JPH0724656A - スローアウェイチップの製造方法 - Google Patents
スローアウェイチップの製造方法Info
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- JPH0724656A JPH0724656A JP16717893A JP16717893A JPH0724656A JP H0724656 A JPH0724656 A JP H0724656A JP 16717893 A JP16717893 A JP 16717893A JP 16717893 A JP16717893 A JP 16717893A JP H0724656 A JPH0724656 A JP H0724656A
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- chip
- mold
- throw
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 WCを主成分とする原料粉末にバインダーを
混練して原料体を形成し、開閉可能な金型11内に形成
されるキャビティ17に射出して固化せしめチップ成形
体12を形成する。この金型11には、キャビティ17
を形成する凹所15,,16の壁面15B,16Bに、
金型11の開閉面13,14に開口する凹部20が形成
されており、これによりチップ成形体12の周面3に形
成されたすくい面4から突出するチップブレーカー7が
画定される。また壁面15B,16Bには抜き勾配θが
与えられており、すくい面4は傾斜面4A,4Bにより
形成される。こうして成形されたチップ成形体12を金
型11から取り出し、焼結してチップ本体1を得る。 【効果】 スローアウェイチップの設計の自由度が大幅
に拡大するとともに、チップブレーカー7を形成するの
に後加工が不要となる。
混練して原料体を形成し、開閉可能な金型11内に形成
されるキャビティ17に射出して固化せしめチップ成形
体12を形成する。この金型11には、キャビティ17
を形成する凹所15,,16の壁面15B,16Bに、
金型11の開閉面13,14に開口する凹部20が形成
されており、これによりチップ成形体12の周面3に形
成されたすくい面4から突出するチップブレーカー7が
画定される。また壁面15B,16Bには抜き勾配θが
与えられており、すくい面4は傾斜面4A,4Bにより
形成される。こうして成形されたチップ成形体12を金
型11から取り出し、焼結してチップ本体1を得る。 【効果】 スローアウェイチップの設計の自由度が大幅
に拡大するとともに、チップブレーカー7を形成するの
に後加工が不要となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、WCを主成分とする超
硬合金製のスローアウェイチップの製造方法に関するも
のである。
硬合金製のスローアウェイチップの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】バイト等の切削工具の切刃チップとして
用いられる超硬合金製のスローアウェイチップは、その
主成分となるWC(タングステンカーバイト)の粉末
に、結合材としてのCo粉末等を混合粉砕して原料粉末
を形成し、次いでこれをプレスにより加圧成形して所望
のチップ形状に準じたチップ成形体を成形し、しかる後
このチップ成形体を炉内等に装入して加熱し、焼結せし
めることにより製造されている。ここで、一般的なバイ
トや正面フライスに使用される多角形平板状のスローア
ウェイチップを製造する場合には、上記プレスにより原
料粉末を加圧成形してチップ成形体を形成する際、この
チップ成形体を均一に加圧して成形するために、平板状
に形成されるチップ成形体の厚さ方向に沿って圧力を加
えるようにしている。
用いられる超硬合金製のスローアウェイチップは、その
主成分となるWC(タングステンカーバイト)の粉末
に、結合材としてのCo粉末等を混合粉砕して原料粉末
を形成し、次いでこれをプレスにより加圧成形して所望
のチップ形状に準じたチップ成形体を成形し、しかる後
このチップ成形体を炉内等に装入して加熱し、焼結せし
めることにより製造されている。ここで、一般的なバイ
トや正面フライスに使用される多角形平板状のスローア
ウェイチップを製造する場合には、上記プレスにより原
料粉末を加圧成形してチップ成形体を形成する際、この
チップ成形体を均一に加圧して成形するために、平板状
に形成されるチップ成形体の厚さ方向に沿って圧力を加
えるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのようなス
ローアウェイチップでは、切削作業中にその切刃によっ
て生成される切屑を効率的に処理するために、この切刃
に連なるすくい面上に突起状等のチップブレーカーを形
成することがある。また一方で、上述したような多角形
平板状のスローアウェイチップにおいては、その多角形
をなす側面の周囲に配置される周面同士の交差稜線部に
切刃を形成する場合がある。そして、この場合には、こ
の交差稜線部にて交差する上記周面の一方にすくい面が
形成されることとなる。
ローアウェイチップでは、切削作業中にその切刃によっ
て生成される切屑を効率的に処理するために、この切刃
に連なるすくい面上に突起状等のチップブレーカーを形
成することがある。また一方で、上述したような多角形
平板状のスローアウェイチップにおいては、その多角形
をなす側面の周囲に配置される周面同士の交差稜線部に
切刃を形成する場合がある。そして、この場合には、こ
の交差稜線部にて交差する上記周面の一方にすくい面が
形成されることとなる。
【0004】しかしながら、このような周面同士の交差
稜線部に切刃を有する多角形平板状のスローアウェイチ
ップにおいて、上述のようにすくい面上に突起状のチッ
プブレーカーを形成する場合、チップ成形体を加圧形成
する段階で同時に上記チップブレーカーを成形しようと
しても、プレスによってチップ成形体が加圧される方向
とすくい面からチップブレーカーが突出する方向とが互
いに直交する方向となってしまうため、このチップブレ
ーカー部においてチップ成形体が均一に加圧されなくな
ったり、成形後にプレス型からチップ成形体が取り出せ
なくなったりしてしまう。このため、かかる場合には、
プレスによる加圧成形の段階で、まず一旦上記チップブ
レーカーの大きさを見込んだ寸法、形状の多角形平板状
のチップ成形体を形成し、これを加熱焼結した後に、上
記すくい面となる部分を放電加工等の後加工によって整
形して突起状のチップブレーカーを形成するようにして
いた。
稜線部に切刃を有する多角形平板状のスローアウェイチ
ップにおいて、上述のようにすくい面上に突起状のチッ
プブレーカーを形成する場合、チップ成形体を加圧形成
する段階で同時に上記チップブレーカーを成形しようと
しても、プレスによってチップ成形体が加圧される方向
とすくい面からチップブレーカーが突出する方向とが互
いに直交する方向となってしまうため、このチップブレ
ーカー部においてチップ成形体が均一に加圧されなくな
ったり、成形後にプレス型からチップ成形体が取り出せ
なくなったりしてしまう。このため、かかる場合には、
プレスによる加圧成形の段階で、まず一旦上記チップブ
レーカーの大きさを見込んだ寸法、形状の多角形平板状
のチップ成形体を形成し、これを加熱焼結した後に、上
記すくい面となる部分を放電加工等の後加工によって整
形して突起状のチップブレーカーを形成するようにして
いた。
【0005】すなわち、上述した従来のスローアウェイ
チップの製造方法では、上記プレスによって成形可能な
チップ成形体の形状が、該プレスによる加圧方向に交差
する方向において制限されざるを得ず、このため上記の
ように一旦チップ成形体を加熱焼結してから後加工を施
さなければならなくなって、製造工程の複雑化を招いて
しまうという問題があった。また、このようにチップ成
形体の形状が制限されることから、当該スローアウェイ
チップを設計する上での設計の自由度がある程度狭めら
れことも避けられなかった。
チップの製造方法では、上記プレスによって成形可能な
チップ成形体の形状が、該プレスによる加圧方向に交差
する方向において制限されざるを得ず、このため上記の
ように一旦チップ成形体を加熱焼結してから後加工を施
さなければならなくなって、製造工程の複雑化を招いて
しまうという問題があった。また、このようにチップ成
形体の形状が制限されることから、当該スローアウェイ
チップを設計する上での設計の自由度がある程度狭めら
れことも避けられなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたもので、WCを主成分とす
る原料粉末にバインダーを混練して流動性を有する原料
体を形成し、次いでこの原料体を、開閉可能な金型内に
形成されるキャビティに射出して固化せしめ、上記キャ
ビティの形状により画定されるチップ成形体を形成し、
さらにこのチップ成形体を上記金型から取り出して加熱
し、焼結せしめることを特徴とするものである。
題を解決するためになされたもので、WCを主成分とす
る原料粉末にバインダーを混練して流動性を有する原料
体を形成し、次いでこの原料体を、開閉可能な金型内に
形成されるキャビティに射出して固化せしめ、上記キャ
ビティの形状により画定されるチップ成形体を形成し、
さらにこのチップ成形体を上記金型から取り出して加熱
し、焼結せしめることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】このような構成のスローアウェイチップの製造
方法では、まず従来の製造方法がプレスによる加圧によ
り原料粉末を圧接してチップ成形体を形成しているのに
対し、金型内に形成されるキャビティに、WCを主成分
とする原料粉末とバインダーとから成り流動性を有する
原料体を射出することにより、この原料体に含まれるバ
インダーによって原料粉末が固められてチップ成形体が
形成されることとなる。このため、従来の製造方法のよ
うにプレス加圧の方向性に拘束されることなく、上記原
料体が射出されるキャビティの形状に応じた形状のチッ
プ成形体を得ることができるので、スローアウェイチッ
プ設計上の自由度を大幅に広げることが可能となる。
方法では、まず従来の製造方法がプレスによる加圧によ
り原料粉末を圧接してチップ成形体を形成しているのに
対し、金型内に形成されるキャビティに、WCを主成分
とする原料粉末とバインダーとから成り流動性を有する
原料体を射出することにより、この原料体に含まれるバ
インダーによって原料粉末が固められてチップ成形体が
形成されることとなる。このため、従来の製造方法のよ
うにプレス加圧の方向性に拘束されることなく、上記原
料体が射出されるキャビティの形状に応じた形状のチッ
プ成形体を得ることができるので、スローアウェイチッ
プ設計上の自由度を大幅に広げることが可能となる。
【0008】また、このようにチップ成形体の形成に際
して従来のように加圧等の方向性が問題となることがな
いから、チップ成形体の形成の段階で上述のようなチッ
プブレーカーを形成しても、このチップブレーカーの部
分で原料粉末が均一に加圧されなくなるようなことはな
い。さらに金型は開閉可能とされているから、この金型
の開閉面上にチップブレーカーが位置するようにキャビ
ティを形成することにより、該チップブレーカーに拘束
されることなくチップ成形体を金型から取り出すことが
可能となるので、チップ成形体の形成の段階でこれと同
時にチップブレーカーを設けることが可能となる。
して従来のように加圧等の方向性が問題となることがな
いから、チップ成形体の形成の段階で上述のようなチッ
プブレーカーを形成しても、このチップブレーカーの部
分で原料粉末が均一に加圧されなくなるようなことはな
い。さらに金型は開閉可能とされているから、この金型
の開閉面上にチップブレーカーが位置するようにキャビ
ティを形成することにより、該チップブレーカーに拘束
されることなくチップ成形体を金型から取り出すことが
可能となるので、チップ成形体の形成の段階でこれと同
時にチップブレーカーを設けることが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
まず、本実施例によって製造されるスローアウェイチッ
プについて図1ないし図3を用いて説明すると、このス
ローアウェイチップは突切りバイトや溝削りバイトに用
いられる超硬合金製のものであって、そのチップ本体1
は図1に示すように略正三角形の平板状をなしている。
なお、このチップ本体1には、その正三角形を呈する両
側面2,2の中央に開口し、該チップ本体1をその厚さ
方向(図2において上下方向)に貫くようにして、当該
チップ本体1をバイト等に装着するための取付孔1Aが
形成されている。
まず、本実施例によって製造されるスローアウェイチッ
プについて図1ないし図3を用いて説明すると、このス
ローアウェイチップは突切りバイトや溝削りバイトに用
いられる超硬合金製のものであって、そのチップ本体1
は図1に示すように略正三角形の平板状をなしている。
なお、このチップ本体1には、その正三角形を呈する両
側面2,2の中央に開口し、該チップ本体1をその厚さ
方向(図2において上下方向)に貫くようにして、当該
チップ本体1をバイト等に装着するための取付孔1Aが
形成されている。
【0010】一方、このチップ本体1の上記両側面2,
2の周囲に配置される3つの周面3…にはそれぞれ、互
いに隣接する周面3,3同士の交差稜線部に連なるよう
に、すくい面4と逃げ面5とが形成されている。これら
のすくい面4および逃げ面5は、各周面3ごとにその長
手方向の両端にそれぞれ位置して上記交差稜線部に連な
るように形成されており、かつ当該チップ本体1を上記
取付孔1Aを中心として周回り方向にみた場合に、すく
い面4と逃げ面5とが交互に配置されるように形成され
ている。そして、これらすくい面4と逃げ面5とが交差
する、上記互いに隣接する周面3,3同士の交差稜線部
には、それぞれ切刃6が形成されている。
2の周囲に配置される3つの周面3…にはそれぞれ、互
いに隣接する周面3,3同士の交差稜線部に連なるよう
に、すくい面4と逃げ面5とが形成されている。これら
のすくい面4および逃げ面5は、各周面3ごとにその長
手方向の両端にそれぞれ位置して上記交差稜線部に連な
るように形成されており、かつ当該チップ本体1を上記
取付孔1Aを中心として周回り方向にみた場合に、すく
い面4と逃げ面5とが交互に配置されるように形成され
ている。そして、これらすくい面4と逃げ面5とが交差
する、上記互いに隣接する周面3,3同士の交差稜線部
には、それぞれ切刃6が形成されている。
【0011】さらに、このスローアウェイチップでは、
図3に示すように各すくい面4上に、該すくい面4から
隆起する突起状のチップブレーカー7が形成されてい
る。ここで、このチップブレーカー7は、すくい面4の
周縁から僅かに内方に離間した位置から隆起する偏平し
た四角錐台状に形成されており、その一の側面7Aが切
刃6に対して平行となるように、チップ本体1に一体的
に成形されている。また、このスローアウェイチップで
は、上記各すくい面4…はそれぞれ、チップ本体1の両
側面2,2側からチップ厚さ方向に切刃6の中央に向か
うに従って漸次隆起する一対の傾斜面4A,4Bによっ
て形成されている。従って、すくい面4には、これら一
対の傾斜面4A,4Bがなす交差稜線Pが、切刃6の中
央を通りチップの厚さ方向に対して垂直な方向に形成さ
れることとなる。
図3に示すように各すくい面4上に、該すくい面4から
隆起する突起状のチップブレーカー7が形成されてい
る。ここで、このチップブレーカー7は、すくい面4の
周縁から僅かに内方に離間した位置から隆起する偏平し
た四角錐台状に形成されており、その一の側面7Aが切
刃6に対して平行となるように、チップ本体1に一体的
に成形されている。また、このスローアウェイチップで
は、上記各すくい面4…はそれぞれ、チップ本体1の両
側面2,2側からチップ厚さ方向に切刃6の中央に向か
うに従って漸次隆起する一対の傾斜面4A,4Bによっ
て形成されている。従って、すくい面4には、これら一
対の傾斜面4A,4Bがなす交差稜線Pが、切刃6の中
央を通りチップの厚さ方向に対して垂直な方向に形成さ
れることとなる。
【0012】さらにまた上記チップブレーカー7は、四
角錐台状に隆起する当該チップブレーカー7の中心が上
記交差稜線Pに位置して、上記一対の傾斜面4A,4B
にまたがるように形成されている。なお、すくい面4が
上述のような一対の傾斜面4A,4Bによって形成され
ることにより、上記切刃6も逃げ面5側から見てチップ
厚さ方向両端側から中央に向かうに従い漸次突出し、そ
の中央において「へ」の字状に曲折する山形に形成され
ることとなる。また本実施例では上記各周面3…は、チ
ップ本体1の図2において上方に位置する一方の側の側
面2側から、同図下方に位置する他方の側の側面2側に
向かうに従い、チップ厚さ方向に対して当該チップ本体
1の内方に向かう傾斜面とされている。
角錐台状に隆起する当該チップブレーカー7の中心が上
記交差稜線Pに位置して、上記一対の傾斜面4A,4B
にまたがるように形成されている。なお、すくい面4が
上述のような一対の傾斜面4A,4Bによって形成され
ることにより、上記切刃6も逃げ面5側から見てチップ
厚さ方向両端側から中央に向かうに従い漸次突出し、そ
の中央において「へ」の字状に曲折する山形に形成され
ることとなる。また本実施例では上記各周面3…は、チ
ップ本体1の図2において上方に位置する一方の側の側
面2側から、同図下方に位置する他方の側の側面2側に
向かうに従い、チップ厚さ方向に対して当該チップ本体
1の内方に向かう傾斜面とされている。
【0013】さて、このようなスローアウェイチップを
製造するに際しては、まず主成分となるWC粉末に、結
合材としてのCo粉末と、TiC,TaC等の添加材と
を混合して粉砕し、原料粉末を形成する。ここで、この
原料粉末は、従来のプレス成形による製造方法に用いら
れる原料粉末よりも粒径を小さくするのが望ましく、平
均粒径で0.5〜10μm程度のものが好ましい。
製造するに際しては、まず主成分となるWC粉末に、結
合材としてのCo粉末と、TiC,TaC等の添加材と
を混合して粉砕し、原料粉末を形成する。ここで、この
原料粉末は、従来のプレス成形による製造方法に用いら
れる原料粉末よりも粒径を小さくするのが望ましく、平
均粒径で0.5〜10μm程度のものが好ましい。
【0014】次に、この原料粉末にバインダーを添加し
て混練し、流動性および粘性を有する原料体を形成す
る。この原料粉末に添加されるバインダーとしては、例
えばパラフィン系ワックス,ポリエチレン,ステアリン
酸亜鉛等が用いられる。また、上記原料粉末に対するバ
インダーの混合比は5〜60vol%程度とするのが好ま
しい。
て混練し、流動性および粘性を有する原料体を形成す
る。この原料粉末に添加されるバインダーとしては、例
えばパラフィン系ワックス,ポリエチレン,ステアリン
酸亜鉛等が用いられる。また、上記原料粉末に対するバ
インダーの混合比は5〜60vol%程度とするのが好ま
しい。
【0015】そして、このようにして形成された原料体
を、金型内に形成されたキャビティに射出して固化せし
め、チップ成形体を形成する。ここで図4は、この射出
成形に用いられる金型11の断面、およびこの金型11
により成形されるチップ成形体12を示すものである。
ただし、この図2においてチップ成形体12に付された
各符号は、このチップ成形体12を焼結してチップ本体
1とした時の、該チップ本体1の各部位に対応する部位
を示すものである。
を、金型内に形成されたキャビティに射出して固化せし
め、チップ成形体を形成する。ここで図4は、この射出
成形に用いられる金型11の断面、およびこの金型11
により成形されるチップ成形体12を示すものである。
ただし、この図2においてチップ成形体12に付された
各符号は、このチップ成形体12を焼結してチップ本体
1とした時の、該チップ本体1の各部位に対応する部位
を示すものである。
【0016】この図に示されるように、金型11は固定
型11Aと可動型11Bとから構成されており、可動型
11Bは図示しない型締装置によって固定型11A側に
向けて進退自在、かつ固定型11Aに密着可能とされて
いる。そして、これら固定型11Aと可動型11Bとの
互いに密着する開閉面13,14には、該開閉面13,
14からそれぞれ可動型11Bの進退方向に陥没するよ
うにして凹所15,16が形成されており、固定型11
Aに可動型11Bを密着させることにより、これら凹所
15,16が一体化して金型11内にキャビティ17が
形成される。
型11Aと可動型11Bとから構成されており、可動型
11Bは図示しない型締装置によって固定型11A側に
向けて進退自在、かつ固定型11Aに密着可能とされて
いる。そして、これら固定型11Aと可動型11Bとの
互いに密着する開閉面13,14には、該開閉面13,
14からそれぞれ可動型11Bの進退方向に陥没するよ
うにして凹所15,16が形成されており、固定型11
Aに可動型11Bを密着させることにより、これら凹所
15,16が一体化して金型11内にキャビティ17が
形成される。
【0017】ここで、これらの凹所15,16にはそれ
ぞれ、上記開閉面13,14から上記可動型11Bの進
退方向に一段後退するように形成されてチップ成形体1
2の側面2,2を画定する底面15A,16Aと、これ
ら底面15A,16Aおよび開閉面13,14に交差す
る方向に形成されてチップ成形体12の周面3…,すく
い面4…,逃げ面5…を画定する壁面15B…,16B
…とが設けられている。ただし、これらの壁面15B
…,16B…のうち、チップ成形体12の周面3…を画
定する部分においては、上記開閉面13,14がチップ
成形体12の上記一方の側の側面2と当該周面3との交
差稜線部に一致するように形成されており、このため固
定型11Aに形成される凹所15の壁面15Bによって
のみ、該周面3が画定されるように設定されている。ま
た、上記固定型11Aに形成される凹所15の底面15
Aには、イジェクトピン18…が該底面15Aから出没
自在に設けられている。さらに、可動型11Bに形成さ
れる凹所16の底面16Aには、原料体をキャビティ1
7に射出するためのゲート(射出孔)19が開口せしめ
られている。
ぞれ、上記開閉面13,14から上記可動型11Bの進
退方向に一段後退するように形成されてチップ成形体1
2の側面2,2を画定する底面15A,16Aと、これ
ら底面15A,16Aおよび開閉面13,14に交差す
る方向に形成されてチップ成形体12の周面3…,すく
い面4…,逃げ面5…を画定する壁面15B…,16B
…とが設けられている。ただし、これらの壁面15B
…,16B…のうち、チップ成形体12の周面3…を画
定する部分においては、上記開閉面13,14がチップ
成形体12の上記一方の側の側面2と当該周面3との交
差稜線部に一致するように形成されており、このため固
定型11Aに形成される凹所15の壁面15Bによって
のみ、該周面3が画定されるように設定されている。ま
た、上記固定型11Aに形成される凹所15の底面15
Aには、イジェクトピン18…が該底面15Aから出没
自在に設けられている。さらに、可動型11Bに形成さ
れる凹所16の底面16Aには、原料体をキャビティ1
7に射出するためのゲート(射出孔)19が開口せしめ
られている。
【0018】一方、凹所15,16の壁面15B…,1
6B…のうち、チップ成形体11のすくい面4…を画定
する部分は、それぞれ開閉面13,14から金型11の
開閉方向(図4において上下方向)に離間するに従い、
該開閉面13,14に対向する方向から見て当該凹所1
5,16の内方に向かうように形成されていて、これに
よって該壁面15B,16Bには抜き勾配θが設定され
ている。そして、壁面15B,16Bにこのような抜き
勾配θが与えられることにより、この壁面15B,16
Bによって画定されるチップ成形体12の上記すくい面
4に、上述のような傾斜面4A,4Bが形成されるので
ある。従って、上記傾斜面4A,4Bがなす交差稜線P
は、キャビティ17においてこれらすくい面4を画定す
る壁面15B,16Bが交差する部分、すなわち金型1
1の開閉面13,14上に形成されることとなり、この
ため上記交差稜線Pは金型11の型割り線(パーティン
グライン)に一致することとなる。なお、この抜き勾配
θの大きさは、チップ本体1の上記傾斜面4A,4Bの
チップ厚さ方向に対する傾斜に準じて設定されることと
なるが、望ましくは1°以上に設定されるのがよい。
6B…のうち、チップ成形体11のすくい面4…を画定
する部分は、それぞれ開閉面13,14から金型11の
開閉方向(図4において上下方向)に離間するに従い、
該開閉面13,14に対向する方向から見て当該凹所1
5,16の内方に向かうように形成されていて、これに
よって該壁面15B,16Bには抜き勾配θが設定され
ている。そして、壁面15B,16Bにこのような抜き
勾配θが与えられることにより、この壁面15B,16
Bによって画定されるチップ成形体12の上記すくい面
4に、上述のような傾斜面4A,4Bが形成されるので
ある。従って、上記傾斜面4A,4Bがなす交差稜線P
は、キャビティ17においてこれらすくい面4を画定す
る壁面15B,16Bが交差する部分、すなわち金型1
1の開閉面13,14上に形成されることとなり、この
ため上記交差稜線Pは金型11の型割り線(パーティン
グライン)に一致することとなる。なお、この抜き勾配
θの大きさは、チップ本体1の上記傾斜面4A,4Bの
チップ厚さ方向に対する傾斜に準じて設定されることと
なるが、望ましくは1°以上に設定されるのがよい。
【0019】さらに本実施例では、上記チップ成形体1
2のすくい面4を画定する壁面15B,16Bには、そ
れぞれ上記開閉面13,14との交差稜線部分に、該開
閉面13,14に開口する凹部20A…,20B…が形
成されている。これらの凹部20A,20Bは、金型1
1を型締して開閉面13,14を密着させることにより
一体化して、壁面15B,16Bから開閉面13,14
に沿って凹む凹部20となり、この凹部20は上記チッ
プブレーカー7の形状に対応して四角錐台状を呈するよ
うに設定されている。しかして、この凹部20によりチ
ップ成形体12のチップブレーカー7の部分が画定され
ることとなる。
2のすくい面4を画定する壁面15B,16Bには、そ
れぞれ上記開閉面13,14との交差稜線部分に、該開
閉面13,14に開口する凹部20A…,20B…が形
成されている。これらの凹部20A,20Bは、金型1
1を型締して開閉面13,14を密着させることにより
一体化して、壁面15B,16Bから開閉面13,14
に沿って凹む凹部20となり、この凹部20は上記チッ
プブレーカー7の形状に対応して四角錐台状を呈するよ
うに設定されている。しかして、この凹部20によりチ
ップ成形体12のチップブレーカー7の部分が画定され
ることとなる。
【0020】本実施例では、このような構成の金型を用
いて、その可動型11Bを固定型11A側に前進させて
互いの開閉面13,14を密着させることにより、金型
11内に上記構成のキャビティ17を形成し、次いで上
記原料体を加圧してゲート19からこのキャビティ17
に射出し、さらにこれを冷却して固化せしめて、該キャ
ビティ17に準じて画定される形状のチップ成形体12
を形成する。さらに、このようにチップ成形体12が形
成されたなら可動型11Bを後退させ、開閉面13,1
4を離間させて金型11を開き、さらにイジェクトピン
18…を固定型11Aの凹所15の底面15Aから突出
させて、チップ成形体12をキャビティ17から取り出
す。しかして、こうして成形されて取り出されたチップ
成形体12は、脱バインダー処理が施された後に炉内に
装入されて加熱焼結せしめられ、これによって上記原料
粉末の粒子同士が結合して、超硬合金より成る上記チッ
プ本体1が形成される。
いて、その可動型11Bを固定型11A側に前進させて
互いの開閉面13,14を密着させることにより、金型
11内に上記構成のキャビティ17を形成し、次いで上
記原料体を加圧してゲート19からこのキャビティ17
に射出し、さらにこれを冷却して固化せしめて、該キャ
ビティ17に準じて画定される形状のチップ成形体12
を形成する。さらに、このようにチップ成形体12が形
成されたなら可動型11Bを後退させ、開閉面13,1
4を離間させて金型11を開き、さらにイジェクトピン
18…を固定型11Aの凹所15の底面15Aから突出
させて、チップ成形体12をキャビティ17から取り出
す。しかして、こうして成形されて取り出されたチップ
成形体12は、脱バインダー処理が施された後に炉内に
装入されて加熱焼結せしめられ、これによって上記原料
粉末の粒子同士が結合して、超硬合金より成る上記チッ
プ本体1が形成される。
【0021】このように、上記構成のスローアウェイチ
ップの製造方法では、金型11内に形成されるキャビテ
ィ17に原料体を射出して冷却することにより、原料粉
末がバインダーによって固化せしめられて、チップ成形
体12が形成される。従って、従来のプレス加圧によっ
てチップ成形体を形成する場合のように、加圧の方向性
によって形成可能なチップ成形体の形状が制限されるよ
うなことはなく、このため当該スローアウェイチップを
設計する際の拘束条件が緩和されるので、この設計の自
由度を大幅に拡大することができる。
ップの製造方法では、金型11内に形成されるキャビテ
ィ17に原料体を射出して冷却することにより、原料粉
末がバインダーによって固化せしめられて、チップ成形
体12が形成される。従って、従来のプレス加圧によっ
てチップ成形体を形成する場合のように、加圧の方向性
によって形成可能なチップ成形体の形状が制限されるよ
うなことはなく、このため当該スローアウェイチップを
設計する際の拘束条件が緩和されるので、この設計の自
由度を大幅に拡大することができる。
【0022】例えば、従来のように加圧の方向性により
原料粉末が均一に加圧されないような部分が生じること
がないから、上述のように金型11として、当該金型1
1の開閉面13,14に交差するキャビティ17の壁面
15B,16Bに、上記開閉面13,14に開口する凹
部20(20A,20B)が形成された金型を用いるこ
とにより、図1ないし図3に示したスローアウェイチッ
プの如く、平板状のチップ本体1の周面3に形成された
すくい面4に該すくい面から突出するチップブレーカー
7を、チップ成形体12を形成する段階から該チップ成
形体12に一体的に形成することが可能となる。しか
も、この金型11は上記凹部20が開口する開閉面1
3,14で固定型11Aと可動型11Bとが開閉可能と
されるから、チップ成形体12に形成されたチップブレ
ーカー7に何等干渉することなく、チップ成形体12を
キャビティ17から容易に抜脱することが可能である。
原料粉末が均一に加圧されないような部分が生じること
がないから、上述のように金型11として、当該金型1
1の開閉面13,14に交差するキャビティ17の壁面
15B,16Bに、上記開閉面13,14に開口する凹
部20(20A,20B)が形成された金型を用いるこ
とにより、図1ないし図3に示したスローアウェイチッ
プの如く、平板状のチップ本体1の周面3に形成された
すくい面4に該すくい面から突出するチップブレーカー
7を、チップ成形体12を形成する段階から該チップ成
形体12に一体的に形成することが可能となる。しか
も、この金型11は上記凹部20が開口する開閉面1
3,14で固定型11Aと可動型11Bとが開閉可能と
されるから、チップ成形体12に形成されたチップブレ
ーカー7に何等干渉することなく、チップ成形体12を
キャビティ17から容易に抜脱することが可能である。
【0023】このため、上記構成のスローアウェイチッ
プの製造方法によれば、放電加工等の焼結後の後加工に
よることなく、チップ成形体12の形成の段階におい
て、これと同時に上述のようなチップブレーカー7を形
成することができる。そして、このチップ成形体12を
焼結することによって上記チップブレーカー7を有する
スローアウェイチップを得ることができるから、従来の
ように焼結の後に放電加工を行って該チップブレーカー
を形成するような必要はなく、これにより当該スローア
ウェイチップの製造工程の簡略化および効率化を図るこ
とが可能となる。
プの製造方法によれば、放電加工等の焼結後の後加工に
よることなく、チップ成形体12の形成の段階におい
て、これと同時に上述のようなチップブレーカー7を形
成することができる。そして、このチップ成形体12を
焼結することによって上記チップブレーカー7を有する
スローアウェイチップを得ることができるから、従来の
ように焼結の後に放電加工を行って該チップブレーカー
を形成するような必要はなく、これにより当該スローア
ウェイチップの製造工程の簡略化および効率化を図るこ
とが可能となる。
【0024】さらに本実施例では、金型11に形成され
てキャビティ17を構成する凹所15,16の、上記す
くい面4を画定する壁面15B,16Bに上述のように
抜き勾配θが与えられているとともに、周面3を画定す
る固定型11Aの壁面15Bにも、その開閉面14側か
ら底面15A側に向かうに従って該凹所15の内方に向
かう勾配が与えられることとなる。そして、これによっ
てキャビティ17からのチップ成形体12の抜脱が一層
容易となるとともに、このキャビティ17により画定さ
れるチップ成形体12、およびこれを焼結して形成され
るチップ本体1のすくい面4…に、上記抜き勾配θに準
じて傾斜面4A,4Bが形成されることとなる。
てキャビティ17を構成する凹所15,16の、上記す
くい面4を画定する壁面15B,16Bに上述のように
抜き勾配θが与えられているとともに、周面3を画定す
る固定型11Aの壁面15Bにも、その開閉面14側か
ら底面15A側に向かうに従って該凹所15の内方に向
かう勾配が与えられることとなる。そして、これによっ
てキャビティ17からのチップ成形体12の抜脱が一層
容易となるとともに、このキャビティ17により画定さ
れるチップ成形体12、およびこれを焼結して形成され
るチップ本体1のすくい面4…に、上記抜き勾配θに準
じて傾斜面4A,4Bが形成されることとなる。
【0025】さらに、このような構成を採ることによ
り、チップ成形体12と可動型11Bの凹所16とは可
動型11Bが固定型11Aに対して後退し始めた時点
で、またチップ成形体12と固定型11Aの凹所15と
はイジェクトピン18…が突出してチップ成形体12が
浮き上がり始めた時点で、それぞれすくい面4と壁面1
6B…,15B…との接触を速やかに解くことができ
る。従って、本実施例のスローアウェイチップの製造方
法によれば、チップ成形体12の取り出しの際に、上記
各壁面15B,16Bが高硬度のWC粉末を主成分とす
るチップ成形体12に摺接して金型11が摩耗され、こ
れによって金型寿命が短縮されるような事態を、未然に
防ぐことが可能となる。
り、チップ成形体12と可動型11Bの凹所16とは可
動型11Bが固定型11Aに対して後退し始めた時点
で、またチップ成形体12と固定型11Aの凹所15と
はイジェクトピン18…が突出してチップ成形体12が
浮き上がり始めた時点で、それぞれすくい面4と壁面1
6B…,15B…との接触を速やかに解くことができ
る。従って、本実施例のスローアウェイチップの製造方
法によれば、チップ成形体12の取り出しの際に、上記
各壁面15B,16Bが高硬度のWC粉末を主成分とす
るチップ成形体12に摺接して金型11が摩耗され、こ
れによって金型寿命が短縮されるような事態を、未然に
防ぐことが可能となる。
【0026】また、このようにチップ本体1のすくい面
4が傾斜面4A,4Bによって形成されることにより、
このすくい面4に連なる当該スローアウェイチップの切
刃6は、上述のように逃げ面5側からの側面視にチップ
厚さ方向両端側から中央に向かうに従い漸次突出し、そ
の中央において「へ」の字状に曲折する山形に形成され
ることとなる。従って、このような切刃6によって切削
されることにより、被削材から削り取られる切屑は幅方
向に二つに分断された状態で生成されることとなる。し
かして、こうして生成された切屑はすくい面4上を擦過
し、上記チップブレーカー7によってカールせしめられ
てさらに細かく分断されるので、上記構成のスローアウ
ェイチップの製造方法によれば、きわめて効率的に切屑
処理を行うことが可能なスローアウェイチップを提供す
ることが可能となるという利点も得られる。
4が傾斜面4A,4Bによって形成されることにより、
このすくい面4に連なる当該スローアウェイチップの切
刃6は、上述のように逃げ面5側からの側面視にチップ
厚さ方向両端側から中央に向かうに従い漸次突出し、そ
の中央において「へ」の字状に曲折する山形に形成され
ることとなる。従って、このような切刃6によって切削
されることにより、被削材から削り取られる切屑は幅方
向に二つに分断された状態で生成されることとなる。し
かして、こうして生成された切屑はすくい面4上を擦過
し、上記チップブレーカー7によってカールせしめられ
てさらに細かく分断されるので、上記構成のスローアウ
ェイチップの製造方法によれば、きわめて効率的に切屑
処理を行うことが可能なスローアウェイチップを提供す
ることが可能となるという利点も得られる。
【0027】一方、このように開閉可能な金型11内に
形成されるキャビティ17に、原料体を射出してチップ
成形体12を形成した場合には、金型11の固定型11
Aと可動型11Bとの開閉面13,14に沿って、チッ
プ成形体12に上述したように型割り線が形成される。
ところが上記構成の製造方法によれば、この型割り線は
上述したように、チップ成形体12の周面3…およびす
くい面4…の各傾斜面3A,3Bおよび4A,4Bの交
差稜線P上に形成され、従ってこの型割り線と上記切刃
6とは、該切刃6が逃げ面5側からの側面視に「へ」の
字状に曲折するその曲折点にて交差することとなる。こ
のため、本実施例により形成されるスローアウェイチッ
プでは、このような型割り線が切刃6の直線部分に交差
するのを避けることができ、かかる交差部に切削時の負
荷が集中して切刃6に欠けが生じたり、被削材の加工面
に条痕が形成されたりするような事態を防ぐことができ
る。
形成されるキャビティ17に、原料体を射出してチップ
成形体12を形成した場合には、金型11の固定型11
Aと可動型11Bとの開閉面13,14に沿って、チッ
プ成形体12に上述したように型割り線が形成される。
ところが上記構成の製造方法によれば、この型割り線は
上述したように、チップ成形体12の周面3…およびす
くい面4…の各傾斜面3A,3Bおよび4A,4Bの交
差稜線P上に形成され、従ってこの型割り線と上記切刃
6とは、該切刃6が逃げ面5側からの側面視に「へ」の
字状に曲折するその曲折点にて交差することとなる。こ
のため、本実施例により形成されるスローアウェイチッ
プでは、このような型割り線が切刃6の直線部分に交差
するのを避けることができ、かかる交差部に切削時の負
荷が集中して切刃6に欠けが生じたり、被削材の加工面
に条痕が形成されたりするような事態を防ぐことができ
る。
【0028】なお、本実施例では突切りバイトや溝削り
バイトに用いられる超硬合金製のスローアウェイチップ
を製造する場合について説明したが、この他にも、例え
ば図5ないし図7に示すようなネジ切りバイトに用いら
れる超硬合金製スローアウェイチップを製造することも
可能である。ここで、図5ないし図7に示したスローア
ウェイチップでは、周面3に形成されて切刃6に連なる
逃げ面5も、すくい面4と同じく一対の傾斜面5A,5
Bから形成されており、これによって切刃6はすくい面
4側からの側面視に所定の角度で交差する一対の切刃部
6A,6Bから構成されて、チップ外方に向けて三角形
状に突出するように形成される。そして、この切刃6に
連なる上記すくい面4には、該すくい面4から突出する
ように、チップブレーカー7が形成されている。なお、
図5ないし図7では図1ないし図3に示したスローアウ
ェイチップと同一の構成要素には同じ符号を配して説明
を省略してある。
バイトに用いられる超硬合金製のスローアウェイチップ
を製造する場合について説明したが、この他にも、例え
ば図5ないし図7に示すようなネジ切りバイトに用いら
れる超硬合金製スローアウェイチップを製造することも
可能である。ここで、図5ないし図7に示したスローア
ウェイチップでは、周面3に形成されて切刃6に連なる
逃げ面5も、すくい面4と同じく一対の傾斜面5A,5
Bから形成されており、これによって切刃6はすくい面
4側からの側面視に所定の角度で交差する一対の切刃部
6A,6Bから構成されて、チップ外方に向けて三角形
状に突出するように形成される。そして、この切刃6に
連なる上記すくい面4には、該すくい面4から突出する
ように、チップブレーカー7が形成されている。なお、
図5ないし図7では図1ないし図3に示したスローアウ
ェイチップと同一の構成要素には同じ符号を配して説明
を省略してある。
【0029】このような構成のスローアウェイチップを
製造するに際しても、上記実施例と同様に、WCを主成
分とする原料粉末にバインダーを混練して原料体を形成
し、これを金型内に形成されるキャビティに射出してチ
ップ成形体を形成し、さらにこのチップ形成体をキャビ
ティから取り出して焼結することによりチップ本体1を
得ることができ、従って上記実施例と同様の効果を奏す
ることができる。また本実施例では、すくい面4に加え
て逃げ面5も一対の傾斜面5A,5Bから形成されてい
るので、チップ成形体のキャビティからの取出を一層容
易に行うことが可能であるとともに、金型の摩耗を一層
効果的に抑制することができるという利点が得られる。
製造するに際しても、上記実施例と同様に、WCを主成
分とする原料粉末にバインダーを混練して原料体を形成
し、これを金型内に形成されるキャビティに射出してチ
ップ成形体を形成し、さらにこのチップ形成体をキャビ
ティから取り出して焼結することによりチップ本体1を
得ることができ、従って上記実施例と同様の効果を奏す
ることができる。また本実施例では、すくい面4に加え
て逃げ面5も一対の傾斜面5A,5Bから形成されてい
るので、チップ成形体のキャビティからの取出を一層容
易に行うことが可能であるとともに、金型の摩耗を一層
効果的に抑制することができるという利点が得られる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来のスローアウェイチップの製造方法のようにチップ成
形体のプレス成形による加圧の方向性が問題となるよう
なことはなく、当該スローアウェイチップの設計の自由
度を大幅に拡大することができる。また、このような問
題が解消されることから、平板状のチップ本体の周面に
形成されたすくい面に、該すくい面から突出するチップ
ブレーカーを有するスローアウェイチップを製造する場
合においても、このようなチップブレーカーをチップ成
形体を形成する段階から、該チップ成形体に一体的に形
成することが可能となる。従って、従来このようなチッ
プブレーカーを形成するのに要していたチップ成形体焼
結後の放電加工等の後加工を省略することができ、加工
工程の簡略化および効率化を図ることができる。
来のスローアウェイチップの製造方法のようにチップ成
形体のプレス成形による加圧の方向性が問題となるよう
なことはなく、当該スローアウェイチップの設計の自由
度を大幅に拡大することができる。また、このような問
題が解消されることから、平板状のチップ本体の周面に
形成されたすくい面に、該すくい面から突出するチップ
ブレーカーを有するスローアウェイチップを製造する場
合においても、このようなチップブレーカーをチップ成
形体を形成する段階から、該チップ成形体に一体的に形
成することが可能となる。従って、従来このようなチッ
プブレーカーを形成するのに要していたチップ成形体焼
結後の放電加工等の後加工を省略することができ、加工
工程の簡略化および効率化を図ることができる。
【図1】本発明の一実施例により製造されるスローアウ
ェイチップの側面2側からの平面図である。
ェイチップの側面2側からの平面図である。
【図2】図1に示すスローアウェイチップをすくい面4
側から見た図である。
側から見た図である。
【図3】図1に示すスローアウェイチップの切刃6周辺
の斜視図である。
の斜視図である。
【図4】本発明の一実施例に係わる金型11の断面図で
ある。
ある。
【図5】本発明の他の実施例により製造されるスローア
ウェイチップの側面2側からの平面図である。
ウェイチップの側面2側からの平面図である。
【図6】図5に示すスローアウェイチップをすくい面4
側から見た図である。
側から見た図である。
【図7】図5に示すスローアウェイチップの切刃6周辺
の斜視図である。
の斜視図である。
1 チップ本体 3 周面 4 すくい面 4A,4B,5A,5B 傾斜面 5 逃げ面 6 切刃 7 チップブレーカー 11 金型 11A 固定型 11B 可動型 12 チップ成形体 13,14 開閉面 15,16 凹所 15B,16B 凹所15,16の壁面 17 キャビティ 20 凹部 P 傾斜面4A,4B,5A,5Bの交差稜線(型割り
線) θ 抜き勾配
線) θ 抜き勾配
Claims (3)
- 【請求項1】 WCを主成分とする原料粉末にバインダ
ーを混練して流動性を有する原料体を形成し、 次いでこの原料体を、開閉可能な金型内に形成されるキ
ャビティに射出して固化せしめ、上記キャビティの形状
により画定されるチップ成形体を形成し、 さらにこのチップ成形体を上記金型から取り出して加熱
し、焼結せしめることを特徴とするスローアウェイチッ
プの製造方法。 - 【請求項2】 上記金型として、当該金型の開閉面に交
差する上記キャビティの壁面に、上記開閉面に開口する
凹部が形成された金型を用いることを特徴とする請求項
1記載のスローアウェイチップの製造方法。 - 【請求項3】 上記金型として、当該金型の開閉面に交
差する上記キャビティの壁面に、抜き勾配が与えられた
金型を用いることを特徴とする請求項1または請求項2
記載のスローアウェイチップの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16717893A JPH0724656A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | スローアウェイチップの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16717893A JPH0724656A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | スローアウェイチップの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0724656A true JPH0724656A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=15844872
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16717893A Withdrawn JPH0724656A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | スローアウェイチップの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0724656A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11129102A (ja) * | 1997-08-29 | 1999-05-18 | Ngk Spark Plug Co Ltd | スローアウェイチップの製造方法及びスローアウェイチップ |
| JP2009255178A (ja) * | 2009-08-03 | 2009-11-05 | Mitsubishi Materials Corp | 切削工具の切刃部材の製造方法および該製造方法に用いられる圧粉体のプレス成形金型 |
| JP2009285734A (ja) * | 2009-09-02 | 2009-12-10 | Mitsubishi Materials Corp | 切削工具の切刃部材の製造方法および該製造方法に用いられる圧粉体のプレス成形金型 |
| JP2010005699A (ja) * | 2009-10-02 | 2010-01-14 | Mitsubishi Materials Corp | 切削工具の切刃部材の製造方法および該製造方法に用いられる圧粉体のプレス成形金型 |
-
1993
- 1993-07-06 JP JP16717893A patent/JPH0724656A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11129102A (ja) * | 1997-08-29 | 1999-05-18 | Ngk Spark Plug Co Ltd | スローアウェイチップの製造方法及びスローアウェイチップ |
| JP2009255178A (ja) * | 2009-08-03 | 2009-11-05 | Mitsubishi Materials Corp | 切削工具の切刃部材の製造方法および該製造方法に用いられる圧粉体のプレス成形金型 |
| JP2009285734A (ja) * | 2009-09-02 | 2009-12-10 | Mitsubishi Materials Corp | 切削工具の切刃部材の製造方法および該製造方法に用いられる圧粉体のプレス成形金型 |
| JP2010005699A (ja) * | 2009-10-02 | 2010-01-14 | Mitsubishi Materials Corp | 切削工具の切刃部材の製造方法および該製造方法に用いられる圧粉体のプレス成形金型 |
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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