JPH07265326A - 医療用処置具 - Google Patents
医療用処置具Info
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- JPH07265326A JPH07265326A JP6064056A JP6405694A JPH07265326A JP H07265326 A JPH07265326 A JP H07265326A JP 6064056 A JP6064056 A JP 6064056A JP 6405694 A JP6405694 A JP 6405694A JP H07265326 A JPH07265326 A JP H07265326A
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Landscapes
- Surgical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、把持鉗子の構造を複雑にすることな
く、簡易な構成で、必要以上に強く操作しても、操作軸
や処置部に伝達される力が緩和され、操作軸や処置部に
過大な力がかからないようにした医療用処置具を提供す
ることを目的とする。 【構成】中空シース5からなる挿入部2と、この挿入部
2の先端に設けられた処置動作を行う把持部3と、前記
挿入部2のシース5内にその軸心方向に沿って前後動自
在に配設され先端が前記把持部3に連結されて前後動に
よりその把持部3を動かす操作軸20と、前記挿入部2
の基端側に設けられ前記操作軸20の前後動を操作する
ハンドル11とを備える医療用処置具において、その操
作軸20の少なくとも一部が室温下で超弾性を示す形状
記憶合金で作られた。必要以上に強く操作しても、操作
軸20において把持部3に伝達される力が緩和される。
く、簡易な構成で、必要以上に強く操作しても、操作軸
や処置部に伝達される力が緩和され、操作軸や処置部に
過大な力がかからないようにした医療用処置具を提供す
ることを目的とする。 【構成】中空シース5からなる挿入部2と、この挿入部
2の先端に設けられた処置動作を行う把持部3と、前記
挿入部2のシース5内にその軸心方向に沿って前後動自
在に配設され先端が前記把持部3に連結されて前後動に
よりその把持部3を動かす操作軸20と、前記挿入部2
の基端側に設けられ前記操作軸20の前後動を操作する
ハンドル11とを備える医療用処置具において、その操
作軸20の少なくとも一部が室温下で超弾性を示す形状
記憶合金で作られた。必要以上に強く操作しても、操作
軸20において把持部3に伝達される力が緩和される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、挾み鉗子、剥
離鉗子、把持鉗子または持針器等の医療用処置具に関す
る。
離鉗子、把持鉗子または持針器等の医療用処置具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、医療の分野において、経皮的に体
腔内へアプローチし、内視鏡による観察下で、例えば、
胆嚢の摘出や肺の組織部分の切除等を行う手術や検査が
行われている。この内視鏡による観察下での手術や検査
を行う場合、生体組織を把持したり剥離したりする鉗子
や、手術用の針を把持するための持針器などの各種の処
置具が使用される。
腔内へアプローチし、内視鏡による観察下で、例えば、
胆嚢の摘出や肺の組織部分の切除等を行う手術や検査が
行われている。この内視鏡による観察下での手術や検査
を行う場合、生体組織を把持したり剥離したりする鉗子
や、手術用の針を把持するための持針器などの各種の処
置具が使用される。
【0003】この種の処置具の代表的な例としての把持
鉗子は、トラカール等の生体内挿入用補助具を通して、
経皮的に体腔内へ挿入される挿入部が設けられている。
この把持鉗子の挿入部は中空管状の金属製シースからな
り、このシースの先端には把持部が開閉自在に設けられ
ている。シースの内部にはその軸方向に沿って前後動自
在な硬質な金属製の操作軸が配設されており、その操作
軸の先端は前記把持部に連結されている。シースの基端
部には操作ハンドルが設けられている。前記操作軸の基
端側はその操作ハンドルに連結されている。この操作ハ
ンドルの操作に伴って前記操作軸が軸方向に前後進する
ことにより、操作ハンドルの動作を把持部に伝え、把持
部を開閉動作させ、胆嚢や肝臓、腸、肺等の体腔内臓器
や手術用針等を把持するようになっている。
鉗子は、トラカール等の生体内挿入用補助具を通して、
経皮的に体腔内へ挿入される挿入部が設けられている。
この把持鉗子の挿入部は中空管状の金属製シースからな
り、このシースの先端には把持部が開閉自在に設けられ
ている。シースの内部にはその軸方向に沿って前後動自
在な硬質な金属製の操作軸が配設されており、その操作
軸の先端は前記把持部に連結されている。シースの基端
部には操作ハンドルが設けられている。前記操作軸の基
端側はその操作ハンドルに連結されている。この操作ハ
ンドルの操作に伴って前記操作軸が軸方向に前後進する
ことにより、操作ハンドルの動作を把持部に伝え、把持
部を開閉動作させ、胆嚢や肝臓、腸、肺等の体腔内臓器
や手術用針等を把持するようになっている。
【0004】しかしながら、一般に、この種の把持鉗子
にあっては、把持部で臓器や手術用針を把持するときの
把持力量の調整の感覚が術者に認識でき難く、必要以上
に操作ハンドルを強く握り締めて、生体組織を座滅させ
たり、把持する手術用針を破損したりする。さらには把
持鉗子そのものを破壊してしまう等の問題があった。
にあっては、把持部で臓器や手術用針を把持するときの
把持力量の調整の感覚が術者に認識でき難く、必要以上
に操作ハンドルを強く握り締めて、生体組織を座滅させ
たり、把持する手術用針を破損したりする。さらには把
持鉗子そのものを破壊してしまう等の問題があった。
【0005】そこで、特願平5−87573号の出願
(未公開)のものにあっては、操作ハンドルに弾性体を
設けて把持動作に弾性を与える把持鉗子を提案してい
る。この把持鉗子によれば、必要以上に強く握った場合
であっても、弾性体が操作軸や把持部に伝達される力を
緩和し、把持部において把持力量が過大に掛かることが
ないというものである。
(未公開)のものにあっては、操作ハンドルに弾性体を
設けて把持動作に弾性を与える把持鉗子を提案してい
る。この把持鉗子によれば、必要以上に強く握った場合
であっても、弾性体が操作軸や把持部に伝達される力を
緩和し、把持部において把持力量が過大に掛かることが
ないというものである。
【0006】また、USP第5,009,661号明細
書には、操作軸と操作ハンドルとの間に、ばね等からな
る弾性体を設けて、必要以上に操作ハンドルを握り締め
たとしても、先端切断部が破壊されないという、骨鉗子
を提案している。
書には、操作軸と操作ハンドルとの間に、ばね等からな
る弾性体を設けて、必要以上に操作ハンドルを握り締め
たとしても、先端切断部が破壊されないという、骨鉗子
を提案している。
【0007】さらに、特願平5−72552号の出願
(未公開)に係るものにあっては、操作軸を弾性体で構
成し、さらに操作軸の伸びをその弾性域内に規制する規
制手段を有する把持鉗子を提案している。
(未公開)に係るものにあっては、操作軸を弾性体で構
成し、さらに操作軸の伸びをその弾性域内に規制する規
制手段を有する把持鉗子を提案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在未
公開の前述した特願平5−87573号出願のもので
は、操作ハンドルに別部材の弾性体を組み込んでなる緩
衝機構を設けているため、その操作ハンドルにおける構
造が複雑になる。このため、把持鉗子の操作ハンドルが
重たくなり、操作性が低下していた。また、把持鉗子の
分解や組立性・洗浄滅菌性等が低下していた。
公開の前述した特願平5−87573号出願のもので
は、操作ハンドルに別部材の弾性体を組み込んでなる緩
衝機構を設けているため、その操作ハンドルにおける構
造が複雑になる。このため、把持鉗子の操作ハンドルが
重たくなり、操作性が低下していた。また、把持鉗子の
分解や組立性・洗浄滅菌性等が低下していた。
【0009】また、USP第5,009,661号明細
書では、操作軸と操作ハンドル間に別体の弾性体を設け
ているため、操作軸と操作ハンドル間に弾性体を収容す
るスペースが必要となり、把持鉗子の手元部や挿入部が
太径になったり、操作ハンドルが大きくなり、操作性が
低下していた。また、それらの機構部分の構造が複雑と
なり、前述した先行例と同様、把持鉗子の分解組立性・
洗浄滅菌性等が低下していた。
書では、操作軸と操作ハンドル間に別体の弾性体を設け
ているため、操作軸と操作ハンドル間に弾性体を収容す
るスペースが必要となり、把持鉗子の手元部や挿入部が
太径になったり、操作ハンドルが大きくなり、操作性が
低下していた。また、それらの機構部分の構造が複雑と
なり、前述した先行例と同様、把持鉗子の分解組立性・
洗浄滅菌性等が低下していた。
【0010】また、現在未公開の特願平5−72552
号出願に係るものにあっては、弾性体の伸びを規制する
部材を設けて把持部に掛かる把持力量を規制するが、規
制部材を有することで構造が複雑となり、操作性・洗浄
滅菌性が低下していた。
号出願に係るものにあっては、弾性体の伸びを規制する
部材を設けて把持部に掛かる把持力量を規制するが、規
制部材を有することで構造が複雑となり、操作性・洗浄
滅菌性が低下していた。
【0011】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、把持鉗子の構造を複雑に
することなく、簡易な構成で、必要以上に強く操作して
も、操作軸や処置部に伝達される力が緩和され、操作軸
や処置部に過大な力がかからないようにした医療用処置
具を提供することである。
で、その目的とするところは、把持鉗子の構造を複雑に
することなく、簡易な構成で、必要以上に強く操作して
も、操作軸や処置部に伝達される力が緩和され、操作軸
や処置部に過大な力がかからないようにした医療用処置
具を提供することである。
【0012】
【課題を解決する手段および作用】前記課題を解決する
ために、本発明は、中空シースからなる挿入部と、この
挿入部の先端に設けられた処置動作を行う処置部と、前
記挿入部のシース内にその軸心方向に沿って前後動自在
に配設され先端が前記処置部に連結されて前後動により
その処置部を動かす操作軸と、前記挿入部の基端側に設
けられ前記操作軸の前後動を操作するハンドル部材とを
備える医療用処置具において、その操作軸の少なくとも
一部を室温下で超弾性を示す形状記憶合金で作る。ハン
ドル部材を必要以上に強く操作しても、操作軸や処置部
に伝達される力が緩和され、操作軸や処置部に過大な力
がかからない。
ために、本発明は、中空シースからなる挿入部と、この
挿入部の先端に設けられた処置動作を行う処置部と、前
記挿入部のシース内にその軸心方向に沿って前後動自在
に配設され先端が前記処置部に連結されて前後動により
その処置部を動かす操作軸と、前記挿入部の基端側に設
けられ前記操作軸の前後動を操作するハンドル部材とを
備える医療用処置具において、その操作軸の少なくとも
一部を室温下で超弾性を示す形状記憶合金で作る。ハン
ドル部材を必要以上に強く操作しても、操作軸や処置部
に伝達される力が緩和され、操作軸や処置部に過大な力
がかからない。
【0013】
(第1の実施例)図1ないし図6を参照して、この第1
の実施例を説明する。図1はその第1の実施例に係る把
持鉗子1の全体構成を示し、図2は同じくその全体構成
の外観を示している。
の実施例を説明する。図1はその第1の実施例に係る把
持鉗子1の全体構成を示し、図2は同じくその全体構成
の外観を示している。
【0014】把持鉗子1は、挿入部2と、この挿入部2
の先端に設けられる処置部としての把持部3と、挿入部
2の基端に連結された操作部4とから構成される。図1
に示すように、挿入部2は、例えばステンレス鋼等の金
属材料で形成された直管状の中空円管部材で構成された
シース5からなり、このシース5の外面は電気的絶縁材
料からなる被覆チューブ6で略全長にわたり被嵌されて
おり、シース5の外面は電気的絶縁処理がなされてい
る。この挿入部2は後述するようなトラカール等のガイ
ド装置を通じて体腔内に挿入される。
の先端に設けられる処置部としての把持部3と、挿入部
2の基端に連結された操作部4とから構成される。図1
に示すように、挿入部2は、例えばステンレス鋼等の金
属材料で形成された直管状の中空円管部材で構成された
シース5からなり、このシース5の外面は電気的絶縁材
料からなる被覆チューブ6で略全長にわたり被嵌されて
おり、シース5の外面は電気的絶縁処理がなされてい
る。この挿入部2は後述するようなトラカール等のガイ
ド装置を通じて体腔内に挿入される。
【0015】処理動作を行う前記処置部としての把持部
3は、体腔内における、例えば胆嚢等の臓器や処置用針
を把持するためのものであり、図3及び図4に示すよう
に、シース5の先端部に設けられた支持軸7に対して一
対の把持部材8a、8bを回動自在に支持することによ
り構成されている。把持部材8a、8bの基端部には後
方延出アーム部9a,9bがそれぞれ後方に向けて延出
されている。そして、後述するリンク機構を介して、後
述する操作軸20に連結されるようになっている。
3は、体腔内における、例えば胆嚢等の臓器や処置用針
を把持するためのものであり、図3及び図4に示すよう
に、シース5の先端部に設けられた支持軸7に対して一
対の把持部材8a、8bを回動自在に支持することによ
り構成されている。把持部材8a、8bの基端部には後
方延出アーム部9a,9bがそれぞれ後方に向けて延出
されている。そして、後述するリンク機構を介して、後
述する操作軸20に連結されるようになっている。
【0016】前記操作部4には把持部3を操作する固定
ハンドル10と可動ハンドル11とが設けられている。
固定ハンドル10と可動ハンドル11の操作端部にはそ
れぞれリング状の指掛け部12,13が設けられてい
る。さらに、固定ハンドル10の基部には挿入部2のシ
ース5の基端部分が密に嵌め込まれる挿入部取付け用貫
通孔14が設けられている。挿入部2のシース5の基端
部は、その挿入部取付け用貫通孔14に挿入された状態
で、固定ねじ15により固定ハンドル10の基部に固定
されている。挿入部取付け用貫通孔14の後端側開口1
4aは前記シース5の内径に合わせて広く開口してい
る。このため、後述する連結ロッド部材22が上下に揺
動しても干渉しない。
ハンドル10と可動ハンドル11とが設けられている。
固定ハンドル10と可動ハンドル11の操作端部にはそ
れぞれリング状の指掛け部12,13が設けられてい
る。さらに、固定ハンドル10の基部には挿入部2のシ
ース5の基端部分が密に嵌め込まれる挿入部取付け用貫
通孔14が設けられている。挿入部2のシース5の基端
部は、その挿入部取付け用貫通孔14に挿入された状態
で、固定ねじ15により固定ハンドル10の基部に固定
されている。挿入部取付け用貫通孔14の後端側開口1
4aは前記シース5の内径に合わせて広く開口してい
る。このため、後述する連結ロッド部材22が上下に揺
動しても干渉しない。
【0017】なお、固定ねじ15としては、高周波通電
用電極部材にねじを形成して、これを兼用してもよい。
また、固定ハンドル10には、可動ハンドル11の中間
部を枢着する支持ピン16が設けられており、可動ハン
ドル11を回転自在に取り付ける支持部を構成してい
る。
用電極部材にねじを形成して、これを兼用してもよい。
また、固定ハンドル10には、可動ハンドル11の中間
部を枢着する支持ピン16が設けられており、可動ハン
ドル11を回転自在に取り付ける支持部を構成してい
る。
【0018】図1の(a)で示すように、前記中空のシ
ース5の内腔には操作軸20が、そのシース5の軸方向
に沿って進退(前後動)自在に配設されている。この操
作軸20の材質は、例えば超弾性(擬弾性)を示すNi
−Ti系の形状記憶合金からなり、横断面円形のパイプ
部材として構成されている。また、操作軸20はこれを
弾性的に伸長させて完全に閉じた状態まで、可動ハンド
ル11を閉じたときの歪みが約2%以下となる長さを有
する。なお、可動ハンドル11が完全に閉じた位置状態
を規制する手段として、例えば固定ハンドル10のアー
ム部途中に可動ハンドル11側に向けて突き出すピンを
設け、前記可動ハンドル11が完全に閉じた位置状態
で、このピンが固定ハンドル10のアーム部途中に突き
当たるストッパ機構からなる規制手段を設けてもよい。
ース5の内腔には操作軸20が、そのシース5の軸方向
に沿って進退(前後動)自在に配設されている。この操
作軸20の材質は、例えば超弾性(擬弾性)を示すNi
−Ti系の形状記憶合金からなり、横断面円形のパイプ
部材として構成されている。また、操作軸20はこれを
弾性的に伸長させて完全に閉じた状態まで、可動ハンド
ル11を閉じたときの歪みが約2%以下となる長さを有
する。なお、可動ハンドル11が完全に閉じた位置状態
を規制する手段として、例えば固定ハンドル10のアー
ム部途中に可動ハンドル11側に向けて突き出すピンを
設け、前記可動ハンドル11が完全に閉じた位置状態
で、このピンが固定ハンドル10のアーム部途中に突き
当たるストッパ機構からなる規制手段を設けてもよい。
【0019】この操作軸20の基端部には、図1(b)
で示すように、連結ロッド部材22が連結用ピン23に
より連結されている。すなわち、連結用ピン23は、操
作軸20の基端部と連結ロッド部材22の先端部分を横
切って貫通する。このため、操作軸20と連結ロッド部
材22は連結用ピン23により可動ハンドル11の回動
面に平行な面内で上下に回動(揺動)自在に枢着されて
いる。
で示すように、連結ロッド部材22が連結用ピン23に
より連結されている。すなわち、連結用ピン23は、操
作軸20の基端部と連結ロッド部材22の先端部分を横
切って貫通する。このため、操作軸20と連結ロッド部
材22は連結用ピン23により可動ハンドル11の回動
面に平行な面内で上下に回動(揺動)自在に枢着されて
いる。
【0020】連結ロッド部材22は固定ハンドル10に
形成された貫通孔14を通して外側に延出されている。
この連結ロッド部材22の後端部には球状部24が一体
に形成されており、この球状部24は、図1(c)に示
すように可動ハンドル11に形成された保持用溝25に
摺動自在に嵌め込まれ、可動ハンドル11の揺動に伴っ
て摺動できるように保持されている。
形成された貫通孔14を通して外側に延出されている。
この連結ロッド部材22の後端部には球状部24が一体
に形成されており、この球状部24は、図1(c)に示
すように可動ハンドル11に形成された保持用溝25に
摺動自在に嵌め込まれ、可動ハンドル11の揺動に伴っ
て摺動できるように保持されている。
【0021】一方、図3および図4に示すように、操作
軸20の先端部には、ロッド状のリンク連結部材26の
後端部が連結用ピン23により、前述した操作軸20と
連結ロッド部材22との連結と同様の方式で固定されて
いる。このリンク連結部材26の先端部には別の連結ピ
ン27を介して一対のリンク片28a,28bの各基端
部を連結してなり、一方のリンク片28aの先端部に
は、前記把持部3における一方の把持部材8aの後方延
出アーム部9aに連結ピン29aを介して枢着してお
り、また、他方のリンク片28bの先端部には前記把持
部3における他方の把持部材8bの後方延出アーム部9
bの基端部に連結ピン29bを介して枢着する。つま
り、把持部3と操作軸20とは、パンタグラフのリンク
機構を介して連結されている。そして、操作軸20の進
退動作を把持部3の把持部材8a、8bに伝えるように
なっている。
軸20の先端部には、ロッド状のリンク連結部材26の
後端部が連結用ピン23により、前述した操作軸20と
連結ロッド部材22との連結と同様の方式で固定されて
いる。このリンク連結部材26の先端部には別の連結ピ
ン27を介して一対のリンク片28a,28bの各基端
部を連結してなり、一方のリンク片28aの先端部に
は、前記把持部3における一方の把持部材8aの後方延
出アーム部9aに連結ピン29aを介して枢着してお
り、また、他方のリンク片28bの先端部には前記把持
部3における他方の把持部材8bの後方延出アーム部9
bの基端部に連結ピン29bを介して枢着する。つま
り、把持部3と操作軸20とは、パンタグラフのリンク
機構を介して連結されている。そして、操作軸20の進
退動作を把持部3の把持部材8a、8bに伝えるように
なっている。
【0022】次に、この実施例の把持鉗子1における把
持動作について説明する。把持鉗子1において可動ハン
ドル11が開状態で保持されている場合、操作軸20は
前進した位置にあり、このため、把持部3における把持
部材8a、8bは開の状態で保持されている。そして、
可動ハンドル11を固定ハンドル10側へ向けて回動さ
せる閉操作を行うと、これに伴って操作軸20は図1
(a)中で右側に引っ張られ、リンク機構を介して把持
部3の把持部材8a、8bを閉じ、その把持部材8a、
8bによる把持を行わせることができる。
持動作について説明する。把持鉗子1において可動ハン
ドル11が開状態で保持されている場合、操作軸20は
前進した位置にあり、このため、把持部3における把持
部材8a、8bは開の状態で保持されている。そして、
可動ハンドル11を固定ハンドル10側へ向けて回動さ
せる閉操作を行うと、これに伴って操作軸20は図1
(a)中で右側に引っ張られ、リンク機構を介して把持
部3の把持部材8a、8bを閉じ、その把持部材8a、
8bによる把持を行わせることができる。
【0023】ここで、図5(a)で示すように、把持部
材8a、8bで、臓器30を把持した状態から、さらに
可動ハンドル11を閉じるように握ると、図5(b)で
示す状態になり、操作軸20を構成する超弾性合金製パ
イプ材が弾性的に伸長し、その把持動作に弾性を与え
る。したがって、特別な把持力量の調整を意識しなくて
も、過度の把持力を加えても、過大な把持力を臓器30
に加えない。
材8a、8bで、臓器30を把持した状態から、さらに
可動ハンドル11を閉じるように握ると、図5(b)で
示す状態になり、操作軸20を構成する超弾性合金製パ
イプ材が弾性的に伸長し、その把持動作に弾性を与え
る。したがって、特別な把持力量の調整を意識しなくて
も、過度の把持力を加えても、過大な把持力を臓器30
に加えない。
【0024】図5(a)は、胆嚢等の臓器30を把持部
3で挟んだ状態であるが、この時、把持部3による把持
力が弱いと臓器30は把持部3から外れてしまい、逆に
把持力が強すぎると把持鉗子1のリンク機構が破壊され
たり、臓器30の組織が座滅したりする。そのため、把
持鉗子1は適切な把持力で臓器30を把持する必要があ
るが、この把持鉗子1によれば、以下のような理由によ
って、その不都合を回避できる。
3で挟んだ状態であるが、この時、把持部3による把持
力が弱いと臓器30は把持部3から外れてしまい、逆に
把持力が強すぎると把持鉗子1のリンク機構が破壊され
たり、臓器30の組織が座滅したりする。そのため、把
持鉗子1は適切な把持力で臓器30を把持する必要があ
るが、この把持鉗子1によれば、以下のような理由によ
って、その不都合を回避できる。
【0025】図6は、操作軸20に用いる超弾性合金の
弾性による伸びと応力の関係を示す特性図である。この
図6において、Xは超弾性合金の伸び−応力曲線であ
り、左下の原点Oからa点の約2%の歪みまで応力は略
比例的に増加し、a点からb点の約10%の歪みまでは
伸び量が増えても応力は大きく変化しない水平域とな
る。また、この超弾性合金をb点から伸びを戻して行く
と、ヒステリシスを若干示しながら原点へと復帰する。
この実施例では原点Oからa点までの伸び−応力の関係
が比例的に変化している領域を用いている。
弾性による伸びと応力の関係を示す特性図である。この
図6において、Xは超弾性合金の伸び−応力曲線であ
り、左下の原点Oからa点の約2%の歪みまで応力は略
比例的に増加し、a点からb点の約10%の歪みまでは
伸び量が増えても応力は大きく変化しない水平域とな
る。また、この超弾性合金をb点から伸びを戻して行く
と、ヒステリシスを若干示しながら原点へと復帰する。
この実施例では原点Oからa点までの伸び−応力の関係
が比例的に変化している領域を用いている。
【0026】形状記憶合金からなる操作軸20は弾性に
より伸長すると、その変形量が2%を越えるまでは応力
と共に変形量が比例的に増加し、2%以上変形すると、
応力をそれ以上掛けなくとも約10%付近まで伸長す
る。よって、可動ハンドル11の開閉により操作軸20
が2%以上変形すると、把持操作に伴う把持力量はそれ
以上大きくならず一定の値となる。それ故、把持力量の
上限値を規制する部材を設けることなく把持鉗子1の把
持力量の上限値を規制できる。
より伸長すると、その変形量が2%を越えるまでは応力
と共に変形量が比例的に増加し、2%以上変形すると、
応力をそれ以上掛けなくとも約10%付近まで伸長す
る。よって、可動ハンドル11の開閉により操作軸20
が2%以上変形すると、把持操作に伴う把持力量はそれ
以上大きくならず一定の値となる。それ故、把持力量の
上限値を規制する部材を設けることなく把持鉗子1の把
持力量の上限値を規制できる。
【0027】ここで、従来のように実質的に弾性を示さ
ない、いわゆる硬性な操作軸を用いた場合、その把持鉗
子の把持力量の調整が難しかったが、この実施例によれ
ば、把持する動作において把持力に弾性を持たせること
ができる。また、この実施例の構成のものによれば、特
別な把持力量の調整をハンドル操作で意識しなくても、
過大な把持力が臓器30に加わらないから、把持操作が
容易となった。また、操作軸20そのものを弾性を有す
る超弾性合金のパイプ材で構成しているため、その構造
が簡易となり、弾性を持たす特別の複雑な構造を付加す
る必要がなく、その構成の簡略化によって組立性や洗浄
滅菌性が向上する。
ない、いわゆる硬性な操作軸を用いた場合、その把持鉗
子の把持力量の調整が難しかったが、この実施例によれ
ば、把持する動作において把持力に弾性を持たせること
ができる。また、この実施例の構成のものによれば、特
別な把持力量の調整をハンドル操作で意識しなくても、
過大な把持力が臓器30に加わらないから、把持操作が
容易となった。また、操作軸20そのものを弾性を有す
る超弾性合金のパイプ材で構成しているため、その構造
が簡易となり、弾性を持たす特別の複雑な構造を付加す
る必要がなく、その構成の簡略化によって組立性や洗浄
滅菌性が向上する。
【0028】図5(a)は、胆嚢等の臓器30を把持部
3で挟んだ状態であるが、この時、把持部3による把持
力が弱いと臓器30は把持部3から外れてしまい、逆に
把持力が強すぎると把持鉗子1のリンク機構が破壊され
たり、臓器30の組織が座滅したりするが、この実施例
によれば、把持する動作において把持力に弾性を持たせ
ることができるため、常に、把持部3が閉方向へ付勢さ
れ、例えば臓器30が変形しても、適切な把持力で臓器
30を把持することができる。 (第2の実施例)図7および図8は、本発明の第2の実
施例であって、前記操作軸20の変形例を示す。ここで
の操作軸20は前述した連結ロッド部材22とリンク連
結部材26を連結する両端部31,32を肉厚とし、略
全長の範囲を占める中間部分の外周部を削除した外形が
細い中空管状の超弾性合金部材としたものである。図8
はこの構造の操作軸20を組み込んだ把持鉗子1の先端
部の構造を示しており、この把持鉗子1の構造は前述し
た第1の実施例と同様のものである。
3で挟んだ状態であるが、この時、把持部3による把持
力が弱いと臓器30は把持部3から外れてしまい、逆に
把持力が強すぎると把持鉗子1のリンク機構が破壊され
たり、臓器30の組織が座滅したりするが、この実施例
によれば、把持する動作において把持力に弾性を持たせ
ることができるため、常に、把持部3が閉方向へ付勢さ
れ、例えば臓器30が変形しても、適切な把持力で臓器
30を把持することができる。 (第2の実施例)図7および図8は、本発明の第2の実
施例であって、前記操作軸20の変形例を示す。ここで
の操作軸20は前述した連結ロッド部材22とリンク連
結部材26を連結する両端部31,32を肉厚とし、略
全長の範囲を占める中間部分の外周部を削除した外形が
細い中空管状の超弾性合金部材としたものである。図8
はこの構造の操作軸20を組み込んだ把持鉗子1の先端
部の構造を示しており、この把持鉗子1の構造は前述し
た第1の実施例と同様のものである。
【0029】この実施例での操作軸20はその肉厚を部
分的に薄肉にすることで、可動ハンドル11を閉じる動
作を行ったときの弾性力を容易に調整することができ
る。また、操作軸20の両端部の肉厚に比べ中央部の肉
厚を薄くすることで、操作軸20の把持部3や可動ハン
ドル11に対する連結固定性を損なうことなく、その操
作軸20の弾性力を調整することができる。
分的に薄肉にすることで、可動ハンドル11を閉じる動
作を行ったときの弾性力を容易に調整することができ
る。また、操作軸20の両端部の肉厚に比べ中央部の肉
厚を薄くすることで、操作軸20の把持部3や可動ハン
ドル11に対する連結固定性を損なうことなく、その操
作軸20の弾性力を調整することができる。
【0030】図9は他の例の操作軸20を示すものであ
り、これは超弾性合金製の中空パイプ状の部材からなる
操作軸20の肉厚を変更せず、その操作軸20の軸方向
に沿って複数列のスリット34を設けたものである。こ
のスリット34の幅や数を選んで弾性率を調整し、把持
操作に与える弾性の強さを調整できる。
り、これは超弾性合金製の中空パイプ状の部材からなる
操作軸20の肉厚を変更せず、その操作軸20の軸方向
に沿って複数列のスリット34を設けたものである。こ
のスリット34の幅や数を選んで弾性率を調整し、把持
操作に与える弾性の強さを調整できる。
【0031】また、図10のように超弾性合金製の中空
パイプ状の部材からなる操作軸20の中間部分に網状に
切込み35を入れてもよい。この場合、その桟の部分は
操作軸20の軸方向に対して斜めに配置される。これに
よっても、操作軸20の弾性の強さを調整できる。 (第3の実施例)図11および図12にもとづいて、本
発明の第3の実施例を説明する。この実施例での把持鉗
子40はその操作軸41がステンレス鋼等の金属製の棒
状部材で構成してなり、また、挿入部2を形成するシー
ス42を超弾性合金製の中空管状部材で形成する。シー
ス42の外面は電気的絶縁材料からなる被覆チューブ4
3で略全長にわたり被嵌されている。この被覆チューブ
43はシース42の弾性的な収縮動作を妨げない材質で
形成されている。
パイプ状の部材からなる操作軸20の中間部分に網状に
切込み35を入れてもよい。この場合、その桟の部分は
操作軸20の軸方向に対して斜めに配置される。これに
よっても、操作軸20の弾性の強さを調整できる。 (第3の実施例)図11および図12にもとづいて、本
発明の第3の実施例を説明する。この実施例での把持鉗
子40はその操作軸41がステンレス鋼等の金属製の棒
状部材で構成してなり、また、挿入部2を形成するシー
ス42を超弾性合金製の中空管状部材で形成する。シー
ス42の外面は電気的絶縁材料からなる被覆チューブ4
3で略全長にわたり被嵌されている。この被覆チューブ
43はシース42の弾性的な収縮動作を妨げない材質で
形成されている。
【0032】また、固定ハンドル10と可動ハンドル1
1との間には、可動ハンドル11の開方向への回動を阻
止するロック機構45が設けられている。このロック機
構45は図12で示すように、可動ハンドル11にロッ
ク部材47を設けてなり、このロック部材47は支持部
たる支持ピン16を中心として円弧状に湾曲している。
ロック部材47の基端部は可動ハンドル11に形成した
溝状の取付け穴48に挿入されており、この状態でロッ
ク部材47は連結ピン49を介して可動ハンドル11に
対して回動自在に連結されている。
1との間には、可動ハンドル11の開方向への回動を阻
止するロック機構45が設けられている。このロック機
構45は図12で示すように、可動ハンドル11にロッ
ク部材47を設けてなり、このロック部材47は支持部
たる支持ピン16を中心として円弧状に湾曲している。
ロック部材47の基端部は可動ハンドル11に形成した
溝状の取付け穴48に挿入されており、この状態でロッ
ク部材47は連結ピン49を介して可動ハンドル11に
対して回動自在に連結されている。
【0033】ロック部材47の基端部には支持ピン16
側に突出する突起部51が設けられており、この突起部
51には、可動ハンドル11に取着した板ばね52の自
由端が当接されており、この板ばね52の弾性力によ
り、ロック部材47を図12中時計方向に回動付勢す
る。ロック部材47の内周側縁部には略鋸歯状の歯が複
数個連続形成されたラチェット歯55が形成されてお
り、さらに、このロック部材47の自由端部には係合解
除操作用のレバー部56が形成されている。
側に突出する突起部51が設けられており、この突起部
51には、可動ハンドル11に取着した板ばね52の自
由端が当接されており、この板ばね52の弾性力によ
り、ロック部材47を図12中時計方向に回動付勢す
る。ロック部材47の内周側縁部には略鋸歯状の歯が複
数個連続形成されたラチェット歯55が形成されてお
り、さらに、このロック部材47の自由端部には係合解
除操作用のレバー部56が形成されている。
【0034】固定ハンドル10にはそのロック部材47
を貫通させる挿通孔53が形成されている。挿通孔53
における前記支持ピン16側にはロック部材47のラチ
ェット歯55に係合するラチェット爪(係合部材)57
が設けられており、ラチェット爪57の基端部は取付け
ねじ58によって固定ハンドル10に対して着脱自在に
固定されている。そして、通常、ラチェット爪57は板
ばね52の弾性力により回動されているロック部材47
のラチェット歯55に係合し、可動ハンドル11の開方
向への回動をロックする。その他の構成については、前
述した第1の実施例の構成と同様であり、その具体的な
構成の説明を省略する。
を貫通させる挿通孔53が形成されている。挿通孔53
における前記支持ピン16側にはロック部材47のラチ
ェット歯55に係合するラチェット爪(係合部材)57
が設けられており、ラチェット爪57の基端部は取付け
ねじ58によって固定ハンドル10に対して着脱自在に
固定されている。そして、通常、ラチェット爪57は板
ばね52の弾性力により回動されているロック部材47
のラチェット歯55に係合し、可動ハンドル11の開方
向への回動をロックする。その他の構成については、前
述した第1の実施例の構成と同様であり、その具体的な
構成の説明を省略する。
【0035】そこで、この把持鉗子40によって、例え
ば、手術用の針を把持する場合においては可動ハンドル
11を回動して把持部3を開き、その把持部材8a、8
bの間に針を把持する。この時、ロック部材47のラチ
ェット歯55にはラチェット爪57が逐次係合され、可
動ハンドル11が開く方向には回動できないようにロッ
クされる。このため、把持鉗子40の可動ハンドル11
を閉じる方向へ加えている力を緩めても、把持部3によ
って針を把持する状態を保つ。
ば、手術用の針を把持する場合においては可動ハンドル
11を回動して把持部3を開き、その把持部材8a、8
bの間に針を把持する。この時、ロック部材47のラチ
ェット歯55にはラチェット爪57が逐次係合され、可
動ハンドル11が開く方向には回動できないようにロッ
クされる。このため、把持鉗子40の可動ハンドル11
を閉じる方向へ加えている力を緩めても、把持部3によ
って針を把持する状態を保つ。
【0036】把持鉗子40の挿入部2を形成するシース
42を超弾性合金とすることで、シース42が圧縮応力
により圧縮され、把持部3で針等を把持した状態でのロ
ック部材47のラチェット歯55に対するラチェット爪
57の係合位置の調整がなされ、その係合位置に応じて
把持部3での把持力量を調整することができる。
42を超弾性合金とすることで、シース42が圧縮応力
により圧縮され、把持部3で針等を把持した状態でのロ
ック部材47のラチェット歯55に対するラチェット爪
57の係合位置の調整がなされ、その係合位置に応じて
把持部3での把持力量を調整することができる。
【0037】また、把持部3によって針を把持する際、
より強い把持力量で針を把持した状態でロックする場合
には可動ハンドル11を閉じる方向へ更に強く回動させ
る。すると、超弾性合金で形成されたシース42が圧縮
応力を受けて収縮し、操作軸41が図11において右方
向へ移動する。
より強い把持力量で針を把持した状態でロックする場合
には可動ハンドル11を閉じる方向へ更に強く回動させ
る。すると、超弾性合金で形成されたシース42が圧縮
応力を受けて収縮し、操作軸41が図11において右方
向へ移動する。
【0038】そうすると、可動ハンドル11は支持ピン
16を可動中心として時計方向に移動する。この結果、
ロック部材47は係合部材としてのラチェット爪57に
対して更に左へ移動するので、ラチェット爪57は、よ
り右側のラチェット歯55と係合されることになる。こ
のため、適切な把持力に調節される。
16を可動中心として時計方向に移動する。この結果、
ロック部材47は係合部材としてのラチェット爪57に
対して更に左へ移動するので、ラチェット爪57は、よ
り右側のラチェット歯55と係合されることになる。こ
のため、適切な把持力に調節される。
【0039】なお、レバー部56を操作して板ばね52
の付勢力に抗してロック部材47を下方向へ押し下げる
と、ラチェット歯55とラチェット爪57との係合が解
除され、可動ハンドル11の開方向の回動が自由にな
る。
の付勢力に抗してロック部材47を下方向へ押し下げる
と、ラチェット歯55とラチェット爪57との係合が解
除され、可動ハンドル11の開方向の回動が自由にな
る。
【0040】この実施例の構成によれば、把持鉗子40
の挿入部2を形成するシース42を超弾性合金とするこ
とで、前述した第1の実施例と同様の効果が得られる。
また、従来のものではラチェット機構による把持動作の
ロックを行うときにラチェット係合をしっかり掛けよう
として操作用ハンドル10,11を必要以上に握りしめ
て過大な力を把持部3に掛かることが多かったが、従来
の把持鉗子の把持部で物を把持した後のハンドル操作に
弾性がないため、把持部に掛かった過大な力を緩和する
ことができず、組織の座滅、手術用針や把持鉗子自身の
破壊を起こすことが多かった。しかし、この実施例にお
いては、把持する操作に弾性を与えることで、ラチェッ
ト機構による把持動作のロックをより、確実かつ安全に
行うことができるようになった。また、ラチェット機構
によるロックが使いやすい。 (第4の実施例)図13にもとづいて、本発明の第4の
実施例を説明する。この実施例での把持鉗子60は前述
した第1の実施例と同様に構成されるが、次の点で異な
る。すなわち、挿入部2のシース5内に前後進自在に配
設される操作軸61が超弾性合金からなる棒状部材で構
成されるとともに、その操作軸61はこれを弾性変形さ
せて可動ハンドル11を完全に閉じた場合、その歪みが
約2〜10%以下となる長さを有するものとする。ま
た、操作軸61の両端部はニッケル(Ni)メッキが施
され、このメッキ層を介して、操作軸61の先端には継
ぎ手部材62が、操作軸61の基端には連結部材63が
それぞれろう付け固定される。
の挿入部2を形成するシース42を超弾性合金とするこ
とで、前述した第1の実施例と同様の効果が得られる。
また、従来のものではラチェット機構による把持動作の
ロックを行うときにラチェット係合をしっかり掛けよう
として操作用ハンドル10,11を必要以上に握りしめ
て過大な力を把持部3に掛かることが多かったが、従来
の把持鉗子の把持部で物を把持した後のハンドル操作に
弾性がないため、把持部に掛かった過大な力を緩和する
ことができず、組織の座滅、手術用針や把持鉗子自身の
破壊を起こすことが多かった。しかし、この実施例にお
いては、把持する操作に弾性を与えることで、ラチェッ
ト機構による把持動作のロックをより、確実かつ安全に
行うことができるようになった。また、ラチェット機構
によるロックが使いやすい。 (第4の実施例)図13にもとづいて、本発明の第4の
実施例を説明する。この実施例での把持鉗子60は前述
した第1の実施例と同様に構成されるが、次の点で異な
る。すなわち、挿入部2のシース5内に前後進自在に配
設される操作軸61が超弾性合金からなる棒状部材で構
成されるとともに、その操作軸61はこれを弾性変形さ
せて可動ハンドル11を完全に閉じた場合、その歪みが
約2〜10%以下となる長さを有するものとする。ま
た、操作軸61の両端部はニッケル(Ni)メッキが施
され、このメッキ層を介して、操作軸61の先端には継
ぎ手部材62が、操作軸61の基端には連結部材63が
それぞれろう付け固定される。
【0041】前記継ぎ手部材62は把持部3に連結され
る。また、連結部材63は固定ハンドル10の基部本体
部64に貫通して設けられた挿通孔65を通して外側に
延出される。そして、連結部材63の後端には球状部6
6が設けられ、この球状部66は前記第1の実施例同
様、可動ハンドル11に設けられた保持用溝25に摺動
自在に嵌まり込んで保持されている。
る。また、連結部材63は固定ハンドル10の基部本体
部64に貫通して設けられた挿通孔65を通して外側に
延出される。そして、連結部材63の後端には球状部6
6が設けられ、この球状部66は前記第1の実施例同
様、可動ハンドル11に設けられた保持用溝25に摺動
自在に嵌まり込んで保持されている。
【0042】そこで、可動ハンドル11を回動すること
により、前述したように操作軸61は前後動して把持部
3を開閉する。把持部3を閉じる向きに操作軸61に力
を加えると、その操作軸61は弾性的に伸長して把持す
る動作に弾性を与える。
により、前述したように操作軸61は前後動して把持部
3を開閉する。把持部3を閉じる向きに操作軸61に力
を加えると、その操作軸61は弾性的に伸長して把持す
る動作に弾性を与える。
【0043】この実施例において、操作軸61を構成す
る超弾性合金からなる棒状部材では、前述した図6にお
いての原点Oから点bの歪み約10%間で伸長させられ
る。そのため、臓器を把持した状態から更に可動ハンド
ル11を閉じようと回動すると、まず、操作軸61が点
aの歪み2%に達するまで伸長させられる。この時、操
作軸61は握る力に比例して伸長するため、把持部3で
の把持力量は可動ハンドル11の握り量に約比例して増
加する。次に、操作軸61の伸びが点aを越える段階に
達すると、可動ハンドル11を握る力を上げなくとも操
作軸61は伸長し、可動ハンドル11は完全に閉じた状
態となり、それ以上握る力は上がらない。
る超弾性合金からなる棒状部材では、前述した図6にお
いての原点Oから点bの歪み約10%間で伸長させられ
る。そのため、臓器を把持した状態から更に可動ハンド
ル11を閉じようと回動すると、まず、操作軸61が点
aの歪み2%に達するまで伸長させられる。この時、操
作軸61は握る力に比例して伸長するため、把持部3で
の把持力量は可動ハンドル11の握り量に約比例して増
加する。次に、操作軸61の伸びが点aを越える段階に
達すると、可動ハンドル11を握る力を上げなくとも操
作軸61は伸長し、可動ハンドル11は完全に閉じた状
態となり、それ以上握る力は上がらない。
【0044】しかして、この実施例の構成においては、
操作軸61を超弾性合金とすることで、握る力を考えず
に可動ハンドル11を握りしめても操作軸61が伸び、
かつ一定の把持力量しか、把持部3にかからないように
なる。
操作軸61を超弾性合金とすることで、握る力を考えず
に可動ハンドル11を握りしめても操作軸61が伸び、
かつ一定の把持力量しか、把持部3にかからないように
なる。
【0045】この点、従来は操作ハンドルを把持したと
きの握り量、及び握り力量の感覚で、把持部での把持力
量を調整していたため、把持力量を大きくかけすぎてし
まいリンク機構の破壊や臓器の座滅等を起こしていた。
きの握り量、及び握り力量の感覚で、把持部での把持力
量を調整していたため、把持力量を大きくかけすぎてし
まいリンク機構の破壊や臓器の座滅等を起こしていた。
【0046】この実施例の構成によれば、把持力量の最
大値を常に一定に保てるため、上述したような従来例の
問題を起こすことがない。また、従来技術のように通常
の弾性体を用いる場合と比べてみる。通常の弾性体では
図6のYで示すように、応力と伸びとの関係が常に比例
する。通常の弾性体と超弾性合金と比べると、最終的伸
びと応力が同じ場合、超弾性合金の方が小さい伸びにお
ける応力が大きい。通常の弾性体で構成すると、把持す
る対象物が手術針等のように小さい場合、把持するとき
の操作軸の伸びが充分とれず、充分な把持力を得られな
いという問題があった。
大値を常に一定に保てるため、上述したような従来例の
問題を起こすことがない。また、従来技術のように通常
の弾性体を用いる場合と比べてみる。通常の弾性体では
図6のYで示すように、応力と伸びとの関係が常に比例
する。通常の弾性体と超弾性合金と比べると、最終的伸
びと応力が同じ場合、超弾性合金の方が小さい伸びにお
ける応力が大きい。通常の弾性体で構成すると、把持す
る対象物が手術針等のように小さい場合、把持するとき
の操作軸の伸びが充分とれず、充分な把持力を得られな
いという問題があった。
【0047】しかし、この実施例の構成によれば、超弾
性合金を用いることにより、針等の小さいものでも充分
な把持力が得られる。そして、把持操作に弾性を与える
と同時に、簡易な構成で把持力量の上限を規制すること
のできる把持鉗子が提供できることになる。 (操作軸と他の部材との連結手段の変形例)パイプや棒
状の超弾性合金製操作軸と、ステンレス鋼等の金属材料
製の他の部材との連結方法としては、前述したようにろ
う付けやピンによる固定方法だけではなく、アーク溶接
やレーザー溶接、または、かしめ固定を用いて行っても
良いものである。また、超弾性合金製の操作軸側の棒材
またはパイプ材にねじ加工を施し、これに他の部材をね
じ込み固定するようにしても良い。
性合金を用いることにより、針等の小さいものでも充分
な把持力が得られる。そして、把持操作に弾性を与える
と同時に、簡易な構成で把持力量の上限を規制すること
のできる把持鉗子が提供できることになる。 (操作軸と他の部材との連結手段の変形例)パイプや棒
状の超弾性合金製操作軸と、ステンレス鋼等の金属材料
製の他の部材との連結方法としては、前述したようにろ
う付けやピンによる固定方法だけではなく、アーク溶接
やレーザー溶接、または、かしめ固定を用いて行っても
良いものである。また、超弾性合金製の操作軸側の棒材
またはパイプ材にねじ加工を施し、これに他の部材をね
じ込み固定するようにしても良い。
【0048】また、図14(a)(b)で示すように、
端部に球状部71を設けた超弾性合金製の操作軸用棒材
72を、ステンレス鋼からなる一端部分73がパイプ状
の連結部材側の棒材74に挿入して、そのパイプ状の一
端部分73をかしめ付けて固定しても良い。図14
(a)はかしめ付け前の状態であり、図14(b)はか
しめ付け後の状態である。
端部に球状部71を設けた超弾性合金製の操作軸用棒材
72を、ステンレス鋼からなる一端部分73がパイプ状
の連結部材側の棒材74に挿入して、そのパイプ状の一
端部分73をかしめ付けて固定しても良い。図14
(a)はかしめ付け前の状態であり、図14(b)はか
しめ付け後の状態である。
【0049】また、図15で示すように、ステンレス鋼
からなる連結部材側の棒材75の外径より細径の孔76
を超弾性合金製の操作軸用棒材77の一端に開け、超弾
性合金のAs点より下の温度域下で、図16(a)で示
すように超弾性合金製の棒材77に開けられた孔76の
内径をステンレス鋼製の棒材75の外径より太径に変形
し、ステンレス鋼製の棒材75を超弾性合金製の棒材7
7の孔76内に差し込み、そして、図16(b)超弾性
合金のAf点以上に加温して形状を回復させて超弾性合
金の形状回復による締め付けにより固定しても良い。
からなる連結部材側の棒材75の外径より細径の孔76
を超弾性合金製の操作軸用棒材77の一端に開け、超弾
性合金のAs点より下の温度域下で、図16(a)で示
すように超弾性合金製の棒材77に開けられた孔76の
内径をステンレス鋼製の棒材75の外径より太径に変形
し、ステンレス鋼製の棒材75を超弾性合金製の棒材7
7の孔76内に差し込み、そして、図16(b)超弾性
合金のAf点以上に加温して形状を回復させて超弾性合
金の形状回復による締め付けにより固定しても良い。
【0050】同様に、図17に示すように、ステンレス
鋼製の棒状部材81の一端にパイプ状に孔82を開け
る。そして、図18(a)で示すように孔82の内径よ
り太径の超弾性合金からなる棒状部材83の一端部をA
s点より下の温度域で孔82の内径より細径に圧延加工
して、その孔82に挿入し、ついで、図18(b)で示
すようにAf点以上にその棒状部材83を加温・形状回
復させ、超弾性合金製の棒状部材83とステンレス鋼製
の棒状部材81とを固定しても良い。 (第5の実施例)この実施例は、把持操作に弾性を与え
ると同時に、操作軸と可動ハンドル部の接合部分の破壊
を防ぐことができる把持鉗子を提供しようとするもので
ある。
鋼製の棒状部材81の一端にパイプ状に孔82を開け
る。そして、図18(a)で示すように孔82の内径よ
り太径の超弾性合金からなる棒状部材83の一端部をA
s点より下の温度域で孔82の内径より細径に圧延加工
して、その孔82に挿入し、ついで、図18(b)で示
すようにAf点以上にその棒状部材83を加温・形状回
復させ、超弾性合金製の棒状部材83とステンレス鋼製
の棒状部材81とを固定しても良い。 (第5の実施例)この実施例は、把持操作に弾性を与え
ると同時に、操作軸と可動ハンドル部の接合部分の破壊
を防ぐことができる把持鉗子を提供しようとするもので
ある。
【0051】図19において示すように、この実施例に
おける把持鉗子90における操作軸91は超弾性合金か
らなる棒状の単一部材で構成され、操作軸91の基端に
は前述したような球状部92が設けられている。この把
持鉗子90の他の構成は前述した第1の実施例のものと
同様な構成である。
おける把持鉗子90における操作軸91は超弾性合金か
らなる棒状の単一部材で構成され、操作軸91の基端に
は前述したような球状部92が設けられている。この把
持鉗子90の他の構成は前述した第1の実施例のものと
同様な構成である。
【0052】そして、操作軸91の後端側部分は、固定
ハンドル10の基端部に設けられた挿入部取付け用貫通
孔14を通して外側に延出される。この操作軸91の球
状部92が可動ハンドル11に設けられた保持用溝25
に摺動自在に嵌め込まれ、可動ハンドル11の揺動に伴
って摺動できるように保持されている。
ハンドル10の基端部に設けられた挿入部取付け用貫通
孔14を通して外側に延出される。この操作軸91の球
状部92が可動ハンドル11に設けられた保持用溝25
に摺動自在に嵌め込まれ、可動ハンドル11の揺動に伴
って摺動できるように保持されている。
【0053】また、挿入部2のシース5内に前後進自在
に配設される前記操作軸91の先端部分の外周には接続
強度を高めるためにニッケル(Ni)メッキが施され、
このメッキ層を介して、リンク連結部材としての継ぎ手
部材95がろう付け固定される。
に配設される前記操作軸91の先端部分の外周には接続
強度を高めるためにニッケル(Ni)メッキが施され、
このメッキ層を介して、リンク連結部材としての継ぎ手
部材95がろう付け固定される。
【0054】前述した第1の実施例から第4の実施例に
おいては、可動ハンドルと操作軸の連結は別部材の連結
部材を介して行われていた。また、従来は、この連結部
材はステンレス鋼等の金属材料で構成され、操作軸に過
剰な力が掛かると、連結部材の細径部分が破断し、把持
鉗子の破壊を防止していた。しかし、連結部材の細径部
は可動ハンドルの開閉動作や把持鉗子の分解時に曲げ応
力がかかり、次第に材料が劣化し、最終的には破断する
虞れがある。
おいては、可動ハンドルと操作軸の連結は別部材の連結
部材を介して行われていた。また、従来は、この連結部
材はステンレス鋼等の金属材料で構成され、操作軸に過
剰な力が掛かると、連結部材の細径部分が破断し、把持
鉗子の破壊を防止していた。しかし、連結部材の細径部
は可動ハンドルの開閉動作や把持鉗子の分解時に曲げ応
力がかかり、次第に材料が劣化し、最終的には破断する
虞れがある。
【0055】しかしながら、この実施例の構成において
は、操作軸91を超弾性合金で単一の部材として作るこ
とで、その操作軸91は伸び、過剰な応力が掛かること
がない。そのため、従来のように連結部材が破断するこ
とで、把持鉗子の破壊を防ぐ必要がない。さらに、この
実施例では、操作軸91と可動ハンドル11との間の連
結部材をなくし、操作軸91と可動ハンドル11とを直
接に連結することにより、可動ハンドル11の開閉動作
や把持鉗子90の分解時にかかる曲げ応力も、その操作
軸91の超弾性作用により吸収し、従来技術のように連
結部材等で破断することがなくなる。 (第6の実施例)この実施例は、図20で示すような湾
曲式把持鉗子100の例であり、これの挿入部101は
密巻きコイルから形成された可撓性シース102を有す
る。このシース102の先端には、処置部としての把持
部103が設けられている。把持部103はシース10
2内に挿通されたワイヤ状の操作軸104の先端に連結
されている。操作軸104は可撓性を有する。また、前
述した実施例のように超弾性を示すように設定された形
状記憶合金製のものである。
は、操作軸91を超弾性合金で単一の部材として作るこ
とで、その操作軸91は伸び、過剰な応力が掛かること
がない。そのため、従来のように連結部材が破断するこ
とで、把持鉗子の破壊を防ぐ必要がない。さらに、この
実施例では、操作軸91と可動ハンドル11との間の連
結部材をなくし、操作軸91と可動ハンドル11とを直
接に連結することにより、可動ハンドル11の開閉動作
や把持鉗子90の分解時にかかる曲げ応力も、その操作
軸91の超弾性作用により吸収し、従来技術のように連
結部材等で破断することがなくなる。 (第6の実施例)この実施例は、図20で示すような湾
曲式把持鉗子100の例であり、これの挿入部101は
密巻きコイルから形成された可撓性シース102を有す
る。このシース102の先端には、処置部としての把持
部103が設けられている。把持部103はシース10
2内に挿通されたワイヤ状の操作軸104の先端に連結
されている。操作軸104は可撓性を有する。また、前
述した実施例のように超弾性を示すように設定された形
状記憶合金製のものである。
【0056】操作軸104は手元操作部105に設けら
れた操作ハンドル106の動きに応じてシース102内
を進退し、例えば前述したと同様なリンク機構等を介す
ることによって把持部103を開閉する。
れた操作ハンドル106の動きに応じてシース102内
を進退し、例えば前述したと同様なリンク機構等を介す
ることによって把持部103を開閉する。
【0057】また、シース102は手元操作部105に
設けられた回転リング110を回転することによって手
元操作部105内に組み込まれた図示しない回転駆動機
構を操作し、シース102を回転することができるよう
になっている。
設けられた回転リング110を回転することによって手
元操作部105内に組み込まれた図示しない回転駆動機
構を操作し、シース102を回転することができるよう
になっている。
【0058】前記シース102には中間筒状部材107
が被嵌しており、この中間筒状部材107は、筒状のガ
イド部材108によってさらに被嵌されている。そし
て、手元操作部105に設けられた操作ノブ109を回
転操作することにより、手元操作部105内に組み込ま
れた図示しない進退操作機構によって、その中間筒状部
材107は筒状のガイド部材108の先端から突没する
ことができるようになっている。また、中間筒状部材1
07は、超弾性合金(形状記憶合金)から形成され、少
なくともその先端部は、図20中、P点を中心とする湾
曲形状を記憶している。
が被嵌しており、この中間筒状部材107は、筒状のガ
イド部材108によってさらに被嵌されている。そし
て、手元操作部105に設けられた操作ノブ109を回
転操作することにより、手元操作部105内に組み込ま
れた図示しない進退操作機構によって、その中間筒状部
材107は筒状のガイド部材108の先端から突没する
ことができるようになっている。また、中間筒状部材1
07は、超弾性合金(形状記憶合金)から形成され、少
なくともその先端部は、図20中、P点を中心とする湾
曲形状を記憶している。
【0059】しかして、この把持鉗子100を使用する
場合には、ガイド部材108に中間筒状部材107を引
き込んだ状態で、その挿入部101を口経内視鏡的、腹
腔内視鏡的または経トラカール的に体内に挿入する。そ
して、操作ノブ109を回転してガイド部材108の先
端から中間筒状部材107の先端部を突き出す。する
と、図20で示すように、中間筒状部材107の先端部
は、その突出し量に応じて記憶された湾曲形状が戻り、
目的部位にアプローチすることができる。
場合には、ガイド部材108に中間筒状部材107を引
き込んだ状態で、その挿入部101を口経内視鏡的、腹
腔内視鏡的または経トラカール的に体内に挿入する。そ
して、操作ノブ109を回転してガイド部材108の先
端から中間筒状部材107の先端部を突き出す。する
と、図20で示すように、中間筒状部材107の先端部
は、その突出し量に応じて記憶された湾曲形状が戻り、
目的部位にアプローチすることができる。
【0060】次に、把持部103が目的部位に対して所
望の回転角度となるように回転リング110を回転する
ことによってシース102を回転して把持部103の向
きを選択することができる。この構成によれば、簡単な
操作によって挿入部101の所望の湾曲角度と、把持部
103の所望の回転角度が得られる。 (第7の実施例)この実施例は、トラカール120を用
いて前述したような把持鉗子121を使用する例を示す
ものである。図21(a)で示すように、生体に穿刺し
て使用するトラカール120は、内部に内視鏡や手術器
具を挿入可能な空間を有する案内管122からなり、こ
の両端は開口している。案内管122の一端には、把持
部123が連結されている。
望の回転角度となるように回転リング110を回転する
ことによってシース102を回転して把持部103の向
きを選択することができる。この構成によれば、簡単な
操作によって挿入部101の所望の湾曲角度と、把持部
103の所望の回転角度が得られる。 (第7の実施例)この実施例は、トラカール120を用
いて前述したような把持鉗子121を使用する例を示す
ものである。図21(a)で示すように、生体に穿刺し
て使用するトラカール120は、内部に内視鏡や手術器
具を挿入可能な空間を有する案内管122からなり、こ
の両端は開口している。案内管122の一端には、把持
部123が連結されている。
【0061】案内管122は使用状態での温度、例えば
20℃〜40℃においてオーステナイト域にある超弾性
を示す超弾性合金で形成されている。この超弾性合金と
しては、例えばNi−Ti合金を使用することができ
る。
20℃〜40℃においてオーステナイト域にある超弾性
を示す超弾性合金で形成されている。この超弾性合金と
しては、例えばNi−Ti合金を使用することができ
る。
【0062】また、図21(b)は、このトラカール1
20を通じて生体内に挿入される手術器具としての把持
鉗子121を示したものであり、この場合の把持鉗子1
21はその挿入部125の先端部に湾曲部126を有す
る。また、この把持鉗子121は前述したように操作軸
に超弾性合金を用いた形式のものである。
20を通じて生体内に挿入される手術器具としての把持
鉗子121を示したものであり、この場合の把持鉗子1
21はその挿入部125の先端部に湾曲部126を有す
る。また、この把持鉗子121は前述したように操作軸
に超弾性合金を用いた形式のものである。
【0063】図21(c)は、その使用状態を示してお
り、生体組織127に穿刺したトラカール120の案内
管122に湾曲した挿入部125を挿入している状態で
ある。トラカール120の案内管122は超弾性を有し
ているため、挿入部125の湾曲形状に沿って変形し得
るから、挿入部125の挿入が可能である。
り、生体組織127に穿刺したトラカール120の案内
管122に湾曲した挿入部125を挿入している状態で
ある。トラカール120の案内管122は超弾性を有し
ているため、挿入部125の湾曲形状に沿って変形し得
るから、挿入部125の挿入が可能である。
【0064】また、案内管122が超弾性合金で形成さ
れているため、湾曲した挿入形状を有する内視鏡や他の
手術器具の挿入部も容易に挿通することができる。樹脂
チューブ製トラカールと比較した場合、この構成によれ
ば、案内管122の径方向からの圧縮応力に対して強
く、生体組織127からの圧縮応力によって案内管12
2が潰れて、内部に器具等が挿入不能になることがな
い。 (第8の実施例)この実施例は他の形式のトラカールを
用いて前述したような把持鉗子を使用する例を示すもの
である。このトラカール130は気腹下で使用できる形
成のものである。
れているため、湾曲した挿入形状を有する内視鏡や他の
手術器具の挿入部も容易に挿通することができる。樹脂
チューブ製トラカールと比較した場合、この構成によれ
ば、案内管122の径方向からの圧縮応力に対して強
く、生体組織127からの圧縮応力によって案内管12
2が潰れて、内部に器具等が挿入不能になることがな
い。 (第8の実施例)この実施例は他の形式のトラカールを
用いて前述したような把持鉗子を使用する例を示すもの
である。このトラカール130は気腹下で使用できる形
成のものである。
【0065】すなわち、トラカール130は使用環境温
度下でオーステナイト域の超弾性を示す超弾性合金パイ
プで形成した案内管131と、これの基端に設けた手元
側本体部132とからなり、手元側本体部132の他端
には筒状の口金133が設けられている。口金133の
外端には、内部にトラカール130の径より狭い孔13
4を有するゴム弾性体からなる弾性キャップ135が設
けられている。手元側本体部132の内部には支点13
6を支点にして開閉動作をする弁体137が設けられ
る。弁体137はトラカール130を引き抜いたとき、
口金133の口部を閉塞するものである。
度下でオーステナイト域の超弾性を示す超弾性合金パイ
プで形成した案内管131と、これの基端に設けた手元
側本体部132とからなり、手元側本体部132の他端
には筒状の口金133が設けられている。口金133の
外端には、内部にトラカール130の径より狭い孔13
4を有するゴム弾性体からなる弾性キャップ135が設
けられている。手元側本体部132の内部には支点13
6を支点にして開閉動作をする弁体137が設けられ
る。弁体137はトラカール130を引き抜いたとき、
口金133の口部を閉塞するものである。
【0066】しかして、図22(b)で示すように、ト
ラカール130内に挿入部が湾曲した器具、例えば把持
鉗子の挿入部138を挿入する。この状態において、弁
体137は支点136を回転中心に開動作をする。トラ
カール130の案内管131は超弾性合金で形成されて
いるため、その挿入部138の湾曲形状に沿って湾曲
し、湾曲した器具を挿通することが可能である。このよ
うに弁体137を設けたため、気腹下で使用できる。ま
た、案内管131は超弾性合金で形成されているため、
前記実施例と同じ効果が得られる。 (第9の実施例)この実施例は、前述したように使用さ
れるトラカールの変形例を示すものである。図23で示
すように、このトラカール140は柔軟な樹脂材料で作
成されたチューブより成る案内管141の一端に手元側
操作部142を固定し、案内管141内において使用時
に生体組織を貫通する部分に超弾性合金製パイプより成
る補強パイプ143を設けたものである。
ラカール130内に挿入部が湾曲した器具、例えば把持
鉗子の挿入部138を挿入する。この状態において、弁
体137は支点136を回転中心に開動作をする。トラ
カール130の案内管131は超弾性合金で形成されて
いるため、その挿入部138の湾曲形状に沿って湾曲
し、湾曲した器具を挿通することが可能である。このよ
うに弁体137を設けたため、気腹下で使用できる。ま
た、案内管131は超弾性合金で形成されているため、
前記実施例と同じ効果が得られる。 (第9の実施例)この実施例は、前述したように使用さ
れるトラカールの変形例を示すものである。図23で示
すように、このトラカール140は柔軟な樹脂材料で作
成されたチューブより成る案内管141の一端に手元側
操作部142を固定し、案内管141内において使用時
に生体組織を貫通する部分に超弾性合金製パイプより成
る補強パイプ143を設けたものである。
【0067】なお、案内管141を形成するチューブは
弾性を有する樹脂チューブであり、これに適する材料と
しては、例えば、ウレタンエラストマーチューブ、ポリ
塩化ビニル樹脂チューブ、伸展した多孔質テフロンチュ
ーブ(商品名:ゴアテックス)等を挙げることができ
る。
弾性を有する樹脂チューブであり、これに適する材料と
しては、例えば、ウレタンエラストマーチューブ、ポリ
塩化ビニル樹脂チューブ、伸展した多孔質テフロンチュ
ーブ(商品名:ゴアテックス)等を挙げることができ
る。
【0068】しかして、弾性樹脂チューブからなる案内
管141と超弾性合金製補強パイプ143でトラカール
140の挿入案内管部分を形成しているため、これには
第8の実施例と同様に挿入部が湾曲した把持鉗子等の器
具を挿通することができる。
管141と超弾性合金製補強パイプ143でトラカール
140の挿入案内管部分を形成しているため、これには
第8の実施例と同様に挿入部が湾曲した把持鉗子等の器
具を挿通することができる。
【0069】また、使用時に生体から圧縮応力を受ける
部分に超弾性合金製補強パイプ143からなる補強部材
を設けているため、生体からの応力によって挿入案内管
部分が潰れる虞れがない。
部分に超弾性合金製補強パイプ143からなる補強部材
を設けているため、生体からの応力によって挿入案内管
部分が潰れる虞れがない。
【0070】さらに、第7の実施例のものと比較して
も、超弾性合金製補強パイプ143の長さが短くて良い
ため、湾曲した器具を挿通する際に挿通抵抗が少なくて
済む。また、一般的に高額である超弾性合金の使用量が
少ないため、より安価に製造・供給することが可能とな
る。 (第10の実施例)この実施例は、前述したように使用
されるトラカールの他の変形例を示すものである。図2
4で示すように、このトラカール150は、柔軟な樹脂
材料で作成されたチューブよりなる案内管152の一端
に手元側操作部153を固定し、また、案内管152の
肉厚内にはリング状の超弾性合金からなる補強リング1
54を一定間隔毎に設けた。
も、超弾性合金製補強パイプ143の長さが短くて良い
ため、湾曲した器具を挿通する際に挿通抵抗が少なくて
済む。また、一般的に高額である超弾性合金の使用量が
少ないため、より安価に製造・供給することが可能とな
る。 (第10の実施例)この実施例は、前述したように使用
されるトラカールの他の変形例を示すものである。図2
4で示すように、このトラカール150は、柔軟な樹脂
材料で作成されたチューブよりなる案内管152の一端
に手元側操作部153を固定し、また、案内管152の
肉厚内にはリング状の超弾性合金からなる補強リング1
54を一定間隔毎に設けた。
【0071】なお、案内管152を形成するチューブは
弾性を有するチューブであり、例えばウレタンエラスト
マーチューブ、ポリ塩化ビニル樹脂チューブ、伸展した
多孔質テフロンチューブ(商品名:ゴアテックス)等を
挙げることができる。
弾性を有するチューブであり、例えばウレタンエラスト
マーチューブ、ポリ塩化ビニル樹脂チューブ、伸展した
多孔質テフロンチューブ(商品名:ゴアテックス)等を
挙げることができる。
【0072】この構成によれば、案内管152が弾性樹
脂チューブと、超弾性合金よりなる補強リング154で
構成されているため、第7の実施例と同様に湾曲した器
具を挿通することができる。また、生体組織からの応力
によって案内管152が潰れる虞れがない。さらに、超
弾性合金からなる補強リング154が短く少なくて済む
ため、その湾曲した器具を挿通する際の挿通抵抗が小さ
くなる。また、一般的に高額である超弾性合金の使用量
が少ないため、より安価に製造・供給することが可能と
なる。
脂チューブと、超弾性合金よりなる補強リング154で
構成されているため、第7の実施例と同様に湾曲した器
具を挿通することができる。また、生体組織からの応力
によって案内管152が潰れる虞れがない。さらに、超
弾性合金からなる補強リング154が短く少なくて済む
ため、その湾曲した器具を挿通する際の挿通抵抗が小さ
くなる。また、一般的に高額である超弾性合金の使用量
が少ないため、より安価に製造・供給することが可能と
なる。
【0073】図25は、生体組織に設けた瘻孔を拡張す
るためのダイレーター158を示すものである。このダ
イレータ158は、後端に取手159を有する略棒状の
第1の挿入部161の外周に、その第1の挿入部161
に対して摺動可能で第1の挿入部161より若干太い外
径を有する第2の挿入部162を設け、この第2の挿入
部162の外周には第2の挿入部162に対して摺動可
能で第2の挿入部162より若干太い外径を有する第3
の挿入部163を設け、第3の挿入部163の外周には
第3の挿入部163に対して摺動可能で第3の挿入部1
63より若干太い外径を有する第4の挿入部164を設
けてなる。前記各第1〜4の挿入部161〜164は、
全て使用状態温度においてオーステナイト域の超弾性を
示す超弾性合金にて形成されている。
るためのダイレーター158を示すものである。このダ
イレータ158は、後端に取手159を有する略棒状の
第1の挿入部161の外周に、その第1の挿入部161
に対して摺動可能で第1の挿入部161より若干太い外
径を有する第2の挿入部162を設け、この第2の挿入
部162の外周には第2の挿入部162に対して摺動可
能で第2の挿入部162より若干太い外径を有する第3
の挿入部163を設け、第3の挿入部163の外周には
第3の挿入部163に対して摺動可能で第3の挿入部1
63より若干太い外径を有する第4の挿入部164を設
けてなる。前記各第1〜4の挿入部161〜164は、
全て使用状態温度においてオーステナイト域の超弾性を
示す超弾性合金にて形成されている。
【0074】この実施例のダイレーター158を使用す
る場合には、生体組織に設けた瘻孔に第1の挿入部16
1を差し込み、ついで、第1の挿入部161を案内とし
て、第2の挿入部162を押し込み、順次、第3の挿入
部163、及び第4の挿入部164を順次押し込んで瘻
孔を拡張する。
る場合には、生体組織に設けた瘻孔に第1の挿入部16
1を差し込み、ついで、第1の挿入部161を案内とし
て、第2の挿入部162を押し込み、順次、第3の挿入
部163、及び第4の挿入部164を順次押し込んで瘻
孔を拡張する。
【0075】各第1〜4の挿入部161〜164は、全
て使用状態の温度においてオーステナイト域の超弾性を
示す超弾性合金にて形成されているため、使用時に曲げ
応力が加えられても、永久変形等を起こす虞れがない。
また、万一、ダイレーター158を生体に挿入した状態
で、それに物が打ち当たるような事態が起きても、その
応力を超弾性合金が吸収するため、生体に損傷を与える
虞れが少ない。
て使用状態の温度においてオーステナイト域の超弾性を
示す超弾性合金にて形成されているため、使用時に曲げ
応力が加えられても、永久変形等を起こす虞れがない。
また、万一、ダイレーター158を生体に挿入した状態
で、それに物が打ち当たるような事態が起きても、その
応力を超弾性合金が吸収するため、生体に損傷を与える
虞れが少ない。
【0076】図26は内視鏡170を大腸等の生体管腔
171に挿入する際、補助的に使用されるスライディン
グチューブ172を示すものである。このスライディン
グチューブ172は生体管腔171に挿入するチューブ
状の挿入部173における体外側端部に操作口金174
を設け、挿入方向先端部にはゴム弾性体からなり、生体
への総称を防止する保護部材175を設けている。この
内側にはシール部材176が設けられている。
171に挿入する際、補助的に使用されるスライディン
グチューブ172を示すものである。このスライディン
グチューブ172は生体管腔171に挿入するチューブ
状の挿入部173における体外側端部に操作口金174
を設け、挿入方向先端部にはゴム弾性体からなり、生体
への総称を防止する保護部材175を設けている。この
内側にはシール部材176が設けられている。
【0077】また、挿入部173は使用状態温度に於い
てオーステナイト域の超弾性を示す超弾性合金によって
形成される。なお、内視鏡170は軟性内視鏡であり、
操作部181に連結される挿入部182には、湾曲部1
83と先端硬性部184が設けられている。
てオーステナイト域の超弾性を示す超弾性合金によって
形成される。なお、内視鏡170は軟性内視鏡であり、
操作部181に連結される挿入部182には、湾曲部1
83と先端硬性部184が設けられている。
【0078】このスライディングチューブ172の挿入
部173は超弾性合金パイプによって形成されているた
め、生体挿入に適した適度な弾性を有し、かつ樹脂チュ
ーブにて形成するに比較して薄肉化を図れ、薄肉化によ
り挿入部の外径を小さくして患者の苦痛を低減すること
が可能となる。
部173は超弾性合金パイプによって形成されているた
め、生体挿入に適した適度な弾性を有し、かつ樹脂チュ
ーブにて形成するに比較して薄肉化を図れ、薄肉化によ
り挿入部の外径を小さくして患者の苦痛を低減すること
が可能となる。
【0079】なお、本発明は、前述した実施例として挙
げた把持鉗子に限らず、その形式はもちろん、例えば、
鋏鉗子や剥離鉗子にも適応することができるものであ
る。そして、前述した態様によれば、少なくとも以下の
ような各項目の医療用処置具が得られる。 (1)中空シースからなる挿入部と、この挿入部の先端
に設けられた処置動作を行う処置部と、前記挿入部のシ
ース内にその軸心方向に沿って前後動自在に配設され先
端が前記処置部に連結されて前後動によりその処置部を
動かす操作軸と、前記挿入部の基端側に設けられ前記操
作軸の前後動を操作するハンドル部材とを備える医療用
処置具において、その操作軸の少なくとも一部が室温下
で超弾性を示す形状記憶合金で作られたことを特徴とす
る医療用処置具。
げた把持鉗子に限らず、その形式はもちろん、例えば、
鋏鉗子や剥離鉗子にも適応することができるものであ
る。そして、前述した態様によれば、少なくとも以下の
ような各項目の医療用処置具が得られる。 (1)中空シースからなる挿入部と、この挿入部の先端
に設けられた処置動作を行う処置部と、前記挿入部のシ
ース内にその軸心方向に沿って前後動自在に配設され先
端が前記処置部に連結されて前後動によりその処置部を
動かす操作軸と、前記挿入部の基端側に設けられ前記操
作軸の前後動を操作するハンドル部材とを備える医療用
処置具において、その操作軸の少なくとも一部が室温下
で超弾性を示す形状記憶合金で作られたことを特徴とす
る医療用処置具。
【0080】(2)前記操作軸が、パイプ材、棒材また
は可撓性のワイヤー材からなることを特徴とする第1項
に記載の医療用処置具。 (3)中空シースからなる挿入部と、この挿入部の先端
に設けられた処置動作を行う処置部と、前記挿入部のシ
ース内にその軸心方向に沿って前後動自在に配設され先
端が前記処置部に連結されて前後動によりその処置具を
動かす操作軸と、前記挿入部の基端側に設けられ前記操
作軸の前後動を操作するハンドル部材とを備える医療用
処置具において、前記中空シース又は/及び操作軸の少
なくとも軸方向の一部が室温下で超弾性を示す形状記憶
合金で作られたことを特徴とする医療用処置具。
は可撓性のワイヤー材からなることを特徴とする第1項
に記載の医療用処置具。 (3)中空シースからなる挿入部と、この挿入部の先端
に設けられた処置動作を行う処置部と、前記挿入部のシ
ース内にその軸心方向に沿って前後動自在に配設され先
端が前記処置部に連結されて前後動によりその処置具を
動かす操作軸と、前記挿入部の基端側に設けられ前記操
作軸の前後動を操作するハンドル部材とを備える医療用
処置具において、前記中空シース又は/及び操作軸の少
なくとも軸方向の一部が室温下で超弾性を示す形状記憶
合金で作られたことを特徴とする医療用処置具。
【0081】(4)前記形状記憶合金が、Ni−Ti合
金からなる超弾性合金であることを特徴とする第1〜3
項に記載の医療用処置具。 (5)前記超弾性合金の使用歪み領域が、歪みと応力の
関係が略比例的に変化する領域までとしたことを特徴と
する第1〜4項に記載の医療用処置具。
金からなる超弾性合金であることを特徴とする第1〜3
項に記載の医療用処置具。 (5)前記超弾性合金の使用歪み領域が、歪みと応力の
関係が略比例的に変化する領域までとしたことを特徴と
する第1〜4項に記載の医療用処置具。
【0082】(6)前記超弾性合金の使用歪み領域が、
歪みと応力の関係が略比例的に変化する領域を越えて、
歪みが変化しても応力が略一定値になる領域までである
ことを特徴とする第1〜4に記載の医療用処置具。前記
第6項に記載の医療用処置具によれば、医療用処置具の
構造を変えることなく、特別な規制手段を設けない簡易
な構成で、ハンドル操作時の操作力量の上限値を規制す
ることができる。
歪みと応力の関係が略比例的に変化する領域を越えて、
歪みが変化しても応力が略一定値になる領域までである
ことを特徴とする第1〜4に記載の医療用処置具。前記
第6項に記載の医療用処置具によれば、医療用処置具の
構造を変えることなく、特別な規制手段を設けない簡易
な構成で、ハンドル操作時の操作力量の上限値を規制す
ることができる。
【0083】(7)前記超弾性合金の使用歪み領域が、
歪みと応力の関係が略比例的に変化する領域に収める規
制手段を設けたことを特徴とする第5項、またはその領
域を越え、歪みが変化しても応力が略一定値になる領域
に変化する領域に収める規制手段を設けたことを特徴と
する第6項に記載の医療用処置具。
歪みと応力の関係が略比例的に変化する領域に収める規
制手段を設けたことを特徴とする第5項、またはその領
域を越え、歪みが変化しても応力が略一定値になる領域
に変化する領域に収める規制手段を設けたことを特徴と
する第6項に記載の医療用処置具。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、医
療用処置具の構造を複雑にすることなく、簡易な構成
で、必要以上に強く操作しても、操作軸や処置部に伝達
される力が緩和され、操作軸や処置部に過大な力がかか
らないようにすることができる。
療用処置具の構造を複雑にすることなく、簡易な構成
で、必要以上に強く操作しても、操作軸や処置部に伝達
される力が緩和され、操作軸や処置部に過大な力がかか
らないようにすることができる。
【図1】(a)は本発明の第1の実施例に係る把持鉗子
の全体的な構成を示す断面図、(b)は操作軸と連結ロ
ッド部材との連結部の横断面図、(c)は連結ロッド部
材と可動ハンドルとの連結部の横断面図。
の全体的な構成を示す断面図、(b)は操作軸と連結ロ
ッド部材との連結部の横断面図、(c)は連結ロッド部
材と可動ハンドルとの連結部の横断面図。
【図2】同じくその把持鉗子の全体構成の外観を示す側
面図。
面図。
【図3】同じくその把持鉗子の挿入部における処置部の
平面図。
平面図。
【図4】同じくその把持鉗子の挿入部における処置部の
側断面図。
側断面図。
【図5】(a)(b)は同じくその把持鉗子の挿入部に
おける処置部を操作する際の作用を示す説明図。
おける処置部を操作する際の作用を示す説明図。
【図6】超弾性合金の伸び−応力曲線の説明図。
【図7】本発明の第2の実施例であって、操作軸の変形
例を示す断面図。
例を示す断面図。
【図8】同じくその操作軸を組み込んだ把持鉗子の挿入
部における処置部の側断面図。
部における処置部の側断面図。
【図9】前記操作軸の他の変形例を示す断面図。
【図10】前記操作軸のさらに他の変形例を示す断面
図。
図。
【図11】本発明の第3の実施例に係る把持鉗子の全体
的な構成を示す断面図。
的な構成を示す断面図。
【図12】同じくその把持鉗子の操作部に設けられるラ
チェット機構の説明図。
チェット機構の説明図。
【図13】本発明の第4の実施例に係る把持鉗子の全体
的な構成を示す断面図。
的な構成を示す断面図。
【図14】超弾性合金製操作軸と、他の金属材料製部材
との連結例を示す説明図。
との連結例を示す説明図。
【図15】超弾性合金製操作軸と、他の部材との連結例
を示す説明図。
を示す説明図。
【図16】同じく、その超弾性合金製操作軸と他の部材
との連結例を示す説明図。
との連結例を示す説明図。
【図17】超弾性合金製操作軸と、他の部材との連結例
を示す説明図。
を示す説明図。
【図18】同じく、その超弾性合金製操作軸と他の部材
との連結例を示す説明図。
との連結例を示す説明図。
【図19】本発明の第5の実施例に係る把持鉗子の全体
的な構成を示す断面図。
的な構成を示す断面図。
【図20】本発明の第6の実施例に係る湾曲式把持鉗子
の例を示す説明図。
の例を示す説明図。
【図21】(a)は本発明の第7の実施例に係るトラカ
ールの断面図、(b)は同じくその把持鉗子の側面図、
(c)はその使用状態の断面図。
ールの断面図、(b)は同じくその把持鉗子の側面図、
(c)はその使用状態の断面図。
【図22】(a)は本発明の第8の実施例に係るトラカ
ールの断面図、(b)は同じくその使用状態の側面図。
ールの断面図、(b)は同じくその使用状態の側面図。
【図23】本発明の第9の実施例に係るトラカールの断
面図。
面図。
【図24】本発明の第10の実施例に係るトラカールの
断面図。
断面図。
【図25】ダイレーターの断面図。
【図26】スライディングチューブを用いて内視鏡を大
腸等の生体管腔に挿入する際の説明図。
腸等の生体管腔に挿入する際の説明図。
1…把持鉗子、2…挿入部、3…把持部、4…操作部、
5…シース、8a,8b…把持部材、10…固定ハンド
ル、11…可動ハンドル、20…操作軸、40…把持鉗
子、41…操作軸、60…把持鉗子、61…操作軸。
5…シース、8a,8b…把持部材、10…固定ハンド
ル、11…可動ハンドル、20…操作軸、40…把持鉗
子、41…操作軸、60…把持鉗子、61…操作軸。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】前述した第1の実施例から第4の実施例に
おいては、可動ハンドルと操作軸の連結は別部材の連結
部材を介して行われていた。また、従来は、この連結部
材はステンレス鋼等の金属材料で構成され、操作軸に過
剰な力が掛かると、連結部材の細径部分が破断し、把持
鉗子の破壊を防止していた。しかし、連結部材の細径部
は可動ハンドルの開閉動作や把持鉗子の分解時に曲げ応
力がかかるため、次第に材料が劣化し、最終的には通常
の使用下でも破断する虞れがある。
おいては、可動ハンドルと操作軸の連結は別部材の連結
部材を介して行われていた。また、従来は、この連結部
材はステンレス鋼等の金属材料で構成され、操作軸に過
剰な力が掛かると、連結部材の細径部分が破断し、把持
鉗子の破壊を防止していた。しかし、連結部材の細径部
は可動ハンドルの開閉動作や把持鉗子の分解時に曲げ応
力がかかるため、次第に材料が劣化し、最終的には通常
の使用下でも破断する虞れがある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】しかしながら、この実施例の構成において
は、操作軸91を超弾性合金で単一の部材として作るこ
とで、その操作軸91が荷重に応じて伸び易いため、過
剰な応力が掛かることがない。そのため、従来のように
連結部材が破断することで、把持鉗子の破壊を防ぐ必要
がない。さらに、この実施例では、操作軸91と可動ハ
ンドル11との間の連結部材をなくし、操作軸91と可
動ハンドル11とを直接に連結することにより、可動ハ
ンドル11の開閉動作や把持鉗子90の分解時にかかる
曲げ応力も、その操作軸91の超弾性作用により吸収
し、従来技術のように連結部材等で破断することがなく
なる。 (第6の実施例)この実施例は、図20で示すような湾
曲式把持鉗子100の例であり、これの挿入部101は
密巻きコイルから形成された可撓性シース102を有す
る。このシース102の先端には、処置部としての把持
部103が設けられている。把持部103はシース10
2内に挿通されたワイヤ状の操作軸104の先端に連結
されている。操作軸104は可撓性を有する。また、前
述した実施例のように超弾性を示すように設定された形
状記憶合金製のものである。
は、操作軸91を超弾性合金で単一の部材として作るこ
とで、その操作軸91が荷重に応じて伸び易いため、過
剰な応力が掛かることがない。そのため、従来のように
連結部材が破断することで、把持鉗子の破壊を防ぐ必要
がない。さらに、この実施例では、操作軸91と可動ハ
ンドル11との間の連結部材をなくし、操作軸91と可
動ハンドル11とを直接に連結することにより、可動ハ
ンドル11の開閉動作や把持鉗子90の分解時にかかる
曲げ応力も、その操作軸91の超弾性作用により吸収
し、従来技術のように連結部材等で破断することがなく
なる。 (第6の実施例)この実施例は、図20で示すような湾
曲式把持鉗子100の例であり、これの挿入部101は
密巻きコイルから形成された可撓性シース102を有す
る。このシース102の先端には、処置部としての把持
部103が設けられている。把持部103はシース10
2内に挿通されたワイヤ状の操作軸104の先端に連結
されている。操作軸104は可撓性を有する。また、前
述した実施例のように超弾性を示すように設定された形
状記憶合金製のものである。
フロントページの続き (72)発明者 大関 和彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大森 真一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岡崎 次生 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 坂下 清登志 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 塚越 壯 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】中空シースからなる挿入部と、この挿入部
の先端に設けられた処置動作を行う処置部と、前記挿入
部のシース内にその軸心方向に沿って前後動自在に配設
され先端が前記処置部に連結されて前後動によりその処
置部を動かす操作軸と、前記挿入部の基端側に設けられ
前記操作軸の前後動を操作するハンドル部材とを備える
医療用処置具において、その操作軸の少なくとも一部が
室温下で超弾性を示す形状記憶合金で作られたことを特
徴とする医療用処置具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6064056A JPH07265326A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 医療用処置具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6064056A JPH07265326A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 医療用処置具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07265326A true JPH07265326A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13247061
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6064056A Withdrawn JPH07265326A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 医療用処置具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07265326A (ja) |
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-
1994
- 1994-03-31 JP JP6064056A patent/JPH07265326A/ja not_active Withdrawn
Cited By (22)
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