JPH0725699B2 - 馬類家畜における蹄葉炎治療用薬剤 - Google Patents

馬類家畜における蹄葉炎治療用薬剤

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JPH0725699B2
JPH0725699B2 JP1235867A JP23586789A JPH0725699B2 JP H0725699 B2 JPH0725699 B2 JP H0725699B2 JP 1235867 A JP1235867 A JP 1235867A JP 23586789 A JP23586789 A JP 23586789A JP H0725699 B2 JPH0725699 B2 JP H0725699B2
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ジェイムス・バーバー・ロウ
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ジェィムス・バーバー・ロウ
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、馬、ロバ、ポニー、ラバ等の馬類家畜の治療
に関するものである。
この発明の一形態は、グリコペプチド抗生物質(glycop
eptide antibiotic)、又は、グリコリピッド抗生物質
(glycolipid anibiotic)、又は、スタフィロマイシン
抗生物質(staphylomycin antibiotic)、又は、ポリペ
プチド抗生物質(polypeptide anibiotic)、又は、マ
クロライド抗生物質(macrolide anibiotic)を包む馬
類家畜の治療用薬剤である。
本発明の好ましい特徴によれば、この薬剤は、後部腸内
の乳酸濃度を抑制することによる、馬類家畜の蹄葉炎の
治療用薬剤である。
本発明の好ましい特徴によれば、この薬剤は、上部消化
管での酵素消化作用に耐え得る粒子形をとり、そして盲
腸への取り込みを高めさせる。
前記特徴の好ましい特徴によれば、粒子サイズは、少な
くとも約1mm大である。
前記特徴の好ましい特徴によれば、その粒子は、繊維質
である。
本発明の好ましい特徴によれば、グリコペプチド抗生物
質は、アボパーシン(avoparcin)を包含する。
本発明の好ましい特徴によれば、グリコペプチド抗生物
質は、バンコマイシン(vancomycin)を包含する。
本発明の好ましい特徴によれば、グリコリピッド抗生物
質は、フラボマイシン(バンベルマイシン)〔flavomyc
in(bambermycin)〕を包含する。
本発明の好ましい特徴によれば、スタフィロマイシン抗
生物質は、バージニアマイシン(virginiamycin)を包
含する。
本発明の好ましい選択によれば、ポリペプチド抗生物質
は、バシトラシン亜鉛(bacitracin zinc)を包含す
る。
本発明の好ましい選択によれば、ポリペプチド抗生物質
は、バシトラシンメチレンジサリシレート(bacitracin
methylene disalicylate)を包含する。
本発明の好ましい選択によれば、ポリペプチド抗生物質
は、バージニアマイシンS(virginiamycin S)を包含
する。
本発明の好ましい選択によれば、ポリペプチド抗生物質
は、ポリミキシン(BとE)〔polmyixins(B&E)〕
を包含する。
本発明の好ましい特徴によれば、マクロライド抗生物質
は、タイロシン(tylosin)を包含する。
本発明の好ましい特徴によれば、マクロライド抗生物質
は、スピラマイシン(spiramycin)を包含する。
本発明の好ましい特徴によれば、マクロライド抗生物質
は、バージニアマイシンM(virginiamycin M)を包含
する。
本発明の好ましい特徴によれば、マクロライド抗生物質
は、ジョサマイシン(josmycin)を包含する。
本発明の好ましい特徴によれば、マクロライド抗生物質
は、スペクチノマイシン(spectinomycin)を包含す
る。
本発明の好ましい特徴によれば、マクロライド抗生物質
は、エリスロマイシン(erythromycin)を包含する。
馬の消化作用には、摂取した飼料に酵素が酸性胃で作用
する胃消化、次いで小腸から栄養分の吸収、それから盲
腸、結腸、大腸内での発酵消化が含まれる。盲腸、結
腸、大腸の容積は、約50〜60であり、ほとんどの規定
食においてこれらの腸管系の部分での発酵による最終生
成物は、動物に有効な熱量の半分より多くを供給する。
発酵の主要最終生成物は、酢酸、プロピオン酸、酪酸か
らなる三つの揮発性脂肪酸である。発酵最終生成物のよ
うな相対的重要性を改変することがいかに馬類の能力を
向上させるということを理解する為に、これらの酸が生
成される過程の説明が求められる。
微生物発酵中、セルロース、ヘミセルロース、でんぷ
ん、砂糖を含む炭水化物は、初めに六炭素化合物(六炭
糖)に分解される。それから発酵され、ピルビン酸塩を
経て揮発性脂肪酸となる。1モルの六炭糖から2モルの
酢酸、あるいは、2モルのプロピオン酸、あるいは、1
モルの酪酸を得ることが可能である。最終生成物で、2
モルのプロピオン酸に3.08MJの熱量が含まれ、1モルの
酪酸には2.20MJが含まれるのに比較して、酢酸には、1.
75MJが含まれる。ゆえに、酢酸と酪酸の生成に相関し
て、プロピオン酸の生成が増加するならば、発酵された
炭水化物の単位当りの熱量がもっと多く動物に有効とな
る。
揮発性脂肪酸は、肝臓と生体組織で異った生化学経路を
経て動物に利用される。酢酸と酪酸は、ぶどう糖の合成
に使用することが出来ない。一方、プロピオン酸は、肝
臓でぶどう糖に変えられる。ぶどう糖は、脳や腎臓のよ
うな多くの生体組織に必須な栄養素であり、又筋肉内生
化学熱量の貯蔵源であるグリコーゲンの基本的化合物で
ある。グリコーゲンは、動物が運動をする際、筋肉で使
用される様に急速にぶどう糖に分解する。そして、その
有効性は、スピード及び又は、耐久力がためされている
動物の能力に影響を与え得る。したがって、盲腸、結腸
内でのプロピオン酸の生成増加は、グリコーゲンの蓄積
を高め得る。
発酵中に酢酸又は酪酸が生成される際、ガス、二酸化炭
素も又生成される。この二酸化炭素の一部は、ガスメタ
ンに変わる。ガスと言われるこれのいくらかは、胃腸管
から吸収されるが、いくらかは放屁される。ある条件の
下で、ガスは取り除かれるよりも急速に生成され、そし
てガスの蓄積は、動物に激腹痛(仙痛)の原因である結
腸の膨脹をもたらす。プロピオン酸生成が増加する発酵
の一つの形は、より少量のガスが生成される結果とな
り、それによって放屁されるガスの量が減少すると共
に、仙痛の原因となるガスの蓄積の減少が見込まれる。
馬が、穀物又はでんぷんや可溶性炭水化物を含む他の飼
料を消費する際、この一部は盲腸と結腸内で発酵によっ
て消化される。澱粉と可溶性炭水化物は、急速に発酵さ
れる細菌に基質を供給する。この急速な発酵による直接
的な結果として次のような変化をもたらす;揮発性脂肪
酸生成の比率が増加する;ペーハー(pH)が低下する;
乳酸の蓄積。馬に多くの有害作用が出ることと動物に多
量の澱粉又は可溶性炭水化物の摂取が関連していること
は知られている。炭水化物過摂取が動物に及ぼす影響
は、有害習性(材木を食べたり、糞を食べる)、テスト
ステロン量の増加、血液中pHの低下、血液内重炭酸塩濃
度の減少、体温の上昇、血液乳酸塩濃度の増加、跛につ
ながる蹄葉炎等が含まれる。蹄葉炎は馬の足の炎症であ
る。薄膜が骨とひずめの間に位置し、ひずめにかよう血
管が含まれている。それら二つの部分の間にある薄膜が
炎症すると、硬直した表面は腫れあがり、圧迫、痛み、
組織を損傷の原因となる。前静脈分路を通して、炎症し
た組織への血液の供給が切断され、そしてこれがひずめ
の前方で薄膜の局所阻血壊疸になる。重症の場合、ひず
めは、下敷の薄膜からはがれ、又は、足に蹄骨の下方旋
転がおきると思われる。炭水化物過摂取と路葉炎が関連
する生物的経路については知らされていないが、多量の
穀物又は新緑草を食べさせると蹄葉炎、そして跛になる
ことは明確である。本発明者によりこれらの有害作用
は、盲腸と結腸内の低いpHと高い乳酸が密接に相関して
いることが見い出された。それゆえに、盲腸と結腸内の
低pHと高乳酸レベルを調整し、その結果、澱粉又は可溶
性炭水化物が規定飼料の主要成分として与えられる際、
動物に及ぼす有害作用を減少させるか又は取り除くこと
がより望ましいと考えられる。
今日、馬類の栄養管理には規定食の約半分は粗飼料とほ
んの少量の澱粉を給餌させることが要求される。この給
餌法は規定食内の過多量の澱粉が関連することが良く知
られている蹄葉炎を避ける為に意図されている。もし付
加的な穀物(澱粉)とより少ない粗飼料を食べさせるこ
とが可能であるならば、次にかかげるような多くの利点
があると思われる。
(i) 馬の後部腸内の消化物の量を減少させることに
より、筋肉塊に影響を与えずに動物の総体重を減少させ
る。
(ii) 運動競技用の馬の栄養管理に使う“炭水化物重
荷”の実施を容易にする。この実施は、筋肉にグリコー
ゲンの余蓄を急上昇させる為に、競走又は演技の事前に
澱粉又は可溶性炭水化物を食べさせる事を要求する。
(iii) 馬の飼料経費の節減。澱粉に富んだ穀物は、
馬の飼料として常用の高質粗飼料(ほし草、切りわら)
より低下な消化熱源である。
馬の血液と組織内の乳酸は二つの源から生じ得る(i)
グルコースが二酸化炭素に完全燃焼される際に、不充分
な酸素の存在により、筋肉によってグルコースが熱源と
して使用されるとき形成される。(ii)盲腸と結腸内に
乳酸が蓄積されると、吸収され、そしてそれは血液の総
乳酸濃度に寄与する。血液内の乳酸の蓄積は動物が全潜
在能力での運動能力を減退させ、そして筋肉に痛みをも
たらす。血液乳酸の第二次的効力は、食欲を減退させ、
よって飼料の摂取を減少させる。調教中の馬が体調管理
と長期間訓練を保つために超高熱量を必要とするような
場合、食欲の減退は一重要要因となりうる。盲腸と結腸
で炭水化物の発酵中の乳酸の抑制は血液中の乳酸の総濃
度を減少させ、それによって動物の代謝産物の第二次的
効果の減少に貢献する。
過剰量の発酵しやすい炭水化物を与えて、羊や牛の乳酸
酸性症の開発や抑制の多くの研究がされている。主な乳
酸塩性細菌はストレプトコッカス・ボビス(Streptococ
cus vovis)とラクトバイラス種(Lactobacillus sp
p.)である。これらはグラム陽性有機体であり、乳酸の
蓄積を、グラム陽性菌に対して特に活性である一連の抗
生物質化合物の使用によって抑制出来ることが示されて
きた。ナガジャラ(Nagaraja)らは、イオノフォール化
合物のラサロシド又はモネンシンを使って牛の乳酸酸性
症を抑制出来ると報告した(1981年)。ムイル(Muir)
らは、チオペプチン及び関連抗生物質を羊に使用して、
小麦誘発酸性症の抑制を証明した(1980年)。そしてア
イッチソン(Aitchison)らは、羊に粉砕小麦を投与
し、アボパーシンの羊の乳酸の抑制に特に効果的である
と示した(1986年)。すべてこれらの研究で、乳酸酸性
症抑制の終点は第一胃液中に蓄積される乳酸の阻害にあ
った。蹄葉炎は、反芻動物にとって主な問題でなく、上
記の研究の中で、研究した動物の跛の徴候に、抗生物質
治療の効果の観察は報告されなかった。
馬の大腸内での乳酸生成を抑制することが、蹄葉炎に防
げるかどうかという疑問に加えて、反芻動物に有効な特
定の抗生物質の使用に基づく、これら抗生物質の馬類家
畜への使用による有効性の推断は確かでない。反芻動物
は前部胃発酵であるのに対し、馬の発酵室は後部腸内で
ある。馬において、すべての物質(飼料、細菌、抗生物
質)は胃と小腸での酵素消化を通り、主な発酵室である
盲腸と大結腸に到着する。この二種類の動物の違いは、
したがって、親動物(Host)に対する抗生物質の毒性
(例えば、モネンシンは馬には猛毒である)、発酵され
る基質、及び発酵を行なう微生物群の組成との関連にお
いても予測されるところである。
本発明の第一の目的は、(i)ほとんど又はまったく乳
酸が生成されない、(ii)そしてpHは普通の限界内に留
まるような方法で盲腸、結腸内発酵の形を変えることで
ある。
本発明の第二の目的は、後部腸内発酵中にプロピオン酸
塩生成を酢酸塩、酪酸塩に対して増加させることであ
る。
下記の一連の三つの参考例及び実施例は、(i)グラム
陽性有機物に対して選択的な抗生物質の使用により、馬
の後部腸内に蓄積する乳酸の抑制が可能かどうか、(i
i)澱粉発酵中の乳酸蓄積の防止によって蹄葉炎の抑制
が出来るかどうか、(iii)後部腸内発酵中にグラム腸
性有機物に対して活性な抗生物質の作用によって、プロ
ピオン酸塩の生成が、酢酸塩、酪酸塩に相関して増加す
るかどうかを決定することを目的とした。
参考例及び実施例 参考例では、動物に小麦スラリーをアボパーシンを添加
したものとアボパーシン無添加のものを投与した。後部
腸内の乳酸蓄積と跛は、アボパーシンの有無に関係なく
発生した。これは反芻動物で得た結果が、かならずしも
馬類の後部腸又は大腸内におきる出来事に推断されない
ことを効果的に証明した。この結果を基に、実施例1乃
至6は、馬の盲腸と大結腸から採取した消化物における
乳酸生成の抑制に対する一連の抗生物質の有効性を調べ
る為に行なわれた。この実験プログラムで、バージニア
マイシンが確実に有効に乳酸の蓄積を抑制する物質とし
て確認された。実施例7及び8では、馬に抑制された投
与量の粉砕小麦を与えて、乳酸と蹄葉炎の抑制にバージ
ニアマイシの有効性を調査する為に行なわれた。
参考例1 生体でのアボパーシン 4頭の馬に体重1kg当り15gの小麦を投与した。2頭に与
えた小麦には、1kgの小麦当り120mgのアボパーシンが含
まれ、他の2頭には薬剤無しの小麦を与えた。動物は投
与前と投与後24時間、8時間毎に診察した。これらの時
間で、体温と心音率を測定した。pH、血液中ガス、重炭
酸塩、D−乳酸塩、L−乳酸塩の測定の為に静脈血液試
料を採取した。動物は又、ガーナー(Garner)らによっ
て要約された(1977年)オベル(Obel)の評価基準(19
48年)にしたがって跛の徴候を診察した。24時間後、全
ての動物を屠殺し、乳酸、揮発性脂肪酸、アボパーシン
濃度を分析する為に盲腸と大結腸から消化物の試料を採
取した。
この実験で使用した動物4頭のうち3頭は、粉砕小麦投
与24時間以内にオベルグレード2の跛の徴候を示した。
跛の徴候を示さなかった1頭の馬は、他の馬に比べてD
−乳酸塩濃度がより低く、24時間時で胃がまた小麦で詰
っていた。跛の徴候を示した3頭の馬の全てが、血中及
び大腸消化物中高D−乳酸塩値を示した(第1表を参
照)。第1表のデータは盲腸と大結腸の両方にD−、L
−乳酸塩共大体同比率で現われたことを示している。
アボパーシンが、乳酸アシドーシスのコントロールに使
用された羊のデータ〔アイッチソン(Aitchison)ら、
(1986年)〕から、これを同目的の為に馬にアボパーシ
ンを使用することの可能性を推定することは不可能であ
ることが、この結果から明確である。
又、この結果は、アボパーシンの投与を受けた動物(2
番目と4番目の馬)で、抗生物質の濃度は大結腸より盲
腸の方が低かった。乳酸濃度は、アボパーシンを与えた
動物の盲腸の含有物より同動物の大結腸消化物の方がか
なり低かった。細かい抗生物質粒子は、盲腸内発酵形態
に重要な効果をもつに充分な時間そこに留まっていない
からと思われる。これは、抗生物質を盲腸に得るための
処方作業の開発の必要を示す重要な点である。この処方
は、盲腸への移動を向上する為に、粒子及び/又は繊維
質であることが必要であると考えられる。粒子のサイズ
は、少なくとも約1mmである必要があると考えられる。
第1図に、粉砕小麦を投与後、時間の経過によって血中
のD−、L−乳酸塩の変化を表わした。D−乳酸塩濃度
は、16時間でピークに達した。そしてそれから後退した
のに対してL−乳酸塩濃度は、24時間でもまだ増加し続
けた。
第2図に、血中のD−乳酸塩濃度と重炭酸塩濃度の関係
を示す。血液試料は投与後24時間以内に8時間毎に採血
した。この関係の相関係数(R2)が0.61であったのに、
血中L−乳酸塩と重炭酸塩濃度の等量値の関係ではたっ
たのR2=0.25であった。体温は、実験の初めで約37.8℃
(全動物の平均)から24時間後40℃に上昇した。心音率
は、投与前1分間に平均約44から16時間及び24時間後で
60に増加した。
実施例1乃至6 乳酸蓄積の抑制の為抗生物質の試験管内スクリーニング 最近屠殺した動物から得た盲腸、大結腸消化物を、ナイ
ロンガーゼ(約60ミクロンの隙間)でろ過した。液体
は、ベールス(Bales)らによって記述された(1976
年)緩衝液1対1で希釈し、小麦コーンスターチ(抗生
物質と抗生物質無し)と共に37℃で16〜20時間インキュ
ベートした。緩衝液50mlで希釈した消化物試料を100ml
コニカルフラスコに加えた。フラスコはきっちりと合っ
たゴムぶたで密閉する前に、二酸化炭素を注入した。発
酵中にガスが逃げられるように21ゲージの注射針をゴム
ぶたに挿入した。インキュベーターから取り出す際すぐ
にL−乳酸濃度とpHを測定する為に副試料を採取した。
各処理又は抗生物質のレベルに三反復試験のインキュベ
ーションフラスコを使用した。
実施例1 アボパーシン、バージニアマイシン、フラボマイシンの
コーンスターチ値基礎実験 一連のコーンスターチ濃度の準備:0、5、15、20mg/ml
で希釈した消化物(0〜1gコーンスターチ/コニカルフ
ラスコ)が高乳酸レベルで発酵の形態を形成するのに必
要な量を決定する為に試験した。フラスコは又、15mgコ
ーンスターチ/mlインキュベーション混合液と0、2、
4、8、16、32μgのアボパーシン、バージニアマイシ
ン、フラボマイシン/mlインキュベーション混合液を供
給する為にコーンスターチと抗生物質を混合した。37℃
で約16時間インキュベートした後、乳酸、揮発性脂肪
酸、pHを測定する為に試料を採取した。インキュベート
した混合液のpH、L−乳酸塩、揮発性脂肪酸における異
ったコーンスターチ量の効果を、第2表にまとめた。投
与量に相関関係があるpH減少がコーンスターチ量の増加
によってあった。そして10mgコーンスターチ/ml以上の
インキュベートした混合液を含んだフラスコ内でかなり
のL−乳酸塩濃度が測定された。コーンスターチの添加
は、10mgコーンスターチで揮発性脂肪酸を最大限に増加
させた。
緩衝した大腸消化物と15mg/mlコーンスターチの試験管
内発酵における抗生物質の効果を第3表にまとめた。ア
ボパーシンは、32μg/mlですら部分的にのみしか乳酸の
蓄積を抑制せず、バージニアマイシンとフラボマイシン
は、2μg/mlの低濃度で完全に抑制した。これらの抗生
物質による乳酸の抑制と関連して、pHの著しい増加があ
った。この実験で試験されたすべてのグラム陽性抗生物
質の場合、酢酸対プロピオン酸の比率に有意な増加があ
った。
実施例2 バージニアマイシン、フラボマイシン、バシトラシン亜
鉛の抗生物質の2μg/ml以下の濃度での効果 インキュベーションフラスコはバージニアマイシン、フ
ラボマイシン又はバシトラシン亜鉛を含有するコーンス
ターチ(0.75g)で上述されたように装置された。抗生
物質供給量は0、0.25、0.5、1.0、2μg/mlインキュベ
ーション混合液であった。これらのフラスコを16時間イ
ンキュベートした。又フラスコは、抗生物質無しの0.75
gコーンスターチを備え、発酵中各時間でインキュベー
ション容器から採試の為にタップと試料採取管を装備し
た。試料をインキュベーション開始時と2、4、6、
8、12、24時で採取した。これらのL−乳酸塩濃度、pH
を分析した。
L−乳酸塩とpHにおける3抗生物質の効果を第4表にま
とめた。全抗生物質は乳酸濃度を有意に減少させ、そし
て全含有レベルでpHは有意に増加した。バージニアマイ
シンが、濃度1μg/mlで乳酸を最も良く抑制した。
乳酸濃度とpHの変化を、第5表にまとめた。乳酸の蓄積
は、コーンスターチでインキュベーション開始後約8時
間までは、ほとんど又はまったく見られなかった。又16
−24時間の間では、有意な増加はなかった。
実施例 3 4頭の馬から採取した消化物試料を用いて、アボパーシ
ン、バージニアマイシン、フラボマイシンに加えてバシ
トラシン亜鉛のさらにスクリーニング 上記の各4抗生物質は、前記のようにインキュベートし
1mlインキュベーション混合物当り15mgのコーンスター
チと2μg抗生物質を与えた。1試験当り、1つのフラ
スコで、各抗生物質は、各4頭から採取した盲腸、大結
腸の両消化物中でインキュベートした。インキュベーシ
ョン液体試料をインキュベーション20時間後に採取し、
L−乳酸塩とpHを分析した。
20時間インキュベーション後、インキュベートした液の
L−乳酸塩濃度及びpHの平均値を第6表にまとめた。澱
粉の存在下で、乳酸塩生成に関し、無処理の動物間に2
1.4〜68.5mmol/の範囲内で有意な差があった。この実
験で試験した4つの抗生物質のうち、バージニアマイシ
のみが、インキュベートした液のL−乳酸塩濃度に有意
な減少を、そしてpHに有意な増加を与えた。抗生物質の
発酵の形態を反応において、盲腸消化物と大結腸消化物
そして両インキュベーションを合せた結果からは有意な
違いは見られなかった。発酵液内のL−乳酸塩濃度とpH
は近接した関係にあり(R2=0.84)、そして馬間の抗生
物質による違いで、両パラメーターは類似していた。消
化物とコーンスターチのインキュベーションに続く乳酸
塩の出現の量で馬間に有意な違いがあった(p<0.00
1)。又、インキュベーション液の乳酸塩が蓄積する量
とpHの点からみて、使われた抗生物質の種類によって有
意な違い(p<0.001)があった。全ての馬から得た結
果から考えて、バージニアマイシンだけが、薬物治療を
受けぬ無処理に対して、そして試験した他の抗生物質に
対して、乳酸塩濃度を減少させ(p<0.001)、pHを増
加させる(p、0.01)抗生物質だった。他のいくつかの
抗生物質は、ある動物に乳酸塩生成とpHに効果がある事
を示した。
実施例 4 バージニアマイシンを含む又は含まないペレット規定飼
料を食べさせた動物からの消化物飼料−インキュベーシ
ョン前とインキュベーション後の代謝物質 計10頭の馬がこの実験で使われた。5頭の馬に、5kgの
ペレット混合物(粉砕小麦95.5%、砕ルーセンきりわら
(lucerne chaff)5%、約2.5gのバージニアマイシン
を供給する為に「スタファック(Stafac)2.5%」2.5
%)を与えた。さらに5頭の馬は、バージニアマイシン
を含まない同様の飼料を与えた。pH、揮発性脂肪酸、バ
ージニアマイシン、L−乳酸塩の分析の為に盲腸と大結
腸から試料が採取された。試料は上述のようにして緩衝
液で準備されたコーンスターチ(15mg/ml希釈した消化
物)と共にインキュベートした(1フラスコ/試料)。
20時間インキュベーション後、試料は採取され、L−乳
酸塩とpHが分析された。
第7表は、無処理の動物とバージニアマイシンを含む飼
料を与えた動物から得た血液、新鮮消化物、インキュベ
ートした消化物の測定結果をまとめたものである。バー
ジニアマイシン投与を受けた動物は、より低い総揮発性
脂肪酸濃度で(p<0.001)、酢酸塩、酪酸塩、イソ吉
草酸塩、吉草酸塩のモル率を減少させ、そしてプロピオ
ン酸塩のモル率は2倍より多かった。盲腸又は大結腸か
らの消化液のpHに有意な効果は見られなかったが、バー
ジニアマイシンを与えた動物の盲腸、大結腸からの消化
物内のL−乳酸塩濃度はより高かった(p<0.05)。
コーンスターチでのインキュベーションに続き、バージ
ニアマイシンを摂取した動物からの消化物は、無処理よ
りも有意に少ない(p<0.001)乳酸を生成した。この
違いは、又バージニアマイシンを投与された動物のイン
キュベートした消化物のより高いpHに反映した。大結腸
のインキュベーションで生成された乳酸塩は、盲腸の発
酵で生成されたより有意に少なかった。
実施例 5 バージニアマイシンに対してタイロシンの有効性 バージニアマイシンに対してタイロシンの有効性を決定
する為に、試験管内発酵実験が行なわれた。ろ過した盲
腸と大結腸の試料16mlは、4mlのぶどう糖液(60μg/m
l)と各種の濃度、0、0.5、1.0、2.0、4.0μg/mlのバ
ージニアマイシン又はタイロシンを一緒にインキュベー
トした。25mlの容器を、37℃で24時間インキュベートし
た。各処理に3回実験を行った。
その結合を第8表に表わした。タイロシンは、可溶性炭
水化物の発酵中に乳酸の濃度を減少出来るが、バージニ
アマイシンより高いレベルのタイロシンが乳酸レベルの
同様の減少の為に必要である。この研究で行われた抗生
物質の濃度でタイロシンは、乳酸レベルをバージニアマ
イシンと同じには減少させなかった。
実施例 6 バージニアマイシンの治療上の使用 試験管内実験は、盲腸消化物とぶどう糖が発酵を開始し
た後でも、バージニアマイシンを添加することによっ
て、その後に起こる乳酸の生成を防止出来るかどうかを
決定する為に行なわれた。
盲腸、大結腸の消化物の試料は、上述(実施例5)と同
様にして調製したが次の処理がなされた。
(各処理3反復実験) (a)対照標準−24時間インキュベーション (b)4時間後試料採取し、バージニアマイシンを添加
し、計24時間インキュベーションした。
(c)(b)と同様だが8時間後試料採取した。
(d)(b)と同様だが12時間後試料採取した。
バージニアマイシンは10μg/ml添加された。
第6図の馬の後部腸のろ過した消化液とぶどう糖のイン
キュベーション開始後時間の経過によるL−乳酸塩濃度
の変化を示した。点線はインキュベーション液にバージ
ニアマイシン(10μg/ml)添加後のL−乳酸塩濃度の変
化を示す。バージニアマイシンはインキュベーション開
始後4、8、12時間で加えた。
この結果は、バージニアマイシンは、動物が多量の穀物
を消費した後で与えられても、なお乳酸の蓄積と蹄葉炎
を防止出来ることを示している。ぶどう糖の発酵開始8
時間後まで、バージニアマイシンの添加が乳酸の蓄積を
妨げることは明らかである。澱粉が主の穀物を与えた動
物で、澱粉は最初、ぶどう糖の加水分解する必要があ
る。これは、乳酸蓄積を防止する為のバージニアマイシ
ンの治療上の使用がさらに後の段階でも可能であること
を意味する。
実施例1乃至6でスクリーニングする為に選択した全て
の抗生物質は、グラム陽性菌に対して活性であり、非常
に類似した抗生物質スペクトルを有するにもかかわら
ず、澱粉の発酵中に蓄積する乳酸の抑制にその生物的活
性が非常に異なるということは興味深い。実施例1で使
用した全混合物の非常に広い投薬範囲からして、これら
の抗生物質の有効性と投与率の違いには原因はなさそう
だ。そしてアボパーシンは最も高い濃度(バージニアマ
イシンの最少有効投与量の約32倍)ですら乳酸の完全な
抑制に失敗した。コーンスターチ発酵中の乳酸の生成量
と、異なる抗生物質の発酵反応が、馬の間で有用な違い
があることも又明確である。この馬の間の差異は、たぶ
ん、なぜ粉砕小麦を投与した馬全てに大腸内で高濃度の
乳酸に発展しないか、なぜ全ての馬に蹄葉炎の徴候が表
われないのか説明される。
実施例7及び8 バージニアマイシンの作用の生体調査 実施例 7 2頭の馬による事前調査 飼料にバージニアマイシンを事前に混入しこれらの動物
に与えた。2kgの混合物は、切りわら1225g、砂糖225g、
水450g、「スタファック20」100gを含んだ。これは1日
当り約2gのバージニアマイシンを提供するものであっ
た。「スタファック20」を加える前に砂糖を最初水に溶
かし、「スタファック20」を加混合し均質の懸濁液にし
た。この混合物を次いできりわらに加え、20分混合し
た。この飼料を与えて2日目に食べていなかったとき、
動物に、胃管を通して頭当り125gの「スタファック20」
(頭当り2.5gバージニアマイシン)を与えた。実験3日
目、動物に、粉砕小麦を1投与量与えた。これで体重1k
g当り約6mgのバージニアマイシンを供給した。小麦は水
と一緒にスラリー状に混合し、同量ずつを2回に分けて
約2時間の間隔で与えた。動物を、上記参考例で記述し
たように、48時間にわたり8時間毎に検査し、試料を採
取した。時間は小麦の最初の投与の時から計られた。
小麦スラリーとバージニアマイシンを与えた2頭の馬の
うち1頭は16時間後死亡した。死因は、盲腸内のガス蓄
積の結果であると検死解剖で診断された。2頭目の動物
は、投与による病的効果を示さなかったので、この馬か
ら得た結果を実施例8における8頭の結果に合わせた。
それゆえに、表わされたデータは、バージニアマイシン
処理グループは5頭で、無処理グループは4頭である。
実施例 8 8頭の馬をこの実験で使用した。4頭にバージニアマイ
シンを与え、他の4頭は同じ処理だがバージニアマイシ
ン無しであった。バージニアマイシンを与えた動物は小
麦スラリーを投与する前2日間飼料に混入し与えた。飼
料混合物640gは、ルーセン切りわら495g、砂糖16.5g、
コーンフラワー8.3g、水115g、「スタファック500」4.9
5g(これは1日当り約2.48gのバージニアマイシンを供
給した)であった。飼料を次のようにして用意した。砂
糖、コーンフラワー、水、「スタッファック500」を均
質に混合したスラリーを調製し、そしてルーセン切りわ
らを加えセメントミキサーで充分に混合した。対照群の
動物は、添加物無しのルーセン切りわら640gを与えた。
3日目に与えた小麦の投与量は、体重1kg当り12gの粉砕
小麦であり、これも又等量を二回に分け、間隔をとって
与えた。バージニアマイシン処理の馬に与えた小麦は、
「スタフアック20」(20/kg)が含まれた。これは体重1
kg当り約4.8mgのバージニアマイシンを供給した。動物
を参考例で記載したように、48時間中8時間毎に検査
し、そして試料を採取した。48時間後、すべての動物を
屠殺し、L−、D−乳酸、pHの分析の為に盲腸と大腸消
化物の試料を採取した。
バージニアマイシンを投与した5頭は、どれも全く跛の
徴候を示さなかった。それに反して、無処理グループの
4頭のうち3頭は、オベルグレード2の跛になった。そ
の結果、バージニアマイシンの事前使用と小麦スラリー
の連結使用において、跛の有意な減少があった(p<0.
05)。
第3図に、血液中のL−、D−乳酸塩の時間の経過によ
る変化を示した。1グループの馬(n=5)はバージニ
アマイシン処理され、他のグループは無処理である。無
処理の動物の16時間と24時間でのD−乳酸塩が有意に増
加したのに対し、バージニアマイシンを与えた動物は、
16時間でD−乳酸塩濃度が少しだけ増加した。L−乳酸
塩に関しては、バージニアマイシン処理動物にL−乳酸
塩濃度が8時間と16時間で有意に高かった。この傾向
は、24時間後に逆転し、そして40時間までにL−乳酸塩
濃度は、無処理の動物の方がより高くなっていた(p<
0.05)。
第4図に、小麦スラリーを投与後、血液重炭酸塩と糞pH
の、時間の経過による変化を表わした。1グループの馬
(n=5)はバージニアマイシンで処理され他のグルー
プは無処理である。小麦を投与後、16時間までに無処理
動物の血液重炭酸塩濃度が非常に減少し、そしてレベル
は、32時間で、バージニアマイシンで処理した動物に比
べてもまだ低かった。時間の経過による同様な形態が、
血液pHにもみられた。糞pHに関しては、無処理の動物の
糞pHは、24時間で急激に落ち(p<0.01)、32時間で常
態に戻った。バージニアマイシンを投与した動物の糞pH
に有意な変化はなかった。
血液pHと血液D−乳酸塩の間に有意な関係(p<0.00
1)があった。しかしながら、L−乳酸塩と血液pHの間
に何も関係はなかった。
第5図は、小麦スラリーの投与後、時間の経過による心
音率の変化を示す。1グループの馬(n=5)はバージ
ニアマイシン処理され他のグループは無処理である。バ
ージニアマイシン処理動物の心音率は16〜24時間の間で
無処理の馬より高かった。その後心音率は平常に戻っ
た。無処理の動物の平均心音率は、24〜48時間の間で有
意に上昇した。
この一連の実験の主要発見は、バージニアマイシンの投
与が、過多の炭水化物消費による蹄葉炎への進展に対し
馬を守るということであった。結果は、バージニアマイ
シンの投与によって、血液D−乳酸塩を低レベルに維持
し、そして又、アシドーシスに関するすべてのパラメー
ター(血液重炭酸塩及びpH、糞pH)を常態限界的にコン
トロールしたことを示す。
試験管内発酵の結果は、特にpHに関して、生体で測定さ
れたものと違いがあった。バージニアマイシンはpHの著
しい低下を減らしたにもかかわらず試験管内実験ではイ
ンキュベートした液体のpHはバージニアマイシンの存在
いかんに関係なく低下した。その反面、バージニアマイ
シンで処理した動物は、糞pHの低下を示さず、血液pH又
は血液重炭酸塩レベルに変化の証しを示さなかった。こ
れはたぶん生体で、揮発性脂肪酸は胃腸管から急速に吸
収され、消化物の酸度に貢献しないからであろう。その
反面、乳酸塩は消化物のpHが約5.5に落ちるまで有効に
吸収出来ないからである〔ダンロップ(Dunlop)、1965
年〕。加えて、バージニアマイシンは、総揮発性脂肪酸
の濃度を生体において減少させた(実施例4)。こらは
又、これらの動物の消化物のより高いpHに貢献する。
バージニアマイシンと他のグラム陽性抗生物質は、後部
腸内発酵中、プロピオン酸塩のモル率を増加することが
明らかである(第2表及び第7表)。プロピオン酸塩の
生成増加は、ぶどう頭合成の為の基質の有効性を増加さ
せ、それによってグリコーゲンの蓄積が増加する可能性
がある。
バージニアマイシンが投与された動物は、炭水化物の最
初の急速な発酵中もっと多くのガスを生成したことを表
わす。これは、盲腸にガスの蓄積で死亡した動物、そし
て又、L−乳酸塩が16〜24時間の間で上昇したことに見
られた(第3図)。このガスの蓄積の理由は、たぶんバ
ージニアマイシン処理の馬で澱粉の発酵中に乳酸塩でな
く、揮発性脂肪酸が継続的に生成される事実による。揮
発性脂肪酸、酢酸塩及び酪酸塩が生成される際、炭酸ガ
スと水素も又生成される。これらは又、結合してメタン
を生成する。乳酸塩やプロピオン酸塩の形成に伴ったよ
うなガスは無い。ここで使用した炭水化物重荷モデル
は、容易に発酵可能な炭水化物を非常に短時間に超多量
供給し、そしてより生理的条件下でガスの蓄積がおこら
ない事が可能であることを力説すべきだ。実際、バージ
ニアマイシンは酢酸塩と酪酸塩に比較してプロピオン酸
塩の生成量を増加し(第7表)、そして、揮発性脂肪酸
を基礎とする発酵の通常の条件下では、ガス生成量の減
少が期待できる。
事実、一度バージニアマイシンが消化含有物に与えられ
たなら、乳酸塩濃度の蓄積は持続しないということは、
動物が不慮に大量の高澱粉炭水化物を消費した後でもバ
ージニアマイシンを投与することが可能であり、この方
法で、乳酸の蓄積と蹄葉炎を防止出来ることを示してい
る。第3図に示したデータから、D−乳酸塩のみが小麦
投与後約16時間で有意に上昇するようだ。これは、高レ
ベルの澱粉の不慮の摂取後12時間以内にバージニアマイ
シンで治療すれば蹄葉炎を防止出来ると期待できること
を示している。
【図面の簡単な説明】
第1図は粉砕小麦を投与した4頭の馬の血液D−、L−
乳酸塩の時間の経過による変化、第2図は粉砕小麦を投
与した4頭の馬の血液D−乳酸塩と重炭酸塩の関係、第
3A図及び第3B図は粉砕小麦の投与に続いて測定した馬の
血液内D−乳酸塩とL−乳酸塩の時間の経過による変
化、第4A図及び第4B図は粉砕小麦の投与に続いて馬の血
液内重炭酸塩と糞pHの時間経過による変化、第5図は粉
砕小麦の投与に続いて馬の心音率の時間の経過による変
化、第6図は馬の後部腸のろ過した消化液とぶどう糖の
インキュベーション開始後、時間の経過によるL−乳酸
塩濃度の変化を示し、点線はインキュベーション液にバ
ージニアマイシン(10μg/ml)添加後のL−乳酸塩濃度
の変化を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/00 ADZ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グリコペプチド抗生物質、グリコリピッド
    抗生物質、スタフィロマイシン抗生物質、ポリペプチド
    抗生物質、又はマクロライド抗生物質を含有する馬類家
    畜における蹄葉炎の治療用薬剤。
  2. 【請求項2】前記薬剤が、上部消化管の酵素消化に耐え
    得、前記薬剤の盲腸での取り込みを増大させるような粒
    子状で与えられる、請求項(1)に記載の薬剤。
  3. 【請求項3】前記粒子が繊維状である、請求項(2)に
    記載の薬剤。
  4. 【請求項4】グリコペプチド抗生物質を含有する、請求
    項(1)乃至(3)のいずれか1請求項に記載の薬剤。
  5. 【請求項5】グリコリピッド抗生物質を含有する、請求
    項(1)乃至(3)のいずれか1請求項に記載の薬剤。
  6. 【請求項6】スタフィロマイシン抗生物質を含有する、
    請求項(1)乃至(3)のいずれか1請求項に記載の薬
    剤。
  7. 【請求項7】ポリペプチド抗生物質を含有する、請求項
    (1)乃至(3)のいずれか1請求項に記載の薬剤。
  8. 【請求項8】マクロライド抗生物質を含有する、請求項
    (1)乃至(3)のいずれか1請求項に記載の薬剤。
  9. 【請求項9】前記グリコペプチド抗生物質がアボパーシ
    ンから成る、請求項(4)に記載の薬剤。
  10. 【請求項10】前記グリコリピッド抗生物質がフラボマ
    イシン(バンベルマイシン)から成る、請求項(5)に
    記載の薬剤。
  11. 【請求項11】前記スタフィロマイシン抗生物質がバー
    ジニアマイシンから成る、請求項(6)に記載の薬剤。
  12. 【請求項12】前記ポリペプチド抗生物質がバシトラシ
    ン亜鉛から成る、請求項(7)に記載の薬剤。
  13. 【請求項13】前記マクロライド抗生物質がタイロシン
    から成る、請求項(8)に記載の薬剤。
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