JPH07251217A - 引抜装置 - Google Patents

引抜装置

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JPH07251217A
JPH07251217A JP6904494A JP6904494A JPH07251217A JP H07251217 A JPH07251217 A JP H07251217A JP 6904494 A JP6904494 A JP 6904494A JP 6904494 A JP6904494 A JP 6904494A JP H07251217 A JPH07251217 A JP H07251217A
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Akira Ozawa
章 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製品の真直度を向上するため引抜工程でプラ
グの棒部をその長さ方向の適宜な位置で安定して支承で
きる引抜装置を得る。 【構成】 素管Pの後部Paをつかむ後部チャック1
3、プラグ12の棒部12aを長手方向摺動自在に支承
するプラグ支承部14、後部チャック13とプラグ支承
部14を備え棒部12aに沿って移動できる支承用キャ
リッジ9、支承用キャリッジ9の上記移動を行うキャリ
ッジ駆動機構20を夫々備えた引抜装置において、プラ
グ12の棒部12aへ上記長手方向に摺動可能に密嵌挿
通される孔部35aおよび、上記密嵌挿通状態のとき素
管Pの内面に大略密嵌嵌合可能な外周部35bを有する
プラグ振れ止め体35と、複数個のプラグ振れ止め体3
5を引抜状態のときに互に適宜隔離保持する振れ止め体
隔離部材36とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、素管の引抜装置に関
し、プラグの振れや曲がりを防止し得て長尺の素管を、
芯狂い無く能率良く引抜加工するように工夫した引抜装
置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】引抜作業でのプラグの棒部の振れや曲が
りを防止するために、本願発明の出願人は、特公平3−
55203号に開示された引抜装置におけるプラグ挿入
装置を提案している。上記装置は、挿入用キャリッジに
設けた後部チャックで素管の後部をつかみ、プラグの棒
部を長手方向に摺動自在に挿入用キャリッジのプラグ支
承部で支承しつつ、引抜動作時の挿入用キャリッジの移
動にブレ−キをかける構造である。これにより、プラグ
の棒部が常に素管と同芯に保持され、後部チャックによ
るブレ−キ作用によって素管の後部の尻振りが阻止さ
れ、製品の真直度は、従来の装置の長さ1M当たり約1、5m
m〜3mmの値が、0、5mmにまで改善されることになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特公平3
−55203号の装置は引抜工程の初期ではプラグ支承
部はプラグの棒部の後部付近を支承することになるの
で、このプラグ支承部からかなり遠い位置のプラグ付近
(絞り部付近)では、長い棒部の振れや曲がりが多少は発
生している。このため素管を引抜いたままの製品は、そ
のままで(切削仕上加工、或いは曲がり取り矯正ロ−ル
加工をしないで)電子式複写機やファクシミリなどに用
いる各種のロ−ルとして使用するには、真直度の点で不
十分である。この発明は、製品の真直度を更に向上させ
るべく、引抜工程でプラグの棒部をその長さ方向の適宜
な位置で安定して支承できるように工夫した引抜装置を
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明の引抜装置は、素管Pの後部Paをつかむ後部
チャック13と、プラグ12の棒部12aを長手方向に
摺動自在に支承するプラグ支承部14と、後部チャック
13およびプラグ支承部14を備えていてプラグ12の
棒部12aに沿って移動できる支承用キャリッジ9と、
支承用キャリッジ9の上記移動を行うキャリッジ駆動機
構20とを備えた引抜装置において、プラグ12の棒部
12aへ上記長手方向に摺動可能に密嵌挿通される孔部
35aおよび、上記密嵌挿通状態のとき素管Pの内面に
大略密嵌嵌合可能な外周部35bを有する複数個のプラ
グ振れ止め体35と、プラグ振れ止め体35を引抜状態
のときに互に適宜に隔離保持する振れ止め体隔離部材3
6,48とを有していることを特徴とする。
【0005】そして上記の構成において、支承用キャリ
ッジ9の移動動作にブレ−キをかけることができるブレ
−キ機構26を、キャリッジ駆動機構20または支承用
キャリッジ9に設けている。
【0006】さらに振れ止め体隔離部材36は、プラグ
12の基部に最も近いプラグ振れ止め体35のみその外
周部35bが素管Pの後部Pa内面に密嵌嵌着されるよ
うに、かつ、プラグ振れ止め体35,35を互に可撓性
の紐状材37によって結合したものであることを特徴と
する。
【0007】あるいは振れ止め体隔離部材48は、プラ
グ12の基部に最も近いプラグ振れ止め体35のみその
外周部35bが素管Pの後部Pa内面に密嵌嵌着される
ように、かつ、プラグ振れ止め体35,35を互にばね
部材50によって隔離したものであることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】素管Pの内面に外周部35bが大略密嵌嵌合さ
れたプラグ振れ止め体35は、その孔部35aがプラグ
12の棒部12aに摺動可能に密嵌挿通されることによ
り、充分な剛性を有する素管Pを介してプラグ12の棒
部12aを、真直に支承する。そして引抜作業中は全て
のプラグ振れ止め体35が振れ止め体隔離部材36,4
8により互に適宜に隔離保持されるため、プラグ12の
棒部12aは素管Pの長さに対応する全長にわたって真
直に支承される。その上、素管Pの後部Pa付近でのプ
ラグ12の棒部12aは、プラグ支承部14によって支
承用キャリッジ9に、一層、振れなく支承される。
【0009】キャリッジ駆動機構20または支承用キャ
リッジ9に設けているブレ−キ機構26は、支承用キャ
リッジ9の引抜動作の際、素管Pの後部Paにブレ−キ
をかけるので、素管Pの尻振り現象は発生せず、プラグ
12の棒部12aの真直支承にも特に有効となった。
【0010】振れ止め体隔離部材36は、プラグ12の
基部に最も近いプラグ振れ止め体35のみその外周部
5bが素管Pの後部Pa内面に密嵌嵌着されるように、
かつ、プラグ振れ止め体35,35を互に可撓性の紐状
材37によって結合したものとしたので、引抜作業に先
立って素管Pをプラグ12に挿入する際、上記最も近い
プラグ振れ止め体35が素管Pの後部Paに嵌着されて
素管Pと共にプラグ12に対して遠去り移動して他のプ
ラグ振れ止め体35から離間し、可撓性の紐状材37に
よって順次プラグ振れ止め体35は引かれて互に所定に
隔離保持される。引抜工程では、素管Pの後部Paがプ
ラグ12に近づくにつれて紐状材37の可撓性により上
記最も近いプラグ振れ止め体35が素管Pと共にプラグ
12の側に移動して隣のプラグ振れ止め体35に当接
し、以後、後部側のプラグ振れ止め体35は上記最も近
いプラグ振れ止め体35に一体的に押されて順次、プラ
グ12に近づく。
【0011】振れ止め体隔離部材48は、プラグ振れ止
め体35,35を互にばね部材50によって隔離したも
のとしたので、素管Pをプラグ12に挿入する際、上記
最も近いプラグ振れ止め体35が素管Pの後部Paに嵌
着されると、ばね部材50によって他のプラグ振れ止め
体35は互に所定に隔離保持される。引抜工程では、ば
ね部材50の弾力値が大きく設定されているものでは、
全てのばね部材50は夫々次第に圧縮され、夫々のプラ
グ振れ止め体35は棒部12aを摺動して相互の間隔が
次第に縮まりながらプラグ12に近づき、ばね部材50
の弾力値が小さく設定されているものでは、上記最も近
いプラグ振れ止め体35が隣のプラグ振れ止め体35に
当接し、以後、後部側のプラグ振れ止め体35は、上記
最も近いプラグ振れ止め体35に一体的に押されて順
次、プラグ12に近づく。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、引抜装置の要部を示す一部横断平面図
であり、図2は図1の正面図を、図3は図1のIII−III
線矢視断面図を、図4は図1で図示省略した製品支承機
構を示す正面図を、夫々示した。図1、図2、図3にお
いて、以下の説明では便宜のため、左側を後部と云い、
右側を前部と云い、左右方向を長手方向と云う。
【0013】装置機台1の後部側には素管支承機台2
が、装置機台1の前部側には引抜キャリッジ機台3が、
引抜キャリッジ機台3の上方には素管台4が、夫々配置
されている。素管支承機台2は、その前部が水平状の軸
5で装置機台1に枢支されて、その後部を支承機台シリ
ンダ6のピストン7に連結されている。ピストン7の出
入動作により、素管支承機台2は、素管台4の後側下が
り傾斜に合致する後上がり傾斜或いは、図1の水平姿勢
に変更される。素管支承機台2には、レ−ル8,8に沿
って長手方向に移動できる支承用キャリッジ9と、プラ
グシリンダ10のピストン11に棒部12aの後部を連
結されたプラグ12とが設備されている。
【0014】支承用キャリッジ9には、素管Pの後部P
aをつかむ後部チャック13と、プラグ12の棒部12
aを長手方向に摺動自在に支承するプラグ支承部14と
を設けている。例示した後部チャック13は、チャック
爪15aのある一対のチャック腕15,15を、ピン1
6により支承用キャリッジ9の前部へ開閉自在に枢着し
て、チャックシリンダ17とそのピストン18とで一対
のチャック腕15,15を橋架して連結したものであ
る。例示したプラグ支承部14は、プラグ12の棒部1
2aにブッシュ部材19の円筒孔19aを密嵌嵌合した
ものである。
【0015】支承用キャリッジ9を長手方向に移動する
ためのキャリッジ駆動機構20として例示したものは、
支承用キャリッジ9の前後部にチエン21の両端を係止
して、このチエン21を素管支承機台2の前後部に軸支
したスプロケットホィ−ル22,23に巻き掛け、後部
のスプロケットホィ−ル22の軸24を素管移動モ−タ
25により駆動するものである。
【0016】軸24は、後述のように支承用キャリッジ
9の右方移動にブレ−キをかけるために、ブレ−キ機構
26を介して素管移動モ−タ25に連結されている。こ
のブレ−キ機構26は、例えばクラッチブレ−キにより
構成して、クラッチを「入り」とすると軸24は素管移
動モ−タ25に単に結合されるだけで軸24にはブレ−
キがかからず、クラッチを「切り」とすると軸24にブ
レ−キがかかる構造としている。
【0017】引抜キャリッジ機台3には、ダイス27
と、レ−ル28,28に沿って長手方向に移動できる引
抜用キャリッジ29とを設け、この引抜用キャリッジ2
9の上記移動のために、引抜用キャリッジ29の前後部
に両端を係止したチエン30を引抜キャリッジ機台3の
前後部に軸支したスプロケットホィ−ル31,32に巻
き掛け、後部のスプロケットホィ−ル32の軸33をキ
ャリッジ移動モ−タ34により駆動するようにしてい
る。
【0018】この発明の実施例では、プラグ12の棒部
12aをその長さ方向の適宜な位置で安定して支承する
ため、素管Pの内面に大略密嵌嵌合可能な複数個のプラ
グ振れ止め体35を使用し、引抜状態のときにこれらの
プラグ振れ止め体35を振れ止め体隔離部材36によ
り、互に適宜に隔離保持するように工夫している。即ち
図5に拡大断面図で示すように、プラグ振れ止め体35
は、プラグ12の棒部12aへ上記長手方向に摺動可能
に密嵌嵌合して挿通される円筒状の孔部35aおよび、
上記密嵌挿通状態のとき素管Pの内面に大略密嵌嵌合可
能な略円柱状の外周部35bを備えている。
【0019】振れ止め体隔離部材36として、プラグ1
2の基部に最も近いプラグ振れ止め体35(以下、これ
を最後部のプラグ振れ止め体35と云う)のみ、その外
周部35bが素管Pの後部内面に密嵌嵌着されるよう
に、かつ、プラグ振れ止め体35,35、プラグ12を
互に可撓性の紐状材37によって結合している。プラグ
振れ止め体35,35は、例えばウレタンゴムの如き弾
性材で製作する。具体的には最後部のプラグ振れ止め体
35は図5のように外周部35bを、前部が素管Pの内
面径よりも僅かに小径で、後部が素管Pの内面径よりも
僅かに大径の例えばテ−パ−状に形成している。他のプ
ラグ振れ止め体35の外周部35bは、素管Pの内面に
軽く密嵌嵌合される大きさであるが、外周部35bの素
管P内面への上記嵌合力(長手方向摺動に対する摩擦抵
抗力)を、孔部35aの棒部12aへの上記嵌合力(長手
方向摺動に対する摩擦抵抗力)よりも少し小さい値とな
るように、外周部35bの寸法および、プラグ振れ止め
35,35の孔部35aの寸法を設定している。
【0020】これにより、引抜作業に先立って素管Pを
プラグ12に挿入する際、図5に模式的に例示したよう
に、最後部のプラグ振れ止め体35以外の前部のプラグ
振れ止め体35の孔部35aの棒部12aへの上記嵌合
力が、外周部35bの素管P内面への上記嵌合力に打ち
勝つので、前部のプラグ振れ止め体35は素管Pに嵌着
されることなく棒部12aと共に後部Paから素管P内
に挿入されるが、最後部のプラグ振れ止め体35のみは
後部Paに密嵌嵌着される。
【0021】そして素管Pが図5の矢線のように図の左
方へ挿入移動し続けると、最後部のプラグ振れ止め体
は素管Pと共に左方へ移動するが、前部のプラグ振れ
止め体35は、上記のように棒部12aと共に静止した
ままとなって全てのプラグ振れ止め体35は一体状に最
後部のプラグ振れ止め体35から離間する。最後部のプ
ラグ振れ止め体35とその隣のプラグ振れ止め体35と
を結合している紐状材37が緊張した後(図示は省略)
は、この紐状材37に引かれて上記隣のプラグ振れ止め
体35は素管Pと共にプラグ12の棒部12aを摺動し
て左方へ移動する。次に最後部のプラグ振れ止め体35
から2つ目のプラグ振れ止め体35が上記隣のプラグ振
れ止め体35から緊張した紐状材37に引かれ、このよ
うにして順次プラグ振れ止め体35は引かれて図1(引
抜工程の初期を示しているので、最後部のプラグ振れ止
め体35とその隣のプラグ振れ止め体35とを結合して
いる紐状材37のみ少し弛んでいる)のように互に適宜
に隔離保持される。素管Pがプラグ12に所定位置に挿
入し終ると、素管Pの長さに対応する位置でプラグ12
はプラグ振れ止め体35,35を介して素管Pに支承さ
れることになる。
【0022】引抜作業が開始されて素管Pが図1の右方
へ移動し始めるときでは、後部Paと共に最後部のプラ
グ振れ止め体35は右方へ移動し、前部のプラグ振れ止
め体35は、孔部35aの棒部12aへの上記嵌合力
が、外周部35bの素管P内面への上記嵌合力に打ち勝
つのでプラグ12と共に静止したままとなって最後部の
プラグ振れ止め体35のみがその隣のプラグ振れ止め体
35に近づき、最後部のプラグ振れ止め体35とその隣
のプラグ振れ止め体35とを結合している紐状材37は
撓む。そして最後部のプラグ振れ止め体35がその隣の
プラグ振れ止め体35に当接すると、このプラグ振れ止
め体35に押されて隣のプラグ振れ止め体35は、素管
Pと共にプラグ12の棒部12aを摺動して右方へ移動
する。このようにして後部側のプラグ振れ止め体35
は、最後部のプラグ振れ止め体35に押されて順次、プ
ラグ12に近づくことになるが、押されていないプラグ
振れ止め体35は、依然、互に適宜に隔離されて素管P
を介してプラグ12の棒部12aを支承し続けている。
【0023】図5に例示した紐状材37は、プラグ振れ
止め体35を貫挿して結び目の如き増径部37a,37
aをプラグ振れ止め体35の前後端面に係止し、紐状材
37の前端をプラグ12に、後端を最後部のプラグ振れ
止め体35に、夫々係止している。プラグ振れ止め体3
5の前後端部に凹部35cを、最後部のプラグ振れ止め
35の前端部にも凹部35cを、夫々形成している。
プラグ振れ止め体35,35が互に接近し、最後部のプ
ラグ振れ止め体35にプラグ振れ止め体35が接近した
とき紐状材37が凹部35cに収納されるので紐状材3
7がこれらの接近のためにプラグ振れ止め体35の前後
端部に挾まれてプラグ振れ止め体35がプラグ12や素
管P内面に対してコジレを生じるようなことはない。
【0024】引抜キャリッジ機台3側の装置機台1と引
抜キャリッジ機台3は、平面視で長方形枠組形に形成さ
れ、その左右中央部分に図4に例示する製品支承機構3
8が設備されている。製品支承機構38は、製品の下部
が嵌まる円弧状溝のある製品受け板39(製品を全長に
わたり受けるように多数枚配設している)と、基部をピ
ン40にて装置機台1に枢着されて上部はピン41にて
製品受け板39に枢着した一対の受け板腕42,42
と、受け板腕42の操作腕部42aの長溝42bにピン
43を係合した長い操作棒44と、操作棒44に連結し
た作動体45を持つ受け板動作機46と、作動体45の
動作量を微細に制御できる受け板動作制御部47とによ
って構成されている。受け板動作機46は、例えば液圧
シリンダ或いは直線運動モ−タなどにて構成する。
【0025】なお、図示は省略したが製品受け板39上
の製品をリフトでいったん持ち上げて、装置機台1の側
方(図4で紙面表面側)へ製品をコンベアで横取りする製
品横取り機構を設備している。
【0026】次にこの引抜装置の動作を説明する。支承
機台シリンダ6のピストン7を突出(図示は省略)して素
管支承機台2のプラグ12の軸芯を素管台4上の素管P
に合致させる。ブレ−キ機構26の例えばクラッチブレ
−キのクラッチを「入り」として軸24を素管移動モ−
タ25に結合し、素管移動モ−タ25を起動して支承用
キャリッジ9を素管台4上の素管Pに向かって前進し、
素管Pの後部Paを後部チャック13でつかみ、素管移
動モ−タ25を逆転起動して支承用キャリッジ9をプラ
グ12に向かって後退移動する。
【0027】素管Pの後部Paはプラグ12に挿入さ
れ、続いて前部のプラグ振れ止め体35は、その孔部3
5aの棒部12aへの嵌合力が外周部35bの素管P内
面への嵌合力に打ち勝つので、前部のプラグ振れ止め体
35は素管Pに嵌着されることなく棒部12aと共に後
部Paから素管P内に挿入されるが、最後部のプラグ振
れ止め体35のみ、素管Pの後部Paに密嵌嵌着され
る。素管Pが引き続き後退移動して図5にて前述したよ
うに最後部のプラグ振れ止め体35のみ素管Pと共に左
方へ移動し、前部のプラグ振れ止め体35は、上記のよ
うに棒部12aと共に静止したままとなって全てのプラ
グ振れ止め体35は一体状に最後部のプラグ振れ止め体
35から離間する。最後部のプラグ振れ止め体35とそ
の隣のプラグ振れ止め体35とを結合している紐状材3
7が緊張した後は、この紐状材37に引かれて上記隣の
プラグ振れ止め体35は素管Pと共に棒部12aを摺動
して左方へ移動する。そして前述のように最後部のプラ
グ振れ止め体35から2つ目のプラグ振れ止め体35が
上記隣のプラグ振れ止め体35から緊張した紐状材37
に引かれ、このようにして順次プラグ振れ止め体35は
引かれて互に適宜に隔離保持される。素管Pがプラグ1
2に所定位置に挿入し終ると、素管Pの長さに対応する
位置でプラグ12の棒部12aはプラグ振れ止め体
,35を介して素管Pに支承されている。
【0028】素管Pがプラグ12に対し所定位置まで挿
入されると、支承機台シリンダ6のピストン7を引き込
ませてプラグ12の軸芯をダイス27に合致させる。プ
ラグシリンダ10のピストン11を突出して素管Pの口
付部Pbをダイス27に挿通し、キャリッジ移動モ−タ
34を起動して引抜キャリッジ29を素管Pに向かって
移動し、素管Pの口付部Pbを引抜キャリッジ29のチ
ャック49でつかむ。受け板動作制御部47の指令によ
り受け板動作機46を動作して製品受け板39を上昇
し、ダイス27にて引抜かれた製品を製品受け板39が
正しく支承できる高さに制御する。ブレ−キ機構26の
クラッチブレ−キのクラッチを「切り」に切り換えて、
軸24にブレ−キがかかる状態にする。
【0029】キャリッジ移動モ−タ34を起動して引抜
キャリッジ29を前方に引抜移動すると、ブレ−キ機構
26によるブレ−キがかかった状態で支承用キャリッジ
9も前方に移動して素管Pの後部Paは後方へ引っ張ら
れながら、引抜作業が開始される。素管Pが図1の右方
へ移動し始めると、前述したように後部Paと共に最後
部のプラグ振れ止め体35は右方へ移動し、前部のプラ
グ振れ止め体35は、その孔部35aの棒部12aへの
嵌合力が、外周部35bの素管P内面への嵌合力に打ち
勝つのでプラグ12と共に静止したままとなって最後部
のプラグ振れ止め体35のみがその隣のプラグ振れ止め
体35に近づき、最後部のプラグ振れ止め体35とその
隣のプラグ振れ止め体35とを結合している紐状材37
は撓む。そして最後部のプラグ振れ止め体35がその隣
のプラグ振れ止め体35に当接すると、このプラグ振れ
止め体35に押されて隣のプラグ振れ止め体35は、素
管Pと共にプラグ12の棒部12aを摺動して右方へ移
動する。このようにして後部側のプラグ振れ止め体35
は、最後部のプラグ振れ止め体35に押されて順次、プ
ラグ12に近づくことになるが、押されていないプラグ
振れ止め体35は、依然、互に適宜に隔離されて素管P
を介してプラグ12の棒部12aを支承し続けている。
【0030】かかる過程において、充分な剛性を有する
素管Pの内面に外周部35bが大略密嵌嵌合されている
プラグ振れ止め体35は、その孔部35aに密嵌挿通さ
れたプラグ12の棒部12aを、曲がりを生じさせるこ
となくダイス27の芯に合致させて真直に支承してい
る。そして引抜作業中は夫々のプラグ振れ止め体35が
振れ止め体隔離部材36により互に適宜に隔離保持され
るため、プラグ12の棒部12aは素管Pに対応する長
さ(引抜かれていない部分の長さ)にわたって真直に支承
される。その上、素管Pの後部付近でのプラグ12の棒
部12aは、プラグ支承部14によって支承用キャリッ
ジ9に、一層、振れなく支承される。このように振れ止
め体隔離部材36は、可撓性の紐状材37を主体とする
簡易な構造でありながら、プラグ振れ止め体35,35
を、素管Pの全長にわたり互に適宜に隔離保持できる。
【0031】引抜動作においては、素管Pの後部Paに
ブレ−キ機構26によるブレ−キがかっているので、後
方へ引っ張られている素管Pに尻振り現象は発生せず、
プラグ12の棒部12aの真直支承にも特に有効となっ
た。このようにプラグ12の棒部12aが振れ、曲りな
くダイス27の芯に合致されて真直に支承されることお
よび、素管Pの尻振り現象が発生しないことによって、
外径12mmで肉厚さ0、8mmの製品の真直度は、長さ1M当た
り約0、05mmにまで改善された。
【0032】図6には、他の実施例としての振れ止め体
隔離部材48を、拡大断面図で示した。最後部のプラグ
振れ止め体35とプラグ振れ止め体35の形状、大きさ
は、図5で前述したものと同一で、図5の紐状材37の
代わりに棒部12aに挿通したコイルばねの如きばね部
材50を、プラグ12と最前部のプラグ振れ止め体35
との間(図示は省略)、最後部のプラグ振れ止め体35
プラグ振れ止め体35との間、プラグ振れ止め体35,
35相互の間に、夫々介装したものである。
【0033】ばね部材50の弾力は、プラグ振れ止め体
35,35が棒部12aに挿通された状態では互に所定
の間隔に隔離され、素管Pにプラグ12が挿入される際
では上記所定の間隔を維持されるように、引抜動作の際
では、後部Paと共に右方移動する最後部のプラグ振れ
止め体35により全てのばね部材50は少しづつ圧縮さ
れて全てのプラグ振れ止め体35は棒部12aを摺動し
て相互の間隔が縮まりながらプラグ12に近づくよう
に、プラグ振れ止め体35外周部35bの素管P内面へ
の嵌合力及び、孔部35aの棒部12aへの嵌合力を勘
案してその弾力値を大きく設定している。
【0034】或いは、ばね部材50の弾力は、素管Pに
プラグ12が挿入される際では上記所定の間隔を維持さ
れるように、引抜動作の際では、後部Paと共に右方移
動する最後部のプラグ振れ止め体35によりこのプラグ
振れ止め体35とその隣のプラグ振れ止め体35との間
のばね部材50のみが先ず圧縮されて他の前部のプラグ
振れ止め体35はプラグ12に対しては移動せず、次い
で最後部のプラグ振れ止め体35がその隣のプラグ振れ
止め体35に当接すると、このプラグ振れ止め体35
押されて隣のプラグ振れ止め体35は、素管Pと共に棒
部12aを摺動して右方へ移動し、以後、後部側のプラ
グ振れ止め体35は最後部のプラグ振れ止め体35に一
体的に押されて順次、プラグ12に近づくことになる
が、押されていないプラグ振れ止め体35は、依然、互
に適宜に隔離されするように、プラグ振れ止め体35外
周部35bの素管P内面への嵌合力及び、孔部35aの
棒部12aへの嵌合力を勘案してばね部材50の弾力値
を、上記前例のものよりも小さく設定する(例えば後部
側となるにつれてばね部材50の弾力を次第に小さい値
とする)ことでも良い。
【0035】これにより引抜作業に先立って素管Pの後
部Paがプラグ12に挿入される際、最後部のプラグ振
れ止め体35bが図5で前述したように後部Paに嵌着
されたとき、プラグ振れ止め体35,35及びプラグ振
れ止め体35,35は互に適宜に隔離保持されたままと
なる。素管Pがプラグ12に所定位置に挿入し終ると、
図示は省略したが最前部のプラグ振れ止め体35はダイ
ス27で絞られている素管Pの絞り部Pcの付近に、或
いは絞り部Pcに衝突した位置となっていて、素管Pの
長さに対応する位置でプラグ12の棒部12aはプラグ
振れ止め体35,35を介して素管Pに支承されてい
る。
【0036】引抜作業が開始されて図1で前述したよう
に後部Paと共に最後部のプラグ振れ止め体35は右方
へ移動すると、ばね部材50の弾力値が上記前例の大き
いものでは、全てのばね部材50は夫々次第に圧縮さ
れ、夫々のプラグ振れ止め体35は、棒部12aを摺動
して相互の間隔が次第に縮まりながらプラグ12に近づ
く。ばね部材50の弾力値が上記後例の小さいものでは
最後部のプラグ振れ止め体35が後部側のプラグ振れ止
め体35に順次当接し、以後、後部側のプラグ振れ止め
体35は、最後部のプラグ振れ止め体35に一体的に押
されて順次、プラグ12に近づくことになる。引抜工程
におけるプラググ振れ止め体35,35による素管Pを
介してのプラグ12の棒部12aの真直支承作用は、図
1での前記説明と同一である。そして振れ止め体隔離部
材48は、ばね部材50を主体とする簡易な構造であり
ながら、プラグ振れ止め体35,35を、素管Pの全長
にわたり互に適宜に隔離保持できる。
【0037】図6のようにプラグ振れ止め体35の前後
端部に凹部35cを、最後部のプラグ振れ止め体35
前端部にも凹部35cを、夫々形成して、プラグ振れ止
め体35,35が互に接近したとき、ばね部材50が凹
部35c,35内に収納されるようにしている。これに
より、プラグ振れ止め体35,と35、プラグ振れ止め
体35,35が互に当接するまで接近できることにな
り、引抜工程の終り迄、数多くのプラグ振れ止め体35
がプラグ12の棒部12aの支承に関与できるようにな
った。
【0038】なお、支承用キャリッジ9の右方移動にブ
レ−キをかけるためのブレ−キ機構26は、図示は省略
したが支承用キャリッジ9に設備されてレ−ル8,8を
例えば左右から挾み付ける構造のものでもよい。また図
示は省略したが複数本の素管Pを同時に引抜くことがで
きるように、素管支承機台2に複数組のプラグシリンダ
10及びプラグ12を、支承用キャリッジ9には同数組
の後部チャック13、プラグ支承部14を、引抜キャリ
ッジ機台3には同数組のダイス27を、これら複数組が
水平方向に並列するように設備し、製品支承機構38の
製品受け板39には製品の下部が嵌まる円弧状溝を同数
組、水平方向に並列して設ける構造とすれば、引抜作業
能率は向上される。
【0039】
【発明の効果】この発明の引抜装置は上記の構成とした
ので、素管Pの内面に外周部35bが大略密嵌嵌合され
たプラグ振れ止め体35は、その孔部35aがプラグ1
2の棒部12aに摺動可能に密嵌挿通されることによ
り、充分な剛性を有する素管Pを介してプラグ12の棒
部12aを、真直に支承する。そして引抜作業中は全て
のプラグ振れ止め体35,35が振れ止め体隔離部材3
6,48により互に適宜に隔離保持されるため、プラグ
12の棒部12aは素管Pの全長に対応する長さにわた
って真直に支承される。その上、素管Pの後部Pa付近
でのプラグ12の棒部12aは、プラグ支承部14によ
って支承用キャリッジ9に、一層、振れなく支承され
る。これらのことにより、プラグ12の棒部12aは振
れ、曲りなくダイス27の芯に合致されて真直に支承さ
れるので、製品の真直度は飛躍的に改善された。
【0040】キャリッジ駆動機構20または支承用キャ
リッジ9に設けているブレ−キ機構26は、支承用キャ
リッジ9の引抜動作の際、素管Pの後部Paにブレ−キ
をかけるので、素管Pの尻振り現象は発生せず、プラグ
12の棒部12aの真直支承にも特に有効となった。
【0041】振れ止め体隔離部材36は、プラグ12の
基部に最も近いプラグ振れ止め体35のみ、その外周部
35bが素管Pの後部Pa内面に密嵌嵌着されるよう
に、かつ、プラグ振れ止め体35,35を互に可撓性の
紐状材37によって結合したものとしたので、引抜作業
に先立って素管Pをプラグ12に挿入する際、上記最も
近いプラグ振れ止め体35が素管Pの後部Paに嵌着さ
れて素管Pと共にプラグ12に対して遠去り移動して他
のプラグ振れ止め体35から離間し、可撓性の紐状材3
7によってプラグ振れ止め体35は順次引かれて互に適
宜に隔離保持される。引抜工程では、素管Pの後部Pa
がプラグ12に近づくにつれて紐状材37の可撓性によ
り上記最も近いプラグ振れ止め体35が素管Pと共にプ
ラグ12の側に移動して隣のプラグ振れ止め体35に当
接し、以後、後部側のプラグ振れ止め体35は上記最も
近いプラグ振れ止め体35に一体的に押されて順次、プ
ラグ12に近づく。このように振れ止め体隔離部材36
は、可撓性の紐状材37を主体とする簡易な構造であり
ながら、プラグ振れ止め体35,35を、素管Pの全長
にわたり互に適宜に隔離保持できる。
【0042】振れ止め体隔離部材48は、プラグ振れ止
め体35,35を互にばね部材50によって隔離したも
のとしたので、素管Pをプラグ12に挿入する際、上記
最も近いプラグ振れ止め体35が素管Pの後部Paに嵌
着されると、ばね部材50によって他のプラグ振れ止め
体35は互に適宜に隔離保持される。引抜工程では、ば
ね部材50の弾力値が大きく設定されているものでは、
全てのばね部材50は夫々次第に圧縮され、夫々のプラ
グ振れ止め体35は、棒部12aを摺動して相互の間隔
が次第に縮まりながらプラグ12に近づき、ばね部材5
0の弾力値が小さく設定されているものでは、上記最も
近いプラグ振れ止め体35が隣のプラグ振れ止め体35
に当接し、以後、後部側のプラグ振れ止め体35は、上
記最も近いプラグ振れ止め体35に一体的に押されて順
次、プラグ12に近づく。このように振れ止め体隔離部
材48は、ばね部材49を主体とする簡易な構造であり
ながら、プラグ振れ止め体35,35を、素管Pの全長
にわたり互に適宜に隔離保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の引抜装置の実施例の要部を示す一部
横断平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1のIII−III線矢視断面図である。
【図4】上記引抜装置における製品支承機構を示す正面
図である。
【図5】図1の実施例における素管の挿入開始時を示す
拡大断面図である。
【図6】振れ止め体隔離部材の他の実施例を示す拡大断
面図である。
【符号の説明】
9 支承用キャリッジ 12 プラグ 12a 棒部 13 後部チャック 14 プラグ支承部 20 キャリッジ駆動機構 26 ブレ−キ機構35 ,35 プラグ振れ止め体 35a 孔部35b ,35b 外周部 36,48 振れ止め体隔離部材 37 紐状材 50 ばね部材 P 素管 Pa 後部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素管の後部をつかむ後部チャックと、プ
    ラグの棒部を長手方向に摺動自在に支承するプラグ支承
    部と、後部チャックおよびプラグ支承部を備えていてプ
    ラグの棒部に沿って移動できる支承用キャリッジと、支
    承用キャリッジの上記移動を行うキャリッジ駆動機構と
    を備えた引抜装置において、 プラグの棒部へ上記長手方向に摺動可能に密嵌挿通され
    る孔部および、上記密嵌挿通状態のとき素管の内面に大
    略密嵌嵌合可能な外周部を有する複数個のプラグ振れ止
    め体と、プラグ振れ止め体を引抜状態のときに互に適宜
    に隔離保持する振れ止め体隔離部材とを有していること
    を特徴とする引抜装置。
  2. 【請求項2】 支承用キャリッジの移動動作にブレ−キ
    をかけることができるブレ−キ機構を、キャリッジ駆動
    機構または支承用キャリッジに設けたことを特徴とする
    請求項1の引抜装置。
  3. 【請求項3】 振れ止め体隔離部材は、プラグの基部に
    最も近いプラグ振れ止め体のみその外周部が素管の後部
    内面に密嵌嵌着されるように、かつ、プラグ振れ止め体
    を互に可撓性の紐状材によって結合したものであること
    を特徴とする請求項1又は2の引抜装置。
  4. 【請求項4】 振れ止め体隔離部材は、プラグの基部に
    最も近いプラグ振れ止め体のみその外周部が素管の後部
    内面に密嵌嵌着されるように、かつ、プラグ振れ止め体
    を互にばね部材によって隔離したものであることを特徴
    とする請求項1又は2の引抜装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100943111B1 (ko) * 2008-04-02 2010-02-18 정재기 외경에 단차가 있는 금속관 인발축경장치 및 외경에 단차가 있는 금속관
CN104190733A (zh) * 2014-07-31 2014-12-10 天津市鸿远汽车部件制造有限公司 一种拉杆缩径自动夹具及缩杆机

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KR100943111B1 (ko) * 2008-04-02 2010-02-18 정재기 외경에 단차가 있는 금속관 인발축경장치 및 외경에 단차가 있는 금속관
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