JPH0724766B2 - 脱臭剤 - Google Patents

脱臭剤

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JPH0724766B2
JPH0724766B2 JP61247491A JP24749186A JPH0724766B2 JP H0724766 B2 JPH0724766 B2 JP H0724766B2 JP 61247491 A JP61247491 A JP 61247491A JP 24749186 A JP24749186 A JP 24749186A JP H0724766 B2 JPH0724766 B2 JP H0724766B2
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政英 小川
潔 高井
悌治 佐藤
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、冷蔵庫、冷凍庫、食肉野菜の貯蔵所、食器戸
棚などの密室内で、発生する食肉・魚貝・野菜類に基因
する悪臭を無臭化するために適した脱臭剤に関する。
(従来技術およびその問題点) 従来、冷蔵庫等に用いられる脱臭剤として、活性炭、特
にヤシガラ活性炭やゼオライトなどが知られている。し
かしながら、これらの脱臭剤は、アンモニア臭や低級ア
ミン類の如き低分子量の悪臭に対しては、脱臭剤として
十分効果を発揮せず、特に水分を吸着すると悪臭物質の
脱臭効果が著しく低下するという欠点を持っている。
(発明の目的) 本発明は、食肉、魚貝、野菜類に基因する悪臭物質を高
性能で吸着し、水分を吸着しても悪臭物質の吸着性能が
低下せず、持続性のある脱臭剤を提供することを目的と
する。
(発明の構成) 本発明は、主成分が下記式 Mg3Si4O10(OH)2・nH2O (式中、nは5以下の数である) の組成を有し、面間隔4.5〜4.6Å、2.5〜2.6Å及び1.5
〜1.6ÅにX線回折ピークを有し、下記式 IS=tanθ2/tanθ1 (式中、θ1は面間隔4.5〜4.6ÅのX線回折ピークにお
けるピーク垂線と狭角側ピーク接線とがなす角度、θ2
は該ピークにおける垂線と広角側ピーク接線とがなす角
度を示す) で定義される積層不整指数(IS)が3.0以上であり、且
つ300m2/g以上のBET比表面積と100ml/g以上のメチレン
ブルー脱色力(JIS K−1470)とを有する合成層状フィ
ロケイ酸マグネシウムを含有することを特徴とする脱臭
剤である。
(発明の作用効果) 本発明の脱臭剤に含有される上記のような特定性状の合
成層状フィロケイ酸マグネシウムは、タルク等天然のフ
ィロケイ酸マグネシウムには全く認められないような極
めて大きな吸着力を有しているので、食肉・魚貝・野菜
類に基因する悪臭物質を高性能で吸着することができ、
しかも水分を共に吸着しても、悪臭物質の吸着性能は低
下することなく長期間に亙って、高い吸着性能を維持す
ることができるという優れた作用効果を奏する。これ
は、後述するように、該合成層状フィロケイ酸マグネシ
ウムが、そのX線回折ピークがブロードな形状であるこ
とから、低結晶質ないし微細結晶子であること、非対象
ピークを有することから層の積み重ねに不規則性があ
り、この層間に特定の物質が入り易い構造になっている
ことに基因するものと思われる。
(発明の好適実施態様) 本発明の脱臭剤に含有される、前記のような特定性状を
有する合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、特開昭61
−10020号公報に記載されているものである。
すなわち、本発明における合成層状フィロケイ酸マグネ
シウムは、主成分として式 Mg3SiO10(OH)2・nH2O …(1) の化学組成を有している。水和水(nH2O)は通常5以
下であり、好適にはnが0.5乃至3の範囲内であり、こ
の合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、MgO6の八面体
層を間に挟んで2つのSiO4の四面体層がサンドイッチさ
れた三層構造のものを主体としており、他にSiO4の四面
体層とMgO6の八面体層とが層状に結合した二層構造のも
のが、三層構造のものの本質を損わない範囲内で含有さ
れていてもよく、また後述する諸特性を満足するという
範囲内で、未反応のシリカ成分やマグネシヤ成分が含有
されていても差支えない。
本発明における合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、
上述した層状構造に特有のX一線回折像を有する。添付
図面第1図は、本発明における合成層状フィロケイ酸マ
グネシウムのCu−Kα線によるX−線回折スペクトルを
示す。この第1図から、本発明における合成層状フィロ
ケイ酸マグネシウムは、面間隔4.5〜4.6Å(〔020〕
面、〔110〕面に対応)、2.5〜2.6Å(〔200〕面に対
応)、及び1.5〜1.6Å(〔060〕面に対応)に夫々回折
ピークを有することが明らかであり、これは天然のトリ
オクタヘドラル型層状粘土鉱物に共通のX−線回折ピー
クである。
本発明における合成層状フィロケイ酸マグネシウムにお
いては、前述した各層は平行には重なっているが、各層
の相対的位置には、一定の特有の不規則性が認められ
る。添付図面第2図は、第1のX−線回折スペクトルに
おけるd=4.5Å附近の回折ピークを拡大した線図であ
る。この第2図から、このピークは、狭角側(2θの小
さい側)では立上りが比較的急で、広角側(2θの大き
い側)では傾斜のゆるやかな非対象のピークを示す。層
の積み重ねが規則的な構造では、このピークが対象的で
あり、上述した非対象ピークは各層の相対的位置には或
る不規則性が存在していることを示す。
本明細書においては、フィロケイ酸マグネシウムの積層
不整指数(Is)は、次のように定義される。即ち、後述
する参考例記載の方法で、第2図に示すようなX−線回
折チャートを得る。このd=4.5〜4.6Åのピークについ
て、ピークの狭角側最大傾斜ピーク接線aと広角側最大
傾斜ピーク接線bを引き、接線aと接線bの交点から垂
線cを引く。次いで接線aと垂線cとの角度θ1、接線
bと垂線cとの角度θ2を求める。積層不整指数(Is)
は Is=tanθ2/tanθ1 ……(2) の値として求める。この指数(Is)は、ピークが完全対
称な場合は1.0であり、非対称の程度が大きくなる程大
きな値となる。
本発明における合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、
この積層不規則指数(Is)が3.0以上、特に3.5乃至6.0
の範囲にあるという新規な積層不規則構造を有してい
る。
本発明における合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、
天然の層状フィロケイ酸塩からも明白に区別される。先
ず、天然のフィロケイ酸塩では、基本3層構造がC軸方
向に多数集積されているため、d=9〜15Åに〔001〕
面に特有のX線回折ピークを示すが、本発明における合
成層状フィロケイ酸マグネシウムはd=9〜15Åに明確
な回折ピークが認められない。これはC軸方向の層の積
重ねに規則性がないことを示す。また、天然のフィロケ
イ酸塩では、d=4.5Å附近のピークに多少非対称性が
あるとしても、積層不整指数(Is)は殆んど2以下であ
る。
該合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、公知の天然又
は合成のフィロケイ酸塩には全く認められなかった極め
て大きな比表面積とメチレンブルー脱色力を示す。即
ち、該合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、300m2/g
以上、特に500m2/g以上にも達する大きなBET比表面積を
有すると共に、JIS K−1470で測定したメチレンブルー
脱色力が100ml/g以上、特に250ml/g以上にも達する大き
な値を示す。
本発明における合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、
粘土鉱物の酸処理により得られた活性ケイ酸或は活性ア
ルミノケイ酸と、マグネシウムの酸化物、水酸化物又は
反応条件下に前記酸化物乃至水酸化物を形成し得る化成
物とを、水熱処理する方法によって製造することができ
る。
例えば、酸性白土、ベントナイト、サブベントナイト、
フラースアース等のモンモリロナイト族粘土鉱物やバイ
デライト、サポナイトその他の粘土鉱物を、面指数〔00
1〕のX−線回折ピークが実質上消失するまで、硫酸、
塩酸、硝酸等の鉱酸やベンゼンスルホン酸等の有機酸で
60乃至300℃の温度で処理して活性ケイ酸或いは活性ア
ルミノケイ酸を生成させ、これと、マグネシウムの酸化
物、水酸化物等とを、水性スラリーにして、110乃至200
℃の温度で加圧下に水熱処理することによって、前記合
成層状フィロケイ酸マグネシウムを製造することができ
る。
この合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、乾燥粉砕す
ることによって、タイラー標準篩100メッシュ以下の粒
度にすることができる。
合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、単独で粉体のま
ま、あるいは粒状に造粒して、脱臭剤として使用するこ
とができるが、それ自体脱臭性能を有しない、シリカ、
アルミナ、陶磁器、石、石灰石、食塩その他無機物質の
粉体ないし粒体、合成樹脂ペレットなどとの混合物にし
て、使用することもできる。さらに、合成層状フィロケ
イ酸マグネシウムを多孔質樹脂のシート状、繊維状、粒
状の成形体に付着させたり埋め込んで使用することもで
きる。さらに、合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、
それ自体脱臭性能を有するヤシガラ活性炭の如き活性炭
やシリカゲル、アルミナゲル、ゼオライト、チタン酸ゲ
ルなどとの混合物にして、さらにこの混合物と、上記脱
臭性能を有しない粉・粒体との混合物にして使用するこ
ともできる。特に合成層状フィロケイ酸マグネシウムを
ヤシガラ活性炭との混合物にして使用することが好まし
い。合成層状フィロケイ酸マグネシウムとそれ自体脱臭
性能を有する物質との混合比は、重量比で1:5以下の割
合が好ましい。
合成層状フィロケイ酸マグネシウム単独、またはこれと
上記のそれ自体脱臭性能を有する物質および/またはそ
れ自体脱臭性能を有しない物質との混合物である本発明
の脱臭剤を、冷蔵庫等の密室内の脱臭剤として使用する
場合は、本発明の脱臭剤を、例えば、ポリオレフィン系
樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ナイロ
ン、ポリエステル樹脂などの熱可塑性樹脂の孔あきフィ
ルム製袋、上記熱可塑性樹脂繊維、天然繊維、ガラス繊
維、炭素繊維その他の繊維から作られた織布、不織布製
袋などの袋に封入した後、通気性乃至透湿性をもった容
器に収容する。この他、それ自体公知の方法、形状の
袋、容器を使用して、本発明の脱臭剤を種々の用途への
使用に供することができる。
参考例 (合成層状フィロケイ酸マグネシウムの製造) 新潟県中条町産・酸性白土を粗砕したのち線状に成型
(直径:3mm)したもの25gに、該粘土に含有されている
アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、ナトリ
ウム、カリウム、チタニウム等の塩基性金属成分の全グ
ラム当量数(1.14グラム当量/100g乾燥物)の3.5倍グラ
ム当量数に相当する硫酸、すなわち34%硫酸700mlを加
え、85℃の水浴で15時間加熱し、酸処理を行なった。
過により水洗し、ケーキを得た。該ケーキの少量を100
℃で乾燥し、粉砕し、定量分析するとSiO2分は92.7%
(110℃乾燥物基準)であった。得られたケーキをポッ
トミルに入れ、水を加えて朝鮮ボールとともに湿式粉砕
し、SiO2分を15%含むスラリーを得た。
つぎに得られたスラリー200g(SiO2分:30g)と水酸化マ
グネシウム(試薬一級)22gを1のオートクレーブ容
器にとり、更に水370gを加えて、500回転/分の攪拌条
件下で160℃で5時間水熱合成反応を行なった。冷却後
反応物をとりだし、過により水を分離したのち、130
℃で乾燥した。乾燥品を卓上小型サンプルミルで粉砕
し、白色微分末を得た。
得られた白色微粉末は、X線回折にて分析したところ、
面間隔4.5〜4.6Å、2.5〜2.6Å及び1.5〜1.6ÅにX線回
折ピークを有し、前記定義の積層不整指数(Is)が4.3
であり、BET比表面積が526m2/gであり、メチレンブルー
脱色力が280ml/gである層状フィロケイ酸マグネシウム
であった。
なお、積層不整指数(Is)は次の方法により算出した。
X線回折によって得られた回折角(2θ)19.5°〜19.7
°のピークの狭角側と広角側でそれぞれ勾配の絶対値が
最大になるようにピーク接線(a,b)を引く。つぎに狭
角側ピーク接線aと広角側ピーク接線bの交点より垂線
cを下ろし、接線aと垂線cのなす角θ1及び接線bと
垂線cのなす角θ2を求める。
次式により積層不整指数(Is)を求める。
また、メチレンブルー脱色力は、JIS K−1470活性炭試
験方法に定める方法によった。
実施例1 参考例で得られた合成層状フィロケイ酸マグネシウム、
ヤシガラ活性炭およびシリカ粉末(粒度、タイラー標準
篩30メッシュ〜60メッシュのものを90%含有)を第1表
に示す重量で混合して脱臭剤A,BおよびCを製造した。
次に、各脱臭剤を、通気孔を有するポリエチレンテレフ
タレート繊維の不織布製の袋に入れたものを、豚肉、鶏
肉、鯖、にら、キャベツの細片を入れた内容積100lの5
℃に保った冷蔵庫中に置き、扉を閉じて、所定時間毎に
4名の女性が扉を開けて冷蔵庫内の匂いを嗅いだ。評価
は、次の4段階に分けて採点し、4人の合計点を第2表
に示す。
ほとんどまたは全く臭気なし………1点 僅かに臭気あり………………………2点 かなり臭気あり………………………3点 臭気がはなはだしい…………………4点 第2表には、脱臭剤を置かなかった場合(対照1)およ
び市販活性炭脱臭剤を置いた場合(対照2)の評価を併
記した。
第2表の結果から、本発明の脱臭剤が極めて優れた脱臭
効果を奏することが明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は参考例により製造された合成層状フィロケイ酸
マグネシウムのCu−Kα線によるX−線回折スペクトル
である。 第2図は第1図のX−線回折スペクトルにおけるd=4.
5Å付近の回折ピークを拡大した線図であり、積層不整
指数(IS)算出のためのθ1、θ2の求め方を図示したも
のである。
フロントページの続き (72)発明者 田中 正範 新潟県新発田市大栄町7丁目7番17号 (56)参考文献 特開 昭63−93349(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主成分が下記式 Mg3Si4O10(OH)2・nH2O (式中、nは5以下の数である) の組成を有し、面間隔4.5〜4.6Å、2.5〜2.6Å及び1.5
    〜1.6ÅにX線回折ピークを有し、下記式 IS=tanθ2/tanθ1 (式中、θ1は面間隔4.5〜4.6ÅのX線回折ピークにお
    けるピーク垂線と狭角側ピーク接線とがなす角度、θ2
    は該ピークにおけるピーク垂線と広角側ピーク接線とが
    なす角度を示す) で定義される積層不整指数(IS)が3.0以上であり、且
    つ300m2/g以上のBET比表面積と100ml/g以上のメチレン
    ブルー脱色力(JIS K−1470)とを有する合成層状フィ
    ロケイ酸マグネシウムを含有することを特徴とする脱臭
  2. 【請求項2】該合成層状フィロケイ酸マグネシウムと共
    に活性炭を含有することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の脱臭剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8852292B2 (en) 2005-09-01 2014-10-07 Ossur Hf System and method for determining terrain transitions

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8852292B2 (en) 2005-09-01 2014-10-07 Ossur Hf System and method for determining terrain transitions

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