JPH07248725A - プラネタリウムの恒星シャッター装置 - Google Patents

プラネタリウムの恒星シャッター装置

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JPH07248725A
JPH07248725A JP6540794A JP6540794A JPH07248725A JP H07248725 A JPH07248725 A JP H07248725A JP 6540794 A JP6540794 A JP 6540794A JP 6540794 A JP6540794 A JP 6540794A JP H07248725 A JPH07248725 A JP H07248725A
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泰正 桑原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重力シャッター装置において 恒星投映器に
対するシャッターの傾斜を原板から投映レンズに入射す
る光の角度の特性に応じて補正可能とする。 【構成】 恒星投映器に対し回転自在に配された回転枠
にシャッター10と共に駆動重錘20を揺動自在に設
け、この駆動重錘側を原節、シャッター10側を従節と
したリンク機構を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はプラネタリウムにおけ
る恒星投映器の投映光束を遮光するためのシャッター装
置に関し、特にこの内重力シャッターと呼ばれているシ
ャッター装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】プラネタリウム本体の各軸の回転運動に
伴い、恒星投映像がドームの水平線下に投映されること
を防止するために、水平線下の投映光束を遮光するシャ
ッター装置が周知である。このシャッター装置としては
シャッターのX軸及びY軸をデジタル制御する方式のも
のもあるが(例えば特公平2−63229)、この発明
が先行技術とするのは動力を使用せずに重力によりシャ
ッターの姿勢を制御する方式のものである(例えば特公
昭46−3451、特開昭62−226182)。
【0003】図5にこの種の重力シャッター装置の一例
を示す。このシャッター装置は恒星投映器(図示せず)
に対し、光軸方向であるX軸を中心に回転自在に設けら
れる回転枠60に、X軸と直交するY軸を中心にシャッ
ター50を揺動自在に設けた構成よりなる。そして、回
転枠60は重錘61により、シャッター50は重錘52
により恒星投映器の姿勢にかかわらず常に同一平面を保
つように姿勢が制御される。
【0004】尚、この例において光源Rから発せられた
光はAからB方向に進み、コンデンサーレンズ(図示せ
ず)、恒星原板(図示せず)、シャッター50、投映レ
ンズ(図示せず)を通りドーム面に投映される構造とな
っているので、投映された像の下側を遮光するには、図
に示すようにシャッター50により光束を上の方から遮
光することとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の場合、シャッタ
ーは重力により常に水平を保つわけだが、これをY軸方
向に着目した場合、恒星投映器の水平面に対する傾斜角
度とシャッターの恒星投映器に対する角度は常に等しい
ことになる。即ち、例えば恒星投映器が水平面に対して
5度傾斜すれば、シャッターは恒星投映器に対し5度の
位置を保ち、恒星投映器が水平面に対して10度傾斜す
れば、シャッターは恒星投映器に対し10度の位置を保
つ。
【0006】上記の現象は理論上は理想的であるが、現
実の恒星投映器においては下記の理由により、原板から
投映レンズに入射する光の角度は必ずしも一定でない。
即ち、投映レンズの収差により、主光線(恒星原板の一
点から投映レンズに入射する上、下光線の中心光線)が
光軸と交わる位置が恒星原板の半径方向の各点により異
なるからである。図6はこの現象を説明する図であり、
図中符号Lは投映レンズ、100は恒星原板、101は
恒星原板の半径方向の各点を示す。
【0007】よって、これらの場合においても恒星投映
器の水平面に対する傾斜角度とシャッターの恒星投映器
に対する角度は常に等しいと、恒星投映像がドームの水
平線より下に投映されてしまい、シャッターの役目を損
なう問題点を生じた。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の如き重
力シャッター装置の問題点を解消することを目的とした
ものであり、この種シャッター装置の回転枠に駆動重錘
を揺動自在に設け、この駆動重錘側を原節、揺動自在に
配したシャッター側を従節としたリンク機構を設けたこ
とを特徴とする。
【作用】
【0009】よって、この発明によればリンクの設定に
より駆動重錘の角速度に対しシャッターの角速度を任意
に設定することができる作用を生じる。その結果、この
発明によれば恒星投映器に対するシャッターの傾斜を原
板から投映レンズに入射する光の角度の特性に応じて補
正することが可能となり、投映光束を高精度に遮光する
ことができるようになる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例を添付図面に
基づいて説明する。図3及び4において、符号30は恒
星投映器の光軸方向の回転に対してシャッター装置を常
に同一平面を保つように制御する回転枠である。この回
転枠30は公知の公知の構造のものであり、ここでは恒
星投映器(図示せず)に設けたベアリング32に対し周
側の環状レール31が転動することにより、恒星投映器
に対し回転自在に設けられると共に、常に同一平面を保
つように重錘(図示せず)が設けられる。
【0011】図中符号10は投映光束を遮光するための
シャッターであり、上記の回転枠30に揺動自在に軸止
される。尚、図中符号14はこの際シャッターのバラン
スをとるために偏心位置に設けられる重量部分である。
【0012】一方、図中符号20は上記のシャッター1
0の位置を制御するための駆動重錘であり、偏心位置に
重量部分23が設けられると共に、やはり上記の回転枠
30に揺動自在に軸止される。尚、図中符号21は駆動
重錘20の回転軸である。
【0013】そして、上記のシャッター10の回転軸1
1の他端にはレバー12を設けると共に、このレバー1
2端を駆動重錘20のレバー端(ここでは平面半円状の
駆動重錘本体と一体化している)と連結する(図1及び
2はシャッター10及び駆動重錘20の関係を示す図で
ある。)。但し、この場合にこのままではリンク機構が
成立しないので、両レバー同士の連結にあたっては揺動
半径方向に逃げ機構が必要であり、ここでは駆動重錘2
0のレバーに揺動半径方向の長手ガイド22(図におい
ては切り欠きを採用)を設ける共に、シャッター10の
レバー12にこの長手ガイドに摺嵌されるべきピン13
を設けることにより逃げ機構としている。
【0014】上記の場合、例えば図に示すようにシャッ
ター10のレバーの揺動半径を駆動重錘20のレバーの
揺動半径より短く構成して駆動重錘のレバーの回転軸2
1とシャッターのレバーの回転軸11を偏心させれば、
シャッター10のレバーの角速度は駆動重錘20のレバ
ーの角速度より大きくなり、駆動重錘20の重量部分を
シャッター10の重量部分に打ち勝つように設定すれば
駆動重錘20が原節、シャッター10が従節となり、恒
星投映器の傾きに対しシャッター10の傾きが増加す
る。そして、両レバーの長さの比率、回転軸の相互の位
置関係、長手ガイドの形状等によるリンクの設定により
駆動重錘の角速度とシャッターの角速度の比例定数を任
意に設定することができる。
【0015】
【発明の効果】以上の構成よりなるこの発明は次の特有
の効果を奏する。 リンクの設定により駆動重錘の角速度に対するシャッ
ターの角速度を任意に設定することができるので、恒星
投映器に対するシャッターの傾斜を原板から投映レンズ
に入射する光の角度の特性に応じて自在に補正すること
が可能となり、多様な投映光学系に対応できる重力シャ
ッター装置が実現される。
【0016】上記の場合、シャッターの駆動には特別
な動力を一切使用しないので、構造が簡易でありメンテ
ナンスも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のシャッター装置の要部の斜視図。
【図2】同上、分解状態の斜視図。
【図3】同上、一部切り欠き側面図。
【図4】同上、一部切り欠き平面図。
【図5】従来技術のシャッター装置の斜視図。
【図6】射出角と光軸の交点の関係を示す説明図。
【符号の説明】
10 シャッター 12 レバー 13 ピン 20 駆動重錘 22 長手ガイド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 恒星投映器に対し重量バランスを保って
    回転自在に配された回転枠に、シャッターを重量バラン
    スを保って揺動自在に配することにより、恒星投映器の
    傾斜に係わらずシャッターが常に同一平面を保つよう構
    成された恒星シャッター装置において、回転枠に駆動重
    錘を揺動自在に設け、この駆動重錘側を原節、揺動自在
    に配したシャッター側を従節としたリンク機構を設けた
    ことを特徴とするプラネタリウムの恒星シャッター装
    置。
  2. 【請求項2】 駆動重錘と共軸に原節となるべきレバー
    を設けると共に、シャッターと共軸に従節となるべきレ
    バーを設け、これらのレバー同士を揺動半径方向の逃げ
    機構を介して連結した請求項1記載のプラネタリウムの
    恒星シャッター装置。
  3. 【請求項3】 駆動重錘のレバーに揺動半径方向の長手
    ガイドを設ける共に、シャッターのレバーにはこの長手
    ガイドに摺嵌されるべきピンを設けることによりレバー
    同士を揺動半径方向の逃げ機構を介して連結する手段と
    した請求項2記載のプラネタリウムの恒星シャッター装
    置。
  4. 【請求項4】 長手ガイドの形状を変えることにより、
    駆動重錘の角速度に対しシャッターに任意の角速度を発
    生させる請求項3記載のプラネタリウムの恒星シャッタ
    ー装置。
  5. 【請求項5】 駆動重錘のレバーの回転軸とシャッター
    のレバーの回転軸を偏心させることにより、駆動重錘の
    角速度に対しシャッターに任意の角速度を発生させる請
    求項1から4の何れかに記載のプラネタリウムの恒星シ
    ャッター装置。
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