JPH0726187A - プラスチックフィルム用水性印刷インキ - Google Patents

プラスチックフィルム用水性印刷インキ

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JPH0726187A
JPH0726187A JP10295993A JP10295993A JPH0726187A JP H0726187 A JPH0726187 A JP H0726187A JP 10295993 A JP10295993 A JP 10295993A JP 10295993 A JP10295993 A JP 10295993A JP H0726187 A JPH0726187 A JP H0726187A
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Toshiaki Ichimura
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光 玉田
Kunikatsu Fujiwara
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 顔料分散安定性、再溶解性、印刷適性、アル
コール希釈性などのインキの基本性能にすぐれ、良好な
耐水性、レベリング性を有するプラスチックフイルム用
水性印刷インキの開発。 【構成】 顔料、水性バインダー樹脂、水及び水混和性
溶剤から主として構成され、前記バインダーとして、
a)次式のラジカル重合性ジカルボン酸ハーフエステル
単量体5〜55重量% HOOC−X−CO-(O−R1n−OR2 (R1は、C2〜4のアルキレン基、R2は、C1〜8のアル
キル基、XはC2〜3のラジカル重合性不飽和結合を有す
る炭化水素基、nは1〜3)、その他の併用可能なラジ
カル重合性不飽和結合を有するジカルボン酸ハーフエス
テル単量体0〜50重量%(同種単量体の総和の上限は
55重量%とする)、スチレン系単量体3〜94重量
%、α,β−エチレン性不飽和含窒素単量体1〜60重
量%、その他の単量体0〜60重量%を共重合させて得
られる酸価30〜150の水溶性樹脂、とb)酸価70
〜210のエチレン−アクリル酸系水分散性樹脂、を含
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックフィルム
用水性印刷インキに関し、より詳しくは、顔料分散安定
性、再溶解性、印刷適性などのインキの基本性能を備
え、プラスチックフィルムに印刷された際に、優れた耐
水性、レベリング性を有するプラスチックフィルム用水
性印刷インキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】包装印刷インキの分野においては、省資
源、安全性及び環境問題から有機溶剤の使用を極力抑え
た水性タイプの印刷インキの要望が強くなっている。し
かし、水と有機溶剤との蒸発速度や表面張力などの物理
的特性の差から、水性インキは溶剤性インキと比較し
て、乾燥性が低くなり、また、濡れ張力の低い被着体に
対しては平滑で美粧印刷物を得るのが困難となる等の問
題がある。さらに、インキの基本性能を決定するバイン
ダー樹脂が水性タイプのものに制限されるために、有機
顔料の分散性の低下、インキの再溶解性と耐水性が相反
する性能となり両立が困難、プラスチックフィルムに対
する接着性の低下等の問題が発生する。
【0003】この印刷インキの水性化をいち早く実現し
たのが、紙を被着体とする分野であるが、それは被着体
が紙の場合には、インキの媒質が紙中へ浸透するために
乾燥が促進され、また、インキが紙の繊維中で保持され
るために接着性、耐水性も比較的良好となるためであ
る。しかし、本願発明が目的とする、プラスチックフィ
ルム用印刷インキの場合には、基本的にフィルム表面は
濡れ張力が低く、非浸透性であるため、乾燥は媒質の蒸
発のみに限られ、また、強い接着性、耐水性が要求され
る。従って、プラスチックフィルム用水性印刷インキ
は、紙用のものと比較して、優れた乾燥性、被着体に対
する接着性、耐水性を有していなければならない。
【0004】そこで、従来のプラスチックフィルム用水
性印刷インキは、顔料分散性、再溶解性、印刷適性等の
基本性能を付与するために、水溶性樹脂をメインバイン
ダーとして使用し、さらに耐水性、乾燥性、耐久性等付
与するために、水分散性樹脂を併用していたが、単に水
溶性樹脂と水分散性樹脂との併用だけでは、再溶解性、
耐水性共に優れる水性印刷インキを製造する事は困難で
あった。この問題を解決するために、本発明者らは、イ
ンキのバインダー樹脂として水分散性エチレン−アクリ
ル酸系共重合体を使用する事により、良好な再溶解性を
維持した上で、耐水性等に優れた効果を有する水性印刷
インキ組成物を特願平3−292698号で提案してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水性印刷イン
キのバインダー樹脂として、水分散性エチレン−アクリ
ル酸系共重合体を使用しても、有機顔料に対する濡れが
十分とは言えず、顔料分散安定性、光沢、アルコール希
釈性などが十分でなかった。また、プラスチックフィル
ムは本質的に表面の濡れ張力が低いため、溶剤性インキ
と比較して、良好なレベリング性を有する印刷物が得ら
れないという問題があった。そこで本発明が解決しよう
とする課題は、顔料分散安定性、再溶解性、印刷適性、
アルコール希釈性などのインキの基本性能にすぐれ、さ
らにプラスチックフイルムに印刷された際に、良好な耐
水性、レベリング性を有するプラスチックフイルム用水
性印刷インキを開発する事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、顔
料、水性バインダー樹脂、水、及び水混和性溶剤から主
として構成されるプラスチックフィルム用水性印刷イン
キにおいて、前記水性バインダー樹脂として、 a)以下の一般式(1)で表されるラジカル重合性不飽和結合を有するジカル ボン酸ハーフエステル単量体 5〜55重量% HOOC−X−CO-(O−R1n−OR2 ・・・ (1) (ここで、R1は側鎖を含んでもよい、炭素数が2〜4
のアルキレン基、R2は側鎖を含んでもよい、炭素数が
1〜8のアルキル基、Xは炭素数が2または3のラジカ
ル重合性不飽和結合を有する炭化水素基、nは1〜3の
整数を表す) その他の併用可能なラジカル重合性不飽和結合を有するジカルボン酸ハー フエステル単量体 0〜50重量% (ただし、ラジカル重合性不飽和結合を有するジカルボ
ン酸ハーフエステル単量体の総量の上限は55重量%と
する) スチレン系単量体 3〜94重量% α,β−エチレン性不飽和含窒素単量体 1〜60重量% その他の共重合可能なラジカル重合性不飽和基含有単量体 0〜60重量% を共重合させて得られる酸価30〜150の水溶性樹
脂、と b)酸価70〜210のエチレン−アクリル酸系水分散
性樹脂、を含有する事を特徴とするプラスチックフィル
ム用水性印刷インキに関するものである。
【0007】
【作用】水系と有機溶剤系を比較すると、水系の方がバ
インダー樹脂と有機顔料との濡れ性が低いため、顔料分
散安定性や光沢などの性能を付与することが困難となる
ものである。本発明で使用する水溶性バインダー樹脂
は、特定の分子構造と官能基を有し、有機顔料との濡れ
性を良好とする事から、顔料分散安定性、光沢等を向上
することができる。また、プラスチックフィルムに対す
るレベリング性が良好であるため、美粧印刷物を得るこ
とができる。一方、本発明で使用するエチレン−アクリ
ル酸系共重合体は、水分散性樹脂である事から、水溶性
樹脂と比較して耐水性、乾燥性は良好である上に、酸価
を有する事から、アルカリを含有するインキに対する再
溶解性も良好となる。
【0008】これらのバインダー樹脂を併用する事によ
り、本発明の目的とする水性印刷インキを得る事を可能
にしたものである。以下に本発明をさらに詳しく説明す
る。まず、本発明で使用する顔料としては、通常の印刷
インキや塗料で使用する無機有色顔料、有機有色顔料、
及び体質顔料を挙げる事ができる。その使用量は、顔料
の種類やインキの色相によって異なるが、全印刷インキ
組成物中、1〜50重量%の範囲である。次に、本発明
で使用する水性バインダー樹脂は、顔料分散に使用する
水溶性バインダー樹脂と、乾燥性、耐水性、及び接着性
に寄与する水分散性バインダー樹脂の二種を併用するも
のである。
【0009】その中で、本発明で特定する水溶性バイン
ダー樹脂としては、以下の一般式(1)で示されるラジ
カル重合性不飽和結合を有するジカルボン酸ハーフエス
テル単量体、スチレン系単量体、及びその他の共重合可
能なα,β−エチレン性不飽和基含有単量体を共重合し
て得られる共重合体が使用できる。 HOOC−X−CO-(O−R1-)n-OR2 ・・・ (1) (ここで、R1は炭素数が2〜4のアルキレン基、R2
側鎖を含んでもよい炭数1〜8のアルキル基、Xは炭素
数が2または3のラジカル重合性不飽和結合を有する炭
化水素基、nは1〜3の整数を表す)前記ジカルボン酸
ハーフエステルは、ラジカル重合性不飽和結合を有する
ジカルボン酸またはその無水物と、モノ、ジまたはトリ
アルキレングリコールモノアルキルエーテルとを反応さ
せて得られる化合物である。ここで、ラジカル重合性不
飽和結合を有するジカルボン酸または酸無水物として、
具体的にはマレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸、無水イタコン酸、シトラコン酸、無水シトラ
コン酸等が挙げられる。
【0010】一方、モノ、ジまたはトリアルキレングリ
コールモノアルキルエーテルとして、具体的にはエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピル
エーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エ
チレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリ
コールモノオクチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、
プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレン
グリコールモノヘキシルエーテル、プロピレングリコー
ルモノオクチルエーテル、ブチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ブチレングリコールモノオクチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノオクチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピ
レングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリ
コールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコール
モノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノヘキ
シルエーテル、ジプロピレングリコールモノオクチルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジブチレングリコールモノメチルエーテル、ジブチレン
グリコールモノオクチルエーテル等が挙げられ、中でも
一般式(1)のR1の炭素数が2あるいは3となるよう
成分が好適である。
【0011】ここで一般式(1)で表されるジカルボン
酸ハーフエステル単量体は、1種でも複数種でも使用す
る事ができ、またその使用量は共重合体の全単量体に対
して5〜55重量%である。また、その他の併用可能な
ラジカル重合性不飽和結合を有するジカルボン酸ハーフ
エステルとして、以下の一般式(2)〜(5)で示され
る化合物を使用することができる。
【0012】 (ここで、R3 は側鎖を含んでもよい、炭素数が1〜2
4のアルキル基、R4 は側鎖を含んでもよい、炭素数が
2〜4のアルキレン基、R5 は側鎖を含んでもよい炭素
数1〜8のアルキル基、R6 は炭素数2〜8のアルキレ
ン基、R7 およびR8 はHまたは炭素数1〜6のアルキ
ル基、R9 はモノまたはジアルキルアミノアルキル基、
10は炭素数1〜6のアルキル基を表す。またXは炭素
数が2または3のラジカル重合性不飽和結合を有する炭
化水素基、mは4〜25の整数を表す。)一般式(2)
で示される化合物は、ラジカル重合性不飽和結合を有す
るジカルボン酸またはその無水物と、炭素数1ないし2
4のモノアルコールとを反応させて得られる化合物であ
る。ここで、酸または酸無水物として、具体的にはマレ
イン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水
イタコン酸、シトラコン酸、無水シトラコン酸等が挙げ
られ、一方、モノアルコールとして、具体的にはメタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサ
ノール、オクタノール、デカノール、ウンデカノール、
ヘプタデカノールなどが挙げられ、中でもオクタノー
ル、デカノール、ドデカノールが好適である。モノアル
コールのアルキル基の炭素数が24より多くなると、樹
脂の溶解性が低下し、分離や沈降を起こして好ましくな
い。
【0013】さらに、その他の併用可能なラジカル重合
性不飽和結合を有するジカルボン酸ハーフエステルとし
ては、前記の一般式(3)〜(5)で表されるジカルボ
ン酸ハーフエステルが使用できる。一般式(3)で示さ
れる化合物は、前記ジカルボン酸または酸無水物と、繰
り返し単位が4から25の、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコールの
モノエーテルとを反応させることによりて得られる化合
物である。
【0014】一般式(4)及び(5)で示される化合物
は、前記ジカルボン酸または酸無水物の、N,N−ジア
ルキルアミノアルキルアミド、N,N−ジアルキルアミ
ド化合物である。以上の一般式(1)〜(5)で表され
るジカルボン酸ハーフエステル単量体の使用量の総和
は、水溶性樹脂共重合体を形成する全単量体の55重量
%以下である。この使用量の総和が55重量%を越える
と、水中での分散安定性の良好な樹脂が得られなくな
る。次に、スチレン系単量体としては、スチレン、α−
メチルスチレン、ビニルトルエン等が挙げられる。な
お、このスチレン系単量体は、3〜94重量%の範囲で
使用できるが、共重合の際の反応性から、前記のジカル
ボン酸ハーフエステル単量体と同モル以上使用する事が
好ましい。
【0015】次に、α,β−エチレン性不飽和含窒素単
量体としては、分子中にエチレン性不飽和結合と、アミ
ノ基または含窒素複素環構造を有する単量体を使用する
事ができる。具体的には、アミノエチルアミノ(メタ)
アクリレート、N−エチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、N−プロピルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジメチルアミノブチル(メタ)アクリレ
ート等のアミノアルキル(メタ)アクリレートまたはア
ルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート類、
【0016】アミノエチル(メタ)アクリルアミド、N
−メチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N−エ
チルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピ
ルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,
N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノブチル(メタ)アクリルアミド
等のアミノアルキル(メタ)アクリルアミドまたはアル
キルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド類、ビニル
ピロリドン類、ビニルピリジン類、ビニルイミダゾール
類、ビニルカルバゾール類、ビニルキノリン類、ビニル
ピペリジン類等の含窒素複素環化合物類が使用できる。
【0017】次に、その他の共重合可能なラジカル重合
性不飽和基含有単量体としては、(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル類、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアル
キルエステル類、(メタ)アクリルアミド類、ラジカル
重合性不飽和結合を有するカルボン酸類、ラジカル重合
性不飽和結合を有するジカルボン酸ジエステル類、不飽
和二重結合を有するエ−テル化合物類が使用できる。
【0018】より具体的には、 (メタ)アクリル酸アルキルエステル:(メタ)アクリ
ル酸メチル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)
アクリル酸ヘキシル、(メタ) アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)ア
クリル酸ステアリル等、 (メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル:2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシペンチル(メ
タ)アクリレート等、
【0019】(メタ)アクリルアミド単量体:(メタ)
アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、
N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メ
タ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−ヘキシル(メタ)アクリルアミド、N−オクチ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルア
ミド、N,N−ジプロピル(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジブチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ
ヘキシル(メタ) アクリルアミド、N,N−ジオクチ
ル(メタ)アクリルアミド等、
【0020】ラジカル重合性不飽和結合を有するカルボ
ン酸:(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、
フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸等、 ラジカル重合性不飽和結合を有するジカルボン酸ジエス
テル:マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸、無水イタコン酸、シトラコン酸、無水シトラコン
酸などの酸成分と、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール、ヘキサノール、オクタノール、デカ
ノール、ウンデカノール、ヘプタデカノール、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエー
テル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチ
レングリコールモノオクチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
エチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエー
テル、プロピレングリコールモノヘキシルエーテル、プ
ロピレングリコールモノオクチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノオクチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノオクチルエーテル等の水酸基含有
成分とを反応させて得られるラジカル重合性不飽和結合
を有するジカルボン酸ジエステル類、 不飽和二重結合を有するエ−テル化合物:メチルビニル
エーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエー
テル、ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテ
ル、オクチルビニルエーテル等が挙げられる。
【0021】以上の成分からなる水溶性樹脂の水溶化の
ために必要なカルボキシル基の含有量は、当該水溶性樹
脂の酸価を30〜150の範囲とする量である。ここで
水溶性樹脂の酸価が30より小さくなると、樹脂が溶解
性の低下から分離や沈降を起こし、一方、150より大
きくなると耐水性が低下し、好ましい結果が得られなく
なる。なお、ラジカル重合性不飽和結合を有するジカル
ボン酸ハーフエステル単量体のみで所望の酸価が得られ
ない場合は、その他の共重合可能なビニル基含有単量体
として、カルボキシル基を有する単量体を共重合する事
により、樹脂の酸価を調整する事ができる。また、当該
水溶性樹脂を共重合体を水溶化のために使用するアルカ
リとしては、アンモニア水、アルカリ金属の水酸化物な
どの無機アルカリ、有機アミン等の有機アルカリが使用
でき、具体的には、アルカリ金属の水酸化物として、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等、有機アミンとして
は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、モルホリン等が使用できる。
【0022】さらに、これらの水溶性樹脂の使用量とし
ては、水性印刷インキ組成物中、0.2〜5重量%であ
る。なお、本水溶性樹脂は、顔料分散用の樹脂として使
用するために、顔料100重量部に対して、3重量部以
上、より好ましくは6重量部以上の割合で使用するによ
り、良好な顔料分散性を有するインキを得ることができ
る。従って、前記の使用量より少ない場合は、良好な顔
料分散性が得られず、アルコール希釈性も不良となる。
一方、前記の使用量より多い場合は印刷物の耐水性が低
下して好ましくない。次に、本発明で使用する水分散性
バインダー樹脂は、エチレン60ないし90重量%、ア
クリル酸またはメタクリル酸10ないし30重量%、そ
の他の共重合可能なビニル基含有化合物0ないし30重
量%を共重合させてなるエチレン−アクリル酸系水分散
性樹脂を必須成分として含有するものである。
【0023】ここで、当該エチレン−アクリル酸系水分
散性樹脂において、その他の共重合可能なビニル基含有
化合物としては、アクリル酸またはメタクリル酸のアル
キルエステル類、アルキルアミド類、スチレン、ビニル
トルエン等のスチレン類、ビニルクロライド、ビニルア
セテート等が使用できるが、その含有量が30重量%を
超えると、本発明で特定するインキ性能が得られなくな
る。また、本発明に係るエチレン−アクリル酸系水分散
性樹脂の酸価は、70〜210の範囲である。当該水分
散性樹脂の酸価が前記の範囲より低くなると、樹脂の水
に対する乳化能が低くなり、析出・沈降して使用できな
くなる。一方、前記の範囲より高くなると、得られる印
刷物の耐水性が低下して好ましくない。
【0024】さらに、本発明で使用するエチレン−アク
リル酸系樹脂のメルトインデックスは100〜2000
g/10分、より好ましくは300〜1000g/10
分の範囲である。樹脂のメルトインデックスが100g
/10分より小さくなると、樹脂の水中での分散安定性
が低くなり、析出・沈降して使用できなくなり、また2
000g/10分を超えると、樹脂が柔軟になり過ぎ
て、得られる水性インキ印刷面とフィルムとの間でブロ
ッキングを起こし、好ましくない。前記エチレン−アク
リル酸系樹脂は、エチレン、アクリル酸及びその他の共
重合可能なビニル基含有化合物の所定量を高温、高圧
下、触媒を使用して直接共重合させるか、あるいはエチ
レン−アルキルアクリレート系共重合体を加水分解して
得られ、ペレット状の固体樹脂として、例えば三菱油化
から、エチレン−アクリル酸樹脂A−200W等が市販
されている。このエチレン−アクリル酸系樹脂はアルカ
リ化合物で、水中に分散した状態で水分散性樹脂ワニス
として使用される。
【0025】なお、水性化のために中和するアルカリ化
合物としては、前出の有機アミン、アンモニア水、アル
カリ金属水酸化物が使用できる。本発明において、エチ
レン−アクリル酸系樹脂の使用量は、全水分散性バイン
ダー樹脂中、20〜100重量%である。エチレン−ア
クリル酸系樹脂の使用量が、この範囲より少なくなる
と、良好な再溶解性と耐水性を有するインキが得らず、
好ましくない。さらに他の併用可能な水分散性バインダ
ー樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリウタレン樹脂、
ポリエステル樹脂などの各種水分散性樹脂を使用する事
ができる。次に、本発明で使用する水混和性溶剤として
は、例えば低級アルコール系溶剤、グリコール系溶剤を
挙げる事ができる。
【0026】また、ブロッキング防止剤、消泡剤、可塑
剤、成膜助剤、レベリング剤、架橋剤等の各種添加剤を
含有させる事もできる。以上の材料から水性印刷インキ
を製造する方法としては、まず顔料と水溶性バインダー
樹脂を撹拌混合させた後、通常の分散装置で顔料を分散
し、さらに水分散樹脂、水混和性溶剤、その他のインキ
材料の所定量を添加混合して製造することができる。次
に、プラスチックフィルムに、水性印刷インキを印刷す
る方法について説明する。本発明の水性印刷インキは、
既知のフレキソ印刷機、グラビア印刷機を使用して、フ
レキソまたはグラビア印刷方式で印刷できる。被着体と
しては、低密度ポリエチレン、無延伸及び延伸ポリプロ
ピレン、セロファン、ポリエステル、ナイロン及び各種
Kコートフィルム等のプラスチックフィルムが使用でき
る。以下、実施例をもって、本発明をより具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0027】<水溶性バインダー樹脂ワニス製造例> 製造例1 撹拌機、冷却管、窒素ガス導入管を備えた四つ口フラス
コに、酢酸エチル350部を仕込み、75〜78℃に加
熱した後、窒素ガスを導入しながら、マレイン酸モノブ
トキシエチル75部、スチレン75部、N,N−ジエチ
ルアミノエチルアクリレート50部、メタクリル酸1
2.5部、メチルメタアクリレート37.5部、及び反
応開始剤として、ジターシャリーブチルパーオキサイド
2.5部を混合して、2時間かけて滴下した。さらに同
温度に保ちながら2時間ランダム共重合させた後、溶剤
を減圧下蒸発させて、水溶性バインダー樹脂1を得た。
以上の合成例によって得られた水溶性バインダー樹脂1
の400部を破砕した後、当量のアンモニアを溶解させ
た水600部中に撹拌混合し、80℃で加熱溶解させ
て、固形分40%の水溶性バインダー樹脂ワニスNo.
1を得た。
【0028】製造例2 マレイン酸モノブトキシエチルをマレイン酸モノエトキ
シエトキシエチルに、またN,N−ジエチルアミノエチ
ルアクリレートをN−ビニルピロリドンに変えた以外
は、水溶性バインダー樹脂ワニス製造例1と同じ条件
で、固形分40%の水溶性バインダー樹脂ワニスNo.
2を得た。
【0029】製造例3 マレイン酸モノブトキシエチルをマレイン酸モノエトキ
シエトキシエチルに、またN,N−ジエチルアミノエチ
ルアクリレートをN−ビニルピロリドンに変えた以外
は、水溶性バインダー樹脂ワニス製造例1と同じ条件
で、固形分40%の水溶性バインダー樹脂ワニスNo.
3を得た。
【0030】製造例4 マレイン酸モノブトキシエチル75部を、マレイン酸モ
ノブトキシエチル50部、マレイン酸モノエトキシエト
キシエチル25部に変えた以外は、水溶性バインダー樹
脂ワニス製造例1と同じ条件で、固形分40%の水溶性
バインダー樹脂ワニスNo.4を得た。
【0031】製造例5 マレイン酸モノブトキシエチル75部を、マレイン酸モ
ノブトキシエチル50部、マレイン酸モノオクチル25
部に変えた以外は、水溶性バインダー樹脂ワニス製造例
1と同じ条件で、固形分40%の水溶性バインダー樹脂
ワニスNo.4を得た。
【0032】製造例6 マレイン酸モノブトキシエチル75部、スチレン75部
を無水マレイン酸25部、スチレン125部に変えた以
外は、水溶性バインダー樹脂ワニス製造例1と同じ条件
で、固形分40%の水溶性バインダー樹脂ワニスNo.
6を得た。
【0033】製造例7 マレイン酸モノブトキシエチルをマレイン酸ジブトキシ
エチルに変えた以外は、水溶性バインダー樹脂ワニス製
造例1と同じ条件で、固形分40%の水溶性バインダー
樹脂ワニスNo.7を得た。
【0034】製造例8 マレイン酸モノブトキシエチル75部、メタクリル酸1
2.5部を、ブチルメタクリレート37.5部、メタク
リル酸50部に変えた以外は、水溶性バインダー樹脂ワ
ニス製造例1と同じ条件で、固形分40%の水溶性バイ
ンダー樹脂ワニスNo.8を得た。
【0035】実施例1〜9及び比較例1〜5の製造 表1の印刷インキ配合に従い、まず、顔料15部と水溶
性バインダー樹脂ワニスの20部を混合して、レッドデ
ビル型分散機で30分間顔料分散を行った後、さらに所
定の材料を添加して、それぞれ実施例1〜9、比較例1
〜5の水性印刷インキを製造した。なお、顔料として、
ファストゲンブルーTGR(大日本インキ化学工業
製)、水分散性エチレン−アクリル酸系樹脂として、ザ
イクセンAC(住友精化製、アクリル酸の含有量20重
量%、メルトインデックス300g/10分、アンモニ
ア中和、固形分30重量%)を使用した。
【0036】実施例1〜9及び比較例1〜5の評価 実施例1〜9及び比較例1〜5で得られた水性印刷イン
キの、顔料分散安定性、耐水性、再溶解性、光沢、及び
レベリング性の評価試験を行ない、その結果を表1に示
した。なお、評価は、以下に示す方法で行った。
【0037】顔料分散安定性 試験方法 試験インキを40℃で7日経時させた
後、顔料の沈降の有無により、顔料分散安定性を評価し
た。 評価表示 A : 顔料の沈降が認められないもの B : 顔料の沈降が認められるもの
【0038】耐水性 試験方法 OPP(延伸ポリプロピレン)フィルム
に試験インキをグラビア校正機で印刷して得られた印刷
物を、学振型耐摩堅牢度試験機にセットし、試験機のア
ームの部分に晒布を取り付けて、水を十分に含ませた状
態で印刷面に当て荷重200gで100回摩擦する。 評価方法 A : 当て布にインキが全く付着しな
い B : 当て布にインキが付着するが、印刷面に傷がな
い C : 印刷面に筋状の傷がみられる D : 印刷面全面にわたって傷がみられる
【0039】再溶解性 試験方法 グラビア校正機で試験インキを10秒間
運転後、運転を止めてそのまま60秒間間放置する。続
いて、OPPフィルムに印刷し、正常な印刷物になるま
でのピッチ数からインキの再溶解性を判定する。 評価方法 A : 5ピッチ以内で正常に戻る B : 6〜20ピッチで正常に戻る C : 21〜40ピッチで正常に戻る D : 40ピッチでも正常に戻らない
【0040】貯蔵安定性 試験方法 水性印刷インキの初期粘度と、40℃で
7日間保存後の粘度の比率から貯蔵安定性を評価した。
40℃で7日間保存後の粘度/初期粘度(B型粘度計、30
rpm) 評価方法 A:粘度比が1.5以下のもの B:粘度比が1.5を越え、2.0以下のもの C:粘度比が2.0を越え、4.0以下のもの D:粘度比が4.0を越えるもの
【0041】光沢 試験方法 印刷物の光沢をグロスメーターで測定
し、その数値より光沢の評価を行った。 評価方法 A:測定値が70以上のもの B:測定値が60以上70未満のもの C:測定値が50以上60未満のもの D:測定値が50未満のもの
【0042】レベリング性 試験方法 印刷物の色ムラの程度の目視判断から、
レベリング性を評価した。 評価方法 A:全く色ムラが認められないもの B:僅かに色ムラが認められるもの C:色ムラが激しいもの
【0043】アルコール希釈安定性 試験方法 インキ100gに、イソプロピルアルコ
ール60%、水40%からなる希釈液を30g加え、4
0℃で7日間保存後の粘度変化によって、アルコール希
釈安定性を評価した。40℃で7日間保存後の粘度/初期
粘度(B型粘度計、30rpm) 評価方法 A:粘度比が1.5以下のもの B:粘度比が1.5を越え、2.0以下のもの C:粘度比が2.0を越え、4.0以下のもの D:粘度比が4.0を越えるもの
【0044】
【0045】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて具体的に説明した
ように、本発明で特定する水性印刷インキは、優れた顔
料分散安定性、アルコール希釈性、再溶解性を有し、プ
ラスチックフィルムに印刷された際に、優れた耐水性、
レベリング性を有するプラスチックフィルム用水性印刷
インキである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉田 光 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目23番37号 サカタインクス株式会社内 (72)発明者 藤原 国勝 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目23番37号 サカタインクス株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料、水性バインダー樹脂、水、及び水
    混和性溶剤から主として構成されるプラスチックフィル
    ム用水性印刷インキにおいて、前記水性バインダー樹脂
    として、 a)以下の一般式(1)で表されるラジカル重合性不飽和結合を有するジカル ボン酸ハーフエステル単量体 5〜55重量% HOOC−X−CO-(O−R1n−OR2 ・・・ (1) (ここで、R1は側鎖を含んでもよい、炭素数が2〜4
    のアルキレン基、R2は側鎖を含んでもよい、炭素数が
    1〜8のアルキル基、Xは炭素数が2または3のラジカ
    ル重合性不飽和結合を有する炭化水素基、nは1〜3の
    整数を表す) その他の併用可能なラジカル重合性不飽和結合を有するジカルボン酸ハー フエステル単量体 0〜50重量% (ただし、ラジカル重合性不飽和結合を有するジカルボ
    ン酸ハーフエステル単量体の総和の上限は55重量%と
    する) スチレン系単量体 3〜94重量% α,β−エチレン性不飽和含窒素単量体 1〜60重量% その他の共重合可能なラジカル重合性不飽和基含有単量体 0〜60重量% を共重合させて得られる酸価30〜150の水溶性樹
    脂、と b)酸価70〜210のエチレン−アクリル酸系水分散
    性樹脂、を含有する事を特徴とするプラスチックフィル
    ム用水性印刷インキ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04198373A (ja) * 1990-11-28 1992-07-17 Dainippon Ink & Chem Inc 処理プラスチック用水性印刷インキ

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