JPH07264940A - 果樹、果菜類の栽培方法及び栽培器具 - Google Patents

果樹、果菜類の栽培方法及び栽培器具

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JPH07264940A
JPH07264940A JP8551394A JP8551394A JPH07264940A JP H07264940 A JPH07264940 A JP H07264940A JP 8551394 A JP8551394 A JP 8551394A JP 8551394 A JP8551394 A JP 8551394A JP H07264940 A JPH07264940 A JP H07264940A
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JP
Japan
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capsule
fruit
fruits
raising
cultivation
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JP8551394A
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English (en)
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Masayuki Narisawa
雅幸 成澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】幼果に適用して、病虫害を防ぎ、果実に農薬が
付着せず、低農薬栽培ができるカプセル状栽培器具を用
いた栽培方法を開示する。 【構成】果樹或いは果菜の幼果100若しくは未熟果の
外傍を、果実の形状に合わせた包囲空間を有し、嵌合等
によって一体化することにより、前記包囲空間を持つカ
プセルを形成する1以上のカプセル形成体2、3から成
るカプセル状栽培器具1で囲んで生育させることを特徴
とする果樹、果菜の栽培方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リンゴ、ナシ、ブドウ
等の果樹果実、スイカ、メロン、トマト、カボチャ等の
果菜類の果実の栽培に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、果樹栽培においては、果実の病虫害
や枝擦れなどによる損傷を防ぐ目的で、果実の幼果に、
袋掛けをして栽培することが一般に行われている。しか
しながら、紙袋は、果実に加わる衝撃力には、ほとんど
無力であること、着色が商品価値を高めるリンゴなどで
は、適期に取り外す必要があること、日照の方向と反対
側の面の着色をよくするため、果樹の周辺の地面に反射
シートを敷いたり、直接、リンゴをその果軸の回りに半
回転ほど回転させる、玉回しなどの作業が必要であるこ
と、袋を用いないで栽培した無袋栽培の果実に比べて、
糖度が落ちると共に成熟が遅れること、などの欠点があ
った。したがって、近年は、次第に味のよい無袋栽培の
果実が、人気を得つつあるが、果樹や果菜の栽培におい
ては、病虫害の防除を目的として、薬剤散布を頻繁に繰
り返す必要があり、果実に農薬が大量に残留する恐れが
あり、又、栽培農家は、時期になると防除作業に追われ
るといった欠点があった。
【0003】
【発明の目的】本発明の第1の目的は、栽培過程におい
て、薬剤散布を大幅に減らすことができると共に、果実
に農薬の残留が極めて少ない栽培方法及び栽培器具を提
供するすことにある。本発明の第2の目的は、幼果に適
用して、病虫害を防ぎ、又、果実に、農薬が直接付着す
ることを防止することができる上に、陽光を満遍なく当
てることができる栽培方法とそれに用いるカプセル状栽
培器具を提供することにある。本発明の第3の目的は、
栽培時のみならず、栽培後の取り扱い、特に、輸送、保
管、鮮度維持に有効なカプセル状栽培器具を提供するこ
とにある。本発明の第4の目的は、果実に温室様効果を
与えることにより、成熟や生育を促進すると共に、凍霜
害の防止効果のある栽培方法及び栽培器具を提供するこ
とにある。
【0004】
【発明の構成】本発明の第一の要旨は、果樹若しくは果
菜の幼果若しくは未熟果の外傍を、カプセルで囲んで生
育させることを特徴とする果樹、果菜の栽培方法にあ
る。
【0005】本発明の第二の要旨は、栽培する果実の形
状に合わせた包囲空間を有し、嵌合及び/又は接着、或
いは、固着具によって、合体させることにより、前記包
囲空間を持つカプセルを形成する1以上ののカプセル形
成体から成る栽培器具にある。
【0006】上記第一及び第二の要旨に規定される方法
及び器具を用いることにより、幼果或いは未熟果を囲む
カプセルは、果実を、果軸部を除いて、外部雰囲気と遮
断するため、病虫害を防止し、果実自体の病気や虫害に
対する薬剤散布が一切不要になる。カプセルは、温室効
果を有するので、凍霜害の予防効果があり、寒冷時にお
いても、果実を完熟するまで収穫を延期できる。又、果
実が、生育した後は、虫や鳥などによる食害や降雹の被
害も未然に防止できる。更に、収穫時においては、ある
程度の剛性を備えたカプセルによって包まれて、保護さ
れた状態になるので、収穫、選別、輸送等における取り
扱いにおいて、作業に注意を欠いても、果実を損傷して
しまうことが極めて少なくなり、作業が容易になる。
【0007】リンゴやナシなどのような傷になりやすい
果実も、ダンボール箱に直接詰めて輸送でき、輸送コス
トが軽減される。更に、輸送中の荷傷みがなく、長距離
輸送に耐え、冷蔵庫に保存しても、カプセルが果実の乾
燥を防ぐので、鮮度が長期に保たれる。又、果実の形、
大きさなどの個別差により、自動販売機などによる販売
は、難しかったが、カプセルによる形態の統一は、自動
販売機による無人販売を初めとして、従来不可能だった
機械処理を可能にする。
【0008】本発明の第三の要旨は、上記第二要旨にお
いて規定される栽培器具において、カプセル形成体が透
明プラスチック製であって、その表面に、剥離自在な透
明被覆層が形成されていることを特徴とする栽培器具に
ある。
【0009】このような構成により、果樹や果菜への薬
液が、カプセルに付着して、カプセルの透明性が失われ
ても、防除期が過ぎた時点で、透明被覆層を剥離するこ
とにより、カプセルの透明性を回復させることができ、
日照不足によって、着色不足や、成熟が阻害されること
がない。
【0010】本発明の第四の要旨は、上記第二若しくは
第三要旨において規定される栽培器具において、カプセ
ルが透明プラスチック製であり、該カプセルの一部分
に、光をカプセル内に向けて反射する鏡面部が形成され
ていることを特徴とする栽培器具にある。
【0011】このような構成により、カプセル形状が、
入射光の全反射あるいは乱反射による、果実の日照方向
と反対側の面に散乱光、反射光が及ばないような形状の
場合においても、鏡面部により、確実な反射光が得ら
れ、果実の着色が満遍なく実現する効果がある。
【0012】
【実施例1】本発明を、実施例に基づいて詳細に説明す
る。図1〜3は、リンゴ、ナシ、トマト、スイカなどの
ような球形の果実に適用可能な栽培器具の1例を示すも
のである。図1は、リンゴの幼果100に、本願栽培器
具1を装着した状態を示すものである。栽培器具1は、
ポリプロピレンなどのような比較的比重の小さな透明プ
ラスチックを素材として用い、略半球面形に射出成型さ
れた1対のカプセル形成体2、3から成る。図3に示す
ように、一方のカプセル形成体2の円形の端縁部4は、
その内面側が、若干幅aだけ削除されると共に、溝5が
周設されている。他方のカプセル形成体3の端縁部6
は、カプセル形成体2と反対に、その外面側が削除され
ると共に、前記溝5に対応して、この溝5に嵌入可能な
突条7が周設されている。
【0013】端縁部4と6の形状は、同一であるので、
端縁部4と6を突き合わせて、両者を押圧すれば、素材
の弾性によってスナップ結合し、突条7は、溝5に嵌入
してカプセル(1)が形成される。両カプセル形成体
2、3の端縁部には、対向する位置に、略U字形の切欠
部8、9が設けられているので、両者が合体して形成さ
れる栽培器具1としての、カプセル(1)には、栽培す
べき果実(リンゴ100)の果軸101が通過すべき透
孔が、形成されることになる。このようなカプセル形成
体2、3のそれぞれの表面には、プラスチックフィルム
から成る透明の薄い被膜(図示せず)から成る被覆層に
より、剥離可能に被覆されている。
【0014】
【作用】リンゴ栽培を例にして説明すると、摘果前の幼
果(直径が1cm未満)の中から、中心果を選別して、
これにカプセル形成体2、3を、前記のように、果軸1
01を切欠部8、9で囲むようにして合体して、幼果を
カプセル(1)で囲む。次いで、摘果剤を幼果に散布す
れば、カプセルが装着された以外の幼果は、落果するこ
とにより、摘果が終了する。摘果剤は、通常、中心果
(5個束生するリンゴ幼果の中心の果実)が、その回り
の幼果より生育が良好であることを利用して、摘果剤を
散布し、薬剤耐性の低い、生育状態が劣勢の周辺幼果を
除去するものであるが、本願栽培方法の場合は、カプセ
ルが摘果剤の付着を妨げるので、かなり濃度の高い摘果
剤を散布することができ、摘果が確実となる。
【0015】リンゴ栽培は、通常14〜15回の薬剤散
布が行われるが、その3分の2は、芯食い虫の防除や各
種病気の予防の為に、果実そのものへ散布される。しか
しながら、本願栽培方法の場合は、リンゴがカプセル中
に隔離されているので、病原菌を運ぶ虫や芯食い虫の卵
を生み付ける成虫が寄り付けないので、これら果実保護
のための薬剤散布は、ほとんど不用となり、葉などの果
樹を主体とした病変に備えれば十分である。これらの消
毒は、通常3〜5回程度である。このようにして、栽培
が進んで、果実が生育してくると、日照による着色と成
熟の促進が重要になる。散布薬剤の種類によっては、カ
プセルの表面に薬剤が付着し、カプセルの透光性が損な
われる場合がある。そのときは、前記したように、カプ
セル表面を被覆していた被膜(被覆層)を除去すれば、
光は、カプセル内に入り、且つ、内面は球面をなしてい
るので、反射率が高く、したがって、日照側と反対側に
も光が十分到達し、ほぼ、満遍なく着色する。又、夏に
なって果実の成育が進んだころに発生して、大きな被害
を与える降雹に対しても、果実そのものが損傷を受ける
恐れは全くない。
【0016】収穫期においては、成熟したものから収穫
し、若干未熟のものは、そのまま、放置して、予期しな
い霜や温度降下があっても、カプセルに保護されている
ので品質の低下することはない。したがって、完熟する
まで、木にならせておくことができる。収穫作業も、従
来は、注意して丁寧に取り扱わないと傷になり、商品と
して出荷できなかったが、本願方法においては、カプセ
ルに保護されているので、作業が多少ざつでも、リンゴ
どうしによる押し傷などは全く発生しない。又、輸送に
あたって、カプセルと、果実との間の間隙が大き過ぎる
場合には、パッキングとして、少量のスポンジ等を介在
させればよい。
【0017】
【実施例2】図4〜5は、本願栽培器具の第2実施例を
示すものである。栽培器具10は、一対のカプセル形成
体12、22から成り、カプセル形成体12は、プラス
チック製の半球面形をなすキャップ状部14と該キャッ
プ状部14の円形周縁から、該周縁を含む平面方向に一
定の幅だけ延設された鍔状部15とから構成されてい
る。鍔状部15は、キャップ状部周縁の一部分において
欠落しており、この欠落部16付近に果実の支軸が通過
すべきU字形切欠部17が設けられている。鍔状部15
には、所定のピッチ間隔で、円筒形の突部18、18、
…がキャップ状部14の突出方向と同一の方向に突設さ
れている。
【0018】もう一方のカプセル形成体22は、カプセ
ル形成体12とほぼ同様の形状を有し、キャップ状部2
4とその周縁から延設された鍔状部25とを備え、この
鍔状部には、突部28が、前記突部18と同一のピッチ
間隔で設けられている。そして、この鍔状部25も、鍔
状部15と対向すべき位置に前記欠落部16と同形の欠
落部を有し、その欠落部に、前記U字形切欠部17と対
応して、その対向位置に、同形の切欠部を有している。
カプセル形成体22が、カプセル形成体12と異なる点
は、鍔状部25に設けられた突部28、…の大きさが、
前記突部18より一回り小さくて、その突出方向が、キ
ャップ状部24の突出方向と反対の方向に突出して設け
られている点にある。
【0019】
【作用】この栽培器具10は、ナシなどの果実110の
果軸111を、切欠部17と、及び、これに対応するカ
プセル形成体22の切欠部との間を通して、果実をキャ
ップ状部14、24で囲み、一方の突起25、…を対向
する突起28によって形成される円筒形凹部に嵌入させ
ることにより、両者は、着脱自在に合体して、カプセル
を形成する。育成すべき果実の種類に応じて、20世紀
ナシなどのように、直射日光を避けたい場合には、カプ
セル形成体の素材として、半透明のプラスチックを用い
ればよい。この場合は、被覆層を設ける必要はない。本
発明者の実験によれば、本願栽培器具10を用いたナシ
の栽培においては、黒班病の発生は一切見られなかった
が、栽培器具を用いなかった対照区において、薬液散布
による防除作業を繰返したにもかかわらず、黒班病の発
生をみた。
【0020】
【実施例3】図6は、本発明にかかる栽培器具の第3実
施例である。上記2実施例では、栽培器具は、2つのカ
プセル形成体から構成されていたが、実施例1と実施例
3との主たる相違は、第1実施例で示したのとほぼ同様
の構成を有するカプセル形成体32、33が、可撓性を
有する帯状連結部34によって、一体的に連結されてい
る点と、両カプセル形成体32、33の内面の下方(果
軸通過用切欠部38、39から最も遠い部分)の一定部
分に、光を反射する鏡面部36、37が、夫々設けられ
ている点にある。
【0021】使用方法は、嵌合部35a、bを嵌合させ
て、カプセルを形成すればよく、果実への装着方法やそ
の他の使用方法及びその効果は、第1実施例とどうよう
である。但し、鏡面部の存在により、光の反射率は向上
し、したがって、着色や保温効果が高くなる。
【0022】本願栽培方法は、上記果樹に止まらず、ス
イカ、トマトなどの果菜類にも適用できることは言うま
でもない。また、上記に述べた本来の目的とは別に、例
えば、図7に示すように、剛性の高い構成で、鋳型状の
カプセルを作り、例えば、ヒョウタンなどを、鋳型通り
の形状に成長させたり、更に、所望の人工的な形状に、
成形させることも可能となる。また、カプセル形成体の
合体の方法は、上記、嵌合方法の外に、ホッチキスなど
の固定具で固定したり、前記鍔状部を接着により固定し
たり、粘着テープにより、当接部を固定するなど、公知
の方法が採用できる。又、カプセルの形状は、円形に限
らず、円筒形、直方体、楕円体、各種回転体、正四面体
など、任意の形状が採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一例を、実施状態において示す説
明図である。
【図2】図1のA−A断面から見た説明図である。
【図3】図2のY部を拡大して示す説明図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す説明図である。
【図5】図4のB−B断面から見た説明図である。
【図6】本発明の第3実施例を示す説明図である。
【図7】本発明の更に他の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1、10 栽培器具 2、3、12、13 カプセル形成体 8、9 切欠部 18、28 突部 100 リンゴ 101 果軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】果樹若しくは果菜の幼果若しくは未熟果の
    外傍を、カプセルで囲んで生育させることを特徴とする
    果樹、果菜の栽培方法。
  2. 【請求項2】カプセルが、互いに嵌合することにより包
    囲空間を形成する1以上のプラスチック製カプセル形成
    体により構成されている請求項1の栽培方法。
  3. 【請求項3】果実の形状に合わせた包囲空間を有し、嵌
    合及び/又は接着、或いは、固着具によって、合体する
    ことにより、前記包囲空間を持つカプセルを形成する1
    以上ののカプセル形成体から成る栽培器具。
  4. 【請求項4】カプセル形成体が透明プラスチック製であ
    って、その表面に、剥離自在な透明被覆層が形成されて
    いる請求項3の栽培器具。
  5. 【請求項5】カプセルが透明プラスチック製であり、該
    カプセルの一部分に、光をカプセル内に向けて反射する
    鏡面部が形成されている請求項3又は4の栽培器具。
JP8551394A 1994-03-30 1994-03-30 果樹、果菜類の栽培方法及び栽培器具 Pending JPH07264940A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100034927A1 (en) * 2006-01-16 2010-02-11 Jorge Labrador Agustin System for the Individual Packaging of Peaches and Other Fruits and Vegetables Having A Suitable Shape
US20130221190A1 (en) * 2012-02-27 2013-08-29 Zayin Technology, S.L. Mould with clip locks for fruits of plants
CN105123362A (zh) * 2015-07-15 2015-12-09 重庆山林源林业综合开发有限公司 两片式环保多次循环水果套袋
CN105123360A (zh) * 2015-07-15 2015-12-09 重庆山林源林业综合开发有限公司 多片式环保多次循环水果成长保护套

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