JPH07264603A - 動き量検出方法及び動き量検出装置 - Google Patents

動き量検出方法及び動き量検出装置

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JPH07264603A
JPH07264603A JP25476094A JP25476094A JPH07264603A JP H07264603 A JPH07264603 A JP H07264603A JP 25476094 A JP25476094 A JP 25476094A JP 25476094 A JP25476094 A JP 25476094A JP H07264603 A JPH07264603 A JP H07264603A
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真史 内田
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哲二郎 近藤
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秀雄 中屋
Masaru Horishi
賢 堀士
Toshiya Ishizaka
敏弥 石坂
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/503Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction
    • H04N19/51Motion estimation or motion compensation
    • H04N19/53Multi-resolution motion estimation; Hierarchical motion estimation

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  • Signal Processing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】階層的なブロツクマツチング法により画像の動
き量を検出する際に、高精度で動き量を検出し得る動き
量検出装置を提案する。 【構成】第1の時点で入力された入力画像S1n より解
像度の異なる複数階層の画像データS2n 、S3n を形
成すると共に、第2の時点で入力された入力画像S1
n-1 に基づいて、解像度の高い下位階層の画像データか
ら互いにオーバーラツプした画素を選択して縮小するこ
とにより解像度の低い多重化された上位階層の画像デー
タS2n-1 、S3n-1 を形成し、階層化された画像デー
タS2n 、S3n 及び多重化して階層化された画像デー
タS2n-1 、S3n-1 の対応する階層毎に所定ブロツク
単位でブロツクマツチングによつて動きベクトルを検出
したことにより、動き量の検出精度を格段に向上し得る
動き量検出装置1を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1、図8〜図11、図1
5及び図17) 作用(図1、図8〜図11、図15及び図17) 実施例 (1)第1実施例(図1〜図8) (2)第2実施例(図9) (3)第3実施例(図10及び図11) (4)第4実施例(図1) (5)第5実施例(図12〜図17) (6)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は動き量検出装置及び動き
量検出方法に関し、特に画像の動きを検出する際に時間
的に異なる2つの画像データをそれぞれ階層化してから
動き量を検出するものに適用し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、動画像の処理として、動き量(動
きベクトル)すなわち時間的に異なる画像中の物体の動
き方向と大きさ(又は速さ)を用いるものがある。例え
ば画像の高能率符号化における動き補償フレーム間符号
化や、フレーム間時間領域フイルタによるテレビジヨン
雑音低減装置における動きによるパラメータ制御等に動
き量が用いられている。この画像の動き量を求める動き
量検出方法として、ブロツクマツチング法が用いられて
いる(特公昭54-124927 号公報)。
【0004】このブロツクマツチング法では、まず1つ
の画面を適当な数画素からなるブロツクに分割する。続
いてこのようにブロツク化された画像データと、この画
像データが動いた領域を検索するために時間的に異なる
画面の画像データがブロツク化されてなるサーチ領域と
の間で、所定の評価関数を用いて画素単位で評価し、こ
の評価値を最小とする最適値を求めることにより、2つ
のブロツク化された画像データ間の動き量を検出する。
これにより高い精度で画像の動き量を検出し得るように
なされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがブロツクマツ
チング法においては、検出対象のブロツクの全ての画素
に対して、検出範囲となる全てのサーチ領域をくまなく
サーチし、その差分を求める必要がある。このため動き
量を検出する計算量が大きくなり、装置自体が大型化し
たり、演算時間が長くなる問題があつた。このような問
題を解決するため、それぞれ異なる解像度でなる複数の
階層画像を作成し、この階層画像を用いてブロツクマツ
チング法で動き量を検出するようになされた動き量検出
方法が提案されている(特願平5-2448814 号)。
【0006】この動き量検出方法では、まずオリジナル
の画像データ(以下これを第1階層と呼ぶ)を、平均化
やローパスフイルタ処理等により平均値階層化して、画
素数を低減した画像データ(以下これを第2階層と呼
ぶ)を作成する。次に作成した第2階層の画像データで
大まかな動き量を検出し、その動き量に基づいて第1階
層の画像データについて細かい動き量検出を行うことに
より、少ない計算量で動き量を検出し得るようになされ
ている。なおここでの階層数は2階層に限らず、順次平
均値階層化を繰り返すことにより、さらにデータ量の少
ない第3階層、第4階層、……の画像データを作成する
こともできる。
【0007】このような動き量検出方法を用いれば、階
層数が多くなる程少ない計算量で動き量を求めることが
できる。すなわち上位階層の画像データほどブロツクの
サイズとサーチ領域が小さくなるため、評価関数による
演算量は必然的に小さくなる。最終的に動き量を求める
最下位階層での評価は、ブロツクサイズ自体は通常のブ
ロツクマツチング法と同じになるが、上位階層の画像デ
ータで求めた動き量に応じて動き補償して、サーチ領域
を小さくすることができるため、演算量を削減すること
ができる。
【0008】ところがこの動き量検出方法においては、
階層数が多くなる程動き量の検出精度が劣化する問題が
あつた。実際上この動き量検出方法では、まず画像の粗
い上位階層においてブロツク毎の動き量を検出し、この
検出結果に基づいて下位階層において動き量を検出する
ため、上位階層での検出結果が下位階層での動き量検出
に大きな影響を与える。すなわち上位階層の画像データ
は、平均値階層化の処理でブロツクサイズを小さくする
ため、画像の特徴量が最下位階層のオリジナル画像と異
なつてくる。特にエツジ成分は平均値階層化により失わ
れることになるため、平均値階層化された画像データに
おける動き量とオリジナル画像により動き量の対応関係
にずれが生じる場合がある。
【0009】実際上下位階層で動き量を求める場合に
は、上位階層での動き量の結果を反映させるため、もし
対応関係のずれ量が大きくサーチ領域以内でカバーでき
なかつたときには誤動作となる。このように平均値階層
化された画像データによる動き量検出方法では、平均値
階層化による情報量の欠落により、誤動作が起きる可能
性が大きくなる問題がある。また階層が上位になる程ブ
ロツクサイズが小さくなることから、平均値階層化され
た画像データ上での動き量検出は、オリジナル画像に対
する動き量検出の分解能が低下して誤動作が発生する問
題もある。
【0010】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、階層化された画像データを用いてブロツクマツチン
グ法で動き量を検出する際に、動き量の検出精度を向上
し得る動き量検出装置及び動き量検出方法を提案しよう
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、解像度の低い上位階層で検出した
動きベクトルに基づいて、解像度の高い下位階層での動
きベクトルを順次検出する動き量検出方法において、第
1の時点で入力された入力画像より解像度の異なる複数
階層の画像データを形成する画像階層化ステツプと、第
2の時点で入力された入力画像より解像度の異なる複数
階層の画像データを形成すると共に、解像度の高い下位
階層の画像データから互いにオーバーラツプした画素を
選択して縮小することにより解像度が低く、かつ多重化
された上位階層の画像データを形成する上位階層多重化
ステツプと、画像階層化ステツプ及び上位階層多重化ス
テツプで階層化された画像データの対応する階層同士
で、下位階層については上位階層で求めた動きベクトル
を基準にするようにして、上位階層から順に各階層毎に
所定ブロツク単位でブロツクマツチングによつて動きベ
クトルを検出する動きベクトル検出ステツプとを設ける
ようにする。
【0012】また本発明においては、解像度の低い上位
階層で検出した動きベクトルに基づいて、解像度の高い
下位階層での動きベクトルを順次検出する動き量検出方
法において、第1の時点で入力された入力画像より解像
度の異なる複数階層の画像データを形成する画像階層化
ステツプと、画像階層化ステツプで形成された複数階層
の画像データに基づいて、当該階層毎の画像データの高
周波成分を表す複数階層のアクテイビテイデータを形成
する第1のアクテイビテイ階層化ステツプと、第2の時
点で入力された入力画像より解像度の異なる複数階層の
画像データを形成すると共に、解像度の高い下位階層の
画像データから互いにオーバーラツプした画素を選択し
て縮小することにより解像度が低く、かつ多重化された
上位階層の画像データを形成する上位階層多重化ステツ
プと、上位階層多重化ステツプで形成された複数階層の
画像データに基づいて、当該階層毎の画像データの高周
波成分を表す複数階層のアクテイビテイデータを形成す
る第2のアクテイビテイ階層化ステツプと、画像階層化
ステツプ及び上位階層多重化ステツプで階層化された画
像データの対応する階層同士で所定ブロツク単位でブロ
ツクマツチングによる評価値を求める画像データ評価値
算出ステツプと、第1のアクテイビテイ階層化ステツプ
及び第2のアクテイビテイ階層化ステツプで階層化され
たアクテイビテイデータの対応する階層同士で所定ブロ
ツク単位でブロツクマツチングによる評価値を求めるア
クテイビテイデータ評価値算出ステツプと、画像データ
評価値算出ステツプで求めた評価値とアクテイビテイデ
ータ評価値算出ステツプで求めた評価値とを総合判定し
て、上位階層から順に各階層毎に動きベクトルを検出す
る動きベクトル検出ステツプとを設けるようにする。
【0013】また本発明においては、解像度の低い上位
階層で検出した動きベクトルに基づいて、解像度の高い
下位階層での動きベクトルを順次検出する動き量検出装
置1において、第1の時点で入力された入力画像S1n
より解像度の異なる複数階層の画像データS2n 、S3
n を形成する画像階層化手段1Aと、第2の時点で入力
された入力画像S1n-1 より解像度の異なる複数階層の
画像データS2n-1 、S3n-1 を形成すると共に、解像
度の高い下位階層の画像データから互いにオーバーラツ
プした画素を選択して縮小することにより解像度が低
く、かつ多重化された上位階層の画像データS3n-1
形成する上位階層多重化手段1Bと、画像階層化手段1
A及び上位階層多重化手段1Bで階層化された画像デー
タS1n 、S1n-1 、S2n 、S2n-1 、S3n 、S3
n-1 の対応する階層同士で、下位階層については上位階
層で求めた動きベクトルを基準にするようにして、上位
階層から順に各階層毎に所定ブロツク単位でブロツクマ
ツチングによつて動きベクトルを検出する動きベクトル
検出手段1Cとを設けるようにする。
【0014】また本発明においては、解像度の低い上位
階層で検出した動きベクトルに基づいて、解像度の高い
下位階層での動きベクトルを順次検出する動き量検出装
置100において、第1の時点で入力された入力画像S
n より解像度の異なる複数階層の画像データS2n
S3n を形成する画像階層化手段1Aと、画像階層化手
段1Aにより形成された複数階層の画像データS1n
S2n 、S3n に基づいて、当該階層毎の画像データの
高周波成分を表す複数階層のアクテイビテイデータP2
n 、P3n を形成する第1のアクテイビテイ階層化手段
100Aと、第2の時点で入力された入力画像S1n-1
より解像度の異なる複数階層の画像データS2n-1 、S
n-1 を形成すると共に、解像度の高い下位階層の画像
データから互いにオーバーラツプした画素を選択して縮
小することにより解像度が低く、かつ多重化された上位
階層の画像データS3n-1 を形成する上位階層多重化手
段1Bと、上位階層多重化手段1Bにより形成された複
数階層の画像データS1n-1 、S2n-1 、S3n-1 に基
づいて、当該階層毎の画像データの高周波成分を表す複
数階層のアクテイビテイデータP2n-1 、P3n-1 を形
成する第2のアクテイビテイ階層化手段100Bと、画
像階層化手段1A及び上位階層多重化手段1Bにより階
層化された画像データS1n 、S2n 、S3n 、S1
n-1 、S2n-1、S3n-1 の対応する階層同士で所定ブ
ロツク単位でブロツクマツチングによる評価値を求める
画像データ評価値算出手段150と、第1のアクテイビ
テイ階層化手段100A及び第2のアクテイビテイ階層
化手段100Bにより階層化されたアクテイビテイデー
タP2n 、P3n 、P2n-1 、P3n-1 の対応する階層
同士で所定ブロツク単位でブロツクマツチングによる評
価値を求めるアクテイビテイデータ評価値算出手段15
1と、画像データ評価値算出手段150で求めた評価値
とアクテイビテイデータ評価値算出手段151で求めた
評価値とを総合判定して、上位階層から順に各階層毎に
動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段100C
とを設けるようにする。
【0015】また本発明においては、上位階層多重化手
段1Bは、互いに縦方向及び横方向にオーバーラツプし
た下位階層の画像データの画素を選択することにより、
格子状に配列した多重化した上位階層の画像データの画
素を形成するようにする。
【0016】また本発明においては、上位階層多重化手
段1Bは、縦方向及び横方向に対して互いに斜め方向に
オーバーラツプした下位階層の画像データの画素を選択
することにより、縦方向及び横方向に対して斜め方向に
配列した多重化した上位階層の画像データの画素を形成
するようにする。
【0017】また本発明においては、動き量検出装置1
又は100は、上位階層多重化手段1Bにより多重化し
ない上位階層の画像データを形成すると共に、動きベク
トル検出手段1C又は100Cにより、画像階層化手段
1Aで階層化された画像データS2n 、S3n 及び上位
階層多重化手段1Bで階層化された多重化しない画像デ
ータについて、階層毎に所定ブロツク単位でブロツクマ
ツチングによつて動きベクトルを検出した後、上位階層
多重化手段1Bにより、動きベクトル検出手段1C又は
100Cの検出結果に基づいて、動きベクトルの大きな
画像データの周辺に多重化した画像データを形成すると
共に、動きベクトル検出手段1C又は100Cにより、
画像階層化手段1Aで階層化された画像データ2n 、S
n 及び上位階層多重化手段1Bで多重化した画像デー
タS2n-1 、S3n-1 について、階層毎に所定ブロツク
単位でブロツクマツチングによつて動きベクトルを検出
するようにする。
【0018】また本発明においては、上位階層多重化手
段1Bは、動きベクトル検出手段1C又は100Cにお
いてブロツクマツチングを行う注目ブロツク毎に多重化
した上位階層の画像データS3n-1 を形成するようにす
る。
【0019】さらに本発明においては、動き量検出装置
1又は100は、異なる時点の入力画像データS1n
びS1n-1 のうち現在又は現在に近い時点の入力画像S
nに対して上位階層多重化手段1Bにより多重化した
上位階層画像データS2n 、S3n を形成すると共に、
当該上位階層多重化手段1Bに入力した入力画像S1n
に対して過去の入力画像S1n-1 を画像階層化手段1A
に入力することにより上位階層多重化手段1Bにより多
重化した上位階層画像データS2n 、S3n に対して過
去の解像度の異なる複数階層の階層画像データS
n-1 、S3n-1 を形成するようにする。
【0020】
【作用】第1の時点で入力された入力画像より解像度の
異なる複数階層の画像データを形成すると共に、第2の
時点で入力された入力画像に基づいて、解像度の高い下
位階層の画像データから互いにオーバーラツプした画素
を選択して縮小することにより解像度が低く、かつ多重
化された上位階層の画像データを形成したことにより、
入力画像に応じてブロツクマツチングに用いるブロツク
の位相が様々に変化した場合でも、上位階層での誤検出
を回避し得、階層ブロツクマツチングによる動き量の検
出精度を向上し得る。
【0021】またこれに加えて、第1の時点の入力画像
及び第2の時点の入力画像に対応して、画像データの高
周波成分を表す複数階層のアクテイビテイデータを形成
し、このアクテイビテイデータを用いたブロツクマツチ
ングでの評価値も参照して動きベクトルを検出するよう
にしたことにより、一段と動き量の検出精度を向上し得
る。
【0022】また第1の処理として、上位階層多重化ス
テツプにおいて、多重化しない上位階層の画像データを
形成し、動きベクトル検出ステツプにおいて、動きベク
トルを検出するした後、第2の処理として、上位階層多
重化ステツプにおいて、動きベクトル検出ステツプの検
出結果に基づいて、動きベクトルの大きな画像データの
周辺に多重化した画像データを形成し、動きベクトル検
出ステツプにおいて、動きベクトルを検出するようにし
たことにより、入力画像に応じてブロツクマツチングに
用いるブロツクの位相が様々に変化した場合でも、上位
階層での誤検出を回避し得、階層ブロツクマツチングに
よる動き量の検出精度を向上し得ると共に、計算量を格
段に低減することができる。
【0023】また上位階層多重化ステツプで、動きベク
トル検出ステツプにおいてブロツクマツチングを行う注
目ブロツク毎に多重化した上位階層の画像データを形成
するようにしたことにより、計算量及びメモリ使用量を
低減することができる。
【0024】さらに異なる時点の入力画像データのうち
現在又は現在に近い時点の入力画像に対して上位階層多
重化ステツプを施すと共に、当該上位階層多重化ステツ
プを施した入力画像に対して過去の入力画像に対して画
像階層化ステツプを施すようにしたことにより、計算量
及びメモリ使用量を格段に低減することができる。
【0025】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0026】(1)第1実施例 図1において、1は全体として動き量検出装置を示し、
階層処理部1Aによつて現フレームの画像データについ
て解像度の異なる複数の階層データを作成すると共に、
階層処理部1Bによつて現フレームに対して1フレーム
分過去の画像データについて解像度の異なる複数の階層
データを作成する。
【0027】動き量検出装置1は、階層処理部1A及び
1Bで作成した異なる時点の階層データを用いて、動き
検出部1Cによつて各階層毎にブロツクマツチングの手
法により動き量を求める。このとき動き検出部1Cは上
位階層から順に動き量を求め、かつ上位階層で求めた動
き量を基準にして下位階層での動き量を求めることによ
り、少ない演算量で最終的な第1階層の動きベクトルM
Vを求める。
【0028】これに加えて動き量検出装置1において
は、後述するように上位階層データとして多重化したデ
ータを作成し、この多重化した上位階層データを用いて
上位階層での動き量を求めることにより、動きベクトル
の検出精度を向上し得るようになされている。
【0029】実際上動き量検出装置1は、入力端子から
コンポーネント信号の輝度信号を第1階層画像データ
(オリジナルデータ)S1n として入力し、この第1階
層画像データS1n を階層処理部1Aのメモリ2に供給
する。メモリ2の出力信号は第2階層データ作成回路3
に供給され、第2階層データ作成回路3は第1階層画像
データS1n から第2階層画像データS2n を作成す
る。例えば、第1階層画像データS1n の2画素×2ラ
インの小領域の画像データを平均化して第2階層画像デ
ータS2n の1画素を作成する。
【0030】すなわち第2階層データ作成回路3は、図
2に示すように、nフレームにおける第1階層画像デー
タS1n の各画素をxn(a,b)とした場合、第2階層画像
データS2の各画素yn(a,b)を、次式
【数1】 により算出する。
【0031】第2階層データ作成回路3は供給されたn
フレームデータ全体に亘つて第2階層画像データS2n
を作成する。第2階層データ作成回路3の出力信号は、
メモリ4に供給される。メモリ4の出力信号は第3階層
データ作成回路5に供給され、第3階層データ作成回路
5は第2階層画像データS2n から第3階層画像データ
S3n を作成する。例えば第2階層画像データS2n
2画素×2ラインの小領域の画像データを平均化して第
3階層画像データS3n の1画素を作成する。
【0032】すなわち第3階層データ作成回路5は、図
2(B)に示すようなnフレームにおける第2階層画像
データS2n の各画素yn(a,b)から、図3(A)に示す
ような第3階層画像データS3n の各画素zn(a,b)を、
次式
【数2】 により算出する。第3階層データ作成回路5は供給され
たnフレームのデータ全体に亘つて第3階層データS3
n を作成する。第3階層データ作成回路5の出力信号は
メモリ6に供給される。
【0033】一方、入力画像データでなる第1階層画像
データS1n は階層処理部1Bの遅延回路(DL)7に
も供給される。遅延回路7は第1階層画像データS1n
を1フレーム分蓄える。従つて遅延回路7は現フレーム
データに比べて1フレーム過去の第1階層画像データS
n-1 をメモリ8に送出する。メモリ8から出力される
1フレーム過去の第1階層画像データS1n-1 は第2階
層データ作成回路9に供給される。第2階層データ作成
回路9は上述した第2階層データ作成回路3と同様の構
成でなり、供給された1フレーム過去の第1階層画像デ
ータS1n-1 から1フレーム過去の第2階層画像データ
S2n-1 を作成する。例えば図4に示すように、(n−
1)フレームにおける第1階層画像データS1n-1 の各
画素をxn-1(a,b)とした場合、第2階層画像データS2
n-1 の各画素yn-1(a,b)を、次式
【数3】 により算出する。
【0034】第2階層データ作成回路9は供給された1
フレーム分過去の画像データ全体に亘つて第2階層画像
データS2n-1 を作成する。第2階層データ作成回路9
の出力信号はメモリ10に供給される。メモリ10の出
力信号は第3階層データ作成回路11に供給され、第3
階層データ作成回路11は前フレームの第2階層画像デ
ータS2n-1 から前フレームの第3階層画像データS3
n-1 を作成する。
【0035】すなわち第3階層データ作成回路11は、
図4(B)に示すような(n−1)フレームにおける第
2階層画像データS2n-1 の各画素をyn-1(a,b)とした
場合、図3(B)に示すような(n−1)フレームの第
3階層画像データの各画素zn-1(a,b)を、次式
【数4】 により算出する。
【0036】これに加えて第3階層データ作成回路11
は、(4)式で求めた第3階層の画像データzn-1(a,b)
に対して位相の異なる第3階層画像データも作成するよ
うになされている。すなわち第3階層データ作成回路1
1は、図3(B)に示すように、通常の第3階層画像デ
ータの各画素に縦方向及び横方向に隣接する画素、例え
ば画素zn-1(1.5,1)、zn-1(1,1.5)、z
n-1(1.5,1.5)を、次式
【数5】 により算出する。
【0037】すなわち第3階層データ作成回路11は、
通常の第3階層画像データ(zn-1(1、1) 、z
n-1 (1、2) 、zn-1 (2、1) 、zn-1 (2、2) 等)を作成す
る際に用いた第2階層画像データS2n-1 の画素とオバ
ーラツプするような第2階層画像データS2n-1 の画素
を選択することにより、通常の第3階層画像データと位
相の異なる第3階層画像データ(zn-1(1,1.5)、z
n-1(1.5,1)、zn-1(1.5,1.5)等)をも作成する。
【0038】従つて第3階層データ作成回路11は、供
給された前フレームのフレームデータ全体に亘つて通常
の第3階層画像データ及びこれと位相の異なる第3階層
画像データを作成する。かくして多重化された第3階層
画像データS3n-1 が作成される。第3階層データ作成
回路11の出力信号はメモリ12に供給される。
【0039】この実施例の場合、動き量検出部1Cは現
フレームのブロツクを固定する(以下これを参照ブロツ
クと呼ぶ)と共に、前フレームのブロツクを所定のサー
チ範囲内で移動させて(以下これを候補ブロツクと呼
ぶ)、参照ブロツクと最も似通つた候補ブロツクが検出
された位置に基づいて動きベクトルを検出するようにな
されている。
【0040】実際上動き検出部1Cは先ず、メモリ6に
格納された現フレームの第3階層画像データS3n と、
メモリ12に格納された前フレームの多重化された第3
階層画像データS3n-1 とを、メモリコントロール回路
13により読み出す。このときメモリコントロール回路
13からは、今ベクトルを算出しようとするブロツクア
ドレスがメモリ6に送出され、この結果メモリ6からは
第3階層画像データS3n の所定ブロツクが参照ブロツ
クとして第3階層動き量検出回路14に出力される。
【0041】一方、メモリコントロール回路13からメ
モリ12には、メモリ6へのブロツクアドレスに対して
所定のサーチ範囲内で位置を移動させたブロツクアドレ
スが送出され、この結果メモリ12からは与えられたブ
ロツクアドレスに対応する第3階層データS3n-1 が第
3階層動き量検出回路14に出力される。第3階層動き
量検出回路14は、ブロツクマツチング法により第3階
層における動きベクトルを求める。すなわち第3階層動
き量検出回路14は、先ずnフレームと(n−1)フレ
ームの対応するブロツク同志の画素間の絶対値差分を積
算し、その積算値をパラメータとして、その積算値が最
小となるものを見つけることにより、第3階層における
動き量を検出する。
【0042】換言すれば、第3階層動き量検出回路14
は、nフレームと(n−1)フレームにおいて空間的に
対応する位置に設定されたM画素×Nラインの大きさの
ブロツクについて、nフレームにおけるブロツクと、
(n−1)フレームにおいてnフレームのブロツクに対
して空間的に対応する位置から所定のサーチ範囲だけ位
置的にオフセツトをはかせたブロツクとの間でパターン
マツチングを行い、最も似通つたブロツクを検出する。
【0043】このときブロツク内の対応画素間の差分絶
対値和を評価値として使用する。具体的には、nフレー
ムの第3階層の各画素レベルをzn(i,j)、(n−1)フ
レームの第3階層の各画素レベルをzn-1(i,j)、第3階
層におけるブロツクサイズを、P画素×Qラインとする
と、座標(x,y)における評価値E(x,y)を、次
式、
【数6】 により求める。
【0044】ここで従来の階層構造を利用したブロツク
マツチング法においては、オリジナルデータのサーチ範
囲を(±16,±16)とした場合、第3階層におけるサー
チ領域は(±4 ,±4 )となることにより、オフセツト
座標(x,y)を、それぞれ−4から+4まで1ずつ変
化させて、評価値を算出し、動き量を決定している。
【0045】これに対して、この実施例の動き量検出装
置1においては、第3階層画像において、従来のブロツ
クマツチング法のように1画素精度の動き量検出を行う
のではなく、 0.5画素精度で動き量を検出するようにな
されている。すなわち動き量検出装置1においては、オ
フセツト座標(x,y)を、それぞれ−4から+4まで
0.5ずつ変化させて、評価値を算出し、動き量を決定す
る。
【0046】具体的には、例えば第3階層におけるブロ
ツクサイズが2×2であり、nフレームにおけるその要
素が、zn(1,1)、zn(2,1)、zn(1,2)、zn(2,2)であつ
た場合、オフセツト座標(x,y)における評価値を、
次式、
【数7】 により求める。なお、zn-1(x,y)のデータは、上述した
第3階層データ作成回路11により作成したものを用い
る。これにより動き量検出装置1においては、上位階層
での情報量の低下によつて生じる動き量の検出誤差を低
減し得るようになされている。
【0047】ここで例えば図5に示すように、第1階層
画像(オリジナル画像)において4画素幅の白黒のスト
ライプ画像があつたとすると、このストライプ画像のエ
ツジが階層ブロツクマツチング法における階層化のブロ
ツク境界と一致している場合、第3階層においては1画
素幅の白黒のストライプ画像となり情報は十分残つてい
る。
【0048】しかしながら図6に示すように、この第1
階層画像が1フレーム後に2画素分だけ横に移動した場
合、階層化のブロツク境界がストライプの丁度中心にく
るため、従来の階層ブロツクマツチング法では第3階層
においてストライプが完全に失われたグレーの単色画像
となり、この場合には第1階層の情報が完全に失われて
しまう。このように従来の階層ブロツクマツチング法に
おける上位階層の動き量検出においては、画像の動きに
応じてブロツク化の位相が変化した場合、階層化後の縮
退した画像においてその詳細が全く変化してしまい、正
確なパターンマツチング、すなわち正確な動き量を算出
することが不可能な状態になることがあつた。
【0049】これに対して実施例の動き量検出装置1に
おいては、下位階層の画像データをオーバーラツプさせ
て選択して、多重化した上位階層の画像データS3n-1
を作成するようにしたことにより、画像の動きに応じて
ブロツク化の位相が変化した場合でも、上位階層での情
報量の減少を抑制でき、動き量の検出精度を向上し得
る。
【0050】ここで第3階層動き量検出回路14は、図
7に示すように構成されている。第3階層動き量検出回
路14には、メモリコントロール回路13からのブロツ
クアドレスに応じてメモリ6から読み出された第3階層
画像データS3n が動き量を求める基準となる参照ブロ
ツクとして入力される。
【0051】また第3階層動き量検出回路14には、メ
モリコントロール回路13からのブロツクアドレスに応
じてサーチ範囲内で 0.5画素ずつ移動した位置から切り
出された第3階層画像データS3n-1 が候補ブロツクと
して入力される。
【0052】例えば第3階層におけるサーチ範囲が(±
4 ,±4 )であつた場合、メモリ12からは((4+4)×2+
1)×((4+4)×2+1)のブロツクデータが入力される。因
に、通常の1画素オフセツト(1画素精度)のサーチで
は、(±4 ,±4 )のサーチ範囲では、(4×2+1)×(4×
2+1)のブロツクデータが出力される。メモリ6から与え
られたブロツクデータはレジスタ31を介して加算器3
3に与えられると共に、メモリ12から与えられたブロ
ツクデータはレジスタ32を介して加算器33に与えら
れる。
【0053】加算器33では、第3階層画像データS3
n のブロツクデータと、それに対応する第3階層画像デ
ータS3n-1 のブロツクデータとのそれぞれ対応する画
素毎の差分が取られる。この画素毎の差分データは絶対
値化回路34で絶対値化された後、加算器35及びレジ
スタ36で累積加算される。このようにして(7)式の
演算が実行され、この結果得られる評価値(累積加算
値)が評価値メモリ37に入力される。
【0054】従つて評価値メモリ37には、候補ブロツ
クを 0.5画素単位で移動させた際の各移動位置に対応す
る評価値が格納された、所謂評価値テーブルが形成され
る。評価値メモリ37に格納された各評価値は、評価値
メモリコントロール回路38によつて指定されたアドレ
スに従つて順次読み出され、比較器40及びレジスタ4
1に与えられる。
【0055】比較器40は他方の入力と評価値メモリ3
7より読み出された評価値を順次比較し、このうち入力
された評価値が小さいとき、レジスタ41及び42の内
容を更新する信号を送出する。このレジスタ42には、
評価値メモリ37を読み出すアドレスが順次設定され
る。このようにして順次評価値メモリ37に格納された
評価値が評価され、そのうちの評価値の最小を与えるア
ドレスがレジスタ42より送出され、これが第3階層の
動きベクトルとして第2階層のメモリコントロール回路
15に与えられる。
【0056】メモリコントロール回路15は、図1に示
すように、第2階層画像データS2n が格納されている
メモリ4から今動き量を検出しようとしている注目ブロ
ツクの画素データを読み出すためのブロツクアドレスを
出力する。この結果メモリ4から読み出された画素デー
タが第2階層動き量検出回路16に与えられる。一方、
メモリコントロール回路15は、第2階層画像データS
n-1 が格納されているメモリ10にブロツクアドレス
を出力する。このブロツクアドレスは、メモリ10か
ら、メモリ4から読み出される第2階層画像データS2
n のブロツクに対応する画像データを、所定のサーチ範
囲内で1画素単位のオフセツトをもつて読み出すための
ものである。この際、サーチ範囲は第3階層動き量検出
回路14で得られた第3階層における動き量を、第2階
層のスケールに変換しただけオフセツトをはかせた位置
を中心に(±1)とする。
【0057】第2階層動き量検出回路16は第3階層動
き量検出回路14(図7)と同様の構成でなり、メモリ
4及び10から供給された対応するブロツク同士の、差
分の絶対値の累積加算値を算出し、その最小となるオフ
セツト量を第2階層における動き量とする。第2階層動
き量検出回路16は、この第2階層における動き量と、
先に求めた第3階層における動き量を第2階層のスケー
ルに変換したものとを足し合わせ、これを第2階層にお
ける動き量としてメモリコントロール回路17に出力す
る。
【0058】メモリコントロール回路17は、第1階層
画像データS1n が格納されているメモリ2から今動き
量を検出しようとしている注目ブロツクの画素データを
読み出すためのブロツクアドレスを出力する。この結果
メモリ2から読み出された画像データが第1階層動き量
検出回路18に与えられる。一方、メモリコントロール
回路17は、第1階層画像データS1n-1 が格納されい
るメモリ8にブロツクアドレスを出力する。このブロツ
クアドレスは、メモリ8から、メモリ2から読み出され
る第1階層画像データS1n のブロツクに対応する画素
データを、所定のサーチ範囲内で1画素単位のオフセツ
トをもつて読み出すためのものである。この際、サーチ
範囲は第2階層動き量検出回路16で得られた第2階層
における動き量を、第1階層のスケールに変換しただけ
オフセツトをはかせた位置を中心に(±1)とする。
【0059】第1階層動き量検出回路18も第3階層動
き量検出回路14(図7)と同様の構成でなり、メモリ
2及び8から供給された互いに対応するブロツク同士
の、差分の絶対値の累積加算値を算出し、その最小とな
るオフセツト量を第1階層における動き量とする。第1
階層動き量検出回路18は、この第1階層における動き
量と、先に求めた第2階層における動き量を第1階層の
スケールに変換したものとを足し合わせ、これを第1階
層における最終的な動き量とする。このようにして算出
された第1階層における動き量は、検出目的である動き
量MVであり、動き量検出装置1はこのように算出され
た注目ブロツクの動き量を出力端子を介して出力する。
【0060】以上の構成において、動き量検出装置1は
最上位階層である第3階層画像データを求める際、第2
階層画像データの複数の画素の平均値をとることにより
図8の「◎」印で示すような通常の平均値画素を作成す
るのに加えて、「◎」印で示す通常の平均値画素を作成
する際に用いた第2階層画像データの画素にオーバーラ
ツプする第2階層画像データの画素を選択してこれを平
均値化することにより、図8の「○」印で示す平均値画
素を作成する。
【0061】動き量検出装置1は、この「◎」及び
「○」印で示す平均値画素を用いて、従来の1画素精度
ではなく、より正確な 0.5画素精度で第3階層での動き
量を検出する。この結果階層ブロツクマツチング法によ
り生じる階層間での位相の変動を低減し得ることによ
り、第3階層での動き量の誤検出を低減することができ
る。これにより最終的な第1階層での動き量の検出精度
を格段的に向上し得る。
【0062】因に、第3階層をこのように多重化した構
造とし、 0.5画素精度の動き量を検出すると、第3階層
の動き量検出に関しては1画素精度の動き量検出を行つ
た場合と比して4倍弱の計算量が必要となる。しかしな
がら、第3階層はブロツクサイズが、第2階層の1/4
であるため、第3階層における計算量が増大しても、全
体的な計算量はそれほど増大しない。
【0063】以上の構成によれば、下位の階層画像デー
タから互いにオーバーラツプした画素を選択して平均値
をとることにより多重化した上位階層画像データを作成
し、、当該上位階層データにおいて1画素精度よりも細
かい精度で動き量を検出するようにしたことにより、動
き量の検出精度を格段的に向上し得る動き量検出装置1
を実現することができる。
【0064】(2)第2実施例 上述した第1実施例では、第2階層画像データの画素か
ら互いにオーバーラツプした画素を選択して平均値化す
ることにより図8の「◎」印で示す通常の第3階層の画
素に加えて、この「◎」印で示す画素の周囲に、縦、横
及び斜め方向に隣接する「○」印の画素を作成したが、
この第2実施例では、図9に示すように、第2階層画像
データの画素から互いにオーバーラツプした画素を選択
して平均値化することにより「◎」印で示す通常の第3
階層の画素に加えて、この「◎」印で示す画素の斜め方
向に隣接する「○」印の画素を作成する。
【0065】すなわちこの第2実施例では、第1実施例
で作成したzn-1(1,1.5)やzn-1(1.5,1)等の画素データ
は作成せずに、zn-1(1,1)やzn-1(1.5,1.5)等の画素デ
ータのみを平均値演算により求める。第2実施例の動き
量検出装置では、このように作成した第3階層画像デー
タS3n-1 を用いて上述した第1実施例と同様の動き量
検出を行う。これにより第2実施例の動き量検出装置に
おいては、第3階層における計算量の増大を、通常の階
層ブロツクマツチング法と比較して2倍弱に抑えること
ができる。
【0066】ところで図6に示すように、例えば第1階
層画像データにおいて横方向に2画素の動きが生じた場
合は、第3階層における動き量検出において、極端な画
像縮退が生じることが多く、正しい動き量を求めること
が困難になる場合が多い。しかしながら、縦方向の動き
が無い場合は、縦方向に関しては画像縮退が生じないの
で、その方向の動き量は正しく求まる場合が多い。また
縦方向に2画素の動きが生じた場合も、縦方向に関して
は極端な画像縮退が生じることが多く、正しい動き量を
求めることが困難になる場合が多いが、この場合も横方
向に動きが無い場合は、そちらの方向の動き量は正しく
求まることも多い。従つて縦又は横方向のどちらか一方
のブロツク位相が大きくずれた場合は、ある程度正しい
動き量が求まる場合が多い。
【0067】これに対して、縦及び横の双方に2画素
(±4画素)の動きがあつた場合、縦横の双方で極端な
画像縮退が生じることが多いので、誤つた動き量が求ま
る可能性が高くなる。これを考慮して第2実施例では、
通常の階層ブロツクマツチング方式に加えて、縦横の双
方に2画素(±4画素)の動きがある位相の動き量検出
のみを行う。
【0068】すなわち図9について説明すると、サーチ
範囲が水平、垂直共に±8であつた場合、通常の階層ブ
ロツクマツチング法の第3階層における動き量検出を行
うのは「◎」印の位置だけである。これに対して第2実
施例においては、「◎」印の位置に加えて、下位階層の
所定の画素データをオーバーラツプして選択することに
より、通常の第3階層画像データ(「◎」印)の斜め方
向に隣接するような第3階層画像データ(「○」印)も
作成し、この2種類の画素のデータに基づいて動き量を
検することにより、階層ブロツクマツチング法において
情報量の最も失われ易い縦及び横の両方向へのブロツク
位相の変化があつた場合でも、上位階層の情報量の低下
を低減し得、動き量の検出精度を向上させることができ
る。
【0069】以上の構成によれば、下位の階層画像デー
タから互いにオーバーラツプした所定画素を選択して平
均値をとることにより、斜め方向に多重化した上位階層
画像データを作成し、当該上位階層画像データにおいて
1画素精度よりも細かい精度で動き量を検出するように
したことにより、動き量の検出精度を向上し得ると共
に、計算量を低減し得る。
【0070】(3)第3実施例 上述の第1実施例及び第2実施例では、予め多重化した
構造の第3階層画像データS3n-1 を作成して動き量の
検出精度を向上させた場合について述べたが、この第3
実施例では、先ず第1ステツプとして通常の階層ブロツ
クマツチングにおける第3階層の動き量検出と全く同じ
処理を行う。すなわち図10における「◎」印の画素の
みを候補ブロツクの画素として用いて動き量検出を行
い、その中で評価値の高いもの、すなわち動きブロツク
であると考えられるものを選択する。
【0071】続いて第2ステツプでは、その候補ベクト
ルを中心に 0.5画素単位の動き量検出を行う。例えば第
1ステツプにおいて検出された動きベクトルが、(-1,
1)であつた場合、第2ステツプで動き量を検出するの
は、図10における「○」印の位置だけである。これに
より第3実施例の動き量検出装置においては、第3階層
における計算量の増大を格段的に低減し得るようになさ
れている。すなわち第3実施例の動き量検出装置におい
ては、第1ステツプにおいて検出された動きベクトル及
び第2ステツプでサーチした8つの位置の評価値を比較
し、この中で最も評価値の高いものを第3階層における
動き量とするようになされている。
【0072】実際上第3実施例における第3階層の動き
量検出は、図11に示すような回路によつて実現され
る。すなわち図1との対応部分に同一符号を付して示す
図11において、この実施例の第3階層動き量検出回路
14は、AR1で示す部分で第1ステツプを実行し、A
R2で示す部分で第2ステツプを実行することにより第
3階層の動き量を検出する。
【0073】先ずメモリコントロール回路13により、
第3階層画像データS3n が格納されているメモリ6に
ブロツクアドレスが送出されることにより、動き量を求
める基準となる参照ブロツクの画素データがメモリ6か
ら読み出される。一方、メモリコントロール回路13に
より、第3階層画像データS3n-1 が格納されているメ
モリ12にブロツクアドレスが送出されることにより、
メモリ6から読み出される第3階層画像データS3n
ブロツクに対応する候補ブロツクの画素データがメモリ
12から読み出される。因にこの実施例の場合、メモリ
12から読み出される第3階層画像データS3n-1 は、
第1実施例のように多重化された第3階層画像データで
はなく、通常の第3階層画像データである。
【0074】メモリ6からの出力信号はレジスタ51を
介して加算器53に供給されると共に、メモリ12から
の出力信号はレジスタ52を介して加算器53に供給さ
れる。加算器53では、nフレームの第3階層画像デー
タと、それに対応する(n−1)フレームの第3階層画
像データとのそれぞれ対応する画素毎の差分が取られ
る。この画素毎の差分データは絶対値化回路54で絶対
値された後、加算器55及びレジスタ56で累積加算さ
れる。このようにして(6)式の演算が実行され、この
結果得られる評価値が評価値メモリ57に入力される。
評価値メモリ57に格納された評価値は、評価値メモリ
コントロール回路58によつて指定されたアドレスに従
つて読み出され、比較器60及びレジスタ61に入力さ
れる。
【0075】比較器60は他方の入力と評価値メモリ5
7より読み出された評価値を順次比較し、このうち入力
された評価値が小さいとき、レジスタ61及び62の内
容を更新する信号を送出する。このレジスタ62には、
評価値メモリ57を読み出すアドレスが順次設定され
る。このようにして順次評価値メモリ57に格納された
評価値が評価され、そのうちの評価値の最小を与えるア
ドレスがレジスタ62より送出され、これが動きベクト
ルとしてメモリコントロール回路63に送出される。こ
のようにして第1ステツプの処理を実行する。
【0076】第1ステツプが終了すると、メモリコント
ロール回路63から、メモリ10にアドレス信号が送出
される。これは第1ステツプで求めたベクトル周辺の
0.5画素精度の動き検出を行うためのもので、メモリ1
0はアドレス信号に基づいた第2階層データを第3階層
データ作成回路64に供給する。
【0077】第3階層データ作成回路64は基本的に
は、図1について上述した第3階層データ作成回路11
と同様な働きをするものであり、第2階層データから多
重化した第3階層データを作成する。第3階層データ作
成回路64は例えば(5)式に示すような演算を施すこ
とにより第3階層データを作成し、これを一旦メモリ6
5に格納する。但しzn-1(1,1)等のデータについては既
に第3階層データ作成回路11において作成済みであ
り、またこれ以降使用しないので、ここでは作成しな
い。一方、メモリ6の出力信号、すなわち現フレームの
注目ブロツクの第3階層データは遅延回路(DL)66
及びレジスタ67を介して加算器69に供給される。ま
たメモリ65からの出力信号はレジスタ68を介して加
算器69に供給される。
【0078】加算器69では、nフレームの第3階層画
像データと、それに対応する(n−1)フレームの第3
階層画像データとのそれぞれ対応する画素毎の差分が取
られる。この画素毎の差分データは絶対値化回路70で
絶対値された後、加算器71及びレジスタ72で累積加
算される。このようにして(7)式の演算が実行され、
この結果得られる評価値が評価値メモリ73に入力され
る。評価値メモリ73は、 0.5画素のオフセツトを持た
せた各ブロツク毎の差分の絶対値の累積加算値である評
価値が格納されている。評価値メモリ73に格納された
評価値は、評価値メモリコントロール回路74によつて
指定されたアドレスに従つて読み出され、比較器75及
びレジスタ76に入力される。
【0079】比較器75は他方の入力と評価値メモリ7
3より読み出された評価値を順次比較し、このうち入力
された評価値が小さいとき、レジスタ76及び77の内
容を更新する信号を送出する。レジスタ77には、評価
値メモリ73を読み出すアドレスが順次設定される。こ
のようにして順次評価値メモリ73に格納された評価値
が評価され、そのうちの評価値の最小を与えるアドレス
がレジスタ77より送出され、これが第3階層の動きベ
クトルとして第2階層の動き量検出用のメモリコントロ
ール回路15に送出され、これにより第2ステツプの処
理を終了する。第3実施例の動き量検出装置は、これ以
降第1実施例と同様の処理を施すことにより最終的な第
1階層画像の動き量を検出する。
【0080】以上の構成によれば、第1ステツプにより
通常の第3階層の動き量検出を行い、この検出結果に基
づいて動き量が大きいと思われる画素の周辺について第
2ステツプにより、その周囲で多重化した上位階層デー
タを作成し、当該上位階層データにおいて1画素精度よ
りも細かい精度で動き量を検出するようにしたことによ
り、動き量の検出精度を向上し得ると共に計算量を有効
に低減し得る。
【0081】(4)第4実施例 上述の第1〜第3の実施例では、現フレームデータを参
照ブロツクとして、多重化して作成した過去のフレーム
データをサーチ範囲だけ移動させることにより動き量を
求める場合について述べたが、この第4実施例では、参
照ブロツクとなる現フレームデータを多重化する。これ
に加えて第4実施例においては、予め1フレーム分の階
層画像を全て作成するのではなく、注目するブロツク毎
に階層画像を作成するようになされている。これにより
第4実施例の動き量検出装置においては、全体の計算量
及びメモリの使用量を低く抑えた状態で、動き量の検出
精度を向上し得るようになされている。
【0082】すなわち第4実施例の動き量検出装置にお
いては、図1に示す第2階層データ作成回路3で、現フ
レームデータのうち、現在注目するブロツクの周辺のデ
ータのみの第2階層データを作成する。具体的には、動
き量を求めようとする第1階層のブロツクサイズが8×
8のとき、第2階層のブロツクサイズは4×4となる
が、さらに上下左右1画素ずつ膨らませた6×6のデー
タを作成する。すなわち、周辺の他のブロツクのデータ
をも多少使用する。
【0083】第2階層データ作成回路3の出力信号はメ
モリ4に供給され、メモリ4の出力信号は第3階層デー
タ作成回路5に供給される。ここで第3階層データ作成
回路5は供給された第2階層画像データから、第3階層
画像データを作成する。具体的には、第2階層画像デー
タの2×2の小領域の画像データから平均値を算出する
ことにより、第3階層画像データの1画素を作成する。
【0084】第3階層データ作成回路5は、現フレーム
のうち、現在注目のブロツクの周辺のデータのみの第3
階層データを作成する。具体的には、動きブロツクを求
めようとするブロツクのサイズが8×8のとき、第3階
層のブロツクサイズは、2×2となるが、第2階層デー
タ作成回路3から供給された6×6の第2階層データを
基に、2×2から上下左右1画素ずつ膨らませた4×4
のデータを作成する。すなわち周辺のデータをも多少使
用することにより多重化した現フレームの第3階層画像
データを作成する。例えば第3階層データ作成回路5
は、(2)式で示されるような通常の第3階層画像デー
タだけでなく、データの位相をずらして、(2)式で作
成した画像データの中間に位置するデータをも作成する
ようになされている。
【0085】またこの実施例の場合、第2階層データ作
成回路9では、現在注目のブロツクを所定のサーチ範囲
だけ移動させた範囲内のデータに関して第2階層データ
を作成する。さらに第3階層データ作成回路11では、
多重化した第3階層画像データを作成せずに、通常の第
3階層画像データを作成する。従つて第4実施例の第3
階層動き量検出回路14では、オフセツト座標(x,
y)における評価値を、次式、
【数8】 により求める。
【0086】階層データ格納用のメモリを削減するため
には、1フレーム分の階層データを予め作成する手法を
用いることは出来ない。従つて、メモリ使用量の削減と
いう点に関しては注目ブロツクの周辺のデータを毎回作
成し直す方式が有利である。ところが、階層データを多
重化し、1画素以下の動き量を検出する場合、現在のフ
レームデータを参照データとし、過去のフレームデータ
をサーチ範囲だけ移動させる方式では、過去のフレーム
データを多重化する際の計算量が増大する。特にサーチ
範囲が大きくなればなるほど、計算量が増大することに
なる。
【0087】これを考慮して、第4実施例においては、
注目するブロツク毎に階層データを作成すると共に、参
照ブロツクとなる現在のフレームデータを多重化するよ
うになされている。これにより第4実施例においては、
階層データを作成する際の計算量を格段に低減し得ると
共に、メモリの使用量を格段に低減し得る。
【0088】以上の構成によれば、注目するブロツク毎
に階層データを作成すると共に、参照ブロツクとなる現
フレームデータについて多重化した上位階層データを作
成し、当該上位階層データにおいて1画素精度よりも細
かい精度で動き量を検出するようにしたことにより、動
き量の検出精度を向上し得ると共に、計算量及びメモリ
使用量を低減することができる。
【0089】(5)第5実施例 この第5実施例の動き量検出方法では、第1実施例のよ
うにオーバーラツプした下位階層データから多重化した
上位階層データを作成し、この多重化した上位階層デー
タを用いて動き量を求めるのに加えて、画像の高周波成
分を反映したアクテイビテイ情報をも階層化し、このア
クテイビテイ情報における評価値をも参照することによ
り、一段と高精度の動き量を検出するようになされてい
る。
【0090】すなわちこの第5実施例の動き量検出方法
では、オリジナル画像について平均値階層化の手法によ
つて複数階層の画像データを形成すると共に、各階層の
高周波成分(以下アクテイビテイと呼ぶ)を表すデータ
についても階層化(以下これをアクテイビテイ階層化と
よぶ)してアクテイビテイデータを形成し、階層毎にこ
れらを用いて動き量を検出する。
【0091】実際上それぞれ階層化された画像データと
アクテイビテイデータについては、上位階層から順にブ
ロツクマツチング法で評価値を求め、これらを総合判定
することにより、その階層の動き量を求める。この動き
量を順次下位階層の評価値を求める際に動き補償して参
照することにより、最終的にオリジナル画像の動き量を
検出する。
【0092】階層化された画像データを生成する例を、
図12に示す。図12(A)はオリジナル画像について
3階層に階層化された画像データを生成する場合で、第
1階層はオリジナル画像である。オリジナル画像上のブ
ロツク(例えば16×16)より上位階層の画像データ、第
n階層における画像データをMn (x、y)とすると、
次式
【数9】 のように平均値化によつて求めることができ、ブロツク
サイズは水平及び垂直方向にそれぞれ1/2になる。ま
たこのように平均値階層化された第1階層の画像データ
から第2階層の画像データを生成するときも、(9)式
により同様に求めることができる。
【0093】第1〜4実施例の階層画像を用いた動き量
検出方法では、図12(A)の平均値階層化しか行わな
いが、この実施例では(9)式により平均値階層化され
た画像データを生成すると同時に、図12(B)に示す
ように、平均値階層化された画像データについてアクテ
イビテイ階層化してアクテイビテイデータを生成する。
第2階層のアクテイビテイデータをΔ2 (x、y)とす
ると、このアクテイビテイデータΔ2 (x、y)は、平
均値階層化された画像データからオリジナル画像の対応
する画素の差分の絶対値和によつて、次式
【数10】 で求め、同様に第3階層のアクテイビテイデータΔ
3 (x、y)は、次式
【数11】 で求める。アクテイビテイデータとして、全てオリジナ
ル画像を基底にして求めるようにしたことにより、オリ
ジナル画像に忠実な高周波成分を抽出し得るようになさ
れている。
【0094】このようにしてアクテイビテイデータを求
めると、その階層構造は図12(B)に示すようにな
り、最下位階層以外での階層プレーンを持つことにな
る。このアクテイビテイデータは、平均値階層化したと
きに画像データ中で欠落する特徴量を反映していること
になる。
【0095】ここで例えば図13に示すようなオリジナ
ル画像中の画像データの4×4の画素x1、x2、…
…、x15、x16でなるブロツクを第1階層として階層化
する場合、平均値階層化の第2階層の画像データ中の画
素y1、y2、y3、y4は(9)式に基づいて、次式
【数12】 によつて求め、さらにこの階層2の2×2の画素を用い
て、平均値階層化した第3階層の画像データ中の画素z
1も(9)式に基づいて、次式
【数13】 により求める。
【0096】また同様にして、アクテイビテイ階層化し
てなる階層2のアクテイビテイデータは、平均値階層化
された第2階層の画像データの画素y1、y2、y3、
y4と第1階層の画像データの画素x1、x2、……、
x15、x16を用いて、(10)式に基づいて、次式
【数14】 により求め、さらにアクテイビテイ階層化してなる第3
階層のアクテイビテイデータは、平均値階層化された第
3階層の画像データの画素z1と第1階層の画像データ
の画素x1、x2、……、x15、x16を用いて、(11)
式に基づいて、次式
【数15】 により求める。
【0097】上述のようにして求めた平均値階層化した
画像データとアクテイビテイ階層化したアクテイビテイ
データを用いて、各階層でブロツクマツチング法による
動き量検出を行う。すなわちブロツクマツチングの評価
関数は、現フイールドをtで表すと、次式
【数16】 で表される。ただし(un 、vn )は、第n階層での動
き量を示す。この評価関数E(Y)n の最小を与える
V′n =(un 、vn )を求める動き量とする。現在の
階層における動き量Vn は、次式
【数17】 という関係から、最終的な動き量を求めることができ
る。
【0098】この実施例の場合の評価関数とは、図12
(B)のアクテイビテイデータについても(16)式と同
様に、次式
【数18】 となる評価を行い、新たな評価関数E(G)n を、次式
【数19】 とする。ただしw1 、w2 は重み係数である。そして評
価関数E(G)n の最小を与える動き量を求める。なお
最下位階層ではアクテイビテイデータが存在しないた
め、(16)式の評価関数E(Y)n のみによる評価を行
う。
【0099】このように平均値階層化された画像データ
とアクテイビテイ階層化されたアクテイビテイデータの
両者を用いて評価することにより、一方の階層の最適評
価値が誤検出であつても、もう一方の評価値で正しい検
出ができるようになり、各階層における動き量検出の精
度が向上する。このように各階層における動き量検出精
度が向上すると、(17)式で求める最終的な動き量も検
出精度を向上することになる。
【0100】ここでこの実施例における動き量検出処理
手順SP0を図14に示す。すなわちまずステツプSP
1において、比較する2画面のオリジナル画像をブロツ
ク化し、次のステツプSP2でブロツク化されたオリジ
ナル画像を、(9)式に従つて平均値階層化すると共
に、(10)式及び(11)式に従つてアクテイビテイ階層
化して、例えば第1階層、第2階層及び第3階層の画像
データと第2階層及び第3階層のアクテイビテイデータ
を生成する。
【0101】続くステツプSP3では現在処理済みの階
層が最下位階層か否か判断し、否定結果の場合にはステ
ツプSP4で全サーチ領域について探索終了か否か判断
し、ここで否定結果を得るとステツプSP5で画像デー
タ及びアクテイビテイデータの現在及び過去のデータを
用いて、(16)式及び(18)式について上述した評価関
数E(Y)n 及びE(D)n による評価を行い、ステツ
プSP4に戻る。
【0102】やがてステツプSP4で肯定結果を得る
と、ステツプSP6に移つて所定階層の画像データ及び
アクテイビテイデータについて求めた評価関数E(Y)
n 及びE(D)n を用いて(19)式より得られる新たな
評価関数E(G)n による評価を行つて最適評価値を求
めステツプSP7に移る。ステツプSP7では最適評価
値より動き量を決定し、次のステツプSP8で動き量を
加算して、それぞれ下位階層に適用し、ステツプSP3
に戻る。やがてこのステツプSP3で否定結果を得る
と、ステツプSP9に移つて当該動き量検出方法の処理
手順SP0を終了する。
【0103】このようにサーチ領域内の探索を、最上位
階層から始め平均値階層化された画像データとアクテイ
ビテイ階層化されたアクテイビテイデータの評価値を
(19)式により総合判定しながら最適な動き量を求め、
(17)式によつて求めた動き量を下位階層に適用しなが
ら最下位階層まで処理を繰り返し行い、最終的な動き量
を求める。これにより平均値階層化の画像データのみよ
り求めた動き量に比較して、各階層の高周波成分でなる
アクテイビテイデータより求めた評価値を加味して動き
量を求めるようにしたことにより、平均値化による誤判
定を有効に防止して高い精度で動きを検出し得る。
【0104】ここで、この実施例の動き量検出方法を用
いる動き量検出装置は、図15に示すように構成されて
いる。なお図15では、図1との対応部分に同一符号を
付して示している。また図15における平均値階層化回
路3、5、9及び11は、それぞれ図1の第2階層デー
タ作成回路3、第3階層データ作成回路5、第2階層デ
ータ作成回路9及び第3階層データ作成回路11と同様
の構成及び機能を有する。
【0105】動き量検出装置100は、階層処理部1A
及び1Bに加えて、階層化したアクテイビテイデータを
生成するアクテイビテイ階層処理部100A及び100
Bを有する。動き量検出装置100はアクテイビテイ階
層処理部100Aで現フレームの階層アクテイビテイデ
ータを生成すると共に、アクテイビテイ階層処理部10
0Bで前フレームの階層アクテイビテイデータを生成す
る。
【0106】アクテイビテイ階層処理部100Aのアク
テイビテイ階層化回路101は、第1階層画像データS
n 及び平均値階層化回路3からの第2階層画像データ
S2n を用いて、(10)式の演算によるアクテイビテイ
階層化処理を実行して第2階層のアクテイビテイデータ
P2n を求める。このアクテイビテイデータP2n はメ
モリ102に格納される。
【0107】アクテイビテイ階層化回路103は、第1
階層画像データS1n 及び平均値階層化回路5からの第
3階層画像データS3n を用いて、(11)式の演算によ
るアクテイビテイ階層化処理を実行して第3階層のアク
テイビテイデータP3n を求める。このアクテイビテイ
データP3n はメモリ104に格納される。
【0108】同様に、前フレームの階層アクテイビテイ
データを生成するアクテイビテイ階層処理部100Bで
は、アクテイビテイ階層化回路105に前フレームの第
1階層画像データS1n-1 及び平均値階層化回路9から
の第2階層画像データS2n-1 を受ける。アクテイビテ
イ階層化回路105は、第1階層画像データS1n-1
び第2階層画像データS2n-1 を用いて、(10)式に基
づいて第2階層アクテイビテイデータP2n-1 を求め
る。このアクテイビテイデータP2n-1 はメモリ106
に格納される。
【0109】アクテイビテイ階層化回路107は、第1
階層画像データS1n-1 及び平均値階層化回路11から
の多重化された第3階層画像データS3n-1 を用いて、
(11)式に基づいて多重化された第3階層アクテイビテ
イデータP3n-1 を求める。この多重化されたアクテイ
ビテイデータP3n-1 はメモリ108に格納される。多
重化された第3階層アクテイビテイデータP3n-1 は、
図3(B)に示す多重化された第3階層画像データS3
n-1 と対応して、図16(B)のように表すことができ
る。このように各メモリに格納された階層画像データ及
び階層アクテイビテイデータは、動き検出部100Cに
よつて各階層の所定ブロツク毎に読み出され、上位階層
から順に動き量が求められる。
【0110】実際の動き量の検出は最上位階層でなる第
3階層において、まずメモリ12に格納された前フレー
ムの画像データ及びメモリ108に格納された前フレー
ムのアクテイビテイデータが候補ブロツクとして、サー
チ内で読み出され、第3階層動き量検出回路110に与
えられる。またメモリ6に格納された現フレームの画像
データ及びメモリ104に格納された現フレームのアク
テイビテイデータが参照ブロツクとして読み出され、第
3階層動き量検出回路110に与えられる。
【0111】このような第3階層の画像データ及びアク
テイビテイデータの読み出しはメモリコントロール回路
109からのブロツクアドレスに基づいて行われる。メ
モリコントロール回路109は、メモリ12及び108
に対してはサーチ範囲内で候補ブロツクを 0.5画素単位
で読み出すようなブロツクアドレスを送出する。なお同
時点にメモリコントロール回路109により読み出され
るブロツク位置は、メモリ6とメモリ104で同一位置
であり、かつメモリ12とメモリ108で同一位置であ
る。
【0112】第3階層動き量検出回路110は、入力し
た画像データ及びアクテイビテイデータを用いて、それ
ぞれ(16)式及び(18)式の評価関数E(Y)3 及びE
(D)3 に基づいて評価値を求める。次にこの評価値に
対して、(19)式に示すように、重み係数w1 、w2
応じて所定の重み付けして加算し、この結果得られる新
たな評価関数E(G)3 に基づいて動き量を検出する。
【0113】実際上第3階層動き量検出回路110及び
第2階層動き量検出回路112は、図17に示すように
構成されている。ここで第2階層動き量検出回路112
は第3階層動き量検出回路110と同様の構成でなるた
め第3階層動き量検出回路110について説明する。第
3階層動き量検出回路110は、メモリ6及び12から
の第3階層画像データS3n 及びS3n-1 をそれぞれ画
像データ評価値算出部150のレジスタ31及び32に
入力する。この画像データ評価値算出部150は第1実
施例で上述したのと同様の累積加算処理を実行し、レジ
スタ36から平均値画像データについての評価値を出力
する。かくして(16)式の演算が画像データ評価値算出
部150で実行される。
【0114】また第3階層動き量検出回路110は、メ
モリ104及び108からの第3階層アクテイビテイデ
ータP3n 及びP3n-1 をそれぞれアクテイビテイデー
タ評価値算出部151のレジスタ131及び132に入
力する。このアクテイビテイデータ評価値算出部151
は、アクテイビテイデータP3n 及びP3n-1 に対し
て、画像データ評価値算出部150が画像データS3n
及びS3n-1 に対して行つたのと同様の累積加算処理を
実行し、レジスタ136からアクテイビテイデータにつ
いての評価値を出力する。かくして(18)式の演算がア
クテイビテイデータ評価値算出部151で実行される。
【0115】画像データ評価値算出部150から出力さ
れた平均値画像データについての評価値は続く乗算回路
152において重み係数w1 が乗じられた後加算回路1
54に与えられると共に、アクテイビテイデータ評価値
算出部151から出力されたアクテイビテイデータにつ
いての評価値は続く乗算回路153において重み係数w
2 が乗じられた後加算回路154に与えられる。この結
果加算回路154では、(19)式に基づく加算演算が実
行され、当該加算演算結果が新たな評価値として評価値
メモリ37に与えられる。
【0116】ここで評価値メモリ37、評価値メモリコ
ントロール回路38、比較回路40及びレジスタ41、
42は図7について第1実施例で上述したものと同様の
構成でなり、最終的にレジスタ42から、アクテイビテ
イデータの評価値をも加味した新たな評価値の最小を与
えるアドレスが出力される。このアドレスが第3階層の
動きベクトルとして第2階層のメモリコントロール回路
111に与えられる。
【0117】メモリコントロール回路111は、サーチ
範囲が第3階層における動き量を第2階層のスケールに
変換しただけオフセツトをはかせた位置を中心に(±
1)になるようなブロツクアドレスをメモリ10、10
6に送出する。このブロツクアドレスに基づいてメモリ
10、106から読み出される第2階層画像データS2
n-1 及び第2階層アクテイビテイデータP2n-1 は第2
階層動き量検出回路112に送出される。
【0118】第2階層動き量検出回路112は第3階層
動き量検出回路110と同様に、画像データの評価値に
アクテイビテイデータの評価値を加味した新しい評価値
に基づいて第2階層の動きベクトルを検出し、当該検出
結果を第1階層のメモリコントロール回路113に送出
する。但し、この第2階層の動き量検出では、第3階層
のように多重化した画像データ及びアクテイビテイデー
タがないため、 0.5画素単位ではなく、1画素単位でブ
ロツクマツチングを行う。
【0119】メモリコントロール回路113は、サーチ
範囲が第2階層における動き量を第1階層のスケールに
変換しただけオフセツトをはかせた位置を中心に(±
1)になるようなブロツクアドレスをメモリ8に送出す
る。このブロツクアドレスに基づいてメモリ8から読み
出される第1階層画像データS1n-1 は第1階層動き量
検出回路114に送出される。
【0120】第1階層動き量検出回路114は、図7に
ついて第1実施例で上述した動き量検出回路14と同様
の構成でなり、画像データの評価値のみを用いて動き量
を検出する。第1階層動き量検出回路114は、この第
1階層における動き量と、先に求めた第2階層における
動き量を第1階層のスケールに変換したものとを足し合
わせ、これを第1階層における最終的な動き量MVとし
て出力端子を介して出力する。
【0121】以上の構成において、第5実施例の動き量
検出装置100は、平均値演算による階層画像データS
n 、S2n-1 、S3n 、S3n-1 に加えて、画像の過
渡成分を反映した階層アクテイビテイデータP2n 、P
n-1 、P3n 、P3n-1 を生成する。さらに最上位階
層である第3階層の画像データS3n-1 及びアクテイビ
テイデータP3n-1 は多重化したデータを生成する。
【0122】動き量検出装置100は、第3階層におい
て、多重化した画像データS3n-1及びアクテイビテイ
データP3n-1 から候補ブロツクを切り出し、かつ画像
データS3n 及びアクテイビテイデータP3n から参照
ブロツクを切り出して、ブロツクマツチングによつて総
合判定することにより、この階層での動き量を求める。
これにより平均値階層画像のみを用いる場合に比して、
格段に検出精度を向上させることができる。
【0123】動き量検出装置100は、第2階層におい
て、画像データS2n-1 及びアクテイビテイデータP2
n-1 から候補ブロツクを第3階層での動き量の分動き補
償して切り出し、かつ画像データS2n 及びアクテイビ
テイデータP2n から参照ブロツクを切り出して、ブロ
ツクマツチングによつて総合判定してこの階層の動き量
を求める。この結果第2階層での動き量の検出精度も向
上させることができる。動き量検出装置100は、最後
に第2階層での動き分動き補償して第1階層の動き量を
求め、これを最終的な動き量MVとして出力する。
【0124】以上の構成によれば、多重化した最上位階
層データS3n-1 を生成するのに加えて、階層化したア
クテイビテイデータP2n 、P2n-1 、P3n 、P3
n-1 を生成し、各階層において階層画像データ及び階層
アクテイビテイデータをブロツクマツチングによつて総
合判定して動き量を求めるようにしたことにより、最終
的なオリジナル画像についての動き量の検出精度を一段
と向上し得る。
【0125】(6)他の実施例 (6−1)なお上述の実施例においては、オリジナル画
像より平均値階層化で3階層の画像データを作成した場
合について述べたが、階層数はこれに限らず2階層や4
階層以上でも、上述の実施例と同様の効果を得ることが
できる。また平均値階層化する際、下位階層の2×2の
ブロツクの平均値をとることにより上位階層の1ブロツ
クを生成する場合について述べたが、ブロツク範囲はこ
れに限らず、また平均値に限らず例えばローパスフイル
タ等で平滑化処理することにより上位階層データを生成
するようにしても良い。
【0126】(6−2)また上述の実施例においては、
ブロツクマツチングの評価値を求めるために、(6)式
又は(16)式でなる評価関数によつて、両ブロツクの差
分の絶対値和を用いた場合について述べたが、その他ブ
ロツクマツチングの評価関数としては、差分の2乗和や
相関係数等を用いるようにしても上述の実施例と同様の
効果を得ることができる。
【0127】(6−3)また上述の実施例においては、
多重化した上位階層データを作成することにより、上位
階層において 0.5画素単位の動き量検出を行う場合につ
いて述べたが、 0.5画素単位の動き量検出に限らず、例
えば0.25画素単位の動き量検出等、更に細かい単位で動
き量検出をする場合にも適用することができる。また上
位階層を多重化するために用いる下位階層データの選択
は、上述の実施例の場合に限らず、要は下位階層データ
をオーバーラツプするように選択することにより多重化
した上位階層データを作成するようにすれば良い。
【0128】(6−4)また上述の実施例においては、
第3階層画像データS3n-1 のみを多重化する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、第1階層の画像
データをオーバーラツプして選択することにより第2階
層画像データも多重化するようにしても良い。
【0129】(6−5)また上述の第5実施例において
は、平均値階層化回路11によつて第1実施例のように
通常の第3階層の画素に対して縦方向、横方向及び斜め
方向に隣接する多重化した画素を作成する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、第2実施例のように
斜め方向にのみ多重化した画素を作成するようにしても
良い。
【0130】また第5実施例において、第3実施例のよ
うな2段階の処理を導入するようにしても良い。このよ
うにすれば、第5実施例における計算量を有効に低減す
ることができる。さらに第5実施例において、第4実施
例のように、参照ブロツクとなる現フレームを多重化す
ると共に、注目するブロツク毎に階層画像を作成するよ
うな方法を導入するようにしても良い。このようにすれ
ば、第5実施例における計算量及びメモリ使用量を低減
することができる。
【0131】(6−6)また上述の第5実施例において
は、アクテイビテイ階層化する際に差分の絶対値和の平
均値を用いた場合について述べたが、標準偏差や分散値
を用いてアクテイビテイ階層化するようにしても良い。
さらにラプラシアンフイルタを前処理に用いて画像の高
周波成分を抽出した後に、アクテイビテイ階層化するよ
うにしても良い。さらにオリジナル画像の最大値と最小
値の差で定義されるダイナミツクレンジを用いて、アク
テイビテイ階層化するようにしても良い。
【0132】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、第1の時
点で入力された入力画像より解像度の異なる複数階層の
画像データを形成すると共に、第2の時点で入力された
入力画像に基づいて、解像度の高い下位階層の画像デー
タから互いにオーバーラツプした画素を選択して縮小す
ることにより解像度の低い多重化された上位階層の画像
データを形成し、階層化された画像データ及び多重化し
て階層化された画像データについて、階層毎に所定ブロ
ツク単位でブロツクマツチングによつて動きベクトルを
検出したことにより、入力画像に応じてブロツクマツチ
ングに用いるブロツクの位相が様々に変化した場合で
も、上位階層での誤検出を回避し得、階層ブロツクマツ
チングによる動き量の検出精度の向上し得る動き量検出
装置を実現できる。
【0133】また本発明によれば、これに加えて、第1
の時点の入力画像及び第2の時点の入力画像に対応し
て、画像データの高周波成分を表す複数階層のアクテイ
ビテイデータを形成し、このアクテイビテイデータを用
いたブロツクマツチングでの評価値も参照して動きベク
トルを検出するようにしたことにより、一段と動き量の
検出精度を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による動き量検出装置の一実施例の回路
構成を示すブロツク図である。
【図2】nフレームの第2階層画像データ作成の説明に
供する略線図である。
【図3】nフレームと(n−1)フレームの第3階層画
像データの説明に供する略線図である。
【図4】(n−1)フレームの第2階層画像データ作成
の説明に供する略線図である。
【図5】エツジと階層化のブロツク境界が一致している
場合の説明に供する略線図である。
【図6】エツジと階層化のブロツク境界が一致してしな
い場合の説明に供する略線図である。
【図7】動き量検出回路の回路構成を示すブロツクであ
る。
【図8】第1実施例の第3階層画像データの説明に供す
る略線図である。
【図9】第2実施例の第3階層画像データの説明に供す
る略線図である。
【図10】第3実施例の第3階層画像データの説明に供
する略線図である。
【図11】第3実施例の回路構成を示すブロツク図であ
る。
【図12】第5実施例による階層画像の説明に供する略
線図である。
【図13】第5実施例による階層画像の説明に供する略
線図である。
【図14】第5実施例による動き量検出処理手順を示す
フローチヤートである。
【図15】第5実施例による動き量検出装置の構成を示
すブロツク図である。
【図16】nフレームと(n−1)フレームの第3階層
アクテイビテイデータの説明に供する略線図である。
【図17】第5実施例の動き量検出装置における動き量
検出回路の構成を示すブロツク図である。
【符号の説明】
1、100……動き量検出装置、1A、1B……階層処
理部、1C、100C……動き検出部、3、9……第2
階層データ作成回路、5、11……第3階層データ作成
回路、14、110……第3階層動き量検出回路、1
6、112……第2階層動き量検出回路、18、114
……第1階層動き量検出回路、100A、100B……
アクテイビテイ階層処理部、150……画像データ評価
値算出部、151……アクテイビテイデータ評価値算出
部、S1n 、S1n-1 ……第1階層画像データ、S
n 、S2n-1 ……第2階層画像データ、S3n 、S3
n-1 ……第3階層画像データ、P2n 、P2n-1 ……第
2階層アクテイビテイデータ、P3n 、P3n-1 ……第
3階層アクテイビテイデータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀士 賢 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 石坂 敏弥 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】解像度の低い上位階層で検出した動きベク
    トルに基づいて、解像度の高い下位階層での動きベクト
    ルを順次検出する動き量検出方法において、 第1の時点で入力された入力画像より解像度の異なる複
    数階層の画像データを形成する画像階層化ステツプと、 第2の時点で入力された入力画像より解像度の異なる複
    数階層の画像データを形成すると共に、解像度の高い下
    位階層の画像データから互いにオーバーラツプした画素
    を選択して縮小することにより解像度が低く、かつ多重
    化された上位階層の画像データを形成する上位階層多重
    化ステツプと、 上記画像階層化ステツプ及び上記上位階層多重化ステツ
    プで階層化された画像データの対応する階層同士で、下
    位階層については上位階層で求めた動きベクトルを基準
    にするようにして、上位階層から順に各階層毎に所定ブ
    ロツク単位でブロツクマツチングによつて動きベクトル
    を検出する動きベクトル検出ステツプとを具えることを
    特徴とする動き量検出方法。
  2. 【請求項2】解像度の低い上位階層で検出した動きベク
    トルに基づいて、解像度の高い下位階層での動きベクト
    ルを順次検出する動き量検出方法において、 第1の時点で入力された入力画像より解像度の異なる複
    数階層の画像データを形成する画像階層化ステツプと、 上記画像階層化ステツプで形成された複数階層の画像デ
    ータに基づいて、当該階層毎の画像データの高周波成分
    を表す複数階層のアクテイビテイデータを形成する第1
    のアクテイビテイ階層化ステツプと、 第2の時点で入力された入力画像より解像度の異なる複
    数階層の画像データを形成すると共に、解像度の高い下
    位階層の画像データから互いにオーバーラツプした画素
    を選択して縮小することにより解像度が低く、かつ多重
    化された上位階層の画像データを形成する上位階層多重
    化ステツプと、 上記上位階層多重化ステツプで形成された複数階層の画
    像データに基づいて、当該階層毎の画像データの高周波
    成分を表す複数階層のアクテイビテイデータを形成する
    第2のアクテイビテイ階層化ステツプと、 上記画像階層化ステツプ及び上記上位階層多重化ステツ
    プで階層化された画像データの対応する階層同士で所定
    ブロツク単位でブロツクマツチングによる評価値を求め
    る画像データ評価値算出ステツプと、 上記第1のアクテイビテイ階層化ステツプ及び上記第2
    のアクテイビテイ階層化ステツプで階層化されたアクテ
    イビテイデータの対応する階層同士で所定ブロツク単位
    でブロツクマツチングによる評価値を求めるアクテイビ
    テイデータ評価値算出ステツプと、 上記画像データ評価値算出ステツプで求めた評価値と上
    記アクテイビテイデータ評価値算出ステツプで求めた評
    価値とを総合判定して、上位階層から順に各階層毎に動
    きベクトルを検出する動きベクトル検出ステツプとを具
    えることを特徴とする動き量検出方法。
  3. 【請求項3】上記上位階層多重化ステツプでは、互いに
    縦方向及び横方向にオーバーラツプした上記下位階層の
    画像データの画素を選択することにより、格子状に配列
    した多重化した上位階層の画像データの画素を形成する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の動き量
    検出方法。
  4. 【請求項4】上記上位階層多重化ステツプでは、縦方向
    及び横方向に対して互いに斜め方向にオーバーラツプし
    た上記下位階層の画像データの画素を選択することによ
    り、縦方向及び横方向に対して斜め方向に配列した上記
    多重化した上位階層の画像データの画素を形成すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の動き量検出
    方法。
  5. 【請求項5】上記動き量検出方法は、 第1の処理として、 上記上位階層多重化ステツプにおいて、多重化しない上
    位階層の画像データを形成し、上記動きベクトル検出ス
    テツプにおいて、動きベクトルを検出するした後、 第2の処理として、 上記上位階層多重化ステツプにおいて、上記動きベクト
    ル検出ステツプの検出結果に基づいて、動きベクトルの
    大きな画像データの周辺に多重化した画像データを形成
    し、上記動きベクトル検出ステツプにおいて、動きベク
    トルを検出することを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の動き量検出方法。
  6. 【請求項6】上記上位階層多重化ステツプでは、上記動
    きベクトル検出ステツプにおいてブロツクマツチングを
    行う注目ブロツク毎に上記多重化した上位階層の画像デ
    ータを形成することを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の動き量検出方法。
  7. 【請求項7】上記動き量検出方法は、 異なる時点の上記入力画像データのうち現在又は現在に
    近い時点の入力画像に対して上記上位階層多重化ステツ
    プを施すと共に、当該上位階層多重化ステツプを施した
    入力画像に対して過去の上記入力画像に対して上記画像
    階層化ステツプを施すことを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の動き量検出方法。
  8. 【請求項8】解像度の低い上位階層で検出した動きベク
    トルに基づいて、解像度の高い下位階層での動きベクト
    ルを順次検出する動き量検出装置において、 第1の時点で入力された入力画像より解像度の異なる複
    数階層の画像データを形成する画像階層化手段と、 第2の時点で入力された入力画像より解像度の異なる複
    数階層の画像データを形成すると共に、解像度の高い下
    位階層の画像データから互いにオーバーラツプした画素
    を選択して縮小することにより解像度が低く、かつ多重
    化された上位階層の画像データを形成する上位階層多重
    化手段と、 上記画像階層化手段及び上記上位階層多重化手段で階層
    化された画像データの対応する階層同士で、下位階層に
    ついては上位階層で求めた動きベクトルを基準にするよ
    うにして、上位階層から順に各階層毎に所定ブロツク単
    位でブロツクマツチングによつて動きベクトルを検出す
    る動きベクトル検出手段とを具えることを特徴とする動
    き量検出装置。
  9. 【請求項9】解像度の低い上位階層で検出した動きベク
    トルに基づいて、解像度の高い下位階層での動きベクト
    ルを順次検出する動き量検出装置において、 第1の時点で入力された入力画像より解像度の異なる複
    数階層の画像データを形成する画像階層化手段と、 上記画像階層化手段により形成された複数階層の画像デ
    ータに基づいて、当該階層毎の画像データの高周波成分
    を表す複数階層のアクテイビテイデータを形成する第1
    のアクテイビテイ階層化手段と、 第2の時点で入力された入力画像より解像度の異なる複
    数階層の画像データを形成すると共に、解像度の高い下
    位階層の画像データから互いにオーバーラツプした画素
    を選択して縮小することにより解像度が低く、かつ多重
    化された上位階層の画像データを形成する上位階層多重
    化手段と、 上記上位階層多重化手段により形成された複数階層の画
    像データに基づいて、当該階層毎の画像データの高周波
    成分を表す複数階層のアクテイビテイデータを形成する
    第2のアクテイビテイ階層化手段と、 上記画像階層化手段及び上記上位階層多重化手段により
    階層化された画像データの対応する階層同士で所定ブロ
    ツク単位でブロツクマツチングによる評価値を求める画
    像データ評価値算出手段と、 上記第1のアクテイビテイ階層化手段及び上記第2のア
    クテイビテイ階層化手段により階層化されたアクテイビ
    テイデータの対応する階層同士で所定ブロツク単位でブ
    ロツクマツチングによる評価値を求めるアクテイビテイ
    データ評価値算出手段と、 上記画像データ評価値算出手段で求めた評価値と上記ア
    クテイビテイデータ評価値算出手段で求めた評価値とを
    総合判定して、上位階層から順に各階層毎に動きベクト
    ルを検出する動きベクトル検出手段とを具えることを特
    徴とする動き量検出装置。
  10. 【請求項10】上記上位階層多重化手段は、 互いに縦方向及び横方向にオーバーラツプした上記下位
    階層の画像データの画素を選択することにより、格子状
    に配列した上記多重化した上位階層の画像データの画素
    を形成することを特徴とする請求項8又は請求項9に記
    載の動き量検出装置。
  11. 【請求項11】上記上位階層多重化手段は、 縦方向及び横方向に対して互いに斜め方向にオーバーラ
    ツプした上記下位階層の画像データの画素を選択するこ
    とにより、縦方向及び横方向に対して斜め方向に配列し
    た上記多重化した上位階層の画像データの画素を形成す
    ることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の動き
    量検出装置。
  12. 【請求項12】上記動き量検出装置は、 上記上位階層多重化手段により多重化しない上位階層の
    画像データを形成すると共に、上記動きベクトル検出手
    段により、上記画像階層化手段で階層化された画像デー
    タ及び上記上位階層多重化手段で階層化された多重化し
    ない画像データの対応する階層同士で、所定ブロツク単
    位でブロツクマツチングによつて動きベクトルを検出し
    た後、 上記上位階層多重化手段により、上記動きベクトル検出
    手段の検出結果に基づいて、動きベクトルの大きな画像
    データの周辺に多重化した画像データを形成すると共
    に、上記動きベクトル検出手段により、上記画像階層化
    手段で階層化された画像データ及び上記上位階層多重化
    手段で多重化した画像データの対応する階層同士で、所
    定ブロツク単位でブロツクマツチングによつて動きベク
    トルを検出することを特徴とする請求項8又は請求項9
    に記載の動き量検出装置。
  13. 【請求項13】上記上位階層多重化手段は、 上記動きベクトル検出手段においてブロツクマツチング
    を行う注目ブロツク毎に上記多重化した上位階層の画像
    データを形成することを特徴とする請求項8又は請求項
    9に記載の動き量検出装置。
  14. 【請求項14】上記動き量検出装置は、 異なる時点の上記入力画像データのうち現在又は現在に
    近い時点の入力画像に対して上記上位階層多重化手段に
    より多重化した上位階層画像データを形成すると共に、
    当該上位階層多重化手段に入力した入力画像に対して過
    去の入力画像を上記画像階層化手段に入力することによ
    り上記上位階層多重化手段により多重化した上位階層画
    像データに対して過去の解像度の異なる複数階層の上記
    階層画像データを形成することを特徴とする請求項8又
    は請求項9に記載の動き量検出装置。
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