JPH072539A - ガラス供給材料からガラス物品を延伸する方法ならびに光ファイバのためのケ−ンを作成する方法および装置 - Google Patents

ガラス供給材料からガラス物品を延伸する方法ならびに光ファイバのためのケ−ンを作成する方法および装置

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JPH072539A
JPH072539A JP5347041A JP34704193A JPH072539A JP H072539 A JPH072539 A JP H072539A JP 5347041 A JP5347041 A JP 5347041A JP 34704193 A JP34704193 A JP 34704193A JP H072539 A JPH072539 A JP H072539A
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JP5347041A
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David M Koening
マーク ケ−ニグ デイビッド
Peter J Majestic
ジョン マジェスティック ピーター
Richard O Maschmeyer
オア マスクメヤ リチャード
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非常に改善された寸法制御をもって例えば光
導波路のような正確なガラス物品を作成するための方法
および装置を提供すること。 【構成】 ガラス供給材料からガラス物品を延伸する方
法および装置において、そのガラス物品の寸法がオンラ
インで測定されかつ延伸速度の変化と測定される寸法に
対するその変化の影響の測定との間におけるむだ時間を
補償する制御構造によって制御されるようになされる。
そのむだ時間を補償するモデルは好ましくは非線形であ
り、かつ制御利得とモデル・パラメ−タが延伸処理時に
好ましくは連続して計算される。本発明は光導波路プリ
フォ−ムから光導波路ケ−ンを延伸するために適用して
特に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般的にはガラス供給材
料からガラス物品を作成するための方法および装置であ
って、そのガラス物品の寸法の制御が大きく改善される
方法および装置に関する。本発明は特に延伸して光ファ
イバ導波路ファイバとするためのオ−バ−クラッド・プ
リフォ−ムを作成し得る光導波路ケ−ンを形成するため
のコア・プリフォ−ムを処理することに関する。本発明
は製造時に寸法の制御を必要とするカプラやプレ−ナ光
導波路のような光導波路部品の製造にも関する。
【0002】
【従来の技術】光導波路ファイバの製造では、光導波路
ケ−ンが延伸されるコア・プリフォ−ムの作成を含む1
つの方法が知られている。その光導波路ケ−ンはオ−バ
−クラッドされてオ−バ−クラッド・プリフォ−ムを形
成し、それが延伸されて光導波路ファイバとなされる。
この「ツ−・ステップ」法は、得られるファイバの屈折
率のより良好な制御およびコストの低下につながるより
効率的な製造といる利点を有している。
【0003】コア・プリフォ−ムからケ−ンを延伸する
場合に制御すべき重要な(クリティカルな)パラメ−タ
はケ−ンの直径である。延伸されたケ−ンの直径の変化
は、そのケ−ンから作成されるオ−バ−クラッド・プリ
フォ−ムから延伸される光ファイバのコア・クラッド比
の変化を生ずることになりうる。コア・クラッド比のこ
れらの変化は得られる光ファイバの伝送特性を劣化させ
るであろう。
【0004】コア・プリフォ−ムからケ−ンを延伸する
ための典型的な装置が図1に示されている。母材供給機
構1が母材5を炉2内に下降させる。炉2は母材の1つ
の端部をそれの軟化温度に加熱する。ケ−ン延伸機構4
がケ−ン6を母材5の軟化された端部から延伸させる。
ケ−ン6の直径が測定装置によって測定される。予め定
められた直径を有するケ−ンを得るために、延伸速度が
計算装置8によって制御される。測定装置3は一般的に
延伸時におけるケ−ンのもとの表面に対する破損を回避
するための非接触、光測定である。
【0005】母材が軟化されると、コ−ン状のル−ト部
分7が形成され、それからケ−ン6が延伸される。この
コ−ン状のル−トは炉2のホット・ゾ−ンの長さの関数
であり、コ−ン状ル−ト部分7はホット・ゾ−ンが長い
炉ほど長くなる。
【0006】ケ−ン直径は一般に機構4の延伸速度によ
って決定されるが、例えば母材5の物理特性の変化およ
びケ−ン延伸装置を取巻く周囲条件の変化によって、延
伸されるケ−ンの直径の乱れが生ずるおそれがある。測
定装置3とケ−ンが延伸されるコ−ン状ル−ト部分7と
の間の距離が比較的長いこと、およびケ−ンが延伸され
る速度が比較的遅いことのために、ケ−ン5の直径の制
御はケ−ン6の直径の実際の変化と測定装置3における
それの検知との間の長いむだ時間(deadtime)によって
特徴づけられる。
【0007】過去には、ケ−ンの延伸速度の変化は、測
定された直径と所望の直径または設定点との間の誤差に
基づいて、比例積分(PI)制御アルゴリズムによって決
定された。PIアルゴリズムは数2として表わすことがで
きる。
【数2】 数2中のEは数3で与えられる。
【数3】 ただし、 ODsp = 直径設定点 OD = 2*Rc = 測定された外径 Rc = ケ−ン半径 Vc(O) = 初期延伸速度 P = 比例制御利得 τI = 積分リセット時間 t = 時間 である。
【0008】コンピュ−タで実施される場合には、上記
の数2におけるPI制御アルゴリズムは数4のように離散
した時間領域で実現される。
【数4】 ただし、 h = 制御期間 I = 積分制御利得 である。高周波外乱の衝撃を軽減するフィルタによって
測定直径を平滑化することが有益である場合がある。数
5のように、そのフィルタは例えば数3のPI制御アルゴ
リズム誤差で用いられるフィルタにかけた外径ODfを発
生するためにN点移動平均を含みうる。
【数5】 数3は数6のように書換えられる。
【数6】
【0009】より大きい母材の経済的利益のために再延
伸工程ではより大きい炉を使用することが強制されるの
で、上記のむだ時間が増加し、この従来のPI制御アルゴ
リズムに対して厳しい問題を提起し、それが延伸された
ケ−ンの外径の制御を劣化させる。例えば、プリフォ−
ムの外径に変化が生ずると、それに対応した変化がプリ
フォ−ムから延伸されているケ−ンの外径に生ずる。こ
の直径の変化は測定装置3によって測定され、そして直
径制御ル−プが機構4の延伸速度に変化を生じさせるで
あろう。ケ−ンの外径に対するこの変化の効果は、むだ
時間に等しい時間が経過してはじめて測定装置3によっ
て測定される。制御期間hはむだ時間より短いから、直
径制御ル−プは、ケ−ンの外径の測定値に基づいて機構
4の延伸速度を調節し続けるであろう。制御期間がむだ
時間に等しいかあるいはそれより長ければ、直径制御ル
−プは短期の外乱に対して十分に応答しないであろう。
【0010】米国特許第3652248号は微細穴の石
英ガラスチュ−ブを延伸するための方法を開示してお
り、その方法では、チュ−ブの直径が約0.1インチ以下
であり、ガラスロッド供給材料を軟化させるために用い
られる炎加熱源の約1〜2インチ下方に空気または不活
性ガスの冷却ジェットを適用することによって外径の安
定性が改善される。これらの冷却ジェットは延伸された
チュ−ブが固化して一定の直径となる点を安定化する。
炎加熱源に対する燃料混合物と冷却ガスの調節は、所望
の最終直径を得るための厚さ計の読みの観察に基づいて
熟練したオペレ−タによって行なわれる。上記米国特許
の第6欄、第63〜73行を参照されたい。これらの流
量の変化の基礎をなす制御アルゴリズムについては上記
米国特許には開示も示唆もなされていない。
【0011】米国特許第4076512号は光ファイバ
がそれから延伸されるクラッド・ガラスロッドを作成す
る方法を開示している。これらのロッドは1.5mmと8mmと
の間の直径を有しており、その直径は±5%以内に制御
される。その米国特許は形成されるロッドの測定された
直径に基づいてガラスを延伸する速度を調整するために
「比例積分制御器」を用いた「高利得閉ル−プ系」を用
いることを開示している。上記米国特許の第2欄、第4
6〜68行を参照されたい。上記米国特許には、延伸速
度の変化とその延伸速度の変化に対応したガラスロッド
の外径の変化の測定との間におけるむだ時間の補償につ
いては開示も示唆もなされていない。
【0012】米国特許第4631079号はガラスロッ
ドを延伸する方法を開示しており、その方法では、ガラ
スロッドの一部分がガラスを再流動させるのに十分に高
い第1の温度に加熱され、その加熱された部分がネック
ダウンされてほぼ所望の直径となされ、ロッドが冷却さ
れ、ネックダウンされた部分が第1の温度より低いが再
流動のためには十分な温度に漸次再加熱され、そしてそ
の漸次再加熱時に延伸されて所望の最終直径となされ
る。上記米国特許の第2欄、第16〜27行を参照され
たい。それより低い温度でロッドを再加熱することによ
って、ガラスの粘度が増大され、かつその高くなった粘
度によって延伸条件に対するロッドのレスポンスが抑制
されるので、最終の延伸されたロッドにおける直径の変
動が軽減される。上記米国特許は上述の加熱または再加
熱時におけるガラスロッドの直径の測定については開示
も示唆もしていない。上記米国特許には延伸されるロッ
ドの直径を制御するために延伸条件を調整する制御系に
ついては開示していない。
【0013】
【本発明が解決しようとする課題】延伸されるガラス物
品の寸法の制御における欠陥を克服するために、本発明
者はガラス供給材料からガラス物品を延伸するための方
法および装置を開発した。その方法はガラス物品の測定
される物理的寸法に影響を及ぼす系パラメ−タに変化を
生じさせることと物理的寸法に対するその変化の影響に
ついての測定との間におけるむだ時間を補償する閉ル−
プ制御系を具備している。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの態様によ
れば、光コア・プリフォ−ムから光導波路コア・ケ−ン
を延伸するための装置に、ケ−ン直径制御ル−プが設け
られ、その制御ル−プでは、延伸速度における変化の発
生とケ−ンの直径における対応した変化の測定との間に
おけるむだ時間が、所謂スミス・プリディクタ(Smith
Predictor)の拡張を含みかつ第1原理からの所要パラ
メ−タの計算を含む非線形制御アルゴリズムを用いるこ
とによって補償される。
【0015】本発明の他の態様によれば、モデル利得、
モデル時定数パラメ−タ、およびモデルみだ時間パラメ
−タを含むプロセス・モデルに基づいて、比例および積
分制御利得の計算を許容する方法および装置が提供され
る。
【0016】本発明の他の態様によれば、延伸処理時に
制御利得、モデル利得およびモデルパラメ−タの実質的
に連続した計算を許容する方法および装置が提供され
る。
【0017】
【実施例】図1は光導波路コア母材から光導波路コア・
ケ−ンを延伸する典型的な装置を示している。母材供給
機構1は母材5を炉2内に下降させる。炉2は母材5の
一端部をそれの軟化温度に加熱する。ケ−ン延伸機構4
は母材5の軟化された端部からケ−ン6を延伸させる。
ケ−ン6の直径が測定装置3によって測定される。予め
定められた直径を有するケ−ンを得るために延伸速度が
計算装置8によって制御される。ケ−ンの延伸時におけ
るもとの表面に対する破損を回避するために、測定装置
3は一般に非接触光学的測定を行う。
【0018】装置3によって測定されるケ−ン6の直径
が母材5の物理特性や他の延伸条件の変化のような種々
の外乱によって変化すると、計算装置8が、そのケ−ン
6の延伸速度を調節してケ−ン6の直径を補償しかつそ
れを予め定められた目標値に維持する。この延伸速度の
変化は、ガラスがまだ変形し得る温度以上にあるコ−ン
状ル−ト部分7の領域におけるケ−ンの直径に影響を及
ぼす。コ−ン状ル−ト部分7と測定装置3の間の距離と
比較的遅い延伸速度のために、機構4の延伸速度の変化
と測定装置3によるその変化の効果の検知との間に顕著
なむだ時間が存在する。
【0019】このむだ時間は例示として説明することが
できる。測定装置3がコ−ン状ル−ト部分7から距離L
sensor(mm)のところに配置されておりかつ機構4の延
伸速度がVc(mm/分)であるとすると、むだ時間DT
(秒)は数7で与えられる。
【数7】 換言すると、ケ−ン6がVcmm/分の速度で延伸されてい
る場合には、ケ−ンがコ−ン状ル−ト部分7から測定装
置3までの距離Lsensorを移動するのでDT秒を要するで
あろう。
【0020】PI制御アルゴリズムだけを用いた制御スト
ラテジ−(control strategy)はむだ時間が存在すRた
めに満足には機能しない。このようなストラテジ−の欠
陥は積分項の結果である。測定ODgが目標値からずれる
と、その積分項が誤差を積分しはじめるであろう。この
積分は測定ODが目標値に戻るまで継続するであろう。む
だ時間が制御動作に対する測定ODのレスポンスの検知を
遅延させる。したがって、この積分は延長した時間のあ
いだ生じ、そのために延伸速度の過剰補正が生ずること
になる。PI制御アルゴリズムはむだ時間を斟酌しないだ
けでなく、積分項が上述のようにむだ時間の作用を拡大
するであろう。
【0021】むだ時間と測定された直径の濾波を補償す
るために、本発明者は(a)ケ−ンが延伸される速度を
濾波すること、(b)可変むだ時間を有する非線形プロ
セス・モデルと、(c)制御アルゴリズムで生ずるパラ
メ−タを計算する技術を含んだ制御構造を開発した。こ
の制御構造は線形スミス・プリディクタの非線形拡張で
あり、試行錯誤による微調整を必要としない。(O. J.
M. Smith, "Closer Control of Loops with Deadtime",
Chem. Eng. Progress, vol. 53, no. 5, May1957, pag
es 217-219)
【0022】従来のスミス・プリディクタは数8の形式
を有する一次のむだ時間有りプロセス・モデルに基づい
ている。
【数8】 ただし、τmはモデル時定数、Gmはモデル利得、そしてD
Tmはモデルむだ時間である。モデルむだ時間は制御期間
hとむだ時間指数dmの積に因数分解可能であると仮定さ
れている。ただし、DTm = dm * hである。決定されなけ
ればならないこれらの3つのパラメ−タを含んだこのモ
デルは後で本発明のアプロ−チにおけるモデルと比較さ
れるであろう。従来のスミス・プリディクタも2つの制
御利得が決定されなければならないPI制御アルゴリズム
を使用する。本発明の方法はスミス・プリディクタの非
線形拡張であり、モデル・パラメ−タと制御利得との両
方を決定するための直接的な方法を含む。
【0023】プリフォ−ムからガラスロッドを延伸する
方法では、直径BDの円筒状のプリフォ−ムまたは母材が
速度Vb(ダウンフィ−ド速度)で炉内に供給される。炉
内の加熱の結果として、プリフォ−ムの一部分が粘性と
なり、プリフォ−ムの直径が減少し、そしてコ−ン状ル
−ト部分が形成され、それから直径ODのケ−ンが速度Vc
で延伸される。定常状態では、質量の保存が数9の関係
を必要とする。
【数9】
【0024】延伸速度Vcに対するケ−ン直径ODの動的レ
スポンスは非線形の一次、むだ時間有り単位利得フィル
タによって近似され得るものであり、そのフィルタでは
フィルタ入力は、母材の直径、ダウンフィ−ド速度およ
び延伸速度が不変であればケ−ンが定常状態で達するで
あろう直径である遅延直径ODssである。むだ時間は、コ
−ン状ル−ト部分と直径測定装置との間の距離のために
ODssの時間引数(timeargument)の一部分である。
【数10】 ただし、τmはモデルの時定数、DTmはモデルむだ時間で
ある(ただし、DTm = dm* hである)。このモデルに対
する入力ODssは数11から誘導され得る。
【数11】 数10および数11によって具現されるモデルは、
(a)それが非線形でありかつ(b)モデル利得Gmを内
在的に含んでいるという意味で数8における従来のスミ
ス・プリディクタ・モデルの拡張であり、したがってGm
は別個に決定される必要はない。続いて、本発明のアプ
ロ−チでは、スミス・プリディクタとは異なり、モデル
時定数、モデルむだ時間、および2つの制御利得が試行
錯誤によってではなくて、第1の原理から決定され得る
ことが示されるであろう。
【0025】延伸速度Vcが数2に示されたようにスミス
・プリディクタを伴わない従来のPI制御アルゴリズムに
従って調節さる場合には、むだ時間と移動平均がケ−ン
の外径を制御するに際して問題を生ずる(D.M.Koenig,
"Control and Analysis of Noisy Processes", §§1.
8.2 and 2.6.3, pp. 40-41, 79-85, Prentice-Hall, 19
91を参照されたい)。離散時間領域における数4のPIア
ルゴリズムに到達するコンピュ−タを使用し、かつ数5
のN点移動平均で測定直径を平滑化しても、従来のPIア
ルゴリズムはむだ時間のためにケ−ンの外径を首尾良く
制御することにはならない。
【0026】本発明のアプロ−チでは、むだ時間と移動
平均を補償するために、PI制御アルゴリズムが、2つの
プロセス・モデルと第2のN点移動平均よりなるより大
きい制御構造に埋め込まれる。この改善された制御構造
は図2にブロック図で示されている。
【0027】PI制御アルゴリズムの出力からの延伸速度
はプロセスに送られそして2つの付加的な通路に分割さ
れる。図2の通路Aでは、延伸速度が数11に従って定
常状態外径に変換される。むだ時間が存在しないことを
除き数10で示されたように1次フィルタを駆動するた
めに、定常状態外径ODssが用いられる。
【数12】 ただし、ODoは遅延されていないモデル直径(むだ時間
のない)であり、そしてτmはモデル時定数である。数
8で表わされた従来のスミス・プリディクタとは異な
り、数12にはモデル利得Gmは顕在していない。と言う
より、Gmは内在しており、したがって、別個に決定され
る必要はない。下記に示されるように、Gmは制御利得を
決定するために用いられ、したがってそれは数13を与
えるように数9を微分することによって決定され得る。
【数13】
【0028】制御構造を実施するためにコンピュ−タが
使用されるので、数12は数14のように離散時間領域
で表わされる。
【数14】
【0029】図2の通路Bでは、延伸速度が数15のよ
うにフィルタにかけられる。
【数15】 ただし、dmはモデルむだ時間指数であり、かつdm * h =
DTmである。この平均は数5で記述された測定直径の平
均化を補償するように設計される。図2の通路Bで用い
られているフィルタの構造は、測定されたプロセス信号
に対して用いられるフィルタの構造と同じでなければな
らない。この遅延され平均されたモデル延伸速度が数1
1に従って定常状態の外径に変換され、そして数10の
ように時定数τmを有する1次フィルタに供給される。
この結果は数16のように離散時間領域で表わされる。
【数16】 ただし、ODmは遅延されたモデル直径(むだ時間を含
む)である。
【0030】通路BはN点移動平均とむだ時間を含んで
いる点で通路Aとは異なる。プロセス信号が大きな外乱
を含んでいない場合には、プロセス信号または帰還信号
の濾波は必要とされないか好ましくない。しかし、例え
ば数5のようにプロセス信号を濾波する必要がある場合
には、例えば数15におけるように補償フィルタが帰還
ル−プの通路Bに配置される。プロセス信号濾波の補償
が帰還ル−プで与えられるこの制御器設計では、低周波
レスポンスが若干劣化されるだけで、制御系の高周波レ
スポンスは改善される。
【0031】同一の結果を生ずる通路Bを構成するため
には代替的な方法が存在しており、これらが本発明の手
法に含まれる。図7A〜7Cはこれらの手法のうちの幾
つかを示している。図7Aの通路は図2に示された構造
の一部分を示している。この場合には、ケ−ン速度Vc
遅延ベクトル内に入れられ、そして適当に遅延されたケ
−ン速度が抽出されてN点移動平均に供給される。平均
されたケ−ン速度が平方根演算に供給され、その演算が
定常状態直径を与える。この定常状態直径はモデル時定
数を有する1次フィルタに供給される。図7Bにおける
通路は、どのようにして定常状態直径の平方根計算が最
初に行なわれ、それ続いてN点平均移動(または他の同
様の低域フィルタ)、むだ時間遅延、そして最後に1次
フィルタがどのようにして行なわれるかを示している。
図7Cの通路はN点移動平均が最後のステップとして再
構成されたもう1つの順列を示している。平方根演算は
非線形であるから、図7A〜7Cに示されたボックスの
順序を変更すれば正確に同一の結果を生ずることにはな
らず、遅延ベクトルを初期化することに関して図2およ
び図7Aに示された順列を用いることには幾つかの利点
がある。しかし、性能の差は顕著ではなく、本発明のの
目的のためにはそれらは同一であると考えられる。任意
の順序で配列され得る基本的に4つの順次的演算が存在
するから、顕著には異なっておらずかつ本発明の手法の
一部分をなす24の可能な配列が存在する。
【0032】数14および数16で表わされたこれら2
つのモデルの出力は、制御器誤差を数17のように与え
るために、数5で表わされた濾波された測定直径および
設定点ODspと結合される。
【数17】
【0033】外乱が存在しない場合に数16によって記
述されたモデルがプロセスに正確に整合していれば、OD
m = ODfであり、かつPI制御アルゴリズムによって見ら
れる誤差は数18で表わされる。
【数18】 このことは、実際に、平均されたプロセスはむだ時間を
有する平均されたモデルによって打消されるから、PI制
御アルゴリズムによって見られるプロセスは、むだ時間
を有せずかつ平均化を伴わない単純な1次非線形モデル
であることを意味する。したがって、このプロセスは制
御が非常に容易である。
【0034】PI制御アルゴリズムに対する制御利得は、
モデル・パラメ−タτmおよびGmと、直径設定点の仮定
の誤差に対する直径のレスポンスを特徴づけるさらに他
の時定数である第3のパラメ−タτDに依存する数19
から決定っされる。
【数19】 τDが小さければ、設定点の変化に対するレスポンスは
速くなるであろう。他方、τDが大きければ、設定点の
変化に対するレスポンスはのろいであろう。したがっ
て、τDは制御器がどのようにアグレッシブであるかの
目安となる。本発明者の経験は、τDがプロセス時定数
τmの半分に等しいことが好ましく、したがってχは0.5
に等しいことが好ましいことを示唆している。しかし、
異なる振幅または周波数の外乱は若干異なる比から利益
を得ることができる。制御利得を決定するためのこれら
の数式はD.M. Koenig, "Control and Analysis of Nois
y Processes", §2.5, pp. 73-75に見られる。
【0035】τD、τmおよびGmは自動的にかつ連続的に
計算され得る。したがって、PとIは数19に従って自動
的にかつ連続的に計算され得る。PI制御アルゴリズムに
表われる制御利得はケ−ン速度と直径設定点に動的に依
存し得るプロセス・モデル・パラメ−タの複雑な動的関
数であるから、このPI制御アルゴリズムは「非線形」PI
制御アルゴリズムと呼ばれるであろう。
【0036】この時点で、制御アルゴリズムは、モデル
利得、モデル時定数、モデルむだ時間および2つの制御
利得で定義される。その2つの制御利得はモデル利得、
モデル時定数、および制御動作の積極性(aggressivene
ss)を特定する調節可能な時定数に依存することが示さ
れている。下記の説明において、本発明者はモデル利
得、モデルむだ時間(むだ時間指数を通じて)およびモ
デル時定数を既知のプロセス変数および延伸牽引機の容
易に決定可能な物理的特性から計算することができるよ
うにする方法を開発する。
【0037】第1に、モデル利得は数13において母材
の直径、母材の粘度またはダウンフィ−ド速度および延
伸速度から決定されるものとして示されている。これら
のプロセス変数は計算装置にはすでに既知であり、した
がって付加的な情報は必要とされない。
【0038】第2に、数7に背後における論理を用い
て、無駄時間指数dmはコ−ン状ル−ト部分7と測定装置
3との間の長さに依存することが数20で示され得る。
【数20】 長さLsensorは炉2と測定装置3との間の物理的寸法か
ら推定され得る。Lsensorは延伸速度にステップ状の変
化を生じさせかつ装置3によって測定されるべきケ−ン
直径におけるそれに対応した変化のために必要とされる
時間を測定することによっても決定することができる。
Lsensorは、母材の直径、ダウンフィ−ド速度、ケ−ン
の直径、および延伸速度を含むプロセス変数とは実質的
に独立である。したがって、Lsensorは所定の延伸牽引
機に対しては1回だけ決定されればよい。
【0039】むだ時間指数dmは遅延ベクトルから遅延し
た値を抽出するために用いられる。例えば、任意の制御
時間において、遅延されるべき変数の現在値が遅延ベク
トルの第i番目の要素に入れられるであろう。その遅延
された値は第i-dm番目の要素から抽出されるであろう。
dmは数20によって動的に変化しているから、遅延され
た要素i-dmに対するポインタは先行の制御時間で用いら
れた要素を指すことができる。例えば、Vcが大きく減少
してdmが1より大きい値だけ増加すれば、i-dmは最後の
制御時間の前に抽出された値を指すであろう。遅延され
た量が始動時または設定点変更時のように急速に変化し
ている場合には、この種の誤差が大きい。本発明の手法
ではこれを防止するために、量dmの増加が1に制限され
る。
【0040】上述の方法は一定の制御期間と可変のむだ
時間指数を用いることによってむだ時間に影響を及ぼ
す。他の手法は制御期間をケ−ン速度に対して逆に変化
させかつむだ時間指数dmを一定に保持するであろう。こ
の場合には、Vcが大きく減少すれば、制御/サンプリン
グ期間が増加し、かつ上述の記憶および抽出は、すでに
見られた遅延された値を取りに行くことを心配すること
なしに、行なわれるであろう。
【0041】第3に、モデル時定数の容易に決定可能な
量に対する依存性は比較的複雑な導出を要約する下記の
パラグラフで示されるであろう。
【0042】基本的なアイデアは1次モデルを第1の原
理開始点から延伸プロセスに強制的にはめこむことであ
る。微積分の連鎖法則およびテイラ−級数線形化を用い
ることによって、この1次モデルから時定数に対する式
が導出されるであろう。その導出は数21で表わされる
よにコ−ン状ル−ト部分上の動的質量平衡から始まる。
【数21】 ただし、Lはル−トの長さ、R(z)は母材のコ−ン状ル−
ト部分内の半径であり、R(L) = RcかつOD = 2 * Rcであ
り、そしてρは母材の密度である。
【0043】微積分の連鎖法則は数21の右辺に適用さ
れ、そしてその式が線形化されて数22を生ずる。
【数22】 この場合、数22におけるモデル時定数は数23のよう
に書き表わすことができる。
【数23】 数23における被積分関数を計算するためには、R(z)の
式が必要である。
【0044】R(z)の式は数24から始めることによって
得られる(Glicksman, L.R., "TheDynamics of a Heate
d Free Jet of Variable Viscosity Liquid at Low REy
nolds Number," Journal of Basic Engineering, pages
334-354, 1968を参照されたい)。
【数24】 ただしQは体積流量であり、そしてFは延伸引張り力であ
る。z=Lで計算し、Fについて解き、そして数24に代入
すると、数25が得られる。
【数25】 ガラスの温度分布が主として炉の温度分布によって決定
されかつガラスが炉に入るまたはそれから出る速度とは
実質的に無関係であるとすると、数25の右辺は材料と
炉の状態にのみに依存する。材料依存性は比較的小さ
く、したがって、数26である炉関数を数27として定
義し、数25が数28のように書換えられうるようにす
るのが好都合であることが認められた。
【数26】
【数27】
【数28】 数28はコ−ン状ル−ト部分の長さLが再延伸プロセス
変数とは独立であることを意味する。それは、Lsensor
が上述のようにプロセス変数とは実質的に無関係である
からである。数29は数27を用いてガラス温度分布と
粘度からまたはス−ト形状を測定しかつ数28を用いる
ことによって決定されうる。
【数29】
【0045】数28は下記の数30のように書換えられ
うるので、数23は数31のように書換えることがで
き、数31は炉関数が既知であるから数値積分が可能で
ある。
【数30】
【数31】
【0046】数31はモデル時定数がτm=f(Rb/Rc)/Vc
という形であることを意味する。事実、図3は下記の数
32と数33の二次方程式が2つの特定の炉について本
発明者が得た実験デ−タに当てはまることを示してい
る。
【数32】
【数33】 ただし、Vcの単位はcm/分であり、τmの単位は分であ
る。
【0047】したがって、モデル・パラメ−タはすべて
第1原理から決定することができ、かつ制御利得は制御
作用の積極性を特徴づける時定数の仕様と一緒にモデル
・パラメ−タから導出することができる。下記の実施例
で示されるように、この非線形制御アルゴリズムはプリ
セスが1次モデルに従う状況において延伸されるケ−ン
の直径を制御する場合に非常に効果的である。
【0048】下記の実施例は、ガラス供給材料から延伸
されるガラス物品の直径または他の測定される物理的寸
法を制御する場合に本発明が効果的であることを示して
いる。下記の実施例のそれぞれにおいて、プロセスは本
発明による非線形プロセス・モデルを用いることによっ
てプロセスにおけるむだ時間を補償する制御系を用いて
制御される。
【0049】実施例1 市販されているコ−ド7740チュ−ブで作成されたプリフ
ォ−ムが延伸されてマイクロピペット・チュ−ブとなさ
れた。マイクロピペット・チュ−ブ延伸処理は図3に示
されたものと同様の炉関数を有する炉を炉1として用い
て行なわれた。プリフォ−ムの外径は7.53mmであり、内
径は1.492mmであった。それから延伸されたマイクロピ
ペット・チュ−ブは外径が1.603mmであり、内径が0.317
mmであった。マイクロピペット・チュ−ブの外径だけが
オンラインで測定されかつ制御された。プリフォ−ムは
1000℃の公称炉温度、6.79mm/分のダウンフィ−ド速
度、および150mm/分の公称ケ−ン速度でもって延伸され
た。制御期間hは5秒であった。長さLsensorは460mmであ
った。この実施例では移動平均フィルタは使用されなか
った。上述の戦略と数式を用いて自動的に計算された制
御パラメ−タについては下記の値が典型的である。 Gm = -5.343 μ/mm/分 P = -0.369 mm/分 I = -0.002(mm/分)/秒 τm = 159.9 秒 χ = 0.5 dm = 37
【0050】図4は制御戦略に対するマイクロピペット
・チュ−ブの外径のレスポンスを示している(実線)。
そのチュ−ブの外径の平均値は1.606mmであり、1.603mm
の目標値と非常によく対応している。外径の1つの標準
偏差は0.027mmなたは1.7%である。直径制御系は直径を
維持するために10%のオ−ダでの非常に積極的な引張り
速度変化を生ずる(図4において破線で示されているよ
うに)ことに注目されたい。
【0051】実施例2 GeO2をド−プされたSiO2ガラスを含有したプリフォ−ム
が公知の化学蒸気沈積技術によって作成された。このプ
リフォ−ムは延伸されて、延伸して光導波路ファイバと
なされ得るオ−バ−クラッド母材を作成するのに使用す
るためのコア・ケ−ンとなされた。ケ−ン延伸処理は図
3に示されているのと同様の炉関数を有する炉を炉1と
して用いて行なわれた。プリフォ−ムの外径は52.2mmで
あった。それから延伸されるケ−ンの目標直径は最初に
4.0mmに設定され、そして約2450秒の時点で8.1mmに変更
された。このプリフォ−ムは1600℃の公称炉温度および
12.26mm/分のダウンフィ−ド速度でもって延伸された。
延伸速度は目標直径が4mmおよび8.1mmのセグメントでは
それぞれ2050mm/分および500mm/分であった。制御期間h
は5秒であった。長さLsensorは460mmであった。この実
施例ではフィルタは使用されなかった。制御パラメ−タ
は上述の戦略を用いて自動的にかつ連続的に計算され
た。2つの定常状態直径については下記の値が典型的で
ある。 OPsp = 4 mm 8.1 mm Gm = -0.958 μ/mm/分 -7.954μ/mm/分 P = -1.946 mm/分 -0.241mm/分 I = -0.053(mm/分)/秒 -0.004(mm/分)/秒 τm = 34.2 秒 59.2秒 χ = 0.5 0.5 dm = 3 10
【0052】4mmから8.1mmまでのランプアップ(ramp-u
p)時に、これらの値は計算装置8によって連続的に調
節された。制御パラメ−タの値はプロセス条件によって
実質的に変化することに注意されたい。図5は制御戦略
に対するケ−ン直径のレスポンスを示している。4.0か
ら8.1mmまでの直径のステップ状の変化は迅速であって
オ−バ−シュ−トを示しておらず、両方とも優れた制御
を示していることに注意されたい。ケ−ン直径の平均値
は8.085mmであり、8.1mmの目標値に非常によく対応して
いる。ケ−ン直径の1つの標準偏差は0.034mmまたは0.4
%である。
【0053】実施例3 市販のシリカプレ−トで作成されたプリフォ−ムが延伸
されてリボンとなされた。この延伸は図3にしめされた
ものと同様の炉機能を有する炉を炉2として用いて行な
われた。プリフォ−ムの幅および厚さ寸法はそれぞれ5
9.19mmおよび13.02mmであった。それから延伸された実
質的に平坦なケ−ンの目標幅は4.0mmであった。このプ
リフォ−ムは2075℃の公称炉温度でもってかつそれぞれ
3.08mm分および685mm/分のダウンフィ−ドおよび公称ケ
−ン速度でもって延伸された。制御期間hは1秒であっ
た。長さLsensorは290mmであった。30の点を含んだ移動
平均フィルタがこの実施例では用いられた。上述の戦略
および方程式を用いて自動的に計算された制御パラメ−
タについては下記の値が典型的である。 Gm = -2.966 μ/mm/分 P = -0.558 mm/分 I = -0.013(mm/分)/秒 τm = 42 秒 χ = 0.5 dm = 21
【0054】図6は制御戦略に対するケ−ン幅のレスポ
ンス(実線)を、延伸速度のプロット(破線)と一緒に
示している。そのプロットは延伸速度曲線で最も容易に
識別される3つのプロセス・セグメントによって特徴づ
けられている。中間のセグメント(3800〜4450秒)は自
動制御の利益を伴わずに一定の延伸速度で作成された。
第1のセグメント(3100〜3800秒)はフィルタを有しな
い自動直径制御で作成された。第3のセグメント(4450
〜6000秒)は30点移動平均フィルタを有する自動制御で
作成された。
【0055】中間のセグメントに見られるように、この
プリフォ−ムは中間のセグメント時に2つの周波数で生
ずる固有の幅外乱をリボンが有するようにする変化を有
している。遅い外乱は約750秒の周期と約0.5mmの振幅を
有する。速い外乱は約20秒の周期と約0.05mmの振幅を有
する。速い外乱はプロセスのむだ時間(21秒)に匹敵す
る周期で生ずるので、制御アルゴリズムはそれらを補償
することはできない。事実、第1のセグメントと第3の
セグメントを比較すれば判るように、フィルタを有して
いない制御アルゴリズムは速い外乱を実際に増幅する。
第3のセグメントで見られるように、30点移動平均フィ
ルタを付加することによって、制御器がこれらの外乱に
反応するのを防止する。両方の自動制御セグメントにお
いて、制御器が遅い外乱を補正すると、大きいトラクタ
速度変化が生ずる。
【0056】制御戦略の定量的な利益が下記の表Iに見
られる。 表1 実施例3に対する制御モ−ドの比較 フィルタ 平均(mm) 標準偏差(mm) 設定点 --- 4.00 --- 自 動 なし 4.00 0.20 手 動 --- 4.10 0.35 自 動 30 pts 3.99 0.09 本発明による自動制御では、平均ケ−ン幅は設定点に1
0倍接近しており、かつ手動制御の場合ようりも約2〜
4倍小さい変動を有する。フィルタの使用は、表Iにお
ける平均値で示されているように、制御構造の低周波性
能を劣化させることはないが、表Iにおける標準偏差値
で示されているように、高周波性能を2倍改善する。
【0057】本発明は光導波路コア母材から実質的に円
形の断面を有するケ−ンを延伸する方法に関して詳細に
説明されたが、本発明はガラス供給材料からガラス物品
を延伸する他の方法にも等しく適用できるものである。
例えば、ケ−ン外径およびプリフォ−ム直径をそれぞれ
供給材料の代表的な測定値(楕円形の断面を有するケ−
ンの主軸のような)および対応する測定値で置換するこ
とによって供給材料から非円形のケ−ンが延伸されう
る。また、本発明の制御構造は、光導波路カプラ、プレ
−ナ光導波路、およびマイクロピペット・チュ−ブから
延伸される他のガラス物品にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コア・プリフォ−ムからケ−ンを作成するため
に用いられる典型的な装置の概略図である。
【図2】本発明の制御方式のブロック図である。
【図3】2つの異なる炉設計に対する炉機能のグラフで
ある。
【図4】本発明の方法を使用して行なわれたテストの場
合のシステム・レスポンスを表わしている。
【図5】本発明の方法を使用して行なわれたテストの場
合のシステム・レスポンスを表わしている。
【図6】本発明の方法を使用して行なわれたテストの場
合のシステム・レスポンスを表わしている。
【図7A】本発明の主題である制御構造の他の実施例で
ある。
【図7B】本発明の主題である制御構造の他の実施例で
ある。
【図7C】本発明の主題である制御構造の他の実施例で
ある。
【符号の説明】
1 母材供給機構 2 炉 3 測定装置 4 ケ−ン延伸機構 5 母材 6 ケ−ン 8 計算装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般的にはガラス供給材
料からガラス物品を作成するための方法および装置であ
って、そのガラス物品の寸法の制御が大きく改善される
方法および装置に関する。本発明は特に延伸して光ファ
イバ導波路ファイバとするためのオーバークラッド・プ
リフォームを作成し得る光導波路ケーンを形成するため
のコア・プリフォームを処理することに関する。本発明
は製造時に寸法の制御を必要とするカプラやプレーナ光
導波路のような光導波路部品の製造にも関する。
【0002】
【従来の技術】光導波路ファイバの製造では、光導波路
ケーンが延伸されるコア・プリフォームの作成を含む1
つの方法が知られている。その光導波路ケーンはオーバ
ークラッドされてオーバークラッド・プリフォームを形
成し、それが延伸されて光導波路ファイバとなされる。
この「ツー・ステップ」法は、得られるファイバの屈折
率のより良好な制御およびコストの低下につながるより
効率的な製造といる利点を有している。
【0003】コア・プリフォームからケーンを延伸する
場合に制御すべき重要な(クリティカルな)パラメータ
はケーンの直径である。延伸されたケーンの直径の変化
は、そのケーンから作成されるオーバークラッド・プリ
フォームから延伸される光ファイバのコア・クラッド比
の変化を生ずることになりうる。コア・クラッド比のこ
れらの変化は得られる光ファイバの伝送特性を劣化させ
るであろう。
【0004】コア・プリフォームからケーンを延伸する
ための典型的な装置が図1に示されている。母材供給機
構1が母材5を炉2内に下降させる。炉2は母材の1つ
の端部をそれの軟化温度に加熱する。ケーン延伸機構4
がケーン6を母材5の軟化された端部から延伸させる。
ケーン6の直径が測定装置によって測定される。予め定
められた直径を有するケーンを得るために、延伸速度が
計算装置8によって制御される。測定装置3は一般的に
延伸時におけるケーンのもとの表面に対する破損を回避
するための非接触、光測定である。
【0005】母材が軟化されると、コーン状のルート部
分7が形成され、それからケーン6が延伸される。この
コーン状のルートは炉2のホット・ゾーンの長さの関数
であり、コーン状ルート部分7はホット・ゾーンが長い
炉ほど長くなる。
【0006】ケーン直径は一般に機構4の延伸速度によ
って決定されるが、例えば母材5の物理特性の変化およ
びケーン延伸装置を取巻く周囲条件の変化によって、延
伸されるケーンの直径の乱れが生ずるおそれがある。測
定装置3とケーンが延伸されるコーン状ルート部分7と
の間の距離が比較的長いこと、およびケーンが延伸され
る速度が比較的遅いことのために、ケーン5の直径の制
御はケーン6の直径の実際の変化と測定装置3における
それの検知との間の長いむだ時間(deadtime)
によって特徴づけられる。
【0007】過去には、ケーンの延伸速度の変化は、測
定された直径と所望の直径または設定点との間の誤差に
基づいて、比例積分(PI)制御アルゴリズムによって
決定された。PIアルゴリズムは数2として表わすこと
ができる。
【数2】数2中のEは数3で与えられる。
【数3】ただし、 ODsp=直径設定点 OD=2*R=測定された外径 R=ケーン半径 Vc(O)=初期延伸速度 P=比例制御利得 τ=積分リセット時間 t=時間 である。
【0008】コンピュータで実施される場合には、上記
の数2におけるPI制御アルゴリズムは数4のように離
散した時間領域で実現される。
【数4】ただし、 h=制御期間 I=積分制御利得 である。高周波外乱の衝撃を軽減するフィルタによって
測定直径を平滑化することが有益である場合がある。数
5のように、そのフィルタは例えば数3のPI制御アル
ゴリズム誤差で用いられるフィルタにかけた外径OD
を発生するためにN点移動平均を含みうる。
【数5】数3は数6のように書換えられる。
【数6】
【0009】より大きい母材の経済的利益のために再延
伸工程ではより大きい炉を使用することが強制されるの
で、上記のむだ時間が増加し、この従来のPI制御アル
ゴリズムに対して厳しい問題を提起し、それが延伸され
たケーンの外径の制御を劣化させる。例えば、プリフォ
ームの外径に変化が生ずると、それに対応した変化がプ
リフォームから延伸されているケーンの外径に生ずる。
この直径の変化は測定装置3によって測定され、そして
直径制御ループが機構4の延伸速度に変化を生じさせる
であろう。ケーンの外径に対するこの変化の効果は、む
だ時間に等しい時間が経過してはじめて測定装置3によ
って測定される。制御期間hはむだ時間より短いから、
直径制御ループは、ケーンの外径の測定値に基づいて機
構4の延伸速度を調節し続けるであろう。制御期間がむ
だ時間に等しいかあるいはそれより長ければ、直径制御
ループは短期の外乱に対して十分に応答しないであろ
う。
【0010】米国特許第3652248号は微細穴の石
英ガラスチューブを延伸するための方法を開示してお
り、その方法では、チューブの直径が約0.1インチ以
下であり、ガラスロッド供給材料を軟化させるために用
いられる炎加熱源の約1〜2インチ下方に空気または不
活性ガスの冷却ジェットを適用することによって外径の
安定性が改善される。これらの冷却ジェットは延伸され
たチューブが固化して一定の直径となる点を安定化す
る。炎加熱源に対する燃料混合物と冷却ガスの調節は、
所望の最終直径を得るための厚さ計の読みの観察に基づ
いて熟練したオペレータによって行なわれる。上記米国
特許の第6欄、第63〜73行を参照されたい。これら
の流量の変化の基礎をなす制御アルゴリズムについては
上記米国特許には開示も示唆もなされていない。
【0011】米国特許第4076512号は光ファイバ
がそれから延伸されるクラッド・ガラスロッドを作成す
る方法を開示している。これらのロッドは1.5mmと
8mmとの間の直径を有しており、その直径は±5%以
内に制御される。その米国特許は形成されるロッドの測
定された直径に基づいてガラスを延伸する速度を調整す
るために「比例積分制御器」を用いた「高利得閉ループ
系」を用いることを開示している。上記米国特許の第2
欄、第46〜68行を参照されたい。上記米国特許に
は、延伸速度の変化とその延伸速度の変化に対応したガ
ラスロッドの外径の変化の測定との間におけるむだ時間
の補償については開示も示唆もなされていない。
【0012】米国特許第4631079号はガラスロッ
ドを延伸する方法を開示しており、その方法では、ガラ
スロッドの一部分がガラスを再流動させるのに十分に高
い第1の温度に加熱され、その加熱された部分がネック
ダウンされてほぼ所望の直径となされ、ロッドが冷却さ
れ、ネックダウンされた部分が第1の温度より低いが再
流動のためには十分な温度に漸次再加熱され、そしてそ
の漸次再加熱時に延伸されて所望の最終直径となされ
る。上記米国特許の第2欄、第16〜27行を参照され
たい。それより低い温度でロッドを再加熱することによ
って、ガラスの粘度が増大され、かつその高くなった粘
度によって延伸条件に対するロッドのレスポンスが抑制
されるので、最終の延伸されたロッドにおける直径の変
動が軽減される。上記米国特許は上述の加熱または再加
熱時におけるガラスロッドの直径の測定については開示
も示唆もしていない。上記米国特許には延伸されるロッ
ドの直径を制御するために延伸条件を調整する制御系に
ついては開示していない。
【0013】
【本発明が解決しようとする課題】延伸されるガラス物
品の寸法の制御における欠陥を克服するために、本発明
者はガラス供給材料からガラス物品を延伸するための方
法および装置を開発した。その方法はガラス物品の測定
される物理的寸法に影響を及ぼす系パラメータに変化を
生じさせることと物理的寸法に対するその変化の影響に
ついての測定との間におけるむだ時間を補償する閉ルー
プ制御系を具備している。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの態様によ
れば、光コア・プリフォームから光導波路コア・ケーン
を延伸するための装置に、ケーン直径制御ループが設け
られ、その制御ループでは、延伸速度における変化の発
生とケーンの直径における対応した変化の測定との間に
おけるむだ時間が、所謂スミス・プリディクタ(Smi
th Predictor)の拡張を含みかつ第1原理
からの所要パラメータの計算を含む非線形制御アルゴリ
ズムを用いることによって補償される。
【0015】本発明の他の態様によれば、モデル利得、
モデル時定数パラメータ、およびモデルみだ時間パラメ
ータを含むプロセス・モデルに基づいて、比例および積
分制御利得の計算を許容する方法および装置が提供され
る。
【0016】本発明の他の態様によれば、延伸処理時に
制御利得、モデル利得およびモデルパラメータの実質的
に連続した計算を許容する方法および装置が提供され
る。
【0017】
【実施例】図1は光導波路コア母材から光導波路コア・
ケーンを延伸する典型的な装置を示している。母材供給
機構1は母材5を炉2内に下降させる。炉2は母材5の
一端部をそれの軟化温度に加熱する。ケーン延伸機構4
は母材5の軟化された端部からケーン6を延伸させる。
ケーン6の直径が測定装置3によって測定される。予め
定められた直径を有するケーンを得るために延伸速度が
計算装置8によって制御される。ケーンの延伸時におけ
るもとの表面に対する破損を回避するために、測定装置
3は一般に非接触光学的測定を行う。
【0018】装置3によって測定されるケーン6の直径
が母材5の物理特性や他の延伸条件の変化のような種々
の外乱によって変化すると、計算装置8が、そのケーン
6の延伸速度を調節してケーン6の直径を補償しかつそ
れを予め定められた目標値に維持する。この延伸速度の
変化は、ガラスがまだ変形し得る温度以上にあるコーン
状ルート部分7の領域におけるケーンの直径に影響を及
ぼす。コーン状ルート部分7と測定装置3の間の距離と
比較的遅い延伸速度のために、機構4の延伸速度の変化
と測定装置3によるその変化の効果の検知との間に顕著
なむだ時間が存在する。
【0019】このむだ時間は例示として説明することが
できる。測定装置3がコーン状ルート部分7から距離L
sensor(mm)のところに配置されておりかつ機
構4の延伸速度がV(mm/分)であるとすると、む
だ時間DT(秒)は数7で与えられる。
【数7】換言すると、ケーン6がVmm/分の速度で
延伸されている場合には、ケーンがコーン状ルート部分
7から測定装置3までの距離Lsensorを移動する
のでDT秒を要するであろう。
【0020】PI制御アルゴリズムだけを用いた制御ス
トラテジー(control strategy)はむ
だ時間が存在すRために満足には機能しない。このよう
なストラテジーの欠陥は積分項の結果である。測定OD
が目標値からずれると、その積分項が誤差を積分しは
じめるであろう。この積分は測定ODが目標値に戻るま
で継続するであろう。むだ時間が制御動作に対する測定
ODのレスポンスの検知を遅延させる。したがって、こ
の積分は延長した時間のあいだ生じ、そのために延伸速
度の過剰補正が生ずることになる。PI制御アルゴリズ
ムはむだ時間を斟酌しないだけでなく、積分項が上述の
ようにむだ時間の作用を拡大するであろう。
【0021】むだ時間と測定された直径の濾波を補償す
るために、本発明者は(a)ケーンが延伸される速度を
濾波すること、(b)可変むだ時間を有する非線形プロ
セス・モデルと、(c)制御アルゴリズムで生ずるパラ
メータを計算する技術を含んだ制御構造を開発した。こ
の制御構造は線形スミス・プリディクタの非線形拡張で
あり、試行錯誤による微調整を必要としない。(O.
J.M.Smith,”Closer Control
of Loops with Deadtime”,
Chem.Eng.Progress,vol.53,
no.5,May1957,pages 217−21
9)
【0022】従来のスミス・プリディクタは数8の形式
を有する一次のむだ時間有りプロセス・モデルに基づい
ている。
【数8】ただし、τはモデル時定数、Gはモデル利
得、そしてDTはモデルむだ時間である。モデルむだ
時間は制御期間hとむだ時間指数dの積に因数分解可
能であると仮定されている。ただし、DT=d*h
である。決定されなければならないこれらの3つのパラ
メータを含んだこのモデルは後で本発明のアプローチに
おけるモデルと比較されるであろう。従来のスミス・プ
リディクタも2つの制御利得が決定されなければならな
いPI制御アルゴリズムを使用する。本発明の方法はス
ミス・プリディクタの非線形拡張であり、モデル・パラ
メータと制御利得との両方を決定するための直接的な方
法を含む。
【0023】プリフォームからガラスロッドを延伸する
方法では、直径BDの円筒状のプリフォームまたは母材
が速度V(ダウンフィード速度)で炉内に供給され
る。炉内の加熱の結果として、プリフォームの一部分が
粘性となり、プリフォームの直径が減少し、そしてコー
ン状ルート部分が形成され、それから直径ODのケーン
が速度Vで延伸される。定常状態では、質量の保存が
数9の関係を必要とする。
【数9】
【0024】延伸速度Vに対するケーン直径ODの動
的レスポンスは非線形の一次、むだ時間有り単位利得フ
ィルタによって近似され得るものであり、そのフィルタ
ではフィルタ入力は、母材の直径、ダウンフィード速度
および延伸速度が不変であればケーンが定常状態で達す
るであろう直径である遅延直径ODssである。むだ時
間は、コーン状ルート部分と直径測定装置との間の距離
のためにODssの時間引数(time argume
nt)の一部分である。
【数10】ただし、τはモデルの時定数、DTはモ
デルむだ時間である(ただ、DT=d*hであ
る)。このモデルに対する入力ODssは数11から誘
導され得る。
【数11】数10および数11によって具現されるモデ
ルは、(a)それが非線形でありかつ(b)モデル利得
を内在的に含んでいるという意味で数8における従
来のスミス・プリディクタ・モデルの拡張であり、した
がってGは別個に決定される必要はない。続いて、本
発明のアプローチでは、スミス・プリディクタとは異な
り、モデル時定数、モデルむだ時間、および2つの制御
利得が試行錯誤によってではなくて、第1の原理から決
定され得ることが示されるであろう。
【0025】延伸速度Vが数2に示されたようにスミ
ス・プリディクタを伴わない従来のPI制御アルゴリズ
ムに従って調節さる場合には、むだ時間と移動平均がケ
ーンの外径を制御するに際して問題を生ずる(D.M.
Koenig,”Control and Analy
sis of Noisy Processes”,§
§1.8.2 and 2.6.3,pp.40−4
1,79−85,Prentice−Hall,199
1を参照されたい)。離散時間領域における数4のPI
アルゴリズムに到達するコンピュータを使用し、かつ数
5のN点移動平均で測定直径を平滑化しても、従来のP
Iアルゴリズムはむだ時間のためにケーンの外径を首尾
良く制御することにはならない。
【0026】本発明のアプローチでは、むだ時間と移動
平均を補償するために、PI制御アルゴリズムが、2つ
のプロセス・モデルと第2のN点移動平均よりなるより
大きい制御構造に埋め込まれる。この改善された制御構
造は図2にブロック図で示されている。
【0027】PI制御アルゴリズムの出力からの延伸速
度はプロセスに送られそして2つの付加的な通路に分割
される。図2の通路Aでは、延伸速度が数11に従って
定常状態外径に変換される。むだ時間が存在しないこと
を除き数10で示されたように1次フィルタを駆動する
ために、定常状態外径ODssが用いられる。
【数12】ただし、ODは遅延されていないモデル直
径(むだ時間のない)であり、そしてτはモデル時定
数である。数8で表わされた従来のスミス・プリディク
タとは異なり、数12にはモデル利得Gは顕在してい
ない。と言うより、Gは内在しており、したがって、
別個に決定される必要はない。下記に示されるように、
は制御利得を決定するために用いられ、したがって
それは数13を与えるように数9を微分することによっ
て決定され得る。
【数13】
【0028】制御構造を実施するためにコンピュータが
使用されるので、数12は数14のように離散時間領域
で表わされる。
【数14】
【0029】図2の通路Bでは、延伸速度が数15のよ
うにフィルタにかけられる。
【数15】ただし、dはモデルむだ時間指数であり、
かつd*h=DTである。この平均は数5で記述さ
れた測定直径の平均化を補償するように設計される。図
2の通路Bで用いられているフィルタの構造は、測定さ
れたプロセス信号に対して用いられるフィルタの構造と
同じでなければならない。この遅延され平均されたモデ
ル延伸速度が数11に従って定常状態の外径に変換さ
れ、そして数10のように時定数τを有する1次フィ
ルタに供給される。この結果は数16のように離散時間
領域で表わされる。
【数16】ただし、ODは遅延されたモデル直径(む
だ時間を含む)である。
【0030】通路BはN点移動平均とむだ時間を含んで
いる点で通路Aとは異なる。プロセス信号が大きな外乱
を含んでいない場合には、プロセス信号または帰還信号
の濾波は必要とされないか好ましくない。しかし、例え
ば数5のようにプロセス信号を濾波する必要がある場合
には、例えば数15におけるように補償フィルタが帰還
ループの通路Bに配置される。プロセス信号濾波の補償
が帰還ループで与えられるこの制御器設計では、低周波
レスポンスが若干劣化されるだけで、制御系の高周波レ
スポンスは改善される。
【0031】同一の結果を生ずる通路Bを構成するため
には代替的な方法が存在しており、これらが本発明の手
法に含まれる。図7A〜7Cはこれらの手法のうちの幾
つかを示している。図7Aの通路は図2に示された構造
の一部分を示している。この場合には、ケーン速度V
が遅延ベクトル内に入れられ、そして適当に遅延された
ケーン速度が抽出されてN点移動平均に供給される。平
均されたケーン速度が平方根演算に供給され、その演算
が定常状態直径を与える。この定常状態直径はモデル時
定数を有する1次フィルタに供給される。図7Bにおけ
る通路は、どのようにして定常状態直径の平方根計算が
最初に行なわれ、それ続いてN点平均移動(または他の
同様の低域フィルタ)、むだ時間遅延、そして最後に1
次フィルタがどのようにして行なわれるかを示してい
る。図7Cの通路はN点移動平均が最後のステップとし
て再構成されたもう1つの順列を示している。平方根演
算は非線形であるから、図7A〜7Cに示されたボック
スの順序を変更すれば正確に同一の結果を生ずることに
はならず、遅延ベクトルを初期化することに関して図2
および図7Aに示された順列を用いることには幾つかの
利点がある。しかし、性能の差は顕著ではなく、本発明
のの目的のためにはそれらは同一であると考えられる。
任意の順序で配列され得る基本的に4つの順次的演算が
存在するから、顕著には異なっておらずかつ本発明の手
法の一部分をなす24の可能な配列が存在する。
【0032】数14および数16で表わされたこれら2
つのモデルの出力は、制御器誤差を数17のように与え
るために、数5で表わされた濾波された測定直径および
設定点ODspと結合される。
【数17】
【0033】外乱が存在しない場合に数16によって記
述されたモデルがプロセスに正確に整合していれば、O
=ODであり、かつPI制御アルゴリズムによっ
て見られる誤差は数18で表わされる。
【数18】このことは、実際に、平均されたプロセスは
むだ時間を有する平均されたモデルによって打消される
から、PI制御アルゴリズムによって見られるプロセス
は、むだ時間を有せずかつ平均化を伴わない単純な1次
非線形モデルであることを意味する。したがって、この
プロセスは制御が非常に容易である。
【0034】PI制御アルゴリズムに対する制御利得
は、モデル・パラメータτおよびGと、直径設定点
の仮定の誤差に対する直径のレスポンスを特徴づけるさ
らに他の時定数である第3のパラメータτに依存する
数19から決定っされる。
【数19】τが小さければ、設定点の変化に対するレ
スポンスは速くなるであろう。他方、τが大きけれ
ば、設定点の変化に対するレスポンスはのろいであろ
う。したがって、τは制御器がどのようにアグレッシ
ブであるかの目安となる。本発明者の経験は、τがプ
ロセス時定数τの半分に等しいことが好ましく、した
がってxは0.5に等しいことが好ましいことを示唆し
ている。しかし、異なる振幅または周波数の外乱は若干
異なる比から利益を得ることができる。制御利得を決定
するためのこれらの数式はD.M.Koenig,”C
ontrol and Analysis of No
isy Processes”,§2.5,pp.73
−75に見られる。
【0035】τ、τおよびGは自動的にかつ連続
的に計算され得る。したがって、PとIは数19に従っ
て自動的にかつ連続的に計算され得る。PI制御アルゴ
リズムに表われる制御利得はケーン速度と直径設定点に
動的に依存し得るプロセス・モデル・パラメータの複雑
な動的関数であるから、このPI制御アルゴリズムは
「非線形」PI制御アルゴリズムと呼ばれるであろう。
【0036】この時点で、制御アルゴリズムは、モデル
利得、モデル時定数、モデルむだ時間および2つの制御
利得で定義される。その2つの制御利得はモデル利得、
モデル時定数、および制御動作の積極性(aggres
siveness)を特定する調節可能な時定数に依存
することが示されている。下記の説明において、本発明
者はモデル利得、モデルむだ時間(むだ時間指数を通じ
て)およびモデル時定数を既知のプロセス変数および延
伸牽引機の容易に決定可能な物理的特性から計算するこ
とができるようにする方法を開発する。
【0037】第1に、モデル利得は数13において母材
の直径、母材の粘度またはダウンフィード速度および延
伸速度から決定されるものとして示されている。これら
のプロセス変数は計算装置にはすでに既知であり、した
がって付加的な情報は必要とされない。
【0038】第2に、数7に背後における論理を用い
て、無駄時間指数dはコーン状ルート部分7と測定装
置3との間の長さに依存することが数20で示され得
る。
【数20】長さLsensorは炉2と測定装置3との
間の物理的寸法から推定され得る。Lsensorは延
伸速度にステップ状の変化を生じさせかつ装置3によっ
て測定されるべきケーン直径におけるそれに対応した変
化のために必要とされる時間を測定することによっても
決定することができる。Lsensorは、母材の直
径、ダウンフィード速度、ケーンの直径、および延伸速
度を含むプロセス変数とは実質的に独立である。したが
って、Lsensorは所定の延伸牽引機に対しては1
回だけ決定されればよい。
【0039】むだ時間指数dは遅延ベクトルから遅延
した値を抽出するために用いられる。例えば、任意の制
御時間において、遅延されるべき変数の現在値が遅延ベ
クトルの第i番目の要素に入れられるであろう。その遅
延された値は第i−d番目の要素から抽出されるであ
ろう。dは数20によって動的に変化しているから、
遅延された要素i−dに対するポインタは先行の制御
時間で用いられた要素を指すことができる。例えば、V
が大きく減少してdが1より大きい値だけ増加すれ
ば、i−dは最後の制御時間の前に抽出された値を指
すであろう。遅延された量が始動時または設定点変更時
のように急速に変化している場合には、この種の誤差が
大きい。本発明の手法ではこれを防止するために、量d
の増加が1に制限される。
【0040】上述の方法は一定の制御期間と可変のむだ
時間指数を用いることによってむだ時間に影響を及ぼ
す。他の手法は制御期間をケーン速度に対して逆に変化
させかつむだ時間指数dを一定に保持するであろう。
この場合には、Vが大きく減少すれば、制御/サンプ
リング期間が増加し、かつ上述の記憶および抽出は、す
でに見られた遅延された値を取りに行くことを心配する
ことなしに、行なわれるであろう。
【0041】第3に、モデル時定数の容易に決定可能な
量に対する依存性は比較的複雑な導出を要約する下記の
パラグラフで示されるであろう。
【0042】基本的なアイデアは1次モデルを第1の原
理開始点から延伸プロセスに強制的にはめこむことであ
る。微積分の連鎖法則およびテイラー級数線形化を用い
ることによって、この1次モデルから時定数に対する式
が導出されるであろう。その導出は数21で表わされる
よにコーン状ルート部分上の動的質量平衡から始まる。
【数21】ただし、Lはルートの長さ、R(z)は母材
のコーン状ルート部分内の半径であり、R(L)=R
かつOD=2*Rであり、そしてρは母材の密度であ
る。
【0043】微積分の連鎖法則は数21の右辺に適用さ
れ、そしてその式が線形化されて数22を生ずる。
【数22】この場合、数22におけるモデル時定数は数
23のように書き表わすことができる。
【数23】数23における被積分関数を討算するために
は、R(z)の式が必要である。
【0044】R(z)の式は数24から始めることによ
って得られる(Glicksman,L.R.,”Th
e Dynamics of a Heated Fr
eeJet of Variable Viscosi
ty Liquid atLow REynolds
Number,”Journal of Basic
Engineering,pages 334−35
4,1968を参照されたい)。
【数24】ただしQは体積流量であり、そしてFは延伸
引張り力である。z=Lで計算し、Fについて解き、そ
して数24に代入すると、数25が得られる。
【数25】ガラスの温度分布が主として炉の温度分布に
よって決定されかつガラスが炉に入るまたはそれから出
る速度とは実質的に無関係であるとすると、数25の右
辺は材料と炉の状態にのみに依存する。材料依存性は比
較的小さく、したがって、数26である炉関数を数27
として定義し、数25が数28のように書換えられうる
ようにするのが好都合であることが認められた。
【数26】
【数27】
【数28】数28はコーン状ルート部分の長さLが再延
伸プロセス変数とは独立であることを意味する。それ
は、Lsensorが上述のようにプロセス変数とは実
質的に無関係であるからである。数29は数27を用い
てガラス温度分布と粘度からまたはスート形状を測定し
かつ数28を用いることによって決定されうる。
【数29】
【0045】数28は下記の数30のように書換えられ
うるので、数23は数31のように書換えることがで
き、数31は炉関数が既知であるから数値積分が可能で
ある。
【数30】
【数31】
【0046】数31はモデル時定数がτ=f(R
)/Vという形であることを意味する。事実、図
3は下記の数32と数33の二次方程式が2つの特定の
炉について本発明者が得た実験データに当てはまること
を示している。
【数32】
【数33】ただし、Vの単位はcm/分であり、τ
の単位は分である。
【0047】したがって、モデル・パラメータはすべて
第1原理から決定することができ、かつ制御利得は制御
作用の積極性を特徴づける時定数の仕様と一緒にモデル
・パラメータから導出することができる。下記の実施例
で示されるように、この非線形制御アルゴリズムはプリ
セスが1次モデルに従う状況において延伸されるケーン
の直径を制御する場合に非常に効果的である。
【0048】下記の実施例は、ガラス供給材料から延伸
されるガラス物品の直径または他の測定される物理的寸
法を制御する場合に本発明が効果的であることを示して
いる。下記の実施例のそれぞれにおいて、プロセスは本
発明による非線形プロセス・モデルを用いることによっ
てプロセスにおけるむだ時間を補償する制御系を用いて
制御される。
【0049】実施例1 市販されているコード7740チューブで作成されたプ
リフォームが延伸されてマイクロピペット・チューブと
なされた。マイクロピペット・チューブ延伸処理は図3
に示されたものと同様の炉関数を有する炉を炉1として
用いて行なわれた。プリフォームの外径は7.53mm
であり、内径は1.492mmであった。それから延伸
されたマイクロピペット・チューブは外径が1.603
mmであり、内径が0.317mmであった。マイクロ
ピペット・チューブの外径だけがオンラインで測定され
かつ制御された。プリフォームは1000℃の公称炉温
度、6.79mm/分のダウンフィード速度、および1
50mm/分の公称ケーン速度でもって延伸された。制
御期間hは5秒であった。長さLsensorは460
mmであった。この実施例では移動平均フィルタは使用
されなかった。上述の戦略と数式を用いて自動的に計算
された制御パラメータについては下記の値が典型的であ
る。 G= −5.343 μ/mm/分 P= −0.369 mm/分 I= −0.002(mm/分)/秒 τ=159.9秒 x = 0.5 d=37
【0050】図4は制御戦略に対するマイクロピペット
・チューブの外径のレスポンスを示している(実線)。
そのチューブの外径の平均値は1.606mmであり、
1.603mmの目標値と非常によく対応している。外
径の1つの標準偏差は0.027mmなたは1.7%で
ある。直径制御系は直径を維持するために10%のオー
ダでの非常に積極的な引張り速度変化を生ずる(図4に
おいて破線で示されているように)ことに注目された
い。
【0051】実施例2 GeOをドープされたSiOガラスを含有したプリ
フォームが公知の化学蒸気沈積技術によって作成され
た。このプリフォームは延伸されて、延伸して光導波路
ファイバとなされ得るオーバークラッド母材を作成する
のに使用するためのコア・ケーンとなされた。ケーン延
伸処理は図3に示されているのと同様の炉関数を有する
炉を炉1として用いて行なわれた。プリフォームの外径
は52.2mmであった。それから延伸されるケーンの
目標直径は最初に4.0mmに設定され、そして約24
50秒の時点で8.1mmに変更された。このプリフォ
ームは1600℃の公称炉温度および12.26mm/
分のダウンフィード速度でもって延伸された。延伸速度
は目標直径が4mmおよび8.1mmのセグメントでは
それぞれ2050mm/分および500mm/分であっ
た。制御期間hは5秒であった。長さLsensor
460mmであった。この実施例ではフィルタは使用さ
れなかった。制御パラメータは上述の戦略を用いて自動
的にかつ連続的に計算された。2つの定常状態直径につ
いては下記の値が典型的である。 OPsp= 4mm 8.1mm G= −0.958 μ/mm/分 −7.9μ/mm/分 P= −1.946mm/分 −0.241mmm/分 I= −0.053(mm/分)/秒 −0.004(mm/分 )/秒 τ=34.2秒 59.2秒 x= 0.5 0.5 d= 3 10
【0052】4mmから8.1mmまでのランプアップ
(ramp−up)時に、これらの値は計算装置8によ
って連続的に調節された。制御パラメータの値はプロセ
ス条件によって実質的に変化することに注意されたい。
図5は制御戦略に対するケーン直径のレスポンスを示し
ている。4.0から8.1mmまでの直径のステップ状
の変化は迅速であってオーバーシュートを示しておら
ず、両方とも優れた制御を示していることに注意された
い。ケーン直径の平均値は8.085mmであり、8.
1mmの目標値に非常によく対応している。ケーン直径
の1つの標準偏差は0.034mmまたは0.4%であ
る。
【0053】実施例3 市販のシリカプレートで作成されたプリフォームが延伸
されてリボンとなされた。この延伸は図3にしめされた
ものと同様の炉機能を有する炉を炉2として用いて行な
われた。プリフォームの幅および厚さ寸法はそれぞれ5
9.19mmおよび13.02mmであった。それから
延伸された実質的に平坦なケーンの目標幅は4.0mm
であった。このプリフォームは2075℃の公称炉温度
でもってかつそれぞれ3.08mm分および685mm
/分のダウンフィードおよび公称ケーン速度でもって延
伸された。制御期間hは1秒であった。長さL
sensorは290mmであった。30の点を含んだ
移動平均フィルタがこの実施例では用いられた。上述の
戦略および方程式を用いて自動的に計算された制御パラ
メータについては下記の値が典型的である。 G= −2.966 μ/mm/分 P= −0.558mm/分 I= −0.013(mm/分)/秒 τ= 42秒 x= 0.5 d= 21
【0054】図6は制御戦略に対するケーン幅のレスポ
ンス(実線)を、延伸速度のプロット(破線)と一緒に
示している。そのプロットは延伸速度曲線で最も容易に
識別される3つのプロセス・セグメントによって特徴づ
けられている。中間のセグメント(3800〜4450
秒)は自動制御の利益を伴わずに一定の延伸速度で作成
された。第1のセグメント(3100〜3800秒)は
フィルタを有しない自動直径制御で作成された。第3の
セグメント(4450〜6000秒)は30点移動平均
フィルタを有する自動制御で作成された。
【0055】中間のセグメントに見られるように、この
プリフォームは中間のセグメント時に2つの周波数で生
ずる固有の幅外乱をリボンが有するようにする変化を有
している。遅い外乱は約750秒の周期と約0.5mm
の振幅を有する。速い外乱は約20秒の周期と約0.0
5mmの振幅を有する。速い外乱はプロセスのむだ時間
(21秒)に匹敵する周期で生ずるので、制御アルゴリ
ズムはそれらを補償することはできない。事実、第1の
セグメントと第3のセグメントを比較すれば判るよう
に、フィルタを有していない制御アルゴリズムは速い外
乱を実際に増幅する。第3のセグメントで見られるよう
に、30点移動平均フィルタを付加することによって、
制御器がこれらの外乱に反応するのを防止する。両方の
自動制御セグメントにおいて、制御器が遅い外乱を補正
すると、大きいトラクタ速度変化が生ずる。
【0056】制御戦略の定量的な利益が下記の表Iに見
られる。 本発明による自動制御では、平均ケーン幅は設定点に1
0倍接近しており、かつ手動制御の場合ようりも約2〜
4倍小さい変動を有する。フィルタの使用は、表Iにお
ける平均値で示されているように、制御構造の低周波性
能を劣化させることはないが、表Iにおける標準偏差値
で示されているように、高周波性能を2倍改善する。
【0057】本発明は光導波路コア母材から実質的に円
形の断面を有するケーンを延伸する方法に関して詳細に
説明されたが、本発明はガラス供給材料からガラス物品
を延伸する他の方法にも等しく適用できるものである。
例えば、ケーン外径およびプリフォーム直径をそれぞれ
供給材料の代表的な測定値(楕円形の断面を有するケー
ンの主軸のような)および対応する測定値で置換するこ
とによって供給材料から非円形のケーンが延伸されう
る。また、本発明の制御構造は、光導波路カプラ、プレ
ーナ光導波路、およびマイクロピペット・チューブから
延伸される他のガラス物品にも適用できる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、ガラス供給材料からガ
ラス物品を作成する際に、そのガラス物品の寸法の制御
を大きく改善することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピーター ジョン マジェスティック アメリカ合衆国ニューヨーク州14830、コ ーニング、ボックス 432、レジデンス 2 (72)発明者 リチャード オア マスクメヤ アメリカ合衆国ニューヨーク州14830、コ ーニング、パウダーホーン ドライブ 518

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス供給材料からガラス物品を延伸す
    る方法であって、 a.ガラス供給材料を準備し、 b.前記ガラス供給材料をそれの軟化温度に加熱し、 c.前記ガラス供給材料を延伸してガラス物品とするこ
    とよりなり、 前記ガラス物品が前記ガラス供給材料から延伸される延
    伸速度の変化の前記ガラス物品の寸法に対する影響と前
    記寸法の測定値との間の遅延のためにプロセスに内在す
    るむだ時間を斟酌する制御構造を用いて前記寸法のオン
    ライン測定値を予め定められた目標値と比較することに
    より、前記延伸速度を調節することによって前記ガラス
    物品の寸法が制御されるようにすることを特徴とするガ
    ラス供給材料からガラス物品を延伸する方法。
  2. 【請求項2】 前記制御構造がモデル利得、比例制御利
    得、積分制御利得、モデル時定数パラメ−タ、およびモ
    デルむだ時間パラメ−タを含んでいる請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記制御構造が非線形比例積分制御アル
    ゴリズムを含んでいる請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 前記利得およびパラメ−タのうちの少な
    くとも一方が経験的に決定される請求項3の方法。
  5. 【請求項5】 前記利得およびパラメ−タのうちの少な
    くとも一方が直接計算によって決定される請求項3の方
    法。
  6. 【請求項6】 前記直接計算は前記ガラス供給材料を延
    伸して前記ガラス物品を作成する工程時に生ずる請求項
    5の方法。
  7. 【請求項7】 前記寸法の前記オンライン測定値がプロ
    セス外乱の衝撃を減少させるために濾波される請求項2
    の方法。
  8. 【請求項8】 前記寸法の前記オンライン測定値の濾波
    を補償するために前記制御構造が延伸速度の値を濾波す
    る請求項7の方法。
  9. 【請求項9】 前記利得およびパラメ−タのうちの少な
    くとも一方が経験的に決定される請求項8の方法。
  10. 【請求項10】 前記利得およびパラメ−タのうちの少
    なくとも一方が直接計算によって決定される請求項8の
    方法。
  11. 【請求項11】 前記計算が延伸処理時に生ずる請求項
    10の方法。
  12. 【請求項12】 前記利得およびパラメ−タのうちの少
    なくとも一方が経験的に決定される請求項2の方法。
  13. 【請求項13】 前記利得およびパラメ−タのうちの少
    なくとも一方が直接計算によって決定される請求項2の
    方法。
  14. 【請求項14】 前記計算が延伸処理時に生ずる請求項
    13の方法。
  15. 【請求項15】 前記ガラス物品が光導波路ケ−ン、マ
    イクロピペット・チュ−ブまたは光導波路カプラのグル
    −プからの1つである請求項1の方法。
  16. 【請求項16】 光ファイバのためのケ−ンを作成する
    方法において、 a.プリフォ−ムを供給速度で炉内に送り込み、 b.前記プリフォ−ムの一端部をそれの軟化温度に加熱
    し、 c.前記プリフォ−ムの前記軟化された一端部から前記
    ケ−ンを延伸させ、 d.前記ケ−ンの直径をオンラインで測定し、 e.前記ケ−ンが前記プリフォ−ムから延伸される延伸
    速度を調節することによって前記ケ−ンの直径を制御す
    ることよりなり、 前記制御工程は、前記ケ−ンの直径のレスポンスを延伸
    速度の変化に関係づけるモデルに基づいて比例制御利得
    および積分制御利得が計算される制御構造を用いること
    をさらに含んでおり、前記モデルはモデルむだ時間パラ
    メ−タ、モデル時定数パラメ−タ、およびモデル利得パ
    ラメ−タよりなる光ファイバのためのケ−ンを作成する
    方法。
  17. 【請求項17】 前記モデルむだ時間パラメ−タ、およ
    びモデル利得パラメ−タが第1原理に基づいて決定され
    る請求項16の方法。
  18. 【請求項18】 前記モデルは前記直径と延伸速度の変
    化との間の非線形レスポンスを表わす請求項17の方
    法。
  19. 【請求項19】 前記モデルが数1の形式のものであ
    り、 【数1】 ただし、τmはモデル時定数パラメ−タ、ODは前記ケ−
    ンの直径、BDは前記プリフォ−ムの直径、Vbは前記プリ
    フォ−ムの送り速度、Vcは延伸速度、そしてDTmはモデ
    ルむだ時間パラメ−タである請求項18の方法。
  20. 【請求項20】 前記制御構造は前記直径の任意の濾波
    を補償するための濾波係数を具備している請求項19の
    方法。
  21. 【請求項21】 前記利得およびパラメ−タは前記ケ−
    ンを延伸する前記工程時に実質的に連続的に計算される
    請求項16の方法。
  22. 【請求項22】 光ファイバのためのケ−ンを作成する
    装置において、 a.プリフォ−ムを支持しかつ移動する手段と、 b.前記プリフォ−ムを加熱する手段と、 c.前記プリフォ−ムを延伸して予め定められた直径の
    ケ−ンとなし、 d.前記ケ−ンの直径を測定する手段と、 e.前記ケ−ンが前記プリフォ−ムから延伸される延伸
    速度を制御する手段を具備しており、 前記制御手段は前記延伸速度を変更する手段をさらに具
    備していて、それが前記ケ−ン直径に対する延伸速度の
    変化の影響とケ−ン直径の測定との間の遅延のためにプ
    ロセスに内在するむだ時間を斟酌するようになされてい
    る光ファイバのためのケ−ンを作成する装置。
  23. 【請求項23】 前記制御手段はさらにモデル利得、比
    例制御利得、積分制御利得、モデル時定数パラメ−タ、
    およびモデルむだ時間パラメ−タを含んでいる請求項2
    2の装置。
  24. 【請求項24】 前記制御手段はさらに非線形の比例積
    分制御アルゴリズムを具備している請求項23の装置。
  25. 【請求項25】 前記制御手段はさらに直接計算によっ
    て前記利得およびパラメ−タを決定する計算装置を具備
    している請求項23の装置。
  26. 【請求項26】 前記計算装置が前記利得およびパラメ
    −タを連続的に決定する請求項25の装置。
  27. 【請求項27】 光ファイバのためのケ−ンを作成する
    方法であって、 a.プリフォ−ムを準備し、 b.前記プリフォ−ムの一端部をそれの軟化温度に加熱
    し、 c.前記プリフォ−ムの前記軟化された端部から前記ケ
    −ンを延伸することよりなり、 前記ケ−ンの直径は、前記ケ−ン直径に対する延伸速度
    の変化の影響とケ−ン直径の測定との間の遅延のために
    プロセスに内在するむだ時間を斟酌する制御構造を用い
    て前記ケ−ンの直径のオンライン測定値を予め定められ
    た目標値と比較することにより、前記ケ−ンが前記プリ
    フォ−ムから延伸される延伸速度を調節することによっ
    て制御されるようにし、かつ前記利得が前記ケ−ンを延
    伸する工程時に実質的に連続して計算されるようにする
    光ファイバのためのケ−ンを作成する方法。
  28. 【請求項28】 前記モデルはさらに、モデルむだ時間
    パラメ−タ、モデル時定数パラメ−タ、およびモデル利
    得を具備しており、かつ前記モデルは非線形である請求
    項27の方法。
  29. 【請求項29】 前記利得およびパラメ−タが前記ケ−
    ンを延伸する前記工程時に実質的に連続して計算される
    請求項28の方法。
  30. 【請求項30】 前記モデルはさらに、前記ケ−ンの測
    定された直径の任意の濾波を補償するためのフィルタを
    具備している請求項27の方法。
  31. 【請求項31】 光ファイバのためのケ−ンを作成する
    方法であった、 a.プリフォ−ムを供給速度で炉内に送り込み、 b.前記プリフォ−ムの一端部をそれの軟化温度に加熱
    し、 c.前記プリフォ−ムの前記軟化された端部から前記ケ
    −ンを延伸し、 d.前記ケ−ンの直径をオンラインで測定し、 e.前記ケ−ンが前記プリフォ−ムから延伸される延伸
    速度を調節することによって前記ケ−ンの直径を制御す
    ることよりなり、 前記制御工程はさらに、前記ケ−ンの直径のレスポンス
    を延伸速度の変化に関係づけるモデルに基づいて、比例
    制御利得および成分制御利得が計算される制御構造を用
    いることを含んでおり、かつ前記モデルが非線形である
    光ファイバのためのケ−ンを作成する方法。
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