JPH07253599A - 液晶素子 - Google Patents
液晶素子Info
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- JPH07253599A JPH07253599A JP29316394A JP29316394A JPH07253599A JP H07253599 A JPH07253599 A JP H07253599A JP 29316394 A JP29316394 A JP 29316394A JP 29316394 A JP29316394 A JP 29316394A JP H07253599 A JPH07253599 A JP H07253599A
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- JP
- Japan
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- liquid crystal
- substrate
- chiral smectic
- electrodes
- stripe
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 配向欠陥の発生が抑制された均一なモノドメ
インの初期配向状態を実現すること。 【構成】 それぞれ電極を設けた一対の基板及び該一対
の基板間に配置したカイラルスメクチック液晶を有する
液晶素子において、前記一対の基板のうち一方の基板に
一軸性配向処理施してなり、他方の基板に複数の絶縁性
ストライプ形状突起体が設けられ、一軸性配向処理が施
されていない液晶素子。
インの初期配向状態を実現すること。 【構成】 それぞれ電極を設けた一対の基板及び該一対
の基板間に配置したカイラルスメクチック液晶を有する
液晶素子において、前記一対の基板のうち一方の基板に
一軸性配向処理施してなり、他方の基板に複数の絶縁性
ストライプ形状突起体が設けられ、一軸性配向処理が施
されていない液晶素子。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示素子や液晶−
光シャッターアレイ等の液晶素子に関し、更に詳しく
は、液晶分子の初期配向状態を改善することにより表示
ならびに駆動特性を改善した液晶素子に関する。
光シャッターアレイ等の液晶素子に関し、更に詳しく
は、液晶分子の初期配向状態を改善することにより表示
ならびに駆動特性を改善した液晶素子に関する。
【0002】
【従来技術の説明】これまで、クラークらにより米国特
許第4367924号公報で強誘電性液晶素子が発表さ
れている。この強誘電性液晶素子が所定の駆動特性を発
揮するためには、一対の平行基板間に配置される強誘電
性液晶が、電界の印加状態とは無関係に、上記2つの安
定状態の間での交換が効果的に起こるような分子配列状
態にあることが必要である。たとえばカイラルスメクチ
ック相を有する強誘電性液晶については、カイラルスメ
クチック相の液晶分子層が基板面に対して垂直で、した
がって液晶分子軸が基板面にほぼ平行に配列した領域
(モノドメイン)が形成される必要がある。
許第4367924号公報で強誘電性液晶素子が発表さ
れている。この強誘電性液晶素子が所定の駆動特性を発
揮するためには、一対の平行基板間に配置される強誘電
性液晶が、電界の印加状態とは無関係に、上記2つの安
定状態の間での交換が効果的に起こるような分子配列状
態にあることが必要である。たとえばカイラルスメクチ
ック相を有する強誘電性液晶については、カイラルスメ
クチック相の液晶分子層が基板面に対して垂直で、した
がって液晶分子軸が基板面にほぼ平行に配列した領域
(モノドメイン)が形成される必要がある。
【0003】この様なカイラルスメクチック液晶の配向
方法としては、従来のTN型液晶表示装置におけると同
様に、ラビング法や斜法蒸着により、液晶セル内の基板
面に、物理的なキズ(溝)を付した有機薄膜、無機蒸着
膜を形成して分子の配列方向性を与える方法が提案され
ている。例えば、ラビング法は、ガラス基板上に透明電
極を形成した後、有機高分子膜を形成してそれをビロー
ドなどの布で一方向へこすり、膜表面についた微細なキ
ズによって液晶分子を整列させるものである。
方法としては、従来のTN型液晶表示装置におけると同
様に、ラビング法や斜法蒸着により、液晶セル内の基板
面に、物理的なキズ(溝)を付した有機薄膜、無機蒸着
膜を形成して分子の配列方向性を与える方法が提案され
ている。例えば、ラビング法は、ガラス基板上に透明電
極を形成した後、有機高分子膜を形成してそれをビロー
ドなどの布で一方向へこすり、膜表面についた微細なキ
ズによって液晶分子を整列させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】ラビング法は、生産
性等の点から工業的にも有力な配向方法であるが、複数
のストライプ状の透明電極を有する液晶セルを用いて強
誘電性液晶を配向させようとすると、広い面積にわたる
充分な配向状態が得られず、液晶分子の配列が乱れた部
分(欠陥)を生じることがしばしば起こる。
性等の点から工業的にも有力な配向方法であるが、複数
のストライプ状の透明電極を有する液晶セルを用いて強
誘電性液晶を配向させようとすると、広い面積にわたる
充分な配向状態が得られず、液晶分子の配列が乱れた部
分(欠陥)を生じることがしばしば起こる。
【0005】特に、下述する様に基板上に形成したマト
リクス電極が高密度で配線されると、電極線の低抵抗化
のために、電極線が比較的厚い(例えば800Å〜30
00Å)膜厚となるため、基板自体の面と電極面との間
で800Å以上の大きな段差を形成し、この段差が強誘
電性液晶に対する配向欠陥を発生させる原因となってい
ることが、本発明者の実験により明らかとなった。
リクス電極が高密度で配線されると、電極線の低抵抗化
のために、電極線が比較的厚い(例えば800Å〜30
00Å)膜厚となるため、基板自体の面と電極面との間
で800Å以上の大きな段差を形成し、この段差が強誘
電性液晶に対する配向欠陥を発生させる原因となってい
ることが、本発明者の実験により明らかとなった。
【0006】従って、本発明の目的は、カイラルスメク
チック液晶を用いた液晶素子において、配向欠陥の発生
が抑制された均一なモノドメインの初期配向状態を実現
させることによって、表示並びに駆動特性を改善した液
晶素子を提供することにある。
チック液晶を用いた液晶素子において、配向欠陥の発生
が抑制された均一なモノドメインの初期配向状態を実現
させることによって、表示並びに駆動特性を改善した液
晶素子を提供することにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段及び作用】本発明は、そ
れぞれ電極を設けた一対の基板及び該一対の基板間に配
置したカイラルスメクチック液晶を有する液晶素子にお
いて、前記一対の基板のうち一方の基板に一軸性配向処
理を施してなり、他方の基板に複数の絶縁性ストライプ
形状突起体が設けられ、一軸性配向処理が施されていな
い液晶素子に特徴を有する。
れぞれ電極を設けた一対の基板及び該一対の基板間に配
置したカイラルスメクチック液晶を有する液晶素子にお
いて、前記一対の基板のうち一方の基板に一軸性配向処
理を施してなり、他方の基板に複数の絶縁性ストライプ
形状突起体が設けられ、一軸性配向処理が施されていな
い液晶素子に特徴を有する。
【0008】以下、本発明の実施例を図面に従って説明
する。
する。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の液晶素子の概要を表わす斜
視図である。図1に示す液晶素子は、800Å〜300
0Åの酢とライブ形状に形成した透明電極12a(IT
O膜、酸化スズ膜)を配線したガラス基板11aとスト
ライプ形状に形成した透明電極12b(ITO膜、酸化
スズ膜)を配線したガラス基板11bとが相対向して配
置されており、ストライプ状透明電極12aと12bと
が互いに直交している。このガラス基板11aと11b
との間にはカイラルスメクチック相、好ましくはらせん
消失したカイラルスメクチック液晶14が注入されてい
る。ガラス基板11aにはかかる液晶14に対して段差
体となるストライプ状透明電極12aの稜線15と平行
な方向13にラビング処理などの一軸性配向処理が施さ
れている。
視図である。図1に示す液晶素子は、800Å〜300
0Åの酢とライブ形状に形成した透明電極12a(IT
O膜、酸化スズ膜)を配線したガラス基板11aとスト
ライプ形状に形成した透明電極12b(ITO膜、酸化
スズ膜)を配線したガラス基板11bとが相対向して配
置されており、ストライプ状透明電極12aと12bと
が互いに直交している。このガラス基板11aと11b
との間にはカイラルスメクチック相、好ましくはらせん
消失したカイラルスメクチック液晶14が注入されてい
る。ガラス基板11aにはかかる液晶14に対して段差
体となるストライプ状透明電極12aの稜線15と平行
な方向13にラビング処理などの一軸性配向処理が施さ
れている。
【0010】本発明の好ましい具体例では、片側の基板
であるガラス基板11bとしては、液晶層膜に対して段
差を生じる段差体を解消した基板を用いることができ
る。
であるガラス基板11bとしては、液晶層膜に対して段
差を生じる段差体を解消した基板を用いることができ
る。
【0011】図2は、前述した好ましい片側基板11b
の態様を、図3はそれを用いた液晶素子を表わしてい
る。片側基板11bには基板11aに形成したストライ
プ状透明電極12aと直交したストライプ状透明電極1
2bが設けられており、それぞれの電極間全体にスペー
サ部材21が配置されている。かかるスペーサ部21を
電極間全体に配置することによって、電極を設けたこと
によって帰因する液晶層膜に対する段差を解消すること
ができる。従って、片側基板11bにはストライプ状透
明電極12bの稜線23に対して垂直方向22(基板1
1aの一軸性配向軸13と平行)でラビング処理による
一軸性配向軸を施したとしても、この基板11bには液
晶層膜に対する段差を生じていないので、この部分にお
ける配向欠陥を生じすることはない。
の態様を、図3はそれを用いた液晶素子を表わしてい
る。片側基板11bには基板11aに形成したストライ
プ状透明電極12aと直交したストライプ状透明電極1
2bが設けられており、それぞれの電極間全体にスペー
サ部材21が配置されている。かかるスペーサ部21を
電極間全体に配置することによって、電極を設けたこと
によって帰因する液晶層膜に対する段差を解消すること
ができる。従って、片側基板11bにはストライプ状透
明電極12bの稜線23に対して垂直方向22(基板1
1aの一軸性配向軸13と平行)でラビング処理による
一軸性配向軸を施したとしても、この基板11bには液
晶層膜に対する段差を生じていないので、この部分にお
ける配向欠陥を生じすることはない。
【0012】又、本発明では、図2に示す片側基板11
bには必ずしもラビング処理を施さなくとも、良好な配
向状態を得ることができるので、片側基板11bに施し
たラビング処理は省略されることができる。又、片側の
基板11bに施す一軸性配向処理22として、基板11
aに施した一軸性配向処理軸13と90度以下の角度
(例えば10度〜60度の角度)で交差させた一軸性配
向処理軸22を形成することも可能である。
bには必ずしもラビング処理を施さなくとも、良好な配
向状態を得ることができるので、片側基板11bに施し
たラビング処理は省略されることができる。又、片側の
基板11bに施す一軸性配向処理22として、基板11
aに施した一軸性配向処理軸13と90度以下の角度
(例えば10度〜60度の角度)で交差させた一軸性配
向処理軸22を形成することも可能である。
【0013】本発明の好ましい具体例では、一軸性配向
処理を施す基板(例えば基板11a)には、図示してい
ない各種の配向制御膜を設け、かかる配向制御膜にラビ
ング処理などの一軸性配向処理を施すことができる。こ
の配向制御膜に用いる材料としては、例えば、ポリビニ
ルアルコール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエ
ステルイミド、ポリパラキシリレン、ポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリスチレン、セル
ロース樹脂、メラミン樹脂、ユリヤ樹脂、アクリル樹脂
などの樹脂類、あるいは感光性ポリイミド、感光性ポリ
アミド、環化ゴム系フォトレジスト、フェノールノボラ
ック系フォトレジストあるいは電子線フォトレジスト
(ポリメチルメタクリレート、エポキシ化−1,4−ポ
リブタジエンなど)などから選択して被膜形成したもの
が好ましい。
処理を施す基板(例えば基板11a)には、図示してい
ない各種の配向制御膜を設け、かかる配向制御膜にラビ
ング処理などの一軸性配向処理を施すことができる。こ
の配向制御膜に用いる材料としては、例えば、ポリビニ
ルアルコール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエ
ステルイミド、ポリパラキシリレン、ポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリスチレン、セル
ロース樹脂、メラミン樹脂、ユリヤ樹脂、アクリル樹脂
などの樹脂類、あるいは感光性ポリイミド、感光性ポリ
アミド、環化ゴム系フォトレジスト、フェノールノボラ
ック系フォトレジストあるいは電子線フォトレジスト
(ポリメチルメタクリレート、エポキシ化−1,4−ポ
リブタジエンなど)などから選択して被膜形成したもの
が好ましい。
【0014】又、本発明の液晶素子を作成するに当っ
て、基板11aと11bの間隔を制御する必要がある。
特に、カイラルスメクチック相のらせん構造を消失させ
るに十分な間隔とする必要がある。基板11aと11b
の間に適当なスペーサ部材21が配置されて、その間隔
を全面に亘って均一なものとすることができる。この
際、基板11bには、図2及び図3に示す様にストライ
プ状透明電極12bのそれぞれの間を覆うストライプ状
スペーサ部材21を設けることが好ましい。スペーサ部
材21の膜厚は、カイラルスメクチック液晶14の膜厚
を決定することができるので、従って、液晶材料の種類
や要求される応答速度などにより変化するが、一般的に
は0.2μ〜20μ、好適には0.5μ〜10μの範囲
に設定される。又、本発明の別の具体例ではスペーサ部
材として、前述のストライプ状スペーサの他にグラスフ
ァイバーやアルミナビーズなどを用いることも可能であ
る。
て、基板11aと11bの間隔を制御する必要がある。
特に、カイラルスメクチック相のらせん構造を消失させ
るに十分な間隔とする必要がある。基板11aと11b
の間に適当なスペーサ部材21が配置されて、その間隔
を全面に亘って均一なものとすることができる。この
際、基板11bには、図2及び図3に示す様にストライ
プ状透明電極12bのそれぞれの間を覆うストライプ状
スペーサ部材21を設けることが好ましい。スペーサ部
材21の膜厚は、カイラルスメクチック液晶14の膜厚
を決定することができるので、従って、液晶材料の種類
や要求される応答速度などにより変化するが、一般的に
は0.2μ〜20μ、好適には0.5μ〜10μの範囲
に設定される。又、本発明の別の具体例ではスペーサ部
材として、前述のストライプ状スペーサの他にグラスフ
ァイバーやアルミナビーズなどを用いることも可能であ
る。
【0015】本発明の液晶素子は、実際の駆動を行なう
のに先立って、予め双安定性下に配向しているカイラル
スメクチック液晶14に交流を印加すると、配向欠陥が
なく、しかも交流印加前に較べ向上したコントラスト下
で表示駆動を行なうことができる。この際に用いる印加
交流としては、10〜100Vの電圧、周波数10〜1
00Hzで数秒〜数分間の交流が適用される。
のに先立って、予め双安定性下に配向しているカイラル
スメクチック液晶14に交流を印加すると、配向欠陥が
なく、しかも交流印加前に較べ向上したコントラスト下
で表示駆動を行なうことができる。この際に用いる印加
交流としては、10〜100Vの電圧、周波数10〜1
00Hzで数秒〜数分間の交流が適用される。
【0016】本発明で用いるカイラルスメクチック液晶
としては、各種のものが適用されるが、特にカイラルス
メクチック相より高温側にコレステリック相をもつ液晶
が適している。具体的には、下記のものを挙げることが
できる。
としては、各種のものが適用されるが、特にカイラルス
メクチック相より高温側にコレステリック相をもつ液晶
が適している。具体的には、下記のものを挙げることが
できる。
【0017】
【外1】 (C相:結晶相、SC *:カイラルスメクチックC相、
SA :スメクチックA相、SB :スメクチックB相、S
E :スメクチックE相、Ch:コレステリック相、I:
等方相)
SA :スメクチックA相、SB :スメクチックB相、S
E :スメクチックE相、Ch:コレステリック相、I:
等方相)
【0018】図4は、本発明で用いる強誘電性カイラル
スメクチック液晶の動作説明のためにセルの例を模式的
に描いたものである。31aと31bは、液晶層膜に対
して段差を形成するIn2 O2 、SnO2 あるいはIT
O(Indium−Tin−Oxide)等の薄膜(8
00Å〜3000Å)からなる透明電極で被覆された基
板(ガラス板)であり、その間に液晶分子層32がガラ
ス面に垂直になるよう配向したSmC* 相(カイラルス
メクチックC相)またはSmH* (カイラルスメクチッ
クH相)の液晶が封入されている。太線で示した線33
が液晶分子を表わしており、この液晶分子33はその分
子に直交した方向に双極子モーメント(P⊥)34を有
している。基板31aと31b上の電極間に一定の閾値
以上の電圧を印加すると、液晶分子33のらせん構造が
ほどけ、双極子モーメント(P⊥)34がすべて電界方
向に向くよう、液晶分子33は配向方向を変えることが
できる。液晶分子33は、細長い形状を有しており、そ
の長軸方向と短軸方向で屈折率異方性を示し、従って例
えばガラス面の上下に互いにクロスニコルの偏光子を置
けば、電圧印加極性によって光学特性が変わる液晶光学
変調素子となることは、容易に理解される。
スメクチック液晶の動作説明のためにセルの例を模式的
に描いたものである。31aと31bは、液晶層膜に対
して段差を形成するIn2 O2 、SnO2 あるいはIT
O(Indium−Tin−Oxide)等の薄膜(8
00Å〜3000Å)からなる透明電極で被覆された基
板(ガラス板)であり、その間に液晶分子層32がガラ
ス面に垂直になるよう配向したSmC* 相(カイラルス
メクチックC相)またはSmH* (カイラルスメクチッ
クH相)の液晶が封入されている。太線で示した線33
が液晶分子を表わしており、この液晶分子33はその分
子に直交した方向に双極子モーメント(P⊥)34を有
している。基板31aと31b上の電極間に一定の閾値
以上の電圧を印加すると、液晶分子33のらせん構造が
ほどけ、双極子モーメント(P⊥)34がすべて電界方
向に向くよう、液晶分子33は配向方向を変えることが
できる。液晶分子33は、細長い形状を有しており、そ
の長軸方向と短軸方向で屈折率異方性を示し、従って例
えばガラス面の上下に互いにクロスニコルの偏光子を置
けば、電圧印加極性によって光学特性が変わる液晶光学
変調素子となることは、容易に理解される。
【0019】本発明の液晶素子で好ましく用いられる液
晶セルは、その厚さを十分に薄く(例えば10μ以下)
することができる。このように液晶層が薄くなるにした
がい、図5に示すように電界を印加していない状態でも
液晶分子のらせん構造がほどけ、非らせん構造となり、
その双極子モーメントPaまたはPbは上向き(44
a)又は下向き(44b)のどちらかの状態をとる。こ
のようなセルに、図5に示す如く一定の閾値以上の極性
の異る電界Ea又はEbを電圧印加手段41aと41b
により付与すると、双極子モーメントは、電界Ea又は
Ebの電界ベクトルに対応して上向き44a又は下向き
44bと向きを変え、それに応じて液晶分子は、第1の
安定状態43aか、あるいは第2の安定状態43bの何
れか1方に配向する。
晶セルは、その厚さを十分に薄く(例えば10μ以下)
することができる。このように液晶層が薄くなるにした
がい、図5に示すように電界を印加していない状態でも
液晶分子のらせん構造がほどけ、非らせん構造となり、
その双極子モーメントPaまたはPbは上向き(44
a)又は下向き(44b)のどちらかの状態をとる。こ
のようなセルに、図5に示す如く一定の閾値以上の極性
の異る電界Ea又はEbを電圧印加手段41aと41b
により付与すると、双極子モーメントは、電界Ea又は
Ebの電界ベクトルに対応して上向き44a又は下向き
44bと向きを変え、それに応じて液晶分子は、第1の
安定状態43aか、あるいは第2の安定状態43bの何
れか1方に配向する。
【0020】このような強誘電性を液晶素子として用い
ることの利点は、先に述べたが2つある。その第1は、
応答速度が極めて速いことであり、第2は液晶分子の配
向が双安定性を有することである。第2の点を、例えば
図5によって更に説明すると、電界Eを印加すると液晶
分子は第1の安定状態43aに配向するが、この状態は
電界を切っても安定である。又、逆向きの電界Ebを印
加すると、液晶分子は第2の安定状態43bに配向して
その分子の向きを変えるが、やはり電界を切ってもこの
状態に留っている。又、与える電界Eが一定の閾値を越
えない限り、それぞれの配向状態にやはり維持されてい
る。このような応答速度の速さと、双安定性が有効に実
現されるにはセルとしては出来るだけ薄い方が好まし
い。
ることの利点は、先に述べたが2つある。その第1は、
応答速度が極めて速いことであり、第2は液晶分子の配
向が双安定性を有することである。第2の点を、例えば
図5によって更に説明すると、電界Eを印加すると液晶
分子は第1の安定状態43aに配向するが、この状態は
電界を切っても安定である。又、逆向きの電界Ebを印
加すると、液晶分子は第2の安定状態43bに配向して
その分子の向きを変えるが、やはり電界を切ってもこの
状態に留っている。又、与える電界Eが一定の閾値を越
えない限り、それぞれの配向状態にやはり維持されてい
る。このような応答速度の速さと、双安定性が有効に実
現されるにはセルとしては出来るだけ薄い方が好まし
い。
【0021】実施例1 1500Åの膜厚をもち、線幅50μがピッチ12.5
μで形成されたITOのストライプ電極パターン(16
pel)を有するガラス板の上に(ポリイミド形成液
(日立化成工業(株)製の「PIQ」;不揮発分濃度1
4.5wt%)を2μ厚となる様に塗布してポリイミド
の被膜を形成した。
μで形成されたITOのストライプ電極パターン(16
pel)を有するガラス板の上に(ポリイミド形成液
(日立化成工業(株)製の「PIQ」;不揮発分濃度1
4.5wt%)を2μ厚となる様に塗布してポリイミド
の被膜を形成した。
【0022】次いで、このポリイミド膜の上にポジ型レ
ジスト溶液(Shipley社製の“AZ135”)を
塗布してレジスト層を形成した後、ITO電極間の全面
にマスクが位置する様にマスク幅12.5μマスク部の
ピッチ50μのストライプ状マスクを用いて露光した。
次いで、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド
含有の現像液“MF312”で現像して露光部のレジス
ト膜とポリイミド膜を除去し、しかる後にレジストマス
クを除去してポリイミドの硬化条件下で加熱硬化させ
て、ITOストライプ電極線の間を完全に覆った形状の
スペーサ部材を形成させた後、ITOストライプ電極線
の稜線方向と平行にラビング処理を施した(A電極
板)。
ジスト溶液(Shipley社製の“AZ135”)を
塗布してレジスト層を形成した後、ITO電極間の全面
にマスクが位置する様にマスク幅12.5μマスク部の
ピッチ50μのストライプ状マスクを用いて露光した。
次いで、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド
含有の現像液“MF312”で現像して露光部のレジス
ト膜とポリイミド膜を除去し、しかる後にレジストマス
クを除去してポリイミドの硬化条件下で加熱硬化させ
て、ITOストライプ電極線の間を完全に覆った形状の
スペーサ部材を形成させた後、ITOストライプ電極線
の稜線方向と平行にラビング処理を施した(A電極
板)。
【0023】次いで、1500Åの膜厚をもち、線幅5
0μがピッチ12.5μで形成されたITOストライプ
電極パターンを有するガラス基板上に、前述と同様のP
IQを用いて800Åのポリイミド膜を形成した。次い
で、ITOストライプ電極線の稜線と平行方向に前述の
ポリイミド膜にラビング処理を施した(B電極板)。
0μがピッチ12.5μで形成されたITOストライプ
電極パターンを有するガラス基板上に、前述と同様のP
IQを用いて800Åのポリイミド膜を形成した。次い
で、ITOストライプ電極線の稜線と平行方向に前述の
ポリイミド膜にラビング処理を施した(B電極板)。
【0024】この2枚の電極板をそれぞれのITOスト
ライプパターンが直交し、ラビング方向が互いに平行と
なる様に重ね合せ、その周辺をエポキシ系接着剤でシー
リングした後、注入口からカイラルスメクチック相を示
す等方相下の前記液晶(1)を注入し、徐冷(0.5℃
/時間)下でセル内にカイラルスメクチックC相を生じ
させた。
ライプパターンが直交し、ラビング方向が互いに平行と
なる様に重ね合せ、その周辺をエポキシ系接着剤でシー
リングした後、注入口からカイラルスメクチック相を示
す等方相下の前記液晶(1)を注入し、徐冷(0.5℃
/時間)下でセル内にカイラルスメクチックC相を生じ
させた。
【0025】こうして調整した強誘電性液晶素子をクロ
スニコル下の偏光顕微鏡で観察(写真撮影)したとこ
ろ、図6に示す様なモノドメインのSmC* の形成が確
認することができた。この液晶素子には、1500Åの
ITO膜により形成された段差が存在しているにもかか
わらず、配向欠陥の発生はなかった。図6中の51はモ
ノドメインのカイラルスメクチックC相、52はストラ
イプ形状に形成したスペーサ部材、53は透明電極間隔
を現わしている。
スニコル下の偏光顕微鏡で観察(写真撮影)したとこ
ろ、図6に示す様なモノドメインのSmC* の形成が確
認することができた。この液晶素子には、1500Åの
ITO膜により形成された段差が存在しているにもかか
わらず、配向欠陥の発生はなかった。図6中の51はモ
ノドメインのカイラルスメクチックC相、52はストラ
イプ形状に形成したスペーサ部材、53は透明電極間隔
を現わしている。
【0026】比較例1 前述の実施例1の強誘電性液晶素子を作成した際に用い
たB電極に代えて、B′電極板を用いたほかは、実施例
1と全く同様の方法で強誘電性液晶素子を作成した。こ
の際、B′電極板は、ラビング方向をITOストライプ
パターンの長手方向に対して垂直方向としたほかは、B
電極板を作成した方法と同様の方法で作成した。
たB電極に代えて、B′電極板を用いたほかは、実施例
1と全く同様の方法で強誘電性液晶素子を作成した。こ
の際、B′電極板は、ラビング方向をITOストライプ
パターンの長手方向に対して垂直方向としたほかは、B
電極板を作成した方法と同様の方法で作成した。
【0027】この比較素子を実施例1と同様の方法で写
真撮影したところ、図7にスケッチしたとおりとなって
いた。すなわち、図7に示した様に配向欠陥に基づくと
見られる配向不整合部61が見られる。
真撮影したところ、図7にスケッチしたとおりとなって
いた。すなわち、図7に示した様に配向欠陥に基づくと
見られる配向不整合部61が見られる。
【0028】実施例2 実施例1のB電極板を作成した時に用いたポリイミド膜
に代えてポリビニルアルコール膜を用いたほかは、同様
の方法で電極板を作成し、同様の実験を繰り返したが、
実施例1と同様の結果が得られた。
に代えてポリビニルアルコール膜を用いたほかは、同様
の方法で電極板を作成し、同様の実験を繰り返したが、
実施例1と同様の結果が得られた。
【0029】実施例3 ガラス基板全体に亘って1500Å膜厚のITO透明電
極が形成された電極板を用意し、この電極板の全面に亘
って、前述の実施例1で用いたPIQを800Åの膜厚
で設けた。次いで、このPIQ膜面を一方向にビロード
でラビング処理を施した(C電極板)。
極が形成された電極板を用意し、この電極板の全面に亘
って、前述の実施例1で用いたPIQを800Åの膜厚
で設けた。次いで、このPIQ膜面を一方向にビロード
でラビング処理を施した(C電極板)。
【0030】このC電極板上に平均粒径1.5μmのア
ルミナビーズを散布した後、ラビング方向が互いに平行
となる様に前述のB電極板を重合させ、その周辺をエポ
キシ系接着剤でシーリングした後、セル内に前記液晶
(1)を注入した。このセルを実施例1と同様の方法で
観察したところ、配向欠陥の発生はなかった。
ルミナビーズを散布した後、ラビング方向が互いに平行
となる様に前述のB電極板を重合させ、その周辺をエポ
キシ系接着剤でシーリングした後、セル内に前記液晶
(1)を注入した。このセルを実施例1と同様の方法で
観察したところ、配向欠陥の発生はなかった。
【0031】比較例2 実施例3で用いたB電極板に代えて、前述のB′電極板
を用いたほかは、実施例3と全く同様の方法でセルを作
成し、実施例1と同様の方法で観察したところ、やは
り、図6に示した様な配向欠陥に基づくと見られる配向
不整合部を生じていた。
を用いたほかは、実施例3と全く同様の方法でセルを作
成し、実施例1と同様の方法で観察したところ、やは
り、図6に示した様な配向欠陥に基づくと見られる配向
不整合部を生じていた。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、配向欠陥を生じていな
い良好な初期配向状態をもつ強誘電性カイラルスメクチ
ック液晶素子を提供することができ、しかも表示駆動に
先立って予め印加交流を双安定下の強誘電性カイラルス
メクチック液晶に付与することによって向上したコント
ラストの表示を実現することができる。
い良好な初期配向状態をもつ強誘電性カイラルスメクチ
ック液晶素子を提供することができ、しかも表示駆動に
先立って予め印加交流を双安定下の強誘電性カイラルス
メクチック液晶に付与することによって向上したコント
ラストの表示を実現することができる。
【図1】本発明の強誘電性カイラルスメクチック液晶素
子の斜視図。
子の斜視図。
【図2】本発明の液晶素子で用いた片側基板の断面図。
【図3】液晶素子の断面図。
【図4】本発明の強誘電性カイラルスメクチック液晶素
子の態様を模式的に表わした斜視図。
子の態様を模式的に表わした斜視図。
【図5】本発明の強誘電性カイラルスメクチック液晶素
子の態様を模式的に表わした斜視図。
子の態様を模式的に表わした斜視図。
【図6】実施例1で作成した強誘電性カイラルスメクチ
ック液晶素子の顕微鏡写真をスケッチした図。
ック液晶素子の顕微鏡写真をスケッチした図。
【図7】比較例1で作成した強誘電性カイラルスメクチ
ック液晶素子の顕微鏡写真をスケッチした図。
ック液晶素子の顕微鏡写真をスケッチした図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 進藤 寿 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 柴田 浩文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 それぞれ電極を設けた一対の基板及び該
一対の基板間に配置したカイラルスメクチック液晶を有
する液晶素子において、前記一対の基板のうち一方の基
板に一軸性配向処理を施してなり、他方の基板に、複数
の絶縁性ストライプ形状突起体が設けられ、一軸性配向
処理が施されていないことを特徴とする液晶素子。 - 【請求項2】 前記一軸性配向処理がラビング処理であ
る請求項1の液晶素子。 - 【請求項3】 前記複数のinsulating st
ripe−projectionsが規則的な周期で配
置されている請求項1の液晶素子。 - 【請求項4】 前記一対の基板の間隔がカイラルスメク
チック液晶のらせん構成の形成を抑制するのに十分に小
さい距離に設定されている請求項1の液晶素子。 - 【請求項5】 前記一軸配向処理を施す基板に配向制御
膜を設けてなる請求項1の液晶素子。 - 【請求項6】 前記配向制御膜がポリビニルアルコー
ル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミ
ド、ポリパラキシレリン、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリビニルアセタール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢
酸ビニル、ポリアミド、ポリスチレン、セルロース樹
脂、メラミン樹脂、ユリヤ樹脂及びアクリル樹脂からな
る群より選抜した少なくとも1種の物質を有する膜によ
って形成されている請求項5の液晶素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29316394A JPH07253599A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 液晶素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29316394A JPH07253599A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 液晶素子 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60233036A Division JPH0799419B2 (ja) | 1985-10-18 | 1985-10-18 | 液晶素子 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6306119A Division JP2699999B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 液晶素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07253599A true JPH07253599A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=17791238
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29316394A Pending JPH07253599A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 液晶素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07253599A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002202510A (ja) * | 2000-11-02 | 2002-07-19 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 液晶表示装置及びその製造方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60188925A (ja) * | 1984-03-09 | 1985-09-26 | Canon Inc | 光学変調素子の製造法 |
-
1994
- 1994-11-28 JP JP29316394A patent/JPH07253599A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60188925A (ja) * | 1984-03-09 | 1985-09-26 | Canon Inc | 光学変調素子の製造法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002202510A (ja) * | 2000-11-02 | 2002-07-19 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 液晶表示装置及びその製造方法 |
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