JPH07259070A - 排水施工方法 - Google Patents

排水施工方法

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JPH07259070A
JPH07259070A JP7653494A JP7653494A JPH07259070A JP H07259070 A JPH07259070 A JP H07259070A JP 7653494 A JP7653494 A JP 7653494A JP 7653494 A JP7653494 A JP 7653494A JP H07259070 A JPH07259070 A JP H07259070A
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JP
Japan
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molded body
porous
sand
drainage
bunker
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JP7653494A
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Inventor
Shoichi Nishimura
正一 西村
Tamaaki Namine
璋明 波根
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 短時間で施工でき、簡易にできる排水施工方
法を提供することである。 【構成】 本発明の排水施工方法は、地表の砂層とその
下層を縦貫するように多孔性筒状成形体を埋設し、かつ
多孔性筒状成形体の上端中空部へキャップを取り付け埋
設する、または埋設後に上端中空部へキヤップを取り付
ける、その後埋設物の上に砂をかける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0010】
【産業の利用分野】 本発明は、排水施工方法に関す
る。さらに詳しくは、格段に時間短縮でき、簡易できる
排水施工方法、長期間排水性に優れた排水施工方法に関
する。
【0011】
【従来の技術】 ゴルフ場のバンカーは、排水性を付与
するための砂層(21)、この下にグリ石や荒砂材で構
成された暗渠、この暗渠の排水をするための排水管など
が施設されている。しかし長期使用化につれて、草木
粒、微粒土、塵、埃等が蓄積され、これが汚泥状、粘土
質状になり、排水性の悪い不透水層(23)、盲暗渠
(22)、管詰まりを形成し老朽化する。この老朽した
バンカーは、降雨時に水溜まり(25)が形成され、ゴ
ルフプレーの支障を来たしている。この傾向は老朽化が
進むほど顕著である。図3参照この排水性の悪くなった
老朽バンカーを更新するため、バンカーの古砂層、その
下の盲暗渠、目詰まりした排水管などを大型建設機械で
取り除き、新たに排水管、グリ石、荒砂、新砂を入れ換
える。この大規模な更新工事では、大量の土木廃材が発
生し、新しい資材、工数、費用が膨大にかかり、長い工
事期間が必要である。この長い工事期間は、ゴルフ場を
長期間休場にしなければならず、経営上としても好まし
くない。
【0012】
【本発明が解決しようとする課題】 従来の排水工事
は、このように問題があり、排水不良を改善し得る簡易
な施工方法が切望されていた。本発明の目的は、老朽し
た砂、暗渠、排水管などを更新するという大規模な土木
工事をする事なく、短時間で、簡易に、更新することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】 本発明者らは、上記課
題を解決するため、鋭意研究を重ねた結果、以下の構成
を採用することにより所期の目的が達成されることを知
り、本発明を完成するに至った。 1:本発明の排水施工方法は、地表の砂層とその下層を
縦貫するように多孔性筒状成形体を埋設し、かつ多孔性
筒状成形体の上端中空部へキャップを取り付け埋設す
る、または埋設後に上端中空部へキヤップを取り付け
る、その後埋設物の上に砂をかける排水施工方法であ
り、 2:・排水能力の低下した老朽ゴルフ場バンカー地表の
砂層とその下の不透水層を縦貫するように多孔性筒状成
形体を埋設する、 ・新設ゴルフ場バンカー地表の砂層とその下層を縦貫す
るように多孔性筒状成形体を埋設する、 ・バンカーに穴を掘り、その穴へ多孔性筒状成形体を埋
設し、埋設後、埋設物の上に新砂を埋め戻す、 ・多孔性筒状成形体の下方端部に打ち込み素子を装着
し、該成形体の上端から中空部内に打設棒を挿入し、該
打ち込み素子と該打設棒とが接した状態で、打設棒を打
ち込み埋設する、 ・繊度10〜1000d/fの繊維成形体で構成された
多孔性筒状成形体を埋設する、 ・埋設密度が0.3〜20m2/本になるように多孔性
筒状成形体を埋設する、 ・垂直方向に対し30度以内になるように多孔性筒状成
形体を埋設する、 ・暗渠の水平方向に配水管を埋設する、いずれかまたは
組み合わせた上記の排水施工方法である。
【0014】 以下、図面に基ずいて本発明の排水施工
方法を詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の排水
施工方法の一例を表す切り欠き模式図である。本発明の
排水施工方法は、地表の砂層(21)とその下層を縦貫
するように多孔性筒状成形体(1)を埋設する。多孔性
筒状成形体(1)は、その上端に中空部(2)をシール
するキャップ(3)を取り付け、下方端部に打ち込み素
子(9)を装着してもよい。この多孔性筒状成形体
(1)は、砂層(21)から暗渠を貫通した状態で埋設
され、老朽バンカーの場合は、砂層(21)、不透水層
(23)、盲暗渠(22)を縦貫した状態で埋設する。
【0015】 埋設手段としては、多孔性筒状成形体
(1)を打ち込で埋設してもよく、予め穴を掘ってから
多孔性筒状成形体(1)を埋設してもよい。多孔性筒状
成形体(1)の埋設部分の砂を取り除き、その部分に打
ち込み素子(9)が装着された多孔性筒状成形体の他端
から中空部内に4図(b)の打設棒(16)を挿入し、
該打設棒と打ち込み素子が接した状態で打設棒を打ち込
んで該成形体を地中に埋設した後、打設棒を取り除き、
該成形体の中空部をシールするキャップを取り付け、そ
の上に砂を埋め戻す方法などが用いられる。
【0016】 手堀り、動力付き穴掘り機械や削孔機、
建柱車等を用いて予め必要な径、深さの穴を掘り、その
穴へ多孔性筒状成形体(1)を埋設し、その上に砂を埋
め戻す。なお、埋め戻す砂は、古い砂でも良いが、図2
のごとく、新砂(24)を利用した方が排水効果を促進
するためにも好ましい。また、多孔性筒状成形体の埋設
する角度は、土中に対して垂直方向、斜向方向など特に
限定されるものではないが、垂直方向に対し30度以内
になるように多孔性筒状成形体を埋設するからと、効率
よく排水のできる状態で埋設でき好ましい。
【0017】 また本発明は、老朽ゴルフ場バンカーの
更新のみならず、ゴルフ場などの新設時に施工してもよ
い。この新設の排水施工方法は、地表砂層の下層にグリ
石や荒砂の暗渠を作成することなく、土壌へ多孔性筒状
成形体を埋設してもよい。このような場合は多孔性筒状
成形体を埋設密度高くして埋設するのがよい。このよう
な暗渠のない施工法法は、グリ石や荒砂材を必要せず、
大型建設機械を要せず、より容易に施工でき、排水性の
優れたバンカーを長期間維持できる。
【0018】 次に、排水の作用について述べる。バン
カー内の降雨水は、積極的に砂層(21)を透水し、不
透水層(23)の上に集水部分(26)を形成する。こ
の集水部分(26)の雨水は、埋設された多孔性筒状成
形体(1)の外層から侵入し、一部の草木屑や汚泥,ち
り,ほこりは多孔性筒状成形体(1)で捕捉濾過され、
雨水は多孔性筒状成形体の中空部(2)へ透水し、一部
多孔性筒状成形体の筒層を透水しながら下降し、多孔性
筒状成形体下部付近から暗渠層へと移動排水していく。
このために多孔性筒状成形体(1)の少なくとも1部を
上の砂層へ突出するように埋設し、老朽バンカーでは不
透水層(23)を縦貫するように埋設する事である。
【0019】 多孔性筒状成形体は数多く埋設する程効
果は顕著となるが、材料費、施工費を考慮した場合、埋
設密度にして0.3〜20m2/本、さらに好ましくは
1〜4m2/本である。本発明の排水施工方法は、上記
多孔性筒状成形体を垂直方向に埋設し、その下部周辺に
水平方向に配水管を埋設すると、より排水性が確実にな
る。このような水平方向の配水管として、多孔性筒状成
形体を用いてもよい。
【0020】 本発明の施工方法に用いられる多孔性筒
状成形体(1)は、多孔質材料からなる筒状の成形体で
あり、透水濾過機能面から繊維成形体が好ましい。特
に、合成繊維や天然繊維をバインダーで接着し、筒状に
成形した物、熱融着性繊維を加熱し、繊維の交点を融着
し、筒状に成形した物等が好ましい。この他、多孔性プ
ラスチック成形物、多孔性セラミック成形物等、要は多
孔質であれば特に限定されるものではなく、種々の形状
のものが使用できる。該成形体は、円筒状、中空三角
形、中空四角柱状、中空六角柱、中空多角形、あるいは
中空部が種々の形状である筒状成形体等が使用できる。
該多孔性繊維成形体に使用できる繊維は、ポリプロピレ
ン繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ポリア
ミド繊維等の熱可塑性繊維、あるいは、ポリエチレンー
ポリプロピレン系複合繊維、ポリエチレンーポリエステ
ル系複合繊維、ポリアミドーポリエステル系複合繊維、
低融点共重合ポリエステルーポリエステル系複合繊維
等、融点差のある組合せによる熱融着性複合繊維等が例
示できる。とりわけ熱融着性複合繊維を使用し、加熱融
着し、筒状に成形したものは、各繊維接点融着接合され
て、押圧強度が大きく、しかも、硬度が大で変形し難
く、且つ、透水性や通気性がよいので特に好ましい。
【0021】なお、多孔性繊維成形体に使用する繊維
は、捲縮の発現した物が砂層を透過した草木粒、微粘
土、塵、埃などと雨水の混合した汚泥状物を捕捉濾過す
る効果が大きく、集・排水機能の優れた物が得られる。
捲縮付与の場合は、長繊維束をスタフィングボックス法
またはギヤー式クリンパー等により機械捲縮を施した物
が用いられる。さらには上記可塑性繊維群から融点差が
10℃以上、より好ましくは20℃以上の高融点成分と
低融点成分を用いて並列構造の複合繊維、または前記高
融点成分を芯成分とし、低融点成分を鞘成分とした鞘芯
型偏芯構造の複合繊維を用いると潜在捲縮を有し、これ
が紡糸延伸後に顕在化し、発現した捲縮は顕著な三次元
方向に拡散,絡合した顕在捲縮が得られる。つまり、各
成分に存在する収縮差による内部歪が熱延伸により異な
った収縮差による内部歪の解消に伴って熱収縮差を発生
する。この結果、繊維全体として三次元方向に拡散,絡
合した顕在捲縮が発生するのである。この顕在捲縮発現
後、更に機械捲縮を施すことは、より複雑に拡散,絡合
した三次元構造の捲縮が得られ好ましい態様である。ま
た捲縮の形態も、スパイラル,U字形等三次元的な物を
はじめとして、二次元的な物、粗い物、密な物等の混在
した物等特に限定されない。
【0022】 複合の好ましい組合せとしては、ポリエ
チレン/ポリプロピレン,低融点共重合ポリエステル/
ポリエステル,二次元または三次元系共重合ポリプロピ
レン/ポリプロピレン等が例示できるが、これらに限定
されるものではない。また、低融点成分と高融点成分の
比率は、捲縮の発現を阻害しない程度で80/20〜2
0/80の範囲で適宜変えても良い。該繊維の、繊度は
約1〜3000d/fの物が使用でき、好ましくは約3
〜2000d/f、より好ましくは10〜1000d/
fである。また、該多孔性筒状成形体は透水性や通気性
が要求されるので、空隙率が約60〜98%の物が好ま
しくさらに好ましくは72〜82%である。また、該成
形体は、施工する場所に応じ、その内径、外径、長さ等
が各種の寸法の物が使用でき、外径20〜500mm、長
さ10cm〜5mのものが多く用いられ、外径40〜15
0mm、長さ1.5〜2mのものがより多く使用される。
【0023】 そのほか、多孔性筒状成形体の空隙率に
関係する充填密度の層内変化についても、外層を粗と
し、内層を密とするか、または、外層から内層にかけて
密となるような密度勾配を付与したものは、粗粒子濾過
と微粒子濾過の分別濾過により目詰まりを起こしにく
い。このため、施工後長期間にわたってバンカーの排水
効果を維持できる。
【0024】図5はキャップの斜視図である。多孔性筒
状成形体(1)は、その一端に中空部(2)をシールす
るキャップ(3)が装着されている。 多孔性筒状成形
体に装着するキャップ(3)は、合成樹脂や金属等の非
通気性非多孔質素材(図5(a))、あるいは多孔性成
形体等のような通気性多孔質素材(図5(b))等が使
用できる。該キャップ(3)は、多孔性筒状成形体の中
空部(2)に嵌合する突起(4)と該成形体(1)の端
部をシールするキャップ頭部(5)が一体となっている
(図5)。該キャップ(3)の頭部(5)の径は該筒状
成形体の外径以上あればよい。また、通気性多孔素材を
帽子のつばの様に大きくしたキャップに用いると、本体
の多孔性筒状成形体と併せて濾過排水機能が増大し、濾
過排水効果が拡大するので好ましい。
【0025】 キャップが、熱融着性繊維成形体、発泡
ポリウレタン、焼結体等のような、通気性のある多孔質
成形体の物である場合、通水性が極めてよい(図5
(b))。なお、キャップ(3)は、多孔性円筒状成形
体との嵌合に甘さがあると、施工埋設時に誤って外れた
場合、中空部へ土砂の侵入が発生し、多孔性筒状成形体
の濾過排水機能を低下させるので、下記のごとく嵌合を
強くするように配設する事が望ましい。該キャップ
(3)の突起(4)がその突起下部(6)の径が小で、
突起上部(7)の径がやや大であるような物である場
合、中空部(3)に強く嵌合することが出来る。また、
該キャップの突起(4)に数個の切り欠き溝(8)を設
けた物は、突起(4)がバネ様の弾性作用があるので、
キャップを中空部(2)に強く固着することができる
(図5(a))。また、キャップは前記筒状成形体にネ
ジ止め等で固着できる構造の物であってもよい。これら
キャップは付設した物でも良いが、着脱自在のものが後
述する施工方法の汎用面からも好ましい。
【0026】また、本発明は、バンカーの砂質,排水状
態により、必要に応じて多孔性筒状成形体の一端に打ち
込み素子を装着させた状態で施工する事もできる。図4
(a)は、多孔性筒状成形体の一端に打ち込み素子が装
着されている状態を表す斜視図である。図6(a)
(b)(c)は、打ち込み素子(9)の種々の状態を表
す斜視図である。この打ち込み素子(9)は、熱可塑性
樹脂、熱硬化性樹脂、金属、木材等、硬質な素材から出
来ており、その先端部(10)が鋭角になっている。該
先端部の角度(v)は約20〜60度の範囲が一般的で
あるが、特に限定されるものではない。また、打ち込み
素子(9)には、上記成形体の中空部(2)に嵌合する
ための突起(11)があってもよい。突起(11)に複
数個の溝(12)が削設されているものは、突起がバネ
様の弾性となり、この場合該素子を中空部に強く固着す
る事が出来る。また、打ち込み素子(9)には、後記の
打設棒を受け入れるための凹部(13)が有っても良
い。又、排水効果をより向上するために凹部(13)の
底には透水孔(14)が数個窄孔されてもよい。
【0027】また、打ち込み素子(9)は、突起の下部
に三段状の凹部(13)及び突起(11)の補強部(1
5)があるもの(図6b)、四角形で且つ先端が楔形に
なっているもの(図6c)等、いずれも使用できる。該
打ち込み素子は上記成形体に、嵌合、ネジ止め、融着、
突起のねじ込み等の固着手段で強く固着する。とりわ
け、着脱容易な嵌合、ねじ込み等が出来るものが好まし
い。
【0028】本発明に於いて、上記打ち込み素子(9)
の円錐底面の径(p)が多孔性筒状成形体の外径(q)
よりも大きい打ち込み素子(9)を装着したものは、土
砂中へ打設時、成形体の下部が砕石や土に引っかかる事
がなくスムーズに打ち込む事が出来るので特に好まし
い。径(p)は径(q)より約0.1〜100mm大き
いものが特に好ましい。本発明に於いては、一実施態様
として多孔性筒状成形体(1)の一方の端部の中空部
(2)に打ち込み素子(9)を装着しているので、直
接、土砂中に垂直に、あるいは斜めに押圧挿入するか、
または打ち込む事が出来る。また、本発明は多孔性筒状
成形体(1)の中空部(2)へ図4(b)に示すような
打設棒(16)を挿入した場合は、打設棒(16)の頭
部の打設板(17)を打ち込む事により、打設板(1
7)が多孔性筒状成形体(1)の上端部(18)を押し
込みながらより硬い土中に垂直に、あるいは斜めに打ち
込む事が出来る。打設棒(16)は、金属、プラスチッ
クパイプ等の硬い素材から出来ている。打設棒は、打ち
込み時にその衝撃が上記打ち込み素子(9)にかかるよ
うな十分な長さがあり、且つ、打設板(17)があるも
のを用いると上記成形体に直接衝撃が加わる事無く挿入
できる。打ち込み素子(9)に打設棒(16)を挿入す
るための凹部(13)があると、打ち込む場合、打設棒
の長さ(1)が少なくとも成形体(1)の上端から凹部
(13)の底まで届くような長さがあるものを使用する
のが望ましい。また、該打設板(17)の径は該成形体
の外径より大きいものが好ましい。
【0029】 本発明の排水施工方法は、ゴルフ場バン
カーの他にグラウンド、公園、遊園地等の砂場の排水に
も広く利用する事が出来る。以下、実施例により本発明
を説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0030】
【実施例】 実施例−1 ゴルフ場のバンカーは、長い時間の間に芝草の枯れ葉や
根がバンカーに入り、粘土質の不透水土壌となってい
た。この為、雨が降るとバンカーはプール状の大きな水
溜まりとなり、数日間はゴルフのプレーに支障を来たし
ていた。長さ約16m、幅約6mのバンカーの低地部
に、削孔機を用いて予め直径20cm、深さ2mの穴を
掘り、その穴へ下端部に打ち込み素子(9)を取り付け
てスムースに打ち込めるようにし、上端部にはキャップ
(3)をかぶせて砂が入らないようにした、外径50mm
φ、内径30mmφ、長さ2mの、繊維径65d/fのポ
リエチレン/ポリプロピレン系複合繊維で構成された、
多孔性筒状繊維成形体(1)を、2m間隔で5ケ所に、
多孔性筒状成形(1)の上端が砂層部へ10cm突出す
るようにして、深さ190cmに打ち込んだ。その上に
30cmの厚さに新しい砂をかぶせてバンカーとして更
新した。工事に要した時間は、わずかに2時間しかかか
らず、バンカー周囲に防護ネットを張るだけで、工事時
間もゴルフプレーを続行する事が出来た。この結果、バ
ンカーの排水性は著しく改善され、時間雨量20mmを
越す豪雨の時でもこのバンカーに水が殆ど溜まる事はな
かった。翌日には砂も乾き、快適にゴルフのプレーが出
来た。
【0031】実施例−2 直径約10mの、ほぼ円形のバンカーの中央部に、建柱
車を用いて予め直径20cm、深さ2mの穴を掘り、そ
の穴へ下端部に打ち込み素子を取り付けてスムースに打
ち込めるようにし、上端部にはキャップをかぶせて砂が
入らないようにした、外径50mmφ、内径30mmφ、長
さ2mの多孔性筒状繊維成形体を、1m間隔で5ケ所
に、多孔性筒状成形体の上端が砂層部へ10cm突出す
るようにして、深さ190cmに打ち込んだ。打ち込み
素子には透水孔を4個付設した物を用い、排水性を更に
良くした。その上に30cmの厚さに新しい砂をかぶせ
てバンカーとして更新した。この結果、実施例−1と同
様に、バンカーの排水性は著しく改善され、時間雨量2
0mmを越す豪雨の時でもこのバンカーに水が溜まる事
はなかった。
【0032】実施例−3 盲暗渠の機能は損なわれていないが、バンカー表面砂の
排水性が悪くなり、不透水土壌となった、長さ約10
m,幅約7mの不定形なバンカーに、外径50mmφ、内
径30mmφ、長さ75cmの多孔性筒状繊維成形体の下
端部に打ち込み素子を装着し、該成形体の他端から中空
部内に打設棒を挿入して、打設棒に付設された打設板と
該成形体の一端とが接した状態で、大型ハンマーおよび
カケヤで打設棒を打ち込み、上端部10cmが地上に突
出するようにして埋設した後、打設棒を取り除き砂が入
らないように中空部をシールするキャップを嵌合した。
埋設密度はバンカー低地部に1.5m間隔で7ケ所に埋
設した。その上に30cmの厚さに新しい砂をかぶせて
バンカーとして更新した。この結果、実施例−1と同様
に、バンカーの排水性は著しく改善され、時間雨量20
mmを越す豪雨の時でもこのバンカーに水が溜まる事は
なかった。
【0033】実施例−4 著しく排水性の悪くなった長さ約15m幅約8mのバン
カーに、建柱車により直径30cm、深さ2mの穴を掘
り、土壌が入らないように両端部にキャップを取り付け
た、外径115mmφ、内径76mmφ、長さ2mの、繊維
径100d/fで構成されたポリエチレン/ポリプロピ
レン系複合繊維による多孔性筒状繊維成形体を、2m間
隔で5ケ所、深さ約2mに、地上部に10cm突出させ
て埋設した。その上に30cmの厚さに新しい砂をかぶ
せてバンカーとして更新した。この結果、実施例−1と
同様に、バンカーの排水性は著しく改善され、時間雨量
20mmを越す豪雨の時でもこのバンカーに水が溜まる
事はなかった。
【0034】実施例−5 バンカーを新設するとき、盲暗渠部として掘削された直
径約10m、深さ約3mの穴に、グリ石や荒砂等の盲暗
渠材の替わりに、繊維径150d/fのポリエチレン/
ポリプロピレン系複合繊維でで構成された、外径300
mmφ、内径150mmφ、長さ2mの多孔性筒状繊維成形
体を、1m2に1本の割合で、端部を地上部に20cm
突出させて、深さ約3mに埋設した。埋め戻し土にはグ
リ石や粗砂等を使用せず、現地発生土をそのまま利用し
た。該多孔性筒状成形体には土壌が入らないように両端
部にキャップを取り付けてシールした。その上に約50
cmの厚さに新しい砂をかぶせてバンカーとした。この
結果、施工時間は従来の約1/3の短時間で済み、排水
性能も従来工法と何等変わらなかった。
【0035】実施例−6 設置されてから長期間が経過し、排水性が悪くなって雨
が降ると水が溜まるようになった公園の3m×2mの砂
場の中央部5ケ所に、外径50mmφ、内径30mmφ、長
さ1mの、繊維径32d/fの、低融点共重合ポリエス
テル/ポリエステル系複合繊維で構成された、多孔性筒
状繊維成形体の下端部に打ち込み素子を装着し、該成形
体の他端から中空部内に打設棒を挿入し、打設棒に付設
された打設板と該成形体の一端とが接した状態で、大型
ハンマーまたはカケヤで打設棒を打ち込み、上端部10
cmが地上に突出するようにして埋設した後、打設棒を
取り除き、砂が入らないように中空部をシールするキャ
ップを嵌合した。その上に30cmの厚さに新しい砂を
かぶせて、公園砂場として更新した。その結果、公園砂
場の排水性は著しく改善され、大雨が降っても水が溜ま
る事はなくなった。
【0036】比較例−1 実施例1に準じた条件で、多孔性筒状繊維成形体を敷設
しなかった他のバンカーは、豪雨時には多量に水が溜ま
り、雨が止んでからも、5日間は水が完全に引かず、そ
の後数日間は砂が湿った重い感じで、ゴルフのプレーに
大きく支障を来たしていた。
【0037】比較例−2 長い時間の間に芝草の枯れ葉や根がバンカーに入り、粘
土質の不透水土壌となり、雨が降るとバンカーはプール
状の大きな水溜まりになってゴルフプレーに支障を来た
していた老朽化バンカーの全量、バンカーの古砂層、そ
の下の盲暗渠、目詰まりした排水管などを大型建設機械
で取り除き、新たに排水管、グリ石、荒砂、新砂を入れ
換える大規模な更新工事をした。その結果、工事に5日
も要し、膨大な工数と費用が発生し、多量の廃土が発生
した。また、工事期間はゴルフプレーする事は出来なか
った。
【0038】比較例−3 暗渠の機能は損なわれていないが、バンカー表面砂の排
水性が悪くなり、不透水土壌となったバンカーを、表面
バンカー砂を更新した。その結果、工事に2日を要し、
多大な工数と費用が発生し、多量の廃砂が発生した。ま
た、工事期間はゴルフプレーする事は出来なかった。
【0039】
【発明の効果】 本発明の排水施工方法は、老朽バンカ
ーなどに多孔性筒状成形体を埋設することでよく、格段
に時間短縮でき、簡易に排水施工方法を更新できた。本
発明は、地表砂層下の不透水層、盲暗渠を縦貫するよう
に多孔性筒状成形体を埋設するので、不透水層上の水
を、盲暗渠の水を効率よく排水できた。長期間排水性に
優れたバンカーなどを維持することが出来た。多孔性筒
状成形体の上端中空部へキャップを取り付けたため、中
空部へ土砂の侵入を防ぎ、排水機能を低下させることが
ない。または埋設後、地表に砂をかけるので多孔性筒状
成形体が飛び出ることがない。
【0040】 打ち込み素子と打設棒を用い多孔性筒状
成形体を埋設する方法は、多孔性筒状成形体に応力が加
わることなく、破損することなく、より容易に埋設する
ことができた。ゴルフ場新設時に本発明の排水施工方法
にすると、グリ石や荒砂材で構成された暗渠を作成する
ことなく、多孔性筒状成形体を埋設するだけでよく、容
易に施工でき、長期間排水性に優れていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施様態を表す切り欠き模式図
【図2】 本発明の実施態様を表す切り欠き模式図
【図3】 老朽バンカーの切り欠き模式図
【図4】 (a)多孔性筒状成形体の一端に打ち込み
素子が装着されている状態を示す斜視図、(b)打設棒
を示す斜視図
【図5】 (a)(b)は、キャップ例の斜視図
【図6】 (a)(b)(c)は、打ち込み素子例の
斜視図
【符号の説明】
1: 多孔性筒状成形体 2: 中空部 3: キャップ 9: 打ち込み素子 16: 打設棒 21: 砂層 22: 盲暗渠 23: 不透水層 24: 新砂 25: 水溜まり 26: 集水部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地表の砂層とその下層を縦貫するよう
    に多孔性筒状成形体を埋設し、かつ多孔性筒状成形体の
    上端中空部へキャップを取り付け埋設する、または埋設
    後に上端中空部へキヤップを取り付ける、その後埋設物
    の上に砂をかける排水施工方法。
  2. 【請求項2】 ・排水能力の低下した老朽ゴルフ場バン
    カー地表の砂層とその下の不透水層を縦貫するように多
    孔性筒状成形体を埋設する、 ・新設ゴルフ場バンカー地表の砂層とその下層を縦貫す
    るように多孔性筒状成形体を埋設する、 ・バンカーに穴を掘り、その穴へ多孔性筒状成形体を埋
    設し、埋設後、埋設物の上に新砂を埋め戻す、 ・多孔性筒状成形体の下方端部に打ち込み素子を装着
    し、該成形体の上端から中空部内に打設棒を挿入し、該
    打ち込み素子と該打設棒とが接した状態で、打設棒を打
    ち込み埋設する、 ・繊度10〜1000d/fの繊維成形体で構成された
    多孔性筒状成形体を埋設する、 ・埋設密度が0.3〜20m2/本になるように多孔性
    筒状成形体を埋設する、 ・垂直方向に対し30度以内になるように多孔性筒状成
    形体を埋設する、 ・暗渠の水平方向に配水管を埋設する、 いずれかまたは組み合わせた請求項1の排水施工方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100455810B1 (ko) * 2002-10-07 2004-11-10 (주)상지엔지니어링건축사사무소 건축구간 연약지반 개량을 위한 배수재 설치용 선단슈 구조
JP2008231758A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Ohbayashi Corp 石積み壁の耐震補強材、耐震補強設備及び石積み壁の耐震補強方法
KR101283094B1 (ko) * 2010-11-11 2013-07-05 박효준 필터파이프가 구성된 투수보도블록
JP2018066181A (ja) * 2016-10-19 2018-04-26 株式会社地盤リスク研究所 排水パイプ

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