JPH07255392A - 炊飯用米の品質改良方法とその装置 - Google Patents

炊飯用米の品質改良方法とその装置

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JPH07255392A
JPH07255392A JP6054318A JP5431894A JPH07255392A JP H07255392 A JPH07255392 A JP H07255392A JP 6054318 A JP6054318 A JP 6054318A JP 5431894 A JP5431894 A JP 5431894A JP H07255392 A JPH07255392 A JP H07255392A
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JP
Japan
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rice
cooking
quality
improving
cooling
Prior art date
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JP6054318A
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English (en)
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Yasuki Fukuda
泰樹 福田
Hiroyuki Kayama
浩之 加山
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KORESAWA TEKKOSHO KK
RIYOUSOU KK
Original Assignee
KORESAWA TEKKOSHO KK
RIYOUSOU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インディカ種米でも、組織の変化を伴い膨
潤、軟化をもたらして品質を改良できるようにする。 【構成】 炊飯用米をアルカリ溶液に浸漬することによ
り、この炊飯用米の品質を改良する改良工程と、改良工
程後の炊飯用米を酸溶液で中和する後処理工程とを含ん
で、炊飯用米の品質を改良する後処理工程後の炊飯用米
をを加熱してα化するα化工程と、α化工程後の炊飯用
米を冷却し、水分が所定値以下になるように水分調整す
る冷却、水分調整工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炊飯用米の品質改良方法
に関し、例えば外国産米の特にインディカ種米の組織を
変質させて、柔らかさ、粘着性等を発現させ食味、食感
を改善する、炊飯用米の品質改良方法とその装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】国内産の米の不足から外国産米が大量に
緊急輸入されることがあるし、価格面等から将来恒常的
に輸入されることも予想される。外国産米の中で、イン
ディカ種のもののように国内産米と比べて性状が特に異
なり、日本人の嗜好に合わない種類のものがある。この
インディカ種米は、ジャポニカ種米よりも糊化開始温度
が10℃高く、吸熱量も約30%高いので、糊化しにく
い。また細胞壁骨格を構成しているセルロース等の非常
に強固な繊維組織である多糖類が多いなどの面でもジャ
ポニカ種米とは異なっている。このインディカ種米をジ
ャポニカ種米とブレンドして炊飯し満足したご飯が得ら
れれば、ジャポニカ種米の不足を補い、また低コスト化
によって需要の拡大を図るのに好都合である。
【0003】しかし、インディカ種米は、物性の面で、
日本人の嗜好に合う柔らかく粘りの強いジャポニカ種米
と対極にあり、単独で、またはジャポニカ種米とブレン
ドして炊飯しても、インディカ種米は硬く、粘りのない
もので満足なものとはならないし、冷めると急に固さを
増し、脆くなる。
【0004】従来、米の品質改良としては、炊飯前の浸
漬時、または炊飯時に、品質を改善する改良剤を添加す
ることにより、ご飯の品質を向上することが行われてい
る。
【0005】このための改良剤には、酵素系、乳化油脂
系、澱粉・糖系、の3系列に分類される。
【0006】これらは、酵素系を除くと添加した改良剤
の性質でご飯の品質が改善され、国内産米、外国産米の
ジャポニカ種に有効で、同一種の品質が僅かに向上し、
等級が1ランク上がる。
【0007】一方、酵素系は、アミラーゼやプロテアー
ゼを使用して米組織を部分的に分解し、品質を向上させ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記乳化油脂
系や澱粉・糖系の改良剤を用いる方法では、米自体に組
織的な変化はなく、根本的な改善は望めないし、酵素系
の改良剤でも、温度、PHの影響を受けやすく、また、
米組織の異なるインディカ種米等には、はっきりした改
善効果は期待できないと云った問題を有し、前記のよう
なジャポニカ種米とは組織が異なるインディカ種米に適
用しても、満足な品質の改良は困難である。
【0009】要するに、従来の改良方法は、添加物の特
徴によって、あたかもご飯が好ましく変化したように見
せるだけで、インディカ種米の物性を変えることはでき
ていない。したがって冷めるとこれらの添加物は効果を
発揮することができない。
【0010】このため、炊飯関連業界、例えば一般炊飯
業者、弁当・給食業者、惣菜等のデリカ業界等では、有
効な対策がなくジャポニカ種米が不足した場合、主食の
面で混乱するし、低コスト化の制限となっている。
【0011】そこで、本発明は、インディカ種米でも、
つまり、組織の変化を伴い膨潤および軟化をもたらし
て、有効に品質を改良し、前記従来のような問題を解消
することができる炊飯用米の品質改良方法とその装置を
提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の炊飯用米の品質
改良方法は、上記目的を達成するために、炊飯用米をア
ルカリ溶液に浸漬することにより、この炊飯用米の品質
を改良する改良工程と、改良工程後の炊飯用米を酸溶液
で中和する後処理工程とを含んで炊飯用米の品質を改良
することを第1の特徴とするものである。
【0013】この場合、アルカリ溶液は、水酸化ナトリ
ウムや炭酸ナトリウム等の強アルカリ溶液であるのが好
適で、酸溶液は、有機酸溶液であるのが好適である。
【0014】本発明の炊飯用米の品質改良方法は、上記
目的を達成するために、炊飯用米をアルカリ側PH調整
溶液に浸漬することにより、炊飯用米の品質を改良する
改良工程と、改良工程後の炊飯用米を酸側PH調整溶液
で中和する後処理工程とを含んで炊飯用米の品質を改良
することを第2の特徴とするものである。
【0015】上記各炊飯用米の品質の改良方法におい
て、後処理工程後の炊飯用米を加熱してα化するα化工
程と、α化工程後の炊飯用米を冷却する工程とをさらに
含むのが好適である。
【0016】このα化工程は、炊飯用米を蒸煮して行う
のが好適である。
【0017】また、前記各場合の改良工程は、改良対象
である炊飯用米の糊化開始温度未満の溶液に浸漬するの
が好適である。
【0018】α化工程後の炊飯用米を、強制冷却するこ
とにより水分を所定値以下になるようにするのが好適で
ある。
【0019】炊飯用米はインディカ種のものであるのが
有効である。
【0020】さらに、前記改良工程は、炊飯用米が少な
くとも中心部近くまで膨潤するように行うのが好適であ
る。
【0021】本発明の炊飯用米の品質の改良装置は、上
記の目的を達成するために、アルカリ側PH調整溶液を
用いて炊飯用米を洗米および浸漬し炊飯用米の品質を改
良する洗米手段、および浸漬手段と、これら洗米手段お
よび浸漬手段でのアルカリ側PH調整溶液を所定のPH
範囲に保つように制御する第1の制御手段と、洗米およ
び浸漬により品質を改良された炊飯用米を酸側PH調整
溶液に浸漬して中和する後処理手段と、この後処置手段
での酸側PH調整溶液を所定のPH範囲に保つように制
御する第2の制御手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0022】これら洗米手段、浸漬手段、および後処理
手段は、それぞれ次工程へ炊飯用米を搬送する搬送機能
を有し、この搬送過程でそれぞれ洗米、浸漬、および中
和を行うものであるのが好適である。
【0023】上記各炊飯用米の品質の改良装置におい
て、後処理後の炊飯用米を蒸煮によりα化させるα化手
段と、α化した炊飯用米を冷却するともに含水率を所定
値まで低減するように水分調整する冷却、水分調整手段
とをさらに備えたものであるのが好適である。
【0024】これらα化手段および冷却、水分調整手段
は、それぞれ次工程へ炊飯用米を搬送する搬送機能を有
し、この搬送過程で、α化および冷却、水分調整するも
のであるのが好適である。
【0025】冷却、水分調整手段は、冷却室と、炊飯用
米を前記冷却室の一端から他端へ通過させるベルトコン
ベアと、ベルトコンベアの前段部範囲を搬送される炊飯
用米に外気をそのまま吹きつける第1の冷却手段と、ベ
ルトコンベアの後段範囲を搬送される炊飯用米に冷却し
た外気を吹きつける第2の冷却手段と、冷却室の前段部
の空気を排気する第1の排気手段と、冷却室の後段部の
空気を排気する第2の排気手段とを備えたものであるの
が好適である。
【0026】
【作用】本発明の炊飯用米の品質改良方法に係る第1の
特徴の上記構成では、まず、改良工程で、炊飯用米をア
ルカリ溶液に浸漬することにより、インディカ種米でも
これの細胞壁の組織を軟化ないしは分解させ、全体が膨
潤して柔らかく、ジャポニカ種米と同等かこれに近い状
態の炊飯特性に品質を改良することができる。この品質
改良後の炊飯用米はアルカリの影響で黄色く変色してい
る。しかし、改良工程に続く後処理工程で、品質改良後
の炊飯用米を酸溶液で中和することにより、酸成分の残
存感なしに前記アルカリによる変色状態から、元の自然
な色に戻すことができる。
【0027】この場合、アルカリ溶液は、水酸化ナトリ
ウムや炭酸ナトリウム等の強アルカリ溶液であると、ア
ルカリ性が強く働くので前記改良処理の効率が向上す
る。
【0028】後処理の酸溶液が有機酸溶液であると、こ
れが残存するようなことがあっても、自然食物に含有す
る種類のものであるので食品衛生上の問題となることは
ない。
【0029】本発明の炊飯用米の品質改良方法に係る第
2の特徴の上記構成では、炊飯用米をアルカリ側PH調
整溶液に浸漬することにより、アルカリ側PH調整溶液
の成分に関係なく、インディカ種米でもこれの細胞壁の
組織をアルカリ性により軟化ないしは分解させ、全体が
膨潤して柔らかく、炊飯前のジャポニカ種米と同等かこ
れに近い状態の炊飯特性に品質を改良することができ、
食品衛生上や日持ち等の必要に応じた観点からアルカリ
側PH調整溶液の成分を自由に選択することができる。
この品質改良後の炊飯用米はアルカリの影響で黄色く変
色している。しかし、改良工程に続く後処理工程で、品
質改良後の炊飯用米を酸側PH調整溶液で中和すること
により、酸側PH調整溶液の成分に関係なく、酸側PH
調整溶液成分の残存感なしに前記アルカリによる変色状
態から、元の自然な色に戻すことができ、食品衛生上や
日持ち等の必要に応じた観点から低PH調整溶液の成分
を自由に選択することができる。
【0030】上記各炊飯用米の品質の改良方法におい
て、後処理工程後の炊飯用米をα化工程で加熱してα化
させると、前記品質を改良して得た炊飯特性を低下させ
ることなく、澱粉質どうしが結び付き合う結着を図っ
て、前記膨潤、および細胞壁の軟化ないし分解による保
形強度の低下を補償することができるし、α化工程に併
せ、α化工程後の炊飯用米を冷却、水分調整工程で強制
冷却し水分を所定値以下にする水分調整を行うと、冷却
に伴う水分および潜熱の引出しにより、品質改良後の炊
飯用米がα化により昇温している状態から急速に常温に
近づけならがら水分を短時間で所定値以下に低下させ
て、この冷却、水分調整工程の操作途中は勿論、以降も
微生物が増殖するようなことを抑止することができる。
【0031】このα化工程を、炊飯用米を蒸煮して行う
と、α化のための加熱が炊飯用米に余分な水分を与える
ことなく達成でき、糊化を防止しやすく、かつ余分な水
分を与えないことにより前記水分調整をより速くより確
実に達成できるようにすることができる。
【0032】また、前記各場合の改良工程を、改良対象
である炊飯用米の糊化開始温度未満とした溶液に浸漬し
て行うと、アルカリ溶液の浸透による品質の改良を適度
な温度にて促進しながら、炊飯用米が品質改良により糊
化温度に達して糊化してしまうのを確実に防止すること
ができる。
【0033】上記各炊飯用米の品質の改良方法は、ジャ
ポニカ種米と炊飯特性が対極にあるインディカ種米に適
用して特に有効である。
【0034】炊飯用米がインディカ種米である場合の改
良工程を、炊飯用米が少なくとも中心部近くまで膨潤す
るように行うと、インディカ種米であっても、これの外
観および炊飯特性をジャポニカ種米のそれと同等なもの
により近づけることができる。
【0035】本発明の炊飯用米の品質の改良装置の上記
構成では、洗米手段および浸漬手段が、それぞれアルカ
リ側PH調整溶液を用いて炊飯用米を洗米および浸漬す
るそとにより、人手によらず炊飯用米の品質を改良する
ことができ、しかも、これら洗米手段および浸漬手段で
のアルカリ側PH調整溶液が、第1の制御手段によって
所定のPH範囲に保たれるので、炊飯用米がインディカ
種米であっても、これの細胞壁を軟化ないしは分解し
て、全体が膨潤して柔らかく、炊飯前のジャポニカ種米
と同等かこれに近い状態の炊飯特性に品質を改良するこ
とが、失敗やバラツキなく達成することができる。
【0036】また、洗米および浸漬により品質を改良さ
れた炊飯用米が、後処理手段により酸側PH調整溶液に
浸漬して中和するので、人手によらずに、炊飯用米が前
記品質改良時のアルカリ側PH調整溶液により受けた変
色状態を元の白色に戻すことができ、しかも、第2の制
御手段によって後処理手段での酸側PH調整溶液が所定
のPH範囲に保たれるので、炊飯用米を元の白色に戻す
ことが、失敗やバラツキなく確実に達成することができ
る。
【0037】これら洗米手段、浸漬手段、および後処理
手段は、それぞれ次工程へ炊飯用米を搬送する搬送機能
を有し、この搬送過程でそれぞれ洗米、浸漬、および中
和を行うものであると、洗米、浸漬、および中和の各工
程を自動的に連続して効率よく行うことができるし、搬
送距離および搬送速度によって、処理能力を自在に設定
し、また調整することができる。
【0038】上記各炊飯用米の品質の改良装置におい
て、後処理後の炊飯用米を蒸煮によりα化させるα化手
段と、α化した炊飯用米を冷却するとともに含水率を所
定値まで低減するように水分調整する冷却、水分調整手
段とをさらに備えると、後処理工程後の炊飯用米を加熱
によりα化して、前記品質改良による保形強度の低下を
補償できるようにすることと、前記α化工程後の炊飯用
米を冷却、水分調整工程で強制冷却して水分を所定値以
下に水分調整し、この冷却、水分調整工程の操作途中は
勿論、以降も微生物が増殖するのを抑止できるようにす
ることとが、人手によらず達成できるとともに、炊飯用
米のα化を蒸煮で行うことにより、α化のために余分な
水分を与える前記悪影響を防止することができる。
【0039】これらα化手段および冷却、水分調整手段
が、それぞれ次工程へ炊飯用米を搬送する搬送機能を有
し、この搬送過程で、α化および冷却、水分調整するも
のであると、α化工程および冷却、水分調整工程を、前
記必要な各処理工程に続いて自動的に連続して効率よく
行うことができるし、搬送距離および搬送速度によっ
て、処理能力を自在に設定し、また調整することができ
る。
【0040】冷却、水分調整手段が、冷却室と、炊飯用
米を前記冷却室の一端から他端へ通過させるベルトコン
ベアと、ベルトコンベアの前段部範囲を搬送される炊飯
用米に外気をそのまま吹きつける第1の冷却手段と、ベ
ルトコンベアの後段範囲を搬送される炊飯用米に冷却し
た外気を吹きつける第2の冷却手段とを備えることによ
り、ベルトコンベアで搬送される炊飯用米を第1、第2
の各冷却手段を順次に働かせて強制冷却を自動的に連続
して行うのに、第1の冷却手段がα化処理された直後で
昇温したままの炊飯用米に、外気をそのまま利用して吹
きつけることにより、急減な温度変化なく水分および潜
熱を引き出しながら一次降温させ、次いで第2の冷却手
段が炊飯用米に冷却した外気を吹きつけることにより、
炊飯用米が一次降温されていることにより、やはり急激
な温度変化なく水分および潜熱を引き出しながら二次降
温させ、炊飯用米に急激な温度変化を与えてしまって表
面が早期硬化し水分の発散を妨害したり割れが生じたり
するようなことなを招かないで、常温またはこれに近い
所定の温度にまで、短時間でかつ確実に冷却し、また水
分を効率よく除去することとができる。
【0041】また、冷却室の前段部の空気を第1の排気
手段が排気し、冷却室の後段部の空気を第2の排気手段
が排気するようにすると、前記前段部での一次冷却のた
めに吹きつけられたそのままの外気と、前記後段部での
二次冷却のために吹きつけられた冷却された外気とを、
それらの吹きつけ領域から他の領域に流れ込ませること
なく排気し、一次冷却および二次冷却が他の冷却領域か
らの冷却空気に影響されるようなことを防止しながら、
前記引き出した水分および潜熱を外部に排除するので、
冷却、水分調整の効率を向上することができる。
【0042】
【実施例】以下本発明の炊飯用米の品質改良方法および
その装置につき、実施例を示しながら具体的に説明す
る。
【0043】本発明の炊飯用米の品質改良方法は、炊飯
用米をアルカリ溶液に浸漬することにより、この炊飯用
米の品質を改良する改良工程と、改良工程後の炊飯用米
を酸溶液で中和する後処理工程とを含んで炊飯用米の品
質を改良することを第1の基本的な特徴としている。
【0044】これによると、まず、改良工程で、炊飯用
米をアルカリ溶液に浸漬することにより、インディカ種
米でもこれの細胞壁の組織を軟化ないしは分解させ、全
体が膨潤して柔らかく、ジャポニカ種米と同等かこれに
近い状態の炊飯特性に品質を改良することができ、イン
ディカ種米でもこれを単独で、あるいはジャポニカ種米
等とブレンドした状態で、炊飯のための通常の浸漬を行
って後炊飯しても、単独で、あるいはブレンド状態で、
ジャポニカ種米と変わらない食味を発揮し、日本人の嗜
好に合うものとなり、前記ブレンドした取扱いおよび使
用によっても問題とならない。したがって、ジャポニカ
種米の不足の解消や、インディカ種米の導入による低コ
スト化を実現することができる。
【0045】この品質改良後の炊飯用米はアルカリの影
響で黄色く変色している。しかし、改良工程に続く後処
理工程で、品質改良後の炊飯用米を酸で中和することに
より、酸成分の残存感なしに前記アルカリによる変色状
態から、元の自然な白色に戻すことができ、変色がなく
長粒米であるインディカ種米でもこれに膨潤による膨ら
みを与えて、外観上の品質もジャポニカ種米のそれに近
づけることができる。
【0046】アルカリ溶液が強アルカリ溶液であると、
アルカリ性が強く働くので前記改良処理の効率が向上す
る。この強アルカリには、水酸化ナトリウムや炭酸ナト
リウム等がある。しかし、これらに限られることはな
い。
【0047】また、酸溶液が、有機酸溶液であると、自
然食物に含有するものであるので、これが万一残存する
ことになっても、食品衛生上問題になることはなく、安
全である。この有機酸としては、クエン酸、酢酸、リン
ゴ酸、および乳酸等がある。
【0048】しかし、これらに限られることはない。乳
酸は他のものの味を変えないし、自身の臭いがないの
で、万一残存しても食味、食感に影響しないので、十分
な濃度で、十分な時間処理して、他の問題なく変色状態
を元の白色状態にまで確実に戻すことができる。
【0049】本発明の炊飯用米の品質改良方法はまた、
炊飯用米をPH調整溶液に浸漬することにより、炊飯用
米の品質を改良する改良工程と、改良工程後の炊飯用米
を酸側PH調整溶液で中和する後処理工程とを含んで炊
飯用米の品質を改良することを第2の基本的な特徴とす
るものである。
【0050】これによると、炊飯用米の前記のような改
良が、アルカリ側PH調整溶液に浸漬することにより、
アルカリ側PH調整溶液の具体的な成分に関係なく達成
することができ、食品衛生上や日持ち等の必要に応じた
観点からアルカリ側PH調整溶液の成分を本明細書で開
示するもの以外を含んで自由に選択することができる。
また、この品質改良後の炊飯用米がアルカリ性によって
黄色く変色しているのを前記のように元の状態に戻すの
が、酸側PH調整溶液で中和することにより、酸側PH
調整溶液の具体的な成分に関係なく達成することがで
き、食品衛生上や日持ち等の必要に応じた観点から酸側
PH調整溶液の成分を、本明細書で開示するもの以外を
含んで自由に選択することができる。
【0051】ここで、実験的な1つの目安として示せ
ば、アルカリ側PH調整溶液はPH12以上、酸側PH
調整溶液はPH6.5〜4.5程度とするのが適当であ
る。特に、改良対象である米の中和後のPHを6.5〜
4.5程度になるようにするのが適当である。しかし、
これらの条件に限られることはなく、各種条件によって
種々に設定することができる。
【0052】上記各炊飯用米の品質の改良方法におい
て、さらに、後処理工程後の炊飯用米を加熱してα化す
るα化工程と、α化工程後の炊飯用米を冷却する工程と
を、必要に応じ含むものとすることができる。
【0053】これによると、後処理工程後の炊飯用米を
α化工程で加熱してα化させることにより、前記品質を
改良して得た炊飯特性を低下させることなく、澱粉質ど
うしが結び付き合う結着を図って、前記膨潤、および細
胞壁の軟化ないし分解による保形強度の低下を補償する
ことができ、前記後処理後直ぐに浸漬、および炊飯する
場合は勿論、後処理後直ぐに浸漬および炊飯に供さない
で、貯留し、あるいは流通に載せて各界に供給した後、
消費され、使用されるようにする場合にも、米粒が崩れ
て、歩留りが低下し、また炊飯したときのご飯等の品質
を損なうのを防止することができる。
【0054】また、α化工程に併せ、α化工程後の炊飯
用米を冷却、水分調整工程で強制冷却し水分を所定値以
下にする水分調整を行うと、冷却に伴う水分および潜熱
の引出しにより、品質改良後の炊飯用米がα化により昇
温している状態から急速に常温に近づけならがら水分を
短時間で所定値以下に低下させて、この冷却、水分調整
工程の操作途中は勿論、以降も微生物が増殖するような
ことを抑止することができ、前記保形性の向上とともに
日持ちしやすくすることができる。
【0055】このα化工程を、炊飯用米を蒸煮して行う
と、α化のための加熱が炊飯用米に余分な水分を与える
ことなく達成でき、糊化を防止しやすく、かつ余分な水
分を与えないことにより前記水分調整をより速くより確
実に達成できるようにすることができる。
【0056】また、前記各場合の改良工程を、改良対象
である炊飯用米の糊化開始温度未満とした溶液に浸漬し
て行うのがよく、これを採用している。
【0057】これによると、アルカリ溶液の浸透による
品質の改良を適度な温度にて促進しながら、炊飯用米が
品質改良により糊化温度に達して糊化してしまうのを確
実に防止することができ、後の炊飯時にα化工程を経た
炊飯用米によるご飯が粥状になるようなことを防止する
ことができる。
【0058】以上のような本発明の炊飯用米の品質の改
良方法における各種の特徴から、品質改良対象の炊飯用
米が、炊飯特性がジャポニカ種米と対極にあるインディ
カ種である場合、特に有効であると言える。
【0059】インディカ種米を対象とする場合、前記改
良工程を、炊飯用米が少なくとも中心部近くまで膨潤す
るように行うと、インディカ種米であっても、これを十
分に膨らませて外観をジャポニカ種米のそれと同等なも
のにより近づけ、また、細胞壁を十分に軟化ないし分解
して、全体の柔らかさもジャポニカ種米と同等なものに
より近づけることができる。
【0060】図1〜図7は、上記実施例での前記炊飯用
米の品質の改良方法を実現する場合の装置の一実施例を
示している。
【0061】本実施例の装置は、図に示すように、アル
カリ側PH調整溶液1を用いて炊飯用米を洗米および浸
漬し炊飯用米の品質を改良する洗米手段2、および浸漬
手段3と、これら洗米手段2および浸漬手段3でのアル
カリ側PH調整溶液1を所定のPH範囲に保つように制
御する第1の制御手段4と、洗米および浸漬により品質
を改良された炊飯用米を酸側PH調整溶液5に浸漬して
中和する後処理手段6と、この後処理手段6での酸側P
H調整溶液5を所定のPH範囲に保つように制御する第
2の制御手段7とを備えたことを基本的な特徴としてい
る。
【0062】これによると、洗米手段2および浸漬手段
3が、それぞれアルカリ側PH調整溶液1を用いて炊飯
用米を洗米および浸漬するそとにより、人手によらず炊
飯用米の品質を改良することができ、しかも、これら洗
米手段2および浸漬手段3でのアルカリ側PH調整溶液
が、第1の制御手段4によって所定のPH範囲に保たれ
るので、炊飯用米がインディカ種米であっても、これの
細胞壁を軟化ないしは分解して、全体が膨潤して柔らか
く、炊飯前のジャポニカ種米と同等かこれに近い状態の
炊飯特性に品質を改良することが、失敗やバラツキなく
確実に達成することができる。
【0063】また、洗米および浸漬により品質を改良さ
れた炊飯用米が、後処理手段6により酸側PH調整溶液
に浸漬して中和するので、人手によらずに、炊飯用米が
前記品質改良時のアルカリ側PH調整溶液1により受け
た変色状態を元の白色に戻すことができ、しかも、第2
の制御手段7によって後処理手段6での酸側PH調整溶
液が所定のPH範囲に保たれるので、炊飯用米を元の白
色に戻すことが、失敗やバラツキなく確実に達成するこ
とができる。
【0064】これら洗米手段2、浸漬手段3、および後
処理手段6を、それぞれ次工程へ炊飯用米を搬送する搬
送機能を有したコンベアとし、この搬送過程でそれぞれ
洗米、浸漬、および中和を行うようにしてある。これに
より、洗米、浸漬、および中和の各工程を自動的に連続
して行うことができるし、搬送距離および搬送速度によ
って、処理能力を自在に設定し、また調整することがで
きる。
【0065】本実施例の場合、洗米手段2は、図1、図
4に示してあるように、アルカリ側PH調整溶液1を貯
留する洗米槽11と、この洗米槽11を上下に縦通し、
洗米槽11内に吸液穴12aが多数開口している洗米パ
イプ12とを備えている。さらに、この洗米パイプ12
の上端には炊飯用米を受入れるホッパ13を有し、これ
に、前記受入れる炊飯用米の流量をねじによる上下動に
て調節する調節弁14が設けられている。また、洗米パ
イプ12の下端部には送米ポンプ15が接続され、この
送米ポンプ15の吐出口に送米パイプ16が接続されて
いる。送米パイプ16は水洗シュータ17の上にまで延
び、排出口16aが下向きに開口している。
【0066】洗米パイプ12はこれの上方に米供給槽1
8が設けられ、この米供給槽18に貯留された炊飯用米
を、計量器21により計量して、前記洗米パイプ12の
ホッパ13に定量ずつ落とし入れ、落とし入れ回数によ
って総量を自在に設定できるようにしてある。計量器2
1は、複数の計量室21aが横軸回りに回転されて、上
向きのときに米供給槽18からの炊飯用米を自身の大き
さに対応する定量だけ受入れて下側に搬送し、計量室2
1aが下向きになる都度、収容している定量の炊飯用米
を落下させて、前記ホッパ13に落とし入れる。
【0067】洗米パイプ12は受け入れた炊飯用米を調
節弁14によって流量制限しながら下方に流れ込むよう
にし、これを送米ポンプ15により吸液穴12aを通じ
て洗米槽11から洗米パイプ12内に吸入されるアルカ
リ側PH調整溶液1との攪乱状態に置きながら、送米パ
イプ16へと送り出し、アルカリ側PH調整溶液1によ
る前記のような品質の改良を伴う洗米をしながら搬送し
て前記水洗シュータ17に排出する。
【0068】ここに、洗米パイプ12、送米ポンプ1
5、および送米パイプ16が搬送機能を有した洗米手段
2をなしている。しかし、具体的にはどのような構成で
洗米し、また搬送するようにしてもよい。また、米供給
槽18および計量器21と、洗米槽11とは別置きのフ
レームに支持して設け、計量器21から計量排出される
炊飯用米を一旦コンベアで受けてから、このコンベアか
ら洗米槽11に炊飯用米が運び込まれるようにすること
もできる。
【0069】水洗シュータ17は、図1に示すように先
端側が、次の工程である浸漬手段3の浸漬タンク24の
側に下向きに傾斜しており、先端側左右を短いリンク2
5で、後端側左右を長いリンク26で、それぞれ前後に
揺動できるように支持され、この支持機構にクランク機
構27を連結し、このクランク機構27をモータ28に
て駆動することにより前記水洗シュータ17を前後に揺
動させて、先端側が小さく、後端側が大きく上下動しな
がら前後揺動する、いわゆる人が篩に掛けながら被篩物
を前方へ送り出すのとほぼ同様に、炊飯用米を送り出し
て浸漬タンク24に投入できるようにしてある。
【0070】水洗シュータ17には上方のノズル31か
らアルカリ側PH調整溶液1が吹きつけられ、水洗シュ
ータ17の下部がメッシュ構造となっているのを利用し
て、前記篩に掛ける状態の炊飯用米にアルカリ溶液源3
3からの清浄なアルカリ側PH調整溶液1を吹きつける
ことにより、洗米後の炊飯用米を仕上げ洗いするととも
に、アルカリ側PH調整溶液1による品質改良操作を引
き続き行えるようにしてある。
【0071】したがって、浸漬タンク24内にはこの仕
上げ洗い後の炊飯用米が投入される。
【0072】浸漬手段3は、前記浸漬タンク24に、フ
ロート弁32を介し前記アルカリ溶液源33からの清浄
なアルカリ側PH調整溶液1が供給され、常に一定の液
位を保つように制御される。また、水洗シュータ17か
ら投入される炊飯用米の量も常に一定であるように、浸
漬タンク24内の炊飯用米が所定量に達しているかどう
かを、レベルセンサ34の回転羽34aが炊飯用米と干
渉して止まるかどうかで検出し、回転羽34aが回転し
ていると前記計量器21および送米ポンプ15を高速駆
動し、回転羽34aの回転が止まると前記計量器21お
よび送米ポンプ15を低速駆動するような制御を行う。
【0073】浸漬タンク24の底部からは送米・ドレン
抜き切換え用の三方弁35を介し、送米パイプ36が延
び、排出口36aが送米ポンプ37を介し今1つの水洗
シュータ38の上方に開口している。そして、前記三方
弁35の送米側への切換え状態で、送米パイプ36の途
中に設けたモノーコンベアである送米ポンプ37の適宜
な速度での駆動により、浸漬タンク24に送り込まれる
炊飯用米をアルカリ側PH調整溶液1と所定時間接触さ
せて、アルカリ側PH調整溶液1による品質改良を十分
に達成しながら、水洗シュータ38にまで送米しこれの
上に排出する。
【0074】水洗シュータ38は、前記水洗シュータ1
7と同様な構造のもので、長短2通りのリンク41、4
2で支持され、クランク機構43とモータ44とによる
駆動で、前記排出される炊飯用米を送り出し、次の工程
である後処理手段6へ供給できるようにしてある。
【0075】水洗シュータ38には、上方のノズル46
からアルカリ側PH調整溶液1が吹きつけられ、水洗シ
ュータ38に排出され、篩に掛けた状態で送り出される
炊飯用米に、前記アルカリ溶液源33からの清浄なアル
カリ側PH調整溶液1を吹きつけて、さらに仕上げ洗い
するとともに、炊飯用米のアルカリ側PH調整溶液1に
よる品質の改良を、所定の接触時間を満足して、必要な
程度にまで完了するようにしてある。
【0076】ここに、浸漬タンク24、三方弁35、送
米パイプ36および送米ポンプ37が、搬送機能を持っ
た浸漬手段3をなしている。しかし、これに限らずどの
ような構成のものでもよい。
【0077】本実施例のアルカリ供給源33は、図1に
示すように、浄水タンク61内の水62と、アルカリ液
タンク63内の所定のアルカリ液64とを、それぞれポ
ンプ65および電磁弁66の組み合わせと、ポンプ67
および電磁弁68の組み合わせとによって、適当な流量
比で送り出すことにより、所定濃度、つまり所定のPH
に調整したアルカリ側PH調整溶液1として供給できる
ようにしてある。
【0078】各水洗シュータ17、38からの仕上げ洗
いに使用した後の排水は、それぞれドレンパン71、7
2で受けてリターン路73を通じ前記洗米槽11に供給
し、かつ浸漬タンク24でオーバーフローするアルカリ
側PH調整溶液1をもリターン路73を通じ前記洗米槽
11に供給し、洗米手段2での洗米に最終利用した後、
洗米槽11のオーバーフロー口11aから排出するよう
にしてある。これにより、洗米槽11では各水洗シュー
タ17、38での洗米および浸漬タンク24での浸漬に
用いた一次使用後のアルカリ側PH調整溶液1を利用し
て初期の洗米をすることになるが、前記一次使用後のア
ルカリ側PH調整溶液1が常にリターンしてきて更新さ
れるので所定のクリーン度を保ち、初期洗米を行う上で
問題となることはなく、初期洗米への二次使用によりア
ルカリ側PH調整溶液1が徒に消費されるのを防止する
ことができる。
【0079】また、アルカリ側PH調整溶液1のPH調
整は、最終利用される洗米槽11でのPHをPHセンサ
74により検出し、この検出結果に応じて前記電磁弁6
6、68の開度と、ポンプ65、67の速度を制御して
行うようにしてある。しかし、これに限られることはな
く、PHをどのように検出してどのように調整してもよ
いのは勿論である。
【0080】本実施例での後処理手段6は、図2、図5
に示すように、酸溶液源80からの酸側PH調整溶液5
を収容して中和処理する中和槽53を有している。この
中和槽53の前段には、水洗シュータ38から送り出さ
れる品質改良後の炊飯用米を、ホッパ81に受け入れ、
これの受入れた炊飯用米の前記レベルセンサ34と同様
のレベルセンサ82によるレベル検出結果に応じ、送米
ポンプ37を速度制御することによって、ホッパ81か
ら連続的に排出し、これを搬送コンベア83により前記
中和槽53へ所定の流量で連続的に供給できるようにし
てある。もっとも、このような供給のための具体的な構
成も、本実施例に限られることはなく、種々に設計でき
る。ここで、前記送米ポンプ37は本実施例ではモノー
ポンプとされているが、浸漬タンク24と同一液位を保
つことにより常にアルカリ側PH調整溶液1が満杯状態
でこれがいわゆる呼び水として働くので、浸漬タンク2
4が所定の液位に保たれる限り、送米ポンプ37はいつ
始動されても送米機能を達成することができる。
【0081】中和槽53は、図2、図5に示すように、
前段部に水平底部53a、後段部に前方上向きに傾斜し
た傾斜底部53bを有し、前記供給される品質改良後の
炊飯用米を、貯留している酸側PH調整溶液5に浸漬す
ることにより前記の中和処理を行うが、中和槽53内に
は、これら水平底部53aおよび傾斜底部53bに摺接
しながら移動する掻き送りブレード54aを持った搬送
コンベア54が設けられ、前記中和槽53に供給される
品質改良後の炊飯用米を、水平底部53a側から傾斜底
部53b側に掻き送っていき、傾斜底部53b上では炊
飯用米を酸側PH調整溶液5から徐々に掻き上げていき
ながら水切りを行い、水切り後の炊飯用米を次工程のα
化手段51へ送り込むようになっている。
【0082】ここに、中和槽53と搬送コンベア54と
が、搬送機能を持った後処理手段6をなしている。しか
し、これに限られることななく、種々な機構を採用する
ことができる。
【0083】酸溶液供給源80は、図2に示すように、
浄水タンク91内の水92と、酸液タンク93内の所定
の酸液94とを、それぞれポンプ95および電磁弁96
の組み合わせと、ポンプ97および電磁弁98の組み合
わせとによって、適当な流量比で送り出すことにより、
所定濃度、つまり所定のPHに調整した酸側PH調整溶
液5として供給できるようにしてある。
【0084】中和槽53で使用される酸側PH調整溶液
5は、中和槽53のオーバーフロー口53aから排出す
ることにより、中和槽53内の酸側PH調整溶液5が常
に更新され、汚れによる中和能力の低下や、炊飯用米を
汚染すると云った問題がないようにしてある。中和槽5
3内では酸側PH調整溶液5のPHがPHセンサ102
によって検出され、この検出結果に応じて、前記電磁弁
96、98の開度と、ポンプ95、97の速度を制御し
て行うようにしてある。しかし、これに限られることは
なく、PHをどのように検出してどのように調整しても
よいのは勿論である。
【0085】本実施例の装置はさらに、図2、図3に示
すように、後処理後の炊飯用米を蒸煮によりα化させる
前記したα化手段51に加え、α化した炊飯用米を冷却
するともに含水率を所定値まで低減するように水分調整
する冷却、水分調整手段52とを備えている。
【0086】これによると、後処理工程後の炊飯用米を
加熱によりα化して、前記品質を改良して得た炊飯特性
を低下させずに澱粉質どうしの結着を図り、前記保形強
度の低下を補償できるようにすることと、α化工程後の
炊飯用米を冷却、水分調整工程で強制冷却し水分を所定
値以下にする水分調整を行い、冷却に伴う水分および潜
熱の引出しにより、品質改良後の炊飯用米がα化により
昇温している状態から急速に常温に近づけならがら水分
を短時間で所定値以下に低下させ、この冷却、水分調整
工程の操作途中は勿論、以降も微生物が増殖するのを抑
止できるようにすることとが、人手によらず達成できる
とともに、炊飯用米のα化を蒸煮で行うことにより、α
化のために余分な水分を与えないで、糊化を防止し、か
つ水分調整をより速くより確実に達成できるようにする
ことができる。
【0087】これらα化手段51および冷却、水分調整
手段52が、それぞれ次工程へ炊飯用米を搬送する搬送
機能を有し、この搬送過程で、α化および冷却、水分調
整するものとしてある。これによると、α化工程および
冷却、水分調整工程を、前記必要な各処理工程に続いて
自動的に連続して行うことができるし、搬送距離および
搬送速度によって、処理能力を自在に設定し、また調整
することができる。
【0088】α化手段51は、図2、図6に示すよう
に、金属製で通気性のあるメッシュベルトを使用した搬
送コンベア111を有し、この搬送コンベア111が前
記中和槽53から送り出されてくる中和処理後の炊飯用
米の供給を受け、これを次工程の冷却、水分調整手段5
2に送り込むようにしてある。
【0089】搬送コンベア111の搬送面の下には、搬
送コンベア111のほぼ幅一杯の長さを持った多数のス
チーム吹出し管112が、搬送方向に配設され、搬送コ
ンベア111によって搬送される前記中和処理済の炊飯
用米にスチームを吹きつけて蒸煮を行い、前記α化を行
う。ここに、搬送コンベア111とスチーム吹出し管1
12とは、搬送機能を持ったα化手段51をなしてい
る。しかし、これに限られることはなく、種々に設計す
ることができる。
【0090】冷却、水分調整手段52は、図2、図3、
図7に示すように、冷却室121と、α化処理後の炊飯
用米を前記冷却室121の一端から他端へ通過させる金
属製で通気性のあるメッシュベルトを使用した搬送コン
ベア122と、搬送コンベア122の前段部範囲を搬送
される炊飯用米に外気をそのまま吹きつける第1の冷却
手段123と、搬送コンベア122の後段範囲を搬送さ
れる炊飯用米に冷却器124で冷却した外気を吹きつけ
る第2の冷却手段125と、冷却室121の前段部の空
気を排気する第1の排気手段126と、冷却室121の
後段部の空気を排気する第2の排気手段127とを備え
ている。
【0091】これによると、搬送コンベア122で搬送
される炊飯用米を第1、第2の各冷却手段123、12
5を順次に働かせて強制冷却を自動的に連続して行うの
に、第1の冷却手段123がα化処理された直後で昇温
したままの炊飯用米に、外気をそのまま利用して吹きつ
けることにより、急減な温度変化なく水分および潜熱を
引き出しながら一次降温させ、次いで第2の冷却手段1
25が炊飯用米に冷却した外気を吹きつけることによ
り、炊飯用米が一次降温されていることにより、やはり
急激な温度変化なく水分および潜熱を引き出しながら二
次降温させて、炊飯用米に急激な温度変化を与えてしま
い表面が早期硬化して水分の発散お妨害したり割れが生
じたりするようなことなく、常温またはこれに近い所定
の温度にまで、短時間でかつ確実に冷却し、水分調節す
ることができる。
【0092】また、冷却室121の前段部の空気を第1
の排気手段126が排気し、冷却室121の後段部の空
気を第2の排気手段127が排気するようにしてある。
これによると、前記前段部での一次冷却のために吹きつ
けられたそのままの外気と、前記後段部での二次冷却の
ために吹きつけられた冷却された外気とを、それらの吹
きつけ領域から他の領域に流れ込ませることなく排気
し、一次冷却および二次冷却が他の冷却領域からの冷却
空気に影響されるようなことを防止しながら、前記引出
した水分および潜熱を外部に排出し、冷却および水分調
節を効率よく達成するこができる。
【0093】ここに、搬送コンベア122は冷却、水分
調整手段52の搬送機能を司る。搬送コンベア122で
搬送されて冷却、水分調整を受けた炊飯用米は、搬送コ
ンベア128に渡され、所定の位置に搬送される。
【0094】図3、図7に示す符号131は冷却ファ
ン、132、133は第1、第2の排気手段126、1
27の個別の排気ファンのそれぞれに付してある。符号
134は第1、第2の排気手段126、127の排気ダ
クトのそれぞれに付してある。
【0095】135は排気系のメイン排気ファンに付し
てあり、このメイン排気ファン135は中和槽53から
も排気し、酸による異臭がまわりに影響しないようにし
てある。排気ダクト126、127は冷却室121の外
壁を一部共用して形成してある。
【0096】次に実施例を挙げて説明する。
【0097】タイ国産インディカ種米を原料として本実
施例の装置で品質改良インディカ種米を製造した。
【0098】米供給槽18から時間当たり300Kgで
連続的に投入洗米を行う新鮮アルカリ溶液は、0.3
%、30℃の定温、の条件で、予め洗米槽11および浸
漬タンク24に供給されている。さらに1時間当たり1
50lをノズル31、46から供給する。
【0099】最初に洗米してから浸漬タンク24に炊飯
用米が入って1時間後に、送米ポンプ15、37を動作
させる。この状態で洗米槽11および浸漬タンク24を
経てアルカリ側PH調整溶液1で洗米され浸漬された炊
飯用米は、前記品質の改良を受けているがアルカリの影
響で黄色く変色している。また炊飯用米は膨潤していて
390Kgになっている。
【0100】中和槽53は、酢酸溶液が0.5%、30
℃に維持された条件となっており、浸漬タンク24から
の品質改良後の炊飯用米は、この中和槽53を15分で
通過し、中和される。中和された炊飯用米は、色が白色
に変化し、元の色に戻る。
【0101】中和後の炊飯用米は、搬送コンベア54の
掻き送りブレード54aによって順次に掻き送られて、
中和槽53の傾斜底部53b部で水切りされた後、α化
手段51の搬送コンベアに送り込まれ、150mmの層
厚で搬送される。この搬送途中炊飯用米は雰囲気温度1
02℃となるスチームの吹出しにより昇温してα化が進
行しながら15分でα化手段51を通過する。この間炊
飯用米は搬送コンベア111上の2か所で攪拌ローラ1
41により均一に攪拌され、前記スチームの吹出しによ
りほぼ均一に95%以上のα化度に達した。
【0102】α化手段51を経た炊飯用米は冷却、水分
調整手段52での冷却、水分調整を受けて、冷却、水分
調整手段52の出口では温度は20℃、水分は22.5
%であった。このようにしてでき上がった品質改良後の
インディカ種米の量は、損失分も含み324Kgであっ
た。
【0103】本装置で製造した品質改良インディカ種米
を50%と、カルフォルニア米50%の混合比率で6K
gの米を洗米した後、2時間浸漬してガス炊飯した。
【0104】品質改良インディカ種米は、2時間の浸漬
で米換算150%まで吸水し、6Kgの米は、カルフォ
ルニア米の吸水と併せて139%になった。炊き水は、
米の1.14倍で6.86Kgの炊き水を入れ合計1
5.2Kgで炊飯した。炊飯後蒸発量0.8Kgででき
上がり重量14.4Kgとなった(米換算2.40)。
【0105】別に比較例として、無処理のタイ国産イン
ディカ種米を同様の比率でカルフォルニア米とブレンド
しでき上がり重量が14.4Kgになるように炊き水を
調整し炊飯した。
【0106】ここで、 Aを前記本発明装置での品質改良インディカ種米のブレ
ンド米飯 Bを無処理インディカ種米のブレンド米飯 として、官能検査を行った。
【0107】この結果、Aについては、色つやの外観、
硬さおよび粘りの食感、香り、味などにつき、パネラー
全員から良の評価を得、品質の優れていることが判明し
た。しかし、Bについてはこのような評価はなかった。
【0108】また、20℃に24時間保存した後の官能
検査を行った結果も、Bは口の中でタイ国産インディカ
種米だけが硬く脆く他とはっきりと区別して感じたが、
Aについては全く感じなかったし、48時間後も良好で
あった。したがって、通常の流通に載せて問題はない。
【0109】次に、前記A、Bの2つにつき、レオメー
タで検査した結果を比較して示す。
【0110】なお、保温温度は20℃である。
【0111】 経過時間0.5H 硬さ(dyn/cm) 付着性(g・cm) 付着性/硬さ A 545 1995 3.66 B 565 1989 3.52 経過時間24H A 554 1987 3.59 B 622 1877 3.02 経過時間48H A 561 1965 3.50 B 677 1867 2.76 なお、国産のジャポニカ種米100%は、硬さ500〜
580(dyn/cm)の範囲にあり、付着性は180
0〜2100(g・cm)の範囲にあるので、A区は、
日本人が好む物性の範囲にあり、48時間後もほとんど
変化がない。
【0112】
【発明の効果】本発明の炊飯用米の品質改良方法によれ
ば、上記構成から、インディカ種米でもこれの細胞壁の
組織をアルカリ性質により軟化ないしは分解させ、全体
が膨潤して柔らかく、炊飯前のジャポニカ種米と同等か
これに近い状態の炊飯特性に品質を改良することがで
き、インディカ種米単独で、あるいはジャポニカ種米等
とブレンドした状態で、炊飯のための通常の浸漬を行っ
て後に炊飯しても、単独で、あるいはブレンド状態で、
ジャポニカ種米と変わらない食味を発揮し、日本人の嗜
好に合うものとなり、前記ブレンドした取扱いおよび使
用によっても問題とならない。したがって、ジャポニカ
種米の不足解消や、インディカ種米の導入による低コス
ト化を実現することができる。また、この品質改良後の
炊飯用米はアルカリ性質により一旦黄色く変色するが、
後処理での酸による中和で前記変色状態から、元の自然
な色に戻すことができ、変色がなく長粒米であるインデ
ィカ種米でもこれに膨潤による膨らみを与えて、外観上
の品質もジャポニカ種米のそれに近づけることができ
る。
【0113】この場合、アルカリ溶液は、水酸化ナトリ
ウムや炭酸ナトリウム等の強アルカリ溶液であると、前
記改良処理の効率が向上する。
【0114】後処理の酸溶液が有機酸溶液であると、こ
れが残存するようなことがあっても、自然食物に含有す
る種類のものであるので食品衛生上の問題となることは
ない。
【0115】本発明の炊飯用米の品質改良方法に係る第
2の特徴の上記構成では、アルカリ側PH調整溶液に炊
飯用米を浸漬処理すればよく、アルカリ側PH調整溶液
の具体的な成分に関係なく前記同様にインディカ種米で
も全体が膨潤して柔らかく、炊飯前のジャポニカ種米と
同等かこれに近い状態の炊飯特性に品質を改良すること
ができ、食品衛生上や日持ち等の必要に応じた観点から
高PH調整溶液の成分を自由に選択することができる。
またこの品質改良後の炊飯用米はアルカリで黄色く変色
していが、これも、酸側PH調整溶液で品質改良後の炊
飯用米を処理すればよく、酸側PH調整溶液の具体的な
成分に関係なく、酸側PH調整溶液成分の残存感なしに
前記アルカリによる変色状態から、元の自然な色に戻す
ことができ、食品衛生上や日持ち等の必要に応じた観点
から低PH調整溶液の成分を自由に選択することができ
る。
【0116】上記各炊飯用米の品質の改良方法におい
て、後処理工程後の炊飯用米をα化すると、記品質を改
良して得た炊飯特性を低下させることなく、品質改良に
よる膨潤、および細胞壁の軟化ないし分解による保形強
度の低下を補償することができるし、α化工程後の炊飯
用米を冷却、水分調整工程で強制冷却し水分を所定値以
下にする水分調整を行うと、α化により昇温している状
態から急速に常温に近づけならがら水分を短時間で所定
値以下に低下させて、この冷却、水分調整工程の操作途
中は勿論、以降も微生物が増殖するのを抑止でき、前記
保形性の向上とともに日持ちしやすくすることができ
る。
【0117】このα化工程を、炊飯用米を蒸煮して行う
と、α化が余分な水分を与えることなく達成でき、糊化
を防止しやすく、かつ余分な水分を与えないことにより
前記水分調整をより速くより確実に達成できるようにす
ることができる。
【0118】また、前記各場合の改良工程を、改良対象
である炊飯用米の糊化開始温度未満の溶液に浸漬して行
うと、アルカリ溶液の浸透による品質の改良を適度な温
度にて促進しながら、炊飯用米が品質改良により糊化温
度に達して糊化してしまうのを確実に防止することがで
きる。
【0119】上記各炊飯用米の品質の改良方法は、ジャ
ポニカ種米と炊飯特性が対極にあるインディカ種米に適
用して特に有効である。
【0120】炊飯用米がインディカ種米である場合の改
良工程を、炊飯用米が生米換算で130%以上に膨潤す
るように行うと、インディカ種米であっても、これの外
観および炊飯特性をジャポニカ種米のそれと同等なもの
により近づけることができる。
【0121】本発明の炊飯用米の品質の改良装置によれ
ば、上記の作用から、人手によらず炊飯用米の品質を改
良することができ、しかも、これら洗米手段および浸漬
手段でのアルカリ側PH調整溶液を所定のPH範囲に保
ち、インディカ種米であっても、これを前記のようにジ
ャポニカ種米と同等かこれに近い状態の炊飯特性に品質
を改良することが、失敗やバラツキなく達成することが
できる。
【0122】また、人手によらず、前記品質を改良され
た炊飯用米を酸側PH調整溶液に浸漬して中和し、アル
カリ側PH調整溶液により受けた変色状態を元の色に戻
すこともでき、しかも、後処理手段での酸側PH調整溶
液を所定のPH範囲に保って、炊飯用米を元の色に戻す
のを、失敗やバラツキなく確実に達成することができ
る。
【0123】これら洗米手段、浸漬手段、および後処理
手段が次工程への搬送機能を持ち、この搬送過程でそれ
ぞれ洗米、浸漬、および中和を行うものであると、洗
米、浸漬、および中和の各工程を自動的に連続して行う
ことができるし、搬送距離および搬送速度によって、処
理能力を自在に設定し、また調整することができる。
【0124】上記各炊飯用米の品質の改良装置におい
て、後処理後の炊飯用米を蒸煮によりα化させるα化手
段と、α化した炊飯用米を冷却するとともに含水率を所
定値まで低減するように水分調整する冷却、水分調整手
段とをさらに備えた構成では、後処理工程後の炊飯用米
をα化することにより保形強度の低下を補償できるよう
し、かつα化工程後の炊飯用米を冷却、水分調整工程で
強制冷却し水分を所定値以下にする水分調整を行うこと
により、微生物が増殖するのを抑止できるようにするこ
ととが、人手によらず達成できるとともに、炊飯用米の
α化を蒸煮で行うことにより、α化のために余分な水分
を与えないで、糊化を防止し、かつ水分調整をより速く
より確実に達成できるようにすることができる。
【0125】これらα化手段および冷却、水分調整手段
が、それぞれ次工程へ炊飯用米を搬送する搬送機能を有
し、この搬送過程で、α化および冷却、水分調整するも
のであると、α化工程および冷却、水分調整工程を、前
記必要な各処理工程に続いて自動的に連続して行うこと
ができるし、搬送距離および搬送速度によって、処理能
力を自在に設定し、また調整することができる。
【0126】冷却、水分調整手段が、冷却室と、炊飯用
米を前記冷却室の一端から他端へ通過させるベルトコン
ベアと、ベルトコンベアの前段部範囲を搬送される炊飯
用米に外気をそのまま吹きつける第1の冷却手段と、ベ
ルトコンベアの後段範囲を搬送される炊飯用米に冷却し
た外気を吹きつける第2の冷却手段とを備えた構成で
は、第1の冷却手段がα化処理された直後で昇温したま
まの炊飯用米に、外気をそのまま利用して吹きつけるこ
とにより、急減な温度変化なく水分および潜熱を引出し
ながら一次降温させ、次いで第2の冷却手段が炊飯用米
に冷却した外気を吹きつけることにより、炊飯用米が一
次降温されていることにより、やはり急激な温度変化な
く水分および潜熱を引出しながら二次降温させ、炊飯用
米に急激な温度変化を与えてしまって表面が早期硬化し
水分の発散を妨害したり割れが生じたりするようなこと
なを招かないで、常温等の所定の温度にまで、短時間で
かつ確実に冷却し、また水分を効率よく除去することと
ができる。
【0127】また、冷却室の前段部の空気を第1の排気
手段が排気し、冷却室の後段部の空気を第2の排気手段
が排気するようにすると、前記前段部での一次冷却のた
めに吹きつけられたそのままの外気と、前記後段部での
二次冷却のために吹きつけられた冷却された外気とを、
それらの吹きつけ領域から他の領域に流れ込ませること
なく排気し、一次冷却および二次冷却が他の冷却領域か
らの冷却空気に影響されるようなことを防止しながら、
前記引き出した水分および潜熱を外部に排除するので、
冷却、水分調整を効率よく達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の品質改良方法を実現する一実施例とし
ての品質改良装置の洗米、浸漬工程部分を示す側面ずで
ある。
【図2】本発明の品質改良方法を実現する一実施例とし
ての品質改良装置の中和工程、およびα化工程、冷却、
水分調整工程の部分を示す側面図である。
【図3】本発明の品質改良方法を実現する一実施例とし
ての品質改良装置の冷却、水分調整工程部分を示す側面
図である。
【図4】図1の洗米工程部単独で示す側面図である。
【図5】図2の中和工程部の横断面図である。
【図6】図2のα化工程部の横断面図である。
【図7】図3の冷却、水分調整工程部分の横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 アルカリ側PH調整溶液 2 洗米手段 3 浸漬手段 4 第1の制御手段 5 酸側PH調整溶液 6 後処理手段 7 第2の制御手段 11 洗米槽 12 洗米パイプ 15、37 送米ポンプ 16、36 送米パイプ 21 計量器 24 浸漬タンク 33 アルカリ液供給源 80 酸液供給源 51 α化手段 52 冷却、水分調整手段 53 中和槽 54 搬送コンベア 111 搬送コンベア 112 スチーム吹出し管 121 冷却室 122 搬送コンベア 123 第1の冷却手段 124 冷却器 125 第2の冷却手段 126 第1の排気手段 127 第2の排気手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯用米をアルカリ溶液に浸漬すること
    により、この炊飯用米の品質を改良する改良工程と、改
    良工程後の炊飯用米を酸溶液で中和する後処理工程とを
    含んで、炊飯用米の品質を改良することを特徴とする炊
    飯用米の品質改良方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ溶液は、水酸化ナトリウムや炭
    酸ナトリウム等の強アルカリ溶液である請求項1に記載
    の炊飯用米の品質改良方法。
  3. 【請求項3】 酸溶液は、有機酸溶液である請求項1、
    2のいずれかに記載の炊飯用米の品質改良方法。
  4. 【請求項4】 炊飯用米をアルカリ側PH調整溶液に浸
    漬することにより、炊飯用米の品質を改良する改良工程
    と、改良工程後の炊飯用米を酸側PH調整溶液で中和す
    る後処理工程とを含んで炊飯用米の品質の改良を行うこ
    とを特徴とす炊飯用米の品質改良方法。
  5. 【請求項5】 後処理工程後の炊飯用米を加熱してα化
    するα化工程と、α化工程後の炊飯用米を冷却し、水分
    が所定値以下になるように水分調整する冷却、水分調整
    工程とを含む請求項1〜4のいずれかに記載の炊飯用米
    の品質改良方法。
  6. 【請求項6】 α化工程は、炊飯用米を蒸煮して行う請
    求項5に記載の炊飯用米の品質改良方法。
  7. 【請求項7】 改良工程は、改良対象である炊飯用米の
    糊化開始温度未満の溶液に浸漬する請求項1〜6のいず
    れかに記載の炊飯用米の品質改良方法。
  8. 【請求項8】 炊飯用米はインディカ種のものである請
    求項1〜7のいずれかに記載の炊飯用米の品質改良方
    法。
  9. 【請求項9】 改良工程は、炊飯用米が少なくとも中心
    近くまで膨潤するように行う請求項8に記載の炊飯用米
    の品質改良方法。
  10. 【請求項10】 アルカリ側PH調整溶液を用いて炊飯
    用米を洗米および浸漬し炊飯用米の品質を改良する洗米
    手段、および浸漬手段と、これら洗米手段および浸漬手
    段でのアルカリ側PH調整溶液を所定のPH範囲に保つ
    ように制御する第1の制御手段と、洗米および浸漬によ
    り品質を改良された炊飯用米を酸側PH調整溶液に浸漬
    して中和する後処理手段と、この後処理手段での酸側P
    H調整溶液を所定のPH範囲に保つように制御する第2
    の制御手段とを備えたことを特徴とする炊飯用米の品質
    改良装置。
  11. 【請求項11】 洗米手段、浸漬手段、および後処理手
    段は、それぞれ次工程へ炊飯用米を搬送する搬送機能を
    有し、この搬送過程でそれぞれ洗米、浸漬、および中和
    を行うものである請求項10に記載の炊飯用米の品質改
    良装置。
  12. 【請求項12】 後処理後の炊飯用米を蒸煮によりα化
    させるα化手段と、α化した炊飯用米を冷却するととも
    に水分を所定値以下まで低減するように水分調整する冷
    却、水分調整手段とを備えた請求項10、11のいずれ
    かに記載の炊飯用米の品質改良装置。
  13. 【請求項13】 α化手段および冷却、水分調整手段
    は、それぞれ次工程へ炊飯用米を搬送する搬送機能を有
    し、この搬送過程で、α化および冷却、水分調整するも
    のである請求項13に記載の炊飯用米の品質改良装置。
  14. 【請求項14】 冷却、水分調整手段は、冷却室と、炊
    飯用米を前記冷却室の一端から他端へ通過させるベルト
    コンベアと、ベルトコンベアの前段部範囲を搬送される
    炊飯用米に外気をそのまま吹きつける第1の冷却手段
    と、ベルトコンベアの後段範囲を搬送される炊飯用米に
    冷却した外気を吹きつける第2の冷却手段と、冷却室の
    前段部の空気を排気する第1の排気手段と、冷却室の後
    段部の空気を排気する第2の排気手段とを備えた請求項
    14に記載の炊飯用米の品質改良装置。
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