JPH07253136A - ハイドロニューマチックシリンダ - Google Patents

ハイドロニューマチックシリンダ

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JPH07253136A
JPH07253136A JP4266794A JP4266794A JPH07253136A JP H07253136 A JPH07253136 A JP H07253136A JP 4266794 A JP4266794 A JP 4266794A JP 4266794 A JP4266794 A JP 4266794A JP H07253136 A JPH07253136 A JP H07253136A
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JP
Japan
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working fluid
chamber
pressure
low pressure
pump
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Application number
JP4266794A
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English (en)
Inventor
Shuichi Takema
修一 武馬
Osamu Yasuike
修 安池
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は車輪のリバウンド動作により低圧側
の作動流体を高圧側に圧送して車高調整を行うようにし
たハイドロニューマチックシリンダを提供することを目
的とする。 【構成】 ハイドロニューマチックシリンダ1は、シリ
ンダ本体2と、内部シリンダ3と、ピストン4と、中空
ピストンロッド5と、中空ポンプロッド6と、ポンプ部
7と、連通機構8とよりなる。ポンプ部7は、ピストン
4が伸び方向に移動する際、ポンプ室7aに吸い込まれ
た低圧室22の作動流体を高圧作動流体室14に吐出す
る。低圧室22には、フリーピストン41が摺動自在に
設けられ、フリーピストン41は大気圧室42に設けら
れはコイルバネ45の押圧力により低圧室22の作動流
体を加圧する。低圧室22の圧力が急激に低下すると、
フリーピストン41はスプール48に当接して上動させ
て、ポンプ室7aと中空ポンプロッド6の連通路23と
を連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハイドロニューマチック
シリンダに係り、特に車両の積載荷重の変動に拘わらず
車高を一定に保つように構成したハイドロニューマチッ
クシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車においては、各車輪が夫
々サスペンションにより支持されており、各車輪にかか
る荷重に応じてサスペンションのショックアブソーバが
伸縮して衝撃を吸収するようになっている。従って、凹
凸のある路面を走行する際は、ショックアブソーバが伸
縮するとともにシリンダ内に充填された作動流体の抵抗
を利用して減衰力が発生するため、路面の凹凸による衝
撃が緩和される。
【0003】ところが、例えば車両の乗車人数又は積載
物の重量によってもショックアブソーバが伸縮して車高
が変動するため、各車輪にかかる重量が増加してショッ
クアブソーバが圧縮された状態になると、路面の凹凸に
よる衝撃を良好に吸収できなくなるばかりか操縦安定性
も影響されることがあるので、車両の乗車人数又は積載
物の重量が変動しても車高を一定に保つように作動する
ハイドロニューマチックシリンダが開発されつつある。
【0004】この種のハイドロニューマチックシリンダ
としては、例えば米国学会誌SAE(Society of Autom
otive Enginieers,INC. )780052に記載されたものが知
られている。
【0005】このハイドロニューマチックシリンダは、
シリンダ本体内に高圧ガスが封入された高圧作動流体室
と低圧作動流体室とが設けられており、車両の乗車人数
又は積載物の重量増大により車高が低下すると、ハイド
ロニューマチックシリンダの伸縮に際して、ピストンの
摺動動作によるポンプ作用により低圧作動流体室の作動
流体が高圧作動流体室へ圧送され、高圧作動流体室の圧
力を高めることにより車高を一定に保つようになってい
る。又、車両の乗車人数又は積載物の重量が減少した場
合、ピストンが下がるとともに、高圧作動流体室の作動
流体が低圧作動流体室へ戻されて車高を一定に保つよう
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記ハイド
ロニューマチックシリンダにおいて、高圧ガスがダイヤ
フラムにより作成された高圧室に封入されているため、
高圧ガスと高圧作動流体室の作動流体とは、筒状に成形
されたダイヤフラムにより互いにシールされている。こ
のダイヤフラムの両端部分は、高圧作動流体室とシリン
ダ内壁との間に形成された溝に嵌合しているが、経年変
化あるいは組立工程等でダイヤフラムが損傷した場合、
高圧作動流体室の作動流体、あるいは高圧室の高圧ガス
が外部に漏れたりすることがある。
【0007】このように、ハイドロニューマチックシリ
ンダでは、高圧作動流体室の作動流体を高圧ガスにより
加圧して車重を支えているため、高圧作動流体室の作動
流体又は高圧ガスの漏れが発生すると、車重を支え圧力
が不足することになり、その分車高が低下してしまう。
そして、走行中に高圧作動流体室の圧力が急激に低下す
ると、車高が急激に低下するため、運転者及び乗員に不
安感を与えることになる。
【0008】そこで、本発明は上記課題に鑑み、高圧作
動流体室の圧力が低下した際の車高低下速度を緩和した
ハイドロニューマチックシリンダを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の発明は、
作動流体が充填された作動流体室を有するシリンダと、
該作動流体室と連通する高圧作動流体室と、前記シリン
ダ内の作動流体室に摺動自在に設けられた第1のピスト
ンと、該第1のピストンが一端に設けられ、内部に作動
流体が充填された低圧室を有する中空ピストンロッド
と、該低圧室と連通する低圧作動流体室と、一端が前記
中空ピストンロッド内に挿入され、他端が前記シリンダ
に固定され、内部に前記低圧室と前記低圧作動流体室と
を連通する連通路を有する中空ポンプロッドと、該中空
ポンプロッド内部を前記低圧室とポンプ室とに画定する
とともに、該中空ポンプロッドの一端に設けられた第2
のピストンと、前記ピストンが圧縮方向に移動する過程
で前記低圧作動流体室内の作動流体を前記中空ポンプロ
ッドの連通路及び前記中空ピストンロッドの低圧室を介
して前記ポンプ室に吸い込むように開弁するインレット
バルブと、前記ピストンが伸び方向に移動する過程で前
記ポンプ室に吸い込まれた作動流体を前記高圧作動流体
室に吐出させるように開弁するアウトレットバルブと、
前記低圧室の圧力変化に応じて前記低圧室を摺動するよ
うに設けられたフリーピストンと、よりなることを特徴
とする。
【0010】又、請求項2の発明は、前記中空ポンプロ
ッドの連通路に、前記高圧作動流体室で圧力低下が発生
したとき、前記フリーピストンに当接して前記連通路と
前記ポンプ室とを連通する位置に変位する弁部材を設け
てなることを特徴とする。
【0011】又、請求項3の発明は、作動流体が充填さ
れた作動流体室を有するシリンダと、該作動流体室と連
通する高圧作動流体室と、前記シリンダ内の作動流体室
に摺動自在に設けられたピストンと、該ピストンが一端
に設けられ、内部に作動流体が充填された低圧室を有す
る中空ピストンロッドと、該低圧室と連通する低圧作動
流体室と、一端が前記中空ピストンロッド内に挿入さ
れ、他端が前記シリンダに固定され、内部に前記低圧室
と前記低圧作動流体室とを連通する連通路を有する中空
ポンプロッドと、前記中空ピストンロッドと前記中空ポ
ンプロッドとの相対的な伸縮動作に伴って前記低圧作動
流体室の作動流体を前記高圧作動流体室へ吐出させるポ
ンプ手段と、前記高圧作動流体室の圧力が低下に応じて
前記高圧作動流体室と前記作動流体室との間の流路面積
を縮小又は遮断する弁手段と、よりなることを特徴とす
る。
【0012】又、請求項4の発明は、前記中空ピストン
ロッドが摺動する前記シリンダの摺動部分に、前記中空
ピストンロッドと前記シリンダの摺動部分との間をシー
ルする一対のシール部材を所定間隔離間させて設け、該
一対のシール部材間に、前記作動流体室から漏れた前記
作動流体を前記低圧室に還流させる還流通路が開口する
ように設けてなることを特徴とする。
【0013】
【作用】上記請求項1によれば、低圧室の圧力変化に応
じて低圧室を摺動するフリーピストンが高圧作動流体室
で圧力低下が発生したとき、低圧室を縮小する方向に摺
動することにより、車高低下速度を緩和して運転車及び
乗員に不安感を与えることを防止する。
【0014】又、請求項2によれば、中空ポンプロッド
の連通路に弁部材を設けて、高圧作動流体室で極端な圧
力低下が発生したとき、弁部材がフリーピストンに当接
して連通路とポンプ室とを連通する位置に変位すること
により、ポンプ動作を停止して高圧作動流体室の圧力が
過大に上昇することを防止する。
【0015】又、請求項3によれば、高圧作動流体室の
圧力低下に応じて高圧作動流体室と作動流体室との間の
流路面積を縮小又は遮断することにより、ピストン及び
中空ピストンロッドが摺動しにくくなり、車高低下速度
を緩和して運転車及び乗員に不安感を与えることを防止
する。
【0016】又、請求項4によれば、中空ピストンロッ
ドとシリンダの摺動部分との間をシールする一対のシー
ル部材間に、作動流体室から漏れた作動流体を低圧室に
還流させる還流通路が開口することにより、シール部材
の摩耗等により作動流体室から作動流体が漏れても低圧
室に回収することができるので、シール部材の圧縮代を
小さくしてにシール部材よる抵抗を軽減しうる。
【0017】
【実施例】図1乃至図3に本発明になるハイドロニュー
マチックシリンダの第1実施例を示す。
【0018】各図中、ハイドロニューマチックシリンダ
1は、例えば自動車の後輪を支持するサスペンションの
ショックアブソーバとして組み込まれている。
【0019】ハイドロニューマチックシリンダ1は、シ
リンダ本体2と、内部シリンダ3と、ピストン4と、中
空ピストンロッド5と、中空ポンプロッド6と、ポンプ
部(ポンプ手段)7と、連通機構8とよりなる。シリン
ダ本体2は、ハイドロニューマチックシリンダ1の外筒
として機能し、上端に車体(図示せず)に連結される連
結部9を有し、下端開口には中空ピストンロッド5を摺
動自在にガイドする軸受部材10が嵌合している。
【0020】上記ポンプ部7は、後述するようにピスト
ン4が圧縮方向に移動する過程で低圧室22内の作動流
体が吸引されるポンプ室7aを有し、ピストン4が伸び
方向に移動する過程でポンプ室7aに吸い込まれた作動
流体を高圧室としての高圧作動流体室14に吐出する。
【0021】さらに、シリンダ本体2の下端開口には、
軸受部材10が脱落しないように固定する環状の固定部
材11が嵌合している。中空ピストンロッド5が貫通す
る軸受部材10の内周面には、一対のOリング溝10
a,10bが所定間隔離間させて設けられている。この
Oリング溝10a,10bには、中空ピストンロッド5
の外周との間をシールするOリング52a,52bが挿
入されている。従って、ピストン4の往復動とともに中
空ピストンロッド5が軸受部材10を摺動してもOリン
グ52a,52bの2重シールにより作動流体の漏れが
防止される。
【0022】又、シリンダ本体2の内部は、筒状のイン
ナチューブ12により低圧作動流体室13と高圧作動流
体室14とに画成されており、低圧作動流体室13及び
高圧作動流体室14内には抵抗力を発生させる作動流体
が充填されている。しかも、インナチューブ12と内部
シリンダ3との間には全周に隙間が形成されており、こ
の隙間は高圧作動流体室14と内部シリンダ3内とを連
通する通路40として機能する。
【0023】尚、作動流体としては、一般に「粘性を有
する作動油」が使用され、粘性の異なる作動油を選択す
ることにより減衰特性(ピストンのストロークに対する
抵抗力)が設定される。
【0024】又、上記シリンダ本体2の内壁と高圧作動
流体室14との間には、筒状のダイヤフラム15が挿入
されており、ダイヤフラム15は上,下端部が上記イン
ナチューブ12,軸受部材10により係止されている。
そして、ダイヤフラム15とシリンダ本体2の内壁との
間が高圧ガス室17となっている。この高圧ガス室17
には、例えば窒素ガス等の高圧ガス(図1及び図2中、
ナシ地模様で示す)が封入される。
【0025】そのため、高圧作動流体室14内に充填さ
れた作動流体は、ダイヤフラム15を介して高圧ガス室
17のガス圧により加圧されている。又、低圧作動流体
室13には、低圧のためダイヤフラムが設けられていな
いが、上部に低圧ガス(図1及び図2中、ナシ地模様で
示す)が充填された低圧ガス室16が形成され、下部に
作動流体が充填されている。
【0026】上記シリンダ本体2内に挿入された内部シ
リンダ3の内部は作動流体室となっており、この作動流
体室は摺動自在に嵌合したピストン4により上室18と
下室19とに画成されている。この上室18及び下室1
9には、高圧ガス室17のガス圧により加圧された作動
流体が充填されている。
【0027】又、ピストン4には、下動するとき下室1
9の作動流体を上室18に導く小孔4aと、上動すると
き上室18の作動流体を下室19に導く小孔4bと、が
穿設されている。従って、ピストン4が車輪(図示せ
ず)から入力された振動により内部シリンダ3内を摺動
すると、作動流体が減衰力発生部としての小孔4a又は
小孔4bを通過して抵抗力を発生させる。
【0028】ピストン4は、下面側に小孔4bを開閉す
るリーフバルブ4cが設けられ、上面側に小孔4aを開
閉するリーフバルブ4dが設けられている。従って、ピ
ストン4が圧縮方向に摺動する際は、下面側のリーフバ
ルブ4cが開弁し、ピストン4が伸び方向に摺動する際
は、上面側のリーフバルブ4dが開弁する。
【0029】又、中空ピストンロッド5は、上端にピス
トン4が設けられ、下端開口に車輪を支持する支持アー
ム(図示せず)に連結される連結部21の軸21aが嵌
合している。中空ピストンロッド5の内部には、軸方向
に貫通する低圧室22を有する。この低圧室22は上記
連結部21の軸21aにより閉塞されており、低圧室2
2には上記低圧ガスに付勢された作動流体が充填されて
いる。
【0030】中空ポンプロッド6は、一端が中空ピスト
ンロッド5内に挿入され、他端が上記シリンダ本体2の
上部内面に固定され、内部に軸方向に貫通する連通路2
3を有する。この連通路23は、上端が低圧作動流体室
13に挿入されたパイプ24に連通され、下端が中空ピ
ストンロッド5の低圧室22に挿入されている。従っ
て、低圧作動流体室13内の作動流体は、パイプ24及
び連通路23を通過して低圧室22に供給される。
【0031】ポンプ部7は、中空ポンプロッド6と中空
ピストンロッド5との間に形成されたポンプ室7a内に
設けられている。このポンプ部7は、中空ポンプロッド
6の下端に設けられたポンプピストン25と、このポン
プピストン25に穿設され低圧室22とポンプ室7aと
を連通する吸込通路26と、低圧室22の作動流体をポ
ンプ室7aに吸い込む際に吸込通路26を開くインレッ
トバルブ27と、中空ピストンロッド5の上端部28に
穿設され、ポンプ室7aと内部シリンダ3の上室18と
を連通する吐出通路29と、ポンプ室7aの作動流体を
内部シリンダ3の上室18に吐出する際に吐出通路29
を開くアウトレットバルブ30と、よりなる。
【0032】インレットバルブ27及びアウトレットバ
ルブ30は、ピストン4の往復動作に伴って生ずる圧力
差により吸込通路26,吐出通路29を開又は閉とする
ようになっている。従って、上記ピストン4が上動(圧
縮方向)してポンプ室7aが拡張される吸込行程では、
インレットバルブ27が開弁して低圧室22の作動流体
をポンプ室7aに吸い込み、ピストン4が下動(伸び方
向)してポンプ室7aが縮小される吐出行程では、アウ
トレットバルブ30が開弁してポンプ室7aの作動流体
を内部シリンダ3の上室18に吐出する。
【0033】さらに、インレットバルブ27は、中空ポ
ンプロッド6に固定されたバネ受け部材32の下端との
間に介装されたコイルバネ33のバネ力により閉弁方向
に付勢されている。バネ受け部材32は中空ポンプロッ
ド6の凹部に嵌合固定された嵌合部32aを有し、軸方
向の位置が規制されている。
【0034】図3に示すように、連通機構8は、中空ポ
ンプロッド6の連通路23と内部シリンダ3の上室18
とを連通する連通孔6aと、中空ピストンロッド5の伸
び動作により中空ポンプロッド6に沿って摺動して連通
孔6aを開閉する開閉弁31と、よりなる。
【0035】中空ポンプロッド6に穿設された連通孔6
aは、後述するようにピストン4が伸び方向(下方)に
変位して所定の下限位置に至ると、開とされて中空ポン
プロッド6の連通路23と内部シリンダ3の上室18と
を連通する位置に穿設されている。
【0036】即ち、開閉弁31が連通孔6aよりも下方
に移動すると、連通孔6aが全開状態となる。このよう
に、開閉弁31が下方に摺動することにより中空ポンプ
ロッド6の連通路23と内部シリンダ3の上室18とが
連通され、内部シリンダ3の上室18の作動流体は、低
圧作動流体室13に戻される。
【0037】従って、連通機構8は、連通孔6aと開閉
弁31とよりなる簡単な構成であり、車輪への荷重が軽
減されたときは、連通孔6aを介して連通路23と上室
18とが連通状態に切り換わり、自動的に車高調整を行
う。
【0038】又、開閉弁31は、中空ポンプロッド6に
嵌合して連通孔6aを開閉する円筒状の摺動部31a
と、摺動部31aの下端より半径方向に突出する鍔部3
1bとよりなる。後述するようにピストン4が下方に移
動するのに伴って中空ピストンロッド5の上端部28は
摺動部31aの上端に当接し、開閉弁31を下方に押圧
する。
【0039】通常、開閉弁31は、バネ受け部材32の
上端との間に介装されたコイルバネ34により中空ポン
プロッド6の連通孔6aを閉弁する位置に保持されてい
る。
【0040】尚、上記開閉弁31の鍔部31b及びバネ
受け部材32は、複数の切欠又は小孔(図示せず)が設
けられている。そのため、インレットバルブ27の開弁
によりポンプ室7aに流入した作動流体は、開閉弁31
の鍔部31b及びバネ受け部材32に穿設された切欠又
は小孔を通過し、その後アウトレットバルブ30の開弁
により内部シリンダ3の上室18へ吐出される。
【0041】又、中空ピストンロッド5の内部には、フ
リーピストン41が摺動自在に挿入されている。即ち、
中空ピストンロッド5の内部は、フリーピストン41に
より低圧室22と、大気圧室42とに画成されている。
【0042】そして、大気圧室42には、中空ピストン
ロッド5の下部に穿設された大気導入孔43を介して空
気が供給されている。フリーピストン41の外周に形成
された溝41aには、低圧室22と大気圧室42との間
をシールするOリング44が設けられており、低圧室2
2の作動流体が大気圧室42に漏れることが防止され
る。
【0043】大気圧室42には、フリーピストン41を
上方(低圧室22側)に付勢するコイルバネ45が介在
している。そのため、フリーピストン41は、低圧室2
2の圧力とコイルバネ45のバネ力とがバランスする位
置に保持される。従って、後述するように低圧室22の
圧力が低下すると、フリーピストン41はコイルバネ4
5のバネ力により上動して低圧室22の圧力が低下しな
いように加圧し、低圧室22の圧力が一定値となるよう
に動作する。
【0044】又、中空ポンプロッド6の連通路23の下
端には、フリーピストン41に当接して閉弁状態から開
弁状態に切り換わる弁機構46が設けられている。この
弁機構46は、中空ポンプロッド6に穿設され連通路2
3とポンプ室7aとを連通する小孔47と、連通路23
の下端開口23a内に摺動自在に挿入された円筒状のス
プール(弁部材)48と、スプール47に穿設された小
孔49と、スプール48と下端開口23aの段部との間
に介在しスプール48を下方に付勢するコイルバネ50
と、よりなる。
【0045】コイルバネ50は上端部が連通路23の下
端開口23aに圧入されており、下端部がスプール48
の上端内周に係合している。そのため、スプール48は
コイルバネ50により下方に付勢されているとともに、
連通路23の下端開口23aからの脱落が防止されてい
る。
【0046】スプール48は、内部に連通路23と低圧
室22とを連通する通路48aを有する中空パイプより
なり、通常、コイルバネ50により下方に摺動して小孔
46を遮断している。そして、後述するように、低圧室
22の圧力が急激に低下してフリーピストン41が急激
に上動した場合、フリーピストン41がスプール48の
下端に当接してスプール48を上方に押し上げる。
【0047】よって、スプール48は小孔49が小孔4
7と連通する位置に摺動して連通路23とポンプ室7a
とを連通状態に切り換える。これにより、走行中の車輪
のバウンド・リバウンドに伴うポンプ動作が停止して高
圧作動流体室14の圧力が過大に上昇することを防止で
きる。
【0048】ここで、上記構成になるハイドロニューマ
チックシリンダ1の動作につき説明する。
【0049】例えば、車輪が路面の凹凸を通過する際に
上下動すると、その振動が連結部21を介して中空ピス
トンロッド5に伝達される。中空ピストンロッド5の上
端に設けられたピストン4は、上記車輪の上下動ととも
に内部シリンダ3内を往復動する。
【0050】このようにピストン4が上動するとき、上
室18の作動流体はピストン4の小孔4bを通過して下
室19に流れ、ピストン4が下動するとき下室19の作
動流体は小孔4aを通過して上室18に流れる。その
際、小孔4a,4bにおいて、粘性抵抗が発生し、これ
が車輪の上下動を減衰させる抵抗力となる。
【0051】又、車輪の上下動に伴うピストン4の動作
は、上記ダイヤフラム15により画成された高圧ガス室
17のガス圧が空気ばねと同じ作用をするため、高圧ガ
ス室17のガス圧により吸収される。
【0052】次に車高を一定に保つ車高調整動作につい
て説明する。
【0053】車輪の上下動に伴ってピストン4が上方
(圧縮方向)に移動すると、相対的にポンプピストン2
5が中空ピストンロッド5内を下方に移動することにな
る。そして、上記内部シリンダ3内の上室18及び下室
19には、高圧ガス室17のガス圧により加圧された作
動流体が充填され、中空ピストンロッド5の低圧室22
には低圧ガスに付勢された作動流体が充填されている。
【0054】さらに、ピストン4が上方に移動して相対
的にポンプピストン25が下方に移動すると、ポンプ室
7aの容積が拡張され、且つ低圧室22の容積が縮小さ
れる。そのため、低圧室22の容積が減少するととも
に、インレットバルブ27が開弁動作し、低圧室22の
作動流体はポンプピストン25の吸込通路26を通過し
てポンプ室7aに流入する。
【0055】次に、ピストン4が下方(伸び方向)に移
動して相対的にポンプピストン25が上方に移動する
と、ポンプ室7aの容積が縮小され、且つ低圧室22の
容積が拡張される。そのため、ポンプ室7aの容積が減
少するとともに、アウトレットバルブ30が開弁してイ
ンレットバルブ27が閉弁動作する。よって、ポンプ室
7aの作動流体は、ポンプ室7aの容積が減少するにつ
れて吐出通路29を通過して内部シリンダ3の上室18
に吐出される。
【0056】上室18は、通路40を介して高圧作動流
体室14と連通しているため、上記ポンプ部7の動作に
より低圧室22の作動流体が内部シリンダ3内に供給さ
れると、その分高圧作動流体室14の作動流体が増大
し、高圧ガス室17のガス圧が上昇する。この高圧ガス
室17のガス圧により、車輪から伝達された衝撃が吸収
される。
【0057】ところで、前述の従来のハイドロニューマ
チックシリンダでは、シリンダ内に充填された作動流体
は、車輪が路面の凹凸を通過する際にバウンド(ピスト
ンが圧縮方向に移動)すると、ポンプ作用により低圧作
動流体室の作動流体が高圧作動流体室に圧送されるよう
になっているいため、バウンド時のピストン摺動動作の
抵抗力が大きくなってしまう。このため、路面から車輪
に作用する上方への衝撃が車体に伝達して乗り心地が悪
化するといった問題があった。
【0058】これに対して、上記実施例では、上述のよ
うに、ポンプ室7aの作動流体は、ピストン4が下方に
移動する伸び動作の過程で上室18に吐出されるため、
例えば車輪が路面の凹凸を通過する際にバウンド(ピス
トンが圧縮方向に移動)しても、ポンプ作用により低圧
作動流体室13の作動流体が高圧作動流体室14へ圧送
されないため、バウンド時のピストン摺動動作による抵
抗力が増大しない。
【0059】従って、このようにピストン4が圧縮方向
に移動する過程ではポンプ室7aの作動流体を高圧作動
流体室14に吐出しないので、路面から車輪に作用する
上方への衝撃及び、車両の荷重が車輪に作用する下方へ
の衝撃を良好に吸収することができ、乗り心地を向上さ
せることができる。
【0060】又、乗車人数又は積載物の重量が増大する
と、上端の連結部9に作用する荷重増大によりピストン
4が上方に移動して相対的にポンプピストン25が下方
に移動する。そのため、上記ポンプ動作が繰り返される
と、低圧室22の作動流体が徐々に内部シリンダ3の上
室18へ供給されるため、やがて高圧ガス室17のガス
圧が上昇して車高が上昇する。
【0061】上記ポンプ動作により高圧ガス室17のガ
ス圧が上昇すると、あるいは乗車人数又は積載物の重量
が減少すると、ピストン4は上室18と下室19との受
圧面積の差により下動する。さらに、ピストン4が下動
すると、図4に示すように、中空ピストンロッド5の上
端部28が開閉弁31に当接し、これを下方に摺動させ
る。そのため、開閉弁31は中空ポンプロッド6に沿っ
て下動して連通孔6aを開とする。
【0062】さらに、ピストン4が下動すると、連通孔
6aがピストン4より上方に位置して上室18に開口す
る。よって、上室18の作動流体は、連通孔6aを介し
て中空ポンプロッド6内の連通路23へ流入し、上室1
8の圧力が減圧される。
【0063】このように、高圧作動流体室14に供給さ
れた作動流体は、低圧作動流体室13に戻されて高圧ガ
ス室17のガス圧が低下して車高が一定となる。よっ
て、車高が一定に調整されるため、路面から車輪に作用
する上方への衝撃及び、車両の荷重が車輪に作用する下
方への衝撃を良好に吸収することができ、乗り心地を向
上させることができる。
【0064】次に、上記構成のハイドロニューマチック
シリンダ1において、高圧ガスがダイヤフラム15によ
り作成された高圧室17に封入されているため、高圧ガ
スと高圧作動流体室14の作動流体とは、筒状に成形さ
れたダイヤフラム15により互いに漏れないようにシー
ルされている。このダイヤフラム15の両端部分は、高
圧作動流体室14とシリンダ本体2の内壁との間に形成
された溝に嵌合しているが、経年変化あるいは組立工程
等でダイヤフラム15が損傷した場合、高圧作動流体室
14の作動流体、あるいは高圧室17の高圧ガスが外部
に漏れたりすることがある。
【0065】その場合、上記ポンプ動作により低圧作動
流体室13及び低圧室22内の作動流体が多量に高圧作
動流体室14に供給されることになる。このため、低圧
室22の圧力が極端に低下して、車高が急激に低下す
る。
【0066】このような場合、図5に示すように、上記
ポンプ動作により低圧室22の圧力が低下するため、低
圧室22の圧力低下に応じてフリーピストン41がバネ
45に押圧されて上動する。これにより、低圧室22の
容積が縮小されるとともに、低圧室22の圧力がフリー
ピストン41に加圧されてコイルバネ45の付勢力によ
って決まる所定圧力に保持される。従って、フリーピス
トン41の上動によって低圧室22の圧力低下が徐々に
行われるため、車高が急激に低下することを緩和でき
る。
【0067】又、低圧室22からポンプ室7aに作動流
体が吸い込まれる際、流路面積の小さい吸込通路26を
通過して流路面積の大きいポンプ室7aに流入するため
に発生しやすかったキャビテーションをフリーピストン
41の加圧動作により防止することができる。
【0068】さらに、低圧室22の圧力が低下すると、
図6に示すように、フリーピストン41がスプール48
の下端に当接する。これにより、スプール48の通路4
8aが、フリーピストン41により閉塞されて連通路2
3と低圧室22との間が遮断される。従って、作動流体
の流れが遮断されるため、低圧側の作動流体が高圧側に
送られず、ピストン4がロック状態となる。
【0069】よって、高圧作動流体室14の液漏れによ
り低圧室22の圧力が低下しても、車高が所定高さに保
持され、車高の低下を防止できる。又、ポンプ動作によ
り作動流体がポンプ室7aに吸い込まれることが阻止さ
れるため、作動流体がポンプ室7aに吸い込まれる際に
発生しやすいキャビテーションの発生も防止できる。
【0070】さらに、図6に示す状態で、スプール48
とフリーピストン41の接触部、あるいはスプール48
と中空ポンプロッド6との接触部等から作動流体の洩れ
によって、フリーピストン41は、図7に示すように、
スプール48の下端に当接してスプール48を上方に押
し上げる。これにより、スプール48は小孔49が小孔
47と連通する位置に摺動して連通路23とポンプ室7
aとを連通状態に切り換える。
【0071】従って、連通路23とポンプ室7aと連通
することによりピストン4が摺動可能な状態となり、且
つ作動流体は開口面積の小さい小孔47,49を通過す
るため、ピストン4の摺動速度はかなり遅い。そのた
め、ピストン4が徐々に圧縮方向に移動することにな
り、車高の低下速度が緩慢となる。よって、車高低下速
度が緩和されるため、運転車及び乗員に不安感を与える
ことが防止される。
【0072】又、ポンプ室7aの作動流体が上記小孔4
7,49を通過して低圧側に流れるため、走行中の車輪
のバウンド・リバウンドに伴うポンプ動作が停止して高
圧作動流体室14の圧力が過大に上昇することを防止で
きる。
【0073】尚、上記第1実施例では、フリーピストン
41を上方に押圧するバネ45を大気圧室42に設けた
が、必ずしもバネ45を設ける必要はない。即ち、大気
圧室42に大気が導入されていれば、フリーピストン4
1は低圧室22の圧力と大気圧室42の圧力とが釣り合
う位置に移動する。
【0074】図8及び図9に本発明の第2実施例を示
す。
【0075】両図中、ハイドロニューマチックシリンダ
51では、中空ピストンロッド5が貫通する軸受部材1
0の内周面に設けられた一対のOリング溝10a,10
bを有する。このOリング溝10a,10bには、中空
ピストンロッド5の外周との間をシールするOリング5
2a,52bが挿入されている。本実施例において、上
方のOリング52aは低圧に耐えることができるように
圧縮代が小さくなるように設定され、下方のOリング5
2bは高圧に耐えることができるように圧縮代が大きく
設定されている。
【0076】従って、上方のOリング52aは通常より
も中空ピストンロッド5に対する抵抗が減少している。
その分、中空ピストンロッド5の摺動抵抗が緩和されて
いる。又、乗車人数又は積載物の増加により荷重が増大
した場合、上方のOリング52aにかかる作動流体の圧
力が増大するが、中空ピストンロッド5に対するOリン
グ52aの押圧力が作動流体の漏れにより緩和されて抵
抗が減少する。そのため、荷重が増大したときの乗り心
地の悪化を防止できる。
【0077】上記一対のOリング溝10aと10bとの
間には、Oリング52aから漏れた作動流体を回収する
ための回収通路53の一端53aが開口している。この
回収通路53はL字状に形成されており、他端53bが
軸受部材10の下面に開口している。
【0078】54は回収チューブで、一端に設けられた
継手54aが回収通路53の他端53bに接続され、他
端に設けられた継手54bが中空ピストンロッド5の下
部外周に穿設された接続口55に接続されている。
【0079】この回収チューブ54が中空ピストンロッ
ド5がピストン4とともに軸方向に摺動するため、この
往復動を妨げないように中空ピストンロッド5の外周に
螺旋状に巻回されている。
【0080】従って、上方のOリング52aで作動流体
が漏れた場合、作動流体は回収通路53及び回収チュー
ブ54を通過して低圧室22に回収され、外部に流出す
ることが防止される。
【0081】図10及び図11に本発明の第3実施例を
示す。
【0082】両図中、ハイドロニューマチックシリンダ
61は、上記第2実施例と同様、上方のOリング52a
は低圧に耐えることができるように圧縮代が小さくなる
ように設定され、下方のOリング52bは高圧に耐える
ことができるように圧縮代が大きく設定されている。
【0083】従って、上方のOリング52aは通常より
も中空ピストンロッド5に対する抵抗が減少している。
その分、中空ピストンロッド5の摺動抵抗が緩和されて
いる。又、乗車人数又は積載物の増加により荷重が増大
した場合、上方のOリング52aにかかる作動流体の圧
力が増大するが、中空ピストンロッド5に対するOリン
グ52aの押圧力が作動流体の漏れにより緩和されて抵
抗が減少する。そのため、荷重が増大したときの乗り心
地の悪化を防止できる。
【0084】このハイドロニューマチックシリンダ61
では、回収チューブ62の一端に設けられた継手62a
が回収通路53の他端53bに接続され、他端に設けら
れた継手62bがシリンダ本体2の上部外周に穿設され
た接続口63に接続されている。
【0085】従って、回収チューブ62はシリンダ本体
2に沿って上方に延在し、低圧作動流体室13に連通し
ている。上方のOリング52aで作動流体が漏れた場
合、作動流体は回収通路53及び回収チューブ62を通
過して低圧作動流体室13に回収されて外部に流出する
ことが防止される。
【0086】図12及び図13に本発明の第4実施例を
示す。
【0087】同図中、ハイドロニューマチックシリンダ
81では、インナチューブ12と内部シリンダ3との間
に形成された通路40の上端より逆U字状に曲げられた
通路82の途中に開閉機構(弁手段)83が設けられて
いる。このリリーフ弁83は、通路82と交差するパイ
ロット室84と、パイロット室84に摺動自在に挿入さ
れたスプール85と、スプール85を閉弁位置に付勢す
るコイルバネ86と、よりなる。又、通路82の途中に
は、パイロット室84のパイロット圧を保持するため絞
り82aが設けられている。
【0088】スプール85は、通路82を閉とする大径
部85aと、通路82を開にする小径部85bと、通路
40から導入されたパイロット圧を受圧する受圧部85
cとよりなる。尚、パイロット室84は小孔84aを介
して通路40と連通しており、常に高圧作動流体室14
の圧力がスプール85に作用している。
【0089】図12に示すように、通常、スプール85
はパイロット室84に供給されたパイロット圧により、
左方に摺動した開弁位置の保持されている。即ち、スプ
ール85は小径部85bが通路82を開にする位置にあ
り、通路40及び通路82を介して高圧作動流体室14
と上室18とを連通状態に保つ。
【0090】これにより、前述したピストン4の往復動
に伴うポンプ動作が行われた場合、低圧側の作動流体が
開閉機構83を通過して高圧作動流体室14に供給され
る。
【0091】しかし、ダイヤフラム15が破損して高圧
作動流体室14の圧力が急激に低下した場合、パイロッ
ト圧も急激に減少するため、図12に示すように、スプ
ール85は右方に摺動する。従って、高圧作動流体室1
4の圧力が低下すると、スプール85がコイルバネ86
に押圧されて徐々に右方に摺動し、やがて大径部85a
が通路82を遮断する。これにより、上室18と高圧作
動流体室14との間が遮断されるため、ピストン4が摺
動不可状態にロックされる。
【0092】なお、スプール85が右方に摺動した場
合、通路82を遮断するのではなく、通路82の連通面
積を縮小するようスプール85を構成するようにして
も、同様な作用効果が得られる。よって、ピストン4及
び中空ピストンロッド5が摺動しにくくなり、急激な車
高の低下を防止でき、車高低下速度を緩和して運転車及
び乗員に不安感を与えることを防止することができる。
【0093】尚、上記実施例では、自動車を一例として
挙げたが、これ以外の車両にも適用できるのは勿論であ
る。
【0094】
【発明の効果】上述の如く、上記請求項1によれば、低
圧室の圧力変化に応じて低圧室を摺動するフリーピスト
ンが高圧作動流体室で圧力低下が発生したとき、低圧室
を縮小する方向に摺動するため、車高低下速度を緩和し
て運転車及び乗員に不安感を与えることを防止すること
ができる。又、ポンプ動作により作動流体がポンプ室に
吸い込まれることが阻止されるため、作動流体がポンプ
室に吸い込まれる際に発生しやすいキャビテーションの
発生も防止できる。
【0095】又、請求項2によれば、中空ポンプロッド
の連通路に弁部材を設けて、高圧作動流体室で極端な圧
力低下が発生したとき、弁部材がフリーピストンに当接
して連通路とポンプ室とを連通する位置に変位するた
め、ポンプ動作を停止して高圧作動流体室の圧力が過大
に上昇することを防止することができる。
【0096】又、請求項3によれば、高圧作動流体室の
圧力低下に応じて高圧作動流体室と作動流体室との間の
流路面積を縮小又は遮断するため、ピストン及び中空ピ
ストンロッドが摺動しにくくなり、車高低下速度を緩和
して運転車及び乗員に不安感を与えることを防止するこ
とができる。
【0097】又、請求項4によれば、中空ピストンロッ
ドとシリンダの摺動部分との間をシールする一対のシー
ル部材間に、作動流体室から漏れた作動流体を低圧室に
還流させる還流通路が開口することにより、シール部材
の摩耗等により作動流体室から作動流体が漏れても低圧
室に回収することができるので、シール部材の圧縮代を
小さくしてにシール部材よる抵抗を軽減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるハイドロニューマチックシリンダ
の第1実施例の縦断面図である。
【図2】シリンダ本体の内部を拡大した縦断面図であ
る。
【図3】連通機構を拡大して示す縦断面図である。
【図4】ピストンの摺動動作を説明するための縦断面図
である。
【図5】フリーピストンの動作を説明するための縦断面
図である。
【図6】フリーピストンがスプールに当接した状態を説
明するための縦断面図である。
【図7】フリーピストンがスプールを押圧して上動させ
た状態を説明するための縦断面図である。
【図8】本発明の第2実施例の縦断面図である。
【図9】第2実施例の要部を拡大して示す縦断面図であ
る。
【図10】本発明の第3実施例の縦断面図である。
【図11】本発明の第3実施例の要部を拡大して示す縦
断面図である。
【図12】本発明の第4実施例の縦断面図である。
【図13】第4実施例の動作を説明するための縦断面図
である。
【符号の説明】
1,51,61,81 ハイドロニューマチックシリン
ダ 2 シリンダ本体 3 内部シリンダ 4 ピストン 5 中空ピストンロッド 6 中空ポンプロッド 7 ポンプ部 8 連通機構 12 インナチューブ 13 低圧作動流体室 14 高圧作動流体室 15 ダイヤフラム 16 低圧ガス室 17 高圧ガス室 18 上室 19 下室 22 低圧室 23 連通路 25 ポンプピストン 27 インレットバルブ 30 アウトレットバルブ 31 開閉弁 41 フリーピストン 42 大気圧室 46 弁機構 48 スプール 53 回収通路 54,62 回収チューブ 83 開閉機構 84 パイロット室 85 スプール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動流体が充填された作動流体室を有す
    るシリンダと、 該作動流体室と連通する高圧作動流体室と、 前記シリンダ内の作動流体室に摺動自在に設けられた第
    1のピストンと、 該第1のピストンが一端に設けられ、内部に作動流体が
    充填された低圧室を有する中空ピストンロッドと、 該低圧室と連通する低圧作動流体室と、 一端が前記中空ピストンロッド内に挿入され、他端が前
    記シリンダに固定され、内部に前記低圧室と前記低圧作
    動流体室とを連通する連通路を有する中空ポンプロッド
    と、 該中空ポンプロッド内部を前記低圧室とポンプ室とに画
    定するとともに、該中空ポンプロッドの一端に設けられ
    た第2のピストンと、 前記ピストンが圧縮方向に移動する過程で前記低圧作動
    流体室内の作動流体を前記中空ポンプロッドの連通路及
    び前記中空ピストンロッドの低圧室を介して前記ポンプ
    室に吸い込むように開弁するインレットバルブと、 前記ピストンが伸び方向に移動する過程で前記ポンプ室
    に吸い込まれた作動流体を前記高圧作動流体室に吐出さ
    せるように開弁するアウトレットバルブと、 前記低圧室の圧力変化に応じて前記低圧室を摺動するよ
    うに設けられたフリーピストンと、 よりなることを特徴とするハイドロニューマチックシリ
    ンダ。
  2. 【請求項2】 前記中空ポンプロッドの連通路には、前
    記高圧作動流体室で圧力低下が発生したとき、前記フリ
    ーピストンに当接して前記連通路と前記ポンプ室とを連
    通する位置に変位する弁部材を設けてなることを特徴と
    する請求項1のハイドロニューマチックシリンダ。
  3. 【請求項3】 作動流体が充填された作動流体室を有す
    るシリンダと、 該作動流体室と連通する高圧作動流体室と、 前記シリンダ内の作動流体室に摺動自在に設けられたピ
    ストンと、 該ピストンが一端に設けられ、内部に作動流体が充填さ
    れた低圧室を有する中空ピストンロッドと、 該低圧室と連通する低圧作動流体室と、 一端が前記中空ピストンロッド内に挿入され、他端が前
    記シリンダに固定され、内部に前記低圧室と前記低圧作
    動流体室とを連通する連通路を有する中空ポンプロッド
    と、 前記中空ピストンロッドと前記中空ポンプロッドとの相
    対的な伸縮動作に伴って前記低圧作動流体室の作動流体
    を前記高圧作動流体室へ吐出させるポンプ手段と、 前記高圧作動流体室の圧力が低下に応じて前記高圧作動
    流体室と前記作動流体室との間の流路面積を縮小又は遮
    断する弁手段と、 よりなることを特徴とするハイドロニューマチックシリ
    ンダ。
  4. 【請求項4】 前記中空ピストンロッドが摺動する前記
    シリンダの摺動部分には、前記中空ピストンロッドと前
    記シリンダの摺動部分との間をシールする一対のシール
    部材を所定間隔離間させて設け、 該一対のシール部材間には、前記作動流体室から漏れた
    前記作動流体を前記低圧室に還流させる還流通路が開口
    するように設けてなることを特徴とする請求項1又は3
    のハイドロニューマチックシリンダ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009157371A1 (ja) * 2008-06-27 2009-12-30 株式会社コガネイ ショックアブソーバ
CN110985744A (zh) * 2018-10-02 2020-04-10 通用电气再生能源技术公司 用于环状门关闭优化的装置和方法
US11999210B2 (en) 2019-10-25 2024-06-04 Iljin Motion & Control Gmbh Electromechanical vehicle height adjustment unit and vehicle height adjustment method

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