JPH07250823A - 重心動揺計 - Google Patents

重心動揺計

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JPH07250823A
JPH07250823A JP6041594A JP4159494A JPH07250823A JP H07250823 A JPH07250823 A JP H07250823A JP 6041594 A JP6041594 A JP 6041594A JP 4159494 A JP4159494 A JP 4159494A JP H07250823 A JPH07250823 A JP H07250823A
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 真の重心位置と測定された重心中心位置との
位置関係をも調べることのできる重心動揺計を提供す
る。 【構成】 被検者の両足が共に乗せられる検出板11
と、検出板11に設けられて被検者の両足にかかる全荷
重の中心を連続的あるいは断続的に検出する複数の荷重
検出手段12と、これら荷重検出手段12からの検出信
号に基づき、被検体の重心位置を算出する演算手段13
と、この演算手段13によって算出された重心位置を予
め設定されたX−Y座標上の位置に変換してこれをXY
座標として記憶するXY座標位置記憶手段14と備えて
いる。検出板11には、これに乗せられた両足の見掛け
の中心点がX−Y座標上のいずれにあるかを検知する中
心点検知手段19が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、何等かの障害によりバ
ランス機能が低下した被検体のバランス機能回復訓練
や、運動工学、人間工学等の分野において被検体の重心
を測定する場合などに用いられる重心動揺計に関する。
【0002】
【従来の技術】下肢の骨折や切断の手術後、または関節
の手術後や、あるいは脳卒中片マヒ後などのリハビリテ
ーションにおいては、例えば、最初に立位姿勢をとった
被検体である患者の身体の重心位置の変動を少なくする
ような訓練が行われ、この訓練後に、椅子や床からバラ
ンスよく立ち上がるための訓練が行われる。このような
訓練を行うにあたり、特に立位姿勢をとったときの重心
位置の変動を少なくする訓練を行う場合には、従来、例
えば図5に示すような重心動揺計1が用いられている。
【0003】この重心動揺計1は、患者が両足を乗せる
矩形状の検出板2と、この検出板2の前部、および左後
部、右後部にそれぞれ設けられた荷重検出センサ3‥
と、これら荷重検出センサ3‥によって検出された荷重
から荷重中心を求め、これを患者の重心中心とする演算
部4と、この演算部4によって求められた重心中心を連
続的に表示する表示装置5とを有して構成されたもので
ある。そして、このような構成により重心動揺計1は、
患者が検出板2に両足を乗せて立位姿勢をとると、各荷
重検出センサ3‥がそれぞれの位置にかかる荷重を検出
し、それぞれに検出された検出値から演算部4により患
者の荷重中心(重心)を求め、さらに求められた重心を
表示装置5により、例えば図6に示すような重心の移動
を示す軌跡Kとして表示することができるようになって
いる。
【0004】このような訓練によれば、表示装置5に表
示される軌跡Kを見ることによって患者の重心の変動の
状態が分かることから、この軌跡Kを見ることによって
例えば患者が自分の重心の変動をなくそうとする意志
と、実際に起こる重心の変動とを比較し、これにより医
師や患者自身が訓練による回復状態を把握することがで
きるようになっている。すなわち、図6中に示す軌跡K
の外形線L1によって形成される図形より、その中心点
を推定してこれを患者の見掛け上の重心中心位置G1と
して特定し、この重心中心位置G1から前後左右のいず
れに多く、あるいは少なく重心が移るかをみることによ
り、患者の回復がどの程度進んでいるかなどが分かるの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記重
心動揺計1による訓練では以下に述べる不都合がある。
健康な人間が両足を揃えて立位姿勢をとった場合の両足
間における真の重心位置は、一般に両足間の中心点にあ
ると考えられている。ところが、前記重心動揺計1では
特定された見掛け上の重心中心G1が真の重心位置に対
してどのような位置にあるかが分からず、したがって、
例えば一方の足、あるいは脳に障害があり、これにより
重心が左右あるいは前後に常に偏り、この偏った位置を
中心にしてその周囲に重心が変動していても、前記重心
動揺計1ではこれを把握することができないのである。
【0006】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、真の重心位置と測定され
た重心中心位置との位置関係をも調べることのできる重
心動揺計を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
記載の重心動揺計では、被検者の両足が共に乗せられる
検出板と、該検出板に設けられて前記被検者の両足にか
かる全荷重の中心を連続的あるいは断続的に検出する複
数の荷重検出手段と、これら荷重検出手段からの検出信
号に基づき、前記被検体の重心位置を算出する演算手段
と、この演算手段によって算出された重心位置を予め設
定されたX−Y座標上の位置に変換してこれをXY座標
として記憶するXY座標位置記憶手段とを具備し、前記
検出板に、これに乗せられた両足の見掛けの中心点が前
記X−Y座標上のいずれにあるかを検知する中心点検知
手段が設けられてなることを前記課題の解決手段とし
た。
【0008】請求項2記載の重心動揺計では、前記中心
点検知手段が、縦横に直交して配設された縦固定定規お
よび横固定定規と、縦固定定規に略直交して設けられ、
かつ該縦固定定規にその長さ方向に沿って移動可能に設
けられた一対の横可動定規と、横固定定規に略直交して
設けられ、かつ該横固定定規にその長さ方向に沿って移
動可能に設けられた一対の縦可動定規とを有し、前記縦
固定定規および横固定定規に、前記X−Y座標に対応し
たスケールがそれぞれ設けられてなることを前記課題の
解決手段とした。請求項3記載の重心動揺計では、前記
中心点検知手段が、前記X−Y座標に対応して検出板上
にマトリックス状に設けられた多数のセンサからなり、
かつ該センサが、その表面部に被検者の足が位置してい
るか否かを検知するセンサによって構成されてなること
を前記課題の解決手段とした。
【0009】
【作用】請求項1記載の重心動揺計によれば、検出板
に、これに乗せられた両足の見掛けの中心点が予め設定
されたX−Y座標上のいずれにあるかを検知する中心点
検知手段が設けられているので、予めこの中心点検知手
段によって見掛けの中心点を検知しておき、得られた見
掛けの中心点を、演算手段で算出され、さらにXY座標
位置記憶手段でXY座標として記憶された重心位置から
求められた重心中心位置と比較することにより、真の重
心位置と考えられる見掛けの中心点と、求められた重心
中心位置との位置関係を調べることが可能になる。
【0010】請求項2記載の重心動揺計によれば、中心
点検知手段が、縦横に直交して配設された縦固定定規お
よび横固定定規と、縦固定定規に略直交して設けられ、
かつ該縦固定定規にその長さ方向に沿って移動可能に設
けられた一対の横可動定規と、横固定定規に略直交して
設けられ、かつ該横固定定規にその長さ方向に沿って移
動可能に設けられた一対の縦可動定規とを有し、前記縦
固定定規および横固定定規に、予め設定されたX−Y座
標に対応したスケールがそれぞれ設けられて構成されて
いるので、被検者が検出板に両足を乗せた後、一対の縦
可動定規によって両足の両側部を挟むとともに一対の横
可動定規によって両足の前後を挟み、その状態で各可動
定規の被検者側の縁部の位置を縦横の固定定規に設けら
れたスケールから読み取りあるいは検出し、さらに得ら
れた結果から両足間の中心点を算出することにより、両
足間の中心点がX−Y座標上のいずれに位置するかが分
かる。
【0011】請求項3記載の重心動揺計によれば、中心
点検知手段が、予め設定されたX−Y座標に対応して検
出板上にマトリックス状に設けられた多数のセンサから
なり、かつ該センサが、その表面部に被検者の足が位置
しているか否かを検知するセンサによって構成されてい
るので、足を検知した各センサのうちで最も大きいX座
標とY座標、および最も小さいX座標とY座標とにそれ
ぞれ対応したセンサを検出し、これら各座標から両足間
の中心点を算出することにより、両足間の中心点がX−
Y座標上のいずれに位置するかが分かる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳しく説明す
る。図1は本発明の重心動揺計の一実施例を示す図であ
り、この図において符号10は重心動揺計である。この
重心動揺計10は、被検者(患者)の両足が共に乗せら
れる略正方形状の検出板11と、該検出板11に設けら
れて患者の両足にかかる全荷重の中心を検出する4個の
ロードセル(荷重検出手段)12…と、これらロードセ
ル12…からの検出信号に基づき、患者の重心位置を算
出する演算手段13と、この演算手段13によって算出
された重心位置を予め設定されたX−Y座標上の位置に
変換してこれをXY座標として記憶するXY座標位置記
憶手段14と、前記演算手段13によって算出された重
心位置を表示する表示装置15とを備えて構成されたも
のである。
【0013】ここで、演算手段13は、中央演算処理ユ
ニット(CPU)、および内部記憶装置となるRAM、
ROM等のメモリを備えた演算処理装置(コンピュータ
ー)に記憶されたものであり、またXY座標位置記憶手
段14は、この演算処理装置、あるいは光磁気ディスク
等の補助記憶装置に記憶されたものである。
【0014】ロードセル12…は、略正方形状の検出板
11の各隅部に、正方形の各頂点をなすようにしてそれ
ぞれ配設され、かつ検出板11の表層部に埋設されたも
のであり、これらロードセル12…にはそれぞれその出
力を増幅するためのアンプ16が接続され、さらにこれ
らアンプ16…にはフィルタ17、AD変換器18を介
して演算手段13となる演算処理装置が接続されてい
る。
【0015】また、検出板11には、図2に示すように
患者の両足の見掛けの中心点を検知するための中心点検
知定規(中心点検知手段)19が設けられている。この
中心点検知定規(以下、検知定規と略称する)19は、
一対の縦固定定規20a、20aと一対の横固定定規2
0b、20bとが縦横に直交して正方形枠状に組まれて
形成された固定定規20と、縦固定定規20aに略直交
して設けられ、かつ該縦固定定規20aに移動可能に設
けられた一対の横可動定規21a、21aと、横固定定
規20bに略直交して設けられ、かつ該横固定定規20
bに移動可能に設けられた一対の縦可動定規21b、2
1bとを有してなるものである。
【0016】固定定規20は、検出板11の側部または
底部に支持部材22…を介して取付固定されたもので、
これにより検知定規19の荷重がロードセル12…に加
わることがなく、しかもこれらロードセル12…に対し
ての位置関係が固定されたものとなっている。また、こ
の固定定規20を構成する縦固定定規20a、20aと
横固定定規20b、20bには、予め設定されたX−Y
座標の目盛りに対応したスケール(図示略)がそれぞれ
設けられている。ここで、固定定規20に設けられたス
ケールは、この例では単位長さを示す線分によって形成
されている。
【0017】横可動定規21a、21aおよび縦可動定
規21b、21bは、それぞれその両端部に設けられた
ガイド材23、23によって縦固定定規20a、20a
間あるいは横固定定規20b、20b間に取付けられ、
かつそれぞれが取付けられた縦あるいは横の固定定規を
レールとしてガイド材23、23が走行することによ
り、これらの長さ方向に沿って移動可能に設けられたも
のである。また、これら横可動定規21a、21aおよ
び縦可動定規21b、21bには、それぞれの内縁の位
置が縦固定定規20a、20aあるいは横固定定規20
b、20bのスケール上のどこに位置しているかを指し
示すための指示片24がそれぞれの両端に設けられてい
る。なお、これら横可動定規21aと縦可動定規21b
とは、互いが干渉しないようにそれぞれのガイド材23
の高さが異なって形成されており、これによって段違い
に構成されたものとなっている。
【0018】演算手段13は、ロードセル12…からの
検出信号がアンプ16によって増幅され、フィルタ17
によって不要周波数帯域がカットされ、さらにAD変換
器18によってAD変換された信号を入力し、これによ
り各ロードセル12…が受けた荷重からその重心位置を
実時間、すなわちリアルタイムに算出するものである。
なお、ロードセル12…では連続的に荷重が検出される
が、演算手段13ではこれを0.5秒、1.0秒あるいは
2.0秒といったような単位時間毎に、すなわち断続的
に演算処理してその重心位置を算出している。そして、
このようにして断続的に処理されて得られた重心位置の
データは、その個々のデータがCRT等からなる表示装
置15によって連続的(ミクロ的には断続的)に表示さ
れ、これにより測定開始時からの重心位置の移動が図3
に示すような軌跡Kとして表示されるようになってい
る。
【0019】また、XY座標位置記憶手段14は、演算
手段13によって算出された重心位置を予め設定された
X−Y座標上の位置に変換する変換機能14aと、変換
されたXY座標位置を予め設定された単位時間毎に認識
された多数のXY座標として記憶する記憶機能14bと
からなるものである。ここで、予め設定されたX−Y座
標とは、前述した検知定規19の固定定規20に設けら
れたスケールに対応するものであり、もちろんそのX軸
は横固定定規20bと平行に、Y軸は縦固定定規20a
と平行になるように設定されている。なお、このX−Y
座標も図3に示すように表示装置15に表示されるよう
になっている。
【0020】また、この例では、図1に示すようにXY
座標位置記憶手段14によって記憶された多数のXY座
標位置を、それぞれX座標位置、Y座標位置毎にその加
重平均を求めて加重平均XY座標位置を算出し、算出さ
れた加重平均XY座標位置を重心中心位置に決定する決
定手段25が備えられている。この決定手段25は、X
Y座標位置記憶手段14によって記憶された多数のXY
座標位置を、それぞれX座標位置、Y座標位置毎にその
加重平均を求めて加重平均XY座標位置を算出する算出
機能25aと、算出機能25aによって得られた加重平
均XY座標位置を重心中心位置として決定し、この位置
を信号として出力する出力機能25bとからなるもの
で、出力機能25bによって出力した信号を表示装置1
5に送り、重心位置の軌跡Kとともに、該軌跡K内に重
心中心位置G0をも表示できるように構成されたもので
ある。なお、この決定手段25は、XY座標位置記憶手
段14と同様に演算処理装置(コンピューター)、ある
いは光磁気ディスク等の補助記憶装置に記憶されたもの
である。
【0021】ここで、算出手段25aおよび出力機能2
5bは、測定時間、あるいはXY座標位置記憶手段14
によって得られたデータの数が予め設定された時間ある
いは数になったら、自動的に加重平均XY座標位置を算
出し、結果を出力するようになっており、したがって例
えば測定時間(訓練時間)をそのまま設定時間にすれ
ば、測定(訓練)終了後、測定中の全重心位置の中心が
出力されるようになっている。
【0022】なお、本実施例の重心動揺計10には、演
算手段13、XY座標位置記憶手段14、決定手段25
を構成するコンピューターシステムにプリンター(図示
略)が設けられており、これによって表示装置15に表
示される画像と同様のデータ、すなわちX−Y座標や重
心位置の軌跡、重心中心位置がプリントアウトされるよ
うになっている。
【0023】次に、このような構成の重心動揺計10を
用い、リハビリテーションのため患者(被検体)の重心
位置を測定する方法について説明する。なお、この例で
は、決定手段25の算出機能25a、出力機能25bを
起動させる設定時間として、全測定時間をそのまま用い
ている。
【0024】まず、検出板11の上に患者を乗せ、図2
に示すようにその両足の両側を縦可動定規21b、21
bで挟んで両足の両側の位置をそれぞれ縦可動定規21
b、21bの内縁に対応させ、同様に両足の前後を横可
動定規21a、21aで挟んで両足の前後の位置をそれ
ぞれ横可動定規21a、21aの内縁に対応させる。そ
して、その位置にて縦可動定規21b、21bの指示片
24が示す横固定定規20bのスケール上のX座標位置
をそれぞれ読み取り、かつ横可動定規21a、21aの
指示片24が示す縦固定定規20aのスケール上のY座
標位置をそれぞれ読み取る。さらに、このようにして得
られた二つのX座標位置の平均値、および二つのY座標
位置の平均値を算出し、これら平均値のXY座標位置を
両足の見掛けの中心点とする。なお、得られた中心点に
ついては、これを演算手段13、XY座標位置記憶手段
14、決定手段25を構成したコンピューターシステム
にそのキーボード(図示略)等の入力手段から入力する
ことにより、表示装置15のX−Y座標上に表示される
ようになっている。
【0025】このようにして見掛けの中心点を求めた
ら、その状態ままで重心動揺計10の測定系のスイッチ
をオンする。すると、患者の両足にかかる荷重が四個の
ロードセル12…によって検出され、それぞれの検出信
号がアンプ16、フィルタ17、AD変換器18を介し
て演算手段13に送られる。演算手段13では、送られ
てきた各検出信号を入力し、従来の重心動揺計と同様の
演算処理によって各ロードセル12…が受けた荷重から
患者の重心位置を予め設定された単位時間毎に算出し、
得られた結果を表示装置15に送ってこれを表示する。
したがって、表示装置15では、演算手段15で算出さ
れた重心位置が順次表示されていき、これにより患者の
測定開始後の重心の移動が図3中の軌跡Kとして表示さ
れる。
【0026】また、このようにして演算手段13で算出
された重心位置は、XY座標位置記憶手段14の変換機
能14aによって予め設定されたX−Y座標上の位置に
変換され、単位時間毎に認識された多数のXY座標とし
て記憶される。そして、重心位置測定が終了すると、算
出機能15a、出力機能15bが起動し、記憶された多
数のXY座標から算出機能15aによってそれぞれX座
標位置、Y座標位置毎にその加重平均が求められ、加重
平均XY座標位置が算出される。さらに、算出された加
重平均XY座標位置は、出力機能15bによって重心中
心位置G0に決定され、図3に示すように表示装置15
やプリンタによって重心位置の軌跡Kとともにその位置
が表示される。また、先に測定され算出された見掛けの
中心点、すなわち真の重心位置Gも、キーボド等から入
力されることにより、軌跡Kや重心中心位置G0ととも
に表示装置15やプリンタによって表示される。
【0027】このような重心動揺計10にあっては、得
られた見掛けの中心点、すなわち真の重心位置Gが重心
位置の軌跡Kとどのような位置関係にあるかが、表示装
置15上、あるいはプリントアウトされたものから一目
で分かり、したがって仮に軌跡のKの外形線によって囲
まれる図形の中心点を重心中心位置とすれば、真の重心
位置と重心中心位置との位置関係を調べることができ
る。
【0028】また、決定手段25を設け、これにより演
算手段13で算出されXY座標位置記憶手段14で記憶
されたXY座標の加重平均を算出し、これを重心中心位
置G0に決定するようにしたことから、測定中、例えば
患者の重心が瞬間的に大きく動いてしまっても、そのと
きに検出された重心位置は瞬間的であり、単位時間毎に
認識され記憶された検出値としてはその頻度が少ないも
のとなるので、この検出値が重心中心を決定するにあた
って大きく影響を及ぼすことがなく、その分得られた重
心中心位置G0が本来の重心中心にほぼ一致するものと
なる。したがって、このように本来の重心中心にほぼ一
致する重心中心位置G0と真の重心位置Gとを比較でき
ることから、患者の回復状態などをより正確に調べるこ
とができる。
【0029】なお、実施例では、検知定規19のスケー
ルとして線分による目盛りを用い、目測することによっ
てX座標、Y座標を読み取るようにしたが、例えば固定
定規にスケールとして抵抗体を設け、その基準位置とそ
れぞれの可動定規とに一定電流を流して電圧を検出する
ことにより、可動定規の位置を検知する、いわゆるポテ
ンショメータの機構を用いて中心点検知手段を構成して
もよい。
【0030】また、スケールとしてS極に磁化された磁
性体とN極に磁化された磁性体とを単位長さ毎に交互に
配置し、可動定規のスケール面を滑動する箇所に磁気ヘ
ッドを設けておき、磁気ヘッドが磁性体表面を滑動する
際に生じる起電力のピークの数をカウントすることによ
ってスケール上の基準点からの磁気ヘッドの移動距離を
測定する磁気スケールの機構を用い、これにより中心点
検知手段を構成してもよく、この場合に測定に際して
は、可動定規を常に基準位置から滑動させ、その移動量
を検出することにより、可動定規のX座標、Y座標を算
出して両足の中心点を検知する。
【0031】図4は本発明の他の実施例を示す図であ
り、図4において符号30重心動揺計である。この重心
動揺計30が図1に示した重心動揺計10と異なるとこ
ろは、中心点検知手段として、前記中心点検知定規19
に代えてマトリックス状に配置した多数の感圧センサ3
1…を設けた点である。これら感圧センサ31…は、各
々その一辺が1〜5mm程度の大きさの正方形状に形成
されたもので、検出板32の、ロードセル12…が埋設
された位置の内側に設けられて全体が正方形状をなすよ
うに構成されたものである。なお、検出板32の表面に
は、マトリックス状に配置された感圧センサ31…の外
形線に対応する線Aが描かれており、これによって患者
が検出板32上に乗った際、その内側で両足を揃えれば
必ず感圧センサ31…上に位置するようになっている。
【0032】また、これら感圧センサ31…は、それぞ
れ圧力を感じた場合に、すなわちその表面に一定以上の
圧力を受けた場合にON、圧力を受けなかった場合にO
FFとなるタイプのものである。また、これら感圧セン
サ31…は、それぞれが予め設定されたX−Y座標上の
位置と対応した位置に配置され、かつその位置がXY座
標として認識できるように構成されている。
【0033】これら感圧センサ31…にはそれぞれ最大
最小算出手段33が、また、最大最小算出手段33には
中心点算出手段34が順次接続されている。最大最小算
出手段33は、感圧センサ31…のうちONとなったも
のを検知するとともに、これらONとなったもののうち
で最も大きいX座標とY座標、および最も小さいX座標
とY座標とを有する感圧センサ31を検出するものであ
る。また、中心点算出手段34は、得られた最大最小の
X座標、および最大最小のY座標のそれぞれの平均の値
を算出し、算出されたX座標、Y座標の点を見掛けの中
心点として認識するとともに、認識したXY座標に対応
する信号を表示装置15やプリンター等に出力するもの
である。なお、この実施例においては、感圧センサ31
…、最大最小算出手段33、中心点算出手段34から中
心点検知手段が構成されている。
【0034】このような重心動揺計30を用いて患者
(被検体)の重心位置を測定するには、まず、感圧セン
サ31…を作動させない状態で検出板11の上に患者を
乗せて図4に示すようにその両足を線Aの内側にて揃え
させる。次いで、その状態で感圧センサ31…を作動さ
せる。すると、足が直上に乗りしたがって足圧を受けた
感圧センサ31はONに、また足圧を受けない感圧セン
サ31はOFFとなる。そして、ONとなった感圧セン
サ31からの信号を受け、最大最小算出手段33が最大
最小のX座標、Y座標を検出し、さらにこれらX座標、
Y座標から中心点算出手段34が見掛けの中心点を算出
するとともに、この中心点に対応する信号を表示装置1
5に出力し、これにより表示装置15がそのXY座標上
に見掛けの中心点、すなわち真の重心位置を表示する。
【0035】また、これとは別にロードセル12…がそ
れぞれ受ける荷重を検出し、以下、図1に示した重心動
揺計10と同様にして重心位置の軌跡、および重心中心
位置が検出され、表示装置15やプリンターに出力され
る。
【0036】このような重心動揺計30にあっては、図
1に示した重心動揺計10と同様に得られた見掛けの中
心点、すなわち真の重心位置が重心位置の軌跡とどのよ
うな位置関係にあるかが、表示装置15上、あるいはプ
リントアウトされたものから容易に分かるので、真の重
心位置と重心中心位置との位置関係を調べることができ
る。また、この重心動揺計30では、検出板32に足を
乗せるだけでその見掛けの中心点が検知されることか
ら、図1に示した重心動揺計1に比べ操作が容易にな
る。
【0037】なお、図4に示した実施例では、被検者の
足を検知するセンサとして感圧センサ31…を用いた
が、例えばこれに代えて感熱センサを用いてもよく、そ
の場合には、これら感熱センサの上に足が乗るとその皮
膚温を感知して該感熱センサがONとなるように構成す
ればよい。また、前記実施例では本発明の重心動揺計を
主にリハビリテーションを目的として使用したが、運動
工学、人間工学等の分野において被検者の重心を測定す
る場合などにも用いることができるのはもちろんであ
る。
【0038】さらに、前記実施例では決定手段25を設
けたが、これを設けることなく、したがって重心位置の
軌跡の外形線によって囲まれる図形の中心点を重心中心
位置としてもよいのはもちろんであり、また、決定手段
25を、算出機能25aと出力機能25bとからのみ構
成することなく、例えば、演算手段13によって認識さ
れ記憶された多数のXY座標データから、統計上の異常
値(例えば平均値から標準偏差の3倍の値をプラス・マ
イナスした範囲から外れた値)を除く異常値削除機能を
決定手段25に加え、残りのデータのみから前記算出機
能25aと出力機能25bとによって重心中心位置が求
められるようにしてもよい。なぜなら、このような異常
値は必ずしも被検体自身に起因して生じた値でなく、外
部からの何等かの要因に基づいて生じてしまった場合が
多いからである。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明における請求
項1記載の重心動揺計は、検出板に、これに乗せられた
両足の見掛けの中心点が予め設定されたX−Y座標上の
いずれにあるかを検知する中心点検知手段を設けたもの
であるから、予めこの中心点検知手段によって見掛けの
中心点を検知しておき、得られた見掛けの中心点を、演
算手段で算出され、さらにXY座標位置記憶手段でXY
座標として記憶された重心位置から求められた重心中心
位置と比較することにより、真の重心位置と考えられる
見掛けの中心点と、求められた重心中心位置との位置関
係を調べることができ、したがって立位姿勢そのものが
基本的に傾いた状態になっているのか否か、また傾いて
いるとすれば左右前後のいずれに傾いているのかなどを
調べることができる。
【0040】請求項2記載の重心動揺計は、中心点検知
手段が、縦横に直交して配設された縦固定定規および横
固定定規と、縦固定定規に略直交して設けられ、かつ該
縦固定定規にその長さ方向に沿って移動可能に設けられ
た一対の横可動定規と、横固定定規に略直交して設けら
れ、かつ該横固定定規にその長さ方向に沿って移動可能
に設けられた一対の縦可動定規とを有し、前記縦固定定
規および横固定定規に、予め正されたX−Y座標に対応
したスケールがそれぞれ設けられて構成されたものであ
るから、被検者が検出板に両足を乗せた後、一対の縦可
動定規によって両足の両側部を挟むとともに一対の横可
動定規によって両足の前後を挟み、その状態で各可動定
規の被検者側の縁部の位置を縦横の固定定規に設けられ
たスケールから読み取りあるいは検出し、さらに得られ
た結果から両足間の中心点を算出することにより、両足
間の中心点がX−Y座標上のいずれに位置するかを検知
することができる。したがって、得られた見掛けの中心
点、すなわち真の重心位置と求められた重心中心位置と
の位置関係を調べることができる。
【0041】請求項3記載の重心動揺計は、中心点検知
手段が、予め設定されたX−Y座標に対応して検出板上
にマトリックス状に設けられた多数のセンサからなり、
かつ該センサが、その表面部に被検者の足が位置してい
るか否かを検知するセンサによって構成されたものであ
るから、足を検知した各センサのうちで最も大きいX座
標とY座標、および最も小さいX座標とY座標とにそれ
ぞれ対応したセンサを検出し、これら各座標から両足間
の中心点を算出することにより、両足間の中心点がX−
Y座標上のいずれに位置するかを検知することができ
る。したがって、得られた見掛けの中心点、すなわち真
の重心位置と求められた重心中心位置との位置関係を調
べることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重心動揺計の一実施例を示す概略構成
図。
【図2】図1に示した重心動揺計における、検出板と中
心点検知定規との概略構成を示す平面図。
【図3】図1に示した重心動揺計によって得られる重心
位置の軌跡を示す図。
【図4】本発明の重心動揺計の他の実施例を示す概略構
成図。
【図5】従来の重心動揺計の一例を示す概略構成図。
【図6】図5に示した重心動揺計によって得られる重心
位置の軌跡を示す図。
【符号の説明】
10、30 重心動揺計 11、32 検出板 12 ロードセル(荷重検出手
段) 13 演算手段 14 XY座標位置記憶手段 19 中心点検知定規(中心点検
知手段) 20 固定定規 20a 縦固定定規 20b 横固定定規 21a 横可動定規 21b 縦可動定規 31 感圧センサ 33 最大最小算出手段 34 中心点算出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者の両足が共に乗せられる検出板
    と、該検出板に設けられて前記被検者の両足にかかる全
    荷重の中心を連続的あるいは断続的に検出する複数の荷
    重検出手段と、これら荷重検出手段からの検出信号に基
    づき、前記被検体の重心位置を算出する演算手段と、こ
    の演算手段によって算出された重心位置を予め設定され
    たX−Y座標上の位置に変換してこれをXY座標として
    記憶するXY座標位置記憶手段とを具備してなり、 前記検出板に、これに乗せられた両足の見掛けの中心点
    が前記X−Y座標上のいずれにあるかを検知する中心点
    検知手段が設けられてなることを特徴とする重心動揺
    計。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の重心動揺計において、前
    記中心点検知手段が、縦横に直交して配設された縦固定
    定規および横固定定規と、縦固定定規に略直交して設け
    られ、かつ該縦固定定規にその長さ方向に沿って移動可
    能に設けられた一対の横可動定規と、横固定定規に略直
    交して設けられ、かつ該横固定定規にその長さ方向に沿
    って移動可能に設けられた一対の縦可動定規とを有し、
    前記縦固定定規および横固定定規に、前記X−Y座標に
    対応したスケールがそれぞれ設けられてなることを特徴
    とする重心動揺計。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の重心動揺計において、前
    記中心点検知手段が、前記X−Y座標に対応して検出板
    上にマトリックス状に設けられた多数のセンサからな
    り、かつ該センサが、その表面部に被検者の足が位置し
    ているか否かを検知するセンサによって構成されてなる
    ことを特徴とする重心動揺計。
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