JPH07251435A - 多重層シート状物の製造方法及び製造装置 - Google Patents
多重層シート状物の製造方法及び製造装置Info
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- JPH07251435A JPH07251435A JP6046085A JP4608594A JPH07251435A JP H07251435 A JPH07251435 A JP H07251435A JP 6046085 A JP6046085 A JP 6046085A JP 4608594 A JP4608594 A JP 4608594A JP H07251435 A JPH07251435 A JP H07251435A
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Landscapes
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】熱可塑性樹脂の同時押出成形を用いながら、数
百から数千層の数種類の樹脂薄層からなる多重層シート
を極めて簡便な装置を用いて、効率良く且つ高精度に成
形する。 【構成】重層ダイ(8) により左右に重層状態で吐出され
る一種類以上の重合溶融樹脂を、多層化ダイ(11 〜13)
の捻転仕切部(11b〜13b)により順次分割しつつ各分割溶
融樹脂を同仕切部(11b〜13b)により形成される捻転流路
を通して反転を所定の回数繰り返すことにより樹脂の重
合層数を連続的に増加させ、所定の層数に達した後に同
重合溶融樹脂を拡幅ダイ(14)により拡幅しながらシート
状に押出す。
百から数千層の数種類の樹脂薄層からなる多重層シート
を極めて簡便な装置を用いて、効率良く且つ高精度に成
形する。 【構成】重層ダイ(8) により左右に重層状態で吐出され
る一種類以上の重合溶融樹脂を、多層化ダイ(11 〜13)
の捻転仕切部(11b〜13b)により順次分割しつつ各分割溶
融樹脂を同仕切部(11b〜13b)により形成される捻転流路
を通して反転を所定の回数繰り返すことにより樹脂の重
合層数を連続的に増加させ、所定の層数に達した後に同
重合溶融樹脂を拡幅ダイ(14)により拡幅しながらシート
状に押出す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の樹脂が数百から数
千層積層されてなる多重層シート状物の製造方法及びそ
の製造装置に関する。
千層積層されてなる多重層シート状物の製造方法及びそ
の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の種類の樹脂が数百層から数千層の
薄膜に積層されてなる多重層シート状物の製造方法とし
て、例えば米国特許第5,202,074号明細書等に
は層状の樹脂層を縦に分割し、それを重ねて拡幅する方
法が開示され、また例えばSPE Journal 1
993 vo1.29 p.38〜47等には同心の内
外筒の間隙に放射状に分割された樹脂を供給され、内筒
又は外筒を回転させることにより多層に形成する方法が
開示されている。
薄膜に積層されてなる多重層シート状物の製造方法とし
て、例えば米国特許第5,202,074号明細書等に
は層状の樹脂層を縦に分割し、それを重ねて拡幅する方
法が開示され、また例えばSPE Journal 1
993 vo1.29 p.38〜47等には同心の内
外筒の間隙に放射状に分割された樹脂を供給され、内筒
又は外筒を回転させることにより多層に形成する方法が
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記米
国特許明細書の開示に代表される多重層シート状物の製
造方法では、樹脂流路が極めて複雑となり、分割、重
合、拡幅など装置的にも煩雑且つ大掛かりな構造とな
る。また、上記雑誌の記載に代表される同心成層方法で
は、成層部分における内筒又は外筒の回転駆動が必要で
あり、装置的に非常に複雑となり、単軸2流路による同
心成層方式では、装置的には簡便になるものの、流路間
での移動流が発生しやすい等の問題があった。また、特
開平1−261426号公報などにおいて、ねじれ構造
を有するエレメントからなるノズル(スタティックミキ
サー)を用いた多層化混合方法が提案されているが、一
般にスタティックミキサーの利用の際には、複数の樹脂
はスタティックミキサーに供給される以前にある程度混
合されており、その結果、多層化は図8に示すように偏
平化された異なる樹脂が混在する状態で吐出され、その
後の拡幅化がなされても得られるシート状物は単一層と
なる。
国特許明細書の開示に代表される多重層シート状物の製
造方法では、樹脂流路が極めて複雑となり、分割、重
合、拡幅など装置的にも煩雑且つ大掛かりな構造とな
る。また、上記雑誌の記載に代表される同心成層方法で
は、成層部分における内筒又は外筒の回転駆動が必要で
あり、装置的に非常に複雑となり、単軸2流路による同
心成層方式では、装置的には簡便になるものの、流路間
での移動流が発生しやすい等の問題があった。また、特
開平1−261426号公報などにおいて、ねじれ構造
を有するエレメントからなるノズル(スタティックミキ
サー)を用いた多層化混合方法が提案されているが、一
般にスタティックミキサーの利用の際には、複数の樹脂
はスタティックミキサーに供給される以前にある程度混
合されており、その結果、多層化は図8に示すように偏
平化された異なる樹脂が混在する状態で吐出され、その
後の拡幅化がなされても得られるシート状物は単一層と
なる。
【0004】また、例えば特開平4−29820号公報
には、主押出機と少なくとも1つの副押出機で各々樹脂
を混練したものを、スタティックミキサーを通して共押
出板を押出成形する方法が開示されているが、この方法
は表面に線状模様を有する押出板を製造するものであ
り、使用される熱可塑性樹脂は相溶性のものに限られ
る。従って、同公報に開示された製造方法によっては多
重層シート状物は得られない。
には、主押出機と少なくとも1つの副押出機で各々樹脂
を混練したものを、スタティックミキサーを通して共押
出板を押出成形する方法が開示されているが、この方法
は表面に線状模様を有する押出板を製造するものであ
り、使用される熱可塑性樹脂は相溶性のものに限られ
る。従って、同公報に開示された製造方法によっては多
重層シート状物は得られない。
【0005】本発明はかかる状況に鑑みてなされたもの
であり、その目的は熱可塑性樹脂の同時押出成形を用い
ながら、数百から数千層の数種類の樹脂薄層からなる多
重層シートを極めて簡便な装置を用いて、効率良く且つ
高精度に成形することにある。
であり、その目的は熱可塑性樹脂の同時押出成形を用い
ながら、数百から数千層の数種類の樹脂薄層からなる多
重層シートを極めて簡便な装置を用いて、効率良く且つ
高精度に成形することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】これらの目的は、本発明
の製造方法である一種類以上の溶融樹脂を重層ダイより
重層状態で吐出し、この吐出される重層溶融樹脂を吐出
方向に沿って分割しつつ各分割溶融樹脂を捻転流路を通
して反転する工程を、所定の回数繰り返すことにより樹
脂の重合層数を連続的に増加させ、所定の層数に達した
後に同重合溶融樹脂を拡幅しながらシート状に押し出す
ことにより達成される。
の製造方法である一種類以上の溶融樹脂を重層ダイより
重層状態で吐出し、この吐出される重層溶融樹脂を吐出
方向に沿って分割しつつ各分割溶融樹脂を捻転流路を通
して反転する工程を、所定の回数繰り返すことにより樹
脂の重合層数を連続的に増加させ、所定の層数に達した
後に同重合溶融樹脂を拡幅しながらシート状に押し出す
ことにより達成される。
【0007】また、本発明の製造装置である1以上の溶
融押出機に接続され、1種類以上の定量溶融樹脂を層状
に吐出する重層ダイと、同重層ダイから吐出される複数
層からなる重合樹脂層をその吐出方向に沿って分割する
と共に、各分割重層樹脂層を捻転させる捻転流路を有す
る第1多層化ダイと、同第1多層化ダイとほぼ同一構造
を有すると共に、樹脂出口と入口との位相を順次異なら
せて直列的に連結されてなる複数の多層化ダイと、最後
の多層化ダイの出口に連結され、重合樹脂層を拡幅して
シート状に押し出す拡幅ダイとを備えてなることを特徴
とする多重層シート状物の製造装置によっても達成され
る。
融押出機に接続され、1種類以上の定量溶融樹脂を層状
に吐出する重層ダイと、同重層ダイから吐出される複数
層からなる重合樹脂層をその吐出方向に沿って分割する
と共に、各分割重層樹脂層を捻転させる捻転流路を有す
る第1多層化ダイと、同第1多層化ダイとほぼ同一構造
を有すると共に、樹脂出口と入口との位相を順次異なら
せて直列的に連結されてなる複数の多層化ダイと、最後
の多層化ダイの出口に連結され、重合樹脂層を拡幅して
シート状に押し出す拡幅ダイとを備えてなることを特徴
とする多重層シート状物の製造装置によっても達成され
る。
【0008】
【作用】重層ダイから1以上の樹脂が例えば左右2層に
重層されて吐出される重層溶融樹脂は、樹脂入口におい
て仕切部により上下に分割され、第1番目の多層化ダイ
の内部を流動する。この流動時に、前記仕切部が流れ方
向に捻転しているため、上下流路内で分割された状態
で、それぞれに前記仕切部に直交するように重層された
各重層溶融樹脂流は徐々に反転されて仕切部と平行な重
層状態となり、最終の出口において上下4層となる。こ
の4層に重層された溶融樹脂は、続いて第2多層化ダイ
の樹脂入口に押し込まれる。
重層されて吐出される重層溶融樹脂は、樹脂入口におい
て仕切部により上下に分割され、第1番目の多層化ダイ
の内部を流動する。この流動時に、前記仕切部が流れ方
向に捻転しているため、上下流路内で分割された状態
で、それぞれに前記仕切部に直交するように重層された
各重層溶融樹脂流は徐々に反転されて仕切部と平行な重
層状態となり、最終の出口において上下4層となる。こ
の4層に重層された溶融樹脂は、続いて第2多層化ダイ
の樹脂入口に押し込まれる。
【0009】このとき、仕切部を挟んで押し出される上
下4層に重層された前記溶融樹脂は、第2多層化ダイの
樹脂入口において上下方向に延びる仕切部により左右に
分割されてセル本体の内部に流入する。第2多層化ダイ
の内部を左右に分割されて流動する重層溶融樹脂も捻転
仕切部により形成される捻転流路に沿って流れる間に、
上述の挙動と同様の挙動のもとで樹脂出口に向かい、左
右8層に重層された重層溶融樹脂として第2多層化ダイ
から押し出される。こうした操作が第3多層化ダイ以降
も複数のダイによって繰り返され、そのたびに層数が指
数関数的に増加していく。重層ダイから多層化ダイユニ
ットに供給されるときの樹脂の層数をm、多層化ダイ数
をnとすると、理想的に多層化が行われれば、多層化ユ
ニットを通過後には、m×2n の多層状樹脂流が得られ
ることになる。
下4層に重層された前記溶融樹脂は、第2多層化ダイの
樹脂入口において上下方向に延びる仕切部により左右に
分割されてセル本体の内部に流入する。第2多層化ダイ
の内部を左右に分割されて流動する重層溶融樹脂も捻転
仕切部により形成される捻転流路に沿って流れる間に、
上述の挙動と同様の挙動のもとで樹脂出口に向かい、左
右8層に重層された重層溶融樹脂として第2多層化ダイ
から押し出される。こうした操作が第3多層化ダイ以降
も複数のダイによって繰り返され、そのたびに層数が指
数関数的に増加していく。重層ダイから多層化ダイユニ
ットに供給されるときの樹脂の層数をm、多層化ダイ数
をnとすると、理想的に多層化が行われれば、多層化ユ
ニットを通過後には、m×2n の多層状樹脂流が得られ
ることになる。
【0010】こうして多層化ダイユニットから押し出さ
れる多層状樹脂流は、次いで、単一の拡幅ダイに入り、
巾を拡大した多重層シート状物として押し出される。上
述の方法によれば、層数を拡大していくための樹脂の流
れは極めて円滑に進行し、その膜厚もミクロンオーダー
に制御可能なものとなる。
れる多層状樹脂流は、次いで、単一の拡幅ダイに入り、
巾を拡大した多重層シート状物として押し出される。上
述の方法によれば、層数を拡大していくための樹脂の流
れは極めて円滑に進行し、その膜厚もミクロンオーダー
に制御可能なものとなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を添付図面に基づいてより詳細
に説明する。図1は本発明に係る多重層シート状物の製
造装置の代表的な一構成例を概略で示す水平断面図、図
2は同製造装置の縦断面図、図3は同製造装置の賦形ヘ
ッド内に連設される多層化ダイの内部構造をモデル的に
示す斜め上方から見た透視図である。
に説明する。図1は本発明に係る多重層シート状物の製
造装置の代表的な一構成例を概略で示す水平断面図、図
2は同製造装置の縦断面図、図3は同製造装置の賦形ヘ
ッド内に連設される多層化ダイの内部構造をモデル的に
示す斜め上方から見た透視図である。
【0012】図1及び図2において、符号1及び符号2
はそれぞれ押出機を示し、各押出機1,2は定量ポンプ
3,4を介して1台の賦形ヘッド5を共有している。賦
形ヘッド5は各押出機1,2から定量ポンプ3,4を介
して定量で押し出される2種類の溶融樹脂を左右にそれ
ぞれ分離する樹脂流路6,7を通して重層ダイ8に押し
出し、同重層ダイ8にて左右2層の溶融樹脂を積層状態
で同時に吐出する。
はそれぞれ押出機を示し、各押出機1,2は定量ポンプ
3,4を介して1台の賦形ヘッド5を共有している。賦
形ヘッド5は各押出機1,2から定量ポンプ3,4を介
して定量で押し出される2種類の溶融樹脂を左右にそれ
ぞれ分離する樹脂流路6,7を通して重層ダイ8に押し
出し、同重層ダイ8にて左右2層の溶融樹脂を積層状態
で同時に吐出する。
【0013】この吐出された重層溶融樹脂は、続いて賦
形ヘッド5内のハウジング9に装着された図3に示す構
造をもつ多層化ダイユニット10に供給される。前記重
層ダイ8に直結する第1多層化ダイ11は図3に示す如
く中空円筒状のセル本体11aと、その内部に密嵌固定
されると共に、その内部を2分割しながら樹脂入口1
1′及び同出口11′′の間に捻転流路を形成する捻転
仕切部11bとを有している。この第1多層化ダイ11
に直結される第2,第3,…の多層化ダイ12,13,
…の構造も、同第1多層化ダイ11にほぼ等しい。
形ヘッド5内のハウジング9に装着された図3に示す構
造をもつ多層化ダイユニット10に供給される。前記重
層ダイ8に直結する第1多層化ダイ11は図3に示す如
く中空円筒状のセル本体11aと、その内部に密嵌固定
されると共に、その内部を2分割しながら樹脂入口1
1′及び同出口11′′の間に捻転流路を形成する捻転
仕切部11bとを有している。この第1多層化ダイ11
に直結される第2,第3,…の多層化ダイ12,13,
…の構造も、同第1多層化ダイ11にほぼ等しい。
【0014】図4の(a)及び(b)は、第1多層化ダ
イ11の樹脂入口11′及び樹脂出口11′′における
樹脂断面、同図の(c)及び(d)は第2多層化ダイ1
2の樹脂入口12′及び樹脂出口12′′における樹脂
断面、同図の(e)及び(f)は第3多層化ダイ13の
樹脂入口13′及び樹脂出口13′′における樹脂断面
をモデル的に示している。同図により明らかなごとく、
第1及び第2多層化ダイ11,12の樹脂出口1
1′′,12′′が、それぞれ第2及び第3の多層化ダ
イ12,13の各樹脂入口12′,13′の仕切部11
b〜13bに直交するようにして連結されている。
イ11の樹脂入口11′及び樹脂出口11′′における
樹脂断面、同図の(c)及び(d)は第2多層化ダイ1
2の樹脂入口12′及び樹脂出口12′′における樹脂
断面、同図の(e)及び(f)は第3多層化ダイ13の
樹脂入口13′及び樹脂出口13′′における樹脂断面
をモデル的に示している。同図により明らかなごとく、
第1及び第2多層化ダイ11,12の樹脂出口1
1′′,12′′が、それぞれ第2及び第3の多層化ダ
イ12,13の各樹脂入口12′,13′の仕切部11
b〜13bに直交するようにして連結されている。
【0015】また、図5は第1多層化ダイ11の内部を
流れる重層溶融樹脂の挙動を示しており、上述のごとく
重層ダイ8から2種の樹脂が左右2層に重層されて吐出
される重層溶融樹脂は、樹脂入口11′において同図
(a)に示すごとく仕切部11bにより上下に分割さ
れ、同第1多層化ダイ11の内部を流動する。この流動
時に、前記仕切部11bが流れ方向に捻転しているた
め、同図(b)〜(d)に示すごとく上下流路内で分割
され、それぞれに左右に異なる種類の樹脂が前記仕切部
11bに直交するように重層されてなる各重層溶融樹脂
流は流動する間に徐々に反転され仕切部11bと平行な
重層状態となり、同図(e)に示すごとく最終の出口1
1′′において上下4層となる。この4層に重層された
溶融樹脂は、続いて第2多層化ダイ12の樹脂入口1
2′に押し込まれる。
流れる重層溶融樹脂の挙動を示しており、上述のごとく
重層ダイ8から2種の樹脂が左右2層に重層されて吐出
される重層溶融樹脂は、樹脂入口11′において同図
(a)に示すごとく仕切部11bにより上下に分割さ
れ、同第1多層化ダイ11の内部を流動する。この流動
時に、前記仕切部11bが流れ方向に捻転しているた
め、同図(b)〜(d)に示すごとく上下流路内で分割
され、それぞれに左右に異なる種類の樹脂が前記仕切部
11bに直交するように重層されてなる各重層溶融樹脂
流は流動する間に徐々に反転され仕切部11bと平行な
重層状態となり、同図(e)に示すごとく最終の出口1
1′′において上下4層となる。この4層に重層された
溶融樹脂は、続いて第2多層化ダイ12の樹脂入口1
2′に押し込まれる。
【0016】このとき、図4(b)に示すごとく仕切部
11bを挟んで押し出される上下4層に重層された溶融
樹脂は、第2多層化ダイ12の樹脂入口12′において
上下方向に延びる仕切部12bにより左右に分割されて
セル本体12aの内部に流入する。第2多層化ダイ12
の内部を左右に分割されて流動する重層溶融樹脂も捻転
仕切部12bにより形成される捻転流路に沿って流れる
間に、図5に示す上述の挙動をとって樹脂出口12′′
においては図4(d)に示すごとく左右8層に重層され
た重層溶融樹脂として第2多層化ダイ12から押し出さ
れる。こうした操作が第3多層化ダイ13以降の複数の
ダイによって繰り返され、そのたびに層数が指数関数的
に増加していく。重層ダイ8から多層化ダイユニット1
0に供給されるときの樹脂の層数をm、多層化ダイ数を
nとすると、理想的に多層化が行われれば、多層化ユニ
ット10を通過後には、m×2n の多層状樹脂流が得ら
れることになる。
11bを挟んで押し出される上下4層に重層された溶融
樹脂は、第2多層化ダイ12の樹脂入口12′において
上下方向に延びる仕切部12bにより左右に分割されて
セル本体12aの内部に流入する。第2多層化ダイ12
の内部を左右に分割されて流動する重層溶融樹脂も捻転
仕切部12bにより形成される捻転流路に沿って流れる
間に、図5に示す上述の挙動をとって樹脂出口12′′
においては図4(d)に示すごとく左右8層に重層され
た重層溶融樹脂として第2多層化ダイ12から押し出さ
れる。こうした操作が第3多層化ダイ13以降の複数の
ダイによって繰り返され、そのたびに層数が指数関数的
に増加していく。重層ダイ8から多層化ダイユニット1
0に供給されるときの樹脂の層数をm、多層化ダイ数を
nとすると、理想的に多層化が行われれば、多層化ユニ
ット10を通過後には、m×2n の多層状樹脂流が得ら
れることになる。
【0017】多層状樹脂流をシート化する方法は圧延等
幾つか考えられるが、本発明では拡幅ダイ14によりシ
ート化して吐出する。得られるシート状物は、図8に示
すごとき異なる樹脂が層状に分散して混在状態にある単
一層ではなく、全域に亘って多層化している多層シート
状物となる。
幾つか考えられるが、本発明では拡幅ダイ14によりシ
ート化して吐出する。得られるシート状物は、図8に示
すごとき異なる樹脂が層状に分散して混在状態にある単
一層ではなく、全域に亘って多層化している多層シート
状物となる。
【0018】本明細書において重合溶融樹脂とは、2つ
以上の溶融した樹脂が重り合って多層を形成した溶融樹
脂のことであり、各層は明確に分離しており、層間で樹
脂が混合されることのほとんどない材質が選ばれる。層
間で樹脂が混合されると、本発明の目的とするシート状
物は得られない。
以上の溶融した樹脂が重り合って多層を形成した溶融樹
脂のことであり、各層は明確に分離しており、層間で樹
脂が混合されることのほとんどない材質が選ばれる。層
間で樹脂が混合されると、本発明の目的とするシート状
物は得られない。
【0019】使用可能な樹脂の組合せは、共に溶融押出
し可能で、例えばポリメタクリル酸メチルとポリカーボ
ネートや、ポリエチレンとポリカーボネートのように、
一般に相溶性の余り良くないもの、あるいは、共に溶融
押出し可能で、ある限られた条件下(温度、圧力等)で
非相溶性を示すもの、更には同種の熱可塑性樹脂同士の
ように、共に溶融押し出し可能で、一般に相溶性であっ
ても各層の界面を乱さない程度のものであればよい。
し可能で、例えばポリメタクリル酸メチルとポリカーボ
ネートや、ポリエチレンとポリカーボネートのように、
一般に相溶性の余り良くないもの、あるいは、共に溶融
押出し可能で、ある限られた条件下(温度、圧力等)で
非相溶性を示すもの、更には同種の熱可塑性樹脂同士の
ように、共に溶融押し出し可能で、一般に相溶性であっ
ても各層の界面を乱さない程度のものであればよい。
【0020】更に、本発明の装置に適用される樹脂とし
ては、要求される多層シートの機能に応じて広範な熱可
塑性樹脂の中から選択が可能であるが、特に光透過性が
必要とされる場合はポリスチレン、ポリカーボネート、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリメ
チルメタクリレート等のアクリル樹脂やポリプロピレン
等の各種樹脂の組合せを挙げることができるが、これら
の共重合樹脂、ブレンド樹脂等も適用可能である。勿
論、他の性能が必要な場合は、これらに限定されない。
また、前述の各種樹脂に各種の着色材を添加することに
より、様々な意匠を表出させることも可能である。次
に、本発明を比較例と共に具体的に説明する。
ては、要求される多層シートの機能に応じて広範な熱可
塑性樹脂の中から選択が可能であるが、特に光透過性が
必要とされる場合はポリスチレン、ポリカーボネート、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリメ
チルメタクリレート等のアクリル樹脂やポリプロピレン
等の各種樹脂の組合せを挙げることができるが、これら
の共重合樹脂、ブレンド樹脂等も適用可能である。勿
論、他の性能が必要な場合は、これらに限定されない。
また、前述の各種樹脂に各種の着色材を添加することに
より、様々な意匠を表出させることも可能である。次
に、本発明を比較例と共に具体的に説明する。
【0021】「具体例1」樹脂として、ポリメタクリル
酸メチル(PMMA、三菱レイヨン社製アクリペット)
及びポリカーボネート(PC、三菱瓦斯化学社製ユーピ
ロン)を用いた。PMMA及びPCをそれぞれ250℃
で溶融し、押出機で押し出し、それぞれギヤポンプによ
り100cm3 /minで送り、左半分をPMMA、右
半分をPCとした直径16mmの円柱状の二層状樹脂流
とし、多層化ダイ((株)ノリタケカンパニーリミテッ
ド製 スタティックミキサー、各ダイの長さ16mm、
各ダイの外径16mm、各ダイの仕切部の捻れ角180
°、多層化ダイ数10個)に供給し、上記多層化ダイを
通過させ、ダイより押し出して厚み3mm、幅30cm
の多層化シートを得た。
酸メチル(PMMA、三菱レイヨン社製アクリペット)
及びポリカーボネート(PC、三菱瓦斯化学社製ユーピ
ロン)を用いた。PMMA及びPCをそれぞれ250℃
で溶融し、押出機で押し出し、それぞれギヤポンプによ
り100cm3 /minで送り、左半分をPMMA、右
半分をPCとした直径16mmの円柱状の二層状樹脂流
とし、多層化ダイ((株)ノリタケカンパニーリミテッ
ド製 スタティックミキサー、各ダイの長さ16mm、
各ダイの外径16mm、各ダイの仕切部の捻れ角180
°、多層化ダイ数10個)に供給し、上記多層化ダイを
通過させ、ダイより押し出して厚み3mm、幅30cm
の多層化シートを得た。
【0022】光学顕微鏡で前記シート断面を観察したと
ころ、各樹脂層の厚みは1〜5μm程度であり、平均的
な層の厚みを3μmとすると、層数は1000程度であ
ると推測され、十分な多層からなるシートが得られた。
実際に得られたシートの拡大断面を図6に示す。
ころ、各樹脂層の厚みは1〜5μm程度であり、平均的
な層の厚みを3μmとすると、層数は1000程度であ
ると推測され、十分な多層からなるシートが得られた。
実際に得られたシートの拡大断面を図6に示す。
【0023】「具体例2」樹脂としてポリエチレン(P
E、三井石油化学社製 ウルトゼックス)及びポリカー
ボネート(PC、三菱瓦斯化学社製 ユーピロン)を用
いた。PE及びPCをそれぞれ220℃、250℃で溶
融して押出機で押し出した以外は、具体例1と同様であ
り、厚み3mm、幅30cmのシートを得た。
E、三井石油化学社製 ウルトゼックス)及びポリカー
ボネート(PC、三菱瓦斯化学社製 ユーピロン)を用
いた。PE及びPCをそれぞれ220℃、250℃で溶
融して押出機で押し出した以外は、具体例1と同様であ
り、厚み3mm、幅30cmのシートを得た。
【0024】光学顕微鏡でシート断面を観察したとこ
ろ、各樹脂層の平均的厚みが50μm程度のシートが得
られた。実際に得られたシートの拡大断面を図7に示
す。
ろ、各樹脂層の平均的厚みが50μm程度のシートが得
られた。実際に得られたシートの拡大断面を図7に示
す。
【0025】「比較例」樹脂としてポリメタクリル酸メ
チル(PMMA,三菱レイヨン社製アクリペット)及び
ポリカーボネート(PC、三菱瓦斯化学社製ユーピロ
ン)を用いた。各樹脂をギヤポンプにより100cm3
/minで送り、多層化ユニットに至る以前にある程度
混合し、直径16mmの円柱状の層状ではない混合樹脂
流とした以外は実施例1と同様に実験を行い、厚み3m
m、幅30cmのシートを得た。得られたシートの断面
を光学顕微鏡でみたとこと、図8に模式的に示されるよ
うに、多層化は部分的で、且つ不規則なものであった。
チル(PMMA,三菱レイヨン社製アクリペット)及び
ポリカーボネート(PC、三菱瓦斯化学社製ユーピロ
ン)を用いた。各樹脂をギヤポンプにより100cm3
/minで送り、多層化ユニットに至る以前にある程度
混合し、直径16mmの円柱状の層状ではない混合樹脂
流とした以外は実施例1と同様に実験を行い、厚み3m
m、幅30cmのシートを得た。得られたシートの断面
を光学顕微鏡でみたとこと、図8に模式的に示されるよ
うに、多層化は部分的で、且つ不規則なものであった。
【0026】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなごとく、本発
明の多重層シート状物の製造方法及び製造装置によれ
ば、簡単な構造を備えた装置と操作により数百層〜数千
層に及ぶ樹脂薄膜を重層したシート状物を連続的に且つ
高精度に製造することが可能となる。
明の多重層シート状物の製造方法及び製造装置によれ
ば、簡単な構造を備えた装置と操作により数百層〜数千
層に及ぶ樹脂薄膜を重層したシート状物を連続的に且つ
高精度に製造することが可能となる。
【図1】本発明の代表的な実施例である多重層シート状
物の製造装置の全体構成を概略で示す水平断面図であ
る。
物の製造装置の全体構成を概略で示す水平断面図であ
る。
【図2】同装置の概略縦断面図である。
【図3】同装置に装着される多層化ダイユニットの一部
を示す斜め上方から見た透視図である。
を示す斜め上方から見た透視図である。
【図4】同ダイユニットにおける各多層化ダイの樹脂入
口及び出口の樹脂断面を示す機能説明図である。
口及び出口の樹脂断面を示す機能説明図である。
【図5】多層化ダイにおける捻転仕切部と溶融樹脂との
挙動説明図である。
挙動説明図である。
【図6】本発明の具体例1により得られたシートの断面
拡大図である。
拡大図である。
【図7】同具体例2により得られたシートの断面拡大図
である。
である。
【図8】比較例により得られたシートの模式断面図であ
る。
る。
1,2 押出機 3,4 定量ギヤポンプ 5 賦型ヘッド 6,7 樹脂流路 8 重層ダイ 9 ハウジング 10 多層化ダイユニット 11〜13 多層化ダイ 14 拡幅ダイ
Claims (2)
- 【請求項1】 一種類以上の溶融樹脂を重層ダイより重
層状態で吐出し、この吐出される重層溶融樹脂を吐出方
向に沿って分割しつつ各分割溶融樹脂を捻転流路を通し
て反転する工程を、所定の回数繰り返すことにより樹脂
の重合層数を連続的に増加させ、所定の層数に達した後
に同重合溶融樹脂を拡幅しながらシート状に押し出すこ
とを備えてなることを特徴とする多重層シート状物の製
造方法。 - 【請求項2】 1以上の溶融押出機に接続され、1種類
以上の定量溶融樹脂を層状に吐出する重層ダイと、同重
層ダイから吐出される複数層からなる重合樹脂層をその
吐出方向に沿って分割すると共に、各分割重層樹脂層を
捻転させる捻転流路を有する第1多層化ダイと、同第1
多層化ダイとほぼ同一構造を有すると共に、樹脂出口と
入口との位相を順次異ならせて直列的に連結されてなる
複数の多層化ダイと、最後の多層化ダイの出口に連結さ
れ、重合樹脂層を拡幅してシート状に押し出す拡幅ダイ
とを備えてなることを特徴とする多重層シート状物の製
造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6046085A JPH07251435A (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | 多重層シート状物の製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6046085A JPH07251435A (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | 多重層シート状物の製造方法及び製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07251435A true JPH07251435A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=12737157
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6046085A Pending JPH07251435A (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | 多重層シート状物の製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07251435A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013224030A (ja) * | 2012-04-19 | 2013-10-31 | Nordson Extrusion Dies Industries Llc | 多層フィルムの製造システム及び方法並びに多層化装置 |
| US10857715B2 (en) | 2016-08-24 | 2020-12-08 | Promix Solutions Ag | Mixer structure for a film die and a film die |
-
1994
- 1994-03-16 JP JP6046085A patent/JPH07251435A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013224030A (ja) * | 2012-04-19 | 2013-10-31 | Nordson Extrusion Dies Industries Llc | 多層フィルムの製造システム及び方法並びに多層化装置 |
| US10857715B2 (en) | 2016-08-24 | 2020-12-08 | Promix Solutions Ag | Mixer structure for a film die and a film die |
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