JPH0725760A - アルツハイマー病予防治療剤 - Google Patents

アルツハイマー病予防治療剤

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JPH0725760A
JPH0725760A JP17073393A JP17073393A JPH0725760A JP H0725760 A JPH0725760 A JP H0725760A JP 17073393 A JP17073393 A JP 17073393A JP 17073393 A JP17073393 A JP 17073393A JP H0725760 A JPH0725760 A JP H0725760A
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alzheimer
disease
acid
therapeutic agent
acetyl
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JP17073393A
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Hiroyuki Nishizawa
弘幸 西澤
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Tanabe Pharma Corp
GC Biopharma Corp
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Green Cross Corp Japan
Green Cross Corp Korea
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 炭素数6〜10の脂肪酸、その塩およびそのエ
ステル(但し、トリグリセライドを除く)から選ばれる
少なくとも一種を主成分とするアルツハイマー病予防治
療剤。 【効果】 上記の薬剤をヒトなどに経口または非経口投
与することによって、炭素数6〜10の脂肪酸、特にカプ
リル酸が、脳血液関門を通過して脳脊髄液へ移行し、脳
細胞内においてアセチルCoAにまで代謝され、過剰分
のアセチルCoAがコリンとともにアセチルコリンを生
成するので、脳内アセチルコリン含量の低下が認められ
るアルツハイマー病患者の症状を改善させ、またアルツ
ハイマー病を予防することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルツハイマー病予防
治療剤に関し、詳しくは脳内アセチルコリン含量の低下
に起因するアルツハイマー病の予防および/または治療
のための薬剤に関する。
【0002】
【従来技術】老人性痴呆症の一つであるアルツハイマー
病の患者において、脳内アセチルコリン含量の低下が認
められることが一般的に知られており、この疾患に対す
る薬物開発の重要な指標となっている。
【0003】現在使用されている薬剤または開発されつ
つある薬剤は、アセチルコリンを合成する酵素、アセチ
ルコリンの分解を抑制する酵素もしくはアセチルコリン
の前駆体であるコリンを脳内に供給するなどのアセチル
コリンの合成を刺激することによるものか、あるいはム
スカリン性アセチルコリン・レセプターのアゴニストに
よってレセプターを刺激することによるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の薬剤とはその作用機序が根本的に異なるアルツハイマ
ー病の予防および/または治療剤を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、炭素数6〜10
の脂肪酸、その塩およびそのエステル(但し、トリグリ
セライドを除く)が、脳血液関門を通過して脳脊髄液へ
移行し、脳細胞内においてアセチルCoAにまで代謝さ
れ、過剰分のアセチルCoAがコリンとともにアセチル
コリンを生成することを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0006】本発明は、かかる新知見に基づいて完成さ
れたものであり、炭素数6〜10の脂肪酸、その塩および
そのエステル(但し、トリグリセライドを除く)から選
ばれる少なくとも一種を主成分とするアルツハイマー病
予防治療剤である。
【0007】本発明における炭素数6〜10の脂肪酸と
は、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン
酸、カプリン酸の飽和脂肪酸をいい、特にカプリル酸
(オクタン酸)が好ましい。
【0008】上記脂肪酸の塩としては、好適にはナトリ
ウム塩、カリウム塩またはカルシウム塩のようなアルカ
リ金属またはアルカリ土類金属の塩、あるいはアンモニ
アなどの塩基との塩が挙げられる。
【0009】また、上記脂肪酸のエステルとしては、モ
ノグリセライドおよびジグリセライドが挙げられるが、
トリグリセライドは除かれる。好ましくはアルキルエス
テルが例示され、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert- ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、t-ペンチ
ル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルなどの炭素数1〜8
個の直鎖状または分岐状のアルキルが挙げられる。
【0010】上記脂肪酸のエステルは、自体既知の方法
によって製造され、例えばグリセロールからの合成、部
分エステル化、酵素を用いるエステル交換または含量の
高い油脂の分画など適宜の手段によって得られる。例え
ば、カカオ脂またはパーム脂肪の加水分解、蒸留による
脂肪酸の分画およびグリセロールとの再エスエル化によ
り得ることができる。
【0011】本発明のアルツハイマー病予防治療剤は、
上記の脂肪酸など(主成分)を、通常1〜50重量%、
好ましくは5〜15重量%含有しており、それ自体ある
いは薬理的に許容される担体、賦形剤、希釈剤などと混
合し、自体既知の固形形態(錠剤、カプセル剤、顆粒
剤、粉剤等)、溶液状形態(水溶液剤等)、懸濁形態、
乳化形態(乳剤、脂肪乳剤等)などに製剤化されて本発
明に供される。すなわち、経口または注射などの非経口
(例えば静脈内投与、胃、十二指腸または空腸などへの
経管投与など)で投与され得る。
【0012】本発明のアルツハイマー病予防治療剤の一
投与剤形として脂肪乳剤が挙げられる。かかる脂肪乳剤
は、上記主成分(特に、脂肪酸、そのエステル)、乳化
剤、水、および適宜の添加成分から常法によって調製さ
れる。
【0013】乳化剤としては、リン脂質(卵黄リン脂
質、大豆リン脂質など)、非イオン系界面活性剤などが
挙げられ、医療用に精製されたものであればよい。
【0014】リン脂質としては、卵黄レシチン、大豆レ
シチンなどの精製リン脂質が好適であり、常法の有機溶
媒による分画法によって調製することができる。主とし
てホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールア
ミンからなり、これ以外のリン脂質として、ホスファチ
ジルイノシトール、ホスファチジルセリン、スフィンゴ
ミエリンなども含有する。
【0015】リン脂質としては、ホスファチジルエタノ
ールアミンを含まないものを用いてもよい。このもの
は、通常入手可能な卵黄、大豆などのリン脂質を常法に
よって有機溶媒分画を行った後、シリカゲルまたはアル
ミナなどの無機吸収剤によって精製し得られる。かくし
て得られるリン脂質は、主としてホスファチジルコリン
からなり、これ以外のリン脂質として、ホスファチジル
イノシトール、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエ
リンを含有してもよい。さらに、ホスファチジルコリン
そのものを用いてもよい。
【0016】使用する水は、投与形態により異なり、静
注用に適したもの(例えば、注射用蒸留水、注射用精製
水など)または経口用に適したもの(例えば精製水)が
用いられる。
【0017】脂肪乳剤の各成分の含有量としては、例え
ば、油成分(主成分)は1〜50%(w/v)、好ましく
は5〜15%(w/v)であり、油成分100 部に対して乳
化剤1〜500 部(好ましくは、10〜50部)、および適量
の水からなるものが例示される。
【0018】この他、必要に応じて更に乳化補助剤〔例
えば、0.3 %(w/v)までの量の炭素数6〜22、好ま
しくは炭素数12〜20の脂肪酸またはその薬理学的に許容
される塩など〕、安定化剤〔例えば、0.5 %(w/v)
以下、好ましくは0.1 %(w/v)以下の量のコレステ
ロール類、または5%(w/v)以下、好ましくは1%
(w/v)以下の量のホスファチジン酸など〕、高分子
物質〔例えば、0.1 〜5%(w/v)、好ましくは、0.
5 〜1%(w/v)のアルブミン、デキストラン、ビニ
ル重合体、非イオン性界面活性剤、ゼラチン、ヒドロキ
シエチル澱粉など〕、等張化剤(例えば、グリセリン、
ブドウ糖など)、香料などを添加することもできる。
【0019】乳化補助剤としての炭素数6〜22の脂肪酸
は、医薬品に添加可能なものであればいずれも使用でき
る。この脂肪酸は直鎖状、分岐状のいずれでもよいが、
直鎖状のステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、パル
ミチン酸、リノレン酸、ミリスチン酸などを用いるのが
好ましい。これらの塩としては、生理的に受け入れられ
る塩、例えばアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、
カリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(例えば、カル
シウム塩、マグネシウム塩など)などを用いることがで
きる。
【0020】さらに、乳化補助剤として脂肪族アミンを
用いてもよい。具体的には炭素数2〜22のものが例示さ
れる。この脂肪族アミンは医薬品に添加可能なものであ
ればいずれも使用できる。この脂肪族アミンは直鎖状、
分岐状のいずれでもよいが、直鎖状のエチルアミン、プ
ロピルアミン、オクチルアミン、ステアリルアミン、オ
レイルアミンなどを用いるのが好ましい。その添加量と
しては0.0001〜0.01%(w/v)程度が例示される。ま
た、乳化不十分な場合はさらに公知の各種乳化補助剤を
用いることもできる。
【0021】安定化剤としてのコレステロール、ホスフ
ァチジン酸などは、医薬用として使用が可能なものであ
れば特に制限はない。また、アルブミンとしては、抗原
性の問題からヒト由来のものが好ましく、ビニル重合体
としては、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ルなどを挙げることができる。非イオン性界面活性剤と
しては、ポリアルキレングリコール(例えば、平均分子
量1,000 〜10,000、好ましくは4,000 〜6,000 のポリエ
チレングリコール)、ポリオキシアルキレン共重合体
(例えば、平均分子量1,000 〜20,000、好ましくは6,00
0 〜10,000のポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレ
ン共重合体)、硬化ヒマシ油ポリオキシアルキレン誘導
体〔例えば、硬化ヒマシ油ポリオキシエチレン−(20)−
エーテル、同−(40)−エーテル、同−(100) −エーテル
など〕、ヒマシ油ポリオキシアルキレン誘導体〔例え
ば、ヒマシ油ポリオキシエチレン−(20)−エーテル、同
−(40)−エーテル、同−(100) −エーテルなど〕などを
用いることができる。
【0022】本発明における脂肪乳剤は、例えば次の方
法によって製造される。すなわち、所定量の油成分(主
成分)、乳化剤(好ましくはリン脂質)およびその他前
記の添加剤などを混合、加熱して溶液となし、常用のホ
モジナイザー(例えば、高圧噴射型ホモジナイザー、超
音波ホモジナイザーなど)を用いて均質化処理すること
によって、油中水型分散液を作り、次いでこれに必要量
の等張化剤、安定化剤などを含む水を加え、再び前記ホ
モジナイザーで均質化を行って水中油型乳剤に変換する
ことにより製造することができる。製造上の都合によっ
ては、脂肪乳剤の生成後に安定化剤、等張化剤などの添
加剤を加えてもよい(特開昭58−222014号公報参照)。
【0023】このようにして製造された脂肪乳剤は、極
めて微細で、脂肪粒子の平均粒子径は約0.05〜0.5 μm
であり、その保存安定性はきわめて良好である。
【0024】上記脂肪乳剤には、長鎖脂肪酸トリグリセ
ライド(以下「LCT」という)が含有されていてもよ
く、炭素数16〜18の飽和または不飽和の脂肪酸を構成脂
肪酸とする脂肪酸トリグリセライドが好適なものとして
例示される。LCTは、当該LCTを主成分とし含有す
るもの、例えば当該LCTを95%(重量)以上、好まし
くは99%以上を含有する植物油(例えば、綿実油、大豆
油、コーン油、ピーナッツ油、サフラワー油など)など
として使用してもよい。好ましいLCTとしては、大豆
油が挙げられる。大豆油としては高純度の精製大豆油が
好適に使用され、より好ましくは精製大豆油を例えば水
蒸気蒸留法により更に精製して得た高純度の精製大豆油
(純度:トリグリセライドとして99.9%以上含有)が使
用される。LCTを構成する脂肪酸としては、例えばパ
ルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、
オレイン酸などが挙げられる。LCTを含有させる場
合、上記主成分とLCTとの重量比は、4:1〜1:
4、好ましくは2:1〜1:2、さらに好ましくは1:
1である。
【0025】本発明のアルツハイマー病予防治療剤に含
有される上記主成分は、一般に投与後、腸上皮細胞から
迅速かつ容易に吸収され、門脈を経て肝臓に運ばれ、肝
臓で酸化されてエネルギーとして利用されるので、吸収
が容易な高カロリーのエネルギー源として、栄養剤に用
いられる。したがって、本発明のアルツハイマー病予防
治療剤には、通常の栄養剤に用いられる蛋白質、アミノ
酸、ペプチド、植物脂質、糖質、ミネラル類、ビタミン
類、さらに他の公知の添加剤(例えば乳化剤、安定化
剤)などを適宜配合してもよい。
【0026】蛋白質としては、植物性蛋白質、乳清蛋白
質、低乳糖乳蛋白質が例示され、アミノ酸としては、バ
リン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、リジン、
メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファンが例示
され、植物脂質としては、サフラワー油、トウモロコシ
油、大豆油、綿実油、ひまわり油、アマニ油などのリノ
ール酸、リノレン酸を含有する脂質が例示され、糖質と
しては、グルコース、マンノース、ガラクトース、フル
クトースなどの単糖類、乳糖、ショ糖、マルトースなど
の二糖類、デキストリン、α化澱粉などの多糖類が例示
され、ミネラル類としては、ナトリウム、カリウム、カ
ルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、塩素、リン、銅、
マンガン、コバルト、モリブデン、クロム、セレンなど
が例示され、ビタミン類としては、ビタミンA(A1
2 ,レチネン,プロビタミンA)、ビタミンB1 (チ
アミン,アノイリン)、ビタミンB2 (リボフラビン,
ラクトフラビン)、ビタミンB6 (ピリドキシン,ピリ
ドキサール,ピリドキサミン,ピリドキサールリン
酸)、パントテン酸、ニコチン酸アミド、ビオチン、葉
酸、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD(D2 ,D
3 ,プロビタミンD)、ビタミンE(トコフェロー
ル)、ビタミンK(K1 ,K2 ,K3 )などが例示され
る。
【0027】本発明のアルツハイマー病予防治療剤は、
経口投与の場合、成人標準量として1日100 g〜300 g
(例えば10%w/v溶液であれば、1,000 ml〜3,000 m
l)を数回に分けて投与され、非経口投与の場合、10%
w/v〜30%w/vの溶液として、投与速度100 〜150
ml/時間にて胃、十二指腸または空腸に持続的に、また
は1日数回に分けて経管注入投与、あるいは静脈内投与
される。なお、年齢、症状、体重などに応じて、投与
量、投与濃度、投与速度を適宜増減する。
【0028】
【作用】本発明にかかるアルツハイマー病予防治療剤に
従えば、炭素数6〜10の脂肪酸、その塩およびそのエス
テル(但し、トリグリセライドを除く)から選ばれる少
なくとも一種が主成分として含有されているので、カプ
リル酸などの脂肪酸が脳血液関門を通過して脳脊髄液へ
移行し、脳細胞内においてアセチルCoAにまで代謝さ
れ、過剰分のアセチルCoAがコリンとともにアセチル
コリンを生成する。
【0029】
【実施例】本発明をより詳細に説明するために、以下に
実施例および実験例を挙げるが、本発明はこれらによっ
て何ら限定されるものではない。
【0030】実施例1 精製大豆油(LCT)50g、カプリル酸50g、日本薬局
方グリセリン22.1gおよび適量の注射用蒸留水をとり、
乳化剤として卵黄リン脂質12gを混合し、全量を1lと
してホモミキサーを用いて粗乳化を行った。さらに、マ
ントン−ガウリン型ホモジナイザーを用い、合計圧200
〜250 kg/cm2 の加圧下で10分間乳化した。これにより
均質化された極めて微細な乳剤(pH6.3 )を得た。こ
の乳剤の平均粒子径は0.2 〜0.4 μmであった。この乳
剤を適当な品質のガラス瓶に入れた後、常法により加熱
滅菌して、乳状の静注用アルツハイマー病予防治療剤を
得た。
【0031】実施例2 実施例1において、精製大豆油(LCT)を用いずにカ
プリル酸を100 g用いた以外は実施例1に準じて乳剤
(pH6.3 )を得た。この乳剤の平均粒子径は0.2 〜0.
4 μmであった。この乳剤を適当な品質のガラス瓶に入
れた後、常法により加熱滅菌して、乳状の静注用アルツ
ハイマー病予防治療剤を得た。
【0032】実施例3 精製大豆油(LCT)50g、カプリル酸エチルエステル
50g、日本薬局方グリセリン22.1g、ショ糖50g、少量
の香料および適量の注射用蒸留水をとり、乳化剤として
卵黄リン脂質12gを混合し、全量を1lとしてホモミキ
サーを用いて粗乳化を行った。以下、実施例1と同様に
して乳化した。これにより均質化された極めて微細な乳
剤(pH6.3 )を得た。この乳剤の平均粒子径は0.2 〜
0.4 μmであった。この乳剤を適当な品質のガラス瓶に
入れた後、常法により加熱滅菌して、乳状の静注用アル
ツハイマー病予防治療剤を得た。
【0033】実施例4 酸カゼイン19.7gを適当量の炭酸ナトリウムまたは炭酸
カリウムの水溶液に溶解し、この水溶液にカプリル酸ナ
トリウム12gおよびサフラワー油3gを添加し、均質化
した後、噴霧乾燥または凍結乾燥により乾燥させた。次
に、DL−メチオニン0.3 g、デキストリン64g、ビタ
ミン類1gおよびミネラル類5gをVブレンダーにて混
合して、粉末状の経口用アルツハイマー病予防治療剤を
得た。
【0034】実施例5 カプリル酸エチルエステル5.4 g、サフラワー油1.3
g、カゼイン加水分解物8.87g、DL−メチオニン0.14
g、デキストリン28.8g、日本薬局方グリセリン0.2
g、ビタミン類1g、ミネラル類5gおよび卵黄リン脂
質0.2 gを精製水100 mlに添加し、均質機にて混合し
て、液状の経管用アルツハイマー病予防治療剤を得た。
【0035】実施例6 カプリル酸ナトリウム5.4 g、サフラワー油3g、酸カ
ゼイン19.7g、DL−メチオニン0.3 g、α−コーンス
ターチ54g、ショ糖10g、ビタミン類1gおよびミネラ
ル類5gを均質に混合し、加湿・加温が可能な成形機ま
たはエクストルーダにて固化させて、固形状の経口用ア
ルツハイマー病予防治療剤を得た。
【0036】実験例1 ラットにカプリル酸ナトリウムを金属製ゾンデを用いて
強制経口投与し、脳ホモジネート中のアセチルコリン含
量の経時変化を調べた。
【0037】1.使用動物 4週齢の雄性ラット25匹を試験に供した。なお、試験使
用時の体重は118.4 g〜158.4 gであった。
【0038】2.投与量 カプリル酸ナトリウム(シグマ社製)を2.38g/kg投与
すべく、容量が30ml/kgとなるように7.93%水溶液を調
製し、4 ml/min/animalとした。動物は1検査時に各5
匹を使用した。
【0039】3.アセチルコリンの定量 〔前処理〕投与前、投与後10分、30分、1時間および2
時間目にそれぞれラットを断頭し、直ちに脳を摘出して
脳湿重量を測定した。次に、脳100 mgに対して500 μl
の0.2 M過塩素酸(100 μMのEDTA2Naを含む)
を加え、さらに内部標準として10-4Mエチルホモコリン
を過塩素酸500 μlあたり100 μl加えた後、氷冷下1,
000 rpm にてポッター型テフロンホモジナイザーにてホ
モジナイズした。その後、徐タンパクを完全に行うため
に氷中に30分放置後、10,000g×15分、0℃にて遠心分
離し、上清200 μlに0.2 MのKHCO3 を200 μl加
えて中和した。さらに氷中に30分放置後、上清を0.45μ
mのフィルターにて濾過したものを電気化学検出器を装
着した高速液体クロマトグラフに注入した。
【0040】〔試験結果〕脳ホモジネート中のアセチル
コリンおよびコリン含量を下記の表1に示す。なお、統
計処理はF−t検定法を用い、投与前値を対照として実
施した(**P<0.01) 。
【0041】
【表1】
【0042】アセチルコリンは、投与後10分目に有為に
増加し、投与後30分目まで漸増し、投与後2時間目には
投与前値にまで回復した。
【0043】アセチルコリンが増加する理由は、炭素数
6〜10の脂肪酸、特にカプリル酸(オクタン酸)が脳脊
髄液へ移行することから、これら脂肪酸が脳細胞内にて
アセチルCoAに代謝され、過剰分のアセチルCoAが
コリンとともにアセチルコリンに合成されると考えられ
る。
【0044】したがって、本発明にかかるアルツハイマ
ー病予防治療剤は、従来のアルツハイマー病のための薬
剤のように、アセチルコリンの合成を刺激するか、ある
いはムスカリン性アセチルコリン・レセプターのアゴニ
ストによってレセプターを刺激することによるものとは
その作用機序が根本的に異なり、アセチルコリンの原料
ともいうべきアセチルCoAを増加させ、脳内にてアセ
チルコリンを生成するものであり、アルツハイマー病の
予防および/または治療剤として有用である。
【0045】
【発明の効果】本発明のアルツハイマー病予防治療剤を
ヒトなどに経口または非経口投与することによって、脳
細胞内にアセチルコリンが生成されるので、本剤は脳内
アセチルコリン含量の低下が認められるアルツハイマー
病患者の症状を改善させ、またアルツハイマー病を予防
する目的で使用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数6〜10の脂肪酸、その塩およびそ
    のエステル(但し、トリグリセライドを除く)から選ば
    れる少なくとも一種を主成分とするアルツハイマー病予
    防治療剤。
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