JPH0725122Y2 - 散髪用具 - Google Patents

散髪用具

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JPH0725122Y2
JPH0725122Y2 JP7161392U JP7161392U JPH0725122Y2 JP H0725122 Y2 JPH0725122 Y2 JP H0725122Y2 JP 7161392 U JP7161392 U JP 7161392U JP 7161392 U JP7161392 U JP 7161392U JP H0725122 Y2 JPH0725122 Y2 JP H0725122Y2
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suction port
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tubular member
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一成 奥山
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は散髪用具、特に詳細に
は、はさみによって刈られた毛髪が辺りに散らばらない
ように、それを捕集しながら散髪できるようにした散髪
用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】美、理容院等において、あるいは個人的
になされる散髪の1つの技法として、一方の手に持った
くしに毛髪の一部を掛けて他の毛髪から離れるように持
ち上げ、次にこれらの毛髪をくしに掛かった状態のま
ま、あるいはそれまでくしを持っていた指に持ち代えて
から、他方の手に持ったはさみによってそれらの毛髪の
毛先部分を切る、という技法が広く採用されている。
【0003】従来、このようにくしとはさみとを用いて
散髪をする場合、はさみによって刈られた短い毛髪はそ
のまま自然落下させていた。すなわちこれらの刈られた
毛髪は、散髪を受けている者が首部分から下に着用して
いるエプロン上に落ちたり、あるいはその上を滑って床
上に落ちることになる。そしてこれらの刈られた毛髪
は、一般に、散髪終了後床上にすべて落としてから、ほ
うき等を用いて集めて捨てられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、刈られた細か
い毛髪を入念に集める作業は非常に面倒で、多大な労力
と時間を要するものとなっていた。
【0005】また、刈られた毛髪を上述のようにそのま
ま自然落下させると、それが散髪を受けている者の着衣
内(特に襟回り部分)に侵入して、その者に不快な思い
をさせることも多々ある。
【0006】また、上述の刈られた毛髪は、美容師や理
容師等の散髪作業者の指先、手先等に付着して、それら
作業者に不快な思いをさせ、さらには散髪作業の能率を
低下させることもある。
【0007】本考案は上記のような事情に鑑みてなされ
たものであり、前述したようにくしとはさみとを用いて
散髪する際に、刈られた毛髪を自然落下させずに自動捕
集しながら散髪作業することを可能にする散髪用具を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案による第1の散髪
用具は、請求項1に記載のように、一端が空気吸引口と
された筒状部材と、この筒状部材の他端に一端が連通さ
れた空気吸引通路と、この空気吸引通路の他端に接続さ
れた空気吸引源と、上記空気吸引通路に介設された毛髪
捕捉用フィルターと、上記空気吸引口よりも前方に突出
し、一表面が該空気吸引口内に延びるように筒状部材に
固定された毛髪受け板と、この毛髪受け板に対して、歯
先側が上記一表面から突出する向きに起立し、かつ歯の
根元が上記一表面よりも歯先側に位置する状態で、上記
空気吸引口から離して固定されたくしと、このくしから
空気吸引口側に離れ、かつ上記一表面から離れて、くし
の長さ方向に延びる毛髪支持部分を有する毛髪支持部材
とから構成されたことを特徴とするものである。
【0009】また本考案による第2の散髪用具は、請求
項2に記載のように、上述した第1の散髪用具から空気
吸引源と、毛髪捕捉用フィルターとが除かれて、上記と
同様の筒状部材と、空気吸引通路と、毛髪受け板と、く
しと、毛髪支持部材とから構成され、そして空気吸引通
路が特に、その他端が電気掃除機のホース等の空気吸引
手段に接続可能に形成されたことを特徴とするものであ
る。
【0010】また本考案による第3の散髪用具は、請求
項3に記載のように、上述した第1の散髪用具から空気
吸引通路と、空気吸引源と、毛髪捕捉用フィルターとが
除かれて、上記と同様の筒状部材と、毛髪受け板と、く
しと、毛髪支持部材とから構成され、そして筒状部材が
特に、その他端が電気掃除機のホース等の空気吸引手段
に接続可能に形成されたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用および考案の効果】上記構成の第1の散髪用具
は、散髪作業者が例えば筒状部材を一方の手に握って持
つことにより、くしを該一方の手に間接的に保持する状
態として使用される。このように間接的に保持されたく
しを、例えばその歯先が上方を向く状態にして、このく
しにより毛髪の一部を下側から梳き上げると、それら一
部の毛髪はくし歯の根元部分と毛髪支持部材の毛髪支持
面とによって下側から支持される状態となる。くし歯の
根元部分は毛髪受け板の一表面よりも歯先側に位置し、
また毛髪支持面も上記一表面から離れているから、支持
された上記一部の毛髪は、毛髪受け板の一表面から浮い
た状態となる。一方、毛髪支持部分はくしと離されてい
るから、これら両者の間において上記のように浮いてい
る毛髪の下側(毛髪受け板側)にはさみの一方の刃(静
刃)を挿し入れ、後は通常の場合と同様にこのはさみを
操作することにより、毛髪を刈ることができる。
【0012】このようにして毛髪を刈る際に空気吸入源
を作動させておけば、筒状部材の空気吸引口から空気が
吸引されるので、刈られた毛髪はこの空気とともに筒状
部材から空気吸引通路へと吸引され、自然落下すること
がない。こうして吸引された毛髪は空気吸引通路に介設
された毛髪捕捉用フィルターに捕捉されるので、散髪作
業終了後にこのフィルターから除去して、あるいはフィ
ルターごと簡単に処分することができる。
【0013】上述のように、刈られた毛髪を自然落下さ
せないで捕集しながら散髪を行なえば、刈られた毛髪が
散髪を受ける者の着衣内に侵入したり、散髪作業者の指
先、手先等に付着することがなくなる。したがって、刈
られた毛髪がそれら両者に不快な思いをさせたり、散髪
作業の能率を損なうことがなくなる。
【0014】また、刈られた毛髪を上述のように自動的
に捕集すれば、床上や、散髪を受ける者が着用している
エプロン上に落下した毛髪をほうき等で集める作業も不
要となり、この点からも散髪作業の能率が高められるこ
とになる。
【0015】なお上述の空気吸引通路、空気吸入源およ
び毛髪捕捉用フィルターとしては、例えば一般的な電気
掃除機に使用されているものと同様のものを使用するこ
とができる。
【0016】また、毛髪を刈るのに先立ってくしで梳き
上げている間や、くしを単に毛髪を整えるために使用し
ている間は、空気吸引がなされない方が作業がしやす
い。したがって空気吸引は、毛髪にはさみが入れられる
直前からなされ、毛髪が刈られたところで休止されるの
が好ましい。このように空気吸引のタイミングを制御す
るためには、例えば空気吸引源として電動のものを用
い、それに足踏みスイッチ等を接続しておくのが好まし
い。つまりそのようにすれば、散髪作業者は両手に本考
案の散髪用具とはさみとを持ちながら、足踏みスイッチ
を操作して、空気吸引のタイミングを散髪作業に都合の
良いように自由に制御できることになる。
【0017】以上説明した空気吸引通路と、空気吸引源
と、毛髪捕捉用フィルターと同様のものは、例えば家庭
用あるいは業務用電気掃除機等も備えているので、これ
らを適宜流用することにより、上記と同様の作用、効果
を得ることもできる。すなわち先に述べた構成を有する
本考案の第2の散髪用具の空気吸引通路を電気掃除機の
ホース等に接続すれば、あるいは本考案の第3の散髪用
具の筒状部材を電気掃除機のホース等に接続すれば、刈
られた毛髪を吸引、捕捉する作業をこの電気掃除機等に
行なわせつつ、第1の散髪用具を使用する場合と全く同
様にして散髪をすることができる。
【0018】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本考案を
詳細に説明する。図1は本考案の第1実施例による散髪
用具を示すものであり、図2はこの散髪用具の空気吸引
源の周辺部分を示している。図1に示されるようにこの
散髪用具は、一端が空気吸引口10とされ散髪作業者の一
方の手に保持される筒状部材11と、この筒状部材11の他
端11aに一端が連通された蛇腹状のフレキシブルホース
12と、このフレキシブルホース12の他端が接続されるフ
ァンケーシング13と、このケーシング13の内部に配され
たファン14と、このファン14を回転させるモータ15と、
ケーシング13の内部においてファン14よりもフレキシブ
ルホース12側に配された毛髪捕捉用フィルター16とを有
している。
【0019】上記筒状部材11の空気吸引口10が開口して
いる部分は、一例として2.5 cm×8cm程度のほぼ四
角筒状に形成されている。またこの筒状部材11の他端11
aは円筒形とされ、フレキシブルホース12の一端12aに
対して中心軸回り(矢印A方向)に回転自在に連結され
ている。そして筒状部材11には、空気吸引口10と他端11
aとの間においてジョイント部11bが形成され、空気吸
引口10側の部分は他端11a側の部分に対して、ジョイン
ト軸11cを中心にして矢印B方向に回動自在とされてい
る。
【0020】また筒状部材11の空気吸引口10が開口して
いる部分の底板を構成している部材は、空気吸引口10よ
りも前方側に突出した形状とされ、この突出した部分は
毛髪受け板20とされている。したがってこの毛髪受け板
20の一表面(図中上表面)20aは、空気吸引口10内に延
びている。そしてこの毛髪受け板20の前端部には、空気
吸引口10から離れた状態にしてくし21が固定されてい
る。このくし21は、歯先側が上記一表面20aから図中上
方に突出する向きにして、起立状態で固定されている。
また筒状部材11の内部には、板状の毛髪支持部材22が固
定されている。
【0021】図3に側断面形状を示すように、くし21は
その歯の根元が毛髪受け板20の一表面20aよりも上側
(つまり歯先側)に位置するようにして、毛髪受け板20
に固定されている。一方毛髪支持部材22は、その上表面
22aがくし21の歯の根元とほぼ同じ高さに位置する状態
で、毛髪受け板20の一表面20aから離して固定されてい
る。この毛髪支持部材22の上表面22aは毛髪支持部分と
なるものであり、くし21から空気吸引口10側に離れ、そ
してこのくし21の長さ方向にその全長に亘って延びてい
る。なお筒状部材11、毛髪受け板20、くし21および毛髪
支持部材22は、通常は合成樹脂により形成するのが便利
である。
【0022】一方ファン14とモータ15は、フレキシブル
ホース12側から(すなわち筒状部材11側から)空気を吸
引する空気吸引源を構成している。またケーシング13は
フレキシブルホース12とともに、上記ファン14が回転さ
れた際に空気を流通させる空気吸引通路を構成してい
る。本実施例では、上記ケーシング13、ファン14、モー
タ15およびフィルター16として、一般的な家庭用あるい
は業務用掃除機に用いられるユニットが適用されてお
り、この掃除機ユニット17は図2の立面図に示される通
り、美容院においてカット技術者が作業中座るためのい
わゆるカッティングチェアー30内に収められている。
【0023】このカッティングチェアー30は、カット技
術者が座るための腰掛け部31と、この腰掛け部31に対し
て支柱32を介して上下伸縮自在に保持された背もたれ33
と、逆L字状に形成された上半部34Aが上記背もたれ33
に、下半部34Bが腰掛け部31にそれぞれ保持されたホー
ス保持具34と、移動するための複数のキャスター35とを
有している。上記ホース保持具34には、一例として3個
のホース止め具36が取り付けられている。
【0024】なお上記ホース保持具34の下半部34Bは円
筒状の内部空間を有する形状とされ、パイプ状とされた
上半部34Aの垂直部がこの下半部34B内に摺動可能に収
められ、上半部34Aはずり落ちることなく下半部34Bに
対して伸縮自在となっている。また上半部34Aの垂直部
は、取付具33aを介して背もたれ33に取り付けられてお
り、この取付具33a内でその長手軸回りに回転可能、か
つ上下方向に移動可能となっている。
【0025】また腰掛け部31の後部パネル31aには、内
蔵されている掃除機ユニット17のファンケーシング13
(図1参照)に連通するホース接続口37が上下に離して
計2個取り付けられている。各ホース接続口37も、一般
的な電気掃除機の本体に設けられているものと同様のも
のであり、ここにフレキシブルホース12の先端部12aを
挿し込むと図示しないクリック手段により両者が接続さ
れ、そしてホース12側に設けられたクリック解除ボタン
を押すと両者の接続が解かれるようになっている。
【0026】また腰掛け部31の後部パネル31aからは、
掃除機ユニット17に給電するための電源コード38と、ス
イッチコード39とが引き出されている。電源コード38に
は差込みプラグ40が取り付けられ、スイッチコード39に
は足踏みスイッチ41が取り付けられている。
【0027】次に、上記構成の散髪用具の作用について
説明する。この散髪用具を一例として美容院において使
用する場合、差込みプラグ40は図示しない電源コンセン
トに挿し込まれる。そしてカット技術者45は例えばカッ
ティングチェアー30の腰掛け部31上に腰掛け、右肩越し
に自身の前までフレキシブルホース12を伸ばし、その先
端に接続している筒状部材11の部分を図4に示すように
左手51Lで(右利き技術者の場合)保持する。このとき
筒状部材11は、くし21の歯先側が上を向くようにして保
持される。このようにしてくし21は、カット技術者の左
手に間接的に保持されるので、図4に示すようにこのく
し21により、カットを受ける者の毛髪50の一部50a
を下から梳き上げる。このようにしながら、足踏みスイ
ッチ41を足で操作して、掃除機ユニット17のモータ15を
ONにすると、空気吸引口10内に空気が吸引される。
【0028】このとき、くし21の歯の間から出ている毛
髪50aが比較的長くて図3に破線で示すように、筒状部
材11の上面に掛かっていたとすると、この毛髪50aは上
記空気とともに吸引されて先端側から筒状部材11内に引
き込まれる。こうして引き込まれた毛髪50aは、同図に
実線で示すように、くし21の歯の根元部分と毛髪支持部
材22の上表面22aとによって支持される状態となる。一
方、くし21の歯の間から出ている毛髪50aが比較的短い
場合、それらは同図に1点鎖線で示すように、筒状部材
11に掛かることなく最初からくし21の歯の根元部分と毛
髪支持部材22の上表面22aとによって支持されることに
なる。
【0029】以上のようにして支持された一部の毛髪50
aは、毛髪受け板20から浮いた状態となり、そしてくし
21と毛髪支持部材22とは互いに離間しているから、カッ
ト技術者は右手51Rに持ったはさみ52の一方の刃(静
刃)を、図4に示すように毛髪50aの下方に挿し込み、
後は通常と同様にはさみ52を操作すれば、毛髪50aを刈
ることができる。こうして刈られる毛髪50aは、刈られ
たとたん空気とともに空気吸引口10内に吸い込まれ、自
然落下することがない。したがって、刈られた毛髪50a
がカットを受ける者の着衣内に侵入したり、カット技術
者の指先、手先に付着することがなくなる。
【0030】ここで、一般的なはさみ52を使用すること
を前提とすれば、毛髪受け板20の表面20aから毛髪支持
部材22の上表面20aまでの高さH、およびくし21と毛髪
支持部材22との間の距離L(図3参照)は、ともに8〜
12mm程度に設定するのが望ましい。
【0031】なお、元より短かった毛髪50aや、一度は
さみ52によるカットを受けて短くなった毛髪50aは、く
し21の歯の間から僅かの長さしか飛び出さないから、先
端が毛髪支持部材22上まで達しないこともあり得る。そ
のような毛髪50aの毛先部分が例えば数mm程度カット
されると、その短くカットされた毛髪50aが毛髪受け板
20の表面20a上に落ちることもある。そのようになって
も、毛髪受け板20の表面20aが空気吸引口10内に延びて
いて、該表面20aに沿った空気も吸引されるから、この
短くカットされた毛髪50aも空気吸引口10内に吸引され
得る。
【0032】上記のようにして吸引された毛髪50aは、
フレキシブルホース12内をファン14側に進み、フィルタ
ー16によって捕捉されて、そこに集められる。こうして
捕集された毛髪50aは、フィルター16から除去して、あ
るいはこのフィルター16ごと処分される。このように本
装置によれば、カットされた毛髪50aを自動的に捕集す
ることができるから、カット終了後に毛髪50aをほうき
等によって集める作業が不要となり、カット作業の能率
も向上する。
【0033】なおこの散髪用具は以上説明したようにし
て使用する他、図5に示すように、くし21を歯先側が下
を向く状態に保持して毛髪50に挿し込んだ後引き上げ、
それにより一部の毛髪50aをくし21に掛けてその他の毛
髪から浮き上がらせるように使用することもできる。こ
うして浮き上がった毛髪50aは、はさみ52によってカッ
トすればよい。このようにする場合も、カットされた毛
髪50aは空気吸引口10から吸引される。
【0034】上記のように使用する場合、くし21に掛け
られた毛髪50aをカット技術者が目で確認できるよう
に、毛髪受け板20の図5に記号Wで示した範囲の部分は
透明部材で形成するのが好ましい。また図4に示したよ
うに使用する際に、カットされた細かい毛髪50aが筒状
部材11内に付着しているか否かを確認できるように、毛
髪支持部材22も透明部材で形成するのが好ましい。また
この確認がより容易にできるように、毛髪受け板20は毛
髪を引き立たせるような色、例えば白色に形成するのが
望ましい。
【0035】図4あるいは図5に示すようにしてこの散
髪用具を使用する際、カットする部位やカット技法に応
じてくし21をいろいろな向きに設定する必要がある。本
実施例装置においてはフレキシブルホース12を使用して
いるので、左手による筒状部材11の保持姿勢は変えない
で左肘の曲げ状態を種々に変えることにより(このとき
それに追随してフレキシブルホース12が屈曲する)、く
し21の向きが変えられる得る。さらに本実施例の散髪用
具においては、左手首を動かして筒状部材11をフレキシ
ブルホース12に対して図1の矢印A方向に回転させた
り、あるいは筒状部材11のジョイント部11bよりも先端
側の部分を矢印B方向に回動させることにより、より機
敏かつ微妙にくし21の向きを変えることもできる。
【0036】なお筒状部材11の先端側の部分を上記のよ
うに回動自在に形成する代りに、あるいはそれに加え
て、この先端側を、ジョイント軸11cに対して直角な軸
11eを中心に矢印C方向(図1参照)に回動自在に形成
してもよい。
【0037】また、カット技術者45が立った状態でカッ
トを行なうような場合は、図2に示したカッティングチ
ェアー30のホース保持具34を伸長させて、フレキシブル
ホース12が比較的高い位置で保持されるようにすると、
高位置におけるカット作業を容易に行なうことができ
る。すなわち、例えば図6に示すように、ホース保持具
34を単に伸長させて、ホース止め具36よりも先端側のフ
レキシブルホース12をカット技術者45の肩越しに前に伸
ばすことができる。さらに、ホース保持具34を3段階等
に長く伸長可能に形成しておけば、図7に示すように、
ホース保持具34の上半部34Aを背もたれ33よりも高くし
た上で90°回転させ、フレキシブルホース12をカット技
術者45の頭越しに前に伸ばすこともできる。このように
フレキシブルホース12を極めて長く伸ばすことが必要な
場合は、図7に示すように、高位置に設定された方のホ
ース接続口37にフレキシブルホース12を接続するとよ
い。
【0038】一方毛髪支持部材22は、前述したようにそ
の上表面22aがくし21の根元部分とほぼ同じ高さとなる
位置に設けるのが好ましいが、それよりも若干低位置あ
るいは高位置に設置されても構わない。またカットされ
た毛髪50aを良好に吸引するには、筒状部材11内で吸引
空気が渦流を生じることなく、真直ぐに流れるようにす
ることが肝要である。そのためには、筒状部材11の内壁
面や毛髪支持部材22の上下表面に適宜整流用のフィンや
溝を設けると効果的である。
【0039】また、空気吸引時の風切り音の発生を低く
抑えて静粛性を保つために、筒状部材11等、それに沿っ
て空気が流れる部材は、流線形状に形成するのが好まし
い。さらに、散髪を行なう際には毛髪が湿されることも
あり、その場合は刈られた毛髪とともに水滴が吸引され
るので、毛髪捕捉用フィルターとして防水性を有するも
のを用いるのが望ましい。なお本考案の散髪用具を使用
すると、上記の通り毛髪を湿した水分が散髪の際に吸引
されるので、その後になされるブロー処理に要する時間
が短くて済むようになる。
【0040】また、モータ15をON、OFFするための
スイッチとしては上記実施例の足踏みスイッチ41に限ら
ず、その他例えば筒状部材11の側部に設置した手許スイ
ッチ等を使用することもできる。
【0041】以上、美容院において使用される場合を例
に取って説明したが、本考案の散髪用具はその他、理容
院や一般の家庭において使用することも勿論可能であ
る。
【0042】そして、空気吸引源およびフィルターの配
置状態も上記実施例におけるものに限らず、その他例え
ばそれらを散髪を受ける者が座る椅子の下に設置した
り、室外に配置してそれらと筒状部分とを天井あるいは
空中に延ばした長いフレキシブルホース12で接続するこ
ともできる。
【0043】次に、図8を参照して本考案の第2実施例
について説明する。なおこの図8において、既に説明し
たものと同じ要素には同番号を付してあり、それらにつ
いての重複した説明は省略する(以下、同様)。この第
2実施例の散髪用具は、ドライヤーとしても使用可能に
形成されたものであり、ファンユニット60と、散髪ユニ
ット61と、ドライヤーユニット62とから構成されてい
る。ファンユニット60は図中右側が底部とされたほぼ有
底円筒形のファンハウジング63と、把手64と、切替えス
イッチ65とを有している。ファンハウジング63の上記底
部には、複数の空気通過孔63aが形成され、図中左側の
開いた端部には例えば円形の接続口63bが形成されてい
る。そしてこのファンハウジング63内には、モータ15
と、このモータ15によって回転されるファン14とが収容
されている。この場合モータ15としては、図示しない整
流回路を介して交流電源により駆動される、正逆回転可
能な直流モータが用いられている。
【0044】一方散髪ユニット61は、筒状部材11に接続
した筒状の空気吸引通路66を有し、その内部には毛髪捕
捉用フィルター16が配されている。そしてこの空気吸引
通路66の端部には、上記ファンハウジング63の接続口63
bに例えば嵌合して接続する円形の接続口66aが形成さ
れている。
【0045】ドライヤーユニット62は、通常のドライヤ
ーの先端部分と基本的に同様のものであって、筒状部材
内に電熱線67を収容してなり、その一端側には空気吹出
し口62aが、また他端側には上記ファンハウジング63の
接続口63bに例えば嵌合して接続する円形の接続口62b
が形成されている。
【0046】上記散髪ユニット61とドライヤーユニット
62は、どちらか一方が選択的にファンハウジング63の接
続口63bに接続される。ドライヤーユニット62がファン
ハウジング63に接続されると、ドライヤーユニット62に
設けられている接片68とファンハウジング63に設けられ
ている接片69とが接触し、ファンハウジング63側から電
熱線67に給電され得る状態となる。そこで、切替えスイ
ッチ65を操作することによりモータ15を駆動してファン
14を回転させ、空気通過孔63aから吸い込んだ空気を赤
熱状態の電熱線67を通して空気吹出し口62aから吐出さ
せ、通常のドライヤーと同様の作用を得ることができ
る。
【0047】一方散髪ユニット61がファンハウジング63
に接続された場合、切替えスイッチ65を例えば「カッ
ト」等の表示位置に設定すると、この場合はモータ15が
上記の場合とは反対方向に回転する。そこでファン14に
より空気吸引通路66を介して筒状部材11から空気が吸引
され、この空気は毛髪捕捉用フィルター16を通ってファ
ンハウジング63の空気通過孔63aから吐出される。した
がってこの場合も、散髪ユニット61を使用して前記第1
実施例と同様に散髪を行なうことができる。
【0048】空気吸引通路66は嵌合部66cにおいて嵌
合、一体化する2つの部材から構成されている。そこ
で、刈られた毛髪が毛髪捕捉用フィルター16にある程度
の量捕捉されたならば、上記2つの部材を分離してフィ
ルター16を取り出し、このフィルター16を清掃すること
ができる。また、このフィルター16としては、ティッシ
ュペーパーやそれに類する部材をフィルターエレメント
として用い、このフィルターエレメントを捕捉した毛髪
ごと廃棄できるものが用いられてもよい。
【0049】なお、散髪ユニット61の接続口66a近傍位
置にスイッチ操作用凸部66bを設ける一方、ファンハウ
ジング63にはモータ15の回転方向を切り替えるスイッチ
63cを取り付けておき、散髪ユニット61がファンハウジ
ング63に接続されたとき凸部66aがスイッチ63cを操作
するようにして、切替えスイッチ65が「OFF」以外の
いずれの位置に設定されても、モータ15がドライヤーと
して使用の場合と自動的に反対方向に回転するように形
成すればより好ましい。
【0050】さらに本考案の散髪用具が例えば家庭用の
ものとして形成される場合は、家庭用掃除機を空気吸引
源および毛髪捕捉用フィルターとして利用できるよう
に、フレキシブルホース12を掃除機ホースに接続可能に
形成しておけば便利である。そのようにして使用される
本考案の第3実施例を、図9に示す。この第3実施例に
おいてはフレキシブルホース12の一端が筒状部材11に接
続され、その他端には電気掃除機のフレキシブルホース
71に接続するジョイント12Jが設けられている。なお図
中70が電気掃除機本体である。
【0051】また図10に示す第4実施例のように、筒状
部材11の端部に電気掃除機のフレキシブルホース71に直
接接続するジョイント11Jを設けてもよい。
【0052】さらに、図8に示した散髪ユニット61にお
いて、空気吸引通路66側の筒状部材11の端部に図10のよ
うなジョイント11Jを形成し、空気吸引通路66をこのジ
ョイント11Jに適合する径に形成しておけば、この散髪
ユニット61を空気吸引通路66に接続して前述の通りに使
用する他、電気掃除機と組み合わせて使用することも可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例による散髪用具を示す概略
図
【図2】上記散髪用具の空気吸引源周辺部を示す立面図
【図3】上記散髪用具の筒状部材の周辺部を示す側断面
図
【図4】上記散髪用具の使用状態を示す斜視図
【図5】上記散髪用具の別の使用状態を示す斜視図
【図6】図2の部分の別の使用状態を示す立面図
【図7】図2の部分のさらに異なる使用状態を示す立面
図
【図8】本考案の第2実施例による散髪用具を示す側面
図
【図9】本考案の第3実施例による散髪用具を示す側面
図
【図10】本考案の第4実施例による散髪用具を示す側
面図
【符号の説明】
10 空気吸引口 11 筒状部材 11a 筒状部材の他端 11b 筒状部材のジョイント部 12 フレキシブルホース 13 ファンケーシング 14 ファン 15 モータ 16 毛髪捕捉用フィルター 20 毛髪受け板 20a 毛髪受け板の一表面 21 くし 22 毛髪支持部材 22a 毛髪支持部材の毛髪支持部分 30 カッティングチェアー 31 カッティングチェアーの腰掛け部 33 カッティングチェアーの背もたれ 34 ホース保持具 41 足踏みスイッチ 50 毛髪 50a 一部の毛髪 60 ファンユニット 61 散髪ユニット 62 ドライヤーユニット 63 ファンハウジング 63c 回転方向切替えスイッチ 65 切替えスイッチ 66 空気吸引通路 67 電熱線 68、69 接片

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が空気吸引口とされた筒状部材と、 この筒状部材の他端に一端が連通された空気吸引通路
    と、 この空気吸引通路の他端に接続された空気吸引源と、 前記空気吸引通路に介設された毛髪捕捉用フィルター
    と、 前記空気吸引口よりも前方に突出し、一表面が該空気吸
    引口内に延びるように筒状部材に固定された毛髪受け板
    と、 この毛髪受け板に対して、歯先側が前記一表面から突出
    する向きに起立し、かつ歯の根元が前記一表面よりも歯
    先側に位置する状態で、前記空気吸引口から離して固定
    されたくしと、 このくしから前記空気吸引口側に離れ、かつ前記一表面
    から離れて、くしの長さ方向に延びる毛髪支持部分を有
    する毛髪支持部材とからなる散髪用具。
  2. 【請求項2】 一端が空気吸引口とされた筒状部材と、 この筒状部材の他端に一端が連通され、他端が空気吸引
    手段に接続可能とされた空気吸引通路と、 前記空気吸引口よりも前方に突出し、一表面が該空気吸
    引口内に延びるように筒状部材に固定された毛髪受け板
    と、 この毛髪受け板に対して、歯先側が前記一表面から突出
    する向きに起立し、かつ歯の根元が前記一表面よりも歯
    先側に位置する状態で、前記空気吸引口から離して固定
    されたくしと、 このくしから前記空気吸引口側に離れ、かつ前記一表面
    から離れて、くしの長さ方向に延びる毛髪支持部分を有
    する毛髪支持部材とからなる散髪用具。
  3. 【請求項3】 一端が空気吸引口とされ、他端が空気吸
    引手段に接続可能とされた筒状部材と、 前記空気吸引口よりも前方に突出し、一表面が該空気吸
    引口内に延びるように筒状部材に固定された毛髪受け板
    と、 この毛髪受け板に対して、歯先側が前記一表面から突出
    する向きに起立し、かつ歯の根元が前記一表面よりも歯
    先側に位置する状態で、前記空気吸引口から離して固定
    されたくしと、 このくしから前記空気吸引口側に離れ、かつ前記一表面
    から離れて、くしの長さ方向に延びる毛髪支持部分を有
    する毛髪支持部材とからなる散髪用具。
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