JPH07258559A - 導電性プラスチック材およびこのような材の製造方法 - Google Patents

導電性プラスチック材およびこのような材の製造方法

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JPH07258559A
JPH07258559A JP7021754A JP2175495A JPH07258559A JP H07258559 A JPH07258559 A JP H07258559A JP 7021754 A JP7021754 A JP 7021754A JP 2175495 A JP2175495 A JP 2175495A JP H07258559 A JPH07258559 A JP H07258559A
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conductive complex
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Esa Virtanen
ビルタネン エサ
Kimmo Vaekiparta
ベキパルタ キッモ
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    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B1/00Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
    • H01B1/06Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances
    • H01B1/12Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances organic substances
    • H01B1/124Intrinsically conductive polymers
    • H01B1/128Intrinsically conductive polymers comprising six-membered aromatic rings in the main chain, e.g. polyanilines, polyphenylenes

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い導電性を有するプラスチック材、その製
造方法および使用方法を得る。 【構成】 本発明にかかる錯体は高導電性部(A部)お
よびA部より一層低い導電性であるが、しかし一層良好
に可塑化されている基礎材(B部)を有する。錯体にお
いて、A部とB部は、限定的な溶解がそれらの境界面で
生ずるような方法で結合し、これにより両成分の利点が
錯体において結合する。 【効果】 A部とB部の2成分から形成される錯体の完
全な分解が回避され、高い導電性を有するプラスチック
材を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導電性錯体、このような
錯体の製造方法および高い導電性プラスチック材の製造
におけるそれらの使用方法に関する。本発明は、さらに
詳しくは、これらの完全な溶解が回避される2つの成分
からなるそのような錯体に関する。本発明に基づく錯体
において、高導電性部(A部)とA部よりも一層弱い導
電性であるが、しかし一層良好な可塑可能性の基礎材
(B部)とが存在する。本発明に基づく錯体において、
A部およびB部は境界面において制限された溶解が起こ
るように結合し、これにより各成分の利点が錯体におい
て結合する。本発明はまた錯体の製造方法およびこのよ
うな錯体を高い導電性プラスチック材中のポリマーマト
リックスと一緒のこのような錯体の使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、導電性ポリマーは世界中で大きな
興味を引いている。このようなポリマーは、バッテリ
ー、センサー、スイッチ、光電池、サーキットボード、
発熱体、静電気防止(ESD)および電磁干渉防止(E
MI)を含む複数の応用中の金属コンダクタおよび半導
体材料の置換可能性を提供する。導電性ポリマーは金属
について次の利点、軽量、腐食抵抗および一層低い製造
および処理コストを有している。
【0003】導電性プラスチックは、おおまかには2つ
の異なる群、例えばカーボンブラックもしくはランプブ
ラック、カーボンファイバー、金属粉等の導電性充填剤
および酸化、還元もしくは加プロトン(ドーピング)処
理により導電性にされたポリマーに基づく本質的な導電
性プラスチックが熱硬化性または熱可塑性樹脂に添加さ
れる充填導電性プラスチックに区分けすることができ
る。
【0004】充填導電性プラスチックの導電性は、導電
性充填剤粒子間で形成された相互接触に基づいている。
代表的には、約10〜50重量%の良く分散した充填材
が、高い導電性の組成物を達成することが要求される。
しかしながら、問題がこのような導電性組成物材料に伴
っており、このような組成物の機械的およびその他の性
質が充填剤含量の増加およびポリマー含量の減少により
決定的に劣化し、それらの導電性が特に半導体領域で制
御するのが困難になり、そして充填剤のマトリックスプ
ラスチック中への安定且つ均一な分散が困難になる。
【0005】本質的な導電性プラスチックは、共役二重
結合およびヘテロ原子により形成された長鎖を有する有
機ポリマーから製造できる。このポリマーは、ポリマー
に一定のドーピング剤を添加することによりポリマーに
二重結合およびヘテロ原子のπ−およびπ−p電子系を
修正することにより導電性にされる。このように、ポリ
マーの背骨鎖は、共役鎖に沿う電流の通路を提供する電
子孔および/または過剰電子を含有するように修正する
ことができる。
【0006】本質的な導電性プラスチックの利点は、低
い導電性に関して特に強調されるドーピング水準とも呼
ばれているドパント濃度の機能としてそれらの導電性の
容易な修正を含んでいる。反対に、充填導電性プラスチ
ックによって低い導電性に達することは困難である。本
質的な導電性プラスチックとして当業上公知のポリマー
の典型的な種類は、ポリアセチレン、ポリ−p−フェニ
レン、ポリピロール、その誘導体と共にポリチオフェン
およびその誘導体と共にポリアニリンである。
【0007】プラスチックは、2つの主要なライン、溶
融処理および溶液処理に沿って製造工程にある製品、繊
維、フィルム、その他のような所望の製品へと処理され
る。溶融処理は多様な応用に好適であり、一方溶液処理
は、型取りした製品を製造するためでなく、主に繊維お
よびフィルムの製造にのみ使用することができる。しか
しながら、最も本質的な導電性プラスチックの処理およ
びドーピングは、取扱い、安定性、均一性およびこれら
の材料のその他の様相に問題がある。
【0008】技術的および商業的に約束される本質的な
導電性ポリマーは、特にポリアニリンおよびその誘導体
である。アニリンポリマーまたはその誘導体は、アニリ
ンモノマーまたは窒素原子が次の単位のベンゼン環中の
パラ−炭素と結合するこれらの誘導体に基づいている。
ポリアニリンはロイコエメラルデン、プロトエメラルデ
ン、エメラルデン、ニグラニリンおよびトルプロトエメ
ラルデンのような幾つかの形態で生じ得る。導電性ポリ
マー応用として、エメラルデン型が、式
【化1】
【0009】(式中、xは約0.5である)を有して最
も使用される。
【0010】ポリアニリンのドーピングは、取り分けて
HCl、H2 SO4 、HNO3 、HClO4 、HB
4 、HPF6 、HF、リンの酸、スルホン酸、ピクリ
ン酸、n−ニトロベンゼン酸、ジクロロ酢酸および重合
酸を含むプロトン酸(protic acid)を慣用
的に使用することにより当業上公知の方法に基づいて実
施される。ドーピングは有利にはスルホン酸を用いて、
そして最も有利にはドデシルベンゼンスルホン酸(DB
SA)を用いて行う。プロトン化は、前記の式に示した
アニリン単位の非プロトン性窒素原子、このような非プ
ロトン性窒素原子の割合は、ポリアニリンのエメラルジ
ン基礎型の全N−原子の約50%である、を攻撃する。
本明細書中、参照は、例えば当業上の代表的な公報例で
ある米国特許第3963498号、第4025463号
および4983322号公報に対して行われる。プロト
ン酸によるポリアニリンのドーピングに対する多くの参
照もまた当業の文献中に見出される。
【0011】プロトン酸によりドープされたポリアニリ
ンは、過剰量の例えば前記スルホン酸またはその誘導体
のような前記プロトン酸と混合し、これにより混合物の
ドーピングおよび可塑化の両者のために前記酸が混合物
中に十分に含有される場合に、極度に有用であることが
見出されている。事実、この方法で過剰量のプロトン酸
を使用すると、プロトン酸として溶融処理に適するドー
プされたポリアニリンに、混合した化合物において前記
2つの機能を果たさせる。過剰なプロトン酸のこのよう
な使用は、酸性pH値を有するドープされたポリアニリ
ンを与える。しかしながら、酸性度は、ほとんどの応用
において導電性ポリマーの使用を決定的に妨げる。
【0012】欧州特許第582919号公報は、プロト
ン酸、有利にはスルホン酸そして最も有利にはドデシル
ベンゼンスルホン酸によりドープされたポリアニリンを
含有する導電性ポリマーを可塑化する方法を開示してい
る。引用した公報に基づく方法において、ドープされた
ポリアニリンを含有するポリマー混合物は金属化合物に
より処理される。この方法の好ましい具体例によれば、
ドープされたポリアニリンを可塑化するのに好適な化合
物は、金属化合物、最も有利には酸化亜鉛を、ドープさ
れたポリアニリンの可塑化剤として作用する化合物のよ
うな前記金属化合物により形成することができるいずれ
かの酸と反応させることにより調製される。このような
酸は、有利にはドーピングに使用したものと同じ酸、即
ちドデシルベンゼンスルホン酸(DBSA)である。こ
の反応混合物を加熱し、そして次いで形成された可塑化
金属化合物をドープされたポリアニリンと混合される前
に乾燥し、冷却し且つ粉砕する。ドープされたポリアニ
リンを処理可能な形に変形するために、欧州特許第54
5729号(フィンランド特許第915760号)公報
に開示された熱処理に基づく固化法が用いられる。
【0013】従って、前記の方法は、最も有利には、例
えばポリエチレンのような好適なマトリックスポリマー
を用いて必要な機械的性質を達成する最後に、さらに混
合する一層低い酸性、導電性ポリアニリンプラスチック
であるZnO/DBSA化合物の使用を提供する。この
ように、亜鉛化合物は、導電性ポリマーとマトリックス
ポリマーとの間の可塑性および/または相溶性改善剤と
してこの種の混合物に作用する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】高い導電性のプラスチ
ック材を達成することが本発明の目的である。このプラ
スチック材は、互いの完全な溶解を回避する2つの成分
からなる本発明に基づく錯体を含有する。本発明に基づ
く錯体は、高導電性部(A部)およびA部よりも一層低
い導電性であるが、しかし一層良好な可塑化可能性の基
礎材(B部)を有する。本発明に基づく錯体において、
A部およびB部は、境界面において制限された溶解が生
じ、これにより各成分の利点が錯体において結合するよ
うにして結合する。本発明に基づく錯体は、AおよびB
部の完全な溶解を回避するといっても、存在している基
礎の錯体とは異なる。本発明は、このため特許請求の範
囲の請求項1に記載の特性で特徴づけられる。
【0015】
【課題を解決するための手段】AおよびB部の完全な溶
解が回避される時、成分の利点が相乗的に結合すること
が意外にも見出された。これは現在の技術を考慮すれば
新規且つ驚異的である。
【0016】本発明に基づく導電性錯体において、錯体
のA部は、好ましくは錯体および高い導電性を有する得
られる生成物を与えるプロトン酸によりドープされた導
電性ポリマーのようなものである。
【0017】ドープされた導電性ポリマーの溶融処理お
よび溶液処理の両者が達成されるような方法で、官能的
なプロトン酸でドープされるドープされた導電性ポリマ
ーのようなポリアニリンを使用することが有利である。
ドデシルベンゼンスルホン酸は、ポリアニリンをドーピ
ングするのに非常に有利な官能的プロトン酸である。
【0018】本発明に基づく方法において、A部および
B部の両者は本質的な導電性ポリマーであり、これによ
り導電性金属粒子またはその他のこのような粒子により
導電性にされる現在の技術のこのような分散と比較して
有意な利点が達成される。
【0019】本発明に基づくB部は、B部が成分の導電
性を破壊しないある好適な可塑化剤を添加することによ
り可塑化されることを除いて、A部におけるのと同じ導
電性ポリマーであり得る。
【0020】A部が、ドデシルベンゼンスルホン酸のよ
うな官能的なプロトン酸によりドープされるポリアニリ
ンである時、導電性錯体のB部が同じプロトン酸により
ドープされたポリアニリンおよび可塑化プロトン酸と金
属化合物の反応生成物からなることは利点である。
【0021】錯体のA部は通常B部よりも一層酸性であ
り、これによりB部にとって、部を結合することにより
得られた錯体が本質的に中性であり且つ従って異なる処
理機械により処理するのに好適であり、そして多様な応
用に好適であるような組成物を有することが好ましい。
【0022】導電性錯体の性質は、B部がドデシルベン
ゼン酸によりドープされたポリアニリンおよびドデシル
ベンゼンスルホン酸と欧州特許第582919号公報に
より製造された亜鉛化合物との反応生成物からなる場合
に特に良好である。錯体および得られるプラスチック生
成物の導電性および処理可能性は、このことにより先行
技術の組成物におけるよりも良好である。錯体がDBS
Aおよび亜鉛化合物の反応生成物を含有する場合、ポリ
アニリンをドープする酸の量を減少することができ、そ
のことは一層低い酸性の錯体をもたらす。
【0023】このような化合物はまた、A部の導電性ポ
リマーを可塑化するB部として単独で使用できる。A部
がドデシルベンゼンスルホン酸によりドープされたポリ
アニリンである場合、導電性錯体中のB部はドデシルベ
ンゼンスルホン酸の反応生成物および金属化合物、好ま
しくは酸化亜鉛であり、本発明に基づくA部とB部の部
分的な溶解を行う。
【0024】カルシウム化合物、好ましくは炭酸カルシ
ウムもまた、導電性またはその他の性質を有意に減ずる
ことなしに本発明に基づく導電性錯体に添加できる。こ
れにより本質的に中性である錯体とすることができる。
このようなプラスチック材は本質的に中性であり、3〜
8の範囲のpH値、好ましくは約4〜7のpH値を有す
る。しかしながら、幾つかの応用において、このような
導電性プラスチック混合物は3未満または8を越えるp
H値を有するものを使用できる。
【0025】本発明に基づく導電性錯体のA部とB部の
重量比は、高い導電性を要求する条件もしくは酸性条件
においてはA部が一層多くてもよく、対応して強力な可
塑化を必要とする組成物または応用においてはB部が一
層多くてもよいとはいえ、慣用的な使用では90:10
〜30:70の範囲にある。A部とB部の有利な重量比
は、80:20〜60:40の範囲である。
【0026】本発明はまた、導電性錯体を製造し、これ
によりA部とB部が結合してA−B境界面において制限
された溶解が生ずるようにする方法に関する。用いる粗
原料および一般的な条件は、いかに制限された溶解を達
成するかを決定する。
【0027】AとB部を結合する最も簡単な方法は、そ
れらを一緒にプラスチック産業で一般に使用される混合
装置中で混合することおよび種々の攪拌器、捏和器、そ
の他を使用することである。有利な具体例において、混
合はスクリューミキサーを使用することにより実施す
る。本質的なことは、用いる混合パワーは導電性錯体の
種々の部分の混合を行うのに十分であるが、その混合は
種々の部分が完全に溶解する完全に均一な混合物に導い
てはならないことである。
【0028】導電性錯体の部分の結合は、有利には10
0〜200℃の範囲の温度、好ましくは130と170
℃の間の温度で行われる。
【0029】ポリマー錯体の固化は、有利には、例えば
1つまたは幾つかの加熱サイクルでスクリューミキサー
により混合物を走行させ、温度が約50〜400℃、好
ましくは80〜300℃そして最も好ましくは100〜
200℃であることにより行う。技術的な操作の点から
見ると、欧州特許第545729号および第58291
9号公報(フィンランド特許第915760号および第
923580号公報)に提示されたものと同じ操作が固
化に使用される。
【0030】本発明はさらに、高い導電性のプラスチッ
ク材に関しており、そしてそれが導電性錯体(A:B)
およびポリマーマトリックスを含有していることを特徴
としている。
【0031】所望により、本発明の導電性ポリマー錯体
を絶縁性ポリマーマトリックス材中に混合して導電性プ
ラスチック化合物を得ることができる。前記マトリック
ス材は熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂または弾性ポリマー
であり得る。マトリックス材は導電性ポリマーと相溶性
でなければならず、且つ好ましくは導電性ポリマーそれ
自体と同じ温度範囲で溶融処理可能である。有利なマト
リックスポリマーは、オレフィン、スチレン、ビニルポ
リマーまたはアクリルポリマーに基づく熱可塑性ホモポ
リマーまたはコポリマーもしくはこれらの混合物または
熱可塑性凝縮ポリマーである。一般的に使用するマトリ
ックスポリマーの内、次のものが例として挙げられる:
ポリエチレン、ポリプロピレン、PVC、スチレンブタ
ジエン、ポリエステル、ポリアミド、ABS(アクリル
ニトリル−ブタジエン−スチレン)およびポリカーボネ
ート。
【0032】技術的および経済的な両方で、プラスチッ
ク混合物においてできるだけ小さな比率の導電性ポリマ
ー材を狙うことが有利である。導電性ポリマー材は高価
であり、且つ一方で、全プラスチック混合物が混合物中
にできるだけ小さな割合の導電性ポリマー材を有する一
層良好な機械的性質を有する。プラスチック混合物中の
導電性ポリマー割合は、1〜50重量%、有利には1〜
25重量%そして好ましくは5〜15重量%の範囲であ
る。導電性ポリマー材およびマトリックス材のプラスチ
ック混合物に関して、参照は前記欧州特許第58291
9号公報(フィンランド特許第923580号公報)に
対してなされる。
【0033】導電性プラスチック材の成分を別のミキサ
ー、捏和器、その他の補助と共に混合することができ
る。有利な具体例において、混合はスクリューミキサー
の補助により行われる。
【0034】本発明はまた、高い導電性のプラスチック
材における導電性錯体の使用に関する。
【0035】次の実施例は、より一層詳細に本発明に基
づく導電性錯体およびプラスチック材の製造および性質
を述べるものである。
【0036】
【実施例】実施例における使用材料および条件 導電性ポリマーとして、ポリアニリンのエメラルジン基
礎型が試験に使用され、それは刊行物、Y.カオ、A.
アンドレアッタ、A.J.ヒーガーおよびP.スミス
著、ポリマー、30(1989)、2305に提示され
た方法に基づいて製造された。この方法はさておき、重
合において塩化水素酸の変わりに硫酸を使用した。
【0037】スルホソフト、ドデシルベンゼンスルホン
サン(DBSA)の商品名、をポリアニリンのドーピン
グ用剤(対−イオン)として使用した。
【0038】PANI/DBSA錯体:この錯体は、ポ
リアニリンとDBSAを1:4の重量比で含有する。固
化スクリューを成分の結合および固化のために使用し
た。
【0039】次の成分を基礎錯体Iを製造するために使
用した(重量%)。
【0040】 ポリアニリンEB 8.6 DBSA(スルホソフト) 81.7 ZnO 8.5 CaCO3 1.2
【0041】フィンランド特許第89775号公報に記
載されたような修正された注入加圧が錯体の成分を製造
し且つ結合するために用いられた。錯体の成分を結合す
る方法において、機械の操作温度は150℃であり、そ
してスクリューの回転速度は50rpmであった。
【0042】SEBS(スチレン−エチレン−ブチレン
−スチレン−コポリマー):クラトンG1651 ポリエチレン(HDPE):NCPE3415
【0043】上述した装置を導電性錯体およびマトリッ
クスポリマーを混合するために使用した。SEBS混合
物の混合は170℃の温度、50rpmの回転速度、3
サイクルで行った。HDPE混合物の混合は150℃の
温度、50rpmの回転速度、3サイクルで行った。
【0044】実施例1 本発明に基づく導電性錯体を、PANI/DBSA錯体
(A部)と基礎錯体I(B部)を60:40の重量比で
結合させることにより製造した。得られた錯体を、次い
で30%SEBSと混合して1.9S/cmの導電性を
有するプラスチック材を得た。錯体は<3のpHを有し
ていた。
【0045】実施例2 この実施例において、B部は酸化亜鉛とドデシルベンゼ
ンスルホン酸から1:2のモル比で作られた混合物であ
った。A部とB部を77.5:22.5の重量比で結合
させ、その後その錯体をSEBSと結合させた。得られ
た材料の導電性は5.0S/cm且つそのpHは<3で
ある。
【0046】実施例3 PANI/DBSA錯体(A部)と基礎錯体I(B部)
を表に示す割合で一緒に混合し、そして次いでSEBS
(30%錯体)で混合した。このようにして得られたプ
ラスチック材の導電性を次の表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】上記の表は導電性が、PANI/DBSA
錯体(A部)と基礎錯体I(B部)の重量比が50:5
0〜80:20の範囲、最大重量比が60:40の場合
に最良であることを明らかに示している。
【0049】実施例4 この実施例において、HDPE混合物は、実施例2にお
けると同じA部およびB部の含量で製造された。このH
DPE混合物の導電性は0.44S/cmである。
【0050】実施例5 この実施例において、操作はB部の20%がCaCO3
で置換された他は実施例2と同様にした。錯体における
A部およびB部の割合は65:35であった。得られる
生成物の導電性は1S/cmであり、そしてpHは6.
3であった。
【0051】次の比較例は、錯体またはいずれか他の導
電性錯体の1部だけ(A部またはB部)を有するような
プラスチック材と比較して、本発明に基づく導電性錯体
およびポリマーマトリックスを形成するプラスチック材
の予想外に高い導電性を説明している。
【0052】比較例1 30%の精製PANI/DBSA錯体をSEBSと混合
した。得られたSEBS混合物の導電性は0.30S/
cmであった。
【0053】比較例2 30%の精製基礎錯体IをSEBSと混合した。得られ
たSEBS混合物の導電性は0.015S/cmであっ
た。
【0054】比較例3 ポリアニリン、ZnO、ドデシルベンゼンスルホン酸お
よびCaCO3 の正味処方に基づく量を、前記装置中で
150℃且つ50rpmの回転速度にて錯体中にできる
だけ均一に混入した。得られた導電性錯体を、実施例1
と同様にSEBS(30:70)と混合した。測定され
た混合物の導電性は、0.070S/cmであった。
【0055】比較例4 30%の精製PANI/DBSA錯体をHDPEと混合
した。得られたHDPE混合物の導電性は0.0027
S/cmである。
【0056】比較例5 VERSICONTM、p−トルエンスルホン酸でドープ
されたポリアニリンの商業的等級から、マトリックスプ
ラスチックとしてSEBSを用いて30:70の割合で
混合物を製造した。得られた混合物の導電性は3.8×
10-5S/cmに過ぎなかった。
【0057】比較例6 比較例5に基づく試験を、本発明に基づく方法を用いて
繰り返した。実施例において、VERSICONTMと基
礎錯体Iから40:60の重量比で錯体を製造した。こ
の錯体を、マトリックスプラスチックとしてSEBSを
用いて30:70の割合でマトリックスプラスチック中
に混入した。かくして得られたプラスチック材の導電性
は0.083S/cmであった。
【0058】次の表2は、前記実施例および比較例にお
けるプラスチック材の導電性の要約を示す。
【0059】
【表2】
【0060】上記の表2は、A部とB部の全溶解を回避
する本発明に基づく錯体を用いる場合に、非常に高い導
電性がプラスチック材に得られることを明確に示してい
る。
【0061】当業者は、本発明が前記実施例に提示され
た具体例に限定されず、本発明は特許請求の範囲に記載
されている全てを包含していることを理解するであろ
う。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、高い導電性のプラスチ
ック材を提供することができる。このプラスチック材
は、互いの完全な溶解を回避する2つの成分からなる本
発明に基づく錯体を含有しており、この錯体は、高導電
性部(A部)およびA部よりも一層低い導電性である
が、しかし一層良好な可塑化可能性の基礎材(B部)を
有している。錯体のA部およびB部は、境界面において
制限された溶解が生じて、A部およびB部の完全な溶解
を回避し、これにより各成分の利点が錯体において結合
する。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)導電性ポリマーからなる第1成
    分、および(B)前記第1成分(A)における前記導電
    性ポリマーよりも一層低い導電性および一層高い可塑化
    可能性を有してなる第2成分からなり、前記第1成分
    (A)と前記第2成分(B)とは互いに部分的に溶解す
    ることを特徴とする導電性錯体。
  2. 【請求項2】 前記第1成分(A)と前記第2成分
    (B)との前記部分的な溶解が、前記成分(A)と前記
    成分(B)の間の少なくとも1つの境界面において生ず
    ることを特徴とする請求項1に記載の導電性錯体。
  3. 【請求項3】 前記成分(A)の前記導電性ポリマー
    が、官能化されたプロトン酸によりドープされたポリマ
    ーであることを特徴とする請求項1に記載の導電性錯
    体。
  4. 【請求項4】 官能化されたプロトン酸によりドープさ
    れた前記ポリマーが、ドデシルベンゼンスルホン酸(P
    ANI−DBSA)によりドープされたポリアニリンで
    あることを特徴とする請求項3に記載の導電性錯体。
  5. 【請求項5】 前記第2成分(B)の前記ポリマーが、
    可塑化された導電性ポリマーであることを特徴とする請
    求項1に記載の導電性錯体。
  6. 【請求項6】 前記可塑化された導電性ポリマーが、前
    記成分(A)におけると同じ導電性ポリマーであるが、
    可塑化されていることを特徴とする請求項5に記載の導
    電性錯体。
  7. 【請求項7】 成分(B)が、成分(A)を可塑化する
    ことを特徴とする請求項1に記載の導電性錯体。
  8. 【請求項8】 成分(B)が、(1)官能化されたプロ
    トン酸によりドープされたポリアニリンおよび(2)可
    塑化するプロトン酸と金属化合物との反応生成物からな
    ることを特徴とする請求項7に記載の導電性錯体。
  9. 【請求項9】 成分(B)が、(1)ドデシルベンゼン
    スルホン酸によりドープされたポリアニリンおよび
    (2)ドデシルベンゼンスルホン酸と亜鉛化合物との反
    応生成物からなることを特徴とする請求項8に記載の導
    電性錯体。
  10. 【請求項10】 成分(B)が、ドデシルベンゼンスル
    ホン酸と亜鉛化合物との反応生成物からなることを特徴
    とする請求項7に記載の導電性錯体。
  11. 【請求項11】 成分(B)が、さらにカルシウム化合
    物を含むことを特徴とする請求項8に記載の導電性錯
    体。
  12. 【請求項12】 前記カルシウム化合物が炭酸カルシウ
    ムであることを特徴とする請求項11に記載の導電性錯
    体。
  13. 【請求項13】 成分(B)が、さらにカルシウム化合
    物を含むことを特徴とする請求項10に記載の導電性錯
    体。
  14. 【請求項14】 前記カルシウム化合物が炭酸カルシ
    ウムであることを特徴とする請求項13に記載の導電性
    錯体。
  15. 【請求項15】 成分(A)と成分(B)の重量比が
    9:10〜30:70の範囲にあることを特徴とする請
    求項1に記載の導電性錯体。
  16. 【請求項16】 前記重量比が80:20〜60:40
    の範囲にあることを特徴とする請求項15に記載の導電
    性錯体。
  17. 【請求項17】 (A)導電性ポリマーからなる第1成
    分を、(B)前記第1成分(A)における前記導電性ポ
    リマーよりも一層低い導電性および一層高い可塑化可能
    性を有してなる第2成分と接触させてなり、前記第1成
    分(A)と前記第2成分(B)とは互いに全部は溶解せ
    ず、制限された溶解が、成分(A)と成分(B)の間の
    少なくとも1つの境界面において生ずることを特徴とす
    る請求項1に記載の導電性錯体の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記結合が、100〜200℃の温度
    にて行われることを特徴とする請求項17に記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 前記温度が、130〜170℃である
    ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記結合における前記成分(A)と前
    記成分(B)の重量比が9:10〜30:70の範囲に
    あることを特徴とする請求項17に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記重量比が80:20〜60:40
    の範囲にあることを特徴とする請求項20に記載の方
    法。
  22. 【請求項22】 請求項1の導電性錯体とポリマーマト
    リックスとからなることを特徴とする高い導電性を有す
    るプラスチック材。
  23. 【請求項23】 前記ポリマーマトリックスが、熱可塑
    性であることを特徴とする請求項22に記載の高い導電
    性を有するプラスチック材。
  24. 【請求項24】 請求項1に記載の導電性錯体を、導電
    性錯体と相溶し得る絶縁性ポリマーマトリックス材と結
    合させ、そして混合してプラスチック材を形成させてな
    ることを特徴とする高い導電性を有するプラスチック材
    の製造方法。
  25. 【請求項25】 プラスチック材を、製造工程にある製
    品、繊維もしくはフィルム中に溶融処理することからさ
    らになることを特徴とする請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 プラスチック材を、製造工程にある製
    品、繊維もしくはフィルム中に溶液処理することからさ
    らになることを特徴とする請求項24に記載の方法。
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