JPH0727156A - 焼結摩擦材 - Google Patents

焼結摩擦材

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JPH0727156A
JPH0727156A JP5196885A JP19688593A JPH0727156A JP H0727156 A JPH0727156 A JP H0727156A JP 5196885 A JP5196885 A JP 5196885A JP 19688593 A JP19688593 A JP 19688593A JP H0727156 A JPH0727156 A JP H0727156A
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friction
sintered
weight
layer
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JP5196885A
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Takao Suzuki
孝夫 鈴木
Akira Kishibuchi
昭 岸淵
Katsuyoshi Kondo
勝義 近藤
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Denso Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 青銅系乾式焼結摩擦材に関し、乾式摩擦摺動
条件下において相手材との耐焼付き性に優れ、比較的高
い摩擦係数を安定して確保することができ、しかも相手
材に対する攻撃性が極めて少なく、また、構造用部材と
しての十分な強度特性を有し、クラッチやブレーキ等の
乾式摩擦材へ適用できる焼結摩擦材を提供する。 【構成】 Sn;3〜20重量%,硬質粒子;15〜2
5重量%,固体潤滑剤;1.5〜3重量%を含有し、残
部が実質的にCuおよび不可避的不純物からなる組成の
Cu合金焼結体中に30μm以下の大きさの空孔が15
〜30容量%均一に分布した摩擦材層(I)と、Sn;
3〜20重量%を含有し、残部が実質的にCuおよび不
可避的不純物からなる組成のCu合金焼結体中に30μ
m以下の大きさの空孔が10〜50容量%均一に分布し
た補強層(II)からなる2層構造の焼結摩擦材1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は青銅系乾式焼結摩擦材に
関するものであり、乾式摩擦摺動条件下において相手材
との耐焼付き性に優れ、比較的高い摩擦係数を安定して
確保することができ、しかも相手材に対する攻撃性が極
めて少なく、また、構造用部材としての十分な強度特性
を有しており、クラッチやブレーキ等の乾式摩擦材へ適
用できる。
【0002】
【従来の技術】近年、乾式下で使用されるクラッチおよ
びブレーキ用摩擦摺動材料としてアスベスト系材料に代
わり青銅系焼結合金が開発されており、例えば特開昭5
8−126948号「乾式焼結摩擦材料」においては青
銅系焼結合金で高い摩擦係数を得るために硬質粒子を3
〜20重量%添加している。しかしながら、これらの焼
結材料では合金中に多量に分散している硬質粒子と素地
との間には反応層がなく、隙間が存在する。そのため、
高速・高荷重の摺動条件下では摩擦時に素地から硬質粒
子が脱落するために高い摩擦係数を安定して確保するこ
とができなくなり、また脱落部を起点として相手材との
焼付きを生じ、さらに脱落粒子のかみ込みや相手材を攻
撃する問題が生じると共に、この隙間が摩擦材の強度低
下を誘発するといった強度特性上の問題が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を克服するため、まず摩擦係数を向上させるために、
Cu−Sn系合金マトリックス中に硬質粒子を均一に分
散させ、且つ分散硬質粒子をマトリックスとの界面に反
応層を形成することによって摺動時に素地から硬質粒子
が脱落することを抑制して乾式摺動状況下において焼付
きおよび摩耗損傷を発生させることなく、高い摩擦数を
安定して確保し、且つ、構造部材としての十分な強度特
性を有する焼結摩擦材を開発することを課題とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述の問題を解決するために種々の実験・検討を行った
結果、乾式摺動摩擦条件下において相手材に対する攻撃
性および相手材との耐焼付き性に優れ、高い摩擦係数を
安定して確保でき、更に最大の課題である構造部材とし
て低摩擦で且つ十分な強度特性を有する焼結摩擦材を開
発した。
【0005】具体的には図1に示すように、その摩擦摺
動面2側にある優れた摩擦摺動特性を有した摩擦材層
(I)と、この摩擦材層を補強するための高強度特性を
有した補強層(II)との2層構造化によるものである
が、この場合の2層構造焼結摩擦材1の摩擦材層および
補強層に関する詳細な合金組成は本発明によれば以下の
通りである。
【0006】1) 本発明による焼結摩擦材は、Sn;
3〜20重量%,硬質粒子;15〜25重量%,固体潤
滑剤;1.5〜3重量%を含有し、残部が実質的にCu
および不可避的不純物からなる組成のCu合金焼結体中
に30μm以下の大きさの空孔が15〜30容量%均一
に分布した摩擦材層(I)と、Sn;3〜20重量%を
含有し、残部が実質的にCuおよび不可避的不純物から
なる組成のCu合金焼結体中に30μm以下の大きさの
空孔が10〜50容量%均一に分布した補強層(II)か
らなる2層構造を特徴とする。 2) 上記の補強層(II)が焼結摩擦材全体に対して容
積比率で40〜95% 含有されることを特徴とする上記
の焼結摩擦材。 3) 硬質粒子は平均粒径が1〜80μmである、酸化
物・窒化物・炭化物・ほう化物・Fe系金属間化合物の
うち少なくとも1種または2種以上からなることを特徴
とする上記の焼結摩擦材。 4) 上記固体潤滑成分は黒煙、MoS2またはCaF2
のうち少なくとも1種以上を含むことを特徴とする上記
の焼結摩擦材。
【0007】まず、摩擦材層(I)に関する合金組成を
上記の如く設定した理由について説明する。
【0008】 Sn SnはCuと共に本合金の素地を形成し、合金の高温強
度および靭性を向上させる作用があり、また、高温での
相手材との耐焼付き性を向上させる作用がある。添加量
が3重量%未満ではそれらの効果がなく、また20重量
%を越えて添加すると硬くて脆い相が析出するために、
強度・靭性を低下させる。そこでSnの含有量は3〜2
0重量%と設定した。
【0009】 硬質粒子 硬質粒子は本焼結合金の素地中に均一に分散して乾式摩
擦条件下において常温および高温での相手材との凝着発
生を抑制して耐焼付き性を向上させると共に相手材素地
表面と直接接触して摩擦係数を大きくし、耐摩耗性を向
上させる効果を有する。
【0010】その大きさおよび添加量の影響に関しては
次に示す通りである。平均粒径が1μm未満、またはそ
の含有量が15重量%未満では上記の効果はなく、また
平均粒径が80μmを越えるか、またはその含有量が2
5重量%を越えると硬質粒子が亀裂発生の起点となりや
すく、その結果、摩擦材層自身の強度・靭性を著しく低
下させ、また、相手攻撃性の観点からもこのような範囲
での硬質粒子の添加は相手材を激しく摩耗させるため、
好ましくない。そこで硬質粒子は平均粒径;1〜80μ
mとし、且つ合計含有量は15〜25重量%が適切であ
る。
【0011】なお、合金素地中に均一に分散する硬質粒
子は酸化物、窒化物、炭化物、ほう化物、Fe系金属間
化合物のうち少なくとも1種または2種以上である必要
があり、具体的な硬質粒子の組成は以下の通りである。 酸化物;Al23,MgO,ZrO2,SiO2 窒化物;Si34,TiN,CrN,AlN 炭化物;SiC,TiC,CrC,ZrC,WC ほう化物;TiB,ZrB,CrB Fe系金属間化合物;Fe−Mo,Fe−Cr,Fe−
W,Fe−Ti
【0012】 固体潤滑成分 固体潤滑成分は乾式摩擦条件下において相手材に対する
攻撃性を改善すると共に高温状態での摩擦係数を安定さ
せる効果があり、これにより摺動面間の潤滑性を改善す
ることができ、また摺動時の鳴き発生が抑制できる。C
u−Sn系焼結合金においてこれらの効果を有する固体
潤滑成分は黒煙、MoS2およびCaF2である。
【0013】これらは粉末として均一に混合しやすく、
また経済的にも問題が少ない。一方、他の潤滑成分では
例えば、PbはCu−Sn合金製軸受けにおいて使用さ
れるが、素地と化合物を生成せずに微粒子としてα相の
デンドライト間に存在するため、摩擦材に適用すると摺
動時に脱落する可能性がある。そこで、固体潤滑成分は
黒煙、MoS2およびCaF2を選択した。その含有量は
黒煙、MoS2、またはCaF2のうち少なくとも1種以
上で1.5〜3重量%が適量である。含有量が1.5重
量%未満では上記の効果は得られず、また3重量%を越
えて添加してもその効果は向上せず、逆に摩擦係数の低
下を招くと共に摩擦材層の強度・靭性が低下するので好
ましくない。
【0014】 空孔量 空孔は30μm以下の大きさであり、上記の焼結合金の
摩擦摺動面に均一に分布しており、摺動の際に空孔内に
空気が流入することで空孔内圧が上昇し、浮力が生じる
(くさび効果)ために素地と相手材との局所的な焼付き
が抑制される。その結果、合金の耐焼付き性を改善する
効果がある。更に空孔が変形することにより耐焼付き性
および相手材とのなじみ性を改善する効果がある。空孔
の大きさが30μmを越えるとこれが亀裂発生の起点と
なり、摩擦材層の強度・靭性が著しく低下する。また、
その量が15容量%未満では上記の効果は少なく、30
容量%を越えて分布すると摩擦材層の強度・靭性が低下
する。更に空孔が不均一に分布すると摺動時における相
手材とのなじみ性が局所的に低下するため、安定した摩
擦係数が得られない。従って、本焼結摩擦材層において
は空孔は大きさが30μm以下であり、且つ摩擦材層中
に均一に15〜30容量%分布することが適切である。
【0015】次に、補強層(II)に関する合金組成を上
記の如く設定した理由について説明する。
【0016】 Sn 前記と同様、SnはCuと共に本合金の素地を形成し、
合金の高温強度および靭性を向上させる作用があり、ま
た、高温での相手材との耐焼付き性を向上させる作用が
ある。添加量が3重量%未満ではそれらの効果がなく、
また20重量%を越えて添加すると硬くて脆い相が析出
するために、強度・靭性を低下させる。そこでSnの含
有量は3〜20重量%と設定した。
【0017】 空孔量 前述の如く空孔は30μm以下の大きさであり、焼結合
金の摺動摩擦面に均一に分布することで摺動の際に空孔
が変形することにより耐焼き付き性および相手材とのな
じみ性を改善する効果がある。空孔の大きさが30μm
を越えるとこれが亀裂発生の起点となり、補強層(II)
として利用する場合その強度・靭性が著しく低下する。
また、50容量%を越えて分布した場合においてもその
強度・靭性が低下するために2相とした場合、補強層
(II)によって摩擦材層(I)を補強できなくなり、全
体の焼結摩擦材が構造部材としての十分な強度特性を有
することができない。
【0018】一方、補強層(II)内の空孔が10容量%
未満となるように所定の重量比率を有するCu−Sn粉
末を型押し・成形した場合、その層の上に引き続いて上
記の摩擦材層(I)を粉末形成すると、両層間に亀裂
(隙間)が発生し、焼結後これら2層が剥離する。その
結果、摩擦材層(I)の補強が不可能となり、全体の焼
結摩擦材が構造部材としての十分な強度特性を有するこ
とができなくなる。従って、本焼結摩擦材の補強層とし
ての役割を有するためには補強層(II)内に分布する空
孔は大きさが30μm以下であり、且つその補強層(I
I)中に均一に10〜50容量%分布することが適切で
ある。
【0019】続いて、上記の摩擦材層(I)と補強層
(II)の容積比率を上記の如く設定した理由について説
明する。
【0020】前記の補強層(II)が本焼結摩擦材におい
て容積比率で40%未満である場合、摩擦材層に対する
強度上の補強が不十分となり、構造部材としての十分な
強度特性を得ることが困難となる。一方、容積比率で9
5%を越える補強層を含有する場合、本焼結摩擦材は乾
式摩擦材としての十分な摩擦摺動特性を確保することが
できなくなる。したがって、本焼結摩擦材が優れた乾式
摩擦摺動特性および十分な強度特性を有するためには補
強層(II)が容積比率で40〜95%が含有されること
が必要である。
【0021】以上のような合金組成および空孔量を有す
る本発明の2相構造焼結摩擦材は、十分な強度特性と優
れた乾式摩擦摺動特性を有している。また乾式摩擦摺動
条件下において通常のCu−Sn系合金では摺動初期の
摩擦係数は0.2〜3程度であり、摩擦進行とともに摩
擦係数は増加・変動し、最終的には相手材と焼き付きを
生じるのに対して、本発明材は約0.5〜0.7の比較
的高い摩擦係数を安定して保持でき、しかも同一材料や
鉄銅合金等を相手材とした場合においてもそれらを攻撃
することなく更に相手材と焼き付きを生じることがな
い。
【0022】具体的には、強度特性に関しては構造部材
としての要求特性である引張強度にて100MPa以
上および破断伸びにて5%以上、圧環強度にて200
MPa以上、シャルピー衝撃値にて4J/cm2以上
を有する。なお、硬質粒子を10〜20重量%程度、空
孔量を10〜30容積%含有した通常のCu−Sn系焼
結合金では上記の要求値の約1/2程度の特性しか有す
ることができない。
【0023】また、摩擦摺動特性に関して乾式摺動条件
下で通常のCu−Sn系合金は同一材料および鉄・銅合
金等を相手材とした場合での摺動初期の摩擦係数は約
0.2〜0.3程度であり、摩擦進行と共に摩擦係数は
増加・変動し、最終的には相手材と焼付きを生じるのに
対して、本焼結摩擦材は約0.4〜0.6の比較的高い
摩擦係数を安定して保持でき、しかも相手材を攻撃する
ことがなく、また摩擦材層自身も摩耗損傷しない。
【0024】
【実施例】
(実施例1)本発明の焼結摩擦材層(I)および比較材
料の合金組成を表1に示す。なお、1〜14が本発明の
焼結摩擦材層(I)、15〜24が比較材料である(空
孔量以外はすべて重量%で記す)。その焼結摩擦材層
(I)の機械的特性および摩擦試験結果(摩擦係数、摩
擦材および相手材S10C材の摩耗量)を表2に示す。
なお、摩擦試験は図2に示す乾式摩擦試験機により実施
した。2層構造焼結摩擦材1(φ26×φ20×15m
m)を固定側とし、相手材3(30×30×5mm)を
回転側に用いて試験を行なった。摩擦試験条件として
は、荷重:9.6kgf,速度:10m/秒,摩擦時
間:1Hr,雰囲気:乾式下の大気中とした。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】材料1〜14は本発明の合金であり、その
機械的特性および摩擦試験結果は良好である。一方、比
較材15〜24の機械的特性および摩擦摺動特性は以下
のようである。 15:Sn量が2%と少ない為に素地の強度不足により
摩擦材が摩耗してμ値が増加する。 16:Sn量が30%と多い為に素地が著しく硬化して
相手材を攻撃してμ値が増加する。 17:硬質粒子の平均粒径が100μmと大きい為に強
度・靭性不足および相手材を攻撃する。 18:硬質粒子が含まれていない為に十分なμ値が得ら
れない。 19:硬質粒子が35%と多い為に強度・靭性不足およ
び相手材を攻撃する。 20:固体潤滑剤を含まない為に潤滑不良を生じて相手
材と焼付きを発生する。 21:固体潤滑剤が6%と多い為に強度・靭性不足およ
びμ値の低下を生じる。 22:空孔量が5%と少ない為に耐焼付き性が低下して
相手材と焼付きを生じる。 23:空孔量が40%と大きい為に強度・靭性が不足し
て摩擦材が摩耗する。 24:空孔の平均径が45μmと大きい為に強度・靭性
が低下する。
【0028】(実施例2)本発明の2相焼結摩擦材(摩
擦材層(I)+補強層(II))および比較材料の合金組
成を表3に示す。なお、摩擦材層(I)の合金組成は実
施例1の表1における資料番号13と同一であり、良好
な摩擦摺動特性を有している。
【0029】(1)〜(7)が本発明の2層焼結摩擦材(摩擦
材層(I)+補強層(II))、(8)〜(14)が比較材料で
ある(空孔量以外は全て重量%で記す)。その焼結摩擦
材の機械的特性および摩擦試験結果(摩擦係数、摩擦材
および相手材S10C材の摩耗量)を同表3に示す。な
お、摩擦試験は図2に示す乾式摩擦試験機により実施し
た。
【0030】
【表3】
【0031】本発明の合金である(1)〜(7)の機械的特性
および摩擦試験結果は良好である。一方、比較材(8)〜
(14)の機械的特性および摩擦摺動特性は以下の通りであ
る。 (8) 補強層(II)のSn量が1.5%と少ない為に素
地の強度不足により焼w結摩擦材が十分な強度を有する
ことができない。 (9) 補強層(II)のSn量が30%と多い為に素地が
著しく硬化して靭性が不足し、焼結摩擦材が十分な強度
・靭性を有することができない。 (10) 補強層(II)中の空孔量が60vol.%と多い
為に補強層の強度が低下し、焼結摩擦材が十分な強度・
靭性を確保することができない。 (11) 補強層(II)を高密度に成形し、続いて摩擦材層
(II)をその上に成形した結果、2層が剥離して焼結摩
擦材が十分な強度を確保することができない。 (12) 補強層(II)中の空孔の平均径が45μmと大き
い為に補強層の強度が低下し、焼結摩擦材が十分な強度
・靭性を確保することができない。 (13) 補強層(II)が焼結摩擦材全体に対して97vo
l.%を占めるために十分な摩擦摺動特性を有すること
ができなく、その結果摩擦試験において相手材との焼き
付きが発生する。 (14) 補強層(II)が焼結摩擦材全体に対して30vo
l.%しか占めないために十分な強度を有することがで
きない。
【0032】
【発明の効果】本発明の青銅基焼結摩擦材においては、
乾式摩擦摺動条件において約0.5〜0.7の比較的高
い摩擦係数を安定して保持でき、しかも同一材料や鉄・
銅合金等を相手材とした場合においてもそれらを攻撃す
ることが無く、更に相手材と焼付きを生じることがな
い。また、構造用部材としても十分な強度・靭性・衝撃
値等の機械的特性を有している。そのため、摩擦摺動特
性および機械的特性が要求されるコンプレッサー用クラ
ッチ材や自動車・バイク等のブレーキ用摩擦材として使
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2層構造焼結摩擦材の構造を示す断面図であ
る。
【図2】乾式摩擦試験の状態を示す正面図である。
【符号の説明】
(I) 摩擦材層 (II) 補強層 1 2層構造焼結摩擦材 2 摩擦摺動面 3 相手材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 勝義 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Sn;3〜20重量%,硬質粒子;15
    〜25重量%,固体潤滑剤;1.5〜3重量%を含有
    し、残部が実質的にCuおよび不可避的不純物からなる
    組成のCu合金焼結体中に30μm以下の大きさの空孔
    が15〜30容量%均一に分布した摩擦材層(I)と、
    Sn;3〜20重量%を含有し、残部が実質的にCuお
    よび不可避的不純物からなる組成のCu合金焼結体中に
    30μm以下の大きさの空孔が10〜50容量%均一に
    分布した補強層(II)からなる2層構造を有することを
    特徴とする焼結摩擦材。
  2. 【請求項2】 上記の補強層(II)が焼結摩擦材全体に
    対して容積比率で40〜95%含有されることを特徴と
    する請求項1記載の焼結摩擦材。
  3. 【請求項3】 上記硬質粒子は平均粒径が1〜80μm
    である、窒化物・炭化物・ほう化物・Fe系金属間化合
    物のうち少なくとも1種または2種以上からなることを
    特徴とする請求項1記載の焼結摩擦材。
  4. 【請求項4】 上記固体潤滑成分は黒煙、MoS 2また
    はCaF2のうち少なくとも1種以上を含むことを特徴
    とする請求項1記載の焼結摩擦材。
JP5196885A 1993-07-13 1993-07-13 焼結摩擦材 Pending JPH0727156A (ja)

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