JPH07263184A - マイクロ波プラズマ発生装置 - Google Patents
マイクロ波プラズマ発生装置Info
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- JPH07263184A JPH07263184A JP6051504A JP5150494A JPH07263184A JP H07263184 A JPH07263184 A JP H07263184A JP 6051504 A JP6051504 A JP 6051504A JP 5150494 A JP5150494 A JP 5150494A JP H07263184 A JPH07263184 A JP H07263184A
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- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 マイクロ波が効率よく導入でき、高密度プラ
ズマや大面積プラズマが生成できるマイクロ波プラズマ
装置を提供する。 【構成】 プラズマを生成する放電容器31内に、プラ
ズマ生成ガス源42から水素ガス、所定ガス源38から
セシウムガスを導入するようにすると共に、放電容器3
1に対し正の電位の導波管47によってマイクロ波を導
入するようにしている。このため、マイクロ波の導入に
よって水素ガスよりも電離電圧が低いセシウムガスが先
ず電離して後続の放電が起こり易くなり、マイクロ波の
吸収が容易に行えるようになって反射パワーが減少し、
マイクロ波が効率よく導入できる。その結果、高密度プ
ラズマや大面積プラズマを生成することができる。
ズマや大面積プラズマが生成できるマイクロ波プラズマ
装置を提供する。 【構成】 プラズマを生成する放電容器31内に、プラ
ズマ生成ガス源42から水素ガス、所定ガス源38から
セシウムガスを導入するようにすると共に、放電容器3
1に対し正の電位の導波管47によってマイクロ波を導
入するようにしている。このため、マイクロ波の導入に
よって水素ガスよりも電離電圧が低いセシウムガスが先
ず電離して後続の放電が起こり易くなり、マイクロ波の
吸収が容易に行えるようになって反射パワーが減少し、
マイクロ波が効率よく導入できる。その結果、高密度プ
ラズマや大面積プラズマを生成することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば種々の装置のプ
ラズマ源やイオン源等として用いられているマイクロ波
プラズマ発生装置に関する。
ラズマ源やイオン源等として用いられているマイクロ波
プラズマ発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロ波プラズマ発生装置は、
核融合のための中性粒子加熱装置のイオン源や、半導体
装置の製造に使用されるプラズマ・ドライエッチング装
置及びプラズマ気相成長装置等のプラズマ源などに用い
られている。そして、これらの装置で数百ワット以上の
大電力のマイクロ波を放電容器内に導入してプラズマを
生成する大型装置には、導波管を用いてマイクロ波の導
入が行われる。
核融合のための中性粒子加熱装置のイオン源や、半導体
装置の製造に使用されるプラズマ・ドライエッチング装
置及びプラズマ気相成長装置等のプラズマ源などに用い
られている。そして、これらの装置で数百ワット以上の
大電力のマイクロ波を放電容器内に導入してプラズマを
生成する大型装置には、導波管を用いてマイクロ波の導
入が行われる。
【0003】以下、マイクロ波プラズマ発生装置の1つ
であるイオン源の従来例を図5及び図6を参照して説明
する。図5は従来例の概略構成を示す断面図であり、図
6は図5の要部を拡大して示す断面図である。
であるイオン源の従来例を図5及び図6を参照して説明
する。図5は従来例の概略構成を示す断面図であり、図
6は図5の要部を拡大して示す断面図である。
【0004】図5及び図6において、1は放電容器であ
り、この放電容器1の上板2にはマイクロ波導入口3が
形成されている。このマイクロ波導入口3は、図示しな
いマイクロ波発生源から放電容器1内へマイクロ波を途
中真空窓4を透過させて導入する導波管5の片端部を放
電容器1内に開口するよう取着することにより形成され
ている。6は放電容器1の外面に配設された永久磁石
で、放電容器1内に磁場を形成する。なお、7は模式的
に示す磁力線である。
り、この放電容器1の上板2にはマイクロ波導入口3が
形成されている。このマイクロ波導入口3は、図示しな
いマイクロ波発生源から放電容器1内へマイクロ波を途
中真空窓4を透過させて導入する導波管5の片端部を放
電容器1内に開口するよう取着することにより形成され
ている。6は放電容器1の外面に配設された永久磁石
で、放電容器1内に磁場を形成する。なお、7は模式的
に示す磁力線である。
【0005】また、放電容器1内には、プラズマ生成ガ
ス源8からリークバルブ9で流量調節された水素あるい
は重水素等のプラズマ生成ガスが、導入パイプ10を通
してガス導入口11から供給されるようになっている。
さらに放電容器1の開口した下端面には、放電容器1か
ら外部にイオンビームを引き出す複数の引出電極12間
に絶縁材13を設けて構成された電極部14が取り付け
られている。なお、電極部14の各引出電極12には、
放電容器1の内部に生成されたプラズマからイオンビー
ムを引き出すために、図示しない電源によって、それぞ
れ所定の電圧が印加される。
ス源8からリークバルブ9で流量調節された水素あるい
は重水素等のプラズマ生成ガスが、導入パイプ10を通
してガス導入口11から供給されるようになっている。
さらに放電容器1の開口した下端面には、放電容器1か
ら外部にイオンビームを引き出す複数の引出電極12間
に絶縁材13を設けて構成された電極部14が取り付け
られている。なお、電極部14の各引出電極12には、
放電容器1の内部に生成されたプラズマからイオンビー
ムを引き出すために、図示しない電源によって、それぞ
れ所定の電圧が印加される。
【0006】このような構成のものでは、導波管5から
伝搬してきたマイクロ波が放電容器1内に導入され、永
久磁石6の形成する磁場との相互作用でプラズマ生成ガ
スを放電させ、放電容器1内にプラズマを生成する。放
電プラズマ中のイオンは電極部14の引出電極12にそ
れぞれ電圧が加えられることによってイオンビームとし
て引き出される。
伝搬してきたマイクロ波が放電容器1内に導入され、永
久磁石6の形成する磁場との相互作用でプラズマ生成ガ
スを放電させ、放電容器1内にプラズマを生成する。放
電プラズマ中のイオンは電極部14の引出電極12にそ
れぞれ電圧が加えられることによってイオンビームとし
て引き出される。
【0007】この時、放電容器1と上板2及び導波管5
が同電位となっている場合には、放電プラズマは導波管
5内にも一部が侵入する。そして放電容器1や導波管5
の内壁面とプラズマとの間には、プラズマシースが形成
される。なお、15はプラズマの電気的中和が保たれた
プラズマシースの始まりの位置を模式的に示している。
が同電位となっている場合には、放電プラズマは導波管
5内にも一部が侵入する。そして放電容器1や導波管5
の内壁面とプラズマとの間には、プラズマシースが形成
される。なお、15はプラズマの電気的中和が保たれた
プラズマシースの始まりの位置を模式的に示している。
【0008】また、導波管5の内部は無磁場、あるいは
磁場があっても弱い磁場領域になっており、このような
略無磁場領域にマイクロ波が入射された場合には、その
プラズマ表面近傍で、マイクロ波の一部が反射されてし
まう。
磁場があっても弱い磁場領域になっており、このような
略無磁場領域にマイクロ波が入射された場合には、その
プラズマ表面近傍で、マイクロ波の一部が反射されてし
まう。
【0009】さらに導波管5の内部のプラズマの密度が
増大した状態になると、マイクロ波は全反射され、カッ
トオッフ現象をおこして、放電容器1の内部にマイクロ
波が導入されなくなってしまう。マイクロ波放電によく
用いられる2.45GHzの周波数の場合には、カット
オッフ密度は7×1010cm-3程度である。
増大した状態になると、マイクロ波は全反射され、カッ
トオッフ現象をおこして、放電容器1の内部にマイクロ
波が導入されなくなってしまう。マイクロ波放電によく
用いられる2.45GHzの周波数の場合には、カット
オッフ密度は7×1010cm-3程度である。
【0010】このように導波管5を用いるマイクロ波プ
ラズマ発生装置では、導波管5内部に存在するプラズマ
のために、放電容器1内へのマイクロ波の導入が充分に
行えず、放電容器1内に高い密度のプラズマを生成する
ことが困難であった。
ラズマ発生装置では、導波管5内部に存在するプラズマ
のために、放電容器1内へのマイクロ波の導入が充分に
行えず、放電容器1内に高い密度のプラズマを生成する
ことが困難であった。
【0011】このような状況に対して出願人は、導波管
内に存在するプラズマの密度を下げることによりマイク
ロ波の反射を減少させ、放電容器内へのマイクロ波の導
入が十分に行えるようにしたマイクロ波プラズマ発生装
置を提案している。
内に存在するプラズマの密度を下げることによりマイク
ロ波の反射を減少させ、放電容器内へのマイクロ波の導
入が十分に行えるようにしたマイクロ波プラズマ発生装
置を提案している。
【0012】以下、出願人が提案しているマイクロ波プ
ラズマ発生装置の概要を比較例として、図7及び図8を
参照して説明する。図7は比較例の概略構成を示す断面
図であり、図8は図7の要部を拡大して示す断面図であ
る。
ラズマ発生装置の概要を比較例として、図7及び図8を
参照して説明する。図7は比較例の概略構成を示す断面
図であり、図8は図7の要部を拡大して示す断面図であ
る。
【0013】図7及び図8において、16は放電容器で
あり、その上開口は上フランジ17に絶縁部材18を介
して上板19を取着することによって閉塞されている。
そして上板19に形成されたマイクロ波導入口3に導波
管5の片端部が取着されている。
あり、その上開口は上フランジ17に絶縁部材18を介
して上板19を取着することによって閉塞されている。
そして上板19に形成されたマイクロ波導入口3に導波
管5の片端部が取着されている。
【0014】また、電極部14の各引出電極12には、
放電容器16の内部に生成されたプラズマからイオンビ
ームを引き出すために、電源20の対応する端子に接続
することによって、それぞれ所定の電圧が印加される。
一方、放電容器16に対し絶縁部材18によって電気的
に絶縁されている導波管5は、電圧可変の電源21に開
閉器22を介して接続され、開閉器22を閉じることに
よって放電容器16に対し正の所定の電位となるように
なっている。
放電容器16の内部に生成されたプラズマからイオンビ
ームを引き出すために、電源20の対応する端子に接続
することによって、それぞれ所定の電圧が印加される。
一方、放電容器16に対し絶縁部材18によって電気的
に絶縁されている導波管5は、電圧可変の電源21に開
閉器22を介して接続され、開閉器22を閉じることに
よって放電容器16に対し正の所定の電位となるように
なっている。
【0015】このような構成のものでは、放電容器16
内に水素あるいは重水素等のプラズマ生成ガスが供給さ
れ、また導波管5から伝搬してきたマイクロ波が導入さ
れ、永久磁石6の形成する磁場との相互作用でプラズマ
生成ガスを放電させ、放電容器1内にプラズマを生成す
る。しかし、放電容器16に対し上板19と導波管5と
が正の所定の電位となっているため、マイクロ波導入口
3の近傍には荷電粒子は存在できなくなる。
内に水素あるいは重水素等のプラズマ生成ガスが供給さ
れ、また導波管5から伝搬してきたマイクロ波が導入さ
れ、永久磁石6の形成する磁場との相互作用でプラズマ
生成ガスを放電させ、放電容器1内にプラズマを生成す
る。しかし、放電容器16に対し上板19と導波管5と
が正の所定の電位となっているため、マイクロ波導入口
3の近傍には荷電粒子は存在できなくなる。
【0016】そして、プラズマは放電容器16内方向に
押し戻される形となって導波管5内に侵入せず、図8に
符号23で始まりの位置を模式的に示した電気的中和が
保たれたプラズマシースが、放電容器16や上板19、
導波管5の内壁面とプラズマとの間に形成される。
押し戻される形となって導波管5内に侵入せず、図8に
符号23で始まりの位置を模式的に示した電気的中和が
保たれたプラズマシースが、放電容器16や上板19、
導波管5の内壁面とプラズマとの間に形成される。
【0017】この結果、導波管5内のプラズマ密度は低
下し、マイクロ波は放電容器16内へ導入できるように
なる。また放電容器16内には永久磁石6の形成する磁
場があるため、導入されたマイクロ波は磁場との相互作
用でプラズマ生成ガスを効率良く電離し、放電容器16
内に生成するプラズマの密度は高くなる。
下し、マイクロ波は放電容器16内へ導入できるように
なる。また放電容器16内には永久磁石6の形成する磁
場があるため、導入されたマイクロ波は磁場との相互作
用でプラズマ生成ガスを効率良く電離し、放電容器16
内に生成するプラズマの密度は高くなる。
【0018】しかしながら、このような構成の装置にお
いても、放電容器16内のプラズマ密度をさらに増大さ
せたり、導入するマイクロ波のパワーやプラズマ生成ガ
スの圧力を増加させると、従来例の場合と同様に導波管
5の内部にプラズマが存在するようになってそのプラズ
マ密度が上昇し始める。これは高密度になった放電容器
16内からの導波管5内へのプラスマ流出が増大した
り、増加したマイクロ波パワーやガス密度によって導波
管5内で電離が多くなるためである。
いても、放電容器16内のプラズマ密度をさらに増大さ
せたり、導入するマイクロ波のパワーやプラズマ生成ガ
スの圧力を増加させると、従来例の場合と同様に導波管
5の内部にプラズマが存在するようになってそのプラズ
マ密度が上昇し始める。これは高密度になった放電容器
16内からの導波管5内へのプラスマ流出が増大した
り、増加したマイクロ波パワーやガス密度によって導波
管5内で電離が多くなるためである。
【0019】このため、放電容器16内に生成するプラ
ズマの密度をさらに高いものとしようとしても、マイク
ロ波が導波管5内で反射してしまい放電容器16内に導
入できなくなりプラズマを一定の密度以上とすることが
できず、またプラズマが局在してしまうこととなって、
高密度プラズマや大面積プラズマを生成することができ
なかった。そして、マイクロ波プラズマ発生装置の1つ
であるイオン源では、放電容器16内のプラズマ密度の
上昇が妨げられ、引き出せるイオンビームの電流値をよ
り大きくすることができなかった。
ズマの密度をさらに高いものとしようとしても、マイク
ロ波が導波管5内で反射してしまい放電容器16内に導
入できなくなりプラズマを一定の密度以上とすることが
できず、またプラズマが局在してしまうこととなって、
高密度プラズマや大面積プラズマを生成することができ
なかった。そして、マイクロ波プラズマ発生装置の1つ
であるイオン源では、放電容器16内のプラズマ密度の
上昇が妨げられ、引き出せるイオンビームの電流値をよ
り大きくすることができなかった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記のような状況に鑑
みて本発明はなされたもので、その目的とするところは
導波管による放電容器内へのパワーの大きなマイクロ波
の導入が効率良く行うことができ、放電容器内に高密度
プラズマや大面積プラズマを生成することができると共
に、イオン源として用いられるものにおいては、より大
きい電流値のイオンビームを引き出すことが可能なマイ
クロ波プラズマ発生装置を提供することにある。
みて本発明はなされたもので、その目的とするところは
導波管による放電容器内へのパワーの大きなマイクロ波
の導入が効率良く行うことができ、放電容器内に高密度
プラズマや大面積プラズマを生成することができると共
に、イオン源として用いられるものにおいては、より大
きい電流値のイオンビームを引き出すことが可能なマイ
クロ波プラズマ発生装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロ波プラ
ズマ発生装置は、減圧された内部にプラズマ生成ガスが
導入されてプラズマが形成される放電容器と、この放電
容器のマイクロ波導入口に片端部が取着され該放電容器
内にマイクロ波を導入する導波管と、放電容器内部に磁
場を形成する磁場形成手段とを備えたマイクロ波プラズ
マ発生装置において、放電容器内にプラズマ生成ガスよ
りも電離電圧が低い所定ガスを導入するようにしたこと
を特徴とするものであり、また、減圧された内部にプラ
ズマ生成ガスが導入されてプラズマが形成される放電容
器と、この放電容器のマイクロ波導入口に片端部が取着
され該放電容器内にマイクロ波を導入する導波管と、放
電容器内部に磁場を形成する磁場形成手段とを備えたマ
イクロ波プラズマ発生装置において、導波管が放電容器
に対して正の電位を有するようにし、且つ放電容器内に
プラズマ生成ガスよりも電離電圧が低い所定ガスを導入
するようにしたことを特徴とするものであり、さらに、
所定ガスがアルカリ金属であることを特徴とするもので
あり、さらに、所定ガスがセシウムであることを特徴と
するものであり、さらに、プラズマ生成ガスを水素ある
いは重水素とし、所定ガスをセシウムとしたことを特徴
とするものである。
ズマ発生装置は、減圧された内部にプラズマ生成ガスが
導入されてプラズマが形成される放電容器と、この放電
容器のマイクロ波導入口に片端部が取着され該放電容器
内にマイクロ波を導入する導波管と、放電容器内部に磁
場を形成する磁場形成手段とを備えたマイクロ波プラズ
マ発生装置において、放電容器内にプラズマ生成ガスよ
りも電離電圧が低い所定ガスを導入するようにしたこと
を特徴とするものであり、また、減圧された内部にプラ
ズマ生成ガスが導入されてプラズマが形成される放電容
器と、この放電容器のマイクロ波導入口に片端部が取着
され該放電容器内にマイクロ波を導入する導波管と、放
電容器内部に磁場を形成する磁場形成手段とを備えたマ
イクロ波プラズマ発生装置において、導波管が放電容器
に対して正の電位を有するようにし、且つ放電容器内に
プラズマ生成ガスよりも電離電圧が低い所定ガスを導入
するようにしたことを特徴とするものであり、さらに、
所定ガスがアルカリ金属であることを特徴とするもので
あり、さらに、所定ガスがセシウムであることを特徴と
するものであり、さらに、プラズマ生成ガスを水素ある
いは重水素とし、所定ガスをセシウムとしたことを特徴
とするものである。
【0022】
【作用】上記のように構成されたマイクロ波プラズマ発
生装置は、プラズマ生成ガスが導入された放電容器内に
プラズマ生成ガスよりも電離電圧が低い所定ガスを導入
するようにしている。このため、マイクロ波を導入して
放電を開始させようとするときに、先ず電離電圧が低い
所定ガスが電離し始め、連鎖的にプラズマ生成ガスの放
電が開始される。また、ガスの電離によってマイクロ波
の吸収が容易に行われ、マイクロ波が反射されなくなっ
て大きいパワーのマイクロ波の導入も効率よく行うこと
ができ、放電容器内に高密度プラズマや大面積プラズマ
が生成できる。
生装置は、プラズマ生成ガスが導入された放電容器内に
プラズマ生成ガスよりも電離電圧が低い所定ガスを導入
するようにしている。このため、マイクロ波を導入して
放電を開始させようとするときに、先ず電離電圧が低い
所定ガスが電離し始め、連鎖的にプラズマ生成ガスの放
電が開始される。また、ガスの電離によってマイクロ波
の吸収が容易に行われ、マイクロ波が反射されなくなっ
て大きいパワーのマイクロ波の導入も効率よく行うこと
ができ、放電容器内に高密度プラズマや大面積プラズマ
が生成できる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。先ず、第1の実施例のマイクロ波プラズマ発生装
置の1つであるイオン源について、図1乃至図3により
説明する。図1はイオン源の概略断面図であり、図2は
反射パワーの特性図であり、図3は引出しイオン電流密
度の特性図である。
する。先ず、第1の実施例のマイクロ波プラズマ発生装
置の1つであるイオン源について、図1乃至図3により
説明する。図1はイオン源の概略断面図であり、図2は
反射パワーの特性図であり、図3は引出しイオン電流密
度の特性図である。
【0024】図1において、放電容器31は、その下端
外周にフランジ32を備えた下開口33を有し、上端外
周にフランジ34を備えた上開口35を有して形成され
た直径15cm、軸長15cmの略円筒状の容器であ
る。上開口35はフランジ34の上面にアルミナセラミ
ック等でなる絶縁物36を介して上板37が気密に取着
されて閉塞され、これによって放電容器31と上板37
とは電気的に絶縁されている。
外周にフランジ32を備えた下開口33を有し、上端外
周にフランジ34を備えた上開口35を有して形成され
た直径15cm、軸長15cmの略円筒状の容器であ
る。上開口35はフランジ34の上面にアルミナセラミ
ック等でなる絶縁物36を介して上板37が気密に取着
されて閉塞され、これによって放電容器31と上板37
とは電気的に絶縁されている。
【0025】また、放電容器31は、その内部が図示し
ない排気装置によって、例えば0.1Pa台に減圧さ
れ、その所定の圧力が維持されるようになっている。そ
して放電容器31には、プラズマ生成ガス源38が流量
調節用のリークバルブ39を中間部に設けた導入パイプ
40を介して接続されている。なお、導入パイプ40の
ガス導入口41は放電容器31内に開口していて、この
ガス導入口41から流量調節された水素あるいは重水素
等のプラズマ生成ガスが、放電容器31内に供給され
る。
ない排気装置によって、例えば0.1Pa台に減圧さ
れ、その所定の圧力が維持されるようになっている。そ
して放電容器31には、プラズマ生成ガス源38が流量
調節用のリークバルブ39を中間部に設けた導入パイプ
40を介して接続されている。なお、導入パイプ40の
ガス導入口41は放電容器31内に開口していて、この
ガス導入口41から流量調節された水素あるいは重水素
等のプラズマ生成ガスが、放電容器31内に供給され
る。
【0026】さらに、放電容器31には、所定ガス源4
2が流量調節用のリークバルブ43を中間部に設けた導
入パイプ44を介して接続されている。なお、所定ガス
源42は金属セシウムを収納したオーブン等でなり、オ
ーブン内をヒータで300〜350℃に加熱することで
収納している金属セシウムを気化させ、セシウムガスを
発生させるようになっている。また、導入パイプ44の
ガス導入口45は放電容器31内に開口していて、この
ガス導入口45から流量調節された所定ガスであるセシ
ウムガスが放電容器31内に供給される。
2が流量調節用のリークバルブ43を中間部に設けた導
入パイプ44を介して接続されている。なお、所定ガス
源42は金属セシウムを収納したオーブン等でなり、オ
ーブン内をヒータで300〜350℃に加熱することで
収納している金属セシウムを気化させ、セシウムガスを
発生させるようになっている。また、導入パイプ44の
ガス導入口45は放電容器31内に開口していて、この
ガス導入口45から流量調節された所定ガスであるセシ
ウムガスが放電容器31内に供給される。
【0027】また上板37には、その中央部分にマイク
ロ波導入口46が導波管47の片端部48を放電容器3
1内に開口するように取着することによって形成されて
おり、一方、導波管47の他端部は、例えば2.45G
Hzのマイクロ波を発生する図示しないマイクロ波源に
接続されている。マイクロ波は、マイクロ波源から導波
管47内に伝搬し、マイクロ波導入口46を通過して放
電容器31内へ導入される。
ロ波導入口46が導波管47の片端部48を放電容器3
1内に開口するように取着することによって形成されて
おり、一方、導波管47の他端部は、例えば2.45G
Hzのマイクロ波を発生する図示しないマイクロ波源に
接続されている。マイクロ波は、マイクロ波源から導波
管47内に伝搬し、マイクロ波導入口46を通過して放
電容器31内へ導入される。
【0028】さらに導波管47は、中間部の片端部側に
マイクロ波の伝送路を略直角に曲げる屈曲部49が設け
られ、この屈曲部49より他端部側のマイクロ波導入口
46から直視できない位置に、マイクロ波に対して透明
な材料、例えばアルミナ・セラミックでできた真空窓5
0が装着されている。真空窓50はその主面が導波管4
7のマイクロ波の伝送路に交差するように装着され、こ
れにより導波管47は片端部48側と他端部側が気密に
分断される。
マイクロ波の伝送路を略直角に曲げる屈曲部49が設け
られ、この屈曲部49より他端部側のマイクロ波導入口
46から直視できない位置に、マイクロ波に対して透明
な材料、例えばアルミナ・セラミックでできた真空窓5
0が装着されている。真空窓50はその主面が導波管4
7のマイクロ波の伝送路に交差するように装着され、こ
れにより導波管47は片端部48側と他端部側が気密に
分断される。
【0029】また、放電容器31に対し絶縁部材36に
よって電気的に絶縁されている導波管47は、0〜10
0Vに可変の直流電源51に開閉器52を介して接続さ
れ、開閉器52を閉じることによって放電容器31に対
し正の電位が与えられる。
よって電気的に絶縁されている導波管47は、0〜10
0Vに可変の直流電源51に開閉器52を介して接続さ
れ、開閉器52を閉じることによって放電容器31に対
し正の電位が与えられる。
【0030】また、放電容器31の下開口33は、フラ
ンジ32との間に絶縁リング53を介在させるようにし
て電極部54の内側引出し電極55が取着されて閉塞さ
れている。この電極部54は、放電容器31に面した内
側引出し電極55の他に、複数の引出し電極56と、各
電極間に設けられた絶縁リング57とによって構成され
ている。なお、各引出し電極55,56には、放電容器
31の軸に平行な方向をイオン引出し方向とするように
して、イオン引き出しを行う貫通孔58が中央部分に多
数対応して形成されている。
ンジ32との間に絶縁リング53を介在させるようにし
て電極部54の内側引出し電極55が取着されて閉塞さ
れている。この電極部54は、放電容器31に面した内
側引出し電極55の他に、複数の引出し電極56と、各
電極間に設けられた絶縁リング57とによって構成され
ている。なお、各引出し電極55,56には、放電容器
31の軸に平行な方向をイオン引出し方向とするように
して、イオン引き出しを行う貫通孔58が中央部分に多
数対応して形成されている。
【0031】そして、電極部54の各引出し電極55,
56は、加速電源59の対応する端子に接続されてお
り、放電容器31の内部に生成されたプラズマからイオ
ンビームを引き出せるよう、放電容器31に対しそれぞ
れ所定の電圧が印加される。
56は、加速電源59の対応する端子に接続されてお
り、放電容器31の内部に生成されたプラズマからイオ
ンビームを引き出せるよう、放電容器31に対しそれぞ
れ所定の電圧が印加される。
【0032】また一方、放電容器31の筒状部の外壁面
には、磁場形成手段であるSmCoである円環状の2個
の永久磁石60,61が、ひとつは上板37で閉塞され
た上端のフランジ34近傍に、他は下端のフランジ32
近傍に、それぞれ環状面を水平にするようにし、軸方向
上下に約9.2cmの間隔をおいて配設されている。
には、磁場形成手段であるSmCoである円環状の2個
の永久磁石60,61が、ひとつは上板37で閉塞され
た上端のフランジ34近傍に、他は下端のフランジ32
近傍に、それぞれ環状面を水平にするようにし、軸方向
上下に約9.2cmの間隔をおいて配設されている。
【0033】これら一対の永久磁石60,61は、半径
方向の相反する向きに着磁されており、上方の永久磁石
60は内径側がN極で外径側がS極に、下方側の永久磁
石61は内径側がS極で外径側がN極になっている。こ
のため、永久磁石60,61により放電容器31内に磁
力線62が、大きく放電容器31の中心軸方向に張り出
すように形成される。
方向の相反する向きに着磁されており、上方の永久磁石
60は内径側がN極で外径側がS極に、下方側の永久磁
石61は内径側がS極で外径側がN極になっている。こ
のため、永久磁石60,61により放電容器31内に磁
力線62が、大きく放電容器31の中心軸方向に張り出
すように形成される。
【0034】このように構成されたものでは、放電容器
31の内部が図示しない排気装置によって0.1Pa台
の所定の圧力となるように減圧され、この状態が維持さ
れながら、ガス導入口41からプラズマ生成ガスの水素
ガスまたは重水素がプラズマ生成ガス源38から導入さ
れる。また、ガス導入口45から所定ガスとしてセシウ
ムガスが、流量調節用のリークバルブ43を短時間だけ
開くことにより、放電容器31内にその内部の圧力、プ
ラズマ生成ガスの流量等に対応した量だけ所定ガス源4
2から導入される。
31の内部が図示しない排気装置によって0.1Pa台
の所定の圧力となるように減圧され、この状態が維持さ
れながら、ガス導入口41からプラズマ生成ガスの水素
ガスまたは重水素がプラズマ生成ガス源38から導入さ
れる。また、ガス導入口45から所定ガスとしてセシウ
ムガスが、流量調節用のリークバルブ43を短時間だけ
開くことにより、放電容器31内にその内部の圧力、プ
ラズマ生成ガスの流量等に対応した量だけ所定ガス源4
2から導入される。
【0035】そして、プラズマ生成ガスと、これに添加
するように微量だけ導入された所定ガスとによって放電
容器31内を所定のガス雰囲気にした後、図示しないマ
イクロ波発生源から導波管47内を、途中真空窓50を
透過して伝搬してきた2.45GHzのマイクロ波が、
放電容器31内にマイクロ波導入口46を通じて導入さ
れる。
するように微量だけ導入された所定ガスとによって放電
容器31内を所定のガス雰囲気にした後、図示しないマ
イクロ波発生源から導波管47内を、途中真空窓50を
透過して伝搬してきた2.45GHzのマイクロ波が、
放電容器31内にマイクロ波導入口46を通じて導入さ
れる。
【0036】これによりマイクロ波電界により電子を高
エネルギに加速し、放電容器31内に放電プラズマが生
成される。そして励起した水素分子または重水素分子か
らH−またはD−が生成され、生成されたH−またはD
−は、所定電圧が印加されている電極部54の各引出し
電極55,56によって所定のエネルギとなるように貫
通孔58を通過しながら加速されて外部にH−ビームま
たはD−ビームとして引き出される。
エネルギに加速し、放電容器31内に放電プラズマが生
成される。そして励起した水素分子または重水素分子か
らH−またはD−が生成され、生成されたH−またはD
−は、所定電圧が印加されている電極部54の各引出し
電極55,56によって所定のエネルギとなるように貫
通孔58を通過しながら加速されて外部にH−ビームま
たはD−ビームとして引き出される。
【0037】このとき、上述した通り導波管47の片端
部48の内部は、真空窓50までがマイクロ波導入口4
6を介して放電容器31内と同じガス雰囲気となってお
り、またマイクロ波導入口46の近傍領域では導波管4
7及び上板37が放電容器31に対して電気的に絶縁さ
れた状態にあり、開閉器52を閉じることで正の電位が
加えられている。この導波管47及び上板37が正の電
位となった状態では、プラズマと放電容器31の内壁、
上板37の下面及び導波管47との間に形成されるプラ
ズマシースの始まりの位置は、上板37の下面に対して
は放電容器31の内壁よりも離れた位置にあり、またマ
イクロ波導入口46では導波管47の片端部48内に入
り込んだ形のものとなってはいない。
部48の内部は、真空窓50までがマイクロ波導入口4
6を介して放電容器31内と同じガス雰囲気となってお
り、またマイクロ波導入口46の近傍領域では導波管4
7及び上板37が放電容器31に対して電気的に絶縁さ
れた状態にあり、開閉器52を閉じることで正の電位が
加えられている。この導波管47及び上板37が正の電
位となった状態では、プラズマと放電容器31の内壁、
上板37の下面及び導波管47との間に形成されるプラ
ズマシースの始まりの位置は、上板37の下面に対して
は放電容器31の内壁よりも離れた位置にあり、またマ
イクロ波導入口46では導波管47の片端部48内に入
り込んだ形のものとなってはいない。
【0038】そして、例えばプラズマ生成ガスを水素ガ
スとして放電容器31内に導波管47から導入されるマ
イクロ波については、横軸に導波管47の電位VCW、縦
軸に入射パワーPI に対する反射パワーPR の比(PR
/PI )を取って示す図2の特性図のようになる。図2
は、放電容器31内の圧力が0.3Pa、内側引出し電
極55の電圧VPCが45V、導波管47からの入射パワ
ーが4kWの時のもので、白丸の点を含む特性曲線Xは
セシウムガスを導入しない場合を示し、黒丸の点を含む
特性曲線Yはセシウムガスを導入した場合を示すもので
ある。
スとして放電容器31内に導波管47から導入されるマ
イクロ波については、横軸に導波管47の電位VCW、縦
軸に入射パワーPI に対する反射パワーPR の比(PR
/PI )を取って示す図2の特性図のようになる。図2
は、放電容器31内の圧力が0.3Pa、内側引出し電
極55の電圧VPCが45V、導波管47からの入射パワ
ーが4kWの時のもので、白丸の点を含む特性曲線Xは
セシウムガスを導入しない場合を示し、黒丸の点を含む
特性曲線Yはセシウムガスを導入した場合を示すもので
ある。
【0039】これらの特性曲線X,Yは、導波管47の
正の電位VCWが高くなるにしたがって両パワーの比(P
R /PI )、すなわち入射パワーPI を一定としている
ので反射パワーPR は減少するが、セシウムガスの導入
がない場合は特性曲線Xで見られるように、導波管47
の電位VCWが約35Vになるまでは反射パワーPR は微
減傾向であるものの70%も反射する。そして、さらに
電位VCWを高くすると約55Vになるまでは急減し、そ
の後は、さらに電位VCWを上昇させても両パワーの比
(PR /PI )はほとんど減少しなくなり、入射パワー
PI の30%が反射してしまう。
正の電位VCWが高くなるにしたがって両パワーの比(P
R /PI )、すなわち入射パワーPI を一定としている
ので反射パワーPR は減少するが、セシウムガスの導入
がない場合は特性曲線Xで見られるように、導波管47
の電位VCWが約35Vになるまでは反射パワーPR は微
減傾向であるものの70%も反射する。そして、さらに
電位VCWを高くすると約55Vになるまでは急減し、そ
の後は、さらに電位VCWを上昇させても両パワーの比
(PR /PI )はほとんど減少しなくなり、入射パワー
PI の30%が反射してしまう。
【0040】一方、セシウムガスを導入した場合は特性
曲線Yで見られるように、反射パワーPR は導波管47
の電位VCWが高くなるにしたがって急減し、約40Vで
は反射パワーPR が略零の無反射に近い状態となる。こ
れにより導波管47を介して導入された入射パワーPI
は、ほぼ全てが投入パワーPN となる。
曲線Yで見られるように、反射パワーPR は導波管47
の電位VCWが高くなるにしたがって急減し、約40Vで
は反射パワーPR が略零の無反射に近い状態となる。こ
れにより導波管47を介して導入された入射パワーPI
は、ほぼ全てが投入パワーPN となる。
【0041】これはセシウムの電離電圧が、プラズマ生
成ガスである水素の電離電圧(H;13.6V、H2 ;
15.4V)より低い3.89Vであり、このためセシ
ウムは水素よりも低いエネルギ付与で電離されることに
よるもので、同じ投入パワーPN に対し、より高密度の
プラズマが得られることになる。また磁場がある場合に
は、プラズマ密度が高いほど、よりマイクロ波はプラズ
マに吸収される。吸収が増すとプラズマ密度がさらに増
大する。
成ガスである水素の電離電圧(H;13.6V、H2 ;
15.4V)より低い3.89Vであり、このためセシ
ウムは水素よりも低いエネルギ付与で電離されることに
よるもので、同じ投入パワーPN に対し、より高密度の
プラズマが得られることになる。また磁場がある場合に
は、プラズマ密度が高いほど、よりマイクロ波はプラズ
マに吸収される。吸収が増すとプラズマ密度がさらに増
大する。
【0042】そして、横軸に投入パワーPN 、すなわち
入射パワーPI と反射パワーPR の差を取り、縦軸に引
出しイオン電流密度DI を取って示す図3のように、セ
シウムガスの導入がない場合は白丸の点を含む特性曲線
Qに見られるように、投入パワーPN が約2.5kWと
なるまでは引出し電流密度DI も約3.5mA/cm2
まで増加し、投入パワーPN が約2.5kWを越えると
引出し電流密度DI の増加傾向は減少したものとなる。
入射パワーPI と反射パワーPR の差を取り、縦軸に引
出しイオン電流密度DI を取って示す図3のように、セ
シウムガスの導入がない場合は白丸の点を含む特性曲線
Qに見られるように、投入パワーPN が約2.5kWと
なるまでは引出し電流密度DI も約3.5mA/cm2
まで増加し、投入パワーPN が約2.5kWを越えると
引出し電流密度DI の増加傾向は減少したものとなる。
【0043】これに対し、セシウムガスを導入した場合
は黒丸の点を含む特性曲線Rに見られるように、セシウ
ムガスの導入がない場合よりも投入パワーPN が増加す
ると引出し電流密度DI も共に増加すると共に、同じ投
入パワーPN においてもセシウムガスの導入がない場合
よりも引出し電流密度DI は大きくなる。
は黒丸の点を含む特性曲線Rに見られるように、セシウ
ムガスの導入がない場合よりも投入パワーPN が増加す
ると引出し電流密度DI も共に増加すると共に、同じ投
入パワーPN においてもセシウムガスの導入がない場合
よりも引出し電流密度DI は大きくなる。
【0044】以上に説明した通り、イオン源を構成する
放電容器31の内部に導入されたプラズマ生成ガスの水
素ガスに、水素ガスより電離電圧が低いセシウムガスを
導入して微量添加することによって、先ず導入したマイ
クロ波によって電離し易いセシウムの電離がおこり、連
鎖的に水素ガスの電離がおこる。
放電容器31の内部に導入されたプラズマ生成ガスの水
素ガスに、水素ガスより電離電圧が低いセシウムガスを
導入して微量添加することによって、先ず導入したマイ
クロ波によって電離し易いセシウムの電離がおこり、連
鎖的に水素ガスの電離がおこる。
【0045】さらに、この電離によってマイクロ波の吸
収が容易となり反射がなくなって、反射による減衰がな
くなる。そして、導波管47による放電容器31内への
パワーの大きなマイクロ波の導入が効率良く行うことが
できることになり、放電容器31内に高密度プラズマや
大面積プラズマを生成することができる。また、電極部
54からは、より大きな電流値のイオンビームを引き出
すことができる。
収が容易となり反射がなくなって、反射による減衰がな
くなる。そして、導波管47による放電容器31内への
パワーの大きなマイクロ波の導入が効率良く行うことが
できることになり、放電容器31内に高密度プラズマや
大面積プラズマを生成することができる。また、電極部
54からは、より大きな電流値のイオンビームを引き出
すことができる。
【0046】なお、上記ものではプラズマ生成ガスとし
て水素あるいは重水素を取り上げ、これに所定ガスとし
て元素中で最も電離電圧が低く、電離し易いセシウムを
導入するようにしたものを例にとって説明したが、これ
に限るものではなく、所定ガスはプラズマ生成ガスより
も電離電圧が低いものであればよく、リチウムやナトリ
ウム、カリウムのアルカリ金属でも、またプラズマ生成
ガスが水素の場合には、キセノンであってもよい。
て水素あるいは重水素を取り上げ、これに所定ガスとし
て元素中で最も電離電圧が低く、電離し易いセシウムを
導入するようにしたものを例にとって説明したが、これ
に限るものではなく、所定ガスはプラズマ生成ガスより
も電離電圧が低いものであればよく、リチウムやナトリ
ウム、カリウムのアルカリ金属でも、またプラズマ生成
ガスが水素の場合には、キセノンであってもよい。
【0047】さらに、プラズマ生成ガスと所定ガスの組
み合わせとしては、酸素あるいは窒素に対してはアルゴ
ンあるいはキセノン、塩素に対してはセシウムとするこ
とでも同様の効果を得ることができる。
み合わせとしては、酸素あるいは窒素に対してはアルゴ
ンあるいはキセノン、塩素に対してはセシウムとするこ
とでも同様の効果を得ることができる。
【0048】次に、第2の実施例のマイクロ波プラズマ
発生装置の1つであるプラズマ源について、図4により
説明する。図4はプラズマ源の概略断面図である。
発生装置の1つであるプラズマ源について、図4により
説明する。図4はプラズマ源の概略断面図である。
【0049】図4において、放電容器65は略円筒状の
容器で、上部は上板37によって気密に閉塞されてい
る。放電容器65には、中間部に流量調節用のリークバ
ルブ39を設けた導入パイプ40によってプラズマ生成
ガス源38が接続されていて、放電容器65内にプラズ
マ生成ガスである水素等が供給されるようになってい
る。さらに放電容器65には、中間部に流量調節用のリ
ークバルブ43を設けた導入パイプ44によって所定ガ
ス源42が接続されていて、放電容器65内に所定ガス
であるセシウムガスが供給されるようになっている。
容器で、上部は上板37によって気密に閉塞されてい
る。放電容器65には、中間部に流量調節用のリークバ
ルブ39を設けた導入パイプ40によってプラズマ生成
ガス源38が接続されていて、放電容器65内にプラズ
マ生成ガスである水素等が供給されるようになってい
る。さらに放電容器65には、中間部に流量調節用のリ
ークバルブ43を設けた導入パイプ44によって所定ガ
ス源42が接続されていて、放電容器65内に所定ガス
であるセシウムガスが供給されるようになっている。
【0050】また上板37には、その中央部分に導波管
47が放電容器65内に開口するように取着されてい
る。そして導波管47は放電容器65に対し0〜100
Vに可変の直流電源51によって正の電位が与えられる
ようになている。
47が放電容器65内に開口するように取着されてい
る。そして導波管47は放電容器65に対し0〜100
Vに可変の直流電源51によって正の電位が与えられる
ようになている。
【0051】さらに、放電容器65の外壁面には、磁場
形成手段の円環状の永久磁石60,61が軸方向上下に
間隔をおいて配設されている。
形成手段の円環状の永久磁石60,61が軸方向上下に
間隔をおいて配設されている。
【0052】一方、放電容器65の下開口33には、処
理容器66が上部フランジ67を放電容器65のフラン
ジ32との間に絶縁リング53を介在させることによっ
て気密に取り付けられている。処理容器66は、その内
底部に処理試料68を載置する載置台69が設けられ、
さらに下部に排気口70が形成されており、この排気口
70に接続された図示しない排気装置によって放電容器
65及び処理容器66内が減圧され、所定の圧力が維持
されるようになっている。
理容器66が上部フランジ67を放電容器65のフラン
ジ32との間に絶縁リング53を介在させることによっ
て気密に取り付けられている。処理容器66は、その内
底部に処理試料68を載置する載置台69が設けられ、
さらに下部に排気口70が形成されており、この排気口
70に接続された図示しない排気装置によって放電容器
65及び処理容器66内が減圧され、所定の圧力が維持
されるようになっている。
【0053】このように構成されたものでは、処理容器
66内の載置台69上に処理試料68を載置した後、放
電容器65の内部を減圧し、減圧された放電容器65内
にプラズマ生成ガスの水素ガスと、所定ガスのセシウム
ガスを導入して所定の雰囲気とする。そして、図示しな
いマイクロ波発生源から導波管47を通じてマイクロ波
が放電容器65に導入される。
66内の載置台69上に処理試料68を載置した後、放
電容器65の内部を減圧し、減圧された放電容器65内
にプラズマ生成ガスの水素ガスと、所定ガスのセシウム
ガスを導入して所定の雰囲気とする。そして、図示しな
いマイクロ波発生源から導波管47を通じてマイクロ波
が放電容器65に導入される。
【0054】このマイクロ波の導入により、マイクロ波
電界により電子を高エネルギに加速し、放電容器65及
び処理容器66内に放電プラズマが生成される。そし
て、この放電プラズマを処理容器66内に載置された処
理試料68の露出部位に照射することにより、処理試料
68のプラズマ処理が実行される。
電界により電子を高エネルギに加速し、放電容器65及
び処理容器66内に放電プラズマが生成される。そし
て、この放電プラズマを処理容器66内に載置された処
理試料68の露出部位に照射することにより、処理試料
68のプラズマ処理が実行される。
【0055】このとき、本実施例においても第1の実施
例と同様に、導波管47に加える正の電位を適宜に設定
することで導波管47の内部にまでイオンシースが入り
込んだ形のものとならない。また、導入されている水素
ガスの電離電圧より低いセシウムガスが先ず電離するこ
とになり、これにより放電容器65内へのマイクロ波の
導入は反射による減衰がほとんど無い状態で行われ、投
入パワーは入射パワーに略等しいものとなる。
例と同様に、導波管47に加える正の電位を適宜に設定
することで導波管47の内部にまでイオンシースが入り
込んだ形のものとならない。また、導入されている水素
ガスの電離電圧より低いセシウムガスが先ず電離するこ
とになり、これにより放電容器65内へのマイクロ波の
導入は反射による減衰がほとんど無い状態で行われ、投
入パワーは入射パワーに略等しいものとなる。
【0056】この結果、本実施例においてもパワーの大
きなマイクロ波の放電容器65内への導入が効率良く行
うことができ、放電容器65内に高密度プラズマや大面
積プラズマ等が生成できる。
きなマイクロ波の放電容器65内への導入が効率良く行
うことができ、放電容器65内に高密度プラズマや大面
積プラズマ等が生成できる。
【0057】なお、本発明は上記のイオン源やプラズマ
源の各実施例のみに限定されるものではなく、マイクロ
波による放電プラズマを用いた半導体製造装置や化学処
理装置等のマイクロ波プラズマ発生装置に適用されるも
のである。
源の各実施例のみに限定されるものではなく、マイクロ
波による放電プラズマを用いた半導体製造装置や化学処
理装置等のマイクロ波プラズマ発生装置に適用されるも
のである。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、プラズマ生成ガスに、これよりも電離電圧の低い所
定ガスを添加するように構成したことにより、放電容器
内により大きいパワーのマイクロ波の導入が効率良く行
うことができ、放電容器内に高密度プラズマや大面積プ
ラズマが生成できる等の効果を奏する。
は、プラズマ生成ガスに、これよりも電離電圧の低い所
定ガスを添加するように構成したことにより、放電容器
内により大きいパワーのマイクロ波の導入が効率良く行
うことができ、放電容器内に高密度プラズマや大面積プ
ラズマが生成できる等の効果を奏する。
【図1】本発明のマイクロ波プラズマ発生装置に係る第
1の実施例の概略構成を示す断面図である。
1の実施例の概略構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における反射パワーの特
性図である。
性図である。
【図3】本発明の第1の実施例における引出しイオン電
流密度の特性図である。
流密度の特性図である。
【図4】本発明のマイクロ波プラズマ発生装置に係る第
2の実施例の概略構成を示す断面図である。
2の実施例の概略構成を示す断面図である。
【図5】従来例のマイクロ波プラズマ発生装置に係るイ
オン源の概略構成を示す断面図である。
オン源の概略構成を示す断面図である。
【図6】図5の要部を拡大して示す断面図である。
【図7】比較例のマイクロ波プラズマ発生装置の概略構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
【図8】図7の要部を拡大して示す断面図である。
31…放電容器 38…プラズマ生成ガス源 42…所定ガス源 46…マイクロ波導入口 47…導波管 51…直流電源 60,61…永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 21/3065
Claims (5)
- 【請求項1】 減圧された内部にプラズマ生成ガスが導
入されてプラズマが形成される放電容器と、この放電容
器のマイクロ波導入口に片端部が取着され該放電容器内
にマイクロ波を導入する導波管と、前記放電容器内部に
磁場を形成する磁場形成手段とを備えたマイクロ波プラ
ズマ発生装置において、前記放電容器内に前記プラズマ
生成ガスよりも電離電圧が低い所定ガスを導入するよう
にしたことを特徴とするマイクロ波プラズマ発生装置。 - 【請求項2】 減圧された内部にプラズマ生成ガスが導
入されてプラズマが形成される放電容器と、この放電容
器のマイクロ波導入口に片端部が取着され該放電容器内
にマイクロ波を導入する導波管と、前記放電容器内部に
磁場を形成する磁場形成手段とを備えたマイクロ波プラ
ズマ発生装置において、前記導波管が前記放電容器に対
して正の電位を有するようにし、且つ前記放電容器内に
前記プラズマ生成ガスよりも電離電圧が低い所定ガスを
導入するようにしたことを特徴とするマイクロ波プラズ
マ発生装置。 - 【請求項3】 所定ガスがアルカリ金属であることを特
徴とする請求項1及び請求項2のいずれかに記載のマイ
クロ波プラズマ発生装置。 - 【請求項4】 所定ガスがセシウムであることを特徴と
する請求項1及び請求項2のいずれかに記載のマイクロ
波プラズマ発生装置。 - 【請求項5】 プラズマ生成ガスを水素あるいは重水素
とし、所定ガスをセシウムとしたことを特徴とする請求
項1及び請求項2のいずれかに記載のマイクロ波プラズ
マ発生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6051504A JPH07263184A (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | マイクロ波プラズマ発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6051504A JPH07263184A (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | マイクロ波プラズマ発生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07263184A true JPH07263184A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=12888831
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6051504A Pending JPH07263184A (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | マイクロ波プラズマ発生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07263184A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006123883A1 (en) * | 2005-05-17 | 2006-11-23 | Korea Basic Science Institute | Apparatus and method for producing hydrogen gas by microwave plasma discharge |
| CN104507249A (zh) * | 2014-12-09 | 2015-04-08 | 吉林大学 | 一种矩形波导微波等离子体源发生装置 |
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1994
- 1994-03-23 JP JP6051504A patent/JPH07263184A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006123883A1 (en) * | 2005-05-17 | 2006-11-23 | Korea Basic Science Institute | Apparatus and method for producing hydrogen gas by microwave plasma discharge |
| KR100810620B1 (ko) * | 2005-05-17 | 2008-03-06 | 한국기초과학지원연구원 | 마이크로웨이브 플라즈마 방전에 의한 수소기체 제조방법 |
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