JPH07253366A - トルクセンサ - Google Patents

トルクセンサ

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JPH07253366A
JPH07253366A JP7159494A JP7159494A JPH07253366A JP H07253366 A JPH07253366 A JP H07253366A JP 7159494 A JP7159494 A JP 7159494A JP 7159494 A JP7159494 A JP 7159494A JP H07253366 A JPH07253366 A JP H07253366A
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JP
Japan
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change
value
torque
reference value
electromagnetic variable
Prior art date
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Application number
JP7159494A
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English (en)
Inventor
Yoshitomo Tokumoto
欣智 徳本
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】トルク検出用回路における電磁気的変量Zが伝
達トルクの変化と温度の変化とに応じ変化するトルクセ
ンサにおいて、その電磁気的変量Zの経時的変化を基準
として伝達トルクに応じた信号を出力する。温度の経時
的変化は伝達トルクの経時的変化よりも小さいので、温
度が変化した場合における電磁気的変量Zの経時的変化
は、伝達トルクが変化した場合における電磁気的変量Z
の経時的変化に比べ小さくなる。よって、その電磁気的
変量Zの経時的変化を基準とすることで、温度が変化し
た場合における電磁気的変量Zの経時的変化と伝達トル
クが変化した場合における電磁気的変量Zの経時的変化
とを識別し、温度の影響のない伝達トルクに応じた信号
を出力することが可能になる。 【効果】検出トルクの温度による影響をなくすための専
用の機械的構造が不要になるので、構造を簡単化し、小
型軽量化し、コストを低減し、組み立てや調整作業を容
易化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルク伝達軸により伝
達されるトルクを検出するためのトルクセンサに関し、
例えば、操舵トルクに応じた操舵補助力を付与するパワ
ーステアリング装置において操舵トルクに応じた制御信
号を出力するために用いることができる。
【0002】
【従来の技術】例えば電動パワーステアリング装置にお
いては、ハンドルの回転を入力軸から出力軸を介して操
舵用車輪に伝達する際、入力軸から出力軸に伝達される
トルクの大きさをトルクセンサにより検出し、この検出
トルクの大きさに応じて操舵補助力を付与している。
【0003】図6は、そのようなトルクセンサ101の
一例を示すもので、ハウジング102の内部にベアリン
グを介して支持される入力軸103と出力軸104とを
備えている。その入力軸103と出力軸104とはトー
ションバー105を介して連結されている。その入力軸
103に磁性体製の第1検出リング107が取り付けら
れ、その出力軸104に磁性体製の第2検出リング10
8が取り付けられている。その第1検出リング107と
第2検出リング108とは互いに対向するように配置さ
れ、各検出リング107、108の互いの対向端面に
は、周方向に沿って複数の歯109、110が形成され
ている。
【0004】また、その入力軸103に磁性体製の第3
検出リング111が嵌合され、この第3検出リング11
1は前記第1検出リング107と対向するように配置さ
れる。その第3検出リング111の第1検出リング10
7との対向端面には周方向に沿って複数の歯112が形
成されているが、第1検出リング107の第3検出リン
グ111との対向端面には歯は形成されていない。
【0005】その第1検出リング107と第2検出リン
グ108の対向部を覆う第1検出コイル114と、その
第1検出リング107と第3検出リング111との対向
部を覆う第2検出コイル116とが、ハウジング102
に取り付けられている。図7に示すように、第1検出コ
イル114は抵抗117を介して発振器118に接続さ
れ、第2検出コイル116は抵抗119を介して発振器
118に接続されている。また、各コイル114、11
6は差動増幅回路120に接続されている。これによ
り、第1検出コイル114は第1検出リング107と第
2検出リング108の各対向端面を通過する磁束を発生
するトルク検出用磁気回路を構成し、第2検出コイル1
16は第1検出リング107と第3検出リング111の
各対向端面を通過する磁束を発生する温度補償用磁気回
路を構成する。
【0006】上記構成によれば、入力軸103から出力
軸104への伝達トルクの変化に応じたトーションバー
105のねじれにより、第1検出リング107と第2検
出リング108とが同軸中心に相対回転する。そうする
と、第1検出リング107と第2検出リング108に設
けられた歯109、110の軸方向に関して重なる部分
の面積が変化することから、そのトルク検出用磁気回路
の磁気抵抗が変化し、その変化に応じたインピーダンス
の変化により第1検出コイル114の出力電圧が変化す
る。一方、伝達トルクが変化しても第1検出リング10
7と第3検出リング111の軸方向に関して重なる部分
の面積は変化しないことから、前記温度補償用磁気回路
の磁気抵抗は変化しない。また、周囲温度が変化する
と、その第1検出コイル114のインピーダンスと第2
検出コイル116のインピーダンスは共に温度変化に応
じて変化し、その変化に応じて各コイル114、116
の出力電圧が変化する。よって、各検出コイル114、
116の温度変化による出力変動は差動増幅回路120
により打ち消され、その差動増幅回路120の出力は温
度変動の影響のない伝達トルクに応じたものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、検出トルクの温度による影響をなくすために第3検
出リング111や第2検出コイル116が必要であるた
め、トルクセンサは構造が複雑で、大型で重量が大き
く、コストの大きなものであった。また、第1検出コイ
ル114の出力と第2検出コイル116の出力とが同一
温度では一致するように調整する作業が必要で、組み立
てが煩雑なものであった。
【0008】本発明は、上記課題を解決することのでき
るトルクセンサを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、トルク検出用
回路における電磁気的変量が伝達トルクの変化と温度の
変化とに応じ変化するトルクセンサにおいて、その電磁
気的変量の経時的変化を基準として伝達トルクに応じた
信号を出力する手段が設けられていることを特徴とす
る。
【0010】その電磁気的変量の経時的変化に対応する
値を予め設定した変化基準に対応する値と比較する手段
と、その経時的変化が変化基準より小さい時の電磁気的
変量の値に基づき中点基準値を設定する手段と、その経
時的変化が変化基準より大きい時の電磁気的変量に対応
する値と中点基準値との差に応じた信号を伝達トルクに
対応する信号として出力する手段とを備えるのが好まし
い。さらに、その電磁気的変量の経時的変化が変化基準
より小さい時の電磁気的変量に対応する値と中点基準値
との差を予め設定した偏差基準値と比較する手段と、そ
の差が偏差基準値より大きい時にその差に応じた信号を
伝達トルクに対応する信号として出力する手段と、その
差が偏差基準値より小さい時の電磁気的変量の値に基づ
き中点基準値を更新する手段とを備えるのが好ましい。
【0011】また、初期電磁気的変量に対応する値を予
め設定した初期基準値と比較する手段と、その初期電磁
気的変量に対応する値が初期基準値より小さい時は初期
電磁気的変量の値に基づき中点基準値を設定する手段
と、その初期電磁気的変量に対応する値が初期基準値よ
り大きい時は予め設定した値を中点基準値として設定す
ると共に初期電磁気的変量に対応する値と中点基準値と
の差に応じた信号を伝達トルクに対応する信号として出
力する手段とを備えるのが好ましい。
【0012】
【作用】通常のトルクセンサの使用環境においては、温
度の経時的変化は伝達トルクの経時的変化よりも小さ
い。そのため、トルク検出回路における電磁気的変量が
伝達トルクの変化と温度の変化とに応じ変化するトルク
センサにおいては、温度が変化した場合における電磁気
的変量の経時的変化は、伝達トルクが変化した場合にお
ける電磁気的変量の経時的変化に比べ通常は小さくな
る。よって、その電磁気的変量の経時的変化を基準とす
ることで、温度が変化した場合における電磁気的変量の
経時的変化と伝達トルクが変化した場合における電磁気
的変量の経時的変化とを識別し、温度の影響のない伝達
トルクに応じた信号を出力することが可能になる。
【0013】その電磁気的変量の経時的変化が予め設定
した変化基準より小さい時の電磁気的変量に基づき中点
基準値を設定し、その経時的変化が変化基準より大きい
時の電磁気的変量に対応する値と中点基準値との差を求
め、その差に応じて伝達トルクに対応する信号を出力す
ることで、温度変化による電磁気的変量の変化を打ち消
し、伝達トルクが作用していない中点を基準として伝達
トルクを検知することができる。
【0014】例えば操舵トルクに応じた操舵補助力を付
与するパワーステアリング装置において、一定曲率のカ
ーブでコーナリングを行なう場合には、保舵状態となる
ため操舵トルクは殆ど変化しない。そのため、保舵時の
操舵トルクに対応する電磁気的変量の経時的変化は上記
変化基準より小さくなる可能性がある。よって、その経
時的変化が変化基準より大きい時の電磁気的変量に対応
する値と中点基準値との差に応じた信号を出力するのみ
では、保舵時の操舵トルクに応じた信号を出力すること
ができず操舵補助力を付与できない場合がある。
【0015】そのような場合に、コーナリングを行なう
上で必要とされる保舵時の操舵トルクの値に基づき偏差
基準値を予め設定し、その電磁気的変量の経時的変化が
変化基準より小さい時の電磁気的変量に対応する値と中
点基準値との差を偏差基準値と比較し、その差が偏差基
準値より大きい時にその差に応じた信号を伝達トルクに
対応する信号として出力することで、保舵時の操舵トル
クに応じた信号を出力することができる。また、その差
が偏差基準値より小さい時の電磁気的変量の値に基づき
中点基準値を更新することで、温度の経時的変化に対応
して中点を変化させて伝達トルクを正確に検知できる。
【0016】例えば操舵トルクに応じた操舵補助力を付
与するパワーステアリング装置において、車両のエンジ
ンを始動させる前すなわちトルクセンサによる操舵トル
クの検出を行なう前から運転者が操舵トルクを作用させ
ている場合がある。このような場合、車両のエンジンを
始動させて操舵トルクの検出を開始した時点で操舵トル
クが検出されるので、電磁気的変量の値に基づき中点基
準値を設定したのでは、その中点基準値は本来の中点に
対応する値と大きく異なったものになり、適正な操舵補
助力を付与することができない。
【0017】そのような場合に、例えば停車状態の車両
の操舵を行なう上で必要とされる操舵トルクに対応する
電磁気的変量の値に基づき初期基準値を予め設定し、ト
ルク検知開始時における初期電磁気的変量に対応する値
が初期基準値より大きい時は予め設定した値を中点基準
値として設定すると共に初期電磁気的変量に対応する値
と中点基準値との差に応じた信号を伝達トルクに対応す
る信号として出力することで、トルク検知の開始当初か
ら適正に伝達トルクを検知して操舵補助力を付与でき
る。その初期電磁気的変量に対応する値が初期基準値よ
り小さい時は、トルク検知の開始当初には操舵トルクは
作用していないので、初期電磁気的変量に対応する値を
中点基準値として設定することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0019】図1に示すトルクセンサ1は、車両のパワ
ーステアリング装置において操舵トルクを検出するため
に用いられるものであって、ハウジング2と、入力軸3
と、出力軸4とを備えている。
【0020】その入力軸3は、ハウジング2の内部にベ
アリング5を介して回転可能に支持され、ハンドルシャ
フト9に連結されている。その出力軸4はハウジング2
の内部にベアリング6を介して回転可能に支持され、ス
テアリングギヤ(図示省略)を介し操舵用車輪に接続さ
れる。その入力軸3と出力軸4とは、各軸3、4の軸心
に貫通された通孔7に挿入されたトーションバー8を介
して連結されている。すなわち、そのトーションバー8
はピン23を介して入力軸3とハンドルシャフト9とに
連結され、また、ピン(図示省略)を介して出力軸4に
連結されている。また、出力軸4の外周にギヤ10が嵌
合され、このギヤ10は、操舵補助用モータの出力軸に
嵌合されたウォームギヤ11に噛み合わされている。
【0021】その入力軸3の外周に、非磁性体製のスリ
ーブ12を介し磁性体製の第1検出リング13が嵌合さ
れている。その入力軸3に対してスリーブ12と第1検
出リング13とを固定するため、入力軸3、スリーブ1
2及び第1検出リング13に複数のピン50が圧入され
ている。その出力軸4の外周に、第1検出リング13に
対向するように磁性体製の第2検出リング14が圧入さ
れている。各検出リング13、14の対向端面に、それ
ぞれ歯13a、14aが周方向に沿って複数設けられて
いる。
【0022】そのハウジング2の内部に磁性体製の筒状
ホルダー16が挿入され、この筒状ホルダー16の内部
に検出コイル17が挿入されている。この検出コイル1
7は、第1検出リング13と第2検出リング14との対
向端面を覆うように配置されている。
【0023】図2に示すように、その検出コイル17は
抵抗21を介して発振器22に接続されると共に制御装
置23に接続されている。これにより、検出コイル17
は第1検出リング13と第2検出リング14を通過する
磁束を発生するトルク検出用磁気回路を構成する。
【0024】その入力軸3から出力軸4への伝達トルク
の変化に応じたトーションバー8のねじれにより、第1
検出リング13と第2検出リング14とが同軸中心に相
対回転する。そうすると、第1検出リング13と第2検
出リング14の各対向端面に形成された歯13a、14
aの軸方向に関して重合する部分の面積が変化すること
から、そのトルク検出用磁気回路の磁気抵抗が変化し、
その変化に応じたインピーダンスの変化により検出コイ
ル17の出力電圧が変化する。また、その検出コイル1
7の出力電圧は周囲温度の変化に応じ変化する。よっ
て、そのトルク検出用磁気回路における検出コイル17
のインピーダンスの変化は伝達トルクの変化と温度の変
化とに応じたものになる。
【0025】図3は、そのトルク検出用磁気回路におけ
る検出コイル17のインピーダンスZ(電磁気的変量)
と時間tとの関係の一例を示し、図において時間t1〜
t2、t4〜t5、t7〜t8の間では入力軸3から出
力軸4に伝達される操舵トルクは増加し、時間t2〜t
3、t5〜t6、t9〜t10の間では入力軸3から出
力軸4に伝達される操舵トルクは減少し、時間t8〜t
9の間では入力軸3から出力軸4に一定の操舵トルクが
伝達される保舵状態にある。それ以外の間では操舵トル
クは伝達されない。その操舵トルクが伝達されている間
ではインピーダンスZの変化は伝達トルクの変化と温度
の変化とに応じたものになり、操舵トルクが伝達されて
いない間ではインピーダンスZの変化は温度の変化に応
じたものになる。その保舵状態にある時を除き、インピ
ーダンスZの経時的変化は操舵トルクが伝達されている
時の方が伝達されていない時より大きくなる。
【0026】その制御装置23は、その検出コイル17
の出力のA/D変換器とマイクロコンピューターとから
構成でき、入力軸3から出力軸4への伝達トルクの大き
さと方向とに応じた制御信号を前記操舵補助用モータの
駆動装置(図示省略)に出力し、その制御信号に応じ操
舵補助用モータが駆動されることで操舵補助力が付与さ
れる。
【0027】図4のフローチャートは、その制御装置2
3に記憶された制御プログラムによる制御手順を示す。
【0028】まず、車両のエンジンの始動と共に電源ス
イッチが入れられ発振器22と制御装置23に駆動電圧
が印加される(ステップ1)。これにより、検出コイル
17の出力電圧に応じた信号が制御装置23に入力され
ると、検出コイル17の初期出力電圧に対応する初期イ
ンピーダンスZoが算出され(ステップ2)、その初期
インピーダンスZoが初期基準値Zaと比較される(ス
テップ3)。その初期基準値Zaは、例えば停車状態の
車両の操舵を行なう上で必要とされる操舵トルクの値の
データに基づき予め設定され、制御装置23の記憶装置
に記憶される制御プログラムに含まれる。
【0029】その初期インピーダンスZoが初期基準値
Za以下の場合、その初期インピーダンスZoが中点基
準値Zcとして設定され(ステップ4)、しかる後に電
源スイッチがONされているか否かが判断される(ステ
ップ5)。電源スイッチがONされていれば、インピー
ダンスZの時間微分dZ/dtの絶対値が、図3にも示
すようにそのインピーダンスZの経時的変化を表す値と
して算出される(ステップ6)。そのインピーダンスZ
の時間微分dZ/dtの絶対値が、予め設定した変化基
準を表す値Fよりも大きいか否かが判断される(ステッ
プ7)。その変化基準値Fは、例えばインピーダンスZ
の経時的変化が温度変化に基づくものか操舵トルクの変
化に基づくものかに応じたデータに基づき予め設定さ
れ、制御装置23の記憶装置に記憶される制御プログラ
ムに含まれる。
【0030】そのインピーダンスZの時間微分dZ/d
tの絶対値が変化基準値Fより大きい時、その時点のイ
ンピーダンスZの値と中点基準値Zcとの差に応じた電
圧信号S(Z−Zc)が、入力軸3から出力軸4への伝
達トルクの大きさと方向とに応じた制御信号として操舵
補助用モータの駆動装置に出力され(ステップ8)、し
かる後に前記ステップ5に戻る。なお、車速や操舵角等
を検知して制御装置23に入力し、その制御信号を伝達
トルクの大きさと方向だけでなく車速や操舵角等にも対
応させてもよい。
【0031】そのステップ7においてインピーダンスZ
の時間微分dZ/dtの絶対値が変化基準値F以下の
時、その時のインピーダンスZと中点基準値Zcとの差
が予め設定した偏差基準値Zbよりも大きいか否かを判
断する(ステップ9)。その差が偏差基準値Zbよりも
大きい時、ステップ8においてその時点のインピーダン
スZの値と中点基準値Zcとの差に応じた電圧信号S
(Z−Zc)が制御信号として操舵補助用モータの駆動
装置に出力される。その差が偏差基準値Zb以下の時、
ステップ4においてその時点のインピーダンスZの値が
中点基準値Zcになるように中点基準値Zcが更新され
る。その偏差基準値Zbは、例えばコーナリングを行な
う上で必要とされる保舵時の操舵トルクの値のデータに
基づき予め設定され、制御装置23の記憶装置に記憶さ
れる制御プログラムに含まれる。
【0032】前記ステップ3において初期インピーダン
スZoが初期基準値Zaより大きい時、予め設定した値
Zbを中点基準値Zcとして設定し(ステップ10)、
その初期インピーダンスZoと中点基準値Zcとの差に
応じた電圧信号S(Zo−Zc)を制御信号として操舵
補助用モータの駆動装置に出力し(ステップ11)、し
かる後にステップ5に戻る。その中点基準値Zcとして
予め設定する値Zdは、例えば標準的な温度においてト
ルク伝達がなされていない時のインピーダンスZの値の
データに基づき設定される。
【0033】前記ステップ5において電源スイッチが切
られていれば制御は終了する。
【0034】上記トルクセンサ1によれば、入力軸3か
ら出力軸4に伝達されるトルクに基づく操舵補助用モー
タの制御信号を、インピーダンスZの経時的変化が予め
設定した変化基準値F以下の時のインピーダンスZの値
を基準として求めることで、従来のような温度補償用の
検出リングや検出コイルを用いることなく、そのトルク
を温度の影響なく検出することができる。また、保舵時
のインピーダンスZの時間微分の絶対値が変化基準値F
より小さくても、その時のインピーダンスZを偏差基準
値Zbと比較することで、操舵補助用モータの制御信号
を出力して操舵補助力を付与することができる。そのイ
ンピーダンスZと中点基準値Zcとの差が偏差基準値Z
b以下の時のインピーダンスZが中点基準値Zcになる
ように中点基準値Zcを更新することで、温度が経時的
に変化する場合でも温度の影響のない制御信号を出力す
ることができる。さらに、車両のエンジンを始動させる
前すなわちトルクセンサ1による操舵トルクの検出を行
なう前から運転者が操舵トルクを作用させる場合でも、
予め設定した値Zdを中点基準値Zcとし、初期インピ
ーダンスZoと予め設定した初期基準値Zaとの差に応
じ制御信号を出力することで、適正な操舵補助力を付与
することができる。
【0035】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例ではインピーダンスZ
の経時的変化に対応する値をインピーダンスZの時間微
分dZ/dtにより求めたが、インピーダンスZの時間
積分により求めてもよい。すなわち、図5のフローチャ
ートのステップ6において、図3における斜線領域に対
応する微小時間間隔Δt1におけるインピーダンスZの
積分値Iaと、その微小時間間隔Δt1に連続する微小
時間間隔Δt2(=Δt1)におけるインピーダンスZ
の積分値Ibとを求める。その両積分値の差Ia−Ib
の絶対値はインピーダンスZの経時的変化に対応するこ
とから、ステップ7におけるように、両積分値の差Ia
−Ibの絶対値が予め設定した変化基準に対応する値G
よりも大きいか否かを判断することで、そのインピーダ
ンスZの経時的変化が温度変化に基づくものか伝達トル
クの変化に基づくものかを判断できる。なお、図5のフ
ローチャートにおいて他のステップは上記実施例と同様
である。
【0036】また、本発明のトルクセンサの用途はパワ
ーステアリング装置における操舵トルクの検知に限定さ
れない。また、上記実施例ではインピーダンスZを電磁
気的変量として取り扱ったが、伝達トルクの変化と温度
の変化とに応じ変化する変量であれば電磁気的変量の種
類は特に限定されない。また、トルク検出用回路の構成
は、その回路における電磁気的変量が伝達トルクの変化
と温度の変化とに応じ変化するものであれば本発明を適
用できる。
【0037】
【発明の効果】本発明のトルクセンサによれば、検出ト
ルクの温度による影響をなくすための専用の機械的構造
が不要になるので、構造を簡単化し、小型軽量化し、コ
ストを低減し、組み立てや調整作業を容易化できる。ま
た、温度が経時的に変化したり、伝達トルクが変化しな
いような場合や、検出開始当初においても、適正なトル
ク検出が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のトルクセンサの断面図
【図2】本発明の実施例のトルクセンサの回路構成の説
明図
【図3】インピーダンスと時間との関係を示す図
【図4】本発明の実施例のパワーステアリングの制御手
順を示すフローチャート
【図5】本発明の他の実施例のパワーステアリングの制
御手順を示すフローチャート
【図6】従来のトルクセンサの断面図
【図7】従来のトルクセンサの回路構成の説明図
【符号の説明】
1 トルクセンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルク検出用回路における電磁気的変量
    が伝達トルクの変化と温度の変化とに応じ変化するトル
    クセンサにおいて、その電磁気的変量の経時的変化を基
    準として伝達トルクに応じた信号を出力する手段が設け
    られているトルクセンサ。
  2. 【請求項2】 その電磁気的変量の経時的変化に対応す
    る値を予め設定した変化基準に対応する値と比較する手
    段と、その経時的変化が変化基準より小さい時の電磁気
    的変量の値に基づき中点基準値を設定する手段と、その
    経時的変化が変化基準より大きい時の電磁気的変量に対
    応する値と中点基準値との差に応じた信号を伝達トルク
    に対応する信号として出力する手段とを備える請求項1
    に記載のトルクセンサ。
  3. 【請求項3】 その電磁気的変量の経時的変化が変化基
    準より小さい時の電磁気的変量に対応する値と中点基準
    値との差を予め設定した偏差基準値と比較する手段と、
    その差が偏差基準値より大きい時にその差に応じた信号
    を伝達トルクに対応する信号として出力する手段と、そ
    の差が偏差基準値より小さい時の電磁気的変量の値に基
    づき中点基準値を更新する手段とを備える請求項2に記
    載のトルクセンサ。
  4. 【請求項4】 初期電磁気的変量に対応する値を予め設
    定した初期基準値と比較する手段と、その初期電磁気的
    変量に対応する値が初期基準値より小さい時は初期電磁
    気的変量の値に基づき中点基準値を設定する手段と、そ
    の初期電磁気的変量に対応する値が初期基準値より大き
    い時は予め設定した値を中点基準値として設定すると共
    に初期電磁気的変量に対応する値と中点基準値との差に
    応じた信号を伝達トルクに対応する信号として出力する
    手段とを備える請求項2または3に記載のトルクセン
    サ。
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