関係を示す。
【0044】図2よりオゾンによるE260の除去速度
が得られる。図3は、図2より得られたE260のオゾ
ンによる除去速度[反応速度定数(1/分)]ko3と吸
収オゾン量との関係を示す。図3から、k03と吸収オ
ゾン量(ηD)の関係式が以下に示される。
【0045】
【数2】 k03=0.2367*(ηD)0・6733 (1) また、オゾン処理によるE260の物質収支式を示す式
は(2)式で示される
【0046】。
【数3】 V(dCo/dt)=Q(Ci−Co)−VRo3 (2) Ci:オゾン処理前のE260値[オゾン被処理水のE
260値](abs) Co オゾン処理後のE260値[オゾン処理水のE26
0値](abs) θ(=V/QL):オゾン接触時間(分) V:オゾン処理塔容量(l) QL:オゾン処理水量(l/分) Ro3:オゾン処理によるE260除去速度(abs) 図2より反応速度Ro3は1次反応に近似できるので、以
下の式が成り立つ。
【0047】
【数4】 Ro3=(dCo/dt)=ko3Co (3) (2)式での定常状態(dCo/dt=0)における式と
(3)式とから、ko3とE260値との相関を示す
(4)式が求められる。
【0048】
【数5】 Co/Ci=1/(1+ko3・θ) (4) (4)式に(1)式を代入すると、オゾン処理水濃度を
表す(5)式が得られる。
【0049】
【数6】 Co/Ci=1/(1+0.2367*(ηD)0・6733・θ) (5) また吸収オゾン量(ηD)は以下の式で表される。
【0050】
【数7】 ηD=(Co3in−Co3out)*qo3/QL (6) Co3in:注入オゾン濃度(g/Nm3) Co3out:排オゾン濃度(g/Nm3)、 qo3:注入オゾン流量(l/分) ここで、(6)式において、排オゾン濃度Co3out=0
と近似することができ、このとき(4)式は以下の式と
なる。
【0051】
【数8】 ηD=Co3in*qo3/QL (7) (5)式と(6)式からηDを消去すると、注入オゾン
濃度Co3inはCo3out、Co、Ci、θ、qo3、QLの関
数で表される。
【0052】特に、Co3out=0とした場合には、
(5)式と(7)式からηDを消去して、注入オゾン濃
度Co3inはCo、Ci、θ、qo3、QLの関数で表され
る。
【0053】ここで、qo3は 図1中のqGaで、QL
はQLbでモニタリングしており、θはV/QLより求
められる。また、オゾン被処理水のE260値CiもU
V計aで計測しており、既知の値として扱うことができ
る。
【0054】このように、注入オゾン濃度Co3inはCo
及びCo3outの関数として表されるので、適当な方法で
Co3outの値を設定すると、Co3inは以下のようにCoを
未知数とする相関式で決定することができる。
【0055】
【数9】Co3in=f(Co) 本実施例においては、(7)式のようにCo3out=0と
してCo3inを求めた。尚、Co3outの値は他の方法によ
って適切に設定することができる。例えば、Co3out
値は他のパラメータの値に比べて変動が小さいので、そ
の平均値を固定値として用いてもよい。
【0056】浄水処理を行う場合、オゾン処理水のE2
60値Coの値が一定値以下になるように注入オゾン濃
度を調整することが求められるが、本実施例によれば、
Coの値に目標値を設定すると、上記相関式を用いて、
その値に対応するCo3inの値を算出することができる。
【0057】また、E260の測定は連続モニタリング
が可能なので、迅速にオゾン注入量Co3の値を最適値に
制御することができる。
【0058】さらに、UV計bではCoの現在値をモニ
タリングしているので、この値を用いて注入オゾン濃度
Co3inの補正を行うことにより、一層効率のよいオゾン
注入制御を行うことができる。尚、この例では注入オゾ
ン濃度Co3inを制御するものとしたが、Co3inとqG1
との積はオゾン注入量となるので、オゾン注入量を制御
する構成と本質的にかわらない。以下の例でも同様であ
る。
【0059】次に、水道水の異臭味被害を与える物質の
一つであるかび臭物質に関する制御方法を述べる。
【0060】この場合においても、E260と同様にU
V計a,bを用いてモニタリングを行う。図4にかび臭
物質の一つである2メチルイソボルネオール(2MI
B)とE260の残存比とオゾン接触時間θの関係を示
す。
【0061】図4より、各水質の残存比とオゾン接触時
間の関係はそれぞれ以下の式で近似される。
【0062】
【数10】 (Co/Ci)2MIB=EXP(−0.155・θ) (8) (Co/Ci)E260=EXP(−0.071・θ) (9) (8)、(9)の両式から、(Co/Ci)2MIB/(Co
/Ci)E260を求めると以下の式が得られる。
【0063】
【数11】 (Co/Ci)2MIB/(Co/Ci)E260=EXP(−0.084・θ) (10) この式から、オゾン被処理水と処理水のE260をモニ
タリングする事によって、かび臭物質である2MIBの
残存比の推定ができる。2MIBの濃度は、上記残存比
及び被処理水における2MIBの濃度から求められる。
【0064】従って2MIBに目標値を設定すると、2
MIBに関するE260の目標値が決定されので、この
目標値からCo3inの最適値を求めることができる。
【0065】有機物濃度及びかび臭物質濃度の制御方法
を図5のフローチャートに示す。
【0066】この制御方法では、予めCoとCo3inとの
相関式を求めておく。そして、有機物濃度及びかび臭物
質濃度に対して、それぞれの目標値からCoの目標値を
設定する(S1)。その後にθ、qo3、QL等の各パラ
メータの値を検出する(S2)。
【0067】得られた値を相関式に代入し(S3)、C
o3inを算出する(S4)。そして、Co3inの値が上記得
られた値になるようにオゾナイザーを制御する(S
5)。
【0068】更に、Coの実測値を検出し(S6)、Co
の値が目標値に一致していないばあいにはCo3inの値を
補正する(S7,S8)。浄水処理が終了するまでこの
制御を繰り返す(S9)。
【0069】以上説明したように、予めCo3inとCoと
の相関を求めておき、浄水処理に必要な各パラメータの
値を測定することによって、有機物濃度、かび臭物質を
目標値以下にするために必要なCo3inを求めることがで
きる。
【0070】実施例2:トリハロメタン生成能に対する
注入オゾン濃度の制御例 この実施例では、E260を図6に示すUV計を用いて
測定し、その測定値からオゾン処理後、活性炭処理後の
THMFPを連続的に求めることにり、これらの値を目
標値以下にするのに必要とされるオゾン注入量を求め
た。
【0071】まず、ダム湖水を水源とする浄水場の凝集
沈殿水を原水とし、日量20m3を処理する高度浄水処
理プラント(オゾン・活性炭組み合わせ処理)における
各処理工程水のE260(50mmセルを用いた254
nmの紫外線吸光光度)、原水に対するTHMFPの各
平均除去率を調べた。
【0072】その結果、オゾン処理においてはE260
においては62.2%であるのに対し、THMFPでは40.7
%となった。これに対し、オゾン・活性炭処理において
はE260では74.8%,THMFPでは72.6%と同程度
の値が得られた。
【0073】以上のことから、活性炭処理後の最終的な
除去率は両指標とも同程度であるのに対し、オゾン処理
後の両指標の除去率は異なっている。以上より、E26
0とTHMFPの関係を凝沈水とオゾン処理水、凝沈と
活性炭処理水の2系統にわけてプロットしたものが、図
7,図8である。両系とも相関が高く、このように2系
統に分けることにより、オゾン処理水、活性炭処理水の
E260を測定すれば、各THMFPを推定できること
が確認できた。
【0074】図7のグラフから、E260の測定値をe
として、以下の式が得られる。
【0075】
【数12】 凝沈・O3処理系:THMFP(μg/L)=189.5×e+120 相関係数r=0.731(n=56) 同様に、図8のグラフから以下の式が得られる。
【0076】
【数13】 凝沈・活性炭処理系:THMFP(μg/L)=240.2×e+0.59 相関係数r=0.873(n=140) 以上の結果から、図9に示す浄水処理装置にて浄水処理
制御を行った。
【0077】図9において、UV計を被オゾン処理水槽
(凝沈水槽)、オゾン処理水槽、活性炭処理水槽に設置
検水(凝沈処理水、オゾン処理水、活性炭処理水)がフ
ローセル形式で、測定セル長50mmを通過し、UV信
号(254nmの紫外線吸光光度(abs))とVIS信号
(546nmの吸光光度(abs))の各信号を計測する。
【0078】UV信号またはUV−VIS信号(濁度補
正信号)から、各検水に応じたT−THMFP(クロロ
ホルム、ジクロロブロモメタン、クロロジブロモメタ
ン、ブロモホルムの各生成能の合計)を推定するととも
に、UV信号、VIS信号をそれぞれ出力する。
【0079】オゾン被処理水のE260値をUV計で測
定して後段のオゾン処理部、活性炭処理部におけるE2
60値の目標値をそれぞれ設定する。
【0080】オゾン処理部では、E260値がオゾン処
理部に設定された目標値よりも小さくなるまでオゾン処
理を行う。同様に、活性炭処理部では、E260値が活
性炭処理部に設定されたE260値よりも小さくなるま
で活性炭処理を行う。
【0081】このように、E260値を用いて、THM
FPが目標値よりも小さくなるようにオゾン・活性炭処
理水の制御を行うことで、各検水のTHMFPが推定で
き、処理状況の把握が可能となり、オゾン処理部、活性
炭処理部の効率的な制御が可能となる。
【0082】尚、上記実施例1、2でUV計をオゾン処
理水槽に設置する場合、溶存オゾンの影響を考慮する必
要がある。オゾンの最大の吸収帯は254nm付近にあ
り、溶存オゾンの存在下で本考案のUV計をそのまま用
いた場合のUV信号は、溶存オゾンによる吸収が上乗せ
されて出力される。
【0083】そこで本UV計を用いてオゾン処理水を測
定する場合、検水中の溶存オゾン濃度を測定してその吸
収分を補正する必要がある。このように溶存オゾン濃度
の補正方法は例えば特開平5−12102号公報、及び
特開平5−12101号公報等に開示されている。
【0084】また、この実施例測においては、定セルが
フローセル形式をとっているので、UV値、濁度補正U
V値を連続的に測定できる。このようにフローセル形式
のUV値連続測定を行うことによって、THMFPの推
定を連続的に時間誤差無く行うことができる。
【0085】また、上記各実施例においては吸光測定時
の光線の波長として主に254(nm)を用いているが、有機
物濃度、かび臭物質濃度、THMFPとの相関がとれる
ものであればよい。通常はこのような波長として紫外線
が用いられ、特に上記実施例のように有機物濃度と相関
が高いE260を用いることが好ましい。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
除去対象物質の種類にかかわらず迅速に浄水処理の制御
を行うことができ、リアルタイムでの浄水処理制御を行
うことができる。
【0087】また、浄水処理前の検水の吸光度を測定し
て浄水処理後の検水の吸光度値を前記規定吸光度値以下
の値にするために必要な浄水処理の規定進行度を求める
ことで、被処理水の水質に応じた注入オゾン濃度の設定
が行える。
【0088】このように、検水の水質に応じて浄水処理
を進行させることができるので、最適な進行度合いで運
転できる。従って浄水処理の過剰な進行を行うことがな
くなる。例えば、オゾン処理を行う場合にはオゾンの過
剰注入を抑制することができ、運転コストの低減が図ら
れる。また、オゾン注入量の不足もなくなるために、安
定したオゾン処理水質が得られる。
【0089】特に、従来は非常に困難であった、かび臭
物質(2MIB)のオゾン処理効果の連続モニタリング
も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る浄水処理装置の説明図。
【図2】E260残存比とオゾン接触時間との相関を示
すグラフ。
【図3】反応速度定数とηDとの相関を示すグラフ。
【図4】2MIB、E260の残存比とオゾン接触時間
との相関を示すグラフ。
【図5】本発明の1実施例に係るオゾン処理方法を示す
フローチャート。
【図6】凝沈・オゾン処理系におけるTHMFPとE2
60との相関を示すグラフ。
【図7】凝沈・活性炭処理系におけるTHMFPとE2
60との相関を示すグラフ。
【図8】UV計の説明図。
【図9】実施例2に係る浄水処理装置の説明図。
【符号の説明】
1…オゾン被処理水槽 2…オゾン処理塔 3…オゾナイザー 4…オゾン処理水槽 5…散気装置 6…気相オゾン濃度計 7…制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検水の吸光度と除去対象物質濃度との相
    関を求め、 前記相関を用いて除去対象物質の規定濃度に対応する規
    定吸光度値を求め、 浄水処理後の検水の吸光度の値が前記規定吸光度値以下
    になるように浄水処理を行うことを特徴とする浄水処理
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の浄水処理方法において、 浄水処理前の検水の吸光度を検出し、 浄水処理の進行度と検水の吸光度との相関を求め、この
    相関と浄水処理前の検水の吸光度値とを用いて、浄水処
    理後の検水の吸光度値を前記規定吸光度値以下の値にす
    るために必要な浄水処理の規定進行度を求めて浄水処理
    の進行度を制御することを特徴とする浄水処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の浄水処理方法において、 前記浄水処理としてオゾン処理を行うとともに浄水処理
    の進行度としてオゾン注入量を用い、 浄水処理後の検水の吸光度値を前記規定吸光度値以下の
    値にするために必要な規定オゾン注入量によってオゾン
    注入量を制御することを特徴とする浄水処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の浄水処理方法に
    おいて、 浄水処理後の検水の吸光度を求めるとともに、この吸光
    度と前記規定吸光度値とを比較して、浄水処理の進行度
    を補正することを特徴とする浄水処理方法。
  5. 【請求項5】 検水にオゾンを注入するオゾン処理によ
    って除去対象物質の除去を行うオゾン処理部を備えた浄
    水処理装置であって、 検水の規定吸光度値の格納部と、 オゾン処理前の検水の吸光度の測定部と、 検水に対するオゾン注入量と検水の吸光度との相関を格
    納する相関格納部と、 オゾン処理前の検水の吸光度値と、前記相関格納部から
    得られる相関と、からオゾン処理後の検水の吸光度値を
    前記規定吸光度値以下の値にするために必要なオゾン注
    入量を求めてオゾン注入量を制御するオゾン注入量制御
    部と、を有することを特徴とする浄水処理装置。
JP3800394A 1994-03-09 1994-03-09 浄水処理方法及び浄水処理装置 Pending JPH07246384A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005230774A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Kurita Water Ind Ltd 水処理方法及び水処理装置
KR101326663B1 (ko) * 2011-01-31 2013-11-08 주식회사 조은환경 처리수의 상태량에 따라 여과조건을 조절하는 수처리방법 및 여과장치

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