JPH07262789A - サンプル・ホールド回路 - Google Patents

サンプル・ホールド回路

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JPH07262789A
JPH07262789A JP6072896A JP7289694A JPH07262789A JP H07262789 A JPH07262789 A JP H07262789A JP 6072896 A JP6072896 A JP 6072896A JP 7289694 A JP7289694 A JP 7289694A JP H07262789 A JPH07262789 A JP H07262789A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スイッチにおけるリーク電流と耐圧の影響を無
くし、高精度、高耐圧、良好なホールド特性、及び小さ
なフィードスルーオフセット等の特性を有し、且つ回路
規模の増大を抑止するサンプル・ホールド回路の提供。 【構成】電圧を保持するためのホールドコンデンサと、
ホールドコンデンサに記憶された電圧をインピーダンス
変換して出力するバッファアンプと、入力信号とバッフ
ァアンプの出力信号とを切換える第1のスイッチと、ホ
ールドコンデンサへの入力信号の書き込み・保持を制御
する第2のスイッチと、を備え、サンプリング期間は、
第1のスイッチを入力信号側に接続すると共に第2のス
イッチを閉成し、ホールド期間は、第2のスイッチを開
放し第1のスイッチをバッファアンプ出力信号側に接続
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サンプル・ホールド回
路に関し、特に高精度サンプル・ホールド回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のサンプル・ホールド回路
の概略図である。図4に示すように、従来のサンプル・
ホールド回路は、サンプリングされた信号電圧を記憶、
保持するホールドコンデンサ(6)と、入力(1)とホ
ールドコンデンサ(6)との接続、及び切り放しを行う
スイッチ(8)と、ホールドコンデンサに記憶、保持さ
れた電圧をインピーダンス変換して出力するバッファア
ンプ(7)によって構成される。
【0003】サンプリング動作時は、スイッチ(8)を
接続してホールドコンデンサ(6)に入力信号を書き込
み、その電圧をバッファアンプ(7)を通して出力す
る。また、ホールド動作時は、スイッチ(8)を切り放
してホールドコンデンサ(6)に書き込まれた電圧を保
持し、その電圧をバッファアンプ(7)を通して出力す
る。
【0004】図5は、図4のスイッチ(8)をMOSト
ランジスタで構成した例である。スイッチ(16)にお
いて、トランジスタM7はPチャネルMOSトランジス
タ、トランジスタM8はNチャネルMOSトランジスタ
である。MOSトランジスタ対M7,M8はCMOS型
のパストランジスタ(「アナログスイッチ」ともいう)
を構成し、M7,M8のゲートにはサンプル・ホールド
信号(2)の互いに相補的な信号がそれぞれ入力され
る。
【0005】この例では、サンプル・ホールド信号
(2)が“H”レベルの時はMOSトランジスタM7と
M8が導通状態となり、ホールドコンデンサ(6)に入
力信号(1)を書き込み、その電圧をバッファアンプ
(17)を通して出力する。
【0006】サンプル・ホールド信号(2)が“L”レ
ベルの時はMOSトランジスタM7とM8が共に遮断状
態となり、ホールドコンデンサ(6)に書き込まれた電
圧を保持し、その電圧をバッファアンプ(17)を通し
て出力する。バッファアンプ(17)は、高入力インピ
ーダンスの非反転増幅器であり、入力電圧が出力に等し
いボルテージフォロワで構成される。
【0007】図6は、図4のスイッチ(8)をバイポー
ラトランジスタで構成した例である。
【0008】図6において、スイッチ(18)の回路
は、基本的にプッシュプル構成の1倍アンプである。よ
り詳細には、サンプル・ホールド信号(2)が“H”レ
ベルのときは、トランジスタQ12が遮断するため、ト
ランジスタQ13,Q14の共通接続されたベースに入
力される入力信号(1)の電位は、プッシュプル型エミ
ッタフォロワ構成のトランジスタQ15,Q16のエミ
ッタ電位と等しくなり、1倍アンプとして動作し、ホー
ルドコンデンサ(6)には入力信号(1)と同電位の電
圧が印加される。
【0009】また、サンプル・ホールド信号(2)が
“L”レベルの時は、トランジスタQ12が導通状態と
なり、電源端子VDD−抵抗R1−トランジスタQ12
−抵抗R2−接地の経路で電流が流れ、トランジスタQ
13,Q14,Q15,Q16のバイアス電流がバイパ
スされるため、トランジスタQ15とQ16が遮断し、
ホールドコンデンサ(6)の電圧が保持される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のサンプル・ホー
ルド回路、例えば図5の回路では、スイッチ(16)の
開放時の抵抗が充分に高くない場合、スイッチ(16)
を通してリーク電流が流れるため、ホールドコンデンサ
(6)に書き込んだ電圧を長時間保持することができな
い。
【0011】また、スイッチ(16)の開放時の抵抗
や、耐圧を高めるために大きなトランジスタで構成する
と、スイッチ(16)が接続状態から開放状態に切り換
わる際に生ずるフィードスルーオフセットが大きくな
り、誤差電圧が増大して正確な電圧のサンプル・ホール
ドが行なえないという問題がある。
【0012】ここでフィードスルーオフセットについて
簡単に説明する。図7(A)には、説明のために、図4
のスイッチ(8)をnチャネルMOSトランジスタM1
で構成したサンプル・ホールド回路の構成が示されてい
る。図7(A)において、NチャネルMOSトランジス
タM1のゲートとソース間またはゲートとドレイン間に
は寄生容量が存在しており、このため、実際のサンプル
・ホールド回路においては、スイッチ電圧(ゲート電
圧)は、ゲート−ドレイン間の容量成分CGDを通してホ
ールドコンデンサ(容量がCH)に分圧して加わること
になる。
【0013】図8には、図7(A)のサンプル・ホール
ド回路における入力信号電圧VINと、NチャネルMOS
トランジスタM1のゲート電圧VGと、ホールドコンデ
ンサCHの出力電圧VOUTの波形図が示されている。
【0014】ゲート電圧VGが“H”レベルの時、Nチ
ャネルMOSトランジスタM1が導通しホールド・コン
デンサCHには入力信号電圧VINが印加される。そし
て、ゲート電圧VGの“H”レベル(=VH)から“L”
レベル(=VL)への切換え時に、ゲート電圧VGの変化
分をΔVG(=VH−VL)として、図7(B)に示した
等価回路に従い、ホールドコンデンサCHの出力電圧V
OUTは、次式(1)で与えられる電圧ΔVOUTだけ変動す
ることになる。
【0015】 ΔVOUT=ΔVG×CGD/(CH+CGD) …(1) この時の電圧変動分ΔVOUTをフィールドスルーオフセ
ットという。
【0016】フィールドスルーオフセットはMOSトラ
ンジスタの寄生容量によるゲート−ドレイン間の容量結
合に原因するが、例えばトランジスタの耐圧を上げるた
めに、チャネル長Lを大とすると、チャネル幅Wも大と
なり、このため、ゲートとドレイン間の寄生容量CGD
増加して、フィールドスルーオフセットが増大すること
になり、サンプル・ホールド回路の誤差電圧が増大す
る。
【0017】ところで、サンプリング回路の不能化状態
時(ホールド時)におけるリーク(漏洩)電流を解決す
るために、例えば特開平2−278597号公報には、
リーク電流量を補償する電流源として、ホールドコンデ
ンサのリーク電流量と等しく設定された第2の電流源を
備え、ホールドコンデンサの充電電圧を変化しない回路
構成が提案されているが、補償用の電流量の決定等の点
で問題がある。
【0018】また、特開平2−103800号公報に
は、ホールド時間が長くなるとコンデンサからの放電に
よりホールド電圧に誤差が発生するという欠点を解消
し、ホールド時間の長短に関係なくホールド電圧を一定
に保つ構成として、ホールドコンデンサの代替として、
発振回路、アップダウンカウンタ、及びDA変換器から
なるサンプル・ホールド回路が提案されている。しかし
ながら、同公報の構成は、回路規模の増大、チップサイ
ズの増大、及び高速性の点で問題があり、特に、高精度
とするにはDA変換器の分解能の向上(ビット数の増
大)が必要とされ回路規模が大幅に増大する。
【0019】そして、図6のバイポーラ素子で構成され
たサンプル・ホールド回路では、スイッチ(18)が開
放の状態(即ちホールド動作時)において、入力(1)
の電圧と、ホールドコンデンサ(6)に充電されている
電圧との差がトランジスタQ13またはQ14のベース
−エミッタ間耐圧以上の電圧になると、トランジスタQ
13またはQ14に降伏電流が流れ、その結果トランジ
スタQ15またはQ16が作動し、ホールドコンデンサ
(6)の充電電位が変化してしまい、正確な電圧のサン
プル・ホールドができないといった問題がある。
【0020】以上のように、従来のサンプル・ホールド
回路の問題は、図4におけるスイッチ(8)の低耐圧、
またはリークが主な原因となっている。
【0021】したがって、本発明は、前記問題点を解消
し、サンプル・ホールド回路のスイッチにおけるリーク
電流及び耐圧の影響を無くし、高精度、高耐圧、良好な
ホールド特性、及び小さなフィードスルーオフセット等
の特性を有し、且つ回路規模及びチップサイズの増大を
抑止するサンプル・ホールド回路を提供することを目的
とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する為、
本発明は、入力信号を記憶、保持するホールドコンデン
サと、前記ホールドコンデンサに記憶された電圧をイン
ピーダンス変換して出力するバッファアンプと、前記入
力信号と前記バッファアンプの出力信号とを切換える第
1のスイッチと、前記第1のスイッチの出力と前記ホー
ルドコンデンサとの間の接続を制御する第2のスイッチ
と、を備え、前記第1及び第2のスイッチの制御端子に
はサンプリング動作とホールド動作の切換えを制御する
信号がそれぞれ入力され、サンプリング動作時には、前
記第1のスイッチを入力信号側に切換えると共に前記第
2のスイッチを接続状態とし前記入力信号電圧を前記ホ
ールドコンデンサに書き込み、ホールド動作時には、前
記第2のスイッチを遮断状態とし、前記第1のスイッチ
を前記バッファアンプの出力信号側に切換えるように構
成されて成るサンプル・ホールド回路を提供する。
【0023】本発明においては、サンプリング動作から
ホールド動作に切換える際、第2のスイッチを開放して
から第1のスイッチを前記バッファアンプの出力信号側
に切換えることを特徴とする。
【0024】また、本発明のサンプル・ホールド回路の
好ましい態様として、第1のスイッチ及び/又は第2の
スイッチはMOSトランジスタから形成され、特に、好
ましくはCMOS型パストランジスタから構成される。
【0025】本発明のサンプル・ホールド回路の別の好
ましい態様として、第1のスイッチ及び/又は第2のス
イッチはバイポーラ素子で形成してもよい。
【0026】さらに、本発明の好ましい態様として、2
つの入力のいずれか一方を選択して出力する切換えスイ
ッチである第1のスイッチは、2つの差動対トランジス
タと、差動対トランジスタと共に差動増幅器を構成する
出力段と、サンプル・ホールド信号に基づき2つの差動
対トランジスタのいずれか一方を作動させるスイッチン
グ要素と、を備え、2つの差動対トランジスタは出力段
を共用し、入力信号とバッファアンプの出力信号をそれ
ぞれ一の入力(非反転入力)端子に入力し差動増幅器の
出力を共に他の入力(反転入力)端子に入力する構成か
らなる。
【0027】さらにまた、本発明の好ましい態様とし
て、第2のスイッチは、サンプル・ホールド信号に基づ
きオン/オフ状態が制御されるスイッチング要素と、増
幅器とを備え、増幅器は、スイッチング要素の一の状態
(サンプリング時に対応)において入出力間の信号伝達
経路が形成され、スイッチング要素の他の状態(ホール
ド時に対応)において出力段のトランジスタが遮断する
ように構成される。
【0028】
【作用】本発明は、ホールド動作時において、第1のス
イッチの出力とホールドコンデンサとの間の接続を制御
する第2のスイッチを切り放し、第1のスイッチをバッ
ファアンプの出力電圧側に切換え、第2のスイッチの入
力端と出力端(ホールドコンデンサ側)の電位差をなく
すものであり、サンプル・ホールド回路の精度を向上さ
せる。なお、第1のスイッチ、第2のスイッチは以下に
説明する実施例において、スイッチ1、2にそれぞれ対
応している。
【0029】本発明によれば、サンプリング動作からホ
ールド動作への切換え時に、第2のスイッチを開放(遮
断)してから第1のスイッチを入力信号側からバッファ
アンプの出力信号側に切換えることにより、バッファア
ンプには正帰還のループが形成されず、このため、ホー
ルドコンデンサには入力信号の正しい電圧が高精度に保
持される。
【0030】また、本発明によれば、第2のスイッチを
MOSトランジスタ、好ましくはCMOS型パストラン
ジスタで構成した場合、ホールド動作時において、CM
OS型パストランジスタのP,NチャネルMOSトラン
ジスタはオフ状態とされ、ソースとドレイン間が同電位
とされるため、これらのトランジスタの遮断時の抵抗が
十分に高くなくてもリーク電流は流れず、従ってホール
ドコンデンサに充電された電荷が保持され、良好なホー
ルド特性が得られる。さらに第2のスイッチのMOSト
ランジスタは耐圧の低い小型のものを用いることができ
るため、サンプル・ホールド回路の誤差電圧の原因であ
るフィールドスルーオフセットを縮減することができる
と共に、ホールドコンデンサの容量を小さくすることが
可能となり、回路の小型化を達成し、チップサイズを縮
減する。
【0031】そして、本発明においては、第2のスイッ
チをバイポーラ素子で構成した場合に、ホールド動作
時、第2のスイッチの入力端と出力端が同電位であるた
め、前記従来例のように、第2のスイッチの入力段トラ
ンジスタのベース−エミッタ間電圧が耐圧を越えること
によりホールドコンデンサの充電電圧が変化するという
ようなことはなく、サンプル・ホールド回路としても耐
圧の高いものが得られる。
【0032】
【実施例】図面を参照して、本発明を実施例に即して以
下に説明する。
【0033】図1に、本発明に係るサンプル・ホールド
回路の構成概略図を示す。この構成は、以下に説明する
各実施例に共通である。
【0034】図1に示すように、本発明に係るサンプル
・ホールド回路は、サンプル・ホールドすべき入力信号
を記憶、保持するホールドコンデンサ(6)と、ホール
ドコンデンサ(6)に記憶された電圧をインピーダンス
変換して出力するバッファアンプ(7)と、入力(1)
とホールドコンデンサ(6)と同電位であるバッファア
ンプ(7)の出力(3)との切換えを行なうスイッチ1
(4)と、スイッチ1(4)の出力とホールドコンデン
サ(6)の接続・切り放しを制御するスイッチ2(5)
から構成される。
【0035】サンプル・ホールド信号(2)は、サンプ
ル・ホールド回路の動作を制御する信号であり、スイッ
チ1(4)、スイッチ2(5)の制御端子にそれぞれ接
続されている。なお、スイッチ2(5)は図4の従来の
サンプル・ホールド回路のスイッチ(8)に対応する。
【0036】サンプリング動作はスイッチ2(5)を接
続状態にするとともに、スイッチ1(4)を入力(1)
側に切換えて行う。
【0037】ホールド動作は、スイッチ2(5)を開放
した後に、スイッチ1(4)をバッファアンプ(7)の
出力(3)側に切り換える。このため、スイッチ2
(5)の入力端と出力端は常に同電位とされ、スイッチ
におけるリーク電流、耐圧に起因する従来のサンプル・
ホールド回路の前記問題点が解決される。
【0038】また、サンプリング動作からホールド動作
への切換えの際、スイッチ2(5)を開放した後に、ス
イッチ1(4)を入力信号(1)側からバッファアンプ
(7)の出力信号(3)側に切換えるため、バッファア
ンプ(7)には正帰還ループが形成されず、ホールドコ
ンデンサ(6)には正しい電圧が保持される。
【0039】
【実施例1】図2は、本発明の第1の実施例である。図
2には、図1に概略構成を示した本発明に係るサンプル
・ホールド回路の回路構成の一例が示されている。
【0040】同図に示すように、本実施例は、スイッチ
1(9)をMOSトランジスタM1,M2,M3,M4
で構成し、スイッチ2(10)をMOSトランジスタM
5,M6で構成したものである。M1,M3,M5はP
チャネルトランジスタ、M2,M4,M6はNチャネル
トランジスタである。MOSトランジスタ対M1とM
2、M3とM4、M5とM6はそれぞれCMOS型パス
トランジスタを構成し、これらのMOSトランジスタ対
のゲートにはサンプル・ホールド信号(2)の互いに相
補的な信号がそれぞれ入力される。
【0041】バッファアンプ(11)の出力信号(3)
は、スイッチ1(9)のMOSトランジスタM1,M2
で構成されるパストランジスタ(「第1のパストランジ
スタ」という)の入力端に接続され、入力信号(1)は
MOSトランジスタM3,M4で構成されるパストラン
ジスタ(「第2のパストランジスタ」という)の入力端
に接続され、第1及び第2のパストランジスタの出力端
は第2のスイッチ(10)の入力端に共通に接続され
る。
【0042】サンプリングした電圧はホールドコンデン
サ(6)に記憶保持され、バッファアンプ(11)にて
インピーダンス変換して出力される。図示の如く、バッ
ファアンプ(11)は従来例と同様、ボルテージフォロ
ワとして構成されている。
【0043】本実施例では、サンプル・ホールド信号
(2)が“H”レベルのとき、入力(1)の電圧をホー
ルドコンデンサ(6)に書き込み、“L”レベルのとき
ホールドコンデンサ(6)に書き込まれた電圧を保持す
る。
【0044】より詳細には、サンプル・ホールド信号
(2)が“H”レベルのとき、即ちサンプリング動作
時、PチャネルMOSトランジスタM2のゲートには
“H”レベルが印加され、インバータを介してNチャネ
ルMOSトランジスタM1のゲートには“L”レベルが
印加されるため、M1,M2はともに遮断状態となり、
一方、MOSトランジスタM3,M4,M5,M6はい
ずれも導通状態となるため、入力(1)側とホールドコ
ンデンサ(6)間が導通し、ホールドコンデンサ(6)
に入力信号(1)の電圧が書き込まれる。
【0045】サンプル・ホールド信号(2)が“L”レ
ベルのとき、即ちホールド動作時、MOSトランジスタ
M3,M4,M5,M6が遮断状態となり、ホールドコ
ンデンサ(6)に書き込まれた電圧を保持し、一方、ス
イッチ1(9)のMOSトランジスタM1,M2が導通
状態となるため、MOSトランジスタM5,M6からな
るスイッチ2(10)の入力端は、バッファアンプ(1
1)を介してホールドコンデンサ(6)の充電電圧と同
電位となる。
【0046】ホールド動作時において、MOSトランジ
スタM5,M6の入力端と出力端が同電位とされること
から、これらのMOSトランジスタの遮断時の抵抗が十
分に高くなくても、ドレインからソースへリーク電流が
流れないため、ホールドコンデンサ(6)に充電された
電荷はリーク電流により放電されることがなくなり、良
好なホールド特性が得られる。また、MOSトランジス
タも耐圧の低い小型のものを用いることができる。
【0047】そして、入力信号(1)とホールドコンデ
ンサ(6)との電圧差が大きい場合には、好ましくは、
MOSトランジスタM3,M4のみを高耐圧の大型トラ
ンジスタとし、MOSトランジスタM5,M6を小型の
トランジスタで構成する。このような構成によれば、フ
ィードスルーオフセットはMOSトランジスタM5,M
6によって決まるため、誤差電圧の原因であるフィード
スルーオフセットを小さくした高耐圧、且つ高精度のサ
ンプル・ホールド回路が実現される。
【0048】MOSトランジスタM5,M6を小型とし
た場合、ゲート−ドレイン間の寄生容量CGDが小さくな
り、このためホールドコンデンサ(6)の容量を小さく
した場合にも、フィードスルーオフセットは大きくなら
ない。さらに、ホールド動作時におけるリーク電流が無
視できることからも、ホールドコンデンサ(6)の容量
を小さくすることが可能とされ、回路が小型化すると共
に、集積化に適し且つチップサイズを縮減する。
【0049】
【実施例2】図3は、本発明の第2の実施例である。図
3には、図1に概略構成を示した本発明に係るサンプル
・ホールド回路の回路構成が示されている。本実施例
は、スイッチ1(12)とスイッチ2(13)をともに
バイポーラトランジスタで構成したものである。
【0050】入力信号(1)とバッファアンプ(14)
の出力信号(3)のいずれか一方を選択して出力する切
換えスイッチであるスイッチ1(12)において、エミ
ッタが共通接続されたトランジスタQ3とQ4,及びQ
5とQ6はそれぞれ差動アンプを構成する。差動対トラ
ンジスタQ3,Q4(「第1の差動対」という)のエミ
ッタはトランジスタQ1を介して接地され、差動対トラ
ンジスタQ5,Q6(「第2の差動対」という)のエミ
ッタはトランジスタQ2を介して接地される。第1及び
第2の差動対トランジスタにはその定電流源となるカレ
ントミラー回路が接続されており、エミッタフォロワ出
力がスイッチ1(12)の出力とされる。
【0051】入力信号(1)は第1の差動対のトランジ
スタQ3のベースに入力され、バッファアンプ(14)
の出力信号は第2の差動対のトランジスタQ5のベース
に入力される。スイッチ1(12)の出力は第1及び第
2の差動対のトランジスタQ4、Q6のベースに帰還入
力される。
【0052】サンプル・ホールド信号(2)が“H”レ
ベルのとき(即ちサンプリング動作時)、レベル変換器
(15)を通してトランジスタQ1が導通状態、Q2が
遮断状態となり、差動対トランジスタQ3,Q4で構成
される差動アンプが作動し、スイッチ1(12)の出力
端からは入力信号(1)と同電位の信号が出力される。
【0053】スイッチ2(13)においては、サンプリ
ング動作時、トランジスタQ7は、ベースに“L”レベ
ルが供給されるため遮断状態となり、トランジスタQ
8,Q9の共通接続されたベースに入力される信号電位
は、プッシュプル型エミッタフォロワ構成のトランジス
タQ10,Q11のエミッタ電位と等しくなり、スイッ
チ2(13)は1倍(利得=1)のバッファアンプとし
て動作し、ホールドコンデンサ(6)に入力信号(1)
の電圧が書き込まれる。
【0054】次に、サンプル・ホールド信号(2)が
“L”レベルのとき(即ちホールド動作時)、スイッチ
1(12)において、トランジスタQ1が遮断状態、Q
2が導通状態となり、差動対トランジスタQ5,Q6で
構成される差動アンプが作動し、スイッチ1(12)の
出力はホールドコンデンサ(6)の電位に等しいバッフ
ァアンプの出力信号(3)と同電位になる。
【0055】スイッチ2(13)においては、ホールド
動作時、トランジスタQ7はベースに“H”レベルが印
加されるため導通状態となり、トランジスタQ8,Q
9,Q10,Q11のバイアス電流がトランジスタQ7
によってバイパスされるため、トランジスタQ10とQ
11は遮断状態となり、ホールドコンデンサ(6)の電
位が保持される。
【0056】ホールド動作時において、スイッチ2(1
3)の入力端と出力端が同電位であるため、トランジス
タQ8,Q9のベース−エミッタ間電圧が耐圧を越える
ことはなく、サンプル・ホールド回路として耐圧の高い
ものが得られる。即ち、スイッチ2(13)の耐圧が低
くても、入力信号(1)の広い電圧範囲に対して動作可
能とされる。
【0057】なお、本実施例において、図3のスイッチ
1(12)の回路はMOSトランジスタで構成してもよ
い。
【0058】以上本発明を各種実施例に即して説明した
が、図2及び図3で示した第1のスイッチ、第2のスイ
ッチ、バッファアンプの各回路構成はあくまで本発明の
理解を助けるためのものであり、本発明はこれらの態様
に限定されるものではない。
【0059】また、上記実施例では、スイッチ1、2を
MOSトランジスタとバイポーラトランジスタで構成し
たものを例に説明したが、本発明は、スイッチ1をバイ
ポーラトランジスタで、スイッチ2をMOSトランジス
タでそれぞれ構成したもの、及びその逆の構成も含む。
そして、本発明に係るサンプル・ホールド回路は、例え
ば高速・高精度のサンプル・ホールド回路が要求される
TFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)−
LCD(Liquid Crystal Display;液晶表示装置)の駆
動回路であるアナログドライバ等に用いることができ
る。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、従来のサ
ンプル・ホールド回路の入力に、サンプリング動作時は
入力信号側に、ホールド動作時にはホールドコンデンサ
と同電位のバッファアンプの出力信号側に切換えるスイ
ッチを設けることによって、高精度なサンプル・ホール
ド回路を実現すると共に、高耐圧、良好なホールド特
性、フィードスルーオフセットの低減、及び回路の小型
化を達成する等の効果を奏するものである。
【0061】本発明においては、サンプリング動作から
ホールド動作に切換える際、第2のスイッチを開放して
から第1のスイッチを入力信号側からバッファアンプの
出力信号側に切換えることにより、バッファアンプには
正帰還のループが形成されず、ホールドコンデンサには
入力信号が精度よく保持される。
【0062】また、本発明によれば、第1のスイッチの
出力のホールドコンデンサへの接続を制御する第2のス
イッチを小型のMOSトランジスタで構成することが可
能とされ、サンプル・ホールド回路の誤差電圧の原因で
あるフィールドスルーオフセットを縮減すると共に、ホ
ールド時において、第2のスイッチの入力端と出力端と
が同電位とされるために、第2のスイッチにリーク電流
が流れず、ホールド特性を著しく向上させる。
【0063】さらに、本発明によれば、第2のスイッチ
においてホールド時のリーク電流が無視できる点と、ホ
ールドコンデンサの容量を小さくしてもフィールドオフ
セットが増大しない点から、ホールドコンデンサの容量
を小さくすることが可能とされ、単に回路規模の増大を
抑止するのみならず、回路の小型化を達成すると共にチ
ップサイズの縮減に資する。
【0064】そして、本発明によれば、第1、第2のス
イッチをバイポーラ素子で構成した場合、ホールド動作
時、第2のスイッチの入力端と出力端が同電位であるた
め、第2のスイッチの入力段トランジスタのベース−エ
ミッタ間電圧が耐圧を越えるようなことはなく、サンプ
ル・ホールド回路としても耐圧の高いものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサンプル・ホールド回路の概略図
である。
【図2】本発明の第1の実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図4】従来のサンプル・ホールド回路の概略図であ
る。
【図5】従来例の回路構成を示す図である。
【図6】従来例の別の回路構成を示す図である。
【図7】(A) サンプル・ホールド回路のスイッチを
構成するNチャネルMOSトランジスタの寄生容量を説
明する図である。 (B) ゲート−ドレイン間の寄生容量を考慮した等価
回路を説明する図である。
【図8】サンプル・ホールド回路におけるパストランジ
スタの寄生容量によるフィールドスルーオフセットを説
明するための波形図である。 (A) サンプル・ホールド回路の入力信号電圧VIN
波形図である。 (B) 図7(A)のNチャネルMOSトランジスタM
1に供給されるゲート電圧VGの波形図である。 (C) 図7(A)のホールドコンデンサの出力電圧V
OUTの波形図である。
【符号の説明】
1 入力(入力信号) 2 サンプル・ホールド信号 3 出力(出力信号) 4,9,12 スイッチ1(SW1) 5,10,13 スイッチ2(SW2) 6 ホールドコンデンサ 7 バッファアンプ 8,16,18 スイッチ(SW3) 11,14,17,19 バッファアンプ 15 レベル変換器 M1,M3,M5,M7 PチャネルMOSトランジス
タ M2,M4,M6,M8 NチャネルMOSトランジス
タ Q1〜Q7,Q9,Q10,Q12,Q14,Q15
NPNトランジスタ Q8,Q11,Q13,Q16 PNPトランジスタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号を記憶、保持するホールドコンデ
    ンサと、前記ホールドコンデンサに記憶された電圧をイ
    ンピーダンス変換して出力するバッファアンプと、前記
    入力信号と前記バッファアンプの出力信号とを切換える
    第1のスイッチと、前記第1のスイッチの出力と前記ホ
    ールドコンデンサとの間の接続を制御する第2のスイッ
    チと、を備え、前記第1及び第2のスイッチの制御端子
    にはサンプリング動作とホールド動作の切換えを制御す
    る信号がそれぞれ入力され、サンプリング動作時には、
    前記第1のスイッチを入力信号側に切換えると共に前記
    第2のスイッチを接続状態とし前記入力信号電圧を前記
    ホールドコンデンサに書き込み、ホールド動作時には、
    前記第2のスイッチを遮断状態とし、前記第1のスイッ
    チを前記バッファアンプの出力信号側に切換えるように
    構成されて成るサンプル・ホールド回路。
  2. 【請求項2】前記サンプリング動作からホールド動作に
    切換える際、前記第2のスイッチを開放してから前記第
    1のスイッチを前記バッファアンプの出力信号側に切換
    えることを特徴とする請求項1記載のサンプル・ホール
    ド回路。
  3. 【請求項3】前記第1のスイッチ及び/又は前記第2の
    スイッチがMOSトランジスタで構成される請求項1又
    は2記載のサンプル・ホールド回路。
  4. 【請求項4】前記第1のスイッチ及び/又は前記第2の
    スイッチがCMOS型パストランジスタで構成される請
    求項3記載のサンプル・ホールド回路。
  5. 【請求項5】前記第1のスイッチ及び/又は前記第2の
    スイッチがバイポーラ素子で形成された請求項1又は2
    記載のサンプル・ホールド回路。
  6. 【請求項6】前記第1のスイッチが、2つの差動対トラ
    ンジスタと、前記差動対トランジスタと共に差動増幅器
    を構成する出力段と、前記サンプル・ホールド信号に基
    づき前記2つの差動対トランジスタのいずれか一方を作
    動させるスイッチング要素と、を備え、前記2つの差動
    対トランジスタは前記出力段を共用し、前記入力信号と
    前記バッファアンプの出力信号をそれぞれ一の入力(非
    反転入力)端子に入力し前記差動増幅器の出力を共に他
    の入力(反転入力)端子に入力する請求項1又は2記載
    のサンプル・ホールド回路。
  7. 【請求項7】前記第2のスイッチが、前記サンプル・ホ
    ールド信号に基づきオン/オフ状態が制御されるスイッ
    チング要素と、増幅器とを備え、前記増幅器は、前記ス
    イッチング要素の一の状態(サンプリング時に対応)に
    おいて入出力間の信号伝達経路が形成され、前記スイッ
    チング要素の他の状態(ホールド時に対応)において出
    力段のトランジスタが遮断するように構成された請求項
    1又は2記載のサンプル・ホールド回路。
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