JPH07265015A - タラコの味噌調理加工法 - Google Patents

タラコの味噌調理加工法

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JPH07265015A
JPH07265015A JP6063125A JP6312594A JPH07265015A JP H07265015 A JPH07265015 A JP H07265015A JP 6063125 A JP6063125 A JP 6063125A JP 6312594 A JP6312594 A JP 6312594A JP H07265015 A JPH07265015 A JP H07265015A
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cod roe
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Hitomi Hayabuchi
仁美 早渕
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 タラコを原料として、発色剤や着色料等の添
加物を使用せず、食塩の代わりに味噌を用いて塩分濃度
を抑え、味噌の色と風味を付与した、天然志向のタラコ
の味噌調理加工品を商品化するための製造方法を提供す
る。 【構成】 生タラコ原卵を洗浄処理した後、0.5〜2
倍重量の味噌床に漬け込むことにより、味噌による脱水
と所定のテクスチャーや色、味、香りの付与を行う、タ
ラコの味噌調理加工法。また、生タラコ原卵を蒸して、
たん白質を凝固させた後、低塩分の味噌床に漬け込むこ
とにより、低塩で独特のテクスチャーをもたせる。前記
味噌漬タラコを薫煙して、独特の風味とテクスチャーを
付与し、保存性も高める。さらに、味噌にタラコの製造
法は、生タラコを洗浄処理した後、味噌調味液中で加熱
して、味噌の色と味や香りを付与した、低塩で所定の味
噌の風味をもたせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々のタラコ(真子だ
けでなく、切れ子や水子、ガム子も含む)を原料とし
て、発色剤や着色料等の添加物を使用せず、食塩の代わ
りに味噌を用いて塩分濃度を抑え、味噌の色と風味を付
与した、天然志向のタラコの味噌調理加工法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】味噌漬けとは、一般的には、味噌を漬け
床にして、野菜や魚肉を漬け、味噌独特の風味をしみ込
ませた調理加工食品をいう。水分の多い食品を漬ける場
合には、あらかじめ塩漬けにしたり、干してから漬け込
むことが多い。このように、味噌漬けの目的は、主に味
噌の風味の付与であり、次に保存性の向上である。
【0003】一方、従来のタラコは一般に、塩蔵加工食
品として流通、販売され、食されている。塩タラコは
「塩たらこ製造管理マニュアル」に基づき、原料卵を洗
浄水切り後、亜硝酸ナトリウムやアスコルビン酸、食用
色素、調味料等を加えた食塩水中に漬け込んで攪拌、放
置、洗浄、水切りという工程を経て製造される。辛子明
太子は、塩タラコを唐辛子調味液中に漬け込んで熟成さ
せ、辛味と旨味を付与して塩味をまるくし、風味を向上
させたものである。
【0004】一般的には、塩蔵タラコで原料卵を塩漬け
することによって、脱水による保存性の向上、塩締
めによる特有のテクスチャーの形成、塩味の付与と旨
味の増強を行っており、相当量の食塩と、発色剤や着色
料、旨味料等が用いられている。他に、醤油で調味され
た調理食品(甘煮、甘露煮、佃煮等)はあるが、味噌調
理加工食品は未だ見受けられない。
【0005】なお、高品質の塩タラコの原料となるタラ
コは、真子に限られており、ガム子(未成熟卵)や水子
(過熟卵)、さらに真子でも切れ子(傷ついた卵巣)は
使用されない。安価な塩タラコには、切れ子や水子の一
部が使用され、塩タラコの原料とならないタラコは、加
熱して醤油味タラコ(甘煮、甘露煮、佃煮等)として加
工されたり、料理用の食材料として利用されるが、食用
にならずに処理される卵も多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】現在流通している明太
子(塩タラコ)製品のほとんどは5〜7%の食塩を含有
し、赤く着色されている。最近の消費者の健康志向を考
えると、より低塩分で、着色料等を使用しない製品が望
まれる。しかし、魚卵は塩蔵処理を行うことにより、水
分活性を低下させて微生物の繁殖を抑制し、保存性を高
めており、塩味の付与と旨味の増強、さらに、塩じめに
よる特有のテクスチャー(粒子感)を形成している。ま
た、明太子は「赤くてきれい」というイメージがあるの
で、魚卵の酸化や褐変を防止し、嗜好性を高めるため
に、亜硝酸ナトリウムやアスコルビン酸、食用色素等の
添加を余儀なくされている。
【0007】食塩の代換品としては、塩化カリウムが考
えられるが、特有の苦味があり、タラコの粒子感を出す
には十分ではない。身締めの効果を上げ、苦味をマスキ
ングするために、アスコルビン酸ナトリウムやリンゴ酸
ナトリウム、グルタミン酸ナトリウムを加えても、従来
の明太子には遥かにおよばない。また、最近は高血圧の
原因が食塩のNa+ イオンではなく、Cl- であるとい
う研究発表もなされている。何れにしても、種々の化合
物を用いて、現在の明太子様のものが得られたとして
も、消費者のニーズにそった製品であるとは言い難い。
あくまで、天然の調味料を用いた調理加工食品でなけれ
ばならないと考える。
【0008】一方、良質の製品を得るための原料卵は、
卵巣全体に張りがあり、成熟卵が詰まった鮮度の良好
な、傷のない真子である。しかし、そのような卵巣は漁
獲されるスケトウダラ卵全体の3割程度にすぎない。傷
ついた切れ子は、それと同量あるいはそれ以上あるとい
われるが、塩漬攪拌処理時に卵巣中の卵が外に出てしま
いクズ(落ち子)になってしまうこと、水子は全体がぶ
よぶよして水っぽく、外皮が薄いため破れ易いこと、ガ
ム子は小さくて外皮が厚く、粒子がなくてゴム様のテク
スチャーであることから、商品価値が低いなどの理由で
敬遠される。資源の無駄遣いを避け、今後予想されるス
ケトウダラの漁獲量の減少に対処するためには、真子以
外の原料卵を有効に利用する方法を見出す必要がある。
【0009】本発明が解決すべき課題は、タラコを原料
として、発色剤や着色料等の添加物を使用せず、食塩の
代わりに味噌を用いて塩分濃度を抑え、味噌の色と風味
を付与した、天然志向のタラコの味噌調理加工品を商品
化するための製造方法を提供することにある。また、真
子以外の切れ子や水子、ガム子も食品として有効に利用
できる製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、魚卵の色をカバーし、保存性と塩味、
粒子の付与が可能な、天然の塩味系調味料として味噌を
用い、必要最小限の塩分に抑えること、原料卵とし
て、真子以外の魚卵(切れ子・水子・ガム子)を有効に
利用すること、を前提とした。
【0011】なお、問題点を解決するための具体的手段
としては、原料卵の特徴を考慮した上で、製品の色、
味、風味と加工上の操作性を配慮して味噌床を配合する
こと、予備加熱によって保存性の向上と独特のテクス
チャーの付与を図ること、燻煙によって保存性と風味
の向上を図ること、味噌漬に用いた後の味噌床を、ガ
ム子の味噌煮や切れ子のそぼろの調味料として活用する
こと、これら4つの検討結果を適宜組み合わせて、魚卵
(タラコ)の味噌調理加工食品を製造する。
【0012】従来から、塩蔵タラコの製造は一般に原料
卵を洗浄、水切りした後、原卵重量に対して10〜15
%前後の水と10%前後の食塩、及び亜硝酸ナトリウ
ム、やアスコルビン酸、食用色素、旨味料等を添加し
て、攪拌、放置して塩漬(最終製品で塩分濃度6〜7
%)と着色を行っている。これに対して、本発明におけ
る製法では、食塩と発色剤、食用色素を使用せず、原卵
重量に対して0.5〜2倍の味噌床に漬け込むことによ
り、着色と調味を行うものである。
【0013】具体的には、良質の成卵(真子)が原料で
ある場合、洗浄、水切りした後、旨味液(鰹節エキスと
昆布エキスを各々2.5%程度含む)を20%程度含む
味噌床に漬け込む。味噌への旨味液の添加は、調味と加
工上の操作性向上に有効である。すなわち、容器に定量
の3分の1位の味噌を敷き、ガーゼを置いて、原料卵を
並べて、ガーゼをかぶせ、残りの味噌をまんべんなく敷
き詰める際、味噌の伸びがよく空気も入りにくいし、最
終製品の身が締まり過ぎて、固くなったり塩辛くなった
りするのを防ぐ。なお味噌は、最終製品の色や味、風味
の向上を考えて、特甘味噌:麦味噌:米味噌:赤味噌を
ほぼ、2:2:0.5:1の割合で配合し、みりんや唐
辛子、生姜を添加する(水分含量は60%前後、塩分濃
度は約6.4%)。漬け込み期間は、冷蔵庫中で6日間
程度で、好ましい色と味、風味が付与されたところで床
から出す。漬け込み過ぎると、身が締まって固くなり、
塩辛くなるばかりでなく、苦味を呈することがある。な
お、切れ子の場合は水や味の浸透が早いため、洗浄を手
早く行い、漬け込み期間を短くするなどの配慮が必要で
ある。
【0014】原料卵が水子である場合の味噌床には、旨
味液の代わりに旨味エキス(鰹節エキスと昆布エキス
を、各々味噌の0.5%)を添加して、塩分濃度を高く
(8.0%前後)、水分活性を低くする(水分含量は約
47%)。水子は真子に比べて、水分が多くぶよぶよし
ているので、脱水と身締めを十分行わなければならない
からである。
【0015】一方、生の原料卵をそのまま味噌に漬け込
むのではなく、原料卵を弱火で15分(80°Cで8
分)程度蒸し、放冷後水気を拭き取ってから、低塩分の
味噌床に10日間程漬け込むと、より低塩で、保存性
と、付着形成能のある独特のテクスチャーを有する、加
熱タラコ味噌漬製品が得られる。なお、味噌は糖化型で
塩分濃度の低い(約5.5%)特甘味噌と赤味噌(塩分
濃度約11%)をほぼ、9対1の割合で配合し、前述と
同様、原料卵が真子の場合には、旨味液を20%程度加
え(塩分濃度は約4.8%)、水子の場合には旨味エキ
スを加えて(塩分濃度約6.0%)、風味向上のため
に、唐辛子と生姜を添加して用いる。
【0016】さらに、これらの味噌漬タラコを、2時間
程度桜チップで熱薫(50〜90°C)して、保存性を
高めると同時に、形や色を安定化させ、薫煙の風味を付
加する。なお、水子製品は真子製品に比べて水分含量が
多く、卵巣も大きめなので、薫煙時間を長く(3時間程
度)する。
【0017】以上、タラコの味噌漬の方法を述べたが、
使用される味噌が多量なので、漬けた後の味噌の活用方
法を考えなければならない。そこで、塩蔵タラコには不
向きな、小振りの未熟卵(ガム子)を原料にして、味噌
煮を作る。原料卵の20%程度の味噌に、ほぼ同量の水
と、生卵用の味噌の場合はみりんを、加熱卵用の味噌の
場合は酒を加えて混合、加熱した中に、洗浄、水切りし
たガム子を入れて、落し蓋をして中火で加熱、沸騰後弱
火で1時間位加熱して、消火、煮汁に浸けたまま数時間
から一晩放置して味をなじませる。
【0018】また、腹切れがあり、塩蔵や味噌漬に不向
きな切れ子を利用して、そぼろを作る。原料卵の20%
程度の味噌に、味噌のほぼ半量の水と若干の酒を加えて
よく混ぜ、加熱した中に、洗浄、水切り後、大きめに切
断した切れ子を入れて、中火で攪拌しながら加熱して、
余分な水分をとばす。なお、加熱卵用の味噌は甘味が強
いので、生卵用の味噌を用いる。
【0019】
【作用】味噌漬けすることにより、外観は赤銅色を呈し
て発色や着色の必要がなくなり、塩漬けとは異なる味噌
の好ましい風味が加わる。真子の場合、塩分濃度は約
3.9%(原卵は約0.28%)で、水分含量は55%
程度まで低下し(原卵は68%程度)、水分活性も0.
93程度(原卵は0.96程度)まで減少している。同
様に、水子の場合は塩分濃度が約4.2%(原卵は約
0.28%)、水分含量は63%程度(原卵は76%程
度)で、水分活性は0.94程度(原卵は0.98程
度)である。従来の辛子明太子の塩分濃度(約7.0
%)や水分含量(約65%)、水分活性(約0.95)
に比べると、塩分濃度は低いが、水分活性が低くて保存
性のある製品が得られる。
【0020】本発明において、味噌床の使用量を原料卵
重量の0.5〜2倍としたのは、原料卵の種類や大き
さ、量、状態と、味噌の塩分濃度や種類、配合割合等、
さらに、漬け込み条件等によって異なるが、一般的な上
限と下限を示す。これ以下であると、原材料の一腹一腹
の周りを味噌で十分に覆うことができないので、脱水が
十分に行われず、塩じめによる特有のテクスチャー(粒
子感)が形成できないし、保存性も悪い。また、味噌の
塩分や色、風味もしみ込み難く、味覚上好ましい製品が
得難い。2倍以上であると、塩辛くなり、身も締まり過
ぎるし、味噌の風味もつき過ぎる。また、必要以上の味
噌の使用は、経済的にも無駄である。
【0021】なお、味噌に漬け込む前に加熱処理する
と、たん白質が変性して粒子感が出るので、粒子感を出
すために味噌の塩分濃度を上げる必要がなく、熟成中に
味噌の好ましい風味が付与されるとともに、脱水され、
全体として付着形成能のある、ゼリー様の独特のテクス
チャーのものが得られる。但し、加熱は間接的に緩慢に
行わなければ、たん白質が過度に熱変性を起こして、ぱ
さぱさしたテクスチャーになってしまうので、注意が必
要である。水子の場合は特に、大きさや放卵の程度が一
定しておらず、加熱処理条件等が設定しにくいが、一般
に真子より水分が多く大きめなので、加熱時間は長めに
する。加熱真子の味噌漬製品の塩分濃度は約2.2%で
水分含量は54%程度、水分活性は0.93程度、加熱
水子の味噌漬製品の塩分濃度は約2.6%で水分含量は
55%程度、水分活性は0.93程度で、生卵の味噌漬
より塩分濃度も水分活性も低い製品を得ることができ
る。しかし、塩分濃度が3%以下では保存性の面で不安
があるので、さらに薫煙を行うのが望ましい。
【0022】薫煙を行うことによって、独特の風味を付
加し、煙成分には防腐効果があるので保存性も向上させ
る。特に、切れ子の場合には、漬け込み前の洗浄が十分
にできないので、残存細菌を殺菌して安全性を高めるの
に役立ち、水気が多く白っぽい水子の場合には、脱水効
果が大きく、外観や風味の向上にも有効である。生の真
子の味噌薫製品の塩分濃度は約4.5%で、水分含量は
50%前後、水分活性は0.90程度、水子の味噌漬薫
製品の塩分濃度は約5.0%で、水分含量は52%前
後、水分活性は0.91程度である。加熱卵の味噌漬の
場合、特に水子卵の場合は、薫煙によって脱水と着色が
十分行われるので、外観の改善と保存性の向上に有効で
ある。加熱真子薫製品の塩分濃度は約2.6%で、水分
含量は50%程度、水分活性は約0.90、加熱水子薫
製品の塩分濃度は約3.5%で、水分含量は48%程
度、水分活性は約0.89で、付着形成能のある独特の
テクスチャーがあり、低塩のカラスミの様であり、味噌
の風味とたん白質の旨味も加わって、珍味である。
【0023】一方、ガム子の味噌煮は、味噌漬に用いた
後の味噌の廃物利用であり、需要の少ないガム子を美味
しく調理加工できる方法である。ガム子は真子や水子に
比べて、形が小さいことと、粒子が未熟で過熱による過
度のたん白質変性が起こり難く、ぱさぱさしたり身が締
まって固くなることが少ないので、煮物向きの素材であ
る。なお、醤油煮と比べると、外観が淡い茶褐色で美し
く、低塩(塩分濃度は約1.2%)で、味噌の風味と旨
味、冷蔵保存しても固くなりにくく、程よい固さを保持
している等の点で優れている。同様に、切れ子の味噌そ
ぼろも、廃物利用であるが、淡い黄茶色で、味噌の風味
と旨味が加わった、低塩(塩分濃度は約1.4%)のそ
ぼろなので、幼児や高齢者、病人などにも安心して薦め
られる食品である。
【0024】
【実施例】
<実施例1.真子(切れ子)の味噌漬>原料卵を洗浄、
水切り後、旨味液(鰹節エキスと昆布エキスを各々2.
5%含む)20%と、みりん4%、および唐辛子や生姜
を含む味噌床(特甘味噌:麦味噌:米味噌:赤味噌をほ
ぼ、2:2:0.5:1で配合。塩分濃度は約6.4
%)に漬け込み、冷蔵庫中で6日間程度放置後、床から
出す。なお、切れ子の場合は水や味の浸透が早いため、
洗浄を手早く行い、漬け込み期間を短くするなどの配慮
が必要である。
【0025】味噌漬けすることにより、外観は赤銅色を
呈して発色や着色の必要がなくなり、塩漬けとは異なる
味噌の好ましい風味が加わる。水分含量は55%程度ま
で低下(原卵は68%程度)、それにともなって水分活
性も0.93程度(原卵は0.96程度)まで減少し
た。塩分濃度は3.9%程度(原卵は0.28%程度)
で、従来の辛子明太子(水分含量は約65%、水分活性
は約0.94、塩分濃度は約7.0%)に比ベると、水
分活性も塩分濃度も低めの製品であることが分かる。
【0026】<実施例2.真子(切れ子)の味噌漬薫製
>実施例1の製品をさらに、2時間程度桜チップを用い
て、熱薫(50〜90°C)する。薫煙することによっ
て、独特の風味が加わり、形や色も安定する。また、水
分含量は約50%、水分活性は0.90位まで低下し、
煙成分による防腐効果も加わるので、保存性が高まる。
特に、切れ子の場合、漬け込み前の洗浄が十分にできな
いので、残存細菌を殺菌して安全性を高めるのにも役立
っている。
【0027】<実施例3.水子の味噌漬>基本的には真
子の場合と同様であるが、水子は水分が多いため、味噌
漬による脱水効果を上げるために、味噌床には旨味液を
加えず、鰹節エキスと昆布エキスを各々、味噌床の0.
5%ずつ添加した床(塩分濃度は約8.0%)とする。
【0028】水子は水気が多く、白っぽくてぶよぶよし
ており、塩蔵タラコとしては商品価値が低いが、味噌に
漬け込むことによって脱水され、外観も赤銅色でカバー
され、好ましい風味が加わる。製品の水分含量は63%
程度(原卵は76%程度)で、水分活性は0.94程度
(原卵は0.98程度)、塩分濃度は4.2%程度(原
卵は0.28%程度)である。
【0029】<実施例4.水子の味噌漬薫製>実施例3
の製品をさらに、実施例2と同様に薫煙する。但し、水
子製品は真子製品に比べて水分含量が多く、卵巣も大き
めなので、薫煙時間を長く(3時間程度)する。
【0030】従って、水気が多く大きめでぶよぶよした
水子は特に、味噌漬後の薫煙の効果が大きい。脱水され
(水分含量52%程度、水分活性0.91程度)、薫煙
の風味や色が加わって、形や色、味も好ましいものにな
る。
【0031】<実施例5.加熱真子(切れ子)の味噌漬
薫製>原料卵を洗浄、水切り後、弱火で15分(80°
Cで8分)程度蒸す。放冷後水気を拭き取って、鰹節エ
キスと昆布エキスを各々2.5%含む旨味エキス20%
と、若干の唐辛子と生姜を加えた味噌床(特甘味噌:赤
味噌をほぼ、8:1の割合で配合。塩分濃度は4.8%
程度)に漬け込み、冷蔵庫中に10日間ほど置く。床か
ら取り出して、実施例2と同条件下で2時間程薫煙す
る。
【0032】加熱処理することによって、たん白質が変
性して粒子感が出、卵巣は硬化するが、味噌床中で熟成
することにより、味噌の好ましい風味が付与されるとと
もに、脱水され、全体として付着形成されたゼリー様の
適度な固さのものになる。さらに、薫煙によって、外
観、香り、味、保存性がよくなる。なお、製品の水分含
量は約50%、水分活性は約0.90で、塩分濃度は
2.6%程度で、塩分濃度が低く、且つ保存性の高い製
品が得られる。
【0033】<実施例6.加熱水子の味噌漬薫製>基本
的には真子の場合と同様であるが、水分が多く卵巣が大
きい水子の場合、蒸し加熱時間と薫煙時間を若干長めに
設定する。また、味噌床には旨味液を加えず、鰹節エキ
スと昆布エキスを各々、味噌床の0.5%ずつ添加した
床(塩分濃度は6.0%程度)を用いる。
【0034】水子の場合、大きさや放卵の程度が一定し
ておらず、加熱処理条件等が設定しにくいのが問題であ
るが、好条件ででき上がった製品は、ゼリー状で付着形
成能があり、味噌の風味とたん白質の旨味が感じられ、
低塩のカラスミに似た味と色で、珍味である。製品の水
分含量は約48%、水分活性は約0.89、塩分濃度は
3.5%程度である。
【0035】<実施例7.ガム子の味噌煮>味噌漬に用
いた後の味噌床を活用して、ガム子の味噌煮を作る。原
料卵の20%程度の味噌に、味噌とほぼ同量の水、若干
のみりんと酒を加えて攪拌、加熱した中に、洗浄、水切
りしたガム子を入れて、落し蓋をして中火で加熱、沸騰
後弱火で1時間位加熱して、消火、煮汁に浸けたまま数
時間から一晩放置して味をなじませる。
【0036】好ましい味噌の風味と旨味を有する味噌煮
で、醤油煮と比べると、低塩(塩分濃度1.2%)で、
淡い茶褐色をしており、冷蔵保存しても身が締まり難
く、程よい固さが保持できる。
【0037】<実施例8.切れ子の味噌そぼろ>味噌漬
に用いた後の味噌床と、腹切れがあって塩蔵や味噌漬に
使えない切れ子を利用して、そぼろを作る。原料卵の2
0%程度の味噌に、味噌の半量程の水と若干の酒を加え
てよく混ぜ、加熱した中に、洗浄、水切り後、大きめに
切断した切れ子を入れて、中火で攪拌しながら加熱し
て、余分な水分をとばす。
【0038】淡い黄茶色で、味噌の風味と旨味が加わっ
た、低塩(塩分濃度1.4%)のそぼろが得られる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、タラコを原料として、
発色剤や着色料等の添加物を使用せず、食塩の代わりに
味噌を用いて塩分濃度を抑え、味噌の色と風味を付与し
た、天然志向のタラコの味噌調理加工品を得ることがで
きる。また、真子以外の切れ子や水子、ガム子も食品と
して有効に利用することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生タラコ原卵を洗浄処理した後、0.5
    〜2倍重量の味噌床に漬け込むことにより、タラコの調
    理加工に食塩や発色剤等を使用せずに、味噌による脱水
    と所定のテクスチャーや色、味、香りの付与を行うこと
    を特徴とする、タラコの味噌調理加工法。
  2. 【請求項2】 生タラコ原卵を蒸して、たん白質を凝固
    させた後、低塩分の味噌床に漬け込むことにより、低塩
    で独特のテクスチャーをもつ、タラコの味噌調理加工
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の味噌漬タラコを
    薫煙して、独特の風味とテクスチャーを付与し、保存性
    も高める、薫製味噌漬タラコの製造法。
  4. 【請求項4】 生タラコを洗浄処理した後、味噌調味液
    中で加熱して、味噌の色と味や香りを付与した、低塩で
    所定の味噌の風味を有する、味噌煮タラコの製造法。
  5. 【請求項5】 生タラコを洗浄処理して切断した後、味
    噌調味液と攪拌加熱して、低塩で、所定の色と風味を有
    する、味噌そぼろの製造法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012039950A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Q P Corp タラコ含有ソース
KR20220130345A (ko) * 2021-03-18 2022-09-27 송연실 훈제 액젓 제조 방법
KR20220166973A (ko) * 2021-06-11 2022-12-20 송연실 훈제 간장 제조 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012039950A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Q P Corp タラコ含有ソース
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