JPH0726324B2 - 繊維の処理方法 - Google Patents

繊維の処理方法

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JPH0726324B2
JPH0726324B2 JP1070496A JP7049689A JPH0726324B2 JP H0726324 B2 JPH0726324 B2 JP H0726324B2 JP 1070496 A JP1070496 A JP 1070496A JP 7049689 A JP7049689 A JP 7049689A JP H0726324 B2 JPH0726324 B2 JP H0726324B2
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紘治 坂手
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Yushiro Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は繊維に柔軟性、平滑性および帯電防止性を付与
する繊維の処理方法に関する。
[従来の技術] 糸条繊維については、製繊や製編を円滑に進めるために
糸条に対して平滑性、柔軟性および帯電防止性を付与す
ることが必要である。
また、近年染物の洗濯堅牢度を向上する目的でフィック
ス剤(染料固着剤)による処理が行われている。フィッ
クス剤としてはジシアン系、ポリアミン系、およびこれ
らの含銅化合物が知られている。一般に、フィックス処
理を行うと静電気が発生しやすくなるが、含銅フィック
ス処理糸は特に静電気が発生しやすいので、その対策に
苦慮しているのが実情である。
ところで、繊維に平滑性、柔軟性および帯電防止性を付
与する方法として、従来はノニオン系の油剤またはカチ
オン系の油剤とカチオン系の帯電防止剤を同時に添加し
て処理する、いわゆる1浴1段添加法が採用されてい
る。
しかしながらフィックス処理糸の場合は、繊維の表面が
正に荷電しているからカチオン系の帯電防止剤は付着し
難く、静電気の発生を防止することはできていない。
また、従来の1段1浴添加法において、カチオン系の帯
電防止剤を併用すると、油剤のエマルション粒子の表面
が正に荷電するために、フィックス処理糸の場合、繊維
への付着が阻害され、平滑性、柔軟性が満足されないと
いう欠点を生じている。
また、アニオン系の油剤を使用すると、それがカチオン
系の帯電防止剤と反応するために、エマルションが壊
れ、むら付着を生じるという問題がある。
一方、アニオン系の帯電防止剤についても種々検討が加
えられているが、現在まで効果的なものは見いだされて
いないのが現状である。
[発明が解決しようとする問題点] このような実情であるから、本発明はフィックス処理糸
に対して平滑性、柔軟性および帯電防止性を過不足なく
付与する方法を提供しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らはフィックス処理糸に対して、平滑性、柔軟
性を損なうことなく満足な帯電防止性を付与することが
できる繊維の処理方法に関して鋭意研究した結果、フィ
ックス処理糸をノニオン系の油剤またはアニオン系の油
剤でオイリングした後、引き続いてカチオン系の帯電防
止剤で処理する1浴2段添加方法を採用することによっ
て、平滑性、柔軟性を損なうことなく、静電気の発生を
著しく防止できることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨は、フィックス処理糸に平均粒
子径が0.2〜5μmのノニオン系油剤または平均粒子径
が2μm程度のアニオン系油剤をオイリングした後、オ
イリングしたフィックス処理糸を引き続いてカチオン系
帯電防止剤で処理することを特徴とする繊維の処理方法
である。
本発明の実施に当たっては、 1.ノニオン系油剤の平均粒子径が0.2ないし5μmであ
ること 2.アニオン系油剤として、ポリオキシエチレンアルキル
エーテルサルフェートを用い、アニオン性とすること 3.カチオン系帯電防止剤がジラウリルジメチルアンモニ
ウムクロライドであること が好ましい。
以下に、本発明について詳細に説明する。
(ノニオン系の油剤) 本発明に使用するノニオン系の油剤としては、パラフィ
ンワックス、マイクロクリスタリンワックス、鯨ろう等
の天然ワックス、動植物油脂およびその水添硬化物等を
ノニオン系界面活性剤で乳化したエマルションを挙げる
ことができる。ここで用いるノニオン系界面活性剤とし
ては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、多価アル
コールの脂肪酸エステル等の公知の活性剤を用いること
ができる。
エマルションの粒子径は0.2ないし5μm程度で均一な
ものが繊維に良く吸着するので特に好ましい。粒子径が
5μm以上になると繊維に対する付着が不均一になりや
すい。
(アニオン系の油剤) 一方、アニオン系の油剤としては、上記のワックス類や
油脂類を公知のアニオン系界面活性剤で乳化したエマル
ションを挙げることができる。アニオン系界面活性剤の
中でもポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェー
トは、公知のフィックス剤との相溶性が優れているの
で、特に好適に用いることができる。
アニオン系の油剤はフィックス処理糸に対する吸着性が
優れているので、エマルションの粒子径にはほとんど影
響されない。
また、柔軟性をさらに向上するために、上記油剤に対し
てジエタノールアミンの脂肪酸アマイド、アミノエチル
エタノールアミンの脂肪酸アマイド等を柔軟剤成分とし
て加えることができる。
(カチオン系の帯電防止剤) また、カチオン系の帯電防止剤としては、イミダゾリン
系および第4級アンモニウム塩系の公知の帯電防止剤を
挙げることができる。特に好適な例として、ジラウリル
ジメチルアンモニウムクロライドを挙げることができ
る。
(被処理繊維) 本発明の処理方法はあらゆる種類のフィックス処理糸に
対して適用することができるが、特に静電気の発生しや
すいポリエステルと綿との混紡糸、ポリエステルとレー
ヨンとの混紡糸およびポリエステルと絹との混紡糸にお
いて顕著な効果が得られる。
(処理方法) 本発明は次のような工程で実施することができる。
1.繊維をチーズまたはかせ状にして染色する工程 2.フィックス処理を行い、水洗する工程 3.油剤1ないし10%owfで40ないし50℃、3ないし7分
間処理を行うオイリング工程 4.引き続いてカチオン系の帯電防止剤を0.1ないし1%o
wfで40ないし50℃、3ないし7分間処理する工程 5.公知の方法で熱処理する工程。
[実 施 例] 次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。た
だし、本発明はこれらの実施例によってなんら制限され
るものではない。
(実施例1) ポリエステル/レーヨン:T/R(65/35)30Sのチーズをチ
ーズ染色機を用いてブラック染料で染色後、含銅フィッ
クス剤(カプラミンコンクニュウ:日本染化株式会社
製)で処理した(処理濃度は5%owf、処理温度×時間
は55℃×10分)。
その後に水洗し、ノニオン系油剤(注1:平均エマルショ
ン粒子径2μm)でオイリング(処理濃度は5%owf、
処理温度×時間は45℃×5分)を行った後、引き続いて
カチオン系帯電防止剤(注3)で処理(処理濃度は1%
owf、処理温度×時間は45℃×5分)を行った。液流の
方向はすべてチーズのイン→アウトとした。オイリング
後、常法にしたがって脱水、乾燥した。以上の処理後、
25℃、65%RHで1日調湿し、オイリング糸の物性を測定
した。
その結果、第1表に示すように優れた平滑性、柔軟性お
よび帯電防止性を示した。
(比較例1) ノニオン系油剤(注1)とカチオン系帯電防止剤(注
3)を同時に添加すること以外は実施例1と同様に処理
した。
その結果、第1表に示すように平滑性、柔軟性が劣り、
静電気の発生も多かった。
(実施例2) 実施例1において、ノニオン系油剤(注1)をアニオン
系油剤(注2:平均エマルション粒子径は2μm)に替え
ること以外は実施例1と同様に処理した。
その結果、第1表に示すように優れた平滑性、柔軟性及
び帯電防止性を示した。
(比較例2) アニオン系油剤(注2)とカチオン系帯電防止剤を同時
に添加すること以外は実施例1と同様に処理した。
その結果、第1表に示すように平滑性、柔軟性に劣り、
静電気の発生も多かった。
(比較例3) カチオン系帯電防止剤を使用しないで、ノニオン系油剤
(注1)のみで処理すること以外は実施例1と同様に処
理した。
その結果、第1では比較例3に対して平滑性、柔軟性を
損なうことなく帯電防止性が向上していることが認めら
れる。
(比較例4) カチオン系帯電防止剤を使用せずアニオン系油剤(注
2)のみで処理すること以外は実施例2と同様に処理し
た。
その結果、第1表に示すように実施例2では比較例4に
対して平滑性、柔軟性を損なうことなく帯電防止性が向
上していることが認められる。
(注)ノニオン系油剤の組成 パラフィンワックス(融点140゜F) 16重量% 硬化牛脂 6重量% ステアリン酸モノグリセライド 3重量% ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキサ
イド12モル付加物) 2重量% ベヘン酸ジエタノールアミン 3重量% 水 70重量% (不揮発分30重量%である。) (注2)アニオン系油剤の組成 パラフィンワックス(融点140゜F) 16重量% 硬化牛脂 4重量% ステアリン酸モノグリセライド 3重量% ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキサ
イド12モル付加物) 2重量% ポリオキシエチレンラウリルエーテルサルフェート(エ
チレンオキサイド30モル付加物) 2重量% ベヘン酸ジエタノールアミン 3重量% 水 70重量% (不揮発分30重量%である。) (注3)カチオン系帯電防止剤 ジラウリルジメチルアンモニウムクロライドの10重量%
の水溶液 (注4)付着油分 ベンゼン/イソプロピルアルコール=1/1の混合溶剤で
ソックスレ−抽出して求めた。
(注5)平滑性 糸速100m/minにおける糸−金属間の動摩擦係数で示し
た。
(注6)編成性 杉原精機(株)製の編成性測定機による。糸速100m/min
における糸−糸の動摩擦力で示した。
(注7)摩擦帯電圧 20℃、40%RHにおける綿布との摩擦帯電圧で示した。
(注8)柔軟性 触感による。
◎は非常に良好、 ○は良好、 △はやや不良、 ×は不良を示す。
[発明の効果] 本発明の方法によれば、従来困難であったフィックス処
理糸に対して平滑性、柔軟性を損なうことなく、帯電防
止性をも付与することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−219680(JP,A) 「新染色加工講座11巻仕上加工▲I▼」 浅原照三編(S47)共立出版 P.260− 267 「たて系糊付」深田要外1名著(S48) 日本繊維機械学会 P.135−138

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィックス処理系に、平均粒子径が0.2〜
    5μmのノニオン系油剤または平均粒子径が2μm程度
    のアニオン系油剤をオイリングした後、引き続いてカチ
    オン系帯電防止剤で処理することを特徴とする繊維の処
    理方法。
  2. 【請求項2】上記アニオン系油剤がポリオキシエチレン
    アルキルエーテルサルフェートを含有する油剤であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の繊維の処理方法。
  3. 【請求項3】上記カチオン系帯電防止剤がジラウリルジ
    メチルアンモニウムクロライドであることを特徴とする
    請求項1または2に記載の繊維の処理方法。
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「新染色加工講座11巻仕上加工▲I▼」浅原照三編(S47)共立出版P.260−267

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