JPH0725619A - 紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末の製造法 - Google Patents

紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末の製造法

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JPH0725619A
JPH0725619A JP5193099A JP19309993A JPH0725619A JP H0725619 A JPH0725619 A JP H0725619A JP 5193099 A JP5193099 A JP 5193099A JP 19309993 A JP19309993 A JP 19309993A JP H0725619 A JPH0725619 A JP H0725619A
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particles
shaped
compound
goethite particles
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JP5193099A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Fujita
和宏 藤田
Osamu Okimoto
治 沖本
Toshiharu Harada
俊治 原田
Masaru Isoai
勝 礒合
Minoru Yamazaki
実 山崎
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Toda Kogyo Corp
Original Assignee
Toda Kogyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粒度が均斉であって、樹枝状粒子が混在して
おらず、しかも、より高い保磁力を有する紡錘形を呈し
た磁性酸化鉄粒子粉末を工業的に得られる製造法を提供
する。 【構成】 紡錘形を呈したゲータイト粒子の生成反応が
完了している反応母液中にZn化合物を添加・混合し、
次いで、紡錘形を呈したゲータイト粒子を反応母液から
濾別、水洗した後水中に懸濁させ、該懸濁液中にP化合
物又はSi化合物若しくは当該両化合物を添加・混合し
た後、紡錘形を呈したゲータイト粒子を濾別、水洗、乾
燥し、次いで、該紡錘形を呈したゲータイト粒子を脱水
加熱、還元して紡錘形を呈したマグネタイト粒子を得る
か、又は必要により、該紡錘形を呈したマグネタイト粒
子を更に酸化して紡錘形を呈したマグヘマイト粒子を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒度が均斉であって、
樹枝状粒子が混在しておらず、しかも、より高い保磁力
を有する紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末の製造法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録再生用機器の小型軽量化
が進むにつれて、磁気テープ、磁気ディスク等の記録媒
体に対する高性能化の必要性が益々生じてきている。即
ち、高記録密度、高感度特性及び高出力特性等が要求さ
れる。
【0003】磁気記録媒体に対する上記のような要求を
満足させる為に要求される磁性酸化鉄粒子粉末の特性
は、高い保磁力と優れた分散性を有することである。即
ち、磁気記録媒体の高感度化及び高出力化の為には、磁
性酸化鉄粒子粉末が出来るだけ高い保磁力を有すること
が必要であり、この事実は、例えば、株式会社総合技術
センター発行「磁性材料の開発と磁粉の高分散化技術」
(1982年)の第310頁の「磁気テープ性能の向上
指向は、高感度化と高出力化‥‥にあったから、針状γ
−Fe2 3 粒子粉末の高保磁力化‥‥を重点とするも
のであった。」なる記載から明らかである。
【0004】また、磁気記録媒体の高記録密度の為に
は、前出「磁性材料の開発と磁粉の高分散化技術」第3
12頁の「塗布型テープにおける高密度記録のための条
件は、短波長信号に対して、低ノイズで高出力特性を保
持できることであるが、その為には保磁力Hcと残留磁
化Brが共に大きいことと塗布膜の厚みがより薄いこと
が必要である。」なる記載の通り、磁気記録媒体が高い
保磁力Hcと大きな残留磁化Brを有することが必要で
あり、その為には磁性酸化鉄粒子粉末が高い保磁力を有
し、ビヒクル中での分散性、塗膜中での配向性及び充填
性が優れていることが要求される。
【0005】磁気記録媒体の残留磁化Brは、磁性酸化
鉄粒子粉末のビヒクル中での分散性、塗膜中での配向性
及び充填性に依存しており、これらの特性の向上の為に
は、ビヒクル中に分散させる磁性酸化鉄粒子粉末の粒度
が均斉であって、樹枝状粒子が混在していないことが要
求される。
【0006】このような特性を備えた磁性酸化鉄粒子粉
末を得るためには、出発原料であるゲータイト粒子粉末
の粒度が均斉であって、樹枝状粒子が混在していないこ
とが要求される。
【0007】また、周知のごとく、磁性酸化鉄粒子粉末
の保磁力の大きさは、形状異方性、結晶異方性、歪異方
性及び交換異方性のいずれか、若しくはそれらの相互作
用に依存している。
【0008】現在、磁気記録用磁性酸化鉄粒子粉末とし
て使用されているマグネタイト(FeO X ・Fe
2 3 、0<x≦1)粒子粉末、又は、マグヘマイト粒
子粉末は、その形状に由来する異方性を利用することに
よって比較的高い保磁力を得ている。
【0009】これら既知のマグネタイト(FeO X ・F
2 3 、0<x≦1)粒子粉末、又は、マグヘマイト
粒子粉末は、出発原料であるゲータイト粒子又は該ゲー
タイト粒子を脱水加熱して得られるヘマタイト粒子を、
水素等還元性ガス中250〜500℃で還元してマグネ
タイト粒子とし、または、次いでこれを、空気中200
〜400℃で酸化してマグヘマイト粒子とすることによ
り得られているが、形状に由来する異方性を利用する為
には、加熱処理工程における粒子及び粒子相互間の焼結
を出来るだけ防止して出発原料であるゲータイト粒子又
はヘマタイト粒子の軸比(長軸径/短軸径−以下、軸比
とする。−)及び形状を出来るだけ保持継承することが
要求される。
【0010】従来、出発原料であるゲータイト粒子粉末
を製造する方法としては、大別して、第一鉄塩水溶液に
当量以上の水酸化アルカリ水溶液を加えて得られる水酸
化第一鉄コロイドを含む懸濁液をpH11以上にて80
℃以下の温度で酸素含有ガスを通気して酸化反応を行う
ことにより針状ゲータイト粒子を生成させる方法(例え
ば、特公昭39−5610号公報)や第一鉄塩水溶液と
炭酸アルカリ水溶液とを反応させて得られたFeCO3
を含む懸濁液に酸素含有ガスを通気して酸化反応を行う
ことにより紡錘形を呈したゲータイト粒子を生成させる
方法(例えば、特開昭50−80999号公報)等が知
られている。
【0011】また、加熱還元するにあたり、出発原料を
あらかじめ焼結防止効果を有する各種化合物により被覆
することが知られており、例えば、ゲータイト粒子やヘ
マタイト粒子等の出発原料をZn化合物で被覆処理する
方法(特開昭57−116715公報、特開平4−13
2619号公報)、P化合物又はSi化合物若しくは当
該両化合物で被覆する方法(特公昭55−6577号公
報、特公昭54−22958号公報、特公昭58−54
487号公報)、ZnとP化合物又はSi化合物とで被
覆する方法(特開昭54−152699号公報、特開昭
57−116711号公報、特開昭57−116712
号公報、特開昭57−116713号公報、特開平2−
255538号公報)等がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】粒度が均斉であって、
樹枝状粒子が混在しておらず、しかも、出発原料粒子の
軸比及び形状を出来るだけ保持継承した磁性酸化鉄粒子
粉末は現在最も要求されているところであるが、これら
諸特性を十分満たす磁性酸化鉄粒子粉末は未だ得られて
いない。
【0013】即ち、針状ゲータイト粒子を製造する前述
の公知方法により得られた粒子粉末は、樹枝状粒子が混
在しており、また、粒度から言えば、均斉な粒度を有し
た粒子であるとは言い難い。
【0014】また、紡錘形を呈したゲータイトを製造す
る前述の公知方法により得られた粒子粉末は、粒度が均
斉であり、樹枝状粒子が混在しないものであるが、1個
の粒子を電子顕微鏡で注意深く観察すると細長い1次粒
子が多数本束ねられて結晶成長をした構造を呈してお
り、このような構造に起因して、原料であるNa2 CO
3 等の炭酸アルカリに由来するNaやFeSO4 等の第
一鉄塩に由来するSO4を粒子内部の奥深くに保持する
ため、これらNaやSO4 を水洗により除去することが
困難となり、その結果、粒子内部に残存したNaやSO
4 は、加熱焼成工程において焼結を促進し、ゲータイト
粒子の軸比及び形状を保持継承することが困難となると
いう欠点を有する。
【0015】しかも、このように粒子内部にNaやSO
4 を含有する紡錘形を呈したゲータイト粒子は、加熱還
元に先立ってあらかじめ焼結防止効果を有する各種化合
物で被覆したとしても後出比較例に示す通り、ゲータイ
ト粒子の形状を十分保持継承することが困難で、より高
い保磁力を得ることが困難であった。
【0016】そこで、本発明は、出発原料である紡錘形
を呈したゲータイト粒子の軸比及び形状を十分保持継承
した紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒子粉末を得ることを技
術的課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は、次の
通りの本発明方法によって達成できる。即ち、本発明
は、第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリ又は炭酸アルカリ・
水酸化アルカリとの湿式反応により紡錘形を呈したゲー
タイト粒子を生成させる工程において、紡錘形を呈した
ゲータイト粒子の生成反応が完了している反応母液中
に、該反応母液中の紡錘形を呈したゲータイト粒子に対
し、Zn換算で0.3〜10.0wt%のZn化合物を
添加・混合し、次いで、紡錘形を呈したゲータイト粒子
を反応母液から濾別、水洗した後水中に懸濁させ、該懸
濁液中に、紡錘形を呈したゲータイト粒子に対しPO3
換算で0.1〜3.0wt%のP化合物又はSiO2
算で0.1〜3.0wt%のSi化合物若しくはPO3
換算とSiO2換算の総和で0.1〜3.0wt%の当
該両化合物を添加・混合した後、紡錘形を呈したゲータ
イト粒子を濾別、水洗、乾燥し、次いで、該紡錘形を呈
したゲータイト粒子を脱水加熱、還元して紡錘形を呈し
たマグネタイト粒子(FeO X ・Fe2 3 、0<x≦
1)とするか、又は必要により、該紡錘形を呈したマグ
ネタイト粒子粉末を更に酸化して紡錘形を呈したマグヘ
マイト粒子とすることからなる紡錘形を呈した磁性酸化
鉄粒子粉末の製造法である。
【0018】次に、本発明方法実施にあたっての諸条件
について述べる。本発明における反応母液は、第一鉄塩
水溶液と炭酸アルカリ又は炭酸アルカリ・水酸化アルカ
リとの反応により生成したFeCO3 又はFeを含む沈
澱物を酸化することにより細長い1次粒子が多数本束ね
られて結晶成長することにより得られる紡錘形を呈した
ゲータイト粒子を含む反応母液であればよい。このよう
な反応母液としては、例えば、特開平1−115827
号公報、特開平2−51429号公報、特開平2−17
2826号公報、特願平3−157829号、特願平3
−185316号に記載のものがある。
【0019】本発明において使用される第一鉄塩水溶液
としては、硫酸第一鉄水溶液、塩化第一鉄水溶液等を使
用することができる。
【0020】本発明において使用される炭酸アルカリと
しては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニ
ウムを単独で、又は、これらと炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素アンモニウム等の炭酸水素ア
ルカリとを併用して使用することができる。
【0021】本発明においては、酸化反応中のpH値が
7〜11の範囲内であれば炭酸アルカリの一部を水酸化
アルカリで置換してもよい。この時の水酸化アルカリの
量は、炭酸アルカリに対し50%以下である。水酸化ア
ルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化アンモニウム等を使用することができる。本発明
における炭酸アルカリ又は炭酸アルカリ・水酸化アルカ
リの添加量は第一鉄塩中のFe2+に対し当量以上であ
る。
【0022】本発明における反応温度は、40〜80℃
である。40℃未満である場合には、紡錘形を呈したゲ
ータイト粒子を得ることができない。80℃を越える場
合には、粒状Fe3 4 が混在してくることがある。
【0023】本発明の酸化反応中におけるpH値は、7
〜11である。7未満、又は11を越える場合には、紡
錘形を呈したゲータイト粒子を得ることができない。
【0024】本発明における酸化手段は、酸素含有ガス
(例えば、空気)を液中に通気することにより行う。
【0025】本発明におけるZn化合物は、紡錘形を呈
したゲータイト粒子を含む反応母液中に添加することが
肝要である。
【0026】紡錘形を呈したゲータイト粒子を含む反応
母液中に添加しない場合には、紡錘形を呈したゲータイ
ト粒子中のNaやSO4 等の可溶性塩を水洗除去するこ
とが困難である。
【0027】本発明におけるZn化合物としては、塩化
亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛等を使用することができる。
【0028】Zn化合物の添加量は、紡錘形を呈したゲ
ータイト粒子に対しZn換算で0.3〜10.0wt%
である。0.3wt%未満の場合には、NaやSO4
の可溶性塩を十分水洗除去することが困難である。1
0.0wt%を越える場合にも本発明の目的とする効果
が得られるが必要以上に添加する意味がなく、また、生
成した紡錘形を呈したゲータイト粒子を用いて得られた
磁性酸化鉄粒子粉末の飽和磁化が低下する。
【0029】本発明におけるP化合物又はSi化合物若
しくは当該両化合物の添加は、反応母液中から濾別、水
洗して得られた紡錘形を呈したゲータイト粒子を水に懸
濁した懸濁液に対して行われ、該懸濁液中に懸濁してい
る紡錘形を呈したゲータイト粒子は、あらかじめ反応母
液中にZn化合物を添加・混合した後、濾別、水洗した
粒子であることが肝要である。
【0030】紡錘形を呈したゲータイト粒子が生成して
いる反応母液にZn化合物を添加することなくそのまま
濾別、水洗後、水中に懸濁させた場合には、出発原料で
ある紡錘形を呈したゲータイト粒子の形状を十分保持継
承することができず、より高い保磁力を有する紡錘形を
呈した磁性酸化鉄粒子粉末を得ることができない。
【0031】P化合物の添加量は、紡錘形を呈したゲー
タイト粒子に対しPO3 換算で0.1〜3.0wt%で
ある。0.1wt%未満の場合には、加熱処理工程にお
いて十分な焼結防止効果が得られない。3.0wt%を
越える場合にも加熱処理工程において十分な焼結防止効
果が得られるが、懸濁液中において強分散しやすく、懸
濁液中からの濾別・分離が困難となり、生成した紡錘形
を呈したゲータイト粒子を用いて得られた磁性酸化鉄粒
子粉末の飽和磁化が低下する。
【0032】Si化合物の添加量は、紡錘形を呈したゲ
ータイト粒子に対しSiO2 換算で0.1〜3.0wt
%である。0.1wt%未満の場合には、加熱処理工程
において十分な焼結防止効果が得られない。3.0wt
%を越える場合にも加熱処理工程において十分な焼結防
止効果が得られるが、生成した紡錘形を呈したゲータイ
ト粒子を用いて得られた磁性酸化鉄粒子粉末の飽和磁化
が低下する。
【0033】本発明においてP化合物及びSi化合物を
用いる場合には、PO3 換算又はSiO2 換算の総和で
0.1〜3.0wt%である。0.1wt%未満の場合
には、加熱処理工程において十分な焼結防止効果が得ら
れない。3.0wt%を越える場合にも加熱処理工程に
おいて十分な焼結防止効果が得られるが、懸濁液中にお
いて強分散しやすく、懸濁液中からの濾別・分離が困難
となり、生成した紡錘形を呈したゲータイト粒子を用い
て得られた磁性酸化鉄粒子粉末の飽和磁化が低下する。
【0034】本発明において水懸濁液中にP化合物又は
Si化合物若しくは当該両化合物を添加・混合した後、
必要により、pH7以下、好ましくはpH3〜7に調整
することにより、粒子表面に十分被覆させることができ
る。
【0035】本発明におけるZnとP、又はZnとS
i、又はZnとP及びSiとで被覆されている紡錘形を
呈したゲータイト粒子は、そのまま加熱還元してもよい
が、加熱還元にあたってあらかじめ脱水して粒子表面が
ZnとP、又はZnとSi、又はZnとP及びSiとで
被覆されている紡錘形を呈したヘマタイト粒子とする
か、又は必要により、該粒子表面がZnとP、又はZn
とSi、又はZnとP及びSiとで被覆されたヘマタイ
ト粒子を500〜750℃の高温で加熱焼成して高密度
化しておいてもよく、紡錘形を呈したゲータイト粒子の
形状を保持継承することからすれば、あらかじめ高密度
化しておくのが最も好ましい。
【0036】本発明における加熱還元温度は、常法によ
り300〜500℃で行うことができる。300℃未満
である場合には、還元反応の進行が遅く、長時間を要す
る。また、500℃を越える場合には、還元反応が急激
に進行して粒子形態の変形と、粒子及び粒子相互間の焼
結を引き起こしてしまう。
【0037】
【作用】先ず、本発明において最も重要な点は、紡錘形
を呈したゲータイト粒子の生成反応が完了している反応
母液中に、Zn化合物を添加・混合し、次いで、紡錘形
を呈したゲータイト粒子を反応母液から濾別、水洗した
後水中に懸濁させ、該懸濁液中にP化合物又はSi化合
物若しくは当該両化合物を添加・混合した後紡錘形を呈
したゲータイト粒子を濾別、水洗、乾燥して得られる紡
錘形を呈したゲータイト粒子を出発原料とした場合に
は、加熱工程において出発原料である紡錘形を呈したゲ
ータイト粒子の軸比及び形状を十分保持継承することが
できることにより、粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混
在しておらず、しかも、より高い保磁力を有する磁性酸
化鉄粒子粉末が得られるという事実である。
【0038】本発明に係る磁性酸化鉄粒子が出発原料で
ある紡錘形を呈したゲータイト粒子の軸比及び形状を十
分保持継承することができる理由について、後出比較例
に示す通り、紡錘形を呈したゲータイト粒子を含む反応
母液に代えて針状形を呈したゲータイト粒子を含む反応
母液を用いた場合、紡錘形を呈したゲータイト粒子を含
む反応母液中にZn化合物を添加しなかった場合、紡錘
形を呈したゲータイト粒子を含む水懸濁液中にP化合物
又はSi化合物若しくは当該両化合物を添加しなかった
場合には、本発明の目的とする効果が得られないことか
ら、紡錘形を呈したゲータイト粒子の生成反応が完了し
ている反応母液を用いることと、該反応母液中にZn化
合物を添加・混合することと、該紡錘形を呈したゲータ
イト粒子を濾別、水洗した後水中に懸濁させ、該懸濁液
中にP化合物又はSi化合物若しくは当該両化合物を添
加・混合することとの相乗効果によるものと考えてい
る。
【0039】この現象について、本発明者は、紡錘形を
呈したゲータイト粒子を含む反応母液中にZn化合物を
添加した場合には、次工程の水洗工程において透水性が
極めて優れた凝集物を形成させることができる為、Na
やSO4 等の水可溶性塩を十分水洗除去することがで
き、その結果、P化合物又はSi化合物若しくは当該両
化合物の被覆処理の際には、粒子表面をP化合物又はS
i化合物若しくは当該両化合物によって均一且つ十分に
被覆することができ、しかも、加熱処理工程においては
水可溶性塩の影響による被覆物の剥離がなく、焼結防止
効果を効率よく発揮できるものと考えている。
【0040】事実、本発明者は、本発明における水洗工
程を注意深く観察したところ、ケーキ成形物が多数の球
状凝集物から構成されており、しかも、個々の球状凝集
物は、それ自体こわれにくいものであり、その結果、洗
浄水の流路の抵抗が小さいことが認められた。
【0041】本発明においては、ゲータイトの凝集物が
上記した様な構造体を形成していることに起因して、濾
別後水洗する時の収率(kg/分)が優れている。即
ち、本発明においては、長軸径0.2〜0.5μm程度
のゲータイト粒子の場合、未処理で6.7〜10.0k
g/分程度であるのに対し、12.5〜20.0kg/
分と収率が大きく、また、長軸径0.05〜0.2μm
程度の微細なゲータイト粒子の場合においてさえも、未
処理で3.3〜6.7kg/分程度であるのに対し、
8.3〜12.5kg/分と収率が大きいものである。
【0042】
【実施例】次に、実施例並びに比較例により、本発明を
説明する。
【0043】尚、実施例並びに比較例における粒子の長
軸径、軸比は、いずれも電子顕微鏡写真から測定した数
値の平均値で示した。
【0044】粒子中のZn、P及びSi量は、「蛍光X
線分析装置3063M型」(理学電機工業(株)製)を
使用し、JIS−K−0119の「けい光X線分析通
則」に従って、蛍光X線分析を行うことにより測定し
た。
【0045】粒子中のNa量は、高周波プラズマ発光分
光分析装置(日本ジャーレルアッシュ(株)製)によ
り、SO4 量は、金属中炭素・硫黄分析装置EMIA−
2200((株)堀場製作所製)により測定した値で示
した。
【0046】磁性酸化鉄粒子粉末の磁気特性は、「振動
試料磁力計VSM−P−1型」(東英工業(株)製)を
使用し、測定磁場は、5KOeで測定した。
【0047】反応母液1 2.6NのNa2 CO3 水溶液350lと2.6NのN
aOH水溶液150lとの混合溶液にアスコルビン酸3
33gを含む水溶液を5l(Feに対し0.35mol
%に該当する。)添加した後、Fe2+1.35mol/
lを含む硫酸第一鉄水溶液400lを添加、混合(Fe
2+濃度は0.6mol/lに該当する。)し、温度45
℃において第一鉄を含む沈澱物を生成した。
【0048】上記第一鉄を含む沈澱物からなるpH8.
9の懸濁液中に、温度45℃において毎分800lの空
気を7.2時間通気して紡錘形を呈したゲータイト粒子
を生成させた。尚、空気通気中におけるpHは8.5〜
9.5であった。この紡錘形を呈したゲータイト粒子を
含む液を反応母液1とする。
【0049】反応母液2 毎分700lのN2 ガスを流すことによって非酸化性雰
囲気に保持された反応容器中に、1.32mol/lの
Na2 CO3 水溶液580l及び13.5mol/lの
NaOH水溶液20.0l(Na2 CO3 に対し17.
6%に該当する。)を添加(Na2 CO3 及びNaOH
の総和量は、Feに対し1.5倍当量に該当する。)し
た後、Fe2+1.50mol/lを含む硫酸第一鉄水溶
液400lを添加、混合(Fe2+濃度は0.6mol/
lに該当する。)し、温度42℃において第一鉄を含む
沈澱物を生成した。
【0050】上記第一鉄を含む沈澱物からなる懸濁液中
に、引き続き、毎分700lのN2ガスを吹き込みなが
ら、温度42℃において50分間保持した後、当該第一
鉄を含む沈澱物からなる懸濁液中に、温度42℃におい
て毎分900lの空気を5.5時間通気して紡錘形を呈
したゲータイト粒子を生成させた。尚、空気通気中にお
けるpHは8.5〜10.0であった。この紡錘形を呈
したゲータイト粒子を含む液を反応母液2とする。
【0051】反応母液3 毎分700lのN2 ガスを流すことによって非酸化性雰
囲気に保持された反応容器中に、1.16mol/lの
Na2 CO3 水溶液704lを添加した後、Fe2+1.
35mol/lを含む硫酸第一鉄水溶液296lを添
加、混合(Na2CO3 量は、Feに対し2.0倍当量
に該当する。)し、温度43℃においてFeCO3 の生
成を行った。
【0052】上記FeCO3 を含む水溶液中に、引き続
き、毎分700lのN2 ガスを吹き込みながら、温度4
3℃において70分間保持した後、当該FeCO3 を含
む水溶液中に、温度43℃において毎分900lの空気
を5.0時間通気して紡錘形を呈したゲータイト粒子を
生成させた。尚、空気通気中におけるpHは8.5〜
9.5であった。この紡錘形を呈したゲータイト粒子を
含む液を反応母液3とする。
【0053】反応母液4 毎分700lのN2 ガスを流すことによって非酸化性雰
囲気に保持された反応容器中に、1945gのプロピオ
ン酸ナトリウム(Feに対し5.0mol%に該当す
る。)を含む1.35mol/lのNa2 CO3 水溶液
600lを添加した後、Fe2+1.35mol/lを含
む硫酸第一鉄水溶液300lを添加、混合(Fe2+濃度
は0.6mol/lに該当する。)し、温度48℃にお
いてFeCO3 の生成を行った。
【0054】上記FeCO3 を含む懸濁液中に、引き続
き、毎分700lのN2 ガスを吹き込みながら、温度4
8℃において300分間保持した後、当該FeCO3
含む懸濁液中に、温度48℃において毎分650lの空
気を5.5時間通気して紡錘形を呈したゲータイト粒子
を生成させた。尚、空気通気中におけるpHは8.5〜
9.5であった。この紡錘形を呈したゲータイト粒子を
含む液を反応母液4とする。
【0055】反応母液5 Fe2+1.50mol/lを含む硫酸第一鉄水溶液46
4lと2.7NのNa2 CO3 水溶液228l(硫酸第
一鉄水溶液中のFe2+に対し0.42当量に該当す
る。)とを混合し、pH6.8、温度50℃においてF
e含有沈澱物を含む硫酸第一鉄水溶液の生成を行った。
【0056】上記Fe含有沈澱物を含む硫酸第一鉄水溶
液に、アスコルビン酸184gを含む水溶液10l(F
eに対し0.15mol%に該当する。)を添加した
後、温度50℃において毎分800lの空気を6.8時
間通気してゲータイト粒子を生成させた。
【0057】上記ゲータイト粒子を核粒子として用い、
該ゲータイト核粒子を含む硫酸第一鉄水溶液(ゲータイ
ト核粒子の存在量は生成ゲータイト粒子に対し42mo
l%に該当する。)に、7.0NのNa2 CO3 水溶液
208l(残存硫酸第一鉄水溶液中のFe2+に対し1.
8当量に該当する。)を加え、pH8.9、温度50℃
において毎分800lの空気を2.0時間通気して紡錘
形を呈したゲータイト粒子粉末を生成した。この紡錘形
を呈したゲータイト粒子を含む液を反応母液5とする。
【0058】反応母液6 2.6NのNa2 CO3 水溶液350lと2.6NのN
aOH水溶液150lとの混合溶液にアスコルビン酸5
70gを含む水溶液を5l(Feに対し0.60mol
%に該当する。)添加した後、Fe2+1.35mol/
lを含む硫酸第一鉄水溶液400lを添加、混合(Fe
2+濃度は0.6mol/lに該当する。)し、温度45
℃において第一鉄を含む沈澱物を生成した。
【0059】上記第一鉄を含む沈澱物からなるpH8.
9の懸濁液中に、温度45℃において毎分800lの空
気を7.2時間通気して紡錘形を呈したゲータイト粒子
を生成させた。尚、空気通気中におけるpHは8.5〜
9.5であった。この紡錘形を呈したゲータイト粒子を
含む液を反応母液6とする。
【0060】反応母液7 2.6NのNa2 CO3 水溶液350lと2.6NのN
aOH水溶液150lとの混合溶液にアスコルビン酸9
50gを含む水溶液を5l(Feに対し1.0mol%
に該当する。)添加した後、Fe2+1.35mol/l
を含む硫酸第一鉄水溶液400lを添加、混合(Fe2+
濃度は0.6mol/lに該当する。)し、温度45℃
において第一鉄を含む沈澱物を生成した。
【0061】上記第一鉄を含む沈澱物からなるpH8.
9の懸濁液中に、温度45℃において毎分800lの空
気を7.2時間通気して紡錘形を呈したゲータイト粒子
を生成させた。尚、空気通気中におけるpHは8.5〜
9.5であった。この紡錘形を呈したゲータイト粒子を
含む液を反応母液7とする。
【0062】反応母液8 2.6NのNaOH水溶液630lにFe2+1.35m
ol/lを含む硫酸第一鉄水溶液270lを添加・混合
し、温度40℃において毎分800lの空気を20時間
通気して針状形を呈したゲータイト粒子を生成させた。
空気通気中におけるpHは12.8〜13.6であっ
た。この針状形を呈したゲータイト粒子を含む液を反応
母液8とする。
【0063】<ゲータイト粒子粉末の処理工程> 実施例1〜8、比較例1〜7;
【0064】実施例1 反応母液1に硫酸亜鉛180g/lを含む水溶液10l
(紡錘形を呈したゲータイト粒子粉末に対してZn換算
で1.5wt%に該当する。)を添加し、30分間攪拌
した。
【0065】その後、常法により、反応母液からゲータ
イト粒子を濾別し、得られたゲータイトのケーキ(乾燥
物換算で5kgに該当する。)を40lの水を通水しな
がら水洗(通水時間は21秒であった。)した後、ケー
キを得た。この時の収率は14.3kg/分であった。
このケーキを100lの水中に懸濁させた。
【0066】濾別、水洗後のゲータイト粒子は、Naが
900ppm、SO4 が810ppmであり、短時間で
NaやSO4 を水洗除去でき、洗浄効率が優れているこ
とが認められた。尚、比較の為、後出比較例2に示す通
り、反応母液中に硫酸亜鉛を添加しなかった以外は同様
にして濾別、水洗して得られたゲータイト粒子は、Na
が3700ppm、SO4 が3220ppmであり、洗
浄効率が悪いものであった。
【0067】次いで、前記懸濁液中にメタリン酸ナトリ
ウム100g/lを含む水溶液920ml(紡錘形を呈
したゲータイト粒子粉末に対してPO3 換算で1.4w
t%に該当する。)を添加し10分間攪拌した後、ケイ
酸ナトリウム(3号水ガラス)77g(紡錘形を呈した
ゲータイト粒子粉末に対してSiO2 換算で0.44w
t%に該当する。)を添加し10分間攪拌し,次いで、
2 SO4 を添加してpH6.5に調整した後、濾別、
水洗、乾燥した。
【0068】粒子表面がZnとP及びSiとで被覆され
ている上記ゲータイト粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結
果、長軸径0.25μm、軸比15.2であって、粒度
が均斉であって、樹枝状粒子が混在しないものであっ
た。
【0069】実施例2〜8、比較例1〜7 反応母液の種類、Zn化合物の種類及び量、P化合物の
種類及び量、Si化合物の量、これら添加物の添加の有
無及び添加の時期を種々変化させた以外は実施例1と同
様にして処理済ゲータイト粒子粉末を得た。この時の主
要製造条件及び諸特性を表1に示す。尚、比較例3及び
比較例5は、反応母液からゲータイト粒子を濾別した
後、水洗、乾燥して得られたゲータイト粒子を100l
の水中に懸濁させ、次いで、P化合物とSi化合物を添
加したものである。比較例6は、メタリン酸ソーダ及び
3号水ガラスをZnSO4 とともに反応母液中に添加し
たものである。比較例7は、ZnSO4 を反応母液中に
添加することなくメタリン酸ソーダ及び3号水ガラスと
ともに濾別、水洗後の懸濁液中に添加したものである。
【0070】
【表1】
【0071】<紡錘形を呈したヘマタイト粒子粉末の製
造>
【0072】実施例9 実施例3で得られた粒子表面がZnとP及びSiとで被
覆されている紡錘形を呈したゲータイト粒子1000g
を空気中650℃で脱水加熱して粒子表面がZnとP及
びSiとで被覆されている紡錘形を呈したヘマタイト粒
子粉末を得た。
【0073】得られた粒子表面がZnとP及びSiとで
被覆されている紡錘形を呈したヘマタイト粒子粉末は、
電子顕微鏡観察の結果、長軸径0.19μm、軸比10
であって、粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混在してい
ないものであった。
【0074】<紡錘形を呈したマグネタイト粒子粉末の
製造> 実施例10〜18、比較例8〜14;
【0075】実施例10 実施例1で得られた粒子表面がZnとP及びSiとで被
覆されている紡錘形を呈したゲータイト粒子1000g
を10lのレトルト還元容器中に投入し、駆動回転させ
ながらH2 ガスを毎分2lの割合で通気し、還元温度4
00℃で還元して粒子表面がZnとP及びSiとで被覆
されている紡錘形を呈したマグネタイト粒子粉末を得
た。
【0076】得られた粒子表面がZnとP及びSiとで
被覆されている紡錘形を呈したマグネタイト粒子粉末
は、電子顕微鏡観察の結果、長軸径0.17μm、軸比
8.3であって、粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混在
していないものであった。また、磁気測定の結果、保磁
力Hcは413Oe、飽和磁化σsは88.2emu/
gであった。
【0077】尚、比較の為、反応母液中でZn化合物を
添加しなかった以外は実施例10と同様にして得られた
粒子表面がPとSiとで被覆されている紡錘形を呈した
マグネタイト粒子粉末は後出比較例9に示す通り、保磁
力Hcは363Oe、飽和磁化σsは85.7emu/
gであった。
【0078】実施例11 実施例6で得られた粒子表面がZnとP及びSiとで被
覆されている紡錘形を呈したゲータイト粒子1000g
を10lのレトルト還元容器中に投入し、駆動回転させ
ながらH2 ガスを毎分2lの割合で通気し、還元温度3
50℃で還元した後、更に100℃で酸化処理したZn
を含む粒子表面がPとSiとで被覆されている紡錘形を
呈したマグネタイト(FeO X ・Fe2 3 、x=0.
33)粒子粉末を得た。このマグネタイト粒子の諸特性
を表2に示す。
【0079】実施例12〜18、比較例8〜14 出発原料粒子粉末の種類を種々変化させた以外は、実施
例 10と同様にして紡錘形を呈したマグネタイト粒子
粉末を得た。
【0080】この時の主要製造条件及び粒子粉末の特性
を表2に示す。
【0081】
【表2】
【0082】実施例10〜18で得られた紡錘形を呈し
たマグネタイト粒子粉末はいずれも電子顕微鏡観察の結
果、粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混在していないも
のであった。
【0083】尚、反応母液中でZn化合物を添加しなか
った以外は、実施例11〜18の各実施例と同様にして
得られた紡錘形を呈したマグネタイト粒子粉末の磁気特
性もあわせて表2に示した。
【0084】<紡錘形を呈したマグヘマイト粒子粉末の
製造> 実施例19〜26、比較例15〜21;
【0085】実施例19 実施例10で得られた粒子表面がZnとP及びSiとで
被覆されている紡錘形を呈したマグネタイト粒子350
gを空気中300℃で60分間酸化して粒子表面がZn
とP及びSiとで被覆されている紡錘形を呈したマグヘ
マイト粒子粉末を得た。
【0086】得られた粒子表面がZnとP及びSiとで
被覆されている紡錘形を呈したマグヘマイト粒子粉末
は、電子顕微鏡観察の結果、長軸径0.16μm、軸比
8.3であって、粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混在
していないものであった。また、磁気測定の結果、保磁
力Hcは392Oe、飽和磁化σsは78.3emu/
gであった。
【0087】尚、比較の為、反応母液中でZn化合物を
添加しなかった以外は実施例19と同様にして得られた
粒子表面がP及びSiで被覆されている紡錘形を呈した
マグヘマイト粒子粉末は、保磁力Hcは335Oe、飽
和磁化σsは75.9emu/gであった。
【0088】実施例20〜26、比較例15〜21 マグネタイト粒子粉末の種類を種々変化させた以外は、
実施例19と同様にしてマグヘマイト粒子粉末を得た。
【0089】この時の主要製造条件及び粒子粉末の特性
を表3に示す。
【0090】
【表3】
【0091】実施例20〜26で得られた紡錘形を呈し
たマグヘマイト粒子粉末はいずれも電子顕微鏡観察の結
果、粒度が均斉であって、樹枝状粒子が混在していない
ものであった。
【0092】尚、反応母液中でZn化合物を添加しなか
った以外は、実施例20〜26の各実施例と同様にして
得られた紡錘形を呈したマグヘマイト粒子粉末の磁気特
性もあわせて表3に示した。
【0093】
【発明の効果】本発明に係る紡錘形を呈した磁性酸化鉄
粒子粉末の製造法によれば、前出実施例に示した通り、
粒度が均斉であって、樹枝状粒子が混在しておらず、し
かも、より高い保磁力を有する紡錘形を呈した磁性酸化
鉄粒子粉末を得ることが出来るので、高記録密度、高感
度、高出力用磁性粒子粉末として好適である。
【0094】本発明に係る紡錘形を呈した磁性酸化鉄粒
子粉末は、出発原料である紡錘形を呈したゲータイト粒
子粉末の収率が大きく、しかも、洗浄効率が優れている
ので工業的、経済的に極めて有利である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 礒合 勝 広島県広島市中区舟入南4丁目1番2号戸 田工業株式会社創造センター内 (72)発明者 山崎 実 広島県広島市中区舟入南4丁目1番2号戸 田工業株式会社創造センター内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリ又は炭酸
    アルカリ・水酸化アルカリとの湿式反応により紡錘形を
    呈したゲータイト粒子を生成させる工程において、紡錘
    形を呈したゲータイト粒子の生成反応が完了している反
    応母液中に、該反応母液中の紡錘形を呈したゲータイト
    粒子に対し、Zn換算で0.3〜10.0wt%のZn
    化合物を添加・混合し、次いで、紡錘形を呈したゲータ
    イト粒子を反応母液から濾別、水洗した後水中に懸濁さ
    せ、該懸濁液中に、紡錘形を呈したゲータイト粒子に対
    しPO3 換算で0.1〜3.0wt%のP化合物又はS
    iO2 換算で0.1〜3.0wt%のSi化合物若しく
    はPO3 換算とSiO2換算の総和で0.1〜3.0w
    t%の当該両化合物を添加・混合した後、紡錘形を呈し
    たゲータイト粒子を濾別、水洗、乾燥し、次いで、該紡
    錘形を呈したゲータイト粒子を脱水加熱、還元して紡錘
    形を呈したマグネタイト粒子(FeO X ・Fe2 3
    0<x≦1)とするか、又は必要により、該紡錘形を呈
    したマグネタイト粒子粉末を更に酸化して紡錘形を呈し
    たマグヘマイト粒子とすることを特徴とする紡錘形を呈
    した磁性酸化鉄粒子粉末の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7520064B2 (en) 2006-11-15 2009-04-21 Kabushiki Kaisha Topcon Laser surveying instrument

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