JPH07253470A - ポジトロンエミッションct装置 - Google Patents

ポジトロンエミッションct装置

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JPH07253470A
JPH07253470A JP6044206A JP4420694A JPH07253470A JP H07253470 A JPH07253470 A JP H07253470A JP 6044206 A JP6044206 A JP 6044206A JP 4420694 A JP4420694 A JP 4420694A JP H07253470 A JPH07253470 A JP H07253470A
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壮 小杉
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秀夫 塚田
Hiroyuki Okada
裕之 岡田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 時間分解能を向上させる。 【構成】 検出器310で検出された2のγ線が同時に
放出されたかを検出するためのコインシデンス回路32
0と、同時に放出された2のγ線を検出した検出器対の
位置からフレームデータを生成するためのアドレス変換
回路330と、第1の位置でのフレームデータを格納す
るための第1のデータ収集メモリ340a,cと、第2
の位置でのフレームデータを格納するための第2のデー
タ収集メモリ340b,dと、第1の位置でのフレーム
データから、第2の位置でのフレームデータに対する第
1の補間データを作成するための演算手段352とを備
え、第1の補間データは、第1の位置にある時に対応す
る第2の位置でのフレームデータであり、第2の位置で
のフレームデータ及び第1の補間データから、時間変化
を含んだ被測定物内部の画像を構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射性薬剤を用いて画
像データを収集するポジトロンエミッションCT装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ポジトロンエミッションCT(PET)
は、アイソトープで標識された放射性薬剤を投与し、生
体内での分布をイメージングするものであり、ポジトロ
ンエミッションCTでは、リング状に配置されたγ線検
出器を用いて陽電子の対消滅により発生したγ線を同時
計数法によって検出する。検出器リングは複数層(4−
16層)設けられ、各リングに属する検出器間の同時計
数からそのスライスの画像(層内イメージ)を得ると共
に、隣接するリング間の同時計数から層間のイメージも
得られる。また、各検出器リング間にはスライスシール
ド(コリメータ)を設けることによって不必要なγ線や
生体内での散乱放射線を遮蔽し、検出器の不必要な計数
を低減することによって数え落としや偶発同時計数を低
減するようになっている。解像力は主に検出素子(BG
Oシンチレータ)の大きさで決まり、最近の装置の断面
解像力は3−5mm(半値幅)に達している。
【0003】図5はポジトロンエミッションCT全体の
概略を示したもので、検出器リングを含む画像データ収
集装置310でγ線が検出され、信号処理回路315に
より対消滅により反対方向に放出されたものか否かが検
出される。信号処理回路315の同時計数により画像を
構築するためのデータがデータメモリ340に記憶され
一定時間積算される。コンピュータ350は、データメ
モリ340に記憶されたデータからイメージを構築し、
データ保存装置370に保存するとともに画像データ収
集装置310をはじめとしたシステム全体の制御を行
う。
【0004】ポジトロンエミッションCTでは、一般
に、一定時間積算したデータはコンピュータ350等に
よって測定順に保管されていく。そのデータは、被測定
物の真の変化の度合いを表すと共に、必ず放射性薬剤の
時間に対する減衰情報を含んだものになっている。PE
Tデータは、一般に、スライス面内情報(X,Y)・軸
方向情報(Z)といった空間的な情報と時間情報(t)
の4つを合わせ持つ、4次元情報である。時間軸方向に
関して、このデータは、時間(t)における放射線のカ
ウント数(At)を、ある時刻から任意時間まで積分し
た値であり、フレームデータと呼ばれる。上述したよう
に、軸方向の解像度は検出素子の物理的な大きさに制約
を受けるため、よりZ軸方向の解像度を大きくして情報
の充実をはかる一手法として、Z−モーションスキャン
が挙げられる。
【0005】Z軸方向に関して、PETのデータは、ス
ライスと呼ばれる2次元情報(いわゆる輪切りにした断
面図)で収集され、上述したように、この各スライスに
は、対向する検出器を結んだ面(ダイレクトプレーン)
と、隣接する検出器を結んだ面(クロスプレーン)の2
種類がある。この各スライスのZ軸方向における感度分
布を表したものが図6である。対向する検出器の中心同
志・または隣接する検出器の中心同志を結んだ面上に感
度のピークが現れ、ピーク同志の中心に感度の谷間が生
じる。これによって、図7(A)のようにいわゆる「見
ていない部分」が生じてしまう。そこで、図7(B)の
様にスライス幅の半ピッチ分だけ検出器を移動させてデ
ータを収集することで、スライスとスライスの間の情報
を得ることができる。これがZ−モーションスキャンで
ある。
【0006】図8は、Z−モーション機構を有するPE
T装置の一例をそのプロセスフローとともに示したもの
である。検出器系(画像データ収集装置)310のリン
グ状に配列された検出器312によりγ線が捕えられ、
検出器312からのγ線検出信号は、コインシデンス回
路320により同時計数であるか判断される。この同時
計数データは、アドレス変換回路330により、検出器
対のアドレスからサイノグラムデータ(T−θMapと
も呼ばれる)のアドレスへと変換される。サイノグラム
データを一時格納するデータ収集メモリ340a・34
0bは複数用意され、FIFOバッファのような働きを
するものであり、アドレス変換回路330からのアドレ
スの値を読み出して格納した後、“1”を加算する。
【0007】Z−モーションモータ390は検出器系3
10を軸方向の位置A,Bに移動させるものであり、モ
ータ駆動回路380によってその駆動制御が行われる。
主コンピュータ350は、検出器系310に測定に関す
る命令を送ると共に、フレーム切替信号250を発生す
る。この信号によってサイノグラムデータを格納するメ
モリ340a・340bが切り替えられると共に、Z−
モーションモータ駆動回路380に送られて、Z−モー
ションモータ390による位置A,Bの走査の開始信号
として用いられる。
【0008】こうして、主コンピュータ350は、検出
器系310の軸方向の位置A,Bに応じてメモリ340
a・340bを切り替えて位置A,Bで測定されたサイ
ノグラムデータをメモリ340a・340bにそれぞれ
格納する一方、測定の終了した側のメモリ340a・3
40bから画像再構成装置360にフレームデータを転
送する。即ち、メモリ340a・340bの一方がサイ
ノグラムデータを格納しているときに、他方は格納され
たサイノグラムデータが読み出される。画像再構成装置
360はフレームデータの電算機処理を行って画像の再
構成を行うものであり、この処理によって得られた再構
成データはデータ保管装置370に保管される。尚、フ
レームの時間間隔が短い場合、画像再構成装置360
は、検出器系のデータ収集の際に画像再構成を行うこと
なくサイノグラムデータ形式のままデータが保管され、
データ収集後画像再構成を行う。
【0009】検出器系(画像データ収集装置)310の
実際の構成としては2種類あり、図9(A)の様に検出
器リングに取付けたボールネジなどの直動装置によっ
て、スライス幅の半ピッチ分だけ開いた位置A,Bの間
を検出器を移動することによって、Z−モーションを実
現するものがある。また、図9(B)の様に被験者固定
台に取付けたボールネジなどの直動装置によって、スラ
イス幅の半ピッチ分に相当する位置A,Bの分だけ被験
者を移動することによって、Z−モーションを実現する
ものがある。このようにPETは2種類あり、前者を採
用した例としては、浜松ホトニクス製SHR−2400
があり同社PETセンターにて稼動中である。後者を採
用した例としては、SHR−2000があり、これは動
物用PETとして販売され、また同社PETセンターに
て稼動中である。これらのような機構にて、体軸方向の
情報量を増やすことに成功している。
【0010】Z−モーションを利用したPETの他の例
に、「特開昭63−115079」(文献1)に記載さ
れているように、サイノグラムデータを補正するための
補正回路を設けたものがある。この先行技術は、コンピ
ュータCPUを用いることなく、フレームデータに対し
て電気的な回路で減衰情報の補正を行うことを目的とし
たものである。CPUを介していない為その処理は非常
に高速であり、データ処理を行う前に減衰情報の補正が
終了しているため、処理時間の効率を上げることができ
る。また、「特開平2−40586」(文献2)に記載
されているように、画像データ収集装置よりも広い範囲
を観察したい場合、その範囲にまで画像データ収集装置
を軸方向に移動させ、より広い範囲で観察しようとする
ものがある。さらに、「特開平2−134589」(文
献3)に記載されているように、画像データ収集装置の
軸方向の移動の際、連続的にサイノグラムデータを収集
し、体軸方向の情報量を増やそうとするものもある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなZ−モー
ションスキャン法の利点としては、見掛け上のイメージ
スライス数が増加し、これによって体軸方向の画像解析
が容易になるといった利点がある。これに対し、この方
法の欠点は、同一スライスの情報が時間的に連続してい
ない点が挙げられる。即ち、位置Aでのフレームデータ
は、位置Bでのフレームデータとは、異なる時刻で測定
されたものになっており、位置A,Bでのスライスの情
報はそれぞれ、異なる時刻においてカウント数(At)
を積分したものになっている。
【0012】図10はZ−モーションスキャンを実施し
て得られる画像データを、縦軸にスライス番号・横軸に
フレーム番号を用いて模式的に表したものである。な
お、検出器が原点(位置A)にある場合のスライス番号
を1・2・3…、Z−モーションによって検出器が移動
(位置B)した場合のスライス番号を1´・2´・3´
…と表している。右図に於ても判るように、軸方向の所
定の位置を奇数のフレーム、移動させた位置を偶数のフ
レームとして連続したフレームと考えれば、特定のスラ
イスに関してみれば、フレームデータは時間的に連続し
ておらず、斜線及び点で示した部分のデータが欠損して
いる。
【0013】図11は、PETデータの特定のスライス
(1・2・3…または1´・2´・3´…)に関して時
間軸方向の変化を模式的に表したものである。測定開始
時刻t0 からフレーム1のデータ収集終了(フレーム2
のデータ収集開始)時刻t1まで、及び、フレーム3の
データ収集開始(フレーム2のデータ収集終了)時刻t
2 からフレーム3のデータ収集終了時刻t3 までにおい
て位置Aでのデータ収集が行われ、フレーム2のデータ
収集開始時刻t1 からフレーム2のデータ収集終了時刻
2 までにおいて位置Bでのデータ収集が行われるもの
とすると、位置Aでのデータに関しては時刻t1 から時
刻t2 まで(近似すれば時刻t1 とt2の中間の時刻t
12での)におけるデータが欠落していることになる。
【0014】そこで、本発明の目的は、このデータの欠
落による体軸方向の情報量を増やしつつ時間情報の欠落
を改善することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のポジトロンエミ
ッションCT装置は、被測定物の周りにリング状に多層
配置された多数の検出器を軸方向に第1の位置から第2
の位置に往復移動させて被測定物内部からのγ線を検出
器で検出し、スライス状に被測定物内部の画像を構築す
るポジトロンエミッションCT装置であって、検出器で
検出された対のγ線が同時に放出されたかを検出するた
めのコインシデンス回路と、同時に放出された対のγ線
を検出した検出器対の位置からサイノグラムデータを生
成するためのアドレス変換回路と、第1の位置でサイノ
グラムデータを一定時間収集して得た第1のフレームデ
ータを格納するための第1のデータ収集メモリと、第2
の位置でサイノグラムデータを一定時間収集して得た第
2のフレームデータを格納するための第2のデータ収集
メモリと、第1のフレームデータから、第1の位置での
スライスに対応し、第2のフレームデータを得た時点に
対応する第1の補間データを作成するとともに、第2の
フレームデータを得た時点の被測定物内部の画像につい
て、第2の位置でのスライスに対応する被測定物内部の
画像を第1のフレームデータから構築し、かつ、第1の
位置でのスライスに対応する被測定物内部の画像を第1
の補間データから構築する演算手段とを備える。
【0016】第1の補間データS2 は、時間的に前後す
る第1のフレームデータS1 ,S3の中間時に対応し、
フレームデータS1 ,S3 に対して、「S2 =k1 1
+k3 3 (但し、係数k1 及びk3 は、前記被測定物
内部の放射性核種及び時間によって決まる係数)」なる
関係を有することを特徴としても良い。
【0017】演算手段は、第2のフレームデータから、
第2の位置でのスライスに対応し、第1のフレームデー
タを得た時点に対応する第2の補間データをさらに作成
するとともに、第1のフレームデータを得た時点の前記
被測定物内部の画像について、第1の位置でのスライス
に対応する被測定物内部の画像を第2のフレームデータ
から構築し、かつ、第2の位置でのスライスに対応する
被測定物内部の画像を第1の補間データから構築するこ
とを特徴としても良い。
【0018】第1のフレームデータを格納するための第
3のデータ収集メモリと、第2のフレームデータを格納
するための第4のデータ収集メモリとをさらに備え、第
1乃至第4のデータ収集メモリには、第1及び第2の位
置でサイノグラムデータを収集して得た第1及び第2の
フレームデータが順に格納され、演算手段は、第2又は
第4のデータ収集メモリに第2のフレームデータを格納
している際に、第1又は第3のデータ収集メモリに格納
し終えた第1のフレームデータから、格納し終えた第2
又は第4のデータ収集メモリにある第2のフレームデー
タに対する第1の補間データを作成し、この第1の補間
データから、格納し終えた第2又は第4のデータ収集メ
モリにある第2のフレームデータを得た時点に対応する
被測定物内部の画像を構築するとともに、演算手段は、
第1又は第3のデータ収集メモリに第1のフレームデー
タを格納している際に、第2又は第4のデータ収集メモ
リに格納し終えた第2のフレームデータから、格納し終
えた第1又は第3のデータ収集メモリにある第1のフレ
ームデータに対する第2の補間データを作成し、この第
2の補間データから、格納し終えた第1又は第3のデー
タ収集メモリにある第1のフレームデータを得た時点に
対応する被測定物内部の画像を構築することを特徴とし
ても良い。
【0019】第1及び第2の補間データを格納するため
の補間データ用メモリをさらに有することを特徴として
も良い。
【0020】
【作用】本発明のポジトロンエミッションCT装置で
は、被測定物内部において電子の対消滅によって対のγ
線が同時に放出され、この対のγ線が検出器対で検出さ
れると、コインシデンス回路で対のγ線が同時に放出さ
れたかが検出される。同時に放出されたγ線である場
合、電子の対消滅によって同時に放出されたものである
と判定され、アドレス変換回路でこれらのγ線を検出し
た検出器対の位置からサイノグラムデータが生成され、
このサイノグラムデータは第1及び第2の位置に応じて
収集されて第1又は第2のフレームデータとしてそれぞ
れ第1及び第2のデータ収集メモリに格納される。演算
手段で、第2のフレームデータを得た時点の被測定物内
部の画像について、第2の位置でのスライスに対応する
被測定物内部の画像が第2のフレームデータから得られ
るだけでなく、第1の位置でのスライスに対応する被測
定物内部の画像が第1の補間データから得られる。従っ
て、得られた被測定物内部の画像は、より分解能が大き
なものになる。
【0021】ここで、演算手段が、第2のフレームデー
タから、第2の位置でのスライスに対応し、第1のフレ
ームデータを得た時点に対応する第2の補間データをさ
らに作成し、この第2の補間データをもちいて、第1の
フレームデータを得た時点の前記被測定物の画像につい
て、第2の位置でのスライスに対応する被測定物の画像
を第1の補間データから構築することにより、構築され
た被測定物の画像は、さらに、体軸方向の情報量を増や
すことができる。
【0022】第3及び第4のデータ収集メモリとをさら
に備え、第1乃至第4のデータ収集メモリにフレームデ
ータを順に格納するようにすることで、サイノグラムデ
ータを収集している間にすでに収集し終えた第1及び第
2のフレームデータから第1又は第2の補間データを作
成し被測定物内部の画像を構築できるので、より高速に
処理できるようになる。
【0023】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
前述の従来例と同一または同等のものについてはその説
明を簡略化し若しくは省略するものとする。
【0024】本発明は、放射性薬剤を用いて画像データ
を収集する装置であり、保存された各フレームデータの
測定開始・終了時間に対して検索を行い、時間軸方向に
データ欠損が生じた場合、補間データを生成する。これ
によって、データの欠損を補間し、より連続したデータ
を得ようとするものである。
【0025】図1は、本発明のポジトロンエミッション
CT装置のハードウェアを大まかに示したものであり、
前述の従来例と同様に、画像データ収集装置310,信
号処理回路315,コンピュータ350,データメモリ
340,データ保存装置370を有するのであるが、コ
ンピュータ350,データメモリ340で補間データを
生成する点が前述の従来例とは異なっている。
【0026】大まかに説明すると、まず、コンピュータ
350はデータ収集装置310に経路355(制御ライ
ン)を通じて収集開始の命令を送る。データ収集装置3
10は、フレーム切り替え信号にしたがってガントリー
を往復移動させて位置A及びBそれぞれに対応するデー
タ収集を開始する。ここで、ガントリーが移動したとき
位置Bはスライスの丁度中央であり、位置A・B間の距
離は検出器リングの間隔の1/4になっている(スライ
ス間距離の半分=リング間距離の1/4)。
【0027】得られたデータは、信号処理回路315を
通してデータメモリ340に蓄えられた後、一定時間毎
に経路356(データバス)を通じて、データ保存装置
370に保存される。この保存されたデータに対し、別
途用意されたサブCPU352(これはマルチCPUの
場合である。マルチタスクの場合は他のプロセスにな
る)は経路359(データバス)からデータを読みだ
し、各フレームデータの時間情報(フレーム開始・終了
時刻)を検索する。その際、あるフレームデータの計測
終了時刻と次フレームデータの計測開始時刻が一致して
なかった場合、データの欠損が生じたものとして補間デ
ータを作成する。リアルタイム処理がかならずしも必要
ではなく、補間を行うのがデータ収集終了後でも問題な
い場合は、サブCPUを用いたマルチCPUではなく、
このサブCPUの処理をコンピュータ350の処理で代
用することが可能である。
【0028】図2は、本発明のポジトロンエミッション
CT装置の構成例をその処理フローとともに示した図で
ある。前述の従来例に比べて、データ収集メモリ340
c・340d、データ補間用コンピュータ352、補間
データ用メモリ411が付加されている。ここで、検出
器が原点にある場合を位置A、検出器が移動した場合を
位置Bと表し、位置Aでのフレームデータ名にはa、位
置Bでのフレームデータ名にはbを添えて表示してお
り、主コンピュータ350からのフレーム切替信号25
0により切り替えることで、データ収集メモリ340a
・340cは位置Aでのフレームデータを、データ収集
メモリ340b・340dは位置Bでのフレームデータ
を格納する。フレームデータはメモリ340a,b,
c,dの順に格納され、データ収集メモリ340a・3
40cは位置Aでのフレームデータを時間的に交互に格
納し、データ収集メモリ340b・340dは位置Bで
のフレームデータを時間的に交互に格納するようになっ
ている。補間データ用メモリ411は、データ補間用コ
ンピュータ352での処理を行うのに用いられる。
【0029】測定が開始されると、検出器系310のリ
ング状に配列された検出器312により捕えられたγ線
検出信号は、コインシデンス回路320により同時計数
であるか判断される。この同時計数データは、アドレス
変換回路330により、検出器対のアドレスからサイノ
グラムデータ(T−θMapとも呼ばれる)のアドレス
へと変換される。各フレームデータはフレーム切替信号
250に応じてデータ収集メモリ340a・340b・
340c・340dの順に一時蓄積され、主コンピュー
タ350は従来通りこれらのデータを読み込む。
【0030】一方、データ補間用コンピュータ352
は、主コンピュータ350より得たフレーム切替信号2
50を用いて、データ収集メモリの使用状態を検知し、
データ収集メモリ340a・340b・340c・34
0dのうちフレーム切替信号250で選択されていない
ものから補間データ作成用のデータを決定する。その
後、選択されていないものに格納されたデータを用い
て、データ補間用コンピュータ352は、後述する補間
計算によって補間データの作成を行う。
【0031】表1は、フレーム1から各フレームについ
て、そのときの検出器の位置A・Bとそのフレームデー
タが格納されるメモリ340a・340b・340c・
340dを示したものであり、格納されたデータをフレ
ーム番号に検出器の位置A・Bの小文字を付けて示した
ものである。フレーム1からフレーム3までは、順にそ
のフレームデータ1a,2b,3aがメモリ340a・
340b・340cに格納された後、それぞれ画像再構
成装置360で画像が構成されデータ保管装置370に
格納される。
【0032】
【表1】
【0033】そして、フレーム4の計測を行っていると
きに、フレーム1及びフレーム3のフレームデータ1
a,3aを用いてフレーム2の補間データ2aが作成さ
れ補間データ用メモリ411に格納される。主コンピュ
ータ350によって補間データ2aが読み出され、画像
再構成装置360でこのフレーム2の補間データ2a及
びフレームデータ2bを用いてフレーム2の画像が構成
されデータ保管装置370に格納される。補間データ2
aはフレーム2の図10の「´」のないスライス1,
2,3…の画像の構成に用いられる。即ち、検出器が位
置Aにあるフレーム1及びフレーム3のフレームデータ
を用いて、フレーム2の時刻の検出器の位置Aのスライ
スについての画像(「´」のないスライス)について補
間を行うことになる。
【0034】フレーム5以降も同様にして、検出器が位
置Aにある時のフレームデータ2つを用いて、これらの
中間の検出器が位置Bにある時のフレームについて、位
置Aの各スライスの画像について補間を行う。2つ前の
時点のフレームに対する補間データを3つ手前及び1つ
手前のフレームデータを用いて作成し、2つ前の時点の
フレームに対応する画像が構成されデータ保管装置37
0に格納される。
【0035】補間データを用いて図10の欠けた部分の
画像が画像再構成装置360で構成されデータ保管装置
370に格納され、図10の画像全部が構成される。こ
うして、2つ前のフレームにおける画像の補間が行わ
れ、各スライスを時間方向(図10のフレーム方向)に
みれば、各スライスのフレームデータが補間されること
になって、時間分解能が向上することになる。各フレー
ムをZ軸方向(図10のスライス方向)にみれば、各フ
レームについてスライスが補間されることになり(体軸
方向の)空間分解能が向上することになる。
【0036】図3は、PETデータを時間軸方向で表し
たものである。単位時間当たりに得られる放射線のカウ
ント数は、(a)に示すように計測の経過時間に対する
理論減衰量f(t)と、(b)に示すように計測の経過
時間に対する生理学的変化分g(t)とを重畳した値f
(t)*g(t)である(同図(c))。得られたイメ
ージデータは図3(c)網かけ部で示した様に、フレー
ム時間での積分値となる。そのため、あるフレームデー
タが欠損している場合には、そのフレーム時間に対する
f(t)*g(t)を求めることになり、本発明では、
f(t)を理論減衰曲線より、g(t)を欠損している
フレームの前後より推定し、次のようにして補間を行っ
ている。
【0037】ここで、図4の様に、測定開始時刻t0
らフレーム1のデータ収集終了(フレーム2のデータ収
集開始)時刻t1 まで、及び、フレーム3のデータ収集
開始(フレーム2のデータ収集終了)時刻t2 からフレ
ーム3のデータ収集終了時刻t3 までにおいて位置Aで
のデータ収集が行われ、フレーム2のデータ収集開始時
刻t1 からフレーム2のデータ収集終了時刻t2 までに
おいて位置Bでのデータ収集が行われるものとすると、
補間を行わなければ、位置Aでのデータに関しては時刻
1 から時刻t2 までにおけるデータが欠落しているこ
とになる。即ち、従来例では、時刻t1 とt2 の中間に
近似した時刻t12における位置Aでのフレーム2のデー
タが欠落し、この位置での画像が欠落していることにな
る。
【0038】生体変化分が線形であれば、時刻t12は時
刻t1 と時刻t2 間の任意時間に設定可能である。しか
し、実際には非線形(時間に対する関数)であるため、
時刻t12は時刻t1 と時刻t2 の中間点に設定して近似
するのが妥当である。そこで、この実施例では、図4に
示すように、検出器が位置Bにある時刻t12を境に、前
側をフレーム1・後側をフレーム3よりフレーム2のサ
イノグラムデータを補間・再生する。
【0039】ここで、フレーム1とフレーム3の測定イ
メージを、式を書き易くするために、フレームデータS
1 ・フレームデータS3 とすると、これらは、単位時間
当たりに得られる放射線のカウント数を、フレーム1,
フレーム3とにおいてフレーム時間内積分したものであ
る。従って、補間すべきフレームデータS2 はフレーム
データS1 ・フレームデータS3 にある係数を乗じたも
ので表すことで近似することが可能で、この実施例では
式(1)のようにして補間が行われる(他のフレームに
ついても同様)。
【0040】
【数1】
【0041】この係数k1 ,k2 は次のようにして決め
ている。
【0042】まず、フレームデータS1 は、次の式
(2)で表される(但し、λ=ln(2)/Half time (半減
期))。
【0043】
【数2】
【0044】従って、S1 より求められた時刻t0 にお
けるアクティビティ(Activity)A01は式(3)で表され
る。
【0045】
【数3】
【0046】次に、フレーム2のうち時刻t1 から時刻
12に相当する部分S2aは式(4)の上段で表され、こ
れに式(3)を代入すると、データS2aはデータS1
用いて表し得る。
【0047】
【数4】
【0048】これより、係数k1 は式(5)で表され
る。
【0049】
【数5】
【0050】同様に、フレームデータS3 は、次の式
(6)で表され、これよりS3 より求められた時刻t0
におけるアクティビティ(Activity)A03 は式(7)で
表される。
【0051】
【数6】
【0052】
【数7】
【0053】フレーム2のうち時刻t12から時刻t2
相当する部分S2bは式(8)の上段で表され、これに式
(7)を代入すると、データS2bはデータS3 を用いて
表し得る。これより、係数k3 は式(9)で表される。
【0054】
【数8】
【0055】
【数9】
【0056】補間すべきフレームデータS2 はデータS
2aとデータS2bとの代数和であるから、データS2 は式
(10)で表される。
【0057】
【数10】
【0058】この様に、係数k1 ,k3 といった補間の
際に乗じる係数は、半減期及び時間によって異なった値
を採り、表1に示す補間元データに式(10)を用いて
得た係数を乗じて同表最下欄に示すデータの補間を行
う。この係数は、測定前に予め算出し補間の際に参照す
るようになっており、こうしておくことで、高速に処理
できる。表2は、核種15Oを用い、フレームデータを収
集する間隔を10秒及び100秒にした場合について、
係数k1 ,k3 の例を示したものである。
【0059】
【表2】
【0060】位置Aでは偶数番目のデータが、位置Bで
は奇数番目のデータが従来では欠損していたのを、本発
明では、その部分を補間してより軸方向の分解能の高い
画像を得るようにしており、この補間の処理の際に主コ
ンピュータ350を含む主計測系に負担をかけることが
無い為、高速補間が実現可能である。
【0061】公報「特開平2−134589」記載の発
明では、その実現手段として、補間を必要とする範囲内
をリング形検出器を連続的に移動させ、移動中に連続し
てデータを収集している。その補間の手段として、機械
的な走査を利用しており、複雑な計算を必要としない
が、移動しながらデータを収集する為、移動距離に相当
する分、Z軸方向の空間分解能が低下する。また、この
スキャンについては公報では「実質的な同一時間データ
収集を行なった」とあるが、本来の同一時間でデータを
収集しているわけではない。また、Z−モーション機構
自身が機械的に複雑である。
【0062】これに対し、本発明では、実現手段とし
て、補間を必要とするフレームデータの前後のデータを
用いて、補間データを作成するものであり、移動しなが
らデータを収集する訳ではないので、Z軸方向の空間分
解能が低下しない。また、補間の処理は主測定系と独立
して動作するため、主測定系に負担をかけない。さら
に、Z−モーション機構は単純なステップ動作が出来る
ものであれば良い。
【0063】なお、上述の実施例では、開始(又は終
了)フレームデータ(例えば、フレーム1)を補間した
い場合、「前又は後のデータ」(例えば、フレーム0)
が存在しない為、他の補間法と併用する必要がある。こ
のような場合、保存を必要としない予備スキャンを自動
で行なう、或いは、測定終了後に複数のフレームデータ
を用いた補間を自動で行なう機能を追加する、といった
方法でカバーすることができる。この場合、補間コンピ
ュータ上のプログラム追加だけで対応可能である。
【0064】また、本実施例では、補間を行っても、定
量性の喪失・S/N比の劣化は少なく、フレームデータ
を生のまま保管するため、欠損補間を測定終了後でも行
える。また、何らかの理由でデータ欠損が発生した場合
でも、欠損部分を即座に補間が可能である。さらに、Z
−モーションの様に、連続して同一部分の画像データが
得られないことが判明している場合でも、連続したデー
タを疑似的に補間することができる。そして、補間に必
要なパラメータが、使用核種の半減期・基になるデータ
のフレーム開始および終了時間のみで良いため、演算が
容易である。
【0065】本発明は前述の実施例に限らず様々な変形
が可能である。
【0066】ここでは、欠損フレームの前後のフレーム
データを用いた計算方法を例として挙げているが、補間
方法自身は他にもいくつかある。複数のフレームデータ
を用いた最小乗法や、高次の近似式を用いて生体変化分
g(t)を直接算出する方法などが挙げられるが、上述
の実施例では、「高速に」かつ「容易に」算出する意味
で、線形近似をした簡便な補間法を述べてある。また、
この簡便な補間法では、欠損フレームの「両側」にデー
タが存在しないと補間ができない(例:図1における斜
線部分のデータ)のが欠点であるが、このような場合は
別の補間法(例:スライス1及びスライス2よりスライ
ス1´を補間する等)を用いて欠損フレームの補間が可
能である。その補間法としては、前後のフレームを用い
てg(t)成分を近似する補間法、複数のフレームデー
タを用いた最小自乗法による補間法、高次の近似式を用
いて生体変化分g(t)を直接算出することによる補間
法、単純補間法との併用、全データに対して各種補間法
を併用する等が挙げられる。
【0067】本発明の動作原理を図2で説明している
が、さらにいくつかの発展形が考えられる。
【0068】まず、データ収集メモリを4つとして示し
たが、より多く複数枚にすることによって、2つのフレ
ームデータによる補間だけでなく、複数のフレームデー
タによる補間計算が可能になる。
【0069】また、補間データ用メモリを複数枚持つよ
うにすることによって、計測時間中に主コンピュータに
アクセスする必要が無くなるため、フレーム時間が短い
場合に対応できるようになる。
【0070】さらに、データ収集メモリ及び補間データ
用メモリをより多く複数枚にすることによって、(シス
テムとしては複雑かつ高価なものになるが)フレーム時
間および補間法の選択肢が広がる。
【0071】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、第1,2の
フレームデータを得た時点の被測定物内部の画像につい
て、第1,2の位置でのスライスに対応する被測定物内
部の画像が第1,2のフレームデータから得られるだけ
でなく、第1の位置でのスライスに対応する被測定物内
部の画像が第2,1の補間データから得られるので、得
られた被測定物内部の画像は、より分解能が大きなもの
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のハードウェア構成の概略を示
す図。
【図2】本発明の実施例のシステムブロック図。
【図3】PETデータを時間軸方向に示した図。
【図4】補間手法を説明するための図。
【図5】従来のポジトロンエミッションCT全体の概略
を示した図。
【図6】各スライスのZ軸方向における感度分布を表し
た図。
【図7】Z−モーションスキャンをした場合としない場
合について、各スライスのZ軸方向における感度分布を
表した図。
【図8】Z−モーション機構を有するPET装置の一例
をそのプロセスフローとともに示した図。
【図9】画像データ収集装置の実際の構成を表した図。
【図10】Z−モーションスキャンを実施して得られる
画像データを、縦軸にスライス番号・横軸にフレーム番
号を用いて模式的に表した図。
【図11】PETデータの特定のスライス(1・2・3
…または1´・2´・3´…)に関して時間軸方向の変
化を模式的に表した図。
【符号の説明】
310…検出器系、320…コインシデンス回路、33
0…アドレス変換回路、340a〜340d…データ収
集メモリ、350…主コンピュータ、352…データ補
間用コンピュータ、369…画像再構成装置、411…
データ補間用メモリ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物の周りにリング状に多層配置さ
    れた多数の検出器を軸方向に第1の位置から第2の位置
    に往復移動させて前記被測定物内部からのγ線を前記検
    出器で検出し、スライス状に前記被測定物内部の画像を
    構築するポジトロンエミッションCT装置であって、 前記検出器で検出された対のγ線が同時に放出されたか
    を検出するためのコインシデンス回路と、 前記同時に放出された対のγ線を検出した前記検出器対
    の位置からサイノグラムデータを生成するためのアドレ
    ス変換回路と、 前記第1の位置でサイノグラムデータを一定時間収集し
    て得た第1のフレームデータを格納するための第1のデ
    ータ収集メモリと、 前記第2の位置でサイノグラムデータを一定時間収集し
    て得た第2のフレームデータを格納するための第2のデ
    ータ収集メモリと、 前記第1のフレームデータから、前記第1の位置でのス
    ライスに対応し、前記第2のフレームデータを得た時点
    に対応する第1の補間データを作成するとともに、前記
    第1のフレームデータを得た時点の前記被測定物内部の
    画像について、前記第2の位置でのスライスに対応する
    前記被測定物内部の画像を前記第2のフレームデータか
    ら構築し、かつ、前記第1の位置でのスライスに対応す
    る前記被測定物内部の画像を前記第1の補間データから
    構築する演算手段とを備えるポジトロンエミッションC
    T装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の補間データS2 は、時間的に
    前後する前記第1のフレームデータS1 ,S3 の中間時
    に対応し、前記フレームデータS1 ,S3 に対して、 S2 =k1 1 +k3 3 (但し、係数k1 及びk
    3 は、前記被測定物内部の放射性核種及び時間によって
    決まる係数) なる関係を有することを特徴とする請求項1記載のポジ
    トロンエミッションCT装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段は、前記第2のフレームデ
    ータから、前記第2の位置でのスライスに対応し、前記
    第1のフレームデータを得た時点に対応する第2の補間
    データをさらに作成するとともに、前記第1のフレーム
    データを得た時点の前記被測定物内部の画像について、
    前記第1の位置でのスライスに対応する前記被測定物内
    部の画像を前記第2のフレームデータから構築し、か
    つ、前記第2の位置でのスライスに対応する前記被測定
    物内部の画像を前記第1の補間データから構築すること
    を特徴とする請求項1記載のポジトロンエミッションC
    T装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のフレームデータを格納するた
    めの第3のデータ収集メモリと、 前記第2のフレームデータを格納するための第4のデー
    タ収集メモリとをさらに備え、 前記第1乃至第4のデータ収集メモリには、前記第1及
    び第2の位置でサイノグラムデータを収集して得た前記
    第1及び第2のフレームデータが順に格納され、 前記演算手段は、前記第2又は第4のデータ収集メモリ
    に第2のフレームデータを格納している際に、前記第1
    又は第3のデータ収集メモリに格納し終えた前記第1の
    フレームデータから、格納し終えた前記第2又は第4の
    データ収集メモリにある前記第2のフレームデータに対
    する第1の補間データを作成し、この第1の補間データ
    から、前記格納し終えた第2又は第4のデータ収集メモ
    リにある第2のフレームデータを得た時点に対応する前
    記被測定物内部の画像を構築するとともに、 前記演算手段は、前記第1又は第3のデータ収集メモリ
    に第1のフレームデータを格納している際に、前記第2
    又は第4のデータ収集メモリに格納し終えた前記第2の
    フレームデータから、格納し終えた前記第1又は第3の
    データ収集メモリにある前記第1のフレームデータに対
    する第2の補間データを作成し、この第2の補間データ
    から、前記格納し終えた第1又は第3のデータ収集メモ
    リにある第1のフレームデータを得た時点に対応する前
    記被測定物内部の画像を構築することを特徴とする請求
    項3記載のポジトロンエミッションCT装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の補間データを格納す
    るための補間データ用メモリをさらに有することを特徴
    とする請求項3記載のポジトロンエミッションCT装
    置。
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