JPH07252592A - 成形性、低温靭性及び疲労特性に優れた熱延高強度鋼板 - Google Patents
成形性、低温靭性及び疲労特性に優れた熱延高強度鋼板Info
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- JPH07252592A JPH07252592A JP8218594A JP8218594A JPH07252592A JP H07252592 A JPH07252592 A JP H07252592A JP 8218594 A JP8218594 A JP 8218594A JP 8218594 A JP8218594 A JP 8218594A JP H07252592 A JPH07252592 A JP H07252592A
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- Japan
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- weight
- steel sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形性、低温靭性及び疲労特性に優れた熱延
高強度鋼板を低コストかつ安定的に提供すること。 【構成】 化学成分としてC=0.05〜0.25重量
%未満、Si+Al=0.5〜3.5重量%、Mn=
0.5〜3.5重量%、P≦0.05重量%、S≦0.
01重量%及びFeを主成分として含み、ミクロ組織と
してフェライト、ベイナイト、残留オーステナイトの3
相を主相とし、ビッカース硬度が150以上かつ粒径が
5μm以下のフェライトを50%以上、炭素濃度が0.
9%以上かつ粒径が2μm以下の残留オーステナイトを
5%以上含み、特性として引張強さ(TS)=490〜
1180MPa、強度−延性バランス(引張強さ×全伸
び)≧20000(MPa・%)、強度−伸びフランジ
性バランス(引張強さ×穴拡げ比)≧75000(MP
a・%)、破面遷移温度≦−40℃、疲労限度比≧0.
45を具備することを特徴とする成形性、低温靭性及び
疲労特性に優れた熱延高強度鋼板。
高強度鋼板を低コストかつ安定的に提供すること。 【構成】 化学成分としてC=0.05〜0.25重量
%未満、Si+Al=0.5〜3.5重量%、Mn=
0.5〜3.5重量%、P≦0.05重量%、S≦0.
01重量%及びFeを主成分として含み、ミクロ組織と
してフェライト、ベイナイト、残留オーステナイトの3
相を主相とし、ビッカース硬度が150以上かつ粒径が
5μm以下のフェライトを50%以上、炭素濃度が0.
9%以上かつ粒径が2μm以下の残留オーステナイトを
5%以上含み、特性として引張強さ(TS)=490〜
1180MPa、強度−延性バランス(引張強さ×全伸
び)≧20000(MPa・%)、強度−伸びフランジ
性バランス(引張強さ×穴拡げ比)≧75000(MP
a・%)、破面遷移温度≦−40℃、疲労限度比≧0.
45を具備することを特徴とする成形性、低温靭性及び
疲労特性に優れた熱延高強度鋼板。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車、産業用機械等に
使用することを企図した優れた成形性(強度−延性バラ
ンス、強度−伸びフランジ性バランス)、優れた低温靭
性及び優れた疲労特性を合わせ持つ熱延高強度鋼板に関
するものである。
使用することを企図した優れた成形性(強度−延性バラ
ンス、強度−伸びフランジ性バランス)、優れた低温靭
性及び優れた疲労特性を合わせ持つ熱延高強度鋼板に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用鋼板の軽量化と衝突時の安全確
保を主な背景として、高強度鋼板の需要が増大してい
る。しかし、高強度鋼板といえども、その成形性に対す
る要求は厳しく、優れた成形性を有する高強度鋼板が望
まれている。さらに高強度化に伴う低温靭性の劣化、軽
量化(板厚減少)による疲労強度不足が顕在化してきて
おり、優れた成形性のみならず、優れた低温靭性及び優
れた疲労強度をも兼ね備えた高強度鋼板が強く望まれて
いる。しかしながら、従来技術では上記特性を十分満足
するものが得られていないのが実状である。
保を主な背景として、高強度鋼板の需要が増大してい
る。しかし、高強度鋼板といえども、その成形性に対す
る要求は厳しく、優れた成形性を有する高強度鋼板が望
まれている。さらに高強度化に伴う低温靭性の劣化、軽
量化(板厚減少)による疲労強度不足が顕在化してきて
おり、優れた成形性のみならず、優れた低温靭性及び優
れた疲労強度をも兼ね備えた高強度鋼板が強く望まれて
いる。しかしながら、従来技術では上記特性を十分満足
するものが得られていないのが実状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題を解
決すべく、優れた成形性(強度−延性バランス、強度−
伸びフランジ性バランス)、優れた低温靭性及び優れた
疲労特性を合わせ持つ熱延高強度鋼板を提供することを
目的とする。
決すべく、優れた成形性(強度−延性バランス、強度−
伸びフランジ性バランス)、優れた低温靭性及び優れた
疲労特性を合わせ持つ熱延高強度鋼板を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
達成するため、以上に示す構成を手段とする。 (1)化学成分としてC=0.05〜0.25重量%未
満、Si+Al=0.5〜3.5重量%、Mn=0.5
〜3.5重量%、P=0.05重量%、S≦0.01重
量%及びFeを主成分として含み、ミクロ組織としてフ
ェライト、ベイナイト、残留オーステナイトの3相を主
相とし、ビッカース硬度が150以上かつ粒径が5μm
以下のフェライトを50%以上、炭素濃度が0.9%以
上かつ粒径が2μm以下の残留オーステナイトを5%以
上含み、特性として、引張強さ(TS)=490〜11
80MPa、強度−延性バランス(引張強さ×全伸び)
≧20000(MPa・%)、強度−伸びフランジ性バ
ランス(引張強さ×穴拡げ比)≧75000(MPa・
%)、破面遷移温度≦−40℃、疲労限度比≧0.45
を具備することを特徴とする成形性、低温靭性及び疲労
特性に優れた熱延高強度鋼板。 (2)Ca=0.0005〜0.01重量%又はREM
=0.005〜0.05重量%を含むことを特徴とする
(1)記載の成形性、低温靭性及び疲労特性に優れた熱
延高強度鋼板。
達成するため、以上に示す構成を手段とする。 (1)化学成分としてC=0.05〜0.25重量%未
満、Si+Al=0.5〜3.5重量%、Mn=0.5
〜3.5重量%、P=0.05重量%、S≦0.01重
量%及びFeを主成分として含み、ミクロ組織としてフ
ェライト、ベイナイト、残留オーステナイトの3相を主
相とし、ビッカース硬度が150以上かつ粒径が5μm
以下のフェライトを50%以上、炭素濃度が0.9%以
上かつ粒径が2μm以下の残留オーステナイトを5%以
上含み、特性として、引張強さ(TS)=490〜11
80MPa、強度−延性バランス(引張強さ×全伸び)
≧20000(MPa・%)、強度−伸びフランジ性バ
ランス(引張強さ×穴拡げ比)≧75000(MPa・
%)、破面遷移温度≦−40℃、疲労限度比≧0.45
を具備することを特徴とする成形性、低温靭性及び疲労
特性に優れた熱延高強度鋼板。 (2)Ca=0.0005〜0.01重量%又はREM
=0.005〜0.05重量%を含むことを特徴とする
(1)記載の成形性、低温靭性及び疲労特性に優れた熱
延高強度鋼板。
【0005】
【作用】本発明者らは種々の実験検討を重ねた結果、硬
さ・粒径を制御したフェライト・マトリックス中にC濃
度・粒径を制御した残留オーステナイトとベイナイトを
適量分散させることにより、従来技術が持つ問題点を解
消し、優れた成形性(強度−延性バランス、強度−伸び
フランジ性バランス)、優れた低温靭性及び優れた疲労
特性を同時に達成できることを見いだし、本発明に到っ
たのである。以下にその要旨を述べる。まず、本発明の
鋼板ミクロ組織について詳述する。鋼板ミクロ組織は主
にフェライト、ベイナイト、残留オーステナイトの3相
で構成される。マルテンサイト、パーライトの混入は残
留オーステナイト量を減少させ、成形性等の特性を害す
るため、避ける必要がある。ただし、実質的に特性を害
しない範囲(5%未満)で混入してもよい。
さ・粒径を制御したフェライト・マトリックス中にC濃
度・粒径を制御した残留オーステナイトとベイナイトを
適量分散させることにより、従来技術が持つ問題点を解
消し、優れた成形性(強度−延性バランス、強度−伸び
フランジ性バランス)、優れた低温靭性及び優れた疲労
特性を同時に達成できることを見いだし、本発明に到っ
たのである。以下にその要旨を述べる。まず、本発明の
鋼板ミクロ組織について詳述する。鋼板ミクロ組織は主
にフェライト、ベイナイト、残留オーステナイトの3相
で構成される。マルテンサイト、パーライトの混入は残
留オーステナイト量を減少させ、成形性等の特性を害す
るため、避ける必要がある。ただし、実質的に特性を害
しない範囲(5%未満)で混入してもよい。
【0006】フェライトはそのビッカース硬度が150
以上、かつ、その粒径が5μm以下、かつ、その占積率
が50%以上とする。疲労亀裂は軟質相であるフェライ
トにまず発生するため、フェライトのビッカース硬度を
向上させ、その粒径を細かくすることが優れた疲労特性
の確保に必要であり、その硬さが150未満、その粒径
が5μm超では優れた疲労特性を得ることができない。
又、その占積率が50%未満ではフェライト以外の硬質
相である第2相が連結し、成形性・低温靭性・疲労特性
を劣化させる。従って、いずれか一つでも条件が満たさ
れない場合、優れた成形性、優れた低温靭性及び優れた
疲労特性を合わせ持つことが不可能となる。
以上、かつ、その粒径が5μm以下、かつ、その占積率
が50%以上とする。疲労亀裂は軟質相であるフェライ
トにまず発生するため、フェライトのビッカース硬度を
向上させ、その粒径を細かくすることが優れた疲労特性
の確保に必要であり、その硬さが150未満、その粒径
が5μm超では優れた疲労特性を得ることができない。
又、その占積率が50%未満ではフェライト以外の硬質
相である第2相が連結し、成形性・低温靭性・疲労特性
を劣化させる。従って、いずれか一つでも条件が満たさ
れない場合、優れた成形性、優れた低温靭性及び優れた
疲労特性を合わせ持つことが不可能となる。
【0007】残留オーステナイトはその炭素濃度が0.
9%以上、かつ、その粒径が2μm以下、かつ、その占
積率が5%以上とする。フェライトでの疲労亀裂発生及
びその後の進展を抑制するためには残留オーステナイト
が疲労時の応力負荷によりマルテンサイト変態すること
が有効である。ただし、その炭素濃度が0.9%未満、
その粒径が2μm超では残留オーステナイトが不安定で
あり、上記効果を充分発揮できない。又、その占積率が
5%未満では分散がまばらとなり、上記作用を発揮する
に不充分である。さらに成形性、低温靭性の観点からも
その炭素濃度が0.9%未満、その粒径が2μm超では
残留オーステナイトが不安定となるため、又、その占積
率が5%未満では、分散がまばらとなるため、いずれか
一つでも条件が満たされない場合、優れた特性を得るこ
とが不可能となる。
9%以上、かつ、その粒径が2μm以下、かつ、その占
積率が5%以上とする。フェライトでの疲労亀裂発生及
びその後の進展を抑制するためには残留オーステナイト
が疲労時の応力負荷によりマルテンサイト変態すること
が有効である。ただし、その炭素濃度が0.9%未満、
その粒径が2μm超では残留オーステナイトが不安定で
あり、上記効果を充分発揮できない。又、その占積率が
5%未満では分散がまばらとなり、上記作用を発揮する
に不充分である。さらに成形性、低温靭性の観点からも
その炭素濃度が0.9%未満、その粒径が2μm超では
残留オーステナイトが不安定となるため、又、その占積
率が5%未満では、分散がまばらとなるため、いずれか
一つでも条件が満たされない場合、優れた特性を得るこ
とが不可能となる。
【0008】次に、化学成分の規制値とその制限理由を
説明する。Cは残留オーステナイト(以下、残留γと称
する。)の確保のために、0.05重量%以上添加する
が、スポット溶接性の観点から、その添加上限を0.2
5重量%未満とする。Si,Alはオーステナイトを残
留させるために非常に重要な役割を果たすとともに脱酸
元素・強化元素としても作用する。すなわちフェライト
の生成を促進し、炭化物の生成を抑制することにより、
残留γを確保する作用があるとともに、脱酸作用と強化
作用を有する。上記観点から、Si+Alの添加下限量
は0.5重量%以上とする必要がある。ただし、Si,
Alを過度に添加しても上記効果は飽和し、かえって鋼
を脆化させるため、Si+Alの添加上限量は3.5重
量%以下とする必要がある。又、特に優れた表面性状が
要求される場合は、Si<0.1重量%とすることによ
り、Siスケールを回避するか、逆にSi≧1.0重量
%とすることにより、Siスケールを全面に発生させ目
立たなくすることが望ましい。
説明する。Cは残留オーステナイト(以下、残留γと称
する。)の確保のために、0.05重量%以上添加する
が、スポット溶接性の観点から、その添加上限を0.2
5重量%未満とする。Si,Alはオーステナイトを残
留させるために非常に重要な役割を果たすとともに脱酸
元素・強化元素としても作用する。すなわちフェライト
の生成を促進し、炭化物の生成を抑制することにより、
残留γを確保する作用があるとともに、脱酸作用と強化
作用を有する。上記観点から、Si+Alの添加下限量
は0.5重量%以上とする必要がある。ただし、Si,
Alを過度に添加しても上記効果は飽和し、かえって鋼
を脆化させるため、Si+Alの添加上限量は3.5重
量%以下とする必要がある。又、特に優れた表面性状が
要求される場合は、Si<0.1重量%とすることによ
り、Siスケールを回避するか、逆にSi≧1.0重量
%とすることにより、Siスケールを全面に発生させ目
立たなくすることが望ましい。
【0009】Mnは強化元素であるとともに、γを安定
化して残留γを確保する作用がある。上記観点から、M
nの添加下限量は0.5重量%以上とする必要がある。
ただし、Mnを過度に添加しても上記効果は飽和し、か
えってフェライト変態抑制等の悪影響を生ずるため、M
nの添加上限量は3.5重量%以下とする必要がある。
Pは残留γの確保に効果があるが、本発明では2次加工
性、靭性、スポット溶接性、リサイクルの観点から、上
限量を0.05重量%としている。これらの要求が厳格
でない場合は0.05%を超えて添加してもよい。Sは
硫化物系介在物により、伸びフランジ性(穴拡げ比)が
劣化するのを防ぐため、その上限量を0.01重量%と
する。
化して残留γを確保する作用がある。上記観点から、M
nの添加下限量は0.5重量%以上とする必要がある。
ただし、Mnを過度に添加しても上記効果は飽和し、か
えってフェライト変態抑制等の悪影響を生ずるため、M
nの添加上限量は3.5重量%以下とする必要がある。
Pは残留γの確保に効果があるが、本発明では2次加工
性、靭性、スポット溶接性、リサイクルの観点から、上
限量を0.05重量%としている。これらの要求が厳格
でない場合は0.05%を超えて添加してもよい。Sは
硫化物系介在物により、伸びフランジ性(穴拡げ比)が
劣化するのを防ぐため、その上限量を0.01重量%と
する。
【0010】Caは硫化物系介在物の形状制御(球状
化)により、穴拡げ比をより向上させるために0.00
05重量%以上添加するが、効果の飽和さらには介在物
の増加による逆効果(穴拡げ比の劣化)の点からその上
限を0.01重量%とする。又、REMも同様の理由か
らその添加量を0.005〜0.05重量%とする。以
上が本発明の主たる成分の添加理由であるが、強度確
保、細粒化を目的に、Nb,Ti,Cr,Cu,Ni,
V,B,Moを1種又は2種以上添加してもよい。ただ
し、その添加量が合計で0.2%を超えると本発明のミ
クロ組織を得ることが困難となるとともにコストが増大
するため、上限を0.2%とする。
化)により、穴拡げ比をより向上させるために0.00
05重量%以上添加するが、効果の飽和さらには介在物
の増加による逆効果(穴拡げ比の劣化)の点からその上
限を0.01重量%とする。又、REMも同様の理由か
らその添加量を0.005〜0.05重量%とする。以
上が本発明の主たる成分の添加理由であるが、強度確
保、細粒化を目的に、Nb,Ti,Cr,Cu,Ni,
V,B,Moを1種又は2種以上添加してもよい。ただ
し、その添加量が合計で0.2%を超えると本発明のミ
クロ組織を得ることが困難となるとともにコストが増大
するため、上限を0.2%とする。
【0011】
【実施例】表1に示す化学成分を有する鋼を鋳造して得
た鋼片を用いて、熱間仕上圧延、冷却、巻取処理を行
い、2〜4mmtの薄鋼板を得た。鋼板ミクロ組織を表
2に、鋼板の成形性、低温靭性及び疲労特性を表3に示
す。本発明例がA鋼〜F鋼である。比較例がG鋼であ
る。図1はA鋼の圧延方向断面を腐食した倍率1000
倍の光学顕微鏡写真である。本発明例では比較例を格段
に超える優れた成形性、優れた低温靭性及び優れた疲労
特性を合わせ持つ熱延高強度鋼板が得られている。な
お、本発明例は曲げ性、2次加工性、スポット溶接性も
良好であった。
た鋼片を用いて、熱間仕上圧延、冷却、巻取処理を行
い、2〜4mmtの薄鋼板を得た。鋼板ミクロ組織を表
2に、鋼板の成形性、低温靭性及び疲労特性を表3に示
す。本発明例がA鋼〜F鋼である。比較例がG鋼であ
る。図1はA鋼の圧延方向断面を腐食した倍率1000
倍の光学顕微鏡写真である。本発明例では比較例を格段
に超える優れた成形性、優れた低温靭性及び優れた疲労
特性を合わせ持つ熱延高強度鋼板が得られている。な
お、本発明例は曲げ性、2次加工性、スポット溶接性も
良好であった。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】ミクロ組織は以下の方法で評価した。フェ
ライト粒径及び占積率はナイタール試薬及び特開昭59
−219473号公報に開示された試薬により鋼板圧延
方向断面を腐食し、倍率1000倍の光学顕微鏡写真よ
り求めた。フェライト硬さはマイクロビッカース試験に
より求めた。残留オーステナイトの粒径は特願平3−3
51209号で開示された試薬により圧延方向断面を腐
食し、倍率1000倍の光学顕微鏡写真より求めた。残
留オーステナイト占積率(Vγ:単位は%)はMo−K
α線によるX線解析で次式に従い、算出した。
ライト粒径及び占積率はナイタール試薬及び特開昭59
−219473号公報に開示された試薬により鋼板圧延
方向断面を腐食し、倍率1000倍の光学顕微鏡写真よ
り求めた。フェライト硬さはマイクロビッカース試験に
より求めた。残留オーステナイトの粒径は特願平3−3
51209号で開示された試薬により圧延方向断面を腐
食し、倍率1000倍の光学顕微鏡写真より求めた。残
留オーステナイト占積率(Vγ:単位は%)はMo−K
α線によるX線解析で次式に従い、算出した。
【0016】
【数1】
【0017】残留オーステナイトのC濃度(Cγ)はC
o−Kα線によるX線解析でオーステナイトの(20
0)面、(220)面、(113)面、(111)面の
反射角から格子定数を求め、次式に従い、算出した。 Cγ(%)=(格子定数−3.572)/0.033 〔格子定数はオングストローム〕
o−Kα線によるX線解析でオーステナイトの(20
0)面、(220)面、(113)面、(111)面の
反射角から格子定数を求め、次式に従い、算出した。 Cγ(%)=(格子定数−3.572)/0.033 〔格子定数はオングストローム〕
【0018】特性評価は以下の方法で実施した。引張試
験はJIS5号にて実施し、引張強度(TS)、降伏強
度(YP)、全伸び(T.El)、一様伸び(U.E
l)、局部伸び(L.El)、強度−延性バランス(T
S×T.El)を求めた。伸びフランジ性は20mmの
打ち抜き穴をバリのない面から30度円錐ポンチで押し
拡げ、クラックが板厚を貫通した時点での穴径(d)と
初期穴径(d0、20mm)との穴拡げ比(d/d0×
100)を求め、強度−伸びフランジ性バランス(TS
×d/d0)を算出した。靭性は2mmVノッチの1/
4サブサイズ試験片で実施し、脆性破面率が50%とな
る破面遷移温度(vTrs)を求めた。疲労特性は両振
り平面曲げ疲労試験により疲労限度比(F)=200万
回疲労強度/引張強さを求めた。
験はJIS5号にて実施し、引張強度(TS)、降伏強
度(YP)、全伸び(T.El)、一様伸び(U.E
l)、局部伸び(L.El)、強度−延性バランス(T
S×T.El)を求めた。伸びフランジ性は20mmの
打ち抜き穴をバリのない面から30度円錐ポンチで押し
拡げ、クラックが板厚を貫通した時点での穴径(d)と
初期穴径(d0、20mm)との穴拡げ比(d/d0×
100)を求め、強度−伸びフランジ性バランス(TS
×d/d0)を算出した。靭性は2mmVノッチの1/
4サブサイズ試験片で実施し、脆性破面率が50%とな
る破面遷移温度(vTrs)を求めた。疲労特性は両振
り平面曲げ疲労試験により疲労限度比(F)=200万
回疲労強度/引張強さを求めた。
【0019】曲げ性は35mm×70mmの試験片をバ
リを外側にして、先端0.5Rの90度V曲げを行い、
割れを観察した。2次加工性は90mmφの打ち抜き板
を絞り比1.8でカップ成形したものを、−50℃で圧
壊し、割れを観察した。スポット溶接性はスポット溶接
試験片をたがねで剥離した時のナゲット(スポット溶接
時に溶融し、その後凝固した部分)内の破断有無を観察
した。
リを外側にして、先端0.5Rの90度V曲げを行い、
割れを観察した。2次加工性は90mmφの打ち抜き板
を絞り比1.8でカップ成形したものを、−50℃で圧
壊し、割れを観察した。スポット溶接性はスポット溶接
試験片をたがねで剥離した時のナゲット(スポット溶接
時に溶融し、その後凝固した部分)内の破断有無を観察
した。
【0020】
【発明の効果】本発明により従来にない複合特性を合わ
せ持つ熱延高強度鋼板、すなわち優れた成形性、優れた
低温靭性及び優れた疲労特性を合わせ持つ熱延高強度鋼
板を低コストかつ安定的に提供することが可能となった
ため、熱延高強度鋼板の使用用途・使用条件が格段に広
がり、工業上、経済上の効果は非常に大きい。
せ持つ熱延高強度鋼板、すなわち優れた成形性、優れた
低温靭性及び優れた疲労特性を合わせ持つ熱延高強度鋼
板を低コストかつ安定的に提供することが可能となった
ため、熱延高強度鋼板の使用用途・使用条件が格段に広
がり、工業上、経済上の効果は非常に大きい。
【図1】本発明鋼Aを特願平3−351209号で開示
された試薬により圧延方向断面を腐食した金属組織の倍
率1000倍の光学顕微鏡写真である。
された試薬により圧延方向断面を腐食した金属組織の倍
率1000倍の光学顕微鏡写真である。
Claims (2)
- 【請求項1】 化学成分として C =0.05〜0.25重量%未満、 Si+Al=0.5〜3.5重量%、 Mn=0.5〜3.5重量%、 P ≦0.05重量%、 S ≦0.01重量% 及びFeを主成分として含み、ミクロ組織としてフェラ
イト、ベイナイト、残留オーステナイトの3相を主相と
し、ビッカース硬度が150以上かつ粒径が5μm以下
のフェライトを50%以上、炭素濃度が0.9%以上か
つ粒径が2μm以下の残留オーステナイトを5%以上含
み、特性として引張強さ(TS)=490〜1180M
Pa、強度−延性バランス(引張強さ×全伸び)≧20
000(MPa・%)、強度−伸びフランジ性バランス
(引張強さ×穴拡げ比)≧75000(MPa・%)、
破面遷移温度≦−40℃、疲労限度比≧0.45を具備
することを特徴とする成形性、低温靭性及び疲労特性に
優れた熱延高強度鋼板。 - 【請求項2】 Ca=0.0005〜0.01重量%又
はREM=0.005〜0.05重量%を含むことを特
徴とする請求項1記載の成形性、低温靭性及び疲労特性
に優れた熱延高強度鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8218594A JPH07252592A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 成形性、低温靭性及び疲労特性に優れた熱延高強度鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8218594A JPH07252592A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 成形性、低温靭性及び疲労特性に優れた熱延高強度鋼板 |
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1994
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