JPH07248459A - 多面体回転ミラーとその製造方法 - Google Patents

多面体回転ミラーとその製造方法

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JPH07248459A
JPH07248459A JP3804094A JP3804094A JPH07248459A JP H07248459 A JPH07248459 A JP H07248459A JP 3804094 A JP3804094 A JP 3804094A JP 3804094 A JP3804094 A JP 3804094A JP H07248459 A JPH07248459 A JP H07248459A
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main body
rotating mirror
mirror
polyhedral rotating
manufacturing
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JP3804094A
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Yoshinori Kairiku
嘉徳 海陸
Kiyoshi Kamiya
聖志 神谷
Tadahito Abe
忠人 阿部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂化し製作を容易とした多面体回転ミ
ラーとその製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明の多面体回転ミラー11は、反射面14を
形成する複数のガラス板13により形成された中空部に合
成樹脂からなる本体部12を充填することにより、反射面
14の形状精度が高精度で得られるとともに、製作に多大
な時間を必要としないので、製作が容易になる。本発明
の多面体回転ミラー11の製造方法は、反射面14を形成す
る複数のガラス板13を本体部とともにインサート射出成
形することにより、反射面14の形状精度が高精度で得ら
れ、かつガラス板13と本体部12の一体成形が容易に行な
われるとともに製作費の低減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多面体回転ミラーに係
り、特に、プラスチック化された多面体回転ミラーとそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光学部品の軽量化・低価格化を目
的として、金属やガラス部品のプラスチック化が実用化
されてきている。特に、レーザ光学系を用いたAV機器
やOA機器などではプラスチック光学部品が多く搭載さ
れている。例えば、レーザプリンタなどはその代表的な
機器であり、レンズやミラーなどがプラスチック化され
ている。
【0003】ところで、レーザプリンタにおいては、半
導体レーザ光をコリメートレンズで平行光化し、この平
行光ビームを多面体回転ミラー(以下、回転ミラーと称
す)によって走査して感光ドラム上に集光させる光学系
が使用されており、この回転ミラーはレーザプリンタに
おける主要部品の一つである。
【0004】以下、図7を参照して回転ミラーについて
説明する。
【0005】図7(a)および図7(b)において、1
は平行光ビームを走査する、例えば回転6面体の回転ミ
ラーで、この回転ミラー1 はほぼ中央部位にあってこの
回転ミラー1 を回転軸に装着するための軸孔2 と、光ビ
ームを反射し回転に伴なって光ビームを走査する側面の
6面のミラー面3 で構成されている。回転ミラー1 は通
常2面体から8面体であって、アルミニウムをダイヤモ
ンド・バイトによって精密加工して鏡面に仕上げ、さら
に、側面に反射膜をコーティングして光ビームを反射・
走査するミラー面3 を形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記回
転ミラー1 は、アルミニウムの機械加工による製作のた
め、加工に長時間を要し、かつ価格的にも高価になると
いう問題があった。
【0007】一方、アルミニウム製の回転ミラー1 が有
している問題点を解消する目的で、回転ミラー1 をプラ
スチック化する研究・開発が一部で進められているが、
高速回転による剛性、形状精度、あるいは耐久性などが
問題となって実用化には至っていない。例えば、プラス
チックの成形品は射出成形時の冷却過程で収縮するた
め、所定の形状精度を満足させることが困難であり、特
に、形状の複雑なものでは放熱状態が場所によって異な
り、その結果、樹脂の収縮量が不均一になって所定の形
状精度を満足させることが困難となる。
【0008】そこで、形状精度を満足させるための手法
として、成形時に入れ子と呼ばれる可動式の金型の一部
を微少量移動させて成形面に強く押し付け、転写性を向
上させる圧縮成形という方法があるが、光学部品に要求
される形状精度は非常に厳しく、その方法は十分に確立
されたものとはいえない。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、合成樹脂化し製作を容易とした多面体回転ミラーと
その製造方法を提供することを第1の目的とし、また、
形状精度の高いミラー面を有する多面体回転ミラーを合
成樹脂で容易に製造可能とする多面体回転ミラーの製造
方法を提供することを第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、光ビームを走査する複数の等配された反
射面を有する多面体回転ミラーにおいて、多角枠状に形
成され上記反射面を形成する複数のガラス板と、この複
数のガラス板により形成された中空部に充填された合成
樹脂からなる本体部とを具備することを特徴とする。
【0011】また、本発明の多面体回転ミラーは、ガラ
ス板の反射面は金属薄膜により形成されていることを特
徴とする。
【0012】また、本発明の多面体回転ミラーは、ガラ
ス板の裏面には本体部に対して一体化させるための係合
部が成形されていることを特徴とする。
【0013】また、本発明の多面体回転ミラーは、係合
部はアンダーカットを有する凹部であることを特徴とす
る。
【0014】また、本発明の多面体回転ミラーは、係合
部はアンダーカットを有する凸部であることを特徴とす
る。
【0015】また、本発明の多面体回転ミラーは、本体
部には軸部が同軸に一体形成されていることを特徴とす
る。
【0016】また、本発明は、多角形をなし合成樹脂か
らなる本体部と、この本体部に一体的に装着され光ビー
ムを走査する反射面を形成する複数のガラス板とを具備
する多面体回転ミラーの製造方法において、上記ガラス
板を上記本体部とともにインサート射出成形することを
特徴とする。
【0017】また、本発明は、光ビームを走査する複数
の等配された反射面を有する本体部と、この本体部に対
して同軸に設けられた軸部とを具備し、上記本体部と上
記軸部のうち少なくとも上記軸部は合成樹脂からなり、
かつ、上記軸部の外周面には動圧発生溝が形成されてい
ることを特徴とする。
【0018】また、本発明は、多角形をなし合成樹脂か
らなる本体部を射出成形する射出成形工程と、この射出
成形工程後に複数のオプチカル・インサートを上記本体
部の外側面に押し付け多角面をなす複数の鏡面を形成す
る鏡面転写工程と、この鏡面転写工程後に上記鏡面上に
金属薄膜を成膜し光ビーム反射面を形成する光ビーム反
射面形成工程とを具備することを特徴とする。
【0019】また、本発明の多面体回転ミラーの製造方
法は、オプチカル・インサートは各鏡面ごとに設けら
れ、本体部に同時的に鏡面を形成することを特徴とす
る。
【0020】また、本発明の多面体回転ミラーの製造方
法は、オプチカル・インサートは本体部の多角形をなす
各コーナー部ごとに設けられ、かつ、各オプチカル・イ
ンサートは、上記本体部の隣接する2面のほぼ中央部位
までの範囲に鏡面を形成することを特徴とする。
【0021】
【作用】本発明の多面体回転ミラーは、反射面を形成す
る複数のガラス板により形成された中空部に合成樹脂か
らなる本体部を充填することにより、反射面の形状精度
が高精度で得られるとともに、製作に多大な時間を必要
としないので、製作が容易になる。
【0022】また、本発明の多面体回転ミラーは、ガラ
ス板の反射面が金属薄膜により形成されているので、要
求される反射面の反射特性が得られる。
【0023】また、本発明の多面体回転ミラーは、ガラ
ス板の裏面には本体部に対して一体化させるための係合
部が成形されているので、ガラス板と本体部の係合によ
る一体化が容易に行なわれる。
【0024】また、本発明の多面体回転ミラーは、係合
部はアンダーカットを有する凹部、あるいは凸部である
ので、ガラス板と本体部が強固に係合・一体化される。
【0025】また、本発明の多面体回転ミラーは、軸部
が本体部に同軸に一体形成されているので、組み立て誤
差が低減され、品質の向上が図れる。
【0026】また、本発明の多面体回転ミラーの製造方
法は、反射面を形成する複数のガラス板を本体部ととも
にインサート射出成形することにより、反射面の形状精
度が高精度で得られ、かつガラス板と本体部の一体成形
が容易に行なわれるとともに製作費の低減が図れる。
【0027】また、本発明の多面体回転ミラーは、本体
部に対して同軸に設けられた軸部が少なくとも合成樹脂
からなり、かつ、軸部の外周面には動圧発生溝が形成さ
れていることにより、軸部の製作が容易となるとともに
動圧発生溝も軸部の製作時に同時に形成され、合成樹脂
化された多面体回転ミラーの製作が容易となる。
【0028】また、本発明の多面体回転ミラーの製造方
法は、オプチカル・インサートを本体部の外側表面に押
し付けて多角面をなす複数の鏡面を形成することによ
り、オプチカル・インサートの鏡面に対する転写性が向
上するので、鏡面の形状精度が向上し、多面体回転ミラ
ーの合成樹脂化が容易となり、かつ製作費の低減が図れ
る。
【0029】また、本発明の多面体回転ミラーの製造方
法は、オプチカル・インサートが各鏡面ごとに設けら
れ、本体部に同時的に鏡面を形成し、あるいは本体部の
多角形をなす各コーナー部ごとに設けられ、かつ、本体
部の隣接する2面のほぼ中央部位までの範囲に鏡面を形
成するので、鏡面が容易に形成され、多面体回転ミラー
の合成樹脂化が容易となるという効果を有する。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の第1の実施例を示す図で、図1
(a)は正面図および図1(b)は側面図、図2は本発
明の第1の実施例の他の実施例を示す図で、図2(a)
は正面図および図2(b)は側面図、図3は本発明の第
2の実施例を示す図で、図3(a)は断面図および図3
(b)は軸部の一部拡大図、図4は本発明の軸部の他の
実施例を示す図で、図4(a)は軸部の第1の他の実施
例を示す図および図4(b)は軸部の第1の他の実施例
を示す図、図5は本発明の第3の実施例を示す図で、図
5(a)は多面体回転ミラーとオプチカル・インサート
との関係を示す正面図および図5(b)は多面体回転ミ
ラーと入れ子との関係を示す正面図、および図6は本発
明の第3の実施例の他の実施例を示す図である。
【0031】図1において、11は平行光ビームを走査す
る、例えば回転6面体の回転ミラーで、この回転ミラー
11は6角形をなし、ポリカーボネイト、不飽和ポリエス
テル、液晶ポリマー、あるいはポリフェニレンサルファ
イドなどのエンジニアリング合成樹脂からなる本体部12
を備え、この本体部12の外側の6面には光学ガラスから
なる複数のガラス板13が高精度に加工された角度を有す
る端部をそれぞれ接合して6角形形状で装着される。高
度に鏡面に加工されたガラス板13の表面にはアルミニウ
ムなどの金属薄膜からなる反射膜が成膜・形成され、ガ
ラス板13の表面は反射面14として機能し、また、ガラス
板13の裏面にはアンダーカットを有する凹状の溝からな
り、本体部12に対してガラス板13を一体的に装着するた
めの係合部13a が形成されている。また、本体部12のほ
ぼ中央部には回転ミラー11と回転軸を連結するための軸
孔15が形成されている。
【0032】上記構成の回転ミラー11の製作は、例えば
インサート射出成形法によって行なわれる。すなわち、
金型(不図示)の中に複数のガラス板13をその端部を接
合した状態で挿入して金型を閉じ、本体部12を形成する
上記した合成樹脂の中から適宜選択された合成樹脂の溶
融樹脂を金型の中に充填する。溶融樹脂は複数のガラス
板13により形成される中空部に充填され、この溶融樹脂
の充填によって合成樹脂からなる本体部12が形成され
て、本体部12に複数のガラス板13が係合部13a において
一体化して装着される。冷却後、金型から取り出され
る。そして、金型から取り出されたガラス板13の表面に
反射膜を成膜し反射面14を形成して回転ミラー11の製作
が完了する。
【0033】上記したように、本発明の第1の実施例の
回転ミラー11は、表面が高度に鏡面に加工され、かつ端
部が高精度に加工された角度を有する複数のガラス板に
より形成された中空部に合成樹脂からなる本体部を充填
する構成としたことにより、反射面の形状精度が高精度
で得られるとともに製作が容易になり、多大な時間を必
要としないで回転ミラー11を製作することができる。ま
た、ガラス板14の表面には金属薄膜からなる反射膜によ
り反射面14が形成されているので、要求される反射面14
の反射特性が得られ、また、ガラス板13の裏面には本体
部12に対して一体化させるための凹状の溝からなる係合
部13a が成形されているので、ガラス板13と本体部12の
係合による一体化が容易に、かつ強固に行なわれる。
【0034】ところで、上記第1の実施例では、軸孔15
に回転ミラー11を回転するための回転軸を連結するよう
にしたが、図2に示すように、回転ミラー11の成形時に
本体部12と同軸に回転軸16を本体部12と同一の合成樹脂
で一体に成形するようにしてもよい。回転軸16が本体部
12に同軸に一体形成されていることにより、連結するこ
とが不要となるので、組み立て誤差が低減され、回転ミ
ラー11の品質の向上を図ることができ、また、本体部12
と回転軸16とが強固に一体に製作されるので、剛性が向
上し、回転ミラー11の耐久性の向上を図ることができ
る。
【0035】また、上記第1の実施例では、係合部13a
をアンダーカットを有する凹状の溝としたが、図2に示
すように、複数のガラス板13の裏面にアンダーカットを
有する凸状の溝からなる係合部13b を形成するようにし
てもよく、この凸状の係合部13b は凹状の係合部13a と
同様の作用・効果を有する。
【0036】次に、図3および図4を参照し本発明の第
2の実施例について説明する。
【0037】図3において、21は平行光ビームを走査す
る、例えば回転6面体の回転ミラーで、この回転ミラー
21はアルミニウムなどからなる金属製、または、ポリカ
ーボネイト、不飽和ポリエステル、液晶ポリマー、ある
いはポリフェニレンサルファイドなどのエンジニアリン
グ合成樹脂からなる本体部22を備え、この本体部22の側
面の6面には金属薄膜からなる反射膜が成膜された反射
面23が形成され、また、中央部に形成されている軸孔24
において回転軸25に連結されている。すなわち、回転軸
25が軸孔24に圧入されて回転軸25の一端側に一体的に形
成されているフランジ26上に本体部22が載置され、この
本体部22は上部からバネ27で押し付けられて回転軸25に
固定され連結される。
【0038】また、回転軸25はポリカーボネイト、不飽
和ポリエステル、液晶ポリマー、あるいはポリフェニレ
ンサルファイドなどのエンジニアリング合成樹脂からな
り、射出成形法で成形される。そして、回転軸25の外周
面には深さおよび幅がそれぞれともに10〜30μmの
寸法で高速回転時の空気軸受け用の動圧発生溝28がV字
状に1本設けられ、この動圧発生溝28は射出成形時に同
時に形成される。また、回転軸25の周囲には回転軸25を
回転するためのモータコア29とベアリング30が配設さ
れ、回転軸25の他端側の先端部はベアリング30の形状に
合わせるとともにベアリング30から10μm離間した構
造となっている。
【0039】上記したように、本発明の第2の実施例の
回転ミラー21は、回転軸25が合成樹脂からなっているの
で、射出成形法によって容易に製作可能となるとともに
動圧発生溝28も回転軸25の製作時に同時に形成され、合
成樹脂化された回転ミラー25の製作が容易となる。ま
た、本体部22と回転軸25を圧入によって連結しているの
で、組み立て誤差が低減され品質向上が図れるという効
果を奏する。
【0040】なお、上記第2の実施例では1本のV字状
の動圧発生溝28を回転軸25の外周面に形成するようにし
たが、例えば、図4(a)に示すような2本のV字状の
動圧発生溝28a 、あるいは図4(b)に示すような3本
のV字状の動圧発生溝28a を回転軸25の外周面に形成す
るようにしてもよく、溝の本数が増えても回転軸25の射
出成形時に同時に形成されるので、回転軸25の製作の容
易さには変化がなく、同等の容易さである。
【0041】次に、図5および図6を参照し本発明の第
3の実施例について説明する。
【0042】図5において、31は平行光ビームを走査す
る、例えば回転6面体の回転ミラーで、この回転ミラー
31はポリカーボネイト、不飽和ポリエステル、液晶ポリ
マー、あるいはポリフェニレンサルファイドなどのエン
ジニアリング合成樹脂からなる本体部22を備え、この本
体部22の側面の6面には金属薄膜からなる反射膜が成膜
された反射面33が形成され、また、中央部に形成されて
いる軸孔34において回転軸(不図示)に連結される。
【0043】上記回転ミラー31は以下の工程によって製
作される。
【0044】まず、本体部32を形成する上記した合成樹
脂の中から適宜選択された合成樹脂の溶融樹脂を閉じた
金型の中に充填する。この射出成形工程において、本体
部32は6角形に成形されるとともに中央部には軸孔34が
形成される。
【0045】上記射出成形の際に、本体部32の側面の6
面各面に対応して配設されている、高精度に鏡面加工さ
れた面を有するオプチカル・インサート35を反射面33と
なる6面各面に押し付け、オプチカル・インサート35の
鏡面加工面の形状を反射面33となる本体部32の側面、つ
まり鏡面の6面に同時に転写する。(図5(a)にはオ
プチカル・インサート35を2個のみ示している。)この
押し付けの際には、オプチカル・インサート35を軸孔34
に垂直方向に押し付けるとともに油圧シリンダーなどを
用いて微小量、例えば0.005〜2mm移動させる。
このとき、軸孔34に図5(b)に示すようなテーパの付
いた入れ子36を挿入し、入れ子36を軸孔34に垂直方向に
油圧シリンダーなどを用いて微小量、例えば0.005
〜2mm移動させ、本体部32を形成する合成樹脂の溶融
樹脂を圧縮する。つまり、溶融樹脂を圧縮しながら、オ
プチカル・インサート35の鏡面加工面の形状を反射面33
となる鏡面の6面に同時に転写することになり、鏡面の
各面に対するオプチカル・インサート35の鏡面加工面の
転写性が向上される。この鏡面転写工程により反射面33
となる本体部32の側面の6面が高精度な鏡面に成形され
る。
【0046】鏡面転写工程後、金型が冷却してから本体
部32を金型から取り出し、本体部32の側面の6面にアル
ミニウムなどの金属薄膜を蒸着して反射膜を成膜し、光
ビームを反射する反射面33を形成する。
【0047】上記した射出成形工程→鏡面転写工程→光
ビーム反射面形成工程を経て、合成樹脂製の回転ミラー
31が製作される。
【0048】上記したように、鏡面転写工程において
は、溶融樹脂を圧縮しながらオプチカル・インサート35
の鏡面加工面の形状を転写するので、鏡面に対する転写
性が向上し、鏡面、つまり反射面33の形状精度が向上す
ることにより、回転ミラー31の合成樹脂化が容易とな
り、かつ製作費の低減を図ることができる。
【0049】また、オプチカル・インサート35によって
本体部32に容易に鏡面を形成できることにより、回転ミ
ラー31の合成樹脂化が容易となるという効果を有する。
【0050】また、上記第3の実施例では、オプチカル
・インサート35を各鏡面ごとに配設するようにしたが、
図6に示すように、オプチカル・インサート37を本体部
32の多角形をなす各コーナー部32a ごとに配設し、本体
部32の隣接する2面のほぼ中央部位までの範囲に反射面
33となる鏡面を形成し、オプチカル・インサート37の高
精度に加工された鏡面加工面の形状を鏡面に転写するよ
うにしてもよい。また、多角形のコーナー部は合成樹脂
の厚みが厚く、射出成形後の放熱状態が良好でないの
で、放熱状態を改善するために、本体部32のコーナー部
に対向するオプチカル・インサート37の内部には、例え
ば銅のような熱伝導性の良い金属38が埋め込まれてい
る。この金属38の一部は図示しない冷却管などに接触
し、本体部32を形成する合成樹脂の熱がオプチカル・イ
ンサート37、熱伝導性の良い金属38、そして冷却管へと
伝導され、最終的に金型外部に放熱されてコーナー部の
放熱状態が改善される。
【0051】上記したように、熱伝導性の良い金属38に
よってコーナー部の放熱状態が改善されることにより、
射出成形時の合成樹脂の収縮量が均一化されるので、オ
プチカル・インサート37の反射面33となる本体部32の鏡
面に対する転写性が向上し、鏡面、つまり反射面33の形
状精度が向上する。この結果、回転ミラー31の合成樹脂
化が容易となり、かつ製作費の低減を図ることができ
る。
【0052】また、オプチカル・インサート37によって
本体部32に容易に鏡面を形成できることにより、回転ミ
ラー31の合成樹脂化が容易となるという効果を有する。
【0053】また、本発明は上記第1、第2、および第
3の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々変形可能であることは勿論であ
る。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の多面体回
転ミラーによれば、反射面を形成する複数のガラス板に
より形成された中空部に合成樹脂からなる本体部を充填
するので、反射面の形状精度を高精度で得ることがで
き、また、製作に多大な時間を必要としないで、多面体
回転ミラーを容易に製作することができる。
【0055】また、本発明は、ガラス板の反射面が金属
薄膜により形成されているので、要求される反射面の反
射特性を得ることができる。
【0056】また、本発明は、ガラス板の裏面には本体
部に対して一体化させるための係合部が成形されている
ので、ガラス板と本体部の係合による一体化を容易に行
なうことができる。
【0057】また、本発明は、係合部はアンダーカット
を有する凹部、あるいは凸部であるので、ガラス板と本
体部を強固に係合・一体化することができる。
【0058】また、本発明は、軸部が本体部に同軸に一
体形成されているので、組み立て誤差を低減することが
でき、品質の向上を図ることが可能となる。
【0059】また、本発明の多面体回転ミラーの製造方
法によれば、反射面を形成する複数のガラス板を本体部
とともにインサート射出成形するので、反射面の形状精
度を高精度で得ることができ、かつガラス板と本体部の
一体成形を容易に行なうことができるとともに製作費の
低減を図ることができる。
【0060】また、本発明の多面体回転ミラーによれ
ば、本体部に対して同軸に設けられた軸部が少なくとも
合成樹脂からなり、かつ、動圧発生溝が軸部の外周面に
形成されているので、軸部の製作が容易となるとともに
動圧発生溝も軸部の製作時に同時に形成することがで
き、合成樹脂化された多面体回転ミラーを容易に製作す
ることができる。
【0061】また、本発明の多面体回転ミラーの製造方
法によれば、オプチカル・インサートを本体部の外側表
面に押し付けて多角面をなす複数の鏡面を形成するの
で、オプチカル・インサートの鏡面に対する転写性が向
上することにより、鏡面の形状精度が向上し、多面体回
転ミラーの合成樹脂化を容易に行なうことができ、かつ
製作費の低減を図ることができる。
【0062】また、本発明は、オプチカル・インサート
が各鏡面ごとに設けられ、本体部に同時的に鏡面を形成
し、あるいは本体部の多角形をなす各コーナー部ごとに
設けられ、かつ、本体部の隣接する2面のほぼ中央部位
までの範囲に鏡面を形成するので、鏡面の形成が容易と
なり、多面体回転ミラーの合成樹脂化が容易となるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図で、図1(a)
は正面図および図1(b)は側面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の他の実施例を示す図
で、図2(a)は正面図および図2(b)は側面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例を示す図で、図3(a)
は断面図および図3(b)は軸部の一部拡大図である。
【図4】本発明の軸部の他の実施例を示す図で、図4
(a)は軸部の第1の他の実施例を示す図および図4
(b)は軸部の第1の他の実施例を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す図で、図5(a)
は多面体回転ミラーとオプチカル・インサートとの関係
を示す正面図および図5(b)は多面体回転ミラーと入
れ子との関係を示す正面図である。
【図6】本発明の第3の実施例の他の実施例を示す図で
ある。
【図7】従来の多面体回転ミラーを示す図で、図7
(a)は正面図および図7(b)は側面図である。
【符号の説明】
11,21,31…多面体回転ミラー 12,22,32…本体部 13…ガラス板 13a,13b …係合部 14,23,33…反射面 16,25 …回転軸(軸部) 28,28a,28b…動圧発生溝 35,37 …オプチカル・インサート

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを走査する複数の等配された反
    射面を有する多面体回転ミラーにおいて、多角枠状に形
    成され上記反射面を形成する複数のガラス板と、この複
    数のガラス板により形成された中空部に充填された合成
    樹脂からなる本体部とを具備することを特徴とする多面
    体回転ミラー。
  2. 【請求項2】 ガラス板の反射面は金属薄膜により形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の多面体回転
    ミラー。
  3. 【請求項3】 ガラス板の裏面には本体部に対して一体
    化させるための係合部が成形されていることを特徴とす
    る請求項1記載の多面体回転ミラー。
  4. 【請求項4】 係合部はアンダーカットを有する凹部で
    あることを特徴とする請求項3記載の多面体回転ミラ
    ー。
  5. 【請求項5】 係合部はアンダーカットを有する凸部で
    あることを特徴とする請求項3記載の多面体回転ミラ
    ー。
  6. 【請求項6】 本体部には軸部が同軸に一体形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の多面体回転ミラ
    ー。
  7. 【請求項7】 多角形をなし合成樹脂からなる本体部
    と、この本体部に一体的に装着され光ビームを走査する
    反射面を形成する複数のガラス板とを具備する多面体回
    転ミラーの製造方法において、上記ガラス板を上記保持
    部とともにインサート射出成形することを特徴とする多
    面体回転ミラーの製造方法。
  8. 【請求項8】 光ビームを走査する複数の等配された反
    射面を有する本体部と、この本体部に対して同軸に設け
    られた軸部とを具備し、上記本体部と上記軸部のうち少
    なくとも上記軸部は合成樹脂からなり、かつ、上記軸部
    の外周面には動圧発生溝が形成されていることを特徴と
    する多面体回転ミラー。
  9. 【請求項9】 多角形をなし合成樹脂からなる本体部を
    射出成形する射出成形工程と、この射出成形工程後に複
    数のオプチカル・インサートを上記本体部の外側面に押
    し付け多角面をなす複数の鏡面を形成する鏡面転写工程
    と、この鏡面転写工程後に上記鏡面上に金属薄膜を成膜
    し光ビーム反射面を形成する光ビーム反射面形成工程と
    を具備することを特徴とする多面体回転ミラーの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 オプチカル・インサートは各鏡面ごと
    に設けられ、本体部に同時的に鏡面を形成することを特
    徴とする請求項9記載の多面体回転ミラーの製造方法。
  11. 【請求項11】 オプチカル・インサートは本体部の多
    角形をなす各コーナー部ごとに設けられ、かつ、各オプ
    チカル・インサートは、上記本体部の隣接する2面のほ
    ぼ中央部位までの範囲に鏡面を形成することを特徴とす
    る請求項9記載の多面体回転ミラーの製造方法。
JP3804094A 1994-03-09 1994-03-09 多面体回転ミラーとその製造方法 Pending JPH07248459A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9208707B2 (en) 2011-07-29 2015-12-08 Samsung Electronics Co., Ltd. Display window member for portable terminal and method for fabricating the same
CN110398795A (zh) * 2018-04-17 2019-11-01 通快激光有限责任公司 扫描镜、扫描装置和照射装置

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