JPH07249385A - カラーブラウン管装置 - Google Patents

カラーブラウン管装置

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JPH07249385A
JPH07249385A JP4099394A JP4099394A JPH07249385A JP H07249385 A JPH07249385 A JP H07249385A JP 4099394 A JP4099394 A JP 4099394A JP 4099394 A JP4099394 A JP 4099394A JP H07249385 A JPH07249385 A JP H07249385A
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JP
Japan
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deflection
ray tube
coil
cathode ray
color cathode
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JP4099394A
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Inventor
Takeo Fujimura
健男 藤村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラーブラウン管装置が周辺に作り出す漏洩
静電界が小さく、且つ製造誤差の修正の容易なカラーブ
ラウン管装置を得る。 【構成】 複数本の電子銃30を長方形の蛍光面10の
短辺方向に1列に配置するとともに、偏向ヨーク40を
筒型のコア41と、電子銃30からの電子ビームを蛍光
面10の長辺方向に偏向するために比較的周波数の低い
偏向電流が流される第1の偏向コイル42Xと、電子ビ
ームを短辺方向に偏向するために比較的周波数の高い偏
向電流が流される第2の偏向コイル42Yとで構成し、
第2の偏向コイル42Yをコア41の内側に配置し、ま
た第1の偏向コイル42Xを第2の偏向コイル42Yの
さらに内側に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はカラーブラウン管と偏
向ヨークとからなるカラーブラウン管装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図3はこの発明に関連する従来の一般的
なカラーブラウン管装置の構造を示す断面図(A)とそ
の正面図(B)である。カラーブラウン管装置1は、画
像の映し出される部分であるガラス製のパネル2と、こ
れに接続されたほぼ錘体形状のファンネル3と、これに
接続された筒状のネック部4とにより真空容器が構成さ
れている。
【0003】パネル1の内面には蛍光面10が設けられ
ており、蛍光面10の近くにはこれに向かい合って所定
の距離を保ってシャドウマスク20が配置されている。
シャドウマスク20は薄い金属板を所定の凸曲面に形成
したもので、その曲面上には多数の規則正しい電子ビー
ム透過孔21が設けられている。シャドウマスク20は
それを所定の形状に維持するとともに、パネル内の所定
の位置に固定するためその周囲が比較的厚手の金属板か
らなるフレーム22に溶接されている。なお、フレーム
22はパネル2内の所定の位置に図示しない保持部材に
よって保持されている。
【0004】一方、ネック部4には3本の電子ビームの
発生装置である電子銃30が配置されており、電子銃3
0から発せられる電子ビーム(図にはその代表的なもの
を符号100で示す)は、ネック部4とファンネル3の
接続部付近に配置された偏向ヨーク40の発生する磁界
により所望の方向に偏向され、蛍光面10に向かうが、
ここにシャドウマスク20が配置されているため、シャ
ドマスクに設けられた電子ビーム透過孔21を通過した
もののみが蛍光面10に到達する。蛍光面10は蛍光体
モザイク11の集合体からなっており、電子ビームは前
もって定められたその一つに衝突しこれを所定の色に発
光させる。
【0005】ファンネル3の内面には薄い高透磁率の金
属からなる内部磁気シールド50が配置されている。こ
れは電子ビームがファンネル3内を走行中に地磁気等の
不用磁気の影響を受けて好ましくない方向に曲がること
を防ぐための部材であり、通常、フレーム22に固定さ
れている。不用磁気の影響の防止は内部磁気シールドの
みでは不完全な場合がある。このような場合には必要に
応じてファンネル3の外側にやはり高透磁率の金属から
なる外部磁気シールド51を設けることがある。
【0006】さて、パネル2はこれを正面からみると図
3(B)のように長方形をなしている。蛍光面10の設
けられている領域はパネル2とほぼ相似な長方形をなし
ている。ここでは説明の便宜上この長方形の長辺方向を
x、これに直角な方向短辺方向をyと定めておく。
【0007】上述したブラウン管の各要素とx及びy方
向との関係を図4に示す。図において、(A)は蛍光面
10の一部を示す。蛍光面10は、細長くてほぼy方向
に平行にストライプ状に延在するそれぞれが赤、緑、青
に発光する3種の蛍光体モザイク11R、11G、11
Bの繰り返し模様からなっており、各蛍光体モザイクの
間には黒色の物質からなる非発光層12が設けられてい
る。(B)はシャドウマスク20の一部を示す。電子ビ
ーム通過孔は21は個々にはy方向に細長く、これがy
方向にブリッジ23を介してつながって列をなし、複数
個の列がx方向にほぼ等間隔で並んでいる。(C)は電
子銃30の配置を示す。電子銃30はそれぞれが蛍光体
モザイク11B、11G、11Bを発光させるべき電子
ビームを発生させる3本のx方向に一列に並んだ単位電
子銃30B、30G、30Rからなっている。
【0008】図5は偏向ヨーク40を示す。偏向ヨーク
40は、強磁性の筒状フェライトからなるコア41と、
その内側に巻回された、電子ビームをy方向に偏向する
ための磁界を発生させる一対のyコイル42Yと、さら
にその内側に巻回された、電子ビームをx方向に偏向さ
せるための一対のxコイル42Xとからなっている。こ
こではサドル形と称する巻き方のものを図示している
が、一般にはトロイダル形と称する巻き方のものも知ら
れており、yコイル42Yはここでは図示していないト
ロイダル形のものもよく用いられている。
【0009】画像を表示するに際して、xコイル42X
には電子ビーム100をx方向に毎秒15乃至65キロ
ヘルツの高速繰り返し周波数で走査線を描かせるための
偏向磁界発生電流が流され、yコイル42Yには同じく
電子ビーム100をy方向に毎秒60ヘルツ程度の比較
的ゆっくりした繰り返し周波数で往復させる偏向磁界を
発生させるための電流が流される。なお、図5(B)に
示すように、xコイル42Xはyコイル42Yの内側に
配置されている。これは、xコイルの囲む空間の体積を
小さくし、周波数の高いx方向の偏向感度を上げて回路
の負担をなるべく少なくするためである。
【0010】偏向ヨーク40はカラーブラウン管に図3
に示すように取り付けられて動作させられるが、製造誤
差などのため磁界分布が当初予定のものと異なり、ミス
コンバージェンスやラスターの歪など好ましくない現象
が起きることがある。この磁界分布の誤差を修正するた
めに、偏向ヨーク40の内側でカラーブラウン管1の管
壁に向き合っているxコイル42Xの一部にフェライト
や永久磁石の小片を張り付けることがある。
【0011】この状況を図6に示す。フェライトや永久
磁石の小片43(以下修正用磁性片と呼ぶ)は、カラー
ブラウン管を当該偏向ヨークに取り付けて動作させ、画
像を見ながら不都合が直るように現物合わせで不特定に
取付数や位置が決定され、その後接着剤などで固定され
る。図はその状態で、偏向ヨーク40を一旦カラーブラ
ウン管1から外して正面から内部が見えるように示した
ものである。この操作は、偏向ヨーク製造部門で標準ブ
ラウン管と組み合わせて、いわば偏向ヨーク製造工程の
一部に組み込まれて行われることもある。
【0012】修正用磁性片43はカラーブラウン管1の
外壁に傷をつけないように通称ゴムフェライト、または
ゴム磁石などと呼ばれている弾性のあるプラスチックコ
ンパウンド材料で作られることが多い。なお、図6中の
40Aは、コア41、コイル類42X、42Y相互の位
置関係を保つために用いられるプラスチック成形材で、
図5には図示を省略している。
【0013】ところが、このような構造のカラーブラウ
ン管装置には次のような問題点がある。その一つは電子
ビームの射突によるシャドウマスクの熱変形である。図
7にこの典型であるドーミングと呼ばれている現象を示
す。今例えば図に101で示した領域のみに特に明るい
画像が映し出されているとする。するとこの部分だけが
他の部分より流入する電子ビーム密度が高いため、シャ
ドウマスク20の対応する部分が他の部分より温度が高
くなって20aで示したように局部的にふくれあがるよ
うに変形する。これをドーミングと呼ぶ。これによって
シャドウマスクの電子ビーム透過孔が所定の位置からず
れるため、これを通過した電子ビームは蛍光面10の正
しい位置に射突せず、図に102で示したように(図で
は矢印の長さは極端に描いている)放射状方向に蛍光面
10の中心に向かう方向に移動してしまう。このため電
子ビームがもはや所定の蛍光体モザイク11に正しく射
突しなくなり、ピュリティ不良と呼ばれる現象が生じて
しまう。この現象は蛍光体モザイク11の配置から明ら
かなごとく、蛍光面上10の|x|の大きいところで顕
著に現れる傾向がある。
【0014】先に示した従来の構造のカラーブラウン管
装置の他の問題に、電子ビームのフォーカスの劣化があ
る。これを図8によって説明する。図において、(A)
はブラウン管の中心軸を含むx方向断面、(B)は同じ
くy方向の断面を示す。なおこれらの図では説明に必要
のない部材は図示を省略している。
【0015】(A)において、3本の電子銃30B、3
0G、30Rから発せられた電子ビーム100B、10
0G、100Rはパネル2の中心Oで集中する(コンバ
ージェンスがとれる)ように作られている。今偏向ヨー
クが一様で均一な磁界を作り出すものとし、この磁界で
電子ビームをx方向に偏向するものとする。電子ビーム
は偏向ヨークの実効的な中心であるS点(偏向中心と呼
ぶ)付近で曲げられ、パネル2の方向に向かうが、偏向
磁界が一様分布であると、パネル2のかなり手前のC点
で集中してしまう。これを防ぐため電子ビームをx方向
に偏向するための偏向磁界を一様分布でなくピンクッシ
ョン分布にすることが知られている。
【0016】電子ビームを(B)のようにy方向に偏向
した場合でも、偏向磁界が一様分布であると電子ビーム
はパネル2の手前C’で集中してしまい、そのままでは
画面上にミスコンバージェンスが生じてしまう。このた
め電子ビームをy方向に偏向する偏向磁界を一様分布で
なくバレル分布とすることが知られている。C、C’は
ともにパネル2の内面中心を通る軌跡を描くが、高次の
項を省略した近似計算によってCは図に示すごとく半径
L/2の円を描き、C’は同じく半径Lの円を描く。た
だしここでLは偏向中心Sからパネル内面中心Oまでの
距離である。
【0017】このことは一様分布の偏向磁界によって生
じるミスコンバージェンスは、たとえ偏向角が同じであ
ってもx方向(即ち3本の電子銃が並んでいる方向)の
偏向の場合の方がy方向の偏向の場合よりも相当に大き
いことを示している。上記ミスコンバージェンスをなく
すために偏向磁界をピンクッション分布及びバレル分布
とするわけであるが、もしこのピンクッションの程度と
バレルの程度を同じスケールで表現するならば(この表
現方法はここでは述べない)x方向の偏向のためのピン
クッションの程度はy方向の偏向のためのバレルの程度
よりも(絶対値同士比較して)相当に強くせねばならな
いことがわかる。
【0018】ところで、偏向磁界をピンクッション分布
やバレル分布とすることはコンバージェンスの点からは
好ましくない。これらの磁界分布は一つには非点収差と
称する現象を電子ビームに生ぜしめ、また一つには蛍光
面10に形成されるビームスポットに好ましくない異方
性を伴う倍率変化効果を与え、画質を劣化させる。即ち
一般的にいうなら(同じ偏向角同士で比較して)画面上
電子銃30の並んでいる方向(x方向)に偏向された点
のフォーカスはこれと直角(y方向)に偏向された点の
フォーカスよりも悪い。しかも図3に示したごとくパネ
ル2はx方向に長い長方形をなしているので、最大偏向
角はx方向がy方向よりも大きく、画面のx方向端には
相当にフォーカスの悪い部分が現れる。具体的にはこの
部分では電子ビームスポットがx方向に長くなり、これ
を救う簡単な方法がなかった。
【0019】従来のカラーブラウン管装置は長方形をな
す画面即ち蛍光面10の設けられている部分のxy寸法
比(一般的には縦横比と呼ばれる)は4対3が普通であ
る。しかし近年になってこれが16対9のものが一般化
してきた。これはx方向の偏向に伴って生ずる現象が従
来よりも顕著になることを意味しており、上に述べた問
題現象も16対9画面で一層大きく欠点として目立つよ
うになった。
【0020】以上の問題を解決する手段として例えば特
開平3−261052号に示されるように、蛍光体モザ
イクの延在方向及びシャドウマスクの電子ビーム透過孔
の長手方向をx方向に平行とし、電子銃をy方向に平行
に一列に配置する構成が考え出された。
【0021】このようにすると、従来ドーミングの悪影
響が最も顕著に現れた蛍光面上|x|の大きい領域で
は、ビーム射突点のずれが例え生じてもその方向(ラジ
アル方向)が蛍光体モザイクの配置方向となす角が小さ
く、電子ビーム射突点と所定の蛍光体モザイクとのずれ
(ピュリティ)の観点からは影響が大幅に減少する。も
ちろんこのとき蛍光面上|y|の大きい領域では悪影響
が増大するが、ドーミングは偏向角の大きいところで問
題になるものであって、y方向の偏向角は小さいので全
体として問題にするほどではない。
【0022】また上のような構成にすると、さきに述べ
た従来の構成で生じるフォーカスの最も問題となる部分
(電子銃が並んでいる方向の端)は、偏向角が小さいの
で全体としての画質は改良される。
【0023】一方、この構成では、従来のようにx方向
に走査線を描かせる画像を出すと走査線と蛍光体モザイ
クの間で、両者がともにx方向に平行な等間隔模様をな
しているため、モアレと呼ばれる見苦しい干渉縞が画面
に生じてしまうという問題もある。
【0024】この対策として、走査線をy方向に描かせ
る方法が考えられる。従来のテレビジョンシステムを含
むほとんどのディスプレイの信号系は走査線をx方向に
描かせることを前提として設計されているので、たいて
いの場合このカラーブラウン管装置を従来の信号系のシ
ステムに使用可能とするには大規模なメモリーを備えた
信号変換装置が必要である。しかし最近のメモリーの進
歩によってこれは可能になった。
【0025】ところで、従来と同じ画素数の画像をy方
向に走査線を描かせる方法で映し出すためには、走査線
走査の周波数を増やさねばならない。例えば画面のxy
寸法比が4対3で走査線走査がx方向に15.75キロ
ヘルツで行われる画像を同じ画素数、同じ毎秒画像数表
示のまま走査線走査をy方向に変更するなら、その周波
数は21キロヘルツにせねばならない。また画面のxy
寸法比が16対9で走査線走査がx方向33.75キロ
ヘルツで行われる画像を同じくy方向走査に変更するな
ら、その周波数は60キロヘルツにも達する。
【0026】走査線走査周波数のこの程度の増加は技術
的にはそれほど大きな問題ではなく設計的に十分対処可
能であるが(y方向の偏向角度は小さいので従来より楽
になる面もある)、この増加によって不用輻射が増大す
る問題が生じる。この静電界は生体などに影響を及ぼす
可能性があり好ましいものではないとされている。この
ようにブラウン管装置が周辺に作り出す漏洩静電界が大
きくなるのである。
【発明が解決しようとする課題】
【0027】漏洩静電界を抑える方法は従来のブラウン
管装置でも知られていた。しかしいずれもコストの上昇
を伴うものであり、引き続き研究されるべきテーマであ
った。ところが走査線の方向の変更に伴い、この問題の
解決が急務となった。
【0028】さらに、偏向ヨーク40のx方向走査コイ
ルを先ずコアの内側に配置し、さらにその内側にy方向
走査コイルを配置する構成では、偏向ヨークに製造誤差
がありそのため局部的ミスコンバージェンスや永久磁石
の小片からなる修正用磁性片を図6のように取り付けて
これを修正しようとしても補正が思うようにできないこ
とが判明した。
【0029】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たものであって、走査線がy方向に描かれるブラウン管
装置において、それ自身が周辺に作り出す漏洩電磁界の
増大をもたらさない構造を提供するものである。
【0030】また、この発明の他の目的は、偏向ヨーク
に製造誤差があり、現物合わせでゴムフェライトや永久
磁石の小片を図6のように取り付けてこれを補正しよう
としたとき、この補正が思うように実現できるような構
造のカラーブラウン管装置を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】この発明に係るカラーブ
ラウン管装置は、長方形の蛍光面を有するパネルと、こ
のパネルに接続されたファンネルと、このファンネルに
接続されたネック部と、このネック部内に設けられた複
数本の電子銃とからなるカラーブラウン管、及び上記カ
ラーブラウン管の上記ファンネルとネック部の接続部付
近に取り付けられた偏向ヨークを備えたものにおいて、
上記偏向ヨークは筒型のコアと、上記電子銃からの電子
ビームを偏向するために比較的周波数の低い偏向電流が
流される第1の偏向コイルと、上記電子ビームを偏向す
るために比較的周波数の低い偏向電流が流される第2の
偏向コイルとを有し、上記第2の偏向コイルは上記コア
の内側に配置され、また上記第1の偏向コイルは上記第
2の偏向コイルのさらに内側に配置されている構成にな
される。
【0032】また、上記構成において、複数本の電子銃
を蛍光面の短辺と平行に一列に配置するとともに、第1
の偏向コイルで蛍光面の長辺方向に比較的低い周波数
で、また第2の偏向コイルで蛍光面の短辺方向に比較的
高い周波数でそれぞれ電子ビームを偏向するようにして
いる。
【0033】また、このカラーブラウン管装置は4対3
またはそれ以上の縦横寸法比を持つ長方形の蛍光面を有
するパネルの短辺方向に高い周波数で走査を行うように
し、短辺方向の偏向コイル(第2の偏向コイル)を長辺
方向の偏向コイル(第1の偏向コイル)の外側に配置し
ている。
【0034】また、第1の偏向コイル内側のカラーブラ
ウン管に面する部分に、偏向磁界補正用の磁性片を取り
付けるようにしている。
【0035】さらにまた、偏向ヨークのコアの外面のほ
ぼ全面に、接地を目的とする導電膜を設けるようにして
いる。
【0036】
【作用】この発明におけるカラーブラウン管装置は、周
波数の高い偏向電流が流れる第2の偏向コイルを、ヨー
クのコアと周波数の低い偏向電流が流れる第1の偏向コ
イルとの間に配置しているため、周波数の高い偏向電流
が流れる第2の偏向コイルから発生される静電界の漏洩
を抑えることができる。
【0037】また、偏向角が大きい第1の偏向コイル
(xコイル)が最も内側に配置されているため、製造誤
差があったときや設計どおりの磁界分布の巻線による実
現が困難なとき、その結果生じるコンバージェンスやラ
スター歪の局部的不都合を、修正用磁性片を張り付ける
ことによって容易且つ効果的に修正することができる。
【0038】
【実施例】
実施例1.図1にこの発明の一実施例を示す。図におい
て、蛍光面10はx方向に長いほぼ長方形の外形をなし
ている。蛍光面10のx方向の寸法とy方向の寸法との
比は4対3またはこれより大きく、通常16対9であ
る。蛍光面10は細長い蛍光体モザイク11の集合体か
らなり、シャドウマスク20は細長い電子ビーム透過孔
21を有するが、その長手方向はいずれもx方向にほぼ
平行である。電子銃30は3本の単位電子銃30B、3
0G、30R(この順序は必ずしも図示のとおりである
必要はない)からなり、この3本がy方向に一列に配列
されている。
【0039】偏向ヨーク40は、筒形のコア41と、そ
の内側に配置されたサドル型のyコイル42Y(第2の
偏向コイル)と、さらにその内側に配置されたサドル型
のxコイル42X(第1の偏向コイル)とを有する。x
コイル42Xには電子ビームをx方向に走査させるため
の比較的周波数の低い、通常60ヘルツ前後の偏向電流
が流され、yコイル42Yには電子ビームをy方向に走
査させるための比較的周波数の高い、通常15乃至65
キロヘルツの偏向電流が流される。
【0040】偏向ヨーク40の部分破断正面図を図2に
示す。偏向ヨーク40は製造時の誤差がある場合には、
この影響を補正するために、必要に応じてxコイル42
Xの内側、即ちカラーブラウン管1に取り付けられたと
きファンネル3とネック部4からなる管壁に向かい合っ
ている部分にフェライトなどからなる高透磁率の材料ま
たは高保磁力の永久磁石の小片などからなる修正用磁性
片43が接着剤などで取り付けられる。これら修正用磁
性片43は、カラーブラウン管1の管壁に傷をつけない
ように弾力のあるプラスチックコンパウンド材料で作る
のが望ましい。
【0041】次に上記構成が問題の解決に有効な理由を
述べる。このカラーブラウン管装置を動作させると、y
コイル42Yには帰線期間の高速な電流変化を実現する
ため高電圧パルスが印加され、その結果走査周波数また
はその高調波成分からなる静電界が発生する。しかし本
発明の構成によれば、高周波走査電流の流れるyコイル
42Yがコア41とxコイル42Xの間に配置されてい
る。コア41は透磁率の高い材料でできているため、時
間的に変化する静電界に対してシールド作用があり、コ
イル外側への静電界の漏出はかなり防止される。またx
コイル42Xは周波数の低い走査を行うためのものであ
るので、高い脈動電圧は印加されず、しかもyコイル4
2Yに印加される周波数成分に対してはアースに対して
比較的低いインピーダンスとすることが可能なので、コ
イル内側からの静電界の漏出も防止できる。
【0042】もしコイル42Xとコイル42Yの内外関
係の配置が逆であれば、コイル42Yの外側からの静電
界の漏出は防止できるものの、内側はカラーブラウン管
1に面しているため、コイルの電位変動が静電結合によ
ってファンネル内面の導電膜(図示せず)を経由してブ
ラウン管外に漏出する。このため、規制状況によっては
何らかの対策が必要になる。この現象は蛍光面10の寸
法の小さいy方向を高速走査方向としたため、既に述べ
たように同じ面積で(従来の図5に示したx方向が高速
走査の場合に比べて)高速走査の周波数が増加するため
に生じるものであり、さらに縦横の寸法の比が大きくな
り画面が横長になればy方向走査の周波数が一層大きく
なるためさらに一層問題となる。
【0043】この実施例で、yコイル42Yの外側から
の静電界の漏出はコア41で抑えられるとしたが、コア
41は殆ど絶縁物に近い導電特性を有し、またその透磁
率は無限大ではないので、時間的に変化する静電界とは
いえそのシールドには限界がある。このようなときは必
要に応じてコア41の外側ほぼ全面に金属箔や塗料等に
よる導電性の膜を設け、これをアースに接続すればよ
い。
【0044】以上の処置をとっても規制状況によっては
従来から公知の静電界対策を併用する必要があるかも知
れない。しかしその場合でもその対策の程度、従ってか
かる費用は本発明実施の場合には少なくて済む。
【0045】本発明の構成は、コイルに製造誤差があっ
たとき、これを修正用磁性片43の張り付けによって容
易且つ効果的に修正するためにも有用である。一般に製
造誤差の少ないことはx、y両コイル共に要求される
が、両者を比較すれば偏向角の大きいxコイルへの要求
の方がより厳しい。従って修正はxコイルに原因のある
誤差に対して必要になることの方がyコイルに原因のあ
る場合より多い。一方ここで述べるような修正用磁性片
43の張り付けを用いての修正対象となるコイルの製造
誤差は局部的な巻線の配置誤差であって、画面上に局部
的に現れる。従って修正に関してもxコイルを内側に配
置して、これに直接修正用磁性片43を張り付け得るよ
うにしておく方がよい。
【0046】もしこの逆にyコイルを内側に配置する
と、必要な修正はxコイルでしかも局部的であるにも関
わらず、張り付けは露出しているyコイルの内側にしか
できないので、修正用磁性片とコイルの問題部分とが離
れてしまう。この結果、局部的な修正がやりにくくな
り、小さくて十分強力な修正用磁性片を用いることがで
きたとしても、補正量が小さすぎるか補正範囲が広がり
すぎるかのどちらかのケースが増えてしまうのである。
このように偏向角の大きいxコイルを内側に配置するこ
とは誤差の修正も考えた場合、生産性への寄与が大き
い。
【0047】誤差の修正は単に修正用磁性片の張り付け
にとどまらず、コイル巻線(銅線の配置)を直接適当な
方法で修正する際にも同じことがいえる。つまり修正の
必要度の高いコイルが内側にあって、偏向ヨークとして
組み立てられた後にも、偏向角の大きい方のコイルが観
察でき、作業が容易である。
【0048】以上では誤差の修正を対象とした磁性片の
張り付けについて述べた。この場合張り付け材の種類、
位置及び数は不特定である。偏向ヨークの設計によって
は設計どおりの磁界分布を実現する巻線が工作技術上困
難で、修正用磁性片の張り付けによってこれを補うこと
もしばしば行われる。この場合も偏向角の大きい方のコ
イルに直接張り付ける方が有利な場合が多い。このよう
な設計的張り付けの場合は、同一型名の製品について張
り付け材の種類、位置及び数が一定という特徴がある。
このような細工を効果あらしめるためにも本発明は有効
である。
【0049】以上述べた実施例では、蛍光体モザイク1
1及びシャドウマスクの電子ビーム透過孔21は細長い
ものとした。しかしカラーブラウン管にはこれらが円形
のものも知られている。蛍光体モザイクが円形の場合、
映出される画面の画質に独特の良さがあり、線画の多い
ディスプレイでは好まれることが多い。このような場
合、カラーブラウン管装置を全面的に再設計すると不経
済なので、本来はx方向に長手方向が一致しているスト
ライプ型のモザイクを有するブラウン管のシャドウマス
ク及び蛍光面部分だけを設計しなおして円形モザイクの
カラーブラウン管装置を作ることも考えられる。このよ
うにすればこのカラーブラウン管装置を使用してディス
プレイモニターを作る際にも、回路に何等変更を加える
ことなく円形モザイクのカラーブラウン管が利用でき便
利である。この場合でも本発明の効果は同じように発揮
でき、本発明は蛍光体モザイクが長方形またはストライ
プでないものにも適用できる。
【0050】
【発明の効果】以上のようにこの発明によるカラーブラ
ウン管装置は、x方向に長い長方形の外形を有する蛍光
面と、複数本の電子銃と、x方向に低速走査、y方向に
高速走査を行なう偏向ヨークを備え、高速走査用のyコ
イルをコアの内側に配置すると共に、さらにその内側に
低速走査用のxコイルを配置したので、周囲に作り出す
静電界を減少させることができる。
【0051】また偏向角の大きいxコイルがカラーブラ
ウン管ネック部に近い側(内側)に配置されるため、修
正用磁性片の取り付けあるいはコイル巻線への直接の加
工による製造誤差等の修正が容易となり、性能の優れた
カラーブラウン管装置を低コストで提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係るカラーブラウン管装
置を示す斜視図である。
【図2】実施例1に用いる偏向ヨークの断面図である。
【図3】従来のカラーブラウン管装置の部分断面及び正
面を示す図である。
【図4】従来のカラーブラウン管装置の蛍光面及びシャ
ドウマスクの一部拡大図及び電子銃配置を示す断面図で
ある。
【図5】従来のカラーブラウン管装置に用いる偏向ヨー
クの外形斜視図及び断面図である。
【図6】図5の偏向ヨークの正面図である。
【図7】カラーブラウン管装置で問題となるドーミング
を説明する図である。
【図8】カラーブラウン管装置で問題となる偏向収差を
説明する図である。
【符号の説明】
1 カラーブラウン管 2 パネル 3 ファンネル 4 ネック部 10 蛍光面 11 蛍光体モザイク 11R 蛍光体モザイク 11G 蛍光体モザイク 11B 蛍光体モザイク 20 シャドウマスク 21 電子ビーム透過孔 22 フレーム 23 ブリッジ 30 電子銃 30R 電子銃 30G 電子銃 30B 電子銃 40 偏向ヨーク 41 コア 42 Xコイル 42 Yコイル 43 修正用磁性片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形の蛍光面を有するパネルと、この
    パネルに接続されたファンネルと、このファンネルに接
    続されたネック部と、このネック部内に設けられた複数
    本の電子銃とからなるカラーブラウン管、及び上記カラ
    ーブラウン管の上記ファンネルとネック部の接続部付近
    に取り付けられた偏向ヨークを備えたカラーブラウン管
    装置において、上記偏向ヨークは筒型のコアと、上記電
    子銃からの電子ビームを偏向するために比較的周波数の
    低い偏向電流が流される第1の偏向コイルと、上記電子
    ビームを偏向するために比較的周波数の高い偏向電流が
    流される第2の偏向コイルとを有し、上記第2の偏向コ
    イルは上記コアの内側に配置され、また上記第1の偏向
    コイルは上記第2の偏向コイルのさらに内側に配置され
    ていることを特徴とするカラーブラウン管装置。
  2. 【請求項2】 互いに直交するx,y2方向のうち、x
    方向に長辺をもつ長方形の蛍光面を有するパネルと、こ
    のパネルに接続されたファンネルと、このファンネルに
    接続されたネック部と、このネック部内に設けられた複
    数本の電子銃とからなるカラーブラウン管、及び上記カ
    ラーブラウン管の上記ファンネルとネック部の接続部付
    近に取り付けられた偏向ヨークを備えたカラーブラウン
    管装置において、上記複数本の電子銃をy方向に1列に
    配置するとともに、上記偏向ヨークは筒型のコアと、上
    記電子銃からの電子ビームをx方向に偏向するために比
    較的周波数の低い偏向電流が流される第1の偏向コイル
    (xコイル)と、上記電子ビームをy方向に偏向するた
    めに比較的周波数の高い偏向電流が流される第2の偏向
    コイル(yコイル)とを有し、上記第2の偏向コイルが
    上記コアの内側に配置され、また上記第1の偏向コイル
    が上記第2の偏向コイルのさらに内側に配置されている
    ことを特徴とするカラーブラウン管装置。
  3. 【請求項3】 蛍光面が長方形の蛍光体モザイクの集合
    体からなり、上記長方形の蛍光体モザイクの長手方向が
    上記蛍光面の長辺(x方向)にほぼ平行であることを特
    徴とする請求項1または請求項2記載のカラーブラウン
    管装置。
  4. 【請求項4】 第1の偏向コイル内側のカラーブラウン
    管に面する部分に、偏向磁界補正用の磁性片を取り付け
    たことを特徴とする請求項1または請求項2記載のカラ
    ーブラウン管装置。
  5. 【請求項5】 長方形をなす蛍光面のx方向の寸法が、
    y方向の寸法を3とするとき4以上であることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載のカラーブラウン管装
    置。
  6. 【請求項6】 偏向ヨークのコアの外面のほぼ全面に接
    地を目的とする導電膜が設けられていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2項記載のカラーブラウン管装
    置。
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