JPH07252294A - 副腎皮質ステロイド誘導体 - Google Patents

副腎皮質ステロイド誘導体

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JPH07252294A
JPH07252294A JP941195A JP941195A JPH07252294A JP H07252294 A JPH07252294 A JP H07252294A JP 941195 A JP941195 A JP 941195A JP 941195 A JP941195 A JP 941195A JP H07252294 A JPH07252294 A JP H07252294A
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JP
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corticosteroid
hydroxyl group
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ascorbic acid
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JP941195A
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Kazumi Ogata
一美 緒方
Hideki Tsuruoka
秀樹 鶴岡
Yukihiro Sakagami
享宏 阪上
Hidetoshi Nakao
英俊 中尾
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Senju Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Senju Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】次の式 【化1】 [式中、Rは水素原子、水酸基、メチル基またはメチレ
ン基を示す。但し、ステロイドの骨格の17位に水酸基
を有している場合、そのアシル化体、Rが水酸基の場
合、そのケトン体も含む。]で表される副腎皮質ステロ
イド誘導体またはその薬理学的に許容できる塩。 【効果】本発明の副腎皮質ステロイド誘導体は、水溶性
に優れ、抗アレルギー作用、抗炎症作用、抗酸化作用な
どを有しているので、各種アレルギー性疾患や炎症性疾
患および白内障や各種虚血性臓器疾患の予防・治療のた
め有利に用いることができる。さらに、本化合物は、化
粧品の紫外線吸収成分、美肌成分およびその他の化粧品
材料の安定化成分としても有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規かつ有用な副腎皮
質ステロイド誘導体、その製造法およびそれらを含有す
る製剤に関する。さらに詳しくは、本発明は、21−
(アスコルビン酸−2−ホスホリル)副腎皮質ステロイ
ドおよびその薬理学的に許容できる塩、それらの製造法
並びにそれらを含有してなる製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】副腎皮質から分泌される副腎皮質ホルモ
ン(別名コルチコイド)は、ステロイド骨格を有し、そ
の生理活性の違いによって、鉱質コルチコイドと糖質コ
ルチコイドとに大別される。
【0003】このうち、鉱質コルチコイドは、鉱質代謝
作用を有するホルモンであって、無機塩類の代謝に関与
し、塩化ナトリウムや水の排泄を適度に抑え、さらに組
織間質に滞留し、腎臓からカリウムおよびリン酸の排泄
を促進する作用を有し、動物の生命維持に不可欠な物質
である。鉱質コルチコイドとして、アルドステロン、デ
スオキシコルチコステロン、コルチコステロンなどが知
られている。
【0004】一方、糖質コルチコイドは、糖質代謝作用
を有するコルチコイドである。すなわち、糖質コルチコ
イドは、体内のタンパク質を炭水化物に代謝させる作用
を有し、肝臓に沈着するグリコーゲンの貯蔵を増大さ
せ、ショック、寒冷、外傷、中毒などに対する動物体の
抵抗力、すなわち抗アレルギー作用を発揮させる作用を
有している。さらに、糖質コルチコイドは、消炎作用も
有している。糖質コルチコイドとして、コルチゾン、ハ
イドロコルチゾン、プレゾニゾロン、メチルプレゾニゾ
ロン、トリアムシノロン、デキサメサゾン、パラメタゾ
ン、クロコルトロン、フルオシノロン、クロメタゾン、
ベタメタゾンなどが知られている。
【0005】このように、副腎皮質ホルモンは、種々の
生理活性を有しているので、ストレス、ショック、アレ
ルギー性疾患や炎症性疾患などの治療剤として用いられ
ているが、水に極めて溶けにくいという欠点がある。こ
れら副腎皮質ホルモンの水溶性塩としては、従来、リン
酸エステル、メタスルホ安息香酸エステルなどが知られ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような状況下、本
発明者らは、水溶性に優れ、かつ、強い抗酸化作用をも
併せ持つ、副腎皮質ホルモン作用を有する新規化合物を
求めて、鋭意研究を進めた。その結果、アスコルビン酸
と副腎皮質ホルモンとをリン酸を介して結合した化合物
およびその薬理学的に許容できる塩の合成に成功し、し
かも、これら化合物が上記の目的を満たすことを発見し
た。これら新知見に基づき、さらに検討を加え、本発明
を完成したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(1)次の式
【化2】 [式中、Rは水素原子、水酸基、メチル基またはメチレ
ン基を示す。但し、ステロイドの骨格の17位に水酸基
を有している場合、そのアシル化体、Rが水酸基の場
合、そのケトン体も含む。]で表される副腎皮質ステロ
イド誘導体およびその薬理学的に許容できる塩(以下、
本化合物という。)、(2)それらの製造法並びに
(3)それらを含有してなる製剤に関する。
【0008】本化合物は、遊離のものであっても、その
薬理学的に許容できる塩であっても、本発明の目的のた
め適宜に用いることができる。その塩としては、たとえ
ばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩やカ
ルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩
などが例示されるが、これら以外の塩であっても薬理学
的に許容できる塩であればいずれのものであっても適宜
使用することができる。
【0009】本発明に用いられる副腎皮質ステロイドと
しては、ステロイド骨格の21位にアルコール性の水酸
基を有しているもの、または、ステロイド骨格の21位
にハロゲン原子を有しているものであればいずれのもの
であってもよい。たとえば、アルドステロン、デスオキ
シコルチコステロン、コルチコステロンなどの鉱質コル
チコイドおよびコルチゾン、ハイドロコルチゾン、プレ
ゾニゾロン、メチルプレゾニゾロン、トリアムシノロ
ン、トリアムシノロンアセトニド、デキサメサゾン、パ
ラメタゾン、クロコルトロン、フルオシノロン、クロメ
タゾン、ベタメタゾンなどの糖質コルチコイドが例示さ
れる。
【0010】本化合物は、次の2つの方法により、また
はこれらに準じて適宜合成することができる。すなわ
ち、(1)次の反応式で表されるように、ステロイド骨
格の21位にアルコール性の水酸基を有する副腎皮質ス
テロイド(II)と、アスコルビン酸−2−リン酸エス
テル(III)とを、脱水縮合剤の存在下縮合させて本
化合物(I)を得るか、
【化3】 (2)または、次の反応式で表されるように、ステロイ
ド骨格の21位にハロゲン原子を有する副腎皮質ステロ
イド(IV)と、アスコルビン酸−2−リン酸エステル
(III)とを、脱酸剤の存在下反応させることにより
本発明の化合物(I)を得ることができる。
【化4】 以下、これら2つの製造方法について、さらに詳細に説
明する。
【0011】本化合物を得る第1の方法としては、ステ
ロイド骨格の21位にアルコール性の水酸基を有する副
腎皮質ステロイド(II)と、アスコルビン酸−2−リ
ン酸エステル(III)とを、脱水縮合剤の存在下、た
とえばピリジン中で、縮合させる方法が挙げられる。本
反応に使用されるアスコルビン酸−2−リン酸エステル
(III)は、アスコルビン酸−2−リン酸塩として公
知の方法に従って合成してもよいが、市販されているも
のを用いてもよい。また、アスコルビン酸はL型でもD
L型でもよい。これを本反応に使用する場合は、たとえ
ば、アスコルビン酸リン酸マグネシウム塩をスルホン酸
系のイオン交換樹脂に通してマグネシウムを除き、遊離
酸の形で用いる。また、脱水縮合剤としては、種々挙げ
られるが、N,N′−ジサイクロヘキシルカルボジイミ
ド(DCC)を用いることにより、本縮合反応は充分進
行する。本反応に用いられる溶媒としては、ピリジンな
どが好ましいが、その他本反応を阻害しないものであれ
ばいずれのものであっても使用することができる。本反
応は、室温で約1〜5時間程度で終了する。
【0012】本化合物を得る第2の方法としては、ステ
ロイド骨格の21位にハロゲン原子を有する副腎皮質ス
テロイド(IV)と、上記の方法により得られるアスコ
ルビン酸−2−リン酸(III)とを、有機アミン存在
下ケトン中において、数時間加熱還流する方法が挙げら
れる。本反応に用いられる、ステロイド骨格の21位に
ハロゲン原子を有する副腎皮質ステロイド(IV)は、
公知の方法、たとえば次のようにして得ることができ
る。すなわち、ステロイド骨格の21位にアルコール性
水酸基を有する副腎皮質ステロイドを、ジメチルホルム
アミド(DMF)中で、p−トルエンスルホニルクロラ
イドと反応させて、ステロイド骨格の21位をクロル体
とするか、あるいは、さらにこのクロル体をアセトン中
ヨウ化ナトリウムで処理して、ヨウ素体を得ることがで
きる。本反応においては、クロル体でも反応に供するこ
とができるが、ヨウ素体の方が反応性がよいので好適に
使用することができる。本反応に用いられる溶媒として
は、アセトンまたはメチルエチルケトンなどのケトン類
が好ましいが、その他本反応を阻害しないものであれば
いずれのものであっても使用することができる。また、
脱酸剤としては、トリエチルアミンやトリブチルアミン
などの第3級有機アミン類が好ましい。本反応は、加熱
還流することによって、約1〜5時間程度で終了する。
【0013】このようにして得られた本発明の化合物
(I)は、公知の方法により、薬理学的に許容しうる塩
として得てもよい。たとえば、得られた本発明の化合物
を適当な溶媒中で、水酸化物、炭酸塩や炭酸水素塩など
のアルカリ金属イオンやアルカリ土類金属イオンを与え
る物質を添加することにより目的の塩を得ることができ
る。塩への変換は、本発明の化合物を一旦反応液から単
離した後行なってもよく、反応液から単離することなく
行なってもよい。
【0014】このようにして得られる本化合物(I)
は、文献未載の新規化合物であって、抗酸化作用、抗炎
症作用および抗アレルギー作用などを有し、極めて有用
な化合物である。本化合物は、上記のような種々の作用
を有するので、たとえば抗酸化剤、抗炎症剤、抗アレル
ギー剤などの医薬品としてのみならず、化粧品材料とし
ても有用な化合物である。
【0015】本化合物が有する抗酸化作用によって治療
しうる疾患としては、たとえば白内障や虚血性臓器疾患
などが挙げられる。
【0016】本発明の製剤によって治療しうる抗炎症疾
患としては、たとえば痔疾、慢性関節リウマチ、変形性
リウマチ、変形性脊髄症、変形性関節症、腰痛症、痛風
症発作、急性中耳炎、膀胱炎、前立腺炎、歯痛、葡萄膜
炎、副鼻腔炎などが挙げられる。
【0017】本発明の製剤によって治療しうるアレルギ
ー疾患としては、たとえば気管支性喘息、花粉症、アレ
ルギー性鼻炎、食事性アレルギー性胃炎、アレルギー性
下痢、潰瘍性大腸炎、口内炎、結節性動脈周囲炎、閉塞
性動脈内膜炎、心内膜炎、蕁麻疹、湿疹、接触性皮膚
炎、フリクテン、交感性眼炎、アレルギー性結膜炎およ
びアレルギー性角膜炎などが挙げられる。
【0018】本化合物を化粧品材料として利用する場合
は、紫外線吸収や美肌を目的として、またはその他の化
粧品材料の安定化を目的として、クリーム剤、ローショ
ンや化粧水などに適宜混和して用いることができる。
【0019】本発明の製剤は、上記のような種々の疾患
の予防・治療のため、経口的にまたは非経口的に適宜に
使用される。製剤の形態としては、たとえば錠剤、顆粒
剤、散剤、カプセル剤、軟膏剤や座剤などの固型製剤、
または点眼剤、注射剤、シロップ剤などの液剤のいずれ
の形にも公知の方法により適宜調製することができる。
これらの製剤には、通常用いられる賦形剤、結合剤、崩
壊剤、増粘剤、分散剤、再吸収促進剤、緩衝剤、界面活
性剤、保存剤、等張化剤、安定化剤やpH調節剤などの
各種添加剤を適宜使用してもよい。また、本発明の化合
物を化粧品に配合させるときも、通常化粧品に用いられ
る成分を添加することができる。
【0020】本発明の医薬品および化粧品には、目的と
必要に応じて、本化合物のうち1種または2種以上を適
宜組み合せて含有させることもできる。
【0021】本化合物を医薬品として使用する場合の本
化合物の用量は、使用する化合物の種類、対象とする疾
患の種類、患者の体重、年齢や適応症状および投与方法
などによっても異なるが、たとえば注射剤の場合成人1
日1回約0.1mg〜約30mg、内服剤の場合は、成
人1日数回、1回量約1mg〜約100mg程度投与す
るのがよい。点眼剤として使用する場合には、濃度約
0.01(w/v)%〜0.5(w/v)%程度のもの
を1回数滴、1日数回程度点眼するのがよい。
【0022】また、本化合物を化粧品に用いようとする
場合は、その化合物の種類、配合しようとする化粧品の
種類や配合目的などによっても異なるが、通常約0.0
01〜5%、好ましくは約0.01〜2%程度がよい。
【0023】本発明の製剤には、本発明の目的に反しな
い限り、その他の副腎皮質ホルモン剤、抗酸化剤、抗ア
レルギー剤、抗炎症剤および/または別種の薬効成分を
適宜含有させてもよい。
【0024】
【実施例】以下、実施例および実験例を挙げて、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0025】[実施例1]21−(L−アスコルビン酸
−2−ホスホリル)デキサメサゾンナトリウム塩 L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム
塩3.0gを水30mlに溶かし、これをアンバーライ
ト1R−120B(H+型)のカラム(直径2cm×長
さ35cm)に通してマグネシウムを除いて得た水溶液
を40℃以下の水浴上で減圧濃縮し、残渣油状物を得
る。これにピリジン40mlを加え、さらにデキサメサ
ゾン2.0gを加えて溶かし、室温下で、攪拌しなが
ら、N,N′−ジサイクロヘキシルカルボジイミド(D
CC)3.5gを加え3時間攪拌する。次に、析出した
DCウレアを濾別し溶媒を留去する。残渣に水70ml
を加えて溶かし、2規定水酸化ナトリウム液で中性とし
不溶物を濾別後、濾液を酢酸エチルで少量混在するデキ
サメサゾンを抽出除去した水溶液を減圧下で濃縮する。
析出する白色結晶を濾取し、これを水−エタノールから
再結晶させて、融点195〜196℃(分解)の目的化
合物1.5gを得る。そのIRを図1に示す。 TLCシリカゲル Rf=0.71(n−ブタノール:
酢酸:水=4:1:1) 元素分析 C28H35FO13PNa・H2 Oとして 理論値(%): C,50.15; H,5.56 実測値(%): C,50.39; H,5.88
【0026】[実施例2]21−(L−アスコルビン酸
−2−ホスホリル)ハイドロコルチゾンマグネシウム塩 L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム
塩3.0gを実施例1と同様に処理してマグネシウムを
除去した水溶液を濃縮し、残渣油状物にアセトン50m
l、さらに21−ヨードハイドロコルチゾン2.0gお
よびトリエチルアミン6mlを加えて、水浴上5時間加
熱還流する。次に溶媒を留去し、残渣に0.2規定塩酸
80mlを加えて攪拌しながら溶かし、未反応のステロ
イドを酢酸エチルで抽出除去する。水溶液を40mlま
で濃縮し、これをアンバーライト1R−120B(H+
型)のカラム(直径2cm×長さ35cm)に通した
後、塩基性炭酸マグネシウムで中和後、さらに濃縮す
る。残渣にエタノールを加えて析出するアスコルビンリ
ン酸マグネシウムを濾別後、溶媒を留去する。残渣を水
20mlに溶かし、セファデックスG−10のカラム
(直径3cm×長さ50cm,溶出液はメタノール:水
=1:1)で活性部分を集め濃縮し、析出する白色結晶
を濾取し、少量の水から再結晶させて、融点164〜1
65℃(分解)の目的化合物0.91gを得る。そのI
Rを図2に示す。 TLCシリカゲル Rf=0.64(n−ブタノール:
酢酸:水=4:1:1) 元素分析 C54H72O26P2 Mg・2H2 Oとして 理論値(%): C,51.50; H,6.08 実測値(%): C,51.21; H,6.45
【0027】[実施例3]21−(L−アスコルビン酸
−2−ホスホリル)トリアムシノロンアセトニドナトリ
ウム塩 L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム
塩1.5g、トリアムシノロンアセトニド1.0g、ピ
リジン30ml、DCC2.0gを用いて実施例1と同
様に反応処理して、融点215〜216℃(分解)の目
的化合物(白色結晶)0.4gを得る。 TLCシリカゲル Rf=0.71(n−ブタノール:
酢酸:水=4:1:1) 元素分析 C30H37O14FPNa・H2 Oとして 理論値(%): C,50.56; H,5.52 実測値(%): C,50.85; H,5.87
【0028】[実施例4]ラットカラゲニン胸膜炎に対
する本化合物の効果 ラットカラゲニン胸膜炎に対する本化合物の効果につい
て試験した。
【0029】〔試験物質〕21−(L−アスコルビン酸
−2−ホスホリル)デキサメサゾンナトリウム塩(略
称:Dex−PC)。
【0030】〔試験方法〕本試験には、6週齢の雄性
S.D.系ラット(体重163〜184g)を使用し
た。ラットをエーテル麻酔下、2%λ−カラゲニン溶液
を胸腔内へ0.1ml注入して胸膜炎を惹起した。λ−
カラゲニン投与5時間後に、ポンタミンスカイブルー
(60mg/2ml/kg)を静注し、その20分後に
ラットを放血致死させた。胸腔内を開き、浸出液を採取
し、浸出液量と浸出液の色素濃度について測定した。ま
た、試験物質は2%λ−カラゲニン溶液に0.1%とな
るように溶解して胸腔内に投与した(0.1mg/si
te)。
【0031】〔試験結果〕その結果を表1に示す。
【0032】
【表1】 ラットカラゲニン胸膜炎に対する本化合物の効果 浸出液量 色素漏出量 n (ml) (μg/site) 対照群 1.65±0.45 68.4±23.3 9 Dex−PC 1.13±0.24* 43.7±13.2* 8 各値は平均±標準偏差を示す。 対照群に対する有意差 *;p<0.05.
【0033】表1より明らかなように、0.1mg/s
iteの投与量で胸腔内浸出液量を各々、31.5%、
36.1%と有意に抑制した。これらのことから、本化
合物は、抗炎症剤として有用であることが判った。
【0034】 [製剤実施例1]内服錠 実施例2の化合物 50mg 乳糖 80mg デンプン 17mg ステアリン酸マグネシウム 3mg 以上の成分を1錠分の材料として、常法により錠剤を成
型する。必要に応じて、糖衣を付してもよい。
【0035】 [製剤実施例2]点眼剤 実施例1の化合物 100mg ホウ酸 700mg ホウ砂 400mg 塩化ナトリウム 500mg p−オキシ安息香酸メチル 26mg p−オキシ安息香酸ブチル 14mg 滅菌精製水 全量100ml 以上の成分を常法により混和して点眼剤とする。
【0036】 [製剤実施例3]注射剤 実施例1の化合物 10mg 塩化ナトリウム 900mg 蒸留水 全量100ml 以上の成分を常法により混和して注射剤とする。
【0037】 [製剤実施例4]軟膏剤 実施例3の化合物 100mg 親水軟膏 全量100g 以上の成分を常法により混和して軟膏剤とする。
【0038】
【発明の効果】本発明の副腎皮質ステロイド誘導体は、
水溶性に優れ、抗アレルギー作用、抗炎症作用、抗酸化
作用などを有しているので、各種アレルギー性疾患や炎
症性疾患および白内障や各種虚血性臓器疾患の予防・治
療のため有利に用いることができる。さらに、本化合物
は、化粧品の紫外線吸収成分、美肌成分およびその他の
化粧品材料の安定化成分としても有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において合成した化合物の赤外線吸収
スペクトル(IR)を示す。
【図2】実施例2において合成した化合物の赤外線吸収
スペクトル(IR)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/58 ABL C07J 75/00 9051−4C

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式 【化1】 [式中、Rは水素原子、水酸基、メチル基またはメチレ
    ン基を示す。但し、ステロイドの骨格の17位に水酸基
    を有している場合、そのアシル化体、Rが水酸基の場
    合、そのケトン体も含む。]で表される副腎皮質ステロ
    イド誘導体またはその薬理学的に許容できる塩。
  2. 【請求項2】 化学名が21−(L−アスコルビン酸−
    2−ホスホリル)デキサメサゾンである請求項1記載の
    副腎皮質ステロイド誘導体またはその薬理学的に許容で
    きる塩。
  3. 【請求項3】 化学名が21−(L−アスコルビン酸−
    2−ホスホリル)ハイドロコルチゾンである請求項1記
    載の副腎皮質ステロイド誘導体またはその薬理学的に許
    容できる塩。
  4. 【請求項4】 化学名が21−(L−アスコルビン酸−
    2−ホスホリル)トリアムシノロンアセトニドである請
    求項1記載の副腎皮質ステロイド誘導体またはその薬理
    学的に許容できる塩。
  5. 【請求項5】 ステロイド骨格の21位にアルコール性
    水酸基を有する副腎皮質ステロイドとアスコルビン酸−
    2−リン酸エステルとを脱水縮合剤の存在下で反応させ
    ることを特徴とする請求項1記載の副腎皮質ステロイド
    誘導体またはその薬理学的に許容できる塩の製造法。
  6. 【請求項6】 ステロイド骨格の21位にハロゲン原子
    を有する副腎皮質ステロイドとアスコルビン酸−2−リ
    ン酸エステルとを塩基の存在下で反応させることを特徴
    とする請求項1記載の副腎皮質ステロイド誘導体または
    その薬理学的に許容できる塩の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の副腎皮質ステロイド誘導
    体またはその薬理学的に許容できる塩を有効成分として
    含有してなる抗酸化剤。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の副腎皮質ステロイド誘導
    体またはその薬理学的に許容できる塩を有効成分として
    含有してなる抗炎症剤。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の副腎皮質ステロイド誘導
    体またはその薬理学的に許容できる塩を有効成分として
    含有してなる抗アレルギー剤。
JP941195A 1994-01-28 1995-01-25 副腎皮質ステロイド誘導体 Withdrawn JPH07252294A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003522124A (ja) * 1999-06-23 2003-07-22 フォーブス メディ−テック インコーポレーテッド フィトステロール又はフィトスタノールとアスコルビン酸との複合体及び心臓血管疾患の治療と予防におけるそれらの使用
JP2006510603A (ja) * 2002-10-07 2006-03-30 アンコール ファーマスーティカルズ インコーポレイテッド R−非ステロイド性抗炎症薬エステル及びそれらの使用

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JP2003522124A (ja) * 1999-06-23 2003-07-22 フォーブス メディ−テック インコーポレーテッド フィトステロール又はフィトスタノールとアスコルビン酸との複合体及び心臓血管疾患の治療と予防におけるそれらの使用
JP2006510603A (ja) * 2002-10-07 2006-03-30 アンコール ファーマスーティカルズ インコーポレイテッド R−非ステロイド性抗炎症薬エステル及びそれらの使用

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