JPH07267993A - 新規なタンパク質shbp−10 - Google Patents

新規なタンパク質shbp−10

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JPH07267993A
JPH07267993A JP6061904A JP6190494A JPH07267993A JP H07267993 A JPH07267993 A JP H07267993A JP 6061904 A JP6061904 A JP 6061904A JP 6190494 A JP6190494 A JP 6190494A JP H07267993 A JPH07267993 A JP H07267993A
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JP
Japan
Prior art keywords
shbp
protein
amino acid
sequence
novel protein
Prior art date
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Pending
Application number
JP6061904A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Koyama
政義 小山
Mikiko Takahashi
美樹子 高橋
Kazuyuki Doi
一之 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanofi Aventis KK
Original Assignee
Hoechst Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ヒトを含む哺乳動物の胎児および新生児の血
液から得られる、還元条件下でSDS−PAGEによる
分析で約8〜12KDaの分子量を有する、SHBP−
10と名付けられた創傷治療活性を有するタンパク質。 【効果】 本発明により提供される新規なタンパク質は
線維芽細胞の増殖促進活性を有するので創傷治療剤とし
て有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なタンパク質、さ
らに詳しくは、ヘパリン結合性を有しかつ線維芽細胞増
殖作用を有するタンパク質に関する。本発明のタンパク
質はSHBP−10 (Serum Heparin Binding Protein-
10)と名付けられたものであり、ヒトを含む哺乳動物の
胎児及び新生児の血液より得ることができる。
【0002】
【従来の技術】創傷治療の過程において種々の成長因子
が関与していることが知られている(Dijke et al., Bi
otechnology, vol.7, p793-798, 1989)。特に、TGF
−β (transforming growth factor-β)やPDGF (p
latelet-derived growth factor)は、線維芽細胞を増
殖させ、障害部位へ細胞を誘引し、創傷の修復を促進す
ることが知られている。しかし、本発明物質が線維芽細
胞を増殖させたり、創傷治療に効果があるという報告は
これまでなされていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は創傷治療に対して効果のある新たな治療薬として
用いることのできるタンパク質を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】ヒトを含む哺乳類動物の
胎児及び新生児の血液中には、成長の激しい胎児及び新
生児の各細胞組織の成長を刺激する種々の成長因子が含
有されることが考えられる。量的に入手しやすいウシ新
生児血清を出発原料として、新たな線維芽細胞増殖活性
を有する蛋白因子の精製分離を試みた。線維芽細胞増殖
活性測定のためには、例えば、Balb/3T3細胞株
が使用できる。
【0005】種々の成長因子は、ヘパリンに結合しやす
いことが知られていたので、まず、ヘパリンアフィニテ
イカラムクロマトグラフィでカラムに結合する画分を分
離し、ついで、逆相液体クロマトグラフィにより、さら
に細かい画分に分けることができる。これらの各画分に
ついて、線維芽細胞増殖活性を測定した。こうして、得
られた活性画分のひとつについて、N末端のアミノ酸配
列及びアミノ酸組成を決定し、タンパク質及び遺伝子配
列データーベースと参照して、公知のタンパク質である
かどうか調べた結果、新規なタンパク質であることを知
った。
【0006】本タンパク質はSHBP−10と名付けら
れた。本発明により提供されるSHBP−10は、下記
の物理的性質及びN末端アミノ酸配列を有する、動物の
血液より単離された新規なタンパク質である。 (1) 分子量:約8〜12KDa(還元条件下でのSD
S−PAGE法による) (2) N末端アミノ酸配列:配列表配列番号1に示すア
ミノ酸配列 (3) 性質:ヘパリン結合性でありかつ線維芽細胞増殖
作用を有する。 SHBP−10は、線維芽細胞増殖作用を失わせずに、
若干のアミノ酸残基の変更や化学修飾を加えたり、ある
いは、フラグメント化を行なうことにより、更に製剤に
適したタンパク質となることが期待できる。
【0007】SHBP−10は、水溶性が高く、創傷治
療には適当な水溶性基剤と混合して局所的に直接患部に
塗布する投与法が最もふさわしいが、その他にも全身性
投与として、静脈内注射剤又は皮下投与剤として投与す
ることができ、また、微粒子のエアロゾル製剤として、
経鼻又は経肺的に投与することができる。投与量は、局
所投与では1〜100μg/投与部位/人/日、また全
身性投与では0.1〜10mg/kg/日を投与する。以下
に実施例により、本発明を更に詳しく説明するが本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】
実施例1 ウシの新生児血清よりの線維芽細胞(Bal
b/3T3細胞)増殖促進因子の精製 1) ヘパリンアフィニテイクロマトグラフィ法による粗
精製 ウシ新生児血清(GIBCO Laboratories社より購入)1リ
ットルに塩化ナトリウムを20.5g加える。この新生
児血清を、あらかじめ、トリス緩衝液A(20mMTris-HC
l, pH7.5, 0.5M NaCl)で平衡化しておいたヘパリン−
トヨパールカラム(直径5cm×長さ5.5cm,東ソー
社)に流速3ml/分で展開する。その後、トリス緩衝液
Aで同カラムを充分に洗浄する。洗浄後、ヘパリン−ト
ヨパールカラムに吸着したペプチド又はタンパク質をト
リス緩衝液B(20mM, Tris-HCl, pH7.5, 1.0M N
aCl)で溶出する。溶出液は、吸光度光度計を用い、2
80nmの吸光度によりモニターし、吸収度の高い画分、
約300mlを採取した。
【0009】2) 逆相液体クロマトグラフィ法による精
製 操作1)で得た溶出液を、あらかじめ0.1%のトリフル
オロ酢酸(TFA)を含有する水で平衡化しておいたコ
スモシール5C18−300カラム(直径4.6mm×長
さ250mm、ナカライテスク社)に展開し、0.1%T
FAを含む水で十分に洗浄した。その後、吸着したペプ
チド又はタンパク質をアセトニトリル濃度にして0〜8
0%のリニアグラジェントにより溶出した。溶出液は、
214nmの吸光度によりモニターし、ピークごとに採取
した。溶出パターンを図1に示す。
【0010】実施例2 線維芽細胞増殖促進活性の測定 線維芽細胞株のBalb/3T3細胞(ATCCより購
入、カタログNo. CCL163-Balb/3T3-clone A31)を96
ウエル培養プレートに1ウエル当たり5×103個、播
種し、10%仔牛血清添加ダルベーコ改変イーグルME
M培地(以下DME)100μlを加え、培養器中で2
4時間、37℃で培養した。その後、培養液を除き、細
胞を洗浄後、低血清培地(0.2%仔牛血清添加DM
E)100μlを加え、更に3日間培養した。そこへ、
実施例1により得た各画分を10μl加え、15時間培
養した。ついで、3H−チミジンを74KBq/mlになるよ
う加え、6時間培養した。培養後、培地を除き、細胞を
集め細胞中に取込まれた3H−チミジンの量を測定し
た。その結果、図1中のピーク1(矢印)の画分に細胞増
殖促進活性が認められた。
【0011】実施例3 ピーク1のペプチドの物理化学
的性質の測定 1) N末端アミノ酸配列分析 実施例2で活性が確認された画分のペプチドにつき、N
末端アミノ酸配列をアミノ酸シークエンサー、モデル4
77A(アプライトバイオシステムズ社)により分析し
たところ、配列表配列番号1に示すアミノ酸配列が確認
された。この配列を、タンパク質データベースにより、
一致するものがあるか否かを調べたところ、新規なタン
パク質であることが確認された。
【0012】2) アミノ酸組成分析 また、ピーク1の画分のペプチドのアミノ酸組成を、ア
ミノ酸分析機により調べた。表1にアミノ酸組成分析の
結果を示す。
【0013】
【表1】アミノ酸 本件分析結果(*1) Asp 10.4(10) Glu 11.6(12) Ser 4.8 (5) Gly 5.0 (5) His 3.8 (4) Arg 4.0 (4) Thr 5.9 (6) Ala 4.3 (4) Pro 3.5 (4) Tyr 1.7 (2) Val 6.2 (6) Met 0 (0)1 /2Cys 0 (0) Ile 5.5 (6) Leu 9.6(10) Phe 4.4 (4) Lys 8.9 (9) Trp N.D. (*2) (*1) 分子量10,000ダルトンとして計算 (*2) 未決定
【0014】3) 電気泳動による分析 ピーク1のペプチドの分子量を還元条件下のSDS−P
AGEにより確認したところ、約8〜12KDaの分子
量を示した(図2)。図2はピーク1のペプチドの電気
泳動パターンを示し、図2においてレーン1はピーク1
のペプチドのバンドを示し、レーン2は分子量マーカー
を示す。
【0015】上記1)、2)及び3)に示された結果よ
り、線維芽細胞の増殖活性を有するピーク1のペプチド
は新規なタンパク質であると確認された。
【0016】実施例4 SHBP−10の線維芽細胞増
殖活性の測定 さらに、実施例2により得た本タンパク質の用量依存的
細胞増殖促進活性を調べるために、SHBP−10を各
ウエル当たり0.03〜10μg/mlになるように実施例
2の方法に従い加え、3H−チミジンの取込みを測定し
た。SHBP−10の線維芽細胞増殖活性の測定の結果
を表2に示す。データは各群(1郡4例)の平均と標準
偏差を示す。
【0017】
【表2】 添加化合物 用量(μg/ml) 3H−チミジンの取込み(cpm) 対 照 群 − 100 SHBP−10 0.025 99.4±26.6 0.25 136.0±25.0 2.5 4005.0±217.0
【0018】この結果から、SHBP−10は用量依存
的に細胞増殖促進活性を有することが確認された。
【0019】
【発明の効果】本発明により提供されるタンパク質SH
BP−10は線維芽細胞の増殖促進活性を有するので創
傷治療剤として有用である。
【0020】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:30 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:N末端フラグメント 起源: 生物名:ウシ(Bos taulus) 組織の種類:血清 配列の特徴:なし 配列: Thr Lys Leu Glu Asp His Leu Glu Gly Ile Ile Asn Ile Phe His Gln Tyr 1 5 10 15 Ser Val Arg Val Gly His Phe Asp Thr Leu Asn Lys Arg 20 25 30
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘパリンアフィニテイカラムクロマトグラフィ
に結合し溶出された画分を、さらに逆相液体クロマトグ
ラフィにより展開したパターンを示す。矢印は本タンパ
ク質を含む活性画分である。
【図2】ピーク1のペプチドの電気泳動パターンを示す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 14/47 8318−4H

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元条件下でSDS−PAGEによる分
    析で約8〜12KDaの分子量を有し、アミノ末端配列
    が配列表の配列番号1のアミノ酸配列を有するタンパク
    質SHBP−10。
  2. 【請求項2】 哺乳動物の血液由来である、請求項1の
    タンパク質SHBP−10。
  3. 【請求項3】 ヘパリン結合性である、請求項1または
    2のタンパク質SHBP−10。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの項のタン
    パク質SHBP−10を含む創傷治療剤。
JP6061904A 1994-03-31 1994-03-31 新規なタンパク質shbp−10 Pending JPH07267993A (ja)

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