JPH07253122A - 摩擦板又はメィティングプレートの製造方法 - Google Patents
摩擦板又はメィティングプレートの製造方法Info
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- JPH07253122A JPH07253122A JP6894994A JP6894994A JPH07253122A JP H07253122 A JPH07253122 A JP H07253122A JP 6894994 A JP6894994 A JP 6894994A JP 6894994 A JP6894994 A JP 6894994A JP H07253122 A JPH07253122 A JP H07253122A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 使用初期段階における摩擦係合装置の摩擦板
とメィティングプレートとの間のμ−V特性を改善し、
変速ショック、シャダー及び係合異音の発生を低減し得
る、摩擦板又はメィティングプレートの製造方法を提供
すること。 【構成】 自動変速機油の添加剤として使用される脂肪
酸系摩擦調整剤、アミン系摩擦調整剤、アルコール系摩
擦調整剤、エステル系摩擦調整剤及び金属スルフォネー
ト系摩擦調整剤からなる群から選ばれる1又は2以上の
摩擦調整剤を含有する溶液を調製し、この溶液に摩擦材
14又はメィティングプレート20が浸漬される。摩擦
調整剤は、摩擦材14の表面に含浸又は吸着し、メィテ
ィングプレート20の表面に吸着すると考えられる。摩
擦調整剤は、摩擦材14又はメィティングプレート20
のμ−V特性を改善することが実験的に確認された。
とメィティングプレートとの間のμ−V特性を改善し、
変速ショック、シャダー及び係合異音の発生を低減し得
る、摩擦板又はメィティングプレートの製造方法を提供
すること。 【構成】 自動変速機油の添加剤として使用される脂肪
酸系摩擦調整剤、アミン系摩擦調整剤、アルコール系摩
擦調整剤、エステル系摩擦調整剤及び金属スルフォネー
ト系摩擦調整剤からなる群から選ばれる1又は2以上の
摩擦調整剤を含有する溶液を調製し、この溶液に摩擦材
14又はメィティングプレート20が浸漬される。摩擦
調整剤は、摩擦材14の表面に含浸又は吸着し、メィテ
ィングプレート20の表面に吸着すると考えられる。摩
擦調整剤は、摩擦材14又はメィティングプレート20
のμ−V特性を改善することが実験的に確認された。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オートマチックトラン
スミッションやトランスファークラッチの湿式摩擦係合
装置における、多板クラッチ、多板ブレーキ又はバンド
ブレーキに使用される摩擦係合要素、すなわち、摩擦板
又はメィティングプレートの製造方法に関する。
スミッションやトランスファークラッチの湿式摩擦係合
装置における、多板クラッチ、多板ブレーキ又はバンド
ブレーキに使用される摩擦係合要素、すなわち、摩擦板
又はメィティングプレートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】摩擦係合装置の代表例として、湿式多板
クラッチがある。湿式多板クラッチは、湿式摩擦材が固
着された摩擦板と鋼製のメィティングプレートとが交互
に配設されてなる。
クラッチがある。湿式多板クラッチは、湿式摩擦材が固
着された摩擦板と鋼製のメィティングプレートとが交互
に配設されてなる。
【0003】従来の湿式摩擦材には、ペーパータイプの
もの、エラストマータイプのもの、グラフティックモー
ルドタイプ及び焼結合金タイプのもの等がある。ペーパ
ータイプの湿式摩擦材は、通常、湿式抄紙法或いは乾式
抄紙法にて抄紙したシートに熱硬化性樹脂を合浸し、硬
化成形して得られる。エラストマータイプ湿式摩擦材
は、一般にNBR、フッ素ゴム等の合成ゴムのバインダ
ーと充填剤(加工助剤・補強剤・摩擦調整剤等)を混合
し、硬化成形して得られる。グラフティックモールドタ
イプ湿式摩擦材は、一般にカーボン50〜85wt%、
熱硬化性樹脂バインダー15〜50wt%、その他摩擦
調整剤5〜30wt%を混合し、硬化成形して得られ
る。焼結合金タイプ湿式摩擦材は、一般に、銅合金50
wt%(pb等含む)以上、摩擦調整剤(カーボン、無
機素充填材剤)等を5〜50wt%を混合し、加熱成形
して得られる。
もの、エラストマータイプのもの、グラフティックモー
ルドタイプ及び焼結合金タイプのもの等がある。ペーパ
ータイプの湿式摩擦材は、通常、湿式抄紙法或いは乾式
抄紙法にて抄紙したシートに熱硬化性樹脂を合浸し、硬
化成形して得られる。エラストマータイプ湿式摩擦材
は、一般にNBR、フッ素ゴム等の合成ゴムのバインダ
ーと充填剤(加工助剤・補強剤・摩擦調整剤等)を混合
し、硬化成形して得られる。グラフティックモールドタ
イプ湿式摩擦材は、一般にカーボン50〜85wt%、
熱硬化性樹脂バインダー15〜50wt%、その他摩擦
調整剤5〜30wt%を混合し、硬化成形して得られ
る。焼結合金タイプ湿式摩擦材は、一般に、銅合金50
wt%(pb等含む)以上、摩擦調整剤(カーボン、無
機素充填材剤)等を5〜50wt%を混合し、加熱成形
して得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
摩擦材は、使用開始初期段階、すなわち、メィティング
プレートとのなじみ過程においてμ−V特性(静動比)
が良くない(μo/μ1800比が大きい)ことにより、変速
ショック、シャダー(摩擦振動)、係合異音を発生する
という問題がある。メィティングプレートにおいても同
じ問題がある。
摩擦材は、使用開始初期段階、すなわち、メィティング
プレートとのなじみ過程においてμ−V特性(静動比)
が良くない(μo/μ1800比が大きい)ことにより、変速
ショック、シャダー(摩擦振動)、係合異音を発生する
という問題がある。メィティングプレートにおいても同
じ問題がある。
【0005】これらの問題に対処すべく、摩擦板又はメ
ィティングプレートの製造完了後に、ラッピング(スリ
ップ或いはくり返し係合を行なうことによるならし)処
理をしたり、摩擦材表面或いはメィティングプレート表
面を研磨加工したり、又は、バインダー等の摩擦材組成
物を炭化させたりする方法がある。しかし、これらの対
策は摩擦板又はメィティングプレート製造完了後、機械
的加工或いは熱処理的加工をさらに要するために大がか
りな設備を必要としたり、工数が増加するという別の問
題を生じる。
ィティングプレートの製造完了後に、ラッピング(スリ
ップ或いはくり返し係合を行なうことによるならし)処
理をしたり、摩擦材表面或いはメィティングプレート表
面を研磨加工したり、又は、バインダー等の摩擦材組成
物を炭化させたりする方法がある。しかし、これらの対
策は摩擦板又はメィティングプレート製造完了後、機械
的加工或いは熱処理的加工をさらに要するために大がか
りな設備を必要としたり、工数が増加するという別の問
題を生じる。
【0006】実験の結果、自動変速機油の摩擦調整剤
が、使用初期段階のμ−V特性を改善することが見出さ
れた。本発明の目的は、自動変速機油の摩擦調整剤を利
用して、変速ショック、シャダー及び係合異音の発生を
抑えることができる、摩擦板又はメィティングプレート
の製造方法を提供することにある。
が、使用初期段階のμ−V特性を改善することが見出さ
れた。本発明の目的は、自動変速機油の摩擦調整剤を利
用して、変速ショック、シャダー及び係合異音の発生を
抑えることができる、摩擦板又はメィティングプレート
の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、摩擦
材が芯金に固着されてなる摩擦板であって、自動変速機
油の添加剤として使用される脂肪酸系摩擦調整剤、アミ
ン系摩擦調整剤、アルコール系摩擦調整剤、エステル系
摩擦調整剤及び金属スルフォネート系摩擦調整剤からな
る群から選ばれる1又は2以上の摩擦調整剤を含有する
溶液に、前記摩擦材を浸漬させることを特徴とする摩擦
板の製造方法により、前記課題を解決した。
材が芯金に固着されてなる摩擦板であって、自動変速機
油の添加剤として使用される脂肪酸系摩擦調整剤、アミ
ン系摩擦調整剤、アルコール系摩擦調整剤、エステル系
摩擦調整剤及び金属スルフォネート系摩擦調整剤からな
る群から選ばれる1又は2以上の摩擦調整剤を含有する
溶液に、前記摩擦材を浸漬させることを特徴とする摩擦
板の製造方法により、前記課題を解決した。
【0008】本発明は、第2に、自動変速機油の添加剤
として使用される脂肪酸系摩擦調整剤、アミン系摩擦調
整剤、アルコール系摩擦調整剤、エステル系摩擦調整剤
及び金属スルフォネート系摩擦調整剤からなる群から選
ばれる1又は2以上の摩擦調整剤を含有する溶液に、メ
ィティングプレートを浸漬させるメィティングプレート
の製造方法により、前記課題を解決した。
として使用される脂肪酸系摩擦調整剤、アミン系摩擦調
整剤、アルコール系摩擦調整剤、エステル系摩擦調整剤
及び金属スルフォネート系摩擦調整剤からなる群から選
ばれる1又は2以上の摩擦調整剤を含有する溶液に、メ
ィティングプレートを浸漬させるメィティングプレート
の製造方法により、前記課題を解決した。
【0009】
【作用】浸漬の対象となる摩擦板は、ペーパータイプ、
エラストマータイプ、グラフティックモールドタイプ、
焼結合金タイプのいずれの湿式摩擦材でもよい。メィテ
ィングプレートの場合は、従来の鋼製のものである。
エラストマータイプ、グラフティックモールドタイプ、
焼結合金タイプのいずれの湿式摩擦材でもよい。メィテ
ィングプレートの場合は、従来の鋼製のものである。
【0010】摩擦調整剤を含有する溶液とは、自動変速
機油の添加剤として使用される脂肪酸系摩擦調整剤、ア
ミン系摩擦調整剤、アルコール系摩擦調整剤、エステル
系摩擦調整剤及び金属スルフォネート系摩擦調整剤を1
又は2以上を含む溶液である。摩擦調整剤それ自体で
も、摩擦調整剤を基油又は自動変速機油で希釈したもの
でも差し支えない。基油の例としては、イソパラフィ
ン、シクロパラフィン、単環芳香族炭化水素等があり、
必要に応じて粘度調整剤が含まれる。自動変速機油の例
としては、アポロイルATF D−3(出光興産社
製)、アポロイルATF M−3(出光興産社製)、キ
ャッスルオートフルーイド(エッソ石油社製)、ダイヤ
モンドAFTデクスロン(三菱石油社製)がある。
機油の添加剤として使用される脂肪酸系摩擦調整剤、ア
ミン系摩擦調整剤、アルコール系摩擦調整剤、エステル
系摩擦調整剤及び金属スルフォネート系摩擦調整剤を1
又は2以上を含む溶液である。摩擦調整剤それ自体で
も、摩擦調整剤を基油又は自動変速機油で希釈したもの
でも差し支えない。基油の例としては、イソパラフィ
ン、シクロパラフィン、単環芳香族炭化水素等があり、
必要に応じて粘度調整剤が含まれる。自動変速機油の例
としては、アポロイルATF D−3(出光興産社
製)、アポロイルATF M−3(出光興産社製)、キ
ャッスルオートフルーイド(エッソ石油社製)、ダイヤ
モンドAFTデクスロン(三菱石油社製)がある。
【0011】脂肪酸系摩擦調整剤としては、オレフィン
系又はパラフィン系の摩擦調整剤、アクリル酸、オレイ
ン酸又はステアリン酸等の摩擦調整剤を使用することが
できる。アミン系摩擦調整剤としては、フォスフェート
のアミン塩、セチルアミン、ポリブテニル琥珀酸イミド
ポリアミン、ベンジルアミン等を使用することができ
る。アルコール系摩擦調整剤としては、オレイルアルコ
ール、ラウリルアルコール、セチルアルコール等を使用
することができる。エステル系摩擦調整剤としては、リ
ン酸エステル、チオリン酸エステル、ジカルバミン酸エ
ステル等を使用することができる。金属スルフォネート
系摩擦調整剤としては、カルシウムスルフォネート、マ
グネシウムスルフォネート、バリウムスルフォネート等
の摩擦調整剤を使用することができる。
系又はパラフィン系の摩擦調整剤、アクリル酸、オレイ
ン酸又はステアリン酸等の摩擦調整剤を使用することが
できる。アミン系摩擦調整剤としては、フォスフェート
のアミン塩、セチルアミン、ポリブテニル琥珀酸イミド
ポリアミン、ベンジルアミン等を使用することができ
る。アルコール系摩擦調整剤としては、オレイルアルコ
ール、ラウリルアルコール、セチルアルコール等を使用
することができる。エステル系摩擦調整剤としては、リ
ン酸エステル、チオリン酸エステル、ジカルバミン酸エ
ステル等を使用することができる。金属スルフォネート
系摩擦調整剤としては、カルシウムスルフォネート、マ
グネシウムスルフォネート、バリウムスルフォネート等
の摩擦調整剤を使用することができる。
【0012】摩擦板又はメィティングプレートは、上記
のように調製された摩擦調整剤溶液に大気圧下で約5分
間浸漬される。本発明の方法によって、一定の作用・効
果が生じる理論的根拠は、必ずしも明らかではないが、
摩擦材には摩擦調整剤が含浸又は吸着され、メィティン
グプレートには摩擦調整剤が吸着され、摩擦材又はメィ
ティングプレートの表面に存在する摩擦調整剤が、使用
初期段階の摩擦係合時におけるμ−V特性を改善するも
のと考えられる。
のように調製された摩擦調整剤溶液に大気圧下で約5分
間浸漬される。本発明の方法によって、一定の作用・効
果が生じる理論的根拠は、必ずしも明らかではないが、
摩擦材には摩擦調整剤が含浸又は吸着され、メィティン
グプレートには摩擦調整剤が吸着され、摩擦材又はメィ
ティングプレートの表面に存在する摩擦調整剤が、使用
初期段階の摩擦係合時におけるμ−V特性を改善するも
のと考えられる。
【0013】なお、摩擦調整剤は、時として静摩擦係数
を過剰に小さくすることがある。このような場合には、
基油又は自動変速機油を利用して、摩擦調整剤の濃度を
10〜50wt%にすることで、静動比の低下を抑える
ことができる。
を過剰に小さくすることがある。このような場合には、
基油又は自動変速機油を利用して、摩擦調整剤の濃度を
10〜50wt%にすることで、静動比の低下を抑える
ことができる。
【0014】また、摩擦調整剤溶液の温度を上げること
によって、摩擦材及びメィティングプレートへの摩擦調
整剤の吸着を促進することができる。例えば、100℃
の摩擦調整剤溶液を使用することで、摩擦調整剤の吸着
量の増加及び浸漬時間の短縮を図ることができる。
によって、摩擦材及びメィティングプレートへの摩擦調
整剤の吸着を促進することができる。例えば、100℃
の摩擦調整剤溶液を使用することで、摩擦調整剤の吸着
量の増加及び浸漬時間の短縮を図ることができる。
【0015】
【実施例】図1及び図2は摩擦板10を示している。摩
擦板10は、芯金12に摩擦材14が固着されてなる。
浸漬は摩擦材14を芯金12に固着した後、すなわち、
摩擦板10の製造工程の最終段階で行われる。図3及び
図4はメィティングプレート20を示している。浸漬
は、バリ取り等が完了した製造工程の最終段階で行われ
る。
擦板10は、芯金12に摩擦材14が固着されてなる。
浸漬は摩擦材14を芯金12に固着した後、すなわち、
摩擦板10の製造工程の最終段階で行われる。図3及び
図4はメィティングプレート20を示している。浸漬
は、バリ取り等が完了した製造工程の最終段階で行われ
る。
【0016】本発明の方法による摩擦板又はメィティン
グプレートが、実際にどの程度性能を向上させているか
を確認するために実験を行った。図5はSAE No.
2摩擦試験機を示している。メィティングプレート20
はケース22内に、摩擦板10は、軸24上のスプライ
ンに嵌合されている。軸24には、イナーシャ26を介
して、モーター28が設けられている。試験条件は表1
の通りである。
グプレートが、実際にどの程度性能を向上させているか
を確認するために実験を行った。図5はSAE No.
2摩擦試験機を示している。メィティングプレート20
はケース22内に、摩擦板10は、軸24上のスプライ
ンに嵌合されている。軸24には、イナーシャ26を介
して、モーター28が設けられている。試験条件は表1
の通りである。
【0017】
【表1】
【0018】試験品は、以下の通りである。 (a)摩擦板及びメィティングプレートとも従来品のも
のである。摩擦板の摩擦材は、湿式抄紙法にてシート化
させた原紙にフェノール系樹脂を含浸硬化させて製造さ
れた。メィティングプレートは、鋼製の一枚板である。 (b)フォスフェートのアミン塩中に室温で5分間浸漬
処理した摩擦材を固着した摩擦板と、上記従来品のメィ
ティングプレートである。 (c)上記従来品の摩擦板と、フォスフェートのアミン
塩中に120℃で30分浸漬処理したメィティングプレ
ートである。
のである。摩擦板の摩擦材は、湿式抄紙法にてシート化
させた原紙にフェノール系樹脂を含浸硬化させて製造さ
れた。メィティングプレートは、鋼製の一枚板である。 (b)フォスフェートのアミン塩中に室温で5分間浸漬
処理した摩擦材を固着した摩擦板と、上記従来品のメィ
ティングプレートである。 (c)上記従来品の摩擦板と、フォスフェートのアミン
塩中に120℃で30分浸漬処理したメィティングプレ
ートである。
【0019】そして、摩擦板とメィティングプレートと
の相対回転数と、伝達トルクとの関係(トルク波形)を
得た。図6及び図7は、試験品(a)、(b)及び
(c)を試験した結果、得られたトルク波形を示してい
る。また、そのトルク波形からμdの代表として相対回
転数が1800r.p.m.時の摩擦係数(μ1800)と相
対回転数がOr.p.m. 時の摩擦係数(μo)及びその比
μo/μ1800を計算し、表2にまとめた。
の相対回転数と、伝達トルクとの関係(トルク波形)を
得た。図6及び図7は、試験品(a)、(b)及び
(c)を試験した結果、得られたトルク波形を示してい
る。また、そのトルク波形からμdの代表として相対回
転数が1800r.p.m.時の摩擦係数(μ1800)と相
対回転数がOr.p.m. 時の摩擦係数(μo)及びその比
μo/μ1800を計算し、表2にまとめた。
【0020】
【表2】
【0021】これらの実験結果から、次に示す摩擦性能
の向上が認められた。浸漬処理した摩擦板(b)、浸漬
処理したメィティングプレート(c)については、図6
並びに図7及び表2に示されるように、従来品(a)に
比べてμ−V特性(μo/μ1800比)が0.1〜
0.3程度小さくなる。このことは、摩擦調整剤を含む
溶液で摩擦板又はメィティングプレートを浸漬処理する
と、オートマチックトランスミッションにおける変速時
のショックを緩和できることを意味する。また、スリッ
プ用ロックアップクラッチやトランスファークラッチの
ように、低速度域で摩擦板とメィティングプレートを滑
らせて使用する用途においては、初期シャダーの発生を
防止できることを意味する。
の向上が認められた。浸漬処理した摩擦板(b)、浸漬
処理したメィティングプレート(c)については、図6
並びに図7及び表2に示されるように、従来品(a)に
比べてμ−V特性(μo/μ1800比)が0.1〜
0.3程度小さくなる。このことは、摩擦調整剤を含む
溶液で摩擦板又はメィティングプレートを浸漬処理する
と、オートマチックトランスミッションにおける変速時
のショックを緩和できることを意味する。また、スリッ
プ用ロックアップクラッチやトランスファークラッチの
ように、低速度域で摩擦板とメィティングプレートを滑
らせて使用する用途においては、初期シャダーの発生を
防止できることを意味する。
【0022】なお、上記の摩擦調整剤の他に、フィネー
ト系、サリチレート系、琥珀酸イミド系、チオ燐酸亜鉛
系、硫化オレフィン系、フォスフェート系、アルキルサ
ルファイド系、カルボン酸系、モリブデン化合物系、ナ
フテン系の添加剤についても、シャダー、変速ショック
及び異音の発生を防止することができる効果が認められ
る。
ト系、サリチレート系、琥珀酸イミド系、チオ燐酸亜鉛
系、硫化オレフィン系、フォスフェート系、アルキルサ
ルファイド系、カルボン酸系、モリブデン化合物系、ナ
フテン系の添加剤についても、シャダー、変速ショック
及び異音の発生を防止することができる効果が認められ
る。
【0023】
【発明の効果】本発明は、摩擦調整剤を含有する溶液
に、摩擦板又はメィティングプレートを浸漬するように
したので、従来必要とされた機械的又は熱的な処理を要
しない。従って、大がかりな設備、煩雑な工数を大幅に
簡素化、簡易化できるという効果がある。また、従来の
処理と同等以上に、使用初期に発生するシャダー、変速
ショック、異音の発生を防止することができる効果を奏
する。
に、摩擦板又はメィティングプレートを浸漬するように
したので、従来必要とされた機械的又は熱的な処理を要
しない。従って、大がかりな設備、煩雑な工数を大幅に
簡素化、簡易化できるという効果がある。また、従来の
処理と同等以上に、使用初期に発生するシャダー、変速
ショック、異音の発生を防止することができる効果を奏
する。
【図1】 摩擦板の断面図である。
【図2】 摩擦板の平面図である。
【図3】 メィティングプレートの断面図である。
【図4】 メィティングプレートの平面である。
【図5】 SAE No2摩擦試験機の一部断面図であ
る。
る。
【図6】 各試験品の1サイクル目の回転数とトルクの
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
【図7】 各試験品の100サイクル目の回転数とトル
クの関係を示すグラフである。
クの関係を示すグラフである。
10 摩擦板 14 摩擦材 20 メィティングプレート
Claims (2)
- 【請求項1】 摩擦材が芯金に固着されてなる摩擦板の
製造方法であって、自動変速機油の添加剤として使用さ
れる脂肪酸系摩擦調整剤、アミン系摩擦調整剤、アルコ
ール系摩擦調整剤、エステル系摩擦調整剤及び金属スル
フォネート系摩擦調整剤からなる群から選ばれる1又は
2以上の摩擦調整剤を含有する溶液に、前記摩擦材を浸
漬させることを特徴とする、摩擦板の製造方法。 - 【請求項2】 自動変速機油の添加剤として使用される
脂肪酸系摩擦調整剤、アミン系摩擦調整剤、アルコール
系摩擦調整剤、エステル系摩擦調整剤及び金属スルフォ
ネート系摩擦調整剤からなる群から選ばれる1又は2以
上の摩擦調整剤を含有する溶液に、メィティングプレー
トを浸漬させることを特徴とする、メィティングプレー
トの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6894994A JPH07253122A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 摩擦板又はメィティングプレートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6894994A JPH07253122A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 摩擦板又はメィティングプレートの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07253122A true JPH07253122A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=13388431
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6894994A Pending JPH07253122A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 摩擦板又はメィティングプレートの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07253122A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08247190A (ja) * | 1995-03-13 | 1996-09-24 | Nissan Motor Co Ltd | 摩擦クラッチ |
| JPH09194822A (ja) * | 1996-01-22 | 1997-07-29 | Nissan Motor Co Ltd | 湿式摩擦材 |
| JP2018537550A (ja) * | 2015-10-21 | 2018-12-20 | シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲーSchaeffler Technologies AG & Co. KG | 湿式作動摩擦クラッチ用ディスクパックの製造方法および摩擦クラッチ |
| KR20180138209A (ko) * | 2016-05-18 | 2018-12-28 | 섀플러 테크놀로지스 아게 운트 코. 카게 | 마찰 조정제 캐리어를 갖는 습식 마찰 재료 |
-
1994
- 1994-03-15 JP JP6894994A patent/JPH07253122A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08247190A (ja) * | 1995-03-13 | 1996-09-24 | Nissan Motor Co Ltd | 摩擦クラッチ |
| JPH09194822A (ja) * | 1996-01-22 | 1997-07-29 | Nissan Motor Co Ltd | 湿式摩擦材 |
| JP2018537550A (ja) * | 2015-10-21 | 2018-12-20 | シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲーSchaeffler Technologies AG & Co. KG | 湿式作動摩擦クラッチ用ディスクパックの製造方法および摩擦クラッチ |
| KR20180138209A (ko) * | 2016-05-18 | 2018-12-28 | 섀플러 테크놀로지스 아게 운트 코. 카게 | 마찰 조정제 캐리어를 갖는 습식 마찰 재료 |
| JP2019520431A (ja) * | 2016-05-18 | 2019-07-18 | シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲーSchaeffler Technologies AG & Co. KG | 摩擦調整剤担持体を有する湿式摩擦材料 |
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