JPH0725874A - 光学活性な3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジン化合物の製造法 - Google Patents
光学活性な3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジン化合物の製造法Info
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- JPH0725874A JPH0725874A JP19538893A JP19538893A JPH0725874A JP H0725874 A JPH0725874 A JP H0725874A JP 19538893 A JP19538893 A JP 19538893A JP 19538893 A JP19538893 A JP 19538893A JP H0725874 A JPH0725874 A JP H0725874A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式
【化1】
(式中、X1 ,X2 は水素またはハロゲンを示す。)に
より表される3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリ
ジン化合物の光学活性な立体異性体を製造する方法。メ
タノール、エタノールなどの溶媒中、D−(−)−酒石
酸、L−(+)−酒石酸などの光学活性な酸を用いて分
割することを特徴とする。 【効果】 本発明方法は公知方法に比べて工程が短く、
高価な分割試薬が不要で、かつ簡便な操作にて高い光学
純度を有する3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリ
ジン化合物を大量に合成することを可能にした。
より表される3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリ
ジン化合物の光学活性な立体異性体を製造する方法。メ
タノール、エタノールなどの溶媒中、D−(−)−酒石
酸、L−(+)−酒石酸などの光学活性な酸を用いて分
割することを特徴とする。 【効果】 本発明方法は公知方法に比べて工程が短く、
高価な分割試薬が不要で、かつ簡便な操作にて高い光学
純度を有する3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリ
ジン化合物を大量に合成することを可能にした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬または医薬品の合成
中間体として有用な光学活性な3−アミノ−2−ベンズ
ヒドリルキヌクリジン化合物の製造法に関する。
中間体として有用な光学活性な3−アミノ−2−ベンズ
ヒドリルキヌクリジン化合物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ジョンA.ロー(John A. Lowe) らはジ
ャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J. Med.
Chem.) 第35巻、2591頁(1992年)にて光学
的に活性な3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジ
ンの合成法を報告している。また、特表平5−5006
65号公報により光学的に活性な酸を用いて、光学活性
なN−(キヌクリジン−3−)アミドを製造する方法が
開示されている。
ャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J. Med.
Chem.) 第35巻、2591頁(1992年)にて光学
的に活性な3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジ
ンの合成法を報告している。また、特表平5−5006
65号公報により光学的に活性な酸を用いて、光学活性
なN−(キヌクリジン−3−)アミドを製造する方法が
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】3−アミノ−2−ベン
ズヒドリルキヌクリジン化合物は利尿剤ならびに医薬と
して有用なP物質拮抗剤の鍵中間体である〔ジャーナル
・オブ・メディシナル・ケミストリー(J. Med. Chem.)
第18巻、587頁(1975年)および特表平3−5
03768号公報〕。特にP物質拮抗作用に関しては、
光学異性体間においてその薬理作用が著しく異なり、し
たがって光学的に純粋なP物質拮抗剤を製造する方法と
して、光学的に活性な3−アミノ−2−ベンズヒドリル
キヌクリジン化合物を中間体として用いることが必要で
ある。ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー
(J. Med. Chem.) 第35巻、2591頁(1992年)
に記載の方法は、長い工程を要し、非常に高価な分割試
薬を用いている。また、その分割剤は反応の過程で分解
され、分割剤の回収再利用ができない等、実質的に有用
な合成方法とはいい難い。また、特表平5−50066
5号公報は、キヌクリジンの2位に置換基を有するもの
はなく、本発明とは異なる化合物の光学分割に関するも
のである。
ズヒドリルキヌクリジン化合物は利尿剤ならびに医薬と
して有用なP物質拮抗剤の鍵中間体である〔ジャーナル
・オブ・メディシナル・ケミストリー(J. Med. Chem.)
第18巻、587頁(1975年)および特表平3−5
03768号公報〕。特にP物質拮抗作用に関しては、
光学異性体間においてその薬理作用が著しく異なり、し
たがって光学的に純粋なP物質拮抗剤を製造する方法と
して、光学的に活性な3−アミノ−2−ベンズヒドリル
キヌクリジン化合物を中間体として用いることが必要で
ある。ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー
(J. Med. Chem.) 第35巻、2591頁(1992年)
に記載の方法は、長い工程を要し、非常に高価な分割試
薬を用いている。また、その分割剤は反応の過程で分解
され、分割剤の回収再利用ができない等、実質的に有用
な合成方法とはいい難い。また、特表平5−50066
5号公報は、キヌクリジンの2位に置換基を有するもの
はなく、本発明とは異なる化合物の光学分割に関するも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らの一連の研究
の結果、光学的に活性な酸を用いることにより、工程が
短く簡便な操作にて高い光学純度を有する3−アミノ−
2−ベンズヒドリルキヌクリジン化合物を大量に製造で
きることを見いだし本発明を完成した。本発明は一般式
(I)で表されるラセミの3−アミノ−2−ベンズヒド
リルキヌクリジン化合物から光学的に活性な立体異性体
に分割する方法を提供する。
の結果、光学的に活性な酸を用いることにより、工程が
短く簡便な操作にて高い光学純度を有する3−アミノ−
2−ベンズヒドリルキヌクリジン化合物を大量に製造で
きることを見いだし本発明を完成した。本発明は一般式
(I)で表されるラセミの3−アミノ−2−ベンズヒド
リルキヌクリジン化合物から光学的に活性な立体異性体
に分割する方法を提供する。
【0005】すなわち、本発明は以下の通りである。 1.一般式
【化2】 (式中、X1 ,X2 は同一または異なって水素またはハ
ロゲンを示す。)により表される3−アミノ−2−ベン
ズヒドリルキヌクリジン化合物のラセミ体を溶媒中、光
学活性な酸と反応させてジアステレオマー混合物の塩を
形成させ、次いでこの塩を分別結晶により分取したの
ち、得られた光学的に活性な塩から無機塩基を用いて遊
離塩基を取得することを特徴とする一般式(I)の3−
アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジン化合物の光学
活性な立体異性体を製造する方法。 2.溶媒としてメタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、ブタノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、テ
トラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンを用い、光
学活性な酸として、D−(−)−酒石酸、L−(+)−
酒石酸、S−(+)カンファー−10−スルホン酸、R
−(−)−カンファー−10−スルホン酸、D−(−)
−マンデル酸、L−(+)−マンデル酸、D−(+)−
リンゴ酸、L−(−)−リンゴ酸、(+)−ジベンゾイ
ル−D−酒石酸、(−)−ジベンゾイル−L−酒石酸、
2−ニトロベンゼンスルホニル−L−プロリン、2−ニ
トロベンゼンスルホニル−D−プロリン、N−ベンジル
オキシカルボニル−L−グルタミン酸、N−ベンジルオ
キシカルボニル−D−グルタミン酸、D−アセチルグル
タミン酸またはL−アセチルグルタミン酸を用いること
を特徴とする前記1記載の方法。 3.溶媒としてメタノールを用い、光学活性な酸として
D−(−)−酒石酸またはL−(+)−酒石酸を用いる
ことを特徴とする前記1記載の方法。
ロゲンを示す。)により表される3−アミノ−2−ベン
ズヒドリルキヌクリジン化合物のラセミ体を溶媒中、光
学活性な酸と反応させてジアステレオマー混合物の塩を
形成させ、次いでこの塩を分別結晶により分取したの
ち、得られた光学的に活性な塩から無機塩基を用いて遊
離塩基を取得することを特徴とする一般式(I)の3−
アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジン化合物の光学
活性な立体異性体を製造する方法。 2.溶媒としてメタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、ブタノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、テ
トラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンを用い、光
学活性な酸として、D−(−)−酒石酸、L−(+)−
酒石酸、S−(+)カンファー−10−スルホン酸、R
−(−)−カンファー−10−スルホン酸、D−(−)
−マンデル酸、L−(+)−マンデル酸、D−(+)−
リンゴ酸、L−(−)−リンゴ酸、(+)−ジベンゾイ
ル−D−酒石酸、(−)−ジベンゾイル−L−酒石酸、
2−ニトロベンゼンスルホニル−L−プロリン、2−ニ
トロベンゼンスルホニル−D−プロリン、N−ベンジル
オキシカルボニル−L−グルタミン酸、N−ベンジルオ
キシカルボニル−D−グルタミン酸、D−アセチルグル
タミン酸またはL−アセチルグルタミン酸を用いること
を特徴とする前記1記載の方法。 3.溶媒としてメタノールを用い、光学活性な酸として
D−(−)−酒石酸またはL−(+)−酒石酸を用いる
ことを特徴とする前記1記載の方法。
【0006】一般式(I)中のXにおけるハロゲンとは
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素があげられる。一般式
(I)の化合物にはシスおよびトランスの幾何異性体が
存在するが、立体配置が(2S,3S)または(2R,
3R)のシス異性体が好ましい。
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素があげられる。一般式
(I)の化合物にはシスおよびトランスの幾何異性体が
存在するが、立体配置が(2S,3S)または(2R,
3R)のシス異性体が好ましい。
【0007】一般式(I)で表されるラセミ化合物と光
学的に活性な酸との塩の生成はあらゆる適宜な方法にて
行われる。たとえば、このラセミ化合物(I)を適切な
溶媒、たとえばメタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、ブタノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、テ
トラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンに溶解さ
せ、そしてたとえばこれらの溶媒に溶解させた光学活性
な酸を逐次添加することにより行われる。光学的に活性
な酸としては、D−(−)−酒石酸、L−(+)−酒石
酸、S−(+)−カンファー−10−スルホン酸、R−
(−)−カンファー−10−スルホン酸、D−(−)−
マンデル酸、L−(+)−マンデル酸、D−(+)−リ
ンゴ酸、L−(−)−リンゴ酸、(+)−ジベンゾイル
−D−酒石酸、(−)−ジベンゾイル−L−酒石酸、2
−ニトロベンゼンスルホニル−L−プロリン、2−ニト
ロベンゼンスルホニル−D−プロリン、N−ベンジルオ
キシカルボニル−L−グルタミン酸、N−ベンジルオキ
シカルボニル−D−グルタミン酸、D−アセチルグルタ
ミン酸、L−アセチルグルタミン酸ならびにこれら酸の
水和物があげられる。溶媒としてメタノールを用い、光
学活性な酸としてD−(−)−酒石酸またはL−(+)
−酒石酸を用いる方法が好ましい。
学的に活性な酸との塩の生成はあらゆる適宜な方法にて
行われる。たとえば、このラセミ化合物(I)を適切な
溶媒、たとえばメタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、ブタノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、テ
トラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンに溶解さ
せ、そしてたとえばこれらの溶媒に溶解させた光学活性
な酸を逐次添加することにより行われる。光学的に活性
な酸としては、D−(−)−酒石酸、L−(+)−酒石
酸、S−(+)−カンファー−10−スルホン酸、R−
(−)−カンファー−10−スルホン酸、D−(−)−
マンデル酸、L−(+)−マンデル酸、D−(+)−リ
ンゴ酸、L−(−)−リンゴ酸、(+)−ジベンゾイル
−D−酒石酸、(−)−ジベンゾイル−L−酒石酸、2
−ニトロベンゼンスルホニル−L−プロリン、2−ニト
ロベンゼンスルホニル−D−プロリン、N−ベンジルオ
キシカルボニル−L−グルタミン酸、N−ベンジルオキ
シカルボニル−D−グルタミン酸、D−アセチルグルタ
ミン酸、L−アセチルグルタミン酸ならびにこれら酸の
水和物があげられる。溶媒としてメタノールを用い、光
学活性な酸としてD−(−)−酒石酸またはL−(+)
−酒石酸を用いる方法が好ましい。
【0008】一般式(I)のジアステレオマー混合物は
周知の方法により分離される。好ましくはメタノール、
エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、酢
酸エチル、酢酸ブチル、テトラヒドロフランまたは1,
4−ジオキサンからの分別結晶があげられる。さらに、
一般式(I)の光学的に活性な3−アミノ−2−ベンズ
ヒドリルキヌクリジン化合物は、光学分割を行った塩か
ら周知の方法にて遊離される。たとえば、無機塩基(水
酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムな
ど)との処理および適切な溶媒(エーテル、クロロホル
ム、酢酸エチル、ジクロロエタン、ジクロロメタンな
ど)による抽出により遊離塩基が得られる。
周知の方法により分離される。好ましくはメタノール、
エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、酢
酸エチル、酢酸ブチル、テトラヒドロフランまたは1,
4−ジオキサンからの分別結晶があげられる。さらに、
一般式(I)の光学的に活性な3−アミノ−2−ベンズ
ヒドリルキヌクリジン化合物は、光学分割を行った塩か
ら周知の方法にて遊離される。たとえば、無機塩基(水
酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムな
ど)との処理および適切な溶媒(エーテル、クロロホル
ム、酢酸エチル、ジクロロエタン、ジクロロメタンな
ど)による抽出により遊離塩基が得られる。
【0009】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明
するが、本発明は何らこれらに限定されるもではない。
また、実施例にて得られた光学活性な3−アミノ−2−
ベンズヒドリルキヌクリジンを用いて、P物質拮抗作用
を有し、疼痛、炎症、中枢神経系疾患、消化器系疾患な
どの治療薬として有用な化合物を得たので、参考例に示
した。
するが、本発明は何らこれらに限定されるもではない。
また、実施例にて得られた光学活性な3−アミノ−2−
ベンズヒドリルキヌクリジンを用いて、P物質拮抗作用
を有し、疼痛、炎症、中枢神経系疾患、消化器系疾患な
どの治療薬として有用な化合物を得たので、参考例に示
した。
【0010】なお、実施例、参考例において、光学純度
は光学活性なカラム(ダイセル社、キラルセル−OD、
0.46cm×25cm、ヘキサン:イソプロピルアル
コール=19:1で0.1%のジエチルアミンを含む溶
液を展開溶媒として用いた。)を用いた高速液体クロマ
トグラフィー分析により測定した。また%e.e.はエ
ナンチオマー過剰(enantiomer excess) 率を示す。
は光学活性なカラム(ダイセル社、キラルセル−OD、
0.46cm×25cm、ヘキサン:イソプロピルアル
コール=19:1で0.1%のジエチルアミンを含む溶
液を展開溶媒として用いた。)を用いた高速液体クロマ
トグラフィー分析により測定した。また%e.e.はエ
ナンチオマー過剰(enantiomer excess) 率を示す。
【0011】実施例1:(2S,3S)−シス−3−ア
ミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジンの製造法 ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー、第1
8巻、587頁に記載の方法にて合成される(±)−シ
ス−3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジン2
0.5gとD−(−)−酒石酸10.5gとをメタノー
ル80mlに加熱しながら溶解させ、室温にて放置し
た。析出してくる結晶を濾過し、メタノールにて洗浄す
ることにより光学純度98.5%(97%e.e.)の
(2S,3S)−シス−3−アミノ−2−ベンズヒドリ
ルキヌクリジンのD−(−)−酒石酸塩13.54gを
得た。この粗結晶をメタノール100mlにて再結晶化
することにより光学純度99.5%(99%e.e.)
以上の表題化合物の酒石酸塩8.31gを得た。融点2
60℃(熱分解)、〔α〕D −44.5°(c=1、H
2 O) かくして得られる(2S,3S)−シス−3−アミノ−
2−ベンズヒドリルキヌクリジンD−(−)−酒石酸塩
63.4gを水酸化ナトリウム20gを含む水300m
lと塩化メチレンに分配させ、2回抽出した。有機層を
集め食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減
圧濃縮し、析出する固体をヘキサンで洗浄することによ
り、(2S,3S)−シス−3−アミノ−2−ベンズヒ
ドリルキヌクリジン32.5gを得た。融点143〜1
45℃、〔α〕D −67.7°(c=1、CH2 C
l2 )
ミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジンの製造法 ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー、第1
8巻、587頁に記載の方法にて合成される(±)−シ
ス−3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジン2
0.5gとD−(−)−酒石酸10.5gとをメタノー
ル80mlに加熱しながら溶解させ、室温にて放置し
た。析出してくる結晶を濾過し、メタノールにて洗浄す
ることにより光学純度98.5%(97%e.e.)の
(2S,3S)−シス−3−アミノ−2−ベンズヒドリ
ルキヌクリジンのD−(−)−酒石酸塩13.54gを
得た。この粗結晶をメタノール100mlにて再結晶化
することにより光学純度99.5%(99%e.e.)
以上の表題化合物の酒石酸塩8.31gを得た。融点2
60℃(熱分解)、〔α〕D −44.5°(c=1、H
2 O) かくして得られる(2S,3S)−シス−3−アミノ−
2−ベンズヒドリルキヌクリジンD−(−)−酒石酸塩
63.4gを水酸化ナトリウム20gを含む水300m
lと塩化メチレンに分配させ、2回抽出した。有機層を
集め食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減
圧濃縮し、析出する固体をヘキサンで洗浄することによ
り、(2S,3S)−シス−3−アミノ−2−ベンズヒ
ドリルキヌクリジン32.5gを得た。融点143〜1
45℃、〔α〕D −67.7°(c=1、CH2 C
l2 )
【0012】実施例2:(2R,3R)−シス−3−ア
ミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジンの製造法 光学活性な酸としてL−(+)−酒石酸を用い実施例1
と同じ操作により、光学純度99%以上の(2R,3
R)−シス−3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリ
ジンを得た。融点143〜144℃、〔α〕D +65.
4°(c=1、CH2 Cl2 )
ミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジンの製造法 光学活性な酸としてL−(+)−酒石酸を用い実施例1
と同じ操作により、光学純度99%以上の(2R,3
R)−シス−3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリ
ジンを得た。融点143〜144℃、〔α〕D +65.
4°(c=1、CH2 Cl2 )
【0013】参考例1 (2S,3S)−シス−3−アミノ−2−ベンズヒドリ
ルキヌクリジン2.0gと2−メトキシベンズアルデヒ
ド1.36gをメタノール10mlと酢酸10mlの混
合溶媒に溶解させ、氷冷下、シアノ水素化ホウ素ナトリ
ウム1.26gを加え、30分間攪拌した。反応液を濃
縮後、塩化メチレンと水酸化ナトリウム水溶液に分配さ
せ、有機層を食塩水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥、
濃縮することにより目的化合物の粗結晶を得た。この粗
結晶をエタノールから再結晶することにより、純粋な
(2S,3S)−シス−2−ベンズヒドリル−3−(2
−メトキシフェニル)メチルアミノキヌクリジン2.0
6gを得た。融点158〜159℃、〔α〕D −24.
1°(c=1、CH2 Cl2 )
ルキヌクリジン2.0gと2−メトキシベンズアルデヒ
ド1.36gをメタノール10mlと酢酸10mlの混
合溶媒に溶解させ、氷冷下、シアノ水素化ホウ素ナトリ
ウム1.26gを加え、30分間攪拌した。反応液を濃
縮後、塩化メチレンと水酸化ナトリウム水溶液に分配さ
せ、有機層を食塩水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥、
濃縮することにより目的化合物の粗結晶を得た。この粗
結晶をエタノールから再結晶することにより、純粋な
(2S,3S)−シス−2−ベンズヒドリル−3−(2
−メトキシフェニル)メチルアミノキヌクリジン2.0
6gを得た。融点158〜159℃、〔α〕D −24.
1°(c=1、CH2 Cl2 )
【0014】参考例2 5−メタンスルホニル−2,3−ジヒドロベンゾフラン
−7−カルボキシルアルデヒド0.72gと(2S,3
S)−シス−3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリ
ジン0.93gをシアノ水素化ホウ素ナトリウム0.4
0gを用いて参考例1と同じ操作をすることにより、
(2S,3S)−シス−2−ベンズヒドリル−3−
〔(5−メタンスルホニル−2,3−ジヒドロベンゾフ
ラン−7−イル)メチル〕アミノキヌクリジン1.18
gを得た。融点149〜150℃、〔α〕D +3.7°
(c=1、CH2 Cl2 )
−7−カルボキシルアルデヒド0.72gと(2S,3
S)−シス−3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリ
ジン0.93gをシアノ水素化ホウ素ナトリウム0.4
0gを用いて参考例1と同じ操作をすることにより、
(2S,3S)−シス−2−ベンズヒドリル−3−
〔(5−メタンスルホニル−2,3−ジヒドロベンゾフ
ラン−7−イル)メチル〕アミノキヌクリジン1.18
gを得た。融点149〜150℃、〔α〕D +3.7°
(c=1、CH2 Cl2 )
【0015】
【発明の効果】本発明方法は公知の方法に比べて工程が
短く、高価な分割試薬が不要で、かつ簡便な操作にて高
い光学純度を有する3−アミノ−2−ベンズヒドリルキ
ヌクリジン化合物を大量に合成することを可能にした。
また、本発明方法によって得られる光学活性な3−アミ
ノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジン化合物は利尿剤と
して有用であり、またP物質拮抗作用を有し医薬として
有用な化合物を合成する中間体として重要である。
短く、高価な分割試薬が不要で、かつ簡便な操作にて高
い光学純度を有する3−アミノ−2−ベンズヒドリルキ
ヌクリジン化合物を大量に合成することを可能にした。
また、本発明方法によって得られる光学活性な3−アミ
ノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジン化合物は利尿剤と
して有用であり、またP物質拮抗作用を有し医薬として
有用な化合物を合成する中間体として重要である。
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、X1 ,X2 は同一または異なって水素またはハ
ロゲンを示す。)により表される3−アミノ−2−ベン
ズヒドリルキヌクリジン化合物のラセミ体を溶媒中、光
学活性な酸と反応させてジアステレオマー混合物の塩を
形成させ、次いでこの塩を分別結晶により分取したの
ち、得られた光学的に活性な塩から無機塩基を用いて遊
離塩基を取得することを特徴とする一般式(I)の3−
アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジン化合物の光学
活性な立体異性体を製造する方法。 - 【請求項2】 溶媒としてメタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール、ブタノール、酢酸エチル、酢酸
ブチル、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン
を用い、光学活性な酸として、D−(−)−酒石酸、L
−(+)−酒石酸、S−(+)−カンファー−10−ス
ルホン酸、R−(−)−カンファー−10−スルホン
酸、D−(−)−マンデル酸、L−(+)−マンデル
酸、D−(+)−リンゴ酸、L−(−)−リンゴ酸、
(+)−ジベンゾイル−D−酒石酸、(−)−ジベンゾ
イル−L−酒石酸、2−ニトロベンゼンスルホニル−L
−プロリン、2−ニトロベンゼンスルホニル−D−プロ
リン、N−ベンジルオキシカルボニル−L−グルタミン
酸、N−ベンジルオキシカルボニル−D−グルタミン
酸、D−アセチルグルタミン酸またはL−アセチルグル
タミン酸を用いることを特徴とする請求項1記載の方
法。 - 【請求項3】 溶媒としてメタノールを用い、光学活性
な酸としてD−(−)−酒石酸またはL−(+)−酒石
酸を用いることを特徴とする請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19538893A JPH0725874A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 光学活性な3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジン化合物の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19538893A JPH0725874A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 光学活性な3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジン化合物の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0725874A true JPH0725874A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=16340334
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19538893A Pending JPH0725874A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 光学活性な3−アミノ−2−ベンズヒドリルキヌクリジン化合物の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0725874A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20100109739A (ko) * | 2009-04-01 | 2010-10-11 | 주식회사 씨트리 | 광학활성을 갖는 1-(3-히드록시페닐)에틸아민의 제조방법 |
-
1993
- 1993-07-13 JP JP19538893A patent/JPH0725874A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20100109739A (ko) * | 2009-04-01 | 2010-10-11 | 주식회사 씨트리 | 광학활성을 갖는 1-(3-히드록시페닐)에틸아민의 제조방법 |
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